JP2001077519A - 電子回路用基板とその基板への電子部品実装方法 - Google Patents

電子回路用基板とその基板への電子部品実装方法

Info

Publication number
JP2001077519A
JP2001077519A JP25091199A JP25091199A JP2001077519A JP 2001077519 A JP2001077519 A JP 2001077519A JP 25091199 A JP25091199 A JP 25091199A JP 25091199 A JP25091199 A JP 25091199A JP 2001077519 A JP2001077519 A JP 2001077519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
metal
layer
substrate
pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25091199A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Abe
寿之 阿部
Osami Kumagai
修美 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP25091199A priority Critical patent/JP2001077519A/ja
Publication of JP2001077519A publication Critical patent/JP2001077519A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品の高密度実装化が進んでも、部品間の
半田ブリッジが発生しにくく、部品の固着強度も低下さ
せないパッド構造を有する電子回路用基板とその基板へ
の電子部品の実装方法を提供する。 【解決手段】基板1上の電子部品取付用の銅パッド2面
上に、リフローによって溶融して電子部品の取付けが可
能となる接合用金属4を、湿式めっきにより、35μm
以上60μm以下の厚みに形成する。また、電子部品取
付用の銅パッド2面上に、リフローにより合金化可能な
複数の金属層を有する基板を得る。そして前記複数の金
属層を形成した銅パッド上に電子部品を搭載し、リフロ
ーにより前記複数の金属層を溶融させて電子部品を前記
銅パッド上に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面実装型電子部
品を搭載するプリント基板と該プリント基板に電子部品
を実装する方法に係り、特に電子部品を電気的に接合す
るパッド部分の構造とその基板への電子部品の実装方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子回路用基板は、基板上に圧着
した銅箔をエッチングして必要とする形状に銅パターン
層を形成し、その上にパッドの酸化防止や半田付け性を
向上させる目的で金の薄膜を施す方法が一般的に行われ
ている。
【0003】また、特開平5−55404号公報には、
銅パッドと半田中の錫との反応によってCu−Sn系の
脆い合金が生成して搭載電子部品の端子が銅パッドから
剥れることを防止するため、銅上に1μm〜30μmの
半田層を電解めっきし、その電解めっきはんだ層の上下
層の少なくとも一方に、前記合金層の形成を阻むため、
0.1μmないし1μm程度のZn層を電解めっきによ
り形成したものが開示されている。
【0004】そして、上述のような従来の銅パッドを有
する基板上に電子部品を実装する場合は、いずれも、半
田粒を有する半田ペーストをパッド上に100μm〜1
50μmの厚みに塗布し、電子部品のリードをその半田
ペーストを介して搭載し、リフロー炉に通して加熱する
ことにより、分散剤を揮発させ、最終的には50μm〜
75μmの厚みの半田層が形成されるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子機器の軽薄
短小化が進み、その結果、電子機器の内部に使用される
プリント基板や電子部品の小型化が進むと同時に、電子
部品の高密度実装が行われ、それに伴い、プリント基板
の部品取付用パッドの小面積化と狭間隔化が進んでい
る。
【0006】このように、部品取付用パッドの小面積化
と狭間隔化が進んでくると、メタルマスク等により半田
ペーストを印刷した後、電子部品をマウントする方法で
は、印刷にじみ等により半田ブリッジによる短絡が発生
しやすくなるという問題点がある。また、にじみなく印
刷できたとしても、半田ペースト上に搭載される電子部
品の重みにより、印刷された半田ペーストがパッドから
はみ出し、その結果、印刷にじみと同じ現象が生じて半
田ブリッジが発生しやすくなる。
【0007】また、パッドの小面積化により、実装され
た電子部品の接着強度が低下するという問題があり、そ
れを防ぐには、半田量を多くして印刷する必要がある。
しかし半田量を多くすると、前記半田ペーストのはみ出
しによる半田ブリッジの発生が起こりやすくなる。
【0008】また、接着強度が低下するという問題を解
決する手段として、半田を印刷した後、電子部品のボト
ム面を接着する目的でディスペンサ等により接着剤を塗
布する方法も考えられるが、工程が増えることと、高密
度実装では接着剤がパッドにも流れ込み、半田付けを阻
害する場合がある。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑み、電子部品の
高密度実装化が進んでも、部品間の半田ブリッジが発生
しにくく、部品の固着強度も低下させないパッド構造を
有する電子回路用基板とその基板への電子部品の実装方
法を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、合金としての半田等の接
合用金属を、最終的により正確な組成で得ることができ
るパッドの構造を有する電子回路用基板とその基板への
電子部品の実装方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子回路用基
板は、基板上の電子部品取付用の銅パッド面上に、リフ
ローによって溶融して電子部品の取付けが可能となる接
合用金属を、湿式めっきにより、35μm以上60μm
以下の厚みに形成したことを特徴とする。
【0012】このように、湿式めっき、すなわち無電解
めっきまたはおよび電解めっきによって、半田等の接合
用金属を、接合に必要な35μm〜60μmの厚みに設
定することにより、半田ペーストを要することなく、接
合に要する半田量が確保でき、電子部品の必要な接着強
度が得られる。ここで、電子部品の接合に必要な接合用
金属の厚みは、確実な接続を得る上で35μm以上であ
ることが好ましく、また、60μmより大きいとパッド
間隔を狭くした場合の短絡を起こしやすくなり接合用金
属形成のために多くの時間を要することになる。
【0013】請求項2の電子回路用基板は、請求項1に
おいて、前記接合用金属は、銅パッド面上に、ニッケル
層を介して形成されていることを特徴とする。
【0014】このように、銅パッド上にニッケル層を介
して半田等の接合用金属を形成することにより、Snと
Cuとの合金形成が防止される。
【0015】請求項3の電子回路用基板は、請求項1ま
たは2において、前記接合用金属は、リフローにより合
金化する複数の金属層からなることを特徴とする。
【0016】請求項3のように、複数の金属層によって
パッド上の接合用金属層を形成すれば、その層の厚みの
管理は比較的容易であり、各層の厚みを正確に設定する
ことにより、複数種類の金属混合液から合金として接合
用金属を形成する場合に比較し、電子部品を基板に実装
する際に、設定されたより正確な金属組成比となる合金
が得られる。
【0017】請求項4の電子回路用基板は、請求項1ま
たは2において、前記接合用金属は、合金または単一の
金属からなることを特徴とする。
【0018】請求項5の電子回路用基板は、請求項4に
おいて、前記接合用金属が、Sn−Pb、Sn−Ag、
Sn−Bi、Sn−Cu、Sn−Ag−CuもしくはS
n−Ag−Biからなる合金、またはSnもしくはBi
の単一金属からなることを特徴とする。
【0019】請求項4、5のように、半田等あるいはリ
フローにより溶融する他の金属、合金を用いることによ
り、電子部品の接着が可能となる。
【0020】請求項6の電子回路用基板は、基板上の電
子部品取付用の銅パッド面上に、リフローによって溶融
して電子部品の取付けが可能となる接合用金属を、湿式
めっきにより形成してなり、前記接合用金属は、リフロ
ーにより合金化する複数の金属層からなることを特徴と
する。
【0021】請求項7の電子回路用基板は、請求項3ま
たは6において、前記接合用金属は、SnとPb、Sn
とAg、SnとBi、SnとCu、SnとAgとCuも
しくはSnとAgとBiの複数金属層からなることを特
徴とする。
【0022】請求項6、7によれば、請求項3に記載し
たように、正確な組成比の合金層がリフローにより得ら
れる。
【0023】請求項8の電子回路用基板への電子部品実
装方法は、湿式めっき法を用いて、電子部品取付用の銅
パッド面上に、リフローにより合金化可能な複数の金属
層を有する基板を得、前記複数の金属層を形成した銅パ
ッド上に電子部品を搭載し、リフローにより前記複数の
金属層を溶融させて電子部品を前記銅パッド上に固定す
ることを特徴とする。
【0024】このように、接合用金属層として複数層の
金属層を形成し、電子部品を基板に実装するリフロー時
に接合用金属を溶融させることにより、最初から合金層
としての接合用金属層を形成する場合に比較して、最終
的に目標とする正確な組成の接合用金属が形成される。
【0025】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明による電子回
路用基板の一実施の形態を示す断面図である。図1
(A)において、1はガラスエポキシ樹脂製またはセラ
ミック製の電子回路用基板、2は基板1上に形成される
銅製導体パターンの一部として形成されたパッドであ
る。
【0026】3はパッド2上に形成されたNi層であ
り、該Ni層3は無電解めっきまたは電解めっきすなわ
ち湿式めっきにより形成される。4はNi層3上に湿式
めっきにより形成された接合用金属層であり、電子部品
を半田ペーストを要することなく、直接取付けるために
形成されたものである。
【0027】接合用金属層4はリフローにより溶融可能
な金属、すなわち一般的なリフロー温度である220℃
以上、290℃以下の温度で溶融可能な金属(合金を含
む)でなる。これらの接合用金属層4は、所定の組成を
持つSn−Pb、Sn−Ag、Sn−Bi、Sn−C
u、Sn−Ag−CuもしくはSn−Ag−Bi等から
なる合金、またはSnもしくはBiの単一金属からな
る。
【0028】前記Cu製のパッド2は、必要な導電性、
半田付けのための強度を確保するために好ましく18μ
m〜30μmの厚みに形成され、Ni層3はSnとCu
との合金形成を防止するため0.5μm〜5μmの厚み
に形成される。また、接合用金属層4は、必要な接続強
度を得るため、35μm〜60μmの厚みに形成され
る。
【0029】図2は前記パッド2、Ni層3、接合用金
属層4の形成工程の一例を示す図である。図2(A)に
示すように、基板1上にCu層2が形成された一般的な
電子回路用基板1上の全面にレジスト7を塗布し、パタ
ーンを形成するための露光を行う。そして、図2(B)
に示すように、Cu層2上の不要部分に対応するレジス
ト7を除去する。そして、図2(C)に示すように、C
u層のレジスト7により覆われていない不要部分をエッ
チングにより除去し、その後、レジスト7を除去し、図
2(D)に示すように、Cuパターンの一部にパッド2
が形成された基板1を得る。
【0030】その後、パッド2、Ni層3および接合用
金属層4の目標とするトータルの厚みとほぼ同じ厚みの
レジスト7によって基板1の全面を覆い、パッド2の部
分のみについてレジスト7が除去されるように露光を行
った後、図2(F)に示すようにレジスト7のパッド2
上の部分を除去する。そして、図2(G)に示すよう
に、Cuパッド2上にNi層3を無電解めっきまたは電
解めっきにより形成し、その後、図2(H)に示すよう
に、接合用金属層4を電解めっきにより形成する。この
接合用金属層4の形成は、例えばSnとPbとの合金層
を形成する場合には、SnとPbとを含む電解液中で電
解することにより、同時にこれらの金属をNi層3上に
形成することにより行う。このように接合用金属層4を
形成した後、図2(I)に示すように、レジスト7を除
去して製品とする。
【0031】図3は基板1のCuパッド2、Ni層3、
接合用金属層4の別の形成方法を説明する図である。本
例においては、図3(A)に示すように、基板1上のC
u層2の上の全面に、Ni層3を全面に無電解めっきや
電解めっきにより形成し、その上に全面に電解めっきに
より接合用金属層4を形成する。そして図3(B)に示
すように、接合用金属層4上に全面にわたりレジスト7
を塗布する。次に不要部分を除去するための露光を行
い、図3(C)に示すように、エッチングにより不要な
レジスト7の除去を行う。その後、図3(D)に示すよ
うに、レジスト7が除去された不要な金属層部分をエッ
チングによって除去し、図3(E)に示すように、不要
なパッド部分上のレジスト7を除去して製品とする。
【0032】上述のような湿式めっきによって金属層を
形成することにより、接合用金属層4をパッド2のパタ
ーンに揃えることができる。このような製造工程によ
り、前記Sn−Pb系の合金のみならず、Sn−Ag、
Sn−Bi、Sn−Cu、Sn−Ag−CuもしくはS
n−Ag−Biからなる合金、またはSnもしくはBi
の単一金属からなる接合用金属層4を形成することがで
きる。
【0033】図1(B)、(C)は電子部品6を前記基
板1に搭載する工程を示す図であり、図1(B)に示す
ように、前記Ni層3および接合用金属層4上の全面に
半田付け用のフラックス5を塗布した後、電子部品6を
その端子電極6aがパッド2上に位置するようにマウン
タにより搭載し、リフロー炉に通すことにより、図1
(C)、(D)に示すように、接合用金属層4が溶融し
て端子電極6aがパッド2上に接合用金属層4を介して
接合される。
【0034】このように湿式めっきにより半田等の接合
用金属層4を形成して電子部品6を該接合用金属層4に
よって接合させることにより、従来の半田ペーストによ
る場合の印刷によるにじみや電子部品6の重みによるペ
ーストのパッドからのはみ出しによる半田ブリッジの発
生が回避され、パッド2の近接配置による高密度実装が
可能となる。なお、上記実施の形態においては、フラッ
クス5により電子部品62を基板1の全面に、すなわち
電子部品6の下面にも塗布しているので、フラックス5
が電子部品6を基板1に直接固着させる役目を果たし、
電子部品6の接着強度を従来より高めることができる。
【0035】図4(A)は本発明による基板の他の例を
示す断面図である。本例のものは、Ni層3上に形成す
る接合用金属として、異なる単一金属層4A、4Bをそ
れぞれ別々に形成したものである。これらの金属層4
A、4Bは、それぞれ、SnとPb、SnとAg、Sn
とBi、SnとCu等でなる。
【0036】この実施の形態においては、前記実施の形
態と同様に、図4(B)に示すように、電子部品実装の
前に、パッド2上のみならず、基板1の全面あるいは少
なくとも電子部品6の下面に相当する箇所にフラックス
5を塗布し、電子部品6を搭載してリフロー炉に通すこ
とにより、図4(C)に示すように、前記金属層4A、
4Bが溶融して所定の組成比となる合金層40を形成す
る。
【0037】このように基板1上の接合用金属を多層に
構成し、リフローによって合金化することにより、所望
の組成比の合金が確実に得られるという効果が得られ
る。すなわち、各金属層4A、4Bは電解により形成す
る金属の種類としてそれぞれ単一の組成の電解液を用い
ることにより、正確な厚みの金属層4A、4Bがそれぞ
れ得られるので、双方の金属イオンを含む電解液から同
時に電解により金属を析出させて合金を得る場合に比較
し、正確な組成比の接合用金属40が得られる。
【0038】図5は図4のパッドの製造工程の一例を示
す図であり、図5(A)〜(G)の工程は、図2(A)
〜(G)の工程と同じであるため、重複する説明を省
く。図5(G)に示すように、Ni層3を形成した後、
図5(H)、(I)に示すように、金属層4A、4Bを
順に電解めっきによって形成し、図5(J)に示すよう
に、レジスト7を除去して製品としての基板を得る。
【0039】図6は図4のパッドを有する基板の製造工
程の他の例であり、図3の例において、接合用金属層4
の代わりに金属層4A、4Bを形成する点以外は図3の
場合と同じであるため、重複する説明を省く。
【0040】図4のパッド構造は、合金を構成する金属
の種類を3種類にする場合、例えばSnとAgとCu、
あるいはSnとAgとBi系等にも適用することがで
き、この場合は3層構造となる。
【0041】
【実施例】外形寸法が、L=が1.0mm、W=0.5
mm、T=0.3mmのチップコンデンサを搭載する基
板として、ガラスエポキシ基板(FR−4)を用い、C
uパッド2の幅を500μm、厚みを18μm、Ni層
3の厚みを3μmとし、接合用金属層として、図4の2
層構造を採用し、Snを下層、Agを上層として、その
厚みの比Sn:Ag=96.5:3.5と一定にし、こ
の接合用金属層4A、4Bのトータル厚みを種々に変更
して、その層のトータル厚みと接続強度との関係を調べ
た。この接続強度の測定は、図7に示すように、基板1
上のパッド2、2に電子部品6を載せてリフロー炉に通
し、これにより基板1に電子部品6を接合用金属層4
(4A、4B)を溶融させて固定し、基板1を固定した
状態で電子部品6の側方からロッド8によって押圧し、
電子部品6の剥離に至る横押し荷重を測定した。その結
果を図8に示す。
【0042】図8から分かるように、図7(A)の横押
し荷重測定試験において良好な結果を発揮できる接合金
属層4のトータル厚みは35μm〜60μmである。こ
のように、35μmより接合用金属4の厚みが薄い場合
に電子部品6の固着強度が低い理由は、図7(B)のよ
うに、電子部品6は接合用金属層4の溶融時にほぼ水平
に支持され固着されるものの、接合用金属4の厚みが薄
いため、接合面のゆがみ等の影響をうけて部分的に接合
部が薄くなるためである。一方、60μmを超える厚み
になると、図7(C)に示すように、接合用金属層4の
厚みが大となり、接合用金属層4の中心と電子部品6の
重心Gとのずれにより、電子部品6が図示のように傾
き、接合面積の減少を招くからである。また、図7
(C)のように傾斜すると、実装が行われたことをチェ
ックするためにレーザを照射した際に、電子部品6の上
面すなわち反射面が傾斜しているために、電子部品6の
実装が検出できなくなるという不具合も生じる。接合用
金属層4の厚みが35μm〜60μmであれば、電子部
品6の水平保持と一定以上の固着厚みの確保ができ、固
着強度を高く維持することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1、4、5によれば、半田ペース
トを用いることなく電子部品の固定が可能となるような
所定の厚みを有する接合用金属層をパッド上に湿式めっ
きにより設けたので、電子部品の高密度実装化が進んで
も、部品間の半田ブリッジが発生しにくく、部品の固着
強度も低下させないパッド構造を有する電子回路用基板
を提供することができる。
【0044】請求項2によれば、さらに、銅パッド上に
ニッケル層を介して半田等の接合用金属を形成すること
により、SnとCuとの合金形成が防止され、パッド部
の接続強度低下を防止することができる。
【0045】請求項3、6、7によれば、リフローによ
り合金化する複数の金属層により接合用金属を構成した
ので、複数の金属層によって形成すれば、その層の厚み
を適切な厚みに設定することにより、複数種類の金属混
合液から合金として接合用金属を形成する場合に比較
し、電子部品の実装の際に、正確な金属組成比となる合
金が得られ、所望の特性の接続部が得られるという効果
をさらに奏することができる。
【0046】請求項8によれば、接合用金属層として複
数層の金属層を形成し、リフロー時に接合用金属を溶融
させることにより、電子部品を基板のパッド上に接続す
るようにしたので、最初から合金層としての接合用金属
層を形成する場合に比較して、最終的に目標とする正確
な組成の接合用金属が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるパッド構造を有する基板
の一実施の形態を示す断面図、(B)、(C)はその電
子部品搭載工程を示す断面図、(D)は(C)のE−E
断面図である。
【図2】図1の基板の製造工程の一例図である。
【図3】図1の基板の製造工程の他の例を示す図であ
る。
【図4】(A)は本発明によるパッド構造を有する基板
の他の実施の形態を示す断面図、(B)、(C)はその
電子部品搭載構造を示す断面図である。
【図5】図4の基板の製造工程の一例図である。
【図6】図4の基板の製造工程の他の例を示す図であ
る。
【図7】(A)は電子部品の固着強度試験方法の説明
図、(B)は本発明において、接合用金属の厚みが好適
あるいは薄い場合の基板に対する電子部品の搭載姿勢を
示す側面図、(C)は同じく接合用金属の厚みが大きい
場合の電子部品の搭載姿勢を示す側面図である。
【図8】電子部品の固着強度試験の結果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1:基板、2:パッド、3:Ni層、4、4A、4B:
接合用金属、5:フラックス、6:電子部品、7:レジ
スト、8:ロッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上の電子部品取付用の銅パッド面上
    に、リフローによって溶融して電子部品の取付けが可能
    となる接合用金属を、湿式めっきにより、35μm以上
    60μm以下の厚みに形成したことを特徴とする電子回
    路用基板。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記接合用金属は、銅
    パッド面上に、ニッケル層を介して形成されていること
    を特徴とする電子回路用基板。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記接合用金
    属は、リフローにより合金化する複数の金属層からなる
    ことを特徴とする電子回路用基板。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記接合用金
    属は、合金または単一の金属からなることを特徴とする
    電子回路用基板。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記接合用金属は、S
    n−Pb、Sn−Ag、Sn−Bi、Sn−Cu、Sn
    −Ag−CuもしくはSn−Ag−Biからなる合金、
    またはSnもしくはBiの単一金属からなることを特徴
    とする電子回路用基板。
  6. 【請求項6】基板上の電子部品取付用の銅パッド面上
    に、リフローによって溶融して電子部品の取付けが可能
    となる接合用金属を、湿式めっきにより形成してなり、 前記接合用金属は、リフローにより合金化する複数の金
    属層からなることを特徴とする電子回路用基板。
  7. 【請求項7】請求項3または6において、前記接合用金
    属は、SnとPb、SnとAg、SnとBi、SnとC
    u、SnとAgとCuもしくはSnとAgとBiの複数
    金属層からなることを特徴とする電子回路用基板。
  8. 【請求項8】湿式めっき法を用いて、電子部品取付用の
    銅パッド面上に、リフローにより合金化可能な複数の金
    属層を有する基板を得、 前記複数の金属層を形成した銅パッド上に電子部品を搭
    載し、 リフローにより前記複数の金属層を溶融させて電子部品
    を前記銅パッド上に固定することを特徴とする電子回路
    用基板への電子部品実装方法。
JP25091199A 1999-09-03 1999-09-03 電子回路用基板とその基板への電子部品実装方法 Withdrawn JP2001077519A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25091199A JP2001077519A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 電子回路用基板とその基板への電子部品実装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25091199A JP2001077519A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 電子回路用基板とその基板への電子部品実装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001077519A true JP2001077519A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17214867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25091199A Withdrawn JP2001077519A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 電子回路用基板とその基板への電子部品実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001077519A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007150051A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Tokuyama Corp 基板上への半田パターン形成方法
JP2021022604A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 ローム株式会社 電子装置、および電子装置の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007150051A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Tokuyama Corp 基板上への半田パターン形成方法
JP2021022604A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 ローム株式会社 電子装置、および電子装置の製造方法
JP7382167B2 (ja) 2019-07-25 2023-11-16 ローム株式会社 電子装置、および電子装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0144805B1 (ko) 개선된 고온 특성을 갖는 주석-비스무트 납땜 연결 및 그 형성 공정
KR100758760B1 (ko) 회로 장치 및 그 제조 방법
EP2617515B1 (en) Semiconductor device bonding material
US8069558B2 (en) Method for manufacturing substrate having built-in components
US5897724A (en) Method of producing a hybrid integrated circuit
JPH0774450A (ja) 電子回路装置
JP2002335082A (ja) 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の製造方法
JP2002254195A (ja) はんだ付け用組成物及びはんだ付け方法
KR100740642B1 (ko) 도체간의 접속구조 및 접속방법
US7473476B2 (en) Soldering method, component to be joined by the soldering method, and joining structure
US20070221704A1 (en) Method of manufacturing circuit device
US7701061B2 (en) Semiconductor device with solder balls having high reliability
JPWO2004056162A1 (ja) フリップチップ実装用電子部品及びその製造法、回路板及びその製造法、実装体の製造法
JP2001077519A (ja) 電子回路用基板とその基板への電子部品実装方法
US20040026769A1 (en) Mounting structure of electronic device and method of mounting electronic device
JP2000332403A (ja) 電子部品の実装構造及び電子部品の実装方法
US5962151A (en) Method for controlling solderability of a conductor and conductor formed thereby
KR101172174B1 (ko) 인쇄회로기판 및 그의 제조 방법
JP2002026482A (ja) 電子部品の実装構造
US20230328895A1 (en) Electronic component mounting structure and method for manufacturing same
JP2004207534A (ja) 配線基板およびこれを用いた電子装置
JP2817873B2 (ja) 混成集積回路基板及びその製造方法
GB2383551A (en) Use of a barrier layer on a Cu substrate when using a Sn-Zn alloy as solder
US5537739A (en) Method for electoconductively connecting contacts
JPH05259632A (ja) プリント配線板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107