JPH10162489A - 記録媒体、記録装置、及び再生装置 - Google Patents

記録媒体、記録装置、及び再生装置

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JPH10162489A
JPH10162489A JP33309896A JP33309896A JPH10162489A JP H10162489 A JPH10162489 A JP H10162489A JP 33309896 A JP33309896 A JP 33309896A JP 33309896 A JP33309896 A JP 33309896A JP H10162489 A JPH10162489 A JP H10162489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理情報におけるトラックの状態を変更する
ことなく、トラック内の部分的な再生動作、信号処理動
作などを容易に実行できるようにする。 【解決手段】 管理領域には、主データをトラック単位
で管理する第1の領域(U−TOCセクター0)に付随
して、各トラック毎に、そのトラック内での部分的な動
作についての部分動作管理情報を記録する第2の領域
(U−TOCセクター7)を設ける。記録装置は、第2
の領域に対してユーザーの設定するトラックの部分動作
に関する情報を書き込む。再生装置は、第2の領域から
読み出した部分動作管理情報の内容に応じて、設定され
た部分的な動作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば音声データ
などを主データとして記録する記録媒体、及びそれに対
応する記録装置、再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種記録媒体及びそれらに対応する記録
再生装置が開発されているが、特に近年ミニディスクシ
ステムとして知られているように、ユーザーが自由に音
楽データ等を記録できるものも普及している。
【0003】例えばこのミニディスクシステムの場合
は、ディスク上でユーザーが録音を行なった領域(デー
タ記録済領域)や、まだ何も録音されていない領域(デ
ータ記録可能な未記録領域;以下、フリーエリアとい
う)を管理するために、音楽等の主データとは別に、ユ
ーザーTOC(以下、U−TOCという)という管理情
報が記録されている。そして記録装置はこのU−TOC
を参照しながら録音を行なう領域を判別し、また再生装
置はU−TOCを参照して再生すべき領域を判別してい
る。
【0004】つまり、U−TOCには録音された各楽曲
等がトラックというデータ単位で管理され、そのスター
トアドレス、エンドアドレス等が記される。また何も録
音されていないフリーエリアについては今後のデータ記
録に用いることのできる領域として、そのスタートアド
レス、エンドアドレス等が記される。
【0005】さらに、このようなU−TOCによりディ
スク上の領域が管理されることで、U−TOCを更新す
るのみで、音楽等の記録データの編集ができる。例えば
1つのトラックを複数のトラックに分割するディバイド
機能、複数のトラックを1つのトラックに連結するコン
バイン機能、再生するトラック順序に応じて与えられて
いるトラックナンバを変更させるムーブ機能、不要なト
ラックを削除するデリート機能(イレーズ機能ともい
う)などの編集処理が容易でしかも迅速に実行できるこ
とになる。そして、ユーザはこのような機能を活用し
て、一旦ディスクに記録した1又は複数のトラックの編
集を行い、個人のオリジナルディスクを作成して楽しむ
ことができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで再生装置とし
ては単に収録されたトラックを順番に再生していくだけ
でなく、多様な再生モードが用意されている。例えばミ
ニディスクシステムでは、その再生装置には、トラック
ナンバ順に通常の再生動作を行なう連続再生モードのほ
かに、プログラム再生モード、シャッフル再生モード、
マルチアクセス再生モードなどがある。
【0007】プログラム再生モードとは、ユーザーが任
意にトラック順(曲順)を設定することで、その順序で
再生が行なわれるモードである。シャッフル再生モード
とは、再生装置内での例えば乱数発生的な動作でランダ
ムにトラックナンバを選択していき、その選択されたト
ラックを再生させるモードである。マルチアクセス再生
モードとは、例えば『ポン出し再生』とも呼ばれるもの
で、特定のトラックについて、再生操作に応じて即座に
再生音声を出力できるようにするモードである。ここで
いう『即座』とは、通常のトラック再生動作に必要とな
る光学ヘッドの立ち上げやアクセスに要する時間をも除
いたタイミングのことをいっており、ほぼ再生操作と同
時タイミングで再生音が出力されるものである。
【0008】これらのように通常の連続再生動作以外に
も各種の態様の再生動作が可能とされているが、従来の
ミニディスクシステムでは、どのような再生動作もあく
までもトラック単位での動作とされていた。そして、例
えばトラック内の或る一部分のみを再生させたいという
要望や、一部を再生しないという要望、さらには特定の
部分のみ音量を上げたいなどの部分的な信号処理の要望
には対応できず、あくまで手動で操作するか、もしくは
事前にその都度特別な編集処理を行うかしなければなら
なかった。
【0009】例えば、再生はあくまでもトラック単位で
あるため、トラックを部分的に再生させるためにはあら
かじめディバイド編集を行っておく必要がある。一例と
して、第1トラック#1が或る楽曲とされ、その曲が、
イントロ、1番、2番、3番、エンディングという構成
であったときに、2番のみを再生させたい場合が生じた
とする。すると、ユーザーはイントロと1番をトラック
#1、2番をトラック#2、3番とエンディングをトラ
ック#3とするようにディバイド編集を行う。そして再
生時にトラック#2を指定する。このように元のトラッ
ク状態を変更しなければ部分的な再生動作ができなかっ
た。もし元の状態が必要であるのなら、再生後にトラッ
ク#1〜#3を再び連結するコンバイン編集を行う必要
がある。このように部分的な再生動作については、その
ときの事情に応じて煩雑な編集作業が必要になるととも
に、元のトラック状態を一旦壊さなければならない。
【0010】トラックの一部分のみを再生させたくない
場合も同様にトラック状態を変更しなければならないと
ともに、煩雑な操作が必要になる。つまり上記例で2番
だけをオミットさせた再生を行いたい場合は、上記と同
様のディバイド操作を行い、さらに再生モードをプログ
ラム再生モードとして、トラック#1、#3が連続で再
生されるようにプログラム設定を行ったり、もしくはト
ラック#1と#3を連結するコンバイン編集を行う必要
がある。
【0011】また、部分的な再生動作だけでなく、部分
的に信号処理を変更したい場合も、そのような動作を自
動制御させることはできず、再生中にユーザーが手動で
操作することになる。例えば再生中のトラック内の部分
毎で、音量や、リバーブ、イコライジングなどのエフェ
クト処理を変更させるような設定を行うことはできなか
った。
【0012】なお本明細書では、ディスクに収録される
トラックについては、第1トラック〜第nトラックまで
を、上記のように『トラック#1』〜『トラック#n』
というように『#』を付して表記する。またトラックナ
ンバとして単に『#2』というように表記する場合もあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、管理情報上におけるト
ラックの状態を変更することなく、トラック内の部分的
な再生動作、信号処理動作などを容易に実行できるよう
にすることを目的とする。
【0014】このため、主データがトラック単位で記録
される主データ領域と、この主データ領域内での主デー
タに関する管理を行うための管理情報が記録される管理
領域が設けられる記録媒体として、管理領域には、主デ
ータの各トラック単位での記録又は再生動作を管理する
ためのトラック管理情報が記録される第1の領域と、こ
の第1の領域のトラック管理情報に付随して、主データ
の各トラック毎に、そのトラック内での部分的な動作に
ついての部分動作管理情報を記録することができる第2
の領域とが形成されているようにする。即ち、第1の領
域のトラック管理情報を更新せずに、第2の領域でトラ
ック内の部分的な動作に関する管理情報を記録できるよ
うにする。
【0015】記録装置としては、記録媒体に対して情報
の記録動作を実行できる記録手段と、記録媒体に記録さ
れている各トラックに対して部分的な動作の設定を行う
ことのできる操作入力手段と、操作入力手段からの部分
的な動作の設定入力に応じて所要の部分動作管理情報を
発生させ、その部分動作管理情報を記録手段によって記
録媒体の第2の領域に記録させることのできる制御手段
を設ける。つまり第2の領域に対してユーザーの設定す
る、トラックの部分動作に関する情報を書き込むことが
できるようにする。
【0016】再生装置としては、記録媒体から情報の読
出を行うことのできる再生ヘッド手段と、再生ヘッド手
段で読み出された主データについて所要の信号処理を行
って再生信号として出力する再生信号処理手段と、記録
媒体の第1の領域から読み出したトラック管理情報に応
じて、再生ヘッド手段にトラック単位の再生動作を実行
させることができるとともに、記録媒体の第2の領域か
ら読み出した部分動作管理情報の内容に応じて、再生ヘ
ッド手段及び/又は再生信号処理手段に必要な動作を実
行させることができる制御手段を設ける。つまり、通常
はトラック管理情報によりトラック単位で再生動作を行
うことができるようにしたうえで、第2の領域に記録さ
れている、部分動作管理情報を参照することで、特にト
ラック管理情報を書き換えなくても、トラックの部分的
な再生その他の特殊動作が実行できるようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図18により本発明
の各種の実施の形態を説明する。この例は記録媒体とし
て音声データを記録再生することができる光磁気ディス
ク(ミニディスク)をあげ、また記録装置、再生装置と
しては、ミニディスク記録再生装置を例にあげる。説明
は以下の順序で行なう。 <1.記録再生装置の構成> <2.クラスタフォーマット> <3.U−TOCセクター0> <4.U−TOCセクター7> <5.ポーション設定動作> <6.ポーション再生動作> <7.各種変形例>
【0018】<1.記録再生装置の構成>まず図1、図
2によりミニディスク記録再生装置の構成について説明
する。図1は記録再生装置の外観例を示すものである。
この記録再生装置の前面パネルには液晶表示装置等によ
る表示部20が形成されている。この表示部20には記
録/再生しているディスクの動作状態、トラックナン
バ、記録時間/再生時間、編集動作状態、再生モード等
が示される。さらにミニディスクシステムではディスク
に文字情報が記録できるが、その文字情報の入力の際の
入力文字の表示や、ディスクから読み出した文字情報の
表示などが実行される。
【0019】電源キー33は記録再生装置の電源オン/
オフの操作のために設けられる。また前面パネルには記
録再生装置にディスクを挿入し、またイジェクトキー3
4の操作に応じてディスクが脱却されるディスク挿入部
22が設けらる。
【0020】またこの前面パネルには記録/再生に関す
る操作のための各種操作手段が設けられる。すなわち、
再生キー24、一時停止キー23、停止キー25、録音
キー26、頭だしアクセス動作を実行させるAMS操作
ダイヤル27(以下、ジョグダイヤルという)、高速再
生動作を実行させるサーチキー28などが設けられる。
これらはいわゆる音声の記録/再生動作に関する基本的
な操作キーとなる。ジョグダイヤル27は、その回転操
作により、AMS(頭だしサーチ)を指示する操作部と
なるが、エディット(編集)モードの1つである文字入
力モード(ディスクネーム入力モードもしくはトラック
ネーム入力モード)においては、ジョグダイヤル27の
回転操作が、文字選択のためのインクリメント/デクリ
メント操作となる。
【0021】また、ジョグダイヤル27は押圧操作可能
とされ、この押圧操作はディスクネーム入力モード、ト
ラックネーム入力モード、プログラム設定モード、マル
チアクセス設定モード、及び後述するポーション設定モ
ードなどにおけるエンター操作として機能する。さらに
ジョグダイヤル26は押圧操作は、再生キー24の操作
と同様に再生操作を兼ねるようにしてもよい。また、ジ
ョグダイヤル27は押圧操作が、後述するポーション設
定モードにおける区間始点ポイント、区間終点ポイント
の指定操作についてのエンター操作として機能するよう
にしてもよい。
【0022】これらの操作手段とともに、数字キー39
が設けられる。この数字キー39は例えば『1』キーか
ら『25』キー、及び26以上の数字を入力するための
『>25』キーが設けられる。数字キー39は、再生さ
せるトラックナンバをダイレクトに選択する場合や、プ
ログラム再生モード、マルチアクセス再生モードでのト
ラックナンバ選択などに用いることができる。
【0023】エディットモードの操作のためのキーとし
てエディットキー29、イエスキー30、キャンセルキ
ー31が設けられる。エディットキー29は各種エディ
ットモードの呼出し及び終了の操作のために用いられ、
またイエスキー30、キャンセルキー31がエディット
中の操作に用いられる。例えばイエスキー30はエンタ
ー操作として、またキャンセルキー31は取消操作とし
て用いられる。
【0024】エディットモードとしては、各トラックに
対して曲名などの文字を入力するトラックネーム入力モ
ード、ディスクに対して名称などの文字を入力するディ
スクネーム入力モード、登録されている文字情報を消去
するネームイレーズモード、1つのトラックを複数のト
ラックに分割するディバイドモード、複数のトラックを
1つのトラックに連結するコンバインモード、トラック
を消去するイレーズモードなどがある。そして本例の場
合さらにポーション設定モードが用意される。
【0025】再生モードの操作のためのキーとして連続
再生キー35、プログラムキー36、シャッフルキー3
7、マルチアクセスキー38、ポーションキー40が設
けられる。これらのキーを操作することで、再生モード
が、連続再生モード、プログラム再生モード、シャッフ
ル再生モード、マルチアクセス再生モード、ポーション
再生モードのいずれかに設定される。
【0026】なお本例では説明上これらの操作手段を記
録再生装置の前面パネルに配するようにしているが、例
えば記録再生装置を赤外線などによるリモートコマンダ
ーにより操作可能とし、そのリモートコマンダー上にこ
れらの操作手段を設けるようにしてもよい。
【0027】後述する本例の特徴的な動作となるポーシ
ョン設定モード、ポーション再生モードについてここで
簡単に述べておく。ユーザーはエディットモードをポー
ション設定モードとすることで、所望のトラックに対し
て部分的な動作設定を行うことができる。部分的な動作
とは、部分的な再生動作やある部分のみでの音量処理の
変更、音響処理の変更など各種考えられるが、本例では
トラック内の一部分を再生させるトリム動作、トラック
内の一部分のみを再生させないオミット動作、トラック
内の一部分を繰り返し再生させるループ動作について、
具体的な処理例を後述することとする。これらのポーシ
ョン動作は、まずポーション設定モードにおいてユーザ
ーが任意に設定する。その後、再生モードがポーション
再生モードとされると、ポーション設定モードで設定さ
れた状態の再生動作が実行されることになるものであ
る。
【0028】図1のようなミニディスク記録再生装置の
内部構成を図2で説明する。音声データが記録されてい
る光磁気ディスク1は、スピンドルモータ2により回転
駆動される。そして光磁気ディスク1に対しては記録/
再生時に光学ヘッド3によってレーザ光が照射される。
【0029】光学ヘッド3は、記録時には記録トラック
をキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出
力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光
からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出
力を行なう。このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手
段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2
軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離
する方向に変位可能に保持されている。
【0030】また、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と
対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁気
ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁界
を光磁気ディスク1に印加する動作を行なう。光学ヘッ
ド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5により
ディスク半径方向に移動可能とされている。
【0031】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給され
る。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、
再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカ
スエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク1に
プリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録され
ている絶対位置情報)GFM等を抽出する。抽出された
再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給され
る。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエ
ラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ情報
GFMはアドレスデコーダ10に供給される。
【0032】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロ
コンピュータにより構成されるシステムコントローラ1
1からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピン
ドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆
動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制
御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、また
スピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御す
る。
【0033】アドレスデコーダ10は供給されたグルー
ブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。
このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給さ
れ、各種の制御動作に用いられる。また再生RF信号に
ついてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復
調、CIRC等のデコード処理が行なわれるが、このと
きアドレス、サブコードデータなども抽出され、システ
ムコントローラ11に供給される。
【0034】エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、
CIRC等のデコード処理された音声データ(セクター
データ)は、メモリコントローラ12によって一旦バッ
ファメモリ13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3に
よるディスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド
3からバッファメモリ13までの系における再生データ
の転送は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行なわ
れる。
【0035】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、44.1KHZ サンプリング、1
6ビット量子化のデジタルオーディオ信号とされる。こ
のデジタルオーディオ信号は例えばデジタル信号処理回
路21でイコライジング、リバーブ、ゲインなどの調整
処理が行われた後、D/A変換器15によってアナログ
信号とされ、出力端子16から所定の増幅回路部へ供給
されて再生出力される。例えばL,Rアナログオーディ
オ信号として出力される。
【0036】デジタル信号処理回路21は、いわゆるD
SP(デジタルシグナルプロセッサ)などで形成され、
各種の多様な処理を行うことができる。例えば各種モー
ドの音響設定でのイコライジング処理や、リバーブ、エ
コーなどの音響処理だけでなく、徐々にゲイン(出力音
量レベル)を変化させることでフェードイン、フェード
アウトなどの処理等も可能である。なお、このような処
理部をD/A変換器15の後段に設け、アナログ処理に
より行うようにしてもよい。
【0037】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、入力端子17に供給された記録信号(ア
ナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によって
デジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部1
4に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。な
お図示していないがデジタルインターフェース部を設け
てデジタルオーディオデータの入出力を行なうこともも
ちろん可能である。
【0038】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミン
グで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られ
る。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコ
ード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘ
ッド駆動回路6に供給される。
【0039】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0040】操作部19はユーザー操作に供される部位
を示し、これは図1で説明したような各種操作キーやダ
イヤルに相当する。これらの操作キーやダイヤルによる
操作情報はシステムコントローラ11に供給され、シス
テムコントローラ11は操作情報に応じた動作制御を実
行することになる。また表示部20は図1のように筺体
上に設けられるもので、この表示動作はシステムコント
ローラ11によって制御される。
【0041】システムコントローラ11は、CPU、プ
ログラムROM、ワークRAM、インターフェース部等
を備えたマイクロコンピュータとされるが、図示するワ
ークRAM11aは、本例のポーション設定モードの動
作においては、ポーション再生の設定のためにトラック
内での指定する区間(以下、ポーション動作設定区間と
いう)の始点ポイント、終点ポイントの指定操作が行な
われた際の、そのポイント(指定位置)のアドレスの保
持に用いられる。
【0042】ところで、ディスク1に対して記録/再生
動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理
情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−
TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。シス
テムコントローラ11はこれらの管理情報に応じてディ
スク1上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべき
エリアのアドレスを判別することとなる。この管理情報
はバッファメモリ13に保持される。そして、システム
コントローラ11はこれらの管理情報を、ディスク1が
装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周
側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッ
ファメモリ13に記憶しておき、以後そのディスク1に
対する記録/再生/編集動作の際に参照できるようにし
ている。
【0043】また、U−TOCはデータの記録や各種編
集処理に応じて書き換えられるものであるが、システム
コントローラ11は記録/編集動作のたびに、U−TO
C更新処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TO
C情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタ
イミングでディスク1のU−TOCエリアについても書
き換えるようにしている。
【0044】<2.クラスタフォーマット>ここで、ク
ラスタという単位について説明する。ミニディスクシス
テムにおける記録動作の単位となるクラスタのフォーマ
ットは図3に示される。ミニディスクシステムでの記録
トラックとしては図3のようにクラスタCLが連続して
形成されており、1クラスタが記録時の最小単位とされ
る。1クラスタは2〜3周回トラック分に相当する。
【0045】そして1クラスタCLは、セクターSFC
FFとされる4セクターのリンキング領域と、セクター
00〜S1Fとして示す32セクターのメインデータ領域
から形成されている。1セクターは2352バイトで形
成されるデータ単位である。セクターSFC〜SFFの4セ
クターはサブデータの記録やリンキングエリアとしてな
どに用いられ、TOCデータ、オーディオデータ等の記
録は32セクターのメインデータ領域に行なわれる。な
お、アドレスは1セクター毎に記録される。
【0046】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターS00などの偶数セクターと、セクターS01などの奇
数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグル
ープSG00〜SG 0Aが含まれる状態となっている。1つ
のサウンドグループは424バイトで形成されており、
11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。1つ
のサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルと
Rチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンド
グループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネ
ルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01
はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で
構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデ
ータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよん
でいる。
【0047】<3.U−TOCセクター>上記したよう
に、ディスク1に対して記録/再生動作を行なう際に
は、システムコントローラ11は、ディスク1に記録さ
れている管理情報としてP−TOC、U−TOC(ユー
ザーTOC)を読み出し、これを参照することになる。
ここで、ディスク1においてトラック(楽曲等)の記録
/再生動作などの管理を行なう管理情報として、U−T
OCセクターについて説明する。
【0048】なおTOC情報としてはU−TOCとP−
TOCが設けられているが、このP−TOCはディスク
1の最内周側のピットエリアに形成されるもので、読出
専用の情報である。そして、P−TOCによってディス
クの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)
や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置
の管理等が行なわれる。なお、ミニディスクシステムで
は、全てのデータがピット形態で記録されている再生専
用の光ディスクも使用できるが、再生専用ディスクの場
合は、P−TOCによってROM化されて記録されてい
る楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U−T
OCは形成されない。P−TOCについては詳細な説明
を省略し、ここでは記録可能な光磁気ディスクに設けら
れるU−TOCについて説明する。
【0049】U−TOCは1つのセクターで1つの管理
情報ユニットが形成されており、U−TOCセクターと
してはセクター0,セクター1,セクター2,セクター
4が定義されている。そしてセクター0はディスク1の
記録/再生動作に必ず必要となるエリアである。またセ
クター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音日
時を記録するエリアとされる。これらのエリアに加え
て、本例では特にセクター7を用いて新たな管理情報ユ
ニットを設ける。文字情報を記録するセクター1,セク
ター4、及び録音日時を記録するセクター2については
説明を省略し、ここでは、まずディスク1の記録/再生
動作に必ず必要となるU−TOCセクター0について説
明する。
【0050】図4はU−TOCセクター0のフォーマッ
トを示すものである。U−TOCセクター0は、主にユ
ーザーが録音を行なったトラック(楽曲)や新たにトラ
ックが録音可能なフリーエリアについての管理情報が記
録されているデータ領域とされる。例えばディスク1に
或る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコン
トローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上
のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録し
ていくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が
記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別
し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0051】U−TOCセクター0のデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期
パターンが記録される。続いて2バイトのクラスタアド
レス(Cluster H) (Cluster L) と1バイトのセクターア
ドレス(Sector)、及び1バイトのモード情報(MODE)とな
る4バイトが付加され、以上でヘッダとされる。なお、
同期パターンやアドレスについては、このU−TOCセ
クター0に限らず、P−TOCセクターや、実際に音声
データが記録されるデータセクターでも、そのセクター
単位に記録されている。
【0052】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0053】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を
後述する管理テーブル部に対応させることによって識別
するため、対応テーブル指示データ部として各種のテー
ブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TN
O255) が記録される領域が用意されている。
【0054】そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO25
5) に対応させることになる管理テーブル部として(01h)
〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けら
れ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについ
て起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアド
レス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記
録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパー
ツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、そ
の連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアド
レスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報
が記録できるようにされている。
【0055】スタートアドレス、エンドアドレスは各3
バイトデータとされる。セクター単位のアドレスは上記
の「Cluster H 」「Cluster L 」「Sector」の3バイト
となるが、スタートアドレス、エンドアドレスについて
は、2バイトのクラスタアドレス値、1バイトのセクタ
ーアドレス値、1バイトのサウンドグループ値の計4バ
イトを、3バイトの圧縮して記録する圧縮形式を採って
いる。
【0056】なお本明細書において『h』を付した数値
はいわゆる16進表記のものである。また、パーツとは
1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に
連続して記録されているトラック部分のことをいう。
【0057】この種の記録再生装置では、1つの楽曲の
データを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたっ
て記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生し
ていくことにより再生動作に支障はないため、ユーザー
が録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使
用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もあ
る。そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツ
テーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) によって、
連結すべきパーツテーブルを指定することによってパー
ツテーブルが連結できるようになされている。つまりU
−TOCセクター0における管理テーブル部において
は、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現してお
り、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲に
ついてはリンク情報によって連結される3つのパーツテ
ーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされる。な
お、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−T
OCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示
される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト
目)としてパーツテーブルを指定する。
【0058】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、テー
ブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TN
O255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示さ
れる。
【0059】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つの
パーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパ
ーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存
在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h)〜
(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパ
ーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドア
ドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツ
が存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク
情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツ
テーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さら
に他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(0
0h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0060】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0061】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含
む)について示しており、フリーエリアとなるトラック
部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブ
ル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、
フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA
において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、
それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであ
るパーツがスタート及びエンドアドレスによって示され
ている。また、このようなパーツが複数個有り、つまり
パーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、
リンク情報が『00h』となるパーツテーブルまで順次
指定されている。
【0062】図5にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパー
ツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされて
いる時に、この状態が対応テーブル指示データP-FRA に
引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) の
リンクによって表現されている状態を示している。なお
上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態も
これと同様となる。
【0063】ところで、全く楽曲等の音声データの記録
がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、
テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h)
が指定され、これによってディスクのレコーダブルユー
ザーエリアの全体がフリーエリアであることが示され
る。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテー
ブルは使用されていないことになるため、上記したテー
ブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が
指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報と
してパーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というよ
うにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パ
ーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す
『(00h) 』とされる。なお、このときパーツテーブル(0
1h) については、スタートアドレスとしてはレコーダブ
ルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、また
エンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレス
の直前のアドレスが記録されることになる。
【0064】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲などの
トラックについて示しており、例えばテーブルポインタ
P-TNO1ではトラック#1のデータが記録された1又は複
数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示され
たパーツテーブルを指定している。例えばトラック#1
とされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、
つまり1つのパーツで記録されている場合は、そのトラ
ック#1の記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示され
るパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレス
として記録されている。
【0065】また、例えばトラック#2がディスク上で
複数のパーツに離散的に記録されている場合は、そのト
ラック#2の記録位置を示すため各パーツが時間的な順
序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TN
O2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報
によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従っ
て指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテ
ーブルまで連結される(上記、図5と同様の形態)。こ
のように例えばトラック#2(2曲目)を構成するデー
タが記録された全パーツが順次指定されて記録されてい
ることにより、このU−TOCセクター0のデータを用
いて、トラック#2の再生時や、そのトラック#2が記
録された領域への上書き記録を行なう際に、光学ヘッド
3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的なパーツから
連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使
用した記録が可能になる。
【0066】各パーツテーブルに設けられるトラックモ
ードの情報としてはその1バイトの各ビットによって所
定の状態が示されている。トラックモードのデータとな
るd1〜d8の8ビットとして、例えばd2が『0』又
は『1』であることでコピーライトプロテクトのオン/
オフ状態が示される。また、d4が『1』である場合は
そのパーツはオーディオデータであると識別される。さ
らにd7についてはモノラル/ステレオの識別、d8に
ついてはエンファシス情報に用いられている。
【0067】3.U−TOCセクター7 本例では、U−TOC内の1つのユニットであるU−T
OCセクター7としてのエリアを用いて、ポーション設
定動作により設定される管理情報を記録できるようにし
ている。この管理情報は、トラックに対する部分的な動
作を管理する情報であり、トラック内のポーション動作
設定区間を示すとともに、そのポーション動作設定区間
に対して実行すべきポーション動作を指定する情報とな
る。ポーション動作とは、トリム、オミット、ループな
どの各動作のことである。なお、本例ではU−TOCセ
クター7を用いているが、セクター6もしくはセクター
8以降などの他のU−TOCセクターを用いて、以下説
明するフォーマットの領域を設定してもよい。
【0068】図6にU−TOCセクター7のフォーマッ
トを示す。先頭のヘッダには、他のセクターと同様にシ
ンクパターン、クラスタアドレス、セクターアドレス、
モードが記録される。このU−TOCセクター7には、
ポーションスロット指示データ部と、ポーションスロッ
ト部が形成される。
【0069】ポーションスロット指示データ部には、2
55個のスロットポインタP-PRT1〜P-PRT255が設けられ
る。またポーションスロット部には各8バイトで255
単位のポーションスロット(PS-01h) 〜(PS-FFh) が設
けられている。各ポーションスロット(PS-01h) 〜(PS-
FFh) は図7のように構成される。即ち3バイトでポー
ションスタートオフセットアドレスPSOAが圧縮形式
で記録され、続く1バイトにポーションモードが記録さ
れる。さらに3バイトでポーションエンドオフセットア
ドレスPEOAが圧縮形式で記録され、最後の1バイト
はリンク情報とされる。
【0070】ポーションスタートオフセットアドレスP
SOAとポーションエンドオフセットアドレスPEOA
は、ポーション動作設定区間の始点と終点を示す情報と
なる。ただし、このポーションスタートオフセットアド
レスPSOAとポーションエンドオフセットアドレスP
EOAは、本例の場合は、物理的な絶対アドレスで始点
又は終点位置を示すのではなく、トラックの先頭からの
アドレス量(つまりU−TOCセクター0で管理される
スタートアドレスからのオフセットアドレス)とされ
る。
【0071】例えば図8(a)のように、ディスク上に
トラック#1、#2が記録されているが、トラック#1
は、パーツ#1(1)とパーツ#1(2)に分割されて
記録されていたとする。このトラック#1、#2を、再
生時間軸方向に並べたものが図8(b)であり、通常の
連続再生では、図8(a)の物理的な位置の前後に関わ
らず、パーツ#1(1)、パーツ#1(2)、トラック
#2の順番で再生が行われることになる。
【0072】ここで、図8(b)に斜線部で示す区間を
ポーション動作設定区間とするとき、この斜線部の先頭
位置のアドレスと終端部分のアドレスは、図8(a)に
示すアドレスADS、及びアドレスADEであったとす
る。しかしながら上記ポーションスタートオフセットア
ドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレス
PEOAの値は、このような絶対アドレスADS、AD
Eにより形成されるのではなく、図8(b)に示すよう
に、再生時間軸でみた場合のスタートアドレスからのオ
フセットアドレスとされる。即ち、例えば「ある曲の始
まりから1分のポイントから1分30秒のポイントま
で」というイメージでのポーション動作設定区間の指定
が行われる。実際のオフセットアドレス値としては、そ
の時間値に相当するクラスタ数、セクター数のような形
態をとればよい。なお、ポーションスタートオフセット
アドレスPSOA、ポーションエンドオフセットアドレ
スPEOAの値として「000000h」以外の数値が
記録されていた場合は、それはオフセットアドレスとし
てのクラスタ/セクター数とするが、ポーションスター
トオフセットアドレスPSOA=「000000h」の
場合は、ポーション動作設定区間の始点がトラックのス
タートアドレスに一致することを示し、またポーション
エンドオフセットアドレスPEOA=「000000
h」の場合は、ポーション動作設定区間の終点がトラッ
クのエンドアドレスに一致することを示すこととしてい
る。
【0073】本例ではこのようにオフセットアドレスに
よってポーション動作設定区間が指定されることで、仮
にU−TOCセクター0での更新処理により編集が行わ
れスタートアドレスが変更されたりしても、このU−T
OCセクター7の設定は有効なままとなる。
【0074】図7のポーションスロットにおけるポーシ
ョンモードは、ポーションスタートオフセットアドレス
PSOAとポーションエンドオフセットアドレスPEO
Aで指定されるポーション動作設定区間に適用するポー
ション動作の種別を示す。つまり8ビット値による動作
種別が設定され、例えばトリム、オミット、ループなど
の種別が指定される。ポーションモードを8ビットとす
ることで、最高256種類のポーション動作を設定する
ことができる。このポーションモードの設定により、各
種のポーション動作が可能となる。例えば本例であげる
トリム等の区間再生動作の他に、ポーション動作設定区
間のみリバーブをかけるといったような区間音響処理
や、ポーション動作設定区間のみボリュームをゼロにす
るといったような区間ミュート処理などを可能とするこ
とができる。
【0075】リンク情報は、1トラックにつき複数のポ
ーション動作設定区間を設定する場合に、そのポーショ
ン動作設定区間のポーションスタートオフセットアドレ
スPSOA、ポーションエンドオフセットアドレスPE
OAが記録されるポーションスロットを指定する情報と
なる。
【0076】このようなポーションスロットは、スロッ
トポインタP-PRT1〜P-PRT255からリンクされることで、
各トラックにつき設けられることができる。つまりスロ
ットポインタP-PRT1〜P-PRT255はそれぞれトラック#1
〜#255に対応しており、例えばユーザーがトラック
#1に関してポーション設定を行った場合は、あるポー
ションスロットPS-xxhにそのポーション設定内容、即ち
ポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポー
ションエンドオフセットアドレスPEOA。、ポーショ
ンモードが記録される。そして、そのポーションスロッ
トPS-xxhを示す値が、スロットポインタP-PRT1として記
録されることになる。リンクされるポーションスロット
がない場合は、リンク情報は「00h」とされる。
【0077】また、1つのトラック内に複数のポーショ
ン動作設定区間が設定される場合は、その各ポーション
動作設定区間を記録したポーションスロットが、リンク
情報により連結されて管理されることになる。つまりス
ロットポインタP-PRT1〜P-PRT255のうちの1つを起点と
して、U−TOCセクター0と同形態の管理方式を採用
している。ただし、複数のポーション動作設定区間が設
定された場合は、各ポーション動作設定区間の再生時間
軸上での順番に応じた順序で、各ポーションスロットが
リンクされることになる。なお、スロット(PS-01h) 〜
(PS-FFh) のうちで使用されていないスロットはスロッ
トポインタP-EMPTY からのリンクによって管理される。
【0078】<5.ポーション設定動作>ポーション動
作を行うには、あらかじめポーション設定動作を行い、
U−TOCセクター7に、ポーション管理情報を書き込
んでおく必要がある。このためのポーション設定動作に
ついて図9から図12で説明する。
【0079】ユーザーがエディットキー29を操作して
エディットモードをポーション設定モードとすること
で、システムコントローラ11は図9の処理を開始す
る。システムコントローラ11は、まずステップF10
1として、ポーション設定を行う対象となるトラックの
指定入力を待つ。例えばこのとき表示部20にトラック
ナンバの入力要求の表示を行う。ユーザーがポーション
設定を行うトラックのトラックナンバを入力すると、処
理はステップF102に進み、変数X(レジスタX)の
値として入力されたトラックナンバをセットする。次
に、ステップF103でユーザーのポーションモードの
入力を待機する。このときも表示部20にポーションモ
ード入力要求表示を行うようにすればよい。
【0080】ユーザーがたとえばトリム、オミット、ル
ープなどの用意されているポーションモードのうちで設
定したいポーションモードを入力すると、処理はステッ
プF104に進み、変数PM(レジスタPM)の値とし
て入力されたポーションモードの値をセットする。この
値とは、ポーションスロットにおいてポーションモード
の情報として書き込まれる8ビット値のことである。な
お、或るトラックの再生中、一時停止中などで自動的に
対象トラックが設定される場合などは、ステップF10
1の処理は不要である。また、ポーションモードとして
例えばトリムだけなど1種類しか用意されていない場合
は、ステップF103の処理は不要となる。
【0081】トラックナンバ、ポーションモードが取り
込まれたら、続いてステップF105で変数n=1にセ
ットし、ステップF106でポーション動作設定区間と
しての始点ポイントの入力を要求し、待機する。ユーザ
ーは、例えば再生音声を聞きながら或る箇所を指定して
(例えば或る箇所で一時停止状態として)エンター入力
したり、もしくは曲の開始からの時間値を入力するなど
の操作方式で始点ポイントを入力する。この始点ポイン
トの入力が行われたら、ステップF107で、システム
コントローラ11はその入力された始点ポイントを、そ
のトラックのスタートアドレスからのオフセットアドレ
ス値に変換する。なお、曲の先頭を指定する場合は特に
ユーザーは曲中の箇所の指定を行わない(行わなくても
よい)ことになるが、この場合は、ステップF107で
オフセットアドレス値=「000000h」とされる。
【0082】そしてステップF108では、ステップF
107で得たオフセットアドレスの値を、変数IS
(n)(レジスタIS(n))として保持する。次にス
テップF109でシステムコントローラ11は、ポーシ
ョン動作設定区間としての終点ポイントの入力を要求し
て待機する。ユーザーは、始点ポイント入力時と同様
に、例えば再生音声を聞きながら或る箇所を指定して
(例えば或る箇所で一時停止状態として)エンター入力
したり、もしくは曲の開始からの時間値を入力するなど
の操作方式で終点ポイントを入力する。
【0083】この終点ポイントの入力が行われたら、ス
テップF110で、システムコントローラ11はその入
力された終点ポイントを、そのトラックのスタートアド
レスからのオフセットアドレス値に変換する。なお、曲
の終端を指定する場合は特にユーザーが曲の終了位置を
探して指定操作を行なう以外に、例えば指定を行わない
でエンター操作することなどの特定の操作により曲の終
端が終了ポイントとして指定入力されたものとするよう
にするとよい。この場合は、ステップF110でオフセ
ットアドレス値=「000000h」とされる。そして
ステップF111では、ステップF110で得たオフセ
ットアドレスの値を、変数IE(n)(レジスタIE
(n))として保持する。
【0084】設定するポーション動作設定区間がトラッ
ク内で1ヶ所であれば、ステップF112の段階でユー
ザーの設定終了操作が検出されることになり、その時点
で設定入力値として、対象トラックナンバ「X」、ポー
ションモード「PM」が取り込まれ、また変数n=1と
されていたため、始点ポイントのオフセットアドレス
「IS(1)」、終点ポイントのオフセットアドレス
「IE(1)」が取り込まれている。設定終了操作が行
われたら、処理はステップF114に進むが、ユーザー
がトラック内に2ヶ所以上のポーション動作設定区間を
設定する場合は、その操作に応じて、ステップF113
で変数nをインクリメントしたうえでステップF106
に戻り、同様にポーション動作設定区間としての始点ポ
イント、終点ポイントの入力に応じた処理を行う。
【0085】例えばユーザーが2ヶ所のポーション動作
設定区間を設定入力した場合は、ステップF114に進
む時点で、対象トラックナンバ「X」、ポーションモー
ド「PM」とともに最初に入力したポーション動作設定
区間としての始点ポイントのオフセットアドレス「IS
(1)」、終点ポイントのオフセットアドレス「IE
(1)」と、次に入力したポーション動作設定区間とし
ての始点ポイントのオフセットアドレス「IS
(2)」、終点ポイントのオフセットアドレス「IE
(2)」が取り込まれていることになる。さらに3ヶ所
のポーション動作設定区間を設定入力した場合は、これ
に加えて3回目に入力したポーション動作設定区間とし
ての始点ポイントのオフセットアドレス「IS
(3)」、終点ポイントのオフセットアドレス「IE
(3)」が取り込まれていることになる。
【0086】ステップF114では、ユーザーの設定入
力操作によって取り込まれた値に応じて、U−TOCセ
クター7の更新を行うことになる。この処理は図10に
詳しく示される。
【0087】ステップF121、F122は2ヶ所以上
のポーション動作設定区間の設定入力があった場合の並
び替え処理であり、1ヶ所のポーション動作設定区間の
設定入力のみの場合、つまり変数IS(n)=IS
(1)の場合は実質的には関係ない。そして、ステップ
F122で、変数IS(1)はそのまま変数LS(1)
(レジスタLS(1))とセットされ、かつ変数IE
(1)はそのまま変数LE(1)(レジスタLE
(1))とセットされる。図11(a)に、例えばトラ
ック#3のうちの斜線部がポーション動作設定区間とし
て設定入力された例を示しているが、この場合に取り込
まれている変数IS(1)、変数IE(1)は、図示す
るように斜線部の先頭及び終端位置に相当するオフセッ
トアドレスである。この変数IS(1)、変数IE
(1)が、そのまま変数LS(1)、LE(1)とな
る。
【0088】まず、このように1ヶ所のポーション動作
設定区間の設定入力があった場合の例にそって、以降の
処理を説明する。ステップF123ではシステムコント
ローラ11は変数m=1にセットする。続いてステップ
F124で、U−TOCセクター7におけるスロットポ
インタP-EMPTY を確認し、そのスロットポインタP-EMPT
Y に示されるポーションスロットをスロット(Y)とす
る。つまり使用されていないポーションスロットのうち
で先頭にリンクされているポーションスロットである。
なお、スロットポインタP-EMPTY 、P-PRT1〜P-PRT255、
及び各ポーションスロットのリンク情報は、実際には所
定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポ
ジションとされる数値で特定のポーションスロットを示
すものである。即ちZを記録されている値とすると、3
04+Z×8(バイト目)としてポーションスロットを
指定する。スロット(Y)とは、ここでいう「Z」の値
となる。
【0089】ステップF125では、スロットポインタ
P-PRT(X)の値として、スロット(Y)の値を書き込む。
例えばトラック#3が対象トラックとされている場合
は、変数X=3であるため、トラック#3に対応するス
ロットポインタP-PRT3の値として、スロット(Y)の値
が書き込まれることになる。続いてステップF126
で、スロット(Y)の値で指定されるポーションスロッ
トに、ポーション管理情報の書き込みが行われる。即
ち、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAと
して変数LS(m)(=変数LS(1))の値が書き込
まれ、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAと
して変数LE(m)(=変数LE(1))の値が書き込
まれ、さらにポーションモードとして変数PMとして取
り込まれている値が書き込まれる。
【0090】以上の処理により、それまで使用されてお
らずスロットポインタP-EMPTY からリンクされていた先
頭のポーションスロットの1つが用いられて、トラック
#3に対するポーション管理情報が書き込まれたことに
なる。例えば図11(b)のように、ポーションスロッ
トPS-01hが用いられて、ポーションスタートオフセット
アドレスPSOAとして変数LS(1)の値が、ポーシ
ョンエンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE
(1)の値が、さらにポーションモードとして変数PM
の値(例えばトリムを表すコード)が書き込まれる。
【0091】なお、このポーションスロットは使用され
たことになるため、ステップF127でスロットポイン
タP-EMPTY の値が更新される。この時点では、スロット
ポインタP-EMPTY からリンクされている先頭のポーショ
ンスロットのリンク情報には、次の未使用ポーションス
ロットが示されている。従って、ポーション情報の書き
込みを行ったポーションスロットに記録されているリン
ク情報の値を、スロットポインタP-EMPTY の値として更
新を行えばよい。
【0092】図11のように1ヶ所のポーション動作設
定区間を設定入力した例では、このように1つのポーシ
ョンスロットの書き込みを行った時点でステップF12
8で変数n=変数mとなり、ステップF131に進む。
そして、直前のステップF126でポーション情報の書
き込みを行ったポーションスロット、すなわちスロット
(Y)で示されるポーションスロットは、それ以降、他
のポーションスロットへのリンクはないことになるた
め、図11(b)のようにリンク情報として「00h」
が記録される。そして、以上の更新処理は、バッファメ
モリ13に取り込まれているU−TOCデータとしての
セクター7に対する更新処理であり、続いてステップF
132で、更新されたU−TOCデータを、記録データ
として転送し、ディスク1におけるリードインエリアに
設けられているU−TOC領域のデータ更新を行う。以
上の処理により、ポーション設定動作が終了される。
【0093】ところで、図12(a)の斜線部(A)
(B)(C)で示すように、複数のポーション動作設定
区間が設定入力された場合は、まずステップF121、
F122で並び替え処理が行われる。上述した図11の
段階でのユーザーの始点ポイント入力操作及び終点ポイ
ント入力操作は、必ずしも時間的に前のポーション動作
設定区間から行われるとは限らない。例えば図12
(a)における斜線部(A)について始点ポイント及び
終点ポイントを入力し、次に斜線部(B)について始点
ポイント及び終点ポイントを入力し、最後に斜線部
(C)について始点ポイント及び終点ポイントを入力し
たとする。
【0094】すると、ステップF121に進んだ時点で
取り込まれている変数IS(1)は斜線部(A)の始点
のオフセットアドレス、変数IS(2)は斜線部(B)
の始点のオフセットアドレス、変数IS(3)は斜線部
(C)の始点のオフセットアドレスとなる。同様に、変
数IE(1)は斜線部(A)の終点のオフセットアドレ
ス、変数IE(2)は斜線部(B)の終点のオフセット
アドレス、変数IE(3)は斜線部(C)の終点のオフ
セットアドレスとなる。
【0095】ここで、ステップF121では、変数IS
(1)、変数IS(2)、変数IS(3)を比較する
(つまり変数IS(1)〜変数IS(n)を比較する)
ことで、設定入力された各ポーション動作設定区間につ
いて、時間的に早い順を判別する。そしてステップF1
22では、各ポーション動作設定区間のうちで時間的に
早い順に、その始点及び終点を、変数LS(1)、LE
(1)〜、変数LS(n)、LE(n)で示されるよう
にする。つまり、図12の場合(ただしこの場合は、ト
ラック#3が1つのパーツで構成され、物理的な前後と
再生時間的な前後が一致しているとする)は、斜線部
(C)としてのポーション動作設定区間が変数LS
(1)、LE(1)で示され、斜線部(A)としてのポ
ーション動作設定区間が変数LS(2)、LE(2)で
示され、斜線部(B)としてのポーション動作設定区間
が変数LS(3)、LE(3)で示されることになる。
【0096】このような時間軸に沿った入力順の並び替
えが行われ、ステップF123以降に進む。従って、変
数m=1とされた後、ステップF124,F125で、
それまでスロットポインタP-EMPTY で示されていたポー
ションスロットがスロットポインタP-PRT(X)によって指
定される状態とされ、続いてステップF126で、その
指定されるポーションスロットに、ポーション管理情報
の書き込みが行われる。即ち、ポーションスタートオフ
セットアドレスPSOAとして変数LS(m)(=変数
LS(1))の値が書き込まれ、ポーションエンドオフ
セットアドレスPEOAとして変数LE(m)(=変数
LE(1))の値が書き込まれ、さらにポーションモー
ドとして変数PMとして取り込まれている値が書き込ま
れる。
【0097】図12の例の場合、この処理により、それ
まで使用されておらずスロットポインタP-EMPTY からリ
ンクされていた先頭のポーションスロットの1つが用い
られて、トラック#3における斜線部(C)に対するポ
ーション管理情報が書き込まれたことになる。例えば図
12(b)のように、ポーションスロットPS-01hが用い
られて、ポーションスタートオフセットアドレスPSO
Aとして変数LS(1)の値が、ポーションエンドオフ
セットアドレスPEOAとして変数LE(1))の値
が、さらにポーションモードとして変数PMの値(例え
ばトリムを表すコード)が書き込まれる。そして、この
ポーションスロットは使用されたことになるため、ステ
ップF127でスロットポインタP-EMPTY の値が更新さ
れる。即ちポーション情報の書き込みを行ったポーショ
ンスロットに記録されているリンク情報の値が、スロッ
トポインタP-EMPTY の値とされる。
【0098】図12のように3ヶ所のポーション動作設
定区間を設定入力した例では、このように1つのポーシ
ョンスロットの書き込みを行った時点ではステップF1
28で変数n=変数mとならず、ステップF129に進
んで変数mがインクリメントされる。そしてステップF
130として、スロット(Y)が更新される。このスロ
ット(Y)としては、その直前のステップF126で、
ポーション情報の書き込みを行ったポーションスロット
に記録されているリンク情報で示されるスロットの値が
代入される。つまり、元々スロットポインタP-EMPTY か
らリンクされていた2番目のポーションスロットとな
る。
【0099】そして、処理はステップF126に戻り、
元々2番目の未使用ポーションスロットにポーション管
理情報の書き込みが行われる。即ち、ポーションスター
トオフセットアドレスPSOAとして変数LS(m)
(=変数LS(2))の値が書き込まれ、ポーションエ
ンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(m)
(=変数LE(2))の値が書き込まれ、さらにポーシ
ョンモードとして変数PMとして取り込まれている値が
書き込まれる。図12の例の場合、この処理により、そ
れまで使用されておらずスロットポインタP-EMPTY から
リンクされていた2番目のポーションスロットに、トラ
ック#3における斜線部(A)に対するポーション管理
情報が書き込まれたことになる。例えば図12(b)の
ように、ポーションスロットPS-02hが用いられて、ポー
ションスタートオフセットアドレスPSOAとして変数
LS(2)の値が、ポーションエンドオフセットアドレ
スPEOAとして変数LE(2))の値が、さらにポー
ションモードとして変数PMの値(例えばトリムを表す
コード)が書き込まれる。
【0100】そして、この2番目の未使用ポーションス
ロットも使用されたことになるため、ステップF127
でスロットポインタP-EMPTY の値が更新される。即ち2
番目の未使用ポーションスロットに記録されているリン
ク情報の値が、スロットポインタP-EMPTY の値とされ
る。
【0101】図12の場合、さらにステップF128か
らF129に進み、同様の処理が繰り返されて、斜線部
(B)に対応する処理が行われる。この場合処理はステ
ップF126に戻り、元々3番目の未使用ポーションス
ロットとされていたポーションスロットにポーション管
理情報の書き込みが行われる。即ち、ポーションスター
トオフセットアドレスPSOAとして変数LS(m)
(=変数LS(3))の値が書き込まれ、ポーションエ
ンドオフセットアドレスPEOAとして変数LE(m)
(=変数LE(3))の値が書き込まれ、さらにポーシ
ョンモードとして変数PMとして取り込まれている値が
書き込まれる。例えば図12(b)のように、ポーショ
ンスロットPS-05hが用いられて、斜線部(B)に関する
情報が書き込まれ、さらに、ステップF127でスロッ
トポインタP-EMPTY の値の更新が行われる。
【0102】この時点でステップF128で肯定結果が
得られ、ステップF131に進む。そして、その直前の
ステップF126でポーション情報の書き込みを行っ
た、スロット(Y)で示されるポーションスロット(PS
-05h)は、それ以降、他のポーションスロットへのリン
クはないことになるため、図12(b)のようにリンク
情報として「00h」が記録される。そして、以上の更
新処理は、バッファメモリ13に取り込まれているU−
TOCデータとしてのセクター7に対する更新処理であ
るため、続くステップF132で、更新されたU−TO
Cデータを、記録データとして転送し、ディスク1にお
けるリードインエリアに設けられているU−TOC領域
のデータ更新を行うことで、ポーション設定動作が終了
される。
【0103】このようなポーション設定動作により、例
えば図11の例の場合は、トラック#3において斜線部
のみを部分的に再生させるためのポーション情報がU−
TOCセクター7に記録されたことになり、また例えば
図12の例の場合は、トラック#3を、斜線部(C)
(A)(B)の順に部分的に再生させるためのポーショ
ン情報がU−TOCセクター7に記録されたことにな
る。
【0104】<6.ポーション再生動作>上記のような
設定処理によりU−TOCセクター7に記録されたポー
ション情報を用いた再生動作について説明する。説明に
用いる例として、図13〜図16に示すような記録状態
を考える。この図13はディスク1上の領域を半径方向
に模式的に示したものである。光磁気ディスクの場合、
大きくわけて図13にピットエリアとして示すようにエ
ンボスピットによりデータが記録されているエリアと、
いわゆる光磁気エリアとされてグルーブ(溝)が設けら
れているグルーブエリアに分けられる。
【0105】ここでピットエリアとしてはP−TOCが
繰り返し記録されており、このP−TOCにおいて、U
−TOCの位置がU−TOCスタートアドレスUSTA
として示され、また、リードアウトスタートアドレスL
A 、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスR
STA 、パワーキャリブレーションエリアスタートアド
レスPCA 等、図13に示す各位置についてのアドレス
が示されていることになる。
【0106】この光磁気ディスク1の最内周側のピット
エリアに続いてグルーブエリアが形成されるが、このグ
ルーブエリア内のうちP−TOC内のリードアウトスタ
ートアドレスLOA として示されるアドレスまでのエリ
アが、記録可能なレコーダブルエリアとされ、以降はリ
ードアウトエリアとされている。さらにこのレコーダブ
ルエリアのうち、実際に音楽等のデータが記録されるレ
コーダブルユーザーエリアは、レコーダブルユーザーエ
リアスタートアドレスRSTA から、リードアウトスタ
ートアドレスLOA の直前の位置までとなる。
【0107】そして、グルーブエリア内においてレコー
ダブルユーザーエリアスタートアドレスRSTA より前
となるエリアは、記録再生動作のための管理エリアとさ
れ、上記したU−TOCが記録され、またパワーキャリ
ブレーションエリアスタートアドレスPCA として示さ
れる位置から1クラスタ分がレーザーパワーのキャリブ
レーションエリアとして設けられる。U−TOCはこの
記録再生動作のための管理エリア内においてU−TOC
スタートアドレスUSTA に示される位置から3クラス
タ(1クラスタ=36セクター)連続して記録される。
【0108】実際の音声データは図13に例示するよう
に、レコーダブルユーザーエリアに記録される。この例
では、4トラック(楽曲)#1 〜#4 が記録されて
いる場合を示している。まだ楽曲の記録されていない区
間はフリーエリアとなり、その後の記録に用いられる。
なおこの図13及び後述する図14に記してあるA0〜
A17は、その各位置での絶対アドレスの値を示すもの
とする。
【0109】この図13のトラック記録状態を管理する
U−TOCセクター0のデータ例を図15に示す。な
お、この図15及び後述するU−TOCセクター7の管
理例を示す図16において、U−TOC内のテーブルポ
インタ、スロットポインタ、リンク情報、ポーションモ
ードなどとしての1バイトデータが『00h』とされて
いる部分、及びスタートアドレス、エンドアドレス、オ
フセットアドレスとしての3バイトデータが『0000
00h』とされている部分については、『−』と表記し
て示している。また光磁気ディスク1上でのレコーダブ
ルユーザーエリアに欠陥は無いものとし、従ってU−T
OCセクター0におけるテーブルポインタP-DFA は『0
0h』とされているとする。
【0110】図13の記録状態については、U−TOC
セクター0のテーブルポインタP-FRA はフリーエリアを
管理するため、例えばこの場合図15に示すように、テ
ーブルポインタP-FRA に(05h)というパーツテーブ
ルが示され、これに対応してパーツテーブル(05h)
には、図13でのフリーエリアとなるパーツについての
情報が示されている。つまりアドレスA16がスタート
アドレス、アドレスA17がエンドアドレスとして示さ
れる。なお、この場合他のフリーエリアパーツは存在し
ないため、パーツテーブル(05h)のリンク情報は
『00h』とされる。
【0111】またトラック#1についてはテーブルポイ
ンタP-TNO1に示される(01h)のパーツテーブルにお
いてそのスタートアドレスA0 及びエンドアドレスA
3が示される。トラック#1は1つのパーツとして記録
されているため、パーツテーブル(01h)のリンク情
報は『00h』とされている。
【0112】トラック#2から#4についても同様に、
それぞれテーブルポインタP-TNO2〜P-TNO4に示されるパ
ーツテーブルにおいて、図示するようにそのスタートア
ドレス及びエンドアドレスが示される。トラック#2〜
#4も1つのパーツとして記録されているため、各パー
ツテーブルのリンク情報は『00h』とされている。な
お、4曲しか録音されていないため、テーブルポインタ
P-TNO5〜P-TNO255までは使用されておらず『00h』と
されている。また、使用していないパーツテーブルを示
すテーブルポインタP-EMPTY は、この場合パーツテーブ
ル(06h)を示しており、パーツテーブル(06h)
からパーツテーブル(FFh)までの全ての未使用のパ
ーツテーブルがリンク情報によってリンクされている。
【0113】U−TOCセクター0でこのようなトラッ
ク管理が行われるとともに、U−TOCセクター7にお
いては上述したポーション設定動作で設定されたポーシ
ョン情報が記録されていることになる。図13のトラッ
ク#1〜#4の記録区間を図14(a)に拡大して示す
が、この図の各トラックにおいて斜線部として示す部分
がポーション動作設定区間として登録されているとす
る。
【0114】即ちトラック#1についてはアドレスA1
〜A2の区間がトリム動作のためのポーション動作設定
区間と設定され、トラック#2についてはアドレスA4
〜A5の区間とアドレスA6〜A7の区間がトリム動作
のためのポーション動作設定区間と設定されているとす
る。なお、図13を参照してわかるように、アドレスA
4はトラック#2のスタートアドレスであり、またアド
レスA7はトラック#2のエンドアドレスである。ま
た、トラック#3についてはアドレスA9〜A10の区
間がオミット動作のためのポーション動作設定区間と設
定され、トラック#4についてはアドレスA13〜A1
4の区間がループ動作のためのポーション動作設定区間
と設定されている。
【0115】このようなポーション設定状態を管理する
U−TOCセクター7のデータ例を図16に示す。まず
トラック#1に関するポーション情報についてはスロッ
トポインタP-PRT1に示されるポーションスロットPS-01h
において記録されている。まずポーションスタートオフ
セットアドレスPSOAとしてトラック#1のスタート
アドレスからアドレスA1までの区間に相当するオフセ
ットアドレスOFA1という値が記録され、ポーション
モードはトリムに相当する値が記録される。またポーシ
ョンエンドオフセットアドレスPEOAとしてトラック
#1のスタートアドレスからアドレスA2までの区間に
相当するオフセットアドレスOFA2という値が記録さ
れる。トラック#1には他にポーション動作設定区間は
設定されていないため、ポーションスロットPS-01hのリ
ンク情報は『00h』とされている。
【0116】2つのポーション動作設定区間が設定され
ているトラック#2に関する1つ目のポーション動作設
定区間の情報についてはスロットポインタP-PRT2に示さ
れるポーションスロットPS-02hにおいて記録されてい
る。1つ目のポーション動作設定区間はトラック#2の
スタートアドレスからアドレスA5の区間であるが、こ
れを示すためにまずポーションスタートオフセットアド
レスPSOAとしては、トラック#1のスタートアドレ
スを示す「000000h」という値とされている。ポ
ーションモードはトリムに相当する値が記録される。ま
たポーションエンドオフセットアドレスPEOAとして
トラック#1のスタートアドレスからアドレスA5まで
の区間に相当するオフセットアドレスOFA3という値
が記録される。
【0117】2番目のポーション動作設定区間に関する
情報ついては、ポーションスロットPS-02hのリンク情報
で示されるポーションスロットPS-03hに記録されてい
る。2つ目のポーション動作設定区間はアドレスA6か
らトラック#2のエンドアドレスまでの区間であるが、
これを示すためにポーションスロットPS-03hでは、ポー
ションスタートオフセットアドレスPSOAとしてトラ
ック#2のスタートアドレスからアドレスA6までの区
間に相当するオフセットアドレスOFA4という値が記
録され、ポーションモードはトリムに相当する値が記録
される。またポーションエンドオフセットアドレスPE
OAとしてトラック#2のエンドアドレスを示す「00
0000h」という値が記録される。トラック#2には
さらに他のポーション動作設定区間は設定されていない
ため、ポーションスロットPS-03hのリンク情報は『00
h』とされている。
【0118】トラック#3に関するポーション情報につ
いてはスロットポインタP-PRT3に示されるポーションス
ロットPS-04hに記録されている。ポーションスタートオ
フセットアドレスPSOAとしてトラック#3のスター
トアドレスからアドレスA9までの区間に相当するオフ
セットアドレスOFA5という値が記録され、ポーショ
ンモードはオミットに相当する値が記録される。またポ
ーションエンドオフセットアドレスPEOAとしてトラ
ック#3のスタートアドレスからアドレスA10までの
区間に相当するオフセットアドレスOFA6という値が
記録される。トラック#3には他にポーション動作設定
区間は設定されていないため、ポーションスロットPS-0
4hのリンク情報は『00h』とされている。
【0119】トラック#4に関するポーション情報はス
ロットポインタP-PRT4に示されるポーションスロットPS
-05hに記録されている。ポーションスタートオフセット
アドレスPSOAとしてトラック#4のスタートアドレ
スからアドレスA13までの区間に相当するオフセット
アドレスOFA7という値が記録され、ポーションモー
ドはループに相当する値が記録される。またポーション
エンドオフセットアドレスPEOAとしてトラック#4
のスタートアドレスからアドレスA14までの区間に相
当するオフセットアドレスOFA8という値が記録され
る。他にポーション動作設定区間は設定されていないた
め、ポーションスロットPS-05hのリンク情報は『00
h』とされる。
【0120】なお、各トラック#1から#4についてポ
ーション設定が行われているが、他のトラックについて
は設定されていない(この場合は図13のように他のト
ラックが記録されていない)ため、スロットポインタP-
PRT5〜P-PRT255までは使用されておらず『00h』とさ
れている。また、使用していないポーションスロットを
示すスロットポインタP-EMPTY は、この場合ポーション
スロットPS-06hを示しており、ポーションスロットPS-0
6hからポーションスロットPS-FFhまでの全ての未使用の
ポーションスロットがリンク情報によってリンクされて
いる。
【0121】例えばこのようなポーション管理状態が実
現されるが、このポーション管理状態を例にあげて、ポ
ーション再生時の動作を説明する。図17〜図20はポ
ーション再生モードとされた際のシステムコントローラ
11の処理を示している。
【0122】ユーザーがポーションキー40を操作する
ことで、再生モードがポーション再生モードとされる。
そして再生すべきトラックを指定すると、システムコン
トローラ30は図17のステップF201からの処理に
より、指定されたトラックについてのポーション再生動
作を実行させることになる。まずステップF201では
変数Q=1、変数R=1とする。続いてステップF20
2で変数Xに対象トラックのトラックナンバを代入す
る。そして、ステップF203で、U−TOCセクター
7でスロットポインタP-PRT(X)によって示されるポーシ
ョンスロットの情報を読み込む。
【0123】そしてステップF204で、読み込んだポ
ーションスロットに記録されていたポーションスタート
オフセットアドレスPSOAの値を実際のアドレス値
(絶対アドレス)に変換し、アドレスADS(Q)とし
て保持する。さらに読み込んだポーションスロットに記
録されていたポーションエンドオフセットアドレスPE
OAの値を実際のアドレス値(絶対アドレス)に変換
し、アドレスADE(Q)として保持する。
【0124】ここで、そのポーションスロットのリンク
情報が「00h」であれば、ステップF209に進んで
ポーションモードを判断するが、他にリンクされるポー
ションスロットが存在する場合は、ステップF207に
進んで変数Qをインクリメントし、続いてステップF2
08で、リンク情報でリンクされていた次のポーション
スロットの情報の読み込みを行う。そしてそのポーショ
ンスロットに記録されているポーションスタートオフセ
ットアドレスPSOA、ポーションエンドオフセットア
ドレスPEOAを、ステップF204,F205で絶対
アドレスに変換し、アドレスADS(Q)、ADE
(Q)として保持する。
【0125】ステップF209では、読み込んだポーシ
ョンスロットに記録されていたポーションモードに応じ
て処理を分岐させる。トリムであれば図18の処理に、
オミットであれば図19の処理に、またループであれば
図20の処理に進む。なお本例では説明上、トリム、オ
ミット、ループの3つのポーションモードを用意してい
るものとしているが、もちろんより多様なポーションモ
ードを用意することもできる。以下、3つのモードでの
各処理例を図14のトラック#1〜#4の各トラックに
ついてのポーション再生動作として説明していく。
【0126】まず、トリム動作についてトラック#1の
ポーション再生例を述べる。ポーション再生モードとし
てトラック#1が指定されたら、上記図17の処理によ
り、図16のU−TOCセクター7から、スロットポイ
ンタP-PRT1に示されるポーションスロットPS-01hの情報
が読み込まれる。そしてオフセットアドレス値OFA1
が絶対アドレスA1に変換され、またオフセットアドレ
ス値OFA2が絶対アドレスA2に変換される。従って
アドレスADS(1)=A1、アドレスADE(1)=
A2として保持される。
【0127】ポーションスロットPS-01hのポーションモ
ードはトリムとされているため、処理は図18のステッ
プF210に進む。システムコントローラ30はまず光
学ヘッド3をアドレスADS(R)へアクセスさせる。
この時点で変数R=1であるため、アドレスADS
(1)、つまりアドレスA1へアクセスさせることにな
る。そしてステップF211では、アドレスADS
(R)、つまりアドレスA1からのデータの読出を開始
させる。ディスク1から読み出された音声データは、上
述したようにEFMデコードやエラー訂正処理が施され
た後、バッファメモリ13に蓄積される。この処理は高
速レートで間欠的に行われる。そしてバッファメモリ1
3からは継続して低速レートでデータが読み出され、音
声圧縮デコード処理が施されて再生音声として出力され
ることになる。従って、アドレスA1からの再生音声の
出力が開始される。
【0128】なお、このステップF211でのアドレス
ADS(R)から読出動作は、あくまでもU−TOCセ
クター0の管理状態に即して、つまり再生時間軸に沿っ
て行われる。図14の例の場合は、各トラック#1〜#
4は、それぞれ1つのパーツで形成されているため、物
理的な読出進行状態と再生時間軸としての読出進行状態
は一致することになるが、もし複数パーツで構成される
トラックであって、図8に示したようにポーション動作
設定区間の途中にパーツ分割点が存在したときは、U−
TOCセクター0の管理に従ってパーツ間のアクセスを
行い、図8(b)のように時間軸としての進行を保つよ
うにすることになる。なお、このようにパーツ間をU−
TOCセクター0の管理に従ってアクセスしてデータ読
出を行っていくことは、後述する図19のステップF2
21、F225、図20のステップF241でも同様で
ある。
【0129】ステップF211からの読出処理により、
図14(b)の矢印に示すようにポーション動作設定区
間の音声再生動作が進行していく。この間ステップF2
12で読出データのアドレスを監視している。ここでは
読出データのアドレスがアドレスADE(R)、即ちア
ドレスA2と一致したか否かを監視することになる。ポ
ーション動作設定区間の終端までデータ読出が完了する
とステップF212で肯定結果が得られる。そしてステ
ップF213で変数R=変数Qであるかを判別し、否定
されればステップF214で変数Rをインクリメントし
てステップF210に戻るが、肯定結果が得られれば、
ステップF215に進み、データ読出を終了する。
【0130】その後ステップF216で、ディスク1か
らの読出データを蓄積しているバッファメモリ13から
の読み出しが全て完了し、つまり再生出力が完了された
ら、ポーション再生動作を終了することになる。トラッ
ク#1の例の場合は、図14(b)の矢印のようにデー
タ読出、再生出力が完了した時点で、ポーション再生が
終了することになり、つまりトラック#1のうちのポー
ション動作設定区間のみのトリム再生が実行されたこと
になる。
【0131】次に、同じくトリム動作についてトラック
#2のポーション再生例を述べる。ポーション再生モー
ドとしてトラック#2が指定されたら、上記図17の処
理により、図16のU−TOCセクター7から、スロッ
トポインタP-PRT2に示されるポーションスロットPS-02h
の情報が読み込まれる。そして記録されているポーショ
ンスタートオフセットアドレスPSOA(000000
h)がU−TOCセクター0に記録されているトラック
#2のスタートアドレスである絶対アドレスA4に変換
され、またポーションエンドオフセットアドレスPEO
Aとして記録されているオフセットアドレス値OFA3
が絶対アドレスA5に変換される。従ってアドレスAD
S(1)=A1、アドレスADE(1)=A2として保
持される。
【0132】さらにステップF207で変数Qがインク
リメントされてステップF208,F204, F205
と処理が進むため、ポーションスロットPS-02hからリン
クされるポーションスロットPS-03hの情報が読み込まれ
る。そして記録されているオフセットアドレスOFA4
が絶対アドレスA6に変換され、またポーションエンド
オフセットアドレスPEOA(000000h)がU−
TOCセクター0に記録されているトラック#2のエン
ドアドレスである絶対アドレスA7に変換される。従っ
てアドレスADS(2)=A6、アドレスADE(2)
=A7として保持される。
【0133】そしてポーションスロットPS-03hのポーシ
ョンモードはトリムとされているため、処理は図18の
ステップF210に進み、システムコントローラ30は
光学ヘッド3をアドレスADS(R)へアクセスさせ
る。この時点で変数R=1であるため、アドレスADS
(1)、つまりアドレスA4へアクセスさせることにな
る。そしてステップF211では、アドレスADS
(R)、つまりアドレスA4からのデータの読出を開始
させ、これによって図14(c)の矢印のように最初の
ポーション動作設定区間のデータの再生出力が開始され
る。
【0134】読出データのアドレスがアドレスADE
(1)、即ちアドレスA5と一致したら、ステップF2
13で変数R=変数Qであるかを判別されるが、この時
点では変数R=1、変数Q=2であるため、ステップF
214に進み、変数Rがインクリメントされる。そして
ステップF210で光学ヘッド3をアドレスADS
(R)へアクセスさせる。この時点で変数R=2である
ため、アドレスADS(2)、つまりアドレスA6へア
クセスさせることになる。そしてステップF211で
は、アドレスADS(R)、つまりアドレスA6からの
データの読出を開始させ、これによって図14(c)の
アクセス後の矢印のように2番目のポーション動作設定
区間のデータの再生出力が開始される。
【0135】読出データのアドレスがアドレスADE
(2)、即ちアドレスA7と一致したら、ステップF2
13で変数R=変数Qとなり、ステップF215に進ん
でデータ読出を終了する。その後ステップF216で、
ディスク1からの読出データを蓄積しているバッファメ
モリ13からの読み出しが全て完了し、つまり再生出力
が完了されたら、ポーション再生動作を終了することに
なる。このようにトラック#2の例の場合は、図14
(c)の矢印のように、2つのポーション動作設定区間
のみを再生するトリム再生が実行されたことになる。な
お、バッファメモリ13を介して読出データが再生音声
として出力されるものであってアクセス時に再生音はと
ぎれないようにできるため、2つのポーション動作設定
区間は連続した音声として出力できることはいうまでも
ない。
【0136】次に、オミット動作についてトラック#3
のポーション再生例を述べる。ポーション再生モードと
してトラック#3が指定されたら、上記図17の処理に
より、図16のU−TOCセクター7から、スロットポ
インタP-PRT3に示されるポーションスロットPS-04hの情
報が読み込まれる。そしてオフセットアドレス値OFA
5が絶対アドレスA9に変換され、またオフセットアド
レス値OFA6が絶対アドレスA10に変換される。従
ってアドレスADS(1)=A9、アドレスADE
(1)=A10として保持される。
【0137】ポーションスロットPS-04hのポーションモ
ードはオミットとされているため、処理は図19のステ
ップF220に進む。システムコントローラ30はまず
光学ヘッド3をU−TOCセクター0に記録されている
トラック#3のスタートアドレスA8にアクセスさせ
る。そしてステップF221では、スタートアドレスA
8からのデータの読出/再生出力を開始させる。
【0138】ステップF221からの読出処理により、
図14(d)の矢印に示すようにスタートアドレスから
の音声再生動作が進行していく。この間ステップF22
2で読出データのアドレスを監視している。ここでは読
出データのアドレスがアドレスADS(R)、即ちアド
レスA9と一致したか否かを監視することになる。ポー
ション動作設定区間の先頭であるアドレスA9に達する
までデータ読出が行われると、完了するとステップF2
22からF223に進み、アドレスADE(R)、即ち
アドレスA10へアクセスを行わせる。そしてステップ
F224では、アドレスA10からのデータの読出/再
生出力を開始させる。
【0139】ステップF224からの読出処理により、
図14(d)のアクセス後の矢印に示すようにエンドア
ドレスまでの音声再生動作が進行していく。この間ステ
ップF225で変数R=変数Qであるかが判断され、否
定結果が得られた場合は、ステップF226で変数Rが
インクリメントされてステップF222に戻る。つま
り、ポーション動作設定区間が複数設定されている場合
は、ステップF222で次のオミットすべきポーション
動作設定区間に達したか否かが判断され、次のオミット
すべきポーション動作設定区間に達した時点で、ステッ
プF223でそのポーション動作設定区間の終端までア
クセスが行われ、ステップF224でアクセス後の位置
からのデータ読出が開始される。
【0140】設定されている全てのポーション動作設定
区間についてのオミットが行われた時点では、処理はス
テップF225からF227に進むことになり、その時
点での読出データのアドレスがトラックのエンドアドレ
スに達したか否かを監視する。そしてステップF227
で肯定結果が得られれば、ステップF228に進みデー
タ読出を終了する。
【0141】その後ステップF229で、ディスク1か
らの読出データを蓄積しているバッファメモリ13から
の読み出しが全て完了し、つまり再生出力が完了された
ら、ポーション再生動作を終了することになる。トラッ
ク#3の例の場合は、図14(d)の矢印のようにデー
タ読出、再生出力が完了した時点で、ポーション再生が
終了することになり、つまりトラック#3のうちのポー
ション動作設定区間のみを省略したオミット再生が実行
されたことになる。
【0142】次に、ループ動作についてトラック#4の
ポーション再生例を述べる。ポーション再生モードとし
てトラック#4が指定されたら、上記図17の処理によ
り、図16のU−TOCセクター7から、スロットポイ
ンタP-PRT4に示されるポーションスロットPS-05hの情報
が読み込まれる。そしてオフセットアドレス値OFA7
が絶対アドレスA13に変換され、またオフセットアド
レス値OFA8が絶対アドレスA14に変換される。従
ってアドレスADS(1)=A13、アドレスADE
(1)=A14として保持される。
【0143】ポーションスロットPS-05hのポーションモ
ードはループとされているため、処理は図20のステッ
プF230に進む。システムコントローラ30はまず光
学ヘッド3をアドレスADS(R)へアクセスさせる。
この時点で変数R=1であるため、アドレスADS
(1)、つまりアドレスA13へアクセスさせることに
なる。そしてステップF231では、アドレスADS
(R)、つまりアドレスA13からのデータの読出/再
生出力を開始させる。
【0144】ステップF231からの読出処理により、
図14(e)の最初の矢印に示すようにポーション動作
設定区間の音声再生動作が進行していく。この間ステッ
プF232で読出データのアドレスがアドレスADE
(R)、即ちアドレスA14と一致したか否かを監視す
ることになる。ポーション動作設定区間の終端までデー
タ読出が完了するとステップF232で肯定結果が得ら
れる。そしてステップF233で変数R=変数Qである
かを判別し、否定されればステップF234で変数Rを
インクリメントしてステップF230に戻る。つまりポ
ーション動作設定区間が複数設定されている場合は、ス
テップF230以降の処理が繰り返されて、他のポーシ
ョン動作設定区間のデータ読出が行われる。
【0145】設定されている全てのポーション動作設定
区間についてのデータ読出が行われた時点では、処理は
ステップF233からF235に進むことになり、変数
R=1とされる。そしてステップF230に戻る。つま
り、再び最初のポーション動作設定区間からのデータ読
出が行われていくことになる。
【0146】ある時点でユーザーが停止操作を行ない、
ステップF236で肯定結果が得られると、その時点で
のデータ読出及び再生出力が停止され、ループモードで
のポーション再生が終了される。トラック#4の例の場
合は、図14(e)の矢印のように、設定されたポーシ
ョン動作設定区間が繰り返し再生されるループ再生が実
行されたことになる。
【0147】<7.各種変形例>以上、ポーションモー
ドとしてトリム、オミット、ループの動作例を説明して
きたが、本発明としてはポーション動作、ポーション設
定方式、ポーション管理方式などに各種多様な例が考え
られる。
【0148】ポーションモードの例としては、キュー再
生、フェードイン、フェードアウト、区間ミュート、区
間イコライジング、区間リバーブ、区間エコー、区間ボ
リューム設定などの例が考えられ、これらはU−TOC
セクター7のポーションスロットに記録するポーション
モードとしての値を割り当てるとともに、システムコン
トローラ11がそれに応じた処理プログラムを持つこと
で、上記トリム等と同様に実現できる。
【0149】キュー再生は、例えば特定の再生開始ポイ
ントをポーションスタートオフセットアドレスPSOA
として設定しておく。システムコントローラ11は、ポ
ーション再生が指示されたら、そのポーションスタート
オフセットアドレスPSOAで示されるポイントからト
ラックのエンドアドレスまでを再生するようにする。
【0150】フェードインは、フェードイン区間をポー
ションスタートオフセットアドレスPSOA、ポーショ
ンエンドオフセットアドレスPEOAにより設定してお
く。システムコントローラ11は、ポーションスタート
オフセットアドレスPSOAで示されるポイントからポ
ーションエンドオフセットアドレスPEOAで示される
ポイントまで、徐々に再生音声の音量が上がっていくよ
うに制御する。例えばポーションスタートオフセットア
ドレスPSOAで示されるポイントからデータ読出を実
行させるが、デジタル信号処理部21に対して最初は音
量ゼロとさせ、その後、ポーションエンドオフセットア
ドレスPEOAで示されるポイントに相当する再生出力
時点まで、徐々に音量レベルを上げていくように制御す
る。ポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示
されるポイント以降は一定の音量で再生を継続させる。
【0151】フェードアウトは、フェードアウト区間を
ポーションスタートオフセットアドレスPSOA、ポー
ションエンドオフセットアドレスPEOAにより設定し
ておく。システムコントローラ11は、ポーションスタ
ートオフセットアドレスPSOAで示されるポイントか
らポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示さ
れるポイントまで、徐々に再生音声の音量が下がってい
くように制御する。例えば通常の再生動作を行ってい
き、ポーションスタートオフセットアドレスPSOAで
示されるポイントに達したら、デジタル信号処理部21
に対して音量を徐々に低下させるように指示し、ポーシ
ョンエンドオフセットアドレスPEOAで示されるポイ
ントに相当する再生出力時点で、音量をゼロとする。そ
してデータ読出、再生出力も終了させる。
【0152】区間ミュート、区間イコライジング、区間
リバーブ、区間エコー、区間ボリューム設定などのそれ
ぞれは、ポーションスタートオフセットアドレスPSO
A、ポーションエンドオフセットアドレスPEOAで示
されるポーション動作設定区間のみ、特定の音質処理、
音響処理、音量処理を実行させるものである。もちろん
これ以外にも各種の処理が考えられる。
【0153】ポーション設定方式としては、1つのトラ
ックに複数のポーションモードの設定を行うことも考え
られる。例えば2つのポーションスロットを用いて、1
つのトラックの第1のポーション動作設定区間について
はトリム、第2のポーション動作設定区間についてはル
ープなどと設定するものである。このような場合、ポー
ション再生モード時にいづれのポーションモードの動作
を実行するか選択できるようにしてもよいし、また各ポ
ーションスロットに記述される複数の設定が複合的に実
行されるようにしてもよい。例えば第1のポーション動
作設定区間でトリム再生が行われた後、第2のポーショ
ン動作設定区間でループ再生が行われるようにするなど
の動作方式である。
【0154】さらに、同一のポーション動作設定区間に
ついて複数のポーションスロットを用い、複数のポーシ
ョンモードを設定することも考えられる。この場合はポ
ーション再生時に実行すべきポーションモードを選択す
ることになる。
【0155】ところで、光磁気ディスクの場合で本例を
説明してきたが、本発明はあらかじめピット形態で全て
のデータが記録されている再生専用のミニディスクでも
適用できる。つまり例えばP−TOCセクター7を用い
て上記U−TOCセクター7のようにポーション情報を
記録しておく。この場合、ディスク制作者があらかじめ
必要なポーション情報を設定しておくことになる。する
とユーザーがポーション再生を行うことで、ディスク制
作者が意図したポーション動作が実行される。
【0156】なお実施の形態としてはミニディスクシス
テムにおいて本発明を適用した例をあげたが、本発明は
音声データや映像データなどが記録されると共に、その
データの記録/再生動作を管理するための管理情報が記
録される各種の記録媒体システムに対して適用できるも
のである。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録媒体
は、管理領域には、主データの各トラック単位での記録
又は再生動作を管理するためのトラック管理情報が記録
される第1の領域と、この第1の領域のトラック管理情
報に付随して、主データの各トラック毎に、そのトラッ
ク内での部分的な動作についての部分動作管理情報を記
録することができる第2の領域とが形成されているよう
にしているため、第1の領域のトラック管理情報を更新
せずに、第2の領域でトラック内の部分的な動作に関す
る管理情報を記録できるという効果がある。
【0158】記録装置としては、操作入力手段からの部
分的な動作の設定入力に応じて所要の部分動作管理情報
を発生させ、その部分動作管理情報を記録手段によって
記録媒体の第2の領域に記録させることのできる制御手
段を設け、つまり第2の領域に対してユーザーの設定す
る、トラックの部分動作に関する情報を書き込めるよう
にする。これにより記録媒体におけるトラックに関して
ユーザーの望む設定を記録できる。
【0159】再生装置としては、記録媒体の第2の領域
から読み出した部分動作管理情報の内容に応じて、再生
ヘッド手段及び/又は再生信号処理手段に必要な動作を
実行させることができる制御手段を設け、つまり、第2
の領域に記録されている、部分動作管理情報を参照する
ことで、設定された部分的な動作を実現することができ
る。以上のことから本発明では、トラック管理情報を書
き換えなくても、トラックの部分的な再生その他の特殊
動作が実行できるようになり、トラック内の部分的な再
生動作、信号処理動作などの多様な動作を容易に実行で
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置の外観図で
ある。
【図2】実施の形態の記録再生装置のブロック図であ
る。
【図3】実施の形態のミニディスクのクラスタフォーマ
ットの説明図である。
【図4】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクタ
ー0の説明図である。
【図5】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクタ
ー0のリンク形態の説明図である。
【図6】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクタ
ー7の説明図である。
【図7】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクタ
ー7のポーションスロットの説明図である。
【図8】実施の形態のミニディスクのU−TOCセクタ
ー7のポーションスロットに記録されるオフセットアド
レスの説明図である。
【図9】実施の形態のポーション設定モードの処理のフ
ローチャートである。
【図10】実施の形態のポーション設定モードにおける
U−TOCセクター7の更新処理のフローチャートであ
る。
【図11】実施の形態のポーション設定例の説明図であ
る。
【図12】実施の形態のポーション設定例の説明図であ
る。
【図13】実施の形態のディスクのトラック記録状態の
説明図である。
【図14】実施の形態のディスクのポーション設定状態
及びポーション再生動作の説明図である。
【図15】実施の形態のU−TOCセクター0の管理例
の説明図である。
【図16】実施の形態のU−TOCセクター7の管理例
の説明図である。
【図17】実施の形態のポーション再生モードの処理の
フローチャートである。
【図18】実施の形態のトリム再生処理のフローチャー
トである。
【図19】実施の形態のオミット再生処理のフローチャ
ートである。
【図20】実施の形態のループ再生処理のフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 ディスク、3 光学ヘッド、6a 磁気ヘッド、8
エンコーダ/デコーダ部、11 システムコントロー
ラ、11a RAM、12 メモリコントローラ、13
バッファメモリ、14 エンコーダ/デコーダ部、1
9 操作部、20 表示部、27 ジョグダイヤル、2
9 エディットキー、31 イエスキー、40 ポーシ
ョンキー
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 27/10 G11B 27/10 A 27/00 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主データがトラック単位で記録される主
    データ領域と、この主データ領域内での主データに関す
    る管理を行うための管理情報が記録される管理領域が設
    けられる記録媒体において、 前記管理領域には、主データの各トラック単位での記録
    又は再生動作を管理するためのトラック管理情報が記録
    される第1の領域と、該第1の領域のトラック管理情報
    に付随して、主データの各トラック毎に、そのトラック
    内での部分的な動作についての部分動作管理情報を記録
    することができる第2の領域とが形成されていることを
    特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 主データがトラック単位で記録される主
    データ領域と、この主データ領域内での主データに関す
    る管理を行うための管理情報が記録される管理領域が設
    けられ、この管理領域には、主データの各トラック単位
    での記録又は再生動作を管理するためのトラック管理情
    報が記録される第1の領域と、該第1の領域のトラック
    管理情報に付随して主データの各トラック毎に、そのト
    ラック内での部分的な動作についての部分動作管理情報
    を記録することができる第2の領域とが形成されている
    記録媒体に対応する記録装置として、 記録媒体に対して情報の記録動作を実行できる記録手段
    と、 記録媒体に記録されている各トラックに対して部分的な
    動作の設定を行うことのできる操作入力手段と、 前記操作入力手段からの部分的な動作の設定入力に応じ
    て所要の部分動作管理情報を発生させ、その部分動作管
    理情報を前記記録手段によって記録媒体の第2の領域に
    記録させることのできる制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 主データがトラック単位で記録される主
    データ領域と、この主データ領域内での主データに関す
    る管理を行うための管理情報が記録される管理領域が設
    けられ、この管理領域には、主データの各トラック単位
    での記録又は再生動作を管理するためのトラック管理情
    報が記録される第1の領域と、該第1の領域のトラック
    管理情報に付随して主データの各トラック毎に、そのト
    ラック内での部分的な動作についての部分動作管理情報
    を記録することができる第2の領域とが形成されている
    記録媒体に対応する再生装置として、 記録媒体から情報の読出を行うことのできる再生ヘッド
    手段と、 前記再生ヘッド手段で読み出された主データについて所
    要の信号処理を行って再生信号として出力する再生信号
    処理手段と、 記録媒体の第1の領域から読み出したトラック管理情報
    に応じて、前記再生ヘッド手段にトラック単位の再生動
    作を実行させることができるとともに、記録媒体の第2
    の領域から読み出した部分動作管理情報の内容に応じ
    て、前記再生ヘッド手段及び/又は前記再生信号処理手
    段に必要な動作を実行させることができる制御手段と、 を有することを特徴とする再生装置。
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