JP2001075544A - マトリックス型液晶表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

マトリックス型液晶表示装置及びその駆動方法

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JP2001075544A
JP2001075544A JP2000226628A JP2000226628A JP2001075544A JP 2001075544 A JP2001075544 A JP 2001075544A JP 2000226628 A JP2000226628 A JP 2000226628A JP 2000226628 A JP2000226628 A JP 2000226628A JP 2001075544 A JP2001075544 A JP 2001075544A
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Shigeyuki Nishitani
茂之 西谷
Norio Tanaka
紀夫 田中
宏之 ▲真▼野
Hiroyuki Mano
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速応答のSTN液晶の駆動方法において良
好なコントラストを得る。 【解決手段】 互いに直交性を持つ複数の関数からなる
直交関数系にしたがった電圧を行電極に与え、各列電極
には、その列の表示情報と前記直交性を持つ関数との積
和の関数にしたがった電圧を与えて表示を行うマトリッ
クス型液晶表示装置において、複数の直交関数系のうち
の一つの直交関数系を選択的に発生する行関数発生手段
3と、該行関数発生手段の選択する直交関数系を切り換
える選択制御手段43と、前記行関数発生手段の発生し
た直交関数系にしたがった電圧を前記行電極に印加する
行電極駆動手段8とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶駆動方法及びその
表示装置に係り、特に高速応答のSTN(Super
Twisted Nematic)液晶を高コントラス
ト表示する駆動方法及びその表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマトリックス構造を持つ液晶表示
装置の駆動方法として、電圧平均化法による時分割駆動
が知られている。これは、液晶の行電極を順次1本ずつ
走査しながら表示情報に応じて列電極を駆動し、全ての
行電極を走査することで1画面を表示している。この様
な時分割駆動方法では、高速応答のSTN液晶を用いた
とき表示コントラストの低下が指摘されている。
【0003】そこで、これを解決する方法が、アクティ
ブアドレシング法として、SID92 Digest
「Active Addressing Method
for High−Contrast Video−
Rate STN Display」,pp228−2
31に提案されている。これは、各行電極に直交性を持
つ関数にしたがった電圧を与え、各列電極には、その列
の全ての表示情報と走査側の関数との積和の関数にした
がった電圧を与えて表示する方法である。以下、図2、
図3を用いて詳細に説明する。
【0004】図2は、N行、M列のマトリックス型の液
晶表示部の構造を示す図であり、行電極と列電極の交点
において表示ドットを構成している。N個の行電極に
は、それぞれf(1),f(2),……,f(N)の関
数で示される電圧が印加され、M個の列電極には、g
(1),g(2),……,g(M)の関数で示される電
圧が印加される。U(i,j)は、i行、j列の交点の
ドットに印加される電圧を示し、これはf(i)とg
(j)との差電圧である。
【0005】図3は、ウォルシュ関数と呼ばれている直
交関数の例を示すものであり、分割=8の例を示してい
る。今、図2の液晶表示部の行電極の関数として分割=
Tのウォルシュ関数を用い、f(i)にT個のウォルシ
ュ関数のうちN個(T≧N)を選び適用した場合を考え
る。このときのドットU(i,j)の電圧実効値Urm
s(i,j)は次の様になる。
【0006】
【数2】
【0007】
【数3】
【0008】ここで、f(i),g(j)は、次の式
(1)、式(2)で与えられるものとする。
【0009】
【数4】
【0010】ここで、I(i,j)は、i行、j列の交
点のドット表示情報を示し、表示オンのとき−1、表示
オフのとき+1の値をとるとする。また、w(i,t)
はウォルシュ関数で1または−1の値をとり、Fは式
(3)で示される定数である。
【0011】
【数5】
【0012】以上よりドットU(i,j)の電圧実効値
は次式となり、
【0013】
【数6】
【0014】表示オンのときは式(5)、表示オフの時
は式(6)の値となる。すなわち、行電極に与える電圧
の関数を図3に示すウォルシュ関数としても、ドットU
(i,j)に印加される電圧実効値はそのドットの表示
オン、表示オフにより式(5)、式(6)で示されるこ
とになる。
【0015】この場合、式(2)のg(j)を次式に示
す形に変形して考えると
【0016】
【数7】
【0017】ここで、Dは、j列のi=1〜NのI
(i,j)とw(i,j)の値の一致数である。なお、
前述のように、I(i,j)は±1、w(i,j)は±
1の値をとる)。この時Dの値は次式で示す正規分布で
示される。
【0018】
【数8】
【0019】式(8)より、DはN/2を中心とした正
規分布に従うため、式(7)の値も同様に正規分布に従
う。また、Dのとりうる値は、0(全く一致しない)か
ら、N(全て一致する)の間である。よって、式(7)
より、g(j)のピーク値は、
【0020】
【数9】
【0021】となる。又、g(j)は、N+1レベルの
値をとりうる。ここで、この液晶表示装置をパーソナル
コンピュータの表示デバイスとして考えると、少なくと
もN=240行必要である。従って、列電圧g(j)と
しては、241レベルを発生し、ピーク電圧は式(9)
から約22.65ボルト(但し液晶の非選択電圧を1ボ
ルトとした場合)を発生する液晶ドライバが必要とな
る。この様な液晶ドライバを実現するのは困難であるの
で、式(7)、式(8)のDの正規分布に従う性質から
液晶ドライバは、64レベル(このときピーク電圧5.
95ボルト)でも良いとされている。但し、この場合1
15フレームに1回の確率でオーバーフロー、すなわち
64レベルを超える電圧が必要となる場合がある。しか
し実際の表示では、オーバーフローの発生はごく稀であ
るとして、上記従来技術でも問題ないとしている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、N=2
40のパソコン表示では、64レベル、約5.95ボル
トの液晶ドライバとした場合、115フレームに1回の
確率でオーバーフローが発生する。この理論通りの正規
分布に従う確率でオーバーフローが発生するのは、動画
表示の様に刻々と表示内容が変化する場合である。
【0023】しかし、パーソナルコンピュータやワーク
ステーションなどの情報処理装置のディスプレイに用い
た場合、表示内容は動画ではなく、主に静止画であるこ
との方が多い。従って、静止画において、一度オーバー
フローが発生した場合、毎フレーム、オーバーフローが
発生することになり、Dは正規分布にしたがう性質を失
うため該当する列電極の印加電圧の実効値が低下し、表
示品質を低下させると考えられる。
【0024】さらに上記従来技術では、行電極に対し
て、図3に示すウォルシュ関数を与えているが、Φ
(1)〜Φ(8)の各ウォルシュ関数は波形の周波数成
分、言い替えると波形の変化する回数がそれぞれ異な
る。行電極や液晶ドライバは、インピーダンスを持って
いるので実際には波形の変化するときに歪が発生する。
この波形の歪は、液晶印加電圧実効値を低下させるの
で、表示ムラ等になると考えられる。
【0025】さらに、上記従来技術では、液晶印加電圧
波形は複雑に変化することが上記文献に示されている。
高速応答STN液晶は、この液晶印加電圧波形に追従す
る。すなわち“フレームレスポンス”が発生すると考え
られる。液晶印加電圧波形は、行関数として与えるウォ
ルシュ関数の性質や表示パターンによって定められ、こ
れらにフレームレスポンスが依存すると考えられる。フ
レームレスポンスの状況が変化するということは、液晶
の輝度特性やコントラスト特性にも影響し表示品質を低
下させると考えられる。
【0026】本発明の目的は、パーソナルコンピュータ
などの静止画を表示する場合にも適用でき、高速応答の
STN液晶に対してもコントラストを低下することのな
い、新しい液晶駆動方法および装置を提供することにあ
る。
【0027】さらにまた、液晶印加電圧の波形歪が原因
となる表示ムラを低減した新しい液晶駆動方式を提供す
ることにある。
【0028】さらにまた、フレームレスポンスを安定的
に発生させ、これが原因となる表示品質低下のない新し
い液晶駆動方法および装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるマトリックス型液晶表示装置は、互い
に直交性を持つ複数の関数からなる直交関数系にしたが
った電圧を行電極に与え、各列電極には、その列の表示
情報と前記直交性を持つ関数との積和の関数にしたがっ
た電圧を与えて表示を行うマトリックス型液晶表示装置
において、複数の直交関数系のうちの一つの直交関数系
を選択的に発生する行関数発生手段と、該行関数発生手
段の選択する直交関数系を切り換える選択制御手段と、
該行関数発生手段の発生した直交関数系にしたがった電
圧を前記行電極に印加する行電極駆動手段とを備えたも
のである。
【0030】
【作用】本発明では、複数の直交関数系を用意してお
き、これらを所定のタイミングで切り換えて用いること
により、上記従来の問題を解決する。
【0031】本発明の第1の構成においては、オーバー
フロー検出手段の出力が、オーバーフローを検出したこ
とを示す場合、現在選択している行関数とは異なる種類
の関数を発生するよう関数発生手段へ指示する。
【0032】前述したように、一致数Dは、I(i,
j)とw(i,t)の値が一致した数である。そこで静
止画を扱う場合は表示内容は一定、すなわちI(i,
j)は一定のため、w(i,t)をオーバーフローの発
生で変化させることで、Dは上記従来技術と同様に正規
分布に従っていると考えられる。これにより静止画表示
にも適用できる。
【0033】また、本発明の他の構成においては、オー
バーフローの有無に関わらず、フレーム毎に直交関数系
を切り換えてこれを行関数とする。この構成において
も、同様の効果が得られる。
【0034】さらに他の構成において、n分割した各行
電極に対し、異なる種類の直交関数系にしたがった電圧
波形を印加することで、波形歪が原因となる表示ムラを
低減することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0036】図1は本発明の一実施例の液晶表示装置の
ブロック図である。1は表示データであり、各種クロッ
クや画素データ等を含む信号である。2は列信号発生手
段、3は行関数発生手段、4は行関数データ、5は列デ
ータ、6はオーバーフロー信号である。列信号発生手段
2は、表示データ1と行関数発生手段3の出力する行関
数データ4とを演算することにより、列データ5を発生
すると共に、オーバーフロー信号6を行関数発生手段3
へ出力する。尚、列信号発生手段2と行関数発生手段3
の詳しい動作については後述する。106は基準クロッ
ク発生手段、107は基準クロック、113は分割クロ
ックである。分割クロック113は、行関数発生手段3
の動作の基準と成るクロックである。7は列電極駆動手
段、8は行電極駆動手段、9は液晶パネル、10、1
1、12は列電極、13、14、15は行電極である。
列電極駆動手段7は、列データ5を一行分取り込み、そ
の後一斉に一行分のデータを列電極10、11、12を
介して液晶パネル9へ出力する。
【0037】尚、液晶パネルは240行(N=240)
とし、列電極駆動手段7は、64レベルの電圧を発生で
きるものとする。また一行分のデータ取り込みは、一分
割時間で行われる。行電極駆動手段8は、行関数データ
4から一分割時間の行分の関数を取り込み、その後一
斉に関数値にしたがった電圧を行電極13、14、15
を介して液晶パネル9へ出力する。尚、この行関数デー
タ4の取り込みも一分割時間内で行われ、上記列電極駆
動手段7の取り込み、出力の動作に同期している。
【0038】図4は、列信号発生手段2の詳細を示す図
である。16は書き込み手段、17はフレームメモリ、
18は読み出し手段、22は一列分データである。書き
込み手段16は、表示データ1を入力し、これをフレー
ムメモリ17へ順次書き込む動作を行う。また、読み出
し手段18は、フレームメモリ17から一列分の表示デ
ータを基準クロック107に同期して読み出し、一列分
データ22として出力する動作を行う。19は演算手
段、20はオーバーフロー検出手段、21は電圧変換手
段、23は一致数、32は原列データである。演算手段
19は、一列分データ22と行関数データ4を演算し、
一致数23を出力する。オーバーフロー検出手段20
は、一致数23の値が予め定めた上限値及び下限値の間
なら、そのまま一致数23を原列データ32として出力
するとともにオーバーフロー信号6を論理0とし、上
限、下限を越えたときは、上限値および下限値を原列デ
ータとして出力するとともに、オーバーフロー信号6を
論理1とする。電圧変換手段21は、原列データ32か
ら列電極駆動手段7へ出力するために列データ5へ変換
する。尚、演算手段19、オーバーフロー検出手段20
の詳細は後述する。
【0039】図5は、フレームメモリ17へ記憶されて
いる表示データの様子を示す図である。ドットUはN行
M列のマトリクス状に配置され、i行j列のドットはU
(i,j)で示されている。
【0040】図6は、演算手段19の詳細を示す図であ
る。24はEX−OR回路、25はデコード手段であ
り、EX−OR回路24は一列分データ22と行関数デ
ータ4をそれぞれ排他的論理和演算する。デコード手段
25は、排他的論理和演算の結果、論理0となった数を
数え上げ、その個数を一致数23として出力する。
【0041】図7は、オーバーフロー検出手段20の詳
細を示す図である。26は上限オーバーフロー検出手
段、27は上限オーバーフロー信号、28は下限オーバ
ーフロー検出手段、29は下限オーバーフロー信号、3
0はクリッピング手段、31はOR回路である。上限オ
ーバーフロー検出手段26は、一致数23が予め定めら
れた上限値を越えたとき、上限オーバーフロー信号27
を論理1とし、越えないときは論理0とする。下限オー
バーフロー検出手段28は、一致数23が予め定められ
た下限値を下回ったとき、下限オーバーフロー信号29
を論理1とし、越えたときは論理0とする。クリッピン
グ手段30は上限オーバーフロー信号27が出力された
とき、上記上限値を原列データ32として出力し、ま
た、下限オーバーフロー信号29が出力されたとき、上
記下限値を原列データ32として出力し、それ以外のと
きは、一致数23をそのまま原列データ32として出力
する。OR回路31は、上限オーバーフロー信号27と
下限オーバーフロー信号29の論理和を取り、どちらか
が論理1のときオーバーフロー信号6を論理1とする。
【0042】図8は、行関数発生手段3の詳細を示す図
である。33、35、37、39は直交関数発生手段、
34、36、38、40はそれぞれの直交関数発生手段
が出力する直交関数データであり、各直交関数発生手段
333、35、37、39は分割クロック113に同期
して、直交関数データ34、36、38、40を発生す
る。なお、図示の例では4種類の直交関数を発生するよ
うになっている。41はセレクタ、42はセレクタ制御
手段、43はセレクト信号である。セレクタ41は、各
直交関数データ34、36、38、40の中から一つを
選び行関数データ4として出力する。セレクタ制御手段
42は、オーバーフロー信号6に従って次のフレームで
セレクト信号43を生成し、セレクタ41の選択動作を
決定する。尚、直交関数発生手段は4種類に限定する必
要は無く、必要に応じてその種類を増減してもよい。
【0043】以上のような構成の一実施例の動作を次に
説明する。
【0044】図40は、表示データ1の内訳と、そのタ
イミングを示す図である。表示データ1は、フレームク
ロック108、行クロック109、行データ110、画
素クロック111、画素データ112で構成される。本
実施例では、1フレームあたりN個の行クロック109
が発生し、1行クロックあたりM個の画素クロック11
1が発生する。
【0045】図41に、図4の列信号発生手段2の動作
を説明するためのタイミング図を示す。
【0046】列信号発生手段2は、送られてくる表示デ
ータ1をフレームメモリ17に順次、図5に示すように
U(1,1),U(1,2),U(1,3),……,U
(1,M),U(2,1),U(2,2),……,U
(2,M),……,U(N,1),U(N,2),…
…,U(N,M)と、書き込み手段16により書き込
む。すなわち、表示データ1は、図40に示した各信号
で構成され、画素クロック111に同期して画素データ
112がいわゆる点順次にシリアルに、1行当たりM個
送られてくるので、これを順番にフレームメモリ17に
書き込むのである。行クロック109は、画素データ1
12がM個送られてくる毎に1個送られ、M個の画素デ
ータ112のひとまとまりを行データ110と定義す
る。行データ110がN個送られる毎にフレームクロッ
ク108が送られてくる。このように、送られてくる画
素データ112を順番にフレームメモリ17に書き込
む。
【0047】次に、読み出し手段18は、フレームメモ
リ17に書き込まれている表示データを、基準クロック
107に同期して一列分まとめて読みだす。すなわちj
列目に対しては、U(1,j),U(2,j),……,
U(N,j)のN個の表示データを同時に読み出し一列
分データ22とする。基準クロック107の1クロック
ごとに、フレームメモリ17の行方向にN個の表示デー
タを一度に読みだし、これを1分割時間内に列方向にM
回(Mクロック)繰り返す。この一列分データ22は、
演算手段19へ入力される。なお、1分割時間とは、行
関数データ4が変化する周期のことである。従って、行
関数データ4は、一列分データ22を基準クロック10
7でM個読みだす間は変化しない。M個読みだしたとき
行関数データ4は変化する。行関数データ4が変化する
タイミングは、分割クロック113の1クロック毎であ
り、分割クロック113の周期は、基準クロック107
の周期のM倍である。
【0048】基準クロック107に同期して読みだされ
る1列分データ22と、分割クロック113に同期して
発生する行関数データ4は、演算手段19において、演
算され、一致数23が出力される。演算手段19の構成
は図6に示したとおりである。
【0049】一方、行関数データ4は、図8に示す行関
数発生手段3で生成される。本実施例では、行関数発生
手段3は、互いに異なる4種類の直交関数発生手段3
3、35、37、39を備えている。これら4種類の直
交関数発生手段33、35、37、39の出力する直交
関数データ34、36、38、40の中から一つをセレ
クタ41で選択し、これを行関数データ4として演算手
段19へ入力する。各直交関数発生手段33、35、3
7、39は、行数Nに対応するN個の直交関数h
(1),h(2),……,h(N)を発生する。
【0050】ここで、説明のためにN=5の場合の、互
いに異なる直交関数データ34、36、38、40の例
を図9、図10、図11、図12にそれぞれ示す。図9
は、直交関数発生手段33の出力する直交関数データ3
4の5個の直交関数データである。同様に図10は直交
関数データ36の、図11は直交関数データ38の、図
12は直交関数データ40である。各直交関数データ3
4、36、38、40は、いずれも図3に示す分割数8
のウォルシュ関数の中から任意に5個を取り出して、直
交関数h(1),h(2),……,h(5)としたもの
である。このように、互いに異なる直交関数とは、ウォ
ルシュ関数のような同一の関数系からN個を任意に取り
出しこれを並べたものであっても、取り出し方や並べ方
が異なるものであれば互いに異なる直交関数という。ま
た、N個の関数から任意に取り出してその符号を反転し
ても良い。更に基本となる直交関数系はウォルシュ関数
に限らず、直交性を満たす関数系であればよい。尚、ウ
ォルシュ関数は、値が+1、−1の2値であるので、+
1を論理0、−1を論理1として定義し、以下説明す
る。
【0051】この互いに異なる4種類の直交関数から一
つを選択するセレクタ41は、セレクタ制御手段43の
指示で動作する。セレクタ制御手段42は、オーバーフ
ロー信号6の論理1が入力されると、現在、セレクタ4
1で選択している直交関数データとは異なる直交関数を
次のフレームで選択するようセレクタ制御信号43を出
力する。具体的には、セレクタ制御手段42は、オーバ
ーフロー信号6の論理1を計数するカウンタを備え、オ
ーバーフロー信号6の論理1が入力される毎にカウント
アップして、順に直交関数データ34、36、38、4
0を切り替えていくようにする。またこれに限らず、オ
ーバーフロー信号6の論理1が入力されるたびに、乱数
を発生させ、乱数値にしたがって各直交関数データを切
り替えてもよい。なお、オーバーフロー信号6の発生の
詳細と直交関数データを切り替える効果については、後
述する。
【0052】このように発生される行関数データ4と、
既に説明した1列分データ22を入力して一致数23を
計算する演算手段19の動作を説明する。演算手段19
の処理は式(7)にしたがって演算する。ここで、j列
目の一列分データ22をU(1,j),U(2,j),
……,U(N,j)で表し、行関数データ4をh(1,
t),h(2,t),……,h(N,t)で表し、式
(7)の記号を変換すると、次の式(10)のように表
わせる。
【0053】
【数10】
【0054】式(10)のDの演算は、U(i,j)と
h(i,t)の間で論理が一致するものを数え上げ、こ
れを一致数Dとして表したものである。このDの値を実
際に求める演算手段19の動作の詳細を図6を用いて説
明する。一列分データ22と、行関数データ4は、それ
ぞれEX−OR回路24に入力される。EX−OR回路
24は、U(i,j)とh(i,t)の間で排他的論理
和演算を行なう。排他的論理和演算では、入力の論理が
一致したとき結果が論理0となり、入力の論理が不一致
のとき結果が論理1となる。そこで、次のデコード手段
25は、EX−OR回路24の出力の中から論理が一致
したことを示す論理0の数を数え上げ、その個数を一致
数23として出力する。ここで一致数23の取りうる範
囲は、N=240であるので0から240の間である。
【0055】次にこの一致数23は、図4のオーバーフ
ロー検出手段20に入力される。オーバーフロー検出手
段20の動作の詳細を図7を用いて説明する。一致数2
3は、その値が取りうる範囲は0から240である。し
かし、列電極駆動手段7が限られたレベルの電圧しか発
生できないため、一致数23の値が下限値以上、上限値
以下であるかどうかを調べ、これを超えたときオーバー
フロー検出手段20は、オーバーフロー信号6の出力を
論理1とし、それ以外のときは論理0とする。下限値か
ら上限値までの範囲はN/2=120を中心とした範囲
であり、本実施例では列電極駆動手段7の出力レベルが
64レベルであるので、下限値を89、上限値を152
として説明する。上限オーバーフロー検出手段26は、
一致数23の値が上限値の152を超えたかどうか調
べ、超えたときは上限オーバーフロー信号27を論理1
とし、それ以外のときは論理0とする。また、下限オー
バーフロー検出手段28は、一致数23の値が下限値の
89を下回ったかどうか調べ、下回ったときは下限オー
バーフロー信号29を論理1とし、それ以外のときは論
理0とする。クリッピング手段30は、上限オーバーフ
ロー信号27と下限オーバーフロー信号29と一致数2
3とを入力し、上限オーバーフロー信号27と下限オー
バーフロー信号29が共に論理0のときは、一致数23
をそのまま原列データ32として出力する。また、上限
オーバーフロー信号27が論理1のときは、原列データ
32の値を上限値の152とする。さらに、下限オーバ
ーフロー信号29が論理1のときは、原列データ32の
値を下限値の89とする。このようにして、原列データ
32の値は、下限値の89から上限値の152の間の6
4レベルとなる。一方、上限オーバーフロー信号27と
下限オーバーフロー信号29の論理和演算を取り、これ
をオーバーフロー信号6とする。したがって、オーバー
フロー信号6は、一致数23の値が下限値の89から上
限値の152の間の64レベルの範囲を越えたとき論理
1となり、越えていないとき論理0となる。例えば、一
致数23の値が50であったとき、原列データ32の値
は下限値の89を下回るので、オーバーフロー信号6が
論理1となる。
【0056】次に原列データ32は、電圧変換手段21
(図4)で、列データ5に変換される。電圧変換手段2
1は、式(10)にしたがって、原列データ32をDと
して、g(j)に変換し、列データ5とする。そして、
図1に示す列電極駆動手段7は、列データ5を一行分
(例えばt=1の区間のM列分の列データ)取り込み、
その後一斉に一行分のデータを列電極10、11、12
を介して液晶パネル9へ出力する。
【0057】尚、図8に示した行関数発生手段3は、あ
らかじめ4種類の直交関数を備え、その中から1つを選
ぶ方式であるが他の方法も考えられる。これを図13に
示す。図13は、分割数8のウォルシュ関数から任意に
5個を選び、これらを行関数データとして出力するもの
である。図13において、44は直交関数発生手段、4
5は直交関数データ、46はスイッチマトリックス制御
手段、47はスイッチマトリックス制御信号、48はス
イッチマトリックスである。図13に示す行関数発生手
段3は、1種類の直交関数データ45から、任意の5個
を選び、並び替える動作をスイッチマトリックス48で
行なっている。そして、各スイッチのオン、オフの制御
はスイッチマトリックス制御手段46で行なう。スイッ
チマトリックス制御手段46は、オーバーフロー信号6
が論理1となる毎に、スイッチマトリックス制御信号4
7を切り替えて、異なる行関数データ4を次々に出力す
る。スイッチマトリックス制御信号47の信号パターン
は、あらかじめROMに記憶しておきこれを順次用いる
ようにしてもよく、また乱数で発生させてもよい。図1
3の行関数発生手段3は、直交関数発生手段44を1つ
持つだけでよい。
【0058】以上のように列信号発生手段2は、一致数
23の値が下限値の89以上、上限値の152以下(N
/2=120を中心とした64レベル)の範囲を越えた
とき、オーバーフロー信号6を出力し、これにより現
在、行関数発生手段3の出力する行関数データ4と異な
る行関数データを出力する。したがって、静止画のよう
に表示内容が一定であり、オーバーフローが発生して
も、次には異なる行関数を用いるので、一致数Dの値の
分布は正規分布にしたがい、列電圧が低下することによ
る表示品質の低下を避けることができる。なお、上限
値、下限値はこれに限るわけでなく、列電極駆動手段7
の発生可能なレベル数などに応じて設定してもよい。
【0059】次に本発明の他の実施例を図14〜図16
を用いて説明する。尚、第一の実施例と同一の部分に
は、同一の符号を付与してある。図14において、49
は列信号発生手段、50はフレーム信号、51は行関数
発生手段である。列信号発生手段49の詳細な構成を図
15に示す。
【0060】図15において、53はクリッピング手段
であり、クリッピング手段53は、一致数23の値があ
らかじめ定められた上限値を越えたとき、その上限値を
原列データ32として出力し、また、あらかじめ定めら
れた下限値を下回ったとき、この下限値を原列データ3
2として出力し、また、あらかじめ定められた範囲内の
ときは、そのまま一致数23を原列データ32として出
力する。本実施例では、先の実施例と異なり、オーバー
フロー信号6を発生しない。
【0061】一方、行関数発生手段51の詳細な構成を
図16に示す。図16において、50はフレーム信号、
52はカウンタであり、フレーム信号50は、図示せぬ
パーソナルコンピュータやワークステーションから送ら
れてくる表示データ1に同期した信号であり、1画面分
の表示データ1の転送を開始する毎の発生するパルス信
号である。カウンタ52は、フレーム信号50が入力さ
れる毎にこれを計数してセレクタ41を切り替える。こ
れにより、フレームごとに順次直交関数データが切り替
えられる。尚、図16の行関数発生手段51の構成に限
らず、図13のようにスイッチマトリックスで構成して
もよい。
【0062】以上のような第二の実施例の動作は、第一
の実施例に示したようなオーバーフローを検出するので
はなく、オーバーフローの発生の有無に関わらず直交関
数データをフレーム毎に切り替えるようにしたものであ
る。すなわち、行関数発生手段51は、フレーム信号5
0が入力される毎に、異なる種類の直交関数を発生する
ようにする。したがって、静止画のように表示内容が一
定であり、オーバーフローが発生しても、次のフレーム
には、異なる行関数を用い、オーバーフローの発生の有
無に関係無く、行関数が次々に切り替わるので、一致数
の値の分布は正規分布にしたがい、列電圧が低下するこ
とによる表示品質の低下を避けることができる。
【0063】更に、直交関数を切り換えることで、液晶
印加電圧波形の歪みによる実効値低下の影響を低減する
ことが出来る。すなわち図9に示す直交関数を液晶に印
加したとき、実際には波形の歪みが生じ、図19のよう
な波形となる。波形の歪みは、関数の値が+1から−1
にまたは−1から+1に変化するときに発生するが、関
数によって変化する回数が大きく異なる。図19の例で
は、8分割時間あたりにΦ(1)は2回、Φ(6)は8
回の変化があり、その都度歪みが発生している。波形の
歪みは実効値の低下を招くので、歪み発生の回数に応じ
て液晶印加電圧の実効値が低下する。実効値低下ととも
に表示コントラストが低下するので、図19のような波
形では横方向に筋状の輝度むらとなってしまう。そこで
上記第1及び第2の実施例に示したように、直交関数を
次々に切り換えることで波形歪みの発生回数を分散させ
ることが出来るので、輝度むらを低減する効果がある。
【0064】次に本発明の第3の実施例を、図17〜図
25を用いて説明する。図17は、N個の行電極に印加
する電圧関数として、m行(m<N)単位で2のs乗
(例えば8)区間時間ずつ順次異なるウォルシュ関数を
n回かけて用いるようにした場合の1フレーム周期T
(T=2のs乗×n)内における各行電極に与えられる
電圧関数を示す。また図18は、各ウォルシュ関数の一
例である。尚、液晶表示部はN行、M列の表示とする。
この場合、行電極に印加される電圧関数、及び列電極に
印加される電圧関数はそれぞれ式(11)(16)とな
る。
【0065】
【数11】
【0066】ここで、Fpは、式(15)で示される定
数であり、Sikは図17及び図18に示す関数であ
る。この時のドットU(i,j)の電圧実効値Urms
(i,j)を計算すると次のようになる。
【0067】
【数12】
【0068】
【数13】
【0069】従って、電圧実効値Urms(i,j)
は、式(23)となる。更に、表示オンの時はI(i,
j)は−1となり、表示オフの時はI(i,j)は+1
となるので、その時に電圧実効値はそれぞれ式(24)
(25)となる。
【0070】以上より、行電極に印加する電圧関数を図
17のようにしても表示オン、表示オフの電圧実効値
は、従来例で示した式(5)(6)と変わらないことが
わかる。このような駆動方法を以下、部分直交関数駆動
方式と呼び説明する。
【0071】以上のような第3の実施例の部分直交関数
駆動方式の具体的な構成及び動作を説明する。尚、第
1、第2の実施例と同じ構成の部分は同じ符号を付与し
てあり、詳細な説明は省略する。装置構成は、原則とし
て図1のものと同じであり、異なる点につき、以下説明
する。前述のように、図5は、フレームメモリ17へ記
憶されている表示データの様子を示す。
【0072】図21は、列信号発生手段2の詳細を示す
図である。図21において、54は、フレームメモリ1
7から1列データのm行分であるm行データ57を読み
だす部分読みだし手段、55は、部分読みだし手段54
から読みだされたm行データ58と直交関数データ59
を演算する演算手段、56は電圧変換手段である。
【0073】図22は、演算手段55の詳細を示す図で
ある。図22において、61はEX−OR回路、62は
デコード手段である。EX−OR回路61は、m行デー
タ58と直交関数データ59とをそれぞれ排他的論理和
演算する。デコード手段25は、排他的論理和演算の結
果、論理0となった数を数えあげ、その個数を一致数6
0として出力する。
【0074】図23は行関数発生手段3の詳細を示す図
である。図23において、63は3ビットカウンタ、6
6はクロックである。クロック66は、フレームメモリ
17から読み出すm行データ58の2のs乗倍の周波数
のクロックである。3ビットカウンタ63は、クロック
66をカウントしその値をカウント値67とする。64
はアドレス変換テーブル、65はウォルシュ関数ROM
である。アドレス変換テーブル64は、カウント値67
からウォルシュ関数ROM65の読みだしアドレス68
へ変換するテーブルである。ウォルシュ関数ROM64
は、予めウォルシュ関数を格納しており、読みだしアド
レス68で与えられたアドレスの内容をm行関数データ
59として出力する。これらの働きについては後述す
る。
【0075】以上のような構成の第3の実施例の動作を
次に説明する。列信号発生手段2は、送られてくる表示
データ1を書き込み手段16によりフレームメモリ17
に順次、図5に示すようにU(1,1),U(1,
2),U(1,3),……U(1,M),U(2,
1),U(2,2),……,U(2,M),U(3,
1),U(3,2),……,U(N,1),U(N,
2),……,U(N,M)と、書き込む。すなわち、表
示データ1はいわゆる点順次にシリアルに送られてくる
ので、これを順番にフレームメモリ17に書き込む。次
に部分読みだし手段54は、フレームメモリ17に書き
込まれている表示データをm行分まとめて読みだし、m
行データ58として出力する。ここで、行関数発生手段
3は、図17、図18に示す部分ウォルシュ関数に従っ
た行関数を発生するとして以下説明する。
【0076】行関数発生手段3は、各時刻tkに従い、
図18に示すΦ(1)、Φ(2)、Φ(3)、Φ
(4)、Φ(5)、Φ(6)のm行関数データ59を発
生する。すなわち、始めのm行に対しては、2のs乗区
間時間に図18のウォルシュ関数を発生し、他の時間は
値0を発生する。次のm行に対しては、上記の次の2の
s乗時間にのみ図18のウォルシュ関数を発生し、他の
時間は値0を発生する。以下同様にして、順にm行単位
に2のs乗時間ウォルシュ関数を発生し、N行全てに対
してこれを行なう。上記m行データ58とm行関数デー
タ59は、演算手段55に入力される。演算手段55
は、図22に示すようにm行データ58とm行関数デー
タ59の各ビットをEX−OR回路で演算し、その結果
論理0となった数をデコード手段62で数え挙げる。こ
の数え上げた値を一致数60として電圧変換手段56へ
出力する。電圧変換手段56は、式(19)に従って一
致数60をDとしてg(j)に変換し、列データ5とす
る。そして、図1に示す列電極駆動手段7は、列データ
5を一行分取り込み、その後一斉に一行分のデータを列
電極10、11、12を介して液晶パネル9へ出力す
る。一方、行関数発生手段8が出力する図18に示す部
分ウォルシュ関数に従った行関数データ4は、行電極駆
動手段8に取り込まれ、その後一斉に行電極13、1
4、15を介して液晶パネル9へ出力される。
【0077】以上のような第3の実施例において、図1
8に示すウォルシュ関数を1フレーム期間内にm行ずつ
n回に分けて与えたとすると、各行での関数値の変化す
る回数が大きく異なる。図18の例では、Φ(1)は2
回、Φ(2)は3回、Φ(6)は7回である。液晶に与
える電圧はこれに従ったものであるが、実際には回路の
インピーダンス等で波形に歪みが発生し、図19の様に
なる。波形の歪みは関数値の変化するとき発生するの
で、図18のウォルシュ関数ではΦ(1)とΦ(6)
で、大きく歪みの量が異なる。波形の歪みは、液晶印加
電圧実効値を低下させるので、結局表示輝度のむらとな
る。そこで、本実施例では、m行ずつn回与える各部分
ウォルシュ関数の波形の歪みを略平均化することで表示
むらを解消する。以下、その一例を述べる。
【0078】図20は、図18に示したウォルシュ関数
を元に歪みを略平均化した場合の一例であり、図18の
ウォルシュ関数の時間1と時間4を交換したものであ
る。又、図17に示すn回与える各部分ウォルシュ関
数、すなわちwalsh1,walsh2,…,wal
sh nの間で、互いに交換の方法を変えたり、又は乱
数を発生させてこれに従った方法で交換させるなど、各
部分ウォルシュ毎に変化させる。更に、フレーム毎に変
化させても良い。
【0079】ここで、図20の行関数の発生方法を図2
3〜図25を用いて説明する。図23に示した行関数発
生手段3において、前述のように、ウォルシュ関数RO
M65は、予めウォルシュ関数に従った値が格納されて
おり、その一例を図24に示す。尚、行関数データ59
の値“1”はウォルシュ関数の値−1を、行関数データ
59の値“0”はウォルシュ関数の値+1を示す。ウォ
ルシュ関数ROM65は、与えられる読み出しアドレス
68に従ってΦ(1)〜Φ(6)で示される行関数デー
タ59を出力する。アドレス変換テーブル64は、図1
8に示したウォルシュ関数を、図20に示したような波
形歪みを略平均化した関数に変換するテーブルである。
【0080】図20の関数を発生するためのアドレス変
換テーブル64の内容の一例を図25に示す。図25
は、カウント値67から、読み出しアドレス68へ変換
するための対応図である。これに従って3ビットカウン
タ63のカウント値67からウォルシュ関数ROM65
の読み出しアドレス68を出力する。この様にして図2
0の関数は、図25に示すアドレス変換テーブル64で
発生させることが出来る。又、各部分ウォルシュ毎に、
更にフレーム毎にアドレス変換テーブル64の内容を変
えたり、乱数を用いてテーブルの値を変えたりすること
で、波形歪みを略平均化することが出来る。
【0081】以上の様に本実施例によれば、実効値低下
を招く波形歪みを各行で略平均化することが出来るの
で、輝度むらを低減する効果がある。
【0082】次に本発明の第4の実施例を図26〜図3
9を用いて説明する。第3の実施例で示した部分直交関
数駆動方式は、N行の表示装置を、m行単位に2のs乗
時間連続した直交関数を電圧関数として駆動する場合で
あるが、第4の実施例は、行関数として図26に示すよ
うに、2のs乗時間をさらにd個に分割して2のs乗時
間内に順次異なるm行単位を駆動する方法である。すな
わち、1つのm行単位についてみれば、1フレーム期間
Tの中でd回に分散して駆動する方法である。この場
合、各分散された時間の該当のm行の演算を行い、列電
極の印加電圧を計算することで、第3の実施例の部分直
交関数駆動方式と同じ電圧実効値で駆動できることは自
明である。このように直交関数を1フレームの中にd個
分散させて駆動する方法を、部分分散直交関数駆動方式
と呼ぶことにする。
【0083】この第4の実施例において、行関数の与え
方について図26〜図35を用いて説明する。尚、行関
数の条件として、m=6行単位に、2のs乗=8区間時
間をd=4個に分散して、駆動することとする。なお、
m、s、dの各値はこれに限るものではない。
【0084】図27は、6個の基本ウォルシュ関数であ
る。これを基本として、時間1,2と、時間3,4と、
時間5,6と、時間7,8の4個に分割し、1フレーム
内に分散した行関数を、図28に示す。これが部分分散
直交関数駆動方式の行関数の一例である。さらに、N行
全てに行関数を与えるためm行単位に同じ行関数を順番
に与える。この時、表示を白の塗り潰しと仮定し、液晶
の各画素に印加される電圧波形をシミュレーションした
ところ、図29に示す波形となった。1フレーム内に4
回、大きなピーク電圧があるが、これは基本ウォルシュ
関数を与える選択期間に発生するものである。高速応答
液晶は、このピーク電圧に応じて周期的に励起される。
1フレームを4個の区間に分けて着目すると、選択期間
以外の非選択期間に大きな違いがある。液晶印加電圧に
ついて、区間Aでは、液晶の閾値電圧Vthを超える電
圧パルスが連続し、次のB区間では、Vth以下の直流
電圧となり、次のC,D区間では、0Vとなっている。
液晶の閾値電圧Vthとは、液晶の励起が始まる電圧の
ことである。したがって、区間Aでは、十分Vthを超
える電圧が連続しているので、高速応答液晶では、周期
的な選択期間に励起されるのに加え、区間Aでも励起さ
れることになり、周期性がみだされてしまう。その結
果、輝度やコントラスト特性が影響され表示ムラ等にな
ってしまう。このように図27の基本ウォルシュ関数を
そのまま各行に分散して与えることは、表示品質上好ま
しくない。そこで基本ウォルシュ関数から派生する複数
の種類の直交関数をm行駆動する毎に切り換えるように
する。以下このような直交関数を準ウォルシュ関数と呼
ぶ。
【0085】準ウォルシュ関数の一例は、図30に示す
ようなm=6ビットの乱数を発生させ、その乱数値に応
じて図27の基本ウォルシュ関数の値を符号反転させた
ものである。この時実際の行関数は図31のようにな
る。m行駆動する毎にこのように乱数を発生させ、これ
により行関数を与えたときの液晶の各画素に印加される
電圧波形をシミュレーションした結果、図32に示す波
形となった。図29の波形と比較して、選択期間の高い
ピーク電圧の発生は同様であるが、非選択期間の波形が
全く異なる。図29では区間A,B,C,Dごとに異な
る特徴を持っていたが、図32の波形では、各区間とも
に平均的に電圧バラツキのある波形となる。しかも、液
晶閾値電圧Vthを超える電圧も、特定の区間に集中す
ることなく、ほぼ1フレームに平均して散らばってい
る。このことから、高速応答液晶のフレームレスポンス
は、選択期間のピーク電圧にのみ支配され、非選択期間
の影響はほとんどなくなる。
【0086】以上のような第4の実施例の部分分散直交
関数方式の具体的構成を図1、図5、図21、図22、
図26〜図38を用いて説明する。先の実施例と同じ部
分には同じ符号を付与してあるので詳細な説明は省略す
る。
【0087】図35は、図1の行関数発生手段3と、図
21の部分読み出し手段54を有する列信号発生手段2
の詳細を示す図である。図35において、69はラッチ
手段、70はフレームメモリ読み出しアドレス生成手段
である。フレームメモリ読み出しアドレス生成手段70
は、フレームメモリ読み出しアドレス79をフレームメ
モリ17へ出力し、これにしたがってm行データ57を
読みだす。そして、m行データ57は、ラッチ手段69
でラッチされ、演算手段55へm行データ58として出
力される。71は、基準クロック発生手段で、各部分の
動作のタイミングの基準となるクロック80を生成す
る。72はM進カウンタ、73は2のs乗/d進カウン
タ、74はn進カウンタ、75はd進カウンタである。
M進カウンタ72は、クロック80の計数値をM進カウ
ント値81として、フレームメモリ読み出しアドレス生
成手段70へ出力すると共に、クロック80をM個カウ
ントしたときM進キャリー87を2のs乗/d進カウン
タ73へ出力する。2のs乗/d進カウンタ73は、M
進キャリー87の計数値を2のs乗/d進カウント値8
2として出力すると共に、2のs乗/d個カウントした
とき2のs乗/d進キャリー88をn進カウンタ74へ
出力する。n進カウンタ74は、2のs乗/d進キャリ
ー88の計数値をn進カウント値83として出力すると
ともに、n進キャリー89をd進カウンタ75へ出力す
る。d進カウンタ75は、n進キャリー89の計数値を
d進カウント値84として出力する。76は、ウォルシ
ュROM読み出しアドレス生成手段、77はウォルシュ
ROM、78はラッチ手段である。ウォルシュROM読
みだしアドレス生成手段76は、2のs乗/d進カウン
ト値82とn進カウント値83とd進カウント値84と
に基づいて、ウォルシュROM読みだしアドレス85を
生成し、これにしたがって、ウォルシュROM77から
ウォルシュ関数値86を読み出す。読み出されたウォル
シュ関数値86は、ラッチ手段78でラッチされ、m行
関数データ59として、演算手段55へ出力される。
【0088】図38は、図1の列電極駆動手段7の詳細
を説明する図である。図38において、90は所定レベ
ルの駆動電圧、102はデコーダ、104はX駆動手段
である。デコーダ102は、一致数60から、X駆動手
段104の入力データ103に変換する。
【0089】図39は、図1の行電極駆動手段8の詳細
を説明する図である。図39において、91はm進カウ
ンタ、93はn進カウンタ、95はコンパレータ、10
1は所定レベルの駆動電圧である。m進カウンタ91
は、クロック80をm個カウントしたときキャリー92
をn進カウンタ93へ出力する。また、n進カウンタ9
3は、キャリー92の計数値をブロック番号94とし
て、コンパレータ95へ出力する。コンパレータ95
は、ブロック番号94とn進カウント値83とを比較し
両者の値が等しければ論理1を、異なっていれば論理0
を、比較値96として出力する。97はPS(パラレル
・シリアル)変換手段、99はデコーダ、105はY駆
動手段である。PS変換手段97は、比較値96が論理
1のときm行関数データ59を、クロック80に同期し
てパラレル・シリアル変換し、シリアルデータ98とし
てデコーダ99へ出力する。デコーダ99は、比較値9
6とシリアルデータ98から、Y駆動手段105の入力
データ100に変換する。
【0090】以上のような構成の第4の実施例の動作を
次に説明する。図11に示す列信号発生手段2は、図2
1のように構成されている。図21において、送られて
来る表示データ1を、書き込み手段16によりフレーム
メモリ17に順次、図5に示すように、U(1,1),
U(1,2),U(1,3),……,U(1,M),U
(2,1),U(2,2),……,U(2,M),…
…,U(N,1),U(N,2),……,U(N,M)
と書き込む。すなわち、表示データ1は、いわゆる点順
時にシリアルに送られて来るので、これを順番にフレー
ムメモリ17に書き込むのである。一方、部分読み出し
手段54は、図35のように構成され、フレームメモリ
読み出しアドレス生成手段70を用いて、フレームメモ
リ読み出しアドレス79をフレームメモリ17ヘ出力
し、これにしたがってm行データ57を読み出す。読み
だされたm行データ57は、ラッチ手段69でラッチさ
れ、演算手段55へm行データ58として出力される。
フレームメモリ読み出しアドレス79は、M進カウント
値81とn進カウント値83とで生成され、M進カウン
ト値81で、フレームメモリのm行分の列データが読み
出される。また、n進カウンタ値83がカウントアップ
されるごとに次のm行分の列データを読みだすように、
フレームメモリ読みだしアドレス79は生成される。
【0091】前述のように、M進カウンタ72は、基準
クロック発生手段71の生成するクロック80を計数
し、M進カウント値81として、上記フレームメモリ読
み出しアドレス生成手段70へ出力すると共に、クロッ
ク80をM個計数したとき、M進キャリー87を次の2
のs乗/d進カウンタ73ヘ出力する。2のs乗/d進
カウンタ73は、M進キャリー87を計数し、2のs乗
/dカウント値82として、ウォルシュROM読み出し
アドレス生成手段76へ出力すると共に、M進キャリー
87を、2のs乗/d個計数したとき、2のs乗/d進
キャリー88を次のn進カウンタ74へ出力する。n進
カウンタ74は、2のs乗/d進キャリー88を計数
し、n進カウント値83として、ウォルシュROM読み
出しアドレス生成手段76と、フレームメモリ読み出し
アドレス生成手段70へ出力すると共に2のs乗/d進
キャリー88をn個計数したとき、n進キャリー89を
次のd進カウンタ75へ出力する。d進カウンタ75
は、n進キャリー89を計数し、d進カウント値84と
して、ウォルシュROM読み出しアドレス生成手段76
へ出力する。ウォルシュROM読み出しアドレス生成手
段76は、2のs乗/d進カウント値82と、n進カウ
ント値83とd進カウント値84からウォルシュROM
読み出しアドレス85を生成する。
【0092】このウォルシュROM読み出しアドレス生
成手段76の詳細を図36に示す。図36は、2のs乗
/d進カウント値82とn進カウント値83と、d進カ
ウント値84からウォルシュROM読み出しアドレス8
5へ変換するテーブルの一例である。ここで条件とし
て、N=24行、m=6、M=10列、2のs乗=8
(s=3)、n=4、d=4とした。このテーブル、す
なわちウォルシュROM読み出しアドレス生成手段76
に従って、ウォルシュROM読み出しアドレス85は生
成される。例えば、2のs乗/d進カウント値82が
“0”、n進カウント83が“2”、d進カウント値8
4が“1”のとき、ウォルシュROM読み出しアドレス
85は“18”と一意に決定される。この様に生成され
るウォルシュROM読み出しアドレス85は、ウォルシ
ュROM77へ入力される。
【0093】このウォルシュROM77の詳細を図37
に示す。図37は、ウォルシュROM読み出しアドレス
85からウォルシュ関数値86へ変換するテーブルの一
例である。ウォルシュROM77はこのテーブルに従っ
てウォルシュ関数値86を生成する。例えば、ウォルシ
ュROM読み出しアドレス85が“18”のときウォル
シュ関数値86は、Φ(1)=1、Φ(2)=0、Φ
(3)=0、Φ(4)=1、Φ(5)=1、Φ(6)=
0と一意に決定される。この様に生成されるウォルシュ
関数値86は、ラッチ手段78でラッチされ、直交関数
データ59として演算手段55へ出力される。次に演算
手段55は、m行データ58と直交関数データ59を演
算処理し、演算結果を一致数60として出力する。この
演算手段55の詳細は図22に示した通りである。一致
数60はデコーダ102へ入力され、X駆動手段104
の入力データ103に変換される。入力データ103
は、クロック80に従って、X駆動手段にM個蓄えら
れ、M進キャリー87で一斉に列電極10、11、12
を介して液晶パネル9へ電圧が印加される。
【0094】次に、行電極駆動手段8の動作を図39を
用いて説明する。図39において、m進カウンタ91
は、クロック80をm個カウントしたときキャリー92
を次のn進カウンタ93へ出力する。n進カウンタ93
は、キャリー92の計数値をブロック番号94としこれ
をコンパレータ95の一方の入力とする。又、n進カウ
ント値83をコンパレータ95の他方の入力とする。コ
ンパレータ95は、ブロック番号94とn進カウント値
83の値を比較し、両者が等しいとき論理1を比較値9
6として出力し、等しくなければ論理0を比較値96と
して出力する。PS変換手段97は、比較値96が論理
1のとき、m行関数データ59をクロック80に同期し
てパラレルシリアル変換し、シリアルデータ98として
デコーダ99へ出力する。デコーダ99は、比較値96
とシリアルデータ98からY駆動手段105の入力デー
タ100に変換する。入力データ100にクロック80
に従ってY駆動手段105にN個蓄えられ、M進キャリ
ー87で一斉に行電極13、14、15を介して液晶パ
ネル9へ電圧が印加される。
【0095】なお、図37に示すテーブル、すなわちウ
ォルシュROM77は、ウォルシュROM読み出しアド
レス85が0〜7のとき直交関数データ59は、図30
に示す準ウォルシュ関数とし、ウォルシュROM読み出
しアドレス85が8〜15のとき直交関数データ59は
図33に示す準ウォルシュ関数とし、ウォルシュROM
読み出しアドレス85が16〜23のとき直交関数デー
タ59は図30に示す準ウォルシュ関数から更にΦ
(1)〜Φ(6)をΦ(6)〜Φ(1)に入れ替えたも
のとし、ウォルシュROM読み出しアドレス85が24
〜31のとき直交関数データ59は図33に示す準ウォ
ルシュ関数から更に時間6と時間7を入れ替えたものと
している。これは、ウォルシュROM77の一例であっ
て、これに限られたものではなくΦ(1)〜Φ(6)の
任意の値の反転や、Φ(1)〜Φ(6)の入替えや、任
意に選んだ時間の入れ変えは自由に組み合わせても良
い。これにより液晶印加電圧は適度に分散することにな
り、特定の期間に高電圧が集中することなどはなくな
る。さらに、第1、第2の実施例のようにフレーム毎の
上記準ウォルシュ関数を切り替えても良い。
【0096】以上の様に本実施例によると、ウォルシュ
関数の走査によって液晶の各画素に印加される電圧波形
は非選択期間で平均的に電圧が分散した波形となり、選
択期間のピーク電圧にのみ、高速応答液晶のフレームレ
スポンスは支配されるので、安定した輝度特性やコント
ラスト特性を得ることが出来る。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明によると、パーソナ
ルコンピュータなどの静止画を表示する場合にも適用で
き、高速応答のSTN液晶に対しても、表示品質が低下
することのない新しい液晶駆動方式を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶表示装置の1実施例のブロック
【図2】 N行、M列のマトリックス構造の液晶表示部
の説明図
【図3】 ウォルシュ関数と呼ばれている直交関数で、
分割=8の例を示す説明図
【図4】 列信号発生手段2の詳細を示すブロック図
【図5】 フレームメモリ17へ記憶されている表示デ
ータを示す説明図
【図6】 演算手段19の詳細を示す回路ブロック図
【図7】 オーバーフロー検出手段20の詳細を示す回
路ブロック図
【図8】 行関数発生手段3の詳細を示すブロック図
【図9】 直交関数データ34を示す説明図
【図10】 直交関数データ36を示す説明図
【図11】 直交関数データ38を示す説明図
【図12】 直交関数データ40を示す説明図
【図13】 スイッチマトリックスを用いて異なる行関
数データを発生する行関数発生手段3の他の構成例のブ
ロック図
【図14】 本発明の液晶表示装置の第二の実施例のブ
ロック図
【図15】 列信号発生手段49の詳細を示すブロック
【図16】 行関数発生手段51の詳細を示すブロック
【図17】 N個の行電極に印加する電圧関数として、
m行単位で2のs乗時間のウォルシュ関数をn回かけ
て、順に与えるようにした場合の1フレーム周期Tの電
圧関数を示す説明図
【図18】 各ウォルシュ関数の一例の説明図
【図19】 波形の歪みを示す説明図
【図20】 歪みを略平均化した説明図
【図21】 列信号発生手段2の詳細を示すブロック図
【図22】 演算手段55の詳細を示す回路ブロック図
【図23】 行関数発生手段3の詳細を示すブロック図
【図24】 ウォルシュROM65の一例を示す説明図
【図25】 アドレス変換テーブル64の一例を示す説
明図
【図26】 2のs乗時間をd個に分散して1フレーム
Tの中にd個を分散して駆動する方法を示す説明図
【図27】 6個の基本ウォルシュ関数の説明図
【図28】 基本ウォルシュ関数を4個に分割し、1フ
レーム内に分散した行関数の説明図
【図29】 液晶に印加される電圧波形をシミュレーシ
ョンした説明図
【図30】 準ウォルシュ関数の一例の波形図
【図31】 準ウォルシュ関数を用いた行関数を示す説
明図
【図32】 液晶に印加される電圧波形をシミュレーシ
ョンした波形図
【図33】 準ウォルシュ関数のその他の一例を示す説
明図
【図34】 準ウォルシュ関数のその他の一例を用いた
行関数を示す説明図
【図35】 列信号発生手段2と行関数発生手段3と部
分読み出し手段54の詳細を示すブロック図
【図36】 2のs乗/d進カウント値82とn進カウ
ント値83とd進カウント値84からウォルシュROM
読み出しアドレス85へ変換するテーブルの一例を示す
説明図
【図37】 ウォルシュROM77の詳細を説明する説
明図
【図38】 列電極駆動手段7の詳細を説明するブロッ
ク図
【図39】 行電極駆動手段8の詳細を説明するブロッ
ク図
【図40】 画像データ1を説明するためのタイミング
【図41】 図1の実施例の動作を説明するためのタイ
ミング図
【符号の説明】
1…表示データ、2…列信号発生手段、3…行関数発生
手段、4…行関数データ、5…列データ、6…オーバー
フロー信号、7…列電極駆動手段、8…行電極駆動手
段、9…液晶パネル、10…列電極、11…列電極、1
2…列電極、13…行電極、14…行電極、15…行電
極、16…書き込み手段、17…フレームメモリ、18
…読みだし手段、19…演算手段、20…オーバーフロ
ー検出手段、21…電圧変換手段、22…一列分デー
タ、23…一致数、24…EX−OR回路、25…デコ
ード手段、26…上限オーバーフロー検出手段、27…
上限オーバーフロー検出信号、28…下限オーバーフロ
ー検出手段、29…下限オーバーフロー信号、30…ク
リッピング手段、31…OR回路、32…原列データ、
33…直交関数発生手段、34…直交関数データ、35
…直交関数発生手段、36…直交関数データ、37…直
交関数発生手段、38…直交関数データ、39…直交関
数発生手段、40…直交関数データ、41…セレクタ、
42…セレクト制御手段、43…セレクト信号、44…
直交関数発生手段、45…直交関数データ、46…スイ
ッチマトリックス制御手段、47…スイッチマトリック
ス制御信号、48…スイッチマトリックス、49…列信
号発生手段、50…フレーム信号、51…行関数発生手
段、52…カウンタ、53…クリッピング手段、54…
部分読み出し手段、55…演算手段、56…電圧変換手
段、61…EX−OR回路、62…でコード手段、63
…3ビットカウンタ、64…アドレス変換手段、65…
ウォルシュ関数ROM、69…ラッチ手段、70…フレ
ームメモリ読み出しアドレス生成手段、71…基準クロ
ック発生手段、72…M進カウンタ、73…2のs乗/
d進カウンタ、74…n進カウンタ、75…d進カウン
タ、76…ウォルシュROM読み出しアドレス生成手
段、77…ウォルシュROM、78…ラッチ手段、91
…m進カウンタ、93…n進カウンタ、95…コンパレ
ータ、97…パラレルシリアル変換手段、99…デコー
ダ、102…デコーダ、104…X駆動手段、105…
Y駆動手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月27日(2000.7.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲真▼野 宏之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交性を持つ複数の関数からなる直
    交関数系にしたがった電圧を行電極に与え、各列電極に
    は、その列の表示情報と前記直交性を持つ関数との積和
    の関数にしたがった電圧を与えて表示を行うマトリック
    ス型液晶表示装置において、 複数の直交関数系のうちの一つの直交関数系を選択的に
    発生する行関数発生手段と、 該行関数発生手段の選択する直交関数系を切り換える選
    択制御手段と、 該行関数発生手段の発生した直交関数系にしたがった電
    圧を前記行電極に印加する行電極駆動手段と、 を備えたことを特徴とするマトリックス型液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】前記行関数発生手段は、複数の直交関数系
    を発生する複数の直交関数系発生手段と、該複数の直交
    関数系発生手段の1つを選択する選択手段とにより構成
    されることを特徴とする請求項1記載のマトリックス型
    液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記行関数発生手段は、1つの直交関数系
    を発生する直交関数系発生手段と、 該直交関数系発生手段の出力する複数の関数データの選
    択の仕方を変えて複数の異なる直交関数系を生成するス
    イッチマトリックスとにより構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のマトリックス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記列の表示情報と前記直交性を持つ関数
    との積和の関数にしたがって得られた電圧が、前記列電
    極を駆動する列電極駆動手段の用いる最大の液晶印加電
    圧レベルを超える場合にオーバーフロー信号を発生する
    オーバーフロー検出手段と、 該オーバーフロー信号に従って、前記選択制御手段が、
    選択する直交関数系を切り換えることを特徴とする請求
    項1、2または3記載のマトリックス型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記選択制御手段は、前記選択手段による
    直交関数系の選択を、予め定めた一定周期で切り換える
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のマトリッ
    クス型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記直交関数系の選択を、フレーム同期信
    号にしたがって切り換えることを特徴とする請求項5記
    載のマトリックス型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記直交関数系をw(i,t)(ここで、
    i=1〜N,N=行数、t=時間)とすると、前記列電
    極駆動手段に与える表示データは、 【数1】 で示す電圧となるように、入力表示データを変換するデ
    ータ変換手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    マトリックス型液晶表示装置。
  8. 【請求項8】少なくとも前記列信号発生手段を1チップ
    の表示コントローラとしたことを特徴とする請求項7記
    載のマトリックス型液晶表示装置。
  9. 【請求項9】前記選択制御手段は、前記データ変換手段
    の出力があらかじめ定められた範囲を越えたとき、現在
    選択している直交関数系と異なるものを選択するよう制
    御を行うことを特徴とする請求項7記載のマトリックス
    型液晶表示装置。
  10. 【請求項10】N行の行電極とM列の列電極で構成さ
    れ、該行電極と該列電極の交点のドットを該行電極と該
    列電極に印加されるそれぞれの電圧波形の電圧差の実効
    値で表示オン、表示オフを表示するマトリックス型液晶
    表示装置の駆動方法において、 +1、−1の値を持つ直交関数系を複数種類有し、この
    中から1種類の直交関数系を選択して、これにしたがっ
    た電圧波形を前記行電極に印加することを特徴とするマ
    トリックス型液晶表示装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】N行の行電極と、M列の列電極とで構成
    され、該行電極と該列電極の交点のドットを該行電極と
    該列電極に印加されるそれぞれの電圧波形の電圧差の実
    効値に基づいて表示をオンまたはオフするマトリックス
    型表示装置の駆動方法において、 それぞれ2のs乗個(sは正の整数)の区間を1周期と
    するn個(nは正の整数)の異なる直交関数系を用意
    し、 N行の行電極をm行(m<N)ずつにn分割するととも
    に、1フレーム周期Tを(2のs乗)×n分割し、 第i(i=1〜n)番目の2のs乗個の区間に、第i番
    目の直交関数系に従って値+1または−1に対応した電
    圧を第i番目のm行の行電極に印加するとともに、他の
    行電極に値0に対応する電圧を印加することを特徴とす
    るマトリックス型表示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】前記2のs乗個の区間をさらにd分割
    (dは正の整数)し、第i番目のm行の行電極に対して
    印加すべき前記第i番目の直交関数系に従った電圧を、
    1フレームに渡ってd個の期間に分散して印加すること
    を特徴とする請求項6記載のマトリックス型表示装置の
    駆動方法。
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