JP2000206558A - 表示記憶媒体、画像書き込み方法および画像書き込み装置 - Google Patents

表示記憶媒体、画像書き込み方法および画像書き込み装置

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JP2000206558A
JP2000206558A JP11007733A JP773399A JP2000206558A JP 2000206558 A JP2000206558 A JP 2000206558A JP 11007733 A JP11007733 A JP 11007733A JP 773399 A JP773399 A JP 773399A JP 2000206558 A JP2000206558 A JP 2000206558A
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陽雄 原田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 無電源でのメモリ性を有し、外部装置によっ
て短時間で画像を書き換えることができ、しかも一画素
内で、ホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、レッ
ド、シアン、イエローおよびマゼンタの8色を表示でき
るようにする。 【解決手段】 表示層8A、8B、8Cの全体に印加さ
れる電圧に対して、それぞれのコレステリック液晶のし
きい値電圧を変え、かつ少なくとも一つの表示層は二周
波駆動コレステリック液晶によって構成する。リフレッ
シュ期間、第1セレクト期間および第2セレクト期間
と、その後の無電圧の表示期間とからなり、リフレッシ
ュ期間での電圧Vrと第1セレクト期間での電圧Vs1
が、Vr>Vs1の関係をもって上記のしきい値電圧を
境界とする7段階の電圧から選定された電圧となり、か
つ少なくとも第1セレクト期間と第2セレクト期間での
周波数が異なる書き込み信号を電極10、11間に印加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像(文字や図
形などの情報を含む)を表示し、かつその表示状態を記
憶する表示記憶媒体と、この表示記憶媒体に画像を書き
込む方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙パルプの原料である森林資源の破壊
や、ごみの廃却、焼却による環境汚染などから、オフィ
スを中心とする紙の大量消費が問題になっている。しか
しながら、パーソナルコンピュータの普及や、インター
ネットを始めとする情報化社会の発達により、電子情報
の一時的な閲覧を目的とする、いわゆる短寿命文書とし
ての紙の消費は、益々増加する傾向にあり、紙に代わる
書き換え可能な表示記憶媒体の実現が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで出願人は先に、
特願平9−317049号(平成9年11月18日、出
願)によって、無電源でのメモリ性を有し、外部装置に
よって短時間で画像を書き換えることができる、フルカ
ラー表示可能な表示記憶媒体と、その画像書き込み方法
および画像書き込み装置を提案した。
【0004】この先願の発明では、表示記憶媒体とし
て、一対の基板間に、それぞれブルー、グリーン、レッ
ドの色光を選択反射し、図14に示すように、外部から
印加される書き込み信号に対して、互いにしきい値電圧
が異なるコレステリック液晶からなる表示層13A、1
3B、13Cを積層する。画像書き込み装置は、表示記
憶媒体と別体に形成し、表示記憶媒体を挟持する一対の
書き込み電極と駆動回路を設ける。
【0005】そして、図15に示すように、リフレッシ
ュ期間Trおよびセレクト期間Tsと、その後の無電圧
の表示期間Tdとによって構成され、リフレッシュ期間
Trおよびセレクト期間Tsでの印加電圧VrおよびV
sが、Vr>Vsの関係をもって、各表示層のコレステ
リック液晶のしきい値電圧を境界とする7段階の電圧か
ら選定された電圧となる書き込み信号を一対の書き込み
電極間に印加して、画像を表示する。
【0006】しかしながら、この先願の発明の表示記憶
媒体と、その画像書き込み方法および画像書き込み装置
では、図16に示すように(同図中の「p」はプレーナ
ー組織による選択反射状態、「f」はフォーカルコニッ
ク組織による透過状態、をそれぞれ表し、図14のよう
な特性の表示層13C、13B、13Aの順に示してい
る)、上記のリフレッシュ電圧Vrおよびセレクト電圧
Vsによって取り得る各表示層の配向状態の組み合わせ
は7種類であり、ホワイト、ブラック、ブルー、グリー
ンおよびレッドの5色と、各表示層のコレステリック液
晶のしきい値電圧の大小によって決まる、シアン、イエ
ローおよびマゼンタの3つの2次色のうちの2つ、の合
計7色しか表示することができない。したがって、シア
ン、イエローおよびマゼンタの3つの2次色のうち、表
示できない1色に関しては、1次色であるブルー、グリ
ーンおよびレッドの並置混色で表現しなくてはならず、
色再現域(色再現範囲)が狭くなってしまうという欠点
がある。
【0007】そこで、この発明は、無電源でのメモリ性
を有し、外部装置によって短時間で画像を書き換えるこ
とができる、フルカラー表示可能な表示記憶媒体と、そ
の画像書き込み方法および画像書き込み装置において、
一画素内で、ホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、
レッド、シアン、イエローおよびマゼンタの8色を表示
できるようにし、色再現域を拡大することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、表
示記憶媒体として、少なくとも、それぞれ可視光中の互
いに異なる色光を選択反射するコレステリック液晶によ
って構成された複数の表示層が積層されるとともに、そ
の複数の表示層に外部から印加される電圧に対して、そ
の複数の表示層のコレステリック液晶のしきい値電圧が
異なる表示記憶媒体において、少なくとも前記複数の表
示層の一つが、二周波駆動コレステリック液晶によって
構成されたものとする。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の表示記憶
媒体に画像を書き込む方法として、前記複数の表示層の
外部から、少なくとも、リフレッシュ期間、第1セレク
ト期間および第2セレクト期間と、その後の無電圧の表
示期間とによって構成され、そのリフレッシュ期間での
電圧Vrおよび第1セレクト期間での電圧Vs1がVr
>Vs1の関係を有するとともに、少なくとも第1セレ
クト期間と第2セレクト期間での周波数が異なる書き込
み信号を印加するものとする。
【0010】請求項3の発明では、請求項1の表示記憶
媒体に画像を書き込む装置として、前記複数の表示層の
外部から、少なくとも、リフレッシュ期間、第1セレク
ト期間および第2セレクト期間と、その後の無電圧の表
示期間とによって構成され、そのリフレッシュ期間での
電圧Vrおよび第1セレクト期間での電圧Vs1がVr
>Vs1の関係を有するとともに、少なくとも第1セレ
クト期間と第2セレクト期間での周波数が異なる書き込
み信号を印加するものとする。
【0011】
【作用】この発明によれば、表示記憶媒体は、少なくと
も一つの表示層が、駆動周波数によって誘電異方性が大
きく変化する二周波駆動コレステリック液晶によって構
成されているため、印加する信号の周波数を変化させる
ことにより、二周波駆動コレステリック液晶によって構
成されている表示層と、それ以外の表示層との間で、そ
れらの表示層を構成しているコレステリック液晶のしき
い値電圧の相対的な関係を大きく変化させることができ
る。したがって、先願の発明と同様にして、リフレッシ
ュ期間および第1セレクト期間の書き込み信号によっ
て、3つの表示層を7種類の配向状態のいずれかに選択
した後、先願の発明とは異なり、第2セレクト期間にお
いて、少なくとも2つの表示層に関して、それらの表示
層を構成しているコレステリック液晶のしきい値電圧の
大小関係を逆転させることができるような、第1セレク
ト期間とは異なる周波数の書き込み信号を印加すること
によって、先願の発明では選択できない残りの一つの配
向状態を選択することが可能になり、色再現域を拡大す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の表示記憶媒体
および画像書き込み装置の一実施形態を示す。
【0013】表示記憶媒体1は、この実施形態では、基
板2、3間に、表示面側(外光入射側)から、それぞれ
可視光中の互いに異なる色光を選択反射するコレステリ
ック液晶からなる3つの表示層8A、8B、8Cを、表
示層8A、8B、8Cには、それぞれスペーサー7A、
7B、7Cを挿入し、表示層8A、8B間には分離基板
4を介し、表示層8B、8C間には分離基板5を介して
積層し、非表示面側の基板3の裏面に光吸収層6を設け
たものとする。
【0014】基板2、3は、ガラスやシリコン、または
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエ
ーテルスルホン、ポリカーボネートなどの高分子フィル
ムを用いることができ、少なくとも表示面側の基板2
は、光透過性を有する材料により形成する。
【0015】基板2、3の厚みは、数10μm〜数10
0μmで、自己支持性と可とう性を併せ持つことが好ま
しい。また、表示層8A、8B、8Cへの分圧比を大き
くするため、できるだけ誘電率の大きいことが好まし
い。また、必要に応じて、その表面に、液晶配向層、耐
摩耗層、表示記憶媒体1内へのガスの混入を防止するバ
リア層などの公知の機能性膜を形成してもよい。
【0016】分離基板4、5は、基板2、3と同様の高
分子フィルムを用いることができ、光透過性を有する材
料により形成する。その厚みは、数μm〜数10μm
で、可とう性を有することが好ましい。また、基板2、
3と同様に、表示層8A、8B、8Cへの分圧比を大き
くするため、できるだけ誘電率の大きいことが好まし
い。また、必要に応じて、その表面に、液晶配向層など
の公知の機能性膜を形成してもよい。
【0017】スペーサー7A、7B、7Cは、ガラスや
プラスチックなどからなるボール型またはシリンダー型
のものを用いることができ、それぞれ表示層8A、8
B、8Cの厚みを数μm〜数10μmに制御する。特
に、基板2、3に可とう性を有する材料を用いる場合に
は、基板2、3の変形によって表示層8A、8B、8C
の厚みが大きく変化しないように、周囲に接着成分が塗
布されたスペーサー7A、7B、7Cを用いて各基板間
を接着し、あるいはスペーサー7A、7B、7Cの移動
を防止することが好ましい。
【0018】また、スペーサー7A、7B、7Cの代わ
りに、基板2、3および分離基板4、5の表面に、表示
層8A、8B、8Cの厚みを制御しうる突起物などを形
成してもよい。
【0019】光吸収層6は、表示層8A、8B、8Cを
透過した入射光を吸収するものであれば、特に限定され
るものではなく、例えば、カーボンブラックなどの色素
が含有された高分子膜を用いることができる。
【0020】なお、非表示面側の基板3の裏面に光吸収
層6を形成する代わりに、基板3と基板3上に形成され
る表示層8Cとの間に光吸収層6を形成し、または基板
3に光吸収性を持たせて光吸収層6を省略することもで
きる。
【0021】表示層8A、8B、8Cのうち少なくとも
一層は、駆動周波数によってしきい値電圧が大きく変化
するコレステリック液晶で構成する。このようなコレス
テリック液晶としては、例えば、分子短軸方向に極性基
を有する3環以上の構造を持ち、駆動周波数によって誘
電異方性が大きく変化する二周波駆動ネマチック液晶を
主成分とする、低駆動周波数において正の誘電異方性を
有するネマチック液晶に、ステロイド系コレステロール
誘導体、あるいはシッフ塩基系、アゾ系、エステル系、
ビフェニル系などのネマチック液晶の一部に光学活性基
を導入したカイラルネマチック液晶をカイラル剤として
添加した材料を用いることができる。
【0022】表示層8A、8B、8Cのうち上記以外の
表示層を構成するコレステリック液晶としては、ステロ
イド系コレステロール誘導体、あるいはシッフ塩基系、
アゾ系、エステル系、ビフェニル系などのネマチック液
晶の一部に光学活性基を導入したカイラルネマチック液
晶、またはこれらを、シッフ塩基系、アゾ系、アゾキシ
系、エタン系、ビフェニル系、ターフェニル系、シクロ
ヘキシルカルボン酸エステル系、フェニルシクロヘキサ
ン系、安息香酸エステル系、ピリミジン系、ジオキサン
系、トラン系、シクロヘキシルシクロヘキサンエステル
系、アルケニル系などの正の誘電率異方性を有するネマ
チック液晶、またはこれらの混合液晶に、カイラル剤と
して添加した材料を用いることができる。
【0023】液晶分子が螺旋構造を持つコレステリック
液晶は、入射光を右円偏光と左円偏光に分け、螺旋の捩
じれ方向に一致する円偏光成分をブラッグ反射し、残り
の光を透過させる選択反射現象を起こす。反射光の中心
波長λ、および反射波長幅Δλは、螺旋ピッチをp、平
均屈折率をn、複屈折率をΔnとすると、それぞれλ=
n・p、Δλ=Δn・pで表され、コレステリック液晶
層による反射光は螺旋ピッチに依存した鮮やかな色を呈
する。
【0024】正の誘電異方性を有するコレステリック液
晶は、図12(A)に示すように、螺旋軸がセル表面に
垂直になり、入射光に対して上記の選択反射現象を起こ
すプレーナー組織、同図(B)に示すように、螺旋軸が
ほぼセル表面に平行になり、入射光を少し前方散乱させ
ながら透過させるフォーカルコニック組織、および同図
(C)に示すように、螺旋構造がほどけて液晶ダイレク
タが電界方向を向き、入射光をほぼ完全に透過させるホ
メオトロピック組織、の3つの状態を示す。
【0025】上記の3つの組織のうち、プレーナー組織
とフォーカルコニック組織は、無電圧で双安定に存在す
ることができる。したがって、コレステリック液晶の配
向状態は、液晶層に印加される電圧に対して一義的に決
まらず、プレーナー組織が初期状態の場合には、印加電
圧の増加に伴って、プレーナー組織、フォーカルコニッ
ク組織、ホメオトロピック組織の順に変化し、フォーカ
ルコニック組織が初期状態の場合には、印加電圧の増加
に伴って、フォーカルコニック組織、ホメオトロピック
組織の順に変化する。
【0026】一方、液晶層に印加した電圧を急激にゼロ
にした場合には、プレーナー組織とフォーカルコニック
組織はそのままの状態を維持し、ホメオトロピック組織
はプレーナー組織に変化する。
【0027】したがって、パルス信号を印加した直後の
コレステリック液晶層は、図13に示すような電気光学
応答を示し、印加されたパルス信号の電圧が、Vfh,
90以上のときには、ホメオトロピック組織からプレー
ナー組織に変化した選択反射状態となり、Vpf,10
とVfh,10の間のときには、フォーカルコニック組
織による透過状態となり、Vpf,90以下のときに
は、パルス信号印加前の状態を継続した状態、すなわち
プレーナー組織による選択反射状態またはフォーカルコ
ニック組織による透過状態となる。
【0028】ただし、図中、縦軸は正規化反射率であ
り、最大反射率を100、最小反射率を0として、正規
化している。また、反射率の変化には遷移領域が存在す
るため、正規化反射率が90以上の場合を選択反射状
態、正規化反射率が10以下の場合を透過状態と定義
し、プレーナー組織とフォーカルコニック組織のしきい
値電圧を、遷移領域の前後に対して、それぞれVpf,
90、Vpf,10とし、フォーカルコニック組織とホ
メオトロピック組織のしきい値電圧を、遷移領域の前後
に対して、それぞれVfh,10、Vfh,90とす
る。
【0029】コレステリック液晶の螺旋ピッチは、ネマ
チック液晶に対するカイラル剤の添加量で調整し、例え
ば、表示層8A、8B、8Cの選択反射光の中心波長
が、それぞれ400〜500nm、500〜600n
m、600〜700nmの範囲内になるようにする。ネ
マチック液晶に対するカイラル剤の溶解度が低く、上記
範囲内の選択反射波長が得られない場合や、等方相転移
温度が低下しすぎる場合には、複数のカイラル剤を添加
する公知の手法を用いてもよい。また、コレステリック
液晶の螺旋ピッチの温度依存性を補償するために、捩じ
れ方向が異なる、または逆の温度依存性を示す複数のカ
イラル剤を添加する公知の手法を用いてもよい。
【0030】画像書き込み装置9は、表示記憶媒体1と
は別体に形成し、この実施形態では、表示記憶媒体1を
挟持する書き込み電極10、11と、この電極10、1
1間に書き込み信号を印加する駆動回路12とによって
構成する。駆動回路12は、図では省略したが、駆動電
源と、入力された画像データに基づいて、電極10、1
1間に印加する信号を制御する制御部とによって構成す
る。
【0031】画像書き込み装置9は、例えば、電極1
0、11間に表示記憶媒体1の厚み分の間隔を有し、画
像書き込み時には、その間隔内に表示記憶媒体1を所定
位置まで差し込んで、後述するように表示記憶媒体1に
画像を書き込み、または、電極10側を電極11側に対
して開閉できるようにして、電極10側を開いて表示記
憶媒体1を所定位置に挿入した後、電極10側を閉じて
表示記憶媒体1に画像を書き込む、などの構成とするこ
とができる。
【0032】なお、この発明の画像書き込み装置9は、
この発明の表示記憶媒体1に対して外部から、この発明
の画像書き込み方法による書き込み信号を印加できるも
のであればよく、例えば、画素サイズの電極を備えるペ
ン書き込み型の書き込み装置、一次元に電極が配置され
たライン走査書き込み型の書き込み装置、二次元に電極
が配置された面書き込み型の書き込み装置、またはこれ
らの形態でイオン流を発生させる表示装置など、特に限
定されるものではない。
【0033】図1の実施形態は、表示層8A、8B、8
Cをコレステリック液晶のみからなる構造とした場合で
あるが、表示層8A、8B、8Cを、コレステリック液
晶の連続相中に網目状の高分子を含むPNLC(Pol
ymer NetworkLiquid Crysta
l)構造や、高分子の骨格中にコレステリック液晶がド
ロップレット状に分散されたPDLC(Polymer
Dispersed Liquid Crysta
l)構造とすることもできる。
【0034】表示層8A、8B、8CをPNLC構造や
PDLC構造とすることによって、コレステリック液晶
と高分子の界面にアンカリング効果が発生し、無電圧で
のプレーナー組織またはフォーカルコニック組織の保持
状態を安定にするとともに、スイッチング速度を向上さ
せることができる。さらに、螺旋軸の揺らぎによって視
野角が向上し、ソリッドな表示テクスチャを得ることが
できる。
【0035】図2に、図1に示して上述した、この発明
の表示記憶媒体1の等価回路を示す。
【0036】図中、CおよびRは、表示層以外の構
成要素の等価静電容量および等価抵抗値で、図1に示し
た実施形態では、基板2、3および分離基板4、5の、
静電容量および抵抗値の直列和を示し、Vは、表示記
憶媒体1に外部の画像書き込み装置9から電圧Vが印加
された場合に、これら表示層以外の構成要素で発生する
電圧降下を示す。通常、表示層以外の構成要素の等価抵
抗値Rは十分に大きく、表示層以外の構成要素は絶縁
体とみなすことができる。
【0037】図中、C、C、CおよびR
、Rは、それぞれ表示層8A、8B、8Cの静電
容量および抵抗値を示し、V、V、Vは、表示記
憶媒体1に外部の画像書き込み装置9から電圧Vが印加
された場合に、表示層8A、8B、8Cのそれぞれに実
際に印加される電圧を示す。通常、表示層8A、8B、
8Cの抵抗値R、R、Rは十分に大きく、また、
静電容量C、C、Cは、液晶が誘電異方性を有す
ることから、液晶の配向状態に依存して変化する。
【0038】表示記憶媒体1に外部の画像書き込み装置
9から電圧Vが印加された場合、各表示層8A、8B、
8Cに実際に印加される電圧V、V、Vは、以下
のようになる。
【0039】V=(C/C)V …(1) V=(C/C)V …(2) V=(C/C)V …(3) ここで、 C=C/(C+C +C+C) …(4) である。
【0040】このように、この発明の表示記憶媒体1に
対して、外部の画像書き込み装置9から任意の電圧を印
加した場合、各表示層8A、8B、8Cには、それぞれ
上記のような静電容量分圧による電圧が印加され、それ
ぞれ、その電圧に応じて、各表示層8A、8B、8Cの
コレステリック液晶の配向状態が変化する。
【0041】したがって、この発明の表示記憶媒体1に
おいては、外部の画像書き込み装置9から印加される電
圧Vの、各表示層8A、8B、8Cへの分配比と、実際
に印加される電圧V、V、Vに対する各表示層8
A、8B、8Cの電気光学応答との、2つを制御するこ
とによって、外部の画像書き込み装置9から印加された
電圧Vに対する各表示層8A、8B、8Cの電気光学応
答を、所望の構成にすることができる。
【0042】具体的には、前者の、各表示層8A、8
B、8Cへの分配比は、上記のように各表示層8A、8
B、8Cの静電容量比によって、後者の、各表示層8
A、8B、8Cの電気光学応答は、各表示層8A、8
B、8Cを構成するコレステリック液晶の誘電異方性、
弾性率および螺旋ピッチ、さらに高分子を添加した場合
には、高分子の構造や相分離プロセスなどに影響を受け
る高分子と液晶の界面におけるアンカリング効果の程度
などによって、制御することができる。
【0043】さらに、外部の画像書き込み装置9から印
加される書き込み信号の周波数によって、各表示層8
A、8B、8Cを構成するコレステリック液晶の誘電率
および誘電異方性が変化し、各表示層8A、8B、8C
の静電容量比および電気光学応答が変化するため、外部
の画像書き込み装置9から印加される書き込み信号の周
波数を制御することによって、外部の画像書き込み装置
9から印加される電圧Vに対する各表示層8A、8B、
8Cの電気光学応答を、所望の構成にすることができ
る。
【0044】図3に、表示層8Cをクロスオーバー周波
数fcの二周波駆動コレステリック液晶で構成した表示
記憶媒体の、外部の画像書き込み装置9によって印加さ
れたfcより低い周波数faの書き込み信号に対する、
各表示層8A、8B、8Cの電気光学応答を示す。周波
数faは直流を含む。
【0045】周波数faの書き込み信号に対して、この
表示記憶媒体は、3つの表示層8A、8B、8Cの、選
択反射状態と透過状態の間の遷移領域が、同じ印加電圧
で存在しないように構成する。しきい値電圧が最も大き
い表示層を8A、中間の表示層を8B、最も小さい表示
層を8Cとした場合、電圧Va、Vb、Vc、Vd、V
e、Vf、Vgを、Va:表示層8CのVpf,90以
下の電圧、Vb:表示層8CのVpf,10と表示層8
BのVpf,90との間の電圧、Vc:表示層8BのV
pf,10と表示層8AのVpf,90との間の電圧、
Vd:表示層8AのVpf,10と表示層8CのVf
h,10との間の電圧、Ve:表示層8CのVfh,9
0と表示層8BのVfh,10との間の電圧、Vf:表
示層8BのVfh,90と表示層8AのVfh,10と
の間の電圧、Vg:表示層8AのVfh,90以上の電
圧、とする。
【0046】図4に、表示層8Cをクロスオーバー周波
数fcの二周波駆動コレステリック液晶で構成した表示
記憶媒体の、外部の画像書き込み装置9によって印加さ
れたfc近傍の周波数fbの書き込み信号に対する、各
表示層8A、8B、8Cの電気光学応答を示す。
【0047】周波数fbの書き込み信号に対して、この
表示記憶媒体は、少なくとも表示層8A、8Bの、プレ
ーナー組織からフォーカルコニック組織への配向変化に
伴う選択反射状態と透過状態の間の遷移領域が、同じ印
加電圧で存在しないとともに、表示層8Cが配向変化を
生じない不感帯の上限電圧Vpf,90が、表示層8B
のVpf,10以上になるように構成する。
【0048】電圧Vh、Viは、Vh:表示層8BのV
pf,90以下の電圧、Vi:表示層8Cの不感帯で、
かつ表示層8BのVpf,10と表示層8AのVpf,
90との間の電圧、とする。
【0049】なお、図4は表示層8Cの誘電異方性が正
になるfb<fcの場合で、fb=fcの場合には、表
示層8Cの誘電異方性が無くなって、全ての印加電圧領
域が不感帯になり、表示層8Cの誘電異方性が負になる
fb>fcの場合には、図4に示すfb<fcの場合と
は逆に、フォーカルコニック組織からプレーナー組織へ
の配向変化が不感帯の上限で生じる。
【0050】そして、外部の画像書き込み装置9によっ
て、図5に示すような、少なくとも、それぞれ周波数f
aのリフレッシュ期間Trおよび第1セレクト期間Ts
1と、周波数fbの第2セレクト期間Ts2と、その後
の無電圧の表示期間Tdとによって構成され、そのリフ
レッシュ期間Trでの電圧Vrおよび第1セレクト期間
Ts1での電圧Vs1が、Vr>Vs1の関係をもっ
て、入力画像データに基づいて、上記の周波数faにお
ける7段階の電圧Va〜Vgから選定された電圧となる
とともに、第2セレクト期間Ts2での電圧Vs2が、
上記の周波数fbにおける2段階の電圧Vh、Viから
選定された電圧となる書き込み信号を、上記の表示記憶
媒体に印加する。
【0051】図6は、この場合のリフレッシュ電圧V
r、第1セレクト電圧Vs1および第2セレクト電圧V
s2の組み合わせによる、表示層8A、8B、8Cの配
向状態を示したもので、「p」はプレーナー組織による
選択反射状態、「f」はフォーカルコニック組織による
透過状態、「?」は書き込み信号の印加前の状態に依存
する未確定状態、をそれぞれ表し、表示層8C、8Bお
よび8Aの順に示している。
【0052】これから明らかなように、上記の表示記憶
媒体および画像書き込み方法によれば、(1)表示層8
A、8Bおよび8Cの3層全てがプレーナー組織の状
態、(2)表示層8A、8Bおよび8Cの3層全てがフ
ォーカルコニック組織の状態、(3)表示層8Aがプレ
ーナー組織で、表示層8Bおよび8Cがフォーカルコニ
ック組織の状態、(4)表示層8Bがプレーナー組織
で、表示層8Aおよび8Cがフォーカルコニック組織の
状態、(5)表示層8Cがプレーナー組織で、表示層8
Aおよび8Bがフォーカルコニック組織の状態、(6)
表示層8Aおよび8Bがプレーナー組織で、表示層8C
がフォーカルコニック組織の状態、(7)表示層8Bお
よび8Cがプレーナー組織で、表示層8Aがフォーカル
コニック組織の状態、(8)表示層8Aおよび8Cがプ
レーナー組織で、表示層8Bがフォーカルコニック組織
の状態、の8種類の配向状態が得られる。
【0053】したがって、例えば、表示層8Aをブルー
の色光、表示層8Bをグリーンの色光、表示層8Cをレ
ッドの色光、をそれぞれ選択反射するように構成した場
合には、図7に示すように(同図中の「T」は、対応す
る層がフォーカルコニック組織による透過状態であるこ
とを示す)、(1)Vr=Vg、Vs1=Va、Vs2
=Vhの書き込み信号によって、ホワイト(W)が表示
される状態、(2)例えば、Vr=Ve、Vs1=V
c、Vs2=Vhの書き込み信号によって、ブラック
(Bk)が表示される状態、(3)例えば、Vr=V
g、Vs1=Vc、Vs2=Vhの書き込み信号によっ
て、ブルー(B)が表示される状態、(4)Vr=V
f、Vs1=Vb、Vs2=Vhの書き込み信号によっ
て、グリーン(G)が表示される状態、(5)例えば、
Vr=Ve、Vs1=Va、Vs2=Vhの書き込み信
号によって、レッド(R)が表示される状態、(6)V
r=Vg、Vs1=Vb、Vs2=Vhの書き込み信号
によって、シアン(C)が表示される状態、(7)Vr
=Vf、Vs1=Va、Vs2=Vhの書き込み信号に
よって、イエロー(Y)が表示される状態、(8)Vr
=Vg、Vs1=Va、Vs2=Viの書き込み信号に
よって、マゼンタ(M)が表示される状態、の8つの表
示状態を取りうるようになり、一画素内で、ホワイト、
ブラック、ブルー、グリーン、レッド、シアン、イエロ
ーおよびマゼンタの8色を表示することができる。
【0054】さらに、ディザ法や誤差拡散法などの面積
階調を行うことによって、フルカラー表示を行うことが
できる。
【0055】なお、それぞれブルー、グリーンおよびレ
ッドの色光を選択反射する表示層の積層順序、またはし
きい値電圧の大小は、上記の例に限らず、任意に構成す
ることができる。
【0056】また、この発明は、コレステリック液晶か
らなる3つの表示層8A、8B、8Cに対して一括に電
圧を印加する構成の全てに適用することができ、例え
ば、基板2、3の内面に駆動電極を有する実施形態、基
板2、3の内面に駆動電極および光導電層を有し、画像
書き込み装置から光導電層に照射される光量を制御する
ことによって、画像書き込み装置から駆動電極間に書き
込み信号が印加された場合の表示層全体に実際に印加さ
れる電圧を制御する実施形態、などとすることができ
る。
【0057】(実施例1)レッドの表示層を構成するコ
レステリック液晶として、二周波駆動ネマチック液晶
(チッソ社製DF−02XX)を81.0wt%、カイ
ラル剤1(メルク社製S811)を15.2wt%、カ
イラル剤2(メルク社製S1011)を3.8wt%の
割合で混合した。
【0058】グリーンの表示層を構成する材料として、
ネマチック液晶1(メルク社製ZLI4389)を7.
4wt%、ネマチック液晶2(メルク社製MLC203
8)を66.8wt%、カイラル剤1(メルク社製CB
15)を21.5wt%、カイラル剤2(メルク社製R
1011)を4.3wt%の割合で混合したコレステリ
ック液晶に、高分子前駆体(ノーランド社製NOA6
5)を15.0wt%の割合で添加した。
【0059】積層状態では、各表示層の特性を個別に評
価することができないため、この実施例では、レッドの
表示層からなる表示セル、およびグリーンの表示層から
なる表示セルを作製し、表示層が積層された場合と電気
的に等価になるように、各表示セルを直列に接続した状
態で画像の書き込みを行い、この発明の原理を検証し
た。
【0060】ITO透明電極をスパッタ蒸着した1.1
mm厚の一対のガラス基板(コーニング社製7059)
に、垂直配向ポリイミド(日産化学社製SE7511
L)を塗布形成し、一方のガラス基板の裏面に、ブラッ
ク樹脂(日本化薬社製BKR105)の光吸収層をスピ
ンコートした後、5μm径の球状スペーサー(積水ファ
インケミカル社製ミクロパールSP−205)を介して
空セルとした。これに、100℃のホットプレート上
で、上記レッドのコレステリック液晶を毛管注入して、
レッド表示セルを得た。
【0061】同様に、ITO透明電極をスパッタ蒸着し
た1.1mm厚の一対のガラス基板(コーニング社製7
059)を、一方のガラス基板の裏面にブラック樹脂
(日本化薬社製BKR105)の光吸収層をスピンコー
トした後、5μm径の球状スペーサー(積水ファインケ
ミカル社製ミクロパールSP−205)を介して空セル
とした。これに、80℃のホットプレート上で、上記グ
リーンのコレステリック液晶に高分子前駆体が添加され
た材料を毛管注入し、表示面側から50mW/cm
(365nm)のUV光を30秒間照射して、グリー
ン表示セルを得た。
【0062】各表示セルの表示特性および誘電特性を、
積分球型分光測色計およびインピーダンスアナライザー
を用いて測定した。
【0063】図8に、各表示セルの選択反射状態での反
射スペクトルを、図9に、レッド表示セルの誘電率の周
波数分散を、それぞれ示す。なお、図9中、ε(h)は
ホメオトロピック配向時、ε(p)はプレーナー配向時
の、それぞれ比誘電率を示し、Δεはε(h)−ε
(p)である。
【0064】レッドおよびグリーンの表示セルを直列に
接続し、図9の測定結果に基づいて、50Hzのリフレ
ッシュ電圧を250m秒、50Hzの第1セレクト電圧
を250m秒、3kHzの第2セレクト電圧を250m
秒、印加した。
【0065】図10に、リフレッシュ電圧によって両表
示セルを選択反射状態に選択した後、任意の電圧値の第
1セレクト電圧を印加した場合の各表示セルの反射率変
化を、図11(a)(黒丸および白丸)に、リフレッシ
ュ電圧および第1セレクト電圧によって両表示セルを選
択反射状態に選択した後、任意の電圧値の第2セレクト
電圧を印加した場合の各表示セルの反射率変化を、図1
1(b)(黒四角および白四角)に、リフレッシュ電圧
および第1セレクト電圧によって、レッド表示セルを透
過状態、グリーン表示セルを選択反射状態に選択した
後、任意の電圧値の第2セレクト電圧を印加した場合の
各表示セルの反射率変化を、それぞれ示す。
【0066】これから、例えば、第2セレクト電圧の上
記Vhを0V、Viを170Vに設定することによっ
て、この発明の画像書き込み方法を行うことが可能であ
ることを確認した。
【0067】(実施例2)レッドの表示層を構成するコ
レステリック液晶として、二周波駆動ネマチック液晶
(チッソ社製DF−02XX)を81.0wt%、カイ
ラル剤1(メルク社製S811)を15.2wt%、カ
イラル剤2(メルク社製S1011)を3.8wt%の
割合で混合した。
【0068】グリーンの表示層を構成するコレステリッ
ク液晶として、ネマチック液晶1(メルク社製E7)を
7.7wt%、ネマチック液晶2(メルク社製MLC2
037)を69.5wt%、カイラル剤1(メルク社製
CB15)を19.0wt%、カイラル剤2(メルク社
製R1011)を3.8wt%の割合で混合した。
【0069】ブルーの表示層を構成するコレステリック
液晶として、ネマチック液晶1(メルク社製ZLI43
89)を7.3wt%、ネマチック液晶2(メルク社製
MLC2038)を66.3wt%、カイラル剤1(メ
ルク社製CB15)を22.0wt%、カイラル剤2
(メルク社製R1011)を4.4wt%の割合で混合
した。
【0070】PVA(和光純薬工業社製1000)の1
0wt%水溶液に、各コレステリック液晶をそれぞれ
1:2.5の割合で混合し、ホモジナイザーを用いて1
0000rpmで10分間撹拌して、それぞれレッド、
グリーンおよびブルーのエマルジョンを作製した。
【0071】粘度を調整したレッドのエマルジョンを、
ITO透明電極をスパッタ蒸着した125μm厚のPE
Tフィルム(東レ社製ハイビーム)上に、ドクターブレ
ードを用いて塗布し、70℃で10分間乾燥させて、約
10μm厚のPDLC構造のレッド表示層を形成した。
【0072】3色の表示層が積層配置されるように、そ
のレッド表示層上に、同様の方法でグリーンおよびブル
ーの表示層を順次塗布形成し、ブルー表示層上に、IT
O透明電極をスパッタ蒸着した125μm厚のPETフ
ィルム(東レ社製ハイビーム)を、ラミネータを用いて
密着させ、非表示面側のPETフィルムの裏面に、ブラ
ック樹脂(日本化薬社製BKR105)の光吸収層を形
成して、3色の表示層が積層配置された表示記憶媒体を
得た。
【0073】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、無
電源でのメモリ性を有し、外部装置によって短時間で画
像を書き換えることができる、フルカラー表示可能な表
示記憶媒体と、その画像書き込み方法および画像書き込
み装置において、一画素内で、ホワイト、ブラック、ブ
ルー、グリーン、レッド、シアン、イエローおよびマゼ
ンタの8色を表示することが可能となり、色再現域を拡
大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す図である。
【図2】この発明の一実施形態の等価回路を示す図であ
る。
【図3】この発明の一実施形態の低周波信号に対する電
気光学応答を示す図である。
【図4】この発明の一実施形態の高周波信号に対する電
気光学応答を示す図である。
【図5】この発明の一実施形態の書き込み信号を示す図
である。
【図6】この発明の一実施形態の配向状態を示す図であ
る。
【図7】この発明の一実施形態の表示状態を示す図であ
る。
【図8】実施例の各表示セルの選択反射状態での反射ス
ペクトルを示す図である。
【図9】実施例のレッド表示セルの誘電率の周波数分散
を示す図である。
【図10】実施例の第1セレクト電圧に対する各表示セ
ルの反射率変化を示す図である。
【図11】実施例の第2セレクト電圧に対する各表示セ
ルの反射率変化を示す図である。
【図12】正の誘電異方性を有するコレステリック液晶
の配向変化を示す図である。
【図13】正の誘電異方性を有するコレステリック液晶
の電気光学応答を示す図である。
【図14】先願の発明の表示記憶媒体の一例の電気光学
応答を示す図である。
【図15】先願の発明における書き込み信号の一例を示
す図である。
【図16】先願の発明の表示記憶媒体の一例の配向状態
を示す図である。
【符号の説明】
1…表示記憶媒体 2,3…基板 4,5…分離基板 6…光吸収層 8A,8B,8C…表示層 9…画像書き込み装置 10,11…書き込み電極 12…駆動回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、それぞれ可視光中の互いに異
    なる色光を選択反射するコレステリック液晶によって構
    成された複数の表示層が積層されるとともに、その複数
    の表示層に外部から印加される電圧に対して、その複数
    の表示層のコレステリック液晶のしきい値電圧が異なる
    表示記憶媒体において、少なくとも前記複数の表示層の
    一つが、二周波駆動コレステリック液晶によって構成さ
    れたことを特徴とする表示記憶媒体。
  2. 【請求項2】請求項1の表示記憶媒体に画像を書き込む
    方法において、 前記複数の表示層の外部から、少なくとも、リフレッシ
    ュ期間、第1セレクト期間および第2セレクト期間と、
    その後の無電圧の表示期間とによって構成され、そのリ
    フレッシュ期間での電圧Vrおよび第1セレクト期間で
    の電圧Vs1がVr>Vs1の関係を有するとともに、
    少なくとも第1セレクト期間と第2セレクト期間での周
    波数が異なる書き込み信号を印加することを特徴とする
    画像書き込み方法。
  3. 【請求項3】請求項1の表示記憶媒体に画像を書き込む
    装置において、 前記複数の表示層の外部から、少なくとも、リフレッシ
    ュ期間、第1セレクト期間および第2セレクト期間と、
    その後の無電圧の表示期間とによって構成され、そのリ
    フレッシュ期間での電圧Vrおよび第1セレクト期間で
    の電圧Vs1がVr>Vs1の関係を有するとともに、
    少なくとも第1セレクト期間と第2セレクト期間での周
    波数が異なる書き込み信号を印加することを特徴とする
    画像書き込み装置。
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