JP2001076467A - 編集装置、編集方法 - Google Patents

編集装置、編集方法

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JP2001076467A
JP2001076467A JP2000223888A JP2000223888A JP2001076467A JP 2001076467 A JP2001076467 A JP 2001076467A JP 2000223888 A JP2000223888 A JP 2000223888A JP 2000223888 A JP2000223888 A JP 2000223888A JP 2001076467 A JP2001076467 A JP 2001076467A
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track
music
jog dial
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JP2000223888A
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Junichi Aramaki
純一 荒牧
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディバイド編集操作を非常に簡略化させ操作
性を向上させる。 【構成】 回動操作及び押圧操作が可能とされた操作手
段(ジョグダイヤル)を設け、ジョグダイヤルの回転に
より入力値としての変数がインクリメント又はデクリメ
ントされるようにする。そしてこれをトラックナンバの
選択、ディバイド位置設定操作に用いる。またジョグダ
イヤルの押圧操作はこれらの入力の際のエンターと同等
のキー操作として扱うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラック単位で例えば音
声データ等のデータに対する編集を行なうことができる
編集装置及び編集方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユーザーが音楽データ等を記録すること
のできるデータ書き換え可能なディスクメディアが例え
ばミニディスクシステムとして知られており、このよう
なディスクメディアでは、既に楽曲等のデータが記録さ
れているエリアや未記録エリアを管理するデータ領域
(ユーザーTOC,以下U−TOCという)が設けら
れ、例えば記録、編集、消去等の動作の終了毎にこの管
理データも書き換えられるようになされている。
【0003】そして、例えば或る楽曲の録音を行なおう
とする際には、録音装置はU−TOCからディスク上の
未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録して
いくようになされている。また、再生装置においては再
生すべき楽曲(トラック)が記録されているエリアをU
−TOCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動
作を行なう。
【0004】ところで、光磁気ディスク(MOディス
ク)等の記録可能のディスクメディアにおいては、DA
Tやコンパクトカセットテープ等のテープ状記録媒体に
比べてランダムアクセスがきわめて容易であり、従っ
て、ディスク上の内周側から外周側に向かって第1トラ
ックから第nトラックまで順序正しく記録して行く必要
はない。つまり、各楽曲がディスク上では物理的にバラ
バラの位置に記録されていても、第1トラックから第n
トラックまでの各楽曲の記録されているアドレスが管理
されていくかぎり、正しい曲順で再生していくことがで
きる。
【0005】さらに、例えば1つのトラック(楽曲)も
必ずしも連続したセグメント(なお、セグメントとは物
理的に連続したデータが記録されている部分のことをい
うこととする)に記録する必要はなく、ディスク上にお
いて離散的に複数のセグメントに分けて記録してしまっ
ても問題ない。
【0006】特に、光磁気ディスクから読み出されたデ
ータを高速レートで一旦バッファRAMに蓄え、バッフ
ァRAMから低速レートで読出を行なって音声再生信号
として復調処理していくシステムでは、セグメント間の
アクセスにより、一時的に光磁気ディスクからのデータ
読出が中断されてしまっても、再生音声がとぎれること
なく出力することができる。
【0007】従って、セグメント内の記録再生動作と高
速アクセス動作(バッファRAMの書込レートと読出レ
ートの差によって生じるデータ蓄積量による再生可能時
間以内に終了するアクセス動作)とを繰り返していけ
ば、1つの楽曲のトラックが複数のセグメントに別れて
物理的に分割されていても楽曲の記録/再生に支障はな
いようにすることができる。
【0008】例えば図28に示すように第1曲目がセグ
メントM1 、第2曲目がセグメントM2 として連続的に
記録されているが、第4曲目、5曲目としてセグメント
4(1)〜M4(4)、M5(1)〜M5(2)に示すようにディスク
上に分割して記録されることも可能である。(なお、図
28はあくまでも模式的に示したもので、実際には1つ
のセグメントは数〜数100周回トラック分もしくはそ
れ以上にわたることが多い。)
【0009】光磁気ディスクに対して楽曲の記録や消去
が繰り返されたとき、記録する楽曲の演奏時間や消去し
た楽曲の演奏時間の差によりトラック上の空き領域が不
規則に発生してしまうが、このように離散的な記録を実
行することにより、例えば消去した楽曲よりも長い楽曲
を、その消去部分を活用して記録することが可能にな
り、記録/消去の繰り返しにより、データ記録領域の無
駄が生じることは解消される。なお、記録されるのは必
ずしも『楽曲』に限らず、音声信号であれば如何なるも
のも含まれるが、本明細書では内容的に連続する1単位
のデータ(トラック)としては楽曲が記録されると仮定
して説明を行なう。
【0010】そしてこのようなディスクに対しては、記
録時には複数の未記録領域となるセグメントをアクセス
しながら録音を継続していき、また再生時には1つの楽
曲が正しく連続して再生されるようにセグメントがアク
セスされていかなければならない。このために必要な、
1つの楽曲内のセグメント(例えばM4(1)〜M4(4))を
連結するためのデータや、未記録領域を示すデータは、
上記したように記録動作や消去動作毎に書き換えられる
U−TOC情報として保持されており、記録/再生装置
はこのU−TOC情報を読み込んでヘッドのアクセスを
行なうことにより、適正に記録/再生動作をなすように
制御される。
【0011】なお、ディスク上の記録データは、図29
のように4セクターの(1セクタ=2352バイト)サ
ブデータ領域と32セクターのメインデータ領域からな
るクラスタCL(=36セクタ−)単位で形成されてお
り、1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラス
タは2〜3周回トラック分に相当する。なお、アドレス
は1セクター毎に記録される。4セクターのサブデータ
領域はサブデータやリンキングエリアとしてなどに用い
られ、TOCデータ、オーディオデータ等の記録は32
セクターのメインデータ領域に行なわれる。
【0012】また、セクターはさらにサウンドグループ
に細分化され、2セクターが11サウンドグループに分
けられている。そして、サウンドグループ内には512
サンプルのデータがLチャンネルとRチャンネルに分け
られて記録されることになる。1サウンドグループは1
1.6msecの時間に相当する音声データ量となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクに
記録されている各トラックの内、所望のトラックを再生
させたい時は、ユーザーはAMS(頭だし)操作を行な
ってトラックナンバを選択することになる。このために
再生装置には通常、AMSキーとして次曲頭だしキーと
前曲頭だしキーが設けられており、これらのキーにより
ステップずつトラックナンバをインクリメント(又はデ
クリメント)させて所望の曲を選択することになる。
【0014】ところが、この場合、トラックナンバとし
て離れた位置にあるトラックを選択したい場合などは何
回もキーを押さなければならず操作が非常に面倒であ
る。例えば第20曲を再生させたい場合は次曲頭だしキ
ーを20回押さなければならない。さらに、選択したト
ラックナンバのトラックを再生させるために選択決定キ
ーを押さなければならず、操作は一層面倒となる。
【0015】なお、機器によってはダイレクト選曲キー
として数字キーとして例えば1〜25程度までの数字キ
ーを用意し、例えば20曲目を選択したい場合は、『2
0』の数字キーを押すだけでよいとしたものもあるが、
多数の数字キーを設ける必要から機器の操作パネル部分
に広いスペースが必要になり、機器の小型化の要請に反
し、必ずしも全ての種類の再生装置にとっては適当では
ない。また、キーが用意されていないトラックナンバに
ついては同様に操作が面倒となる。例えばミニディスク
システムの場合、後述するが1枚のディスクに最大25
5曲まで録音可能とされているが、数字キーが25まで
しか設けられていない場合、第26曲目から第255曲
目まではダイレクト選曲ができず、結局AMSキーを何
度も押さなければならないことになる。
【0016】さらに、ミニディスクシステムを例にあげ
ると、各曲やディスクに対応して曲名等の文字列を入力
することができ、また、内蔵の時計機能により現在日時
を把握することができる。また、プログラム再生機能と
してユーザーがプログラム指定した曲順で再生を行なっ
たり、所望の位置でトラックを分割(ディバイド編集処
理)或は曲番(トラックナンバ)の変更(ムーブ編集処
理)を行なうことができる。ところが、これらのプログ
ラム再生処理や編集処理のためのユーザーの操作も煩雑
であるという問題もある。
【0017】即ち文字列入力の際に入力すべき文字の選
択及び選択決定(エンター)のために何度も所定のキー
を押さなければならず、また時計設定の際も同様であ
る。さらにプログラム指定の選曲操作、ディバイド処理
のディバイド位置の設定操作、及びムーブ処理における
変更すべき曲番の選択操作についても、何度も所定のキ
ーを押さなければならず、非常に操作が煩わしい。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みてなされもので、ダイレクト選曲キー等を設けず
に編集のためのユーザー操作を非常に簡略化させ、操作
性を向上させることを目的とする。
【0019】このため本発明では1単位のデータである
トラックが少なくとも1つ記録される記録領域と、上記
トラックを管理する管理情報が記録されている管理領域
と、を備えてなる記録媒体上の所定トラックを分割編集
する編集装置において、回転操作及び押圧操作が可能な
操作手段と、再生中の所定トラックの任意の箇所での上
記操作手段の押圧操作の有無を判別する判別手段と、上
記判別手段にて再生中の所定トラックの任意の箇所で上
記操作手段の押圧操作が有ったと判別された場合には、
上記再生中の所定トラックの任意の箇所を起点に所定期
間の繰返再生を行うように制御し、上記操作手段の押圧
操作後に上記操作手段の回転操作が行われた場合には上
記繰返再生を行っている起点を上記操作手段の回転操作
方向に応じて前後方向に移動するように制御し、上記操
作手段の押圧操作後に再度上記操作手段の押圧操作がな
された場合には上記繰返再生を行っている起点を分割位
置として決定する制御手段と、上記制御手段で決定され
た分割位置に基づいて上記管理情報を編集する編集手段
とを備えるようにする。
【0020】さらに表示手段を備え、上記判別手段にて
再生中の所定トラックの任意の箇所で上記操作手段の押
圧操作が有ったと判別された場合に、上記表示手段にリ
ハーサルの旨を示す表示を行うようにする。
【0021】上記制御手段は、上記操作手段の右回転操
作で上記繰返再生を行っている起点を前進させるように
制御する。また、上記操作手段の左回転操作で上記繰返
再生を行っている起点を後退させるように制御する。
【0022】本発明の編集方法は、再生中の所定トラッ
クの任意の箇所での、ユーザによる回転操作及び押圧操
作が可能な操作部の押圧操作の有無を判別する判別ステ
ップと、上記判別ステップにて、再生中の所定トラック
の任意の箇所でユーザによる上記操作部の押圧操作が有
ったと判別された場合には、上記再生中の所定トラック
の任意の箇所を起点に所定期間の繰返再生を行うように
制御する繰返再生制御ステップと、上記操作部の押圧操
作後に上記操作部の回転操作が行われた場合には上記繰
返再生を行っている起点を上記操作部の回転操作方向に
応じて前後方向に移動するように制御する起点移動ステ
ップと、上記操作部の押圧操作後に再度上記操作部の押
圧操作がなされた場合には上記繰返再生を行っている起
点を分割位置として決定する決定ステップと、上記決定
された分割位置に基づいて上記管理情報を編集する編集
ステップと、が行われるようにする。
【0023】
【作用】回動操作及び押圧操作が可能とされた操作手段
(ジョグダイヤル)を設けることにより、回動量に応じ
て入力値を設定でき、例えばトラックナンバ等において
離れた数値でもユーザーは容易に選択できる。さらに、
このジョグダイヤルを押すことでエンター操作とすれ
ば、ユーザーは選択決定の際に他のキー等を操作する必
要はなく、操作は簡易化される。つまり、ユーザーはジ
ョグダイヤルを回して値を選択した後、エンターする場
合はそのままそのジョグダイヤルを押せばよい。
【0024】
【実施例】以下、図1〜図27を用いて本発明の編集装
置の一実施例として、光磁気ディスク(ミニディスク)
を記録媒体として用いた記録再生装置をあげ、次の順序
で説明する。 1.記録再生装置の構成 2.P−TOCセクター 3.U−TOCセクター ・U−TOCセクター0 ・U−TOCセクター1 ・U−TOCセクター2 4.ディスクのエリア構造 5.ディバイド処理 6.ムーブ処理 7.ジョグダイヤルによる入力動作 8.ジョグダイヤルによる選曲/AMS処理 9.ジョグダイヤルによる時計設定処理 10.ジョグダイヤルによる文字入力処理 11.ジョグダイヤルによるプログラム指定入力処理 12.ジョグダイヤルによるディバイド処理 13.ジョグダイヤルによるムーブ処理
【0025】<1.記録再生装置の構成>図1(a)は
記録再生装置の外観を示す正面図である。30は記録再
生装置本体、31は例えば液晶ディスプレイによる表示
部であり図1(b)のように動作状態表示部31M、レ
ベル表示部31L、ミュージックカレンダー表示部31
Cが設けられている。動作状態表示部31Mでは、その
ときの動作、モード等の各種の状況に応じて、トラック
ナンバ、再生時間、記録/再生進行時間、タイトル文
字、動作モード、動作状態などが表示される。
【0026】またレベル表示部31Lでは録音時の記録
レベル、再生時の再生レベルがバー形態で表示される。
ミュージックカレンダー表示部31Cでは装填されたデ
ィスクに記録されているトラックナンバを示す表示がな
される。図1(b)は例えば15曲が記録されたディス
クの第2曲目の再生動作中の表示状態を例示したもの
で、動作状態表示部31Mには、トラックナンバ、再生
進行時間、及び再生動作状態を示すシンボルが表示され
ている。またミュージックカレンダーとしては1曲目の
表示が消され、2〜15のトラックナンバが表示されて
いる。本実施例についての要点となる表示動作について
は後述する。32はディスク挿入部であり、カートリッ
ジに収納された光磁気ディスクが挿入され、内部の記録
/再生光学ドライブ系にローディングされる。
【0027】記録再生装置本体30には操作入力部とし
て各種の操作手段が設けられている。33は録音キー、
34は停止キー、35は再生キーである。再生キー35
は一時停止(ポーズ)キーとして兼用されている。また
36は装填されているディスクを取り出すためのイジェ
クトキー、37は電源キーである。
【0028】さらに、38Rは早戻し再生キー、38F
は早送り再生キー、39はプレイモードキー、40はエ
ディットキー、41はエンターキー(イエスキー)、4
2は時計設定キーである。プレイモードキー39は、ユ
ーザーが指定した曲順で再生を行なうプログラム再生モ
ード、ランダムな曲順で再生を行なうシャッフル再生モ
ード、指定した曲又は全曲を繰り返し再生するリピート
再生モードなどの選択をするための操作キーである。
【0029】また、エディットキー40の操作により各
種編集モードが選択され、エンターキー41により、そ
のときのモード状態により所定の動作が実行される。編
集モードとしては、指定した楽曲(トラック)を消去す
るイレーズモード、記録されている全ての楽曲を消去す
るオールイレーズモード、指定した箇所で楽曲を分割す
るディバイドモード、指定した2つの楽曲を連結して1
つの楽曲とするコンバインモード、記録されている楽曲
の曲順を変更するムーブモード、指定した楽曲について
の曲名や装填されているディスクに対するディスクタイ
トルを入力し記憶させるネームインモード、記録されて
いる曲名やディスクタイトルを消去するネームイレーズ
モードなどが用意されている。
【0030】そして、再生停止中であるときにはエディ
ットキー40が押される毎に、オールイレーズ、ネーム
イレーズ、ネームインの各モードの表示(モード移行の
確認表示)が表示部31においてなされ、エンターキー
41が押された時点で表示部31に表示されて選択され
ているモードに移行する。
【0031】また、再生停止中であるが、或るトラック
ナンバが選択されている時には、エディットキー40が
押される毎に、イレーズ、コンバイン、ムーブ、ネーム
インの各モードの表示(モード移行の確認表示)が表示
部31においてなされ、エンターキー41が押された時
点で表示部31に表示されて選択されているモードに移
行する。
【0032】また、再生中には、エディットキー40が
押される毎に、イレーズ、ディバイド、コンバイン、ム
ーブ、ネームインの各モードの表示(モード移行の確認
表示)が表示部31においてなされ、エンターキー41
が押された時点で表示部31に表示されて選択されてい
るモードに移行する。
【0033】時計設定キー42は記録再生装置30の内
部時計を合わせる際の操作キーであり、時計設定キー4
2を押すことで時計設定モードとなり、ユーザーは現在
の年月日時分秒を入力しセットできる。
【0034】43はジョグダイヤルであり、停止中や再
生中にはAMS(頭だし)操作部として機能する。つま
り選曲操作部となる。このジョグダイヤル43は1回転
が約30クリック程度に設定されており、つまり、ジョ
グダイヤル43を1回転させた場合は、30曲先又は3
0曲前の楽曲の頭だし動作がなされる。特にミニディス
クシステムの場合、最大255曲録音可能とされている
が、ジョグダイヤル43を用いて選曲操作を行なうこと
で、曲順としてかなり離れた楽曲の選曲も容易迅速に可
能となる。
【0035】また、このジョグダイヤル43は回転操作
とともに押圧操作もできるように構成されており、ジョ
グダイヤル43が押圧された際は再生操作として判別さ
れる。従って停止時にはジョグダイヤル43を回転させ
て選曲をした後、そのままジョグダイヤル43を押圧す
れば選曲した楽曲の再生が開始されることになる。な
お、AMS操作としては、時計方向に回転されると曲順
として後方の楽曲の選曲操作となり、反時計方向に回転
されると曲順として前方の楽曲の選曲操作となる。
【0036】また、このジョグダイヤル43は時計設定
モードにおける時刻等の数値入力、プログラム再生(ユ
ーザーの指定した曲順での再生)のセットの際の曲順入
力、ディバイドモードにおけるディバイド地点の設定入
力、ムーブモードにおける曲順移動対象楽曲の選択及び
移動先の指定の入力、ネームインモードにおける入力文
字(アルファベットや各種マーク等のキャラクタ)の選
択入力に用いられる。
【0037】さらに、ジョグダイヤル43の押圧操作
は、時計設定モードにおける入力した数値のエンター
(桁送り指示)、プログラム再生のセットの際のエンタ
ー(曲順入力完了の指示)、ディバイドモードにおける
エンター(実行指示)、ムーブモードにおけるエンター
(実行指示)、ネームインモードにおける入力文字のエ
ンター(桁送り指示)、としての操作となる。ジョグダ
イヤル43を用いた操作の詳細については後述する。
【0038】また、44はマイク入力端子でありマイク
ロホンが接続されマイク音声入力が可能とされる。45
は録音レベル(マイク入力レベル)調整つまみである。
46はヘッドホン出力端子でありヘッドホンが接続され
る。47はヘッドホンレベル調節つまみである。
【0039】なお、図示しないが、筺体背面側には、ア
ナログ音声信号のライン入力端子、ライン出力端子や、
デジタル音声信号の入出力をオーディオ光ケーブルで行
なう光入力端子、光出力端子等が設けられている。
【0040】また、記録再生装置本体30には赤外線受
光部47が設けられ、図3に示すような赤外線によりコ
マンド信号を送信するリモートコマンダー90のコマン
ド信号を受信できるようになされている。
【0041】リモートコマンダー90には、例えば電源
キー91、数字キー92、各種モードキー93、記録/
再生操作キー94などが設けられ、これらのキーが押さ
れると、それに対応したコマンド信号が内部のROM又
はRAMから読み出され、赤外線輝度変調されて出力さ
れることになる。そしてそのコマンド信号は赤外線受光
部47から取り込まれる。なお、リモートコマンダー9
0においては図示するように所定のキーがそれぞれアル
ファベットや記号に対応されており、ネームインモード
においてこれらを操作することで文字入力をなすことが
できるようにされている。
【0042】図1の記録再生装置30内部の要部のブロ
ック図を図2に示す。図2において、1は例えば音声デ
ータが記録されている光磁気ディスクを示し、ディスク
挿入部32からローディングされた状態を模式的に示し
ている。ディスク1に記録されている楽曲等の音声デー
タは、44.1KHz サンプリングで16ビット量子化による
デジタルデータが変形DCT(Modified Discreate Cos
ine Transform )圧縮技術により約1/5に圧縮され、
さらにEFM変調及びCIRCエンコードが施されたデ
ータとされている。
【0043】この光磁気ディスク1はスピンドルモータ
2により回転駆動される。3は光磁気ディスク1に対し
て記録/再生時にレーザ光を照射する光学ヘッドであ
り、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱す
るための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時には
磁気カー効果により反射光からデータを検出するための
比較的低レベルのレーザ出力をなす。
【0044】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸
機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離す
る方向に変位可能に保持されている。
【0045】また、6aは供給されたデータによって変
調された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを
示し、光磁気ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向す
る位置に配置されている。光学ヘッド3全体及び磁気ヘ
ッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に
移動可能とされている。
【0046】再生動作によって、光学ヘッド3により光
磁気ディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)、アドレス情報、フォーカスモニタ
信号等を抽出する。そして、抽出された再生RF信号は
エンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路
9に供給され、アドレス情報はアドレスデコーダ10に
供給される。さらに絶対位置情報、フォーカスモニタ信
号は例えばマイクロコンピュータによって構成されるシ
ステムコントローラ11に供給される。
【0047】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、ス
ピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サー
ボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5
を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、ま
たスピンドルモータ2を一定角速度(CAV)又は一定
線速度(CLV)に制御する。
【0048】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、メ
モリコントローラ12によって一旦バッファRAM13
に書き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディ
スク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバ
ッファRAM13までの系における再生データの転送は
1.41Mbit/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0049】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、変形DCT処理による音声圧縮処理に対す
るデコード処理により量子化16ビットの出力デジタル
信号とされる。
【0050】出力デジタル信号は、D/A変換器15に
よってアナログ信号とされ端子16Aに供給される。そ
して、端子16より所定の回路部を経てヘッドホン46
やライン出力端子に供給される。または、エンコーダ/
デコーダ部14からの出力デジタル信号はアナログ化さ
れずに端子16Dより光出力端子に供給される。
【0051】ここで、バッファRAM13へのデータの
書込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポ
インタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて
行なわれるが、書込ポインタ(書込アドレス)は上記し
たように1.41Mbit/secのタイミングでインクリメントさ
れ、一方、読出ポインタ(読出アドレス)は0.3Mbit/se
c のタイミングでインクリメントされていくため、この
書込と読出のビットレートの差異により、バッファRA
M13内には或る程度データが蓄積された状態となる。
バッファRAM13内にフル容量のデータが蓄積された
時点で書込ポインタのインクリメントは停止され、光学
ヘッド3による光磁気ディスク1からのデータ読出動作
も停止される。ただし読出ポインタのインクリメントは
継続して実行されているため、再生音声出力はとぎれな
いことになる。
【0052】その後、バッファRAM13から読出動作
のみが継続されていき、或る時点でバッファRAM13
内のデータ蓄積量が所定量以下となったとすると、再び
光学ヘッド3によるデータ読出動作及び書込ポインタの
インクリメントが再開され、再びバッファRAM13の
データ蓄積がなされていく。
【0053】このようにバッファRAM13を介して再
生音響信号を出力することにより、例えば外乱等でトラ
ッキングが外れた場合などでも、再生音声出力が中断し
てしまうことはなく、データ蓄積が残っているうちに例
えば正しいトラッキング位置までにアクセスしてデータ
読出を再開することで、再生出力に影響を与えずに動作
を続行できる。即ち、耐振機能を著しく向上させること
ができる。
【0054】図2において、アドレスデコーダ10から
出力されるアドレス情報や制御動作に供されるサブコー
ドデータはエンコーダ/デコーダ部8を介してシステム
コントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いら
れる。さらに、記録/再生動作のビットクロックを発生
させるPLL回路のロック検出信号、及び再生データ
(L,Rチャンネル)のフレーム同期信号の欠落状態の
モニタ信号もシステムコントローラ11に供給される。
【0055】また、システムコントローラ11は光学ヘ
ッド3におけるレーザダイオードの動作を制御するレー
ザ制御信号SLPを出力しており、レーザダイオードの出
力をオン/オフ制御するとともに、オン制御時として
は、レーザパワーが比較的低レベルである再生時の出力
と、比較的高レベルである記録時の出力とを切り換える
ことができるようになされている。
【0056】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、マイク入力端子44もしくはライン入力
端子から入力されたアナログ音声信号が端子17Aに供
給される。そして、A/D変換器18において44,1KHz
サンプリング、量子化16ビットのデジタルデータとさ
れた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。又
は、光入力端子から入力されるデジタル音声信号は端子
17Dからエンコーダ/デコーダ部14に供給される。
【0057】エンコーダ/デコーダ部14では入力され
たデジタル音声信号に対して、変形DCT処理による音
声圧縮エンコードを施す。エンコーダ/デコーダ部14
によって圧縮された記録データはメモリコントローラ1
2によって一旦バッファRAM13に書き込まれ、また
所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部
8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCI
RCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された
後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0058】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0059】19はユーザー操作に供されるキーが設け
られた操作入力部であり、上述した33〜43のキー及
びジョグダイヤルがこれに相当する。また、赤外線受光
部47では、リモートコマンダー90からの赤外線コマ
ンド信号が受信されたら、これを電気信号に変換してコ
マンドパルスとしてシステムコントローラ11に供給す
るようにしており、システムコントローラ11がこれに
基づいて各種処理を行なうようにすることにより、リモ
ートコマンダー90による遠隔操作を可能としている。
【0060】さらにシステムコントローラ11には内部
に時計手段11aを備えており、現在日時情報(年月日
時分秒)を把握できるようになされ、例えば現在日時を
表示部31において表示できたり、また録音動作の際に
は録音日時をディスクに書込むことができるようになさ
れている。ユーザーが行なう時計設定(時計合わせ)操
作のためには、上述したように時計設定キー42を押し
て時計設定モードとした後、ジョグダイヤル43を用い
て時刻を合わせる。
【0061】ところで、ディスク1に対して記録/再生
動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理
情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−
TOC(ユーザーTOC)を読み出して、システムコン
トローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上
の記録すべきセグメントのアドレスや、再生すべきセグ
メントのアドレスを判別することとなるが、この管理情
報はバッファRAM13に保持される。このためバッフ
ァRAM13は、上記した記録データ/再生データのバ
ッファエリアと、これら管理情報を保持するエリアが分
割設定されている。
【0062】そして、システムコントローラ11はこれ
らの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報
の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させ
ることによって読み出し、バッファRAM13に記憶し
ておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の
際に参照できるようにしている。
【0063】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、システ
ムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集
処理をバッファRAM13に記憶されたU−TOC情報
に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミン
グでディスク1のU−TOCエリアについても書き換え
るようにしている。
【0064】<2.P−TOCセクター>ここで、ディ
スク1においてセクターデータ形態で記録される音声デ
ータセクター、及び音声データの記録/再生動作の管理
を行なう管理情報として、まずP−TOCセクターにつ
いて説明する。P−TOC情報としては、ディスクの記
録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)などのエ
リア指定やU−TOCエリアの管理等が行なわれる。な
お、ディスク1が再生専用の光ディスクであるプリマス
タードディスクの場合は、P−TOCによってROM化
されて記録されている楽曲の管理も行なうことができる
ようになされている。
【0065】P−TOCのフォーマットを図4に示す。
図4はP−TOC用とされる領域(例えばディスク最内
周側のROMエリア)において繰り返し記録されるP−
TOC情報の1つのセクター(セクター0)を示してい
る。なお、P−TOCフォーマットはセクター1以降は
オプションとされている。
【0066】P−TOCのセクターのデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータによって成る12バイト
の同期パターンと、クラスタアドレス及びセクターアド
レスを示すアドレス等の4バイトが付加され、以上でヘ
ッダとされてP−TOCの領域であることが示される。
【0067】また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に
『MINI』という文字に対応したアスキーコードによ
る識別IDが付加されている。さらに、続いてディスク
タイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番
(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リード
アウトスタートアドレスROA 、パワーキャルエリアス
タートアドレスPCA 、U−TOC(後述する図5のU
−TOCセクター0のデータ領域)のスタートアドレス
USTA 、録音可能なエリア(レコーダブルユーザーエ
リア)のスタートアドレスRSTA 等が記録される。
【0068】続いて、記録されている各楽曲等を後述す
る管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させる
テーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有する対応テ
ーブル指示データ部が用意されている。
【0069】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポ
インタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(FF
h) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理
テーブル部が用意される(なお本明細書において『h』
を付した数値はいわゆる16進表記のものである)。そ
れぞれのパーツテーブルには、或るセグメントについて
起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレ
ス、及びそのセグメント(トラック)のモード情報(ト
ラックモード)が記録できるようになされている。
【0070】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのセグメントが例えばオーバーライト禁
止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、
オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別など
が記録されている。
【0071】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部の
テーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、その
セグメントの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲
についてはテーブルポインタP-TNO1として或るパーツテ
ーブル(例えば(01h) 。ただし実際にはテーブルポイン
タには所定の演算処理によりP−TOCセクター0内の
バイトポジションで或るパーツテーブルを示すことがで
きる数値が記されている)が記録されており、この場合
パーツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の
楽曲の記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエン
ドアドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンド
アドレスとなる。さらに、トラックモード情報はその第
1曲目についての情報となる。
【0072】同様に第2曲目についてはテーブルポイン
タP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )
に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エン
ドアドレス、及びトラックモード情報が記録されてい
る。以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意さ
れているため、P−TOC上では第255曲目まで管理
可能とされている。そして、このようにP−TOCセク
ター0が形成されることにより、例えば再生時におい
て、所定の楽曲をアクセスして再生させることができ
る。
【0073】なお、記録/再生可能な光磁気ディスクの
場合いわゆるプリマスタードの楽曲エリアが存在しない
ため、上記した対応テーブル指示データ部及び管理テー
ブル部は用いられず(これらは続いて説明するU−TO
Cで管理される)、従って各バイトは全て『00h』と
されている。ただし、全ての楽曲がROM形態(ピット
形態)で記録されているプリマスタードタイプのディス
ク、及び楽曲等が記録されるエリアとしてROMエリア
と光磁気エリアの両方を備えたハイブリッドタイプのデ
ィスクについては、そのROMエリア内の楽曲の管理に
上記対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部が用
いられる。
【0074】<3.U−TOCセクター>続いてU−T
OCの説明をU−TOCセクター0〜U−TOCセクタ
ー2について行なう。
【0075】・U−TOCセクター0 図5はU−TOCセクター0のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに楽曲が
録音可能な未記録エリア(フリーエリア)についての管
理情報が記録されているデータ領域とされる。なお、U
−TOCもセクター1以降はオプションとされる。例え
ばディスク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際に
は、システムコントローラ11は、U−TOCからディ
スク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを
記録していくことができるようになされている。また、
再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU
−TOCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動
作を行なう。
【0076】図5に示すU−TOCセクター0には、P
−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、続いて所定ア
ドレス位置に、メーカーコード、モデルコード、最初の
楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TN
O)、セクター使用状況、ディスクシリアルナンバ、デ
ィスクID等のデータが記録され、さらに、ユーザーが
録音を行なって記録されている楽曲の領域や未記録領域
等を後述する管理テーブル部に対応させることによって
識別するため、対応テーブル指示データ部として各種の
テーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜
P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0077】そして対応テーブル指示データ部のテーブ
ルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる
管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個の
パーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブル
には、上記図4のP−TOCセクター0と同様に或るセ
グメントについて起点となるスタートアドレス、終端と
なるエンドアドレス、そのセグメントのモード情報(ト
ラックモード)が記録されており、さらにこのU−TO
Cセクター0の場合、各パーツテーブルで示されるセグ
メントが他のセグメントへ続いて連結される場合がある
ため、その連結されるセグメントのスタートアドレス及
びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示
すリンク情報が記録できるようになされている。
【0078】この種の記録再生装置では、上述したよう
に1つの楽曲のデータが物理的に不連続に、即ち複数の
セグメントにわたって記録されていてもセグメント間で
アクセスしながら再生していくことにより再生動作に支
障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、
録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数セグメン
トにわけて記録する場合もある。そのため、リンク情報
が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナン
バ(01h) 〜(FFh) (実際には所定の演算処理によりU−
TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で
示される)によって、連結すべきパーツテーブルを指定
することによってパーツテーブルが連結できるようにな
されている。(なお、プリマスタードディスク等におい
てピット形態で記録される楽曲等については通常セグメ
ント分割されることがないため、前記図4のとおりP−
TOCセクター0においてリンク情報はすべて『(00h)
』とされている。)
【0079】つまりU−TOCセクター0における管理
テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つの
セグメントを表現しており、例えば3つのセグメントが
連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によっ
て連結される3つのパーツテーブルによって、そのセグ
メント位置の管理はなされる。
【0080】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、
以下のようにそのセグメントの内容が示される。
【0081】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1
つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭
のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥セグメ
ントが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において
(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相
当するパーツテーブルには、欠陥セグメントがスタート
及びエンドアドレスによって示されている。また、他に
も欠陥セグメントが存在する場合は、そのパーツテーブ
ルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定
され、そのパーツテーブルにも欠陥セグメントが示され
ている。そして、さらに他の欠陥セグメントがない場合
はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクな
しとされる。
【0082】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0083】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含
む)について示しており、フリーエリアとなるトラック
部分(=セグメント)が示された1又は複数のパーツテ
ーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つま
り、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-
FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されてお
り、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリア
であるセグメントがスタート及びエンドアドレスによっ
て示されている。また、このようなセグメントが複数個
有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク
情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテー
ブルまで順次指定されている。
【0084】図6にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるセグメントの管理状態を模式的に示す。これは
セグメント(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリア
とされている時に、この状態が対応テーブル指示データ
P-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)
(E3h) のリンクによって表現されている状態を示してい
る。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブル
の管理形態もこれと同様となる。
【0085】ところで、全く楽曲等の音声データの記録
がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、
テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h)
が指定され、これによってディスクのレコーダブルユー
ザーエリアの全体が未記録領域(フリーエリア)である
ことが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh)
のパーツテーブルは使用されていないことになるため、
上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテー
ブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) の
リンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され、パ
ーツテーブル(03h) のリンク情報としてパーツテーブル
(04h) が指定され、というようにパーツテーブル(FFh)
まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリン
ク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。な
お、このときパーツテーブル(01h) については、スター
トアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタ
ートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしては
リードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録
されることになる。
【0086】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲につい
て示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲
目のデータが記録された1又は複数のセグメントのうち
の時間的に先頭となるセグメントが示されたパーツテー
ブルを指定している。
【0087】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)
記録されている場合は、その1曲目の記録領域はテーブ
ルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるス
タート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0088】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合
は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間
的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポイン
タP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリン
ク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序
に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパ
ーツテーブルまで連結される(上記、図6と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全セグメントが順次指定されて記録されているこ
とにより、このU−TOCセクター0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバラ
イトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6aを
アクセスさせ離散的なセグメントから連続的な音楽情報
を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能
になる。
【0089】・U−TOCセクター1 図7はU−TOCセクター1のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲に曲名をつけた
り、ディスクタイトルをつける場合に、入力された文字
情報を記録するデータ領域とされる。
【0090】このU−TOCセクター1には、記録され
た各楽曲に相当する文字テーブル指示データ部としてテ
ーブルポインタP-TNA1〜P-TNA255が用意され、またこの
テーブルポインタP-TNA1〜P-TNA255によって指定される
文字テーブル部が1単位8バイトで255単位のパーツ
テーブル(01h) 〜(FFh) として用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0091】パーツテーブル(01h) 〜(FFh) にはディス
クタイトル(ディスクネーム)や曲名(トラックネー
ム)としての文字情報がアスキーコードで記録される。
なお、パーツテーブル(01h) の前の8バイトはディスク
ネームの専用エリアとされている。
【0092】そして、例えばテーブルポインタP-TNA1に
よって指定されるパーツテーブルには第1曲目に対応し
てユーザーが入力した文字(もちろん曲名に限定されな
い)が記録されていることになる。また、パーツテーブ
ルがリンク情報によりリンクされることで、1つの楽曲
に対応する文字入力は7バイト(7文字)より大きくな
っても対応できる。なお、このU−TOCセクター1で
もテーブルポインタP-EMPTY は使用していないパーツテ
ーブルを管理するものである。
【0093】ユーザーが所定の楽曲について曲名等の文
字を入力する際には、記録時、再生時、もしくは停止時
において楽曲を指定した後において、エディットキー4
0を操作してネームインモードとし、ジョグダイヤル4
3の回転及び押圧で各文字を入力していき全ての入力文
字列を入力した段階で、エンターキー41でエンターす
る。もしくはリモートコマンダー90を用いて文字入力
及びエンター操作を行なう。すると、システムコントロ
ーラ11はその入力された文字をバッファRAM13に
保持されているU−TOC情報において書込、所定時点
でディスク1上のU−TOCエリアを書き換えることに
なる。
【0094】・U−TOCセクター2 図8はU−TOCセクター2のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲の録音日時を記
録するデータ領域とされる。
【0095】このU−TOCセクター2には、記録され
た各楽曲に相当する日時テーブル指示データ部としてテ
ーブルポインタP-TRD1〜P-TRD255が用意され、またこの
テーブルポインタP-TRD1〜P-TRD255によって指定される
日時テーブル部が1単位8バイトで255単位のパーツ
テーブル(01h) 〜(FFh) として用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0096】パーツテーブル(01h) 〜(FFh) には楽曲
(トラック)の録音日時が6バイトで記録される。6バ
イトはそれぞれ1バイトづつ、年、月、日、時、分、秒
に相当する数値が記録される。また、残りの2バイトは
メーカーコード及びモデルコードとされ、その楽曲を録
音した記録装置の製造者を示すコードデータ、及び録音
した記録装置の機種を示すコードデータが記録される。
なお、パーツテーブル(01h) の前の8バイトはディスク
に対しての録音日時データのためのエリアとされてい
る。
【0097】例えばディスクに曲が第1曲目としてが録
音されると、テーブルポインタP-TRD1によって指定され
るパーツテーブルにはその録音日時及び録音装置のメー
カーコード、モデルコードが記録される。録音日時デー
タは録音装置の内部時計を参照して自動的に記録される
ことになる。
【0098】なお、このU−TOCセクター1でもテー
ブルポインタP-EMPTY は使用していないパーツテーブル
を管理するものであり、使用されていないパーツテーブ
ルについては、モデルコードに代えてリンク情報が記録
されており、テーブルポインタP-EMPTY を先頭に各未使
用のパーツテーブルがリンク情報でリンクされて管理さ
れている。
【0099】以上のようなTOC情報が記録された光磁
気ディスク1に対する本実施例の記録再生装置は、TO
Cメモリ21に読み込んだTOC情報を用いてディスク
上の記録領域の管理を行なって記録/再生動作を制御す
る。また、表示部31に対してはTOC情報として読み
出された数字や文字による曲名や録音日時などを表示す
ることができるようになされている。
【0100】<4.ディスクのエリア構造>記録再生装
置30によりデータが記録されるディスク1のエリア構
造を図9で説明する。図9(a)はディスクのエリア構
造をその半径方向に模式的に示したものである。光磁気
ディスクの場合、大きくわけて図9(a)にピットエリ
アとして示すようにエンボスピットによりデータが記録
されているエリア(プリマスタードエリア)と、いわゆ
る光磁気エリアとされてグルーブが設けられているグル
ーブエリアに分けられる。
【0101】ここでピットエリアとしてはP−TOCが
繰り返し記録されており、上述したようにこのP−TO
Cにおいて、図中の各アドレス、即ちU−TOCスター
トアドレスUSTA 、リードアウトスタートアドレスR
A 、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスR
STA 、パワーキャルエリアスタートアドレスPCA
示されている。
【0102】このディスクの最内周側のピットエリアに
続いてグルーブエリアが形成されるが、このグルーブエ
リア内のうちP−TOC内のリードアウトスタートアド
レスROA として示されるアドレスまでのエリアが、記
録可能なレコーダブルエリアとされ、以降はリードアウ
トエリアとされている。
【0103】さらにこのレコーダブルエリアのうち、実
際に楽曲データトラックが記録されるレコーダブルユー
ザーエリアは、レコーダブルユーザーエリアスタートア
ドレスRSTA から、リードアウトスタートアドレスR
A の直前の位置までとなる。
【0104】そして、グルーブエリア内においてレコー
ダブルユーザーエリアスタートアドレスRSTA より前
となるエリアは、記録再生動作のための管理エリアとさ
れ、上記したU−TOC等が記録され、またパワーキャ
ルエリアスタートアドレスPCA として示される位置か
ら1クラスタ分がレーザーパワーのキャリブレーション
エリアとして設けられる。U−TOCはこの記録再生動
作のための管理エリア内においてU−TOCスタートア
ドレスUSTA に示される位置から3クラスタ(1クラ
スタ=36セクター)連続して記録される。
【0105】<5.ディバイド処理>このようにレコー
ダブルユーザーエリアに対して本実施例の記録再生装置
30は録音を行なうことができるが、その録音された楽
曲(トラック)について、上記のようにU−TOCで管
理され、これに基づいて記録/再生動作が行なわれるこ
とにより、U−TOCを書き換えるのみで楽曲の分割
(ディバイド)、楽曲の連結(コンバイン)、トラック
ナンバの変更(ムーブ)等の編集処理が可能となる。ま
ず、ディバイド処理について説明する。なお、コンバイ
ン編集については本発明の要旨と直接関係ないため、そ
の説明は省略する。
【0106】例えば図9(a)のように、レコーダブル
ユーザーエリアに4曲の楽曲M1 〜M4 が記録されてい
るとする。なお、この場合、楽曲M2 は前半部分M2(1)
と後半部分M2(2)にわかれて記録されている。また楽曲
4 となるセグメントよりディスク外周側となるエリア
は、まだ楽曲の記録されていないフリーエリアとされて
いる。
【0107】例えばこのような記録状態はU−TOC内
において、テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO4、P-FRA 、
及びこれに連結されるパーツテーブルによってそのスタ
ートアドレス及びエンドアドレスが示されて管理されて
いる。
【0108】上記したように記録再生装置本体30の操
作を行なうためのリモートコマンダー90にはトラック
マークキーとしてマークオンキー95,マークオフキー
96が設けられており、例えば再生中にマークオンキー
95を操作することでディバイドよりが実行される。ま
たは後述するようにディバイドモードとした状態でジョ
グダイヤルを操作することにより分割位置を指定し、デ
ィバイド処理を実行させることができる。
【0109】例えばユーザーが図9(a)においてTM
ONとして示す位置、つまり楽曲M3の途中の位置を指定
してディバイド操作を行なったとすると、システムコン
トローラ11はその操作に応じてU−TOCを書き換
え、図9(b)に示すように楽曲M3 を楽曲M3 とM4
に分割する。ここで、もともとの楽曲M4 はディバイド
処理によりトラックナンバが繰り上り、新たに楽曲M5
として管理されることになる。
【0110】例えば、U−TOC上のデータとして、テ
ーブルポインタP-TNO3が示しているパーツテーブルのエ
ンドアドレスが書き変えられてディバイド地点で楽曲M
3 が終了するようにし、またテーブルポインタP-TNO4で
或る新たなパーツテーブルを指定するようにし、そのテ
ーブルポインタP-TNO4の新たな値により示されるパーツ
テーブルのスタートアドレス及びエンドアドレスを書き
換えて、ディバイドにより生じた新たな楽曲M4 を表現
する。さらに、テーブルポインタP-TNO5にそれまでのテ
ーブルポインタP-TNO4の値を書き込み、もともとの楽曲
4 を楽曲M5として管理することになる。
【0111】このようにディバイド処理を行なうことに
より、そのディバイド地点は或る楽曲の曲頭位置として
管理されることになり、AMS操作により用意にサーチ
できることになる。
【0112】<6.ムーブ処理>次にムーブ処理につい
て説明する。例えば図9(b)の状態から、楽曲M5
曲順としての先頭にしたい場合を考える。このときユー
ザーは楽曲M5 を指定してムーブモードとし、移動先の
トラックナンバとしてトラックナンバ1を選択する。す
ると、楽曲M5 はU−TOC上で新たな楽曲M1 として
管理され、それまでの楽曲M1 〜M4 はそれぞれトラッ
クナンバが繰り上って新たな楽曲M2 〜M5とされ、図
9(c)の状態となる。
【0113】例えば、U−TOC上のデータとして、テ
ーブルポインタP-TNO1がそれまでテーブルポインタP-TN
O5に記録されていた値に書き換えられ、テーブルポイン
タP-TNO2がそれまでテーブルポインタP-TNO1に記録され
ていた値に書き換えられ、テーブルポインタP-TNO3がそ
れまでテーブルポインタP-TNO2に記録されていた値に書
き換えられ、テーブルポインタP-TNO4がそれまでテーブ
ルポインタP-TNO3に記録されていた値に書き換えられ、
テーブルポインタP-TNO5がそれまでテーブルポインタP-
TNO4に記録されていた値に書き換えられることにより、
この例のムーブ処理が完了され、以降、再生動作時には
その新たな曲順で再生されることになる。
【0114】<7.ジョグダイヤルによる入力動作>こ
のような本実施例の記録再生装置では、ユーザーはジョ
グダイヤル43により各種操作を行なうことができる
が、ジョグダイヤル43はその回動に応じて図10のよ
うにパルスを発生させ、システムコントローラ11はこ
のパルスに応じて回動操作を検知する。
【0115】ジョグダイヤル43はA,B,Cの3端子
を備え、A−C端子間においてA相出力をなし、B−C
端子間においてB相出力をなすように構成され、回転方
向に応じてA,B各相で位相差パルス出力をなす。ジョ
グダイヤル43が右方向に回転された時のA,B各相の
出力は図10(a)のようになり、左方向に回転された
時のA,B各相の出力は図10(b)のようになる。な
お、破線はジョグダイヤル43の回転時のクリック位置
を示す(例えば1回転につき約30クリック)。
【0116】このような位相差パルス出力に対して、シ
ステムコントローラ11は図11の処理により、回転操
作を判別する。まず、A相出力の立上りエッジを検出し
たら、そのときにB相出力がオフ(Lレベル)であるか
否かを判別する(F101,F102) 。また、A相出力の立下が
りエッジを検出したら、そのときにB相出力がオフ(L
レベル)であるか否かを判別する(F103,F104) 。
【0117】ここで、ジョグダイヤル43が右回転され
ている場合は、図10(a)から分かるように、A相出
力の立上り時はB相出力がオフとなっており、またA相
出力の立下がり時はB相出力がオンとなっている。従っ
て、ステップF102で肯定結果が得られた場合、及びステ
ップF104で否定結果が得られた場合は、ジョグダイヤル
43は右回転操作がなされていると判別できる。そこ
で、処理はステップF105に進み、変数をインクリメント
する操作として、『+1』の入力がなされたとする。
【0118】また、ジョグダイヤル43が左回転されて
いる場合は、図10(b)から分かるように、A相出力
の立上り時はB相出力がオンとなっており、またA相出
力の立下がり時はB相出力がオフとなっている。従っ
て、ステップF102で否定結果が得られた場合、及びステ
ップF104で肯定結果が得られた場合は、ジョグダイヤル
43は左回転操作がなされていると判別できる。そこ
で、処理はステップF106に進み、変数をデクリメントす
る操作として、『−1』の入力がなされたとする。
【0119】なお、ジョグダイヤル43が押された場合
は、システムコントローラ11はそのときの動作モード
に応じて、エンター操作等がなされたとみなす。
【0120】<8.ジョグダイヤルによる選曲/AMS
処理>このジョグダイヤル43は基本的には、ユーザー
が選曲/AMSの操作を行なうために設けられているも
のであるが、ジョグダイヤル43に基づく処理として、
まず、選曲/AMSの処理動作について図12〜図16
で説明する。
【0121】選曲/AMS操作については停止中又は再
生中(再生一時停止中も含む)に行なわれ、選択される
トラックナンバは表示部31において表示される。図1
2はジョグダイヤル43による選曲/AMS操作につい
てのシステムコントローラ11の処理を示しており、ま
ず、停止中にはステップF201,F202 でジョグダイヤル4
3が回動されたか、もしくは押圧されたかを監視してい
る。
【0122】なお、14曲が録音されているディスクが
装填されているとすると、停止中においてトラックナン
バの選択がなされていない状態では表示部31には例え
ば図14(b)のような表示がなされている。即ち、ミ
ュージックカレンダー表示部31Cにおいては、1〜1
4までのトラックナンバが表示される。なお、動作状態
表示部31Mには表示モードに応じて時刻やディスクネ
ーム等も表示される。
【0123】停止中にジョグダイヤル43が回動される
と、処理はステップF203に進み、ジョグダイヤル43に
よる選曲処理に移る。この処理を図13に詳しく示す。
右1クリック回動(即ち前記図11におけるステップF1
05の処理)が行なわれ、この場合トラックナンバ指定の
ための変数がインクリメントされるべき操作がなされた
場合は(F301)、現在指定しているトラックナンバがラス
トトラックであるか否かを判別する(F303)。14曲存在
する場合、『14』がラストトラックのトラックナンバ
である。そして、ラストトラックでなければ、トラック
ナンバをインクリメント(+1)し(F304)、一方ラスト
トラックであれば、そのままトラックナンバを変更しな
い。つまり、ジョグダイヤル43をいくら右回転させて
も、この場合は14以上の数値はトラックナンバとして
選択できない。
【0124】また、左1クリック回動(即ち前記図11
におけるステップF106の処理)が行なわれ、この場合ト
ラックナンバ指定のための変数がデクリメントされるべ
き操作がなされた場合は(F302)、現在指定しているトラ
ックナンバがファーストトラックであるか否かを判別す
る(F305)。つまり、現在選択されているトラックナンバ
が『1』であるか否かを判別する。そして『1』でなけ
れば、トラックナンバをデクリメント(−1)し(F30
6)、一方『1』であれば、そのままトラックナンバを変
更しない。従ってジョグダイヤル43をいくら左回転さ
せてもトラックナンバは『1』のままとなる。
【0125】この図13の処理によりジョグダイヤル4
3の1クリック毎にトラックナンバが1つづつ増減され
るが、その状態はステップF204において、表示部31で
表現されることになる。即ちステップF204では、そのと
きステップF203で選択されたトラックナンバを表示し、
またミュージックカレンダー内において選択されている
トラックナンバを点滅表示させる。例えばトラックナン
バ『5』が選択されている時点では表示部31の表示状
態は図14(c)のようになり、『TRACK5』の表
示及びミュージックカレンダー内での『5』の点滅表示
が行なわれる。
【0126】ジョグダイヤル43の回動の1クリック毎
にステップF203,F204 の処理が行なわれることにより、
指定されるトラックナンバは素早く増減され、またそれ
に伴って表示状態も素早く変化する。例えばジョグダイ
ヤル43を5クリック分(例えば1/6回転)だけ回動
させた場合は、ステップF203の処理が5回行なわれ、選
択されているトラックナンバ、1クリック毎に『1』か
ら『5』まで進み、またステップF204の処理を通る毎に
表示部31におけるミュージックカレンダーは図15
(a)→(b)→(c)→(d)のように変化すること
になる。もちろん、トラックナンバ『5』の状態から左
回転されれば、ミュージックカレンダーは図15(d)
→(c)→(b)→(a)のように変化していく。な
お、動作状態表示部31Mにおけるトラックナンバの表
示も1クリック毎に変化することになる。
【0127】従って、ジョグダイヤル43の回動に伴っ
て表示部31上で選択されるトラックナンバが提示され
ることになり、逆にいえばユーザーは表示部31を見な
がらジョグダイヤル43の回転量を調節し、もしくは左
右に回転を行なって、所望のトラックナンバを選択でき
る。
【0128】停止中にジョグダイヤル43が押圧された
場合は、処理はステップF205に進み、まずその時点で選
曲がなされているか否かを判別する。そして上記のよう
にジョグダイヤル43の回転操作により或るトラックが
選曲されていれば、ステップF207に進み、システムコン
トローラ11はそのトラックの曲頭位置に光学ヘッド3
をアクセスさせ、再生を開始させる。一方、選曲がなさ
れていない場合、つまり停止中においてジョグダイヤル
43が回動されずに、いきなり押された場合は、第1曲
目が選曲されているとみなし(F206)、トラック1から再
生を開始する(F207)。つまり、この場合通常の再生キー
として機能することになる。
【0129】次に、再生中にもシステムコントローラ1
1はジョグダイヤル43が回動されたか、或は押圧され
たかを監視している(F208,F209) 。なお、再生中の表示
部31の表示状態は例えば図14(a)のようになる。
この例は第7曲目の3分41秒の位置の再生が行なわれ
ている時点の表示状態であり、ミュージックカレンダー
表示部31においては、現在再生中のトラックのトラッ
クナンバである『7』から最終トラックの『14』まで
の表示が行なわれている。また動作状態表示部31Mに
おいては、再生中のトラックナンバとして『TRACK
7』の表示と演奏進行時間である『03:41』の表
示、及び再生動作を示すマークMPBの表示が行なわれて
いる。なお、表示モードに応じて演奏進行時間に変えて
曲名やトータル演奏時間など他の表示が行なわれる場合
もある。
【0130】再生中にジョグダイヤル43が回動された
場合は、処理はステップF211に進み、上記ステップF203
の場合と同様に図13の処理による選曲処理を行なう。
そして、選曲処理によるトラックナンバの増減に伴っ
て、ステップF212で選択されたトラックナンバを提示す
るための表示処理が行なわれる。
【0131】例えば第7曲目が再生されている時にジョ
グダイヤル43が右方向に回動操作されたとすると、そ
の1クリック毎にステップF211で選択されるトラックナ
ンバがインクリメントされ(この場合14曲が録音され
ているため最大14までインクリメント)、またその1
クリック毎にステップF212の表示処理で、ミュージック
カレンダーは図16(e)の状態から(f)→(g)→
(h)→・・・・→(i)と変化していく。
【0132】また例えば第7曲目が再生されている時に
ジョグダイヤル43が左方向に回動操作されたとする
と、その1クリック毎にステップF211で選択されるトラ
ックナンバがデクリメントされ、またその1クリック毎
にステップF212の表示処理で、ミュージックカレンダー
は図16(e)の状態から(d)→(c)→・・・・→
(b)→(a)と変化していく。
【0133】なお、この際の動作状態表示部31Mにお
けるトラックナンバの表示(図14(a)の『TRAC
K 7』)は、ジョグダイヤル43の1クリック回動に
合わせて変化させてもよいが、実際にAMSアクセスが
実行される(ステップF214)までのジョグダイヤル43
を回転させている期間はそのまま再生を継続しているよ
うにする場合は、そのまま現在の再生トラックのトラッ
クナンバを表示しておくようにしてもよい。
【0134】再生中のミュージックカレンダー表示は、
そのとき再生している(指定されている)トラックナン
バ以降のトラックナンバを表示させるものであり、通常
の再生中は1曲の演奏が終る毎に、そのトラックナンバ
が消されていくものである。そして、再生中にジョグダ
イヤル43が回動された場合は、ミュージックカレンダ
ーとして図16のように1クリック分の回動に伴って素
早く各時点で指定されるトラックナンバ以降のトラック
ナンバが表示される。従って、ユーザーは表示部31を
見ながらジョグダイヤル43を左右に回転させて所望の
トラックナンバが選択されるように操作を行なうことが
できる。
【0135】そして、ユーザーが所望のトラックナンバ
を選択する回転操作を終了させたら、操作はリリースさ
れたとみなし、ステップF213からF214に進んで、その選
択されたトラックナンバのトラックの曲頭位置に光学ヘ
ッド3をアクセスさせ、再生を開始させる(F207)。な
お、リリースの判断は、回転操作が所定時間以上なされ
ないことを確認したら、これをリリースと見なすように
すればよい。もしくは、ジョグダイヤル43の回動終了
後の所定時間以内にジョグダイヤル43が押圧された場
合は、これをAMSの実行とみなしてステップF214に進
むようにしてもよい。
【0136】この処理により、ユーザーはトラックナン
バとして離れている楽曲の頭だしを行ないたい場合も、
表示部31をみながらジョグダイヤル43を回転させて
そのトラックナンバが選択されるようにするだけでよ
く、そのトラックナンバに到達するまで何度もAMSキ
ーを押すという従来の操作方法に比べて著しく操作性が
改善される。
【0137】再生中において、ジョグダイヤル43が押
圧された場合は、ステップF215に進み、再生一時停止状
態とする。つまり、一時停止キーと兼用する再生キー3
5を押した状態と同様の処理が行なわれる。そして、再
生一時停止状態から再びジョグダイヤル43が押圧され
たら、再生動作を再開する(F216,F217) 。再生が終了し
た場合は、ステップF210からF218に進み、停止処理を行
なう。停止後は、ジョグダイヤル43の操作については
再びステップF201〜F206の処理が行なわれることにな
る。
【0138】なお、説明の簡略化のためにこの図12に
フローチャートには示していないが、再生キー35によ
り再生状態(もしくは一時停止状態)となった場合で
も、同様にジョグダイヤル43の操作に基づく処理は行
なわれる。
【0139】また、再生一時停止中においても、ジョグ
ダイヤル43を回動させればAMS選曲(ステップF21
1,F212,F213,F214,F207と同様の処理)を行なうことが
できる。この場合は、ジョグダイヤル43の回動による
選曲操作がリリースされた後、その選曲されたトラック
の曲頭位置に光学ヘッドをアクセスさせ、その地点で一
時停止状態となるようにする。そして、ジョグダイヤル
43が押圧されることで一時停止が解除され、その選曲
されたトラックの再生が開始されるようにすればよい。
【0140】<9.ジョグダイヤルによる時計設定処理
>次にジョグダイヤル43を用いてユーザーが内部時計
の設定を行なう場合の処理について図17、図18で説
明する。図17は時計設定処理のためのシステムコント
ローラ11の処理を示すフローチャートであり、図18
は時計設定処理の際の表示動作の説明図である。
【0141】ユーザーが内部の時計手段11aの設定
(時刻合わせ)を行なうには図1に示した時計設定キー
42を押して日時設定モードとし、その後ジョグダイヤ
ル43を用いて操作を行なうことになる。即ち、時計設
定キー(クロックキー)42が押されることにより図1
7のステップF401,F402 のループから、時計設定処理ル
ーチンに入る (F401→F403) 。そしてまず、表示部31
において図18(a)のように年表示を点滅させ、ユー
ザーに年となる値の入力を促す。このときの数値は初期
値『00』又はその時点での時計手段11aにおける日
時数値となる。
【0142】ここで、システムコントローラ11はジョ
グダイヤル43の右又は左への回動操作を監視し(F404,
F405) 、右へ1クリック回動される毎に年表示となる数
値をインクリメントしていく(F406)。また左へ1クリッ
ク回動される毎に年表示となる数値をデクリメントして
いく(F407)。つまりユーザーは表示部31を見ながらジ
ョグダイヤル43を回動させて『年』を合わせる。例え
ば1993年であれば年表示を『93』とするように操
作を行なう。そして、数値を合わせた時点でユーザーは
その決定操作としてジョグダイヤル43を押圧する。す
ると、表示されている『年』がエンターされ、ステップ
F408からF409に進み、図18(b)のように表示部31
において、年表示が決定されたとして年表示の点滅を終
らせ、今度は月表示を点滅させる。
【0143】ここでシステムコントローラ11は再びジ
ョグダイヤル43の回動操作を監視する(F410,F411) 。
そして右へ1クリック回動される毎に月表示となる数値
をインクリメントしていき(F412)、また左へ1クリック
回動される毎に年表示となる数値をデクリメントしてい
く(F413)。つまりユーザーは表示部31を見ながらジョ
グダイヤル43を回動させて『月』を合わせる。そし
て、例えば現在が4月であれば、月表示を『04』とし
た時点でユーザーはジョグダイヤル43を押圧し、月入
力をエンターする(F414)。すると、ステップF415に進
み、表示部31の表示は、図18(c)のように月表示
の点滅が終了され、今度は日表示が点滅され、月入力処
理に移る。
【0144】月入力処理においてもジョグダイヤル43
の回動操作が監視される(F416,F417) 。そして右へ1ク
リック回動される毎に日表示となる数値をインクリメン
トしていき(F418)、また左へ1クリック回動される毎に
年表示となる数値をデクリメントしていく(F419)。ただ
し、この場合、年及び月が既に決定されているため、日
の数値と同時に曜日も決定される。従って、日の数値の
インクリメント又はデクリメントとともに曜日もインク
リメント又はデクリメントされる。例えば現在4月23
日であれば、日表示を『23』とした時点でユーザーは
ジョグダイヤル43を押圧し、日入力をエンターする(F
420)。
【0145】すると処理はステップF421に進み、日及び
曜日が決定され、表示部31の表示は、図18(d)の
表示がなされた後、年月日表示から曜日及び時分秒表示
に切り換わり、図18(e)のように決定された曜日を
表示するとともに時表示を点滅させてユーザーに時入力
を促す。そして、ユーザーのジョグダイヤル43の回動
操作に応じて時をインクリメント又はデクリメントして
いく(F422,F423,F424,F425) 。そして、例えば『AM
9』に合わせてジョグダイヤル43が押圧されると、時
入力がエンターされ、処理はステップF426からF427に進
み、表示は図18(f)のように時表示の点滅が終わ
り、分表示が点滅される。
【0146】ユーザーはこれに対して同様にジョグダイ
ヤル43を回動させて分をインクリメント又はデクリメ
ントし(F428,F429,F430,F431) 、例えば9時10分に合
わせる場合は、分を『10』とする。そして例えば9時
10分の時報などに合わせてジョグダイヤル43を押圧
して分入力をエンターする(F432)。すると時計設定のた
めの入力操作は終了することになり、まず図18(g)
のように設定された年月日の表示が所定時間なされ(F43
2)、つづいて図18(h)のように設定された曜日及び
時刻の表示がなされる。なお、もちろん秒の表示がなさ
れてもよい。
【0147】以上のように時計設定モードとした後はユ
ーザーはジョグダイヤル43を操作するのみで日時設定
操作を行なうことができる。なお、最終的な入力エンタ
ー(即ちステップF432のエンター操作)には時計設定キ
ー42を用いるようにしてもよい。
【0148】<10.ジョグダイヤルによる文字入力処
理>上述したように本実施例の記録再生装置はディスク
1のU−TOCセクター1に対して例えばトラックやデ
ィスクに対応して曲名等の任意の文字を書き込むことが
できる。この文字入力操作もジョグダイヤル43を用い
て行なうことができる。ジョグダイヤル43による文字
入力処理について図19、図20で説明する。図19は
文字入力処理のためのシステムコントローラ11の処理
を示すフローチャートであり、図20は文字入力処理の
際の表示動作の説明図である。
【0149】停止中、再生中、一時停止中などにユーザ
ーがエディットキー40を操作してネームインモードと
することにより図19の処理が開始される(F501)。ネー
ムインモードとなるとシステムコントローラ11は、ま
ず、その時点で特定の楽曲(トラック)が上述した選曲
操作により選択されているか(ただし、再生中であれば
その再生中のトラックが選択されているとする)否かを
判断する(F502)。そして、選曲されていればその選曲さ
れているトラックに対して曲名等を書き込むトラックネ
ーム入力モードとするため、表示部31において図20
(a)のように確認表示を行なう(F503)。なお、この表
示は、第3曲目の再生中にネームインモードとされた場
合の例である。
【0150】一方、停止中にネームインモードとされ、
選曲操作もされていなければ装填されているディスクに
対してディスクタイトル等を書き込むディスクネーム入
力モードとするため、表示部31において図20(b)
のように確認表示を行なう(F504)。
【0151】これらの確認表示に対してユーザーがエン
ターキー(イエスキー)41を押すことによりトラック
ネーム入力モード又はディスクネーム入力モードの処理
が開始される(F505)。そして表示部31は図20(c)
のようなネーム入力用の表示となる(F506)。ネーム入力
用の表示としては図示するように入力桁を示すカーソル
が点滅表示される。
【0152】ここで、システムコントローラ11はジョ
グダイヤル43の右又は左への回動操作を監視し(F507,
F508) 、右へ1クリック回動される毎に文字コードをイ
ンクリメントしていく(F509)。また左へ1クリック回動
される毎に文字コードをデクリメントしていく(F510)。
文字コードとしては例えばアスキーコードとしてアルフ
ァベットの大文字、小文字、数字、及び各種記号が用意
されて特定の順序で並べられており、インクリメント、
デクリメント操作により順次表示部31のカーソル上に
表われるようになされる。
【0153】そしてユーザーは表示部31を見ながらジ
ョグダイヤル43を回動させて或る文字をカーソル上に
表示させ、その時点で文字決定(桁送り)操作としてジ
ョグダイヤル43を押圧する。すると、表示されている
文字が入力としてエンターされ、ステップF511からF512
に進み、そのエンターされた文字は桁送りされてカーソ
ル上は再び空白となる。このステップF507〜F512の処理
はエンターキー41が押されるまで繰り返され、この間
にユーザーはジョグダイヤル43を用いて各桁に文字を
入力していく。
【0154】そして、例えば図20(e)のように『D
IARY』という5文字を入力した時点でエンターキー
41を押したとすると、処理はステップF513からF514に
進み、入力された文字列が確定されたとして表示は図2
0(f)の状態となる。そして、確定された文字列をU
−TOCセクター1に書き込む。例えば第3曲目の楽曲
に対するトラックネーム入力モードの処理であったら、
U−TOCセクター1におけるテーブルポインタP-TNA3
から導かれるパーツテーブルにおいて『DIARY』と
いう文字がアスキーコードで書き込まれることになる。
【0155】このように書き込まれた文字は例えば第3
曲目の再生中などにおいて表示部31に表示される。こ
のように本実施例ではジョグダイヤル43を用いて容易
に文字入力を行なうことができる。
【0156】<11.ジョグダイヤルによるプログラム
指定入力処理>次にプログラム再生を行なう際のプログ
ラム入力(曲順指定)をジョグダイヤル43を用いて行
なう場合の処理について図21、図22で説明する。図
21はプログラム入力のためのシステムコントローラ1
1の処理を示すフローチャートであり、図22はプログ
ラム入力処理の際の表示動作の説明図である。
【0157】ユーザーがプレイモードキー39を操作し
てプログラム再生モードとすることにより、ステップF6
01,F602 のループから曲順入力のための図21の処理に
移行する (F601→F603) 。ここでシステムコントローラ
11は、現在再生中(再生一時停止中を含む)であるか
否かを判断する。
【0158】停止中であったら処理はステップF618に進
む。停止中にプログラム再生モードとされた場合の表示
部31の表示は例えば図22(a)のようになり、モー
ド表示として『PROGRAM』という表示がなされ
る。なお、装填されているディスクには14曲録音され
ていると仮定すると、ミュージックカレンダーとして1
〜14のトラックナンバが表示される。
【0159】ここで、システムコントローラ11はジョ
グダイヤル43の右又は左への回動操作を監視し(F618,
F619,F620)、右へ1クリック回動される毎にステップF6
21に進み、現在指定されているトラックナンバがラスト
トラックのトラックナンバ(例えばこの場合『14』)
か否かを判別する。ラストトラックのトラックナンバで
なければ、1クリック毎に指定されるトラックナンバを
インクリメントしていく(F622)。ラストトラックを指定
している時点でさらに右に1クリックされた場合は、ト
ラックナンバを『1』とする(F623)。
【0160】一方、ジョグダイヤル43が左へ回動され
ると、1クリック回動される毎にステップF624に進み、
現在指定されているトラックナンバがファーストトラッ
クのトラックナンバ、つまり『1』であるか否かを判別
する。トラックナンバが『1』でなければ、1クリック
毎に指定されるトラックナンバをデクリメントしていく
(F625)。指定されるトラックナンバが『1』であった時
にさらに左に1クリックされた場合は、トラックナンバ
をラストトラックのトラックナンバ(この場合『1
4』)とする(F626)。
【0161】このようなジョグダイヤル43の回動操作
における1クリック毎にトラックナンバが増減されるた
びに、ステップF627の処理で選択されているトラックナ
ンバが表示部31において提示される。例えば指定され
るトラックナンバが『3』とされている場合は、図22
(b)のように表示部31におけるミュージックカレン
ダーでは『3』の表示が点滅される。なお、トラックナ
ンバの選択操作(即ちジョグダイヤル43の回動操作)
が開始された以降は、選択されているナンバ以外のトラ
ックナンバの表示はミュージックカレンダーから消され
ている。また、そのトラックまでの演奏時間(プログラ
ム入力された楽曲の総演奏時間)も表示される。
【0162】このようにジョグダイヤル43を回動させ
てトラック選択を行なった後、ユーザーはジョグダイヤ
ル43を押圧すると、そのときの選択トラックが入力エ
ンターされ、表示部31のミュージックカレンダー内の
選択トラックナンバは、点滅状態から点灯状態となり、
例えば図22(c)のようになる (F628→F629) 。そし
て、この記録再生装置がプログラム指定として25曲ま
での指定が可能とされているとすると、既に25曲がセ
ットされたか否かを判別し(F630)、25曲未満であれ
ば、そのエンターされたトラックナンバをRAM(例え
ばシステムコントローラ11の内部RAM)にプログラ
ムトラックとして記憶させる(F631)。
【0163】ここで、再生操作(再生キー35の操作も
しくは再度のジョグダイヤル43の押圧操作)がなされ
ずに再び、ジョグダイヤル43が回動されると、次の曲
の選択操作に入り (F632→F618) 、同様にジョグダイヤ
ル43の回動及び押圧操作によるプログラム入力が行な
われる。例えば次にトラックナンバ10がプログラム入
力する場合、ミュージックカレンダーでは『3』の点灯
に加えてジョグダイヤル43の回動により『10』が点
滅されように操作を行なう。そして、ジョグダイヤル4
3を押圧することにより『10』が入力エンターされ
る。なお、このときのトータル演奏時間表示としては3
曲目と10曲目の演奏時間を加算した数値となる。
【0164】例えばトラックナンバ3の次にトラックナ
ンバ10がプログラム入力された段階で再生操作される
と、処理はステップF632からF617に進み、プログラム再
生動作が開始される。この場合、表示部31は図22
(d)のようになり、ミュージックカレンダーとしては
プログラム指定された『3』と『10』が表示される。
そして先ず第3曲目が再生されることになり、例えばそ
の3曲目が再生中である表示がなされ、また曲名表示
(もしくは再生進行時間など)がなされる。
【0165】再生中にプログラム再生モードとされた場
合は、ステップF604〜F616の処理が実行される。この場
合も、システムコントローラ11はジョグダイヤル43
の右又は左への回動操作を監視し(F604,F605,F606)、右
へ1クリック回動される毎にステップF607に進み、現在
指定されているトラックナンバがラストトラックのトラ
ックナンバ(例えばこの場合『14』)か否かを判別す
る。ラストトラックのトラックナンバでなければ、1ク
リック毎に指定されるトラックナンバをインクリメント
していく(F608)。
【0166】ラストトラックを指定している時点で右に
1クリックされた場合は、トラックナンバのインクリメ
ントは行なわない。つまり、ジョグダイヤル43をいく
ら右に回してもこの場合トラックナンバは『14』まで
しかインクリメントされない。
【0167】一方、ジョグダイヤル43が左へ回動され
ると、1クリック回動される毎にステップF609に進み、
現在指定されているトラックナンバがファーストトラッ
クのトラックナンバ、つまり『1』であるか否かを判別
する。トラックナンバが『1』でなければ、1クリック
毎に指定されるトラックナンバをデクリメントしていく
(F610)。指定されるトラックナンバが『1』であった時
に左に1クリックされた場合は、そのままトラックナン
バをデクリメントしない。
【0168】このようなジョグダイヤル43の回動操作
における1クリック毎にトラックナンバが増減されるた
びに、ステップF611の処理で選択されているトラックナ
ンバが表示部31において提示される。また、また、そ
のトラックまでの演奏時間(プログラムされた楽曲の総
演奏時間)も表示される。
【0169】このようにジョグダイヤル43を回動させ
てトラック選択を行なった後、ユーザーはジョグダイヤ
ル43を押圧すると、そのときの選択トラックが入力エ
ンターされ、表示部31のミュージックカレンダー内の
選択トラックナンバは、点滅状態から点灯状態となる
(F612→F613) 。そして、既に25曲がセットされたか
否かを判別し(F614)、25曲未満であれば、そのエンタ
ーされたトラックナンバをRAMにプログラムトラック
として記憶させる(F615)。
【0170】ここで、再生操作(再生キー35の操作も
しくは再度のジョグダイヤル43の押圧操作)がなされ
ずに再び、ジョグダイヤル43が回動されると、次の曲
の選択操作に入り (F616→F604) 、同様にジョグダイヤ
ル43の回動及び押圧操作によるプログラム入力が行な
われる。そして、プログラム入力がエンターされた後の
時点で再生操作されると、処理はステップF616からF617
に進み、それまで入力されていたトラックナンバ順にプ
ログラム再生動作が開始される。
【0171】このように本実施例では、プログラム指定
操作もジョグダイヤル43を用いて容易に実行できる。
特にトラックナンバとして離れているナンバを選択する
際も迅速に行なうことができる。また、この例では停止
中のプログラム入力はジョグダイヤル3の回動に伴って
トラックナンバがリング状に回って選択できるようにし
ている。つまり、右回動の場合ラストトラックの次のク
リックで『1』に戻るようにし、また左回動の場合
『1』の次にラストトラックとなるようにしている。こ
のため、操作性はより向上する。もちろんこの方式を再
生中のプログラム入力処理においてステップF607〜F610
の処理に代えて採用してもよい。
【0172】<12.ジョグダイヤルによるディバイド
処理>次にジョグダイヤルによるディバイド処理につい
て図23〜図25で説明する。図23はディバイド処理
のためのシステムコントローラ11の処理を示すフロー
チャートであり、図24はディバイド処理の際の表示動
作の説明図である。また図25はディバイド動作の際の
リハーサル再生の説明図である。
【0173】ユーザーがエディットキー40を操作して
ディバイドモードとすることにより図23の処理が開始
される(F701)。ただし、この実施例の場合、ディバイド
処理は再生中(再生一時停止中を含む)のみに可能であ
るものとして説明する。なお説明は省略するが、録音中
や停止中にディバイド処理を実行可能とすることも可能
である。
【0174】ディバイドモードとなるとシステムコント
ローラ11は、まず、その時点で或る楽曲(トラック)
が再生中(もしくは再生一時停止中)であるか否かを判
断する(F702)。再生中でなければディバイド処理は実行
されない。再生中であれば、ディバイドモードの処理を
実行することの確認表示を行なう。例えば4曲目の再生
中であったとすると、表示部31において図24(a)
のように確認表示を行なう(F703)。
【0175】この確認表示に対してユーザーがエンター
キー(イエスキー)41を押すことによりディバイドモ
ードの処理が開始される(F704)。この場合、エンターキ
ー41が押された時点の再生位置がディバイド地点とさ
れる。そしてそのディバイド地点を確定させてディバイ
ド(トラック分割)を実行してよいかをユーザーに確認
させるため、リハーサル再生を開始する(F705)。
【0176】リハーサル再生とはディバイド地点から所
定時間再生を行なって、ユーザーがその再生音声からデ
ィバイド地点を確認し、場合によってはディバイド地点
を変更させるための動作である。例えば図25のように
トラック4のセグメントを示してリハーサル再生を説明
する。トラックM4 のセグメントにおいて破線の範囲が
1セクターを示している。ここで、ステップF704のユー
ザーのエンターキー41の操作が、図中DPで示すセク
ターSCn の地点で行なわれたとする。つまり、DPが
ディバイド位置とされる。すると、リハーサル再生とし
ては、このセクターSCn から所定期間の再生を実行す
るものであり、例えばセクターSCn からセクターSC
m までを繰り返し再生することになる。
【0177】このリハーサル再生を実行している期間
は、表示部31において図24(b)のようにリハーサ
ル再生実行中を示す『Rehearsal』の表示と、
その分割されるトラックのトラックナンバがミュージッ
クカレンダー内で点滅表示される(F706)。
【0178】また、図24(c)のようにリハーサル再
生で確認されるディバイド位置でディバイドを実行して
もよいかどうかをユーザーに尋ねるため、『Posit
ion ok ?』という表示も行なう(F707)。なお、
この際にディバイド位置を変更したい場合の操作ガイド
として、図24(d)のようにジョグダイヤル43の回
転操作を促す表示を行なうことが好ましい。
【0179】リハーサル再生中の処理はステップF706→
F707→F708→F709→F714→F706のループが実行され、従
って図24(b)の表示と(c)及び又は(d)の表示
が交互になされるとともに、ジョグダイヤル43の回動
操作もしくは押圧操作の監視が行なわれる。
【0180】もしセクターSCn からのリハーサル再生
で確認された位置でディバイド実行してよいとユーザー
が判断した場合は、ディバイド実行の指示の操作として
ジョグダイヤル43を押圧する。すると処理はステップ
F715に進み、ディバイド位置が決定され、ディバイド処
理のためにバッファRAM13内に保持しているU−T
OCを書き換える。つまり、楽曲M4 がセクターSC
n-1 までと、セクターSCn 以降とで2つのトラックに
分けられる。書き換えられるU−TOC内容は前述した
とおりである。
【0181】そして書き換え際にディバイド処理動作の
実行を表示部31において図24(g)のように『Co
mplete』と表示し、また楽曲M4 が新たに楽曲M
4 とM5 に分けられることにともなって、ミュージック
カレンダー内でトラックナンバ『4』『5』を点滅表示
させる(F716)。そしてディバイド完了に伴ってディバイ
ドモードを脱する。
【0182】ところで、リハーサル再生でのディバイド
位置確認によりユーザーがディバイド位置を変更させた
いと思った場合は、ユーザーはジョグダイヤル43を回
動させてディバイド位置変更操作を行なう。
【0183】つまりリハーサル再生中にジョグダイヤル
43が右に1クリック回転される毎に処理はステップF7
10に進み、ディバイド地点を+1セクター変更する。そ
して、その変更処理に応じて図24(e)のようにディ
バイド地点変更表示(例えば『+01』)を行なう(F71
1)。例えば+1セクター分だけ変更されディバイド地点
が図25のDP+1の位置とされた場合、その時点からリ
ハーサル再生としてはセクターSCn+1 からセクターS
m+1 までを繰り返し再生させるように行なわれる。そ
して、このリハーサル再生を行ないながらステップにF7
06、F707の表示(図24(b)(c)(d)の表示)で
ユーザーにディバイド地点の可否を尋ねることになる。
【0184】また、DPのディバイド地点からのリハー
サル再生中にジョグダイヤル43が左に1クリック回転
されると処理はステップF712に進み、ディバイド地点を
−1セクター変更する。そして、その変更処理に応じて
図24(f)のようにディバイド地点変更表示(例えば
『−01』)を行なう(F713)。そして、例えば−1セク
ター分だけ変更されディバイド地点が図25のDP-1
位置とされた場合、リハーサル再生はセクターSCn-1
からセクターSCm-1までを繰り返し再生させるように
行なわれる。そして、このリハーサル再生を行ないなが
らステップにF706、F707の表示(図24(b)(c)
(d)の表示)でユーザーにディバイド地点の可否を尋
ねることになる。
【0185】つまり、ディバイド処理の際に必要に応じ
てユーザーはジョグダイヤル43を回転させてディバイ
ド位置を調節し、ディバイド位置OKであればジョグダ
イヤル43を押圧する操作を行なうことになる。
【0186】ディバイド位置の調整をジョグダイヤル4
3の回転操作で行なうことにより、その操作は容易とな
り、またディバイド位置を比較的大きく変更したい場合
も回転量を大きくすればよいため、操作が面倒になるこ
ともない。また回転量でディバイド位置変更量を設定で
きるため感覚的にもわかりやすい。そしてディバイド位
置決定にはジョグダイヤル43を押せばよいため、他の
キーの操作を必要とせず操作は簡便となる。なお、ジョ
グダイヤル43の1クリックによるディバイド位置変更
量は例えば2セクターもしくはそれ以上の単位にしても
よい。(1セクターは約60msecの再生音声に相当)
【0187】<13.ジョグダイヤルによるムーブ処理
>次にジョグダイヤルによるムーブ処理について図2
6,図27で説明する。図26は、ムーブ処理のための
システムコントローラ11の処理を示すフローチャート
であり、図27はムーブ処理の際の表示動作の説明図で
ある。
【0188】ユーザーがエディットキー40を操作して
ムーブモードとすることにより図26の処理が開始され
る(F801)。ムーブモードの際にはシステムコントローラ
11は、まず、その時点で或る楽曲(トラック)が再生
中(もしくは再生一時停止中)であるか、もしくは停止
中であっても上述したジョグダイヤル43の選曲操作に
より既に特定のトラックが選択されており、ムーブ対象
となるトラックが特定されているか否かを判断する(F80
2)。選曲されていなければムーブ処理は実行されない。
【0189】選曲されていれば、ムーブモードの処理を
実行することの確認表示を行なう。例えば3曲目が再生
されているときにムーブモードとされた場合を例にあげ
ると、表示部31において図27(a)のように確認表
示を行なう(F803)。
【0190】この確認表示に対してユーザーがエンター
キー(イエスキー)41を押すことによりムーブモード
の処理が開始される(F804)。そして、図27(b)のよ
うにムーブ対象となるトラック(移動トラック)のトラ
ックナンバを表示するとともに、移動先のトラックナン
バを選択させるために点滅させる(F805)。
【0191】この状態でジョグダイヤル43の回動操作
もしくは押圧操作の監視が行なわれる(F806,F807,F80
8)。そしてユーザーはジョグダイヤル43を回動させて
移動先のトラックナンバを選択する。つまりジョグダイ
ヤル43が右に1クリック回転される毎に処理はステッ
プF809に進み、移動先として指定されるトラックナンバ
をインクリメントし、またジョグダイヤル43が左に1
クリック回転される毎に処理はステップF810に進み、移
動先として指定されるトラックナンバをデクリメントす
る。そして、選択されている移動先トラックナンバはス
テップF805において図27(c)のように点滅状態で表
示されることになる。
【0192】例えばトラック3をトラック5となるよう
に移動させたい場合、移動先トラックナンバを『5』と
した時点でユーザーはジョグダイヤル43を押圧する。
すると処理はステップF806からF811に進み、ムーブ先が
決定され、ムーブ処理のためにバッファRAM13内に
保持しているU−TOCを書き換える。書き換えられる
U−TOC内容は前述したとおりである。
【0193】そして書き換え際にムーブ処理動作の実行
を表示部31において図27(d)のように『Comp
lete』と表示する(F812)。またこの表示例は第3曲
目の再生中にムーブ処理がなされた場合の例であるが、
ムーブ処理により現在再生している第3曲目は新たに第
5曲目となるため、ミュージックカレンダーはトラック
ナンバとして『5』以降を表示することになる。そして
ムーブ完了に伴ってムーブモードを脱する。
【0194】このように、ムーブ処理の際に必要に応じ
てユーザーはジョグダイヤル43を回転させて移動先を
選択し、ジョグダイヤル43を押圧することでムーブ実
行操作を行なうことになり、ジョグダイヤル43の回転
操作でトラックナンバを選択するため大きく移動させた
い場合も容易となる。またムーブ実行にも他のキーの操
作を必要とせず操作は簡便となる。
【0195】なお、以上本発明の一実施例を説明してき
たが、この実施例における構成や処理方式において各種
変形例は考えられる。もちろんジョグダイヤルをさらに
他の操作に用いることもできる。また、本発明の編集装
置を記録再生装置として実現する例を説明したが、再生
専用装置、記録専用装置、或いは編集専用装置として本
発明は実現できる。さらに、ミニディスクシステムに限
らず、他のオーディオディスクシステムにおける記録再
生装置等、ビデオディスクシステムおける記録再生装置
等、磁気テープ、光テープ等のテープメディアの記録再
生装置等、固体メモリを用いたメモリメディアに対する
記録再生装置等においても採用できる。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、回動操作
及び押圧操作が可能とされた操作手段(ジョグダイヤ
ル)を設けることにより、回動量に応じて入力値を設定
でき、トラックナンバや編集位置などをユーザーは容易
に選択、指定できる。さらに、このジョグダイヤルを押
すことでエンター操作とすれば、ユーザーは編集位置の
決定の際に他のキー等を操作する必要はなく、操作は簡
便となる。つまり、ユーザーはジョグダイヤルを回して
値を選択した後、エンターする場合はそのままそのジョ
グダイヤルを押せばよく、操作性を著しく向上させるこ
とができるという効果がある。また分割位置の移動を回
転操作で行うことができるようにすることで、感覚的に
も分かり易い操作となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置の正面図及び表
示部の説明図である。
【図2】実施例の記録再生装置の要部のブロック図であ
る。
【図3】実施例の記録再生装置に用いられるリモートコ
マンダーの平面図である。
【図4】ディスクにおけるP−TOCセクター0の説明
図である。
【図5】ディスクにおけるU−TOCセクター0の説明
図である。
【図6】ディスクにおけるU−TOCセクターのリンク
構造の説明図である。
【図7】ディスクにおけるU−TOCセクター1の説明
図である。
【図8】ディスクにおけるU−TOCセクター2の説明
図である。
【図9】ディスクのエリア構造及びディバイド処理/ム
ーブ処理の説明図である。
【図10】実施例のジョグダイヤルによる入力信号の説
明図である。
【図11】実施例のジョグダイヤルによる入力処理のフ
ローチャートである。
【図12】実施例のジョグダイヤルによる選曲/AMS
処理のフローチャートである。
【図13】実施例のジョグダイヤルによる選曲処理のフ
ローチャートである。
【図14】実施例のジョグダイヤルによる選曲/AMS
処理の際の表示動作の説明図である。
【図15】実施例の停止中のジョグダイヤルによる選曲
/AMS処理の際のミュージックカレンダー表示動作の
説明図である。
【図16】実施例の再生中のジョグダイヤルによる選曲
/AMS処理の際のミュージックカレンダー表示動作の
説明図である。
【図17】実施例のジョグダイヤルによる時計設定処理
のフローチャートである。
【図18】実施例のジョグダイヤルによる時計設定処理
の際の表示動作の説明図である。
【図19】実施例のジョグダイヤルによる文字入力処理
のフローチャートである。
【図20】実施例のジョグダイヤルによる文字入力処理
の際の表示動作の説明図である。
【図21】実施例のジョグダイヤルによるプログラム選
曲処理のフローチャートである。
【図22】実施例のジョグダイヤルによるプログラム選
曲処理の際の表示動作の説明図である。
【図23】実施例のジョグダイヤルによるディバイド処
理のフローチャートである。
【図24】実施例のジョグダイヤルによるディバイド処
理の際の表示動作の説明図である。
【図25】実施例のディバイド処理の際のリハーサル再
生動作の説明図である。
【図26】実施例のジョグダイヤルによるムーブ処理の
フローチャートである。
【図27】実施例のジョグダイヤルによるムーブ処理の
際の表示動作の説明図である。
【図28】ディスクの記録トラックの説明図である。
【図29】ディスクの記録トラックのセクター構成の説
明図である。
【符号の説明】
1 ディスク、3 光学ヘッド、8 エンコーダ/デコ
ーダ部、11 システムコントローラ、11a 時計手
段、12 メモリコントローラ、13 バッファRA
M、14 エンコーダ/デコーダ部、15 D/A変換
器、18 A/D変換器、19 操作入力部、30 記
録再生装置、31 表示部、31M 動作状態表示部、
31C ミュージックカレンダー表示部、31L レベ
ル表示部、33 録音キー、34 停止キー、35 再
生キー、36 イジェクトキー、39 プレイモードキ
ー、40 エディットキー、41 エンターキー、42
時計設定キー、43 ジョグダイヤル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1単位のデータであるトラックが少なく
    とも1つ記録される記録領域と、上記トラックを管理す
    る管理情報が記録されている管理領域と、を備えてなる
    記録媒体上の所定トラックを分割編集する編集装置にお
    いて、 回転操作及び押圧操作が可能な操作手段と、 再生中の所定トラックの任意の箇所での上記操作手段の
    押圧操作の有無を判別する判別手段と、 上記判別手段にて再生中の所定トラックの任意の箇所で
    上記操作手段の押圧操作が有ったと判別された場合に
    は、上記再生中の所定トラックの任意の箇所を起点に所
    定期間の繰返再生を行うように制御し、上記操作手段の
    押圧操作後に上記操作手段の回転操作が行われた場合に
    は上記繰返再生を行っている起点を上記操作手段の回転
    操作方向に応じて前後方向に移動するように制御し、上
    記操作手段の押圧操作後に再度上記操作手段の押圧操作
    がなされた場合には上記繰返再生を行っている起点を分
    割位置として決定する制御手段と、 上記制御手段で決定された分割位置に基づいて上記管理
    情報を編集する編集手段と、 を備えてなることを特徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】 表示手段をさらに備え、 上記判別手段にて再生中の所定トラックの任意の箇所で
    上記操作手段の押圧操作が有ったと判別された場合に、
    上記表示手段にリハーサルの旨を示す表示を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記操作手段の右回転
    操作で上記繰返再生を行っている起点を前進させるよう
    に制御することを特徴とする請求項1に記載の編集装
    置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記操作手段の左回転
    操作で上記繰返再生を行っている起点を後退させるよう
    に制御することを特徴とする請求項1に記載の編集装
    置。
  5. 【請求項5】 1単位のデータであるトラックが少なく
    とも1つ記録される記録領域と、上記トラックを管理す
    る管理情報が記録されている管理領域と、を備えてなる
    記録媒体上の所定トラックを分割編集する編集方法にお
    いて、 再生中の所定トラックの任意の箇所での、ユーザによる
    回転操作及び押圧操作が可能な操作部の押圧操作の有無
    を判別する判別ステップと、 上記判別ステップにて、再生中の所定トラックの任意の
    箇所でユーザによる上記操作部の押圧操作が有ったと判
    別された場合には、上記再生中の所定トラックの任意の
    箇所を起点に所定期間の繰返再生を行うように制御する
    繰返再生制御ステップと、 上記操作部の押圧操作後に上記操作部の回転操作が行わ
    れた場合には上記繰返再生を行っている起点を上記操作
    部の回転操作方向に応じて前後方向に移動するように制
    御する起点移動ステップと、 上記操作部の押圧操作後に再度上記操作部の押圧操作が
    なされた場合には上記繰返再生を行っている起点を分割
    位置として決定する決定ステップと、 上記決定された分割位置に基づいて上記管理情報を編集
    する編集ステップと、 が行われることを特徴とする編集方法。
  6. 【請求項6】 上記判別ステップにて、再生中の所定ト
    ラックの任意の箇所でユーザによる上記操作部の押圧操
    作が有ったと判別された場合に、表示手段にリハーサル
    の旨を示す表示を行うことを特徴とする請求項5に記載
    の編集方法。
  7. 【請求項7】 上記起点移動ステップでは、上記操作部
    の右回転操作で上記繰返再生を行っている起点を前進さ
    せるように制御することを特徴とする請求項5に記載の
    編集方法。
  8. 【請求項8】 上記起点移動ステップでは、上記操作部
    の左回転操作で上記繰返再生を行っている起点を後退さ
    せるように制御することを特徴とする請求項5に記載の
    編集方法。
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