JP2001069523A - コンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法 - Google Patents

コンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法

Info

Publication number
JP2001069523A
JP2001069523A JP24629399A JP24629399A JP2001069523A JP 2001069523 A JP2001069523 A JP 2001069523A JP 24629399 A JP24629399 A JP 24629399A JP 24629399 A JP24629399 A JP 24629399A JP 2001069523 A JP2001069523 A JP 2001069523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
convergence
data
frequency
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24629399A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Ishii
真也 石井
Nobuo Yamazaki
信雄 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP24629399A priority Critical patent/JP2001069523A/ja
Publication of JP2001069523A publication Critical patent/JP2001069523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号周波数、ラスターサイズ又は水平コ
ンバーゼンス補正波形の周波数が変化する場合であって
も、精度良くコンバーゼンス補正を行うことができるコ
ンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法を提
供すること。 【解決手段】 陰極線管ディスプレイのコンバーゼンス
を補正するためのコンバーゼンス補正装置20におい
て、前記陰極線管ディスプレイの表示領域を格子状に分
割した格子点としての調整点毎の補正データを記憶する
ための記憶手段8と、前記記憶手段8の前記補正データ
及び補正信号の波形の周波数から、前記陰極線管ディス
プレイの表示を行うアナログ回路16の周波数特性と逆
特性となる補正計算を行うための演算手段10とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばラスタース
キャン方式による陰極線管ディスプレイにおけるコンバ
ーゼンスの補正を行うためのコンバーゼンス補正装置及
びコンバーゼンス補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置としてラスタースキャン
方式による陰極線管ディスプレイ(以下、「ディスプレ
イ」という)が、普及している。このディスプレイは、
例えば赤、緑及び青の3色の画像の重ね合わせズレ(コ
ンバーゼンス)を補正しながら表示される。以下、これ
を「コンバーゼンス補正」という。このようなディスプ
レイにおいてコンバーゼンス補正を高精度に行なうため
には、以下のようなコンバーゼンス補正装置が用いられ
ている。
【0003】コンバーゼンス補正装置は、例えばディス
プレイ画面を格子状に分割し、各格子点を調整点として
必要とされるコンバーゼンス補正量を予め記憶手段とし
てのめメモリに記憶させておく。以下、この「コンバー
ゼンス補正量」を「補正データ」という。コンバーゼン
ス補正装置は、この補正データを陰極線管のラスタスキ
ャンに同期して読み出し、D/A変換器によりアナログ
信号に変換してコンバーゼンス補正信号(以下「補正信
号」という)とする。コンバーゼンス補正装置は、この
補正信号の波形を陰極線管に取り付けられたコンバーゼ
ンス補正コイルに流すことにより、画面のコンバーゼン
ス補正を行なう。
【0004】また、コンバーゼンス補正装置において調
整点やメモリ容量を増やすことなくコンバーゼンス補正
の精度を上げる方法としては、各格子点上に関してはメ
モリに記憶させている補正データを出力し、各格子点以
外のその他の箇所に関しては各格子点での補正データを
基に直線あるいは2次関数などで補間計算された補正デ
ータを出力し、コンバーゼンスを補正する方法が一般的
である。
【0005】また、コンバーゼンス補正装置を入力信号
周波数やラスター信号(ラスターサイズ)が変わるマル
チスキャン対応の陰極線管ディスプレイに用いる場合
は、信号周波数やラスターサイズの変更に対応して補正
波形を変化させ、ディスプレイの同一画面位置に対して
常に一定のコンバーゼンス補正を行なうようにする必要
がある。これに関しては、従来のコンバーセンス補正装
置として例えば特開昭平63−262990号公報の技
術がある。
【0006】この従来技術では、同期信号の仕様、ラス
ターサイズ等の変化に対応してクロックパターンデータ
を変更し、メモリーの読み出しタイミングを変化するこ
とにより、画面位置に対応した補正データを読み出して
いる。これにより、コンバーゼンス補正装置は、信号周
波数やラスターサイズが変更された場合でも、画面上の
調整点での補正位置が同じになり、複数の信号仕様やラ
スターサイズで精度の良いコンバーゼンス補正を行うこ
とができる。
【0007】さらに、コンバーゼンス補正装置を入力信
号周波数やラスターサイズが変わるマルチスキャン対応
ディスプレイに用いる他の場合では、ディスプレイの同
一画面位置に対して常に一定のコンバーゼンス補正を行
なうために、出力アンプなどアナログ回路の周波数特性
を補正する必要がある。これに関しては、従来のコンバ
ーゼンス補正装置として例えば特開昭62−15999
6号公報の技術がある。
【0008】この従来技術では、補正信号の水平周期の
位相遅れを補正する手段として、水平周期のコンバーゼ
ンスの補正データを読み出すタイミングを早めることに
より、水平偏向周波数の高い場合及び水平偏向周波数が
異なる場合でも、コンバーゼンス補正装置は高精度の補
正を行なっている。
【0009】従来のコンバーゼンス補正装置の具体的な
構成としては、以下のようなものがある。図4は、従来
のデジタルコンバーゼンス補正装置120の構成を示す
ブロック図である。従来のデジタルコンバーゼンス補正
装置120は、例えば入力端子101,102、クロッ
ク発生装置103、CPU(Central Proc
essing Unit)104、水平方向タイミング
発生装置105、垂直方向タイミング発生装置106、
アドレス発生装置107、記憶装置108、補間演算装
置109、D/A(Digital To Analo
g)変換装置110を有し、出力アンプ111及び補正
コイル112を有するアナログ回路116並びにコンバ
ーゼンス調整装置113と接続されている。
【0010】コンバーゼンス補正装置120は、コンバ
ーゼンス調整装置113を用いて調整点でコンバーゼン
ス調整を行い、記憶装置108に調整データが書き込ま
れる。この調整データは、後に補正データとして読み出
される。CPU104は、入力信号周波数、ラスター位
置、ラスターサイズ等からラスターが画面上どの位置を
走査しているのかを計算し、ラスター走査位置情報を求
めることができる。CPU104は、この計算で求めら
れたラスター走査位置情報をもとに水平同期信号を逓倍
したクロックを生成するクロック発生装置103、水平
方向タイミング発生装置105、垂直方向タイミング発
生装置106及びアドレス発生装置107を用いて、ラ
スターの画面位置に隣接する格子点の補正データを記憶
装置108から補間演算装置109に読み出す。
【0011】補間演算装置109は、この読み出された
補正データを基準に、ラスターの画面上の走査位置座標
をパラメータとしてその位置でのコンバーゼンス補正デ
ータを補間演算する。このようにして求められた補正デ
ータは、D/A変換器110によりアナログ信号に変換
されコンバーゼンス補正波形となり、出力アンプ111
を通して電圧・電流増幅された後、ディスプレイの陰極
線管に付属する補正コイル112にコンバーゼンス補正
電流Ioを流し、画面位置座標(調整点)に対応したコ
ンバーゼンス補正を行なう。尚、コンバーゼンス補正装
置120は、信号周波数やラスターサイズ変更時の対応
や出力アンプなどアナログ回路の周波数特性を補正する
ための位相制御は水平方向タイミング発生装置105及
び垂直方向タイミング発生装置106で行なう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、補正コイル
112を用いたコンバーゼンス補正装置120での出力
アンプ111などアナログ回路116は、一般的に図5
のような低域通過フィルタ(LPF:Low Pass
Filter)で近似される周波数特性を持つ。これ
に対し、上述した画面上複数の調整点での補正データに
より画面のコンバーゼンスを補正する場合には、調整点
でコンバーゼンス補正波形が変極点となりうるため、図
6に示すように調整点の数に比例してコンバーゼンス補
正波形に高い周波数帯域が含まれる可能性がある。特
に、補正データが画面水平方向に最小値−最大値を繰り
返すような水平周期のコンバーゼンス補正波形の周波数
が高くなる場合には、そのアナログ回路116のカット
オフ周波数を超える周波数帯域が含まれるようになる。
【0013】このため、マルチスキャン方式のディスプ
レイなど入力信号周波数が変化する場合や、ラスターサ
イズが変化する場合等には、水平コンバーゼンス補正波
形の周波数が変化し、そのアナログ回路116の周波数
特性の影響によりコンバーゼンス補正の精度が悪くな
る。
【0014】また、コンバーゼンス補正装置120は、
2次元空間座標上、複数の調整点で調整を行なうため、
調整データによっては図7のように水平周期のコンバー
ゼンス補正波形が垂直周期で周期化し、垂直座標位置に
よりコンバーゼンス補正に対するアナログ回路116の
周波数特性の影響が変化する。このため、コンバーゼン
ス補正装置120は、例えば単純にコンバーゼンス補正
波形の振幅や位相をコントロールするだけでは、十分な
精度でアナログ回路116の周波数特性を補正できな
い。従って、水平コンバーゼンス補正波形の周波数が変
化する場合には、コンバーゼンス補正の精度が悪くな
る。
【0015】そこで本発明は上記課題を解消し、入力信
号周波数、ラスターサイズ又は水平コンバーゼンス補正
波形の周波数が変化する場合であっても、精度良くコン
バーゼンス補正を行うことができるコンバーゼンス補正
装置及びコンバーゼンス補正方法を提供することを目的
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、陰極線管ディスプレイのコンバーゼン
スを補正するためのコンバーゼンス補正装置において、
前記陰極線管ディスプレイの表示領域を格子状に分割し
た格子点としての調整点毎の補正データを記憶するため
の記憶手段と、前記記憶手段の前記補正データ及び前記
補正データのサンプリング周波数から、前記陰極線管デ
ィスプレイの表示を行うアナログ回路の周波数特性と逆
特性となる補正計算を行うための演算手段とを有するこ
とを特徴とするコンバーゼンス補正装置により、達成さ
れる。
【0017】上記目的は、請求項5の発明にあっては、
陰極線管ディスプレイのコンバーゼンスを補正するため
のコンバーゼンス補正方法において、前記陰極線管ディ
スプレイの表示領域を格子状に分割した格子点としての
調整点毎に記憶手段に記憶された補正データ及び前記補
正データのサンプリング周波数から、前記陰極線管ディ
スプレイの表示を行うアナログ回路の周波数特性と逆特
性となる補正計算を演算手段によって行う演算ステップ
とを有することを特徴とするコンバーゼンス補正方法に
より、達成される。
【0018】請求項1又は請求項5のいずれかの構成に
よれば、それぞれ陰極線管ディスプレイの表示領域を格
子状に分割した格子点としての調整点毎の補正データを
記憶手段に記憶する。次に、演算手段は、記憶手段の補
正データ及びその補正データのサンプリング周波数か
ら、陰極線管ディスプレイの表示を行うアナログ回路の
周波数特性と逆特性となる補正計算を行う。従って、コ
ンバーゼンス補正装置は、精度良く陰極線管ディスプレ
イのコンバーセンスを補正することができる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記陰極線管ディスプレイの表示領域にて隣接する
前記調整点での前記補正データを基準に、前記調整点間
での位置座標に応じて補間データを演算するための補間
演算手段を有し、前記演算手段は、前記補間データによ
って補間された前記補正データ及び前記補正データのサ
ンプリング周波数から、前記アナログ回路の周波数特性
と逆特性となる補正計算を行うことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項5の構成におい
て、前記陰極線管ディスプレイの表示領域にて隣接する
前記調整点での前記補正データを基準に、前記調整点間
での位置座標に応じて補間演算手段によって補間データ
を演算し、前記演算手段は、前記補間データによって補
間された前記補正データ及び前記補正データのサンプリ
ング周波数から前記アナログ回路の周波数特性と逆特性
となる補正計算を行うことを特徴とする。
【0021】請求項2又は請求項6のいずれかの構成に
よれば、それぞれ補間演算手段は、記憶装置に記憶され
ている調整点での補正データを基準に、例えば画面水平
方向の位置座標に応じて補間データを演算する。この補
正データは、補間データによって補完される。従って、
コンバーゼンス補正装置は、精度良く陰極線管ディスプ
レイのコンバーセンスを補正することができる。
【0022】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、前記補間演算手段は、前記陰極線管ディスプレイの
表示に同期して前記補間データを演算することを特徴と
する。
【0023】請求項7の発明は、請求項6の構成におい
て、前記補間演算手段は、前記陰極線管ディスプレイの
表示に同期して前記補間データを演算することを特徴と
する。
【0024】請求項3又は請求項7のいずれかの構成に
よれば、それぞれリアルタイムで補間データを演算する
ので、補間データを記憶しておくメモリ等を必要とせ
ず、メモリ容量を減らすことができる。
【0025】請求項4の発明は、請求項1の構成におい
て、前記演算手段は、前記アナログ回路の周波数特性と
逆特性となる補正データを生成するためのフィルタ回路
であることを特徴とする。
【0026】請求項8の発明は、請求項5の構成におい
て、前記演算手段は、前記アナログ回路の周波数特性と
逆特性となる補正データを生成するためのフィルタ回路
であることを特徴とする。
【0027】請求項4又は請求項8のいずれかの構成に
よれば、それぞれ例えばデジタルフィルタ回路である演
算手段は、補正波形の周波数に応じてアナログ回路部の
周波数特性と逆特性となるように補正データを演算す
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0029】図1は、本発明の好ましい実施形態として
のコンバーゼンス補正装置20の構成例を示すブロック
図である。コンバーゼンス補正装置20は、陰極線管デ
ィスプレイ(以下、単に「ディスプレイ」という)のコ
ンバーゼンスを補正するためのものである。コンバーゼ
ンス補正装置20は、例えば入力端子1,2、クロック
発生装置3、CPU(Central Process
ing Unit)4、水平方向タイミング発生装置
5、垂直方向タイミング発生装置6、アドレス発生装置
7、記憶装置8(記憶手段)、周波数補正演算装置10
(演算手段、フィルタ回路)、D/A(Digital
to Analog)変換装置11を有し、出力アン
プ12及び補正コイル13を有するアナログ回路16並
びに調整装置14と接続されている。尚、コンバーゼン
ス補正装置20の概念には、出力アンプ12及び補正コ
イル13を含んでいても構わない。また、コンバーゼン
ス補正装置20は、好ましくは補間演算装置9(補間演
算手段)を有する。
【0030】入力端子1は、クロック発生装置3及びC
PU4と接続されている。入力端子1には、水平同期信
号fhが入力される。入力端子2は、CPU4及び垂直
方向タイミング発生装置6と接続されている。入力端子
2には、垂直同期信号fvが入力される。クロック発生
装置3は、水平方向タイミング装置5とも接続されてい
る。CPU4は、水平方向タイミング発生装置5、垂直
方向タイミング発生装置6、補間演算装置9及び周波数
特性補正演算装置10とも接続されている。水平方向タ
イミング発生装置5は、アドレス発生装置7及び補間演
算装置9とも接続されている。垂直方向タイミング発生
装置6は、アドレス発生装置7及び補間演算装置9とも
接続されている。アドレス発生装置7は、記憶装置8と
も接続されている。
【0031】調整装置14は、記憶装置8と接続されて
いる。記憶装置8は、補間演算装置9とも接続されてい
る。補間演算装置9は、周波数特性補正演算装置10と
も接続されている。補間演算装置9は、例えばディスプ
レイの調整点間での補正データを補完するための補間デ
ータを演算する。周波数補正演算装置10は、例えばD
/A変換装置11とも接続されている。周波数補正演算
装置10は、例えばデジタルフィルタ回路であり、上述
の補間データに基づいて補完された補正データを作成す
る。
【0032】D/A変換装置11は、例えば出力アンプ
12とも接続されている。D/A変換装置11は、例え
ばデジタルの補正データをアナログの補正信号に変換す
る。出力アンプ12は、例えば補正コイル13と接続さ
れている。補正コイル13は、例えば上述のディスプレ
イの所定位置に設けられている。
【0033】図2は、図1の周波数特性補正演算装置1
0の構成例を示すブロック図である。周波数特性補正演
算装置10は、例えばレジスタ21,22、加算機2
3,25及び乗算器24を有する。レジスタ21は、加
算器23、レジスタ22及び加算器25と接続されてい
る。レジスタ21には、補間演算データが入力される。
レジスタ22は、加算器23とも接続されている。レジ
スタ21は、補正データDnを記憶し、レジスタ22
は、補正データDnの1つ前の補正データDn−1を記
憶する。加算器23は、乗算器24とも接続されてい
る。乗算器24には、周波数特性補正関数が入力され
る。
【0034】コンバーゼンス補正装置20は以上のよう
な構成であり、次に図1〜図3を参照しながらコンバー
ゼンス補正方法について説明する。ここでは一例とし
て、コンバーゼンス補正装置20におけるアナログ回路
16の周波数特性が1次の低域通過フィルタで近似され
る場合の補正形態を例示して説明する。尚、アナログ回
路16の周波数特性が2次以上の低域通過フィルタで近
似される場合でも、アナログ回路16の周波数特性の逆
特性をデジタルフィルタ回路で近似することにより、同
様に周波数特性を補正できる。
【0035】図1の調整装置14は、例えばディスプレ
イのコンバーゼンスの調整量を、後に補正データとして
用いる調整データとして記憶装置8に記憶する。画面上
複数の調整点における調整データとCPU4により求め
られるラスター走査位置情報より水平タイミング発生装
置5で求められる画面水平位置座標に対応した補正デー
タを補間演算装置9により補間し、補間データを求め
る。補間演算された補間データは、更にCPU4の制御
によって周波数補正演算装置10にて計算され、求めら
れる周波数特性補正関数からアナログ回路16の周波数
特性を補正したデータに演算される。このようにして求
められた補正データは、D/A変換装置11によりアナ
ログ信号に変換してコンバーゼンス補正波形とされる。
コンバーゼンス補正波形は出力アンプ12を通し電圧・
電流増輻され、コンバーゼンス補正装置20は、例えば
ディスプレイに設けられた補正コイル13にコンバーゼ
ンス補正電流を流し、画面位置座標に対応したコンバー
ゼンス補正を行なう。
【0036】アナログ回路16において従来発生してい
た周波数特性は周波数補正演算装置10にてキャンセル
されるため、コンバーゼンス補正装置2は、出力アンプ
12等のアナログ回路16の周波数特性に影響されず、
精度良くディスプレイのコンバーゼンス補正を行うこと
ができる。
【0037】以下、具体的にアナログ回路16の逆特性
の周波数特性を生成する手順について説明する。アナロ
グ回路16の周波数特性G(s)は、1次の低域通過フ
ィルタで近似される。
【0038】
【数1】
【0039】ここで、(1)式における「f」はディス
プレイのラスタスキャン表示における周波数を示してお
り、「fc」はカットオフ周波数を示している。また、
「s」は、複素周波数関数、つまり時間関数をラプラス
変換したものを示している。
【0040】よって、アナログ回路16の周波数特性を
持つための理想的な周波数特性の補正関数H(s)は、
以下の(2)式のようになる。(2)式における「K」
は、定数を示している。
【0041】
【数2】
【0042】(2)式を後進差分近似法を用いて近似す
る。
【0043】
【数3】
【0044】(3)式における「1/T」は、水平方向
の補正波形のサンプリング周波数(補正信号の波形の周
波数)に相当する。
【0045】(3.5)式は、一つ前の補正デ一タとの
差分を取ることを表している。
【0046】
【数4】
【0047】(3.5)における「x(n)」は、ディ
スプレイの表示領域における水平方向左端からn番目の
補正データを示す。従って、後進差分近似法により周波
数特性の補正を行なうことは、一つ前の補正データとの
差分データのゲインを変えて、元の補正データDnに加
算することを意味する。伝達関数の形で表せば、以下の
(5)式のようになる。
【0048】
【数5】
【0049】関数Kcは、定義からもわかるように周波
数の関数である。よって、この関数Kcを計算し、差分
データと乗算した結果を元のデータに加算することによ
り周波数特性の補正計算が出来る。
【0050】ところで、サンプリング(Samplin
g)定理にもあるように、扱う周波数帯域に対して2倍
以上の周波数でサンプリングしないと元の情報を再現で
きない。また、フィルタ回路(デジタルフィルタ)は原
理的に近似であり、低域ではよい近似を示すが高域に行
くに従って誤差が大きくなる。このことを解決するた
め、コンバーゼンス補正装置20は、調整点での補正デ
ータを補間した補間演算データ(補間データ)を用いて
上記計算を行ない、コンバーゼンス補正波形周波数に対
し、十分高い周波数でサンプリングを行なう。
【0051】図3は、ディスプレイの表示領域の格子点
間における補正データを補間する手順の一例を示す図で
ある。この例では、ディスプレイの表示領域を例えば9
×9=81個の格子点を設けるように分割している。コ
ンバーゼンス補正装置1は、水平方向H及び垂直方向V
についてコンバーゼンスを補正するが、ここでは例えば
水平方向Hにおいてコンバーゼンスを補正するものとし
て説明する。コンバーゼンス補正装置1は、例えば水平
方向における9個の格子点毎に水平同期信号が出力され
る。また、水平方向間タイミング信号は、その水平方向
同期信号が発生すると例えば等間隔で9個発生する。従
って、このディスプレイの表示領域の水平方向Hにおけ
る補正データ(水平補正データ)は、例えば9個存在す
る。
【0052】水平方向H左端からn番目の補間演算デー
タをDnとすると、図2のレジスタ21には補間補正デ
ータDnのデータがラッチされ、図2のレジスタ22に
は水平方向左端からn−1番目の補間演算データDn−
1がラッチされる。レジスタ21、22にラッチされた
補間演算データDn、Dn−1は、加算器23により両
者の差分が演算される。ここで演算された差分は、乗算
器24でコンバーゼンス補正波形の周波数に比例した上
述の関数Kcと乗算され、レジスタ21からの補間演算
データDnに加えられる。以上の演算を行うことで、1
次の低域通過フィルタで近似されるアナログ回路16の
周波数特性を後進差分近似法により補正することができ
る。
【0053】この補間演算データDnは、好ましくは例
えばラスタスキャン方式のディスプレイのラスタスキャ
ンと同期するようにリアルタイムで演算されても良い。
このような構成とすると、コンバーゼンス補正装置1
は、リアルタイムで補間データを演算するので、補間デ
ータを記憶しておくメモリ等を必要とせずメモリ容量を
減らすことができる。また、コンバーゼンス補正装置1
は、補間点で調整しなくてよいため調整データ数を増や
す必要がなく、調整時間が長くなることもない。このた
め、コンバーゼンス補正装置20は、調整データ、メモ
リ容量、調整時間を増やすことなく、ディスプレイのコ
ンバーゼンス補正を行うことができる。このようにして
生成された補正信号は、所定の補正コイル13に供給さ
れる。上述のディスプレイは、精度良くコンバーゼンス
が補正される。
【0054】本発明の実施形態によれば、以下のような
効果を挙げることができる。 (1)コンバーゼンス補正装置20は、調整点での補正
データを基準に補間演算された補正データを用いて、ア
ナログ回路16の周波数特性と逆特性となる補正計算を
行なう。コンバーゼンス補正装置20は、入力信号周波
数やラスターサイズ変化時など、水平コンバーゼンス補
正波形の周波数が変化する場合でもアナログ回路16の
周波数特性に影響を受けず、精度良くコンバーゼンス補
正を行うことができる。
【0055】(2)コンバーゼンス補正装置20は、調
整点での補正データを基準に、画面水平方向の位置座標
に応じてコンバーゼンス補正データをリアルタイムに計
算する。さらに、コンバーゼンス補正装置20は、補正
信号の波形のサンプリング周波数(補正データのサンプ
リング周波数)に応じて出力アンプ12等のアナログ回
路16の周波数特性と逆特性となる補正計算をリアルタ
イムで行なう。これにより、コンバーゼンス補正装置2
0は、調整データ・メモリ容量・調整時間を増やすこと
なく、精度良くディスプレイのコンバーゼンス補正する
ことができる。
【0056】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。コンバーゼンス補正装置は、上述
の機能と同様の機能を実現するために例えばデジタルコ
ンバーゼンス補正装置であっても良いことはいうまでも
ない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力信号周波数、ラスターサイズ又は水平コンバーゼン
ス補正波形の周波数が変化する場合であっても、精度良
くコンバーゼンス補正を行うことができるコンバーゼン
ス補正装置及びコンバーゼンス補正方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態としてのコンバーゼ
ンス補正装置の構成例を示すブロック図。
【図2】図1の周波数特性補正演算装置の構成例を示す
ブロック図。
【図3】ディスプレイの表示領域の格子点間における補
正データを補間する手順の一例を示す図。
【図4】従来のデジタルコンバーゼンス補正装置の構成
を示すブロック図。
【図5】一般的な低域通過フィルタの周波数特性を示す
図。
【図6】ディスプレイの表示領域における各調整点での
水平方向及び垂直方向での補正データの様子を示す図。
【図7】ディスプレイの表示領域における各調整点での
水平方向での補正データの様子を示す図。
【符号の説明】
8・・・記憶装置(記憶手段)、9・・・補間演算装置
(補間演算手段)、10・・・周波数補正演算装置(演
算手段、フィルタ回路)、12・・・補正コイル、13
・・・出力アンプ、16・・・アナログ回路、20・・
・コンバーゼンス補正装置、Dn・・・補正データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管ディスプレイのコンバーゼンス
    を補正するためのコンバーゼンス補正装置において、 前記陰極線管ディスプレイの表示領域を格子状に分割し
    た格子点としての調整点毎の補正データを記憶するため
    の記憶手段と、 前記記憶手段の前記補正データ及び前記補正データのサ
    ンプリング周波数から、前記陰極線管ディスプレイの表
    示を行うアナログ回路の周波数特性と逆特性となる補正
    計算を行うための演算手段とを有することを特徴とする
    コンバーゼンス補正装置。
  2. 【請求項2】 前記陰極線管ディスプレイの表示領域に
    て隣接する前記調整点での前記補正データを基準に、前
    記調整点間での位置座標に応じて補間データを演算する
    ための補間演算手段を有し、 前記演算手段は、 前記補間データによって補間された前記補正データ及び
    前記補正データのサンプリング周波数から前記アナログ
    回路の周波数特性と逆特性となる補正計算を行う請求項
    1に記載のコンバーゼンス補正装置。
  3. 【請求項3】 前記補間演算手段は、前記陰極線管ディ
    スプレイの表示に同期して前記補間データを演算する請
    求項2に記載のコンバーゼンス補正装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、前記アナログ回路の周
    波数特性と逆特性となる補正データを生成するためのフ
    ィルタ回路である請求項1に記載のコンバーゼンス補正
    装置。
  5. 【請求項5】 陰極線管ディスプレイのコンバーゼンス
    を補正するためのコンバーゼンス補正方法において、 前記陰極線管ディスプレイの表示領域を格子状に分割し
    た格子点としての調整点毎に記憶手段に記憶された補正
    データ及び前記補正データのサンプリング周波数から、
    前記陰極線管ディスプレイの表示を行うアナログ回路の
    周波数特性と逆特性となる補正計算を演算手段によって
    行う演算ステップとを有することを特徴とするコンバー
    ゼンス補正方法。
  6. 【請求項6】 前記陰極線管ディスプレイの表示領域に
    て隣接する前記調整点での前記補正データを基準に、前
    記調整点間での位置座標に応じて補間演算手段によって
    補間データを演算し、前記演算手段は、前記補間データ
    によって補間された前記補正データ及び前記補正データ
    のサンプリング周波数から前記アナログ回路の周波数特
    性と逆特性となる補正計算を行う請求項5に記載のコン
    バーゼンス補正方法。
  7. 【請求項7】 前記補間演算手段は、前記陰極線管ディ
    スプレイの表示に同期して前記補間データを演算する請
    求項6に記載のコンバーゼンス補正方法。
  8. 【請求項8】 前記演算手段は、前記アナログ回路の周
    波数特性と逆特性となる補正データを生成するためのフ
    ィルタ回路である請求項5に記載のコンバーゼンス補正
    方法。
JP24629399A 1999-08-31 1999-08-31 コンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法 Pending JP2001069523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24629399A JP2001069523A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 コンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24629399A JP2001069523A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 コンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001069523A true JP2001069523A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17146406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24629399A Pending JP2001069523A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 コンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001069523A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030042514A (ko) * 2001-11-23 2003-06-02 삼성전기주식회사 Crt 화상장치의 디지털 동적 컨버전스 제어 시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030042514A (ko) * 2001-11-23 2003-06-02 삼성전기주식회사 Crt 화상장치의 디지털 동적 컨버전스 제어 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5382984A (en) Digital convergence correction apparatus for color television receiver with cursor on screen
JP2861333B2 (ja) 画像補正装置
JP3050986B2 (ja) ディジタルコンバーゼンス補正装置及びこれを用いた画像表示装置並びにコンバーゼンス補正データ作成方法及び装置
JPH02246686A (ja) 画像の動きベクトル検出装置および揺れ補正装置
US5627605A (en) Method for correcting digital convergence of multi-mode projection television
JP4361991B2 (ja) 画像処理装置
JP2004266750A (ja) シェーディング補正方法および装置、並びにデジタルカメラ
JPH05219399A (ja) パラボラ波形発生回路
JP2001069523A (ja) コンバーゼンス補正装置及びコンバーゼンス補正方法
KR100486985B1 (ko) 스플라인파형생성방법및시스템과디스플레이장치
JP2542591B2 (ja) コンバ−ゼンス補正装置
JP2634160B2 (ja) 画像歪の補正方法
JP2004048758A (ja) Crtフォーカス補正装置及び方法
KR100363096B1 (ko) 디지털적으로, 그리고 실시간으로 컨버전스를 보정하는회로 및 그 방법
JP3137709B2 (ja) デジタル回路配置
JP2001333434A (ja) 画像処理装置および方法、並びに記録媒体
JP3634575B2 (ja) デジタル画像補正装置及びディスプレイ装置
JP7500254B2 (ja) データ処理装置およびその制御方法
JPH0793692B2 (ja) 画像歪補正装置
JP2880012B2 (ja) ディジタルコンバーゼンス装置
JPS62291283A (ja) デイジタルコンバ−ゼンス補正回路
JPH08154173A (ja) 画像処理装置
JPH07212779A (ja) デジタルコンバーゼンス装置
JPH01274581A (ja) コンバージェンス補正装置
JPH04162895A (ja) ディジタルコンバーゼンス装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040309

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term