JP4058124B2 - 記録再生装置、及び再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば音声データなどを主データとして記録する記録媒体に対応する記録再生装置、及び再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種記録媒体及びそれらに対応する記録再生装置が開発されているが、特に近年ミニディスクシステムとして知られているように、ユーザーが自由に音楽データ等を記録できるものも普及している。
【0003】
例えばこのミニディスクシステムの場合は、ディスク上でユーザーが録音を行なった領域(データ記録済領域)や、まだ何も録音されていない領域(データ記録可能な未記録領域;以下、フリーエリアという)を管理するために、音楽等の主データとは別に、ユーザーTOC(以下、U−TOCという)という管理情報が記録されている。そして記録装置はこのU−TOCを参照しながら録音を行なう領域を判別し、また再生装置はU−TOCを参照して再生すべき領域を判別している。
【0004】
つまり、U−TOCには録音された各楽曲等がトラックというデータ単位で管理され、そのスタートアドレス、エンドアドレス等が記される。また何も録音されていないフリーエリアについては今後のデータ記録に用いることのできる領域として、そのスタートアドレス、エンドアドレス等が記される。
【0005】
さらに、このようなU−TOCによりディスク上の領域が管理されることで、U−TOCを更新するのみで、音楽等の記録データの編集ができる。
例えば1つのトラックを複数のトラックに分割するディバイド機能、複数のトラックを1つのトラックに連結するコンバイン機能、再生するトラック順序に応じて与えられているトラックナンバを変更させるムーブ機能、不要なトラックを削除するデリート機能(イレーズ機能ともいう)などの編集処理が容易でしかも迅速に実行できることになる。
そして、ユーザはこのような機能を活用して、一旦ディスクに記録した1又は複数のトラックの編集を行い、個人のオリジナルディスクを作成して楽しむことができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで再生装置としては単に収録されたトラックを順番に再生していくだけでなく、多様な再生モードが用意されている。例えばミニディスクシステムでは、その再生装置には、トラックナンバ順に通常の再生動作を行なう連続再生モードのほかに、プログラム再生モード、シャッフル再生モード、マルチアクセス再生モードなどがある。
【0007】
プログラム再生モードとは、ユーザーが任意にトラック順(曲順)を設定することで、その順序で再生が行なわれるモードである。
シャッフル再生モードとは、再生装置内での例えば乱数発生的な動作でランダムにトラックナンバを選択していき、その選択されたトラックを再生させるモードである。
マルチアクセス再生モードとは、例えば『ポン出し再生』とも呼ばれるもので、特定のトラックについて、再生操作に応じて即座に再生音声を出力できるようにするモードである。ここでいう『即座』とは、通常のトラック再生動作に必要となる光学ヘッドの立ち上げやアクセスに要する時間をも除いたタイミングのことをいっており、ほぼ再生操作と同時タイミングで再生音が出力されるものである。
【0008】
これらのように通常の連続再生動作以外にも各種の態様の再生動作が可能とされているが、従来のミニディスクシステムでは、どのような再生動作もあくまでもトラック単位での動作とされていた。
そして、例えばトラック内の或る一部分のみを再生させたいという要望や、一部を再生しないという要望、さらには特定の部分のみ音量を上げたいなどの部分的な信号処理の要望には対応できず、あくまで手動で操作するか、もしくは事前にその都度特別な編集処理を行うかしなければならなかった。
【0009】
例えば、再生はあくまでもトラック単位であるため、トラックを部分的に再生させるためにはあらかじめディバイド編集を行っておく必要がある。一例として、第1トラック#1が或る楽曲とされ、その曲が、イントロ、1番、2番、3番、エンディングという構成であったときに、2番のみを再生させたい場合が生じたとする。すると、ユーザーはイントロと1番をトラック#1、2番をトラック#2、3番とエンディングをトラック#3とするようにディバイド編集を行う。そして再生時にトラック#2を指定する。このように元のトラック状態を変更しなければ部分的な再生動作ができなかった。
もし元の状態が必要であるのなら、再生後にトラック#1〜#3を再び連結するコンバイン編集を行う必要がある。
このように部分的な再生動作については、そのときの事情に応じて煩雑な編集作業が必要になるとともに、元のトラック状態を一旦壊さなければならない。
【0010】
トラックの一部分のみを再生させたくない場合も同様にトラック状態を変更しなければならないとともに、煩雑な操作が必要になる。つまり上記例で2番だけをオミットさせた再生を行いたい場合は、上記と同様のディバイド操作を行い、さらに再生モードをプログラム再生モードとして、トラック#1、#3が連続で再生されるようにプログラム設定を行ったり、もしくはトラック#1と#3を連結するコンバイン編集を行う必要がある。
【0011】
また、部分的な再生動作だけでなく、部分的に信号処理を変更したい場合も、そのような動作を自動制御させることはできず、再生中にユーザーが手動で操作することになる。例えば再生中のトラック内の部分毎で、音量や、リバーブ、イコライジングなどのエフェクト処理を変更させるような設定を行うことはできなかった。
【0012】
なお本明細書では、ディスクに収録されるトラックについては、第1トラック〜第nトラックまでを、上記のように『トラック#1』〜『トラック#n』というように『#』を付して表記する。またトラックナンバとして単に『#2』というように表記する場合もある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点にかんがみてなされたもので、管理情報上におけるトラックの状態を変更することなく、トラック内の部分的な再生動作、信号処理動作などを容易に実行できるようにすることを目的とする。
【0015】
記録再生装置としては、主データがトラック単位で記録される主データ領域と、上記主データ領域に記録された主データを管理する管理情報が記録される管理領域とを備えてなる記録媒体に記録を行う記録再生装置において、上記管理情報領域に記録された上記トラック単位で記録される主データの記録開始位置と記録終了位置とを管理する第1の管理情報を上記記録媒体から再生する再生手段と、上記トラック内の所定区間を区間設定する操作入力手段と、上記区間設定されたトラック内の所定区間を上記再生手段にて再生されたトラックの記録開始位置からのオフセットアドレスで管理すると共に上記区間設定されたトラック内の所定区間の開始位置が上記トラックの記録の開始位置と等しい場合には所定区間の開始位置のオフセットアドレスを0とし、上記所定区間の終了位置が上記トラックの記録終了位置と等しい場合には上記所定区間の終了位置のオフセットアドレスを0とする第2の管理情報を生成する管理情報生成手段と、上記生成された第2の管理情報を、上記記録媒体の管理情報領域に記録する記録手段とを備えるようにする。
【0016】
再生装置としては、主データがトラック単位で記録される主データ領域と、上記主データ領域に記録されたトラック単位の記録開始位置と記録終了位置を少なくとも管理する第1の管理データと、上記トラック単位内に設定された設定区間毎の開始位置と終了位置とを少なくとも管理する第2の管理データとが記録された管理領域とを備えてなる記録媒体から再生を行う再生装置において、上記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、上記設定区間の再生を指示する操作手段と、
上記操作手段にて上記設定区間の再生を指示された場合には、上記再生手段にて再生された上記第1の管理データで管理される指定された上記設定区間が含まれるトラックの記録開始位置と上記第2の管理データで管理された設定区間の開始オフセットと終了オフセットとに基づいて上記第1の管理データで管理されたトラック単位の主データの記録開始アドレスに上記開始オフセットを加えた開始アドレスから上記第1の管理データで管理されたトラック単位の主データの記録開始アドレスに上記終了オフセットを加えた終了アドレスであるトラック内の設定区間単位の再生制御を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを備え、上記再生手段は、上記開始オフセットが0であった場合には所定区間の開始位置が上記トラックの記録開始位置と同一とし、上記終了オフセットが0であった場合には所定区間の終了位置が上記トラックの記録終了位置と同一とするようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図18により本発明の各種の実施の形態を説明する。この例は記録媒体として音声データを記録再生することができる光磁気ディスク(ミニディスク)をあげ、また記録装置、再生装置としては、ミニディスク記録再生装置を例にあげる。説明は以下の順序で行なう。
<1.記録再生装置の構成>
<2.クラスタフォーマット>
<3.U−TOCセクター0>
<4.U−TOCセクター7>
<5.ポーション設定動作>
<6.ポーション再生動作>
<7.各種変形例>
【0018】
<1.記録再生装置の構成>
まず図1、図2によりミニディスク記録再生装置の構成について説明する。
図1は記録再生装置の外観例を示すものである。
この記録再生装置の前面パネルには液晶表示装置等による表示部20が形成されている。この表示部20には記録/再生しているディスクの動作状態、トラックナンバ、記録時間/再生時間、編集動作状態、再生モード等が示される。さらにミニディスクシステムではディスクに文字情報が記録できるが、その文字情報の入力の際の入力文字の表示や、ディスクから読み出した文字情報の表示などが実行される。
【0019】
電源キー33は記録再生装置の電源オン/オフの操作のために設けられる。
また前面パネルには記録再生装置にディスクを挿入し、またイジェクトキー34の操作に応じてディスクが脱却されるディスク挿入部22が設けらる。
【0020】
またこの前面パネルには記録/再生に関する操作のための各種操作手段が設けられる。すなわち、再生キー24、一時停止キー23、停止キー25、録音キー26、頭だしアクセス動作を実行させるAMS操作ダイヤル27(以下、ジョグダイヤルという)、高速再生動作を実行させるサーチキー28などが設けられる。これらはいわゆる音声の記録/再生動作に関する基本的な操作キーとなる。
ジョグダイヤル27は、その回転操作により、AMS(頭だしサーチ)を指示する操作部となるが、エディット(編集)モードの1つである文字入力モード(ディスクネーム入力モードもしくはトラックネーム入力モード)においては、ジョグダイヤル27の回転操作が、文字選択のためのインクリメント/デクリメント操作となる。
【0021】
また、ジョグダイヤル27は押圧操作可能とされ、この押圧操作はディスクネーム入力モード、トラックネーム入力モード、プログラム設定モード、マルチアクセス設定モード、及び後述するポーション設定モードなどにおけるエンター操作として機能する。さらにジョグダイヤル26は押圧操作は、再生キー24の操作と同様に再生操作を兼ねるようにしてもよい。また、ジョグダイヤル27は押圧操作が、後述するポーション設定モードにおける区間始点ポイント、区間終点ポイントの指定操作についてのエンター操作として機能するようにしてもよい。
【0022】
これらの操作手段とともに、数字キー39が設けられる。
この数字キー39は例えば『1』キーから『25』キー、及び26以上の数字を入力するための『>25』キーが設けられる。
数字キー39は、再生させるトラックナンバをダイレクトに選択する場合や、プログラム再生モード、マルチアクセス再生モードでのトラックナンバ選択などに用いることができる。
【0023】
エディットモードの操作のためのキーとしてエディットキー29、イエスキー30、キャンセルキー31が設けられる。
エディットキー29は各種エディットモードの呼出し及び終了の操作のために用いられ、またイエスキー30、キャンセルキー31がエディット中の操作に用いられる。例えばイエスキー30はエンター操作として、またキャンセルキー31は取消操作として用いられる。
【0024】
エディットモードとしては、各トラックに対して曲名などの文字を入力するトラックネーム入力モード、ディスクに対して名称などの文字を入力するディスクネーム入力モード、登録されている文字情報を消去するネームイレーズモード、1つのトラックを複数のトラックに分割するディバイドモード、複数のトラックを1つのトラックに連結するコンバインモード、トラックを消去するイレーズモードなどがある。
そして本例の場合さらにポーション設定モードが用意される。
【0025】
再生モードの操作のためのキーとして連続再生キー35、プログラムキー36、シャッフルキー37、マルチアクセスキー38、ポーションキー40が設けられる。
これらのキーを操作することで、再生モードが、連続再生モード、プログラム再生モード、シャッフル再生モード、マルチアクセス再生モード、ポーション再生モードのいずれかに設定される。
【0026】
なお本例では説明上これらの操作手段を記録再生装置の前面パネルに配するようにしているが、例えば記録再生装置を赤外線などによるリモートコマンダーにより操作可能とし、そのリモートコマンダー上にこれらの操作手段を設けるようにしてもよい。
【0027】
後述する本例の特徴的な動作となるポーション設定モード、ポーション再生モードについてここで簡単に述べておく。
ユーザーはエディットモードをポーション設定モードとすることで、所望のトラックに対して部分的な動作設定を行うことができる。部分的な動作とは、部分的な再生動作やある部分のみでの音量処理の変更、音響処理の変更など各種考えられるが、本例ではトラック内の一部分を再生させるトリム動作、トラック内の一部分のみを再生させないオミット動作、トラック内の一部分を繰り返し再生させるループ動作について、具体的な処理例を後述することとする。
これらのポーション動作は、まずポーション設定モードにおいてユーザーが任意に設定する。その後、再生モードがポーション再生モードとされると、ポーション設定モードで設定された状態の再生動作が実行されることになるものである。
【0028】
図1のようなミニディスク記録再生装置の内部構成を図2で説明する。
音声データが記録されている光磁気ディスク1は、スピンドルモータ2により回転駆動される。そして光磁気ディスク1に対しては記録/再生時に光学ヘッド3によってレーザ光が照射される。
【0029】
光学ヘッド3は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行なう。
このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
【0030】
また、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁界を光磁気ディスク1に印加する動作を行なう。
光学ヘッド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0031】
再生動作によって、光学ヘッド3によりディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク1にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位置情報)GFM等を抽出する。
抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ情報GFMはアドレスデコーダ10に供給される。
【0032】
サーボ回路9は供給されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロコンピュータにより構成されるシステムコントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、またスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0033】
アドレスデコーダ10は供給されたグルーブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いられる。
また再生RF信号についてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復調、CIRC等のデコード処理が行なわれるが、このときアドレス、サブコードデータなども抽出され、システムコントローラ11に供給される。
【0034】
エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理された音声データ(セクターデータ)は、メモリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるディスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメモリ13までの系における再生データの転送は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行なわれる。
【0035】
バッファメモリ13に書き込まれたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、44.1KHZ サンプリング、16ビット量子化のデジタルオーディオ信号とされる。
このデジタルオーディオ信号は例えばデジタル信号処理回路21でイコライジング、リバーブ、ゲインなどの調整処理が行われた後、D/A変換器15によってアナログ信号とされ、出力端子16から所定の増幅回路部へ供給されて再生出力される。例えばL,Rアナログオーディオ信号として出力される。
【0036】
デジタル信号処理回路21は、いわゆるDSP(デジタルシグナルプロセッサ)などで形成され、各種の多様な処理を行うことができる。例えば各種モードの音響設定でのイコライジング処理や、リバーブ、エコーなどの音響処理だけでなく、徐々にゲイン(出力音量レベル)を変化させることでフェードイン、フェードアウトなどの処理等も可能である。
なお、このような処理部をD/A変換器15の後段に設け、アナログ処理により行うようにしてもよい。
【0037】
光磁気ディスク1に対して記録動作が実行される際には、入力端子17に供給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。
なお図示していないがデジタルインターフェース部を設けてデジタルオーディオデータの入出力を行なうことももちろん可能である。
【0038】
エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0039】
磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対して磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
【0040】
操作部19はユーザー操作に供される部位を示し、これは図1で説明したような各種操作キーやダイヤルに相当する。これらの操作キーやダイヤルによる操作情報はシステムコントローラ11に供給され、システムコントローラ11は操作情報に応じた動作制御を実行することになる。
また表示部20は図1のように筺体上に設けられるもので、この表示動作はシステムコントローラ11によって制御される。
【0041】
システムコントローラ11は、CPU、プログラムROM、ワークRAM、インターフェース部等を備えたマイクロコンピュータとされるが、図示するワークRAM11aは、本例のポーション設定モードの動作においては、ポーション再生の設定のためにトラック内での指定する区間(以下、ポーション動作設定区間という)の始点ポイント、終点ポイントの指定操作が行なわれた際の、そのポイント(指定位置)のアドレスの保持に用いられる。
【0042】
ところで、ディスク1に対して記録/再生動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。システムコントローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別することとなる。
この管理情報はバッファメモリ13に保持される。
そして、システムコントローラ11はこれらの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファメモリ13に記憶しておき、以後そのディスク1に対する記録/再生/編集動作の際に参照できるようにしている。
【0043】
また、U−TOCはデータの記録や各種編集処理に応じて書き換えられるものであるが、システムコントローラ11は記録/編集動作のたびに、U−TOC更新処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TOC情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングでディスク1のU−TOCエリアについても書き換えるようにしている。
【0044】
<2.クラスタフォーマット>
ここで、クラスタという単位について説明する。
ミニディスクシステムにおける記録動作の単位となるクラスタのフォーマットは図3に示される。
ミニディスクシステムでの記録トラックとしては図3のようにクラスタCLが連続して形成されており、1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラスタは2〜3周回トラック分に相当する。
【0045】
そして1クラスタCLは、セクターSFC〜SFFとされる4セクターのリンキング領域と、セクターS00〜S1Fとして示す32セクターのメインデータ領域から形成されている。
1セクターは2352バイトで形成されるデータ単位である。
セクターSFC〜SFFの4セクターはサブデータの記録やリンキングエリアとしてなどに用いられ、TOCデータ、オーディオデータ等の記録は32セクターのメインデータ領域に行なわれる。
なお、アドレスは1セクター毎に記録される。
【0046】
また、セクターはさらにサウンドグループという単位に細分化され、2セクターが11サウンドグループに分けられている。
つまり図示するように、セクターS00などの偶数セクターと、セクターS01などの奇数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグループSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つのサウンドグループは424バイトで形成されており、11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。
1つのサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルとRチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンドグループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で構成される。
なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよんでいる。
【0047】
<3.U−TOCセクター>
上記したように、ディスク1に対して記録/再生動作を行なう際には、システムコントローラ11は、ディスク1に記録されている管理情報としてP−TOC、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出し、これを参照することになる。
ここで、ディスク1においてトラック(楽曲等)の記録/再生動作などの管理を行なう管理情報として、U−TOCセクターについて説明する。
【0048】
なおTOC情報としてはU−TOCとP−TOCが設けられているが、このP−TOCはディスク1の最内周側のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報である。そして、P−TOCによってディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置の管理等が行なわれる。なお、ミニディスクシステムでは、全てのデータがピット形態で記録されている再生専用の光ディスクも使用できるが、再生専用ディスクの場合は、P−TOCによってROM化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U−TOCは形成されない。
P−TOCについては詳細な説明を省略し、ここでは記録可能な光磁気ディスクに設けられるU−TOCについて説明する。
【0049】
U−TOCは1つのセクターで1つの管理情報ユニットが形成されており、U−TOCセクターとしてはセクター0,セクター1,セクター2,セクター4が定義されている。そしてセクター0はディスク1の記録/再生動作に必ず必要となるエリアである。またセクター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアとされる。
これらのエリアに加えて、本例では特にセクター7を用いて新たな管理情報ユニットを設ける。
文字情報を記録するセクター1,セクター4、及び録音日時を記録するセクター2については説明を省略し、ここでは、まずディスク1の記録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセクター0について説明する。
【0050】
図4はU−TOCセクター0のフォーマットを示すものである。
U−TOCセクター0は、主にユーザーが録音を行なったトラック(楽曲)や新たにトラックが録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
例えばディスク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコントローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0051】
U−TOCセクター0のデータ領域(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期パターンが記録される。
続いて2バイトのクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) と1バイトのセクターアドレス(Sector)、及び1バイトのモード情報(MODE)となる4バイトが付加され、以上でヘッダとされる。
なお、同期パターンやアドレスについては、このU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセクターや、実際に音声データが記録されるデータセクターでも、そのセクター単位に記録されている。
【0052】
続いて所定バイト位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0053】
さらに、ユーザーが録音を行なって記録されているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を後述する管理テーブル部に対応させることによって識別するため、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0054】
そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。
【0055】
スタートアドレス、エンドアドレスは各3バイトデータとされる。
セクター単位のアドレスは上記の「Cluster H 」「Cluster L 」「Sector」の3バイトとなるが、スタートアドレス、エンドアドレスについては、2バイトのクラスタアドレス値、1バイトのセクターアドレス値、1バイトのサウンドグループ値の計4バイトを、3バイトの圧縮して記録する圧縮形式を採っている。
【0056】
なお本明細書において『h』を付した数値はいわゆる16進表記のものである。また、パーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
【0057】
この種の記録再生装置では、1つの楽曲のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もある。
そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされる。
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。
【0058】
U−TOCセクター0の管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、テーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0059】
テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0060】
テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
【0061】
テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『00h』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0062】
図5にパーツテーブルにより、フリーエリアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされている時に、この状態が対応テーブル指示データP-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様となる。
【0063】
ところで、全く楽曲等の音声データの記録がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h) が指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザーエリアの全体がフリーエリアであることが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテーブルは使用されていないことになるため、上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。
なお、このときパーツテーブル(01h) については、スタートアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録されることになる。
【0064】
テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックについて示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1ではトラック#1のデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
例えばトラック#1とされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されている場合は、そのトラック#1の記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0065】
また、例えばトラック#2がディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、そのトラック#2の記録位置を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図5と同様の形態)。
このように例えばトラック#2(2曲目)を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、トラック#2の再生時や、そのトラック#2が記録された領域への上書き記録を行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0066】
各パーツテーブルに設けられるトラックモードの情報としてはその1バイトの各ビットによって所定の状態が示されている。
トラックモードのデータとなるd1〜d8の8ビットとして、例えばd2が『0』又は『1』であることでコピーライトプロテクトのオン/オフ状態が示される。また、d4が『1』である場合はそのパーツはオーディオデータであると識別される。さらにd7についてはモノラル/ステレオの識別、d8についてはエンファシス情報に用いられている。
【0067】
3.U−TOCセクター7
本例では、U−TOC内の1つのユニットであるU−TOCセクター7としてのエリアを用いて、ポーション設定動作により設定される管理情報を記録できるようにしている。この管理情報は、トラックに対する部分的な動作を管理する情報であり、トラック内のポーション動作設定区間を示すとともに、そのポーション動作設定区間に対して実行すべきポーション動作を指定する情報となる。ポーション動作とは、トリム、オミット、ループなどの各動作のことである。
なお、本例ではU−TOCセクター7を用いているが、セクター6もしくはセクター8以降などの他のU−TOCセクターを用いて、以下説明するフォーマットの領域を設定してもよい。
【0068】
図6にU−TOCセクター7のフォーマットを示す。先頭のヘッダには、他のセクターと同様にシンクパターン、クラスタアドレス、セクターアドレス、モードが記録される。
このU−TOCセクター7には、ポーションスロット指示データ部と、ポーションスロット部が形成される。
【0069】
ポーションスロット指示データ部には、255個のスロットポインタP-PRT1〜P-PRT255が設けられる。
またポーションスロット部には各8バイトで255単位のポーションスロット(PS-01h) 〜(PS-FFh) が設けられている。
各ポーションスロット(PS-01h) 〜(PS-FFh) は図7のように構成される。即ち3バイトでポーションスタートオフセットアドレスPSOAが圧縮形式で記録され、続く1バイトにポーションモードが記録される。さらに3バイトでポーションエンドオフセットアドレスPEOAが圧縮形式で記録され、最後の1バイトはリンク情報とされる。
【0070】
ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとポーションエンドオフセットアドレスPEOAは、ポーション動作設定区間の始点と終点を示す情報となる。ただし、このポーションスタートオフセットアドレスPSOAとポーションエンドオフセットアドレスPEOAは、本例の場合は、物理的な絶対アドレスで始点又は終点位置を示すのではなく、トラックの先頭からのアドレス量(つまりU−TOCセクター0で管理されるスタートアドレスからのオフセットアドレス)とされる。
【0071】
例えば図8(a)のように、ディスク上にトラック#1、#2が記録されているが、トラック#1は、パーツ#1(1)とパーツ#1(2)に分割されて記録されていたとする。
このトラック#1、#2を、再生時間軸方向に並べたものが図8(b)であり、通常の連続再生では、図8(a)の物理的な位置の前後に関わらず、パーツ#1(1)、パーツ#1(2)、トラック#2の順番で再生が行われることになる。
【0072】
ここで、図8(b)に斜線部で示す区間をポーション動作設定区間とするとき、この斜線部の先頭位置のアドレスと終端部分のアドレスは、図8(a)に示すアドレスADS、及びアドレスADEであったとする。
しかしながら上記ポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAの値は、このような絶対アドレスADS、ADEにより形成されるのではなく、図8(b)に示すように、再生時間軸でみた場合のスタートアドレスからのオフセットアドレスとされる。
即ち、例えば「ある曲の始まりから1分のポイントから1分30秒のポイントまで」というイメージでのポーション動作設定区間の指定が行われる。実際のオフセットアドレス値としては、その時間値に相当するクラスタ数、セクター数のような形態をとればよい。なお、ポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAの値として「000000h」以外の数値が記録されていた場合は、それはオフセットアドレスとしてのクラスタ/セクター数とするが、ポーションスタートオフセットアドレスPSOA=「000000h」の場合は、ポーション動作設定区間の始点がトラックのスタートアドレスに一致することを示し、またポーションエンドオフセットアドレスPEOA=「000000h」の場合は、ポーション動作設定区間の終点がトラックのエンドアドレスに一致することを示すこととしている。
【0073】
本例ではこのようにオフセットアドレスによってポーション動作設定区間が指定されることで、仮にU−TOCセクター0での更新処理により編集が行われスタートアドレスが変更されたりしても、このU−TOCセクター7の設定は有効なままとなる。
【0074】
図7のポーションスロットにおけるポーションモードは、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとポーションエンドオフセットアドレスPEOAで指定されるポーション動作設定区間に適用するポーション動作の種別を示す。つまり8ビット値による動作種別が設定され、例えばトリム、オミット、ループなどの種別が指定される。ポーションモードを8ビットとすることで、最高256種類のポーション動作を設定することができる。
このポーションモードの設定により、各種のポーション動作が可能となる。例えば本例であげるトリム等の区間再生動作の他に、ポーション動作設定区間のみリバーブをかけるといったような区間音響処理や、ポーション動作設定区間のみボリュームをゼロにするといったような区間ミュート処理などを可能とすることができる。
【0075】
リンク情報は、1トラックにつき複数のポーション動作設定区間を設定する場合に、そのポーション動作設定区間のポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAが記録されるポーションスロットを指定する情報となる。
【0076】
このようなポーションスロットは、スロットポインタP-PRT1〜P-PRT255からリンクされることで、各トラックにつき設けられることができる。
つまりスロットポインタP-PRT1〜P-PRT255はそれぞれトラック#1〜#255に対応しており、例えばユーザーがトラック#1に関してポーション設定を行った場合は、あるポーションスロットPS-xxhにそのポーション設定内容、即ちポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOA。、ポーションモードが記録される。そして、そのポーションスロットPS-xxhを示す値が、スロットポインタP-PRT1として記録されることになる。リンクされるポーションスロットがない場合は、リンク情報は「00h」とされる。
【0077】
また、1つのトラック内に複数のポーション動作設定区間が設定される場合は、その各ポーション動作設定区間を記録したポーションスロットが、リンク情報により連結されて管理されることになる。つまりスロットポインタP-PRT1〜P-PRT255のうちの1つを起点として、U−TOCセクター0と同形態の管理方式を採用している。
ただし、複数のポーション動作設定区間が設定された場合は、各ポーション動作設定区間の再生時間軸上での順番に応じた順序で、各ポーションスロットがリンクされることになる。
なお、スロット(PS-01h) 〜(PS-FFh) のうちで使用されていないスロットはスロットポインタP-EMPTY からのリンクによって管理される。
【0078】
<5.ポーション設定動作>
ポーション動作を行うには、あらかじめポーション設定動作を行い、U−TOCセクター7に、ポーション管理情報を書き込んでおく必要がある。
このためのポーション設定動作について図9から図12で説明する。
【0079】
ユーザーがエディットキー29を操作してエディットモードをポーション設定モードとすることで、システムコントローラ11は図9の処理を開始する。
システムコントローラ11は、まずステップF101として、ポーション設定を行う対象となるトラックの指定入力を待つ。例えばこのとき表示部20にトラックナンバの入力要求の表示を行う。
ユーザーがポーション設定を行うトラックのトラックナンバを入力すると、処理はステップF102に進み、変数X(レジスタX)の値として入力されたトラックナンバをセットする。次に、ステップF103でユーザーのポーションモードの入力を待機する。このときも表示部20にポーションモード入力要求表示を行うようにすればよい。
【0080】
ユーザーがたとえばトリム、オミット、ループなどの用意されているポーションモードのうちで設定したいポーションモードを入力すると、処理はステップF104に進み、変数PM(レジスタPM)の値として入力されたポーションモードの値をセットする。この値とは、ポーションスロットにおいてポーションモードの情報として書き込まれる8ビット値のことである。
なお、或るトラックの再生中、一時停止中などで自動的に対象トラックが設定される場合などは、ステップF101の処理は不要である。また、ポーションモードとして例えばトリムだけなど1種類しか用意されていない場合は、ステップF103の処理は不要となる。
【0081】
トラックナンバ、ポーションモードが取り込まれたら、続いてステップF105で変数n=1にセットし、ステップF106でポーション動作設定区間としての始点ポイントの入力を要求し、待機する。ユーザーは、例えば再生音声を聞きながら或る箇所を指定して(例えば或る箇所で一時停止状態として)エンター入力したり、もしくは曲の開始からの時間値を入力するなどの操作方式で始点ポイントを入力する。
この始点ポイントの入力が行われたら、ステップF107で、システムコントローラ11はその入力された始点ポイントを、そのトラックのスタートアドレスからのオフセットアドレス値に変換する。なお、曲の先頭を指定する場合は特にユーザーは曲中の箇所の指定を行わない(行わなくてもよい)ことになるが、この場合は、ステップF107でオフセットアドレス値=「000000h」とされる。
【0082】
そしてステップF108では、ステップF107で得たオフセットアドレスの値を、変数IS(n)(レジスタIS(n))として保持する。
次にステップF109でシステムコントローラ11は、ポーション動作設定区間としての終点ポイントの入力を要求して待機する。ユーザーは、始点ポイント入力時と同様に、例えば再生音声を聞きながら或る箇所を指定して(例えば或る箇所で一時停止状態として)エンター入力したり、もしくは曲の開始からの時間値を入力するなどの操作方式で終点ポイントを入力する。
【0083】
この終点ポイントの入力が行われたら、ステップF110で、システムコントローラ11はその入力された終点ポイントを、そのトラックのスタートアドレスからのオフセットアドレス値に変換する。なお、曲の終端を指定する場合は特にユーザーが曲の終了位置を探して指定操作を行なう以外に、例えば指定を行わないでエンター操作することなどの特定の操作により曲の終端が終了ポイントとして指定入力されたものとするようにするとよい。この場合は、ステップF110でオフセットアドレス値=「000000h」とされる。
そしてステップF111では、ステップF110で得たオフセットアドレスの値を、変数IE(n)(レジスタIE(n))として保持する。
【0084】
設定するポーション動作設定区間がトラック内で1ヶ所であれば、ステップF112の段階でユーザーの設定終了操作が検出されることになり、その時点で設定入力値として、対象トラックナンバ「X」、ポーションモード「PM」が取り込まれ、また変数n=1とされていたため、始点ポイントのオフセットアドレス「IS(1)」、終点ポイントのオフセットアドレス「IE(1)」が取り込まれている。
設定終了操作が行われたら、処理はステップF114に進むが、ユーザーがトラック内に2ヶ所以上のポーション動作設定区間を設定する場合は、その操作に応じて、ステップF113で変数nをインクリメントしたうえでステップF106に戻り、同様にポーション動作設定区間としての始点ポイント、終点ポイントの入力に応じた処理を行う。
【0085】
例えばユーザーが2ヶ所のポーション動作設定区間を設定入力した場合は、ステップF114に進む時点で、対象トラックナンバ「X」、ポーションモード「PM」とともに最初に入力したポーション動作設定区間としての始点ポイントのオフセットアドレス「IS(1)」、終点ポイントのオフセットアドレス「IE(1)」と、次に入力したポーション動作設定区間としての始点ポイントのオフセットアドレス「IS(2)」、終点ポイントのオフセットアドレス「IE(2)」が取り込まれていることになる。
さらに3ヶ所のポーション動作設定区間を設定入力した場合は、これに加えて3回目に入力したポーション動作設定区間としての始点ポイントのオフセットアドレス「IS(3)」、終点ポイントのオフセットアドレス「IE(3)」が取り込まれていることになる。
【0086】
ステップF114では、ユーザーの設定入力操作によって取り込まれた値に応じて、U−TOCセクター7の更新を行うことになる。この処理は図10に詳しく示される。
【0087】
ステップF121、F122は2ヶ所以上のポーション動作設定区間の設定入力があった場合の並び替え処理であり、1ヶ所のポーション動作設定区間の設定入力のみの場合、つまり変数IS(n)=IS(1)の場合は実質的には関係ない。そして、ステップF122で、変数IS(1)はそのまま変数LS(1)(レジスタLS(1))とセットされ、かつ変数IE(1)はそのまま変数LE(1)(レジスタLE(1))とセットされる。図11(a)に、例えばトラック#3のうちの斜線部がポーション動作設定区間として設定入力された例を示しているが、この場合に取り込まれている変数IS(1)、変数IE(1)は、図示するように斜線部の先頭及び終端位置に相当するオフセットアドレスである。この変数IS(1)、変数IE(1)が、そのまま変数LS(1)、LE(1)となる。
【0088】
まず、このように1ヶ所のポーション動作設定区間の設定入力があった場合の例にそって、以降の処理を説明する。
ステップF123ではシステムコントローラ11は変数m=1にセットする。
続いてステップF124で、U−TOCセクター7におけるスロットポインタP-EMPTY を確認し、そのスロットポインタP-EMPTY に示されるポーションスロットをスロット(Y)とする。つまり使用されていないポーションスロットのうちで先頭にリンクされているポーションスロットである。
なお、スロットポインタP-EMPTY 、P-PRT1〜P-PRT255、及び各ポーションスロットのリンク情報は、実際には所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で特定のポーションスロットを示すものである。即ちZを記録されている値とすると、304+Z×8(バイト目)としてポーションスロットを指定する。スロット(Y)とは、ここでいう「Z」の値となる。
【0089】
ステップF125では、スロットポインタP-PRT(X)の値として、スロット(Y)の値を書き込む。例えばトラック#3が対象トラックとされている場合は、変数X=3であるため、トラック#3に対応するスロットポインタP-PRT3の値として、スロット(Y)の値が書き込まれることになる。
続いてステップF126で、スロット(Y)の値で指定されるポーションスロットに、ポーション管理情報の書き込みが行われる。即ち、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数LS(m)(=変数LS(1))の値が書き込まれ、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(m)(=変数LE(1))の値が書き込まれ、さらにポーションモードとして変数PMとして取り込まれている値が書き込まれる。
【0090】
以上の処理により、それまで使用されておらずスロットポインタP-EMPTY からリンクされていた先頭のポーションスロットの1つが用いられて、トラック#3に対するポーション管理情報が書き込まれたことになる。例えば図11(b)のように、ポーションスロットPS-01hが用いられて、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数LS(1)の値が、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(1)の値が、さらにポーションモードとして変数PMの値(例えばトリムを表すコード)が書き込まれる。
【0091】
なお、このポーションスロットは使用されたことになるため、ステップF127でスロットポインタP-EMPTY の値が更新される。この時点では、スロットポインタP-EMPTY からリンクされている先頭のポーションスロットのリンク情報には、次の未使用ポーションスロットが示されている。従って、ポーション情報の書き込みを行ったポーションスロットに記録されているリンク情報の値を、スロットポインタP-EMPTY の値として更新を行えばよい。
【0092】
図11のように1ヶ所のポーション動作設定区間を設定入力した例では、このように1つのポーションスロットの書き込みを行った時点でステップF128で変数n=変数mとなり、ステップF131に進む。そして、直前のステップF126でポーション情報の書き込みを行ったポーションスロット、すなわちスロット(Y)で示されるポーションスロットは、それ以降、他のポーションスロットへのリンクはないことになるため、図11(b)のようにリンク情報として「00h」が記録される。
そして、以上の更新処理は、バッファメモリ13に取り込まれているU−TOCデータとしてのセクター7に対する更新処理であり、続いてステップF132で、更新されたU−TOCデータを、記録データとして転送し、ディスク1におけるリードインエリアに設けられているU−TOC領域のデータ更新を行う。以上の処理により、ポーション設定動作が終了される。
【0093】
ところで、図12(a)の斜線部(A)(B)(C)で示すように、複数のポーション動作設定区間が設定入力された場合は、まずステップF121、F122で並び替え処理が行われる。
上述した図11の段階でのユーザーの始点ポイント入力操作及び終点ポイント入力操作は、必ずしも時間的に前のポーション動作設定区間から行われるとは限らない。例えば図12(a)における斜線部(A)について始点ポイント及び終点ポイントを入力し、次に斜線部(B)について始点ポイント及び終点ポイントを入力し、最後に斜線部(C)について始点ポイント及び終点ポイントを入力したとする。
【0094】
すると、ステップF121に進んだ時点で取り込まれている変数IS(1)は斜線部(A)の始点のオフセットアドレス、変数IS(2)は斜線部(B)の始点のオフセットアドレス、変数IS(3)は斜線部(C)の始点のオフセットアドレスとなる。同様に、変数IE(1)は斜線部(A)の終点のオフセットアドレス、変数IE(2)は斜線部(B)の終点のオフセットアドレス、変数IE(3)は斜線部(C)の終点のオフセットアドレスとなる。
【0095】
ここで、ステップF121では、変数IS(1)、変数IS(2)、変数IS(3)を比較する(つまり変数IS(1)〜変数IS(n)を比較する)ことで、設定入力された各ポーション動作設定区間について、時間的に早い順を判別する。
そしてステップF122では、各ポーション動作設定区間のうちで時間的に早い順に、その始点及び終点を、変数LS(1)、LE(1)〜、変数LS(n)、LE(n)で示されるようにする。
つまり、図12の場合(ただしこの場合は、トラック#3が1つのパーツで構成され、物理的な前後と再生時間的な前後が一致しているとする)は、斜線部(C)としてのポーション動作設定区間が変数LS(1)、LE(1)で示され、斜線部(A)としてのポーション動作設定区間が変数LS(2)、LE(2)で示され、斜線部(B)としてのポーション動作設定区間が変数LS(3)、LE(3)で示されることになる。
【0096】
このような時間軸に沿った入力順の並び替えが行われ、ステップF123以降に進む。
従って、変数m=1とされた後、ステップF124,F125で、それまでスロットポインタP-EMPTY で示されていたポーションスロットがスロットポインタP-PRT(X)によって指定される状態とされ、続いてステップF126で、その指定されるポーションスロットに、ポーション管理情報の書き込みが行われる。即ち、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数LS(m)(=変数LS(1))の値が書き込まれ、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(m)(=変数LE(1))の値が書き込まれ、さらにポーションモードとして変数PMとして取り込まれている値が書き込まれる。
【0097】
図12の例の場合、この処理により、それまで使用されておらずスロットポインタP-EMPTY からリンクされていた先頭のポーションスロットの1つが用いられて、トラック#3における斜線部(C)に対するポーション管理情報が書き込まれたことになる。例えば図12(b)のように、ポーションスロットPS-01hが用いられて、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数LS(1)の値が、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(1))の値が、さらにポーションモードとして変数PMの値(例えばトリムを表すコード)が書き込まれる。
そして、このポーションスロットは使用されたことになるため、ステップF127でスロットポインタP-EMPTY の値が更新される。即ちポーション情報の書き込みを行ったポーションスロットに記録されているリンク情報の値が、スロットポインタP-EMPTY の値とされる。
【0098】
図12のように3ヶ所のポーション動作設定区間を設定入力した例では、このように1つのポーションスロットの書き込みを行った時点ではステップF128で変数n=変数mとならず、ステップF129に進んで変数mがインクリメントされる。そしてステップF130として、スロット(Y)が更新される。このスロット(Y)としては、その直前のステップF126で、ポーション情報の書き込みを行ったポーションスロットに記録されているリンク情報で示されるスロットの値が代入される。つまり、元々スロットポインタP-EMPTY からリンクされていた2番目のポーションスロットとなる。
【0099】
そして、処理はステップF126に戻り、元々2番目の未使用ポーションスロットにポーション管理情報の書き込みが行われる。即ち、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数LS(m)(=変数LS(2))の値が書き込まれ、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(m)(=変数LE(2))の値が書き込まれ、さらにポーションモードとして変数PMとして取り込まれている値が書き込まれる。
図12の例の場合、この処理により、それまで使用されておらずスロットポインタP-EMPTY からリンクされていた2番目のポーションスロットに、トラック#3における斜線部(A)に対するポーション管理情報が書き込まれたことになる。例えば図12(b)のように、ポーションスロットPS-02hが用いられて、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数LS(2)の値が、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(2))の値が、さらにポーションモードとして変数PMの値(例えばトリムを表すコード)が書き込まれる。
【0100】
そして、この2番目の未使用ポーションスロットも使用されたことになるため、ステップF127でスロットポインタP-EMPTY の値が更新される。即ち2番目の未使用ポーションスロットに記録されているリンク情報の値が、スロットポインタP-EMPTY の値とされる。
【0101】
図12の場合、さらにステップF128からF129に進み、同様の処理が繰り返されて、斜線部(B)に対応する処理が行われる。
この場合処理はステップF126に戻り、元々3番目の未使用ポーションスロットとされていたポーションスロットにポーション管理情報の書き込みが行われる。即ち、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数LS(m)(=変数LS(3))の値が書き込まれ、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(m)(=変数LE(3))の値が書き込まれ、さらにポーションモードとして変数PMとして取り込まれている値が書き込まれる。例えば図12(b)のように、ポーションスロットPS-05hが用いられて、斜線部(B)に関する情報が書き込まれ、さらに、ステップF127でスロットポインタP-EMPTY の値の更新が行われる。
【0102】
この時点でステップF128で肯定結果が得られ、ステップF131に進む。そして、その直前のステップF126でポーション情報の書き込みを行った、スロット(Y)で示されるポーションスロット(PS-05h)は、それ以降、他のポーションスロットへのリンクはないことになるため、図12(b)のようにリンク情報として「00h」が記録される。
そして、以上の更新処理は、バッファメモリ13に取り込まれているU−TOCデータとしてのセクター7に対する更新処理であるため、続くステップF132で、更新されたU−TOCデータを、記録データとして転送し、ディスク1におけるリードインエリアに設けられているU−TOC領域のデータ更新を行うことで、ポーション設定動作が終了される。
【0103】
このようなポーション設定動作により、例えば図11の例の場合は、トラック#3において斜線部のみを部分的に再生させるためのポーション情報がU−TOCセクター7に記録されたことになり、また例えば図12の例の場合は、トラック#3を、斜線部(C)(A)(B)の順に部分的に再生させるためのポーション情報がU−TOCセクター7に記録されたことになる。
【0104】
<6.ポーション再生動作>
上記のような設定処理によりU−TOCセクター7に記録されたポーション情報を用いた再生動作について説明する。
説明に用いる例として、図13〜図16に示すような記録状態を考える。
この図13はディスク1上の領域を半径方向に模式的に示したものである。
光磁気ディスクの場合、大きくわけて図13にピットエリアとして示すようにエンボスピットによりデータが記録されているエリアと、いわゆる光磁気エリアとされてグルーブ(溝)が設けられているグルーブエリアに分けられる。
【0105】
ここでピットエリアとしてはP−TOCが繰り返し記録されており、このP−TOCにおいて、U−TOCの位置がU−TOCスタートアドレスUSTA として示され、また、リードアウトスタートアドレスLOA 、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスRSTA 、パワーキャリブレーションエリアスタートアドレスPCA 等、図13に示す各位置についてのアドレスが示されていることになる。
【0106】
この光磁気ディスク1の最内周側のピットエリアに続いてグルーブエリアが形成されるが、このグルーブエリア内のうちP−TOC内のリードアウトスタートアドレスLOA として示されるアドレスまでのエリアが、記録可能なレコーダブルエリアとされ、以降はリードアウトエリアとされている。
さらにこのレコーダブルエリアのうち、実際に音楽等のデータが記録されるレコーダブルユーザーエリアは、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスRSTA から、リードアウトスタートアドレスLOA の直前の位置までとなる。
【0107】
そして、グルーブエリア内においてレコーダブルユーザーエリアスタートアドレスRSTA より前となるエリアは、記録再生動作のための管理エリアとされ、上記したU−TOCが記録され、またパワーキャリブレーションエリアスタートアドレスPCA として示される位置から1クラスタ分がレーザーパワーのキャリブレーションエリアとして設けられる。
U−TOCはこの記録再生動作のための管理エリア内においてU−TOCスタートアドレスUSTA に示される位置から3クラスタ(1クラスタ=36セクター)連続して記録される。
【0108】
実際の音声データは図13に例示するように、レコーダブルユーザーエリアに記録される。この例では、4トラック(楽曲)#1 〜#4 が記録されている場合を示している。
まだ楽曲の記録されていない区間はフリーエリアとなり、その後の記録に用いられる。
なおこの図13及び後述する図14に記してあるA0〜A17は、その各位置での絶対アドレスの値を示すものとする。
【0109】
この図13のトラック記録状態を管理するU−TOCセクター0のデータ例を図15に示す。
なお、この図15及び後述するU−TOCセクター7の管理例を示す図16において、U−TOC内のテーブルポインタ、スロットポインタ、リンク情報、ポーションモードなどとしての1バイトデータが『00h』とされている部分、及びスタートアドレス、エンドアドレス、オフセットアドレスとしての3バイトデータが『000000h』とされている部分については、『−』と表記して示している。
また光磁気ディスク1上でのレコーダブルユーザーエリアに欠陥は無いものとし、従ってU−TOCセクター0におけるテーブルポインタP-DFA は『00h』とされているとする。
【0110】
図13の記録状態については、U−TOCセクター0のテーブルポインタP-FRA はフリーエリアを管理するため、例えばこの場合図15に示すように、テーブルポインタP-FRA に(05h)というパーツテーブルが示され、これに対応してパーツテーブル(05h)には、図13でのフリーエリアとなるパーツについての情報が示されている。つまりアドレスA16がスタートアドレス、アドレスA17がエンドアドレスとして示される。なお、この場合他のフリーエリアパーツは存在しないため、パーツテーブル(05h)のリンク情報は『00h』とされる。
【0111】
またトラック#1についてはテーブルポインタP-TNO1に示される(01h)のパーツテーブルにおいてそのスタートアドレスA0 及びエンドアドレスA3が示される。トラック#1は1つのパーツとして記録されているため、パーツテーブル(01h)のリンク情報は『00h』とされている。
【0112】
トラック#2から#4についても同様に、それぞれテーブルポインタP-TNO2〜P-TNO4に示されるパーツテーブルにおいて、図示するようにそのスタートアドレス及びエンドアドレスが示される。トラック#2〜#4も1つのパーツとして記録されているため、各パーツテーブルのリンク情報は『00h』とされている。
なお、4曲しか録音されていないため、テーブルポインタP-TNO5〜P-TNO255までは使用されておらず『00h』とされている。
また、使用していないパーツテーブルを示すテーブルポインタP-EMPTY は、この場合パーツテーブル(06h)を示しており、パーツテーブル(06h)からパーツテーブル(FFh)までの全ての未使用のパーツテーブルがリンク情報によってリンクされている。
【0113】
U−TOCセクター0でこのようなトラック管理が行われるとともに、U−TOCセクター7においては上述したポーション設定動作で設定されたポーション情報が記録されていることになる。図13のトラック#1〜#4の記録区間を図14(a)に拡大して示すが、この図の各トラックにおいて斜線部として示す部分がポーション動作設定区間として登録されているとする。
【0114】
即ちトラック#1についてはアドレスA1〜A2の区間がトリム動作のためのポーション動作設定区間と設定され、トラック#2についてはアドレスA4〜A5の区間とアドレスA6〜A7の区間がトリム動作のためのポーション動作設定区間と設定されているとする。なお、図13を参照してわかるように、アドレスA4はトラック#2のスタートアドレスであり、またアドレスA7はトラック#2のエンドアドレスである。
また、トラック#3についてはアドレスA9〜A10の区間がオミット動作のためのポーション動作設定区間と設定され、トラック#4についてはアドレスA13〜A14の区間がループ動作のためのポーション動作設定区間と設定されている。
【0115】
このようなポーション設定状態を管理するU−TOCセクター7のデータ例を図16に示す。
まずトラック#1に関するポーション情報についてはスロットポインタP-PRT1に示されるポーションスロットPS-01hにおいて記録されている。
まずポーションスタートオフセットアドレスPSOAとしてトラック#1のスタートアドレスからアドレスA1までの区間に相当するオフセットアドレスOFA1という値が記録され、ポーションモードはトリムに相当する値が記録される。またポーションエンドオフセットアドレスPEOAとしてトラック#1のスタートアドレスからアドレスA2までの区間に相当するオフセットアドレスOFA2という値が記録される。
トラック#1には他にポーション動作設定区間は設定されていないため、ポーションスロットPS-01hのリンク情報は『00h』とされている。
【0116】
2つのポーション動作設定区間が設定されているトラック#2に関する1つ目のポーション動作設定区間の情報についてはスロットポインタP-PRT2に示されるポーションスロットPS-02hにおいて記録されている。
1つ目のポーション動作設定区間はトラック#2のスタートアドレスからアドレスA5の区間であるが、これを示すためにまずポーションスタートオフセットアドレスPSOAとしては、トラック#1のスタートアドレスを示す「000000h」という値とされている。ポーションモードはトリムに相当する値が記録される。またポーションエンドオフセットアドレスPEOAとしてトラック#1のスタートアドレスからアドレスA5までの区間に相当するオフセットアドレスOFA3という値が記録される。
【0117】
2番目のポーション動作設定区間に関する情報ついては、ポーションスロットPS-02hのリンク情報で示されるポーションスロットPS-03hに記録されている。
2つ目のポーション動作設定区間はアドレスA6からトラック#2のエンドアドレスまでの区間であるが、これを示すためにポーションスロットPS-03hでは、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとしてトラック#2のスタートアドレスからアドレスA6までの区間に相当するオフセットアドレスOFA4という値が記録され、ポーションモードはトリムに相当する値が記録される。またポーションエンドオフセットアドレスPEOAとしてトラック#2のエンドアドレスを示す「000000h」という値が記録される。
トラック#2にはさらに他のポーション動作設定区間は設定されていないため、ポーションスロットPS-03hのリンク情報は『00h』とされている。
【0118】
トラック#3に関するポーション情報についてはスロットポインタP-PRT3に示されるポーションスロットPS-04hに記録されている。
ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとしてトラック#3のスタートアドレスからアドレスA9までの区間に相当するオフセットアドレスOFA5という値が記録され、ポーションモードはオミットに相当する値が記録される。またポーションエンドオフセットアドレスPEOAとしてトラック#3のスタートアドレスからアドレスA10までの区間に相当するオフセットアドレスOFA6という値が記録される。
トラック#3には他にポーション動作設定区間は設定されていないため、ポーションスロットPS-04hのリンク情報は『00h』とされている。
【0119】
トラック#4に関するポーション情報はスロットポインタP-PRT4に示されるポーションスロットPS-05hに記録されている。
ポーションスタートオフセットアドレスPSOAとしてトラック#4のスタートアドレスからアドレスA13までの区間に相当するオフセットアドレスOFA7という値が記録され、ポーションモードはループに相当する値が記録される。またポーションエンドオフセットアドレスPEOAとしてトラック#4のスタートアドレスからアドレスA14までの区間に相当するオフセットアドレスOFA8という値が記録される。
他にポーション動作設定区間は設定されていないため、ポーションスロットPS-05hのリンク情報は『00h』とされる。
【0120】
なお、各トラック#1から#4についてポーション設定が行われているが、他のトラックについては設定されていない(この場合は図13のように他のトラックが記録されていない)ため、スロットポインタP-PRT5〜P-PRT255までは使用されておらず『00h』とされている。
また、使用していないポーションスロットを示すスロットポインタP-EMPTY は、この場合ポーションスロットPS-06hを示しており、ポーションスロットPS-06hからポーションスロットPS-FFhまでの全ての未使用のポーションスロットがリンク情報によってリンクされている。
【0121】
例えばこのようなポーション管理状態が実現されるが、このポーション管理状態を例にあげて、ポーション再生時の動作を説明する。図17〜図20はポーション再生モードとされた際のシステムコントローラ11の処理を示している。
【0122】
ユーザーがポーションキー40を操作することで、再生モードがポーション再生モードとされる。そして再生すべきトラックを指定すると、システムコントローラ30は図17のステップF201からの処理により、指定されたトラックについてのポーション再生動作を実行させることになる。
まずステップF201では変数Q=1、変数R=1とする。
続いてステップF202で変数Xに対象トラックのトラックナンバを代入する。そして、ステップF203で、U−TOCセクター7でスロットポインタP-PRT(X)によって示されるポーションスロットの情報を読み込む。
【0123】
そしてステップF204で、読み込んだポーションスロットに記録されていたポーションスタートオフセットアドレスPSOAの値を実際のアドレス値(絶対アドレス)に変換し、アドレスADS(Q)として保持する。さらに読み込んだポーションスロットに記録されていたポーションエンドオフセットアドレスPEOAの値を実際のアドレス値(絶対アドレス)に変換し、アドレスADE(Q)として保持する。
【0124】
ここで、そのポーションスロットのリンク情報が「00h」であれば、ステップF209に進んでポーションモードを判断するが、他にリンクされるポーションスロットが存在する場合は、ステップF207に進んで変数Qをインクリメントし、続いてステップF208で、リンク情報でリンクされていた次のポーションスロットの情報の読み込みを行う。そしてそのポーションスロットに記録されているポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAを、ステップF204,F205で絶対アドレスに変換し、アドレスADS(Q)、ADE(Q)として保持する。
【0125】
ステップF209では、読み込んだポーションスロットに記録されていたポーションモードに応じて処理を分岐させる。トリムであれば図18の処理に、オミットであれば図19の処理に、またループであれば図20の処理に進む。
なお本例では説明上、トリム、オミット、ループの3つのポーションモードを用意しているものとしているが、もちろんより多様なポーションモードを用意することもできる。
以下、3つのモードでの各処理例を図14のトラック#1〜#4の各トラックについてのポーション再生動作として説明していく。
【0126】
まず、トリム動作についてトラック#1のポーション再生例を述べる。
ポーション再生モードとしてトラック#1が指定されたら、上記図17の処理により、図16のU−TOCセクター7から、スロットポインタP-PRT1に示されるポーションスロットPS-01hの情報が読み込まれる。そしてオフセットアドレス値OFA1が絶対アドレスA1に変換され、またオフセットアドレス値OFA2が絶対アドレスA2に変換される。従ってアドレスADS(1)=A1、アドレスADE(1)=A2として保持される。
【0127】
ポーションスロットPS-01hのポーションモードはトリムとされているため、処理は図18のステップF210に進む。
システムコントローラ30はまず光学ヘッド3をアドレスADS(R)へアクセスさせる。この時点で変数R=1であるため、アドレスADS(1)、つまりアドレスA1へアクセスさせることになる。
そしてステップF211では、アドレスADS(R)、つまりアドレスA1からのデータの読出を開始させる。ディスク1から読み出された音声データは、上述したようにEFMデコードやエラー訂正処理が施された後、バッファメモリ13に蓄積される。この処理は高速レートで間欠的に行われる。
そしてバッファメモリ13からは継続して低速レートでデータが読み出され、音声圧縮デコード処理が施されて再生音声として出力されることになる。
従って、アドレスA1からの再生音声の出力が開始される。
【0128】
なお、このステップF211でのアドレスADS(R)から読出動作は、あくまでもU−TOCセクター0の管理状態に即して、つまり再生時間軸に沿って行われる。図14の例の場合は、各トラック#1〜#4は、それぞれ1つのパーツで形成されているため、物理的な読出進行状態と再生時間軸としての読出進行状態は一致することになるが、もし複数パーツで構成されるトラックであって、図8に示したようにポーション動作設定区間の途中にパーツ分割点が存在したときは、U−TOCセクター0の管理に従ってパーツ間のアクセスを行い、図8(b)のように時間軸としての進行を保つようにすることになる。
なお、このようにパーツ間をU−TOCセクター0の管理に従ってアクセスしてデータ読出を行っていくことは、後述する図19のステップF221、F225、図20のステップF241でも同様である。
【0129】
ステップF211からの読出処理により、図14(b)の矢印に示すようにポーション動作設定区間の音声再生動作が進行していく。この間ステップF212で読出データのアドレスを監視している。ここでは読出データのアドレスがアドレスADE(R)、即ちアドレスA2と一致したか否かを監視することになる。
ポーション動作設定区間の終端までデータ読出が完了するとステップF212で肯定結果が得られる。そしてステップF213で変数R=変数Qであるかを判別し、否定されればステップF214で変数RをインクリメントしてステップF210に戻るが、肯定結果が得られれば、ステップF215に進み、データ読出を終了する。
【0130】
その後ステップF216で、ディスク1からの読出データを蓄積しているバッファメモリ13からの読み出しが全て完了し、つまり再生出力が完了されたら、ポーション再生動作を終了することになる。
トラック#1の例の場合は、図14(b)の矢印のようにデータ読出、再生出力が完了した時点で、ポーション再生が終了することになり、つまりトラック#1のうちのポーション動作設定区間のみのトリム再生が実行されたことになる。
【0131】
次に、同じくトリム動作についてトラック#2のポーション再生例を述べる。
ポーション再生モードとしてトラック#2が指定されたら、上記図17の処理により、図16のU−TOCセクター7から、スロットポインタP-PRT2に示されるポーションスロットPS-02hの情報が読み込まれる。そして記録されているポーションスタートオフセットアドレスPSOA(000000h)がU−TOCセクター0に記録されているトラック#2のスタートアドレスである絶対アドレスA4に変換され、またポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして記録されているオフセットアドレス値OFA3が絶対アドレスA5に変換される。従ってアドレスADS(1)=A1、アドレスADE(1)=A2として保持される。
【0132】
さらにステップF207で変数QがインクリメントされてステップF208,F204, F205と処理が進むため、ポーションスロットPS-02hからリンクされるポーションスロットPS-03hの情報が読み込まれる。そして記録されているオフセットアドレスOFA4が絶対アドレスA6に変換され、またポーションエンドオフセットアドレスPEOA(000000h)がU−TOCセクター0に記録されているトラック#2のエンドアドレスである絶対アドレスA7に変換される。従ってアドレスADS(2)=A6、アドレスADE(2)=A7として保持される。
【0133】
そしてポーションスロットPS-03hのポーションモードはトリムとされているため、処理は図18のステップF210に進み、システムコントローラ30は光学ヘッド3をアドレスADS(R)へアクセスさせる。この時点で変数R=1であるため、アドレスADS(1)、つまりアドレスA4へアクセスさせることになる。
そしてステップF211では、アドレスADS(R)、つまりアドレスA4からのデータの読出を開始させ、これによって図14(c)の矢印のように最初のポーション動作設定区間のデータの再生出力が開始される。
【0134】
読出データのアドレスがアドレスADE(1)、即ちアドレスA5と一致したら、ステップF213で変数R=変数Qであるかを判別されるが、この時点では変数R=1、変数Q=2であるため、ステップF214に進み、変数Rがインクリメントされる。そしてステップF210で光学ヘッド3をアドレスADS(R)へアクセスさせる。この時点で変数R=2であるため、アドレスADS(2)、つまりアドレスA6へアクセスさせることになる。
そしてステップF211では、アドレスADS(R)、つまりアドレスA6からのデータの読出を開始させ、これによって図14(c)のアクセス後の矢印のように2番目のポーション動作設定区間のデータの再生出力が開始される。
【0135】
読出データのアドレスがアドレスADE(2)、即ちアドレスA7と一致したら、ステップF213で変数R=変数Qとなり、ステップF215に進んでデータ読出を終了する。その後ステップF216で、ディスク1からの読出データを蓄積しているバッファメモリ13からの読み出しが全て完了し、つまり再生出力が完了されたら、ポーション再生動作を終了することになる。
このようにトラック#2の例の場合は、図14(c)の矢印のように、2つのポーション動作設定区間のみを再生するトリム再生が実行されたことになる。なお、バッファメモリ13を介して読出データが再生音声として出力されるものであってアクセス時に再生音はとぎれないようにできるため、2つのポーション動作設定区間は連続した音声として出力できることはいうまでもない。
【0136】
次に、オミット動作についてトラック#3のポーション再生例を述べる。
ポーション再生モードとしてトラック#3が指定されたら、上記図17の処理により、図16のU−TOCセクター7から、スロットポインタP-PRT3に示されるポーションスロットPS-04hの情報が読み込まれる。そしてオフセットアドレス値OFA5が絶対アドレスA9に変換され、またオフセットアドレス値OFA6が絶対アドレスA10に変換される。従ってアドレスADS(1)=A9、アドレスADE(1)=A10として保持される。
【0137】
ポーションスロットPS-04hのポーションモードはオミットとされているため、処理は図19のステップF220に進む。
システムコントローラ30はまず光学ヘッド3をU−TOCセクター0に記録されているトラック#3のスタートアドレスA8にアクセスさせる。そしてステップF221では、スタートアドレスA8からのデータの読出/再生出力を開始させる。
【0138】
ステップF221からの読出処理により、図14(d)の矢印に示すようにスタートアドレスからの音声再生動作が進行していく。この間ステップF222で読出データのアドレスを監視している。ここでは読出データのアドレスがアドレスADS(R)、即ちアドレスA9と一致したか否かを監視することになる。
ポーション動作設定区間の先頭であるアドレスA9に達するまでデータ読出が行われると、完了するとステップF222からF223に進み、アドレスADE(R)、即ちアドレスA10へアクセスを行わせる。
そしてステップF224では、アドレスA10からのデータの読出/再生出力を開始させる。
【0139】
ステップF224からの読出処理により、図14(d)のアクセス後の矢印に示すようにエンドアドレスまでの音声再生動作が進行していく。この間ステップF225で変数R=変数Qであるかが判断され、否定結果が得られた場合は、ステップF226で変数RがインクリメントされてステップF222に戻る。つまり、ポーション動作設定区間が複数設定されている場合は、ステップF222で次のオミットすべきポーション動作設定区間に達したか否かが判断され、次のオミットすべきポーション動作設定区間に達した時点で、ステップF223でそのポーション動作設定区間の終端までアクセスが行われ、ステップF224でアクセス後の位置からのデータ読出が開始される。
【0140】
設定されている全てのポーション動作設定区間についてのオミットが行われた時点では、処理はステップF225からF227に進むことになり、その時点での読出データのアドレスがトラックのエンドアドレスに達したか否かを監視する。
そしてステップF227で肯定結果が得られれば、ステップF228に進みデータ読出を終了する。
【0141】
その後ステップF229で、ディスク1からの読出データを蓄積しているバッファメモリ13からの読み出しが全て完了し、つまり再生出力が完了されたら、ポーション再生動作を終了することになる。
トラック#3の例の場合は、図14(d)の矢印のようにデータ読出、再生出力が完了した時点で、ポーション再生が終了することになり、つまりトラック#3のうちのポーション動作設定区間のみを省略したオミット再生が実行されたことになる。
【0142】
次に、ループ動作についてトラック#4のポーション再生例を述べる。
ポーション再生モードとしてトラック#4が指定されたら、上記図17の処理により、図16のU−TOCセクター7から、スロットポインタP-PRT4に示されるポーションスロットPS-05hの情報が読み込まれる。そしてオフセットアドレス値OFA7が絶対アドレスA13に変換され、またオフセットアドレス値OFA8が絶対アドレスA14に変換される。従ってアドレスADS(1)=A13、アドレスADE(1)=A14として保持される。
【0143】
ポーションスロットPS-05hのポーションモードはループとされているため、処理は図20のステップF230に進む。
システムコントローラ30はまず光学ヘッド3をアドレスADS(R)へアクセスさせる。この時点で変数R=1であるため、アドレスADS(1)、つまりアドレスA13へアクセスさせることになる。
そしてステップF231では、アドレスADS(R)、つまりアドレスA13からのデータの読出/再生出力を開始させる。
【0144】
ステップF231からの読出処理により、図14(e)の最初の矢印に示すようにポーション動作設定区間の音声再生動作が進行していく。この間ステップF232で読出データのアドレスがアドレスADE(R)、即ちアドレスA14と一致したか否かを監視することになる。
ポーション動作設定区間の終端までデータ読出が完了するとステップF232で肯定結果が得られる。そしてステップF233で変数R=変数Qであるかを判別し、否定されればステップF234で変数RをインクリメントしてステップF230に戻る。つまりポーション動作設定区間が複数設定されている場合は、ステップF230以降の処理が繰り返されて、他のポーション動作設定区間のデータ読出が行われる。
【0145】
設定されている全てのポーション動作設定区間についてのデータ読出が行われた時点では、処理はステップF233からF235に進むことになり、変数R=1とされる。
そしてステップF230に戻る。つまり、再び最初のポーション動作設定区間からのデータ読出が行われていくことになる。
【0146】
ある時点でユーザーが停止操作を行ない、ステップF236で肯定結果が得られると、その時点でのデータ読出及び再生出力が停止され、ループモードでのポーション再生が終了される。
トラック#4の例の場合は、図14(e)の矢印のように、設定されたポーション動作設定区間が繰り返し再生されるループ再生が実行されたことになる。
【0147】
<7.各種変形例>
以上、ポーションモードとしてトリム、オミット、ループの動作例を説明してきたが、本発明としてはポーション動作、ポーション設定方式、ポーション管理方式などに各種多様な例が考えられる。
【0148】
ポーションモードの例としては、キュー再生、フェードイン、フェードアウト、区間ミュート、区間イコライジング、区間リバーブ、区間エコー、区間ボリューム設定などの例が考えられ、これらはU−TOCセクター7のポーションスロットに記録するポーションモードとしての値を割り当てるとともに、システムコントローラ11がそれに応じた処理プログラムを持つことで、上記トリム等と同様に実現できる。
【0149】
キュー再生は、例えば特定の再生開始ポイントをポーションスタートオフセットアドレスPSOAとして設定しておく。システムコントローラ11は、ポーション再生が指示されたら、そのポーションスタートオフセットアドレスPSOAで示されるポイントからトラックのエンドアドレスまでを再生するようにする。
【0150】
フェードインは、フェードイン区間をポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAにより設定しておく。システムコントローラ11は、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAで示されるポイントからポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示されるポイントまで、徐々に再生音声の音量が上がっていくように制御する。例えばポーションスタートオフセットアドレスPSOAで示されるポイントからデータ読出を実行させるが、デジタル信号処理部21に対して最初は音量ゼロとさせ、その後、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示されるポイントに相当する再生出力時点まで、徐々に音量レベルを上げていくように制御する。ポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示されるポイント以降は一定の音量で再生を継続させる。
【0151】
フェードアウトは、フェードアウト区間をポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAにより設定しておく。システムコントローラ11は、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAで示されるポイントからポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示されるポイントまで、徐々に再生音声の音量が下がっていくように制御する。例えば通常の再生動作を行っていき、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAで示されるポイントに達したら、デジタル信号処理部21に対して音量を徐々に低下させるように指示し、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示されるポイントに相当する再生出力時点で、音量をゼロとする。そしてデータ読出、再生出力も終了させる。
【0152】
区間ミュート、区間イコライジング、区間リバーブ、区間エコー、区間ボリューム設定などのそれぞれは、ポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示されるポーション動作設定区間のみ、特定の音質処理、音響処理、音量処理を実行させるものである。もちろんこれ以外にも各種の処理が考えられる。
【0153】
ポーション設定方式としては、1つのトラックに複数のポーションモードの設定を行うことも考えられる。
例えば2つのポーションスロットを用いて、1つのトラックの第1のポーション動作設定区間についてはトリム、第2のポーション動作設定区間についてはループなどと設定するものである。
このような場合、ポーション再生モード時にいづれのポーションモードの動作を実行するか選択できるようにしてもよいし、また各ポーションスロットに記述される複数の設定が複合的に実行されるようにしてもよい。例えば第1のポーション動作設定区間でトリム再生が行われた後、第2のポーション動作設定区間でループ再生が行われるようにするなどの動作方式である。
【0154】
さらに、同一のポーション動作設定区間について複数のポーションスロットを用い、複数のポーションモードを設定することも考えられる。この場合はポーション再生時に実行すべきポーションモードを選択することになる。
【0155】
ところで、光磁気ディスクの場合で本例を説明してきたが、本発明はあらかじめピット形態で全てのデータが記録されている再生専用のミニディスクでも適用できる。つまり例えばP−TOCセクター7を用いて上記U−TOCセクター7のようにポーション情報を記録しておく。この場合、ディスク制作者があらかじめ必要なポーション情報を設定しておくことになる。
するとユーザーがポーション再生を行うことで、ディスク制作者が意図したポーション動作が実行される。
【0156】
なお実施の形態としてはミニディスクシステムにおいて本発明を適用した例をあげたが、本発明は音声データや映像データなどが記録されると共に、そのデータの記録/再生動作を管理するための管理情報が記録される各種の記録媒体システムに対して適用できるものである。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の記録媒体は、管理領域には、主データの各トラック単位での記録又は再生動作を管理するためのトラック管理情報が記録される第1の管理情報と、主データの各トラック毎に、そのトラック内の設定区間での部分的な動作についての部分動作管理情報を記録することができる第2の管理情報とが記録されているようにしているため、第1の管理情報のトラック管理情報を更新せずに、第2の管理情報でトラック内の部分的な動作に関する管理情報を記録できるという効果がある。
【0158】
記録装置としては、第2の管理情報に対してユーザーの設定する、トラックの部分動作に関する情報を書き込めるようにする。これにより記録媒体におけるトラックに関してユーザーの望む設定を記録できる。
【0159】
再生装置としては、記録媒体の第2の管理情報から読み出した内容に応じて、設定された部分的な動作を実現することができる。
以上のことから本発明では、トラック管理情報を書き換えなくても、トラックの部分的な再生その他の特殊動作が実行できるようになり、トラック内の部分的な再生動作、信号処理動作などの多様な動作を容易に実行できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置の外観図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置のブロック図である。
【図3】実施の形態のミニディスクのクラスタフォーマットの説明図である。
【図4】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクター0の説明図である。
【図5】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクター0のリンク形態の説明図である。
【図6】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクター7の説明図である。
【図7】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクター7のポーションスロットの説明図である。
【図8】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクター7のポーションスロットに記録されるオフセットアドレスの説明図である。
【図9】実施の形態のポーション設定モードの処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態のポーション設定モードにおけるU−TOCセクター7の更新処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態のポーション設定例の説明図である。
【図12】実施の形態のポーション設定例の説明図である。
【図13】実施の形態のディスクのトラック記録状態の説明図である。
【図14】実施の形態のディスクのポーション設定状態及びポーション再生動作の説明図である。
【図15】実施の形態のU−TOCセクター0の管理例の説明図である。
【図16】実施の形態のU−TOCセクター7の管理例の説明図である。
【図17】実施の形態のポーション再生モードの処理のフローチャートである。
【図18】実施の形態のトリム再生処理のフローチャートである。
【図19】実施の形態のオミット再生処理のフローチャートである。
【図20】実施の形態のループ再生処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク、3 光学ヘッド、6a 磁気ヘッド、8 エンコーダ/デコーダ部、11 システムコントローラ、11a RAM、12 メモリコントローラ、13 バッファメモリ、14 エンコーダ/デコーダ部、19 操作部、20 表示部、27 ジョグダイヤル、29 エディットキー、31 イエスキー、40 ポーションキー
Claims (8)
- 主データがトラック単位で記録される主データ領域と、上記主データ領域に記録された主データを管理する管理情報が記録される管理領域とを備えてなる記録媒体に記録を行う記録再生装置において、
上記管理情報領域に記録された上記トラック単位で記録される主データの記録開始位置と記録終了位置とを管理する第1の管理情報を上記記録媒体から再生する再生手段と、
上記トラック内の所定区間を区間設定する操作入力手段と、
上記区間設定されたトラック内の所定区間を上記再生手段にて再生されたトラックの記録開始位置からのオフセットアドレスで管理すると共に上記区間設定されたトラック内の所定区間の開始位置が上記トラックの記録の開始位置と等しい場合には所定区間の開始位置のオフセットアドレスを0とし、上記所定区間の終了位置が上記トラックの記録終了位置と等しい場合には上記所定区間の終了位置のオフセットアドレスを0とする第2の管理情報を生成する管理情報生成手段と、
上記生成された第2の管理情報を、上記記録媒体の管理情報領域に記録する記録手段と
を備えることを特徴とする記録再生装置。 - 上記操作入力手段にて単一トラック中に複数の細分化された設定区間が指定された場合には、上記複数の設定区間を接続するための接続情報を発生して上記管理領域の第2の管理情報を更新する更新手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
- 更に再生条件を指定入力するための第2の操作手段を備え、上記第2の操作手段にて指定された再生条件を、上記設定区間に対応させて上記第2の管理情報として記録する更新手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
- 上記再生条件としては、トリム再生、除去再生、繰返再生のいずれかが指定されることを特徴とする請求項3に記載の記録再生装置。
- 主データがトラック単位で記録される主データ領域と、上記主データ領域に記録されたトラック単位の記録開始位置と記録終了位置を少なくとも管理する第1の管理データと、上記トラック単位内に設定された設定区間毎の開始位置と終了位置とを少なくとも管理する第2の管理データとが記録された管理領域とを備えてなる記録媒体から再生を行う再生装置において、
上記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、
上記設定区間の再生を指示する操作手段と、
上記操作手段にて上記設定区間の再生を指示された場合には、上記再生手段にて再生された上記第1の管理データで管理される指定された上記設定区間が含まれるトラックの記録開始位置と上記第2の管理データで管理された設定区間の開始オフセットと終了オフセットとに基づいて上記第1の管理データで管理されたトラック単位の主データの記録開始アドレスに上記開始オフセットを加えた開始アドレスから上記第1の管理データで管理されたトラック単位の主データの記録開始アドレスに上記終了オフセットを加えた終了アドレスであるトラック内の設定区間単位の再生制御を行うように上記再生手段を制御する制御手段とを備え、
上記再生手段は、上記開始オフセットが0であった場合には所定区間の開始位置が上記トラックの記録開始位置と同一とし、上記終了オフセットが0であった場合には所定区間の終了位置が上記トラックの記録終了位置と同一とする
ことを特徴とする再生装置。 - 再生された上記第2の管理データに、1のトラック単位の主データに複数の設定区間を接続するための接続情報が含まれる場合には、各々の設定区間に対する処理をアドレス順に行うことを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
- 上記制御手段は、再生された上記第2の管理データに含まれる、上記設定区間の再生条件に基づいて、上記再生手段による設定区間の再生動作を制御することを特徴とする請求項5に記載の再生装置。
- 上記再生条件としては、トリム再生、除去再生、繰返再生のいずれかが指定されていることを特徴とする請求項7に記載の再生装置。
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JP33309896A JP4058124B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 記録再生装置、及び再生装置 |
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