JP2001073129A - スパッタリング用ターゲットとその支持板との接合方法及び装置 - Google Patents

スパッタリング用ターゲットとその支持板との接合方法及び装置

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JP2001073129A
JP2001073129A JP25281199A JP25281199A JP2001073129A JP 2001073129 A JP2001073129 A JP 2001073129A JP 25281199 A JP25281199 A JP 25281199A JP 25281199 A JP25281199 A JP 25281199A JP 2001073129 A JP2001073129 A JP 2001073129A
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Seiichiro Kashu
誠一郎 賀集
Yasuo Mihara
康雄 美原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターゲットの結晶粒度の粗大化、支持板の強
度低下及び接合されたターゲットと支持板の反りを防ぐ
ことができるスパッタリング用ターゲットとその支持板
との接合方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 重ね合わされたスパッタリング用ターゲ
ット1とその支持板2を挟む振動棒7と受台5と、これ
ら振動棒7と受台5のうち少なくともどちらか一方をタ
ーゲット1及び支持板2に向けて押圧する加圧手段8
と、超音波発振器9からの出力により超音波振動する振
動子10と、この振動子10の超音波振動を振動棒7に
伝える振動伝達手段11とを備た接合装置13により、
加圧手段8からの押圧力によりターゲット1及び支持板
2を振動棒7と受台5との間で挟圧して、更に振動子1
0の超音波振動を振動伝達手段11を介して振動棒7に
伝達して振動棒7を超音波振動させてターゲット1と支
持板2とを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング現
象を利用した成膜に使用される、加速粒子が衝突し標的
となるスパッタリング用ターゲットとその支持板との接
合方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スパッタリング用ターゲットとその支持
板であるバッキングプレートの代表的な材料の例とし
て、ターゲットはTi、バッキングプレートはAl合金
を考える。
【0003】ターゲットは円板形状で、直径203mm
(約8インチ)、厚さ7.0mm、Tiの純度は99.
995%で、冷間圧延や熱処理等によって平均結晶粒度
10μmに調製されている。バッキングプレートは、同
じく円板形状で、直径203mm(約8インチ)、厚さ
11mmで、材質はJIS 6061(代表的な元素としてSiを
0.4 〜 0.8%、Mgを0.8 〜 1.2%含むAl合金)であ
る。
【0004】従来、これらターゲットとバッキングプレ
ートの接合は、平滑に表面仕上げを行ったそれぞれの接
合面を合わせて、高真空中でホットプレス機による拡散
接合を行っていた。拡散接合は、材料を固相状態におい
て加圧及び加熱して、接合面間に生じる原子の拡散を利
用して接合する方法である。この拡散接合では、両接合
材料の接合面を平滑に仕上げ、高真空雰囲気(圧力0.01
Pa以下)中で接合面における相互の原子移動による拡散
が進行する温度と加圧力で長時間(1時間以上)の保持
が必要である。
【0005】上述のTiで成るターゲットとAl合金で
成るバッキングプレートとの接合では、予めそれぞれの
接合面を表面粗度5μm以下に表面仕上げを行い、この
接合面を合わせて、弾性変形限界の2000kgの加圧力(接
合面に0.66MPa )を加え、Alの原子移動が促進される
再結晶温度以上の450 ℃以上に加熱され、これが2時間
保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ターゲットは接合前に
予めTiの結晶粒度が平均10μmの微小結晶に調製さ
れている。これはスパッタリングによる膜形成では、形
成される膜の特性から微小結晶のターゲット表面が要求
されているためである。しかし、上述の450 ℃で2時間
の熱処理後ではTi結晶粒度は20〜30μmと接合前
の2〜3倍に粗大化してしまう。また、バッキングプレ
ート材であるAl合金は450 ℃で2時間の熱処理を実施
すると軟化して、その後常温にもどった状態における強
度が低下する。また、熱処理後常温にもどると、両材料
TiとAl合金との熱膨張係数の差で反りが発生してし
まう(Al合金のバッキングプレートを内側にして反
る)。そのため、製品に仕上げるためにはその後の研削
等の加工工程を必要とし、その分コストもかかってしま
う。
【0007】また、拡散接合ではお互いの接触を良くす
るため、予め接合面は極めて平滑に仕上げておく必要が
ある。更に、高真空雰囲気中で、加圧状態で相互拡散の
発生する温度で長時間の保持が必要である。従って、設
備や作業の手間及び時間の点で高い生産性が期待できな
かった。
【0008】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、ター
ゲットの結晶粒度の粗大化、支持板の強度低下及び接合
されたターゲットと支持板の反りを防いで製品としての
品質を向上させ、またコスト及び作業時間を低減するこ
とができるスパッタリング用ターゲットとその支持板と
の接合方法及び装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
あたり、本発明では、スパッタリング用ターゲットとそ
の支持板とを重ね合わせて、振動棒と受台とによりこれ
らの間で挟圧して、振動棒を超音波振動させることによ
りターゲットと支持板とを接合するようにしている。
【0010】または、重ね合わされたスパッタリング用
ターゲットとその支持板を挟む振動棒と受台と、これら
振動棒と受台のうち少なくともどちらか一方をターゲッ
ト及び支持板に向けて押圧する加圧手段と、超音波発振
器からの出力により超音波振動する振動子と、この振動
子の超音波振動を振動棒に伝える振動伝達手段とを備た
接合装置により、加圧手段からの押圧力によりターゲッ
ト及び支持板を振動棒と受台との間で挟圧して、更に振
動子の超音波振動を振動伝達手段を介して振動棒に伝達
して振動棒を超音波振動させてターゲットと支持板とを
接合するようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の実施の形態による接合装
置13を示す。従来と同様、ターゲット1は直径203
mm、厚さ7.0mmの円板状で、材料はTiで成り純
度99.995%で、平均結晶粒度10μmに調製され
ている。バッキングプレート2は直径203mm、厚さ
11mmの円板状で、材料は主添加元素としてSi、M
gを含有するAl合金である。それぞれの接合面の表面
粗度は12μm程度で良く、また酸化被膜等を特に除去
する必要はない。
【0013】ターゲット1とバッキングプレート2は重
ね合わされて、支持台3a又は3b(図示では3a)と
アンビル5の上に水平に支持される。アンビル5は特殊
鋼製で、バッキングプレート2との接触部5a上面の面
積は15mm×15mmとなっている。
【0014】ターゲット1の上方には曲げ共振棒7が垂
直に配設され、その下端はアンビル5の接触部5aと、
ターゲット1及びバッキングプレート2を挟んで対向し
ている。曲げ共振棒7の材質は通常工具鋼(例えばSK
鋼やSKD鋼など)であり、形状は丸棒あるいは角棒状
である。そして、曲げ共振棒7の下端には超硬合金製
(例えばWC)のチップ6が取り付けられており、チッ
プ6の下面の面積は12mm×12mmとなっている。
曲げ共振棒7のチップ6の直上方の部分には、水冷銅コ
イル12が巻き付けられている。曲げ共振棒7の上部に
は、加圧装置8が取り付けられ、最大400kgの静荷
重を曲げ共振棒7の軸方向下方にかけることができる。
加圧装置8は、例えば油圧や空気圧シリンダである。
【0015】曲げ共振棒7には、ラッパ状のホーン11
がその軸方向を曲げ共振棒7に対して垂直にして取り付
けられている。ホーン11の先細りの先端部側面を曲げ
共振棒7に接触させて、ホーン11の先端部及び曲げ共
振棒7を貫通するボルト14及びこれに組み付けられる
ナットにより締め付けられて曲げ共振棒7とホーン11
とは固定されている。
【0016】ホーン11の口(断面積が大きい側)には
超音波振動子(磁歪振動子)10が接続されている。超
音波振動子10には、超音波発振器(交流電源)9に接
続されたコイルcが巻かれている。超音波発振器9は最
大出力4kWであり、これからコイルcに交流電流を流
すと、超音波振動子10は周波数20kHzで超音波振
動する。この超音波振動はホーン11を介して縦振動と
して曲げ共振棒7に伝達する。
【0017】本実施の形態による接合装置13は以上の
ように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0018】先ず、重ね合わされた円板状のターゲット
1及びバッキングプレート2の周縁部のある一カ所をチ
ップ6とアンビル5で挟み込み、加圧装置8の作動によ
り350kgの静荷重を曲げ共振棒7にかける。そし
て、超音波発振器9の出力を3.2kWで、振動子10
を周波数20kHzで超音波振動をさせ、この振動をホ
ーン11を介して曲げ共振棒7に伝達する。これにより
曲げ共振棒7は、図中矢印aで示す接合面と平行な方向
に振巾40〜50μmで共振する。
【0019】このとき、加圧装置8により曲げ共振棒7
の下端のチップ6は押しつけられてターゲット1と接触
している。従って、ターゲット1は曲げ共振棒7と共に
同調して、バッキングプレート2に対して横すべりの振
動をする。これにより、まずターゲット1とバッキング
プレート2の接合面がお互いにすべりこすられて接合面
の吸着物や酸化被膜が破壊され、接合面が機械的にクリ
ーニングされると共に平滑化されて凝着核が発生し金属
素地が活性化される。次に、急激な塑性流動と摩擦熱に
より接合面の温度が上昇して局部溶融や原子の相互拡散
が起こり接合する。
【0020】超音波振動を加える時間は3秒間であり、
この終了後、加圧装置8からの静荷重を開放するとチッ
プ6で押しつけられた位置を中心に約30mm×20m
mの範囲(振動方向に長い長方形)での接合が超音波探
傷で確認された。
【0021】このような接合を位置を移動して40回行
う。接合条件は何れも同じである。この結果、接合面積
は全面積の約75%となり、スパッタリング用ターゲッ
トとしてスパッタリングによる放電、加熱時に支障無く
連続、繰り返し運転を行える条件を満足する。
【0022】また、ターゲット1のチップ6が押し当て
られた部分には最大深さ0.2mmの圧痕が、バッキン
グプレート2のアンビル5の接触部5aとの接触部には
最大深さ0.3mmの圧痕が発生する。このため、ター
ゲット1の表面を0.3mm、バッキングプレート2の
表面を0.5mmの切削加工を行いそれぞれの表面を平
滑にする。
【0023】図3に、接合部断面のSEM(scanning e
lectron microscope)観察による拡大図及びEPMA
(electron probe for microanalysis)線分析の結果を
示す。符号20は、ターゲット1とバッキングプレート
2との境界を示す。符号21、22で示されるグラフは
EPMA線分析による分析結果であり、Ti、Al両元
素の分布をライン23に沿って調べたものである。21
はTiの、22はAlの分布を示し、縦軸方向はそれぞ
れの元素の含有量を示す。これによれば、Ti、Al両
元素の2μm程度の相互拡散がわかる。
【0024】従来の拡散接合法では、ターゲット及びバ
ッキングプレート全体を長時間、再結晶温度以上に加熱
していたので、調製済Tiの結晶粒度の粗大化、Al合
金の強度低下、一体化されたターゲット及びバッキング
プレートの反りなどが問題となっていた。本実施の形態
においては、超音波振動の印加で1カ所の接合は数kW
の出力で数秒の時間である。このように熱発生が接合界
面に限って、かつ短時間であるので、ターゲット1及び
バッキングプレート2全体が昇温することがない。接合
に要したエネルギーは9.6kJで、その熱量はほとん
ど接合界面で消費され、ターゲット1及びバッキングプ
レート2の接合時の表面温度は50℃程度である。
【0025】そして、本実施の形態では接合後のターゲ
ット1のTi結晶粒度は接合前の10μmより粗大化し
ておらず、スパッタリング用ターゲットとしての仕様を
満たしている。また、バッキングプレート2の強度低下
も見られず、更に接合後の反りも発生しなかった。
【0026】また、チップ6の横方向の振動に対してタ
ーゲット1が同調しないとこれらの間で熱が発生し、タ
ーゲット1表面の変形やチップ6表面の損失(場合によ
ってはチップ6全体の変形)等が起こる。そこで、本実
施例ではこのような事態に備えるため、曲げ共振棒7の
下端部(チップ6の直上方)に水冷銅コイル12を取り
付けて、チップ6とターゲット1との合わせ面での温度
上昇を防いでいる。これは、チップ6の寿命延長に有効
となる。
【0027】また、従来の拡散接合では高真空雰囲気を
必要とし、更に接合に要する時間も長かったが、これに
比べて本実施の形態の超音波接合では設備、所用経費な
どの点で有利であり、作業時間も短縮され、経済性、生
産性ともにメリットが大である。また、拡散接合では、
予め接合面を平滑にすると共に吸着物や酸化被膜を除去
するなどの表面仕上げをしなければならない。しかし、
超音波接合ではその接合の前段階でそのような作用がな
されるので、予め表面仕上げを行っておく必要がない。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。ターゲット1及びバッキングプレート2の形
状、寸法、材質は上記第1の実施の形態と同じである。
しかし、本実施の形態ではターゲット1の接合面にイン
サート材として、予めAg2μmを真空蒸着しておく。
接合装置13及び接合方法も第1の実施の形態と同じで
あり、接合時の条件は超音波発振器9の出力を3.0k
Wとすること以外は第1の実施の形態と同じである。
【0029】本実施の形態においても、接合強度、Ti
の結晶粒度ともに第1の実施の形態と同様の効果が得ら
れる。更に、インサート材としてのAg薄膜は、Ti及
びAl合金とのそれぞれの拡散を、TiとAl合金間よ
りも容易にする。
【0030】次に、図2を参照して本発明の第3の実施
の形態について説明する。本実施の形態では、曲げ共振
棒7を超音波振動させる前に、バッキングプレート2の
接合部近傍を予め加熱して昇温させておき、超音波振動
が加えられた時の摺動による接合をアシスト、もしくは
加熱の補助をするようにしている。
【0031】この予備加熱の加熱手段としては、シース
ヒータ17を内蔵した加熱ブロック15を用いている。
直径12mm、長さ60mm、出力1.5kWのシース
ヒータ17はAl合金ブロック16に埋め込まれてい
る。Al合金ブロック16は、幅25mm、長さ70m
m、厚さ20mmの直方体形状をしている。このAl合
金ブロック16の6個の側面のうち5面は、厚さ10m
mのアルミナ板18で覆われ熱の放散を防いでいる。
【0032】図2で示されるように、アンビル5の両側
で、2個の加熱ブロック15、15をそれぞれアルミナ
板18で覆われていない面をバッキングプレート2の下
面に押しつける。前もってシースヒータ17は通電さ
れ、Al合金ブロック16は350℃に加熱されてお
り、バッキングプレート2の接合部近傍は約200℃に
昇温される。
【0033】この後、上記実施例と同様に、ターゲット
1及びバッキングプレート2をチップ6とアンビル5で
挟み込み、加圧装置8により280kgの静荷重をかけ
る。そして、超音波発振器9の出力を3.2kW、超音
波振動印加時間を2.4秒に設定して、曲げ共振棒7を
超音波振動させて接合する。
【0034】接合面積は、上記実施の形態の予備(補
助)加熱なしの場合とほぼ同じ約30mm×30mm
で、接合に要したエネルギーは7.7kJである。ター
ゲット1におけるTiの結晶粒度の粗大化は発生してい
ない。本実施の形態では上記実施の形態よりも曲げ共振
棒7に加える加圧力は減少しており、従ってターゲット
1、バッキングプレート2共に圧痕の最大深さは約20
%減少している。
【0035】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0036】以上の実施の形態では、ターゲットとして
Ti、バッキングプレートとしてAl合金を使用した
が、これらに限らず、他の異種の金属どうし、更には金
属とセラミックスとの接合も可能である。また、Alや
Cu等の熱伝導の良い材料を用いた場合には、上記第3
の実施の形態での予備加熱は有効である。
【0037】また、以上の実施の形態では、加圧装置8
は曲げ共振棒7の上部に取り付けられ、曲げ共振棒7を
下方へと押圧したが、曲げ共振棒7を固定させて、アン
ビル5の下方に加圧装置8を取り付けて、アンビル5の
接触部5aを上方へと押圧するようにしても良い。ある
いは、曲げ共振棒7とアンビル5の両方から加圧しても
良い。
【0038】また、ターゲット1とバッキングプレート
2の上下を、上記実施の形態と逆にして、ターゲット1
をアンビル5側に、バッキングプレート2をチップ6側
に配置しても良い。
【0039】また、上記実施の形態では振動子10は磁
歪素子としたが、圧電素子でも良く、圧電素子に形成さ
れた電極に交流電圧を印加して圧電素子を超音波振動さ
せてもよい。
【0040】また、第3の実施の形態では、加熱ブロッ
ク15はバッキングプレート2の表面に押しつけたが、
ターゲット1の表面に押しつけても良い。
【0041】また、ターゲット1及びバッキングプレー
ト2の直径寸法によっては、支持台3a、3bを用いず
に、振動棒7とアンビル5との挟圧によってのみ支持す
るようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
パッタリング用ターゲットの結晶粒度の粗大化、ターゲ
ットの支持板であるバッキングプレートの強度低下及び
接合されたターゲットとバッキングプレートの反りの発
生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による超音波接合装置の概
略図である。
【図2】本発明の第3の実施の形態における、バッキン
グプレートの接合部近くを予熱している状態を示す超音
波接合装置の概略図である。
【図3】ターゲット(Ti)とバッキングプレート(A
l合金)との接合部断面のSEM観察による拡大図及び
EPMA線分析の結果を示す図である。
【符号の説明】
1 ターゲット 2 バッキングプレート 3a 支持台 3b 支持台 5 アンビル 6 チップ 7 曲げ共振棒 8 加圧装置 9 超音波発振器 10 超音波振動子 11 ホーン 12 水冷銅コイル 13 超音波接合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/285 H01L 21/285 S // B23K 103:10 103:14 Fターム(参考) 4E067 AA05 AA12 BF00 DA09 DC05 EB00 4K029 BA17 CA05 DC03 DC07 DC22 DC24 4M104 DD40 HH20 5F103 AA08 BB22 DD28 PP07 PP20 RR04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタリング用ターゲットとその支持
    板とを重ね合わせて、振動棒と受台とによりこれらの間
    で挟圧して、前記振動棒を超音波振動させることにより
    前記ターゲットと前記支持板とを接合するようにしたこ
    とを特徴とするスパッタリング用ターゲットとその支持
    板との接合方法。
  2. 【請求項2】 前記ターゲットはチタンで成り、前記支
    持板はアルミニウム合金で成ることを特徴とする請求項
    1に記載のスパッタリング用ターゲットとその支持板と
    の接合方法。
  3. 【請求項3】 前記チタンで成るターゲットの、前記支
    持板との接合面に銀の薄膜を形成させたことを特徴とす
    る請求項2に記載のスパッタリング用ターゲットとその
    支持板との接合方法。
  4. 【請求項4】 前記振動棒の、前記ターゲット又は前記
    支持板と接触する先端側を冷却するようにしたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスパッ
    タリング用ターゲットとその支持板との接合方法。
  5. 【請求項5】 前記振動棒を超音波振動させる前に、前
    記ターゲット又は前記支持板の前記挟圧されている部分
    近傍を加熱しておくことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れかに記載のスパッタリング用ターゲットとそ
    の支持板との接合方法。
  6. 【請求項6】 重ね合わされたスパッタリング用ターゲ
    ットとその支持板を挟む振動棒と受台と、これら振動棒
    と受台のうち少なくともどちらか一方を前記ターゲット
    及び前記支持板に向けて押圧する加圧手段と、超音波発
    振器からの出力により超音波振動する振動子と、該振動
    子の超音波振動を前記振動棒に伝える振動伝達手段とを
    備え、 前記加圧手段からの押圧力により前記ターゲット及び前
    記支持板を前記振動棒と前記受台との間で挟圧し、前記
    振動子の超音波振動を前記振動伝達手段を介して前記振
    動棒に伝達して、該振動棒を超音波振動させて前記ター
    ゲットと前記支持板とを接合するようにしたことを特徴
    とするスパッタリング用ターゲットとその支持板との接
    合装置。
  7. 【請求項7】 前記ターゲットはチタンで成り、前記支
    持板はアルミニウム合金で成ることを特徴とする請求項
    6に記載のスパッタリング用ターゲットとその支持板と
    の接合装置。
  8. 【請求項8】 前記チタンで成るターゲットの、前記支
    持板との接合面に銀の薄膜を形成させたことを特徴とす
    る請求項7に記載のスパッタリング用ターゲットとその
    支持板との接合装置。
  9. 【請求項9】 前記振動棒の、前記ターゲット又は前記
    支持板と接触する先端部に超硬材で成るチップ部材を取
    り付けたことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れ
    かに記載のスパッタリング用ターゲットとその支持板と
    の接合装置。
  10. 【請求項10】 前記振動棒の、前記ターゲット又は前
    記支持板と接触する先端側に水冷管を取り付けたことを
    特徴とする請求項6乃至請求項9の何れかに記載のスパ
    ッタリング用ターゲットとその支持板との接合装置。
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