JP2001072561A - 化粧用組成物 - Google Patents

化粧用組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的かつ優れた殺菌活性を示すとともに細
胞増殖促進活性を示し、皮膚・歯周疾患を緩和ないし予
防・治療し得る化粧用組成物を提供すること。 【解決方法】 カチオン性殺菌剤と非イオン性界面活性
剤とビタミン類とを特定の比率で配合する化粧用組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧用組成物に関す
る。より詳細には、本発明は優れた殺菌効果を奏すると
共に、炎症による腫脹、発赤、出血を緩和し得る化粧用
組成物、特に歯周病の予防または治療に優れた口腔用の
化粧用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚や口腔などのヒト身体部位には種々
の微生物が存在し、種々の疾患を起こす原因因子となり
得ることが知られている。従来、このような疾患を予防
または治療することを目的として、種々のカチオン性殺
菌剤を配合した化粧料が開発されている。
【0003】一方、化粧料処方においては、一般的使用
感向上のために添加した香料などの油成分を可溶化する
ために、可溶化剤を添加する必要がある。この可溶化剤
としては通常界面活性剤が配合されているが、特に非イ
オン性界面活性剤である場合には一定濃度を超えるとそ
の分子が水溶液中でミセルを形成する。しかしながら、
このようにミセルが形成されると、カチオン性殺菌剤が
その中に取り込まれる結果、自由な殺菌剤濃度が低下し
てその効果が充分発揮されず、配合する殺菌剤の濃度を
上げる等の必要があり、安全性、経済性、殺菌効率の面
から、必ずしも満足できるものばかりではなかった。
【0004】このような界面活性剤ミセルヘの殺菌剤の
取り込みの問題を解決する従来技術として、例えば特公
平03−47245号公報には、カチオン性殺菌剤と非
イオン性界面活性剤とを併用してなる口腔用組成物にチ
モールなどを配合することによって、殺菌剤の失活を効
果的に防止できることが記載されている。また、特開平
7−165546号公報には、非イオン性界面活性剤に
特殊なカチオン性界面活性剤を配合し、表面をカチオン
性に制御した混合ミセルを形成するため、静電気的な反
発力により、塩化セチルピリジニウムのミセル中への侵
入を防ぐことができると記載されている。さらに、特開
平8−259428号公報には、シクロデキストリン類
の配合によって、非イオン性界面活性剤によるカチオン
性殺菌剤の殺菌効果の低下を抑制することができると記
載されている。しかし、上記のいずれの場合にも、ビタ
ミン類に関する検討はなされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消した、カチオン性殺菌剤の殺菌活性の低下を抑制
するとともに細胞増殖促進作用を発揮し、種々の病原菌
により発生する皮膚・歯周疾患を緩和ないし予防または
治療し得る化粧用組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる事情
に鑑み鋭意検討を重ねた結果、カチオン性殺菌剤と非イ
オン性界面活性剤との組み合わせに細胞増殖促進作用の
あるビタミン類から選ばれた1種または2種以上を添加
すると、殺菌剤の界面活性剤ミセルヘの取り込みが減少
することによる殺菌効果の向上とビタミン類による細胞
増殖促進作用との相乗効果によって優れた殺菌効果が奏
されると共に、炎症による腫脹、発赤、出血を緩和ない
し予防・治療し得ることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち、本発明は、カチオン性殺菌剤と
非イオン性界面活性剤とビタミン類とを配合することを
特徴とする化粧用組成物を提供するものである。本発明
によれば、効率的かつ優れた殺菌効果が示され、それと
ともに細胞増殖促進効果が示され、その結果、炎症によ
る腫脹、発赤、出血、歯周炎、歯肉炎などの歯周疾患、
あるいはフケ、にきびなどを緩和ないし予防または治療
し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の化粧用組成物で用いるカ
チオン性殺菌剤は、例えば、塩酸クロルヘキシジン、グ
ルコン酸クロルヘキシジンなどのビスグアニド系、アル
キルジメチルベンジルアンモニウム系などの第4級アン
モニウム系などが挙げられるが、その中でも塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウムおよび塩化アルキルト
リメチルアンモニウムなどの水溶性の第4級アンモニウ
ム系や、塩化ラウリルピリジニウムまたは塩化セチルピ
リジニウムなどのアルキルピリジニウム塩が好ましく、
塩化セチルピリジニウムが最も好ましい。このカチオン
性殺菌剤は単独または2種以上を組合せて配合すること
ができ、単独または2種以上の合計量として、化粧用組
成物全量に対して、0.001〜1.0重量%、好ましく
は0.01〜0.1重量%配合することができる。カチオ
ン性殺菌剤の配合量が0.001重量%より少ないと十
分な殺菌効果が得られなくなる一方、1.0重量%より
多いと製剤の安定性を損なうおそれがあるため好ましく
ない。これらのカチオン性殺菌剤は、例えば、ムシ歯菌
(Streptococcus mutans)、化膿菌(Staphylococcus a
ureus)、アクネ菌(Propionibacterium acnes)、フケ
菌(Pityrosporum ovale)に対して殺菌スペクトルを有
し、これらの病原菌が原因菌となる、例えば歯周炎、歯
肉炎、フケ、にきびなどの皮膚・歯周疾患に対して緩和
効果ないし予防または治療効果を有する。
【0009】つぎに、本発明の化粧用組成物で用いる非
イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマー型、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステルなどの親水性非イオン性界面活性剤
が挙げられる。特に、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
が好ましく、それらを単独または2種以上を組合せて配
合することができる。この非イオン性界面活性剤の配合
量は、単独または2種以上の合計量として、化粧用組成
物全量に対して約0.01〜10重量%、好ましくは0.
1〜5重量%の割合である。非イオン性界面活性剤の配
合量が0.01重量%より少ないと香料などの油成分が
十分に可溶化できず、一方10重量%より多いとカチオ
ン性殺菌剤のミセル中への取り込みによる殺菌効果の低
下が実用上問題となるので好ましくない。
【0010】また、本発明の化粧用組成物で用いるビタ
ミン類は、油溶性のものであっても水溶性のものであっ
てもよい。油溶性ビタミン類としては、パルミチン酸レ
チノール、酢酸レチノール、ビタミンA油、β−カロチ
ンなどのビタミンAおよびその誘導体が好ましく、また
水溶性ビタミン類としては、ジカプリル酸ピリドキシ
ン、安息香酸ピリドキシン、ラウリン酸ピリドキシン、
ジラウリル酸ピリドキシン、トリパルミチン酸ピリドキ
シン、リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキシン、塩酸
ピリドキサール、塩酸ピリドキサミンなどのビタミンB
6およびその誘導体、ならびにパントテン酸ナトリウム
およびパントテン酸カルシウムなどのビタミンB5およ
びその誘導体が好ましい。これらのビタミン類は単独ま
たは2種以上を組合せて配合することができる。
【0011】また、これらのビタミン類は、化粧用組成
物全量に対して0.00001〜1.0重量%配合するこ
とができ、油溶性ビタミン類である場合には、単独また
は2種以上の合計量として、化粧用組成物全量に対して
約0.00001〜0.1重量%、好ましくは0.000
1〜0.01重量%の割合で配合することができる。油
溶性ビタミン類の配合量が0.00001重量%より少
ないと十分な細胞増殖促進作用が発揮されず、一方0.
1重量%より多いと製剤系における保存安定性が悪化す
るため好ましくない。また、水溶性ビタミン類である場
合には、単独または2種以上の合計量として、化粧用組
成物全量に対して約0.001〜1.0重量%、好ましく
は0.01〜0.1重量%の割合で配合することができ
る。水溶性ビタミン類の配合量が0.001重量%より
少ないと十分な細胞増殖促進作用が発揮されず、一方
1.0重量%より多いと製剤系における保存安定性が悪
化するため好ましくない。
【0012】本発明の化粧用組成物で用いるカチオン性
殺菌剤と非イオン性界面活性剤との配合比率は重量比で
1:1〜1:100、好ましくは1:4〜1:10であ
る。また、本発明の化粧用組成物で用いるカチオン性殺
菌剤とビタミン類との配合比率は重量比で1:1〜10
00:1、好ましくは5:1〜500:1である。
【0013】本発明の化粧用組成物は、いずれの形態を
有するものであってもよいが、好ましくは分散系、可溶
化系などの非−乳化系の形態を有するものであり、より
好ましくは透明ないし半透明の可溶化系である。
【0014】本発明の組成物は、顔、手などの皮膚に適
用する皮膚用組成物、頭髪または頭皮に適用する頭髪用
組成物、あるいは口腔用組成物のいずれの化粧用組成物
とすることができる。詳細には、皮膚用としては、例え
ば化粧水、ローション、美容液とすることができ、頭髪
用としては、例えばヘアローション、ヘアトニック、養
毛・育毛剤とすることができ、また口腔用としては、洗
口剤、マウススプレー、デンタルリンス、局所塗布剤お
よび他の外用手段とすることができる。
【0015】また、本発明の化粧用組成物には前記の成
分に加えて、種々の形態に応じて以下のような公知の化
粧用組成物成分を本発明の効果を損なわない範囲でさら
に配合することができる。例えば、界面活性剤として
は、例えばN−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−
ミリスチルジエチルグリシンなどのN−アルキルジアミ
ノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチ
ルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキ
シエチルイミダゾリンベタインナトリウムなどの両イオ
ン性界面活性剤が挙げられる。これらの両イオン性界面
活性剤は前記の非イオン性界面活性剤とは別に、単独ま
たは2種以上を組み合わせて配合することができ、その
配合量は、通常、単独または2種以上の合計量として、
化粧用組成物全量に対して0.01〜40重量%、好ま
しくは0.1〜30重量%である。
【0016】また、湿潤剤または保湿剤としては、例え
ばソルビット、グリセリン、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシ
リット、マルチット、ラクチットなどを単独または2種
以上を組み合わせて配合することができる。配合量は、
通常、単独または2種以上の合計量として、化粧用組成
物全量に対して5〜70重量%である。
【0017】また、増粘剤としては、カチオン性殺菌剤
の性質を考える上に、カルボキシメチルセルロースナト
リウムやカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース
などのアニオン性のセルロース誘導体は好ましくなく、
例えばカチオン化ヒドロキシエチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アルギネート、アル
ギン酸プロピレングリコールエステル、キサンタンガ
ム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、カラ
ギーナンなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリ
ビニルピロリドンなどの有機増粘剤、シリカゲル、アル
ミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイトなどの無機
増粘剤などを単独または2種以上を組合せて配合するこ
とができる。この増粘剤の配合量は、単独または2種以
上の合計量として、化粧用組成物全量に対して通常0.
3〜5重量%である。
【0018】また、本発明の化粧用組成物においては、
例えばメントール、カルボン酸、アネトール、オイゲノ
ール、サリチル酸メチル、リモネン、オシメン、n−デ
シルアルコール、シトロネール、α−テルピネオール、
メチルアセタート、シトロネニルアセタート、メチルオ
イゲノール、シネオール、リナロール、エチルリナロー
ル、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモ
ン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮
油、シソ油、冬緑油、了子油、ユーカリ油、ピメント油
などの香料もしくは香味料または清涼剤を単独または2
種以上を組合せて配合することができる。これらの香料
もしくは香味料または清涼剤の配合量は、単独または2
種以上の合計量として、化粧用組成物全量に対して0.
001〜3重量%、好ましくは0.001〜2重量%で
ある。
【0019】また、本発明の化粧用組成物が口腔用の場
合には、甘味剤として、例えばサッカリンナトリウム、
アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘス
ペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラル
チン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチ
ルエステル、ρ−メトキシシンナミックアルデヒドなど
を単独または2種以上を組合せて配合することができ
る。この甘味剤の配合量は、単独または2種以上の合計
量として、化粧用組成物全量に対して0.01〜1重量
%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。
【0020】また、本発明の化粧用組成物には、前記の
カチオン性殺菌剤以外の薬効成分として、例えば酢酸d
l−α−トコフェロール、コハク酸トコフェロール、ま
たはニコチン酸トコフェロールなどのビタミンE類、ド
デシルジアミノエチルグリシンなどの両イオン性殺菌
剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノールなど
の非イオン性殺菌剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、
プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リ
テックエンザイム)などの酵素、モノフルオロリン酸ナ
トリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ
金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、
フッ化第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸やイプシ
ロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシ
ルアラントイン、ジヒドロコレステロール、グリチルリ
チン塩類、グリチルレチン酸、グリセロフォスフェー
ト、クロロフィル、塩化ナトリウム、カロペプタイド、
水溶性無機リン酸化合物などを、単独または2種以上を
組み合わせて配合することができる。
【0021】その他に、本発明の化粧用組成物には、そ
の形態または用途に応じて、アルコールなどの溶剤;ク
エン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石
酸、酢酸、硝酸、ケイ酸またはこれらの化学的に可能な
塩や水酸化ナトリウムなどのpH調整剤;安息香酸ナト
リウム、安息香酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸ブ
チルなどの保存剤;酢酸トコフェロール(ビタミン
E)、アスコルビン酸(ビタミンC)などの酸化防止剤
などを適宜配合することができる。
【0022】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳細する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例中、%は特に断らない限り重量%である。
【0023】実験例1. 殺菌力試験 ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mu
tans)ATCC 25175号菌株をPBS液でOD560
0.3になるように調整し、下記の表1に示した組成物
と30秒間反応させ、その0.1mlをポリオキシエチ
レンソルビタンモノオレエートを0.5%とレシチンを
0.07%含む滅菌PBS水溶液10mlに移し、殺菌
反応を停止させた。1分間攪拌した後、同じくポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエートとレシチンを含む
9mlのPBS水溶液で段階希釈した。そして各希釈液
を100μlずつ、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエートを0.5%とレシチンを0.07%含む不活化
されたトリプチカーゼ・ソイ・アガー(TSA)培地に
塗抹し、37℃、48時間培養した後、コロニーの数を
計測し、下記評価基準に照らして殺菌効果を評価した。
【0024】評価基準:ネガティブコントロール(PB
S水溶液)に比べて、生き残り菌数が下記の通りに表さ
れる。 評価基準の数値が大きいほど殺菌効果が高いことを示
す。結果は第1表に示した。
【0025】
【表1】
【0026】表1から明らかように、ビタミンA、B5
およびB6を配合した全ての実施例は、それらを無配合
の塩化セチルピリジニウム(CPC)単独で構成した試
験液の比較例1、2、3に比べて、殺菌効果が極めて優
れていることが明らかである。また、比較例1と2およ
び3から、界面活性剤ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
またはポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ
ールによって、CPCの活性が低下し、殺菌効果が低下
することが確認された。また、ビタミン類は細胞増殖促
進作用を示すので、添加によって、腫脹、発赤、出血と
いった歯周疾患症状の改善も期待できる。
【0027】実施例7 洗口剤 以下の処方により、常法に従い、洗口剤を製造した。 成分名 配合量(%) エタノール 8.0 ソルビット 20.0 香料 0.2 サッカリンナトリウム 0.01 塩酸クロルヘキシジン 0.02 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1 ポリソルベート(80) 1.5 ビタミンA 0.0001 精製水 残部 合 計 100.0 得られた洗口剤については、上記の殺菌力試験で評価し
た結果、殺菌効果の向上が認められた。
【0028】実施例8 局所塗布剤 以下の処方により、常法に従い、局所塗布剤を製造し
た。 成分名 配合量(%) エタノール 5.0 グリセリン 20.0 塩化セチルピリジニウム 0.1 ポリオキシエチレン(194) ポリオキシプロピレングリコール(39) 1.0 香料 0.3 サッカリンナトリウム 0.01 ビタミンB5 0.01 酢酸トコフェロール 0.1 精製水 残部 合 計 100.0 得られた局所塗布剤については、上記の殺菌力試験で評
価した結果、殺菌効果の向上が認められた。
【0029】実施例9 洗口剤 以下の処方により、常法に従い、洗口剤を製造した。 成分名 配合量(%) エタノール 10.0 グリセリン 20.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.4 ビタミンA 0.0001 香料 0.1 サッカリンナトリウム 0.1 塩化セチルピリジニウム 0.05 クエン酸ナトリウム 0.05 酢酸トコフェロール 0.02 精製水 残部 合 計 100.0 得られた洗口剤については、上記の殺菌力試験で評価し
た結果、殺菌効果の向上が認められた。
【0030】実施例10 マウススプレー 以下の処方により、常法に従い、マウススプレーを製造
した。 成分名 配合量(%) エタノール 10.0 グリセリン 20.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3 ビタミンB6 0.01 香料 0.1 サッカリンナトリウム 0.1 塩化セチルピリジニウム 0.05 クエン酸ナトリウム 0.08 酢酸トコフェロール 0.02 精製水 残部 合 計 100.0 得られたマウススプレーについては、上記の殺菌力試験
で評価した結果、殺菌効果の向上が認められた。
【0031】 実施例11 クレンジングローション 成分名 配合量(%) グリセリン 3.0 プロピレングリコール 5.0 ポリオキシエチレンソルビタン モノオレエート(20E.O.) 1.0 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン ブロックコポリマー 2.0 エタノール 10.0 塩酸クロルヘキシジン 0.5 ビタミンA 0.01 香料 0.1 精製水 残部 合 計 100.0
【0032】 実施例12 スキンローション 成分名 配合量(%) 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.0 エタノール 15.0 ビタミンA 0.005 香料 0.05 塩酸クロルヘキシジン 0.5 クエン酸 0.1 精製水 残部 合 計 100.0
【0033】 実施例13 ヘアトニック 成分名 配合量(%) エタノール 75.0 酢酸dl−d−トコフェロール 0.05 塩酸クロルヘキシジン 0.6 1,3−ブチレングリコール 3.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.5 香料 0.01 ビタミンB6 0.05 精製水 残部 合 計 100.0
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、配合したビタミン類は
非イオン性界面活性剤によるミセル中へのカチオン性殺
菌剤の取り込みを阻止し、よって、優れた殺菌効果と細
胞増殖促進作用を示す化粧用組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 M 7/22 7/22 Fターム(参考) 4C083 AB472 AC102 AC122 AC132 AC302 AC402 AC432 AC691 AC692 AC742 AC862 AD052 AD621 AD622 AD631 AD632 AD662 BB04 BB48 CC22 CC37 CC41 DD38 EE12 EE13 EE23 EE33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性殺菌剤と非イオン性界面活性
    剤とビタミン類とを配合することを特徴とする可溶化系
    化粧用組成物。
  2. 【請求項2】 カチオン性殺菌剤が第4級アンモニウム
    系殺菌剤であることを特徴とする請求項1記載の化粧用
    組成物。
  3. 【請求項3】 ビタミン類がビタミンA、ビタミン
    5、ビタミンB6およびそれらの誘導体よりなる群から
    選択されることを特徴とする請求項1または2記載の化
    粧用組成物。
  4. 【請求項4】 組成物全量に対し、カチオン性殺菌剤
    0.001〜1.0重量%とビタミン類0.00001〜
    1.0重量%とを含有することを特徴とする請求項1−
    3いずれか1項に記載の化粧用組成物。
  5. 【請求項5】 口腔用であることを特徴とする請求項1
    −4いずれか1項に記載の化粧用組成物。
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JP2005516991A (ja) * 2002-02-01 2005-06-09 ミセル・プロダクツ・インコーポレイテッド 白板症を処置するためのβカロチン澄明ミセル化製剤
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