JP3369076B2 - 反射型液晶表示素子およびその駆動方法、駆動装置 - Google Patents

反射型液晶表示素子およびその駆動方法、駆動装置

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JP3369076B2
JP3369076B2 JP14957597A JP14957597A JP3369076B2 JP 3369076 B2 JP3369076 B2 JP 3369076B2 JP 14957597 A JP14957597 A JP 14957597A JP 14957597 A JP14957597 A JP 14957597A JP 3369076 B2 JP3369076 B2 JP 3369076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反射型液晶表示
素子およびその駆動方法、駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反射型液晶表示素子は、バックライトの
ような専用の光源を必要とせず、消費電力が小さいとと
もに、薄型軽量に構成できることから、小型情報機器や
携帯情報端末などの表示装置として注目されている。
【0003】多色表示が可能な反射型液晶表示素子とし
ては、TN(捩じれネマチック)液晶セルに対して、偏
光板および反射板を組み合わせ、さらにカラーフィルタ
を組み合わせた方式のものが知られている。しかしなが
ら、この方式の反射型液晶表示素子は、偏光板およびカ
ラーフィルタによって入射光の半分以上が失われるた
め、バックライトによる光量の増幅ができない反射型液
晶表示素子としては、十分なコントラストが得られない
欠点がある。
【0004】そこで、偏光板やカラーフィルタを用いる
ことなく多色表示を可能にした反射型液晶表示素子が、
いくつか提案されている。
【0005】例えば、特開平3−209425号には、
図10に示すように、透明基板15aの一面に透明電極
19aを、透明基板15bの一面および他面に透明電極
20aおよび19bを、透明基板15cの一面および他
面に透明電極20bおよび19cを、透明基板15dの
一面に透明電極20cを、それぞれ形成し、透明電極1
9a,20a間、19b,20b間、および19c,2
0c間に、それぞれ表示層18a,18bおよび18c
として、それぞれコレステリック液晶を高分子中に分散
させた、それぞれレッド、グリーンおよびブルーの色光
を選択反射する選択反射層を形成し、表示層18a,1
8bおよび18cを、それぞれ駆動回路21a,21b
および21cによって別個に駆動して、電界印加時の選
択反射状態と電界無印加時の透過状態とをスイッチング
することにより、加法混色の原理によって任意の色を表
示するものが示されている。
【0006】また、特開平4−178623号には、図
10の表示層18a,18bおよび18cとして、それ
ぞれ屈折率の異なる2種の層が交互に積層され、少なく
とも一方の層は電界により屈折率が変化する、それぞれ
レッド、グリーンおよびブルーの色光を反射する干渉フ
ィルタを形成し、その表示層18a,18bおよび18
cを、それぞれ駆動回路21a,21bおよび21cに
よって別個に駆動して、加法混色の原理により任意の色
を表示するものが示されている。
【0007】さらに、図10の表示層18a,18bお
よび18cとして、それぞれイエロー、マゼンタおよび
シアンの二色性色素を含有させたHeilmeier型
ゲストホストセルまたはWhite−Taylor型ゲ
ストホストセルを用いることによって、減法混色の原理
により多色表示を実現できることが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな、偏光板やカラーフィルタを用いることなく多色表
示を可能にした従来の反射型液晶表示素子は、それぞれ
の表示層に対してパターニングされた駆動電極や駆動回
路を必要とするため、プロセスの増加や歩留まりの悪化
により、製造コストが高くなる欠点がある。
【0009】また、それぞれの表示層の間にパターニン
グされた駆動電極を形成するための分厚い透明基板を必
要とするため、それぞれの表示層の間の間隔が広くなっ
て、斜めから観察した時の視差が大きくなる欠点があ
る。さらに、それぞれの駆動電極にTFTやMIMなど
の不透明な能動素子を設ける場合には、斜めから入射し
た光に対する開口率が低下して、表示が暗くなる欠点が
ある。
【0010】そこで、この発明は、多色表示が可能な反
射型液晶表示素子において、製造コストを低減でき、視
差を小さくすることができるとともに、明るい表示を実
現できるようにしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明では、それぞれ
電極を有し、少なくとも一方が透明の一対の基板間に、
互いに異なる波長の光を吸収する二色性色素がコレステ
リック液晶に添加された3つ以上の表示層を、そのうち
の2つ以上の表示層と他の表示層との間にグランド電極
を介在させた状態で積層し、かつ、前記グランド電極を
介さない複数の表示層の間で、それぞれのコレステリッ
ク液晶の相変化しきい電界強度を異なる値にする。
【0012】この場合、それぞれの表示層は、高分子を
含むものとすることができる。
【0013】
【作用】ゲストホストセルは、光吸収能に異方性を有す
る色素、すなわち二色性色素を液晶に添加し、電界の印
加による液晶分子の再配向によって二色性色素の配向方
向を変化させて、着色状態と無着色状態とをスイッチン
グすることにより、表示を行う。そして、偏光板を使用
しないゲストホストセルとして、螺旋構造を有するコレ
ステリック液晶(カイラルネマチック液晶を含む)の相
転移を利用したWhite−Taylor型ゲストホス
トセルがある。
【0014】正の誘電異方性を持つコレステリック液晶
は、印加電界の増加に伴って、図7(A)のように螺旋
軸がセル表面に垂直になるプレーナー相、同図(B)の
ように螺旋軸がほぼセル表面に平行になるフォーカルコ
ニック相、および同図(C)のように螺旋構造がほどけ
て液晶ダイレクタが電界方向を向くホメオトロピック
相、の3つの状態を示す。図7で、参照符号5はコレス
テリック液晶を、参照符号3,4はセルの一対の電極
を、参照符号11は駆動回路を、それぞれ示す。
【0015】このような正の誘電異方性を持つコレステ
リック液晶に、色素分子の長軸方向に高い吸収係数を持
つp型の二色性色素を添加すると、液晶分子に沿った二
色性色素の再配向によって、図8に示すように、プレー
ナー相、フォーカルコニック相、ホメオトロピック相の
順に吸光度が減少し、着色状態を変化させることが可能
になる。
【0016】上記のように、正の誘電異方性を持つコレ
ステリック液晶は、印加される電界強度によって3つの
相構造を示すが、その相変化の様子は、電界強度に対し
て一義的ではなく、無電界では、プレーナー相またはフ
ォーカルコニック相のいずれかの状態を示し、特に高分
子を添加したコレステリック液晶においては、高分子界
面との干渉により、そのメモリ効果がより安定になる。
さらに、急激に電界がゼロになるような信号を印加した
場合には、ホメオトロピック相がプレーナー相に転移す
ることから、パルス信号を印加した直後のWhite−
Taylor型ゲストホストセルの吸光度は、パルス信
号の電界強度に対して図9のような変化を示す。
【0017】したがって、プレーナー相とフォーカルコ
ニック相の変化のしきい電界強度をEth1、フォーカ
ルコニック相とホメオトロピック相の変化のしきい電界
強度をEth2とすると、電界除去後は、除去前の電界
がEth2以上のときにはプレーナー相による高い光吸
収状態となり、Eth1とEth2の間のときにはフォ
ーカルコニック相による低い光吸収状態となり、Eth
1以下のときには電界印加前の状態を継続した状態、す
なわちプレーナー相による高い光吸収状態またはフォー
カルコニック相による低い光吸収状態となる。
【0018】この発明では、この二色性色素が添加され
たコレステリック液晶の双安定現象を利用して、それぞ
れWhite−Taylor型ゲストホスト液晶からな
る3つ以上の表示層につき、(A)吸光度の高いプレー
ナー相による着色状態と、(B)吸光度の低いフォーカ
ルコニック相による透過状態とを、スイッチングすると
ともに、その3つ以上の表示層は、互いに異なる波長の
光を吸収する二色性色素をコレステリック液晶に添加
し、かつそのうちの2つ以上の表示層と他の表示層との
間にグランド電極を介在させた状態で積層するととも
に、そのグランド電極を介さない複数の表示層の間で、
それぞれのコレステリック液晶の上記2つの相変化しき
い電界強度Eth1,Eth2を互いに異なる値にす
る。
【0019】したがって、例えば、それぞれイエロー、
マゼンタおよびシアンを発色する3層のゲストホスト表
示層を積層する場合には、そのうちの2層のゲストホス
ト表示層を挟む一方の基板上の電極とグランド電極との
間に、リフレッシュ期間およびセレクト期間と、その後
の無電界の表示期間とによって構成され、そのリフレッ
シュ期間およびセレクト期間での電界強度ErおよびE
sが、Er>Esの関係をもって、その2層のゲストホ
スト表示層のコレステリック液晶の相変化しきい電界強
度を境界とする5段階の電界強度から選定された電界強
度となる駆動信号を印加し、残りの1層のゲストホスト
表示層を挟む他方の基板上の電極とグランド電極との間
に、同様にリフレッシュ期間およびセレクト期間と無電
界の表示期間とによって構成され、そのリフレッシュ期
間およびセレクト期間での電界強度ErおよびEsが、
Er>Esの関係をもって、その1層のゲストホスト表
示層のコレステリック液晶の相変化しきい電界強度を境
界とする3段階の電界強度から選定された電界強度とな
る駆動信号を印加することによって、(1)3層のゲス
トホスト表示層が全てプレーナー相の状態、(2)3層
のゲストホスト表示層が全てフォーカルコニック相の状
態、(3)3層のゲストホスト表示層のうちの、いずれ
か1層がプレーナー相、残りの2層がフォーカルコニッ
ク相の状態、(4)3層のゲストホスト表示層のうち
の、いずれか2層がプレーナー相、残りの1層がフォー
カルコニック相の状態、の相変化状態が得られる。
【0020】したがって、(1)3層のゲストホスト表
示層が全て着色状態となって、ブラックが表示される状
態、(2)3層のゲストホスト表示層が全て透過状態と
なって、3層のゲストホスト表示層を透過した光が外光
の入射側と反対側に設けられた反射層で散乱して、ホワ
イトが表示される状態、(3)3層のゲストホスト表示
層のうちの、いずれか1層のみが着色状態となって、イ
エロー、マゼンタまたはシアンが表示される状態、
(4)3層のゲストホスト表示層のうちの、いずれか2
層が着色状態となって、レッド、グリーンまたはブルー
が表示される状態、とを取り得るようになり、一画素内
で、ブラック、ホワイト、イエロー、マゼンタ、シア
ン、レッド、グリーンおよびブルーの、合計8色を表示
することができる。
【0021】したがって、この発明によれば、積層する
3層の表示層のそれぞれに対してパターニングされた駆
動電極や駆動回路を設けることなく、上下の基板上の駆
動電極と3層の表示層内のグランド電極とによって、減
法混色法による8色にわたる多色表示を行うことがで
き、プロセスの低減や歩留まりの向上により、製造コス
トを低減することができる。
【0022】さらに、3層の表示層内の2層と他の1層
との間に、べた状のグランド電極を形成するための薄い
透明基板を設けるだけで、それぞれの表示層の間にパタ
ーニングされた駆動電極を形成するための分厚い透明基
板や不透明な能動素子を設ける必要がないため、それぞ
れの表示層の間の間隔を狭くすることができるととも
に、開口率を大きくすることができ、視差を小さくする
ことができるとともに、明るい表示を実現することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の反射型液晶表
示素子の一実施形態を示す。この実施形態では、基板
1,2の一面に、それぞれ電極3,4を形成し、電極
3,4間に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンを発
色するWhite−Taylor型ゲストホスト液晶か
らなる表示層5Y,5M,5Cを、表示層5Y,5M,
5Cには、それぞれスペーサ10Y,10M,10Cを
挿入し、表示層5Y,5M間には、分離基板6を介し、
表示層5M,5C間には、両面にべた状のグランド電極
8,9を有する分離基板7を介して、積層し、電極3,
4およびグランド電極8,9を駆動回路11に接続す
る。
【0024】基板1,2は、ガラスやシリコンなどの絶
縁性を有する材料により形成し、少なくとも表示面側の
基板1は、ガラスなどの光透過性を併せ持つ材料により
形成する。
【0025】電極3は、ITOやSnO2などの導電性
および光透過性を有する材料によって、表示面側の基板
1上に蒸着法やスパッタ法などにより形成する。電極4
は、アルミニウムや銀などの光反射性を有する材料によ
ることが好ましく、非表示面側の基板2上に蒸着法やス
パッタ法などにより形成し、表面を荒らして散乱特性を
持たせる。
【0026】電極4を光透過性を有する材料により形成
する場合には、電極4上または基板2と電極4の間に導
電性および光反射性を有する材料の層を形成する。基板
2が光透過性を有する場合には、基板2の裏面に光反射
性を有する材料の層を形成してもよい。
【0027】分離基板6,7は、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリエチレンテレフタレートなどの絶縁性およ
び光透過性を有する高分子フィルムにより形成し、分離
基板6は数μmの膜厚、分離基板7はグランド電極8,
9を形成しうる数10μmの膜厚とすることが望まし
い。グランド電極8,9は、ITOやSnO2などの導
電性および光透過性を有する材料により形成する。
【0028】スペーサ10Y,10M,10Cは、ガラ
スまたはプラスチックからなるものとし、これによって
表示層5Y,5M,5Cの膜厚を数μm〜10μm程度
に制御する。
【0029】表示層5Y,5M,5Cを構成するゲスト
ホスト液晶は、それぞれ、ネマチック液晶にカイラル剤
を添加することにより得られるコレステリック液晶に、
二色性色素を微量添加して形成する。ネマチック液晶
は、正の誘電異方性を持つものであれば、ビフェニル
系、ターフェニル系、シッフ塩基系など、特に限定され
ない。
【0030】コレステリック液晶の螺旋ピッチは、カイ
ラル剤の添加量によって調整し、螺旋構造による選択反
射の中心波長が、可視域以外になることが望ましい。ま
た、螺旋ピッチの温度依存性を補償するために一般に行
われるように、捩じれ方向が異なる、または逆の温度依
存性を示す複数種のカイラル剤を添加するとよい。
【0031】表示層5Y,5M,5Cの二色性色素とし
ては、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの補色であ
るブルー、グリーン、レッドのスペクトルを吸収する、
アゾ系、アントラキノン系などの色素で、色素分子の長
軸方向に高い吸収係数を有するものを用いる。
【0032】各色の表示層5Y,5M,5Cとしては、
上述したゲストホスト液晶のみからなる構造のほかに、
ゲストホスト液晶の連続層中に網目状の高分子を含むP
NLC(Polymer Network Liqui
d Crystal)構造や、高分子の骨格中にゲスト
ホスト液晶がドロップレット状に分散したPDLC(P
olymer Dispersed Liquid C
rystal)構造を用いることもできる。
【0033】PNLC構造やPDLC構造は、エマルジ
ョン法、PIPS(Polymerization I
nduced Phase Separation)
法、TIPS(Thermally Induced
Phase Separation)法、SIPS(S
olvent Induced Phase Sepa
ration)法などの、高分子と液晶を相分離させる
方法によって形成することができる。
【0034】PNLC構造やPDLC構造を用いること
によって、液晶と高分子の界面にアンカリング効果を生
じ、無電界でのプレーナー相またはフォーカルコニック
相の保持状態がより安定になる。また、PDLC構造を
用いる場合には、各色の表示層5Y,5M,5Cを直
接、積層形成することができる。
【0035】図6は、その場合の実施形態を示し、表示
層5Y,5M,5Cは、それぞれ高分子骨格中にWhi
te−Taylor型ゲストホスト液晶をドロップレッ
ト状に分散させたもので、表示層5Y,5M,5Cには
スペーサを挿入することなく、かつ表示層5Y,5M間
および5M,5C間には分離基板を介することなく、表
示層5M,5C間に一層のグランド電極8を挟むだけ
で、表示層5Y,5M,5Cを積層形成する。
【0036】図1または図6の、電極3とグランド電極
8との間の2つの表示層5Y,5Mを形成するWhit
e−Taylor型ゲストホスト液晶の相変化しきい電
界強度は、互いに異なる値にする。
【0037】その方法としては、各層のコレステリック
液晶の螺旋ピッチを異なる大きさにする方法、各層のコ
レステリック液晶に誘電異方性または弾性率の異なるネ
マチック液晶を用いる方法、PNLC構造またはPDL
C構造を用いる場合には、各層に界面でのアンカリング
効果の異なる高分子を用いる方法、高分子中に分散させ
る液晶ドロップレットを各層で異なる大きさにする方
法、などが考えられる。ただし、特にこれらに限定され
るものではない。
【0038】電極4とグランド電極9または8との間の
他の一つの表示層5Cを形成するWhite−Tayl
or型ゲストホスト液晶の相変化しきい電界強度は、上
記の2つの表示層5Y,5Mのそれに対して任意に設定
することができる。
【0039】したがって、表示層5Y,5Mのうちの、
相変化しきい電界強度が大きい層をH層、小さい層をM
層とし、表示層5CをL層とした場合、H層およびM層
の吸光度は、電極3,8間に印加されるパルス電界の強
度に対して、図2(A)に示すように変化し、L層の吸
光度は、電極4,9または4,8間に印加されるパルス
電界の強度に対して、同図(B)に示すように変化す
る。
【0040】ここで、電界強度Eaと電界強度Ebとの
境界、および電界強度Ebと電界強度Ecとの境界が、
それぞれM層およびH層の、プレーナー相とフォーカル
コニック相の変化のしきい電界強度Eth1であり、電
界強度Ecと電界強度Edとの境界、および電界強度E
dと電界強度Eeとの境界が、それぞれM層およびH層
の、フォーカルコニック相とホメオトロピック相の変化
のしきい電界強度Eth2であり、電界強度Efと電界
強度Egとの境界、および電界強度Egと電界強度Eh
との境界が、L層の、それぞれプレーナー相とフォーカ
ルコニック相の変化のしきい電界強度Eth1、および
フォーカルコニック相とホメオトロピック相の変化のし
きい電界強度Eth2である。
【0041】そして、駆動回路11によって、電極3,
8間には、一方の駆動信号として、図3に示すように、
それぞれ交流パルスのリフレッシュ期間およびセレクト
期間と、その後の無電界の表示期間とによって構成さ
れ、そのリフレッシュ期間およびセレクト期間での電界
強度ErおよびEsが、Er>Esの関係をもって、入
力データに基づいて、図2(A)の5段階の電界強度E
a〜Eeから選定された電界強度となる信号を印加し、
電極4,9または4,8間には、他方の駆動信号とし
て、同様にリフレッシュ期間およびセレクト期間と無電
界の表示期間とによって構成され、そのリフレッシュ期
間およびセレクト期間での電界強度ErおよびEsが、
Er>Esの関係をもって、入力データに基づいて、図
2(B)の3段階の電界強度Ef〜Ehから選定された
電界強度となる信号を印加する。
【0042】図4(A)は、この場合のリフレッシュ電
界Er(a)とセレクト電界Es(a)の組み合わせに
よる、H層およびM層の相変化の様子を示し、同図
(B)は、リフレッシュ電界Er(b)とセレクト電界
Es(b)の組み合わせによる、L層の相変化の様子を
示したもので、「p」はプレーナー相による着色状態、
「f」はフォーカルコニック相による消色状態(透過状
態)、「?」は駆動信号の印加前の状態に依存する未確
定状態、をそれぞれ表し、同図(A)においては、H層
およびM層の順に示している。
【0043】これから明らかなように、上記の表示素子
および駆動方法によれば、(1)H層、M層およびL層
の3層全てがプレーナー相の状態、(2)H層、M層お
よびL層の3層全てがフォーカルコニック相の状態、
(3)H層がプレーナー相で、M層およびL層がフォー
カルコニック相の状態、(4)M層がプレーナー相で、
H層およびL層がフォーカルコニック相の状態、(5)
L層がプレーナー相で、H層およびM層がフォーカルコ
ニック相の状態、(6)H層およびM層がプレーナー相
で、L層がフォーカルコニック相の状態、(7)M層お
よびL層がプレーナー相で、H層がフォーカルコニック
相の状態、(8)H層およびL層がプレーナー相で、M
層がフォーカルコニック相の状態、の8種類の相変化状
態が得られる。
【0044】したがって、例えば、イエローを発色する
表示層5YをH層とし、マゼンタを発色する表示層5M
をM層とし、シアンを発色する表示層5CをL層とした
場合には、図5に示すように(同図中の「T」は、対応
する層がフォーカルコニック相による透過状態であるこ
とを示す)、(1)Er(a)=Ee,Es(a)=E
a,Er(b)=Eh,Es(b)=Efの駆動信号に
よって、ブラック(Bk)が表示される状態、(2)例
えば、Er(a)=Ee,Es(a)=Ec,Er
(b)=Eh,Es(b)=Egの駆動信号によって、
ホワイト(W)が表示される状態、(3)例えば、Er
(a)=Ee,Es(a)=Ed,Er(b)=Eh,
Es(b)=Egの駆動信号によって、イエロー(Y)
が表示される状態、(4)例えば、Er(a)=Ee,
Es(a)=Eb,Er(b)=Eh,Es(b)=E
gの駆動信号によって、マゼンタ(M)が表示される状
態、(5)例えば、Er(a)=Ee,Es(a)=E
c,Er(b)=Eh,Es(b)=Efの駆動信号に
よって、シアン(C)が表示される状態、(6)例え
ば、Er(a)=Ee,Es(a)=Ea,Er(b)
=Eh,Es(b)=Egの駆動信号によって、レッド
(R)が表示される状態、(7)Er(a)=Ee,E
s(a)=Eb,Er(b)=Eh,Es(b)=Ef
の駆動信号によって、ブルー(B)が表示される状態、
(8)例えば、Er(a)=Ee,Es(a)=Ed,
Er(b)=Eh,Es(b)=Efの駆動信号によっ
て、グリーン(G)が表示される状態、の8つの表示状
態を取り得るようになり、一画素内で、ブラック、ホワ
イト、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、ブルーお
よびグリーンの、合計8色を表示することができる。
【0045】さらに、少なくともブラック、ホワイト、
イエロー、マゼンタおよびシアンの5色を用いて、ディ
ザ法などの面積階調手法を行うことによって、フルカラ
ー表示を行うことができる。
【0046】上記の例は、電極3とグランド電極8に挟
まれた、イエローを発色する表示層5Yとマゼンタを発
色する表示層5Mとの間では、表示層5Yの方の相変化
しきい電界強度を大きくする場合であるが、逆に表示層
5Mの方の相変化しきい電界強度を大きくしてもよい。
【0047】また、それぞれイエロー、マゼンタ、シア
ンを発色する表示層5Y,5M,5Cの積層順序も、図
1または図6に示した積層順序に限らず、任意の積層順
序にすることができる。
【0048】(実施例1)以下の方法によって、図1の
実施形態の反射型液晶表示素子を製造した。
【0049】表示層5Yを形成するイエローのゲストホ
スト液晶として、正の誘電異方性のネマチック液晶ZL
I−1840(メルク社製)84wt%と右旋性のカイ
ラル剤CB15(メルク社製)16wt%との均一溶液
に、アゾ系のp型二色性色素SI−486(三井東圧化
学製)1wt%を添加した。
【0050】表示層5Mを形成するマゼンタのゲストホ
スト液晶として、上記のネマティック液晶ZLI−18
40(メルク社製)89wt%と上記のカイラル剤CB
15(メルク社製)11wt%との均一溶液に、アゾ系
のp型二色性色素M−618(三井東圧化学製)1wt
%を添加した。
【0051】表示層5Cを形成するシアンのゲストホス
ト液晶として、上記のネマティック液晶ZLI−184
0(メルク社製)92wt%と上記のカイラル剤CB1
5(メルク社製)8wt%との均一溶液に、アントラキ
ノン系のp型二色性色素SI−497(三井東圧化学
製)1wt%を添加した。
【0052】電極4としてアルミニウムの反射電極をス
パッタ成膜した、基板2を構成する第1の透明ガラス基
板7059(コーニング社製)上に、5μmの接着剤付
きスペーサを混入したシアンのゲストホスト液晶を滴下
し、熱と圧力を加えながら、グランド電極8,9として
両面にITO透明電極がスパッタ蒸着された、分離基板
7を形成する25μm厚の第1のPETフィルム(東レ
製)をラミネートして、シアンの表示層5Cを形成し
た。
【0053】次に、第1のPETフィルム上に、5μm
の接着剤付きスペーサを混入したマゼンタのゲストホス
ト液晶を滴下し、熱と圧力を加えながら、分離基板6を
形成する2.5μm厚の第2のPETフィルムをラミネ
ートして、マゼンタの表示層5Mを形成した。
【0054】さらに、第2のPETフィルム上に、5μ
mの接着剤付きスペーサを混入したイエローのゲストホ
スト液晶を滴下し、熱と圧力を加えながら、電極3とし
てITO透明電極が蒸着された、基板1を構成する第2
の透明ガラス基板をラミネートして、イエローの表示層
5Yを形成し、表示素子のセルを完成した。
【0055】(実施例2)実施例1において、それぞれ
の色のゲストホスト液晶に、チオール系高分子前駆体N
OA65(ノーランド社製)15wt%を添加して、そ
れぞれの色のゲストホスト液晶を積層形成後、4mW/
cm2の強度の紫外光を10分間、照射して、それぞれ
PNLC構造の表示層5C,5M,5Yを形成した。
【0056】(実施例3)以下の方法によって、図6の
実施形態の反射型液晶表示素子を製造した。
【0057】実施例1で用いた、それぞれの色のゲスト
ホスト液晶を、PVA(和光純薬工業製)の10%水溶
液に重量比5対2の割合で混合し、7000rpmのホ
モジナイザーで攪拌して、それぞれの色のエマルジョン
を作製した。
【0058】電極4としてアルミニウムの反射電極をス
パッタ成膜した、基板2を構成する第1の透明ガラス基
板7059(コーニング社製)上に、水で2倍に希釈し
たシアンのエマルジョンをドクターブレードで塗布し、
乾燥させて、5μm厚のPDLC構造のシアンの表示層
5Cを形成した。
【0059】次に、得られたシアンの表示層5C上に、
グランド電極8としてITO透明電極をスパッタ蒸着し
た。次に、そのITO透明電極からなるグランド電極8
上に、水で2倍に希釈したマゼンタのエマルジョンをド
クターブレードで塗布し、乾燥させて、5μm厚のPD
LC構造のマゼンタの表示層5Mを積層形成した。
【0060】さらに、電極3としてITO透明電極が蒸
着された、基板1を構成する第2の透明ガラス基板上
に、水で2倍に希釈したイエローのエマルジョンをドク
ターブレードで塗布し、乾燥させて、5μm厚のPDL
C構造のイエローの表示層5Yを形成した。
【0061】そして、第1の透明ガラス基板上のマゼン
タの表示層5Mと、第2の透明ガラス基板上のイエロー
の表示層5Yとを圧着させて、表示素子のセルを完成し
た。
【0062】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、積
層する3層の表示層のそれぞれに対してパターニングさ
れた駆動電極や駆動回路を設けることなく、上下の基板
上の駆動電極と3層の表示層内のグランド電極とによっ
て、減法混色法による8色にわたる多色表示を行うこと
ができ、プロセスの低減や歩留まりの向上により、製造
コストを低減することができる。
【0063】さらに、3層の表示層内の2層と他の1層
との間に、べた状のグランド電極を形成するための薄い
透明基板を設けるだけで、それぞれの表示層の間にパタ
ーニングされた駆動電極を形成するための分厚い透明基
板や不透明な能動素子を設ける必要がないため、それぞ
れの表示層の間の間隔を狭くすることができるととも
に、開口率を大きくすることができ、視差を小さくする
ことができるとともに、明るい表示を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の反射型液晶表示素子の一実施形態を
示す図である。
【図2】各表示層のコレステリック液晶の相変化しきい
電界強度の関係の一例を示す図である。
【図3】一対の電極間に印加する駆動信号の態様の一例
を示す図である。
【図4】リフレッシュ電界とセレクト電界の組み合わせ
による各表示層の相変化の様子の一例を示す図である。
【図5】各色の表示状態の一例を示す図である。
【図6】この発明の反射型液晶表示素子の他の実施形態
を示す図である。
【図7】正の誘電異方性を有するコレステリック液晶の
相変化を示す図である。
【図8】正の誘電異方性を有するWhite−Tayl
or型ゲストホスト液晶の一定電界印加時のスイッチン
グ挙動を示す図である。
【図9】正の誘電異方性を有するWhite−Tayl
or型ゲストホスト液晶のパルス電界印加時のスイッチ
ング挙動を示す図である。
【図10】多色表示が可能な従来の反射型液晶表示素子
の例を示す図である。
【符号の説明】
1,2 基板 3,4 電極 5Y,5M,5C 表示層 6,7 分離基板 8,9 グランド電極 10Y,10M,10C スペーサ 11 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1347 G02F 1/133 G02F 1/137

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ電極を有し、少なくとも一方が透
    明の一対の基板間に、互いに異なる波長の光を吸収する
    二色性色素がコレステリック液晶に添加された3つ以上
    の表示層が、そのうちの2つ以上の表示層と他の表示層
    との間にグランド電極が介在した状態で積層され、か
    つ、前記グランド電極を介さない複数の表示層の間で、
    それぞれのコレステリック液晶の相変化しきい電界強度
    が異なることを特徴とする反射型液晶表示素子。
  2. 【請求項2】請求項1の反射型液晶表示素子において、 前記それぞれの表示層が、高分子を含むことを特徴とす
    る反射型液晶表示素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2の反射型液晶表示素子を
    駆動する方法において、 前記複数の表示層を挟む一方の基板上の電極と前記グラ
    ンド電極との間に、リフレッシュ期間およびセレクト期
    間と、その後の無電界の表示期間とによって構成され、
    そのリフレッシュ期間およびセレクト期間での電界強度
    ErおよびEsが、Er>Esの関係をもって、前記複
    数の表示層のコレステリック液晶の相変化しきい電界強
    度を境界とする複数段階の電界強度から選定された電界
    強度となる駆動信号を印加し、 前記他の表示層を挟む他方の基板上の電極と前記グラン
    ド電極との間に、リフレッシュ期間およびセレクト期間
    と、その後の無電界の表示期間とによって構成され、そ
    のリフレッシュ期間およびセレクト期間での電界強度E
    rおよびEsが、Er>Esの関係をもって、前記他の
    表示層のコレステリック液晶の相変化しきい電界強度を
    境界とする複数段階の電界強度から選定された電界強度
    となる駆動信号を印加することを特徴とする表示素子駆
    動方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2の反射型液晶表示素子を
    駆動する装置において、 前記複数の表示層を挟む一方の基板上の電極と前記グラ
    ンド電極との間に、リフレッシュ期間およびセレクト期
    間と、その後の無電界の表示期間とによって構成され、
    そのリフレッシュ期間およびセレクト期間での電界強度
    ErおよびEsが、Er>Esの関係をもって、前記複
    数の表示層のコレステリック液晶の相変化しきい電界強
    度を境界とする複数段階の電界強度から選定された電界
    強度となる駆動信号を印加し、 前記他の表示層を挟む他方の基板上の電極と前記グラン
    ド電極との間に、リフレッシュ期間およびセレクト期間
    と、その後の無電界の表示期間とによって構成され、そ
    のリフレッシュ期間およびセレクト期間での電界強度E
    rおよびEsが、Er>Esの関係をもって、前記他の
    表示層のコレステリック液晶の相変化しきい電界強度を
    境界とする複数段階の電界強度から選定された電界強度
    となる駆動信号を印加することを特徴とする表示素子駆
    動装置。
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