JP2001075506A - 2色ledの導光体構成方法、および2色ledの導光体を用いた電子機器 - Google Patents

2色ledの導光体構成方法、および2色ledの導光体を用いた電子機器

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JP2001075506A
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和好 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報処理装置の薄型化に伴いLEDの導光体
も短くなり、1パッケージ2素子構成のLEDでは両色
同時発光時に色が混ざらず別々に見えてしまう。 【解決手段】 情報処理装置内LED103の片側の発
光部分の上に導光体106の中心を配置する。これによ
りLEDの両色同時発光時に筐体外部から見た光は、別
々の色に見えることは無く混ざった色に見える。このま
までは導光板の中心から外れている方の色を単色で発光
させた場合に少し暗く感じるが、もう片方の色より電流
を多めに流せば、明るさのバランスをとることが出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器などの動
作状況や電源の状態などを表示するLED及びLEDの
導光体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子機器の多くは、動作状況を外
部から確認するために、幾つかの発光ダイオード(以下
LEDと呼ぶ)が装備されている。これによりハード
ディスクやフロッピーディスクのアクセス状況、またバ
ッテリーの充電状況等を外部から確認できるようになっ
ている。
【0003】よく使用されるLEDの中には、2素子
(2色)のLEDが1つのパッケージで構成されている
ものがある。例えば赤と緑の2色ならば、1つのパッケ
ージで赤、緑、そして両色発光させてオレンジ色と合計
3色の表現が可能となる。
【0004】LEDの実装方法としては内部の回路基板
上に実装し、回路基板を覆う筐体とLEDとの間を透明
もしくは乳白色の透過性のある素材からなる導光体を用
いてLEDの光を導き、その光を筐体外部より目視でき
るように構成されることが一般的である。この場合、導
光体の距離がある程度長ければ、発光している2色のL
EDの色が混ざって見えるが、距離が短いと2色のLE
Dが発光する夫々の色が分離し表面からは2色が部分的
に混ざった不均一な色に見える場合がある。
【0005】図2は、従来の情報処理装置におけるLE
D及び導光体の構成を示した断面図である。
【0006】図2に示すように、プリント基板201上
にLED202、203が実装され、そのLEDの光を
筐体外部に導くための導光体204、205が筐体20
6に取りつけられた構成の情報処理装置において、導光
体の長さが図のように十分長ければ、LED202のよ
うに2色共同時発光させても筐体外部からは均一に混ざ
った色、すなわちオレンジ色が見える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら最近の電
子機器においては、モバイルパソコンに代表されるよう
に小型軽量を特徴とする商品が多くなり、これら小型軽
量化に伴い基板上に実装したLEDと筐体外側との距離
が短くなる傾向にある。このことにより2色からなるL
EDを同時点灯すると乳白色等の導光体を通して各々の
色が混ざった一つの色に見えるべきところが、別々の色
がはっきりと見えたり中途半端に混ざった不均一な色に
なってしまうため外観を損なう要因となっていた。
【0008】図3は、従来の薄型情報処理装置における
LED及び導光体の構成を示した断面図である。図3に
示すように導光体304、305が短いと、LED30
2のように2色同時発光させると筐体外部からは導光体
の中に2色の光が別々に見えてしまう。
【0009】本発明は、前述の従来の課題を解決して、
短い導光体を用いてもLEDの2つの色が均一に混ざっ
て見える外観の優れた2色LEDの導光体構成方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のLED導光体取付け方法は、通常導光体の中
心が2色のLEDの中心とするべきところを、どちらか
片方の色のLEDがほぼ中心に位置するところにLED
導光体を配置し、他方の色のLEDは中心から少し外れ
た位置に設ける。導光体の中心から外れた方のLEDは
導光体による光の伝達にロスが発生し少し暗く感じられ
るので、他方のLEDより光量を少し明るくしておく事
により、それぞれ別に発光しているときの明るさを均一
に見せることが出来る。
【0011】この構成によれば、2色LEDの両方の色
が発光している状態において、ユーザーが装置の外部か
らLED表示を見たときに、一つの導光体を通して見え
る光は2色が別々に見えることは無く、混ざった色にな
っており違和感を生じる事はない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、1パッケージ内に色の異なる2素子以上の発光素子
からなるLEDと、前記発光素子の光を筐体外部に導く
導光体とを用いて、前記発光素子単体の色または複数の
発光を混合して別の色を発光する表示素子において、前
記導光体が全ての素子の中心に対して均等の距離ではな
く、前記発光素子の内のいずれか一つの発光素子に中心
かつ他の発光素子の中心からずれたところに位置するこ
とを特徴とする2色LEDの導光体構成方法であり、こ
れにより従来LEDを同時発光させた時に、一つのLE
D導光体から複数の光が別々に見えて違和感のあったも
のが改善される。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、1パッ
ケージ内に色の異なる2素子以上の発光素子からなるL
EDと、前記発光素子の光を筐体外部に導く導光体とを
用いて、前記発光素子単体の色または複数の発光を混合
して別の色を発光する表示素子において、前記導光体が
全ての素子の中心に対して均等の距離ではなく、前記発
光素子の内のいずれか一つの発光素子に中心かつ他の発
光素子の中心からずれたところに位置することを特徴と
する2色LEDの導光体構成方法を用いた電子機器であ
って、これにより、前記電子機器を薄型の構成にするこ
とができる。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、前記2
色LEDの導光体構成方法において、前記発光素子のう
ち導光体の中心から外れている側のLEDの輝度が他の
LEDの輝度に比べて高いことを特徴とする2色LED
の導光体構成方法であって、これにより各色が同時発光
ではなく別々に発光している時に、筐体外部から見たと
きの各色の明るさを合わせることができる。
【0015】本発明の請求項4に記載の発明は、前記2
色LEDの導光体構成方法において、前記発光素子のう
ち導光体の中心から外れている側のLEDの電流を他方
のLEDよりも高くすることを特徴とする2色LEDの
導光体構成方法であって、これにより各色が同時発光で
はなく別々に発光している時に、筐体外部から見たとき
の各色の明るさを合わせることができる。
【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、独立し
たパッケージを持つ2素子以上のLEDと、前記発光素
子の光を筐体外部に導く導光体とを用いて、前記発光素
子単体の色または複数の発光を混合して別の色を発光す
る表示素子において、前記導光体が全ての素子の中心に
対して均等の距離ではなく、前記発光素子の内のいずれ
か一つの発光素子に中心かつ他の発光素子の中心からず
れたところに位置することを特徴とする2色LEDの導
光体構成方法であって、独立したパッケージのLEDを
組み合わせることにより既存の組合せ色以外の色を、本
手法に適応させることが出来る。
【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、独立し
たパッケージを持つ2個以上のLEDと、前記発光素子
の光を筐体外部に導く導光体とを用いて、前記発光素子
単体の色または複数の発光を混合して別の色を発光する
表示素子において、前記導光体が全ての素子の中心に対
して均等の距離ではなく、前記発光素子の内のいずれか
一つの発光素子に中心かつ他の発光素子の中心からずれ
たところに位置することを特徴とする2色LEDの導光
体構成方法を用いた電子機器であり、2色のLEDを同
時発光させた時に、均一に混じった色を表示しつつ、前
記電子機器を薄型の構成にすることができる。
【0018】以下、本発明の実施の形態を、図1を参照
して詳細に説明する。
【0019】(実施の形態)図1は本発明の実施の形態
に係るLEDと導光体の位置関係を示す情報処理装置の
断面図である。
【0020】図1に示すように、プリント基板101上
にLED102、103、104が実装されている。L
ED102、103、104の光を筐体外部に導くため
の導光体105、106、107が筐体108に取りつ
けられている。
【0021】各LEDは一つのパッケージの中に2つの
異なった色を発光する発光体からなるものとする。LE
Dは電気的な接続を行なうために各種回路を搭載したプ
リント基板上に実装され、LEDの発光は導光体の中を
透過し、あるいは導光体の壁面を反射することにより筐
体外部に露出した部分に導かれ、導光体の筐体から露出
した部分を目視することによりLEDの表示を見ること
ができる。
【0022】光源である2色発光LEDの発光部分のう
ち片方、例えば緑の部分が導光体の中心となるように配
置し、もう一方の赤色の発光部分は導光体のエッジ部分
に位置するように導光体を設ける。
【0023】緑色を発光する場合は、LED104の発
光部分を導光体107の中心に位置した場合で説明す
る。LED104の発光部分は導光体107の中心に位
置するため、導光体の露出する部分の中心と光源、ある
いは端部と光源との距離差が少なく露出している部分で
の輝度が不均一にはなり難く均一な明るさで見える。
【0024】次に赤色を発光する場合について、LED
102と導光体105の場合で説明する。LED102
は導光体105のエッジ部分で発光しているため、発光
部分と導光体の露出している部分の距離差があり、導光
体の中を直接透過してくる光は露出部分においてむらが
生じる。一方、LED102から離れた端面に近づくほ
ど導光体105の側面で反射した光が多くなるため露出
している表面での輝度は均一となって見える。
【0025】赤と緑を同時発光の場合はLED103と
導光体106とで示すとおり、夫々の光がむらなく見え
るため均一な表示となる。
【0026】ただし、赤色を発光させる場合は、LED
からの直接光だけでなく導光体端面での反射光によるた
め、輝度は若干低下する傾向にある。これを防ぐため、
導光体のエッジ部分に設けるLEDは中央に位置するL
EDよりも輝度の高いものを用いるのか、あるいはLE
Dに印加する電流を多くすることにより明るさを合わせ
ることが可能となる。
【0027】この構成によれば、LED102やLED
104のように各色を別々で発光させている時は、筐体
外部からは従来同様の見え方をしており、さらにLED
103のように両色が発光しているときは、筐体外部か
らは緑がベースで、薄く赤み掛かった色、すなわちオレ
ンジ色に見えて2色が別々に見えてしまうことは無い。
【0028】なお、これらの説明は赤色と緑色の2色の
発光体を一つのパッケージに収めたLEDで説明した
が、各色のLEDがそれぞれ独立したパッケージに収め
られてそれらのLEDを一つの導光体で筐体外部に導く
場合についても同様である。さらに3色以上のLEDを
設ける場合もそのうちの最も輝度の低いものを導光体の
中央に設け、それ以外のLEDを導光体の端部に位置す
ることにより同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば2
色LEDの両方の色が発光している状態において、ユー
ザーが装置の外部からLED表示を見たときに、一つの
導光体を通して見える光は2色が別々に見えることは無
く、混ざった色になっており違和感を生じる事はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るLEDと導光体の位
置関係を示す情報処理装置の断面図
【図2】従来の情報処理装置のLEDと導光体の位置関
係を示す断面図
【図3】従来の薄型情報処理装置のLEDと導光体の位
置関係を示す断面図
【符号の説明】
101 プリント基板 102 赤色のみ発光しているLED 103 赤色、緑色とも発光しているLED 104 緑色のみ発光しているLED 105、106、107 短い導光体 108 情報処理装置の筐体 201 プリント基板 202 赤色、緑色とも発光しているLED 203 緑色のみ発光しているLED 204、205 長い導光体 206 情報処理装置の筐体 301 プリント基板 302 赤色、緑色とも発光しているLED 303 緑色のみ発光しているLED 304、305 短い導光体 306 情報処理装置の筐体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1パッケージ内に色の異なる2素子以上
    の発光素子からなるLEDと、前記発光素子の光を筐体
    外部に導く導光体とを用いて、前記発光素子単体の色ま
    たは複数の発光を混合して別の色を発光する表示素子に
    おいて、前記導光体が全ての素子の中心に対して均等の
    距離ではなく、前記発光素子の内のいずれか一つの発光
    素子に中心かつ他の発光素子の中心からずれたところに
    位置することを特徴とする2色LEDの導光体構成方
    法。
  2. 【請求項2】 1パッケージ内に色の異なる2素子以上
    の発光素子からなるLEDと、前記発光素子の光を筐体
    外部に導く導光体とを用いて、前記発光素子単体の色ま
    たは複数の発光を混合して別の色を発光する表示素子に
    おいて、前記導光体が全ての素子の中心に対して均等の
    距離ではなく、前記発光素子の内のいずれか一つの発光
    素子に中心かつ他の発光素子の中心からずれたところに
    位置することを特徴とする2色LEDの導光体構成方法
    を用いた電子機器。
  3. 【請求項3】 前記2色LEDの導光体構成方法におい
    て、前記発光素子のうち導光体の中心から外れている側
    のLEDの輝度が他のLEDの輝度に比べて高いことを
    特徴とする2色LEDの導光体構成方法。
  4. 【請求項4】 前記2色LEDの導光体構成方法におい
    て、前記発光素子のうち導光体の中心から外れている側
    のLEDの電流を他方のLEDよりも高くすることを特
    徴とする2色LEDの導光体構成方法。
  5. 【請求項5】 独立したパッケージを持つ2個以上のL
    EDと、前記発光素子の光を筐体外部に導く導光体とを
    用いて、前記発光素子単体の色または複数の発光を混合
    して別の色を発光する表示素子において、前記導光体が
    全ての素子の中心に対して均等の距離ではなく、前記発
    光素子の内のいずれか一つの発光素子に中心かつ他の発
    光素子の中心からずれたところに位置することを特徴と
    する2色LEDの導光体構成方法。
  6. 【請求項6】 独立したパッケージを持つ2個以上のL
    EDと、前記発光素子の光を筐体外部に導く導光体とを
    用いて、前記発光素子単体の色または複数の発光を混合
    して別の色を発光する表示素子において、前記導光体が
    全ての素子の中心に対して均等の距離ではなく、前記発
    光素子の内のいずれか一つの発光素子に中心かつ他の発
    光素子の中心からずれたところに位置することを特徴と
    する2色LEDの導光体構成方法を用いた電子機器。
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