JP2001074499A - 磁気式エンコーダ及び磁気スケール - Google Patents

磁気式エンコーダ及び磁気スケール

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JP2001074499A
JP2001074499A JP25439599A JP25439599A JP2001074499A JP 2001074499 A JP2001074499 A JP 2001074499A JP 25439599 A JP25439599 A JP 25439599A JP 25439599 A JP25439599 A JP 25439599A JP 2001074499 A JP2001074499 A JP 2001074499A
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magnetic
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scale
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magnetic pole
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JP25439599A
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English (en)
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Takami Ishida
貴巳 石田
Kazuhiro Onaka
和弘 尾中
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体の位置検出が可能な磁気式エンコーダ
及び磁気スケールを提供することを目的とするものであ
る。 【解決手段】 略円形状のシート状基材の少なくとも外
周部に略リング状の磁極パータンを設けた回転可能な磁
気スケール11と、前記磁気スケール11の磁極パター
ンに対向配置され、前記磁気スケール11の磁極パター
ンの回転軌跡の一箇所に近接し、前記磁極パターン11
に対応した信号を出力する検出素子12と、前記磁気ス
ケール11の表裏面に対応した突出部15を有し、前記
検出素子12を保持した略コ字状のホルダ13とを有
し、前記磁気スケール11の回転にともなう平面性に対
する上記コ字状のホルダ13の取付位置のバラツキを吸
収できるように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密機器の駆動部
分の位置検出や制御に用いられる検出素子を備えた磁気
式エンコーダ及び磁気スケールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気式エンコーダとして、特開平
8−14810号公報に開示されているものが知られて
いる。
【0003】図8は従来の磁気式エンコーダを示す斜視
図である。
【0004】図8において、スケール部1は、帯状の薄
板材からなる基材、及びこの基材の上面に設けられ、N
極とS極とを交互に一定間隔に形成した磁極パターンを
備えている。このスケール部1がホルダ3に設けられた
長方形の挿通孔4に挿通され、かつスケール部1から微
少な隙間を介してスケール部1とほぼ平行に対向するよ
うに検出素子2がホルダ3に保持されている。検出素子
2には電圧印加と出力検出を行うリード線5、強磁性金
属膜により形成されている検出パターン6が設けられて
いる。なお、7はホルダ3またはスケール部1の動く方
向を示している。
【0005】このとき、スケール部1が検出素子2を保
持しているホルダ3に挿通されると、スケール部1に設
けられた磁極パターンから出る磁界(漏電磁界)によっ
て検出素子2の抵抗値が変化し、この抵抗値変化を検出
することでスケール部1の位置が検出でき、この結果、
精密機器の駆動部分の位置検出や制御が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た磁気式エンコーダにおいては、スケール部1が帯状で
あるため、スケール部1は直線上の動きにのみ用いるこ
としかできず、回転体の位置検出を必要とする装置には
使用できないという課題を有していた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、回転体の位置検出が可能な磁気式エンコーダ
及び磁気スケールを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の磁気エンコーダは、略円形状のシート状基材
の少なくとも外周部に略リング状の磁極パターンを設け
た回転可能な磁気スケールと、前記磁気スケールの磁極
パターンに対向配置され、前記磁気スケールの磁極パタ
ーンの回転軌跡の一箇所に近接し、前記磁極パターンに
対応した信号を出力する検出素子と、前記磁気スケール
の表裏面に対応した突出部を有し、前記検出素子を保持
した略コ字状のホルダとを有し、前記磁気スケールの回
転にともなう平面性に対する上記コ字状のホルダの取付
位置のバラツキを吸収できるように構成したもので、こ
の構成によれば、略円板状の磁気スケールが回転可能
で、磁極パターンがこの磁気スケールの少なくとも外周
部に設けられ、且つ検出素子が磁極パターンに対向配置
されているため、回転体の位置検出が可能な磁気式エン
コーダが得られるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、略円形状のシート状基材の少なくとも外周部に略リ
ング状の磁極パターンを設けた回転可能な磁気スケール
と、前記磁気スケールの磁極パターンに対向配置され、
前記磁気スケールの磁極パターンの回転軌跡の一箇所に
近接し、前記磁極パターンに対応した信号を出力する検
出素子と、前記磁気スケールの表裏面に対応した突出部
を有し、前記検出素子を保持した略コ字状のホルダとを
有し、前記磁気スケールの回転にともなう平面性に対す
る上記コ字状のホルダの取付位置のバラツキを吸収でき
るように構成したもので、この構成によれば、略円板状
の磁気スケールが回転可能で、磁極パターンがこの磁気
スケールの少なくとも外周部に設けられ、且つ検出素子
が磁極パターンに対向配置されているため、回転体の位
置検出が可能となるという作用を有するものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、略中心部を回転
軸として回転可能な可撓性を有するシート状基材の、少
なくとも外周部に位置検出のための回転軸と同軸の略リ
ング状の磁極パターンを備えたもので、この構成によれ
ば、少なくとも外周部に略リング状の位置検出のための
磁極パターンを備えた磁気スケールが回転するので、検
出素子を設ければ、回転体の位置検出が行える。これに
加え、取付け誤差によって検出素子を保持しているホル
ダと磁気スケールが接触すれば、ホルダと磁気スケール
との接触部に応力が加わるが、磁気スケールは可撓性を
有するため、磁気スケールがたわんで、この応力を緩和
でき、これにより、ホルダ及び磁気スケールの磨耗を抑
制できるという作用を有するものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、略中心部と位置
検出のための磁極パターンとの間に、シート状基材が複
数に分断されず、略中心部と外周部とが連続するように
複数の孔を配列したもので、この構成によれば、孔によ
ってより磁気スケールがたわみやすくなるため、ホルダ
と磁気スケールとの接触部に加わる応力がさらに緩和で
き、これにより、ホルダ及び磁気スケールの磨耗をより
効果的に抑制できる。また、複数の孔を配置することに
よって磁気スケールが複数に分断されないで済むという
作用を有するものである。
【0012】請求項4に記載の発明は、複数の孔を、略
中心部に対して点対称となる位置に設けたもので、この
構成によれば、磁気スケールの重量がその中心に対して
点対称になるため、磁気スケールの回転が安定するとい
う作用を有するものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、複数の孔の外周
部をシート状基材の外周の一部とほぼ平行な形状にした
もので、この構成によれば、孔の外周部と磁気スケール
の外周部との距離が一定になるため、ホルダと磁気スケ
ールとの接触部に加わる応力がひずまなくなり、ホルダ
と磁気スケールとの接触部に加わる応力が一定となると
いう作用を有するものである。
【0014】請求項6に記載の発明は、複数の孔を略円
形にしたもので、この構成によれば、磁気スケールの打
ち抜き加工用の金型の加工を容易にするという作用を有
するものである。
【0015】請求項7に記載の発明は、複数の孔の配列
をシート状基材の中心から外周部方向に対して1つ設け
たもので、この構成によれば、磁気スケール部における
取付部とホルダの挿設部との間の空間を増やすことはな
いため、孔による磁気スケールの機械的強度の低減の抑
制ができ、磁気スケールが破壊されにくくなるという作
用を有するものである。
【0016】請求項8に記載の発明は、シート状基材が
ポリエチレンテレフタレート樹脂で構成されたもので、
この構成によれば、ポリエチレンテレフタレートは柔ら
かいため、ホルダと磁気スケールとの接触によるホルダ
と磁気スケールとの接触部に加わる応力を抑制でき、さ
らに安価な磁気スケールが得られるという作用を有する
ものである。
【0017】請求項9に記載の発明は、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂の厚みを100μm〜300μmとし
たもので、この構成によれば、100μm以下のポリエ
チレンテレフタレートでは磁気スケールの基材としては
機械強度が弱く、また300μm以上では材料費が高く
なるため、機械的強度が高くかつ安価な磁気スケールが
得られるという作用を有するものである。
【0018】請求項10に記載の発明は、シート状基材
が非磁性金属で構成されたもので、この構成によれば、
非磁性金属はポリエチレンテレフタレートと比較して耐
熱性と耐湿性に優れるのに加えて、磁気スケールの磁極
パターン形成時に基材が磁化されないため、反磁界を生
じず、これにより、検出素子に検出される漏洩磁界の反
磁界による低減を抑制できるため、検出素子から得られ
る出力が低下するのを防止することができるという作用
を有するものである。
【0019】請求項11に記載の発明は、基材がSUS
304で構成されたもので、この構成によれば、SUS
304は他の非磁性金属と比較して耐熱性及び加工精度
が良いため、耐熱性と精度に優れる磁気スケールが得ら
れるという作用を有するものである。
【0020】請求項12に記載の発明は、少なくとも磁
極パターンに静電防止材料をコーティングしたもので、
この構成によれば、磁気スケールとホルダとの接触部分
での静電防止効果があり、これにより磁気スケールの磁
極パターンもしくはホルダに設けられた検出素子の静電
破壊を防ぐという作用を有するものである。
【0021】請求項13に記載の発明は、磁極パターン
をもつシート状基材の両面にフッ素加工を施したもの
で、この構成によれば、インクジェットプリンタ等の位
置検出に用いられた場合、プリンタ用のインクが磁気ス
ケールに付着するのを防ぎ、インクが磁気スケールに付
着することにより、磁気スケールと検出素子との距離が
離れ、検出素子から得られる出力が低下することを防止
することができるという作用を有するものである。
【0022】請求項14に記載の発明は、磁極パターン
を構成する磁気インクとして、フェライト系の磁性体粉
を分散したものを用いたもので、この構成によれば、磁
気インクとしてのフェライト系の磁性体は保持力が高い
ため、磁気スケールの磁極パターンが外部磁界の影響を
受けて、磁極パターンの漏洩磁界が低下することを防止
することができるという作用を有するものである。
【0023】請求項15に記載の発明は、磁気インクに
よる磁極パターンの膜厚みを反磁界ができないような厚
みに設定したもので、この構成によれば、磁界パターン
形成時に反磁界を生じず、検出素子に検出される漏洩磁
界の反磁界による低減を抑制できるため、検出素子から
得られる出力が低下するのを防止することができるとい
う作用を有するものである。
【0024】請求項16に記載の発明は、磁気インクと
して、磁気的な配向を持たないものを用いたもので、こ
の構成によれば、磁気的な配向を持たないため、配向方
向の磁極パターンと配向方向と垂直方向の磁極パターン
とから生じる漏洩磁界の強さの差がなくなるため、略円
板状の磁気スケールの出力を安定して検出できるという
作用を有するものである。
【0025】請求項17に記載の発明は、略中心部を回
転軸として回転可能な可撓性を有するシート状基材の、
少なくとも外周部に位置検出のための回転軸と同軸の略
リング状の磁極パターンを備えた磁気スケールと、前記
磁気スケールを保持し回転させるための取付部と、前記
磁気スケールの電極パターンに対向配置され、前記磁気
スケールの磁極パターンの回転軌跡の一箇所に近接し、
前記磁極パターンに対応した信号を出力する検出素子
と、前記磁気スケールの表裏面に対応した突出部を有
し、前記検出素子を保持した略コ字状のホルダとを有
し、前記磁気スケールの回転にともなう平面性に対する
上記コ字状のホルダの取付位置のバラツキを吸収できる
ように構成したもので、この構成によれば、少なくとも
外周部に略リング状の位置検出のための磁極パターンを
備えた磁気スケールが回転し、検出素子が磁極パターン
に対向配置されるので、回転体の位置検出が行える。こ
れに加え、取付け誤差によってホルダと磁気スケールが
接触すれば、ホルダと磁気スケールとの接触部に応力が
加わるが、磁気スケールは可撓性を有するため、磁気ス
ケールがたわんで、この応力を緩和でき、これにより、
ホルダ及び磁気スケールの磨耗を抑制できるという作用
を有するものである。
【0026】請求項18に記載の発明は、取付部と検出
素子に対向配置した磁極パターンとの間に、シート状基
材が複数に分断されず、略中心部と外周部とが連続する
ように複数の孔を配列した磁気スケールを用いたもの
で、この構成によれば、孔によってより磁気スケールが
たわみやすくなるため、ホルダと磁気スケールとの接触
部に加わる応力がさらに緩和でき、これにより、ホルダ
及び磁気スケールの磨耗をより効果的に抑制できる。さ
らに、磁極パターンと取付部との間に孔を設けたため、
取付部が複数形成された場合、この取付部に囲まれた部
分はホルダと磁気スケールとの接触部に加わる応力に無
関係なため、取付部が複数形成されてもホルダと磁気ス
ケールとの接触部に加わる応力が緩和され、取付部が複
数形成された場合でもホルダ及び磁気スケールの磨耗を
抑制できるという作用を有するものである。また、複数
の孔を配置することによって磁気スケールが複数に分断
されないで済む。
【0027】請求項19に記載の発明は、検出素子を強
磁性金属膜からなる磁気抵抗素子で形成したもので、こ
の構成によれば、強磁性金属膜を設けた検出素子を用い
ているため、強磁性金属膜が有する磁気抵抗効果特性
(MR特性)を利用して磁気スケールの磁気パターンを
電気信号に変換することができ、これにより、安価で応
答速度に優れた出力特性が得られるという作用を有する
ものである。
【0028】請求項20に記載の発明は、検出素子を強
磁性金属膜と非磁性金属膜を交互に積層してなる人工格
子多層膜により構成したもので形成したもので、この構
成によれば、人工格子多層膜が有する巨大磁気抵抗効果
特性(GMR特性)を利用することができるため、強磁
性磁気抵抗膜により構成されている検出素子と比較し
て、高い出力が得られ、高出力であるためS/N比が大
きくなり、検出回路が簡略化できるという作用を有する
ものである。
【0029】以下、本発明の一実施の形態における磁気
式エンコーダ及び磁気スケールについて、図面を参照し
ながら説明する。
【0030】図1は本発明一実施の形態における磁気式
エンコーダの斜視図、図2は同磁気式エンコーダの断面
図、図3は同磁気式エンコーダに用いる磁気スケールの
上面図である。
【0031】図1、図2、図3において、11は略円板
状の磁気スケールで、位置検出のための略リング状にな
っている磁極パターンが少なくとも外周部に形成されて
いる。この磁気スケール11は略中心部を回転軸として
回転可能な可撓性を有するシート状基材と、このシート
状基材に形成された磁極パターンとを備えている(磁気
スケール11の形状寸法はシート状基材と同じであ
る)。シート状の基材として、厚みが100μm〜30
0μmのポリエチレンテレフタレート樹脂やSUS30
4などの非磁性金属が使用できる。また、略リング状の
磁極パターンは、磁気スケール11(シート状基材)の
回転軸と同軸となっており、さらに、フェライト系の磁
性体粉を分散したものから成る保持力1500Oe以上
の磁気的な配向を持たない磁気インクを印刷、硬化させ
て形成され、磁気スケール11の外周に沿ってN極とS
極とを交互に一定間隔に着磁されたものである。磁気イ
ンクによる磁気パターンの膜厚みは、磁極パターン形成
時に反磁界を生じないように20μm以下となってい
る。なお、シート状基材に磁気インクを印刷せずに、シ
ート状基材自体が磁極パターンを持つようにしてもよ
い。また、少なくとも磁極パターンにはカーボンなどの
静電防止材料がコーティングされている。ただし、磁気
スケール11の構成材料全てに静電防止材料を含有させ
てもよく、さらに場合によっては静電気を逃がす経路を
設ける必要がある。また、磁気パターンをもつ磁気スケ
ール11の両面はフッ素加工が施されている。ただし、
磁気スケール11は略円形でなくても、磁極パターンが
略リング状となるようにすれば、矩形状等のどのような
形状でも良い。12は板状の磁気検出素子で、この検出
素子12は磁気スケール11上に着磁された磁極パター
ンを検出し、磁極パターンに対応した信号を出力するた
めに設けられている。また、検出素子12は略コ字状の
ホルダ13に保持され、磁気スケール11の磁極パター
ンの回転軌跡の一箇所に近接し、磁気スケール11の磁
極パターンに対向配置されている。さらに、ホルダ13
は、磁気スケール11を摺動可能にする挿設部14を有
する磁気スケールの表裏面に対応した突出部15が形成
されており、さらにこのホルダ13および突出部15は
ポリアセタール等の樹脂からなり、一体成形あるいは別
個に作成した後に結合して構成されているものである。
【0032】このような構成によって、磁気スケール1
1の回転にともなう平面性に対する上記コ字状のホルダ
13の取付位置のバラツキを吸収できる。また、略リン
グ状の磁極パターンは、磁気スケール11の回転軸と同
軸となっているため、磁気スケール11が回転したと
き、磁極パターンと検出素子12がずれることがない。
なお、磁気スケール11と検出素子12との隙間は20
μm以下になるように構成されている。
【0033】16は検出素子12に電圧を印加したり検
出出力を取り出すためのリード端子である。17は検出
素子12に形成された磁気抵抗素子や磁性金属膜と非磁
性金属膜を交互に積層してなる人工格子多層膜などから
なる検出パターンである。18は取付部で、磁気スケー
ル11の略中心部を保持し、さらに、磁気スケール11
が回転するのを可能にするために設けられている。ま
た、取付部18は磁気スケール11の略中心部に形成さ
れ、穴、凹部などの形成をしており、磁気スケール11
が回転するための回転軸となる。なお、取付部18を備
えた磁気スケール11が磁気スケール部20である。1
9は磁気スケール11に設けられた複数の孔で、位置検
出のための磁極パターン及び磁気スケール11の略中心
部にある取付部18の間に形成され、取付部18の中心
に対して点対称となる位置に形成されている。なお、取
付部18は複数設けた場合、磁気スケール11の取付部
18に囲まれた部分に孔19を設けないようにする。す
なわち、孔19は位置検出のための磁極パターンと取付
部18との間に設けられている。この孔19は、磁気ス
ケール11の外周の一部ととぼ平行な外周部を有するよ
うな扇状をしている。このとき、各孔の外周の長さが、
同心で同径の円の1/4の長さになっている。また、孔
19は磁気スケール11の中心から外周方向に対して1
つ配向している。ただし、孔19が小さい場合は2以上
の孔を磁気スケール11の中心から外周方向に対して設
けてもよい。さらに、孔19によって磁気スケール11
が複数に分断されることがないように磁気スケール11
の略中心部と外周部とが連続するように複数の孔19を
配置している。これは、孔19によって磁気スケール1
1が複数に分断されれば、磁気スケール11としての意
味を為さないためである。
【0034】次に本発明の一実施の形態における磁気式
エンコーダを用いてプリンターなどの記録装置内におけ
る移動体の位置検出を行う方法について簡単に説明す
る。
【0035】まず、記録装置内の回転部分の軸に略円板
状の磁気スケール11の中心部を取付部18によって固
定する。この磁気スケール11を固定した後、ホルダ1
3の挿設部14に、この磁気スケール11を挿設して、
記録装置内にホルダ13を固定する。
【0036】また、磁気スケール11は円板状に形成さ
れ、外周部に所定のピッチの信号磁界、例えば数10μ
mから数100μmピッチで着磁されている。前記記録
装置内における回転部分が回転することにより、磁気ス
ケール11と常に一定の間隔を保ってホルダ13に保持
された検出素子12が磁気スケール11上の信号磁界を
通過することにより、検出素子12の抵抗値が変化して
位置信号として検出することができる。ここで前記回転
部分が回転した場合、回転速度が速くなるに従って、磁
気スケール11の振動が大きくなり、磁気スケール11
とホルダ13との摺動部分の磨耗が大きくなるが、本発
明の一実施の形態においては、磁気スケール11の磁極
パターンと取付部18との間に、磁気スケール11の外
周の一部とほぼ平行な外周を有する扇状の孔19を設け
ているため、磁気スケール11が柔らかくなり、ホルダ
13と磁気スケール11との接触部における応力が緩和
され、ホルダ13及び磁気スケール11の磨耗が少なく
なるとともに、磁気スケール11の振動も抑制すること
ができ、出力信号が安定する。
【0037】図4は磁気スケール11に孔19を設けた
場合と設けない場合の摺動時におけるホルダ13の磨耗
量を示したものであり、縦軸は磨耗量、横軸は摺動回転
数を示す。
【0038】図4から明らかなように、磁気スケール1
1に孔19を設けたものは孔19のないものと比較し
て、磨耗量が約1/5と少なくなっており、孔19を設
けた方がホルダ13の磨耗量は小さい。
【0039】図5は磁気スケール11に孔19を設けた
場合と設けない場合との摺動時における出力信号の変動
を示したものであり、縦軸は出力信号変動、横軸は摺動
回転数を示す。
【0040】図5から明らかなように、磁気スケールに
孔19を設けない場合は出力変動が±5%であったが、
孔19を設けた場合は±1%以内であり、孔19を設け
た方が出力変動は小さい。
【0041】また、孔19は磁気スケール11の外周に
沿って長く設けたほうが、ホルダ13と磁気スケール1
1との接触部に加わる応力がひずむことがないが大きく
なるため、効果的である。さらに、磁気スケール11の
外周に沿って隣り合う孔19間に磁気スケール11の半
径方向に対して対応する磁極パターン部分は、孔19に
対応する磁極パターン部分と比較して、ホルダ13と磁
気スケール11との接触部に加わる応力がやや大きくな
る傾向がある。このため、磁気スケール11の外周に沿
って隣り合う孔19間に対応する部分の内径側に孔19
を設けて、ホルダ13と磁気スケール11との接触部に
加わる応力が均一にかかるように調整する必要がある。
【0042】さらに、図6に示す通り、磁気スケール1
1に設ける孔19の形状は扇状のほか、幾何学上、磁気
スケール11の外周の一部とほぼ沿った部分を有する図
形であれば何でも良い。また、打ち抜き金型を簡易にす
るために、図7に示すごとく、略円形の孔を多数配置し
ても良い。
【0043】ここで、磁気式エンコーダの場合、着磁ピ
ッチ(N極とS極の間隔)が分解能に相当するため、検
出素子12の種類が分解能を左右する。着磁ピッチが1
00μm以上の磁気スケール11による信号ではニッケ
ル合金から強磁性金属膜で構成したMR素子でも5V駆
動で20mV以上の位置信号出力を検出でき、位置信号
検出は可能である。しかしながら、着磁ピッチが70μ
m以下の領域では、強磁性金属膜では数mV程度の位置
信号出力しか検出できず、その結果、S/N比が悪く、
エンコーダとして使用できない。
【0044】このため、強磁性金属膜と非磁性金属膜を
交互に多層に形成する人工格子多層膜のGMR特性を有
する検出素子12を用いて位置信号検出を行うと、GM
R特性はMR特性の5倍以上の感度を有するため、20
μmピッチの着磁ピッチの磁気スケール11による信号
でも20mV以上の位置信号出力を検出できる。しかし
ながら、高感度の人工格子多層膜からなる検出素子12
を用いて場合でも、20μm付近の着磁信号を検出する
ためには、検出素子12と磁気スケール11との隙間は
20μm以下にしなければならない。
【0045】ここで用いる人工格子多層膜としては、強
磁性金属膜をNi約80%、Fe約10%、Co約10
%で構成し、かつその厚みを15〜30Åとし、また非
磁性金属膜をCuで構成し、かつその厚みを15〜25
Åとしているものである。GMR特性は強磁性金属膜の
交換結合によって生じるが、その交換結合は強磁性金属
膜の層間の膜厚と強磁性金属膜自身の膜厚に大きく依存
するため、特に各層の金属膜の膜厚管理が重要である。
なお、非磁性金属膜はCu以外のAg、Ru、Ptでも
よく、また強磁性金属膜の各金属の組成比も内部応力を
除去する割合、例えばNi約83%、Fe約17%であ
れば磁気抵抗効果は若干劣るが、充分に使用できるもの
である。
【0046】上記した本発明の一実施の形態における磁
気式エンコーダ及び磁気スケールは、下記の効果を有す
るものである。
【0047】(1)シート状基材の少なくとも外周部に
略リング状の磁極パターンを設けた回転可能な磁気スケ
ール11と、前記磁気スケール11の磁極パターンに対
向配置され、前記磁気スケール11の磁極パターンの回
転軌跡の一箇所に近接し、前記磁極パターンに対応した
信号を出力する検出素子12と、前記磁気スケール11
の表裏面に対応した突出部15を有し、前記検出素子1
2を保持した略コ字状のホルダ13とを有し、前記磁気
スケール11の回転にともなう平面性に対する上記コ字
状のホルダ13の取付位置のバラツキを吸収できるよう
に構成したため、磁気スケール11が回転可能で、磁極
パターンがこの磁気スケール11の少なくとも外周部に
設けられ、且つ検出素子12が磁極パターンに対向配置
され、これにより、回転体の位置検出が可能となる。
【0048】(2)略中心部を回転軸として回転可能な
可撓性を有するシート状基材の、少なくとも外周部に位
置検出のための回転軸と同軸の略リング状の磁極パター
ンを備えたため、少なくとも外周部に略リング状の位置
検出のための磁極パターンを備えた磁気スケール11が
回転するので、検出素子12を設ければ、回転体の位置
検出が行える。これに加え、取付け誤差によって検出素
子12を保持しているホルダ13と磁気スケール11が
接触すれば、ホルダ13と磁気スケール11との接触部
に応力が加わるが、磁気スケール11は可撓性を有する
ため、磁気スケール11がたわんで、この応力を緩和で
き、これにより、ホルダ13及び磁気スケール11の磨
耗を抑制できる。
【0049】(3)略中心部と位置検出のための磁極パ
ターンとの間に複数の孔19を設けたため、孔19によ
ってより磁気スケール11がたわみやすくなり、これに
より、ホルダ13と磁気スケール11との接触部に加わ
る応力がさらに緩和できるため、ホルダ13及び磁気ス
ケール11の磨耗をより効果的に抑制できる。
【0050】(4)複数の孔19を、略中心部に対して
点対称となる位置に設けているため、磁気スケール11
の重量がその中心に対して点対称になり、これにより、
磁気スケール11の回転が安定するものである。
【0051】(5)複数の孔19の外周部を磁気スケー
ル11の外周の一部ととぼ平行な形状に構成しているた
め、孔19の外周部と磁気スケールの外周部との間の距
離が一定となり、これにより、ホルダ13と磁気スケー
ル11との接触部に加わる応力がひずまなくなり、ホル
ダ13と磁気スケール11との接触部に加わる応力が一
定となる。
【0052】(6)複数の孔19を略円形に構成してい
るため、磁気スケール11の打ち抜き加工用の金型の加
工を容易にする。
【0053】(7)孔19を磁気スケール11の中心か
ら外周部方向に対して1つ設けたため、磁気スケール部
20における取付部18とホルダ13の挿設部14との
間の空間を増やすことはなくなり、これにより、孔19
による磁気スケール11の機械的強度の低減の抑制がで
きるため、磁気スケール11が破壊されにくくなる。
【0054】(8)シート状基材を柔らかいポリエチレ
ンテレフタレート樹脂で構成しているため、ホルダ13
と磁気スケール11との接触によるホルダ13と磁気ス
ケール11との接触部に加わる応力を抑制でき、さらに
安価な磁気スケール11が得られる。
【0055】(9)ポリエチレンテレフタレート樹脂の
厚みを100μm〜300μmと設定しているため、機
械的強度が高くかつ安価な磁気スケール11が得られ
る。この理由は、100μm以下のポリエチレンテレフ
タレートでは磁気スケール11の基材としては機械強度
が弱く、また300μm以上では材料費が高くなるから
である。
【0056】(10)シート状基材を非磁性金属で構成
しているため、非磁性金属はポリエチレンテレフタレー
トと比較して耐熱性と耐湿性に優れるのに加えて、磁気
スケール11の磁極パターン形成時に基材が磁化されな
いため、反磁界を生じず、これにより、検出素子12に
検出される漏洩磁界の反磁界による低減を抑制できるた
め、検出素子12から得られる出力が低下するのを防止
することができる。
【0057】(11)シート状基材をSUS304で構
成しているため、耐熱性と精度に優れた磁気スケール1
1が得られる。この理由はSUS304が他の非磁性金
属と比較して耐熱性及び加工精度が良いからである。
【0058】(12)少なくとも磁極パターンに静電防
止材料をコーティングしているため、磁気スケール11
とホルダ13との接触部分での静電防止効果があり、こ
れにより、磁気スケール11の磁極パターンもしくはホ
ルダ13に設けられた検出素子12の静電破壊を防ぐこ
とができる。
【0059】(13)磁極パターンをもつ磁気スケール
11の両面にフッ素加工を施しているため、例えば磁気
式エンコーダをインクジェットプリンタ等に用いた場
合、プリンタ用のインクが磁気スケール11に付着する
のを防ぎ、インクが磁気スケール11に付着することに
より、磁気スケール11と検出素子12との距離が離
れ、検出素子12から得られる出力が低減することを防
止することができる。
【0060】(14)磁極パターンを構成する磁気イン
クとして、保持力が高いフェライト系の磁性体粉を分散
したものを用いているため、磁気スケール11の磁極パ
ターンが外部磁界の影響を受けて、磁極パターンの漏洩
磁界が低下することを防止することができる。
【0061】(15)磁気インクによる磁極パターンの
膜厚みを反磁界ができないような厚みに設定したため、
磁極パターン形成時に反磁界を生じず、反磁界による漏
洩磁界の低減を抑制できるため、高い漏洩磁界を得るこ
とができる。
【0062】(16)磁気インクとして、磁気的な配向
を持たないものを用いているため、配向方向の磁極パタ
ーンと配向方向と垂直方向の磁極パターンとから生じる
漏洩磁界の強さの差がなくなり、略円板状の磁気スケー
ル11の出力を安定して検出できる。
【0063】(17)取付部18が複数形成された場
合、この取付部18に囲まれた部分はホルダ13と磁気
スケール11との接触部に加わる応力に無関係なため、
取付部18と検出素子12に対向配置した磁極パターン
との間に複数の孔19を設けることによって、取付部1
8が複数形成されてもホルダ13と磁気スケール11と
の接触部に加わる応力が緩和され、取付部18が複数形
成された場合でもホルダ13及び磁気スケール11の磨
耗を抑制できる。
【0064】(18)検出素子12として強磁性金属膜
からなる磁気抵抗素子を用いているため、強磁性金属膜
が有する磁気抵抗効果特性を利用して磁気スケール11
の磁極パターンを電気信号に変換することができ、これ
により、安価で応答速度に優れた出力特性が得られる。
【0065】(19)検出素子12として、強磁性金属
膜と非磁性金属膜を交互に積層してなる人工格子多層膜
を用いているため、人工格子多層膜が有する巨大磁気抵
抗効果特性を利用することにより、強磁性磁気抵抗膜に
より構成されている検出素子と比較して、高い出力が得
られ、高出力であるためS/N比が大きくなり、検出回
路が簡略化できる。
【0066】なお、上記した本発明の一実施の形態にお
ける磁気式エンコーダ及び磁気スケールにおいては、孔
19を複数設けるようにしたが、孔19によって磁気ス
ケール11がたわみやすくなり、これにより、ホルダ1
3と磁気スケール11との接触部に加わる応力が緩和で
き、この結果ホルダ13及び磁気スケール11の磨耗を
抑制できれば、孔19は1つでもよい。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気式エンコーダ
は、略円形状のシート状基材の少なくとも外周部に略リ
ング状の磁極パターンを設けた回転可能な磁気スケール
と、前記磁気スケールの磁極パターンに対向配置され、
前記磁気スケールの磁極パターンの回転軌跡の一箇所に
近接し、前記磁極パターンに対応した信号を出力する検
出素子と、前記磁気スケールの表裏面に対応した突出部
を有し、前記検出素子を保持した略コ字状のホルダとを
有し、前記磁気スケールの回転にともなう平面性に対す
る上記コ字状のホルダの取付位置のバラツキを吸収でき
るように構成したもので、この構成によれば、略円板状
の磁気スケールが回転可能で、磁極パターンがこの磁気
スケールの少なくとも外周部に設けられ、且つ検出素子
が磁極パターンに対向配置されているため、回転体の位
置検出が可能になるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における磁気式エンコー
ダの斜視図
【図2】同磁気式エンコーダの断面図
【図3】同磁気式エンコーダに用いる磁気スケールの上
面図
【図4】磁気スケール11に孔19を設けた場合と設け
ない場合の摺動時におけるホルダ13の磨耗量を示した
【図5】磁気スケール11に孔19を設けた場合と設け
ない場合との摺動時における出力信号の変動を示した図
【図6】(a)(b)本発明の一実施の形態における磁
気式エンコーダに用いる磁気スケールの他の例を示す上
面図
【図7】本発明の一実施の形態における磁気式エンコー
ダに用いる磁気スケールの他の例を示す上面図
【図8】従来の磁気式エンコーダを示す斜視図
【符号の説明】
11 磁気スケール 12 検出素子 13 ホルダ 15 突出部 18 取付部 19 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BC06 CA30 DA19 EA03 GA52 GA67 GA76 GA77 GA78 ZA06 2F077 AA42 AA47 NN02 NN26 PP14 VV11 VV23 VV31 VV33 VV35

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形状のシート状基材の少なくとも外
    周部に略リング状の磁極パターンを設けた回転可能な磁
    気スケールと、前記磁気スケールの磁極パターンに対向
    配置され、前記磁気スケールの磁極パターンの回転軌跡
    の一箇所に近接し、前記磁極パターンに対応した信号を
    出力する検出素子と、前記磁気スケールの表裏面に対応
    した突出部を有し、前記検出素子を保持した略コ字状の
    ホルダとを有し、前記磁気スケールの回転にともなう平
    面性に対する上記コ字状のホルダの取付位置のバラツキ
    を吸収できるように構成した磁気式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 略中心部を回転軸として回転可能な可撓
    性を有するシート状基材の、少なくとも外周部に位置検
    出のための回転軸と同軸の略リング状の磁極パターンを
    備えた磁気スケール。
  3. 【請求項3】 略中心部と位置検出のための磁極パター
    ンとの間に、シート状基材が複数に分断されず、略中心
    部と外周部とが連続するように複数の孔を配列した請求
    項2記載の磁気スケール。
  4. 【請求項4】 複数の孔を、略中心部に対して点対称と
    なる位置に設けた請求項3記載の磁気スケール。
  5. 【請求項5】 複数の孔の外周部をシート状基材の外周
    の一部とほぼ平行な形状にした請求項3記載の磁気スケ
    ール。
  6. 【請求項6】 複数の孔を略円形にした請求項3記載の
    磁気スケール。
  7. 【請求項7】 複数の孔の配列を磁気スケールの中心か
    ら外周部方向に対して1つ設けた請求項3記載の磁気ス
    ケール。
  8. 【請求項8】 シート状基材がポリエチレンテレフタレ
    ート樹脂で構成された請求項2記載の磁気スケール。
  9. 【請求項9】 ポリエチレンテレフタレート樹脂の厚み
    を100μm〜300μmとした請求項8記載の磁気ス
    ケール。
  10. 【請求項10】 シート状基材が非磁性金属で構成され
    た請求項2記載の磁気スケール。
  11. 【請求項11】 シート状基材がSUS304で構成さ
    れた請求項10記載の磁気スケール。
  12. 【請求項12】 少なくとも磁極パターンに静電防止材
    料をコーティングした請求項2記載の磁気スケール。
  13. 【請求項13】 磁極パターンをもつシート状基材の両
    面にフッ素加工を施した請求項2記載の磁気スケール。
  14. 【請求項14】 磁極パターンを構成する磁気インクと
    して、フェライト系の磁性体粉を分散したものを用いた
    ことを特徴とする請求項2記載の磁気スケール。
  15. 【請求項15】 磁気インクによる磁極パターンの膜厚
    みを反磁界ができないような厚みに設定した請求項14
    記載の磁気スケール。
  16. 【請求項16】 磁気インクとして、磁気的な配向を持
    たないものを用いた請求項14記載の磁気スケール。
  17. 【請求項17】 略中心部を回転軸として回転可能な可
    撓性を有するシート状基材の、少なくとも外周部に位置
    検出のための回転軸と同軸の略リング状の磁極パターン
    を備えた磁気スケールと、前記磁気スケールを保持し回
    転させるための取付部と、前記磁気スケールの電極パタ
    ーンに対向配置され、前記磁気スケールの磁極パターン
    の回転軌跡の一箇所に近接し、前記磁極パターンに対応
    した信号を出力する検出素子と、前記磁気スケールの表
    裏面に対応した突出部を有し、前記検出素子を保持した
    略コ字状のホルダとを有し、前記磁気スケールの回転に
    ともなう平面性に対する上記コ字状のホルダの取付位置
    のバラツキを吸収できるように構成した磁気式エンコー
    ダ。
  18. 【請求項18】 取付部と検出素子に対向配置した磁極
    パターンとの間に、シート状基材が複数に分断されず、
    略中心部と外周部とが連続するように複数の孔を配列し
    た磁気スケールを用いた請求項17記載の磁気式エンコ
    ーダ。
  19. 【請求項19】 検出素子を強磁性金属膜からなる磁気
    抵抗素子で形成した請求項17記載の磁気式エンコー
    ダ。
  20. 【請求項20】 検出素子を強磁性金属膜と非磁性金属
    膜を交互に積層してなる人工格子多層膜により構成した
    もので形成した請求項17記載の磁気式エンコーダ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7219791B2 (en) 2004-12-14 2007-05-22 Tdk Corporation Conveying mechanism
US7589524B2 (en) 2004-12-14 2009-09-15 Tdk Corporation Head suspension assembly, rotation detecting mechanism, and conveying mechanism capable of accurately detecting the conveyance amount of an object to be conveyed
CN106352788A (zh) * 2016-09-09 2017-01-25 九江精达检测技术有限公司 集成了导电滑环的圆感应同步器及制备方法
JP2018009848A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 株式会社ミツトヨ エンコーダの制御システム、エンコーダおよびエンコーダの制御システムの制御方法

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