JP2001075082A - 液晶光学素子 - Google Patents
液晶光学素子Info
- Publication number
- JP2001075082A JP2001075082A JP25405599A JP25405599A JP2001075082A JP 2001075082 A JP2001075082 A JP 2001075082A JP 25405599 A JP25405599 A JP 25405599A JP 25405599 A JP25405599 A JP 25405599A JP 2001075082 A JP2001075082 A JP 2001075082A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal layer
- optical element
- microcapsules
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
依存性のない液晶光学素子を提供する。 【解決手段】 透明電極2と別の電極2との間に、透明
電極2と別の電極2間に与えた電界に反応した選択反射
の変化を示すと共にメモリ性を有する液晶が封入された
マイクロカプセルの複数個を含んで構成される液晶層1
0を形成する。液晶層10は、選択反射波長は同一であ
るが、左右逆の円偏光を反射する2種類の液晶のいずれ
かが封入されるマイクロカプセル4L,4Rにより構成
される。マイクロカプセル4L,4Rは、液晶層の厚さ
方向と、その直交方向とに、ほぼ1対1の割合で、それ
ぞれ複数個ずつ含まれるようにする。
Description
の変化を利用して文字や図形の表示を行う表示装置、透
過・遮断の制御を行う調光窓・光変調器などに利用され
る液晶光学素子に関する。
できる液晶光学素子として、高分子中にネマチック液晶
やコレステリック液晶を分散したものが知られている。
これらの素子は偏光板を使わないため、変調後の光量を
大きく取ることができ、表示素子や、窓として利用でき
る。
いては、アゾ系色素を含む液晶と、それを保持する高分
子からなり、電界の有無により光の透過・散乱を制御す
る調光材料が開示されている。この公報に記載の発明に
よれば、このような構成を採用することにより、カラー
について、電圧の有無による透過率の変化が大きく、耐
候性、耐熱性、耐水性が良好な調光材料を得ることがで
きる。
ては、図8に示すように、少なくとも一方が透明な電極
2、2の着いた2枚の基板間1、1に、コレステリック
液晶6と、高分子樹脂7とからなる液晶層10を挟持
し、電極間2、2間に電圧を印加しないときにプレーナ
組織となり、電極間2、2間に電圧を印加したときにフ
ォーカルコニック組織となる液晶光学素子が開示されて
いる。
に用いられる場合のものであり、光吸収層5を備える。
そして、低電圧駆動、低ヒステリシス特性であり、アク
ティブマトリックス駆動が可能である。
ック液晶を高分子中に分散したタイプの液晶素子は、メ
モリ性がないため、表示素子としては、単純マトリック
スなどのメモリ性を利用した駆動方式を利用できない。
このため、大容量表示には向かないという欠点があっ
た。また、調光窓に利用した場合には、電圧無印加時の
状態(例えば光散乱状態)と異なる状態(例えば光透過
状態)に保持するためには、常に、素子に電圧を加えて
いなければならないという欠点があった。
散したタイプの液晶光学素子は、高分子の種類や量を調
整することによって、プレーナ組織とフォーカルコニッ
ク組織にメモリ性を与えることができる。しかし、プレ
ーナ組織とフォーカルコニック組織を使った変調モード
では、プレーナ組織で選択反射が発生してしまうため、
選択反射波長を中心に透過光や反射光に色味がついてし
まい、白黒表示やくもりガラス状の調光ガラスへの利用
には向いていないという欠点があった、この発明は、以
上のような欠点に鑑み、メモリ性を持ち、反射光や透過
光について波長依存性のない液晶光学素子を提供するこ
とを目的とする。
めに、この発明は、透明電極と別の電極との間に、前記
透明電極と別の電極間に与えた電界に反応した選択反射
の変化を示すと共にメモリ性を有する液晶が封入された
マイクロカプセルの複数個を含んで構成される液晶層を
形成した液晶光学素子において、前記マイクロカプセル
のそれぞれには、選択反射波長は同一であるが、左右逆
の円偏光を反射する2種類の液晶のいずれかが封入され
ると共に、前記液晶層には、前記マイクロカプセルが、
前記液晶層の厚さ方向と、その直交方向とに、それぞれ
複数個ずつ含まれ、かつ、前記左右逆の円偏光を反射す
る液晶が封入されたマイクロカプセルが、ほぼ1対1の
割合で、前記液晶層の厚さ方向と、その直交方向とに、
含まれるようにしたことを特徴とする液晶光学素子を提
供する。
ステリック液晶などのメモリ性を有する液晶を封入した
複数個のマイクロカプセルにより液晶層を構成したこと
により、メモリ性を確保することができると共に、マイ
クロカプセルには左右逆の円偏光を反射する2種類の液
晶のいずれかを封入し、それらのマイクロカプセルが、
液晶層の厚さ方向と、その直交方向とに、ほぼ1対1の
割合で、それぞれ複数個が含まれるように液晶層を構成
したことにより、反射光や透過光について波長依存性の
ない液晶光学素子を実現することができる。
述するように、発明者による研究の結果としてなされた
ものである。すなわち、発明者は、左右逆の円偏光を反
射する液晶を封入したマイクロカプセルを、液晶層の厚
さ方向と、その直交方向とに、ほぼ1対1の割合で、そ
れぞれ複数個が含まれるようにして液晶層を構成したと
ころ、反射光や透過光について波長依存性がなくなるこ
とが確かめられた。この発明は、この研究結果に基づい
て、なされたものである。
素子を、反射型液晶表示装置の場合に適用した実施形態
を示すものである。
板1、1のそれぞれが対向する内面に電極2、2を設置
し、基板1、1間に、それぞれ左円偏光の光を反射する
カイラルネマチック液晶を含むマイクロカプセル4L
と、右円偏光の光を反射するカイラルネマチック液晶を
含むマイクロカプセル4Rと、マイクロカプセル4L,
4R間の空隙を埋めるバインダ3からなる液晶層10を
設けている。
クロカプセル4Rとは、ほぼ1対1の割合で、液晶層1
0の厚さ方向と、その直交方向とに、それぞれ複数個ず
つが含まれるようにして、液晶層10が形成されてい
る。
の、電極2が形成されていない面には、光吸収層5を設
ける。光吸収層5の位置は、ここに特定されるものでは
なく、観測者側から入射した光のうち、液晶層10を透
過したものを吸収できる場所であれば、いずれの場所で
も構わない。例えば、下方の電極2と下方の基板1との
間に設置しても問題ない。
る場合には、光吸収層5は設けなくてよい。
でもよい。基板1、1の材料として好適なものは、70
59ガラス、ソーダガラスなどの無機ガラスポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルサ
ルフォン、トリアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、
ノルボルネン系ポリマなどの透明な有機ポリマーなどで
ある。
して好適なものは、酸化インジウム、酸化錫、酸化イン
ジウム錫などの透明金属酸化物などである。なお、下方
の電極2は、反射型の液晶表示装置に用いる場合には、
通常の金属電極で代用することもできる。
吸収するので、黒色の塗料を塗布するなどによって形成
する。また、基板1、1として光吸収性を有するものを
用いる場合には、下方の基板1に光吸収層5を兼ねさせ
ることもできる。
なく、液晶層10の自己保持性が大きい場合には、基板
1、1の一方若しくは双方を省略することができる。
晶としては、コレステリック液晶を用いる。このコレス
テリック液晶としては、ステロイド系コレステロール誘
導体、あるいはシッフ塩基系、アゾ系、エステル系、ビ
フェニル系などのネマチック液晶の一部に光学活性基を
導入したカイラルネマチック液晶、またはこれらを、シ
ッフ塩基系、アゾ系、アゾキシ系、エタン系、ビフェニ
ル系、ターフェニル系、シクロヘキシルカルボン酸エス
テル系、フェニルシクロヘキサン系、安息香酸エステル
系、ピリミジン系、ジオキサン系、トラン系、シクロヘ
キシルシクロヘキサンエステル系、アルケニル系などの
正の誘電率異方性を有するネマチック液晶、またはこれ
らの混合液晶に、カイラル剤として添加した材料を用い
ることができる。
液晶は、入射光を右円偏光と左円偏光に分け、螺旋の捩
じれ方向に一致する円偏光成分をブラッグ反射し、残り
の光を透過させる選択反射現象を起こす。反射光の中心
波長λ、および反射波長幅Δλは、螺旋ピッチをp、平
均屈折率をn、複屈折率をΔnとすると、それぞれλ=
n・p、Δλ=Δn・pで表され、コレステリック液晶
層による反射光は螺旋ピッチに依存した鮮やかな色を呈
する。
晶は、螺旋軸がセル表面に垂直になり、入射光に対して
上記の選択反射現象を起こすプレーナー組織、螺旋軸が
ほぼセル表面に平行になり、入射光を少し前方散乱させ
ながら透過させるフォーカルコニック組織、および螺旋
構造がほどけて液晶ダイレクタが電界方向を向き、入射
光をほぼ完全に透過させるホメオトロピック組織、の3
つの状態を示す。
とフォーカルコニック組織は、無電圧で双安定に存在す
ることができる。したがって、コレステリック液晶の配
向状態は、液晶層に印加される電圧に対して一義的に決
まらず、プレーナー組織が初期状態の場合には、印加電
圧の増加に伴って、プレーナー組織、フォーカルコニッ
ク組織、ホメオトロピック組織の順に変化し、フォーカ
ルコニック組織が初期状態の場合には、印加電圧の増加
に伴って、フォーカルコニック組織、ホメオトロピック
組織の順に変化する。
にした場合には、プレーナー組織とフォーカルコニック
組織はそのままの状態を維持し、メモリ性を有する。ホ
メオトロピック組織はプレーナー組織に変化する。
コレステリック液晶層は、図2に示すような電気光学応
答を示し、印加されたパルス信号の電圧が、Vfh,9
0以上のときには、ホメオトロピック組織からプレーナ
ー組織に変化した選択反射状態となり、Vpf,10と
Vfh,10の間のときには、フォーカルコニック組織
による透過状態となり、Vpf,90以下のときには、
パルス信号印加前の状態を継続した状態、すなわちプレ
ーナー組織による選択反射状態またはフォーカルコニッ
ク組織による透過状態となる。
り、最大反射率を100、最小反射率を0として、正規
化している。また、反射率の変化には遷移領域が存在す
るため、正規化反射率が90以上の場合を選択反射状
態、正規化反射率が10以下の場合を透過状態と定義
し、プレーナー組織とフォーカルコニック組織のしきい
値電圧を、遷移領域の前後に対して、それぞれVpf,
90、Vpf,10とし、フォーカルコニック組織とホ
メオトロピック組織のしきい値電圧を、遷移領域の前後
に対して、それぞれVfh,10、Vfh,90とす
る。
セル4L,4Rに封入する液晶としてはカイラルネマチ
ック液晶を単独で、またはカイラルネマチック液晶を含
む混合物若しくはカイラルネマチック液晶と他の材料と
の複合材料を用いる。カイラルネマチック液晶として
は、単独でカイラルネマチック相を示す化合物、または
ネマチック液晶にカイラル剤が混合されることによって
カイラルネマチック相を示すものを用いる。
物とは、不斉中心をもつ液晶化合物である。典型的なも
のとしてはコレステリルナノエートなどの天然物誘導体
などである。ネマチック液晶としては、ビフェニル系、
フェニルシクロヘキサン系、シクロヘキシルシクロヘキ
サン系、ピリミジン系などの液晶化合物を単独で、また
は混合物として用いる。
チック相を示す化合物、または単独ではカイラルネマチ
ック相を示さないが、ネマチック液晶と混合されること
によってカイラルネマチック相を示す光学活性有機化合
物を用いる。光学活性なカイラル剤としては、光学活性
エステル誘導体、光学活性シアノビフェニル誘導体、光
学活性ビスフェノール誘導体などのネマチック液晶類似
化合物を用いることができる。
法としては、相分離法、液中乾燥法、融解分散冷却法、
スプレードライング法、パンーコーティング法、気中懸
濁被覆法、粉床法などの各種界面沈積法や、界面重合
法、insitu重合法、液中硬化被覆法などの界面反
応法などを用いることができる。
型的なものとして、ゼラチン−アラビアゴム系、ポリビ
ニルアルコール基剤系、ポリアミド基剤系、尿素ホルム
アルデヒド基剤系などを用いることができる。
型液晶表示装置に適用した場合の実施例と、その比較例
とについて、その反射光の波長依存性と共に、以下に説
明する。
チック液晶E48(メルク社製)78部に、カイラル剤
CNL−611L(旭電化製)22部を加熱溶解後、室
温に戻して、ブルーグリーンの色光を選択反射する、ね
じれの向きが左である第1のカイラルネマチック液晶を
得た。同様にして、正の誘電率異方性を有するネマチッ
ク液晶E48(メルク社製)78部に、カイラル剤CN
L−611R(旭電化製)22部を加熱溶解後、室温に
戻して、ブルーグリーンの色光を選択反射する、ねじれ
の向きが右である第2のカイラルネマチック液晶を得
た。
ック液晶10部に、キシレンジイソシアネート3モル
と、トリメチロールプロパン1モルとの付加物(武田薬
品工業製D−110N)3部と、酢酸エチル100部と
を加えて、均一溶液とし、油相となる液を調整した。
ポバール217EE)10部を、熱したイオン交換水1
000部に加えて攪拌後、放置冷却することによって、
水相となる液を調整した。
家庭用ミキサーによって、前記油相を前記水相中に1分
間乳化分散して、水相中に油相液滴が分散した水中油エ
マルジョンを調整した。この水中油エマルジョンを60
℃のウォーターバスで加熱しながら2時間攪拌し、界面
重合を完了させて、液晶マイクロカプセルを形成した。
得られた液晶マイクロカプセルの平均粒径は、レーザー
粒度分布計によって約12μmと見積もられた。
ステンレスメッシュを通して濾過後、一昼夜放置し、乳
白色の上澄みを取り除くことにより、マイクロカプセル
からなる固形成分約40重量%のスラリーを得た。
る固形成分の重量に対して2/3となる量のポリビニル
アルコールを含むポリビニルアルコール10重量%の溶
液を加えることにより、第1の塗布液を調整した。
液晶についても上記と同様に処理して、液晶マイクロカ
プセルを形成し、第2の塗布液を調整した。
1対1に混合して、混合塗布液を調整した。
フィルム(東レ社製ハイビーム)のITO面上に、上記
混合塗布液を#44のワイヤーバーで4回塗布すること
により、図1に示したような液晶層10を形成した。
は精密に位置決めを行い、塗布のために形成される凹凸
の位置が一致するようにした。得られた液晶層10の表
面はワイヤーバーのワイヤーピッチに対応した多数の平
行した溝が形成されていた。溝の凸部分の膜厚は約36
μm、凹部分の膜厚は約22μmであった。この塗膜を
室温で半日乾燥させた後90℃のオーブンで一昼夜乾燥
させた。
フィルム(東レ社製ハイビーム)のITO面上に、完全
水性型ドライラミネート接着剤であるディックドライW
S−321A/LD−55(大日本インキ化学工業社
製)を塗布乾燥させて、4μm厚の接着層とした。この
接着層と前記液晶層を密着させ、70℃においてラミネ
ートを行った後、一方のPETフィルムの基板表面にブ
ラックポリイミドBKR−105(日本化薬社製製)を
塗布し、モノクロ表示の液晶セルを得た。
のフォーカルコニックからプレーナに向かう閾値特性は
反射率4%で230V、反射率12%で320Vであっ
た。図3に、この液晶セルの反射特性を示す。図中の実
線はプレーナ組織の反射率の波長変化、点線はフォーカ
ルコニック組織の反射率の波長変化である。
場合も、また、フォーカルコニック組織の場合も、反射
率が波長に対するピークを持たないことが示されてい
る。したがって、色味のない、白黒表示が行える液晶光
学素子が実現できた。
施例と同じ混合塗布液を125μm厚ITO付きPET
フィルム(東レ社製ハイビーム)のITO面上に、#4
4のワイヤーバーで1回塗布することにより、液晶層を
形成した。この塗膜を室温で半日乾燥させた後90℃の
オーブンで一昼夜乾燥させた。
フィルム(東レ社製ハイビーム)のITO面上に完全水
性型ドライラミネート接着剤であるディックドライWS
−321A/LD−55(大日本インキ化学工業社製)
を塗布乾燥させて4μm厚の接着層とした。この接着層
と前記液晶層を密着させ70℃においてラミネートを行
った後、一方のPETフィルムの基板表面にブラックポ
リイミドBKR−105(日本化薬社製)を塗布し、液
晶光学素子を得た。
図4に示すようなものとなる。この得られた液晶光学素
子は、約200Vの交流印加と電圧除去によりプレーナ
組織が、約150Vの交流印加と電圧除去によりフォー
カルコニック組織が形成可能であった。
実線はプレーナ組織の反射率の波長変化、点線はフォー
カルコニック組織の反射率の波長変化である。フォーカ
ルコニック組織の反射率が波長に対するピークを持たな
いのに対し、プレーナ組織のものは550nmの波長に
反射率のピークが見られた。プレーナ組織とフォーカル
コニック組織のコントラストは約2対1であった。これ
らの状態は2ヶ月以上室温で保存したのちも保持され
た。
施例1の第1のブルーグリーンカイラルネマチック液晶
を内包するマイクロカプセルの第1の塗布液と、第2の
ブルーグリーンカイラルネマチック液晶を内包するマイ
クロカプセルの第2の塗布液を混合しないで用いた。
(東レ社製ハイビーム)のITO面上に、まず、第1の
塗布液を、#44のワイヤーバーで1〜2回塗布して乾
燥させることにより、第1の液晶層を形成した。乾燥は
室温で30分間行った。つぎに第2の塗布液を、#44
のワイヤーバーで1〜2回塗布して乾燥させることによ
り、第2の液晶層を形成した。この積層塗膜を室温で半
日乾燥させた後90℃のオーブンで一昼夜乾燥させた。
フィルム(東レ社製ハイビーム)のITO面上に完全水
性型ドライラミネート接着剤であるディックドライWS
−321A/LD−55(大日本インキ化学工業社製)
を塗布乾燥させて4μm厚の接着層とした。この接着層
と前記液晶層を密着させ70℃においてラミネートを行
った後、一方のPETフィルムの基板表面にブラックポ
リイミドBKR−105(日本化薬社製製)を塗布し、
液晶光学素子を得た。
図6に示すようなものとなる。この得られた液晶光学素
子は、約500Vの交流印加と電圧除去によりプレーナ
組織が、約300Vの交流印加と電圧除去によりフォー
カルコニック組織が形成可能であった。
実線はプレーナ組織の反射率の波長変化、点線はフォー
カルコニック組織の反射率の波長変化である。フォーカ
ルコニック組織の反射率が波長に対するピークを持たな
いのに対し、プレーナ組織のものは520nmの波長に
反射率のピークが見られた。ピーク付近の反射の全体に
対する寄与は大きくプレーナ組織は、比較例1よりも鮮
やかな緑色の外観を示した。プレーナ組織とフォーカル
コニック組織のコントラストは約2.5対1であった。
これらの状態は2ヶ月以上室温で保存したのちも保持さ
れた。
右の円偏光を反射するコレステリック液晶を含んだマイ
クロカプセルに封入した液晶において、選択反射が消失
したように見える現象については、以下のようなことが
判明した。
偏光を反射するコレステリック液晶を混合して単層にな
らべて液晶光学素子を形成したときには選択反射が現れ
る。また、比較例2の図6の場合のように、左右の円偏
光を反射するコレステリック液晶を別別に積層して液晶
光学素子を形成したときには選択反射が現れる。
らか一方の円偏光を反射するコレステリック液晶を積層
して液晶光学素子を形成したものとほぼ同等である。
偏光を反射するコレステリック液晶を混合して積層し、
液晶光学素子を形成したときには選択反射が消失し、波
長によらない反射が現れる。
るコレステリック液晶を混合することにより、一方の円
偏光を反射するコレステリック液晶が他方の円偏光を反
射するコレステリック液晶の選択反射を妨げ、マイクロ
カプセル表面や液晶そのものから由来する光散乱が反射
光の中で支配的になるためと推察される。
に適用する液晶光学素子の場合についてであったが、透
過型液晶表示装置に適用する液晶光学素子の場合にも、
ほぼ同様に、この発明は適用可能である。
な構成でメモリ性を持ち、反射光や透過光について波長
依存性のない液晶光学素子を提供できる。
成例を示す図である。
示す図である。
特性図である。
成を示す図である。
成を示す図である。
る。
プセル 4R 右円偏光を反射する液晶が封入されたマイクロカ
プセル 5 光吸収層 6 コレステリック液晶 7 高分子樹脂 10 液晶層
Claims (1)
- 【請求項1】透明電極と別の電極との間に、前記透明電
極と別の電極間に与えた電界に反応した選択反射の変化
を示すと共にメモリ性を有する液晶が封入されたマイク
ロカプセルの複数個を含んで構成される液晶層を形成し
た液晶光学素子において、 前記マイクロカプセルのそれぞれには、選択反射波長は
同一であるが、左右逆の円偏光を反射する2種類の液晶
のいずれかが封入されると共に、 前記液晶層には、前記マイクロカプセルが、前記液晶層
の厚さ方向と、その直交方向とに、それぞれ複数個ずつ
含まれ、かつ、前記左右逆の円偏光を反射する液晶が封
入されたマイクロカプセルが、ほぼ1対1の割合で、前
記液晶層の厚さ方向と、その直交方向とに、含まれるよ
うにしたことを特徴とする液晶光学素子
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25405599A JP3736605B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 液晶光学素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25405599A JP3736605B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 液晶光学素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001075082A true JP2001075082A (ja) | 2001-03-23 |
JP3736605B2 JP3736605B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=17259615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25405599A Expired - Fee Related JP3736605B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 液晶光学素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3736605B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005099180A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 高粘度マイクロカプセル溶液、マイクロカプセル膜及びその製造方法、並びに、機能素子及びその製造方法 |
CN101251657B (zh) * | 2007-02-20 | 2011-12-28 | 碧理科技有限公司 | 液晶光学元件及其制造方法 |
JP4898701B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2012-03-21 | インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート | 液晶材料に基づく反射型ディスプレイ |
JP4898802B2 (ja) * | 2005-06-20 | 2012-03-21 | インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート | 疎水性バインダー中の液晶液滴 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109317065B (zh) * | 2018-10-29 | 2021-05-28 | 江苏集萃智能液晶科技有限公司 | 一种高反射率温度响应液晶微胶囊的制备方法 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25405599A patent/JP3736605B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005099180A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 高粘度マイクロカプセル溶液、マイクロカプセル膜及びその製造方法、並びに、機能素子及びその製造方法 |
JP4898701B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2012-03-21 | インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート | 液晶材料に基づく反射型ディスプレイ |
JP4898802B2 (ja) * | 2005-06-20 | 2012-03-21 | インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート | 疎水性バインダー中の液晶液滴 |
CN101251657B (zh) * | 2007-02-20 | 2011-12-28 | 碧理科技有限公司 | 液晶光学元件及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3736605B2 (ja) | 2006-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3147156B2 (ja) | 表示記憶媒体、画像書き込み方法および画像書き込み装置 | |
EP2417481B1 (en) | Thermally switched optical filter incorporating a guest-host architecture | |
US6266109B1 (en) | Liquid crystal optical switching element in which the liquid crystal material occupies more than 50% of the medium | |
JP3614307B2 (ja) | 表示記憶媒体、画像書き込み方法および画像書き込み装置 | |
EP0563403B1 (en) | Display element and its manufacturing method | |
JP2003149682A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP3736605B2 (ja) | 液晶光学素子 | |
Yang | Review of operating principle and performance of polarizer‐free reflective liquid‐crystal displays | |
JP3178530B2 (ja) | 表示記憶媒体、画像書き込み方法および画像書き込み装置 | |
JPH09218421A (ja) | 反射型液晶表示装置 | |
JP3770299B2 (ja) | 反射型液晶表示装置 | |
JP3700756B2 (ja) | コレステリック液晶表示装置 | |
US7834942B2 (en) | Image writing/display device and image writing/display method | |
JP3613311B2 (ja) | 反射型液晶表示素子およびその駆動方法、駆動装置 | |
JP3369076B2 (ja) | 反射型液晶表示素子およびその駆動方法、駆動装置 | |
JP2002202526A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH0675241A (ja) | 表示素子 | |
JP2812601B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JPH11160725A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH09311332A (ja) | 液晶表示装置 | |
JPH05203926A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2005106986A (ja) | 表示素子 | |
JP2003029294A (ja) | 反射型液晶表示素子及びこれを備えた液晶表示装置 | |
JP2005106938A (ja) | 表示素子 | |
JP2005206647A (ja) | 液晶組成物及び液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050527 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050601 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051018 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101104 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131104 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |