JP2001068399A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2001068399A
JP2001068399A JP24233999A JP24233999A JP2001068399A JP 2001068399 A JP2001068399 A JP 2001068399A JP 24233999 A JP24233999 A JP 24233999A JP 24233999 A JP24233999 A JP 24233999A JP 2001068399 A JP2001068399 A JP 2001068399A
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exposure apparatus
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reticle
projection optical
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Manabu Toguchi
学 戸口
Masanori Kato
正紀 加藤
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Nikon Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクの位置計測や投影光学系の調整にかか
る時間を短縮して生産効率を向上させる。 【解決手段】 マスクRに形成された第1パターンと第
2パターンとの少なくとも一部を投影光学系PLにより
つなぎ合わせて基板Pに露光する露光装置1において、
投影光学系PLの物体面側と結像面側とのいずれか一方
に設けられ、マスクRのつなぎ合わせに関する部分に検
知光を照射する照射手段と、投影光学系PLの物体面側
と結像面側との他方に設けられ照射されたマスクRの像
を撮像する撮像手段22と、撮像手段22により撮像さ
れた像を画像処理する画像処理手段13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクに形成され
た例えば液晶表示デバイス等の回路パターンをガラス基
板等の基板に転写する露光装置に関し、特に複数のパタ
ーンの一部をつなぎ合わせて基板に転写する際に用いて
好適な露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板に対して所定の処理を施す基板処理
装置としては、ウエハやガラスプレート等の基板に対し
て露光処理を施してマスクやレチクル(以下、レチクル
と称する)に形成されたパターンを転写し、半導体素子
や液晶ディスプレイを製造する露光装置が知られてい
る。例えば、液晶ディスプレイ(LCD)を製造する露
光装置においては、いわゆるステップ・アンド・リピー
ト方式(以下、ステッパと称する)が数多く使用されて
いる。このステッパにおいては、レチクル上に形成され
たLCDのパターンを基板の所定の領域に露光した後、
基板が載置されているステージを一定距離だけステッピ
ング移動させて、基板の別の領域に再び露光を行ってい
る。そして、このような動作を基板上の全ての領域に対
して繰り返し行うことにより、基板全体の露光が完了す
る。
【0003】通常、このようなステッパでは、LCDの
パターンを画面合成法によって作成している。例えば、
図15に示すように、基板上において4つの露光パター
ンPA〜PDを合成し、これによって基板上に単一のパ
ターンを形成する。ここで、各パターンPA〜PDは、
各1枚のレチクルまたは複数のパターン(例えば、P
A、PBとPC、PD)を有する複数のレチクルに形成
されることが多い。このこの場合、複数のレチクルを交
換しながらパターンPA〜PDを順次基板上に露光し、
この4つのパターン合成して1つのLCDを製造する。
【0004】ところで、上記画面合成法を行う際には、
レチクルのパターン描画誤差や投影光学系のレンズの収
差、基板をステップ移動させるステージの位置決め誤差
等に起因してパターンの継ぎ目部に段差が発生し、デバ
イスの特性が損なわれたり、さらに、画面合成された分
割パターンを多層に重ね合わせた場合、各層の露光領域
の重ね誤差やパターンの線幅差がパターンの継ぎ目部分
で不連続に変化し、デバイスの品質が低下することがあ
る。そのため、これらの不都合を回避するために、いわ
ゆる、つなぎ合わせ露光が行われている。
【0005】このつなぎ合わせ露光は、隣接する露光領
域でこの継ぎ目部分をつなぎ合わせて露光し、且つ各露
光領域で、例えば、露光時間を変化させることでこの継
ぎ目部分の露光量(露光エネルギ量)を境界へ向けて比
例的に減少させることによって、重ね合わせて露光した
際に、この部分の露光量を他の部分の露光量と略一致さ
せるものであり、例えば、特開平6−244077号公
報や特開平7−235466号公報に開示されている。
【0006】上記のように、レチクルのパターンを基板
上に高精度に重ね合わせるためには、レチクルを投影光
学系に対して正確に位置合わせするとともに、レチクル
と基板とを高精度に位置決めすることが必要である。例
えば、オフアクシス方式の基板アライメント系を備える
露光装置では、レチクルの位置合わせに際して、レチク
ル中心位置を算出するにはTTL(Through The Lens)
方式にて1枚目のレチクルで、投影光学系と基板アライ
メント系との間の距離であるベースライン量を算出した
後、2枚目以降のレチクルにおいても、1枚目のレチク
ルと同様にTTL方式にて2枚目以降のレチクルの位置
ずれ等の検出を行い、露光時に必要な(理想格子に倣う
ための)ローテーション、シフト、倍率等の補正値を算
出する必要がある。
【0007】また、上記レチクルに形成されたパターン
の像を所定の特性で基板上に結像させることも重要にな
るが、そのためには、投影光学系の調整時に、各収差を
軽減あるいは除去するための各収差量の検出や、レンズ
コントローラ部の調整においてレンズヒート時とレンズ
クール時とで、フォーカス情報や倍率情報等をモニタ
し、フィードバックすることなどが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の露光装置には、以下のような問題が存在
する。TTL方式のアライメントでは、レチクルの位置
および理想格子に倣わせるための情報を得るために、基
板ステージ上に設けた基準部材上のスリットマークと、
レチクル上に設けられ前記マークに対応するスリットマ
ークとを用いて、基板ステージとレチクルとの相対位置
計測を行う場合、基準部材から発光した検知光が投影光
学系を介してレチクル上のスリットマークを通過した際
の光量をモニタしている。
【0009】このとき、基板ステージは、投影光学系や
レチクルに対してスキャン(走査移動)を行い、スキャ
ン位置と光量変化とから基準部材に対するレチクル上の
スリットマークの位置を計測していた。このとき、レチ
クル位置を高精度に求めるには、上記スキャンを複数回
実行する必要があり、また、X方向およびY方向のそれ
ぞれの方向の情報を得るために、各方向毎にスキャンを
行う必要があり、レチクル位置を計測するための時間が
多大になるという問題があった。
【0010】また、投影光学系の調整時における各収差
の低減、あるいはこれらの収差を除去(補正)するため
の各収差量の検出や、レンズコントローラ部の調整にお
いて、フォーカス情報や倍率情報をモニタするには、レ
ンズヒート時およびレンズクール時とで繰り返し露光動
作を行い、その結果得られたバーニア等で情報を得る作
業が必要になるため、このような投影光学系の調整に要
する時間も多大になるという問題があった。
【0011】さらに、上記のようにパターンを多層に重
ね合わせる場合、例えば1層目のパターンと2層目のパ
ターンとの位置合わせを厳密にしておかないと、パター
ンが重ね合わない状態で露光されてしまう。そこで、パ
ターン露光の際には、各種基板アライメント系を使って
基板の位置を検出している。この際、オフ・アクシス方
式の基板アライメント系を備える露光装置では、基板ス
テージ上の上記基準部材を用いることにより、ベースラ
イン量を管理している。このベースライン量は、フォト
リソグラフィ工程において極めて重要な操作量であるた
め厳密に正確な計測値が要求されており、一定の処理時
間または処理枚数毎に頻繁に計測される。このベースラ
イン量計測の際にも、上記のTTL方式のアライメント
によりレチクルの計測が行われるため、ベースライン量
計測に伴う時間も増大するという問題が発生する。
【0012】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、レチクルであるマスクの位置計測や投影光
学系の調整にかかる時間を短縮して生産効率を向上させ
る露光装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図13に対
応付けした以下の構成を採用している。本発明の露光装
置は、マスク(R)に形成された第1パターンと第2パ
ターン(DP)との少なくとも一部を投影光学系(P
L)によりつなぎ合わせて基板(P)に露光する露光装
置(1)において、投影光学系(PL)の物体面側と結
像面側とのいずれか一方に設けられ、マスク(R)のつ
なぎ合わせに関する部分に検知光を照射する照射手段
と、投影光学系(PL)の物体面側と結像面側との他方
に設けられ照射されたマスク(R)の像を撮像する撮像
手段(22)と、撮像手段(22)により撮像された像
を画像処理する画像処理手段(13)とを備えることを
特徴とするものである。
【0014】従って、本発明の露光装置では、第1パタ
ーンと第2パターン(DP)との少なくとも一部を基板
(P)上でつなぎ合わせるに当たってマスク(R)を計
測する際に、マスク(R)のつなぎ合わせに関する部分
としてマーク(M)に検知光を照射すると、撮像手段
(22)が投影光学系(PL)を介して結像されたマー
ク(M)の像を撮像する。そして、撮像されたマーク
(M)の像に対して画像処理手段(13)が画像処理を
行い、像の位置、信号強度等を計測することによりマー
ク(M)の位置、すなわちマスク(R)の位置やフォー
カス情報、倍率情報を検出できる。そのため、X方向、
Y方向のそれぞれでスキャンを行ったり、複数回の露光
動作を行う必要がなくなり、作業時間を短縮することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置の第1の
実施の形態を、図1ないし図12を参照して説明する。
ここでは、レチクルとして液晶表示デバイスの回路パタ
ーンが形成されたものを用い、ステップ・アンド・リピ
ート方式の露光装置により、上記回路パターンをガラス
基板に露光する場合の例を用いて説明する。これらの図
において、従来例として示した図15と同一の構成要素
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0016】図1および図2は、本発明の露光装置1の
概略構成を示すもので、図1は外観斜視図、図2は正面
図である。この図に示すように、不図示の露光光源(照
射手段)としての超高圧水銀ランプからの照明光は、楕
円鏡2で集光され、反射ミラー3で反射されて波長選択
フィルタ4に入射する。波長選択フィルタ4は、露光に
必要な波長(g線やh線やi線)のみを通過させるもの
である。この波長選択フィルタ4を通過した照明光は、
フライアイインテグレータ5にて均一な照度分布の光束
にされた後、開口Sの大きさを増減させて照明光の照射
範囲を調整するブラインド6に到達する。ブラインド6
の開口Sを通過した照明光は、反射ミラー7で反射され
てコンデンサレンズ8に入射し、このコンデンサレンズ
8によってブラインド6の開口Sの像がレチクル(マス
ク)R上で結像し、レチクルRの所望範囲が照明され
る。なお、これら反射ミラー3からコンデンサレンズ8
によって照明光学系が構成される。この照明光学系に
は、波長選択フィルタ4とフライアイインテグレータ5
との間に位置してNDフィルタ21が配置されている。
NDフィルタ21は、波長選択フィルタ4を通過した照
明光の光量を抑制するものであって、照明光の光路に対
して進退自在になっている。
【0017】そして、レチクルRの照明領域に存在する
パターンの像は、基板ホルダ9上に保持されたガラス基
板(基板)P(図2参照)上に投影光学系PLを介して
結像し、特定の露光領域がレチクルR上のパターンに応
じて露光される。
【0018】基板ホルダ9は、基板ステージ10上に固
定されている。基板ステージ10は、互いに直交する方
向(X方向およびY方向)に移動可能な一対のブロック
10a、10bを重ね合わせたものであり、この基板ス
テージ10により水平面(XY平面)内での位置が調整
自在になっている(なお、図2では、便宜上ブロック1
0a、10bを一体のものとして図示する)。また、こ
の基板ステージ10には、投影光学系PLの光軸方向で
あるZ方向にも移動可能な駆動機構(不図示)が取り付
けられている。
【0019】また、基板ステージ10上には、該基板ス
テージ10の移動可能範囲以上の長さを有するミラー1
1X、11YがそれぞれY方向、X方向に沿って設置さ
れている。そして、各ミラー11X、11Yには、レー
ザ干渉計12X、12Yがそれぞれ対向配置されてい
る。そして、基板ステージ10の水平面内での移動距
離、位置(ひいてはガラス基板Pの位置)は、レーザ干
渉計12X、12Yから出射されたレーザ光がミラー1
1X、11Yでそれぞれ反射してレーザ干渉計12X、
12Yに入射し、その反射光と入射光との干渉に基づい
て正確に計測されるようになっている。この計測された
基板ステージ10の位置情報は、主制御系13に出力さ
れる。
【0020】主制御系13は、レーザ干渉系12X、1
2Yの出力に基づいて基板ステージ10の位置をモニタ
ーし、リニアモータ等の駆動手段14X、14Yをサー
ボ制御することで、基板ステージ10をXY平面上の所
望の位置に移動させることができる構成になっている。
また、基板ステージ10のZ方向の位置は、当該基板ス
テージ10の上方に配設されたオートフォーカス機構
(位置補正機構)19によって計測される。オートフォ
ーカス機構19は、基板ホルダ9上に設けられた基準反
射板FMに検知光を照射し、その反射光を受光すること
で、投影光学系PLの光軸方向について、ガラス基板P
の上面をレチクルRと共役な位置に位置合わせをする構
成になっている。この基準反射板FMは、基板ホルダ9
に対して突出・没入自在になっており、基板ホルダ9上
に突出した際にはその上面がガラス基板Pの上面と略面
一になり、基板ホルダ9内に没入することでガラス基板
Pを基板ホルダ9上に載置できる。
【0021】一方、レチクルRの位置は、該レチクルR
の上方に設けられたレチクル観察系15で計測される。
レチクル観察系15は、レチクルR上のパターン領域外
に描画されたレチクルアライメントマークRMに検知光
を照射し、その反射光を受光することにより、該レチク
ルアライメントマークRMの位置を計測するものであっ
て、その計測結果を主制御系13に出力する。主制御系
13は、レチクル観察系13の計測結果に基づいて、レ
チクルRを保持するレチクルステージ16(図2参照)
を、リニアモータ等の駆動手段17をサーボ制御するこ
とにより、XY平面上の所望の位置に移動させることが
できる構成になっている。同様に、レチクルRの上方に
は、基準反射板FMを介して後述するレチクルRの画像
処理用マークMをTTL方式で検出するアライメント系
(不図示)が設けられている。
【0022】投影光学系PLには、温度、気圧等の環境
変化に対応して、結像特性等の光学特性を一定に制御す
るレンズコントローラ部(結像調整機構)18が設けら
れている。また、投影光学系PLの周辺には、基準反射
板FMやガラス基板Pに形成されたアライメントマーク
(不図示)を計測する基板アライメント系20が複数
(ここでは4つ)配置されている。
【0023】また、本露光装置1には、投影光学系PL
の物体(レチクル)面側に設けられた露光光源から照射
された照明光を検知光として用いた際に、照明光で照明
されたレチクルRの像を撮像するCCDカメラ(撮像手
段)22が、投影光学系PLの結像面側である基板ホル
ダ9内に設けられている。このCCDカメラ22は、基
板ホルダ9の上面側に開口し、Z方向に延びる孔部23
の底部に配置されている。図3に示すように、孔部23
のCCDカメラ22よりも上方には、孔部23に入射し
た像をCCDカメラ22で結像させるリレー光学系24
が配設されている。なお、このCCDカメラ22には指
標が設けられておらず、像の計測は画素基準で行われ
る。CCDカメラ22で撮像された像は、主制御系(画
像処理手段)13へ出力されて、後述する各種画像処理
が行われる。
【0024】また、このCCDカメラ22には、不図示
の電子シャッタによりシャッタスピードを可変に調整す
る調整機構(不図示)が設けられている。そして、本露
光装置1には、露光光源から照射された照明光の露光エ
ネルギを測定する測定機構(不図示)が取り付けられて
おり、主制御系13で画像処理が画像処理を開始する前
に露光エネルギを計測し、調整機構を介して電子シャッ
タのシャッタスピードを適切な値に設定することも可能
である。この場合、上記NDフィルタ21を用いなくて
も、CCDカメラ22に入射する検知光の光量を抑制す
ることができる。
【0025】また、図2に示すように、本露光に用いる
複数のレチクルRのそれぞれには、少なくとも一部がつ
なぎ合わされる分割パターン(第1パターン、第2パタ
ーン)DPと、上記レチクルアライメントマークRM
と、分割パターンDPの近傍に複数形成された画像処理
用のマークMとが形成されている。図4に示すように、
マークMとしては、X方向およびY方向の2方向につい
て同時に処理することを目的として使用される同時計測
用マークMA、MBや、X方向またはY方向の1方向に
ついてのみ処理することを目的として使用される単方向
計測用マークMC、MD等が設定され状況に応じて適用
できる。なお、これらのマークMは、画像視野VF内に
収まればマーク線幅およびマーク本数は任意に設定可能
である。
【0026】上記の構成の露光装置により、レチクルR
の位置およびベースライン量を計測する手順について説
明する。ここでは、レチクルRの画像処理用マークMお
よび基準反射板FMに形成される指標として、図4に示
す同時計測用マークMAと同じ形状のものが使用される
ものとする。
【0027】レチクルRがレチクルステージ16に載置
されると、一対のレチクル観察系15がそれぞれレチク
ルアライメントマークRMに検知光を照射し、その反射
光を受光することでレチクルアライメントマークRMの
位置を計測する。そして、主制御系13が、計測された
レチクルアライメントマークRMの位置に基づいて駆動
手段17を制御してレチクルステージ16を移動させる
ことにより、レチクルRのプリアライメントが行われ
る。
【0028】次に、主制御系13は、駆動手段14X、
14Yを制御して、基準反射板FMが直近の基板アライ
メント系20の直下に位置するように基板ステージ10
を移動させる。そして、基板アライメント系20により
基準反射板FMに形成された指標の位置ずれ量を計測す
ることで、基板ステージ10の座標系における基板アラ
イメント系20の位置をレーザ干渉計12X、12Yの
計測結果により求める。以下、他の基板アライメント系
20に対しても同様に、基板ステージ10の座標系にお
ける基板アライメント系20の位置を求める。なお、以
下の説明において基板ステージ10の位置は、これらレ
ーザ干渉計12X、12Yにより求められる。この後、
TTL方式のアライメント系で基準反射板FMの指標と
レチクルRの画像処理用マークMとを検出することによ
り、基板ステージ10の座標系におけるマークMの位置
を求める(もしくは、基準反射板の指標とマークMが一
致するように、基板ステージ10を移動させる)。
【0029】続いて、基板ホルダ9上にマークMの1つ
が投影されるべき位置に、孔部23が位置するように基
板ステージ10およびレチクルステージ16を移動させ
る。そして、露光光源から照明光が検知光として照射さ
れ、波長選択フィルタ4に入射した後、NDフィルタ2
1で光量が減少する。なお、このNDフィルタ21は、
CCDカメラ22を用いる場合にのみ、予め照明光の光
路上に進出・挿入され、ガラス基板Pへの露光時には、
光路から退避して使用されない。
【0030】NDフィルタ21を通過した照明光は、フ
ライアイインテグレータ5、ブラインド6、反射ミラー
7、コンデンサレンズ8を通過した後、レチクルR上で
結像し、図3に示すように、投影光学系PLによって基
板ホルダ9の上方(ほぼガラス基板Pの厚さ分)に画像
処理用マークMの空間像を形成する。そして、この空間
像は、孔部23を通過し、リレー光学系24によってC
CDカメラ22上に結像し、このCCDカメラ22によ
って撮像される。主制御系13は、撮像された像に対し
て後述する画像処理を施し、その位置を検出する。この
とき、マークMの像はCCDカメラ22の画素基準で計
測され、既知の画像視野VFの中心に対する差分を求め
ることで、マークMの位置を検出する。
【0031】この後、上記と同様の手順で他のマークM
の位置を検出し、例えば最小二乗近似等の統計計算を行
うことにより、露光時に必要なローテーション、シフ
ト、倍率等の補正値が求められ、基板ステージ10の座
標系におけるレチクルRの中心位置を求めることができ
る。この際、検出するマークMの数を増やすことによ
り、レチクルRの位置をより高精度に求めることができ
る。以上により、基準反射板FM、画像処理用マークM
を介して、基板ステージ10の座標系におけるレチクル
Rの中心位置と基板アライメント系20の位置とが検出
されて、座標系に関する整合性を確保した状態で、投影
光学系PLと基板アライメント系20との間の距離であ
るベースライン量が検出される。
【0032】続いて、CCDカメラ22で撮像したマー
クMの像を主制御系13により画像処理して、マークM
の座標位置を検出する複数の方法について順次説明す
る。 〈相関法によるパターンマッチング(テンプレートマッ
チング)〉ここではマークMとして、図4に示すXY同
時計測用マークMAを用いる場合の例で説明する。予
め、マークMの一部あるいは全体を、図5(a)、
(b)に示すテンプレート25Y、25Xとして登録し
ておく。ここで、テンプレート25YはY方向の位置
を、テンプレート25XはX方向の位置をそれぞれ検出
する際に用いられ、各テンプレート25Y、25Xに
は、原点Gが設定されている。本実施の形態では、XY
同時計測用マークMAの一部をテンプレート25Y、2
5Xとして登録した場合の例を示す。なお、登録するテ
ンプレートとしては、一本のラインに限られず、複数本
のラインからなるものであってもよい。
【0033】図6(a)に示すように、レチクルR上の
マークMがCCDカメラ22上に結像されたとき、CC
Dカメラ22の画像視野VF内でテンプレート25X、
25Yと近似している画像を、X方向およびY方向から
それぞれ指定された個数ずつ検出する。なお、マークが
ローテーション等により傾いていた場合は、テンプレー
ト25X、25Yの中、どちらか近い方が選択される。
【0034】そして、全てのテンプレート原点Gの平均
値から、図6(b)に示すように、CCDカメラ22上
に結像したマークMのマーク中心MGを求め、このマー
ク中心MGと画像視野VFの中心FGとの差分を計測す
る。このとき、視野中心FGは所望される位置、すなわ
ち設計値であり、基板ステージ10の位置はレーザ干渉
計12X、12Yで検出されているため、視野中心FG
とマーク中心MGとの差分から基板ステージ10の座標
系におけるマーク中心MGの座標位置が検出される。
【0035】〈微分信号のピーク間の中点検出〉ここで
も、マークMとして、XY同時計測用マークMAを用い
る場合の例で説明する。まず、図7(a)に示すよう
に、予めCCDカメラ22の画像視野VFの中心FGを
基準として、十字形状の画像処理範囲VAを配置・設定
しておく。図7(b)に示すように、レチクルR上のマ
ークMがCCDカメラ22上に結像されたとき、CCD
カメラ22の画像視野VF内でX方向、Y方向の2方向
の処理範囲VAから、それぞれ指定された個数ずつマー
クMの信号強度を検出する。
【0036】そして、図8(a)、(b)に示すよう
に、処理範囲VAで捕捉したマーク画像の生信号に対し
て微分処理を施し、図8(c)に示すような強度を有す
る信号を求める。この後、求めた微分信号のピークとピ
ークの中点により各ラインの中心を割り出すことによ
り、マークMの中心MGの座標位置を検出する。このマ
ーク中心MGとCCDカメラ22の視野中心FGとの差
分を計測することにより、上記パターンマッチングのと
きと同様に、基板ステージ10の座標系におけるマーク
中心MGの座標位置が検出される。
【0037】〈生信号による像強度分布スライス〉ここ
でも、マークMとして、XY同時計測用マークMAを用
いる場合の例で説明する。まず、図7(a)、(b)に
示したように、上記微分信号の中点検出と同様に、CC
Dカメラ22の画像視野VFの中心FGを基準として画
像処理範囲VAを設定しておき、レチクルR上のマーク
MがCCDカメラ22上に結像されたとき、CCDカメ
ラ22の画像視野VF内でX方向、Y方向の2方向の処
理範囲VAから、それぞれ指定された個数ずつマークM
の信号強度を検出する。
【0038】そして、図9(a)、(b)に示すよう
に、処理範囲VAで捕捉したマークMの画像の生信号に
対して、各ライン毎にボトムから任意の位置(例えば、
全高の70%)でスライスし、スライスした点での中心
点を検出する。この場合、複数の位置でスライスし、検
出された中心点の平均値を用いてもよい。この後、検出
されたラインの中心点からマークMの中心MGの座標位
置を検出する。そして、上記微分信号の中点検出と同様
の手順を踏むことにより、基板ステージ10の座標系に
おけるマーク中心MGの座標位置が検出される。
【0039】次に、上記の画像処理により、投影光学系
PLや照明光学系の光学特性を検出、調整する方法につ
いて説明する。これは、レチクルR上のマークMがCC
Dカメラ22に結像されたときに、CCDカメラ22の
Z方向の位置によって、マークMの像が変化する。その
ため、この像変化を検出することで、上記投影光学系P
Lや照明光学系の光学特性を検出できる。以下、具体的
に説明する。
【0040】〈テレセン性検出〉図2に示したオートフ
ォーカス機構19を用いて基板ホルダ9上の基準反射板
FMを検出することにより、露光時のベストフォーカス
点となるZ方向の位置を検出できる。そこで、このZ方
向の位置に対してステップ的に基板ステージ10の位置
を変化させて、図10(a)〜(c)に示すように、そ
のステップ毎に画像処理用マークMを撮像する。そし
て、撮像されたマークMの像に対しては、上記の画像処
理(相関法によるパターンマッチング、微分信号のピー
ク間の中点検出、生信号による像強度分布スライス)の
いずれかを施すことで、CCDカメラ22の視野中心F
Gに対するマークMの位置ずれ量を、各Z方向の位置毎
にそれぞれ検出する。これにより、図10(d)に示す
ような回帰曲線が得られる。この回帰曲線を用いること
により、照明光学系の露光範囲内の任意の位置でのテレ
セン性を検出することができる。
【0041】ここで、レチクルRのマーク(またはパタ
ーン)の像は、投影光学系PLのディストーションや光
学収差等により、該投影光学系PLを通過する位置によ
って基板ホルダ9(ガラス基板P)上に結像する際の特
性が変化することがある。また、上述したベースライン
量計測においては、基板アライメント系20の位置と投
影光学系PLの位置とを基板ステージ10の座標系を基
準として計測する際に、TTL方式のアライメント系で
基準反射板FMの指標とレチクルRの画像処理用マーク
Mとを検出するときには基板ホルダ9から照射された検
知光が投影光学系PLの結像面側から入射し、物体面側
へ出射している。一方、マークMをCCDカメラ22で
撮像するときには、検知光としての照明光が投影光学系
PLの物体面側から入射し、結像面側へ出射している。
そのため、投影光学系PLに関する像面湾曲等の光学収
差が異なることに起因して、投影光学系PLを通過する
際の方向によっては、計測された座標位置が異なる場合
がある。
【0042】そこで、予め露光範囲内の任意の位置でテ
レセン性を検出しておくことにより、上記投影光学系P
Lを通過する位置や方向に対する補正値を、マップとし
て設定しておくことが可能になり、より正確なレチクル
Rの位置やベースライン量を得ることができる。
【0043】具体的には、例えば図11に示すような補
正用のレチクルRを用いて、補正用のデータマップを作
成する。補正用レチクルR上の有効露光領域26内に
は、画像処理用マークMがマトリックス上に配置形成さ
れている。また、有効露光領域26の外側には、上記の
レチクル観察系15によって検出されるレチクルアライ
メントマークRMが形成されている。
【0044】そして、この補正用レチクルRをレチクル
ステージ16上に載置してレチクル観察系15でプリア
ライメントした後に、各マークMの位置を基準反射板F
Mを用いてTTL方式のアライメント系で検出する。次
に、上述したように、基板ステージ10をZ方向(すな
わち投影光学系PLの光軸方向)に沿った複数の位置に
ステップ移動させ、各位置毎にCCDカメラ22の視野
中心FGに対するマークMの位置ずれ量を各マークM毎
に計測する。
【0045】これにより、露光範囲内の代表的な位置に
ついて各位置毎に、投影光学系PLを通過する方向の違
いによる位置ずれ量(およびベクトル)や投影光学系P
Lを通過する位置の違いによるテレセン性を計測するこ
とができる。そして、これら位置ずれ量(およびベクト
ル)やテレセン性を補正するための補正量を露光範囲内
の位置に対応するデータマップとして保持することによ
り、レチクルRの位置を検出する際の調整や、照明光学
系におけるテレセンを規定値内に収めるための調整が可
能になる。
【0046】〈ベストフォーカス位置検出〉テレセン性
検出と同様に、Z方向の位置に対してステップ的に基板
ステージ10の位置を変化させて、図12(a)〜
(c)に示すように、そのステップ毎にCCDカメラ2
2により画像処理用マークMを撮像する。このとき、基
板ステージ10の位置に応じて、撮像されたマークMの
像に信号強度に基づく濃淡が生じる。そこで、この濃淡
によるコントラストにてベストフォーカス位置を検出で
きる。
【0047】具体的には、Z方向に沿った複数の位置で
コントラスト量をモニタすることにより、図12(d)
に示すように、基板ホルダ9の位置とコントラスト値と
の関係から回帰曲線が得られる。この曲線における極大
値のコントラスト値に対応する基板ホルダ9のZ方向位
置が、CCDカメラ22を用いた場合の露光範囲内の任
意の位置におけるベストフォーカス点として検出され
る。
【0048】ここで、テレセン性検出と同様に、図11
に示すような補正用レチクル、特にレチクル中心にマー
クMが配置された補正用レチクルRを用いて、予めCC
Dカメラ22を使用した際にベストフォーカス点となる
Z方向の位置を検出しておき、オートフォーカス機構1
9を用いて基板ホルダ9上の基準反射板FMを計測する
ことにより検出されるベストフォーカス点のZ方向の位
置との差分を算出する。そして、この差分を露光装置1
の内部パラメータとして登録することにより、レチクル
R上のマークをZ方向の位置を変えてダミー用のガラス
基板に露光する、いわゆるインク露光を2回目以降実施
することなく、投影光学系PLのフォーカスキャリブレ
ーションを行うことができる。すなわち、オートフォー
カス機構19により基板ホルダ9(ひいてはガラス基板
P)のZ方向の位置を調整する際に、内部パラメータを
用いて補正することで、ガラス基板Pをベストのフォー
カス位置に移動させることができる。なお、レチクル中
心に画像処理用マークを形成可能な場合は、補正用レチ
クルを用いずに、本露光に使用するレチクルを用いるこ
とも可能である。
【0049】〈投影光学系PLの光学特性検出〉投影光
学系PLの調整は、主にレンズコントローラ部18で行
われるが、露光時の環境変化を想定して投影光学系PL
をヒートさせた(加熱した)ときとクールさせた(冷却
した)ときとの、フォーカス情報および倍率情報を含め
た光学特性をモニタする必要がある。ここで、フォーカ
ス情報を取得するには、ベストフォーカス位置検出で説
明したフォーカスキャリブレーションの機能を用いる。
このとき、画像処理用マークMとしては、レチクル中心
に位置するマークM以外にも、露光範囲内の複数の位置
(例えば、7割や10割像高)に設けたマークMのCC
Dカメラ22への像も用いる。そして、これら複数のマ
ークMのそれぞれに対して、上記と同様の手順でベスト
フォーカス点を検出する。
【0050】また、倍率情報を取得するには、フォーカ
ス情報と同様に、露光範囲内の複数任意の位置(例え
ば、7割や10割像高)に設けたマークMに対して、上
記の画像処理(相関法によるパターンマッチング、微分
信号のピーク間の中点検出、生信号による像強度分布ス
ライス)のいずれかを施すことで、CCDカメラ22の
視野中心FGに対するマークMの位置ずれ量を計測し、
この位置ずれ量から倍率成分を検出する。そして、これ
ら検出された光学特性の変化量から、レンズコントロー
ラ部18の調整用パラメータを算出し、主制御系13に
フィードバックすることにより、レンズコントローラ部
18を介して投影光学系PLの結像特性を調整すること
ができる。
【0051】本実施の形態の露光装置では、レチクル中
心の位置を算出するに当たってマークMを計測する際
に、照明光で照射されたマークMの像をCCDカメラ2
2により撮像し、撮像された像を主制御系13で画像処
理してマークMの位置を一括して検出しているので、ス
リットマークを用いていたときのように、X方向および
Y方向にそれぞれスキャンを行う必要がなくなる。その
ため、レチクルRに形成されたパターンをつなぎ合わせ
るためにレチクルRを高精度に位置決めする際にも、短
い時間でレチクルRの位置を計測することが可能にな
り、生産効率を向上させることができる。加えて、レチ
クルRの位置検出が短時間で行えることで、ベースライ
ン量計測に要する時間も短くなり、タクトアップも実現
する。また、このように計測時間が短くなることで、ベ
ースライン量計測を従来より頻繁に実施することも可能
なり、環境変化に応じて随時ベースライン量を更新で
き、重ね合わせ精度の向上も期待できる。
【0052】そして、本実施の形態では、マークMを撮
像する際の検知光の照射手段として露光光源を採用し、
CCDカメラ22を投影光学系PLの結像面側である基
板ホルダ9に設けることで、検知光の投影方向と本露光
の際の照明光の投影方向とが同一になっており、投影方
向の違いによる、像面湾曲等の光学収差の変化などの影
響を排除して高精度の位置検出が可能になる。
【0053】また、本実施の形態では、レチクルステー
ジ16をZ方向にステップ移動させて、各位置でマーク
Mの位置を検出することで、テレセン性やベストフォー
カス位置の検出が可能になる。従って、テレセン性を規
定値内に収めるように照明光学系を調整することも可能
になる。さらに、テレセン性を補正するための補正量を
データマップとして保持すれば、露光範囲全体に亙って
照明光学系の調整が可能になる。同様に、ベストフォー
カス位置検出においてもオートフォーカス機構19によ
りベストフォーカス位置を検出する際の補正量を内部パ
ラメータとして登録することで、インク露光の手間を削
減して投影光学系PLのフォーカスキャリブレーション
を実施することができる。したがって、Z方向において
もガラス基板Pを精度よく位置決めすることが可能にな
り、所望の転写特性で高精度の露光処理を実現できる。
【0054】さらに、本実施の形態では、フォーカス情
報および倍率情報を含めた光学特性を検出できるので、
調整用パラメータをフィードバックすることで、投影光
学系PLの結像特性の調整も容易、且つ短時間に実施す
ることができる。
【0055】図13は、本発明の露光装置の第2の実施
の形態を示す図である。この図において、図1ないし図
12に示す第1の実施の形態の構成要素と同一の要素に
ついては同一符号を付し、その説明を省略する。第2の
実施の形態と上記の第1の実施の形態とが異なる点は、
照明光学系にNDフィルタを交換する機構を設けたこと
である。
【0056】すなわち、本露光装置1には、波長選択フ
ィルタ4とフライアイインテグレータ5との間に位置し
てフィルタ交換装置27が設けられている。このフィル
タ交換装置27は、1波長のみを透過するNDフィルタ
28a〜28cと、照明光をほぼ全て透過する透明板2
9と、これらNDフィルタ28a〜28c、透明板29
を選択的に光路上に位置させる交換部(不図示)とから
構成されている。NDフィルタ28a〜28cは、それ
ぞれg線、h線、i線のみを透過するようになってい
る。透明板29は、通常露光の際に用いられるものであ
る。他の構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0057】本露光装置1では水銀ランプを使用してお
り、露光波長の使用帯域が広くなることで各波長毎に色
収差が発生する。そのため、NDフィルタ28a〜28
cを順次光路上に位置させて、上記のテレセン計測およ
び基板ステージ10のベストフォーカス位置を、Z方向
の複数の位置で検出することにより、g線、h線、i線
毎に色収差による光学特性の違いをモニタすることがで
きる。そして、得られた結果を用いて色収差を軽減させ
るための投影光学系PLの補正値を算出し、投影光学系
PLの不図示の色収差調整機構に調整量をフィードバッ
クすることで、投影光学系PLの色収差に対する調整が
可能になる。
【0058】続いて、他の収差に対して投影光学系PL
を調整する方法について説明する。像面湾曲において
は、補正用のレチクルR上の照明範囲全域に、画像処理
用マークMを配置し、上記ベストフォーカス位置検出に
よって得られるフォーカスキャリブレーション機能を用
いることで、照明領域の各計測位置での像面湾曲量が算
出できるので、算出された湾曲量を軽減させるための調
整パラメータを求めることができる。そして、この調整
パラメータを用いて投影光学系PLの不図示の湾曲量調
整機構に調整量をフィードバックすることで、投影光学
系PLの像面湾曲に対する調整が可能になる。
【0059】コマ収差においては、補正用のレチクルR
上の露光範囲内全域に、画像処理用マークMを配置し、
図8および図9を用いて説明したマークMの位置計測機
能にマーク線幅測定機能を付加させることによって収差
量を計測できる。具体的には、図4に示す同時計測用マ
ークMAや単方向計測用マークMC、MDを用いて、マ
ーク中心に対して両外側のラインの線幅Wの変化を計測
する。例えば一方の外側の線幅をWα、他方の外側の線
幅をWβとしたとき、(Wα−Wβ)/(Wα+Wβ)
によって、レチクルR上の露光範囲の任意の位置での収
差量を求めることができる。これにより、露光範囲全域
でのコマ収差量の計測が可能となり、さらにこの収差量
を軽減させるための調整パラメータを求めることができ
る。そして、この調整パラメータを用いて投影光学系P
Lの不図示の調整機構に調整量をフィードバックするこ
とで、投影光学系PLのコマ収差に対する調整が可能に
なる。
【0060】球面収差においては、補正用のレチクルR
上の露光範囲内全域に、画像処理用マークMを配置し、
マークMの位置計測機能にマーク間ピッチ測定機能を付
加させることによって収差量を計測できる。具体的に
は、コマ収差量計測と同様の手順でマークMのラインピ
ッチTを計測する。ピッチTの変化量からレチクルR上
の露光範囲の任意の位置での収差量を求めることができ
る。これにより、露光範囲全域での球面収差量の計測が
可能となり、さらにこの収差量を軽減させるための調整
パラメータを求めることができる。そして、この調整パ
ラメータを用いて投影光学系PLの不図示の調整機構に
調整量をフィードバックすることで、投影光学系PLの
球面収差に対する調整が可能になる。
【0061】歪曲収差、いわゆるディストーションにお
いては、マークMの位置計測機能を用いることにより、
ディストーション量を計測できる。さらに、このディス
トーション量を軽減させるための調整パラメータを求
め、そして、この調整パラメータを用いて投影光学系P
Lの不図示の調整機構に調整量をフィードバックするこ
とで、投影光学系PLの歪曲収差に対する調整が可能に
なる。また、これらと同様の手順により、非点収差に対
する調整も可能になる。なお、上記の各種収差計測にお
いては、レチクル上に配置したマークMのマーク位置、
マーク(ライン)線幅、マーク間(ライン)ピッチの製
造誤差を予め計測しておき、フィードバックしておく必
要がある。
【0062】なお、上記実施の形態において、マークM
に検知光を照射する照射手段を投影光学系PLの物体面
側に設け、マークMの像を撮像するCCDカメラ22を
投影光学系PLの結像面側に設ける構成としたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、ライトガイド等に
より照明光Pを基板ホルダ9内に導き、CCDカメラ2
2PをレチクルRの上方の物体面側に設けるような構成
であってもよい。
【0063】また、上記実施の形態において作成したテ
レセン性に関するデータマップを、ガラス基板Pに塗布
されるレジストの種類毎に保持するようにしてもよい。
これにより、波長に関して感光特性が異なるレジストに
応じて、照明光学系や投影光学系PLを適切に調整で
き、高精度な露光処理を実現できる。
【0064】なお、本実施の形態の基板としては、液晶
表示デバイス用のガラス基板Pのみならず、半導体デバ
イス用の半導体ウエハや、薄膜磁気ヘッド用のセラミッ
クウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたは
レチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用
される。
【0065】露光装置1としては、レチクルRとガラス
基板Pとを静止した状態でレチクルRのパターンを露光
し、ガラス基板Pを順次ステップ移動させるステップ・
アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパー)の
他に、レチクルRとガラス基板Pとを同期移動してレチ
クルRのパターンを走査露光するステップ・アンド・ス
キャン方式の走査型露光装置(スキャニング・ステッパ
ー;USP5,473,410)にも適用することができる。
【0066】露光装置1の種類としては、ガラス基板P
に液晶表示デバイスパターンを露光する液晶表示デバイ
ス製造用の露光装置に限られず、ウエハに半導体デバイ
スパターンを露光する半導体デバイス製造用の露光装置
や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチ
クルなどを製造するための露光装置などにも広く適用で
きる。
【0067】また、照明光学系の光源として、超高圧水
銀ランプから発生する輝線(g線(436nm)、h線
(404.7nm)、i線(365nm))、KrFエ
キシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ
(193nm)、F2レーザ(157nm)のみなら
ず、X線や電子線などの荷電粒子線を用いることができ
る。例えば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱
電子放射型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タ
ンタル(Ta)を用いることができる。さらに、電子線
を用いる場合は、レチクルRを用いる構成としてもよい
し、レチクルRを用いずに直接ガラス基板上にパターン
を形成する構成としてもよい。また、YAGレーザや半
導体レーザ等の高周波などを用いてもよい。
【0068】投影光学系PLの倍率は、等倍系のみなら
ず縮小系および拡大系のいずれでもよい。また、投影光
学系PLとしては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用
いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過
する材料を用い、F2レーザやX線を用いる場合は反射
屈折系または屈折系の光学系にし(レチクルRも反射型
タイプのものを用いる)、また電子線を用いる場合には
光学系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学
系を用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真
空状態にすることはいうまでもない。また、投影光学系
PLを用いることなく、レチクルRとガラス基板Pとを
密接させてレチクルRのパターンを露光するプロキシミ
ティ露光装置にも適用可能である。
【0069】基板ステージ10やレチクルステージ16
にリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参
照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上
型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁
気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージ1
0、16は、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、
ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0070】各ステージ10、16の駆動機構として
は、二次元に磁石を配置した磁石ユニット(永久磁石)
と、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向
させ電磁力により各ステージ10、16を駆動する平面
モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機
子ユニットとのいずれか一方をステージ10、16に接
続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステー
ジ10、16の移動面側(ベース)に設ければよい。
【0071】基板ステージ10の移動により発生する反
力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−
166475号公報(USP5,528,118)に記載されている
ように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。本発明はこのような構造を備えた露光装
置においても適用可能である。レチクルステージ16の
移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらな
いように、特開平8−330224号公報(US S/N 08/
416,558)に記載されているように、フレーム部材を用
いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。本発明はこ
のような構造を備えた露光装置においても適用可能であ
る。
【0072】以上のように、本願実施形態の基板処理装
置である露光装置1は、本願特許請求の範囲に挙げられ
た各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的
精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立て
ることで製造される。これら各種精度を確保するため
に、この組み立ての前後には、各種光学系については光
学的精度を達成するための調整、各種機械系については
機械的精度を達成するための調整、各種電気系について
は電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サ
ブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブ
システム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気
圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステム
から露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム
個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種
サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了した
ら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度
が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリ
ーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ま
しい。
【0073】液晶表示デバイスや半導体デバイス等のデ
バイスは、図14に示すように、液晶表示デバイス等の
機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステッ
プに基づいたレチクルR(マスク)を製作するステップ
202、石英等からガラス基板P、またはシリコン材料
からウエハを製作するステップ203、前述した実施の
形態の露光装置1によりレチクルRのパターンをガラス
基板P(またはウエハ)に露光するステップ204、液
晶表示デバイス等を組み立てるステップ(ウエハの場
合、ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工
程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造さ
れる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る露
光装置は、照射手段がマスクのつなぎ合わせに関する部
分に検知光を照射し、撮像手段が照射されたマスクの像
を撮像し、画像処理手段が撮像された像を画像処理する
構成となっている。このため、高精度なつなぎ合わせ露
光をすることができる。また、この露光装置では、マス
クの位置を一括して検出できるので、マスクに形成され
たパターンをつなぎ合わせるためにマスクを高精度に位
置決めする際にも、短い時間でマスクの位置を計測する
ことが可能になり、マスクを交換する際にも位置計測時
間を削減でき、生産効率を向上させることができる。加
えて、マスクの位置検出が短時間で行えることで、ベー
スライン量計測に要する時間も短くなり、タクトアップ
も実現するとともに、ベースライン量計測を従来より頻
繁に実施することも可能なり、環境変化に応じて随時ベ
ースライン量を更新でき、重ね合わせ精度の向上も期待
できるという効果が得られる。
【0075】請求項2に係る露光装置は、照射手段が投
影光学系の物体面側に設けられる構成となっている。こ
れにより、この露光装置では、検知光の投影方向と本露
光の際の照明光の投影方向とが同一になり、投影方向の
違いによる、像面湾曲等の光学収差の変化などの影響を
排除して高精度の位置検出が可能になるという効果が得
られる。
【0076】請求項3に係る露光装置は、画像処理とし
て、登録されたテンプレートとマスクの像との相関を取
るテンプレートマッチングを行う構成となっている。こ
れにより、この露光装置では、テンプレートマッチング
によりマスクの位置を一括して検出できるので、短い時
間でマスクの位置を計測することが可能になり、生産効
率を向上させることができるという効果が得られる。
【0077】請求項4に係る露光装置は、画像処理とし
て、像の信号強度を用いた処理を行う構成となってい
る。これにより、この露光装置では、像の信号強度を用
いてマスクの位置を一括して検出できるので、短い時間
でマスクの位置を計測することが可能になり、生産効率
を向上させることができるという効果が得られる。ま
た、露光範囲全域において像の位置を検出することで、
投影光学系におけるコマ収差量、球面収差量および歪曲
収差量等を検出できるという効果も得られる。
【0078】請求項5に係る露光装置は、投影光学系の
光軸に沿った複数の位置でマスクの像を撮像する構成と
なっている。これにより、この露光装置では、テレセン
性やベストフォーカス位置等、投影光学系の調整に必要
な情報を短時間で得られ、生産効率が向上するととも
に、基板を精度よく位置決めすることが可能になり、所
望の転写特性で高精度の露光処理を実現できるという効
果が得られる。
【0079】請求項6に係る露光装置は、照明調整機構
が画像処理された結果に基づいて、露光の際の照明特性
を調整する構成となっている。これにより、この露光装
置では、照明特性を規定値内に収めるように調整でき、
所望の転写特性で高精度の露光処理を実現できるという
効果が得られる。
【0080】請求項7に係る露光装置は、画像処理とし
て、投影光学系の光軸に沿った複数の位置で計測した複
数の像のコントラストを用いた処理を行う構成となって
いる。これにより、この露光装置では、マスクの像を基
板上に結像させる際のベストフォーカス位置が容易に検
出できるという効果が得られる。また、露光範囲全域に
おいてベストフォーカス位置を検出することで、投影光
学系における像面湾曲を検出できるという効果も得られ
る。
【0081】請求項8に係る露光装置は、画像処理され
た結果に基づき、位置補正機構が基板の光軸方向の位置
を補正する構成となっている。これにより、この露光装
置では、ベストフォーカス位置に基板を精度よく位置決
めすることが可能になり、所望の転写特性で高精度の露
光処理を実現できるという効果が得られる。また、ベス
トフォーカス位置を検出する際の補正量を内部パラメー
タとして登録することで、インク露光の手間を省いて投
影光学系のフォーカスキャリブレーションを実施できる
という効果も得られる。
【0082】請求項9に係る露光装置は、画像処理され
た結果に基づき、結像調整機構が投影光学系の結像特性
を調整する構成となっている。これにより、この露光装
置では、フォーカス情報および倍率情報を含めた光学特
性を検出できるので、調整用パラメータをフィードバッ
クすることで、投影光学系の結像特性、例えば各種収差
に対する調整も容易、且つ短時間に実施できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、照明光の光路上にNDフィルタが配置された露光装
置の概略構成図である。
【図2】 同露光装置を構成する基板ホルダ内にCCD
カメラが配設された概略構成図である。
【図3】 レチクルに形成されたマークの像が投影光学
系を介してCCDカメラへ至る拡大詳細図である。
【図4】 各種画像処理用マークの平面図である。
【図5】 同マークの位置検出に用いられる(a)はY
方向の、(b)はX方向のテンプレートの平面図であ
る。
【図6】 (a)は、CCDカメラの画像視野内にマー
クが結像した平面図、(b)はこのときの視野中心とマ
ーク中心とがずれていることを示す平面図である。
【図7】 (a)は同画像視野内に画像処理範囲が設定
された平面図、(b)は同画像視野内にマークが結像し
た平面図である。
【図8】 (a)はCCDカメラ上に結像したマークの
平面図、(b)は画像視野内の位置と生信号強度との関
係を示す関係図、(c)は画像視野内の位置と微分信号
強度との関係を示す関係図である。
【図9】 (a)は同画像視野内に画像処理範囲が設定
された平面図、(b)は画像視野内の位置と生信号強度
との関係を示す関係図、(c)は(b)においてスライ
スラインが設定された関係図である。
【図10】 (a)〜(c)はZ方向で異なる位置でC
CDカメラにマークが結像する平面図、(d)はマーク
中心について、画像視野内の位置と基板ホルダのZ方向
の位置との関係を示す関係図である。
【図11】 補正用レチクルの一例を示す平面図であ
る。
【図12】 (a)〜(c)はZ方向で異なる位置でC
CDカメラにマークが結像する平面図、(d)は基板ホ
ルダのZ方向の位置とコントラスト値との関係を示す関
係図である。
【図13】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、照明光の光路上にフィルタ交換装置が配置された露
光装置の概略構成図である。
【図14】 液晶表示デバイスの製造工程の一例を示す
フローチャート図である。
【図15】 本発明の背景技術を説明するための、基板
上に露光パターンを示す平面図である。
【符号の説明】
DP 分割パターン(第1パターン、第2パターン) P ガラス基板(基板) PL 投影光学系 R レチクル(マスク) 1 露光装置 13 主制御系(画像処理手段) 18 レンズコントローラ部(結像調整機構) 19 オートフォーカス機構(位置補正機構) 22 CCDカメラ(撮像手段) 25X、25Y テンプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H097 AB05 CA13 CA17 GB01 KA12 KA20 KA38 LA12 5F046 BA03 CB05 CB08 CB13 CB20 CB23 CB25 CC01 CC04 CC16 CC18 DA13 DA14 DA27 DB05 DC12 EA02 EA03 EA04 EA09 EB02 EB03 FA02 FA10 FA16 FC04 FC06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成された第1パターンと第2
    パターンとの少なくとも一部を投影光学系によりつなぎ
    合わせて基板に露光する露光装置において、 前記投影光学系の物体面側と結像面側とのいずれか一方
    に設けられ、前記マスクの前記つなぎ合わせに関する部
    分に検知光を照射する照射手段と、 前記投影光学系の物体面側と結像面側との他方に設けら
    れ前記照射された前記マスクの像を撮像する撮像手段
    と、 前記撮像手段により撮像された像を画像処理する画像処
    理手段とを備えることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置において、 前記照射手段は、前記投影光学系の物体面側に設けられ
    ていることを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の露光装置におい
    て、 前記画像処理として、登録されたテンプレートと前記マ
    スクの像との相関を取るテンプレートマッチングを行う
    ことを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の露光装置におい
    て、 前記画像処理として、前記像の信号強度を用いた処理を
    行うことを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の露光装置におい
    て、 前記投影光学系の光軸に沿った複数の位置で前記マスク
    の像を撮像することを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の露光装置において、 前記画像処理された結果に基づき、前記露光の際の照明
    特性を調整する照明調整機構を有することを特徴とする
    露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の露光
    装置において、 前記画像処理として、前記投影光学系の光軸に沿った複
    数の位置での、前記像のコントラストを用いた処理を行
    うことを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の露光装置において、 前記画像処理された結果に基づき、前記基板の前記光軸
    方向の位置を補正する位置補正機構を有することを特徴
    とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の露光装置におい
    て、 前記画像処理された結果に基づき、前記投影光学系の結
    像特性を調整する結像調整機構を有することを特徴とす
    る露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006091655A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Tohoku Univ パターン描画装置および方法
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JP2011002512A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Hitachi High-Technologies Corp 露光装置、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法

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