JP2000267063A - 表示素子およびその駆動方法 - Google Patents

表示素子およびその駆動方法

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JP2000267063A
JP2000267063A JP11070222A JP7022299A JP2000267063A JP 2000267063 A JP2000267063 A JP 2000267063A JP 11070222 A JP11070222 A JP 11070222A JP 7022299 A JP7022299 A JP 7022299A JP 2000267063 A JP2000267063 A JP 2000267063A
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Haruo Harada
陽雄 原田
Hiroshi Arisawa
宏 有沢
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる色を表示する副画素が平面状に配置さ
れ、これら副画素が表示する色光を空間混合することに
よってカラー表示を行う表示素子において、高精細、高
解像の表示素子を低コストで実現できるようにする。 【解決手段】 表示素子1は、基板2、3間に、それぞ
れレッド、グリーン、ブルーの色光を選択反射するコレ
ステリック液晶からなる表示体8A、8B、8Cを、駆
動単位内において平面状に配置するとともに、表示体8
A、8B、8Cを構成するコレステリック液晶のしきい
値電圧を互いに変える。駆動電極4、5間に、少なくと
も、リフレッシュ期間およびセレクト期間と、その後の
無電圧の表示期間とによって構成され、そのリフレッシ
ュ期間での電圧Vrおよびセレクト期間での電圧Vs
が、Vr>Vsの関係をもって上記のしきい値電圧を境
界とする7段階の電圧から選定された電圧となる駆動信
号を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー表示が可
能な表示素子と、その駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー表示が可能な表示素子として、調
光層とカラーフィルタを組み合わせたものが知られてい
る。図20に、この従来のカラー表示素子の一例を示
す。
【0003】この表示素子では、観察側の基板16の内
面に、それぞれR(赤)、G(緑)、B(青)の色光の
みを透過させるカラーフィルタ18A、18B、18C
を形成し、その内面に共通駆動電極19を設ける。非観
察側の基板17の内面には、それぞれカラーフィルタ1
8A、18B、18Cに対応させて、個別駆動電極20
A、20B、20Cを設ける。共通駆動電極19および
個別駆動電極20A、20B、20Cは、図示しない駆
動回路に接続する。
【0004】共通駆動電極19と個別駆動電極20A、
20B、20Cとの間には、これら電極間に印加される
電圧に応じて光透過量が変化する調光層21を設ける。
調光層21としては、TN(Twisted Nema
tic)方式、STN(Super Twisted
Nematic)方式、ECB(Electrical
ly Controlled Birefringen
ce)方式、GH(Guest Host)方式、FL
C(Ferroelectric Liquid Cr
ystal)方式などの液晶素子を用いることができ
る。
【0005】カラー表示を行う場合には、調光層21
の、それぞれカラーフィルタ18A、18B、18Cに
対応した領域を透過する光量を、それぞれ共通駆動電極
19と個別駆動電極20A、20B、20Cとの間に印
加する電圧によって制御し、R、G、Bの各色光の空間
的な混合によって、複数の色を表現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図20
に示した従来のカラー表示素子では、調光層21の、
R、G、Bのカラーフィルタ18A、18B、18Cに
対応する領域に対して、それぞれ個別に電圧を印加する
手段が必要になるため、表示画素あたり、3つの独立し
た個別駆動電極20A、20B、20Cと、それらを駆
動する個別の駆動回路が必要となる。
【0007】したがって、モノクロ表示素子、あるいは
異なる色の表示層が積層されたカラー表示素子のよう
に、一つの駆動単位が一つの表示画素になる表示素子に
比べて、同じ画素数の表示を行うために、3倍の電極と
駆動回路が必要となり、画素数の多い表示素子を低コス
トで実現することが難しいという問題がある。
【0008】また、上述した一つの駆動単位が一つの表
示画素になる表示素子に比べて、同じ画素サイズの表示
を行うために、3倍の電極パターニング精度、駆動IC
実装精度が必要となり、画素サイズの小さい表示素子を
低コストで実現することが難しいという問題がある。
【0009】さらに、能動素子などを設ける場合には、
上述した一つの駆動単位が一つの表示画素になる表示素
子に比べて、同じ画素サイズでは、能動素子による開口
率の低下が3倍になってしまうという問題もある。
【0010】一方、図21に示すように、図20に示し
たカラー表示素子から共通駆動電極19および個別駆動
電極20A、20B、20Cを分離して、駆動回路31
を有する別体の書き込み装置23を形成し、表示素子2
2の外部から、画像を書き込む構成にすることが考えら
れる。
【0011】しかしながら、この場合、上述した高精細
化、高解像度化の問題に加えて、表示素子22と書き込
み装置23の相対的な位置を正確に合わさないと、調光
層21の、R、G、Bのカラーフィルタ18A、18
B、18Cに対応する領域に、所望の電圧が印加され
ず、色ずれが発生して画像が劣化するという問題があ
る。
【0012】そこで、この発明は、異なる色を表示する
副画素が平面状に配置され、これら副画素が表示する色
光を空間混合することによってカラー表示を行う表示素
子において、高精細、高解像の表示素子を低コストで実
現できるとともに、外部から画像を書き込む場合には、
色ずれのない画像が容易に得られるようにすることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、表
示素子として、互いに異なるピーク波長の光を選択反射
するコレステリック液晶によって構成された複数の表示
体が、駆動単位内に平面状に配置されるとともに、前記
複数の表示体を構成するコレステリック液晶のしきい値
電圧が互いに異なるものとする。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の表示素子
において、前記複数の表示体を構成するコレステリック
液晶の、少なくとも一つが、二周波駆動コレステリック
液晶からなるものとする。
【0015】請求項3の発明では、請求項1の表示素子
を駆動する方法として、前記駆動単位内の複数の表示体
に、少なくとも、リフレッシュ期間およびセレクト期間
と、その後の無電圧の表示期間とによって構成され、そ
のリフレッシュ期間での電圧Vrおよびセレクト期間で
の電圧Vsが、Vr>Vsの関係をもつ駆動信号を印加
するものとする。
【0016】請求項4の発明では、請求項2の表示素子
を駆動する方法として、前記駆動単位内の複数の表示体
に、少なくとも、リフレッシュ期間、第1セレクト期間
および第2セレクト期間と、その後の無電圧の表示期間
とによって構成され、そのリフレッシュ期間での電圧V
rおよび第1セレクト期間での電圧Vs1が、Vr>V
s1の関係をもつとともに、少なくとも、第1セレクト
期間および第2セレクト期間での周波数が異なる駆動信
号を印加するものとする。
【0017】
【作用】上記のように構成した、この発明の表示素子お
よびその駆動方法においては、一つの駆動信号によっ
て、複数の表示体の表示状態を同時に、かつ別個に制御
することができる。したがって、駆動単位内に異なる色
を表示する副画素を平面状に配置した場合でも、所望の
表示色を選択することが可能となり、一つの駆動単位を
一つの表示画素とするカラー表示を実現することができ
る。さらに、外部の書き込み装置によって画像を書き込
む場合においても、書き込み装置と表示素子の相対的な
位置関係を気にすることなく、所望の表示色を選択する
ことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の表示素子の第
1の実施形態を示す。
【0019】この実施形態では、表示素子1は、図示し
ないスペーサで間隔が制御された、駆動電極4を内面に
形成した基板2と、駆動電極5を内面に形成した基板3
との間に、互いに異なるピーク波長の光を選択反射する
3つの表示体8A、8B、8Cからなる表示層9を、分
離隔壁6を介して形成し、非表示面側の基板3の裏面に
光吸収層7を設けたものとする。
【0020】基板2、3は、ガラスやシリコン、または
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエ
ーテルスルホン、ポリカーボネートなどの高分子フィル
ムにより形成し、少なくとも表示面側の基板2は、光透
過性を有する材料により形成する。基板2、3には必要
に応じて、その表面に、耐摩耗層、表示素子1内へのガ
スの混入を防止するバリア層などの公知の機能性膜を形
成してもよい。
【0021】駆動電極4、5は、NESA膜やITO膜
などにより形成し、少なくとも表示面側の駆動電極4
は、光透過性を有する材料により形成する。駆動電極
4、5には必要に応じて、その表面に、液晶配向膜、絶
縁膜などの公知の機能性膜を形成してもよい。
【0022】なお、この実施形態は、駆動電極4を基板
2の全面に形成し、駆動電極5を基板3に複数形成し
て、複数の表示画素を1次元的に配置した例であるが、
駆動電極4、5を互いに直交する方向に、それぞれスト
ライプ状に形成し、その2次元的に配置した駆動電極
4、5の交点を一つの表示画素とする、単純マトリック
ス駆動型の表示素子としてもよい。あるいは、駆動電極
4を共通電極として基板2の全面に形成し、駆動電極5
はTFT、MIMなどの能動素子を設けて2次元的に配
置した、アクティブマトリックス駆動型の表示素子とし
てもよい。
【0023】分離隔壁6は、ガラスやシリコン、または
ポリイミド、アクリル、メタクリルなどの高分子によ
り、フォトリソグラフィ法、スクリーン印刷、オフセッ
ト印刷などの印刷法、ディスペンサなどの描画法、ゼロ
グラフィ、熱転写、インクジェットなどのマーキング
法、凹凸板による型押し法、などによって形成する。
【0024】光吸収層7は、表示層9を透過した入射光
を吸収するものであれば、特に限定されるものではな
く、例えば、カーボンブラックなどの色素が含有された
高分子膜を用いることができる。なお、非表示面側の基
板3の裏面に光吸収層7を形成する代わりに、基板3の
内面あるいは駆動電極5上に光吸収層7を形成し、また
は基板3に光吸収性を持たせて光吸収層7を省略するこ
ともできる。
【0025】表示体8A、8B、8Cは、それぞれ少な
くとも低周波の電場変化に対して正の誘電異方性を有
し、互いに異なるピーク波長の光を選択反射するコレス
テリック液晶(カイラルネマチック液晶およびカイラル
スメクチック液晶を含む)によって形成する。表示体8
A、8B、8Cとして、コレステリック液晶と高分子の
複合体、コレステリック液晶と色素の混合材料などを用
いることもできる。
【0026】コレステリック液晶としては、ステロイド
系コレステロール誘導体、あるいは不斉炭素を有するシ
ッフ塩基系、アゾ系、エステル系、ビフェニル系などの
カイラル物質、あるいは、これらのカイラル物質を、シ
ッフ塩基系、アゾ系、アゾキシ系、エタン系、ビフェニ
ル系、ターフェニル系、シクロヘキシルカルボン酸エス
テル系、フェニルシクロヘキサン系、安息香酸エステル
系、ピリミジン系、ジオキサン系、トラン系、シクロヘ
キシルシクロヘキサンエステル系、アルケニル系などの
ネマチック液晶、またはこれらの混合物に添加した材料
を用いることができる。
【0027】なお、表示体8A、8B、8Cのいずれか
を二周波駆動コレステリック液晶とする場合には、例え
ば、分子短軸方向に極性基を有する3環以上の構造を持
ち、駆動周波数によって誘電異方性が大きく変化するネ
マチック液晶を用いて、コレステリック液晶を形成す
る。
【0028】表示体8A、8B、8Cが反射する光のピ
ーク波長は、例えば、表示体8A、8B、8Cを構成す
るコレステリック液晶の螺旋ピッチによって制御する。
コレステリック液晶の螺旋ピッチは、カイラル物質の化
学構造や、カイラル物質のネマチック液晶に対する添加
割合によって調整することができる。
【0029】表示体8A、8B、8Cを構成するコレス
テリック液晶のしきい値電圧は、コレステリック液晶の
誘電異方性、弾性率および螺旋ピッチによって制御す
る。さらに、表示体8A、8B、8Cをコレステリック
液晶と高分子の複合体で構成する場合には、高分子への
分圧や、高分子とコレステリック液晶の界面でのアンカ
リングを左右する、高分子の誘電率、高分子とコレステ
リック液晶の混合割合、相分離プロセスなどによって、
しきい値電圧を制御することもできる。
【0030】図2に、この発明の表示素子の第2の実施
形態を示す。
【0031】この実施形態では、表示体8A、8B、8
Cとして、コレステリック液晶が高分子のマトリックス
10中にドロップレット分散されたPDLC(Poly
mer Dispersed Liquid Crys
tal)構造を用いる。PDLC構造を用いることによ
って、表示体8A、8B、8Cを構成するコレステリッ
ク液晶同士が混ざり合うことが無くなり、分離隔壁6を
省略することができる。
【0032】PDLC構造は、エマルジョン法、PIP
S法、TIPS法、SIPS法など、公知の方法によっ
て形成することができ、表示体8A、8B、8Cを、そ
れぞれ印刷法などを用いて、順番に形成していく。
【0033】一方、図3に示す第3の実施形態のよう
に、あらかじめ表示体8A、8B、8Cを、それぞれコ
レステリック液晶が高分子膜11内に閉じ込められたマ
イクロカプセルにしておき、全ての表示体をバインダ1
2とともに混合した後、平面状に配置するように塗布形
成していくこともできる。
【0034】マイクロカプセルは、相分離(コアセルベ
ーション)法、界面重合法、液中乾燥法、in sit
u重合法など、公知の方法によって形成することがで
き、異なる表示体8A、8B、8Cが表示層9の厚み方
向に重なり合わないように、ふるい、電気泳動などによ
りフィルタリングして、マイクロカプセルの直径を表示
層9の厚みの1/2以上に揃えておくことが好ましい。
【0035】第1〜第3の実施形態は、基板2、3の内
面に駆動電極4、5を設け、その駆動電極4、5を駆動
回路に接続することによって、表示層9に所望の電場を
印加する構成であるが、この発明の表示素子は、図4に
示す第4の実施形態のように、表示素子1内に駆動電極
を具備せず、書き込み電極14、15および駆動回路3
1を有する別体の書き込み装置13によって、外部から
表示層9に電場を印加する構成にすることもできる。
【0036】次に、この発明の駆動方法について示す。
【0037】正の誘電異方性を有するコレステリック液
晶は、図18(A)に示すように、螺旋軸がセル表面に
垂直になり、入射光に対して選択反射現象を起こすプレ
ーナー、同図(B)に示すように、螺旋軸がほぼセル表
面に平行になり、入射光を少し前方散乱させながら透過
させるフォーカルコニック、および同図(C)に示すよ
うに、螺旋構造がほどけて液晶ダイレクタが電界方向を
向き、入射光をほぼ完全に透過させるホメオトロピッ
ク、の3つの状態を示す。
【0038】上記3つの状態のうち、プレーナーとフォ
ーカルコニックは、無電場で双安定に存在することがで
きる。したがって、コレステリック液晶の配向状態は、
電場に対して一義的に決まらず、プレーナーが初期状態
の場合には、印加電圧の増加に伴って、プレーナー、フ
ォーカルコニック、ホメオトロピックの順に変化し、フ
ォーカルコニックが初期状態の場合には、印加電圧の増
加に伴って、フォーカルコニック、ホメオトロピックの
順に変化する。
【0039】一方、電場を急激にゼロにした場合には、
プレーナーとフォーカルコニックはそのままの状態を維
持し、ホメオトロピックはプレーナーに変化する。
【0040】したがって、パルス信号を印加した直後の
コレステリック液晶層は、図19に示すような電気光学
応答を示し、印加されたパルス信号の電圧が、Vfh,
90以上のときには、ホメオトロピックからプレーナー
に変化した選択反射状態となり、Vpf,10とVf
h,10の間のときには、フォーカルコニックによる透
過状態となり、Vpf,90以下のときには、パルス信
号印加前の状態を継続した状態、すなわちプレーナーに
よる選択反射状態またはフォーカルコニックによる透過
状態となる。
【0041】ただし、図中、縦軸は正規化反射率であ
り、最大反射率を100、最小反射率を0として、正規
化している。また、反射率の変化には遷移領域が存在す
るため、正規化反射率が90以上の場合を選択反射状
態、正規化反射率が10以下の場合を透過状態と定義
し、プレーナーとフォーカルコニックのしきい値電圧
を、遷移領域の前後に対して、それぞれVpf,90、
Vpf,10とし、フォーカルコニックとホメオトロピ
ックのしきい値電圧を、遷移領域の前後に対して、それ
ぞれVfh,10、Vfh,90とする。
【0042】図5に、図1に示した表示素子の等価回路
を示す。図中、REは駆動電極4、5の抵抗値、CA、C
B、CCおよびRA、RB、RCは、それぞれ表示体8A、
8B、8Cの静電容量および抵抗値を示す。
【0043】このように、この発明の表示素子1の駆動
電極4、5間に電圧Vが印加された場合、表示体8A、
8B、8Cには、駆動電極4、5での電圧ドロップVE
を差し引いた電圧VLが、同時に印加されることにな
り、この電場に対して、表示体8A、8B、8Cが、そ
れぞれ電気光学応答を示す。図2〜図4に示した表示素
子でも、原理は同じである。
【0044】図6に、各表示体8A、8B、8Cを構成
するコレステリック液晶として二周波駆動コレステリッ
ク液晶ではないものを用いた表示素子の、駆動電極4、
5間に印加される電圧Vに対する、各表示体8A、8
B、8Cの電気光学応答を示す。
【0045】この場合の表示素子は、3つの表示体8
A、8B、8Cの、選択反射状態と透過状態の間の遷移
領域が、同じ印加電圧で存在しないように構成する。し
きい値電圧が最も大きい表示体を8A、中間の表示体を
8B、最も小さい表示体を8Cとした場合、電圧Va、
Vb、Vc、Vd、Ve、Vf、Vgを、 Va:8CのVpf,90以下の電圧、 Vb:8CのVpf,10と8BのVpf,90との間
の電圧 Vc:8BのVpf,10と8AのVpf,90との間
の電圧、 Vd:8AのVpf,10と8CのVfh,10との間
の電圧、 Ve:8CのVfh,90と8BのVfh,10との間
の電圧、 Vf:8BのVfh,90と8AのVfh,10との間
の電圧、 Vg:8AのVfh,90以上の電圧、 とする。
【0046】そして、駆動回路によって、図7に示すよ
うな、少なくとも、リフレッシュ期間Trおよびセレク
ト期間Tsと、その後の無電圧の表示期間Tdとによっ
て構成され、そのリフレッシュ期間Trでの電圧Vrお
よびセレクト期間Tsでの電圧Vsが、Vr>Vsの関
係をもって、入力画像データに基づいて、上記の7段階
の電圧Va〜Vgから選定された電圧となる駆動信号
を、駆動電極4、5間に印加する。
【0047】図8は、この場合のリフレッシュ電圧Vr
とセレクト電圧Vsとの組み合わせによる、表示体8
A、8B、8Cの配向状態を示したもので、「p」はプ
レーナーによる選択反射状態、「f」はフォーカルコニ
ックによる透過状態、「?」は駆動信号の印加前の状態
に依存する未確定状態、をそれぞれ表し、表示体8C、
8Bおよび8Aの順に示している。
【0048】これから明らかなように、上記の表示素子
および駆動方法によれば、(1)8A、8Bおよび8C
の3層全てがプレーナーの状態、(2)8A、8Bおよ
び8Cの3層全てがフォーカルコニックの状態、(3)
8Aがプレーナー、8Bと8Cがフォーカルコニックの
状態、(4)8Bがプレーナー、8Aと8Cがフォーカ
ルコニックの状態、(5)8Cがプレーナー、8Aと8
Bがフォーカルコニックの状態、(6)8Aと8Bがプ
レーナー、8Cがフォーカルコニックの状態、(7)8
Bと8Cがプレーナー、8Aがフォーカルコニックの状
態、の7種類の配向状態が得られる。
【0049】したがって、例えば、表示体8Aをブルー
の色光、表示体8Bをグリーンの色光、表示体8Cをレ
ッドの色光、をそれぞれ選択反射するように構成した場
合には、図9に示すように(同図中の「T」は、対応す
る表示体がフォーカルコニックによる透過状態であるこ
とを示す)、(1)Vr=Vg、Vs=Vaの駆動信号
によって、B、G、Rの色光の空間混合によるホワイト
(W)が表示される状態、(2)例えば、Vr=Ve、
Vs=Vcの駆動信号によって、ブラック(Bk)が表
示される状態、(3)例えば、Vr=Vg、Vs=Vc
の駆動信号によって、ブルー(B)が表示される状態、
(4)Vr=Vf、Vs=Vbの駆動信号によって、グ
リーン(G)が表示される状態、(5)例えば、Vr=
Ve、Vs=Vaの駆動信号によって、レッド(R)が
表示される状態、(6)Vr=Vg、Vs=Vbの駆動
信号によって、B、Gの色光の空間混合によるシアン
(C)が表示される状態、(7)Vr=Vf、Vs=V
aの駆動信号によって、G、Rの色光の空間混合による
イエロー(Y)が表示される状態、の7つの表示状態を
取りうるようになり、駆動単位を一つの表示画素とし
て、ホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、レッド、
シアンおよびイエローの7色を表示することができる。
【0050】ここで、上記の例のようにブラックを表示
させる駆動信号が電圧Vdを含まない場合には、表示体
8CのVfh,10が表示体8AのVpf,10より高
い値になっていてもよい。
【0051】図10に、表示体8Cをクロスオーバー周
波数fcの二周波駆動コレステリック液晶で構成した表
示素子の、駆動電極4、5間に印加される電圧Vに対す
る、各表示体8A、8B、8Cの電気光学応答を示す。
同図(A)は、fcより低い周波数faの駆動信号に対
する、同図(B)は、fc近傍の周波数fbの駆動信号
に対する、それぞれ電気光学応答を示す。周波数faは
直流を含む。
【0052】周波数faの駆動信号に対して、この表示
素子は、3つの表示体8A、8B、8Cの、選択反射状
態と透過状態の間の遷移領域が、同じ印加電圧で存在し
ないように構成する。
【0053】しきい値電圧が最も大きい表示体を8A、
中間の表示体を8B、最も小さい表示体を8Cとした場
合、電圧Va、Vb、Vc、Vd、Ve、Vf、Vg
を、 Va:8CのVpf,90以下の電圧、 Vb:8CのVpf,10と8BのVpf,90との間
の電圧、 Vc:8BのVpf,10と8AのVpf,90との間
の電圧、 Vd:8AのVpf,10と8CのVfh,10との間
の電圧、 Ve:8CのVfh,90と8BのVfh,10との間
の電圧、 Vf:8BのVfh,90と8AのVfh,10との間
の電圧、 Vg:8AのVfh,90以上の電圧、 とする。
【0054】一方、周波数fbの駆動信号に対して、こ
の表示素子は、少なくとも表示体8A、8Bの、プレー
ナーからフォーカルコニックへの配向変化に伴う選択反
射状態と透過状態の間の遷移領域が、同じ電圧で存在し
ないとともに、表示体8Cが配向変化を生じない不感帯
の上限電圧Vpf,90が、表示体8BのVpf,10
以上になるように構成する。
【0055】電圧Vh、Viを、 Vh:8BのVpf,90以下の電圧、 Vi:8Cの不感帯で、かつ8BのVpf,10と8C
のVpf,90との間の電圧、 とする。
【0056】なお、図10(B)は、表示体8Cの誘電
異方性が正になるfb<fcの場合で、fb=fcの場
合には、表示体8Cの誘電異方性が無くなって、全ての
印加電圧領域が不感帯になり、表示体8Cの誘電異方性
が負になるfb>fcの場合には、図10(B)に示す
fb<fcの場合とは逆に、フォーカルコニックからプ
レーナーへの配向変化が不感帯の上限で生じる。
【0057】そして、駆動回路によって、図11に示す
ような、少なくとも、それぞれ周波数faのリフレッシ
ュ期間Trおよび第1セレクト期間Ts1と、周波数f
bの第2セレクト期間Ts2と、その後の無電圧の表示
期間Tdとによって構成され、そのリフレッシュ期間T
rでの電圧Vrおよび第1セレクト期間Ts1での電圧
Vs1が、Vr>Vs1の関係をもって、入力画像デー
タに基づいて、上記の周波数faにおける7段階の電圧
Va〜Vgから選定された電圧となるとともに、第2セ
レクト期間Ts2での電圧Vs2が、入力画像データに
基づいて、上記の周波数fbにおける2段階の電圧V
h、Viから選定された電圧となる駆動信号を、駆動電
極4、5間に印加する。
【0058】図12は、この場合のリフレッシュ電圧V
r、第1セレクト電圧Vs1および第2セレクト電圧V
s2の組み合わせによる、表示体8A、8B、8Cの配
向状態を示したもので、「p」はプレーナーによる選択
反射状態、「f」はフォーカルコニックによる透過状
態、「?」は駆動信号の印加前の状態に依存する未確定
状態、をそれぞれ表し、表示体8C、8Bおよび8Aの
順に示している。
【0059】これから明らかなように、上記の表示素子
および駆動方法によれば、(1)8A、8Bおよび8C
の3層全てがプレーナーの状態、(2)8A、8Bおよ
び8Cの3層全てがフォーカルコニックの状態、(3)
8Aがプレーナー、8Bと8Cがフォーカルコニックの
状態、(4)8Bがプレーナー、8Aと8Cがフォーカ
ルコニックの状態、(5)8Cがプレーナー、8Aと8
Bがフォーカルコニックの状態、(6)8Aと8Bがプ
レーナー、8Cがフォーカルコニックの状態、(7)8
Bと8Cがプレーナー、8Aがフォーカルコニックの状
態、(8)8Aと8Cがプレーナー、8Bがフォーカル
コニックの状態、の8種類の配向状態が得られる。
【0060】したがって、例えば、表示体8Aをブルー
の色光、表示体8Bをグリーンの色光、表示体8Cをレ
ッドの色光、をそれぞれ選択反射するように構成した場
合には、図13に示すように(同図中の「T」は、対応
する表示体がフォーカルコニックによる透過状態である
ことを示す)、(1)Vr=Vg、Vs1=Va、Vs
2=Vhの駆動信号によって、B、G、Rの色光の空間
混合によるホワイト(W)が表示される状態、(2)例
えば、Vr=Ve、Vs1=Vc、Vs2=Vhの駆動
信号によって、ブラック(Bk)が表示される状態、
(3)例えば、Vr=Vg、Vs1=Vc、Vs2=V
hの駆動信号によって、ブルー(B)が表示される状
態、(4)Vr=Vf、Vs1=Vb、Vs2=Vhの
駆動信号によって、グリーン(G)が表示される状態、
(5)例えば、Vr=Ve、Vs1=Va、Vs2=V
hの駆動信号によって、レッド(R)が表示される状
態、(6)Vr=Vg、Vs1=Vb、Vs2=Vhの
駆動信号によって、B、Gの色光の空間混合によるシア
ン(C)が表示される状態、(7)Vr=Vf、Vs1
=Va、Vs2=Vhの駆動信号によって、G、Rの色
光の空間混合によるイエロー(Y)が表示される状態、
(8)Vr=Vg、Vs1=Va、Vs2=Viの駆動
信号によって、B、Rの色光の空間混合によるマゼンタ
(M)が表示される状態、の8つの表示状態を取りうる
ようになり、駆動単位を一つの表示画素として、ホワイ
ト、ブラック、ブルー、グリーン、レッド、シアン、イ
エローおよびマゼンタの8色を表示することができる。
【0061】ここで、上記の例のようにブラックを表示
させる駆動信号が電圧Vdを含まない場合には、表示体
8CのVfh,10が表示体8AのVpf,10より高
い値になっていてもよい。
【0062】なお、各表示体の反射光のピーク波長、し
きい値電圧の大小は、上記の例に限らず、任意に構成す
ることができる。
【0063】また、この発明では、しきい値電圧および
反射光のピーク波長が異なる複数のコレステリック液晶
表示体が、駆動単位内に、それぞれ少なくとも一つ配置
されていればよく、駆動単位内での、それぞれの表示体
の配置数、配置割合は、上記の例に限らず、任意に構成
することができる。
【0064】特に、図4に示した第4の実施形態のよう
に、表示素子1内に駆動電極を具備せず、別体の書き込
み装置13によって外部から表示層9に電場を印加する
場合には、駆動単位内に各表示体ができるだけ多く配置
されるように構成することが好ましい。それによって、
表示素子1と外部の書き込み装置13の相対的な位置関
係が変化しても、駆動単位内に含まれる各表示体の面積
がばらつかず、色ずれを低減することができる。
【0065】(実施例1)イエローの副画素を構成する
材料として、ネマチック液晶(メルク社製ZLI438
9)を71.2wt%、カイラル剤1(メルク社製CB
15)を14.4wt%、カイラル剤2(メルク社製C
E2)を14.4wt%の割合で混合したコレステリッ
ク液晶に、高分子前駆体(ノーランド社製NOA65)
を15.0wt%の割合で添加した。
【0066】ブルーの副画素を構成する材料として、ネ
マチック液晶1(メルク社製ZLI4389)を12.
8wt%、ネマチック液晶2(メルク社製MLC203
8)を51.0wt%、カイラル剤1(メルク社製CB
15)を18.1wt%、カイラル剤2(メルク社製C
E2)を18.1wt%の割合で混合したコレステリッ
ク液晶に、高分子前駆体(ノーランド社製NOA65)
を15.0wt%の割合で添加した。
【0067】ITO透明電極をスパッタ蒸着した1.1
mm厚のガラス基板(コーニング社製7059)に、5
μm径の球状スペーサ(積水ファインケミカル社製ミク
ロパールSP−205)を湿式散布した。もう一方の、
ITO透明電極をスパッタ蒸着した1.1mm厚のガラ
ス基板(コーニング社製7059)に、裏面にブラック
樹脂(日本化薬社製BKR105)の光吸収層をスピン
コートした後、UV硬化型樹脂シール剤(スリーボンド
社製3025G)を、両端開放シール、およびシールと
平行の基板中央隔壁になるようにディスペンサ描画し
た。2枚の基板を重ね合わせ、加圧しながら、50mW
/cm2(365nm)のUV光を80秒照射して、一
対の電極間に、隔てられた2つの領域を有する空セルを
作製した。
【0068】80℃のホットプレート上で、空セルの2
つの領域に、それぞれイエローの混合溶液およびブルー
の混合溶液を毛管注入し、表示面側から、50mW/c
2(365nm)のUV光を30秒照射して、図14
に示す表示素子を得た。
【0069】得られたカラー表示素子の駆動電極を、任
意波形発生器で制御された電源装置に接続し、50Hz
の交流リフレッシュ信号を250m秒、50Hzの交流
セレクト信号を250m秒、印加した。イエローおよび
ブルーの副画素の表示状態を、積分球型分光測色計を用
いて測定した。
【0070】図15に、リフレッシュ電圧70V、セレ
クト電圧0Vを印加し、2つの副画素がいずれも選択反
射状態になった時の、それぞれの反射スペクトルを示
し、図16に、70Vのリフレッシュ電圧を印加した
後、任意のセレクト電圧を印加した場合の、それぞれの
反射率変化を示す。
【0071】図16の測定結果に基づき、例えば、図1
7に示す駆動信号を印加することによって、一つの表示
画素で、イエロー、ブルー、ブラック、およびイエロー
とブルーの色光を空間混合したホワイトの、4色を表示
できることを確認した。
【0072】(実施例2)レッドの副画素を構成するコ
レステリック液晶として、ネマチック液晶(メルク社製
ZLI4389)を74.0wt%、カイラル剤1(メ
ルク社製CB15)を13.0wt%、カイラル剤2
(メルク社製CE2)を13.0wt%の割合で混合し
た。
【0073】グリーンの副画素を構成するコレステリッ
ク液晶として、ネマチック液晶1(メルク社製ZLI4
389)を27.2wt%、ネマチック液晶2(メルク
社製MLC2038)を40.8wt%、カイラル剤1
(メルク社製CB15)を16.0wt%、カイラル剤
2(メルク社製CE2)を16.0wt%の割合で混合
した。
【0074】ブルーの副画素を構成するコレステリック
液晶として、ネマチック液晶1(メルク社製ZLI43
89)を12.8wt%、ネマチック液晶2(メルク社
製MLC2038)を51.2wt%、カイラル剤1
(メルク社製CB15)を18.0wt%、カイラル剤
2(メルク社製CE2)を18.0wt%の割合で混合
した。
【0075】PVA(和光純薬工業社製1000)の1
0wt%水溶液に、各コレステリック液晶を、それぞれ
1:2.5の割合で混合し、ホモジナイザーを用いて1
0000rpmで10分間攪拌して、それぞれレッド、
グリーンおよびブルーのエマルジョンを作製した。
【0076】粘度を調整したレッドのエマルジョンを、
ITO透明電極をスパッタ蒸着した125μm厚のPE
Tフィルム(東レ社製ハイビーム)上に、スクリーン印
刷機を用いてパターン塗布し、70℃で10分間乾燥さ
せて、約20μm厚のPDLC構造のレッド副画素を形
成した。
【0077】同様の方法で、3色の副画素がストライプ
状に配置されるように、グリーンおよびブルーの副画素
を塗布形成し、ITO透明電極をスパッタ蒸着した12
5μm厚のPETフィルム(東レ社製ハイビーム)を、
ラミネータを用いて密着させて、表示素子を得た。
【0078】(実施例3)レッドの副画素を構成するコ
レステリック液晶として、ネマチック液晶(メルク社製
ZLI4389)を74.0wt%、カイラル剤1(メ
ルク社製CB15)を13.0wt%、カイラル剤2
(メルク社製CE2)を13.0wt%の割合で混合し
た。
【0079】グリーンの副画素を構成するコレステリッ
ク液晶として、ネマチック液晶1(メルク社製ZLI4
389)を27.2wt%、ネマチック液晶2(メルク
社製MLC2038)を40.8wt%、カイラル剤1
(メルク社製CB15)を16.0wt%、カイラル剤
2(メルク社製CE2)を16.0wt%の割合で混合
した。
【0080】ブルーの副画素を構成するコレステリック
液晶として、ネマチック液晶1(メルク社製ZLI43
89)を12.8wt%、ネマチック液晶2(メルク社
製MLC2038)を51.2wt%、カイラル剤1
(メルク社製CB15)を18.0wt%、カイラル剤
2(メルク社製CE2)を18.0wt%の割合で混合
した。
【0081】50℃のホットプレート上で、ゼラチンの
8wt%水溶液に、各コレステリック液晶を、それぞれ
1:2の割合で混合し、ホモジナイザーを用いて400
0rpmで10分間攪拌した。さらに、低速で攪拌しな
がら、アラビアゴムの8wt%水溶液を、ゼラチン水溶
液と同量添加した。
【0082】50℃の蒸留水で希釈した後、10wt%
の酢酸を滴下してpHを4に調整し、コアセルベート析
出させた。
【0083】混合溶液の温度を、0.3℃/分の速度で
5℃まで降下させ、さらに、硬膜剤として37wt%の
ホルマリンを添加した後、10wt%の水酸化ナトリウ
ムを滴下して、pHを9に調整し、膜を硬化させた。
【0084】ろ過、およびイソプロピルアルコールによ
る洗浄を行った後、自然乾燥させて、それぞれレッド、
グリーンおよびブルーの副画素を構成するマイクロカプ
セルを得た。
【0085】それぞれのマイクロカプセルを、メッシュ
サイズ38μmおよび45μmのステンレス製ふるいを
用いて、約40μm径にフィルタリングした後、PVA
水溶液のバインダに同量ずつ混合し、低速で攪拌分散さ
せた。
【0086】得られた分散液を、50μm厚のPETフ
ィルム(東レ社製ルミラー)に、約50μmギャップの
ドクターブレードを用いて塗布し、70℃で10分間乾
燥させた。さらに、50μm厚のPETフィルム(東レ
社製ルミラー)を、ラミネータを用いて密着させて、外
部書き込み型の表示素子を得た。
【0087】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、異
なる色を表示する副画素が平面状に配置され、これら副
画素が表示する色光を空間混合することによってカラー
表示を行う表示素子において、一つの駆動信号によっ
て、副画素の表示状態を個別に制御することが可能とな
り、一つの駆動単位を一つの表示画素とするカラー表示
を行うことができるので、従来の、副画素に等しい数の
駆動単位を一つの表示画素とする表示素子に比べて、高
精細、高解像の表示素子を簡易に実現することができ
る。
【0088】さらに、外部の書き込み装置によって画像
を書き込む場合には、書き込み装置と表示素子の相対的
な位置ずれに起因する表示色のずれが低減されるため、
書き込み装置と表示素子の厳密な位置合わせが不要にな
り、簡易に画像を書き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の表示素子を示す図である。
【図2】第2の実施形態の表示素子を示す図である。
【図3】第3の実施形態の表示素子を示す図である。
【図4】第4の実施形態の表示素子と外部の書き込み装
置を示す図である。
【図5】この発明の表示素子の等価回路を示す図であ
る。
【図6】二周波駆動コレステリック液晶を用いない実施
形態の表示素子の電気光学応答を示す図である。
【図7】図6の電気光学応答の表示素子に対する駆動信
号を示す図である。
【図8】図6の電気光学応答の表示素子の配向状態を示
す図である。
【図9】図6の電気光学応答の表示素子の表示状態を示
す図である。
【図10】二周波駆動コレステリック液晶を用いる実施
形態の表示素子の電気光学応答を示す図である。
【図11】図10の電気光学応答の表示素子に対する駆
動信号を示す図である。
【図12】図10の電気光学応答の表示素子の配向状態
を示す図である。
【図13】図10の電気光学応答の表示素子の表示状態
を示す図である。
【図14】実施例1の表示素子を示す図である。
【図15】実施例1の表示素子の反射スペクトルを示す
図である。
【図16】実施例1の表示素子のセレクト電圧に対する
反射率変化を示す図である。
【図17】実施例1の表示素子を4色で表示する場合の
駆動信号の例を示す図である。
【図18】正の誘電異方性を有するコレステリック液晶
の配向変化を示す図である。
【図19】正の誘電異方性を有するコレステリック液晶
の電気光学応答を示す図である。
【図20】従来の表示素子の一例を示す図である。
【図21】考えられる外部書き込み型の表示素子を示す
図である。
【符号の説明】
1…表示素子 2,3…基板 4,5…駆動電極 6…分離隔壁 7…光吸収層 8A、8B、8C…表示体 9…表示層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA03 GA03 GA10 GA13 GA17 HA08 HA14 JA06 KA25 KA30 MA03 2H093 NA17 NA64 NC34 NC38 ND17 ND54 NE06 NF06 NH12 NH15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なるピーク波長の光を選択反射す
    るコレステリック液晶によって構成された複数の表示体
    が、駆動単位内に平面状に配置されるとともに、前記複
    数の表示体を構成するコレステリック液晶のしきい値電
    圧が互いに異なることを特徴とする表示素子。
  2. 【請求項2】請求項1の表示素子において、 前記複数の表示体を構成するコレステリック液晶の、少
    なくとも一つが、二周波駆動コレステリック液晶からな
    ることを特徴とする表示素子。
  3. 【請求項3】請求項1の表示素子を駆動する方法におい
    て、 前記駆動単位内の複数の表示体に、少なくとも、リフレ
    ッシュ期間およびセレクト期間と、その後の無電圧の表
    示期間とによって構成され、そのリフレッシュ期間での
    電圧Vrおよびセレクト期間での電圧Vsが、Vr>V
    sの関係をもつ駆動信号を印加することを特徴とする駆
    動方法。
  4. 【請求項4】請求項2の表示素子を駆動する方法におい
    て、 前記駆動単位内の複数の表示体に、少なくとも、リフレ
    ッシュ期間、第1セレクト期間および第2セレクト期間
    と、その後の無電圧の表示期間とによって構成され、そ
    のリフレッシュ期間での電圧Vrおよび第1セレクト期
    間での電圧Vs1が、Vr>Vs1の関係をもつととも
    に、少なくとも、第1セレクト期間および第2セレクト
    期間での周波数が異なる駆動信号を印加することを特徴
    とする駆動方法。
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