JP2002168798A - 不良解析装置 - Google Patents

不良解析装置

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JP2002168798A
JP2002168798A JP2000365047A JP2000365047A JP2002168798A JP 2002168798 A JP2002168798 A JP 2002168798A JP 2000365047 A JP2000365047 A JP 2000365047A JP 2000365047 A JP2000365047 A JP 2000365047A JP 2002168798 A JP2002168798 A JP 2002168798A
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Japan
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semiconductor device
obic
light
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JP2000365047A
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Minoru Taguchi
実 田口
Shinichi Takasu
信一 高洲
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NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK
Jeol Ltd
Toshiba Corp
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NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK
Jeol Ltd
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明瞭な光学像が得られ、精度のよいOBIC
像が得られることにより、不良個所等の位置確認が容易
に行える不良解析装置を提供する。 【解決手段】 レーザ光を放射する発光部6と、この発
光部6が放射したレーザ光を走査しながら半導体デバイ
ス2に照射する走査部9と、レーザ光の照射によって半
導体デバイス2に発生したOBICを検出するOBIC
検出部17と、半導体デバイス2に照射されたレーザ光
の反射光を検出する光検出部13と、走査部9の走査信
号とOBIC検出部17及び光検出部13からの各検出
信号に基づき半導体デバイス2の光ビーム照射領域のO
BIC像及び光学像を形成する像形成部19とを備え、
かつ発光部6がOBIC像及び光学像の各形成用の発光
波長の異なる第1の光ビーム源4と第2の光ビーム源5
を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OBIC像により
半導体デバイスの不良解析を行う不良解析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、半導体デバイスの不良解析
のうち、非破壊で行う不良解析に、半導体デバイスのp
n接合部にレーザ光等の光ビームを照射することで、そ
のpn接合において光起電力効果により励起する電子正
孔対が流すOBIC(Optical Beam In
duced Current;光ビーム励起電流)を検
出し、pn接合部の欠陥や電圧分布などを見ることによ
って行う方法がある。このOBICによる不良解析は、
佐々木らの解析例(J.J.A.P.Vol.37(1
998)P.P.4301〜4305)に示されている
通り、最適レーザ条件(波長、出力)にて精度よく半導
体基板内欠陥の有無が調査できる。
【0003】また、OBICを検出して不良解析を行う
装置には、走査型レーザ顕微鏡にOBIC装置を組み込
み、被検査体である半導体基板の裏面側、すなわち基板
側からレーザ光を照射して欠陥を特定するものがある。
このような装置には、例えば概略構成を図8に示すよう
なものがある。以下、従来技術を図8を参照して説明す
る。
【0004】図8において、不良解析装置101は、解
析対象の半導体デバイス102を、その鏡面研磨された
半導体基板の下面を下側にして支持部103に支持する
ようになっている。また半導体デバイス102の下方側
には、所定波長のレーザ光を放射する光ビーム源を備え
た発光部104と、発光部104からのレーザ光を、反
射鏡105で方向を変えて半導体デバイス102の鏡面
研磨された下面の所定の光ビーム照射領域に、走査しな
がら照射する走査部106が設けられている。
【0005】さらに半導体デバイス102の下方側に
は、半導体デバイス102の下面に照射され反射したレ
ーザ光の反射光をハーフミラー107で反射し、フォト
ダイオード108で受光して光電変換し、増幅器109
で増幅して検出する光検出部110が設けられている。
一方、半導体デバイス102の上方側には、半導体基板
の上側に形成された活性部分の所定領域に針111を接
触させて、電源112によってバイアス電圧を加えると
共に、レーザ光の照射によって発生したOBICをOB
IC増幅器113で増幅して検出するOBIC検出部1
14が配置されている。
【0006】そして、半導体デバイス102にレーザ光
を照射し、光検出部110とOBIC検出部114で検
出された各検出信号と、走査部106の走査を制御する
走査制御部115から出力された走査信号とが、像形成
部116の1部を構成するイメージプロセッサ117に
入力される。その後、演算処理部118で演算処理さ
れ、走査信号とこれに同期して得られたOBIC検出信
号及び光検出信号を処理して得られた半導体デバイス1
01の所定の光ビーム照射領域に対応するOBIC像形
成信号と光学像形成信号が、エンジニアリングワークス
テーション119に入力される。
【0007】さらに、不良解析を行うエンジニアリング
ワークステーション119では、キーボード120やマ
ウス121を使って操作することによって、入力された
OBIC像形成信号と光学像形成信号に基づきOBIC
像及びこれに対応した光学像が、CRTディスプレイ1
22に表示される。またこれと共に、予め設定された判
定基準のもとに不良解析が行われて、例えば色表示を使
っての不良個所の表示が、CRTディスプレイ122に
表示されたOBIC像中に行われる。
【0008】しかしながら上記の従来技術においては、
OBIC像と光学像の形成は、同一レーザ光の照射によ
って行われることになり、光学像は不明瞭になり易く、
正確な位置の把握やパターン形状の重ね合わせが行え
ず、OBIC像における不良個所等の位置確認が非常に
難しかったり、また金属電極直下にあった場合などには
特に困難であった。これは、半導体デバイス102を形
成する活性層(P層やN層、P高濃度層やN高濃度
層等)の光吸収係数が半導体基板より大きいためであ
り、特にコンタクト部分(P高濃度層やN高濃度層
等)の光吸収係数は半導体基板よりも、2〜3乗大き
く、より光学像が不明瞭になり、見えない場合が多かっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、その目的とするところは
明瞭な光学像が得られると共に、これによって正確な位
置の把握が可能となり、またパターン形状の重ね合わせ
を行うことができ、OBIC像における不良個所等の位
置確認が容易に行うことができる不良解析装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の不良解析装置
は、光ビームを放射する発光部と、この発光部が放射し
た光ビームを走査しながら被検査半導体デバイスに照射
する走査部と、光ビームの照射によって半導体デバイス
に発生したOBICを検出するOBIC検出部と、半導
体デバイスに照射された光ビームの反射光を検出する光
検出部と、走査部の走査信号とOBIC検出部及び光検
出部からの各検出信号に基づき半導体デバイスの光ビー
ム照射領域のOBIC像及び光学像を形成する像形成部
とを備え、かつ発光部がOBIC像及び光学像の各形成
用の発光波長の異なる少なくとも2つの光ビーム源を具
備していることを特徴とするものであり、さらに、発光
部が、OBIC像形成用の波長の異なる少なくとも2つ
の光ビーム源と、光学像形成用の波長の異なる少なくと
も2つの光ビーム源を備えていることを特徴とするもの
であり、さらに、発光部の発光する光ビームのうち、半
導体デバイスの活性部分は短波長の光ビーム、配線部分
は長波長の光ビームによって不良解析を行うことを特徴
とするものであり、さらに、光学像形成用の光ビームの
照射を、半導体デバイスの半導体基板側から行うことを
特徴とするものであり、さらに、半導体デバイスが、n
型またはp型のシリコン半導体により形成されたもの
で、光学像形成用の光ビームの波長が1400nm〜1
600nm、OBIC像形成用のうち、活性部分の不良
解析に用いる光ビームの波長が1152nm、配線部分
の不良解析に用いる光ビームの波長が1360nmであ
ると共に、各光ビームの照射を半導体デバイスの半導体
基板側から行うことを特徴とするものであり、さらに、
半導体デバイスが、GaAs系半導体により形成された
もので、光学像形成用の光ビームの波長が1300nm
〜1500nm、OBIC像形成用のうち、活性部分の
不良解析に用いる光ビームの波長が900nm〜100
0nm、配線部分の不良解析に用いる光ビームの波長が
1360nmであると共に、各光ビームの照射を半導体
デバイスの半導体基板側から行うことを特徴とするもの
であり、さらに、半導体デバイスが、GaAs系半導体
により形成されたもので、光学像形成用の光ビームの波
長が1300nm〜1500nm、OBIC像形成用の
活性部分の不良解析に用いる光ビームの波長が633n
mであると共に、光学像形成用の光ビームの照射を半導
体デバイスの半導体基板側から、またOBIC像形成用
の光ビームの照射を半導体デバイスの半導体基板とは逆
となる側から行うことを特徴とするものであり、さら
に、半導体デバイスの半導体基板側から照射した光ビー
ムのプロファイルから、半導体デバイスの活性部分及び
配線部分の各部分の寸法測定を行うように構成されてい
ることを特徴とするものであり、さらに、光ビームを放
射する発光部と、この発光部が放射した光ビームを走査
しながら照射する走査部と、光ビームの照射によって発
生したOBICを検出するOBIC検出部と、走査部の
走査信号とOBIC検出部からの検出信号に基づき光ビ
ーム照射領域のOBIC像を形成する像形成部とを備
え、発光部の放射するOBIC像形成用のうち、GaA
s系半導体デバイスの配線部分の不良解析に用いる光ビ
ームの波長が1360nm、該GaAs系半導体デバイ
スの活性部分の不良解析に用いる光ビームの波長が90
0nm〜1000nmであり、かつGaAs系半導体デ
バイスの不良解析に用いる光ビームの照射を半導体デバ
イスの半導体基板側から行うようにしたことを特徴とす
るものであり、さらに、半導体デバイスは、半導体基板
側を下側にして支持部に載置され、かつ半導体基板とは
逆側となる上面側に形成された電極端子に上方側からプ
ロービングが行われることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面
を参照して説明する。
【0012】先ず第1の実施形態を図1及び図2により
説明する。図1は概略構成を示すブロック図であり、図
2はOBIC像を説明するための図である。
【0013】図1及び図2において、不良解析装置1
は、GaAs半導体基板により形成されたGaAs集積
回路等の半導体デバイス2を解析対象としたもので、半
導体デバイス2の鏡面研磨された半導体基板の下面を下
側にして支持部3に、上方側から装荷して支持するよう
になっている。また半導体デバイス2の下方側(裏面側
下方)には、波長1360nmのレーザ光を放射する第
1の光ビーム源4と、900nm〜1000nmの波長
帯のレーザ光、例えば波長980nmのレーザ光を放射
する第2の光ビーム源5とを備えた発光部6が配置され
ている。そして、この発光部6は、第1の光ビーム源4
と第2の光ビーム源5が、回転軸7を中心に回動させる
ことで位置を切替えられるようになっており、各光ビー
ム源4,5から放射されるレーザ光が同一光軸上を通
り、発光部6から放射されるようになっている。
【0014】さらに、半導体デバイス2の下方側には、
発光部6からのレーザ光を、反射鏡8で方向を変えて半
導体デバイス2の鏡面研磨された下面の所定の光ビーム
照射領域に、走査しながら照射する走査部9が設けられ
ている。またさらに、半導体デバイス2の下面に照射さ
れ反射したレーザ光の反射光をハーフミラー10で反射
し、フォトダイオード11で受光して光電変換し、増幅
器12で増幅して検出する光検出部13が設けられてい
る。
【0015】一方、半導体デバイス2の上方側(表面側
上方)には、半導体基板の上側に形成された活性部分の
所定領域、例えば電極端子に針14を上方側から接触さ
せて、電源15によってバイアス電圧を加えると共に、
レーザ光の照射によって発生したOBICをOBIC増
幅器16で増幅して検出するOBIC検出部17が配置
されている。
【0016】また、18は走査制御部で、走査信号を出
力して走査部9の走査動作を制御する。さらに、19は
像形成部で、光検出部13からの光検出信号及びOBI
C検出部17からのOBIC検出信号と走査制御部18
からの走査信号が入力するイメージプロセッサ20と、
イメージプロセッサ20の出力を得て像形成のための演
算処理がなされる演算処理部21とを備えて構成され、
走査信号とこれに同期して得られたOBIC検出信号及
び光検出信号を処理して、半導体デバイス2の所定の光
ビーム照射領域に対応するOBIC像形成信号と光学像
形成信号を出力する。
【0017】またさらに、22は予め設定された判定基
準のもとに不良解析を行うエンジニアリングワークステ
ーションで、これは入力した像形成部19からのOBI
C像形成信号と光学像形成信号に基づき、キーボード2
3やマウス24を使って操作することで、OBIC像及
びこれに対応した光学像が、CRTディスプレイ25に
表示され、さらに不良解析結果が、例えば色表示を使っ
ての不良個所の表示が、表示されたOBIC像中に行わ
れるようになっている。またCRTディスプレイ25に
は、半導体デバイス2の活性部分や配線部分のキーボー
ド23等を使って指定した部位間の実寸法が、光学像形
成信号をもとにエンジニアリングワークステーション2
2で算出されるようになっている。
【0018】そして、上記のように構成された不良解析
装置1での不良解析は、先ず、支持部3に被検査半導体
デバイス2を上方側から装荷して載置し、第1の光ビー
ム源4を、放射するレーザ光の放射方向が所定の光軸に
一致するように位置させてから作動させ、波長1360
nmのレーザ光を発光部6から放射させる。放射された
レーザ光は、反射鏡8で方向が変えられ、半導体デバイ
ス2の下面(裏面)の所要光ビーム照射領域に走査する
よう照射される。また、この照射されたレーザ光の半導
体デバイス2の下面からの反射光は、フォトダイオード
11で光電変換され、光検出部13から光検出信号とし
て出力される。
【0019】その後、像形成部19のイメージプロセッ
サ20及び演算処理部21で、走査制御部18からの走
査信号とこれに同期して得られた光検出部13からの光
検出信号とが演算処理され、得られた半導体デバイス2
の所要の光ビーム照射領域に対応する光学像形成信号
が、エンジニアリングワークステーション22に入力さ
れる。
【0020】さらに、エンジニアリングワークステーシ
ョン22では、キーボード23やマウス24を操作する
ことで、入力された光学像形成信号に基づき所要光ビー
ム照射領域の光学像が、CRTディスプレイ25に表示
される。また要すれば、キーボード23等により、CR
Tディスプレイ25に表示された光学像の所要の部位間
を指定することによって、その部位間の実寸法が、光学
像形成信号をもとにエンジニアリングワークステーショ
ン22で算出され表示される。
【0021】また続いて、発光部6の第1、第2の光ビ
ーム源4,5の位置を、回転軸7を中心に回動させて変
え、第2の光ビーム源5の放射するレーザ光の放射方向
が所定の光軸に一致するように位置を切替えてから作動
させ、波長980nmのレーザ光を発光部6から放射さ
せる。放射されたレーザ光は、反射鏡8で方向が変えら
れ、第1の光ビーム源4の場合と同じ半導体デバイス2
の下面の所要光ビーム照射領域を走査するよう照射され
る。
【0022】そして、半導体デバイス2の上側に設けら
れたOBIC検出部17では、半導体基板の上側(表
面)に形成された活性部分の所定領域(電極端子)に上
方側から先端を接触させた針14で、バイアス電圧を加
えると共に、同時に、レーザ光の照射による内部の各部
位での光吸収係数の違いで変動して発生するOBICを
検出する。検出されたOBICは、OBIC増幅器16
で増幅され、像形成部19にOBIC検出信号として出
力される。
【0023】その後、像形成部19のイメージプロセッ
サ20及び演算処理部21で、走査制御部18からの走
査信号とこれに同期して得られたOBIC検出部17か
らのOBIC検出信号とが演算処理され、得られた半導
体デバイス2の所定の光ビーム照射領域に対応するOB
IC像形成信号が、エンジニアリングワークステーショ
ン22に入力される。
【0024】さらに、エンジニアリングワークステーシ
ョン22では、キーボード23やマウス24を使って操
作することによって、入力されたOBIC像形成信号に
基づきOBIC像が、CRTディスプレイ25に表示さ
れる。この時、予め設定された判定基準のもとに不良解
析が行われて、例えば色表示を使う等して不良個所が、
CRTディスプレイ25に表示されたOBIC像中に表
示され、位置が特定され、またCRTディスプレイ25
に光学像が並示されている場合には、特に位置が明確と
なる。すなわち、例えば図2に示すように、CRTディ
スプレイ25に表示されたOBIC像の中に、リーク個
所Xが、ゲート電極G、ソース電極部分S、ドレイン電
極部分Dと共に表示される。なお、光学像において指定
した寸法表示部位間がゲート電極Gの幅部分である場合
には、電極の幅の実寸法が光学像形成信号をもとに算出
され、例えば0.35μmと表示される。
【0025】以上の通り構成し、2つの波長の異なるレ
ーザ光を切替えて用い、光学像については、波長の長い
1360nmのレーザ光を半導体デバイス2の半導体基
板側から照射して得ているので、不良個所が金属電極で
なるゲート電極の直下であっても明瞭な光学像(デバイ
スの活性部分)として得られ、OBIC像については、
波長の短い900nm〜1000nmの波長帯のレーザ
光を使いGaAs系材料でなる半導体デバイス2の内部
で吸収させるよう照射して得ているので、例えば不良が
ゲート電極直下でかつゲート電極の境界部分でのリーク
によるものであると見なせる程度までの精度のよいOB
IC像を得ることができる。
【0026】次に、第2の実施形態を図3及び図4によ
り説明する。図3は概略構成を示すブロック図であり、
図4はOBIC像を説明するための図である。なお、第
1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省
略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成につい
て説明する。
【0027】図3及び図4において、不良解析装置31
は、GaAs半導体基板により形成されたGaAs集積
回路等の半導体デバイス2を解析対象としたもので、半
導体デバイス2の鏡面研磨された半導体基板の下面を下
側にして支持部3に支持するようになっている。また半
導体デバイス1の下方側(裏面側下方)には、波長13
60nmのレーザ光を放射する第1の光ビーム源4を備
えた第1の発光部32が配置されている。
【0028】さらに、半導体デバイス2の下方側には、
第1の発光部3からのレーザ光を、反射鏡8で方向を変
えて半導体デバイス2の鏡面研磨された下面の所定の光
ビーム照射領域に、走査しながら照射する第1の走査部
33が設けられている。またさらに下方側には、半導体
デバイス2の下面で反射したレーザ光の反射光を光電変
換し増幅して検出するハーフミラー10及びフォトダイ
オード11、増幅器12を備えた光検出部13が設けら
れている。
【0029】一方、半導体デバイス2の上方側(表面側
上方)には、波長633nmのレーザ光を放射する第2
の光ビーム源34を備えた第2の発光部35が配置され
ており、さらに第2の発光部35からのレーザ光を、反
射鏡8で方向を変えて、半導体デバイス2の金属電極等
の光不透過材料が設けられていず、また下面の光ビーム
照射領域に対応する上面の鏡面研磨された所定の光ビー
ム照射領域に、走査しながら照射する第2の走査部36
が設けられている。さらに上方側には、半導体基板の上
側に形成された活性部分の所定領域、例えば電極端子に
先端を上方側から接触させた針14及びバイアス電圧を
加える電源15、OBIC増幅器16を備えたOBIC
検出部17が配置されている。
【0030】また、37は走査制御部で、走査信号を出
力して第1の走査部33及び第2の走査部36の走査動
作を制御する。そして、像形成部19のイメージプロセ
ッサ20には、光検出部13及びOBIC検出部17の
各検出信号と走査制御部37の走査信号が入力し、さら
に演算処理部21では、走査信号と各検出信号とを演算
処理して、半導体デバイス2の所定領域に対応するOB
IC像形成信号と光学像形成信号を出力する。また、エ
ンジニアリングワークステーション22では、第1の実
施形態と同様に、入力したOBIC像形成信号と光学像
形成信号に基づきOBIC像及びこれに対応した光学像
が、CRTディスプレイ25に表示され、さらに不良解
析結果が、OBIC像中に不良個所を表示する等して行
われるようになっている。
【0031】そして、上記のように構成された不良解析
装置31での不良解析は、支持部3に被検査半導体デバ
イス2を載置し、第1の光ビーム源4を作動させ、波長
1360nmのレーザ光を第1の発光部32から放射さ
せる。放射されたレーザ光は、第1の走査部33による
走査によって、半導体デバイス2の下面(裏面)の所要
光ビーム照射領域に照射される。また照射されたレーザ
光の反射光は、フォトダイオード11で光電変換され、
光検出部13から光検出信号として出力される。
【0032】その後、像形成部19のイメージプロセッ
サ20及び演算処理部21で、走査信号と光検出信号を
もとに演算処理され、所要の光ビーム照射領域に対応す
る光学像形成信号が出力される。さらにエンジニアリン
グワークステーション22では、入力された光学像形成
信号に基づき所要光ビーム照射領域の光学像が、CRT
ディスプレイ25に表示される。
【0033】また、第2の光ビーム源34を作動させ、
波長633nmのレーザ光を第2の発光部35から放射
させる。放射されたレーザ光は、反射鏡8で方向が変え
られ、第1の光ビーム源4からのレーザ光が照射された
半導体デバイス2の下面の所要光ビーム照射領域に対応
する上面の鏡面研磨された所要の光ビーム照射領域に、
第2の走査部36による走査によって照射される。
【0034】そして、半導体デバイス2の上側に設けら
れたOBIC検出部17では、半導体基板の上側に形成
された所定領域(電極端子)に接触させた針14で、バ
イアス電圧を加えると共に、同時に、レーザ光の照射に
よる内部、特に半導体デバイス2の上表面に近い部分に
ついて、その各部位での光吸収係数の違いで変動して発
生するOBICを検出する。検出されたOBICは、O
BIC増幅器16で増幅され、像形成部19にOBIC
検出信号として出力される。
【0035】その後、像形成部19のイメージプロセッ
サ20及び演算処理部21で、走査制御部37からの走
査信号とOBIC検出部17からのOBIC検出信号と
が演算処理され、得られた半導体デバイス2の所要の光
ビーム照射領域に対応するOBIC像形成信号が、エン
ジニアリングワークステーション22に入力される。
【0036】さらに、エンジニアリングワークステーシ
ョン22では、入力されたOBIC像形成信号に基づき
OBIC像が、CRTディスプレイ25に表示される。
この時、予め設定された判定基準のもとに不良解析が行
われて、例えば色表示を使う等して不良個所が、CRT
ディスプレイ25に表示されたOBIC像中に表示さ
れ、位置が特定される。すなわち、例えば図4に示すよ
うに、CRTディスプレイ25に表示されたOBIC像
の中に、活性部分上部の表面近傍となるゲート電極Gと
ドレイン電極部分Dとの間の耐圧不良個所Yが、ゲート
電極G、ソース電極部分S、ドレイン電極部分Dと共に
表示される。
【0037】以上の通り構成し、2つの波長の異なるレ
ーザ光を用い、光学像については、波長の長い1360
nmのレーザ光を半導体デバイス2の半導体基板側から
照射して得ているので、第1の実施形態と同様に明瞭な
光学像を得ることができる。またOBIC像について
は、波長の短い633nmのレーザ光をGaAs系材料
でなる半導体デバイス2の上側の活性部分側から、金属
電極で覆われていない部分に照射して得ているので、例
えば図4に示すように、半導体デバイス2の上表面に近
い部分に生じた耐圧不良個所の特定が行えるまでの精度
のよいOBIC像を得ることができる。
【0038】次に、第3の実施形態を図5により説明す
る。図5は概略構成を示すブロック図である。なお、第
1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省
略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成につい
て説明する。
【0039】図5において、不良解析装置41は、解析
対象の半導体デバイス42の鏡面研磨された半導体基板
の下面を下側にして支持部3に支持するようになってい
る。また半導体デバイス42の下方側(裏面側下方)に
は、第1乃至第4の光ビーム源43,44,45,46
を有する発光部47が設けられている。そして、第1乃
至第4の光ビーム源43,44,45,46は、例えば
両矢印Pで示すようにスライドさせることでそれぞれの
位置を切替えられるようになっており、各光ビーム源4
3,44,45,46から放射されるレーザ光が同一光
軸上を通り、発光部47から放射されるようになってい
る。なお、第1乃至第4の光ビーム源43,44,4
5,46を同一の回転軸を中心に回動させることで位置
を切替えられるように設けてもよい。
【0040】また、第1、第2の光ビーム源43,44
はGaAs系半導体デバイス用のもので、第1の光ビー
ム源43は、光学像形成用として1300nm〜150
0nmの波長帯のレーザ光を放射し、第2の光ビーム源
44は、例えばデバイスの活性部分不良解析のOBIC
像形成用として900nm〜1000nmの波長帯のレ
ーザ光を放射する。一方、第3、第4の光ビーム源4
5,46はシリコン半導体デバイス用のもので、第3の
光ビーム源45は、光学像形成用として1400nm〜
1600nmの波長帯のレーザ光を放射し、第4の光ビ
ーム源46は、例えばデバイスの活性部分不良解析のO
BIC像形成用として波長1152nmのレーザ光を放
射する。
【0041】そして、発光部47が上記のように構成さ
れ、他が第1の実施形態と同様に構成された不良解析装
置41での不良解析は、半導体デバイス42がGaAs
系半導体デバイスである場合、第1の光ビーム源43と
第2の光ビーム源44を用いて行われる。先ず、支持部
3に被検査半導体デバイス42を載置し、第1の光ビー
ム源43を、放射するレーザ光の放射方向が所定の光軸
に一致するように位置させてから作動させ、例えば波長
1360nmのレーザ光を発光部47から放射させる。
【0042】放射されたレーザ光は、半導体デバイス4
2の下面(裏面)の所要光ビーム照射領域を走査するよ
うに照射され、また、半導体デバイス42からの反射光
は、光検出部13で光電変換されて光検出信号として出
力される。その後、像形成部19で走査信号と光検出信
号との演算処理がなされ、半導体デバイス42の所要の
光ビーム照射領域に対応する光学像形成信号が出力され
る。そして、エンジニアリングワークステーション22
では、入力された光学像形成信号に基づき所要光ビーム
照射領域の光学像が、CRTディスプレイ25に表示さ
れる。
【0043】続いて、放射するレーザ光の放射方向が所
定の光軸に一致するように第2の光ビーム源44を位置
させてから作動させ、例えば波長980nmのレーザ光
を発光部47から放射させる。放射されたレーザ光は、
走査部9によって第1の光ビーム源43の場合と同じ所
要光ビーム照射領域を走査するように照射され、また、
半導体デバイス42の上側に設けられたOBIC検出部
17でOBICを検出し、OBIC検出信号として出力
される。
【0044】その後、像形成部19で走査信号とOBI
C検出信号との演算処理がなされ、半導体デバイス42
の所要光ビーム照射領域に対応するOBIC像形成信号
が出力される。そして、エンジニアリングワークステー
ション22では、入力されたOBIC像形成信号に基づ
き所要光ビーム照射領域のOBIC像が、CRTディス
プレイ25に表示される。この時、予め設定された判定
基準のもとに不良解析が行われ、不良個所が、CRTデ
ィスプレイ25に表示されたOBIC像中に表示され、
特定される。
【0045】また、半導体デバイス42がシリコン半導
体デバイスである場合の不良解析は、第3の光ビーム源
45と第4の光ビーム源46を用いて行われる。先ず、
第3の光ビーム源45を、放射するレーザ光の放射方向
が所定の光軸に一致するように位置させてから作動さ
せ、例えば波長1400nmのレーザ光を発光部47か
ら放射させる。そして、上記のGaAs系半導体デバイ
スの場合と同様にして、所要光ビーム照射領域の光学像
をCRTディスプレイ25に表示させる。
【0046】続いて、放射するレーザ光の放射方向が所
定の光軸に一致するように第4の光ビーム源46を位置
させてから作動させ、波長1152nmのレーザ光を発
光部47から放射させる。そして、上記のGaAs系半
導体デバイスの場合と同様にして、所要光ビーム照射領
域のOBIC像をCRTディスプレイ25に表示させ、
また、予め設定された判定基準のもとに不良解析を行っ
て、CRTディスプレイ25に表示されたOBIC像中
に不良個所を表示することで、特定される。
【0047】以上の通り構成し、4つの光ビーム源4
3,44,45,46を切替え、半導体デバイス42の
形成材料の違い及び光学像形成とOBIC像形成の違い
によって、それぞれに対応した波長のレーザ光を使い分
けるようにしているので、GaAs系半導体デバイス、
シリコン半導体デバイスのそれぞれにおいて、明瞭な光
学像、精度のよいOBIC像を得ることができる。
【0048】次に、第4の実施形態を図6により説明す
る。図6は要部の概略構成を示すブロック図である。な
お、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成
について説明する。
【0049】図6において、不良解析装置51は、解析
対象のシリコン半導体デバイス52、例えばCMOS
LSI、バイポーラIC、MOSトランジスタ、バイポ
ーラIC等の鏡面研磨された半導体基板の下面(裏面)
を下側にして支持部3に支持するようになっている。ま
た半導体デバイス52の下方側(裏面側下方)には、第
1乃至第3の光ビーム源53,54,55を有する発光
部56が設けられている。
【0050】そして、第1乃至第3の光ビーム源53,
54,55は、例えば両矢印Qで示すようにスライドさ
せることでそれぞれの位置を切替えられるようになって
おり、各光ビーム源53,54,55から放射されるレ
ーザ光が同一光軸上を通り、発光部56から放射される
ようになっている。なお、第1乃至第3の光ビーム源5
3,54,55を同一の回転軸を中心に回動させること
で位置を切替えられるように設けてもよい。
【0051】そして、第1の光ビーム源53は光学像形
成用として1400nm〜1600nmの波長帯のレー
ザ光を放射し、第2の光ビーム源54はデバイスの活性
部分内の不良解析のOBIC像形成用として波長115
2nmのレーザ光を放射し、第3の光ビーム源56は配
線等のショート不良解析のOBIC像形成用として波長
1360nmのレーザ光を放射する。
【0052】そして、発光部56が上記のように構成さ
れ、他が第1の実施形態と同様に構成された不良解析装
置51での不良解析は、先ず、第1の光ビーム源53
を、放射するレーザ光の放射方向が所定の光軸に一致す
るように位置させてから作動させ、例えば波長1500
nmのレーザ光を発光部56から放射させる。
【0053】放射されたレーザ光は、シリコン半導体デ
バイス52の下面の所要光ビーム照射領域を走査するよ
うに照射され、また、シリコン半導体デバイス52から
の反射光は、光検出部13で光電変換されて光検出信号
として出力される。その後、上記の各実施形態と同様
に、像形成部で走査信号と光検出信号との演算処理がな
され、所要光ビーム照射領域に対応する光学像形成信号
が出力される。そして、エンジニアリングワークステー
ションでは、入力された光学像形成信号に基づき所要光
ビーム照射領域の光学像が、CRTディスプレイに表示
される。
【0054】続いて、第2の光ビーム源54を、放射す
るレーザ光の放射方向が所定の光軸に一致するように位
置させてから作動させ、波長1152nmのレーザ光を
発光部56から放射させる。放射されたレーザ光は、第
1の光ビーム源53の場合と同じ所要光ビーム照射領域
を走査するように照射され、OBIC検出部17でOB
ICを検出し、第1のOBIC検出信号が出力される。
【0055】その後、像形成部で走査信号と第1のOB
IC検出信号との演算処理がなされ、シリコン半導体デ
バイス52の所要光ビーム照射領域に対応する第1のO
BIC像形成信号が出力される。そして、エンジニアリ
ングワークステーションでは、入力された第1のOBI
C像形成信号に基づき所要光ビーム照射領域の第1のO
BIC像が、CRTディスプレイに表示される。この
時、予め設定された判定基準のもとに不良解析が行わ
れ、デバイスの活性部分内の不良個所が、CRTディス
プレイに表示された第1のOBIC像中に表示され、特
定される。
【0056】続いてまた、第3の光ビーム源55を、放
射するレーザ光の放射方向が所定の光軸に一致するよう
に位置させてから作動させ、波長1360nmのレーザ
光を発光部56から放射させる。放射されたレーザ光
は、走査部9によって第1、第2の光ビーム源53,5
4の場合と同じ所要光ビーム照射領域を走査するように
照射され、OBIC検出部17でOBICを検出し、第
2のOBIC検出信号が出力される。
【0057】その後、像形成部で走査信号と第2のOB
IC検出信号との演算処理がなされ、シリコン半導体デ
バイス52の所要光ビーム照射領域に対応する第2のO
BIC像形成信号が出力される。そして、エンジニアリ
ングワークステーションでは、入力された第2のOBI
C像形成信号に基づき所要光ビーム照射領域の第2のO
BIC像が、CRTディスプレイに表示される。この
時、予め設定された判定基準のもとに不良解析が行わ
れ、デバイスの配線等のショート不良個所が、CRTデ
ィスプレイに表示された第2のOBIC像中に表示さ
れ、特定される。
【0058】以上の通り構成し、3つの光ビーム源5
3,54,55を切替え、シリコン半導体デバイス52
の光学像の形成と、不良個所の違いによる別々となる第
1、第2のOBIC像の形成とを、それぞれに対応した
波長のレーザ光を使い分けるようにして行っているの
で、シリコン半導体デバイス52において、明瞭な光学
像、不良個所に応じた精度のよいOBIC像を得ること
ができる。
【0059】次に、第5の実施形態を図7により説明す
る。図7は要部の概略構成を示すブロック図である。な
お、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成
について説明する。
【0060】図7において、不良解析装置61は、解析
対象のGaAs系半導体デバイス62の鏡面研磨された
半導体基板の下面(裏面)を下側にして支持部3に支持
するようになっている。またGaAs系半導体デバイス
62の下方側(裏面側下方)には、第1、第2の光ビー
ム源63,64を有する発光部65が設けられている。
【0061】そして、第1、第2の光ビーム源63,6
4は、例えば両矢印Rで示すようにスライドさせること
でそれぞれの位置を切替えられるようになっており、各
光ビーム源63,64,65から放射されるレーザ光が
同一光軸上を通り、発光部65から放射されるようにな
っている。なお、第1、第2の光ビーム源63,64を
同一の回転軸を中心に回動させることで位置を切替えら
れるように設けてもよい。
【0062】そして、第1の光ビーム源63は光学像形
成用及び配線等のショート不良解析のOBIC像形成用
として1360nmの波長帯のレーザ光を放射し、第2
の光ビーム源64はデバイスの活性部分内の不良解析の
OBIC像形成用として900nm〜1000nmの波
長帯のレーザ光を放射する。
【0063】そして、発光部65が上記のように構成さ
れ、他が第1の実施形態と同様に構成された不良解析装
置61での不良解析は、先ず、第1の光ビーム源63
を、放射するレーザ光の放射方向が所定の光軸に一致す
るように位置させてから作動させ、波長1360nmの
レーザ光を発光部65から放射させる。
【0064】放射されたレーザ光は、GaAs系半導体
デバイス62の下面の所要光ビーム照射領域を走査する
ように照射され、また、GaAs系半導体デバイス62
からの反射光は、光検出部13で光電変換されて光検出
信号として出力される。その後、像形成部で走査信号と
光検出信号との演算処理がなされ、所要光ビーム照射領
域に対応する光学像形成信号が出力される。そして、エ
ンジニアリングワークステーションでは、入力された光
学像形成信号に基づき所要光ビーム照射領域の光学像
が、CRTディスプレイに表示される。
【0065】続いて、第2の光ビーム源64を、放射す
るレーザ光の放射方向が所定の光軸に一致するように位
置させてから作動させ、例えば波長980nmのレーザ
光を発光部65から放射させる。放射されたレーザ光
は、第1の光ビーム源63の場合と同じ所要光ビーム照
射領域を走査するように照射され、OBIC検出部17
でOBICを検出し、第1のOBIC検出信号が出力さ
れる。
【0066】その後、像形成部で走査信号と第1のOB
IC検出信号との演算処理がなされ、所要光ビーム照射
領域に対応する第1のOBIC像形成信号が出力され
る。そして、エンジニアリングワークステーションで
は、入力された第1のOBIC像形成信号に基づき所要
光ビーム照射領域の第1のOBIC像が、CRTディス
プレイに表示される。この時、予め設定された判定基準
のもとに不良解析が行われ、デバイスの活性部分内の不
良個所が、CRTディスプレイに表示された第1のOB
IC像中に表示され、特定される。
【0067】続いてまた、第1の光ビーム源63を、放
射するレーザ光の放射方向が所定の光軸に一致するよう
に位置させてから作動させ、波長1360nmのレーザ
光を発光部65から放射させる。放射されたレーザ光
は、走査部9によって、先と同じデバイスの所要光ビー
ム照射領域を走査するように照射され、OBIC検出部
17でOBICを検出し、第2のOBIC検出信号が出
力される。
【0068】その後、像形成部で走査信号と第2のOB
IC検出信号との演算処理がなされ、所要光ビーム照射
領域に対応する第2のOBIC像形成信号が出力され
る。そして、エンジニアリングワークステーションで
は、入力された第2のOBIC像形成信号に基づき所要
光ビーム照射領域の第2のOBIC像が、CRTディス
プレイに表示される。この時、予め設定された判定基準
のもとに不良解析が行われ、デバイスの配線等のショー
ト不良個所が、CRTディスプレイに表示された第2の
OBIC像中に表示され、特定される。
【0069】以上の通り構成し、2つの光ビーム源6
3,64を切替え、GaAs系半導体デバイス62の光
学像の形成と配線等のショート不良解析のOBIC像の
形成に同じ波長のレーザ光、またデバイスの活性部分内
の不良解析のOBIC像の形成には別の波長のレーザ光
と、それぞれに対応した波長のレーザ光を使い分けるよ
うにして行っているので、GaAs系半導体デバイス6
2において、明瞭な光学像、不良個所に応じた精度のよ
いOBIC像を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光学像形成用とOBIC像形成用にそれぞれ
に適した波長の光ビームが用いられるので、明瞭な光学
像、精度のよいOBIC像を得ることができ、さらに不
良個所に応じた波長の光ビームが用いることで、さらに
良好なOBIC像が得られ、正確な位置の把握が可能と
なり、不良個所等の位置確認が容易に行うことができて
不良解析をより向上したものとすることができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るOBIC像を説
明するための図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るOBIC像を説
明するための図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の第4の実施形態における要部の概略構
成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施形態における要部の概略構
成を示すブロック図である。
【図8】従来技術の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2…半導体デバイス 4…第1の光ビーム源 5…第2の光ビーム源 6…発光部 9…走査部 13…光検出部 17…OBIC検出部 19…像形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/66 G01R 31/28 L (72)発明者 田口 実 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 (72)発明者 高洲 信一 東京都昭島市武蔵野三丁目1番2号 日本 電子株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA07 BB02 CC17 DD03 FF04 GG04 JJ18 LL62 QQ31 2G051 AA51 AB06 AB07 AC11 BA01 BA06 BA08 BA10 BB03 BC01 BC06 CA03 CB01 CD06 EA11 EA12 EB01 FA04 2G132 AD15 AE16 AF14 AL12 2H052 AC04 AC13 AC15 AC27 AC34 4M106 AA02 BA01 BA05 BA14 CA16 CA17 CA39 CB19 DB18 DH04 DH07 DH13 DH32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを放射する発光部と、この発光
    部が放射した前記光ビームを走査しながら被検査半導体
    デバイスに照射する走査部と、前記光ビームの照射によ
    って前記半導体デバイスに発生したOBICを検出する
    OBIC検出部と、前記半導体デバイスに照射された前
    記光ビームの反射光を検出する光検出部と、前記走査部
    の走査信号と前記OBIC検出部及び前記光検出部から
    の各検出信号に基づき前記半導体デバイスの前記光ビー
    ム照射領域のOBIC像及び光学像を形成する像形成部
    とを備え、かつ前記発光部が前記OBIC像及び光学像
    の各形成用の発光波長の異なる少なくとも2つの光ビー
    ム源を具備していることを特徴とする不良解析装置。
  2. 【請求項2】 発光部が、OBIC像形成用の波長の異
    なる少なくとも2つの光ビーム源と、光学像形成用の波
    長の異なる少なくとも2つの光ビーム源を備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載の不良解析装置。
  3. 【請求項3】 発光部の発光する光ビームのうち、半導
    体デバイスの活性部分は短波長の光ビーム、配線部分は
    長波長の光ビームによって不良解析を行うことを特徴と
    する請求項1記載の不良解析装置。
  4. 【請求項4】 光学像形成用の光ビームの照射を、半導
    体デバイスの半導体基板側から行うことを特徴とする請
    求項1記載の不良解析装置。
  5. 【請求項5】 半導体デバイスが、n型またはp型のシ
    リコン半導体により形成されたもので、光学像形成用の
    光ビームの波長が1400nm〜1600nm、OBI
    C像形成用のうち、活性部分の不良解析に用いる光ビー
    ムの波長が1152nm、配線部分の不良解析に用いる
    光ビームの波長が1360nmであると共に、前記各光
    ビームの照射を前記半導体デバイスの半導体基板側から
    行うことを特徴とする請求項1記載の不良解析装置。
  6. 【請求項6】 半導体デバイスが、GaAs系半導体に
    より形成されたもので、光学像形成用の光ビームの波長
    が1300nm〜1500nm、OBIC像形成用のう
    ち、活性部分の不良解析に用いる光ビームの波長が90
    0nm〜1000nm、配線部分の不良解析に用いる光
    ビームの波長が1360nmであると共に、前記各光ビ
    ームの照射を前記半導体デバイスの半導体基板側から行
    うことを特徴とする請求項1記載の不良解析装置。
  7. 【請求項7】 半導体デバイスが、GaAs系半導体に
    より形成されたもので、光学像形成用の光ビームの波長
    が1300nm〜1500nm、OBIC像形成用の活
    性部分の不良解析に用いる光ビームの波長が633nm
    であると共に、前記光学像形成用の光ビームの照射を前
    記半導体デバイスの半導体基板側から、またOBIC像
    形成用の光ビームの照射を前記半導体デバイスの半導体
    基板とは逆となる側から行うことを特徴とする請求項1
    記載の不良解析装置。
  8. 【請求項8】 半導体デバイスの半導体基板側から照射
    した光ビームのプロファイルから、前記半導体デバイス
    の活性部分及び配線部分の各部分の寸法測定を行うよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の不良
    解析装置。
  9. 【請求項9】 光ビームを放射する発光部と、この発光
    部が放射した前記光ビームを走査しながら照射する走査
    部と、前記光ビームの照射によって発生したOBICを
    検出するOBIC検出部と、前記走査部の走査信号と前
    記OBIC検出部からの検出信号に基づき前記光ビーム
    照射領域のOBIC像を形成する像形成部とを備え、前
    記発光部の放射する前記OBIC像形成用のうち、Ga
    As系半導体デバイスの配線部分の不良解析に用いる光
    ビームの波長が1360nm、該GaAs系半導体デバ
    イスの活性部分の不良解析に用いる光ビームの波長が9
    00nm〜1000nmであり、かつ前記GaAs系半
    導体デバイスの不良解析に用いる光ビームの照射を前記
    半導体デバイスの半導体基板側から行うようにしたこと
    を特徴とする不良解析装置。
  10. 【請求項10】 半導体デバイスは、半導体基板側を下
    側にして支持部に載置され、かつ前記半導体基板とは逆
    側となる上面側に形成された電極端子に上方側からプロ
    ービングが行われることを特徴とする請求項1または請
    求項9記載の記載の不良解析装置。
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