JP2001077211A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JP2001077211A
JP2001077211A JP2000090065A JP2000090065A JP2001077211A JP 2001077211 A JP2001077211 A JP 2001077211A JP 2000090065 A JP2000090065 A JP 2000090065A JP 2000090065 A JP2000090065 A JP 2000090065A JP 2001077211 A JP2001077211 A JP 2001077211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程の増加を抑えて内部回路領域のトラン
ジスタとESD保護素子としてのトランジスタを形成す
ることが困難であった。 【解決手段】入力回路領域28に形成されたESD保護
素子を構成するトランジスタN2、P2は、内部回路領
域27のトランジスタN1、P1と同様にLDD構造と
されている。これらトランジスタN2、P2のチャネル
領域の不純物濃度はトランジスタN1、P1のチャネル
領域の不純物濃度より低く設定されている。トランジス
タN2、P2がトランジスタN1、P1と同一構成であ
るため、製造工程の増加を抑止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素子
を静電破壊から保護するESD(Electro-StaticDischa
rge)保護素子を有する半導体装置とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体装置の入力部には、ESD
保護素子が設けられ、入力パッドに高い静電気が印加さ
れた場合においても、このESD保護素子によりチップ
内の素子の破壊が防止されている。この種のESD保護
素子としては、近時、ソース領域、ドレイン領域間に高
電圧が印加された場合、ドレイン領域とチャネル間に形
成される空乏層がソース領域に到達し、パンチスルー電
流が流れて動作するタイプのものが開発されている。
【0003】図14は、従来のパンチスルータイプのE
SD保護素子を有する半導体装置を示している。例えば
P型半導体基板1の表面領域には、複数の素子分離領域
2、3、4、5、6が形成されている。半導体基板1の
内部回路領域7にはLDD(Lightly Doped ドレイン領
域)構造のNチャネルMOSトランジスタ9及びPチャ
ネルMOSトランジスタ10が形成されている。また、
入力回路領域8には、ESD保護素子としてのNチャネ
ルMOSトランジスタ11及びPチャネルMOSトラン
ジスタ12が形成されている。これらトランジスタ1
1、12はLDD構造ではなく、シングルドレイン構造
とされている。入力パッド13は前記トランジスタ1
1、12のドレイン領域に接続されるとともに、例えば
インバータ回路14を介して内部回路領域7のトランジ
スタに接続される。さらに、前記トランジスタ11、1
2のゲート電極及びソース領域はそれぞれ接地されてい
る。
【0004】上記構成において、入力パッド13に高電
圧が印加されると、例えばトランジスタ11のドレイン
領域とチャネル間に形成される空乏層がソース領域に到
達し、パンチスルー電流が流れる。このため、入力パッ
ド13、トランジスタ11のドレイン領域、ソース領
域、接地間に電流経路が形成され、この経路を介して入
力パッド13に印加された高電圧に伴う電流が流れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体装置は、内部回路領域7のトランジスタ9、10
がLDD構造であり、入力回路領域8のESD保護素子
を構成するトランジスタ11、12がシングルドレイン
構造のトランジスタにより構成されている。このため、
トランジスタ9、10とESD保護素子としてのトラン
ジスタ11、12を同一の製造工程により形成すること
が困難であり、製造工程が増加するものであった。
【0006】また、前記トランジスタ11、12のソー
ス領域、ドレイン領域に注入された不純物は、アニール
工程において拡散し、一部がゲート電極の下部に至り、
ゲート電極とオーバーラップされる。このため、ドレイ
ン領域に高電圧が印加された際、ゲート電極とドレイン
領域との間に高電界がかかり、このオーバーラップ部分
が絶縁破壊されるという問題を有している。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、製造工程の
増加を抑えて内部回路領域のトランジスタとESD保護
素子としてのトランジスタを形成することができ、さら
に、ゲート電極とドレイン領域とのオーバーラップ部分
における絶縁破壊を防止することが可能な半導体装置と
その製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
ドレインが入力パッドに接続され、ゲート及びソースが
接地された第1のNチャネルトランジスタ、及び第1の
Pチャネルトランジスタと、LDD構造を有する第2の
Nチャネルトランジスタ、及び第2のPチャネルトラン
ジスタとを有し、前記第1のNチャネルトランジスタ及
び第1のPチャネルトランジスタはLDD構造とされ、
チャネル領域の不純物濃度が前記第2のNチャネルトラ
ンジスタ及び第2のPチャネルトランジスタの不純物濃
度より低く設定されている。
【0009】前記第1のNチャネルトランジスタ及び第
1のPチャネルトランジスタのゲート長は、前記第2の
Nチャネルトランジスタ及び第2のPチャネルトランジ
スタのゲート長より長く設定されている。
【0010】本発明の半導体装置の製造方法は、第1導
電型の半導体基板の表面領域に複数の素子分離領域を形
成する工程と、前記半導体基板の内部回路領域に第1導
電型の第1のウェル領域、及び第2導電型の第2のウェ
ル領域を形成し、前記半導体基板の入力回路領域に第1
導電型の第3のウェル領域及び第2導電型の第4のウェ
ル領域を形成する工程と、前記半導体基板上にゲート絶
縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にポリシリ
コン膜を形成し、このポリシリコン膜及び前記ゲート絶
縁膜をエッチングし、前記第1、第2、第3、第4のウ
ェル領域上に第1、第2、第3、第4のゲート電極を形
成する工程と、前記第1、第3のゲート電極をマスクと
して前記第1、第3のウェル領域に第2導電型の不純物
を導入して、第2導電型の第1の不純物拡散領域を形成
し、前記第2、第4のゲート電極をマスクとして前記第
2、第4のウェル領域に第1導電型の不純物を導入し
て、第1導電型の第1の不純物拡散領域を形成する工程
と、前記第1乃至第4のゲート電極の側面に側壁絶縁膜
を形成する工程と、前記側壁絶縁膜をマスクとして前記
第1、第3のウェル領域内に前記第2導電型の第1の不
純物拡散領域より濃度が高い第2導電型の不純物を導入
して、第2導電型の第2の不純物拡散領域を形成し、前
記側壁絶縁膜をマスクとして前記第2、第4のウェル領
域に前記第1導電型の第1の不純物拡散領域より濃度が
高い第1導電型の不純物を導入し、第1導電型の第2の
不純物拡散領域を形成する工程とを具備している。
【0011】本発明の半導体装置の製造方法は、第1導
電型の半導体基板の表面領域に複数の素子分離領域を形
成する工程と、前記半導体基板の内部回路領域に第1導
電型の第1のウェル領域、及び第2導電型の第2のウェ
ル領域を形成し、前記半導体基板の入力回路領域に第1
導電型の第3のウェル領域及び第2導電型の第4のウェ
ル領域を形成する工程と、前記半導体基板上にゲート絶
縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にポリシリ
コン膜を形成し、このポリシリコン膜及び前記ゲート絶
縁膜をエッチングし、前記第1、第2、第3、第4のウ
ェル領域上に第1、第2、第3、第4のゲート電極を形
成する工程と、前記第1、第3のゲート電極をマスクと
して前記第1、第3のウェル領域に第2導電型の不純物
を導入して、第2導電型の第1の不純物拡散領域を形成
し、前記第2、第4のゲート電極をマスクとして前記第
2、第4のウェル領域に第1導電型の不純物を導入し
て、第1導電型の第1の不純物拡散領域を形成する工程
と、前記第1乃至第4のゲート電極の側面に側壁絶縁膜
を形成する工程と、前記側壁絶縁膜をマスクとして前記
第1のウェル領域に第2導電型の第1の不純物拡散領域
より濃度が高い第2導電型の不純物を導入して、第2導
電型の第2の不純物拡散領域を形成し、前記側壁絶縁膜
をマスクとして前記第2のウェル領域に第1導電型の第
1の不純物拡散領域より濃度が高い第1導電型の不純物
を導入し、第1導電型の第2の不純物拡散領域を形成す
る工程とを具備している。
【0012】本発明の半導体装置の製造方法は、第1導
電型の半導体基板の表面領域に複数の素子分離領域を形
成する工程と、前記半導体基板の内部回路領域に第1導
電型の第1のウェル領域、及び第2導電型の第2のウェ
ル領域を形成し、前記半導体基板の入力回路領域に第1
導電型の第3のウェル領域及び第2導電型の第4のウェ
ル領域を形成する工程と、前記半導体基板上にゲート絶
縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にポリシリ
コン膜を形成し、このポリシリコン膜及び前記ゲート絶
縁膜をエッチングし、前記第1、第2、第3、第4のウ
ェル領域上に第1、第2、第3、第4のゲート電極を形
成する工程と、前記第1のゲート電極をマスクとして前
記第1のウェル領域に第2導電型の不純物を導入して、
第2導電型の第1の不純物拡散領域を形成し、前記第2
のゲート電極をマスクとして前記第2のウェル領域に第
1導電型の不純物を導入して、第1導電型の第1の不純
物拡散領域を形成する工程と、前記第1乃至第4のゲー
ト電極の側面に側壁絶縁膜を形成する工程と、前記側壁
絶縁膜をマスクとして前記第1、第3のウェル領域に第
2導電型の第1の不純物拡散領域より濃度が高い第2導
電型の不純物を導入して、第2導電型の第2の不純物拡
散領域を形成し、前記側壁絶縁膜をマスクとして前記第
2、第4のウェル領域に第1導電型の第1の不純物拡散
領域より濃度が高い第1導電型の不純物を導入し、第1
導電型の第2の不純物拡散領域を形成する工程とを具備
している。
【0013】前記第3、第4のウェル領域を形成する工
程は、前記第1のウェル領域を形成するための第1導電
型の不純物と、前記第2のウェル領域を形成するための
第2導電型の不純物を導入して形成される。
【0014】前記第3のウェル領域の不純物濃度は、前
記第1のウェル領域の不純物濃度より低く設定され、前
記第4のウェル領域の不純物濃度は、前記第2のウェル
領域の不純物濃度より低く設定されている。
【0015】本発明の半導体装置は、MOSトランジス
タのドレイン領域とソース領域間のパンチスルーを利用
したESD保護素子であって、半導体基板上にゲート絶
縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記ゲート電極
の側面に設けられた側壁絶縁膜と、前記半導体基板内で
前記側壁絶縁膜と前記ゲート電極の境界より外側に設け
られたドレイン/ソース領域とを具備している。
【0016】本発明の半導体装置は、MOSトランジス
タのドレイン領域とソース領域間のパンチスルーを利用
したESD保護素子であって、半導体基板内に所定距離
離間して形成されたエクステンション領域と、前記半導
体基板内で前記エクステンション領域の両側に連続して
設けられたドレイン/ソース領域とを具備し、ゲート電
極を持たないことを特徴とする。
【0017】本発明の半導体装置は、MOSトランジス
タのドレイン領域とソース領域間のパンチスルーを利用
したESD保護素子であって、半導体基板内に所定距離
離間して形成されたドレイン/ソース領域とを具備し、
ゲート電極を持たないことを特徴とする。
【0018】本発明の半導体装置は、MOSトランジス
タのドレイン領域とソース領域間のパンチスルーを利用
したESD保護素子であって、半導体基板上に設けられ
たゲート電極と同様の形状の絶縁膜と、前記半導体基板
内で、前記絶縁膜の両側に形成されたドレイン/ソース
領域とを具備することを特徴とする。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の内部回路素子を形成する第1の領域と、ESD
保護素子を形成する第2の領域にゲート絶縁膜を介して
第1、第2のゲート電極を形成する工程と、前記第1の
ゲート電極をマスクとして、前記第1の領域に不純物を
注入し、エクステンション拡散層を形成する工程と、前
記第1、第2のゲート電極の側面にそれぞれ側壁絶縁膜
を形成する工程と、前記側壁絶縁膜をマスクとして、前
記第1、第2の領域に不純物を注入し、ソース/ドレイ
ン領域を形成する工程とを具備している。
【0020】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の内部回路素子を形成する第1の領域と、ESD
保護素子を形成する第2の領域にゲート絶縁膜を介して
第1、第2のゲート電極を形成する工程と、前記第1、
第2のゲート電極をマスクとして、前記第1、第2の領
域に不純物を注入し、エクステンション拡散層をそれぞ
れ形成する工程と、前記第1、第2のゲート電極の側面
にそれぞれ側壁絶縁膜を形成する工程と、前記側壁絶縁
膜をマスクとして、前記第1、第2の領域に不純物を注
入し、ソース/ドレイン領域をそれぞれ形成する工程
と、前記第2の領域の前記第2のゲート電極、及び側壁
絶縁膜を除去する工程とを具備している。
【0021】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の内部回路素子を形成する第1の領域と、ESD
保護素子を形成する第2の領域のうち、前記第1の領域
のみにゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
と、前記ゲート電極をマスクとして、前記第1の領域に
不純物を注入し、エクステンション拡散層を形成する工
程と、前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形成する工
程と、前記側壁絶縁膜をマスクとして、前記第1の領域
に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工
程と、前記第2の領域のゲート電極形成位置に、ゲート
電極と同様の幅を有するマスクを用いて不純物を注入
し、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、前記マス
クを除去する工程とを具備している。
【0022】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上の内部回路素子を形成する第1の領域と、ESD
保護素子を形成する第2の領域のうち、前記第1の領域
のみにゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
と、前記ゲート電極をマスクとして、前記第1の領域に
不純物を注入し、エクステンション拡散層を形成する工
程と、前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形成する工
程と、前記側壁絶縁膜をマスクとして、前記第1の領域
に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工
程と、前記第2の領域のゲート電極形成位置に、ゲート
電極と同様の幅を有する絶縁膜を用いて不純物を注入
し、ソース/ドレイン領域を形成する工程とを具備して
いる。
【0023】前記絶縁膜は、前記側壁絶縁膜の形成時に
側壁絶縁膜をパターニングすることにより形成されたサ
リサイド形成阻止層からなることを特徴とする。
【0024】前記絶縁膜は、抵抗上に形成される絶縁膜
をパターニングすることにより形成されたサリサイド形
成阻止層からなることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0026】(第1の実施例)先ず、図1を参照して本
発明の第1の実施例に係る半導体装置の構成について説
明する。図1において、例えばP型半導体基板20に
は、P型ウェル領域21が形成され、このP型ウェル領
域21の表面領域には素子分離領域としてのフィールド
酸化膜22、23、24、25、26が形成されてい
る。半導体基板20の内部回路領域27には、LDD構
造のNチャネルMOSトランジスタN1及びLDD構造
のPチャネルMOSトランジスタP1が形成され、入力
回路領域28には、ESD保護素子としてのNチャネル
MOSトランジスタN2及びPチャネルMOSトランジ
スタP2が形成されている。これらトランジスタN2、
P2も前記トランジスタN1、P1と同様にLDD構造
とされている。
【0027】前記トランジスタN1はゲート電極37
と、P型ウェル領域31内に形成された低不純物濃度の
LDD領域n-、及び高不純物濃度のソース/ドレイン
領域n+とにより構成されている。前記トランジスタP
1はゲート電極38と、N型ウェル領域34内に形成さ
れたLDD領域p-、及びソース/ドレイン領域p+とに
より構成されている。さらに、前記トランジスタP2は
ゲート電極39と、例えばPウェル領域32にN型の不
純物をイオン注入して形成されたNウェル領域35内に
形成されたLDD領域p-、及びソース/ドレイン領域
+とにより構成されている。前記トランジスタN2は
ゲート電極40と、Pウェル領域21内に形成されたL
DD領域n-、及びソース/ドレイン領域n+とにより構
成されている。
【0028】前記各ゲート電極37、38、39、40
の側面には側壁絶縁膜41がそれぞれ形成され、各ゲー
ト電極37、38、39、40の上面、及びソース/ド
レイン領域の上面には例えばコバルトシリサイド層42
がそれぞれ形成されている。
【0029】入力パッド43は、ESD保護素子を構成
するトランジスタN2及びP2の各ドレインに接続され
るとともに、インバータ回路44を介して内部回路領域
27のトランジスタに接続される。さらに、トランジス
タN2、P2のゲート電極及びソースは接地されてい
る。
【0030】図2は図1に示すESD保護素子の動作を
示すものであり、図1と同一部分には同一符号を付して
いる。入力パッド43に静電放電により例えば正の高電
圧が印加されると、NチャネルMOSトランジスタN2
のドレイン領域とチャネル間に形成される空乏層DLが
ソース領域に到達し、パンチスルー電流が流れる。この
ため、入力パッド43、トランジスタN2のドレイン領
域、ソース領域、接地間に電流経路が形成され、この経
路を介して入力パッド43に印加された高電圧に伴う放
電電流が流れる。したがって、内部回路領域に形成され
たトランジスタが保護される。
【0031】次に、図3乃至図6を参照して、上記構成
の半導体装置の製造方法について説明する。
【0032】図3(a)に示すように、例えばP型半導
体基板20には、P型ウェル領域21が形成され、この
P型ウェル領域21の表面領域には素子分離領域として
のフィールド酸化膜22、23、24、25、26が形
成される。この後、半導体基板20の全面にシリコン酸
化膜27が形成される。次いで、全面にレジスト膜30
が形成され、このレジスト膜30は、前記内部回路領域
28の前記PチャネルMOSトランジスタP1の形成領
域、及びESD保護素子としての前記Nチャネルトラン
ジスタN2の形成領域を覆うようにパターニングされ
る。このレジストパターンをマスクとしてNチャネルM
OSトランジスタN1、PチャネルMOSトランジスタ
P2の形成領域に、P型ウェル領域31を形成するため
に、例えばボロンがイオン注入される。このボロンのド
ーズ量は例えば5×1012cm-2である。
【0033】この後、図3(b)に示すように、前記レ
ジスト膜30が除去され、半導体基板20の全面にレジ
スト膜33が形成される。このレジスト膜33は前記内
部回路領域28のNチャネルMOSトランジスタN1の
形成領域、及びESD保護素子としてのNチャネルトラ
ンジスタN2の形成領域を覆うようにパターニングされ
る。このレジストパターンをマスクとしてPチャネルM
OSトランジスタP1、P2の形成領域に、N型ウェル
領域34、35を形成するために、例えばリンがイオン
注入される。このリンのドーズ量は例えば7×1012
-2である。
【0034】ここで、ESD保護素子を構成するPチャ
ネルMOSトランジスタP2の形成領域は、P型の不純
物とN型の不純物の両方がイオン注入され、ESD保護
素子を構成するNチャネルMOSトランジスタN2の形
成領域は、P型の不純物とN型の不純物のいずれもが注
入されていない。
【0035】次に、図4(a)に示すように、レジスト
膜33、及びシリコン酸化膜27が除去されたのち、ゲ
ート絶縁膜としてのシリコン酸化膜27aが形成され
る。このシリコン酸化膜27aの上にポリシリコン膜3
6が例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法に
より形成される。このとき、前記注入されたイオンがア
ニールされ、P型ウェル領域31、32、及びこれらP
型ウェル領域31、32より浅いN型ウェル領域34、
35が形成される。P型ウェル領域31、32のボロン
の濃度はNチャネルMOSトランジスタのチャネル領域
において約5×1017cm-3であり、N型ウェル領域3
4のリンの濃度はPチャネルMOSトランジスタのチャ
ネル領域において約7×1017cm-3である。
【0036】また、ESD保護素子としてのPチャネル
MOSトランジスタP2が形成されるN型ウェル領域3
5のリンの濃度は、チャネル領域において約2×1017
cm -3となり、N型ウェル領域34におけるリンの濃度
より低くなる。さらに、ESD保護素子としてのNチャ
ネルMOSトランジスタN2が形成される領域は、上記
ボロン、及びリンがイオン注入されていない。このた
め、トランジスタN2が形成されるチャネル領域の不純
物濃度は、P型ウェル領域21のボロンの濃度、約1×
1017cm-3とされている。
【0037】前記ポリシリコン膜36及び前記シリコン
酸化膜27aは、ゲート電極に対応してパターニングさ
れた図示せぬレジスト膜をマスクとして例えばRIE
(Reactive Ion Etching)によりエッチングされ、図4
(b)に示すようにゲート電極37、38、39、40
が形成される。ここで、ESD保護素子を構成するトラ
ンジスタP2、N2のゲート電極39、40のゲート長
は、内部回路領域に形成されるトランジスタN1、P1
のゲート電極37、38のゲート長より長く設定され
る。トランジスタN1、P1のゲート電極37、38の
ゲート長が例えば0.25μmである場合、トランジス
タP2のゲート電極39のゲート長は例えば0.3μm
に設定され、トランジスタN2のゲート電極40のゲー
ト長は例えば0.35μmに設定される。すなわち、ト
ランジスタP2、N2のゲート電極39、40のゲート
長は、所望の電圧で入力パッドに印加された高電圧に伴
う放電電流がパンチスルー電流により流れるように設定
される。この実施例では、上記ゲート長とすることによ
り、MIL規格、及びEIAJ規格を満足する所望の特
性を得ることができた。
【0038】次に、図5(a)に示すように、Pウェル
領域31、21内にゲート電極37、40をマスクとし
てN型の不純物、例えばリンがイオン注入され、LDD
領域n-が形成される。また、Nウェル領域34、35
内にゲート電極38、39をマスクとしてP型の不純
物、例えばボロンがイオン注入され、LDD領域p-
形成される。尚、イオンの非注入領域は、周知のように
例えばレジスト膜により覆われている。前記LDD領域
-の不純物濃度は例えば5×1019cm-3とされ、前
記LDD領域p-の不純物濃度も、例えば5×1019
-3とされている。
【0039】次に、半導体基板20の全面に、例えばシ
リコン酸化膜が例えばCVD法により堆積される。この
シリコン酸化膜は選択的にエッチングされ、図5(b)
に示すように、各ゲート電極37、38、39、40の
側面に側壁酸化膜41が形成される。
【0040】この後、図6(a)に示すように、Pウェ
ル領域31、21内に側壁酸化膜41をマスクとしてN
型の不純物、例えばリンがイオン注入され、ソース/ド
レイン領域n+が形成される。また、Nウェル領域3
4、35内に側壁酸化膜41をマスクとしてP型の不純
物、例えばボロンがイオン注入され、ソース/ドレイン
領域p+が形成される。尚、イオンの非注入領域は、周
知のように例えばレジスト膜により覆われている。前記
ソース/ドレイン領域n+の不純物濃度は例えば5×1
20cm-3とされ、前記ソース/ドレイン領域p+の不
純物濃度も、例えば5×1020cm-3とされている。
【0041】次に、全面に例えばコバルト膜が、スパッ
タリングにより例えば15nmの膜厚で形成され、周知
のサリサイド工程により、各トランジスタのソース/ド
レイン領域の表面、及び各トランジスタのゲート電極の
上面にコバルトシリサイド膜42が形成される。これら
コバルトシリサイド膜42の膜厚は例えば50nmであ
り、ゲート電極上のコバルトシリサイド膜42のシート
抵抗は、例えば5Ω/sq.に設定される。
【0042】この後、周知の工程により配線が形成さ
れ、図1に示すように、ESD保護素子を構成するトラ
ンジスタN2及びP2の各ドレインは入力パッド43に
接続されるとともに、インバータ回路44を介して、内
部回路領域27のトランジスタに接続される。さらに、
トランジスタN2、P2のゲート電極及びソースは接地
される。
【0043】上記第1の実施例によれば、ESD保護素
子としてのトランジスタN2、P2を、内部回路領域2
7に形成されるトランジスタN1、P1と同一のLDD
構造としている。このため、ESD保護素子としてのト
ランジスタN2、P2を、内部回路領域27に形成され
るトランジスタN1、P1と同一の製造工程により製造
できる。したがって、従来のように、ESD保護素子と
してのトランジスタのみをシングルドレイン構造で形成
する場合に比べて製造工程を簡略化することができる。
【0044】しかも、ESD保護素子としてのトランジ
スタN2、P2がLDD構造であるため、これらトラン
ジスタN2、P2のドレイン/ゲート間の電界を緩和で
きゲート絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0045】尚、ESD保護素子としてのPチャネルM
OSトランジスタP2が形成される領域は、P型の不純
物とN型の不純物の両方をイオン注入したが、これに限
定されるものではなく、N型の不純物のみをイオン注入
してもよい。この場合、ゲート電極39のゲート長をN
型の不純物濃度に応じて十分短く設定すればよい。
【0046】また、ESD保護素子としてのトランジス
タN2、P2は、内部回路領域に形成されるトランジス
タN1、P1と同様に、高濃度のソース/ドレイン領域
+、p+を有しているが、これに限定されるものではな
い。例えばESD保護素子としてのトランジスタN2、
P2は、高濃度のソース/ドレイン領域n+、p+を形成
せず、低濃度領域n-、p-のみの構成としてもよい。こ
のような構成とした場合、低濃度のソース/ドレイン領
域n-、p-と基板との容量を下げることができる。した
がって、ESD保護素子の寄生容量を低下することがで
き、ESD保護素子が高周波信号のバイパスとなること
を防止でき、高速動作が可能な半導体装置を構成でき
る。
【0047】また、上記製造工程において、Nチャネル
MOSトランジスタとPチャネルMOSトランジスタの
製造工程を入れ替えることも可能である。
【0048】図7は、第1の実施例の変形例を示すもの
であり、図1と同一部分には同一符号を付し、異なる部
分についてのみ説明する。図1において、ESD保護素
子としてのNチャネルMOSトランジスタN2は、P型
ウェル領域21内に形成されていた。これに対して、こ
の例では、P型ウェル領域21内に、さらに、P型ウェ
ル領域内32aが形成され、このP型ウェル領域32a
内にNチャネルMOSトランジスタN2が形成されてい
る。
【0049】また、図1において、ESD保護素子とし
てのPチャネルMOSトランジスタP2は、P型ウェル
領域32内に形成されたN型ウェル領域35内に形成さ
れている。これに対して、この例では、N型ウェル領域
35a内にPチャネルMOSトランジスタP2が形成さ
れている。
【0050】前記P型ウェル領域32aの不純物濃度
は、P型ウェル領域31の不純物濃度より低く設定さ
れ、前記N型ウェル領域35aの不純物濃度は、前記N
型ウェル領域34の不純物濃度より低く設定されてい
る。
【0051】このように、ESD保護素子としてのNチ
ャネルMOSトランジスタN2、及びPチャネルMOS
トランジスタP2を専用のウェル領域に形成することに
より、P型ウェル領域32a、及びN型ウェル領域35
aの不純物濃度を容易に設定することができる。
【0052】(第2の実施例)図8は、本発明の第2の
実施例を示している。
【0053】第2の実施例は、ゲート電極とドレイン領
域とがオーバーラップした部分において絶縁膜が破壊さ
れる問題を解決するものである。具体的には、ESD保
護素子にエクステンション領域(LDD領域)を形成し
ないことにより、ゲート電極とドレイン領域のオーバー
ラップ部分の形成を防ぎ、これによりESD保護素子の
ゲート電極とドレイン領域間での絶縁膜の静電破壊を防
ぐものである。
【0054】図8を参照して、第2の実施例に係る半導
体装置の製造方法について説明する。
【0055】先ず、図8(a)に示すように、半導体基
板71内に素子分離領域72、73が形成される。半導
体基板71内において、内部回路領域におけるNチャネ
ルトランジスタの形成領域70aにはP型ウェル領域7
4が形成され、例えば入力回路領域におけるPチャネル
トランジスタからなるESD保護素子の形成領域70
c、及び内部回路領域におけるPチャネルトランジスタ
の形成領域70bには、N型ウェル領域75、76が形
成される。さらに、半導体基板71上にゲート絶縁膜7
7を介して、例えばポリシリコンからなる複数のゲート
電極78が形成される。
【0056】尚、ESD保護素子は、Pチャネルトラン
ジスタにより構成された場合について説明するが、Nチ
ャネルトランジスタの場合もPチャネルトランジスタと
同様の方法により形成される。
【0057】次に、図8(b)に示すように、ゲート電
極78をマスクとして、半導体基板71内に不純物が注
入される。これにより、P型ウェル領域74内にシャロ
ー・ジャンクション(shallow junction)としてのN型
のエクステンション拡散層79が形成され、N型ウェル
領域76内にP型のエクステンション拡散層80が形成
される。この際、図示せぬパターニングされたレジスト
膜を用いて、イオン注入時にESD保護素子の形成領域
70cには不純物が注入されないようにする。すなわ
ち、N型のエクステンション拡散層79を形成する場
合、ESD保護素子の形成領域70cとPチャネルトラ
ンジスタの形成領域がレジスト膜により覆われる。ま
た、P型のエクステンション拡散層80を形成する場
合、ESD保護素子の形成領域70cとNチャネルトラ
ンジスタの形成領域がレジスト膜により覆われる。これ
により、図8(b)に示すように、ESD保護素子の形
成領域70cのみにエクステンション拡散層が存在しな
い構造を形成できる。前記N型のエクステンション拡散
層79、P型のエクステンション拡散層80の不純物濃
度は、後述するソース/ドレイン領域の不純物濃度より
低くされている。
【0058】次に、図8(c)に示すように、ゲート電
極78の側面に、例えばシリコン窒化膜からなる側壁絶
縁膜81がそれぞれ形成される。この側壁絶縁膜81は
シリコン窒化膜に限らず、シリコン酸化膜等を用いるこ
とも可能である。
【0059】この後、図8(d)に示すように、前記側
壁絶縁膜81をマスクとして半導体基板71にN型の不
純物と、P型の不純物が順次イオン注入され、ディープ
・ソース/ドレイン領域が形成される。すなわち、P型
ウェル領域74内にN型のソース/ドレイン領域82が
形成され、N型ウェル領域76内にP型のソース/ドレ
イン領域83が形成される。さらに、N型ウェル領域7
5内にP型のソース/ドレイン領域84が形成される。
このようにして形成されたPチャネルトランジスタから
なるESD保護素子85は、エクステンション拡散層を
有していない。また、同様にして形成される図示せぬN
チャネルトランジスタからなるESD保護素子もエクス
テンション拡散層を有していない。ESD保護素子のド
レイン領域には第1の実施例と同様に入力パッドが接続
され、ソース領域及びゲート電極は接地される。
【0060】上記第2の実施例によれば、内部回路を構
成するトランジスタはエクステンション拡散層を有する
のに対して、ESD保護素子85を形成するトランジス
タはエクステンション拡散層を有していない。このた
め、ESD保護素子85のソース/ドレイン領域84
は、ゲート電極と側壁絶縁膜の境界より外側に位置し、
ゲート電極とオーバーラップする部分を有していない。
このため、ドレイン領域に高電圧が印加された場合にお
いても、従来のように、ゲート電極とドレインの相互間
に高電界が生じることを防止できる。したがって、ES
D保護素子85の破壊を防止することが可能である。
【0061】また、ESD保護素子85は、内部回路を
構成するMOSFETの製造プロセスと同等若しくは最
小限の変更のみにより形成できる利点を有している。
【0062】(第3の実施例)図9、図10は、本発明
の第3の実施例を示すものであり、第2の実施例と同一
部分には同一符号を付す。
【0063】第3の実施例のESD保護素子は、MOS
FET型ESD保護素子からゲート電極を取り除くこと
により、ゲート電極とドレイン領域のオーバーラップ部
分が形成されることを防いでいる。
【0064】図9、図10を参照して、第3の実施例に
係るESD保護素子の製造方法にいて説明する。
【0065】先ず、図9(a)に示すように、半導体基
板71内に素子分離領域72、73が形成される。半導
体基板71内において、Nチャネルトランジスタの形成
領域70aにはP型ウェル領域74が形成され、例えば
PチャネルトランジスタからなるESD保護素子の形成
領域70c、及びPチャネルトランジスタの形成領域7
0bには、N型ウェル領域75、76が形成される。さ
らに、半導体基板71上にゲート絶縁膜77を介して、
例えばポリシリコンからなる複数のゲート電極78が形
成される。
【0066】次に、図9(b)に示すように、ゲート電
極78をマスクとして、半導体基板71内に不純物が注
入される。これにより、P型ウェル領域74内にN型の
エクステンション拡散層79が形成され、N型ウェル領
域75、76内にP型のエクステンション拡散層80
a、80bが形成される。
【0067】次に、図9(c)に示すように、第1の実
施例と同様にして、ゲート電極78の側面に、例えばシ
リコン窒化膜からなる側壁絶縁膜81がそれぞれ形成さ
れる。
【0068】この後、図9(d)に示すように、前記側
壁絶縁膜81をマスクとして半導体基板71にN型の不
純物と、P型の不純物が順次イオン注入される。これに
より、P型ウェル領域74内にN型のソース/ドレイン
領域82が形成され、N型ウェル領域76内にP型のソ
ース/ドレイン領域83が形成される。さらに、N型ウ
ェル領域75内にP型のソース/ドレイン領域84が形
成される。
【0069】次に、Nチャネルトランジスタの形成領域
70aと、Pチャネルトランジスタの形成領域70bが
図示せぬレジスト膜により覆われ、ESD保護素子の形
成領域70cが露出される。この状態において、ESD
保護素子の形成領域70cにあるゲート電極78と側壁
絶縁膜81がエッチングされ除去される。
【0070】すなわち、図10に示すように、上記のよ
うにして形成されたESD保護素子85は、内部回路部
分のトランジスタと同様にエクステンション領域、及び
ソース/ドレイン領域を有し、ゲート電極を有していな
い構成とされている。
【0071】上記第3の実施例によれば、ESD保護素
子85はゲート電極を有していない。このため、ゲート
電極とソース/ドレイン領域のオーバーラップ部分がな
いため、ESD保護素子85に高電界が集中することを
防止でき、ESD保護素子の破壊を防止できる。
【0072】また、ESD保護素子85は、内部回路を
構成するMOSFETの製造プロセスと同等若しくは最
小限の変更のみにより形成できる利点を有している。
【0073】(第4の実施例)図11、図12は、本発
明の第4の実施例を示しており、第2の実施例と同一部
分には、同一符号を付す。
【0074】第4の実施例に示すESD保護素子は、E
SD保護素子の形成領域に対するイオン注入をゲート電
極ではなくレジスト膜をマスクとして行なう。このよう
な方法でゲート電極を有しないESD保護素子を形成す
る。
【0075】図11、図12を参照して、第4の実施例
に係るESD保護素子の製造方法について説明する。
【0076】先ず、図11(a)に示すように、半導体
基板71内に素子分離領域72、73が形成される。半
導体基板71内において、Nチャネルトランジスタの形
成領域70aにはP型ウェル領域74が形成され、例え
ばPチャネルトランジスタからなるESD保護素子の形
成領域70c、及びPチャネルトランジスタの形成領域
70bには、N型ウェル領域75、76が形成される。
さらに、半導体基板71上にゲート絶縁膜77を介し
て、例えばポリシリコンからなる複数のゲート電極78
が形成される。この際、ESD保護素子の形成領域70
cには、ゲート電極が形成されない。
【0077】次に、図11(b)に示すように、ゲート
電極78をマスクとして、半導体基板71内に不純物が
注入される。これにより、P型ウェル領域74内にN型
のエクステンション拡散層79が形成され、N型ウェル
領域76内にP型のエクステンション拡散層80が形成
される。この際、図示せぬパターニングされたレジスト
膜を用いて、イオン注入時にESD保護素子部分には不
純物が注入されないようにする。すなわち、N型のエク
ステンション拡散層79を形成する場合、ESD保護素
子の形成領域70cとPチャネルトランジスタの形成領
域70bがレジスト膜により覆われる。また、P型エク
ステンション拡散層80を形成する場合、ESD保護素
子の形成領域70cとNチャネルトランジスタの形成領
域70aがレジスト膜により覆われる。これにより、図
11(b)に示すように、ESD保護素子のみにエクス
テンション拡散層が存在しない構造を形成できる。
【0078】次に、図11(c)に示すように、ゲート
電極78の側面に、例えばシリコン窒化膜からなる側壁
絶縁膜81がそれぞれ形成される。
【0079】この後、N型のソース/ドレイン領域、及
びP型のソース/ドレイン領域が形成される。
【0080】図12(a)はP型のソース/ドレイン領
域を形成する場合を示している。この場合、Pチャネル
トランジスタの形成領域70bについては、前記側壁絶
縁膜81をマスクとしてP型の不純物がイオン注入され
る。また、ESD保護素子の形成領域70cについて
は、ゲート電極の形成位置に対応してパターニングされ
たレジスト膜86が形成され、このレジスト膜86をマ
スクとしてP型の不純物イオンが注入される。さらに、
Nチャネルトランジスタの形成領域70aはレジスト膜
86により覆われている。このようにして、N型ウェル
76内にP型のソース/ドレイン領域83が形成され、
N型ウェル75内にP型のソース/ドレイン領域84が
形成される。
【0081】図12(a)は、Pチャネルトランジスタ
からなるESD保護素子を形成する場合を示している。
しかし、NチャネルトランジスタからなるESD保護素
子を形成する場合は、ESD保護素子の形成領域におけ
るゲート電極位置とPチャネルトランジスタの形成領域
70bを覆うようにパターニングされたレジスト膜を形
成し、このレジスト膜をマスクとしてN型の不純物イオ
ンを注入すればよい。これにより、P型ウェル領域74
内にN型のソース/ドレイン領域82が形成され、Nチ
ャネルトランジスタからなるESD保護素子の形成領域
に図示せぬN型のソース/ドレイン領域が形成される。
【0082】この際、ESD保護素子の形成領域に設け
られるレジスト膜の幅は、ウェルの不純物濃度を考慮し
てESD保護動作に最適な条件となるように調整する必
要がある。具体的には通常の使用条件において、ESD
保護素子がオフし、ESD保護素子のドレイン領域に内
部回路の素子を破壊するような高電圧が印加された際、
速やかにパンチスルーして電荷を接地に逃がすことが必
要である。このため、このような動作を可能とするレジ
スト膜の幅が必要である。
【0083】最後に、図12(b)に示すように、レジ
スト膜86が除去される。
【0084】上記のようにして形成されたPチャネルト
ランジスタからなるESD保護素子85のドレイン領域
には第1の実施例と同様に入力パッドが接続され、ソー
ス領域は接地される。さらに、ESD保護素子85の上
部は、内部回路と同様に絶縁膜により覆われる。
【0085】上記第4の実施例によれば、ESD保護素
子85はゲート電極を持たず、且つウェル75とは逆導
電型のソース/ドレイン領域84を有している。このた
め、ゲート電極とドレイン領域のオーバーラップを回避
することができ、ドレイン領域に高電圧が印加された
際、ESD保護素子の破壊を防止することができる。
【0086】また、この実施例の製造方法の場合、ES
D保護素子の形成領域にゲート電極を形成しないため、
第3の実施例のように、ESD保護素子のゲート電極を
除去する必要がない。したがって、製造工程を削減でき
る利点を有している。
【0087】尚、上記実施例において、ESD保護素子
の形成領域に対するイオン注入は、ソース/ドレイン領
域の形成時に行った。しかし、これに限定されるもので
はなく、エクステンション領域を形成する際にESD保
護素子の形成領域にレジストでマスクを形成し、イオン
注入を行ってもよい。
【0088】(第5の実施例)図13は、本発明の第5
の実施例を示すものであり、第4の実施例と同一部分に
は同一符号を付す。この実施例は、サリサイドブロック
膜を用いてESD保護素子の形成領域に不純物イオンを
注入することを特徴としている。
【0089】図13を参照して、第5の実施例に係るE
SD保護素子の製造方法について説明する。この実施例
において、エクステンション拡散層を形成するまでの工
程は、第4の実施例と同様である。
【0090】すなわち、図13(a)に示すように、半
導体基板71内に素子分離領域72、73が形成され
る。半導体基板71内において、Nチャネルトランジス
タの形成領域70aにはP型ウェル領域74が形成さ
れ、例えばPチャネルトランジスタからなるESD保護
素子の形成領域70c、及びPチャネルトランジスタの
形成領域70bには、N型ウェル領域75、76が形成
される。さらに、半導体基板71上にゲート絶縁膜77
を介して、例えばポリシリコンからなる複数のゲート電
極78が形成される。この際、ESD保護素子の形成領
域70cには、ゲート電極が形成されない。
【0091】次に、図13(b)に示すように、ゲート
電極78をマスクとして、半導体基板71内に不純物が
注入される。これにより、P型ウェル領域74内にN型
のエクステンション拡散層79が形成され、N型ウェル
領域76内にP型のエクステンション拡散層80が形成
される。
【0092】次に、図13(c)に示すように、ゲート
電極78の側面に、例えばシリコン窒化膜からなる側壁
絶縁膜81がそれぞれ形成される。この際、ESD保護
素子の形成領域70cには、ゲート電極の形成位置に対
応して、側壁絶縁膜をパターニングすることにより得ら
れたゲート電極と同様の形状からなるサリサイド形成阻
止層としての絶縁膜90が形成される。
【0093】すなわち、例えば半導体基板71の全面に
シリコン窒化膜を堆積した後、ESD保護素子の形成領
域70cで、ゲート電極の形成位置に対応してパターニ
ングされたレジスト膜が形成される。このレジスト膜を
マスクとして例えばRIEによりエッチングすることに
より、図13(c)に示す絶縁膜90が形成される。
【0094】このサリサイド形成阻止層としての絶縁膜
90は、例えばソース/ドレイン領域及びゲート電極上
にセルフアラインでシリサイド層を形成する際に、ES
D保護素子の形成領域70cで、ゲート電極の形成位置
にシリサイド層が形成されることを防止するものであ
る。この実施例では側壁絶縁膜81の形成と絶縁膜90
の形成を同一工程で行ったが、別々の工程で行ってもよ
い。例えばポリシリコンにより抵抗を形成した後、この
抵抗上にシリサイド層が形成されることを阻止する際
に、前記絶縁膜90を形成しても良い。
【0095】この後、N型のソース/ドレイン領域、及
びP型のソース/ドレイン領域が形成される。このと
き、ESD保護素子の形成領域70cにおいては、絶縁
膜90をマスクとして不純物イオンが注入される。この
ようにして、P型ウェル74内にN型のソース/ドレイ
ン領域82が形成される。また、N型ウェル76内にP
型のソース/ドレイン領域83が形成され、N型ウェル
75内にP型のソース/ドレイン領域84が形成され
る。
【0096】上記第5の実施例によれば、ESD保護素
子85はゲート電極を持たずに、サリサイドブロック層
からなる絶縁膜90を有し、且つウェル75とは逆導電
型のソース/ドレイン領域84を有している。このた
め、ゲート電極とドレイン領域のオーバーラップを回避
することができ、ドレイン領域に高電圧が印加された
際、ESD保護素子の破壊を防止することができる。
【0097】また、ESD保護素子85は、内部回路を
構成するMOSFETの製造プロセスと同等若しくは最
小限の変更のみにより形成できる利点を有している。
【0098】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の要旨を変えない範囲で種々変形実施可
能なことは勿論である。
【0099】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、製造工程の増加を抑えて内部回路領域のトランジス
タとESD保護素子としてのトランジスタを形成するこ
とができ、さらに、ゲート電極とドレイン領域とのオー
バーラップ部分における絶縁破壊を防止することが可能
な半導体装置とその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を示す断面図。
【図2】図1に示すESD保護素子の動作を示す図。
【図3】図3(a)(b)は、図1に示す半導体装置の
製造工程を示す断面図。
【図4】図4(a)(b)は、図3(b)に続く製造工
程を示す断面図。
【図5】図5(a)(b)は、図4(b)に続く製造工
程を示す断面図。
【図6】図6(a)(b)は、図5(b)に続く製造工
程を示す断面図。
【図7】図1の変形例を示す断面図。
【図8】図8(a)乃至図8(d)は、本発明の第2の
実施例を示すものであり、製造工程順に示す断面図。
【図9】図9(a)乃至図9(d)は、本発明の第3の
実施例を示すものであり、製造工程順に示す断面図。
【図10】図9(d)に続く製造工程を示す断面図。
【図11】図11(a)乃至図11(c)は、本発明の
第4の実施例を示すものであり、製造工程順に示す断面
図。
【図12】図12(a)(b)は、図11(c)に続く
製造工程を示す断面図。
【図13】図13(a)乃至図13(d)は、本発明の
第5の実施例を示すものであり、製造工程順に示す断面
図。
【図14】従来の半導体装置の一例を示す断面図。
【符号の説明】
20…半導体基板、 21…P型ウェル領域、 22、23、24、25、26…フィールド酸化膜、 27…内部回路領域、 28…入力回路領域、 31、32…P型ウェル領域、 34、35…N型ウェル領域、 37〜40…ゲート電極、 n-、p-…LDD領域、 n+、p+…ソース/ドレイン領域、 41…側壁絶縁膜、 42…コバルトシリサイド層、 43…入力パッド N1、N2…NチャネルMOSトランジスタ、 P1、P2…PチャネルMOSトランジスタ。 71…半導体基板、 74…P型ウェル領域、 75、76…N型ウェル領域、 78…ゲート電極、 79…N型のエクステンション拡散層、 80、80a、80b…P型のエクステンション拡散
層、 81…側壁絶縁膜、 82…N型のソース/ドレイン領域、 83、84…P型のソース/ドレイン領域、 85…ESD保護素子、 86…レジスト膜、 90…サリサイドブロック層からなる絶縁膜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 Fターム(参考) 5F038 BE07 BH07 BH13 CD19 EZ20 5F040 DA23 DB01 DC01 EA02 EC01 EC07 EC13 EF02 EH02 EK01 FA03 FA05 FA07 FB02 FC02 FC11 FC19 FC21 5F048 AA02 AA09 AB06 AC03 BA01 BB03 BB06 BB07 BB08 BB12 BC06 BE02 BE03 BF06 BG11 CC08 CC09 CC15 CC19 DA25 DA27

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレインが入力パッドに接続され、ゲー
    ト及びソースが接地された第1のNチャネルトランジス
    タ、及び第1のPチャネルトランジスタと、 LDD構造を有する第2のNチャネルトランジスタ、及
    び第2のPチャネルトランジスタとを有し、 前記第1のNチャネルトランジスタ及び第1のPチャネ
    ルトランジスタはLDD構造とされ、チャネル領域の不
    純物濃度が前記第2のNチャネルトランジスタ及び第2
    のPチャネルトランジスタの不純物濃度より低く設定さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のNチャネルトランジスタ及び
    第1のPチャネルトランジスタのゲート長は、前記第2
    のNチャネルトランジスタ及び第2のPチャネルトラン
    ジスタのゲート長より長く設定されていることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体基板の表面領域に複
    数の素子分離領域を形成する工程と、 前記半導体基板の内部回路領域に第1導電型の第1のウ
    ェル領域、及び第2導電型の第2のウェル領域を形成
    し、前記半導体基板の入力回路領域に第1導電型の第3
    のウェル領域及び第2導電型の第4のウェル領域を形成
    する工程と、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にポリシリコン膜を形成し、このポ
    リシリコン膜及び前記ゲート絶縁膜をエッチングし、前
    記第1、第2、第3、第4のウェル領域上に第1、第
    2、第3、第4のゲート電極を形成する工程と、 前記第1、第3のゲート電極をマスクとして前記第1、
    第3のウェル領域に第2導電型の不純物を導入して、第
    2導電型の第1の不純物拡散領域を形成し、前記第2、
    第4のゲート電極をマスクとして前記第2、第4のウェ
    ル領域に第1導電型の不純物を導入して、第1導電型の
    第1の不純物拡散領域を形成する工程と、 前記第1乃至第4のゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形
    成する工程と、 前記側壁絶縁膜をマスクとして前記第1、第3のウェル
    領域内に前記第2導電型の第1の不純物拡散領域より濃
    度が高い第2導電型の不純物を導入して、第2導電型の
    第2の不純物拡散領域を形成し、前記側壁絶縁膜をマス
    クとして前記第2、第4のウェル領域に前記第1導電型
    の第1の不純物拡散領域より濃度が高い第1導電型の不
    純物を導入し、第1導電型の第2の不純物拡散領域を形
    成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 第1導電型の半導体基板の表面領域に複
    数の素子分離領域を形成する工程と、 前記半導体基板の内部回路領域に第1導電型の第1のウ
    ェル領域、及び第2導電型の第2のウェル領域を形成
    し、前記半導体基板の入力回路領域に第1導電型の第3
    のウェル領域及び第2導電型の第4のウェル領域を形成
    する工程と、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にポリシリコン膜を形成し、このポ
    リシリコン膜及び前記ゲート絶縁膜をエッチングし、前
    記第1、第2、第3、第4のウェル領域上に第1、第
    2、第3、第4のゲート電極を形成する工程と、 前記第1、第3のゲート電極をマスクとして前記第1、
    第3のウェル領域に第2導電型の不純物を導入して、第
    2導電型の第1の不純物拡散領域を形成し、前記第2、
    第4のゲート電極をマスクとして前記第2、第4のウェ
    ル領域に第1導電型の不純物を導入して、第1導電型の
    第1の不純物拡散領域を形成する工程と、 前記第1乃至第4のゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形
    成する工程と、 前記側壁絶縁膜をマスクとして前記第1のウェル領域に
    第2導電型の第1の不純物拡散領域より濃度が高い第2
    導電型の不純物を導入して、第2導電型の第2の不純物
    拡散領域を形成し、前記側壁絶縁膜をマスクとして前記
    第2のウェル領域に第1導電型の第1の不純物拡散領域
    より濃度が高い第1導電型の不純物を導入し、第1導電
    型の第2の不純物拡散領域を形成する工程とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体基板の表面領域に複
    数の素子分離領域を形成する工程と、 前記半導体基板の内部回路領域に第1導電型の第1のウ
    ェル領域、及び第2導電型の第2のウェル領域を形成
    し、前記半導体基板の入力回路領域に第1導電型の第3
    のウェル領域及び第2導電型の第4のウェル領域を形成
    する工程と、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にポリシリコン膜を形成し、このポ
    リシリコン膜及び前記ゲート絶縁膜をエッチングし、前
    記第1、第2、第3、第4のウェル領域上に第1、第
    2、第3、第4のゲート電極を形成する工程と、 前記第1のゲート電極をマスクとして前記第1のウェル
    領域に第2導電型の不純物を導入して、第2導電型の第
    1の不純物拡散領域を形成し、前記第2のゲート電極を
    マスクとして前記第2のウェル領域に第1導電型の不純
    物を導入して、第1導電型の第1の不純物拡散領域を形
    成する工程と、 前記第1乃至第4のゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形
    成する工程と、 前記側壁絶縁膜をマスクとして前記第1、第3のウェル
    領域に第2導電型の第1の不純物拡散領域より濃度が高
    い第2導電型の不純物を導入して、第2導電型の第2の
    不純物拡散領域を形成し、前記側壁絶縁膜をマスクとし
    て前記第2、第4のウェル領域に第1導電型の第1の不
    純物拡散領域より濃度が高い第1導電型の不純物を導入
    し、第1導電型の第2の不純物拡散領域を形成する工程
    とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第3、第4のウェル領域を形成する
    工程は、前記第1のウェル領域を形成するための第1導
    電型の不純物と、前記第2のウェル領域を形成するため
    の第2導電型の不純物を導入して形成されることを特徴
    とする請求項3乃至5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第3のウェル領域の不純物濃度は、
    前記第1のウェル領域の不純物濃度より低く設定され、
    前記第4のウェル領域の不純物濃度は、前記第2のウェ
    ル領域の不純物濃度より低く設定されていることを特徴
    とする請求項3乃至5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 MOSトランジスタのドレイン領域とソ
    ース領域間のパンチスルーを利用したESD保護素子で
    あって、 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
    電極と、 前記ゲート電極の側面に設けられた側壁絶縁膜と、 前記半導体基板内で前記側壁絶縁膜と前記ゲート電極の
    境界より外側に設けられたドレイン/ソース領域とを具
    備することを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 MOSトランジスタのドレイン領域とソ
    ース領域間のパンチスルーを利用したESD保護素子で
    あって、 半導体基板内に所定距離離間して形成されたエクステン
    ション領域と、 前記半導体基板内で前記エクステンション領域の両側に
    連続して設けられたドレイン/ソース領域とを具備し、 ゲート電極を持たないことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 MOSトランジスタのドレイン領域と
    ソース領域間のパンチスルーを利用したESD保護素子
    であって、 半導体基板内に所定距離離間して形成されたドレイン/
    ソース領域とを具備し、 ゲート電極を持たないことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 MOSトランジスタのドレイン領域と
    ソース領域間のパンチスルーを利用したESD保護素子
    であって、 半導体基板上に設けられたゲート電極と同様の形状の絶
    縁膜と、 前記半導体基板内で、前記絶縁膜の両側に形成されたド
    レイン/ソース領域とを具備することを特徴とする半導
    体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板上の内部回路素子を形成す
    る第1の領域と、ESD保護素子を形成する第2の領域
    にゲート絶縁膜を介して第1、第2のゲート電極を形成
    する工程と、 前記第1のゲート電極をマスクとして、前記第1の領域
    に不純物を注入し、エクステンション拡散層を形成する
    工程と、 前記第1、第2のゲート電極の側面にそれぞれ側壁絶縁
    膜を形成する工程と、 前記側壁絶縁膜をマスクとして、前記第1、第2の領域
    に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工
    程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上の内部回路素子を形成す
    る第1の領域と、ESD保護素子を形成する第2の領域
    にゲート絶縁膜を介して第1、第2のゲート電極を形成
    する工程と、 前記第1、第2のゲート電極をマスクとして、前記第
    1、第2の領域に不純物を注入し、エクステンション拡
    散層をそれぞれ形成する工程と、 前記第1、第2のゲート電極の側面にそれぞれ側壁絶縁
    膜を形成する工程と、 前記側壁絶縁膜をマスクとして、前記第1、第2の領域
    に不純物を注入し、ソース/ドレイン領域をそれぞれ形
    成する工程と、 前記第2の領域の前記第2のゲート電極、及び側壁絶縁
    膜を除去する工程とを具備することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板上の内部回路素子を形成す
    る第1の領域と、ESD保護素子を形成する第2の領域
    のうち、前記第1の領域のみにゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、前記第1の領域に不純
    物を注入し、エクステンション拡散層を形成する工程
    と、 前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記側壁絶縁膜をマスクとして、前記第1の領域に不純
    物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、 前記第2の領域のゲート電極形成位置に、ゲート電極と
    同様の幅を有するマスクを用いて不純物を注入し、ソー
    ス/ドレイン領域を形成する工程と、 前記マスクを除去する工程とを具備することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板上の内部回路素子を形成す
    る第1の領域と、ESD保護素子を形成する第2の領域
    のうち、前記第1の領域のみにゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、前記第1の領域に不純
    物を注入し、エクステンション拡散層を形成する工程
    と、 前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記側壁絶縁膜をマスクとして、前記第1の領域に不純
    物を注入し、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、 前記第2の領域のゲート電極形成位置に、ゲート電極と
    同様の幅を有する絶縁膜を用いて不純物を注入し、ソー
    ス/ドレイン領域を形成する工程とを具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記絶縁膜は、前記側壁絶縁膜の形成
    時に側壁絶縁膜をパターニングすることにより形成され
    たサリサイド形成阻止層からなることを特徴とする請求
    項15記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記絶縁膜は、抵抗上に形成される絶
    縁膜をパターニングすることにより形成されたサリサイ
    ド形成阻止層からなることを特徴とする請求項15記載
    の半導体装置の製造方法。
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