JP2001073628A - 短冊形ガラス片を連接した蛇腹式収納庫扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のテレビ台やオーディオ台、又インテリア
用飾り台等の収納庫の扉に関し、観音開き方式とせずに
短冊形ガラスを用いたシャッター式引き戸方式とし、も
って安全性と装飾性に優れた収納式の扉を提供すること
を目的とする。 【構成】複数の短冊形ガラス片１を縦辺で横に並列に連
接させ、該短冊形ガラス片１の上辺及び下辺を曲折自在
の上縁フレーム２及び下縁フレーム３に挟着させること
により蛇腹式のシャッター状の扉Ａを構成し、該シャッ
ター状の扉Ａの上縁フレーム２を収納庫Ｂの天板６の内
面に設けた上部ガイドレール４に設けた上部摺動溝１１
に摺動自在に装着すると共に、下縁フレーム３を収納庫
Ｂの底板７の内面に設けた上部ガイドレール４と同型の
下部ガイドレール５に設けた下部摺動溝１２に摺動自在
に装着した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビ台、オーディオ
台、インテリア用飾り棚、食器収納庫等の収納庫の扉に
関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来技術としては、収納庫扉をシャッター
のように蛇腹式にして、各蛇腹を構成する連接部を蝶番
や柔軟性のある接合体で曲折自在として収納式扉を構成
する構造であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術による収納庫
の蛇腹式扉に関しては、短冊形のプラスチック片を蝶番
によって横に連接してシャッター状の扉としたものがあ
り、透明なアクリル樹脂を使用して収納庫の内部が透視
できるタイプの扉もあるが、表面に傷がつきやすく、又
製作についても蝶番部分の構造が複雑となる問題点があ
った。更に、ガラスを使用した扉にしようとすれば、蝶
番取り付けの関係上で蛇腹式にすることが困難なため、
観音開き式の扉にせざるを得ない事情がある他、加えて
テレビ台やオーディオ台、又インテリア用飾り棚のよう
に実用かつ装飾性のある収納庫ともなれば開放空間を広
くするためにガラス製の観音開きの扉を取り付けなけれ
ばならない必然性から、小児が不用意に開閉して開いた
扉に頭や顔をぶつけて怪我をする危険が伴い安全性に問
題がある他、扉の材質を透明アクリル板とした場合には
前記のように傷がつきやすい上にガラスのような光沢や
重量感がなくインテリアとしての風合いを欠くという課
題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、発明者は蝶番を使用せずにガラス製の蛇腹状の扉を
構成するために次の手段を講ずる。即ち、複数の縦長長
方形の短冊形ガラス片を曲げ代寸法の間隔を空けた状態
で横に並列に並べ、それぞれの短冊形ガラス片を上辺と
下辺において曲折自在の上縁フレーム及び下縁フレーム
に挟着することにより連設してシャッター状の扉を構成
し、このシャッター状の扉の上縁及び下縁を収納庫の天
板内面及び底板内面に設けた上下一対で対座する扉開閉
用のガイドレールのそれぞれの摺動溝に左右に摺動自在
に装着させる手段を講ずる。この場合、ガイドレールの
長さは扉の横幅の倍の寸法とし、収納庫の前面から左右
の内側壁に向かって湾曲させることにより、扉がガイド
レールに沿って収納庫内に収納させる構成とする。又短
冊形ガラス片は安全のために硬化ガラスを使用する。

【０００５】

【作用】前記の手段によれば、短冊形ガラス片は、その
上辺と下辺を曲折自在のフレームによって連続した１枚
の蛇腹状となってシャッター状の扉が構成さる。このシ
ャッター状の扉の末尾端部の上下を収納庫の天板内面及
び底板内面にそれぞれ設けた上下一対で対座するガイド
レールの各々の摺動溝の開口部に嵌合させて差し込んで
ガイドレールに装着すれば、シャッター状の扉をその摺
動溝に沿って左右に開閉させることができる。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を図面により説明すれば、１
は複数の短冊形ガラス片であって、曲げ代寸法を空けた
間隔で横並列に並べ、曲折自在な上縁フレーム２および
下縁フレーム３に短冊形ガラス片１の各々の上辺及び下
辺を挟着して曲折自在な蛇腹式のシャッター状の扉Ａを
構成する。４は上部ガイドレール５は下部ガイドレール
であって、上部ガイドレール４は収納庫Ｂの天板６の内
面に取り付けられ、又下部ガイドレール５は収納庫Ｂの
底板７の内面に取り付けられたもので、該上部ガイドレ
ール４と下部ガイドレール５とは互いに同形状で上下一
対で対座し、かつ、収納庫Ｂの前面開口部８から右内側
壁９及び左内側壁１０に向かって湾曲した状態で取り付
けたものである。１１は上部ガイドレール４に設けた摺
動溝であって、シャッター状の扉Ａの上縁フレーム２を
摺動自在に装着するものである。１２は下部ガイドレー
ル５に設けた摺動溝であって、シャッター状の扉Ａの下
縁フレーム３を摺動自在に装着するものである。１３は
右扉つまみ、１４は左扉つまみである。

【０００７】

【発明の効果】本発明によれば、本来ならば蝶番加工が
困難な硬化ガラスを使用した曲折自在の蛇腹式のシャッ
ター状の扉を簡単に形成することができるために、従来
のようにガラスを使用するが故に観音開き式のガラス扉
にすることもなく、従って小児が開けたガラス戸に頭や
顔をぶっけて怪我をする危険もなく、更に安全かつ光沢
や重量感のある扉を実現できる他、透明アクリル樹脂製
のシャッター式扉のような傷がつき易いという問題点が
排除され、インテリアとしての風合いをも備えるといっ
た効果がある。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】収納庫の正面図である。

【図２】シャッター状の扉の正面図である。

【図３】シャッター状の扉の側面断面である。

【図４】収納庫の側面断面図でシャッター状の扉を装着
した状態を示す。

【図５】上部ガイドレールの取り付け状態を示す平面図
である。

【符号の説明】

Ａ、シャッター状の扉 Ｂ、収納庫 １、短冊形ガラス片 ２、上縁フレーム ３、下縁フレーム ４、上部ガイドレール ５、下部ガイドレール ６、天板 ７、底板 ８、前面開口部 ９、右内側壁 １０、左内側壁 １１、上部摺動溝 １２、下部摺動溝 １３、右扉つまみ １４、左扉つまみ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の短冊形ガラス片１を縦辺で横に並列
   に連接させ、該短冊形ガラス片１の上辺及び下辺を曲折
   自在の上縁フレーム２及び下縁フレーム３に挟着させる
   ことにより蛇腹式のシャッター状の扉Ａを構成し、該シ
   ャッター状の扉Ａの上縁フレーム２を収納庫Ｂの天板６
   の内面に設けた上部ガイドレール４に設けた上部摺動溝
   １１に摺動自在に装着すると共に、下縁フレーム３を収
   納庫Ｂの底板７の内面に設けた上部ガイドレール４と同
   型の下部ガイドレール５に設けた下部摺動溝１２に摺動
   自在に装着したことを特徴とする短冊形ガラス片を連接
   した蛇腹式収納庫扉。
2. 【請求項２】短冊形ガラス片１は硬化ガラスである、請
   求項１の短冊形ガラス片を連接した蛇腹式収納庫扉。