JP2001080197A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2001080197A
JP2001080197A JP26447699A JP26447699A JP2001080197A JP 2001080197 A JP2001080197 A JP 2001080197A JP 26447699 A JP26447699 A JP 26447699A JP 26447699 A JP26447699 A JP 26447699A JP 2001080197 A JP2001080197 A JP 2001080197A
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JP
Japan
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ink
pressing
stencil
peripheral wall
plate cylinder
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JP26447699A
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English (en)
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Masaharu Ogata
正治 緒方
Koji Nakayama
幸治 中山
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 版胴の周壁と孔版原紙の後端部からのインク
漏れを理由とする耐用枚数の制限をなくし、且つ、版胴
の製造が容易でコスト安とする。 【解決手段】 版胴の周壁の内側に中押しロール47を
設け、中押しロール47を周壁の内周面に押圧し、この
押圧力で周壁外周面に装着された孔版原紙と紙胴との間
を通る印刷用紙とを圧接させることにより押圧式に孔版
印刷を行う孔版印刷装置において、中押ローラ47が押
圧する領域を押圧力が作用した状態でインク53が通過
する押圧時インク通過部63と、押圧時インク通過部6
3の回転下流側領域を押圧力が作用しない状態でもイン
ク53が通過するインクフリー通過部64aと、インク
フリー通過部64aの回転下流側領域を押圧力が作用し
てもインク53が通過できないインク不通過部65dと
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷圧を版胴の周
壁の内周側から作用させるインナープレス方式の孔版印
刷装置にあって、版胴の回転下流端からのインク漏れ
(以下、「スクリーンの尻からのインク漏れ」とい
う。)を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の孔版印刷装置の印刷部の
一部構成図、図13はその印刷部にインクを供給する機
構を示す断面図、図14は中押しロール等と展開した版
胴の周壁を形成するスクリーンを示す斜視図、図15は
中押しロールと版胴の周壁を形成するスクリーンの断面
図である。図12及び図13において、孔版印刷装置の
印刷部は版胴100及び紙胴101を有し、版胴100
及び紙胴101は互いの外周面の一部を略近接させた状
態でそれぞれ回転自在に設けられている。版胴100
は、所定の間隔をもって互いに対向して設けられた一対
の円筒状のフランジ(図示せず)を有し、そのフランジ
の外周面の一部には孔版原紙104の先端をクランプす
る原紙クランプ部100aが設けられている。原紙クラ
ンプ部100a以外の版胴100のフランジの外周面に
は可撓性のスクリーン102が張設されている。
【0003】この版胴の周壁を形成するスクリーン10
2は、図14及び図15に示すように、下記する中押し
ロール106が押圧する領域では粗メッシュスクリーン
部102aと密メッシュスクリーン部102bとが重ね
合わされ、押圧力が作用した状態でのみインク103が
通過する押圧時インク通過部112(図14にて斜めハ
ッチングで明示)とし、中押しロール106が押圧しな
い領域では粗メッシュスクリーン部102aにコーティ
ング材が注入され、押圧力が作用した状態でもインク1
03が通過しないインク不通過部113(図14にてク
ロスハッチングで明示)として構成されている。密メッ
シュスクリーン部102bの全周囲は粗メッシュスクリ
ーン部102aに注入したコーティング材を接着材とし
て利用することによって接着部102cを介して粗メッ
シュスクリーン部102aに固着されている。又、スク
リーン102の内周面で、且つ、押圧時インク通過部1
12の両側外周のインク不通過部113には土手部11
4aが、押圧時インク通過部112の回転下流側(印刷
完了側)外周のインク不通過部113には土手部114
bが設けられている。つまり、スクリーン102の内周
面にはコ字状に土手部114a、114bが設けられて
いる。
【0004】又、版胴100の周壁を形成するスクリー
ン102の内側にはインナープレス機構105が設けら
れている。インナープレス機構105は中押しロール1
06を有し、この中押しロール106はロール支持部材
107に回転自在に設けられている。このロール支持部
材107は支持軸108を中心として回転自在に支持さ
れ、ロール支持部材107が図13のa矢印方向に付勢
されて中押しロール106がスクリーン102の内周面
に押圧状態となる押圧位置と、又、ロール支持部材10
7が図13のb矢印方向に回転されて中押しロール10
6がスクリーン102の内周面から離間する待機位置と
の間で変移可能に構成されている。中押しロール106
は、印刷時には押圧位置とされ、印刷時以外では待機位
置とされる。
【0005】又、このロール支持部材107にはドクタ
ーロール109及び駆動ロッド110がそれぞれ設けら
れている。ドクターロール109は円柱状を有し、中押
しロール106の近接位置でロール支持部材107に固
定されている。駆動ロッド110はロール支持部材10
7に回転自在に支持され、中押しロール106及びドク
ターロール109の互いに近接する側の外周面で構成さ
れる上方スペースに配置されている。この上方スペース
には図示しないインク供給部よりインク103が供給さ
れる。
【0006】次に、印刷の概略動作を順に説明する。孔
版原紙104の所定箇所に孔を形成して製版し、この製
版された孔版原紙104の先端を版胴100の原紙クラ
ンプ部100aにてクランプして版胴100の周壁を形
成するスクリーン102の外周面に装着する。次に、図
12にて矢印で示す方向に版胴100及び紙胴101を
同期して回転させる。又、印刷時には、中押しロール1
06がスクリーン102を押圧し、この押圧状態で中押
しロール106は版胴100に追従して回転する。中押
しロール106の外周面にはドクターロール109との
ギャップを通過したインク103が付着し、中押しロー
ル106の回転によってこの付着したインク103が順
次スクリーン102の内周面に転移される。又、中押し
ロール106の押圧力でスクリーン102が外周側に膨
出し、スクリーン102は紙胴101に圧接状態とされ
ている。
【0007】このような状態にあって、図12に示すよ
うに、印刷用紙111が版胴100と紙胴101の間に
搬送され、この印刷用紙111は版胴100と紙胴10
1の回転によって引き続き搬送される。
【0008】そして、版胴100と紙胴101との間に
搬送された印刷用紙111は中押しロール106と紙胴
101との間でスクリーン102及び孔版原紙104と
共に圧接されながら搬送される。この圧接力によってス
クリーン102側のインク103が孔版原紙104の孔
より印刷用紙111側に転移され、孔版原紙104の製
版に応じた印刷がなされる。
【0009】上記印刷動作過程にあって、中押しロール
106はスクリーン102の内周面にインク03を供給
し、且つ、スクリーン102を押圧して印刷圧を作用さ
せていると共に、印刷完了後も中押しロール106を押
圧状態とし中押しロール106でスクリーン102の土
手部114bを押圧することによってインキ不通過部1
13側へのインク103の尻漏れを防止している。
【0010】具体的には、図16に示すように、中押し
ロール106と粗メッシュスクリーン部102aとの間
のインク103は、中押しロール106が土手部114
bを押圧し、中押しロール106と土手部114b間が
密着状態となるため、その土手部114bを越えて版胴
116の回転遅れ側に存在するインキ不通過部113側
へは逃げない。粗メッシュスクリーン部102aと密メ
ッシュスクリーン部102bとの間のインク103は、
接着部102cによって版胴116の回転遅れ側に存在
するインキ不通過部113側への移動が阻止される。
又、密メッシュスクリーン部102bと孔版原紙104
との間のインク103は、中押しロール106が土手部
114bを上方から押圧し、この押圧力で密メッシュス
クリーン部102bと孔版原紙104間が密着状態とな
るため、版胴116の回転遅れ側に存在するインキ不通
過部113側には逃げない。以上より、スクリーン10
2の内周面側及び外周面側の双方におけるインク103
の尻漏れを防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示すように、長年の使用によって土手部114b等が
摩耗すると、中押しロール106が土手部114bを押
圧する力が弱く、又、最悪の場合にはほとんどなくな
る。すると、密メッシュスクリーン部102bと孔版原
紙104との間が密着状態ではなくなるため、密メッシ
ュスクリーン部102bと孔版原紙104との間のイン
ク103が、版胴116の回転遅れ側に存在するインキ
不通過部113側にも逃げる。そして、インキ不通過部
113側に逃げるインク103の量及び広がりは、印刷
回数に比例して大きくなり、インク103が孔版原紙1
04の後端にまで達すると紙胴101等をインク103
で汚すことになる。従って、版胴100の周壁を形成す
るスクリーン102の尻からのインク漏れを理由として
耐用枚数(1枚の孔版原紙104での保障印刷枚数)に
制限ができる。
【0012】また、土手部114bの摩耗が進むと、図
17に示すように、中押しロール106と粗メッシュス
クリーン部102aとの間のインク103が、土手部1
14bを越えて版胴116の回転遅れ側に存在するイン
キ不通過部113側に逃げ、この逃げたインク103は
スクリーン102内周面に徐々に蓄積されるため、漏れ
インクにより機械内部が汚れるなどの問題が発生する。
【0013】さらに、従来例のスクリーン102は、メ
ッシュスクリーン部102a、102bの構成の他に土
手部114bを作る必要があるため、製造が複雑でコス
ト高である。
【0014】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、版胴の周壁外周面に巻き付け
られた孔版原紙の後端部からのインク漏れを理由とする
耐用枚数の制限を極力なくし、且つ、版胴の製造が容易
でコスト安である孔版印刷装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、版胴の周壁外周面に巻き付けら
れた孔版原紙の後端部からのインク漏れを理由とする耐
用枚数の制限をなくし、且つ、版胴の製造が容易でコス
ト安であると共に、版胴の内周面の漏れインクにより機
械内部が汚れるなどの問題が発生しない孔版印刷装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、互い
の外周面の一部を略近接させて版胴及び紙胴をそれぞれ
回転自在に設け、前記版胴の周壁外周面に孔版原紙を装
着自在に設け、前記周壁の内周面側よりインクを供給す
ると共に前記周壁の内側に回転自在に支持された中押し
ロールを設け、この中押しロールを前記周壁の内周面に
押圧自在に設け、前記版胴及び前記紙胴を互いの略近接
外周面側が同一方向に移動するよう回転させると共に、
前記中押しロールを前記周壁の内周面に押圧し、この押
圧力で前記周壁に装着された孔版原紙と前記紙胴との間
を通る印刷媒体とを圧接させることにより押圧式に孔版
印刷を行う孔版印刷装置において、前記周壁は、前記中
押しロールが押圧し印刷に寄与する領域を押圧力が作用
した状態でインクが通過する押圧時インク通過部と、こ
の押圧時インク通過部の回転下流側領域を押圧力が作用
しない状態でもインクが通過するインクフリー通過部
と、このインクフリー通過部のさらに回転下流側領域を
押圧力が作用してもインクが通過できないインク不通過
部とにより構成したことを特徴とする。
【0016】この孔版印刷装置では、版胴の周壁と孔版
原紙との間に入り込んだインクは、中押しロールと紙胴
との押圧力によって中押しロールの下流側に逃げて周壁
のインクフリー通過部の外周面の位置まで来ると、逃げ
インクは紙胴からの押圧力によってインクフリー通過部
を通過することによって内周面側に導かれ、逃げインク
が孔版原紙の後端にまで達することがなく、又、周壁に
は土手部が必要ない。
【0017】請求項2の発明は、請求項1記載の孔版印
刷装置であって、前記周壁の前記インクフリー通過部の
内周面側に溜まったインクを再利用できる位置まで戻す
インク戻し手段を有することを特徴とする。
【0018】この孔版印刷装置では、請求項1の発明の
作用に加え、周壁のインクフリー通過部の内周面側に溜
まったインクは、インク戻し手段によって再利用できる
位置まで戻される。
【0019】請求項3の発明は、請求項2記載の孔版印
刷装置であって、前記インク戻し手段は、前記中押しロ
ールが前記周壁の押圧状態から離間するタイミングを前
記インクフリー通過部としたものであることを特徴とす
る。
【0020】この孔版印刷装置では、請求項2の発明の
作用に加え、中押しロールが周壁のインクフリー通過部
を離間する際に、中押しロールの外周面にはインクフリ
ー通過部の内周面側に溜まったインクをその表面張力に
よって十分付着させて離間し、これによって漏れインク
が中押しロールの外周面に戻される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】図1〜図11は本発明の一実施形態を示
し、図1は孔版印刷装置の概略構成図、図2はインナー
プレス機構の分解斜視図、図3はインナーユニットの斜
視図、図4は中押しロールが待機位置である版胴内部の
側面構成図、図5は中押しロールが押圧位置である版胴
内部の側面構成図、図6は中押しロールが押圧位置で、
且つ、原紙クランプ部を回避する状態を示す版胴内部の
側面構成図、図7はインクの供給状態を示す版胴内部の
側面構成図である。
【0023】図1において、孔版印刷装置1は、原稿読
取部(図示せず)と製版部3と印刷部4と給紙部5と排
紙部6と排版部7とから主に構成されている。
【0024】原稿読取部(図示せず)は原稿を電気信号
として読み取る。この読み取った情報は所定の指令(拡
大、縮小等)に基づいて加工可能に構成されている。
【0025】製版部3は、ロールされた長尺状原紙10
を収容する原紙収容部11と、原紙収容部11に対し長
尺状原紙10の搬送方向の下流に配置されたサーマルヘ
ッド12と、このサーマルヘッド12の対向位置に配置
され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力により
回転するプラテンローラ13と、プラテンローラ13及
びサーマルヘッド12に対し長尺状原紙10の搬送方向
の下流に配置され、ライトパルスモータ(図示せず)の
駆動力により回転する一対の原紙送りローラ14と、一
対の原紙送りローラ14と前記プラテンローラ13及び
サーマルヘッド12との間に配置された原紙カッタ(図
示せず)とを有する。
【0026】印刷部4は、版胴16及び紙胴17を有
し、この版胴16及び紙胴17は互いの外周面の一部を
略近接させてそれぞれ回転自在に設けられている。版胴
16は所定の間隔を持って互いに対向して設けられた一
対の円筒状のフランジ(不図示)を有し、そのフランジ
の外周面の一部には原紙クランプ部18が設けられ、こ
の原紙クランプ部18で孔版原紙15の先端をクランプ
できる。原紙クランプ部18以外の版胴16のフランジ
外周面には版胴16周壁を形成する可撓性のスクリーン
19が張設されている。この版胴100の周壁を形成す
るスクリーン19の構成については、下記に詳述する。
版胴16のスクリーン19の内部にはインナープレス機
構20の中押しロール47が設けられており、インナー
プレス機構20については下記に詳述する。又、紙胴1
7の外周面の所定箇所には用紙クランプ部21が設けら
れ、この用紙クランプ部21で印刷媒体である印刷用紙
22の先端をクランプできる。
【0027】給紙部5は、印刷媒体である印刷用紙22
が積層される給紙台23と、この給紙台23から最上位
置の印刷用紙22に圧接するスクレーパ24と、このス
クレーパ24の下流に配置され、且つ、互いに略近接状
態で位置するピックアップロール25及びサバキロール
26と、このピックアップロール25及びサバキロール
26の下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置
するガイドロール27及びタイミングロール28とを有
する。スクレーパ24の回転によって移動された印刷用
紙22はピックアップロール25及びサバキロール26
で最上位置の印刷用紙22のみの搬送が許容され、この
搬送許容された1枚の印刷用紙22は、ガイドロール2
7及びタイミングロール28の回転によって紙胴17の
回転に同期して搬送される。
【0028】排紙部6は、印刷が完了した印刷用紙22
の先端をガイドする上方規制ガイド部30と、紙胴17
から剥離されない印刷用紙22を剥ぎ取る用紙剥取り爪
32と、上方規制ガイド部30でガイドされ、又は、用
紙剥取り爪32で剥ぎ取られた印刷用紙22を搬送する
用紙搬送機構33と、この用紙搬送機構33によって搬
送されて来た印刷用紙22を積層状態で載置するスタッ
カ部34とを有する。
【0029】排版部7は、版胴16の原紙クランプ部1
8より解除された孔版原紙15の先端を導く排版誘導ベ
ルト35と、この排版誘導ベルト35より導かれた孔版
原紙15を版胴16より引き剥がしながら搬送する一対
の排版搬送ベルト36と、この一対の排版搬送ベルト3
6によって搬送されて来る孔版原紙15を収納する排版
ボックス37とを有する。
【0030】図2〜図6において、インナープレス機構
20は版胴16の内部に配置されたインナーユニット3
8と、版胴16の外部に配置され、インナーユニット3
8に回転力を伝達する動力伝達手段39とを有する。イ
ンナーユニット38はロール支持部材40を有し、この
ロール支持部材40は支持軸41を中心として固定部材
(図示せず)に回動自在に支持されている。ロール支持
部材40には歯部42が設けられ、この歯部42にはイ
ンナーアーム部43の歯部44が噛み合っている。イン
ナーアーム部43は駆動軸43aを支点として回動自在
に支持され、この駆動軸43aの一方の端部は版胴16
の外部に突出している。この外部に突出する駆動軸43
aに動力伝達手段39からの回転力が伝達される。
【0031】そして、インナーアーム部43が図4〜図
6にて時計方向に回動すると、ロール支持部材40が反
時計方向に回動して下記する中押しロール47が版胴1
6の周壁を形成しているスクリーン19を外周側に押圧
する押圧位置(図5に示す状態)に位置し、インナーア
ーム部43が図4〜図6にて反時計方向に回動するとロ
ール支持部材40が時計方向に回動して中押しロール4
7がスクリーン19より内側に退出する待機位置(図4
に示す状態)に位置する。
【0032】前記支持軸41には歯車45が回転自在に
支持され、この歯車45は版胴16の内周ギア部46に
噛み合っている。ロール支持部材40には中押しロール
47が回転自在に支持され、この中押しロール47の両
端には第1歯車48及びコロ部材49がそれぞれ固定さ
れている。第1歯車48は支持軸41の歯車45に噛み
合っており、中押しロール47は版胴16の回転に同期
して回転される。又、コロ部材49は中押しロール47
の待機位置では版胴16のフランジカム面50に離間す
る位置に位置され、押圧位置では版胴16のフランジカ
ム面50に近接又は圧接する位置に位置され、圧接位置
ではフランジカム面50に沿って中押しロール47が上
下動される。フランジカム面50は、その回転中心から
の径が大径寸法範囲、小径寸法範囲及びこれらを連続さ
せる傾斜寸法範囲とから成る。そして、原紙クランプ部
18の箇所では回転中心からの径が小径寸法範囲に構成
され、中押しロール47が原紙クランプ部18に位置す
ると干渉しないよう離間位置とされ、原紙クランプ部1
8を過ぎると中押しロール47がスクリーン19を押圧
する位置に戻り、原紙クランプ部18に近付くと中押し
ロール47がスクリーン19から徐々に離間するよう押
圧開始位置及び押圧解除位置が所定の位置になるよう設
定されている。この押圧開始位置及び押圧解除位置の詳
しい位置については下記に詳述する。
【0033】動力伝達手段39は、図2に示すように、
版胴16の外部の固定部材70にブラケット71を介し
て固定されたモータ72を有し、このモータ72の回転
軸にはウオームギア73が固定されていると共に回転位
置検出用円板74が固定されている。回転位置検出用円
板74の外周部には回転位置検出センサ75が近接して
設けられ、この回転位置検出センサ75の検出出力に基
づいて下記するバネ79のストロークを算出できるよう
構成されている。
【0034】前記ウオームギア73にはウオームホイー
ル77が噛み合っており、このウオームホイール77に
は平ギア76が一体に固定されている。この平ギア76
にはアーム部材78の歯部78aが噛み合っており、ア
ーム部材78は支持軸79aを中心に回動自在に支持さ
れている。歯部78aとは反対のアーム部材78の他端
部にはバネ引掛ピン78bが固定され、このバネ引掛ピ
ン78bにはバネ79の一端側が掛止されている。又、
バネ引掛ピン78bはリンクプレート80の一端側の長
溝80aに挿入されており、バネ引掛ピン78bとリン
クプレート80とはネジ81及びワッシャ82によって
離脱が防止されている。前記バネ79の他端側とリンク
プレート80他端側はアウターアーム部83にネジ84
及びワッシャ85によって係止されている。前記アウタ
ーアーム部83は回転支持体86の円周外面に固定され
ており、前記回転支持体86には前記駆動軸43aに係
合する係合孔(図示せず)が設けられている。この係合
孔に駆動軸43aが挿入されることによって回転支持体
86の回転が駆動軸43aに伝達される。
【0035】つまり、モータ72の駆動によりアーム部
材78が時計回転方向(図2のa矢印方向)に回動する
と、バネ79のバネ力でアウターアーム部83が反時計
回転方向(図2のc矢印方向)に回動され、中押しロー
ル47が図5及び図6に示す押圧位置に位置される。押
圧位置の中押しロール47にはバネ79のバネ力による
押圧力が常時作用し、これが印刷圧となる。又、モータ
72の駆動によりアーム部材78が時計回転方向(図2
のb矢印方向)に回動し、バネ引掛ピン78bがリンク
プレート80の長溝80aの底端面を押圧すると、リン
クプレート80がアウターアーム部83を押圧してアウ
ターアーム部83が時計回転方向(図2のd矢印方向)
に回動させ、中押しロール47が図4に示す待機位置に
位置される。
【0036】又、図3及び図7に示すように、ロール支
持部材40にはドクターロール51及び駆動ロッド52
がそれぞれ設けられている。ドクターロール51は中押
しロール47の近接位置でロール支持部材40に固定さ
れている。駆動ロッド52はロール支持部材40に回転
自在に支持され、中押しロール47及びドクターロール
51の互いに近接する側の外周面で構成される上方スペ
ースに配置されている。この上方スペースには図示しな
いインク供給部よりインク53が供給される。駆動ロッ
ド52の一端には歯車54が固定され、この歯車54が
中押しロール47の第2歯車(図示せず)に噛み合って
いる。第2歯車(図示せず)は中押しロール47の軸に
ワンウェイクラッチ(図示せず)を介して支持され、駆
動ロッド52は前記した中押しロール47と同様に版胴
16の回転に同期して回転される。
【0037】そして、インク供給部(図示せず)よりイ
ンク53が上方スペースに供給されると、このインク5
3は駆動ロッド52によって攪拌され、且つ、この攪拌
されたインク53の内で中押しロール47の外周面に付
着するインク53はその粘着性により中押しロール47
の回転で共に回転しようとする。そして、ドクターロー
ル51とのギャップを通過させることによって所定量の
インク53のみを付着しつづけ、中押しロール47はド
クターロール51の下流でスクリーン19に圧接してい
るため、この所定量のインク53がスクリーン19の内
周面に転移されることになる。つまり、中押しロール4
7は印刷圧をスクリーン19の内周側から作用させる機
能とインク53をスクリーン19に供給する機能とを有
する。
【0038】又、図4〜6に示すように、中押しロール
47に対しスクリーン19の回転下流側で、且つ、スク
リーン19の内側にはインク掻き取り部材62が左右一
対設けられている。この各インク掻き取り部材62は、
図8に示すように、その下端がスクリーン19のインク
不通過部65にバネなどの付勢手段で付勢された状態で
圧接され、インク不通過部65に流出したインク53を
インクフリー通過部64に戻す方向に傾斜している。
【0039】次に、版胴16の周壁を形成するスクリー
ン19の詳しい構成を説明する。図8は円筒状の版胴1
6を展開した斜視図、図9(A)は図8のA−A線断面
図、図9(B)は図8のB−B線断面図である。図8及
び図9において、スクリーン19は、押圧力が作用しな
くてもインク53を通過する粗メッシュスクリーン部1
9aと、押圧力が作用して初めてインク53を通過する
密メッシュスクリーン部19bとから構成されている。
そして、中押しロール47が押圧する領域では、粗メッ
シュスクリーン部19aと密メッシュスクリーン部19
bとが重ね合わされ押圧力が作用した状態でのみインク
53が通過する押圧時インク通過部63(図8にて斜め
ハッチングで明示)として構成されている。中押しロー
ル106が押圧しない押圧時インク通過部63の両外側
領域では、粗メッシュスクリーン部19aのみとされ押
圧力が作用しない状態でもインク53が通過するインク
フリー通過部64(図8にて白抜きで明示)として構成
されている。この両側のインクフリー通過部64のさら
に両外側領域、及び、版胴16の周壁を形成するスクリ
ーン19の回転最上流端部領域と回転最下流端部領域で
は、粗メッシュスクリーン部19aにコーティング材が
注入され、押圧力が作用した状態でもインク53が通過
しないインク不通過部65、65a、65b(図8にて
クロスハッチングで明示)として構成されている。
【0040】又、密メッシュスクリーン部19bの回転
最上流端部と回転最下流端部は、粗メッシュスクリーン
部19aに注入したコーティング材を接着材として利用
することによって接着部19cを介して粗メッシュスク
リーン部102aに固着されている。従って、この箇所
はインク不通過部65c、65d(図8にてクロスハッ
チングで明示)として構成されている。
【0041】更に、密メッシュスクリーン部19bの回
転最下流端部であるインク不通過部65dと、粗メッシ
ュスクリーン部19aの回転最下流端部であるインク不
通過部65bとの間は、インクフリー通過部64a(図
8にて白抜きで明示)として構成されている。つまり、
押圧時インク通過部63の回転下流側がインクフリー通
過部64aとし、このインクフリー通過部64aのさら
に回転下流側がインク不通過部65dとして構成されて
いる。
【0042】次に、中押しロール47がスクリーン19
に対して押圧開始する位置、この押圧を解除する位置を
説明する。図10はスクリーンに対する中押しロールの
相対的移動軌跡を示す図である。図10において、中押
しロール47がスクリーン19の内周面より離間する位
置(原紙クランプ部18の箇所)より回転が進むと、中
押しロール47がスクリーン19の内周面に徐々に近接
して接触し、所定押圧力で押圧開始する位置が押圧時イ
ンク通過部63よりも少なくとも上流位置になるよう設
定されている。つまり、スクリーン19のインク不通過
部65a、65cの位置に設定される。そして、中押し
ロール47が所定押圧力でスクリーン19を押圧してい
る状態から徐々に押圧を弱め、中押しロール47がスク
リーン19から離間し押圧を完全に解除する位置がイン
クフリー通過部64aの位置になるよう設定されてい
る。そして、この実施形態では、中押しロール47が離
間するタイミングをインクフリー通過部64aの位置と
したことでインク戻し手段60を構成している。
【0043】次に、上記孔版印刷装置1の動作を簡単に
説明する。製版部3では、プラテンローラ13と原紙送
りローラ14の回転により長尺状原紙10を搬送し、原
稿読取部(図示せず)で読取った画像情報に基づきサー
マルヘッド12の各発熱体が選択的に発熱動作すること
により長尺状原紙10に感熱穿孔し、この製版済の長尺
状原紙10の一版長分を原紙カッタ(図示せず)で切断
して孔版原紙15を作る。
【0044】印刷部4では、製版部3で製版された孔版
原紙15の先端を版胴16の原紙クランプ部18でクラ
ンプし、このクランプした状態で版胴16が回転されて
孔版原紙15を版胴16の周壁を形成するスクリーン1
9外周面に巻き付け装着する。
【0045】給紙部5では版胴16及び紙胴17の回転
に同期して印刷用紙22を搬送し、紙胴17の用紙クラ
ンプ部21で印刷用紙22の先端をクランプした状態で
版胴16及び紙胴17の間に搬送する。
【0046】一方、印刷部4では、印刷時以外は中押し
ロール47を図4に示す待機位置とし、中押しロール4
7をスクリーン19より離間する位置に位置させる。印
刷時は中押しロール47を押圧位置とし、版胴16を回
転する。すると、中押しロール47が原紙クランプ部1
8の周囲付近の位置では、図6に示す回避位置となる以
外は、図5に示すように、中押しロール47がスクリー
ン19の内周側を押圧しながらスクリーン19の内周面
上を回転する。中押しロール47の外周面には連続的に
インク53が供給されているため、この回転によってス
クリーン19にはインク53が転移される。又、中押し
ロール47の押圧によってスクリーン19は外周側に膨
出し紙胴17に圧接状態となる。そして、上記したよう
に版胴16及び紙胴17との間に給紙部5より印刷用紙
22が搬送され、この搬送されてきた印刷用紙22が中
押しロール47と紙胴17との間でスクリーン19及び
孔版原紙15と共に押圧されながら搬送される。この押
圧搬送過程で印刷用紙22に孔版原紙15の穿孔部分か
らインク53が転写されて画像が印刷される。印刷用紙
22の先端が中押しロール47の位置を過ぎその下流ま
で来ると、用紙クランプ部21が解除される。
【0047】排紙部6では、印刷用紙22の先端側を上
方規制ガイド部30でガイドし、又は、印刷用紙22の
先端側を用紙剥取り爪32で紙胴17より剥ぎ取り、そ
の後、用紙搬送機構33を介してスタッカ部34に搬送
する。
【0048】又、排版部7では、新たな製版を開始する
に際して、版胴16のスクリーン19外周面に巻き付け
装着されている先の印刷に使用された使用済の孔版原紙
15を排版する必要があるが、その場合には、新たな製
版済の孔版原紙と版胴16の周壁の外周面に着版する前
段階で版胴16の原紙クランプ部18を解除し、解除し
た孔版原紙15の先端側を版胴16を回転しながら排版
誘導ベルト35で導き、且つ、一対の排版搬送ベルト3
6によって搬送して排版ボックス37に収納する。
【0049】上記印刷動作過程にあって、スクリーン1
9に供給されたインク53は粗メッシュスクリーン部1
9aの内周面上、粗メッシュスクリーン部19aの内
部、粗メッシュスクリーン部19aと密メッシュスクリ
ーン部19bとの間、密メッシュスクリーン部19bと
孔版原紙15との間に入り込む。そして、中押しロール
47と紙胴17との間の押圧力を逃げるような挙動をす
る。一方、中押しロール47はスクリーン19の押圧時
インク通過部63を過ぎインク不通過部65dになって
もスクリーン19を押圧し、中押しロール47が押圧時
インク通過部63からインク不通過部65dに移行する
に際して上記したインク53が次のような挙動をする。
【0050】つまり、図11に示すように、粗メッシュ
スクリーン部19aと密メッシュスクリーン部19bと
の間のインク53は、接着部19cによって中押しロー
ル47の下流側への移動が阻止さているため、中押しロ
ール47の下流側に逃げることができない。密メッシュ
スクリーン部19bと孔版原紙15との間のインク53
は、図11に示すように、中押しロール47の下流側へ
の移動が阻止されないため、中押しロール47の下流側
に逃げることができる。そして、中押しロール47の押
圧力が作用しないスクリーン19のインクフリー通過部
64aの外周面の位置まで来ると、逃げインク53は紙
胴17からの押圧力によってインクフリー通過部64a
を通過することによってスクリーン19の内周面側に導
かれる。従って、漏れインク53が孔版原紙15の回転
下流端にまで達することがないため、スクリーン19の
尻からのインク漏れを理由とする耐用枚数の制限をなく
すことができる。又、スクリーン19には従来例のよう
に土手部114bを作る必要がないため、スクリーン1
9の製造が容易でコスト安である。
【0051】また、中押しロール47と粗メッシュスク
リーン部19aとの間のインク53も、中押しロール4
7の下流側への移動が阻止されないため、図11に示す
ように、インク不通過部65aを通って中押しロール4
7の下流側のインクフリー通過部64aに逃げることが
できる。
【0052】このようにしてスクリーン19の内周側及
び外周側から逃げたインク53がインクフリー通過部6
4aの内周面に溜まる。そして、この実施形態では、中
押しロール47がスクリーン19のインクフリー通過部
64aの位置で初めて押圧状態を完全に解除してスクリ
ーン19から離間するため、図11に示すように、スク
リーン19のインクフリー通過部64aを離間するに際
して中押しロール47の外周面にインクフリー通過部6
4aの内周面側に溜まったインク53をその表面張力に
よって十分付着させた状態で離間する。つまり、スクリ
ーン19の内周側及び外周側からの漏れインク53が中
押しロール47の外周面に戻されることによってインク
53が再利用に供されると共に、スクリーン19の内周
面には漏れインク53が蓄積されないため、機械内部が
汚れる等の問題を防止できる。
【0053】尚、前記実施形態によれば、インク戻し手
段60は中押しロール47がスクリーン19の押圧状態
から離間するタイミングをインクフリー通過部64aと
する構成としたが、インク吸引などの表面張力以外を利
用し、又は、インク53を戻す位置も中押しロール47
の外周面ではなくインク53を再利用できる位置であれ
ば良い。つまり、スクリーン19のインクフリー通過部
64aの内面側に溜まったインク53を再利用できる位
置まで戻す手段であれば良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、互いの外周面の一部を略近接させて版胴及び紙
胴をそれぞれ回転自在に設け、版胴の外周面に孔版原紙
を装着自在に設け、周壁内周面側よりインクを供給する
と共に周壁の内側に中押しロールを設け、この中押しロ
ールを周壁の内周面に押圧し、この押圧力で周壁に装着
された孔版原紙と紙胴との間を通る印刷用紙とを圧接さ
せることにより押圧式に孔版印刷を行う孔版印刷装置に
おいて、前記周壁は、前記中押しロールが押圧し印刷に
寄与する領域を押圧力が作用した状態でインクが通過す
る押圧時インク通過部と、この押圧時インク通過部の回
転下流側領域を押圧力が作用しない状態でもインクが通
過するインクフリー通過部と、このインクフリー通過部
のさらに回転下流側領域を押圧力が作用してもインクが
通過できないインク不通過部とにより構成したので、版
胴の周壁と孔版原紙との間に入り込んだインクは、中押
しロールと紙胴との押圧力によって版胴の回転遅れ側に
逃げて周壁のインクフリー通過部の外周面の位置まで来
ると、逃げインクは紙胴からの押圧力によってインクフ
リー通過部を通過することによって内周面側に導かれ、
逃げインクが孔版原紙の後端にまで達することがないた
め、その版胴の周壁と孔版原紙の後端からのインク漏れ
を理由とする耐用枚数の制限をなくすことができ、又、
周壁には土手部が必要ないため、版胴の製造が容易でコ
スト安である。
【0055】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
孔版印刷装置であって、前記周壁の前記インクフリー通
過部の内周面側に溜まったインクを再利用できる位置ま
で戻すインク戻し手段を有するので、請求項1の発明の
効果に加え、周壁のインクフリー通過部の内周面側に溜
まったインクは、インク戻し手段によって再利用できる
位置まで戻されるため、周壁の内周面の漏れインクによ
り機械内部が汚れるなどの問題が発生しない。
【0056】請求項3の発明によれば、請求項2記載の
孔版印刷装置であって、前記インク戻し手段は、前記中
押しロールが前記スクリーンの押圧状態から離間するタ
イミングを前記インクフリー通過部とした構成であるの
で、請求項2の発明の効果に加え、中押しロールが周壁
のインクフリー通過部を離間する際に、中押しロールの
外周面にはインクフリー通過部の内周面側に溜まったイ
ンクをその表面張力によって十分付着させて離間し、こ
れによって漏れインクが中押しロールの外周面に戻され
ることによってインクが再利用に供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の概
略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、インナープレス機
構の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、インナーユニット
の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、中押しロールが待
機位置である版胴内部の側面構成図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、中押しロールが押
圧位置である版胴内部の側面構成図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、中押しロールが押
圧位置で、且つ、原紙クランプ部を回避する状態を示す
版胴内部の側面構成図である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、インクの供給状態
を示す版胴内部の側面構成図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、中押しロール等と
展開したスクリーンを示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、(A)は図8のA
−A線断面図、図9(B)は図8のB−B線断面図であ
る。
【図10】本発明の一実施形態を示し、スクリーンに対
する中押しロールの相対的移動軌跡を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、逃げインクがス
クリーンのインクフリー通過部の内周面側に導かれ、且
つ、この逃げインクが中押しロールで回収される状態を
示す要部断面図である。
【図12】従来例を示し、孔版印刷装置の印刷部の一部
構成図である。
【図13】従来例を示し、印刷部にインクを供給する機
構を示す断面図である。
【図14】従来例を示し、中押しロール等と展開したス
クリーンを示す斜視図である。
【図15】従来例を示し、中押しロールとスクリーンの
断面図である。
【図16】従来例を示し、中押しロールがスクリーンの
土手部を押圧する状態を示す要部断面図である。
【図17】従来例を示し、スクリーンの土手部が摩耗し
スクリーンの回転下流側にインクが逃げる状態を示す要
部断面図である。
【符号の説明】
15 孔版原紙 16 版胴 17 紙胴 19 スクリーン 22 印刷媒体(印刷用紙) 47 中押しロール 53 インク 60 インク戻し手段 63 押圧時インク通過部 64、64a インクフリー通過部 65、65a〜65d インク不通過部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの外周面の一部を略近接させて版胴
    及び紙胴をそれぞれ回転自在に設け、前記版胴の周壁外
    周面に孔版原紙を装着自在に設け、前記周壁の内周面側
    よりインクを供給すると共に前記周壁の内側に回転自在
    に支持された中押しロールを設け、この中押しロールを
    前記周壁の内周面に押圧自在に設け、前記版胴及び前記
    紙胴を互いの略近接外周面側が同一方向に移動するよう
    回転させると共に、前記中押しロールを前記周壁の内周
    面に押圧し、この押圧力で前記周壁に装着された孔版原
    紙と前記紙胴との間を通る印刷媒体とを圧接させること
    により押圧式に孔版印刷を行う孔版印刷装置において、 前記周壁は、前記中押しロールが押圧し印刷に寄与する
    領域を押圧力が作用した状態でインクが通過する押圧時
    インク通過部と、この押圧時インク通過部の回転下流側
    領域を押圧力が作用しない状態でもインクが通過するイ
    ンクフリー通過部と、このインクフリー通過部のさらに
    回転下流側領域を押圧力が作用してもインクが通過でき
    ないインク不通過部とにより構成したことを特徴とする
    孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の孔版印刷装置であって、 前記周壁の前記インクフリー通過部の内周面側に溜まっ
    たインクを再利用できる位置まで戻すインク戻し手段を
    有することを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の孔版印刷装置であって、 前記インク戻し手段は、前記中押しロールが前記周壁の
    押圧状態から離間するタイミングを前記インクフリー通
    過部としたものであることを特徴とする孔版印刷装置。
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