JP2001081677A - 耐摩耗性に優れた立毛シートの製造方法 - Google Patents

耐摩耗性に優れた立毛シートの製造方法

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JP2001081677A
JP2001081677A JP25683699A JP25683699A JP2001081677A JP 2001081677 A JP2001081677 A JP 2001081677A JP 25683699 A JP25683699 A JP 25683699A JP 25683699 A JP25683699 A JP 25683699A JP 2001081677 A JP2001081677 A JP 2001081677A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、前記した従来技術の問題点を解決
し、緻密性、短立毛性、平滑性に加え耐摩耗性を兼ね備
えた立毛シートの製造方法を提供することにある。 【解決手段】太さ0.45dtex以下の少なくとも2
成分の極細化可能な複合繊維または0.45dtex以
下の極細繊維からなる繊維絡合体を用い、該繊維絡合体
に高分子弾性体を付与し、高分子弾性体の溶剤(A)と
該溶剤には溶解するが高分子弾性体の非溶剤である溶剤
(B)を(A)/(B)=5/95〜60/40重量%
とした混合溶液を含浸し、含浸した該溶液中の溶剤
(B)を除去し、高分子弾性体の一部を溶解または膨潤
させ、シートを厚み方向に圧縮し、残存する溶剤(A)
を乾式および/または湿式手段で除去して高分子弾性体
を固化させ、繊維絡合体が複合繊維からなる場合は、複
合繊維を極細化後、起毛処理するかまたは起毛処理後、
複合繊維を極細化し、繊維絡合体が極細繊維からなる場
合は、起毛処理し、染色、仕上げ処理する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緻密性、短立毛
性、平滑性を有する耐摩耗性に優れた立毛シートの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】極細繊維と高分子弾性体とからなる立毛
シートにおいて、表面の立毛長を短くし、緻密化する技
術としては、例えば、特開昭57−191371号公
報、特開平7−126986号公報には、極細繊維と弾
性重合体とからなるシートをスライスし、そのスライス
面に弾性重合体の溶剤を含む溶液をコーティングし、凝
固後、付与面をバフィングする方法、また特開平7−1
26985号公報には、極細繊維シートに高分子弾性体
を含浸した後、基材の表面から厚み方向の高分子弾性体
の一部をスクイーズし、凝固させた後、バフィングする
方法などが提案されている。
【0003】しかし、これらの方法は、シートの厚み方
向への溶液の浸透度合い制御やシート厚みが変化した場
合のスクイーズ量コントロールが難しく、緻密性は向上
するが研削量により立毛長斑が生じ易く、かつ極細繊維
と高分子弾性体との接着力が高まるため、立毛長は短く
することが可能である反面、製品の風合い硬化を招くと
いった問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決し、緻密性、短立毛性、平滑性に
加え耐摩耗性を兼ね備えた立毛シートの製造方法を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、ついに本発明に到達
したものである。
【0006】本発明の目的は、極細繊維の太さ0.45
dtex以下となる少なくとも2成分の極細化可能な複
合繊維からなる繊維絡合体または極細繊維の太さが0.
45dtex以下からなる極細繊維の繊維絡合体を用
い、 (1)繊維絡合体に高分子弾性体を付与する工程。 (2)高分子弾性体の溶剤(A)と該溶剤には溶解する
が高分子弾性体の非溶剤である溶剤(B)を(A)/
(B)=5/95〜60/40重量%とした混合溶液を
含浸する工程。 (3)含浸した混合溶液中の溶剤(B)を除去し、高分
子弾性体の一部を溶解又は膨潤せしめる工程。 (4)シートを厚み方向に圧縮する工程。 (5)残存する溶剤(A)を乾式および/または湿式手
段で除去し、高分子弾性体を固化する工程。 (6)繊維絡合体が複合繊維からなる場合は、複合繊維
を極細化した後、起毛処理する工程または起毛処理した
後、複合繊維を極細化する工程、または繊維絡合体が極
細繊維からなる場合は、起毛処理する工程。 (7)染色、仕上げ処理する工程。 を順次行うことにより達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、さらに詳
細に説明する。
【0008】本発明に用いられる複合繊維は、互いに性
質の異なる少なくとも2成分のポリマーを用い、複合紡
糸あるいは混合紡糸などにより形成された複合繊維であ
り、少なくとも1成分を溶解除去あるいは物理的、化学
的作用により剥離、分割し、繊維の太さが0.45dt
ex以下の極細繊維を形成しうる複合繊維が用いられ
る。複合繊維の形態は特に限定するものではない。
【0009】このような複合繊維の極細繊維を形成する
ポリマーとしては、例えばナイロン6、ナイロン66、
ナイロン12、共重合ナイロンなどのポリアミド類、ポ
リエチレンテレフタレート、共重合ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、共重合ポリブ
チレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート
などのポリエステル類などを用いることができる。
【0010】溶解除去あるいは物理的、化学的作用によ
り剥離、分割されるポリマーとしては、上記のポリアミ
ド類、ポリエステル類、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン類を用いることが
できる。これらの中から極細繊維の断面形成性、紡糸
性、延伸性および溶剤溶解性などを考慮して組み合わせ
ればよい。また、これらのポリマー中に必要に応じて安
定剤、艶消し剤、制電剤、難燃剤などの添加剤を含有せ
しめても本発明の効果が損なわれるものではない。これ
ら複合繊維中の極細繊維の比率は、35〜95重量%、
好ましくは45〜90重量%、より好ましくは55〜9
0重量%が良い。35重量%未満であると除去成分量が
多いため、製品の形態変化が大きく、かつ耐摩耗性が低
下するので好ましくない。また95重量%を越えると除
去成分量が少なくなって、製品の風合いが固くなるので
好ましくない。
【0011】上記の複合繊維を溶解除去あるいは物理
的、化学的作用により剥離、分割した後の極細繊維の太
さは、0.45dtex以下が好ましい。0.45dt
exを越えると風合い、タッチが低下する。発色性を考
慮しなければ0.00011dtexでも本発明の効果
は得られるが、これらの製品特性を満足するより好まし
い範囲は、0.0011dtex以上、0、22dte
x以下がよい。該複合繊維および極細繊維の断面は、特
に限定するものではない。
【0012】上記のポリマーの組み合わせにおいて、後
述する複合繊維に高分子弾性体が付与されたシートを、
例えばサンドペーパーで起毛処理する場合は、複合繊維
の除去成分がポリスチレン、ポリエチレンなどであると
摩擦熱によりサンドペーパーの表面にポリスチレン、ポ
リエチレンが融着し、立毛状態が不安定になること、更
に極細化に用いる有機溶剤の環境性などを考慮すると、
複合繊維の除去成分はアルカリ溶液にて溶解可能で、か
つ高分子弾性体の溶剤に不溶であるアルカリ溶解性ポリ
マーからなることが好ましい。
【0013】本発明におけるアルカリ溶解性ポリマーと
しては、例えばテレフタル酸とエチレングリコールとを
主たる構成成分とし、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、およびイソフタル酸を含有する共重合ポリエステル
からなるポリマーを用いることができる。
【0014】これらのポリマーの溶解にあたっては、事
前に酸処理するかもしくはマイクロ波を利用した溶解促
進法など適宜対応し溶解することができる。後述する極
細化処理時の高分子弾性体の劣化を考慮すると、アルカ
リ溶解性ポリマーは、カセーソーダ溶液濃度が1重量%
前後、処理温度90℃前後、処理時間10〜40分で溶
解可能な特性を保持しているものが特に望ましい。かか
るポリマーとしては、例えばアルカリ溶解性ポリマーが
全酸成分に対し6〜12モル%の5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、および0〜10モル%のイソフタル酸を
含有する共重合ポリエステルを用いることが好ましい
が、本発明はこれらにとらわれるものではなく、各種の
2元、3元およびそれ以上の多元の共重合ポリエステル
を用いることも可能である。
【0015】本発明において複合繊維の繊維絡合体を形
成する手段としては、該複合繊維を短繊維化しカード・
クロスラッパーもしくはランダムウエッバーなどにより
ウェブを作り、その後ニードルパンチあるいはウオータ
ージェットパンチなどを施す手段を用いることができ
る。また、ウェブ形成はメルトブローなど紡糸から直接
形成することも可能である。
【0016】これらの複合繊維絡合体に高分子弾性体を
付与する前に収縮熱処理、ヒートプレス、ウエットプレ
スなどで繊維絡合体の高密度化を行っても何ら差し支え
ない。
【0017】本発明における複合繊維絡合体の構造とし
ては、上記の複合繊維の三次元絡合構造が用いられる
が、製品厚みの薄地化に伴い、その展開アイテムによっ
ては、より強力を増したものが要求される場合が生ず
る。この課題解決のための好ましい実施態様としては、
繊維絡合体が複合繊維と織物もしくは編み物と絡合一体
化した構造とするのが好ましい。この構造形成は、上記
の複合繊維のウエブを織物もしくは編み物に積層し、ニ
ードルパンチ、ウォータージエットパンチあるいはこれ
らの組み合わせにより絡合一体化するものである。積層
方法としては、ウエブの両面もしくは片面に織物もしく
は編み物を積層し絡合処理する方法あるいは片面に積層
し絡合処理した後、更に該絡合体を複数重ねて再度絡合
処理し、後工程でスライスする方法などが用いられる。
【0018】本発明における織物もしくは編み物を構成
する糸種としては、フィラメントヤーン、紡績糸、フィ
ラメントと短繊維の混紡糸などを用いることができ、特
に限定されるものではない。また織物もしくは編み物の
種類としては、経編、トリコット編みで代表される緯
編、レース編およびそれらの編み方を基本とした各種編
み物、あるいは平織、綾織、朱子織およびそれらの織り
方を基本とした各種織物などいずれも用いることがで
き、特に限定されるものではない。
【0019】糸種によっては、ニードルパンチで複合繊
維と織物もしくは編み物との絡合を強固にする場合、切
断され易いことがあり、これを防止する手段としては、
これらの糸種が強撚糸であることが好ましい。
【0020】強撚糸の撚り数としては500T/m以上
4500T/m以下が好ましく、より好ましくは150
0T/m以上4500T/m以下、最も好ましくは20
00T/m以上4000T/m以下である。500T/
m未満では糸を構成する単糸同士の絞まりが不十分であ
るため、ニードルにひっ掛かり損傷し易いので好ましく
ない。また撚り数が4500T/mより多いと繊維が硬
くなりすぎ、製品の風合を硬化させてしまうので好まし
くない。
【0021】本発明において織物もしくは編み物は上記
の強撚糸を少なくとも一部に用いたものが良く、全て強
撚糸を使用したものが、高強力を発揮するために好まし
い。また、これらの強撚糸がポリビニールアルコール
系、アクリル系の糊剤が付与されたものであってもよ
い。
【0022】本発明において織物もしくは編み物を構成
する繊維は、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリエチ
レン、ポリプロピレンおよびそれらの共重合体類が用い
られる。中でもポリエステル類、ポリアミド類およびそ
れらの共重合体類を単独または複合して用いるが好まし
い。
【0023】上記の織物もしくは編み物を構成する単糸
の平均繊維直径は、1μm〜30μm、より好ましくは
2μm〜15μm、構成糸で30μm〜150μm、よ
り好ましくは50μm〜120μmの範囲がよい。単糸
が1μm未満となると製品を柔軟にする上では好ましい
が強力がでにくく、30μmを越えると逆に製品風合い
の硬化を招き易い。また構成糸が30μm未満となると
ウエブとの積層時にシワが入り易く、150μmを越え
るとウエブとの絡合一体化不足となって剥離し易くなり
好ましくない。製品の風合いをより柔軟化せしめるに
は、織物もしくは編み物を構成する単糸が細いほどよ
い。しかし、細くなるほどウェブとの積層時にシワが入
り易くなる。これらの問題を解決するには、織物もしく
は編み物を構成する繊維が細化可能型複合繊維であるこ
とが好ましい。即ち積層時には構成糸が太くシワが入り
難く、後述する極細化処理工程において単糸が極細化さ
れ、製品の風合がより柔軟になるものである。細化可能
な複合繊維とは、少なくとも1成分を溶解除去し、ある
いは物理的、化学的作用により剥離、分割することによ
り極細化可能な複合繊維であるが、その複合繊維の断面
形状は特に限定するものではない。
【0024】本発明において極細繊維を形成するポリマ
ーとしては、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン12、共重合ナイロンなどのポリアミド類、ポリエチ
レンテレフタレート、共重合ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、共重合ポリブチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートなどの
ポリエステル類などを用いることができる。
【0025】溶解除去あるいは物理的、化学的作用によ
り剥離、分割されるポリマーとしては、上記のポリアミ
ド類、ポリエステル類、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン類を用いることが
できる。これらの中から極細繊維の断面形成性、紡糸
性、延伸性や整織性、ウエブに用いる複合繊維との脱海
性などを考慮して組み合わせればよい。またこれらのポ
リマー中に必要に応じて安定剤、艶消し剤、制電剤、難
燃剤などの添加剤を含有せしめても本発明の効果は損な
われるものではない。
【0026】本発明でいう極細繊維の繊維絡合体は、本
発明における複合繊維絡合体の少なくとも1成分を溶解
除去するあるいは物理的、化学的作用により剥離、分割
し0.45dtex以下とした極細繊維の絡合体、また
は本発明における極細繊維形成ポリマーを直接紡糸し、
0.45dtex以下のウェブとする、あるいは短繊維
化し、抄紙法でウェブとし、ニードルパンチ、ウォータ
ージェットパンチまたはこれらを組み合わせて絡合処理
することにより得られるものである。
【0027】本発明において、かくして得られた繊維絡
合体に付与する高分子弾性体には、ポリウレタンエラス
トマー、アクリロニトリル・ブタジエンラバー、ブタジ
エンラバー、天然ゴム、ポリ塩化ビニール、ポリアミド
などを用いることができる。中でも本発明プロセスにお
ける加工性および最終製品の品質などの観点から、ポリ
ウレタンエラストマーが好ましく、平均分子量が500
〜3000のポリエステルジオール系、ポリエーテルジ
オール系、ポリカーボネートジオール系を単独もしくは
組み合わせて用いたものがよい。複合繊維の除去成分が
アルカリ可溶型ポリマーである場合は、ポリエーテルジ
オール系、ポリカーボネートジオール系の単独もしくは
それらの組み合わせを用いたものが特に好ましく用いら
れる。
【0028】本発明における繊維絡合体にこれらの高分
子弾性体を含浸し、弾性体の溶剤を除去し固化する。高
分子弾性体の付与に際して、該弾性体中に必要に応じて
着色剤、酸化防止剤、制電防止剤、分散剤、柔軟剤、凝
固調整剤、難燃剤、抗菌剤、防臭剤などの添加剤を配合
してもよい。
【0029】次いで本発明における複合繊維絡合体に高
分子弾性体が付与されたシート、または既に極細化され
た繊維絡合体に高分子弾性体が付与されたシートあるい
は直接極細化された極細繊維の繊維絡合体に高分子弾性
体が付与されたシートを該高分子弾性体の溶剤(A)と
該溶剤には溶解するが高分子弾性体には非溶剤である溶
剤(B)とを(A)/(B)=5/95〜60/40重
量%、好ましくは10/90〜50/50重量%、より
好ましくは20/80〜40/60重量%の範囲で混合
した溶液中にシート全体を浸漬し、混合溶液を付与す
る。その付与量としては、シート重量に対し、40〜1
50重量%、好ましくは60〜120重量%、より好ま
しくは80〜100重量%に調整することが重要であ
る。混合溶液中の溶剤(A)が10重量%未満または混
合溶液の付与量が40重量%未満となると後述する圧縮
工程でのシート厚みが減少しにくくなるので好ましくな
い。また混合溶液中の溶剤(A)が60重量%を越える
かまたは混合溶液の付与量が150重量%を越えると溶
剤(B)を除々に除去する工程において形態変化をきた
し易く、かつ製品の風合いが固いものとなるので好まし
くない。
【0030】該工程での処理は、本発明における高分子
弾性体を付与した繊維絡合体が乾燥されたものであって
もよく、あるいは繊維絡合体に高分子弾性体を付与し、
その高分子弾性体を凝固させるために、(A)/(B)
=5/95〜60/40重量%の混合溶液中に浸漬し、
凝固させた状態のものをロール間で絞って、シート重量
に対し40〜150重量%にしたものがよい。
【0031】本発明で用いる溶剤(A)としては、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキサイド、ジエチルホルムアミド、また溶剤(B)
としては、水、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸ブ
チル、アルコール類などを用いることができる。そして
少なくともこれら一種類からなる溶剤(A)と溶剤
(A)の沸点より低い溶剤(B)を単独あるいは組み合
わせて混合溶液を作成して用いる。
【0032】本発明において、混合溶液中の溶剤(A)
がシート中に残留する残存率が10〜90重量%、好ま
しくは20〜70重量%、より好ましくは30〜60重
量%となるように、溶剤(A)の一部と溶剤(B)を除
去せしめ、高分子弾性体の一部を溶解又は膨潤させるこ
とが重要である。ここでいう溶剤(A)の残存率とは、
シートに付与した混合溶液中の溶剤(A)の重量を10
0%とし、乾燥中に除去されずにシート中に残存してい
る溶剤(A)の重量割合を表す値である。溶剤(A)、
(B)の除去は、熱風乾燥で行うが、その際、各々の沸
点、蒸気圧などを考慮して、温度設定すれば良い。
【0033】次いで、溶剤(A)により高分子弾性体の
一部が溶解又は膨潤した状態でシートを厚み方向に圧縮
処理することが重要である。圧縮率としては、シート全
体の見掛け密度が0.4〜0.8g/cm3、好ましくは
0.5〜0.7g/cm3となるように調整するのがよ
い。 本発明における繊維絡合体を形成する繊維が複合
繊維である場合、または極細繊維である場合、更には高
分子弾性体の付着量により、同一圧縮率でも見掛け密度
は異なるが、圧縮率としては、シート厚みに対して30
〜80%、好ましくは40〜70%、より好ましくは5
0〜70%とするのがよい。30%未満とするとシート
の寸法変化が大きく、80%を越えると製品の緻密性が
低下し易くなる。圧縮処理とは、例えばロール間あるい
はベルト間に挟んで連続的に圧縮を行ってもよく、プレ
ス装置などで区分して圧縮加工してもよい。また、この
圧縮処理は、加熱しながら行ってもよい。
【0034】次いで、この圧縮したシート中に残存する
溶剤(A)を除去する。除去方法としては、熱風で除去
する乾式方式、またはスチーム、水、熱水中で除去する
湿式方式のいずれかを用い、部分的に溶解せしめた高分
子弾性体を再度、固化させる。最終製品の風合の観点か
らは、湿式方式で除去し、高分子弾性体を固化させるの
が好ましい。また実施態様としては、極細繊維と高分子
弾性体との接着状態を緩和し、製品風合いと耐摩耗性と
のバランスを調整する上で、繊維絡合体に高分子弾性体
を付与する前にポリビニールアルコールを付与し、上記
の混合溶剤の付与、圧縮加工を施すのが好ましい。混合
溶剤の組み合わせで、溶剤(B)が水である時は、混合
溶剤を付与している間にポリビニールアルコールが溶解
し始め、かつ、熱風乾燥時において、水と同時に溶解し
たポリビニールアルコールがマイグレーションし、付着
形態が変化し加工性が不安定になるので、常温の範囲で
は溶解し難い、ケン化度が90モル%以上のポリビニー
ルアルコールを用いるのが加工安定性、製品特性バラン
ス調整の観点から特に好ましい。付着せしめたポリビニ
ールアルコールは、溶剤(A)を除去する工程、スチー
ム、水、熱水中で除去する課程において除去され、何ら
問題ない。
【0035】次いで、本発明において繊維絡合体が複合
繊維から形成されている場合は、複合繊維を極細化した
後、起毛処理を行う。あるいは複合繊維の状態で起毛処
理し、その後、極細化処理するものである。既に繊維絡
合体が極細繊維である場合は、そのまま起毛処理を行
う。
【0036】本発明において極細化処理とは、シートの
基材構成を考慮し、高分子弾性体には非溶解で繊維絡合
体の除去成分には溶解する溶剤で処理する方法、また
は、シートを熱処理、膨潤剤を付与して物理的に剥離、
分割する方法など、適宜選択すればよい。例えば複合繊
維のポリマー構成がポリアミド類/ポリエチレンの場合
は、トルエン溶液中で、ポリアミド類/ポリスチレンの
場合は、トリクロールエチレン溶液中で、ポリアミド類
/アルカリ可溶型ポリマー、ポリエステル/アルカリ可
溶型ポリマーの場合は、カセーソーダの熱水中でそれぞ
れ溶解除去を行い極細化する。また細化可能型複合繊維
の織物または編み物と一体化された繊維絡合体の場合、
除去成分が同じポリマーであれば同溶剤で一度に極細化
できるが、異なるポリマーであればわけて行なえばよ
い。これら起毛シートを染色し、柔軟剤、撥水剤、静電
剤の付与、仕上げ整毛、機械的揉み処理などの仕上げ処
理を行う。
【0037】以上の如く本発明の立毛シートの製造方法
は、極細繊維と高分子弾性体とを厚み方向に細密に充填
化しつつ、極細繊維と高分子弾性体との接着力バランス
を制御することが可能となるために、立毛の緻密化、短
立毛化、平滑性および耐摩耗性に優れた立毛シートが得
られ、また、更に好ましい実施態様により、一層の高強
力を合わせ持つ立毛シートを得ることを可能にしたもの
である。
【0038】
【実施例】以下に、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明の有効性や権利の範囲はこれによって限定、
制約をうけるものではない。
【0039】[実施例1]島成分がナイロン6、海成分
がポリエチレン(MFR=23)の島/海比率=50/
50重量%、複合繊維デニール約4デニール(以下、d
という)、カット長約51mm、ケン縮数約12山/inと
した海島ブレンド型複合繊維のステープルを用い、この
ステープルをカード・クロスラッパーでウェブとし、軽
くニードルパンチを行った後、熱風乾燥機中で収縮処理
し、見掛け密度0.3g/cm3、厚み1.8mmの複合繊
維絡合シートを形成し,このシートにジメチルホルムア
ミド(以下、DMFと略す)系のポリエステル−ポリエー
テル系ポリウレタンを固形分として対島繊維当たり約5
0部となるように含浸し、湿式凝固し、DMFを除去し
た後、乾燥した。
【0040】次いで、DMF/水=25/75重量%混
合溶液中に浸漬し、混合溶液が対シート当たり100重
量%となるように圧搾した後、DMFの残存率が50重
量%となるまで熱風乾燥し、次いで、見掛け密度0.7
g/cm3になるようにロールプレスを行い、その後、水
中に浸漬して溶剤を除去し、乾燥した。このシートを8
5℃のトルエン中に浸漬し、海成分を除去し乾燥した。
島繊維の太さは、0.004dtexであった。このシ
ートを厚みが約1/2となるように半裁し、非半裁面を
400メッシュのサンドペーパーで起毛処理を行った。
この起毛シートをサーキュラー染色機を用いブラウン系
に染色し、仕上げ剤処理を行なった。
【0041】かくして得られたシートは、表1に示した
如く耐摩耗性に優れ、立毛が短く緻密で平滑性、柔軟性
に優れたヌバック調の外観を有する立毛シートであっ
た。
【0042】[実施例2]島成分がポリエチレンテレフ
タレート、海成分が5−ナトリウムスルホイソフタレー
ト単位を全酸成分単位の5.2モル%共重合したポリエ
ステル、島/海比率=80/20重量%、島数36島、
複合繊維デニール約3d、カット長約51mm、ケン縮数
約12山/inとした高分子相互配列体繊維のステープル
を用い、このステープルをカード・クロスラッパーでウ
ェブとし、ニードルパンチしてフェルトを作り、このフ
ェルトを収縮処理し乾燥した後、ケン化度が99.6モ
ル%のポリビニールアルコールを対シート重量当たり5
部となるように付与し、乾燥した。次いで、DMF系の
ポリエーテル系ポリウレタンを固形分として対島繊維当
たり約50部となるように含浸し、温度25℃の水中で
湿式凝固し、DMFを除去した後、乾燥した。
【0043】次いで、温度25℃のDMF/水=25/
75重量%混合溶液中に浸漬し、混合溶液が対シート当
たり100重量%となるように圧搾した後、DMFの残
存率が50重量%となるまで熱風乾燥し、次いで、見掛
け密度0.6g/cm3になるようにロールプレスを行
い、その後、水中に浸漬し、次いで、熱水中で溶剤およ
びポリビニールアルコールの除去を行い、乾燥した。こ
のシートをカセーソーダ溶液濃度1重量%、温度90℃
中で30分間、浸漬・マングル圧搾を繰り返し行い、酢
酸で中和した後、水洗し乾燥した。島繊維の太さは、約
0.77dtexであった。このシートを厚みが約1/
2となるように半裁し、非半裁面を240メッシュのサ
ンドペーパーで起毛処理を行った。この起毛シートをサ
ーキュラー染色機を用いブラウン系に染色し、仕上げ剤
処理を行なった。かくして得られたシートは、表1に示
した如く耐摩耗性に優れ、立毛が短く緻密で平滑性、柔
軟性に優れたヌバック調の外観を有する立毛シートであ
った。
【0044】[実施例3]実施例2と同じ高分子相互配
列体繊維のステープルを用いたウェブをポリエチレンテ
レフタレートの75デニール−72フィラメント、25
00T/mの強撚糸を用いた平織物(目付70g/
2)の間に積層し、ニードルパンチを行い目付600
g/m2のフェルトを作成した。このフェルトを収縮処
理し乾燥し、その後、カセーソーダ溶液濃度1重量%、
温度90℃中で30分間、浸漬・マングル圧搾を繰り返
し行い、酢酸で中和した後、水洗し乾燥した。島繊維の
太さが約0.77dtexの極細繊維束と強撚平織物と
が交絡一体化された繊維絡合体シートを得た。このシー
トに実施例2と同様なポリウレタンを固形分として対島
繊維当たり約35部となるように含浸し、湿式凝固し、
乾燥した。次いで、DMF/水=25/75重量%混合
溶液中に浸漬し、混合溶液が対シート当たり100重量
%となるように圧搾した後、DMFの残存率が50重量
%となるまで熱風乾燥し、次いで、見掛け密度0.65
g/cm3になるようにロールプレスを行い、その後、水
中に浸漬して溶剤を除去し、乾燥した。この後、水系シ
リコーンを固形分で対シート当たり1.5部となるよう
に含浸し、乾燥した。
【0045】このシートを厚みが約1/2となるように
半裁し、半裁面を240メッシュのサンドペーパーで起
毛処理を行った後、実施例2と同様に染色し、仕上げ剤
処理を行なった。
【0046】かくして得られたシートは、表1に示した
如く耐摩耗性に優れ、実施例2より若干風合いが劣るも
のの、立毛が短く緻密で平滑性、柔軟性に優れ、強力が
改善されたヌバック調の外観を有する立毛シートであっ
た。
【0047】[実施例4]島成分がポリエチレンテレフ
タレート、海成分がポリスチレンの島/海比率=55/
45重量%、複合繊維デニール約3d、カット長約51
mm、ケン縮数約12山/inとした高分子相互配列体繊維
のステープルを用い、このステープルをカード・クロス
ラッパーでウェブとし、ニードルパンチを行い、目付5
60g/m 2のフェルトを形成した。このフェルトを収
縮処理した後、ケン化度が99.6モル%のポリビニー
ルアルコールを対島繊維重量当たり20部となるように
付与し、乾燥した。次いで、トリクレン溶液中に浸漬
し、マングル圧搾を繰り返し行い、乾燥した。島繊維の
太さは、約0.55dtex、繊維見掛け密度は、0.
25g/cm3の極細繊維絡合シートを得た。このシート
にDMF系のポリエステル−ポリエーテル系ポリウレタ
ンを固形分として対島繊維当たり約40部となるように
含浸し、水中に浸浸し湿式凝固し、温度27℃でDMF
を除去し、乾燥した。次いで、DMF/水=25/75
重量%混合溶液中に浸漬し、混合溶液が対シート当たり
100重量%となるように圧搾した後、DMFの残存率
が55重量%となるまで熱風乾燥し、次いで、見掛け密
度が0.62g/cm3になるようにロールプレスを行
い、水中に浸漬した後、溶剤およびポリビニールアルコ
ールを除去し、乾燥した。
【0048】このシートを厚みが約1/2となるように
半裁し、非半裁面を320メッシュのサンドペーパーで
起毛処理を行った後、実施例2と同様に染色し、仕上げ
剤処理を行なった。
【0049】かくして得られたシートは、表1に示した
如く耐摩耗性に優れ、実施例2よりやや立毛が長めであ
るが、平滑性、柔軟性、緻密性に優れたヌバック調の外
観を有する立毛シートであった。
【0050】[比較例1]実施例2のポリウレタンを凝
固させDMFを除去した乾燥シートを用い、このシート
を温度25℃のDMF/水=85/15重量%混合溶液
中に浸漬し、混合溶液が対シート当たり100重量%と
なるように圧搾した後、DMFの残存率が60重量%と
なるまで熱風乾燥し、次いで、見掛け密度0.6g/cm
3になるようにロールプレスを行い、その後、水中に浸
漬し、次いで、熱水中で溶剤およびポリビニールアルコ
ールの除去を行い、乾燥した。次いで、実施例2と同様
に極細化処理を行い、シートを厚みが約1/2となるよ
うに半裁し、非半裁面を240メッシュのサンドペーパ
ーで起毛処理を行った。この起毛シートをサーキュラー
染色機を用い実施例2と同様に染色、仕上げ剤処理を行
なった。
【0051】かくして得られたシートは、表1に示した
如く立毛が短く、耐摩耗性はあるものの、立毛表面にポ
リウレタンの付着斑が目立ち、平滑性、緻密性に劣り、
かつ風合いが極めて固いものであった。
【0052】[比較例2]実施例2のポリウレタンを凝
固させDMFを除去した乾燥シートを用い、このシート
を温度25℃のDMF/水=5/95重量%混合溶液中
に浸漬し、混合溶液が対シート当たり100重量%とな
るように圧搾した後、DMFの残存率が60重量%とな
るまで熱風乾燥し、次いで、実施例2と同様にロールプ
レスを行い、水中に浸漬し、次いで、熱水中で溶剤およ
びポリビニールアルコールの除去を行い、乾燥したが、
厚みの減少が極めて少なく、見掛け密度は、0.38g
/cm3と低いものとなった。次いで、実施例2と同様に
極細化処理を行い、シートの厚みが約1/2となるよう
に半裁し、非半裁面を240メッシュのサンドペーパー
で起毛処理を行った。この起毛シートをサーキュラー染
色機を用い実施例2と同様に染色、仕上げ剤処理を行な
った。
【0053】かくして得られたシートは、表1に示した
如く風合いは柔軟なものの、立毛が長く、緻密性、耐摩
耗性に劣るものであった。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明の製造方法は、従来技術の問題点
であった立毛シートの緻密化、短立毛化、平滑化を図る
が故の風合い硬化、耐摩耗性の低下を解消し、更に前記
の好ましい実施態様により、一層の製品強力が改良され
た立毛シートの製造が可能であり、かつ、製品外観とし
てスエード調、更には繊細かつ優美なヌバック調品位を
得ることが可能である。従って、本発明の製法で得られ
る製品は衣料は勿論のこと靴、鞄、帽子、手袋、椅子、
カーシートなど資材類としても良好に用いることができ
る。また、本製品表面の緻密性、短立毛性、平滑性およ
び耐摩耗性が優れていることから、鏡面仕上げを必要と
する基材の研磨材としても使用可能である。本発明は、
前記した従来技術の問題点を解決し、緻密性、短立毛
性、平滑性に加え耐摩耗性を兼ね備えた立毛シートの製
造方法を提供することにある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA01 BA04 BA12 BA16 CA15 DA07 EA11 EA12 EA14 EA18 EA22 EA23 EA28 FA18 FA20 GA01 GA04 GA09 GA38 HA03 HA22 4L033 AA07 AB01 AB05 AB06 AC08 CA29 CA50 CA69

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極細繊維の太さ0.45dtex以下とな
    る少なくとも2成分の極細化可能な複合繊維からなる繊
    維絡合体または極細繊維の太さが0.45dtex以下
    からなる極細繊維の繊維絡合体を用い、 (1)繊維絡合体に高分子弾性体を付与する工程。 (2)高分子弾性体の溶剤(A)と該溶剤には溶解する
    が高分子弾性体の非溶剤である溶剤(B)を(A)/
    (B)=5/95〜60/40重量%とした混合溶液を
    含浸する工程。 (3)含浸した混合溶液中の溶剤(B)を除去し、高分
    子弾性体の一部を溶解又は膨潤せしめる工程。 (4)シートを厚み方向に圧縮する工程。 (5)残存する溶剤(A)を乾式および/または湿式手
    段で除去し、高分子弾性体を固化する工程。 (6)繊維絡合体が複合繊維からなる場合は、複合繊維
    を極細化した後、起毛処理する工程または起毛処理した
    後、複合繊維を極細化する工程、または繊維絡合体が極
    細繊維からなる場合は、起毛処理する工程。 (7)染色、仕上げ処理する工程。 を順次行うことを特徴とする耐摩耗性に優れた立毛シー
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の(3)項において、混合溶液中
    の溶剤(B)を除去し、溶剤(A)の残存率が10〜1
    00重量%とすることを特徴とする請求項1に記載の耐
    摩耗性に優れた立毛シートの製造方法。
  3. 【請求項3】繊維絡合体にケン化度90モル%以上のポ
    リビニールアルコールを付与した後、請求項1または2
    に記載の(1)〜(7)の工程を行うことを特徴とする
    耐摩耗性に優れた立毛シートの製造方法。
  4. 【請求項4】複合繊維の一成分がアルカリ溶液に溶解可
    能で、かつ、高分子弾性体の溶剤に不溶であるアルカリ
    溶解性ポリマーからなることを特徴とする請求項1、2
    または3に記載の耐摩耗性に優れた立毛シートの製造方
    法。
  5. 【請求項5】アルカリ溶解性ポリマーが、テレフタル酸
    とエチレングリコールとを主たる構成成分とし、全酸成
    分に対し6〜12モル%の5−ナトリウムスルホイソフ
    タル酸および/または0〜10モル%のイソフタル酸を
    含有する共重合ポリエステルからなることを特徴とする
    請求項1、2、3または4に記載の耐摩耗性に優れた立
    毛シートの製造方法。
  6. 【請求項6】繊維絡合体が織物もしくは編み物と絡合一
    体化されたものであることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5に記載の耐摩耗性に優れた立毛シートの
    製造方法。
  7. 【請求項7】織物または編み物の構成糸の少なくとも一
    部が500撚り数(以下、Tという)/m以上、450
    0T/m以下の強撚糸より構成されてなることを特徴と
    する請求項6に記載の耐摩耗性に優れた立毛シートの製
    造方法。
  8. 【請求項8】高分子弾性体がエーテル系および/または
    ポリカーボネート系ポリウレタンからなることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の耐
    摩耗性に優れた立毛シートの製造方法。
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