JP2001077288A - リードフレーム部材およびその製造方法 - Google Patents

リードフレーム部材およびその製造方法

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JP2001077288A
JP2001077288A JP24735099A JP24735099A JP2001077288A JP 2001077288 A JP2001077288 A JP 2001077288A JP 24735099 A JP24735099 A JP 24735099A JP 24735099 A JP24735099 A JP 24735099A JP 2001077288 A JP2001077288 A JP 2001077288A
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lead frame
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進 馬場
Takahiro Sawara
隆広 佐原
Hisatoshi Ito
久敏 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーリードの狭ピッチ化への対応が可能
なリードフレーム部材と、このようなリードフレーム部
材を安定して製造できる製造方法を提供する。 【解決手段】 リードフレーム部材を、外枠部材と、ア
ウターリードとこのアウターリード先端部に延設された
インナ−リードとからなり外枠部材から内側へ略同一面
内に突設された複数のリードフレームと、これらの複数
のインナーリードの少なくとも先端側の一方の面に接合
された単層構造の絶縁性薄膜と、を備えたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子を搭載し
た樹脂封止型の半導体装置に用いられるリードフレーム
部材と、これを製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は、高集積化や小型化
技術の進歩、電子機器の高性能化と軽薄短小化の傾向か
ら、LSIのASICに代表されるように、ますます高
集積化、高機能化が進んできている。このように高集積
化、高機能化された半導体装置においては、外部端子
(ピン)の総和の増加や更なる多端子(ピン)化が要請
されている。
【0003】上記のような多端子(ピン)化の要請に応
えるものとして、多端子(ピン)IC、特にゲートアレ
イやスタンダードセルに体表されるASIC、あるい
は、DSP(Digital Signal Proc
essor)等の半導体装置の製造においてリードフレ
ーム部材を用いたものがある。具体的には、QFP(Q
uad Flat Package)等の表面実装型パ
ッケージがあり、QFPでは、300ピンクラスのもの
まで実用化されている。リードフレーム部材の外形加工
は、比較的高精細なものではフォトリソグラフィー技術
を用いたエッチング加工方法により行われており、QF
Pでは、外部端子(アウターリード)ピッチを狭めるこ
とにより、パッケージサイズを大きくすることなく多端
子化に対応してきた。
【0004】しかし、上記のエッチング加工方法の場
合、アウターリードの板厚の薄肉化と狭ピッチ化に伴っ
て、アウターリード自体が薄く幅が細くなり、強度が低
下するため、外形加工の後工程におけるアウターリード
のスキュー対応や平坦性維持が困難となり、実装に際し
ては、パッケージ搭載精度維持が難しくなるという問題
があった。
【0005】これに対して、リードフレーム素材の板厚
は薄くせずに、2段エッチング加工方法を用いパターン
形状を工夫して、内部端子(インナーリード)を部分的
に薄くしながら外形加工を行うことにより、インナーリ
ードの狭ピッチ化を達成して多端子化に対応することが
行われている。
【0006】しかし、このようなリードフレーム部材で
は、半導体素子の端子とインナーリードとのワイヤボン
ディングの際に、薄肉部の機械的強度不足により、キャ
ピラリに引っ張られ(以降、この現象を跳ね上がりとい
う)、薄肉部が変形するという問題がある。この跳ね上
がりを防止するために、インナーリードの先端近傍間を
接着層を備えた帯状の絶縁性のテープで固定することが
行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
インナーリードの先端近傍間を帯状の絶縁性テープで固
定する場合、リードフレーム部材を重ねる等の取り扱い
をすることにより、インナーリードの先端が絡んで変形
するという問題がある。
【0008】また、複数のインナーリードに囲まれるよ
うに中央にダイパッドを備える場合、従来の帯状の絶縁
性テープでは、インナーリードに対するダイパッドの位
置を規制することができず、ワイヤボンディングの不良
発生が多いという問題があった。
【0009】一方、接着層を備えた矩形の絶縁性テープ
を使用し、インナーリードをその先端も含めて固定し、
さらに、ダイパッドを備える場合には、ダイパッドも固
定することが行なわれている。しかし、従来の絶縁性テ
ープは、絶縁性フィルムと接着剤層とからなる多層構造
であるため単価が高く、リードフレーム部材の製造コス
ト低減の大きな支障となっていた。さらに、このような
矩形の絶縁性テープを接合する工程における加熱によ
り、絶縁性テープに熱収縮が生じ、リードフレーム部材
に反りが発生し易くなる。このようにリードフレーム部
材に反りが発生すると、半導体素子の実装に支障を来た
すとともに、樹脂封止型半導体装置の薄型化にも支障を
来たすことになる。
【0010】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、インナーリードの狭ピッチ化への対応
が可能なリードフレーム部材と、このようなリードフレ
ーム部材を安定して製造できる製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のリードフレーム部材は、樹脂封止型
半導体装置用のリードフレーム部材であって、外枠部材
と、アウターリードと該アウターリード先端部に延設さ
れたインナ−リードとからなり前記外枠部材から内側へ
略同一面内に突設された複数のリードフレームと、前記
複数のインナーリードの少なくとも先端側の一方の面に
接合された単層構造の絶縁性薄膜と、を備えるような構
成とした。
【0012】また、本発明のリードフレーム部材は、前
記外枠部材から接続リードを介して配設されたダイパッ
ドを備え、前記絶縁性薄膜は前記ダイパッドの一方の面
にも接合されているような構成とした。
【0013】また、本発明のリードフレーム部材は、厚
みが5〜50μmの範囲内にあるような構成とした。
【0014】また、本発明のリードフレーム部材は、前
記絶縁性薄膜がポリイミド系の樹脂薄膜であるような構
成とした。
【0015】また、本発明のリードフレーム部材は、前
記インナーリードの先端側の一部がリードフレームの定
厚部よりも薄い薄肉部であり、前記絶縁性薄膜は前記イ
ンナーリードの少なくとも薄肉部に接合されたものであ
るような構成とした。
【0016】さらに、本発明のリードフレーム部材は、
前記インナーリードの前記絶縁性薄膜接合面と反対面側
にめっき層を備えるような構成とした。
【0017】本発明のリードフレーム部材の製造方法
は、(A)剥離性基材に絶縁性樹脂組成物を所定のパタ
ーンで印刷して絶縁性薄膜を形成する第1の工程と、
(B)外枠部材と、アウターリードと該アウターリード
先端部に延設されたインナ−リードとからなり前記外枠
部材から内側へ略同一面内に突設された複数のリードフ
レームとを備えたリードフレーム加工部材を、前記イン
ナーリードの一方の面が前記剥離性基材上の絶縁性薄膜
に当接するように圧着する第2の工程と、(C)前記剥
離性基材を剥離除去して前記絶縁性薄膜を前記リードフ
レーム加工部材に転写し、次いで、前記絶縁性薄膜に硬
化処理を施して前記リードフレーム加工部材に接合させ
る第3の工程と、を備えるような構成とした。
【0018】また、本発明のリードフレーム部材の製造
方法は、前記第2の工程において、前記リードフレーム
加工部材として外枠部材から接続リードを介して配設さ
れたダイパッドを備えるリードフレーム加工部材を使用
し、該ダイパッドの一方の面も前記絶縁性薄膜に当接す
るように圧着するような構成とした。
【0019】また、本発明のリードフレーム部材の製造
方法は、前記第2の工程において、前記絶縁性薄膜と前
記リードフレーム加工部材の少なくとも一方を予め加熱
した状態で圧着するような構成とした。
【0020】このような本発明では、各リードフレーム
のインナーリードの少なくとも先端側の一方の面に接合
された単層構造の絶縁性薄膜が、機械的強度の弱いイン
ナーリードを補強するとともに、各インナーリードの先
端を確実に保持する作用をなし、ダイパッドのない場合
には、半導体素子を絶縁性薄膜に直接搭載することによ
り薄型化を可能とし、ダイパッドがある場合には、絶縁
性薄膜がダイパッドの位置を確実に規制する作用もな
す。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】リードフレーム部材 図1は本発明のリードフレーム部材の一実施形態を示す
平面図、図2は図1に示されるリードフレーム部材のA
−A線における概略断面図である。
【0023】図1および図2において、本発明のリード
フレーム部材1は、外枠部材2と、複数のリードフレー
ム3と、絶縁性薄膜8とを備えている。
【0024】外枠部材2は、外形形状および内側開口形
状が矩形であり、各リードフレーム3は外枠部材2の内
側開口の各辺から同一平面内に突設されている。
【0025】リードフレーム3は、外枠部材2から内側
開口内に突設されたアウターリード4と、このアウター
リード4の先端部に延設されたインナーリード5とから
なる。図示例では、各アウターリード4はダムバー3a
で相互に接続固定されている。インナーリード5は、そ
の先端部側に薄肉部5aが形成され、インナーリード5
のアウターリード側には定厚部5bが形成されている。
この薄肉部5aは、リードフレーム部材1の薄肉部5a
以外の部位(素材の導電性基材の厚みである部位=定厚
部5b)よりも薄いものである。上記の薄肉部5aの厚
みは80〜100μmの範囲内で設定し、定厚部5bの
厚みは100〜250μmの範囲内で設定し、薄肉部5
aの厚みを定厚部5bの厚みの20〜40%の範囲内と
することができる。また、インナーリード5の幅は70
〜200μmの範囲内で設定し、各インナーリード5の
先端部のピッチは150〜300μmの範囲内で設定す
ることができる。尚、本発明では、インナーリード5
は、その先端部側に薄肉部をもたず、均一な厚みであっ
てもよい。
【0026】薄肉部5aの切欠き部位側(図2の上側)
のワイヤボンディング領域には銀めっき層6が形成され
ている。尚、銀めっき層6の代わりに金めっき層やパラ
ジウムめっき層等を設けてもよい。
【0027】上記のような外枠部材2、複数のリードフ
レーム3の材質は、42合金(Ni41%のFe合
金)、銅、銅合金等とすることができる。
【0028】絶縁性薄膜8は単層構造の矩形状の薄膜で
あり、各インナーリード5の一方の面(図示例では、銀
めっき層6の形成されていない面)に接合されている。
この絶縁性薄膜8は、機械的強度の弱いインナーリード
5を補強するとともに、インナーリード5の先端を確実
に保持する作用を目的としている。尚、絶縁性薄膜8が
インナーリード5のみではなく、アウターリード4にも
接合されていてもよい。
【0029】絶縁性薄膜8としては、ポリイミド系樹
脂、ポリエチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の電気絶
縁性の熱可塑性樹脂の薄膜、あるいは、ポリイミド系樹
脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂等の電気絶縁性
の熱硬化性樹脂を硬化させた薄膜とすることができ、厚
みは5〜50μmの範囲で設定することができる。この
絶縁性薄膜8は、リードフレーム部材に反りを生じさな
いことが重要であり、このため、リードフレーム部材1
への接合において、絶縁性薄膜8に生じる熱収縮を打ち
消す程度の大きな引張り延び率を絶縁性薄膜8が備える
ことが好ましい。ここで、本発明における引張り延び率
は、JIS K7127、あるいはASTM D−88
2により測定したものを意味し、引張り延び率の好まし
い範囲はリードフレーム部材の厚み、材質、形状等を考
慮して、リードフレーム部材に反りが発生しない範囲で
適宜設定することができるが、例えば、引張り延び率を
40〜80%程度とすることができる。このような範囲
の引張り延び率をもつ絶縁性薄膜8の形成は、使用する
電気絶縁性の樹脂材料に応じて、上記の引張り延び率の
範囲内となるように適宜厚みを設定することにより可能
である。特に、ポリイミド系(宇部興産(株)製エピコ
ートFS100L等)の樹脂薄膜は、上記の厚みの範囲
(5〜50μm)のいずれにおいても、引張り延び率が
40〜80%となるので、絶縁性薄膜8として好まし
い。
【0030】上記のような絶縁性薄膜8は、単層構造で
あるため、インナーリード固定用の従来の多層構造の絶
縁性テープ(通常、電気絶縁性のベースフィルムの両面
あるいは片面に接着層を設けたもの)に比べて材料コス
トが低いものとなる。また、本発明のリードフレーム部
材1は、樹脂封止型半導体装置の製造において、半導体
素子を絶縁性薄膜8に直接搭載することにより半導体装
置の薄型化が可能となる。
【0031】尚、上述のような本発明のリードフレーム
部材1は、樹脂封止型半導体装置製造の際の樹脂封止領
域の少なくとも一部にパラジウムめっき層を備えるもの
でもよい。この場合、リードフレーム部材の素材として
の導電性基材の表面に粗面化処理を施し、その上にパラ
ジウムめっき層を形成することが好ましい。上記の粗面
化処理は、導電性基材の表面を有機酸系等のエッチング
液で腐食して微細凹凸を形成する化学研磨処理が挙げら
れるが、これに限定されるものではない。また、リード
フレーム部材の素材が銅、銅合金である場合、ニッケル
めっき層を介してパラジウムめっき層を形成してもよ
い。このようにパラジウムめっき層を設けることによ
り、封止樹脂材料が直接にリードフレーム部材の素材に
接する場合と比べ、密着性が大幅に向上する。
【0032】図3は本発明のリードフレーム部材の他の
実施形態を示す平面図、図4は図3に示されるリードフ
レーム部材のB−B線における概略断面図である。
【0033】図3および図4において、本発明のリード
フレーム部材11は、外枠部材12と、複数のリードフ
レーム13と、ダイパッド17と、絶縁性薄膜18とを
備えている。
【0034】外枠部材12は、上述のリードフレーム部
材1の外枠部材2と同様に、外形形状および内側開口形
状が矩形であり、各リードフレーム13は外枠部材12
の内側開口の各辺から同一平面内に突設されている。
【0035】リードフレーム13は、外枠部材12から
内側開口内に突設されたアウターリード14と、このア
ウターリード14の先端部に延設されたインナーリード
15とからなり、図示例では、各アウターリード14は
ダムバー13aで相互に接続固定されている。インナー
リード15は、その先端部側に薄肉部15aが形成さ
れ、インナーリード15のアウターリード側には定厚部
15bが形成されている。この薄肉部15aは、リード
フレーム部材11の薄肉部15a以外の部位(素材であ
る導電性基材の厚みを有する部位=定厚部15b)より
も薄いものである。上記の薄肉部15aの厚み、定厚部
15bの厚み、および、薄肉部15aの厚みと定厚部1
5bの厚みの比率は、上述のリードフレーム部材1と同
様の範囲で設定することができる。尚、本発明では、イ
ンナーリード15は、その先端部側に薄肉部をもたず、
均一な厚みであってもよい。
【0036】また、図示例では、薄肉部15aの切欠き
部位側(図4の上側)のワイヤボンディング領域には銀
めっき層16が形成されている。尚、銀めっき層16の
代わりに金めっき層やパラジウムめっき層等を設けても
よい。
【0037】ダイパッド17は、外形形状が矩形であ
り、その四隅において接着リード17aを介して外枠部
材12に保持され、外枠部材12の内側開口内に配設さ
れている。
【0038】上記のような外枠部材12、複数のリード
フレーム13、ダイパッド17、接続リード17aの材
質は、42合金(Ni41%のFe合金)、銅、銅合金
等とすることができる。
【0039】絶縁性薄膜18は単層構造の矩形状の薄膜
であり、各インナーリード15の一方の面(図示例で
は、銀めっき層16の形成されていない面)とダイパッ
ド17の一方の面とに接合されている。この絶縁性薄膜
18は、上述の絶縁性薄膜8と同様に、機械的強度の弱
いインナーリード15を補強するとともに、インナーリ
ード15の先端を確実に保持する作用をなし、さらに、
ダイパッド17の位置を確実に規制することを目的とし
ている。このように、絶縁性薄膜18によりダイパッド
17とインナーリード15の先端との位置が固定される
ので、樹脂封止型半導体装置の製造において、ワイヤボ
ンディングの不良発生を大幅に低減することができる。
尚、絶縁性薄膜18がインナーリード15のみではな
く、アウターリード14にも接合されていてもよい。
【0040】このような絶縁性薄膜18の材料、厚み
は、上述のリードフレーム部材1の絶縁性薄膜8と同様
とすることができる。
【0041】リードフレーム部材11においても、上述
のリードフレーム部材1と同様に、樹脂封止型半導体装
置製造の際の樹脂封止領域の少なくとも一部にパラジウ
ムめっき層を備えるものでもよい。
【0042】リードフレーム部材の製造方法 次に、本発明のリードフレーム部材の製造方法につい
て、図1および図2に示されるリードフレーム部材1を
例として説明する。
【0043】まず、第1の工程では、図5に示されるよ
うに、剥離性基材21上に絶縁性樹脂組成物を印刷して
矩形の絶縁性薄膜28(図中に斜線で示す)を形成す
る。
【0044】剥離性基材21は、少なくとも絶縁性薄膜
28の形成面が剥離性を備えるものであり、ステンレス
やアルミニウム等の金属板にテフロン(商品名)等のフ
ッ素樹脂等をコーティングしたもの、テフロン(商品
名)テープ、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の
樹脂板、樹脂フィルム、これらの複合板等を用いること
ができる。
【0045】絶縁性樹脂組成物は、ポリイミド系樹脂、
ポリエチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の電気絶縁性
の熱可塑性樹脂、あるいは、ポリイミド系樹脂、エポキ
シ系樹脂、フェノール系樹脂等の電気絶縁性の熱硬化性
樹脂を含有する組成物である。このような絶縁性樹脂組
成物を剥離性基材21上に印刷する方法は、通常、スク
リーン印刷が好ましく用いられる。
【0046】次に、第2の工程として、まず、リードフ
レーム加工部材を図6に示すように作製する。すなわ
ち、導電性基材31の表裏に感光性レジストを塗布、乾
燥して感光性レジスト層を形成し、これを所定のフォト
マスクを介して露光した後、現像してレジストパターン
41A,41Bを形成する(図6(A))。導電性基材
31としては、上述のような42合金(Ni41%のF
e合金)、銅、銅合金等の金属基板(厚み100〜25
0μm)を使用することができ、この導電性基材31
は、両面を脱脂等を行い洗浄処理したものを使用するこ
とが好ましい。また、感光性レジストとしては、従来公
知のもの、例えば、重クロム酸カリウムを感光剤とした
ポリビニルアルコール水溶液からなるレジスト等を使用
することができる。
【0047】次いで、レジストパターン41A,41B
を耐腐蝕膜として導電性基材31に腐蝕液でエッチング
を行い、その後、レジストパターン41A,41Bを除
去することにより、リードフレーム加工部材31′を作
製する(図6(B))。腐蝕液は、通常、塩化第二鉄水
溶液(液温35〜80℃、比重35〜50ボーメ(例え
ば、導電性基材31が銅材の場合、液温45℃、比重4
0ボーメとし、42合金の場合、液温75℃、比重48
ボーメとすることができる))を使用し、導電性基材3
1の両面からスプレーエッチング(スプレー圧2〜5k
g/cm2 )にて行う。このエッチング工程におけるエ
ッチング量を加減することにより、ハーフエッチング加
工を行うことができる。また、腐蝕液のスプレー圧を高
く(例えば、5kg/cm2 )することにより、深さ方
向のエッチングが進行しやすくなり、高精細なパターン
エッチングがより容易となる。このようにして作製され
たリードフレーム加工部材31′は、外形形状および内
側開口形状が矩形である外枠部材32と、外枠部材32
の内側開口の各辺から同一平面内に突設されている複数
のリードフレーム33とを備えたものである。各リード
フレーム33は、外枠部材32から内側開口内に突設さ
れたアウターリード34と、このアウターリード34の
先端部に延設されたインナーリード35とからなり、ま
た、各リードフレーム33のインナーリード35は、そ
の先端部側に薄肉部35aが形成され、インナーリード
35のアウターリード側には定厚部35bが形成されて
いる。この薄肉部35aは、導電性基材31の薄肉部3
5a以外の部位(定厚部35b)よりも薄いものであ
る。すなわち、各リードフレーム33に挟まれた部位
は、表裏からのエッチングにより導電性基材が除去さ
れ、インナーリード35の薄肉部35aは、表からのエ
ッチング(ハーフエッチング)により薄肉部として形成
される。
【0048】次いで、上記のように作製されたリードフ
レーム加工部材31′の一方の面に、絶縁性薄膜28を
当接させるように正確に位置決めして剥離性基材21を
圧着する(図6(C))。この圧着工程では、リードフ
レーム加工部材31′および絶縁性薄膜28の少なくと
も一方を予め加熱しておくことができる。この熱処理
は、温度範囲80〜120℃の範囲で設定することがで
きる。
【0049】次に、第3の工程として、リードフレーム
加工部材31′から剥離性基材21を剥離して除去する
ことにより、絶縁性薄膜28をリードフレーム加工部材
31′に転写する(図6(D))。次いで、転写した絶
縁性薄膜28の硬化処理を施して、リードフレーム加工
部材31′に接合した絶縁性薄膜8とし、その後、銀め
っき層6をインナーリード5aの所定部位に形成するこ
とにより、図1に示されるようなリードフレーム部材を
得る(図6(E))。
【0050】尚、銀めっき層6は、絶縁性薄膜28を転
写する前のリードフレーム加工部材31′に形成しても
よい。
【0051】図3および図4に示されるリードフレーム
部材11も、ダイパッド17を備えたリードフレーム加
工部材をエッチングにより作製する他は、上述の製造方
法と同様の工程により製造することができる。
【0052】
【実施例】次に、具体的な実施例を示して本発明を更に
詳細に説明する。
【0053】まず、剥離性基材として、厚み3mmのス
テンレスにフッ素系樹脂をコーティングしたステンレス
基板を準備し、このステンレス基板上に絶縁性樹脂組成
物(宇部興産(株)製ユピコートFS100L)をスク
リーン印刷により印刷し、その後、100℃で2分間乾
燥して、1辺20mmの正方形の絶縁性薄膜A(厚み約
10μm)を形成した。
【0054】また、同様の絶縁性樹脂組成物を使用し、
絶縁性薄膜B(厚み約100μm)をステンレス基板上
に形成した。
【0055】一方、導電性基板として厚み125μmの
銅合金板(古河電気工業(株)製EFTEC64T−1
/2H)を準備し、脱脂処理、洗浄処理を行った後、こ
の銅合金板の両面に紫外線硬化型レジスト(東京応化工
業(株)製OFPR1305)を掛け流し法により塗布
して乾燥した。次いで、表面側および裏面側のレジスト
層をそれぞれ所定のフォトマスクを介して露光した後、
現像してレジストパターンを形成した。次に、銅合金板
の両面から塩化第二鉄水溶液を使用してスプレーエッチ
ングを行った。次いで、洗浄後、有機アルカリ溶液を用
いて表面側のレジストパターンを剥離除去した。これに
より、外形形状および内側開口形状が矩形である外枠部
材と、外枠部材の内側開口の各辺から同一平面内に突設
されている複数のリードフレームとを備えたリードフレ
ーム加工部材Iが得られた。
【0056】また、同様の銅合金板を用いて、ダイパッ
ド(外形形状が矩形であり、その四隅において接着リー
ドを介して外枠部材に保持され、外枠部材の内側開口内
に配設されている)を備える他は、上記のリードフレー
ム加工部材Iと同じ構造のリードフレーム加工部材IIを
作製した。
【0057】次に、上記の2種のリードフレーム加工部
材I、IIを120℃に加熱し、これらのリードフレーム
加工部材の一方の面に、絶縁性薄膜を当接させるように
各ステンレス基板(絶縁性薄膜はA、Bの2種)を圧着
した。
【0058】次いで、ステンレス基板を剥離して絶縁性
薄膜A、Bをリードフレーム加工部材I、IIに転写し、
その後、転写した絶縁性薄膜に下記の条件で硬化処理を
施して、リードフレーム部材(試料1〜4)を得た。こ
の試料1〜4における絶縁性薄膜とリードフレーム部材
の組み合わせを下記の表1に示した。
【0059】硬化処理条件 ・180℃、60分間 (硬化処理後の絶縁性薄膜の厚み:A=5μm、B=5
0μm)
【0060】上述のように作製したリードフレーム部材
(試料1〜4)は、いずれも各インナーリードの先端が
絶縁性薄膜により保持されてインナーリードが補強さ
れ、また、複数のリードフレーム部材を重ねてもインナ
ーリードの絡みは発生しながった。さらに、ダイパッド
を備えるリードフレーム部材(試料3、4)では、ダイ
パッドの位置が絶縁性薄膜により確実に規制され、ダイ
パッドとインナーリード先端との位置が固定されたもの
であった。
【0061】尚、引張り延び率測定のために、絶縁性薄
膜A、Bにステンレス基板上で上記の条件で硬化処理を
施し、この薄膜単体について、JIS K7127ある
いはASTM D−882に基づいて引張り延び率を測
定した。その結果を下記の表1に示した。
【0062】また、各リードフレーム部材(試料1〜
4)について、反りの発生量を下記の方法で測定して、
結果を下記の表1に示した。
【0063】反り発生量の測定方法 表面粗さ計(小坂研究所製SEF3400)を用い、リ
ードフレーム部材の幅方向に沿って走査する。
【0064】
【表1】 表1に示されるように、絶縁性薄膜を備えたリードフレ
ーム部材(試料1〜4)は、反りの発生がない、あるい
は、反りが極めて少なく良好であった。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば複
数のインナーリードの少なくとも先端側の一方の面に、
単層構造の絶縁性薄膜を接合して備えるので、各インナ
ーリードの先端が確実に絶縁性薄膜により保持されて、
機械的強度の弱いインナーリードが補強され、インナー
リードの狭ピッチ化を更に進めたリードフレーム部材が
可能となるとともに、リードフレーム部材を重ねてもイ
ンナーリードが絡むことがないので、取り扱い作業性が
向上する。また、ダイパッドを備えるリードフレーム部
材では、ダイパッドの位置が絶縁性薄膜により確実に規
制されるので、ダイパッドとインナーリード先端との位
置が固定され、ワイヤボンディングの不良発生を大幅に
低減でき、ダイパッドのないリードフレーム部材の場合
には、半導体素子を絶縁性薄膜に直接搭載することによ
り半導体装置の薄型化を可能とする。さらに、絶縁性薄
膜は印刷により形成し転写してリードフレーム部材に接
合されるので、従来の固定用の絶縁性テープに比べて製
造コストの低減が可能であり、かつ、リードフレーム部
材に反りを生じさせることがほとんどないので、半導体
素子の実装を確実に行うことができる。このような本発
明のリードフレーム部材は、QFP(Quad Fla
t Package)等の表面実装型パッケージのいず
れにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリードフレーム部材の一実施形態を示
す平面図である。
【図2】図1に示されるリードフレーム部材のA−A線
における概略断面図である。
【図3】本発明のリードフレーム部材の他の実施形態を
示す概略断面図である。
【図4】図3に示されるリードフレーム部材のB−B線
における概略断面図である。
【図5】本発明のリードフレーム部材の製造方法にて使
用する、絶縁性薄膜を備えた剥離性基材を示す平面図で
ある。
【図6】本発明のリードフレーム部材の製造方法の一例
を説明するための工程図である。
【符号の説明】
1,11…リードフレーム部材 2,12…外枠部材 3,13…リードフレーム 4,14…アウターリード 5,15…インナーリード 5a,15a…薄肉部 5b,15b…定厚部 6,16…銀めっき層 8,18…絶縁性薄膜 17…ダイパッド 17a…接続リード 21…剥離性基材 28…絶縁性薄膜 31…導電性基材 31′…リードフレーム加工部材 32…外枠部材 33…リードフレーム 34…アウターリード 35…インナーリード 35a…薄肉部 35b…定厚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 久敏 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5F067 AA11 BE10 CC02 CC03 CC08 DF03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂封止型半導体装置用のリードフレー
    ム部材において、 外枠部材と、アウターリードと該アウターリード先端部
    に延設されたインナ−リードとからなり前記外枠部材か
    ら内側へ略同一面内に突設された複数のリードフレーム
    と、前記複数のインナーリードの少なくとも先端側の一
    方の面に接合された単層構造の絶縁性薄膜と、を備える
    ことを特徴とするリードフレーム部材。
  2. 【請求項2】 前記外枠部材から接続リードを介して配
    設されたダイパッドを備え、前記絶縁性薄膜は前記ダイ
    パッドの一方の面にも接合されていることを特徴とする
    請求項1に記載のリードフレーム部材。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性薄膜は、厚みが5〜50μm
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のリードフレーム部材。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性薄膜は、ポリイミド系の樹脂
    薄膜であることを特徴とする請求項3に記載のリードフ
    レーム部材。
  5. 【請求項5】 前記インナーリードは先端側の一部がリ
    ードフレームの定厚部よりも薄い薄肉部であり、前記絶
    縁性薄膜は前記インナーリードの少なくとも薄肉部に接
    合されたものであることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載のリードフレーム部材。
  6. 【請求項6】 前記インナーリードは前記絶縁性薄膜と
    の接合面と反対面側にめっき層を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のリードフレ
    ーム部材。
  7. 【請求項7】 樹脂封止型半導体装置用のリードフレー
    ム部材の製造方法において、(A)剥離性基材に絶縁性
    樹脂組成物を所定のパターンで印刷して絶縁性薄膜を形
    成する第1の工程と、(B)外枠部材と、アウターリー
    ドと該アウターリード先端部に延設されたインナ−リー
    ドとからなり前記外枠部材から内側へ略同一面内に突設
    された複数のリードフレームとを備えたリードフレーム
    加工部材を、前記インナーリードの一方の面が前記剥離
    性基材上の絶縁性薄膜に当接するように圧着する第2の
    工程と、(C)前記剥離性基材を剥離除去して前記絶縁
    性薄膜を前記リードフレーム加工部材に転写し、次い
    で、前記絶縁性薄膜に硬化処理を施して前記リードフレ
    ーム加工部材に接合させる第3の工程と、を備えること
    を特徴とするリードフレーム部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の工程において、前記リードフ
    レーム加工部材として外枠部材から接続リードを介して
    配設されたダイパッドを備えるリードフレーム加工部材
    を使用し、該ダイパッドの一方の面も前記絶縁性薄膜に
    当接するように圧着することを特徴とする請求項7に記
    載のリードフレーム部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の工程において、前記絶縁性薄
    膜と前記リードフレーム加工部材の少なくとも一方を予
    め加熱した状態で圧着することを特徴とする請求項7ま
    たは請求項8に記載のリードフレーム部材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012248889A (ja) * 2008-01-15 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 半導体装置用配線部材、半導体装置用複合配線部材、および樹脂封止型半導体装置

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JP2012248889A (ja) * 2008-01-15 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 半導体装置用配線部材、半導体装置用複合配線部材、および樹脂封止型半導体装置

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