JP2001081747A - 除雪機 - Google Patents
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- JP2001081747A JP2001081747A JP25571399A JP25571399A JP2001081747A JP 2001081747 A JP2001081747 A JP 2001081747A JP 25571399 A JP25571399 A JP 25571399A JP 25571399 A JP25571399 A JP 25571399A JP 2001081747 A JP2001081747 A JP 2001081747A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の代表的な除雪機では深く除雪するべく
オーガを下げると、路面の状態によっては、オーガが上
ってしまい、除雪作業の能率が低下する。 【解決手段】 図(a)は通常の作業状態を示し、この
ときのそり34、オーガ軸42、ピボット軸25、下部
転輪14の中心14cなどを結んでなる五角形Cを示
す。(b)は油圧シリンダ50を縮めて且つそり34が
固い雪に乗ったときに、クローラベルト24の前部が路
面から浮き上がった状態を示し、このときの五角形を、
五角形Dとする。(c)は五角形Cを細線、五角形Dを
太線で示したものであり、五角形Dでは線分Lfが角度
θ1だけ時計廻りにスイングし、ピボット軸25がδ1
だけ上昇したことを示す。同時に、オーガ軸42がそり
34を中心に反時計廻りに角度θ2だけスイングし、そ
の結果、オーガ軸42がδ2下がる。 【効果】 オーガ軸42が下ったことで、(b)におい
てオーガ31の食い込み性が(a)より高まり、除雪作
業能率が向上する。
オーガを下げると、路面の状態によっては、オーガが上
ってしまい、除雪作業の能率が低下する。 【解決手段】 図(a)は通常の作業状態を示し、この
ときのそり34、オーガ軸42、ピボット軸25、下部
転輪14の中心14cなどを結んでなる五角形Cを示
す。(b)は油圧シリンダ50を縮めて且つそり34が
固い雪に乗ったときに、クローラベルト24の前部が路
面から浮き上がった状態を示し、このときの五角形を、
五角形Dとする。(c)は五角形Cを細線、五角形Dを
太線で示したものであり、五角形Dでは線分Lfが角度
θ1だけ時計廻りにスイングし、ピボット軸25がδ1
だけ上昇したことを示す。同時に、オーガ軸42がそり
34を中心に反時計廻りに角度θ2だけスイングし、そ
の結果、オーガ軸42がδ2下がる。 【効果】 オーガ軸42が下ったことで、(b)におい
てオーガ31の食い込み性が(a)より高まり、除雪作
業能率が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除雪機、特にそれの
ピボット軸配置構造に関する。
ピボット軸配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ピボット軸を中心に車体フレームをスイ
ングすることのできる除雪機には、例えば特公昭51−
30378号公報「除雪機」が知られており、この除雪
機は、同公報の図に示される通り、前部に遊動輪(符号
なし)、下部に2個のガイド輪3,3(符号は公報記載
のものを使用)を各々回転自在に備えた装軌フレーム2
の後部に「ピボット軸」としての支点軸4を介して腕機
枠5を上下スイング可能に連結し、この腕機枠5の前部
に除雪部6を取付け、腕機枠5にエンジン8を載せ、腕
機枠5の後部に駆動輪(符号なし)を取付け、この駆動
輪と遊動輪とガイド輪3,3に履帯1を巻き掛けたクロ
ーラ式車両である。そして、非作業時の移動走行の際に
は、ジャッキ12を伸ばし、支持軸4を中心にして図面
時計回りに腕機枠5をスイングさせて、除雪部6を上昇
させことで、除雪部6が路上障害物に当ることを防止す
ることができるというものである。
ングすることのできる除雪機には、例えば特公昭51−
30378号公報「除雪機」が知られており、この除雪
機は、同公報の図に示される通り、前部に遊動輪(符号
なし)、下部に2個のガイド輪3,3(符号は公報記載
のものを使用)を各々回転自在に備えた装軌フレーム2
の後部に「ピボット軸」としての支点軸4を介して腕機
枠5を上下スイング可能に連結し、この腕機枠5の前部
に除雪部6を取付け、腕機枠5にエンジン8を載せ、腕
機枠5の後部に駆動輪(符号なし)を取付け、この駆動
輪と遊動輪とガイド輪3,3に履帯1を巻き掛けたクロ
ーラ式車両である。そして、非作業時の移動走行の際に
は、ジャッキ12を伸ばし、支持軸4を中心にして図面
時計回りに腕機枠5をスイングさせて、除雪部6を上昇
させことで、除雪部6が路上障害物に当ることを防止す
ることができるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4(a)〜(c)は
従来の除雪機の課題を示す図であり、(a),(b)は
前記公報の図の要部を転写し、太線の五角形を加入した
ものである。ただし、構成要素の名称を変更し、符号は
振り直した。(a)は、前記公報の図の実線、すなわち
使用状態を写したものであり、路面100にクローラベ
ルト101が密に接し、このクローラベルト101内の
クローラフレーム102の後部に設けたピボット軸10
3と、それの前のジャッキ104とで、車体フレーム1
05及び前部のオーガ106が所定の高さに保たれてい
ることを示す。107はそりであり、路面100からオ
ーガ106までの高さを適正に保つ部材若しくは車体フ
レーム105に対するオーガ106の重量的負担を軽減
するための部材であり、このそり107は前記公報の図
には記載されていないが、便宜上追加した。なお、そり
107→オーガ軸110→ピボット軸103→下部転輪
109の中心109cなどを結んで得た五角形と、五角
形Aと呼ぶ。
従来の除雪機の課題を示す図であり、(a),(b)は
前記公報の図の要部を転写し、太線の五角形を加入した
ものである。ただし、構成要素の名称を変更し、符号は
振り直した。(a)は、前記公報の図の実線、すなわち
使用状態を写したものであり、路面100にクローラベ
ルト101が密に接し、このクローラベルト101内の
クローラフレーム102の後部に設けたピボット軸10
3と、それの前のジャッキ104とで、車体フレーム1
05及び前部のオーガ106が所定の高さに保たれてい
ることを示す。107はそりであり、路面100からオ
ーガ106までの高さを適正に保つ部材若しくは車体フ
レーム105に対するオーガ106の重量的負担を軽減
するための部材であり、このそり107は前記公報の図
には記載されていないが、便宜上追加した。なお、そり
107→オーガ軸110→ピボット軸103→下部転輪
109の中心109cなどを結んで得た五角形と、五角
形Aと呼ぶ。
【0004】除雪対象が新雪の場合は、オーガ106を
意図的に下げて、より多くの雪を除去しようとする作業
法がある。そのときには、ジャッキ104を縮め、ピボ
ット軸103を中心に車体フレーム105を図反時計廻
りに回して、オーガ106を下げる。
意図的に下げて、より多くの雪を除去しようとする作業
法がある。そのときには、ジャッキ104を縮め、ピボ
ット軸103を中心に車体フレーム105を図反時計廻
りに回して、オーガ106を下げる。
【0005】ところが、ジャッキ104を縮めた状態
で、固い雪に遭遇すると、次の様な問題が起こる。この
ときは、(b)に示す通りに、そり107が固い雪に乗
り上げ、結果、遊動輪108近傍においてクローラベル
ト101が路面100から浮き上がってしまう。すなわ
ち、ピボット軸103を中心にクローラベルト101が
全体的に時計廻りに角度θ1だけ回転してしまう。この
動作に並行して(a)で示した五角形Aは次の通りに変
化する。
で、固い雪に遭遇すると、次の様な問題が起こる。この
ときは、(b)に示す通りに、そり107が固い雪に乗
り上げ、結果、遊動輪108近傍においてクローラベル
ト101が路面100から浮き上がってしまう。すなわ
ち、ピボット軸103を中心にクローラベルト101が
全体的に時計廻りに角度θ1だけ回転してしまう。この
動作に並行して(a)で示した五角形Aは次の通りに変
化する。
【0006】すなわち、下部転輪109の中心109c
が、ピボット軸103を中心として時計廻りに角度θ1
だけスイングする。中心109cの地上高さは一定であ
るから、ピボット軸103が下がる。ここで、そり10
7と車体フレーム105は共通の剛体を構成し、この剛
体にオーガ軸110とピボット軸103とが係合してい
るため、そり107とオーガ軸110とを結んだ線分
と、オーガ軸110とピボット軸103とを結んだ線分
とがなす角度αは変化せず一定である。角度αが一定の
まま、ピボット軸103が下がれば、オーガ軸110が
そり107を中心にして、時計廻りにスイングすること
になり、オーガ軸110は上昇する。この結果の五角形
((b)に示す五角形)を、五角形Bと記す。
が、ピボット軸103を中心として時計廻りに角度θ1
だけスイングする。中心109cの地上高さは一定であ
るから、ピボット軸103が下がる。ここで、そり10
7と車体フレーム105は共通の剛体を構成し、この剛
体にオーガ軸110とピボット軸103とが係合してい
るため、そり107とオーガ軸110とを結んだ線分
と、オーガ軸110とピボット軸103とを結んだ線分
とがなす角度αは変化せず一定である。角度αが一定の
まま、ピボット軸103が下がれば、オーガ軸110が
そり107を中心にして、時計廻りにスイングすること
になり、オーガ軸110は上昇する。この結果の五角形
((b)に示す五角形)を、五角形Bと記す。
【0007】(c)は前記五角形Aを細線で示し、前記
五角形Bを太線で示し、それらを重ねたものであり、中
心109cがピボット軸103を中心に角度θ1だけ時
計廻りにスイングしたために(ただし、中心109cの
レベルが変わらないため、見掛け上109cを中心にピ
ボット軸103が時計廻りにスイングする。)、ピボッ
ト軸103がΔ1だけ下り、これに連動してオーガ軸1
10がそり107を中心に角度θ2だけ時計廻りにスイ
ングし、オーガ軸110がΔ2だけ上がったことを示
す。
五角形Bを太線で示し、それらを重ねたものであり、中
心109cがピボット軸103を中心に角度θ1だけ時
計廻りにスイングしたために(ただし、中心109cの
レベルが変わらないため、見掛け上109cを中心にピ
ボット軸103が時計廻りにスイングする。)、ピボッ
ト軸103がΔ1だけ下り、これに連動してオーガ軸1
10がそり107を中心に角度θ2だけ時計廻りにスイ
ングし、オーガ軸110がΔ2だけ上がったことを示
す。
【0008】図から明らかなように、オーガ軸110が
上り、ピボット軸103が下がったため、(b)のオー
ガ106が(a)のオーガ106より上に向くことにな
り、このために(b)は雪の食い込みが悪くなる。以上
に述べた通り、従来の代表的な除雪機では深く除雪する
べくオーガを下げると、路面の状態によっては、オーガ
が上に向き、除雪作業の能率が低下することになる。
上り、ピボット軸103が下がったため、(b)のオー
ガ106が(a)のオーガ106より上に向くことにな
り、このために(b)は雪の食い込みが悪くなる。以上
に述べた通り、従来の代表的な除雪機では深く除雪する
べくオーガを下げると、路面の状態によっては、オーガ
が上に向き、除雪作業の能率が低下することになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、前部に遊動輪、下部に複数個の下部転輪
を各々回転自在に備えたクローラフレームの後部に、車
体フレームを上下スイング可能に連結し、この車体フレ
ームの前部に除雪部を取付けた除雪機において、クロー
ラフレームの後部に、車体フレームを連結するピボット
軸を、下部転輪のうちの最後尾の下部転輪より前に配置
したことを特徴とする。
に請求項1は、前部に遊動輪、下部に複数個の下部転輪
を各々回転自在に備えたクローラフレームの後部に、車
体フレームを上下スイング可能に連結し、この車体フレ
ームの前部に除雪部を取付けた除雪機において、クロー
ラフレームの後部に、車体フレームを連結するピボット
軸を、下部転輪のうちの最後尾の下部転輪より前に配置
したことを特徴とする。
【0010】クローラベルトの前部が路面から浮くと、
ピボット軸を中心にして下部転輪の中心がスイングす
る。このときに、ピボット軸が下部転輪より前にあるた
め、前記スイングにより、ピボット軸は上昇する。この
上昇に伴なってオーガ軸はそりを中心にスイングし、下
降する。従って、柔かな雪、固い雪に関係なくオーガを
下げることができ、除雪作業を効率よく実施することが
できる。
ピボット軸を中心にして下部転輪の中心がスイングす
る。このときに、ピボット軸が下部転輪より前にあるた
め、前記スイングにより、ピボット軸は上昇する。この
上昇に伴なってオーガ軸はそりを中心にスイングし、下
降する。従って、柔かな雪、固い雪に関係なくオーガを
下げることができ、除雪作業を効率よく実施することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る除雪機の側面図であ
り、除雪機10は、要部を次の図2で補足説明するが、
前部に遊動輪11、下部に3個の下部転輪12,13,
14を各々回転自在に備えたクローラフレーム16の後
部に、車体フレーム21を上下スイング可能に連結し、
この車体フレーム21の前部に除雪部30を取付け、車
体フレーム21にエンジン22を載せ、車体フレーム2
1の後部に駆動輪23を取付け、この駆動輪23と前記
遊動輪11とにクローラベルト24を巻き掛け、クロー
ラフレーム16に車体フレーム21を連結するピボット
軸25を前に、駆動輪23を後に、最後尾の下部転輪1
4をピボット軸25と駆動輪23の中間下方に配置し、
且つピボット軸25と駆動輪23の中間上方でクローラ
ベルト24を支える上部転輪26をクローラフレーム1
6に取付けたクローラ式車両であり、ピボット軸25を
最後尾の下部転輪14より前に配置したことを特徴とす
る。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る除雪機の側面図であ
り、除雪機10は、要部を次の図2で補足説明するが、
前部に遊動輪11、下部に3個の下部転輪12,13,
14を各々回転自在に備えたクローラフレーム16の後
部に、車体フレーム21を上下スイング可能に連結し、
この車体フレーム21の前部に除雪部30を取付け、車
体フレーム21にエンジン22を載せ、車体フレーム2
1の後部に駆動輪23を取付け、この駆動輪23と前記
遊動輪11とにクローラベルト24を巻き掛け、クロー
ラフレーム16に車体フレーム21を連結するピボット
軸25を前に、駆動輪23を後に、最後尾の下部転輪1
4をピボット軸25と駆動輪23の中間下方に配置し、
且つピボット軸25と駆動輪23の中間上方でクローラ
ベルト24を支える上部転輪26をクローラフレーム1
6に取付けたクローラ式車両であり、ピボット軸25を
最後尾の下部転輪14より前に配置したことを特徴とす
る。
【0012】除雪部30は、エンジン22を駆動源とし
たオーガ31、ブロア32、除雪部ハウジング33、そ
り34及びシュータ35を基本要素とし、エンジン2
2、小径プーリ36、ベルト37、大径プーリ38、駆
動軸39、ギヤケース41、オーガ軸42の順でエンジ
ン22の動力を伝えることにより、オーガ31を回転さ
せて路上の雪を図面表裏方向に掻き集めることでブロア
32に送り込み、ブロア32の遠心力でシュータ35を
通じて雪を投射する。43はエンジンカバー、44はエ
ンジン空冷用ファン、45は駆動輪23に繋がる出力プ
ーリである。
たオーガ31、ブロア32、除雪部ハウジング33、そ
り34及びシュータ35を基本要素とし、エンジン2
2、小径プーリ36、ベルト37、大径プーリ38、駆
動軸39、ギヤケース41、オーガ軸42の順でエンジ
ン22の動力を伝えることにより、オーガ31を回転さ
せて路上の雪を図面表裏方向に掻き集めることでブロア
32に送り込み、ブロア32の遠心力でシュータ35を
通じて雪を投射する。43はエンジンカバー、44はエ
ンジン空冷用ファン、45は駆動輪23に繋がる出力プ
ーリである。
【0013】図2は本発明に係る除雪機の要部分解図で
あり、クローラフレーム16に、遊動輪11、3個の下
部転輪12,13,14、1個の上部転輪26を各々回
転自在に設け、また、車体フレーム21の前部に除雪部
30、後部に駆動輪23を設けたことを示す。そして、
この様な車体フレーム21はブラケット47及びピボッ
ト軸25を介してクローラフレーム16に上下スイング
可能に連結する。上下動作は、車体フレーム21の上部
ブラケット48とクローラフレーム16の下部ブラケッ
ト49とに掛け渡したオーガ高さ調節用油圧シリンダ5
0にて行う。
あり、クローラフレーム16に、遊動輪11、3個の下
部転輪12,13,14、1個の上部転輪26を各々回
転自在に設け、また、車体フレーム21の前部に除雪部
30、後部に駆動輪23を設けたことを示す。そして、
この様な車体フレーム21はブラケット47及びピボッ
ト軸25を介してクローラフレーム16に上下スイング
可能に連結する。上下動作は、車体フレーム21の上部
ブラケット48とクローラフレーム16の下部ブラケッ
ト49とに掛け渡したオーガ高さ調節用油圧シリンダ5
0にて行う。
【0014】すなわち、矢印の如く車体フレーム21
をクローラフレーム16に連結し、矢印の如くクロー
ラベルト24に駆動輪23を取付け、矢印の如く油圧
シリンダ50をクローラフレーム16に取付けた後に、
油圧シリンダ50を伸縮動させれば、ピボット軸25を
中心に車体フレーム21がスイングし、その結果、想像
線で示す駆動輪23はピボット軸25を中心として上下
する。
をクローラフレーム16に連結し、矢印の如くクロー
ラベルト24に駆動輪23を取付け、矢印の如く油圧
シリンダ50をクローラフレーム16に取付けた後に、
油圧シリンダ50を伸縮動させれば、ピボット軸25を
中心に車体フレーム21がスイングし、その結果、想像
線で示す駆動輪23はピボット軸25を中心として上下
する。
【0015】以上に述べた除雪機の作用を次に述べる。
図3(a)〜(c)は本発明に係る除雪機の作用説明図
である。(a)は通常の作業状態を示し、このときのそ
り34、オーガ軸42、ピボット軸25、下部転輪14
の中心14cなどを結んでなる五角形Cを示す。ここ
で、ピボット軸25と下部転輪14の中心14cとを結
ぶ線分をLfと呼ぶ。
図3(a)〜(c)は本発明に係る除雪機の作用説明図
である。(a)は通常の作業状態を示し、このときのそ
り34、オーガ軸42、ピボット軸25、下部転輪14
の中心14cなどを結んでなる五角形Cを示す。ここ
で、ピボット軸25と下部転輪14の中心14cとを結
ぶ線分をLfと呼ぶ。
【0016】(b)は油圧シリンダ50を縮めて且つそ
り34が固い雪に乗ったときに、クローラベルト24の
前部が路面から浮き上がった状態を示す。クローラベル
ト24が路面に対して角度θ1だけ時計廻りに回転した
ため、これに連動してピボット軸25を中心に線分Lf
が時計廻りに角度θ1だけスイングする。中心14cの
地上高さが一定であるため、結果的にピボット軸25は
上昇する。図4で説明したのと同様にオーガ軸42回り
の角度αは不変であり、ピボット軸25が上がれば、必
然的にそり34を中心にオーガ軸42は反時計廻りにス
イングして下がる。(b)の五角形を、五角形Dとす
る。
り34が固い雪に乗ったときに、クローラベルト24の
前部が路面から浮き上がった状態を示す。クローラベル
ト24が路面に対して角度θ1だけ時計廻りに回転した
ため、これに連動してピボット軸25を中心に線分Lf
が時計廻りに角度θ1だけスイングする。中心14cの
地上高さが一定であるため、結果的にピボット軸25は
上昇する。図4で説明したのと同様にオーガ軸42回り
の角度αは不変であり、ピボット軸25が上がれば、必
然的にそり34を中心にオーガ軸42は反時計廻りにス
イングして下がる。(b)の五角形を、五角形Dとす
る。
【0017】(c)は五角形Cを細線、五角形Dを太線
で示したものであり、五角形Dでは線分Lfが角度θ1
だけ時計廻りにスイングし、ピボット軸25がδ1だけ
上昇したことを示す。同時に、オーガ軸42がそり34
を中心に反時計廻りに角度θ2だけスイングし、その結
果、オーガ軸42がδ2下がる。図から明らかなよう
に、オーガ軸42が下ったことで、(b)においてオー
ガ31の食い込み性が(a)より高まり、除雪作業能率
が向上する。
で示したものであり、五角形Dでは線分Lfが角度θ1
だけ時計廻りにスイングし、ピボット軸25がδ1だけ
上昇したことを示す。同時に、オーガ軸42がそり34
を中心に反時計廻りに角度θ2だけスイングし、その結
果、オーガ軸42がδ2下がる。図から明らかなよう
に、オーガ軸42が下ったことで、(b)においてオー
ガ31の食い込み性が(a)より高まり、除雪作業能率
が向上する。
【0018】なお、(a)において、鉛直線と線分Lf
とのなす角をψとすれば、この角度ψが0(ゼロ)以上
であれば、(c)が成立する。従って、請求項1に記載
したピボット軸を最後尾の下部転輪より前に配置すると
は、0≦ψを満足すればよい。ただし、ピボット軸25
をあまり前に出すことはオーガ31の向き(オーガ角)
を緩やかに変化させるという要求から外れる。そこで、
図1に示した通りに、ピボット軸25は後から2番目の
下部転輪13よりは前とならぬようにする。
とのなす角をψとすれば、この角度ψが0(ゼロ)以上
であれば、(c)が成立する。従って、請求項1に記載
したピボット軸を最後尾の下部転輪より前に配置すると
は、0≦ψを満足すればよい。ただし、ピボット軸25
をあまり前に出すことはオーガ31の向き(オーガ角)
を緩やかに変化させるという要求から外れる。そこで、
図1に示した通りに、ピボット軸25は後から2番目の
下部転輪13よりは前とならぬようにする。
【0019】尚、請求項1の除雪部は、雪を押し退ける
ブレードであってもよい。
ブレードであってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、前部に遊動輪、下部に複数個の下部
転輪を各々回転自在に備えたクローラフレームの後部
に、車体フレームを上下スイング可能に連結し、この車
体フレームの前部に除雪部を取付けた除雪機において、
クローラフレームの後部に、車体フレームを連結するピ
ボット軸を、下部転輪のうちの最後尾の下部転輪より前
に配置したことを特徴とし、クローラベルトの前部が路
面から浮くと、ピボット軸を中心にして下部転輪の中心
がスイングする。このときに、ピボット軸が下部転輪よ
り前にあるため、前記スイングにより、ピボット軸は上
昇する。この上昇に伴なってオーガ軸はそりを中心にス
イングし、下降する。従って、柔かな雪、固い雪に関係
なくオーガを下げることができ、除雪作業を効率よく実
施することができる。
する。請求項1は、前部に遊動輪、下部に複数個の下部
転輪を各々回転自在に備えたクローラフレームの後部
に、車体フレームを上下スイング可能に連結し、この車
体フレームの前部に除雪部を取付けた除雪機において、
クローラフレームの後部に、車体フレームを連結するピ
ボット軸を、下部転輪のうちの最後尾の下部転輪より前
に配置したことを特徴とし、クローラベルトの前部が路
面から浮くと、ピボット軸を中心にして下部転輪の中心
がスイングする。このときに、ピボット軸が下部転輪よ
り前にあるため、前記スイングにより、ピボット軸は上
昇する。この上昇に伴なってオーガ軸はそりを中心にス
イングし、下降する。従って、柔かな雪、固い雪に関係
なくオーガを下げることができ、除雪作業を効率よく実
施することができる。
【図1】本発明に係る除雪機の側面図
【図2】本発明に係る除雪機の要部分解図
【図3】本発明に係る除雪機の作用説明図
【図4】従来の除雪機の課題を示す図
10…除雪機、11…遊動輪、12,13…下部転輪、
14…最後尾の下部転輪、16…クローラフレーム、2
1…車体フレーム、24…クローラベルト、25…ピボ
ット軸、30…除雪部、50…オーガ高さ調節用油圧シ
リンダ。
14…最後尾の下部転輪、16…クローラフレーム、2
1…車体フレーム、24…クローラベルト、25…ピボ
ット軸、30…除雪部、50…オーガ高さ調節用油圧シ
リンダ。
Claims (1)
- 【請求項1】 前部に遊動輪、下部に複数個の下部転輪
を各々回転自在に備えたクローラフレームの後部に、車
体フレームを上下スイング可能に連結し、この車体フレ
ームの前部に除雪部を取付けた除雪機において、 前記クローラフレームの後部に、車体フレームを連結す
るピボット軸を、前記下部転輪のうちの最後尾の下部転
輪より前に配置したことを特徴とする除雪機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25571399A JP2001081747A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 除雪機 |
US09/889,723 US6564889B1 (en) | 1999-09-08 | 2001-03-07 | Crawler vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25571399A JP2001081747A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 除雪機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001081747A true JP2001081747A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17282620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25571399A Pending JP2001081747A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-09 | 除雪機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001081747A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2486590A1 (es) * | 2014-02-14 | 2014-08-18 | Alfredo ZUFIAUR FERNÁNDEZ DE BETOÑO | Quitanieves de fricción |
-
1999
- 1999-09-09 JP JP25571399A patent/JP2001081747A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2486590A1 (es) * | 2014-02-14 | 2014-08-18 | Alfredo ZUFIAUR FERNÁNDEZ DE BETOÑO | Quitanieves de fricción |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050322 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050719 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |