JP2001084352A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001084352A
JP2001084352A JP25548699A JP25548699A JP2001084352A JP 2001084352 A JP2001084352 A JP 2001084352A JP 25548699 A JP25548699 A JP 25548699A JP 25548699 A JP25548699 A JP 25548699A JP 2001084352 A JP2001084352 A JP 2001084352A
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JP
Japan
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lens
housing
line sensor
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optical path
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JP25548699A
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English (en)
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Toshiaki Oshima
利明 大嶋
Chikashi Nakamura
史 中村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境の温度が変化しても結像位置をライ
ンセンサ面に維持する画像読取装置を提供する。 【解決手段】 チップ部材70は、一方の端部71が接
着剤75によりレンズ鏡筒69に接着され、他方の端部
72がねじ73によりハウジング59に固定されてい
る。チップ部材70は、熱膨張係数がハウジング59を
構成する材料の熱膨張係数よりも大きいので、チップ部
材70により集光レンズ67の位置を調節することがで
きる。したがって、使用環境の温度変化によりキャリッ
ジ6のハウジング59が熱膨張あるいは熱収縮を起こ
し、光路長が変化しても、原稿5から集光レンズ67ま
での光路長、ならびに集光レンズ67からラインセンサ
62までの光路長を変えることで、結像位置をラインセ
ンサ62のセンサ面に容易に維持することができる。ま
た、ハウジング59にチップ部材70を設けるだけで対
応できるので、構造が簡単であり、製造コストを低減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、特に原稿を載置する原稿台に対し平行に往復移動可
能なキャリッジを備えた画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像や文字などの原稿を読取
る画像読取装置として、例えば箱型の筐体の上面にガラ
ス等の透明板からなる原稿台が設けられているフラット
ベッド型の画像読取装置が知られている。筐体の内部に
は、駆動装置により原稿台に平行に移動するキャリッジ
が設けられ、キャリッジには紙などの不透明な原稿を読
取るための反射原稿用の光源と、多数の光電変換素子を
並べたラインセンサとが搭載されている。キャリッジの
光源の照射光は原稿台上の原稿表面で反射され、集光レ
ンズによりラインセンサに集光されるようになってい
る。
【0003】原稿を読取るときは、原稿台に置かれた原
稿に光源から光を照射し、原稿面の反射光を集光レンズ
によりラインセンサに集光し、キャリッジをラインセン
サの素子の配列方向と垂直、かつ原稿面と平行に移動さ
せつつ原稿の濃淡を検出して電気信号に変換する。この
ような画像読取装置においては、小型のラインセンサに
より広い範囲の原稿を高解像度で読取り、かつ装置全体
を小型にするため、原稿面の反射光をキャリッジに設け
られた複数のミラーによりさらに反射させ、集光レンズ
に導くことにより光路長を大きくするのが一般的であ
る。
【0004】また、最近では原稿台の上方に光源を設
け、この光源から照射され原稿を透過した光をキャリッ
ジのラインセンサで読取ることにより、フィルムなどの
透過原稿の読取も可能となっている。このような反射原
稿、透過原稿両用の画像読取装置においては、反射原稿
用の画像読取装置に透過原稿用の光源を追加して搭載す
るのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の画像読取装置においては、反射原稿用の光源、ミ
ラー、集光レンズおよびラインセンサはキャリッジのハ
ウジングに収容されているため、使用環境温度の変化
(0〜40℃)により上記のハウジングが熱膨張あるい
は熱収縮を起こし、光路長が変化して結像位置がずれる
という問題があった。以下にハウジングが熱膨張する場
合を例として、上記の結像位置のずれについて図10、
図11および図12を用いて説明する。
【0006】図10(A)および(B)に示すように、
図示しない筐体の上面にガラス等の透明板からなる原稿
台30が設けられている。筐体の内部には、図示しない
駆動装置により原稿台30に平行に移動するキャリッジ
40が設けられ、キャリッジ40には図示しない原稿を
読取るための光源41とラインセンサ42とが搭載され
ている。光源41の照射光は原稿台30上の原稿表面で
反射され、ミラー43で反射した後、集光レンズ47に
よりラインセンサ42に集光されるようになっている。
光源41、ミラー43、集光レンズ47およびラインセ
ンサ42はキャリッジ40のハウジング39に収容され
ている。
【0007】ここで、図10(A)は環境温度が常温
(20℃)の状態を示しており、図10(B)は環境温
度が高温(30〜40℃)の状態を示している。図10
(B)においては、ハウジング39の熱膨張により、原
稿面からラインセンサ42までの光路長が図10(A)
における原稿面からラインセンサ42までの光路長より
も大きくなっている。なお、図10(B)においては、
説明を簡単にするため、熱膨張による影響が実際よりも
強調されて示されている。
【0008】一般に縮小光学系、すなわち図11に示す
ように原稿側光路長L1がラインセンサ側光路長L2より
も大きい場合、原稿面からラインセンサまでの光路長が
増大したとき、以下の理由により結像位置をラインセン
サ面に維持することができなくなる。
【0009】まず、集光レンズ47のレンズ倍率をMと
し、集光レンズ47のレンズ焦点距離をfとし、原稿面
からラインセンサまでの光路長をLとすると、以下の式
、式および式の関係がある。 a=L1−f=f/M ・・・ b=L2−f=Mf ・・・ L=a+b+2f ・・・ 上記の式、式および式を変形すると、 L=f2/b+b+2f ・・・ a=L−2f−b ・・・ となる。ただし、a>bである。
【0010】上記の式および式より、bの数値が増
大すると光路長Lが減少し(ただし、a>bの範囲
内)、bの数値が減少すると光路長Lが増大する。とこ
ろが、図12(A)および(B)に示すように、レンズ
鏡筒49が接着剤50によりハウジング39に接着され
ているため、ハウジング39の熱膨張によりレンズハウ
ジング寸法がL3からL4に増大した場合、レンズ玉48
とレンズ鏡筒49とから構成される集光レンズ47は反
ラインセンサ側に移動する。すなわち、原稿面からライ
ンセンサ42までの光路長が増大した場合、集光レンズ
47からラインセンサ42までの光路長も増大する。つ
まり、原稿面からラインセンサ42までの光路長が増大
しているにもかかわらず、集光レンズ47は光路長の短
い位置で結像する方向に移動することとなる。したがっ
て、ハウジング39が熱膨張した場合、結像位置をライ
ンセンサ面に維持することができなくなる。ここで、図
12(A)は環境温度が常温(20℃)の状態を示して
おり、図12(B)は環境温度が高温(30〜40℃)
の状態を示している。また説明は省略するが、ハウジン
グ39が熱収縮した場合においても、結像位置をライン
センサ面に維持することができなくなる。
【0011】以上説明したように、従来の画像読取装置
においては、使用環境の温度変化によりハウジングが熱
膨張あるいは熱収縮を起こし、光路長が変化して結像位
置がわずかにずれた状態で原稿を読取っていた。
【0012】しかしながら、最近では画像読取装置の性
能が向上し、解像度が600dpi、1200dpi、
または1200dpi以上になってきているため、わず
かな結像位置のずれが画像読取装置の解像度に影響をお
よぼすという問題がある。上記の結像位置のずれは、熱
膨張係数が比較的大きい樹脂製のハウジングにおいて、
特に顕著である。
【0013】使用環境の温度変化による結像位置のずれ
を解消するため、キャリッジおよび筐体に設けられた光
センサおよび集光レンズの一方または両方を光軸方向に
移動させることにより、集光レンズの焦点の位置、原稿
から集光レンズまでの光路長、あるいは集光レンズから
ラインセンサまでの光路長を無段階に変化させ、常に原
稿に焦点を合わせ、結像位置をラインセンサ面維持する
ことが可能な画像読取装置が実用化されているが、構造
が複雑で製造コストが上昇するという問題があった。
【0014】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、使用環境の温度が変化しても結像位
置を光センサ面に維持する画像読取装置を提供すること
を目的とする。本発明の他の目的は、簡単な構造で製造
コストを低減することが可能な画像読取装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像読取装置によると、キャリッジは、光源、ミラー、
レンズおよび光センサを収容するハウジングに設けら
れ、使用環境温度に応じてレンズの位置を調節するレン
ズ位置調節部材を有している。このため、レンズ位置調
節部材により使用環境温度に応じてレンズの位置を調節
することで、使用環境の温度変化によりキャリッジのハ
ウジングが熱膨張あるいは熱収縮を起こし、光路長が変
化しても結像位置を光センサ面に維持することができ
る。また、ハウジングにレンズ位置調節部材を設けるだ
けで対応可能であるので、構造が簡単であり、製造コス
トを低減することができる。
【0016】本発明の請求項2記載の画像読取装置によ
ると、レンズ位置調節部材は、一方の端部がレンズに接
続され、他方の端部がハウジングに接続されているの
で、使用環境温度に応じてレンズの位置を確実に調節す
ることができる。したがって、使用環境の温度変化によ
りキャリッジのハウジングが熱膨張あるいは熱収縮を起
こし、光路長が変化しても結像位置を光センサ面に確実
に維持することができる。
【0017】本発明の請求項3記載の画像読取装置によ
ると、レンズ位置調節部材は、使用環境温度における熱
膨張係数がハウジングを構成する材料の使用環境温度に
おける熱膨張係数よりも大きいので、使用環境温度に応
じてハウジングに対するレンズの位置を変えて、原稿か
らレンズまでの光路長、ならびにレンズから光センサま
での光路長を変えることができる。したがって、使用環
境温度の変化によりキャリッジのハウジングが熱膨張あ
るいは熱収縮を起こし、光路長が変化しても結像位置を
光センサ面に容易に維持することができる。
【0018】本発明の請求項4記載の画像読取装置によ
ると、ハウジングはレンズを取付けるための取付穴を有
し、この取付穴の内径はレンズの外径よりも大きいの
で、使用環境温度に応じてハウジングに対するレンズの
位置を簡便に変えることができるとともに、レンズ組付
時において、結像位置を光センサ面に容易に調整するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 (第1実施例)フラットベッド型の画像読取装置に本発
明を適用した第1実施例を図1、図2および図3に示
す。
【0020】図2に示すように、箱型の筐体2の上面に
は、ガラス等の透明板からなる原稿台3が設けられてい
る。筐体2の内部には、図示しない駆動装置により原稿
台3に載置された原稿5に対して平行に往復移動可能な
キャリッジ6が設けられている。
【0021】キャリッジ6には、光源61と光センサと
してのラインセンサ62とが搭載されている。光源61
の照射光は原稿5の表面で反射され、ミラー63、6
4、65、66で反射した後、集光レンズ67によりラ
インセンサ62に集光されるようになっている。第1実
施例では、原稿5からの光をミラー63、ミラー64、
ミラー65、ミラー66の順で反射させており、4つの
ミラーで光を4回反射させ原稿5から集光レンズ67ま
での光路長を大きくしている。光源61と、ミラー6
3、64、65および66と、集光レンズ67と、ライ
ンセンサ62とはハウジング59に収容されている。原
稿5としては、紙などの反射原稿、あるいはポジフィル
ム、ネガフィルムなどの透過原稿を用いることができ
る。
【0022】光源61は、キャリッジ6の移動方向に対
し垂直に設けられており、蛍光ランプなどが用いられ
る。また、原稿台3の上方には、キャリッジ6の移動に
伴って移動する図示しない光源が設けられている。
【0023】ラインセンサ62には、CCD等の複数の
画素をキャリッジ6の移動方向と垂直に直線的に配列し
た電荷蓄積型光センサが使用され、受光面にラインセン
サガラス62aが設けられている。原稿台3の周囲に
は、原稿5の読取り位置を位置決めし、原稿読取り時に
原稿5の移動を規制する原稿ガイド4が設けられてい
る。原稿台3のキャリッジ6移動方向の端部には、高反
射率均一反射面を有する白基準31が設けられている。
ラインセンサ62では、各素子で集光された光の光量に
応じた量の電荷が蓄積され、蓄積された電荷は図3に示
す信号処理装置7で処理される。
【0024】図3において、A/D変換部11は、増幅
器10を介して入力したラインセンサ62からのデータ
をデジタル信号に変換してシェーディング補正部12に
渡すものである。シェーディング補正部12は、読取り
開始前に白基準31を読取った白基準データと、あらか
じめ記憶しておいた黒基準データとを用いて、ラインセ
ンサ62の素子毎の感度のばらつきや光源61の主走査
方向の光量のばらつきを補正する。ガンマ補正部13で
は、所定のガンマ関数によりガンマ補正が行われ、シェ
ーディング補正部12から出力された光量信号を画像信
号に変換する。その他の補正部14では、色補正、エッ
ジ強調および領域拡大/縮小等の諸変換を行う。
【0025】制御部15は、CPU、RAMおよびRO
M等からなるマイクロコンピュータにより構成され、画
像読取装置1全体の制御を行い、インターフェイス8を
介して図示しない外部の画像処理装置、例えばパーソナ
ルコンピュータ等に接続される。
【0026】図1(A)および(B)に示すように、集
光レンズ67は、レンズ玉68とレンズ鏡筒69とから
構成され、ハウジング59に形成されるレンズ取付穴6
0に取付られている。レンズ取付穴60の内径はレンズ
鏡筒69の外径よりも大きく形成されているので、集光
レンズ67の組付時において、結像位置をラインセンサ
62のセンサ面に容易に調整することができる。ハウジ
ング59には、レンズ位置調節部材としてのチップ部材
70が設けられている。チップ部材70の一方の端部7
1は接着剤75によりレンズ鏡筒69に接着され、他方
の端部72はねじ73によりハウジング59に固定され
ている。すなわち、チップ部材70は、一方の端部71
が集光レンズ67に接続され、他方の端部72がハウジ
ング59に接続されている。ハウジング59とレンズ鏡
筒69とはアルミニウムからなり、チップ部材70は、
低密度ポリエチレン樹脂、注型用液状ポリウレタン樹
脂、ビニル樹脂等の樹脂からなる。したがって、チップ
部材70は、使用環境温度(0〜40℃)における熱膨
張係数がハウジング59を構成する材料の使用環境温度
(0〜40℃)における熱膨張係数よりも大きいので、
使用環境温度に応じてハウジング59に対する集光レン
ズ67の位置を変えて、原稿5から集光レンズ67まで
の光路長、ならびに集光レンズ67からラインセンサ6
2までの光路長を変えることができる。また、レンズ玉
68は、石英ガラス等のガラスからなる複数枚レンズで
構成される。ここで、図1(A)は環境温度が常温(2
0℃)の状態を示しており、図1(B)は環境温度が高
温(30〜40℃)の状態を示している。
【0027】次に、レンズ玉68に複数枚レンズを使用
した場合のレンズ配置について、図4〜図8を用いて説
明する。図4〜図8において、原稿台3の板厚をt1
し、原稿台3の屈折率をn1とし、ラインセンサガラス
62aの板厚をt2とし、ラインセンサガラス62aの
屈折率をn2とし、前側主点をH1とし、後側主点をH2
とし、主点間距離をhとし、光賂長をOplとし、焦点距
離をfとすると、レンズの種類によって主点配置タイプ
は図4に示す状態と図5に示す状態とがある。図4の場
合はh(+)となり、図5の場合はh(−)となる。以
下、図4のh(+)の場合を例に説明する。
【0028】レンズ配置について計算を行うには、単レ
ンズの配置状態に置き換える必要がある。これには、図
6に示すように、主点位置を重ね、ガラスのない状態に
すればよい。このとき、補正光賂長をOnとすると、 On=Opl−(1−1/n1)t1−(1−1/n2)t2
+h bnを算出することによりレンズ配置位置は決まる。以
下計算すると、 On=f2/bn+bn+2f f2/bn+bn+2f−On=0 両辺にbnをかけて、 bn(f2/bn+bn+2f−On)=0 f2+bn 2+2f・bn−bn・On=0 f2+bn 2+bn(2f−On)=0 bn 2+bn(2f−On)+f2 これは2次方程式 ax2+bx+c=0,a≠0,x={−b±(b2−4
ac)1/2}/2a より、 bn=〔−(2f−On)±{(2f−On2−4
2}1/2〕/2 ラインセンサガラス62aを入れた状態に戻すと、 b=bn+(1−1/n2)t2 となる。
【0029】図7に示すように、T℃温度変化した場合
の光路長をOhとし、ハウジング59を構成する材料の
熱膨張係数をα1とすると、 Oh=Opl(1+α1・T) レンズ配置を計算するため、図8に示すように、単レン
ズの配置状態Ohnに置き換えると、 Ohn=Opl(1+α1・T)−(1−1/n1)t1
(1−1/n2)t2+h bhnを算出することによりレンズ配置位置は決まる。 bhn=〔−(2f−Ohn)±{(2f−Ohn2−4f2}
1/2〕/2 ラインセンサガラス62aを入れた状態に戻すと、 bh=bhn+(1−1/n2)t2 となる。
【0030】上記のことから、T℃温度変化した場合、
集光レンズ67の位置をbがbhとなるように移動させ
ればよいことがわかる。図1(A)および(B)に示す
ように、レンズ移動量(bh−b)をMとし、レンズ保
持寸法変化量をSとし、温度変化前のチップ固定寸法を
Wとし、温度変化前のチップ寸法をCとし、温度変化後
のチップ固定寸法をWhとし、温度変化後のチップ寸法
をChとし、チップ部材70の熱膨張係数をα2とする
と、 S={W(1+α1・T)−C(1+α2・T)}−(W
−C) S=M であるから、 bh−b={W(1+α1・T)−C(1+α2・T)}
−(W−C) α2=(W・α1・T−bh+b)/C・T
【0031】第1実施例においては、t1=2.8,t2
=1.0,n1=1.5,n2=1.5,h=5.92,Opl
=360.066,f=58.97であるので、 On=Opl−(1−1/n1)×t1−(1−1/n2)×t2+h =364.7193333 bn=(−(2×f−On)−((2×f−On2−4×f21/2)/2 =15.0035562 b=bn+(1−1/n2)×t2=15.3368895 α1=2.38×10-5(アルミニウム),T=15とすると、 Ohn=Opl×(1+α1×T)−(1−1/n1)×t1−(1−1/n2)×t 2 +h=364.8478769 bhn=〔−(2×f−Ohn)−{(2×f−Ohn)2−4×f2}1/2〕/2 =14.9946649 bh=bhn+(1−1/n2)×t2=15.3279982 W=75.2,C=10とすると、 α2=(W×α1×T−bh+b)/(C×T)=23.8×10-5
【0032】第1実施例において、チップ部材70は、
低密度ポリエチレン樹脂、注型用液状ポリウレタン樹
脂、ビニル樹脂等の樹脂からなる。これらの熱膨張係数
は、低密度ポリエチレン樹脂が(10〜22)×10-5
であり、注型用液状ポリウレタン樹脂が(10〜20)
×10-5であり、ビニル樹脂が(7〜25)×10-5
あるので、上記材料はチップ部材70を構成する材料と
して好適である。このように、環境温度が高温(30〜
40℃)の場合、集光レンズ67はラインセンサ62側
に移動し、環境温度が低温(0〜10℃)の場合、集光
レンズ67は反ラインセンサ側に移動する。すなわち、
チップ部材70は、使用環境温度に応じて集光レンズ6
7の位置を調節することができる。
【0033】次に、上記のように構成された画像読取装
置1の動作を説明する。 (1) 使用者は、画像読取装置1のインターフェイス8に
図示しないパーソナルコンピュータを接続し、原稿台3
に原稿5を置いて、パーソナルコンピュータから原稿5
の読取り範囲や読取り解像度を指定して読取りの実行を
指示する。このとき、使用者は読取る原稿が反射原稿か
透過原稿かをあわせて指示する。
【0034】(2) 読取りの実行が指示されると、制御部
15は光源61または面光源を点灯させ、キャリッジ6
を一定速度で各読取りライン位置に順次移動させる。こ
れにより、各読取りライン位置において、原稿5の反射
率(濃淡)あるいは透過率に比例した量の電荷(信号電
荷)がラインセンサ62に蓄積される。 (3) ラインセンサ62に蓄積された電荷は、所定時間経
過後に増幅器10に出力され、ラインセンサ62は次の
読取りライン位置に移動する。
【0035】(4) 増幅器10からの出力信号は、A/D
変換部11によりデジタルの光量信号データに変換さ
れ、シェーディング補正部12、ガンマ補正部13およ
びその他の補正部14で各種の補正が行われ、インター
フェイス8を介しパーソナルコンピュータなどに出力さ
れる。
【0036】(5) キャリッジ6が一定速度で移動しつ
つ、各読取りラインで上記(2)〜(4)の処理を繰り返すこ
とにより、指定した範囲の画像がパーソナルコンピュー
タなどに出力される。
【0037】以上説明した本発明の第1実施例において
は、チップ部材70により使用環境温度に応じて集光レ
ンズ67の位置を調節するので、使用環境の温度変化に
よりキャリッジ6のハウジング59が熱膨張あるいは熱
収縮を起こし、光路長が変化しても、原稿5から集光レ
ンズ67までの光路長、ならびに集光レンズ67からラ
インセンサ62までの光路長を変えることで、結像位置
をラインセンサ62のセンサ面に容易に維持することが
できる。また、ハウジング59にチップ部材70を設け
るだけで対応可能であるので、構造が簡単であり、製造
コストを低減することができる。
【0038】さらに第1実施例においては、ハウジング
59に形成されるレンズ取付穴60の内径は集光レンズ
67の外径よりも大きいので、使用環境温度に応じてハ
ウジング59に対する集光レンズ67の位置を簡便に変
えることができるとともに、集光レンズ67の組付時に
おいて、結像位置をラインセンサ62のセンサ面に容易
に調整することができる。
【0039】(第2実施例)本発明の第2実施例を図9
に示す。第2実施例においては、図1に示す第1実施例
のレンズ位置調節部材の構成を変更したものであり、第
1実施例と同一構成部分に同一符号を付す。
【0040】図9に示すように、ハウジング59には、
レンズ位置調節部材としてのチップ部材90とばね95
とが設けられている。チップ部材90の一方の端部91
はレンズ鏡筒69に当接し、他方の端部92はねじ93
用いることによりハウジング59に当接している。すな
わち、チップ部材90は、一方の端部91が集光レンズ
67に接続され、他方の端部92がハウジング59に接
続されている。ばね95は、一方の端部96がハウジン
グ59に当接し、他方の端部97がレンズ鏡筒69に当
接しているので、集光レンズ67はばね95により反ラ
インセンサ側に付勢されている。チップ部材90は、低
密度ポリエチレン樹脂、注型用液状ポリウレタン樹脂、
ビニル樹脂等の樹脂からなるので、チップ部材90は、
使用環境温度(0〜40℃)における熱膨張係数がハウ
ジング59を構成するアルミニウムの使用環境温度(0
〜40℃)における熱膨張係数よりも大きい。このた
め、環境温度が高温(30〜40℃)の場合、集光レン
ズ67はラインセンサ62側に移動し、環境温度が低温
(0〜10℃)の場合、集光レンズ67は反ラインセン
サ側に移動する。したがって、使用環境温度に応じてハ
ウジング59に対する集光レンズ67の位置を変えて、
原稿から集光レンズ67までの光路長、ならびに集光レ
ンズ67からラインセンサまでの光路長を変えることが
できる。
【0041】第2実施例においても、チップ部材90に
より使用環境温度に応じて集光レンズ67の位置を調節
することで、使用環境の温度変化によりハウジング59
が熱膨張あるいは熱収縮を起こし、光路長が変化して
も、原稿から集光レンズ67までの光路長、ならびに集
光レンズ67からラインセンサまでの光路長を変えるこ
とで、結像位置をラインセンサ62のセンサ面に容易に
維持することができる。また、ハウジング59にチップ
部材90とばね95とを設けるだけで対応可能であるの
で、構造が簡単であり、製造コストを低減することがで
きる。
【0042】以上説明した複数の実施例では、アルミニ
ウムからなるハウジング59を有するキャリッジ6を備
えた画像読取装置に本発明を適用したが、本発明では、
樹脂からなるハウジングを有するキャリッジを備えた画
像読取装置に適用可能なことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による画像読取装置のチッ
プ部材の作用を説明するためのものであって、(A)は
常温状態を示し、(B)は高温状態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例による画像読取装置を示す
模式図である。
【図3】本発明の第1実施例による画像読取装置を示す
ブロック図である。
【図4】集光レンズのレンズ配置を示す説明図である。
【図5】集光レンズのレンズ配置を示す説明図である。
【図6】集光レンズのレンズ配置を示す説明図である。
【図7】集光レンズのレンズ配置を示す説明図である。
【図8】集光レンズのレンズ配置を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施例による画像読取装置の集光
レンズ近傍の構成を示す断面図である。
【図10】結像位置のずれを説明するためのものであっ
て、(A)は常温状態を示し、(B)は高温状態を示す
模式図である。
【図11】縮小光学系の光路を示す説明図である。
【図12】結像位置のずれを説明するためのものであっ
て、(A)は常温状態を示し、(B)は高温状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 3 原稿台 6 キャリッジ 59 ハウジング 61 光源 62 ラインセンサ(光センサ) 63、64、65、66 ミラー 67 集光レンズ 68 レンズ玉 69 レンズ鏡筒 70、90 チップ部材(レンズ位置調節部材) 71、91 一方の端部 72、92 他方の端部 95 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BA02 BB02 BC04 CA17 CB03 5C072 AA01 BA04 BA12 BA16 DA01 DA02 DA04 DA21 DA23 EA05 LA02 MA01 RA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置する原稿台に対し平行に往復
    移動可能なキャリッジを備える画像読取装置であって、 前記キャリッジは、前記原稿を照射する光源と、原稿面
    で反射あるいは原稿を透過した光を反射するミラーと、
    前記ミラーの反射光を集光するレンズと、前記レンズに
    集光された光を電気信号に変換する光センサと、前記光
    源、前記ミラー、前記レンズおよび前記光センサを収容
    するハウジングと、前記ハウジングに設けられ、使用環
    境温度に応じて前記レンズの位置を調節するレンズ位置
    調節部材とを有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ位置調節部材は、一方の端部
    が前記レンズに接続され、他方の端部が前記ハウジング
    に接続されていることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ位置調節部材は、前記使用環
    境温度における熱膨張係数が前記ハウジングを構成する
    材料の前記使用環境温度における熱膨張係数よりも大き
    いことを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングは前記レンズを取付ける
    ための取付穴を有し、前記取付穴の内径は前記レンズの
    外径よりも大きいことを特徴とする請求項1、2または
    3記載の画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8456769B2 (en) 2008-11-28 2013-06-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Lens unit and vehicle-mounted infrared lens unit
JP2014178294A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 検出装置及び画像形成装置
CN106094478A (zh) * 2013-03-15 2016-11-09 株式会社理光 位置改变测量装置、位置改变测量方法和图像形成设备

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CN106094478B (zh) * 2013-03-15 2019-01-18 株式会社理光 位置改变测量装置和图像形成设备

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