JP2001074817A - 半導体デバイス評価方法及び装置 - Google Patents

半導体デバイス評価方法及び装置

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JP2001074817A
JP2001074817A JP2000000885A JP2000000885A JP2001074817A JP 2001074817 A JP2001074817 A JP 2001074817A JP 2000000885 A JP2000000885 A JP 2000000885A JP 2000000885 A JP2000000885 A JP 2000000885A JP 2001074817 A JP2001074817 A JP 2001074817A
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Japan
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radiation beam
wavelength
obic
semiconductor device
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JP2000000885A
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English (en)
Inventor
Shinichi Takasu
信一 高洲
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NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK
Jeol Ltd
Original Assignee
NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK
Jeol Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶欠陥等に基づく異常をポイントで捉え
る。 【解決手段】 OBIC現象が発生する波長のレーザ光
源を備えた第1マイクロスコープ21Aと,OBIC現
象が発生しない波長のレーザ光源を備えた第2マイクロ
スコープ21Bを備える。第1マイクロスコープ21A
のレーザ光源を作動させ、反射光像とOBIC像を重畳
して表示する。この状態で、第2マイクロスコープ21
Bのレーザ光源を作動させる。次に、第1マイクロスコ
ープ21Aのレーザ光源のパワーを減衰させる。次に、
第2マイクロスコープ21Bのレーザ光源のパワーをゆ
っくり上げていく。この上げていく過程で、同時に、第
1マイクロスコープ21Aのレーザ光源のパワーをゆっ
くり下げていき、内部光電子効果に基づく電子(電流)
が流れるようにして、実際の結晶欠陥等に基づく異常点
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、放射ビームを用いて半
導体デバイスの欠陥点を特定する半導体デバイス評価方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス中に異常の可能性がある
部分(以後、異常可能性部分と称す)を見つける為に、
例えば、OBIC法やEBIC法等が使用されている。
【0003】OBIC法は、例えば、半導体デバイスの
如き試料に電圧を印加してキャリア(例えば、電子)が
流れやすい状態にしておき、その状態でレーザビームを
照射し、半導体デバイス中の異なった層間(例えば、P
層とN層)間にキャリア(例えば、電子)を発生させ、
該キャリアの発生をOBIC電流として検出し、半導体
デバイス中に異常可能性部分を見つける方法である。こ
の様に、レーザビームの照射による刺激により励起され
てキャリアが流れる現象をOBIC現象と称しており、
半導体デバイスを成す各異層の内で、OBIC現象が発
生しやすい部分、即ち、結晶欠陥等の異常現象が発生し
ている可能性のある異層が跨る部分にOBIC現象が現
れ、該OBIC像を表示装置に表示させることで、半導
体デバイス中に異常可能性部分を見つけることが可能と
なる。但し、この見つけられた異常可能性部分は、必ず
しも結晶欠陥などの異常が発生している部分とはいえな
いが、一応、結晶欠陥などの異常が発生している部分の
可能性大と推測出来る。尚、EBIC法は、前記OBI
C法で使用されるレーザビームの代わりに電子ビームを
用いたものである。尚、OBIC現象を起こすレーザビ
ームは何でも良いわけではなく、OBIC現象が発生可
能なものは波長が大略1200nm以下のものである。
【0004】図1は、例えば、OBIC法を使用した半
導体デバイス評価装置の概略を表したもので、走査型レ
ーザ顕微鏡にOBIC装置を組み込んだシステムを示し
ている。
【0005】走査型レーザ顕微鏡は、マイクロスコープ
(Microscope)1,AD変換器・DA変換器
ボード(AD・DA Board)2,MPU3,EW
S(エンジニアリング・ワークステーション)4,キー
ボード5及びマウス6及びカラーCRT7より構成され
ている。一方、OBIC装置は、OBICアンプ8,電
源9より構成されている。尚、10は半導体デバイスの
如き試料でステージ(図示せず)に載置されている。
【0006】前記マイクロスコープ1は、OBIC現象
が発生可能な波長レーザビームを発生するレーザ光源、
音響光学素子等から成る二次元のレーザ走査機構及び対
物レンズ等を備えており、試料10上を絞られたレーザ
ビームで水平及び垂直方向に走査する。該走査により試
料より反射した光は光検出器(図示せず)で取り込ま
れ、アンプ(図示せず)により増幅された後、各走査位
置の反射光強度信号はAD変換器・DA変換器ボード2
に送られる。
【0007】AD変換器・DA変換器ボード2のAD変
換器は、水平・垂直走査に同期して送られてきた反射光
強度データをディジタル画像データに変換し、反射光学
像データとしてMPU3を経由してEWS4に画像デー
タを転送する。尚、MPU3は、EWS4から転送され
てくる各制御信号に基づいてマイクロスコープ1の各制
御(レーザ光源の点灯制御,レーザ走査機構の水平方向
及び垂直方向の走査制御,ステージ移動制御,対物レン
ズの焦点合わせ制御等)を行うためのユニットである。
【0008】EWS4は、MPU3から転送されてきた
画像データをカラーCRT7上に表示させたり、画像デ
ータを各種画像処理したり、キーボード5やマウス6か
ら入力した信号を判断する。
【0009】一方、試料10には電源9から電圧が与え
られており、その状態において、試料10上のレーザ走
査に基づくレーザ照射によりキャリアが発生する。OB
ICアンプ8は、そのキャリアを電流として取り込み、
電流電圧変換・増幅等を行い、そのデータをAD変換器
・DA変換器ボード2に送る。このデータはOBIC像
データで、MPU3を経由してEWS4に転送され、前
記反射光像の場合と同じ様に、カラーCRT7上にOB
IC像を表示することが出来る。
【0010】従って、カラーCRT7上に、反射光像と
OBIC像を重畳して表示することが出来、この結果、
試料のどこの部分に異常可能性部分があるか知ることが
出来る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記した様に、
試料である半導体デバイスを成す各異層の内で、OBI
C現象が発生しやすい異層部分にOBIC現象が現れ、
該OBIC像を表示装置に表示させることで、半導体デ
バイス中に異常可能性部分を見つけることが可能となる
わけであるが、実際に異常の発生している部分は、極め
てOBIC現象が起きやすい部分であることから、例え
ば、レーザ光源のパワーを適宜下げていき、それでもO
BIC現象が起きている部分が実際の異常部分であると
推定出来る。
【0012】しかし、OBIC現象は半導体デバイスを
成す各異層中、異層を跨ぐ或る部分の単位で発生してお
り、その為に、画像上でも、異常を異層を跨ぐ或る部分
の単位でしか捉えることが出来ない。結晶欠陥等の異常
現象が起きているのはその異層を跨ぐ或る部分中の特定
のポイントであり、従来の半導体デバイス評価方法で
は、この様な特定の異常ポイントを見つけることは出来
ない。
【0013】本発明はこの様な問題を解決し、新規な半
導体デバイス評価方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】 本発明に基づく半導体
デバイス評価方法は、試料上に放射ビームを照射し、該
試料中に発生するキャリアに基づく信号を検出すること
により該試料中に発生している異常を検出するようにし
た半導体デバイス評価方法において、OBIC現象が発
生する波長の放射ビームとOBIC現象が発生しない波
長の放射ビームで試料上の同一点を照射するようにした
ことを特徴とする。本発明に基づく半導体デバイス評価
方法は、試料上に放射ビームを照射し、該試料中に発生
するキャリアに基づく信号を検出することにより該試料
中に発生している異常を検出するようにした半導体デバ
イス評価方法において、OBIC現象が発生する波長の
放射ビームをシャワー状に試料上に照射し、該試料上の
各照射点にOBIC現象が発生しない波長の放射ビーム
が照射される様に該OBIC現象が発生しない波長の放
射ビームで試料上を走査するようにしたことを特徴とす
る。
【0015】本発明に基づく半導体デバイス評価方法
は、試料上に放射ビームを照射し、該試料中に発生する
キャリアに基づく信号を検出することにより該試料中に
発生している異常を検出するようにした半導体デバイス
評価方法において、OBIC現象が発生する波長の放射
ビームをシャワー状に試料上に照射し、該試料上の各照
射点にOBIC現象が発生しない波長の放射ビームが照
射される様に該OBIC現象が発生しない波長の放射ビ
ームで試料上を走査するようにし、その際、OBIC現
象が発生する波長の放射ビームのパワーをOBIC現象
がごく僅かに発生する程度にコントロールし、OBIC
現象が発生しない波長の放射ビームのパワーを内部光電
子効果に基づくキャリアが流れる程度にコントロールし
たことを特徴とする。本発明に基づく半導体デバイス評
価方法は、試料上に放射ビームを集束させ、該集束させ
たビームにより該試料上を走査し、該試料中に発生する
キャリアに基づく信号を検出することにより該試料中に
発生している異常を検出するようにした半導体デバイス
評価方法において、OBIC現象が発生する波長の放射
ビームとOBIC現象が発生しない波長の放射ビームで
試料上の同一点を照射するようにしたことを特徴とす
る。本発明に基づく半導体デバイス評価方法は、試料上
に放射ビームを集束させ、該集束させたビームにより該
試料上を走査し、該試料中に発生するキャリアに基づく
信号を検出することにより該試料中に発生している異常
を検出するようにした半導体デバイス評価方法におい
て、OBIC現象が発生する波長の放射ビームとOBI
C現象が発生しない波長の放射ビームで試料上の同一点
を同時に照射するようにし、その際、OBIC現象が発
生する波長の放射ビームのパワーをOBIC現象がごく
僅かに発生する程度にコントロールし、OBIC現象が
発生しない波長の放射ビームのパワーを内部光電子効果
に基づくキャリアが流れる程度にコントロールしたこと
を特徴とする。
【0016】本発明に基づく半導体デバイス評価方法
は、試料上に放射ビームを集束させ、該集束させたビー
ムにより該試料上を走査し、該試料中に発生するキャリ
アに基づく信号を検出することにより該試料中に発生し
ている異常を検出するようにした半導体デバイス評価方
法において、OBIC現象が発生する波長の放射ビーム
で試料上を走査し、次に、OBIC現象が発生する波長
の放射ビームとOBIC現象が発生しない波長の放射ビ
ームで試料上の同一点を同時に照射するようにし、その
際、OBIC現象が発生する波長の放射ビームのパワー
をOBIC現象がごく僅かに発生する程度にコントロー
ルし、前記OBIC現象が発生しない波長の放射ビーム
のパワーを内部光電子効果に基づくキャリアが流れる程
度にコントロールしたことを特徴とする。本発明に基づ
く半導体デバイス評価装置は、試料上に放射ビームを照
射し、該試料中に発生するキャリアに基づく信号を検出
することにより該試料中に発生している異常を検出する
ように成した半導体デバイス評価装置において、OBI
C現象が発生する波長の放射ビームを発生する第1放射
ビーム源と、OBIC現象が発生しない波長の放射ビー
ムを発生する第2放射ビーム源を設け、該それぞれの放
射ビーム源のパワーをコントロール出来る様に成し、第
1放射ビーム源と第2放射ビーム源からの各放射ビーム
が試料上の同一点を照射するように成したことを特徴と
する。本発明に基づく半導体デバイス評価装置は、試料
上に放射ビームを集束させ、該集束させたビームにより
該試料上を走査し、該試料中に発生するキャリアに基づ
く信号を検出することにより該試料中に発生している異
常を検出するように成した半導体デバイス評価装置にお
いて、OBIC現象が発生する波長の放射ビームを発生
する第1放射ビーム源と、OBIC現象が発生しない波
長の放射ビームを発生する第2放射ビーム源を設け、該
それぞれの放射ビーム源のパワーをコントロール出来る
様に成し、第1放射ビーム源と第2放射ビーム源からの
各放射ビームが試料上の同一点を照射するように成した
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0018】図2は本発明に基づく半導体デバイス検査
装置の1概略例を表したものである。図中前記図1にて
使用した記号と同一記号の付されたものは同一構成要素
を示す。
【0019】図中21A,21Bは第1,第2マイクロ
スコープで、共にレーザ光源、音響光学素子等から成る
二次元のレーザ走査機構及び対物レンズ等を備えてい
る。但し、第1マイクロスコープ21Aのレーザ光源は
OBIC現象が発生する波長(大体1200nmより短
い波長で、以後OBIC励起波長と称す)、例えば、1
083nmの波長のレーザ光を発生するのであり、第2
マイクロスコープ21Bのレーザ光源はOBIC現象が
発生しない波長(大体1200nmより長い波長で、以
後非OBIC励起波長と称す)、例えば、1360nm
の波長のレーザ光を発生するものである。22は第1マ
イクロスコープ21Aのレーザ源からのレーザ光を試料
10方向に反射し、該レーザ照射による試料10からの
反射光を第1マイクロスコープ21Aの光検出器方向に
反射する反射ミラーである。23はレーザビームの波長
に関して透過と反射に選択性を持ったダイクロイックミ
ラーで、前記第1マイクロスコープ21Aのレーザ源か
らの1083nm波長のレーザビームだけを透過すると
共に、第2マイクロスコープ21Bのレーザ源からの1
360nm波長のレーザビームだけを試料10方向へ反
射させ、該レーザ照射による試料からの反射光だけを第
2マイクロスコープ21Bの光検出器方向に反射するも
のである。尚、各レーザ光のミラーと試料間の光路が一
致するように、各ミラーの位置等の調整が行われてい
る。
【0020】この様な構成の装置において、P層,N層
などの層を有するトランジスタ、例えばパワーMOSF
ETを試料10として試料台(図示せず)上に設置す
る。
【0021】図3はパワーMOSFETの縦断面を示し
たもので、高電圧・大電流に適した縦型の素子構造が主
流のものである。一方の基板24がソース、酸化膜25
がゲートG、N+層26がドレインD、他方の基板27
が基板電極Kになっている。この様な試料10に対し、
電源9の+をドレインDに、−を基板電極Kにそれぞれ
接続する。又、OBICアンプ8の+をソースSに、−
をゲートGにそれぞれ接続する。
【0022】この状態において、先ず、第1マイクロス
コープ21Aのレーザ光源を作動(点灯)させ、該レー
ザ光源から1083nmの波長のレーザ光を発生させ
る。このレーザ光ビームは反射ミラー22により試料方
向へ反射され、ダイクロイックミラー23を透過して試
料に照射される。この際、このレーザ光ビームは、対物
レンズ(図示せず)により試料10上にスポット状に絞
り込まれると同時に、レーザ走査機構(図示せず)によ
り該試料上の所定の範囲を走査する。
【0023】該走査により試料10より反射した光はダ
イクロイックミラー23を透過し、反射ミラー22で反
射されて光検出器(図示せず)で取り込まれ、アンプ
(図示せず)により増幅された後、各走査位置の反射光
強度信号はAD変換器・DA変換器ボード2に送られ
る。AD変換器・DA変換器ボード2のAD変換器は、
水平・垂直走査に同期して送られてきた反射光強度デー
タをディジタル画像データに変換し、反射光学像データ
としてMPU3を経由してEWS4に画像データを転送
する。EWS4は、MPU3から転送されてきた画像デ
ータをフレームメモリ28に各アドレスに対応させて記
憶させると同時に、画像データに基づく反射光学像をカ
ラーCRT7上に表示させる。
【0024】一方、試料10には電源9から電圧が与え
られており、その状態において、試料10上のレーザ走
査に基づくレーザ照射により試料内の或る部分でキャリ
アが発生する。OBICアンプ8は、そのキャリアを電
流として取り込み、電流電圧変換・増幅等を行い、その
データをAD変換器・DA変換器ボード2に送る。この
データはOBIC像データで、MPU3を経由してEW
S4に転送される。該EWSは前記反射光像の場合と同
じ様に、MPU3から転送されてきたOBICデータを
フレームメモリ28に各アドレスに対応させて記憶させ
ると同時に、該OBICデータに基づくOBIC像をカ
ラーCRT7上に表示させる。従って、カラーCRT7
上に、反射光像とOBIC像を重畳して表示することが
出来、この結果、試料のどこの部分に異常可能性部分が
あるか知ることが出来る。図4の(a)は反射光像とO
BIC像を重畳して表示したものを示しており、図中2
9が反射光像、30A,30B,30CがOBIC像で
ある。この結果、OBIC像が試料上のどの部分(領
域)に出ているのかが分かり、領域単位の大雑把な範囲
で、異常可能性部分が特定出来る。
【0025】次に、第1マイクロスコープ21Aのレー
ザ光源からのレーザビームを試料10上に照射した状態
で、第2マイクロスコープ21Bのレーザ光源を作動
(点灯)させ、該レーザ光源から1360nmの波長の
レーザ光を発生させる。このレーザ光ビームはダイクロ
イックミラー23により試料方向へ反射され、試料10
に照射される。この際、このレーザ光ビームは、対物レ
ンズ(図示せず)により試料10上にスポット状に絞り
込まれると同時に、レーザ走査機構(図示せず)により
該試料上の所定の範囲を走査する。
【0026】次に、前記第1マイクロスコープ21Aの
レーザ光源のパワーを減衰させる。この減衰量は試料に
よって異なるが、欠陥等の異常現象が実際に発生してい
る可能性の極めて強い部分、即ち、OBIC現象が極め
て強く起きやすい部分だけにOBIC現象が起きる程度
の弱いパワーにまで減衰する。この結果、仮に、カラー
CRT7上に30A,30CのOBIC像が消え、30
BのOBIC像だけが表示されたとする。
【0027】次に、前記第2マイクロスコープ21Bの
レーザ光源のパワーをゆっくり上げていく。この上げて
いく過程で、同時に、前記第1マイクロスコープ21A
のレーザ光源のパワーをゆっくり下げていくと、図4の
(c)に示す様に、例えば、OBIC像30Bの大部分
が消え、該像中の極めて狭い箇所に像40が表示された
とする。この像は、第1マイクロスコープ21Aのレー
ザ光源(OBIC現象を起こさせることが出来る波長の
レーザビームを発生される光源)のパワーを大幅に減衰
させることによりOBIC現象が起こる程度を極めて弱
くした状態において、第2マイクロスコープ21Aのレ
ーザ光源(OBIC現象を起こさせることが出来ない波
長のレーザビームを発生される光源)のパワーを上げる
ことにより、内部光電子効果に基づく電子(電流)が流
れるようにすることにより、実際の結晶欠陥等に基づく
異常部分をポイント的に発生さたものに対応する。例え
ば、図4の(a)や(b)で表示されていたOBIC像
は、異常を半導体中の異層(例えば、P層,N層)に跨
る部分として表示されていたが、図4の(c)では、そ
の異常の元となっている欠陥が、少なくともどちらの層
中にあるのかを知ることが出来る様なポイント的表示を
している。
【0028】尚、OBIC現象を起こさせることが出来
る波長のレーザビームで試料10を走査して、図4
(a)の30A,30B,30Cに示す様なOBIC象
を表示させた後、一旦第1マイクロスコープ21Aのレ
ーザ光源を切ってしまい、第2マイクロスコープ21B
のレーザ光源だけを作動(点灯)させ、OBIC現象を
起こさせることが出来ない波長のレーザビームで試料1
0を走査することにより、カラーCRT7上に、例え
ば、図5に示す様な、反射光像29に重畳されて内部光
電子効果に基づいて流れるキャリアに基づく像50A,
50Bが表示されたとする。この内部光電子効果に基づ
いて流れるキャリアに基づく像50A,50Bの表示箇
所は、それぞれ前記OBIC像30A,30Bの表示箇
所と同一である。この点から、異常可能性部分と考えら
れるOBIC像30A,30B,30Cが表示されてい
る部分の内、30A若しくは50A,30B若しくは5
0Bが表示されている部分が異常の可能性が極めて高い
部分であると判断される。又、OBIC現象を起こさせ
ることが出来る波長のレーザ光源のパワーを大幅に減衰
させ、OBIC現象を起こさせることが出来ない波長の
レーザ光源のパワーを上げることにより、像30A若し
くは50A、及び30B若しくは50Bの内、像30B
若しくは像50の表示部分に対応した部分中だけに図4
(c)の40に示す如きポイント像を表示させることが
出来ることから、同じ異常の可能性が強い部分でも、3
0Aと30Bとではその種類(その故障具合)が異なっ
ていることが分かる。
【0029】又、前記例では試料の上方から試料上面
(表面)へレーザビームを当てるようにしたが、試料の
下方から試料下面(裏面)へレーザビームを当てるよう
にしても良い。
【0030】又、前記例では、OBIC現象が発生する
波長の放射ビームもOBIC現象が発生しない波長の放
射ビームも試料上を走査するようにしたが、とにかく、
これらの2つの放射ビームが同時に同一点を照射してい
れば良い。例えば、OBIC現象が発生する波長の放射
ビームは、少なくとも、OBIC現象を発生させるため
の刺激を試料に与えれれば良いので、試料上を走査する
代わりに試料の所定範囲をシャワー状に照射するように
しても良い。但し、その場合には、反射光象を得る為
に、OBIC現象が発生しない波長の放射ビームは試料
上を走査するようにしなければならない。
【0031】又、P層とN層の接合部にバリアーが存在
している場合には、内部光電子効果に基づくキャリアー
の外に、ショットキー効果によるキャリア若しくは熱起
電力効果によるキャリアが流れる。
【0032】又、前記例では、試料にレーザビームを照
射するように成したが、レーザービームに代えて電子ビ
ームやイオンビームなどの他の放射ビームを照射するよ
うにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の半導体デバイス評価装置の一例を示し
ている。
【図2】 本発明に係わる半導体デバイス評価装置の一
例を示している。
【図3】 パワーMOSFETの縦断面を示したものし
たものである。
【図4】 本発明の一例による反射光像と異常に基づく
像の重畳状態を表したものである。
【図5】 本発明の一例による反射光像と異常に基づく
像の重畳状態を表したものである。
【符号の説明】
3…MPU 4…EWS 5…キーボード 6…マウス 7…カラーCRT 8…OBICアンプ 9…電源 10…試料 21A…第1マイクロスコープ 21B…第2マイクロスコープ 22…反射ミラー 23…ダイクロイックミラー 24,27…基板 25…酸化膜 26…N+層 28…フレームメモリ 29…反射光像 30A,30B,30C…OBIC像 40…異常ポイント像 50A,50B…内部光電子効果に基づいて流れるキャ
リアに基づく像
フロントページの続き Fターム(参考) 2G011 AA01 AE03 2G032 AB17 AE09 AE12 AE14 AF01 AG09 AK04 AL01 2G051 AA51 AB02 BA01 BA04 BA08 BA10 BC05 CC12 EA11 4M106 AA10 BA05 CA04 CB19 DE08 DE12 DE24 DJ18 DJ21 DJ24 9A001 EZ05 JJ45 KK16 KK54

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料上に放射ビームを照射し、該試料中
    に発生するキャリアに基づく信号を検出することにより
    該試料中に発生している異常を検出するようにした半導
    体デバイス評価方法において、OBIC現象が発生する
    波長の放射ビームとOBIC現象が発生しない波長の放
    射ビームで試料上の同一点を照射するようにした半導体
    デバイス評価方法。
  2. 【請求項2】 試料上に放射ビームを照射し、該試料中
    に発生するキャリアに基づく信号を検出することにより
    該試料中に発生している異常を検出するようにした半導
    体デバイス評価方法において、OBIC現象が発生する
    波長の放射ビームをシャワー状に試料上に照射し、該試
    料上の各照射点にOBIC現象が発生しない波長の放射
    ビームが照射される様に該OBIC現象が発生しない波
    長の放射ビームで試料上を走査するようにした半導体デ
    バイス評価方法。
  3. 【請求項3】 試料上に放射ビームを照射し、該試料中
    に発生するキャリアに基づく信号を検出することにより
    該試料中に発生している異常を検出するようにした半導
    体デバイス評価方法において、OBIC現象が発生する
    波長の放射ビームをシャワー状に試料上に照射し、該試
    料上の各照射点にOBIC現象が発生しない波長の放射
    ビームが照射される様に該OBIC現象が発生しない波
    長の放射ビームで試料上を走査するようにし、その際、
    OBIC現象が発生する波長の放射ビームのパワーをO
    BIC現象がごく僅かに発生する程度にコントロール
    し、OBIC現象が発生しない波長の放射ビームのパワ
    ーを内部光電子効果に基づくキャリアが流れる程度にコ
    ントロールした半導体デバイス評価方法。
  4. 【請求項4】 試料上に放射ビームを集束させ、該集束
    させたビームにより該試料上を走査し、該試料中に発生
    するキャリアに基づく信号を検出することにより該試料
    中に発生している異常を検出するようにした半導体デバ
    イス評価方法において、OBIC現象が発生する波長の
    放射ビームとOBIC現象が発生しない波長の放射ビー
    ムで試料上の同一点を照射するようにした半導体デバイ
    ス評価方法。
  5. 【請求項5】 試料上に放射ビームを集束させ、該集束
    させたビームにより該試料上を走査し、該試料中に発生
    するキャリアに基づく信号を検出することにより該試料
    中に発生している異常を検出するようにした半導体デバ
    イス評価方法において、OBIC現象が発生する波長の
    放射ビームとOBIC現象が発生しない波長の放射ビー
    ムで試料上の同一点を同時に照射するようにし、その
    際、OBIC現象が発生する波長の放射ビームのパワー
    をOBIC現象がごく僅かに発生する程度にコントロー
    ルし、OBIC現象が発生しない波長の放射ビームのパ
    ワーを内部光電子効果に基づくキャリアが流れる程度に
    コントロールした半導体デバイス評価方法。
  6. 【請求項6】 試料上に放射ビームを集束させ、該集束
    させたビームにより該試料上を走査し、該試料中に発生
    するキャリアに基づく信号を検出することにより該試料
    中に発生している異常を検出するようにした半導体デバ
    イス評価方法において、OBIC現象が発生する波長の
    放射ビームで試料上を走査し、次に、OBIC現象が発
    生する波長の放射ビームとOBIC現象が発生しない波
    長の放射ビームで試料上の同一点を同時に照射するよう
    にし、その際、OBIC現象が発生する波長の放射ビー
    ムのパワーをOBIC現象がごく僅かに発生する程度に
    コントロールし、前記OBIC現象が発生しない波長の
    放射ビームのパワーを内部光電子効果に基づくキャリア
    が流れる程度にコントロールした半導体デバイス評価方
    法。
  7. 【請求項7】 試料上に放射ビームを照射し、該試料中
    に発生するキャリアに基づく信号を検出することにより
    該試料中に発生している異常を検出するように成した半
    導体デバイス評価装置において、OBIC現象が発生す
    る波長の放射ビームを発生する第1放射ビーム源と、O
    BIC現象が発生しない波長の放射ビームを発生する第
    2放射ビーム源を設け、該それぞれの放射ビーム源のパ
    ワーをコントロール出来る様に成し、第1放射ビーム源
    と第2放射ビーム源からの各放射ビームが試料上の同一
    点を照射するように成した半導体デバイス評価装置。
  8. 【請求項8】 前記第1放射ビーム源は、シャワー状に
    放射ビームを発生するものである請求項7記載の半導体
    デバイス評価装置。
  9. 【請求項9】 試料上に放射ビームを集束させ、該集束
    させたビームにより該試料上を走査し、該試料中に発生
    するキャリアに基づく信号を検出することにより該試料
    中に発生している異常を検出するように成した半導体デ
    バイス評価装置において、OBIC現象が発生する波長
    の放射ビームを発生する第1放射ビーム源と、OBIC
    現象が発生しない波長の放射ビームを発生する第2放射
    ビーム源を設け、該それぞれの放射ビーム源のパワーを
    コントロール出来る様に成し、第1放射ビーム源と第2
    放射ビーム源からの各放射ビームが試料上の同一点を照
    射するように成した半導体デバイス評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017167006A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 東芝メモリ株式会社 熱レーザ刺激装置、熱レーザ刺激方法および記録媒体

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