JP2001082615A - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁

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JP2001082615A
JP2001082615A JP25814799A JP25814799A JP2001082615A JP 2001082615 A JP2001082615 A JP 2001082615A JP 25814799 A JP25814799 A JP 25814799A JP 25814799 A JP25814799 A JP 25814799A JP 2001082615 A JP2001082615 A JP 2001082615A
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JP
Japan
Prior art keywords
valve
moving direction
valve element
valve body
slip
Prior art date
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Pending
Application number
JP25814799A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kondo
正行 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バタフライ弁において、弁体とシートとの間
でスティックスリップが発生しないようにする。 【解決手段】 弁箱1の内周にゴム製のシート5が設け
られたバタフライ弁である。ゴム製のシート5の内周面
が、弁体4の移動方向11に沿った方向に加工されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバタフライ弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】バタフライ弁として海水などの用途に供
されるものがあり、その一種としてオールゴムライニン
グ型バタフライ弁がある。図3および図4は、従来のオ
ールゴムライニング型バタフライ弁の構成例を示す。図
3において、1は円筒状の弁箱であり、その両端に接続
フランジ2、2が形成されている。図4に詳細に示すよ
うに、弁箱1の内周面およびフランジ2、2の端面は、
その全面がゴムライニング3によって被覆されている。
図4において、4は弁体を示す。
【0003】弁体4が閉止した位置に対応する弁箱1の
内周には、シート5が設けられている。このシート5は
軟質のゴムにて形成され、たとえば弁箱1の中央部にお
けるゴムライニング3の部分を他の部分よりも厚肉に形
成することなどによって形成されている。このシート5
は、たとえば、このシート5と、ゴムライニング3にお
けるシート5以外の部分とが一体に形成された構成の帯
状体を、弁箱1の内周にわたって貼り付けることなどに
よって形成される。そして、このような帯状体を貼り付
けた後に、シート5の内径が所定の寸法となるように、
機械加工が施される。この機械加工は、シート5が軟質
のゴムであるゆえに金属材料のようにバイトを使って行
うことができない。このため、グランインダ加工を施す
ようにするのが一般的である。
【0004】従来、このグラインダ加工は、図3(b)
に示すように、砥石6の回転方向7が弁箱1の内周の方
向に沿ったものとなるようにして、すなわち砥石6の回
転軸8が弁箱1の軸心の方向に沿ったものとなるように
して行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
5の内面の機械加工が十分平滑に行われていない場合
は、このようにして加工されたシート5を有するバタフ
ライ弁を組み立てて弁体4を開閉させると、弁体4が全
閉位置に近づくにつれて、「ギュギュ」という音が発生
するとともに弁全体に振動が発生することが多い。すな
わち弁体4とシート5との間でスティックスリップが発
生していることが多い。図5は弁閉時におけるスティッ
クスリップの発生例を示すチャートであり、横軸は時
間、縦軸は弁体4に印加しているトルクを表す。このチ
ャートで、Sがスティックスリップの発生部分を表し、
ここでは短い周期の急激なトルク変動が多数回発生して
いる。
【0006】このスティックスリップの発生原因は次の
ようなものであると考えることができる。すなわち、上
述のように砥石6の回転方向7が弁箱1の内周の方向に
沿ったものである結果として、シート5の加工面すなわ
ち内周面には、微視的には、図6に示すように、砥石6
の回転方向7すなわち弁箱1の内周の方向の多数の溝部
9が形成されることになる。換言すると、シート5の内
面には、微視的には弁箱1の軸心の方向に沿って多数の
凹凸すなわち多数の溝部9と山部10とが交互に形成さ
れることになる。すなわち、これら溝部9および山部1
0は、弁体4の移動方向11と交差する方向に形成され
ることになる。
【0007】このうち溝部9は、山部10よりも内径が
大きくなる。また溝部9は、このように山部10よりも
内径が大きいために、通過流体が保持された状態となっ
て、この通過流体が弁体4の開閉時に弁体4とシート5
との間の潤滑膜として機能することになる。このため、
溝部9は山部10に比べて弁体4の移動に対する抵抗が
小さくなる。そして、このように抵抗の小さな溝部9と
それよりも抵抗の大きな山部10とが交互に存在するこ
とで、すなわち弁体4の移動時の抵抗が常に変動するこ
とで、上述のようなスティックスリップが発生すると考
えることができる。
【0008】このスティックスリップは、シート5の内
面の加工精度を向上させることによってほとんど解消さ
せることが可能な場合もある。しかし、シート5の内面
の表面粗さが外観的にはほとんど変わらないような場合
であっても、スティックスリップが発生したり発生しな
かったりすることがあり、スティックスリップの発生の
予測は困難である。このため、シート5の外観状況だけ
でスティックスリップの発生の有無を予測することはで
きず、最終的に弁本体を組み立てた後の作動試験時にな
らないと、その発生の有無を実際に確認することができ
ない。
【0009】そこで本発明は、このような問題点を解決
し、バタフライ弁において弁体とシートとの間でスティ
ックスリップが発生しないようにすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、弁箱の内周にゴム製のシートが設けられたバ
タフライ弁において、前記ゴム製のシートの内周面が、
弁体の移動方向に沿った方向に加工されているようにし
たものである。このような構成であると、加工にともな
ってゴム製のシートの内周面に形成される多数の溝部の
それぞれが、その加工方向すなわち弁体の移動方向に沿
った方向に形成されることになる。すると、弁体の移動
方向に沿って微小な凹凸が繰り返し存在するようなこと
がなく、したがって弁体の移動時の抵抗が繰り返し変動
するようなことがないため、スティックスリップの発生
が防止されることになる。また加工溝には弁体とシート
との間の潤滑膜として機能する通過流体が保持され、そ
の保持状態が弁体の移動方向に沿って一様に連続し、そ
の保持状態が途切れることがないことによっても、同様
にスティックスリップの発生が防止されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1において、1は弁箱、2は接
続フランジ、3はゴムライニング、4は弁体、5はシー
トで、これらは図6に示されるものと同様の構成であ
る。この図1のものでは、グラインダ加工による溝部9
および山部10が、弁体4の移動方向11すなわち開閉
方向に沿った方向に形成されている。つまり、従来技術
の説明に用いた図3(a)において仮想線で示すよう
に、砥石6の回転方向7が弁箱1の内周面と直交する方
向となるように、すなわち砥石6の回転軸8が弁箱1の
内周面の接線の方向に沿ったものとなるようにして、グ
ラインダ加工が行われている。
【0012】このような構成であると、加工にともなっ
てゴム製のシート5の内周面に形成される多数の溝部9
のそれぞれが、その加工方向すなわち弁体4の移動方向
に沿った方向に形成されるため、弁体4の移動方向に沿
って微小な凹凸が繰り返し存在するようなことがなく、
したがって弁体4の移動時の抵抗が繰り返し変動するよ
うなことがないため、スティックスリップの発生を防止
することができる。
【0013】溝部9には弁体4とシート5との間の潤滑
膜として機能する通過流体が保持されることになるが、
その保持状態が弁体4の移動方向11に沿って一様に連
続し、その保持状態が途切れることがないことによって
も、同様に弁体4の移動時の抵抗が繰り返し変動するこ
とを防止できて、スティックスリップの発生を防止する
ことができる。
【0014】図2は、図1の構成を有するバタフライ弁
の閉動時のトルクの変化を示すチャートであり、図5の
場合と同様に横軸は時間、縦軸は弁体4に印加している
トルクを表す。このチャートでは、スティックスリップ
の発生にもとづく短い周期の急激なトルク変動は、まっ
たく観察されない。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によると、弁箱の内
周にゴム製のシートが設けられたバタフライ弁におい
て、前記ゴム製のシートの内周面の加工方向が弁体の移
動方向に沿った方向になるようにしたため、加工にとも
なってゴム製のシートの内周面に形成される多数の溝部
のそれぞれを、その加工方向すなわち弁体の移動方向に
沿った方向に形成することができ、このため、弁体の移
動方向に沿って微小な凹凸が繰り返し存在するようなこ
とがなく、したがって弁体の移動時の抵抗が繰り返し変
動するようなことがないため、スティックスリップの発
生を防止でき、しかも、加工溝には弁体とシートとの間
の潤滑膜として機能する通過流体が保持され、その保持
状態が弁体の移動方向に沿って一様に連続し、その保持
状態が途切れることがないことによっても、同様にステ
ィックスリップの発生を防止でき、したがってスティッ
クスリップの発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のバタフライ弁の要部の斜
視図である。
【図2】図1のバタフライ弁の閉動時のトルクの変化を
示すチャートである。
【図3】従来のバタフライ弁の弁箱を示す図である。
【図4】図3における要部を拡大して詳細に示す図であ
る。
【図5】従来のバタフライ弁の閉動時のトルクの変化を
示すチャートである。
【図6】従来のバタフライ弁の要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 弁箱 5 シート 9 溝部 10 山部 11 移動方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の内周にゴム製のシートが設けられ
    たバタフライ弁であって、前記ゴム製のシートの内周面
    が、弁体の移動方向に沿った方向に加工されていること
    を特徴とするバタフライ弁。
JP25814799A 1999-09-13 1999-09-13 バタフライ弁 Pending JP2001082615A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25814799A JP2001082615A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 バタフライ弁

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JP25814799A JP2001082615A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 バタフライ弁

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Family

ID=17316186

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JP25814799A Pending JP2001082615A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 バタフライ弁

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