JP2001083689A - 半導体製造用マスクのパターン補正方法およびそのパターン補正方法を記録した記録媒体 - Google Patents

半導体製造用マスクのパターン補正方法およびそのパターン補正方法を記録した記録媒体

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JP2001083689A
JP2001083689A JP26027099A JP26027099A JP2001083689A JP 2001083689 A JP2001083689 A JP 2001083689A JP 26027099 A JP26027099 A JP 26027099A JP 26027099 A JP26027099 A JP 26027099A JP 2001083689 A JP2001083689 A JP 2001083689A
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Kei Yoshikawa
圭 吉川
Satoshi Usui
聡 臼井
Koji Hashimoto
耕治 橋本
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Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/36Masks having proximity correction features; Preparation thereof, e.g. optical proximity correction [OPC] design processes

Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な補正精度を得ることができる半導体製造
用マスクのパターン補正方法を提供すること。 【解決手段】ライン部とコンタクト部とが重なった領域
を抽出し(ST.1)、上記重なった領域とこの重なった領域
に隣接する他のライン部とのスペース、および前記ライ
ン部のライン幅を抽出し(ST.2)、ウェーハプロセス後に
生ずるライン部のライン幅変動量とスペースとの依存性
を取得し(ST.3)、依存性を設計グリッド幅毎に分割し、
この設計グリッド幅と依存性との交点を抽出し(ST.4)、
関係を交点区間毎に区切り、交点区間毎に、設計グリッ
ド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテーブルを作成し
(ST.5)、上記重なった領域に対し、補正ルールテーブル
に基いた設計グリッド幅の整数倍の補正を行う(ST.6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置製造
におけるリソグラフィ工程で用いられる露光用マスクの
パターン補正方法とマスクパターン補正装置、そしてそ
れらを用いた露光用マスクと半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの微細化に伴い、
仕上がりが設計寸法通りにできない箇所の問題が顕在化
してきた。その一例として、ライン終端部のショートニ
ングが挙げられる。ショートニングの原因としては、マ
スクが設計寸法通りにできていない、ライン終端のコー
ナー部がすでに光の解像限界である、また、エッチング
による変換差などが挙げられる。
【0003】ボーダーレスコンタクトの配線パターンを
例にとると、コンタクトの落ちるライン終端がショート
ニングした場合、ラインとコンタクトホールとの接触面
積が減少し、ヴィア抵抗の上昇を引き起こす。これは、
デバイスのパフォーマンスを落とす一因となる。
【0004】このようなショートニングを回避するた
め、コンタクト部に対して予め、ある程度のフリンジ量
を付けて設計する、あるいは実験により見積もったフリ
ンジ量を補正ツールを使うことにより一律に付ける手法
が一般的に用いられている。
【0005】しかし、ショートニング量等の仕上がり誤
差は、パターンの疎密、あるいは線幅などにより変化す
ることが十分に考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のマ
スクパターン補正方法では、仕上がり誤差のパターン依
存性が考慮されておらず、十分な補正精度が必ずしも得
られてはいない、という事情がある。
【0007】この発明は、上記事情に鑑み為されたもの
で、その目的は、十分な補正精度を得ることができる半
導体製造用マスクのパターン補正方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の態様に係る半導体製造用マスクの
パターン補正方法は、ライン部とコンタクト部とが重な
った領域を抽出し、前記重なった領域とこの重なった領
域に隣接する他のライン部とのスペース、および前記ラ
イン部のライン幅を抽出し、前記ライン幅毎に、ウェー
ハプロセス後に生ずる前記ライン部のライン幅変動量と
前記スペースとの関係を取得し、前記関係を設計グリッ
ド幅毎に分割し、この設計グリッド幅と前記関係との交
点を抽出し、前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点
区間毎に、前記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補
正ルールテーブルを作成し、前記スペースと前記交点区
間との対応関係を求め、前記補正ルールテーブルに基い
た前記設計グリッド幅の整数倍の補正を、前記重なった
領域に対して行うことを特徴としている。
【0009】また、上記目的を達成するために、この発
明の第2の態様に係る半導体製造用マスクのパターン補
正方法は、ライン部とコンタクト部とが重なった領域を
抽出し、前記重なった領域とこの重なった領域に隣接す
る他のライン部とのスペース、および前記ライン部のラ
イン幅を抽出し、前記ライン幅毎に、ウェーハプロセス
後に生ずる前記ライン部のショートニング量と前記スペ
ースとの関係を取得し、前記関係を設計グリッド幅毎に
分割し、この設計グリッド幅と前記関係との交点を抽出
し、前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎
に、前記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補正ルー
ルテーブルを作成し、前記スペースと前記交点区間との
対応関係を求め、前記補正ルールテーブルに基いた前記
設計グリッド幅の整数倍の補正を、前記重なった領域に
対して行うことを特徴としている。
【0010】また、上記目的を達成するために、この発
明の第3の態様に係る半導体製造用マスクのパターン補
正方法は、ライン部とコンタクト部とが重なった領域を
抽出し、前記コンタクト部をデザインルールで規定され
た最小フリンジ量拡大し、拡大したコンタクト部と前記
ライン部の端とが接する辺を抽出し、前記重なった領域
とこの重なった領域に隣接する他のライン部とのスペー
ス、および前記ライン部のライン幅を抽出し、前記ライ
ン幅毎に、ウェーハプロセス後に生ずる前記ライン部の
ショートニング量と前記スペースとの関係を取得し、前
記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッド
幅と前記関係との交点を抽出し、前記関係を交点区間毎
に区切り、前記交点区間毎に、前記設計グリッド幅の整
数倍の補正を行う補正ルールテーブルを作成し、前記ス
ペースと前記交点区間との対応関係を求め、前記補正ル
ールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数倍の補
正を、前記接する辺に対して行うことを特徴としてい
る。
【0011】また、上記目的を達成するために、この発
明の第4の態様に係る半導体製造用マスクのパターン補
正方法は、トランジスタ領域上を走るライン部の終端部
分のうち、ゲート端であり、かつトランジスタ領域上に
ない領域を抽出し、前記ゲート端であり、かつトランジ
スタ領域上にない領域の面積を抽出し、前記面積毎に、
ウェーハプロセス後に生ずる前記ライン部のショートニ
ング量と前記面積との関係を取得し、前記関係を設計グ
リッド幅毎に分割し、この設計グリッド幅と前記関係と
の交点を抽出し、前記関係を交点区間毎に区切り、前記
交点区間毎に、前記設計グリッド幅の整数倍の補正を行
う補正ルールテーブルを作成し、前記スペースと前記交
点区間との対応関係を求め、前記補正ルールテーブルに
基いた前記設計グリッド幅の整数倍の補正を、前記ゲー
ト端であり、かつトランジスタ領域上にない領域に対し
て行うことを特徴としている。
【0012】また、上記目的を達成するために、この発
明の第5の態様に係る半導体製造用マスクのパターン補
正方法は、トランジスタ領域のコーナー部を抽出し、前
記コーナー部からライン部までの距離を抽出し、前記ラ
イン部が前記コーナー部のラウンディングと重ならない
最小距離を取得し、前記ライン部が前記コーナー部のラ
ウンディングと重なる場合、切り欠き処理を、前記コー
ナー部に対して行うことを特徴としている。
【0013】また、上記目的を達成するために、この発
明の第6の態様に係る半導体製造用マスクのパターン補
正方法は、コンタクト部がトランジスタ領域に接触する
第1の接触領域、およびコンタクト部がライン部に接触
する第2の接触領域を抽出し、前記第1、第2の接触領
域の直径を抽出し、前記第1、第2の接触領域の直径差
と、前記ライン部の寸法との関係を取得し、前記関係を
設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッド幅と前記
関係との交点を抽出し、前記関係を交点区間毎に区切
り、前記交点区間毎に、前記設計グリッド幅の整数倍の
補正を行う補正ルールテーブルを作成し、前記ライン部
の寸法と前記交点区間との対応関係を求め、前記補正ル
ールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数倍の補
正を、前記前記第1の接触領域および前記第2の接触領
域のいずれかに対して行うことを特徴としている。
【0014】また、上記目的を達成するために、この発
明の第7の態様に係る半導体製造用マスクのパターン補
正方法は、コンタクト部に対してライン部が重なる第1
の領域、およびライン部に対してコンタクト部が重なる
第2の領域を抽出し、前記第1の領域とこの第1の領域
に隣接する他のライン部とのスペース、および前記ライ
ン部のライン幅を抽出し、前記ライン幅毎に、ウェーハ
プロセス後に生ずる前記ライン部のショートニング量と
前記スペースとの第1の関係を取得し、前記関係を設計
グリッド幅毎に分割し、この設計グリッド幅と前記関係
との交点を抽出し、前記関係を交点区間毎に区切り、前
記交点区間毎に、前記設計グリッド幅の整数倍の補正を
行う補正ルールテーブルを作成し、前記第2の領域から
前記ライン部の終端までの距離を抽出し、前記ライン幅
毎に、ウェーハプロセス後に生ずる前記ライン部のショ
ートニング量と前記第2の領域から前記ライン部の終端
までの距離との第2の関係を取得し、前記関係を設計グ
リッド幅毎に分割し、この設計グリッド幅と前記関係と
の交点を抽出し、前記関係を交点区間毎に区切り、前記
交点区間毎に、前記設計グリッド幅の整数倍の補正を行
う補正ルールテーブルを作成し、前記スペースと前記交
点区間との対応関係、および前記第2の領域から前記ラ
イン部の終端までの距離との対応関係を求め、前記補正
ルールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数倍の
補正を、前記第1、第2の領域に対して行うことを特徴
としている。
【0015】また、上記目的を達成するために、この発
明の第8の態様に係る半導体製造用マスクのパターン補
正方法は、コンタクト部とトランジスタ領域とが重なっ
た領域を抽出し、前記トランジスタ領域に隣接する他の
トランジスタ領域との間のスペース、および前記トラン
ジスタ領域端から前記重なった領域までの距離Fを抽出
し、前記コンタクト部をデザインルールで規定された最
小フリンジ量D拡大し、前記補正量とスペースとの関係
を取得し、前記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この
設計グリッド幅と前記関係との交点を抽出し、前記関係
を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎に、前記設計グ
リッド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテーブルを作
成し、前記スペースと前記交点区間との対応関係を求
め、前記補正ルールテーブルに基いた前記設計グリッド
幅の整数倍の補正を、D≦Fの場合、前記トランジスタ
領域端の全体に対して行い、F<Dの場合、前記トラン
ジスタ領域端の、前記トランジスタ領域端と前記拡大し
たコンタクト部とが接する辺を除いた部分に対して行う
ことを特徴としている。
【0016】上記構成を有する半導体製造用マスクのパ
ターン補正方法であると、 (1)ウェーハプロセス後に生ずるライン部のライン幅
変動量と、ライン部とコンタクト部とが重なった領域と
この重なった領域に隣接する他のライン部とのスペース
との関係。
【0017】(2)ウェーハプロセス後に生ずるライン
部のショートニング量と、ライン部とコンタクト部とが
重なった領域とこの重なった領域に隣接する他のライン
部とのスペースとの関係。
【0018】(3)ウェーハプロセス後に生ずるライン
部のショートニング量とトランジスタ領域上を走るライ
ン部の終端部分のうち、ゲート端であり、かつトランジ
スタ領域上にない領域の面積との関係。
【0019】(4)ウェーハプロセス後に生ずるトラン
ジスタ領域のラウンディング量とライン部との関係。
【0020】(5)ウェーハプロセス後に生ずるコンタ
クト部がトランジスタ領域に接触する第1の接触領域、
およびコンタクト部がライン部に接触する第2の接触領
域の直径差と、ライン部の寸法との関係。
【0021】(6)ウェーハプロセス後に生ずるライン
部のショートニング量とライン部に対してコンタクト部
が重なる領域からライン部の終端までの距離との関係。
【0022】(7)補正量と一のトランジスタ領域に隣
接する他のトランジスタ領域との間のスペースとの関
係、拡大したコンタクト部が一のトランジスタ領域に接
するか否か。
【0023】上記(1)〜(7)のように、補正するパ
ターンの周囲の環境を考慮するので、周囲の環境を考慮
しない補正方法に比べて、十分な補正精度を得ることが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、
共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0025】[第1の実施形態]まず、この発明の第1
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0026】第1の実施形態は、ボーダーレスコンタク
トを有する配線パターン(ライン部)において、コンタ
クト部と重なった領域のパターンを、その領域周囲のパ
ターンの疎密、およびライン部のライン幅を考慮して補
正し、変更するフリンジ処理である。
【0027】図1は、第1の実施形態に係るマスクパタ
ーン補正方法を示す流れ図、図2〜図8はそれぞれ、図
1に示す各ステップを説明するための図である。
【0028】図1に示すステップST.1において、ま
ず、ライン部とコンタクト部とが重なった領域を抽出す
る。図2に、第1の実施形態に用いられた、ライン部、
コンタクト部、およびこれらが重なった領域をそれぞれ
持つパターンの一例を示す。なお、図2に示す一例は、
デザイン上、たとえばCADデータ上のものである。
【0029】図2に示すように、一例に係るパターン
は、互いに並行するライン部1、2、3-1、3-2をそれ
ぞれ持つ。ライン部3-1、3-2はそれぞれ、ライン部1
とライン部2との間に配置されている。コンタクト部4
-1は、ライン部3-1の終端に重なっている。また、コン
タクト部4-2は、ライン部3-2の中程に重なり、その終
端には重なっていない。
【0030】次に、ステップST.2において、上記重
なった領域と、これに隣接するライン部とのスペース
(距離)をそれぞれ、デザイン上、たとえばCADデー
タ上で抽出する。
【0031】ここで、上記スペースに関しては、図3に
示すように、ライン部の終端に重なるコンタクト部4-1
の場合、重なった領域の三辺それぞれに相対したライン
部までのスペースをそれぞれ抽出する。一方、コンタク
ト部4-2のように、ライン部の中程のみに重なる場合に
は、重なった領域の二辺それぞれに相対したライン部ま
でのスペースをそれぞれ抽出する。
【0032】上記一例に係るパターンにおいては、コン
タクト部4-1からライン部1までのスペースS1、コン
タクト部4-1からライン部3-2までのスペースS2、お
よびコンタクト部4-1からライン部2までのスペースS
3をそれぞれデザイン上で測定し、抽出した。また、コ
ンタクト部4-2からライン部1までのスペースS4、お
よびコンタクト部4-2からライン部3-2までのスペース
5をそれぞれデザイン上で測定し、抽出した。
【0033】さらにステップST.2において、スペー
スS1〜S5の他、ライン部のライン幅を抽出する。
【0034】上記一例に係るパターンにおいては、コン
タクト部4-1が重なるライン部3-1のライン幅Lをデザ
イン上で測定し、抽出した。なお、ライン部3-1のライ
ン幅Lと、ライン幅3-2のライン幅とは互いに等しい。
【0035】次に、ステップST.3において、スペー
スとライン幅変動量との関係を、実験的、あるいはシミ
ュレーションにより取得する。この関係は、実験的に取
得する場合、図4に示すようなライン・アンド・スペー
ス(L/S)パターンを持つ測定パターンをウェーハ上
に形成し、これを走査型電子顕微鏡(SEM)や電気的
測定を用いて、ライン幅変動量を測定すれば良い。ま
た、シミュレーションにより取得する場合には、図4に
示すような測定パターンを製造プロセスシミュレータに
再現させ、そのライン幅変動量を計算すれば良い。
【0036】次に、ステップST.4において、取得し
たスペースとライン幅変動量との関係を用いて、隣接す
るライン部とのスペースに対する補正ルールを作成す
る。スペースとライン幅変動量との関係を、図5および
図6に示す。
【0037】図5および図6に示すように、一例に係る
パターンにおいては、ライン幅Lは、スペースSが大き
くなる程、ライン幅変動量が“0”、即ち設計値から大
きくずれる(変動極性I)。つまり、スペースSが大き
くなる程、ライン幅Lは細くなる。このような傾向に基
き、第1の実施形態では、上記重なった領域に対して、
スペースSが大きくなるにしたがって、上記重なった領
域の幅が大きくなるようにパターンを補正する補正ルー
ルを作成する。
【0038】次に、ステップST.5において、上記補
正ルールにより、補正ルールテーブルを作成する。この
ために、図5および図6に示すように、縦軸(ライン幅
変動量)を、設計グリッド幅W毎に分割する(設計グリ
ッド幅Wは、たとえばCAD上で一度に付加することの
できる最小の幅である。)。次に、設計グリッド幅Wと
変動曲線Iとの交点をそれぞれ抽出する。この作業によ
って得た交点をそれぞれ“a”、“b”、“c”とす
る。次に、スペースSが“S<a”の範囲では、補正値
を“0”とし、スペースSが“a≦S<b”の範囲で
は、“+W”の補正値を設ける。さらにスペースSが
“b≦S<c”の範囲では、“+2W”の補正値を設
け、スペースSが“c≦S”の範囲では、“+3W”の
補正値を設ける。このような作業により、図7に示すよ
うな補正ルールテーブルが作成される。
【0039】さらにステップST.5において、作成し
た補正ルールテーブルから、ステップST.2で求めた
スペースS1、S2、S3、S4、S5に対する補正値を抽
出する。
【0040】次に、ステップST.6において、抽出し
た補正値を、ライン部とコンタクト部とが重なった領域
のライン端に、フリンジ量として付加する。このフリン
ジ処理は、この発明に適合した補正ツールをプログラム
により作成し、たとえばCADに格納しておき、適宜用
いることで、自動的に行うことができる。フリンジ処理
が終了した状態の一例に係るパターンを、図8に示す。
図8に示すように、上記重なった領域にはそれぞれ、フ
リンジ5-1、5-2が設けられている。
【0041】このような第1の実施形態によれば、ライ
ン部とコンタクト部とが重なった領域に対して、パター
ンの疎密、およびそのライン幅等、その周囲の環境を考
慮した補正フリンジ量を求め、求めた補正フリンジ量
を、補正ルールテーブル化しておく。この後、補正ルー
ルテーブルに従って、補正ツールを用いて自動でフリン
ジ処理を行う。
【0042】このようなフリンジ処理が行われた半導体
製造用マスクを用いて、ウェーハプロセスにより形成さ
れたパターンにおいては、たとえば周囲の環境に関係な
く一律なフリンジ処理を行ったマスクを用いた場合に比
べて、上記重なった領域を、より設計値に近い状態、あ
るいは設計値通りに仕上げることができる。
【0043】このように上記重なった領域が、より設計
値に近い状態に仕上がることで、たとえばコンタクト面
積の減少等に伴ったコンタクト抵抗の上昇の問題等を、
回避できる。よって、形成された集積回路においては、
設計値に近いコンタクト抵抗を得ることができ、回路
上、期待される電気的パフォーマンスを、容易に得るこ
とができる。
【0044】また、補正ルールの一例(図5)と、他の
例(図6)との違いは、ライン幅変動量“0”を基準に
して補正値を“W”ずつ付けていくか、ライン幅変動量
“0”に設計グリッド幅Wの1/2を足した値を基準に
して補正値を“W”ずつ付けていくかである。どちらの
例でも、ウェーハ上に形成されたパターンを、設計値に
近い状態、あるいは設計値通りに仕上げることができ
る。
【0045】しかし、図6に示す設計グリッド幅Wの1
/2を足した値を基準にして補正値を“+W”ずつ付け
ていく他の例のほうが、設計値に近い状態、あるいは設
計値通りに仕上がり易い。
【0046】なぜならば図5に示す一例においては、た
とえば“S<c”のとき、ライン幅Lの変動を、ライン
幅変動量“0”(即ち設計値)から“−W”の範囲に変
動に抑えることができるのに対し、図6に示す他の例に
おいては、ライン幅変動量“0”(即ち設計値)から
“±W/2”の範囲に、さらに変動を抑えることができ
るからである。
【0047】また、図8に示すように、上記一例に係る
パターンにおいては、ライン幅Lを持つライン部3-1、
3-2に対してフリンジ5-1、5-2を付加する補正を行っ
たが、ライン幅L以外のライン幅が存在する場合には、
各ライン幅毎にそれぞれ、上記と同様な方法で補正ルー
ルを作成し、この補正ルールにより補正ルールテーブル
を作成する。この後、ライン幅毎に、それぞれ作成した
補正ルールテーブルに基いてフリンジを付加する補正を
行えば良い。
【0048】[第2の実施形態]次に、この発明の第2
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0049】第2の実施形態は、第1の実施形態と同様
に、ボーダーレスコンタクトを有する配線パターン(ラ
イン部)において、コンタクト部と重なった領域のパタ
ーンを、その領域周囲のパターンの疎密、およびライン
部のライン幅を考慮して補正し、変更するフリンジ処理
である。異なるところは、第1の実施形態では、ライン
幅変動量とスペースとの関係に基づき、補正ルールを作
成したのに対し、第2の実施形態では、ライン部のショ
ートニング量とスペースとの関係に基づき、補正ルール
を作成するようにしたことである。
【0050】図9は、第2の実施形態に係るマスクパタ
ーン補正方法を示す流れ図、図10〜図16はそれぞ
れ、図9に示す各ステップを説明するための図である。
【0051】まず、図9に示すステップST.1におい
て、ライン部とコンタクト部とが重なった領域を抽出す
る。図10に、第2の実施形態に用いられた、パターン
の一例を示す。なお、図10に示す一例は、デザイン
上、たとえばCADデータ上のものであり、図2に示し
た一例と同様のパターンである。
【0052】次に、ステップST.2において、上記重
なった領域と、これに隣接するライン部とのスペース
(距離)をそれぞれ、デザイン上、たとえばCADデー
タ上で抽出する。
【0053】ここで、上記スペースに関しては、第1の
実施形態と同様に、コンタクト部4-1からライン部1ま
でのスペースS1、コンタクト部4-1からライン部3-2
までのスペースS2、コンタクト部4-1からライン部2
までのスペースS3、コンタクト部4-2からライン部1
までのスペースS4、およびコンタクト部4-2からライ
ン部2までのスペースS5をそれぞれデザイン上で測定
し、抽出した。
【0054】さらにステップST.2において、スペー
スS1〜S5とともに、ライン部のライン幅を抽出する。
ここでも第1の実施形態と同様に、コンタクト部4-1が
重なるライン部3-1のライン幅Lをデザイン上で測定
し、抽出した。なお、ライン部3-1のライン幅Lと、ラ
イン幅3-2のライン幅とは互いに等しい、とする。
【0055】次に、ステップST.3において、スペー
スとライン部のショートニング量との関係を、実験的、
あるいはシミュレーションにより取得する。この関係
は、実験的に取得する場合、図12に示すようなパター
ンを持つ測定パターンをウェーハ上に形成し、これを走
査型電子顕微鏡(SEM)や電気的測定を用いて、ショ
ートニング量を測定すれば良い。また、シミュレーショ
ンにより取得する場合には、図12に示すような測定パ
ターンを製造プロセスシミュレータに再現させ、そのシ
ョートニング量を計算すれば良い。
【0056】次に、ステップST.4において、取得し
たスペースとショートニング量との関係を用いて、隣接
するライン部とのスペースに対する補正ルールを作成す
る。スペースとショートニング量との関係を、図13お
よび図14に示す。
【0057】図13および図14に示すように、一例に
係るパターンのショートニング量は、スペースSが大き
くなる程、ショートニング量が“0”、即ち設計値から
大きくずれる(変動曲線I)。つまり、スペースSが大
きくなる程、ライン幅Lは細くなる。このような傾向に
基き、第2の実施形態では、上記重なった領域に対し、
スペースSが大きくなるにしたがって、上記重なった領
域の幅が大きくなるようにパターンを補正する補正ルー
ルを作成する。
【0058】次に、ステップST.5において、上記補
正ルールにより、補正ルールテーブルを作成する。この
ために、まず、図13、および図14に示すように、縦
軸(ショートニング量)を、設計グリッド幅W毎に分割
する(設計グリッド幅Wは、たとえばCAD上で一度に
付加することのできる最小の幅である。)。次に、設計
グリッド幅Wと変動曲線Iとの交点をそれぞれ抽出す
る。この作業によって得た交点をそれぞれ“a”、
“b”、“c”とする。次に、スペースSが“S<a”
の範囲では補正値を“0”とし、スペースSが“a≦S
<b”の範囲では、“+W”の補正値を設ける。さらに
スペースSが“b≦S<c”の範囲では、“+2W”の
補正値、スペースSが“c≦S”の範囲では、“+3
W”の補正値を設ける。このような作業により、図15
に示すような補正ルールテーブルを作成する。
【0059】さらにステップST.5において、作成し
た補正ルールテーブルから、ステップST.2で求めた
スペースS1、S2、S3、S4、S5に対する補正値を抽
出する。
【0060】次に、ステップST.6において、抽出し
た補正値を、ライン部とコンタクト部とが重なった領域
のライン端に、フリンジ量として付加する。このフリン
ジ処理は、この発明に適合した補正ツールをプログラム
により作成して、たとえばCADに格納しておき、適宜
用いることで、自動的に行うことが可能である。フリン
ジ処理が終了した状態の一パターン例を、図16に示
す。図16に示すように、上記重なった領域にはそれぞ
れ、フリンジ5-1、5-2が設けられている。
【0061】このような第2の実施形態によれば、第1
の実施形態と同様に、ライン部とコンタクト部とが重な
った領域に対して、パターンの疎密、およびそのライン
幅等、その周囲の環境を考慮した補正フリンジ量を求
め、求めた補正フリンジ量を補正ルールテーブル化す
る。この後、補正ルールテーブルに従って、補正ツール
を用いて自動でフリンジ処理を行う。
【0062】このようなフリンジ処理が行われた半導体
製造用マスクを用いて、ウェーハプロセスにより形成さ
れたパターンにおいては、たとえば周囲の環境に関係な
く一律なフリンジ処理を行ったマスクを用いた場合に比
べて、上記重なった領域を、より設計値に近い状態、あ
るいは設計値通りに仕上げることができる。
【0063】このように上記重なった領域が、より設計
値に近い状態に仕上がることで、たとえばコンタクト面
積の減少等に伴ったコンタクト抵抗の上昇の問題を、回
避できる。よって、形成された集積回路においては、設
計値に近いコンタクト抵抗を得ることができ、回路上、
期待される電気的パフォーマンスを、容易に得ることが
できる。
【0064】また、補正ルールの一例(図13)と、他
の例(図14)との違いは、ショートニング量“0”を
基準にして補正値を“W”ずつ付けていくか、ショート
ニング量“0”に設計グリッド幅Wの1/2を足した値
を基準にして補正値を“W”ずつ付けていくかである。
どちらの例でも、ウェーハ上に形成されたパターンを、
設計値に近い状態、あるいは設計値通りに仕上げること
ができる。
【0065】しかし、図14に示す設計グリッド幅Wの
1/2を足した値を基準にして補正値を“+W”ずつ付
けていく他の例のほうが、設計値に近い状態、あるいは
設計値通りに仕上がり易い。
【0066】なぜならば図13に示す一例においては、
たとえば“S<c”のとき、ライン幅Lの変動を、ショ
ートニング量“0”(即ち設計値)から“−W”の範囲
に変動に抑えることができるのに対し、図14に示す他
の例においては、ライン幅変動量“0”(即ち設計値)
から“±W/2”の範囲に、さらに変動を抑えることが
できるためである。
【0067】また、図16に示すように、上記一例に係
るパターンにおいては、ライン幅Lを持つライン部3-
1、3-2に対してフリンジ5-1、5-2を付加する補正を
行ったが、ライン幅L以外のライン幅が存在する場合に
は、各ライン幅毎にそれぞれ、上記と同様な方法で補正
ルールを作成し、この補正ルールにより補正ルールテー
ブルを作成する。この後、ライン幅毎に、それぞれ作成
した補正ルールテーブルに基いてフリンジを付加する補
正を行えば良い。
【0068】また、一パターン例に対して、第1、第2
の実施形態の双方をそれぞれ適用することも可能であ
る。この場合には、ライン部の短辺どうしが相対するス
ペースS2に対して、第2の実施形態を適用し、ライン
部の長辺どうしが相対するスペースS1、S3、S4、S5
に対して、第1の実施形態を適用する。
【0069】このようにする理由は、ライン部の短辺ど
うしが相対するスペースについては、ショートニングが
起こりやすいので、スペースとショートニング量との関
係に基づき、補正するのが望ましいからである。同様
に、ライン部の長辺どうしが相対するスペースについて
は、ライン幅変動(配線の細り)が起こりやすいので、
スペースとライン幅変動との関係に基づき、補正するの
が望ましい。
【0070】[第3の実施形態]次に、この発明の第3
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0071】第3の実施形態は、第1、第2の実施形態
とは異なり、ボーダードコンタクトを有する配線パター
ン(ライン部)において、コンタクト部と重なった領域
のパターンを、その領域周囲のパターンの疎密、および
ライン部のライン幅を考慮して補正し、変更するフリン
ジ処理である。
【0072】図17は、第3の実施形態に係るマスクパ
ターン補正方法を示す流れ図、図18〜図25はそれぞ
れ、図17に示す各ステップを説明するための図であ
る。
【0073】まず、図17に示すステップST.1にお
いて、まず、ライン部とコンタクト部とが重なった領域
を抽出する。図18に、第3の実施形態に用いられたパ
ターンの一例を示す。なお、図18に示す一例は、デザ
イン上、たとえばCADデータ上のものである。
【0074】図18に示すように、一例に係るパターン
は、互いに並行するライン部1、2、3-1、3-2を持
つ。ライン部3-1、3-2はそれぞれ、ライン部1とライ
ン部2との間に配置されている。コンタクト部4はライ
ン部3-1の終端の部分に設けられたコンタクト領域3-c
に重なっている。
【0075】次に、ステップST.2において、図19
に示すように、コンタクト部4を最小デザインルール分
だけ拡大する。点線6は、拡大したコンタクト部を示し
ている。
【0076】さらに、ステップST.2において、拡大
したコンタクト部6とライン部3のライン端とが接する
辺を抽出する。
【0077】上記一例に係るパターンにおいては、上記
接する辺は、コンタクト領域3-cのうち、ライン部3-2
と相対する辺7である。
【0078】次に、ステップST.3において、上記接
する辺7と、これに隣接するライン部とのスペース(距
離)を、デザイン上、たとえばCADデータ上で抽出す
る。
【0079】ここで、上記スペースに関しては、図20
に示すように、接する辺7からライン部3-2までのスペ
ースSをデザイン上で測定し、抽出した。
【0080】さらにステップST.3において、スペー
スSとともに、ライン部のライン幅を抽出する。ここで
は、第1の実施形態と同様に、コンタクト部4が重なる
ライン部3-1のライン幅Lをデザイン上で測定し、抽出
した(なお、ライン部3-1のライン幅Lと、ライン幅3
-2のライン幅とは互いに等しい、とする)。
【0081】次に、ステップST.4において、スペー
スとライン部のショートニング量との関係を、実験的、
あるいはシミュレーションにより取得する。この関係
は、実験的に取得する場合、図21に示すようなパター
ンを持つ測定パターンをウェーハ上に形成し、これを走
査型電子顕微鏡(SEM)や電気的測定を用いて、ショ
ートニング量を測定すれば良い。また、シミュレーショ
ンにより取得する場合には、図21に示すような測定パ
ターンを製造プロセスシミュレータに再現させ、そのシ
ョートニング量を計算すれば良い。
【0082】次に、ステップST.5において、取得し
たスペースとショートニング量との関係を用いて、隣接
するライン部とのスペースに対する補正ルールを作成す
る。スペースとショートニング量との関係を図22、お
よび図23に示す。
【0083】図22、および図23に示すように、一パ
ターン例ではショートニング量は、変動曲線Iに示すよ
うにスペースSが大きくなる程、ショートニング量が
“0”、即ち設計値から大きくずれる。つまり、スペー
スSが大きくなる程、ライン幅Lは細くなる。このよう
な傾向に基き、第3の実施形態では、上記接する辺7に
対して、スペースSが大きくなるにしたがって、上記コ
ンタクト領域3-cの幅が大きくなるようにパターンを補
正する補正ルールを作成する。
【0084】次に、ステップST.6において、上記補
正ルールにより、補正ルールテーブルを作成する。この
ために、まず、図22、および図23に示すように、縦
軸(ショートニング量)を、設計グリッド幅W毎に分割
する(設計グリッド幅Wは、たとえばCAD上で一度に
付加することのできる最小の幅である。)。次に、設計
グリッド幅Wと変動曲線Iとの交点をそれぞれ抽出す
る。この作業によって得た交点をそれぞれ“a”、
“b”、“c”とする。次に、スペースSが“S<a”
では補正値を0とし、スペースSが“a≦S<b”では
“+W”の補正値を設ける。さらにスペースSが“b≦
S<c”では“+2W”の補正値、スペースSが“c≦
S”では“+3W”の補正値を設ける。このような作業
により、図24に示すような補正ルールテーブルを得る
ことができる。
【0085】さらにステップST.6において、作成し
た補正ルールテーブルから、ステップST.3で求めた
スペースSに対する補正値を抽出する。
【0086】次に、ステップST.7において、抽出し
た補正値を、上記接する辺7に、フリンジ量として付加
する。このフリンジ処理は、この発明に適合した補正ツ
ールをプログラムにより作成して、たとえばCADに格
納しておき、適宜用いることで、自動的に行うことが可
能である。フリンジ処理が終了した状態の一パターン例
を、図25に示す。図25に示すように、上記接する辺
7には、フリンジ8が設けられている。
【0087】このような第3の実施形態によれば、第
1、第2の実施形態と同様に、コンタクト領域3-cと拡
大したコンタクト部6とが接する辺7に対して、パター
ンの疎密、およびそのライン幅等、その周囲の環境を考
慮した補正フリンジ量を求め、補正ルールテーブル化す
る。この後、補正ルールテーブルに従って、補正ツール
を用いて自動でフリンジ処理を行う。
【0088】このようなフリンジ処理が行われた半導体
製造用マスクを用いて、ウェーハプロセスにより形成さ
れたパターンにおいては、たとえば周囲の環境に関係な
く一律なフリンジ処理を行ったマスクを用いた場合に比
べて、上記重なった領域を、より設計値に近い状態、あ
るいは設計値通りに仕上げることができる。
【0089】このように上記重なった領域が、より設計
値に近い状態に仕上がることで、たとえばコンタクト面
積の減少等に伴ったコンタクト抵抗の上昇の問題を、回
避できる。よって、形成された集積回路においては、設
計値に近いコンタクト抵抗を得ることができ、回路上、
期待される電気的パフォーマンスを、容易に得ることが
できる。
【0090】また、補正ルールの一例(図22)と、他
の例(図23)との違いは、ショートニング量“0”を
基準にして補正値を“W”ずつ付けていくか、ショート
ニング量“0”に設計グリッド幅Wの1/2を足した値
を基準にして補正値を“W”ずつ付けていくかである。
どちらの例でも、ウェーハ上に形成されたパターンを、
設計値に近い状態、あるいは設計値通りに仕上げること
ができる。
【0091】しかし、図23に示す設計グリッド幅Wの
1/2を足した値を基準にして補正値を“+W”ずつ付
けていく他の例のほうが、設計値に近い状態、あるいは
設計値通りに仕上がり易い。
【0092】なぜならば図22に示す一例においては、
たとえば“S<c”のとき、ライン幅Lの変動を、ショ
ートニング量“0”(即ち設計値)から“−W”の範囲
に変動に抑えることができるのに対し、図23に示す他
の例においては、ライン幅変動量“0”(即ち設計値)
から“±W/2”の範囲に、さらに変動を抑えることが
できるためである。
【0093】また、図25に示すように、上記一例に係
るパターンにおいては、ライン幅Lを持つライン部3-1
に対してフリンジ8を付加する補正を行ったが、ライン
幅L以外のライン幅が存在する場合には、各ライン幅毎
にそれぞれ、上記と同様な方法で補正ルールを作成し、
この補正ルールにより補正ルールテーブルを作成する。
この後、ライン幅毎に、それぞれ作成した補正ルールテ
ーブルに基いてフリンジを付加する補正を行えば良い。
【0094】[第4の実施形態]次に、この発明の第4
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0095】第4の実施形態は、トランジスタ領域上を
走るラインの終端部分において、ゲート端であり、かつ
トランジスタ領域にない領域の面積を考慮してショート
ニングを補正するフリンジ処理である。
【0096】図26は、第4の実施形態に係るマスクパ
ターン補正方法を示す流れ図、図27〜図31はそれぞ
れ、図26に示す各ステップを説明するための図であ
る。
【0097】まず、図26に示すステップST.1にお
いて、トランジスタ領域上を走るラインの終端部分のう
ち、ゲート端であり、かつトランジスタ領域にない領域
を抽出する。図27に、第4の実施形態に用いられたパ
ターンの一例を示す。この一例は、デザイン上、たとえ
ばCADデータ上のものであり、図27中、斜線により
示す領域9は、ゲート端であり、かつトランジスタ領域
にない領域である。
【0098】次に、ステップST.2において、上記領
域9の面積Aを、デザイン上、たとえばCADデータ上
で測定する。
【0099】次に、ステップST.3において、面積A
毎に、ライン部のショートニング量を、実験的、あるい
はシミュレーションにより取得する。このショートニン
グ量は、第1〜第3の実施形態と同様に、走査型電子顕
微鏡(SEM)や電気的測定による方法などを用いるこ
とで取得できる。
【0100】次に、ステップST.4において、上記面
積Aに対する補正ルールを作成する。面積とショートニ
ング量との関係を図28、および図29に示す。
【0101】図28、および図29に示すように、一パ
ターン例ではショートニング量は、変動曲線Iに示すよ
うに面積Aが小さい程、ショートニング量が“0”、即
ち設計値からずれる。つまり、面積Aが小さい程、ライ
ン幅Lは細くなる。このような傾向に基き、第4の実施
形態では、上記領域に対して、面積Aが小さくなるにし
たがって、上記領域9の面積が大きくなるようにパター
ンを補正する補正ルールを作成する。
【0102】次に、ステップST.5において、上記補
正ルールにより、補正ルールテーブルを作成する。この
ために、まず、図28、および図29に示すように、縦
軸(ショートニング量)を、設計グリッド幅W毎に分割
する(設計グリッド幅Wは、たとえばCAD上で一度に
付加することのできる最小の幅である。)。次に、設計
グリッド幅Wと変動曲線Iとの交点をそれぞれ抽出す
る。この作業によって得た交点をそれぞれ“a”、
“b”、“c”とする。次に、面積Aが“A<a”の範
囲では“+3W”、“a≦A<b”の範囲では“+2
W”、“b≦A<c”の範囲では“+W”の補正値をそ
れぞれ設ける。また、面積Aが“c≦A”の範囲では補
正値を設けない。このような作業により、図30に示す
ような補正ルールテーブルが作成される。
【0103】さらにステップST.5において、作成し
た補正ルールテーブルから、ステップST.2で求めた
面積Aに対する補正値を抽出する。
【0104】次に、ステップST.6において、抽出し
た補正値を、上記領域9のライン端に、フリンジ量とし
て付加する。このフリンジ処理は、この発明に適合した
補正ツールをプログラムにより作成して、たとえばCA
Dに格納しておき、適宜用いることで、自動的に行うこ
とが可能である。フリンジ処理が終了した状態の一パタ
ーン例を、図31に示す。図31に示すように、上記領
域9には、フリンジ10が設けられている。
【0105】このような第4の実施形態によれば、ゲー
ト端であり、かつトランジスタ領域にない領域9に対し
て、その面積を考慮した補正フリンジ量を求め、補正ル
ールテーブル化する。この後、補正ルールテーブルに従
って、補正ツールを用いて自動でフリンジ処理を行う。
【0106】このようなフリンジ処理が行われた半導体
製造用マスクを用いて、ウェーハプロセスにより形成さ
れたパターンにおいては、たとえばその面積に関係なく
一律なフリンジ処理を行ったマスクを用いた場合に比べ
て、上記領域9を、より設計値に近い状態、あるいは設
計値通りに仕上げることができる。
【0107】このように上記領域9が、より設計値に近
い状態に仕上がることで、たとえばゲートのショートニ
ングに起因したソースとドレインとの短絡不良等の問題
を、回避できる。
【0108】また、補正ルールの一例(図28)と、他
の例(図29)との違いは、ショートニング量“0”を
基準にして補正値を“W”ずつ付けていくか、ショート
ニング量“0”に設計グリッド幅Wの1/2を足した値
を基準にして補正値を“W”ずつ付けていくかである。
どちらの例でも、ウェーハ上に形成されたパターンを、
設計値に近い状態、あるいは設計値通りに仕上げること
ができる。
【0109】しかし、図29に示す設計グリッド幅Wの
1/2を足した値を基準にして補正値を“+W”ずつ付
けていく他の例のほうが、設計値に近い状態、あるいは
設計値通りに仕上がり易い。
【0110】なぜならば図28に示す一例においては、
たとえば“S<c”のとき、ライン幅Lの変動を、ショ
ートニング量“0”(即ち設計値)から“−W”の範囲
に変動に抑えることができるのに対し、図29に示す他
の例においては、ライン幅変動量“0”(即ち設計値)
から“±W/2”の範囲に、さらに変動を抑えることが
できるためである。
【0111】[第5の実施形態]次に、この発明の第5
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0112】第5の実施形態は、トランジスタ領域のコ
ーナー部において、コーナー部とこのコーナー部に隣接
するライン部との距離を考慮した切り欠き処理である。
ここで切り欠き処理とは、トランジスタ領域のコーナー
部を削り、近接効果補正を行うこと、と定義する。
【0113】図32は、第5の実施形態に係るマスクパ
ターン補正方法を示す流れ図、図33〜図38はそれぞ
れ、図32に示す各ステップを説明するための図であ
る。
【0114】まず、図32に示すステップST.1にお
いて、トランジスタ領域のコーナー部を抽出する。図3
3に、第5の実施形態に用いられたパターンの一例を示
す。この一例は、デザイン上、たとえばCADデータ上
のものであり、図27中、参照符号11に示す領域がコ
ーナー部、参照符号12に示す領域がライン部である。
【0115】次に、ステップST.2において、コーナ
ー部11からライン部12までの距離Sを、デザイン
上、たとえばCADデータ上で測定する。
【0116】次に、ステップST.3において、ライン
部12が、コーナー部11のラウンディングと重ならな
い最小距離dを、実験的、あるいはシミュレーションに
より取得する。
【0117】次に、ステップST.4において、上記距
離Sに対する補正ルールを作成する。図34に、コーナ
ー部11のラウンディング13とライン部12との関係
を示す。図34に示すように、上記距離Sが最小距離d
以上(S≧d)であれば、ライン部12はコーナー部1
1のラウンディングに重ならないが、上記距離Sが最小
距離d未満(S<d)であればラウンディングに重な
る。このような傾向に基づき、第5の実施形態では、
“S<d”であれば、コーナー部11に対して切り欠き
処理を行い、“S≧d”であれば、コーナー部11に対
して切り欠き処理を行わない。このような補正ルールを
テーブル化したものが図35である。
【0118】次に、ステップST.5において、上記補
正ルールに従い、必要に応じて、コーナー部11に対し
て切り欠き処理を行う。この切り欠き処理は、この発明
に適合した補正ツールをプログラムにより作成して、た
とえばCADに格納しておき、適宜用いることで、自動
的に行うことが可能である。
【0119】切り欠き処理を施したパターン例を、図3
6、図37、および図38それぞれに示す。図36〜図
38に示すように、コーナー部11には、それぞれ切り
欠き部14が設けられている。
【0120】このような第5の実施形態によれば、トラ
ンジスタ領域のコーナー部11に対し、このコーナー部
11とライン部12との距離Sを考慮して、切り欠き処
理を行う。
【0121】このような切り欠き処理が行われた半導体
製造用マスクを用いて、ウェーハプロセスにより形成さ
れたパターンにおいては、そのライン部12が、コーナ
ー部11のラウンディングに重ならなくなる。この結
果、ライン部12がショートニングを起こしても、トラ
ンジスタ領域が露出し難くなる。よって、ライン部12
(ゲート)のショートニングに起因したソースとドレイ
ンとの短絡不良等の問題を、回避できる。
【0122】[第6の実施形態]次に、この発明の第6
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0123】第6の実施形態は、コンタクトホールの側
壁が鉛直でない場合、トランジスタ領域に接触するよう
な深いコンタクトホール、あるいはゲートに接触するよ
うな浅いコンタクトホールに対するバイアス処理であ
る。
【0124】図39は、第6の実施形態に係るマスクパ
ターン補正方法を示す流れ図、図40〜図46はそれぞ
れ、図39に示す各ステップを説明するための図であ
る。
【0125】まず、図39に示すステップST.1にお
いて、コンタクトホールとトランジスタ領域との接触領
域、およびコンタクトホールとゲートとの接触領域を抽
出する。図40に、第6の実施形態に用いられたパター
ンの一例(断面例)を示す。図40中、参照符号15に
示す部分がコンタクトホールとトランジスタ領域との接
触領域であり、参照符号16に示す部分がコンタクトホ
ールとゲートとの接触領域である。
【0126】次に、ステップST.2において、設計寸
法に対する接触領域15の直径S1、および設計寸法に
対する接触領域16の直径S2をそれぞれ、実験的、あ
るいはシミュレーションにより取得する。ここで、直径
S1、S2は、走査型電子顕微鏡(SEM)や電気的測
定による方法などを用いることで取得できる。
【0127】次に、ステップST.3において、直径S
1と直径S2との差“S1−S2”を求める。
【0128】次に、ステップST.4において、“S1
−S2=0”の点を基準(図41)、あるいは“S1−
S2=0”に、設計グリッド幅Wの1/2を足した点を
基準(図42)として、図41あるいは図42の縦軸
(直径S1と直径S2との差“S1−S2”)を、設計
グリッド幅W毎に分割する。次いで、設計グリッド幅W
を示す直線と、S1−S2曲線との交点を抽出する。た
とえばあるゲート膜厚Lについて上記作業により抽出さ
れた交点をそれぞれ“a”、“b”、“c”とした場
合、“設計寸法<a”の範囲では直径S1に加えるバイ
アス量は“0”であり、“a≦設計寸法<b”の範囲で
は直径S1に“+W”のバイアス量を加え、“b≦設計
寸法<c”の範囲では直径S1に“+W”のバイアス量
を加え、“c≦設計寸法”の範囲では直径S1に“+2
W”のバイアス量を加える。このような作業により、あ
るゲート膜厚Lに対して、図43に示すような補正ルー
ルテーブルが作成される。図43に示す補正ルールテー
ブルに従って、直径S1を補正することで、直径S1は
直径S2に近づく。
【0129】また、上記作業と逆に、直径S2からバイ
アス量を差し引いて、直径S2を直径S1に近づけても
良い。このような方法により作成した補正ルールテーブ
ルを図44に示す。次いで、作成した補正ルールテーブ
ルから、ステップST.2で求めた直径S1、あるいは
直径S2に対する補正値を抽出する。
【0130】次に、ステップST.5において、抽出し
た補正値を、コンタクトホールに、バイアス量として付
加する。このバイアス処理は、この発明に適合した補正
ツールをプログラムにより作成し、たとえばCADに格
納しておき、適宜用いることで、自動的に行うことがで
きる。バイアス処理が終了した状態の断面を、図45お
よび図46に示す。図45に示すように、接触領域15
の直径S1は、接触領域16の直径S2とほぼ同等とな
るように拡大されている。また、図46に示すように、
接触領域16の直径S2は、接触領域15の直径S1と
ほぼ等しくなるように縮小されている。
【0131】このような第6の実施形態によれば、トラ
ンジスタ領域に接触する接触領域15の直径S1と、お
よびゲートに接触する接触領域16の直径S2と互いに
異なってしまうような場合に、直径S1と直径S2とを
互いに等しくでき、直径S1および直径S2を設計値に
近い状態に仕上げることができる。
【0132】このように直径S1および直径S2が、よ
り設計値に近い状態に仕上がることで、コンタクト面積
の減少等に伴ったコンタクト抵抗の上昇の問題等を、回
避できる。よって、形成された集積回路においては、設
計値に近いコンタクト抵抗を得ることができ、回路上、
期待される電気的パフォーマンスを、容易に得ることが
できる。
【0133】また、補正ルールの一例(図41)と、他
の例(図42)との違いは、“S1−S2=0”を基準
にして補正値を“W”ずつ付けていくか、“S1−S2
=0”に設計グリッド幅Wの1/2を足した値を基準に
して補正値を“W”ずつ付けていくかである。どちらの
例でも、接触領域の直径を、設計値に近い状態、あるい
は設計値通りに仕上げることができる。
【0134】しかし、図42に示す設計グリッド幅Wの
1/2を足した値を基準にして補正値を“+W”ずつ付
けていく他の例のほうが、設計値に近い状態、あるいは
設計値通りに仕上がり易い。
【0135】なぜならば図41に示す一例においては、
たとえば“設計寸法<c”のとき、“S1−S2”の変
動を、“S1−S2=0(即ち設計値)”から“−W”
の範囲に変動に抑えることができるのに対し、図42に
示す他の例においては、“S1−S2”の変動を、“S
1−S2=0(即ち設計値)”から“±W/2”の範囲
に、さらに変動を抑えることができるからである。
【0136】また、図45、あるいは図46に示すよう
に、上記一例に係るパターンにおいては、ゲート膜厚L
に対してバイアス処理を行ったが、ゲート膜厚L以外の
膜厚が存在する場合には、各膜厚毎にそれぞれ、上記と
同様な方法で補正ルールを作成し、この補正ルールによ
り補正ルールテーブルを作成する。この後、ライン幅毎
に、それぞれ作成した補正ルールテーブルに基いてバイ
アス処理を行えば良い。
【0137】[第7の実施形態]次に、この発明の第7
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0138】第7の実施形態は、ライン両端に上下に接
するそれぞれのヴィアに対するライン終端のフリンジ処
理である。
【0139】図47は、第7の実施形態に係るマスクパ
ターン補正方法を示す流れ図、図48〜図55はそれぞ
れ、図47に示す各ステップを説明するための図であ
る。
【0140】まず、図47に示すステップST.1にお
いて、ヴィア1とライン部17との接触領域、ヴィア2
とライン部17との接触領域を抽出する。図48に、第
7の実施形態に用いられた、パターンの一例(断面)を
示す。
【0141】次に、ステップST.2において、第2の
実施形態により説明した方法を用いて、ヴィア1と、こ
のヴィア1が接触するライン部17の終端へのフリンジ
処理を補正ルール化する(図49、あるいは図50)。
【0142】次に、ステップST.3において、第2の
実施形態により説明した方法を用いて、上記補正ルール
により、補正ルールテーブルを作成する(図51)。こ
の後、作成した補正ルールテーブルから補正値を抽出す
る。
【0143】次に、ステップST.4において、ヴィア
2と、このヴィア2が接触する領域からライン部17の
終端までの距離Dを、実験的、あるいはシミュレーショ
ンにより取得する。
【0144】次に、ステップST.5において、第2の
実施形態により説明した方法を用いて、ヴィア2が接触
するライン部17の終端へのフリンジ処理を補正ルール
化する(図53、あるいは図54)。
【0145】次に、ステップST.6において、“ショ
ートニング量=−D”の点を基準(図52)、あるいは
“ショートニング量=−D”に設計グリッド幅Wの1/
2を足した点を基準(図53)とした補正ルールテーブ
ルを作成する(図54)。この後、作成した補正ルール
テーブルから補正値を抽出する。
【0146】次に、ステップST.7において、抽出し
た補正値を、ヴィア1とライン部17との接触領域1
8、およびヴィア2とライン部17との接触領域19そ
れぞれに、フリンジ量として付加する。このフリンジ処
理は、この発明に適合した補正ツールをプログラムによ
り作成して、たとえばCADに格納しておき、適宜用い
ることで、自動的に行うことが可能である。フリンジ処
理が終了した状態のパターンの一例を、図55に示す。
図55に示すように、ライン部17の接触領域18、1
9にはそれぞれ、フリンジ20-1、20-2が設けられて
いる。
【0147】このような第7の実施形態によれば、ライ
ン部17の接触領域18、19に対して、ライン部17
のショートニングを補正するフリンジを、ライン部17
の周囲の環境、たとえばライン部17周囲のパターンの
疎密状況、ライン部の幅、ヴィアの細り等を考慮して付
加する。
【0148】このようなフリンジ処理が行われた半導体
製造用マスクを用いて、ウェーハプロセスにより形成さ
れたパターンにおいては、たとえば周囲の環境に関係な
く一律なフリンジ処理を行ったマスクを用いた場合に比
べて、上記重なった領域を、より設計値に近い状態、あ
るいは設計値通りに仕上げることができる。
【0149】このように上記重なった領域が、より設計
値に近い状態に仕上がることで、たとえばコンタクト面
積の減少等に伴ったコンタクト抵抗の上昇の問題を、回
避できる。よって、形成された集積回路においては、設
計値に近いコンタクト抵抗を得ることができ、回路上、
期待される電気的パフォーマンスを、容易に得ることが
できる。
【0150】また、補正ルールの一例(図49、図5
2)と、他の例(図50、図53)との違いは、ショー
トニング量“0−D”を基準にして補正値を“W”ずつ
付けていくか、ショートニング量“0−D”に設計グリ
ッド幅Wの1/2を足した値を基準にして補正値を
“W”ずつ付けていくかである。どちらの例でも、ウェ
ーハ上に形成されたパターンを、設計値に近い状態、あ
るいは設計値通りに仕上げることができる。
【0151】しかし、図50、53に示す設計グリッド
幅Wの1/2を足した値を基準にして補正値を“+W”
ずつ付けていく他の例のほうが、設計値に近い状態、あ
るいは設計値通りに仕上がり易い。
【0152】なぜならば図49、図52に示す一例にお
いては、たとえば“S<c”のとき、ライン幅Lの変動
を、ショートニング量“0−D”(即ち設計値)から
“−W”の範囲に変動に抑えることができるのに対し、
図50、図53に示す他の例においては、ライン幅変動
量“0−D”(即ち設計値)から“±W/2”の範囲
に、さらに変動を抑えることができるためである。
【0153】また、図55に示すように、上記一例に係
るパターンにおいては、ライン幅Lを持つライン部17
に対してフリンジ20-1、20-2を付加する補正を行っ
たが、ライン幅L以外のライン幅が存在する場合には、
各ライン幅毎にそれぞれ、上記と同様な方法で補正ルー
ルを作成し、この補正ルールにより補正ルールテーブル
を作成する。この後、ライン幅毎に、それぞれ作成した
補正ルールテーブルに基いてフリンジを付加する補正を
行えば良い。
【0154】[第8の実施形態]次に、この発明の第8
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0155】第8の実施形態は、第1の実施形態〜第5
の実施形態、および第7の実施形態に対して、更に合わ
せずれを考慮した補正方法である。
【0156】図56は、第8の実施形態に係るマスクパ
ターン補正方法を示す流れ図である。
【0157】まず、図56に示すステップ1において、
第1の実施形態〜第5の実施形態、および第7の実施形
態により、それぞれの補正方法に対する補正ルールテー
ブルを作成する。
【0158】次に、ステップST.2において、合わせ
ずれ量を“+C”とする。次いで、それぞれの補正ルー
ルテーブルのフリンジ量、および補正箇所に合わせずれ
量“+C”を付け加える。この作業によって、第1の実
施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第7の実施
形態からは図57に示す補正ルールテーブルを、第4の
実施形態からは図58に示す補正ルールテーブルを、第
5の実施形態からは図59に示す補正ルールテーブルを
それぞれ作成できる。
【0159】次に、ステップST.3に示すように、作
成したルールテーブルから補正値を抽出し、抽出した補
正値をフリンジ量に加える。
【0160】このような第8の実施形態によれば、第1
の実施形態〜第5の実施形態、第7の実施形態に対し
て、合わせずれを考慮した補正値を補正ルール化する。
そして、この補正ルールに従い、補正ツールを用いて自
動で補正処理する。このような補正処理により、近接効
果による所望寸法のずれ、および合わせずれが生じる場
合においても、それぞれの補正箇所を設計値の通り、あ
るいは設計値に近い状態に仕上げることができる。
【0161】[第9の実施形態]次に、この発明の第9
の実施形態に係るマスクパターン補正方法を説明する。
【0162】第9の実施形態は、トランジスタの狭スペ
ースに関して、コンタクトとトランジスタ領域の重なっ
た領域とトランジスタ領域端との距離を考慮した狭スペ
ースのショートに対する補正を行うものである。
【0163】図60は、第9の実施形態に係るマスクパ
ターン補正方法を示す流れ図、図61〜図66はそれぞ
れ、図60に示す各ステップを説明するための図であ
る。
【0164】まず、図60に示すステップST.1にお
いて、コンタクト部とトランジスタ領域とが重なった領
域を抽出する。図61に、第9の実施形態に用いられ
た、パターンの一例を、図62にパターンの他の例を示
す。なお、図61に示す一例および図62に示す他の例
はそれぞれ、デザイン上、たとえばCADデータ上のも
のである。
【0165】図61に示すように、一例に係るパターン
は、フィールド領域(素子分離領域)21によって互い
に分離されたトランジスタ領域22、23を持つ。トラ
ンジスタ領域22にはコンタクト部24-1、24-2がそ
れぞれ重なっており、トランジスタ領域23にはコンタ
クト部24-3、24-4がそれぞれ重なっている。
【0166】図62に示す他の例に係るパターンは、一
例に係るパターンと同様なもので、異なるところは、コ
ンタクト部24-1〜24-2から、トランジスタ領域端2
5までの距離である。
【0167】次に、ステップST.2において、狭スペ
ース幅Sを、デザイン上で、測定する。次に、トランジ
スタ領域端25からコンタクト部24-1〜24-4までの
距離を、デザイン上で測定する。この時の最小距離を
“F”とする。
【0168】次に、ステップST.3に示すように、コ
ンタクト部24-1〜24-4に対して最小バイアス量と最
小合わせずれ量を、実験的、あるいはシミュレーション
により取得し、この時のバイアス量と合わせずれ量との
和をDとする。この結果から、フリンジ量の最小デザイ
ンルール分だけ、コンタクト部を拡大する。拡大したコ
ンタクト部を、参照符号26により示す。
【0169】次に、ステップST.4に示すように、
“D≦F”の場合、および“F<D”の場合それぞれ
で、狭スペース幅Sの大きさによって狭スペース幅を広
げる補正値を、実験的、あるいはシミュレーションによ
り取得し、補正ルールを作成する(図63)。
【0170】次に、ステップST.5に示すように、上
記補正ルールにより補正ルールテーブルを作成し、補正
値を抽出する(図64)。ここで、“F<D”の場合、
拡大したコンタクト部26とトランジスタ領域端25と
が接する部分を抽出する。この接する部分は、図62に
参照符号27により示す。
【0171】次に、ステップST.6に示すように、抽
出した補正値を、狭スペース幅Sに付加する。ここで、
“D≦F”の場合、図65に示すように、狭スペース幅
Sの全体を、トランジスタ領域22、23に向かって拡
大する。また、“F<D”の場合、図66に示すよう
に、狭スペース幅Sを、上記接する部分27を除いて、
トランジスタ領域22、23に向かって拡大する。
【0172】このような第9の実施形態によれば、コン
タクト部のバイアス量と合わせずれ量との和、トランジ
スタ領域端25からコンタクト部までの最小距離、およ
び狭スペース幅Sにより、狭スペース部の補正量を、補
正ルールテーブル化する。次に、その補正ルールテーブ
ルに従い、補正ツールを用いて自動で狭スペース補正処
理を行う。このような補正処理により、狭スペースにお
けるショートを防ぐことができる。
【0173】以上、この発明を第1〜第9の実施形態に
基づき説明したが、この発明は上記第1〜第9の実施形
態に限られず、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することができる。
【0174】たとえば実施形態において記載したマスク
パターン補正方法は、コンピュータに実行させることの
できるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッ
ピーディスク,ハードディスク等)、光ディスク(CD
−ROM,CD−RAM,DVD等)、半導体メモリな
どの記録媒体に書き込んでCADに適用したり、通信媒
体により伝送してCADに適用することも可能である。
また、この発明を実現するCADは、記録媒体に記録さ
れたプログラムを読み込み、このプログラムによって動
作が制御されることにより、上述したマスクパターン補
正処理を実行する。
【0175】また、この発明は、半導体集積回路装置で
あれば如何なるものでも適用することが可能であるが、
パターンがランダムなロジック系集積回路装置、たとえ
ばマイクロプロセッサ等に特に有効である。
【0176】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、仕上がり誤差のパターン関係を考慮でき、十分な補
正精度を得ることができる半導体製造用マスクのパター
ン補正方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係るマスク
パターン補正方法を示す流れ図。
【図2】図2はこの発明の第1の実施形態に用いた一パ
ターン例を示す平面図。
【図3】図3はこの発明の第1の実施形態に用いた一パ
ターン例を示す平面図。
【図4】図4はこの発明の第1の実施形態に用いた測定
パターン例を示す平面図。
【図5】図5はスペースとライン幅変動量との関係を示
す図。
【図6】図6はスペースとライン幅変動量との関係を示
す図。
【図7】図7は補正ルールテーブルを示す図。
【図8】図8はこの発明の第1の実施形態に用いた一パ
ターン例を示す平面図。
【図9】図9はこの発明の第2の実施形態に係るマスク
パターン補正方法を示す流れ図。
【図10】図10はこの発明の第2の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図11】図11はこの発明の第2の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図12】図12はこの発明の第2の実施形態に用いた
測定パターン例を示す平面図。
【図13】図13はスペースとショートニング量との関
係を示す図。
【図14】図14はスペースとショートニング量との関
係を示す図。
【図15】図15は補正ルールテーブルを示す図。
【図16】図16はこの発明の第2の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図17】図17はこの発明の第3の実施形態に係るマ
スクパターン補正方法を示す流れ図。
【図18】図18はこの発明の第3の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図19】図19はこの発明の第3の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図20】図20はこの発明の第3の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図21】図21はこの発明の第3の実施形態に用いた
測定パターン例を示す平面図。
【図22】図22はスペースとショートニング量との関
係を示す図。
【図23】図23はスペースとショートニング量との関
係を示す図。
【図24】図24は補正ルールテーブルを示す図。
【図25】図25はこの発明の第3の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図26】図26はこの発明の第4の実施形態に係るマ
スクパターン補正方法を示す流れ図。
【図27】図27はこの発明の第4の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図28】図28は面積とショートニング量との関係を
示す図。
【図29】図29は面積とショートニング量との関係を
示す図。
【図30】図30は補正ルールテーブルを示す図。
【図31】図31はこの発明の第4の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図32】図32はこの発明の第5の実施形態に係るマ
スクパターン補正方法を示す流れ図。
【図33】図33はこの発明の第5の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図34】図34はこの発明の第5の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図35】図35は補正ルールテーブルを示す図。
【図36】図36は切り欠き部を示す平面図。
【図37】図37は切り欠き部を示す平面図。
【図38】図38は切り欠き部を示す平面図。
【図39】図39はこの発明の第6の実施形態に係るマ
スクパターン補正方法を示す流れ図。
【図40】図40はこの発明の第6の実施形態に用いた
一パターン例を示す断面図。
【図41】図41は設計寸法と直径差との関係を示す
図。
【図42】図42は設計寸法と直径差との関係を示す
図。
【図43】図43は補正ルールテーブルを示す図。
【図44】図44は補正ルールテーブルを示す図。
【図45】図45はこの発明の第6の実施形態に用いた
一パターン例を示す断面図。
【図46】図46はこの発明の第6の実施形態に用いた
一パターン例を示す断面図。
【図47】図47はこの発明の第7の実施形態に係るマ
スクパターン補正方法を示す流れ図。
【図48】図48はこの発明の第7の実施形態に用いた
一パターン例を示す断面図。
【図49】図49はショートニング量とスペースとの関
係を示す図。
【図50】図50はショートニング量とスペースとの関
係を示す図。
【図51】図51は補正ルールテーブルを示す図。
【図52】図52はショートニング量とスペースとの関
係を示す図。
【図53】図53はショートニング量とスペースとの関
係を示す図。
【図54】図54は補正ルールテーブルを示す図。
【図55】図55はこの発明の第7の実施形態に用いた
一パターン例を示す断面図。
【図56】図56はこの発明の第8の実施形態に係るマ
スクパターン補正方法を示す流れ図。
【図57】図57は補正ルールテーブルを示す図。
【図58】図58は補正ルールテーブルを示す図。
【図59】図59は補正ルールテーブルを示す図。
【図60】図60はこの発明の第9の実施形態に係るマ
スクパターン補正方法を示す流れ図。
【図61】図61はこの発明の第9の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図62】図62はこの発明の第9の実施形態に用いた
他のパターン例を示す平面図。
【図63】図63は補正量とスペースとの関係を示す
図。
【図64】図64は補正ルールテーブルを示す図。
【図65】図65はこの発明の第9の実施形態に用いた
一パターン例を示す平面図。
【図66】図66はこの発明の第9の実施形態に用いた
他のパターン例を示す平面図。
【図67】図67はショートニングを説明するための
図。
【符号の説明】
1、2、3…ライン部、 4…コンタクト部 5…フリンジ、 6…拡大したコンタクト部、 7…コンタクト領域とコンタクト部とが接する辺、 8…フリンジ、 9…ゲート端であり、かつトランジスタ領域にない領
域、 10…フリンジ、 11…コーナー部、 12…ライン部、 13…ラウンディング、 14…切り欠き部、 15、16…接触領域、 17…ライン部、 18、19…接触領域、 20…フリンジ、 21…フィールド、 22、23…トランジスタ領域、 24…コンタクト部、 25…トランジスタ領域端、 26…拡大したコンタクト部、 27…トランジスタ領域端と拡大したコンタクト部とが
接する領域。
フロントページの続き (72)発明者 橋本 耕治 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2H095 BB01 BD31 5B046 AA08 BA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン部とコンタクト部とが重なった領
    域を抽出する第1の工程と、 前記重なった領域とこの重なった領域に隣接する他のラ
    イン部とのスペース、および前記ライン部のライン幅を
    抽出する第2の工程と、 前記ライン幅毎に、ウェーハプロセス後に生ずる前記ラ
    イン部のライン幅変動量と前記スペースとの関係を取得
    する第3の工程と、 前記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッ
    ド幅と前記関係との交点を抽出する第4の工程と、 前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎に、前
    記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテー
    ブルを作成する第5の工程と、 前記スペースと前記交点区間との対応関係を求め、前記
    補正ルールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数
    倍の補正を、前記重なった領域に対して行う第6の工程
    とを具備することを特徴とする半導体製造用マスクのパ
    ターン補正方法。
  2. 【請求項2】 ライン部とコンタクト部とが重なった領
    域を抽出する第1の工程と、 前記重なった領域とこの重なった領域に隣接する他のラ
    イン部とのスペース、および前記ライン部のライン幅を
    抽出する第2の工程と、 前記ライン幅毎に、ウェーハプロセス後に生ずる前記ラ
    イン部のショートニング量と前記スペースとの関係を取
    得する第3の工程と、 前記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッ
    ド幅と前記関係との交点を抽出する第4の工程と、 前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎に、前
    記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテー
    ブルを作成する第5の工程と、 前記スペースと前記交点区間との対応関係を求め、前記
    補正ルールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数
    倍の補正を、前記重なった領域に対して行う第6の工程
    とを具備することを特徴とする半導体製造用マスクのパ
    ターン補正方法。
  3. 【請求項3】 コンタクト部とトランジスタ領域とが重
    なった領域を抽出する第1の工程と、 前記トランジスタ領域に隣接する他のトランジスタ領域
    との間のスペース、および前記トランジスタ領域端から
    前記重なった領域までの距離Fを抽出する第2の工程
    と、 前記コンタクト部をデザインルールで規定された最小フ
    リンジ量D拡大する第3の工程と、 前記補正量とスペースとの関係を取得する第4の工程
    と、 前記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッ
    ド幅と前記関係との交点を抽出する第5の工程と、 前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎に、前
    記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテー
    ブルを作成する第6の工程と、 前記スペースと前記交点区間との対応関係を求め、前記
    補正ルールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数
    倍の補正を、D≦Fの場合、前記トランジスタ領域端の
    全体に対して行い、F<Dの場合、前記トランジスタ領
    域端の、前記トランジスタ領域端と前記拡大したコンタ
    クト部とが接する辺を除いた部分に対して行う第7の工
    程とを具備することを特徴とする半導体製造用マスクの
    パターン補正方法。
  4. 【請求項4】 ライン部とコンタクト部とが重なった領
    域を抽出する第1の手順と、 前記重なった領域とこの重なった領域に隣接する他のラ
    イン部とのスペース、および前記ライン部のライン幅を
    抽出する第2の手順と、 前記ライン幅毎に、ウェーハプロセス後に生ずる前記ラ
    イン部のライン幅変動量と前記スペースとの関係を取得
    する第3の手順と、 前記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッ
    ド幅と前記関係との交点を抽出する第4の手順と、 前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎に、前
    記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテー
    ブルを作成する第5の手順と、 前記スペースと前記交点区間との対応関係を求め、前記
    補正ルールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数
    倍の補正を、前記重なった領域に対して行う第6の手順
    とを記録したことを特徴とするコンピュータにより読み
    取り可能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 ライン部とコンタクト部とが重なった領
    域を抽出する第1の手順と、 前記重なった領域とこの重なった領域に隣接する他のラ
    イン部とのスペース、および前記ライン部のライン幅を
    抽出する第2の手順と、 前記ライン幅毎に、ウェーハプロセス後に生ずる前記ラ
    イン部のショートニング量と前記スペースとの関係を取
    得する第3の手順と、 前記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッ
    ド幅と前記関係との交点を抽出する第4の手順と、 前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎に、前
    記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテー
    ブルを作成する第5の手順と、 前記スペースと前記交点区間との対応関係を求め、前記
    補正ルールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数
    倍の補正を、前記重なった領域に対して行う第6の手順
    とを記録したことを特徴とするコンピュータにより読み
    取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 コンタクト部とトランジスタ領域とが重
    なった領域を抽出する第1の手順と、 前記トランジスタ領域に隣接する他のトランジスタ領域
    との間のスペース、および前記トランジスタ領域端から
    前記重なった領域までの距離Fを抽出する第2の手順
    と、 前記コンタクト部をデザインルールで規定された最小フ
    リンジ量D拡大する第3の手順と、 前記補正量とスペースとの関係を取得する第4の手順
    と、 前記関係を設計グリッド幅毎に分割し、この設計グリッ
    ド幅と前記関係との交点を抽出する第5の手順と、 前記関係を交点区間毎に区切り、前記交点区間毎に、前
    記設計グリッド幅の整数倍の補正を行う補正ルールテー
    ブルを作成する第6の手順と、 前記スペースと前記交点区間との対応関係を求め、前記
    補正ルールテーブルに基いた前記設計グリッド幅の整数
    倍の補正を、D≦Fの場合、前記トランジスタ領域端の
    全体に対して行い、F<Dの場合、前記トランジスタ領
    域端の、前記トランジスタ領域端と前記拡大したコンタ
    クト部とが接する辺を除いた部分に対して行う第7の手
    順とを記録したことを特徴とするコンピュータにより読
    み取り可能な記録媒体。
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