JP2001068387A - 電解コンデンサおよび電解コンデンサ装置 - Google Patents

電解コンデンサおよび電解コンデンサ装置

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JP2001068387A
JP2001068387A JP23967599A JP23967599A JP2001068387A JP 2001068387 A JP2001068387 A JP 2001068387A JP 23967599 A JP23967599 A JP 23967599A JP 23967599 A JP23967599 A JP 23967599A JP 2001068387 A JP2001068387 A JP 2001068387A
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electrolytic capacitor
internal pressure
pressure sensing
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hole
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JP23967599A
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English (en)
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Yukio Ueda
行男 上田
Yoichi Shida
洋一 志田
Kentaro Nakaaki
健太郎 仲秋
Toshizo Kameishi
敏造 亀石
Akira Imoto
章 井元
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Nippon Chemi Con Corp
Wako Electronics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Wako Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解コンデンサ内部での内圧の上昇を外部に
連絡する。 【解決手段】 電解コンデンサの内圧が上昇するとドー
ム状の内圧感知弁24が下向きの状態から上向きのアー
チを描くように反転し、スイッチ部材のアーム部分22
1を押圧して、アーム部分221の接点部222を収納
ケース20と電気的に接続した金属板25より離脱す
る。そのため、収納ケース20とキャップ部材21が非
導通となるが、この状態を外部より検出することによ
り、電解コンデンサの内圧が上昇していることを知るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電解コンデンサお
よび電解コンデンサを用いた電解コンデンサ装置に関
し、特に大型の電解コンデンサにおいて電解コンデンサ
内部での内圧が上昇した際に、内圧が上昇したことを外
部に連絡することができる電解コンデンサおよびそのよ
うな電解コンデンサを用いた電解コンデンサ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な電解コンデンサは、拡面処理さ
れたアルミニウム箔に陽極酸化皮膜を形成した陽極箔
と、拡面処理された陰極箔をセパレータである電解紙を
介在させて巻回したコンデンサ素子に、駆動用の電解液
を含浸させ、アルミニウム等の金属よりなる有底筒状の
外装ケースに収納し、その外装ケースの開口端部を硬質
樹脂よりなる封口板で封口し、さらに外装ケースの端部
をカーリング加工することで密封した構成となってい
る。なお、封口板には外部端子が埋設されており、この
外部端子が封口板の表裏を電気的に連絡している。そし
て、陽極箔、陰極箔それぞれに接続された電極タブが外
部端子の内部側の端部に接続され、コンデンサ素子は外
部との電気的な導通を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電解コンデ
ンサは定格電圧以上の過電圧を印加した場合や、極性を
逆にして電圧を印加した場合には、その内部で水素等の
ガスが発生することが知られている。電解コンデンサは
前述したように密封した構造となっているために、その
内部でガスが発生することにより内圧が上昇し、最悪の
場合には電解コンデンサが破裂するおそれがある。その
ため、電解コンデンサではこの破裂を防止するために、
外装ケースに切溝等よりなる機械的脆弱部を形成し、内
圧が上昇した場合には、その切溝に沿って外装ケースが
破断して開弁することにより内圧の上昇を解放する安全
弁や、封口板に貫通孔を形成しておき、その貫通孔に弾
性ゴム等よりなる弾性部材を挿入して、内圧が上昇した
ときには、弾性部材が破断することにより内圧の上昇を
解放する安全弁等が採用されている。
【0004】しかしながら、上記のような安全弁が動作
した場合には、内圧の上昇を解放することは可能である
が、同時に電解コンデンサの内部の電解液も飛散してし
まうおそれがある。そして、電解コンデンサ内部の電解
液が飛散し、電解コンデンサ内部での電解液液の保持量
が減少すると、電解コンデンサの静電容量が急激に減少
することもある。すなわち、電解コンデンサは陽極箔の
酸化皮膜層を誘電体として利用するものであるが、その
酸化皮膜層に直接接触している電解液が真の陰極として
作用している。電解コンデンサ内部の電解液の保持量が
減少すると、電解液と陽極箔とが接触している面積が減
少する場合もあり、結果として静電容量が減少してしま
う場合がある。
【0005】このように、電解コンデンサの安全弁の動
作によって電解コンデンサの静電容量の減少等、適正な
特性が得られなくなる場合もあるため、電解コンデンサ
での安全弁の動作は電解コンデンサの使用限界と判断さ
れていた。
【0006】そこで、電解コンデンサでは安全弁が動作
に至る前に、電解コンデンサの内圧が上昇し、電解コン
デンサの安全弁動作の時期、すなわち電解コンデンサの
使用限界が近いことを知る手段が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の電解コンデン
サでは、陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回した
コンデンサ素子を有底筒状の外装ケースに収納し、外装
ケースの開口端部に封口板を挿入して、外装ケースの開
口端部を封口した電解コンデンサにおいて、導電性部材
からなり底面に透孔を有する収納ケースと、導電性部材
からなり収納ケースとは絶縁して固定されたキャップ部
材と、一端が前記キャップ部材または前記収納ケースの
いずれか一方と電気的に導通するように固定されるとと
もに、他端の接点部が、前記一端が固定された部材とは
別の一方の部材に接触することにより電気的な導通を得
るようにしたスイッチ部材と、前記収納ケースの透孔を
密閉するように覆うとともに、該透孔を通じて上昇する
圧力によって外側方向に変位する内圧感知弁を備え、内
圧感知弁外側方向への変位によって、前記スイッチ部材
の接点部が接触した部材から離脱し、前記収納ケースと
前記キャップ部材の間が不導通となるようにした内圧感
知装置を、前記封口板に設けた表裏を貫通する貫通孔に
収納したことを特徴とするものである。
【0008】この電解コンデンサでは、前記の内圧感知
装置はガスケットを介して貫通孔に収納されたものであ
ることが好ましい。
【0009】また、前述の電解コンデンサが組み込まれ
た電解コンデンサ装置として、前述の電解コンデンサ
と、前記収納ケースと前記キャップ部材間の導通および
不導通を判定する判定手段、アラーム信号発生手段より
なる電解コンデンサ装置であって、前記収納ケースと前
記キャップ部材間の不導通を判定した際に、アラーム信
号発生手段によりアラーム信号を発生するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施形態】次にこの発明の実施形態について、
図面とともに詳細に説明する。
【0011】(電解コンデンサの全体構成)電解コンデ
ンサの構成の概略を図1とともに説明する。コンデンサ
素子1は、帯状のアルミニウム箔をエッチングによりそ
の表面積を拡大するとともに、表面に陽極酸化皮膜層を
形成した陽極箔と、帯状のアルミニウム箔をエッチング
処理によりその表面積を拡大した陰極箔を、セパレータ
である電解紙を介して巻回し、円筒形状に形成したもの
である。コンデンサ素子1の外周には、コンデンサ素子
1の巻きほぐれを防止するための巻き止めテープ9が巻
かれている。
【0012】なお、陽極箔および陰極箔にはそれぞれ電
極タブ2、3が超音波溶接、ステッチ等の従来より知ら
れる方法により接続されており、コンデンサ素子1の一
方の巻回端面から導出されている。
【0013】このコンデンサ素子には駆動用の電解液を
含浸し、その後にアルミニウム等の金属よりなる有底円
筒状の外装ケース13に、封口板4とともに収納する。
【0014】封口板4は硬質の樹脂よりなり、外装ケー
ス13の内径に対応する大きさに形成されている。そし
て封口板4にはその表裏を貫通する外部端子5、6が埋
設されている。この外部端子5、6は電解コンデンサの
外部側の端部には螺子切りがなされており、螺子止めに
より外部の電気回路との電気的な接続と機械的な固定と
を得ることができる。また電解コンデンサの内部側の端
部では、コンデンサ素子1より導出した電極タブ2、3
がそれぞれ電気的にかつ機械的に接続されている。ま
た、封口板4の外部側(図面での上部側)の外周には、
ゴム等の弾性部材よりなる弾性リング7が配設されてい
る。
【0015】さらに封口板4には、その表裏を貫通する
貫通孔8を形成する。貫通孔8は電解コンデンサ内部側
で径小に、外部側で径大となるように形成し、段差を有
するように形成する。この貫通孔8にはガスケット11
を挿入する。ガスケット11としては、外部側の径とほ
ぼ同等の径のOリングを用いることができる。そして、
貫通孔にはさらに、内圧感知装置10を挿入する。この
内圧感知装置10は上面からの外観形状はほぼ円形をな
しており、封口板に設けた貫通孔の外部側の径とほぼ同
等に形成したものであり、貫通孔8に収納されるように
なっている。内圧感知装置10を貫通孔8に収納した後
に、さらに板バネ等の固定部材12を挿入して、内圧感
知装置10を貫通孔8の内部に固定する。貫通孔8には
ガスケット11としてのOリングが挿入されているた
め、内圧感知装置10と貫通孔8との隙間が密閉される
ようになり、貫通孔部分での電解コンデンサの気密を得
ることができる。
【0016】以上のような封口板4は、外装ケース13
の側面に形成された横溝部分に支持された状態となる。
そして、外装ケース13の開口端部をカーリング加工し
て、外装ケース13の先端部分を封口板4の上に配置し
た弾性リング7に食い込ませて電解コンデンサの気密を
得ている。
【0017】このような電解コンデンサは、必要に応じ
て絶縁性の外装スリーブを被覆して、外装ケースの絶縁
を図る。この外装スリーブには電解コンデンサの定格や
極性を印刷することができる。
【0018】(内圧感知装置の構成)次に、内圧感知装
置の構造について図2とともに説明する。図2(a)は
この発明の電解コンデンサの内圧感知装置の部分を拡大
した図面である。
【0019】内圧感知装置は、主に、収納ケース20
と、キャップ部材21と、スイッチ部材22および内圧
感知弁24より構成される。
【0020】収納ケース20は、金属等の導電性の部材
から構成され、上面からの外観は円形状となっており、
内部に収納空間を有する。また収納ケース20の底面に
は透孔201が形成されている。この透孔201の形
状、個数は任意である。
【0021】この収納ケース20には、キャップ部材2
1、スイッチ部材22および内圧感知弁24が収納され
る。すなわち、キャップ部材21は金属等の導電性の材
料よりなるもので、やはり上面からの外観は円形状とな
っている。そして収納ケース20とは直接接触しないよ
うに絶縁部材である絶縁リング27を介して収納ケース
に収納される。この絶縁リング7は、例えば絶縁性の樹
脂よりなる円板状のもので、収納ケース20とキャップ
部材21との間に挟持されるように配置する。
【0022】スイッチ部材22は、金属等の導電性の部
材により構成され、収納ケース20およびキャップ部材
21に囲まれるようにして、収納ケース20の内部に配
置される。スイッチ部材22はリング状部220とアー
チ状に形成されたアーム部分221よりなり、アーム部
分221の一端はリング状部220と接続して一体化さ
れている。そして、このリング状部220がキャップ部
材21と金属板25に挟持されて固定される。アーム部
分221の他端はいずれにも接続されておらず、図面中
の上下方向に稼働自在な状態となっている。このアーム
部分221にはバネ弾性が付勢されており、図面中の下
方向、すなわち金属板25にに押し付けられるような方
向に付勢される。このようにスイッチ部材22とキャッ
プ部材21は直接接触しているために、スイッチ部材2
2とキャップ部材21とは電気的に導通するようになっ
ている。
【0023】金属板25のスイッチ部材22と当接する
側面には絶縁シート26がそのほぼ全面に貼付されてお
り、金属板25とスイッチ部材22およびスイッチ部材
と電気的に導通しているキャップ部材21は絶縁状態と
なっている。しかし、図4に示すように、スイッチ部材
22のアーム部分221の開放端の領域においては金属
板25に絶縁シート26を貼付せずに、金属板25とス
イッチ部材22が直接接触し、電気的に導通するような
接点部222を有するように構成する。なお、接点部2
22と金属板25との接触を確実なものとするために、
金属板25に突起部251を形成しておいてもよい。こ
の突起部は接点部222側に形成しておくことも可能で
ある。
【0024】金属板25とスイッチ部材22の接点部2
22の電気的な導通を得る方法としては、前述のスイッ
チ部材22の接点部222を導電性接着剤や溶接等の方
法により金属板25に接合しておいてもよい。このよう
にした場合には、アーム部分221におけるバネ弾性は
必ずしも必要ではなくなる。ただし、導電性接着剤や溶
接等の方法によって接合した場合には、その接合強度を
一定にすることが難しく、スイッチ部材22の接点部2
22が離脱するための応力を調整することが難しいため
に、前述したようなアーム部分221のバネ弾性により
接点部222が金属板25に当接するほうが好ましい。
また、図5に示すように、スイッチ部材22のアーム部
分221の開放端の部分をリング状部材220と接続し
ておくとともに、機械的脆弱部223を形成しておい
て、この機械的脆弱部223において破断して、接点部
222が金属板25より離脱するような構成にすること
も可能である。
【0025】また、スイッチ部材22にはそのほぼ中間
部に押圧部材23が取り付けられている。これは後述す
る内圧感知装置の動作の際に、スイッチ部材22の接点
部222が金属板より確実に離間するように距離調整の
ために設けられたものである。
【0026】スイッチ部材22の材質としては、良好な
導電性を有するものであればよいが、接点部分での接触
抵抗を低減するために、アルミニウム又は銅もしくはこ
れらの合金、あるいはこれらの金属材料に銀等のメッキ
を施したものが好ましい。
【0027】また、金属板25と収納ケース20とは直
接接触するように配置されており、金属板25と収納ケ
ース20とは電気的に導通した状態となっている。
【0028】以上の部材の導通経路を再度説明すると、
スイッチ部材22の固定されている一端の上面はキャッ
プ部材21と直接接触しており、その下面は金属板25
に貼付された絶縁シート26と当接する。そのために、
スイッチ部材22の固定された一端ではキャップ部材2
1と導通はしているが、収納ケース20や金属板25と
は絶縁状態を保っている。また、スイッチ部材22の接
点部222は金属板25の絶縁シート26が貼付されて
いない部分と直接接触するように配置されているため、
スイッチ部材22はこの接点で金属板25と導通するよ
うになっており、金属板25を通して収納ケース20と
も導通している。
【0029】内圧感知弁24は、金属や金属と樹脂を貼
り合わせる等によって形成されており、ドーム形状を成
している。金属と樹脂を貼り合わせる場合には、電解コ
ンデンサの内部側に樹脂層が形成されるようにすること
が好ましい。電解コンデンサの内部側では電解液と内圧
感知弁24が直接接触するため、金属が露出している場
合だと腐食を発生することがあるが、内圧感知弁24に
樹脂層を形成することにより、金属と電解液とが直接接
触することがなくなり、金属部分の腐食の発生を防止す
ることができる。
【0030】そして内圧感知弁24は電解コンデンサの
内部側に向かって円弧を形成するように配置される。こ
の内圧感知弁24は、金属板25と収納ケース20によ
って挟まれるようにして固定される。このように内圧感
知弁24を配置することにより、収納ケース20の透孔
201による開口部を密閉するようになる。なお、電解
コンデンサの内部の気密を保つために、収納ケース20
と内圧感知弁24との間にはガスケット28を挿入する
と好ましい。
【0031】この内圧感知弁24は、電解コンデンサの
内圧が上昇した際には、内圧感知弁が変位して、電解コ
ンデンサの外部方向に円弧を描くように反転する。そし
て、この変位した状態は、電解コンデンサの内圧が低下
した場合でも、元の状態、すなわち、電解コンデンサの
内部方向に向かって円弧を描くような形状には復帰しな
いものであることが好ましい。このように非復帰型のも
のであれば、内圧感知弁24が変位した状態が継続さ
れ、後述する電解コンデンサの内圧の上昇にともない電
解コンデンサの使用限界が近づいていることを外部に連
絡しつづけることができる。
【0032】また、内圧感知弁24は、電解コンデンサ
の内部で発生したガスを透過しにくい材質のものである
ことが好ましい。そのために、内圧感知弁24は、ニッ
ケル板、ニッケルメッキ鋼板、又はステンレス等の含ニ
ッケル合金のような金属材料を用いて厚さを調整して形
成することが好ましい。また、樹脂を被覆する場合に
は、テフロン等の耐薬品性が良好な樹脂を用いることが
好ましい。
【0033】なお、内圧感知装置10には、その動作を
外部に連絡するための端子が接続されている。すなわ
ち、第1の端子31は収納ケース20と接続されてお
り、第2の端子32がキャップ部材21と電気的に接続
するように構成されている。そして、第1の端子31お
よび第2の端子32は電解コンデンサの外部にまで引き
出されている。
【0034】(内圧感知装置の動作機構)さらに、この
内圧感知装置10の動作について説明する。
【0035】初期状態の内圧感知装置10は、図2
(a)に示すように、第1の端子31は収納ケース20
と直接接触して導通しており、収納ケース20は金属板
25と直接接触して導通している。そして金属板25
は、スイッチ部材22の接点22が接触することにより
スイッチ部材22と導通している。スイッチ部材22は
キャップ部材21と直接接触しており、キャップ部材2
1と導通している。すなわち、第1の端子31と第2の
端子32は上記の経路により導通している。
【0036】電解コンデンサに過電圧を印加した場合等
では、その内部でガスが発生する。そのために、電解コ
ンデンサ内部の内圧が除々に上昇する。収納ケース20
の底部には透孔201を形成してあるために、電解コン
デンサの内部で圧力の増加した場合には、内圧感知弁2
4にも圧力が加わることになる。そして、図2(b)に
示すように、電解コンデンサの内圧が上昇し、ある一定
の値を越えた時には、内圧感知弁24が動作して、電解
コンデンサの外部方向に円弧を描くように、内圧感知弁
24が変形し反転する。
【0037】このように内圧感知弁24が変位すると、
内圧感知弁24の側面がスイッチ部材22に取り付けた
押圧部材23と当接して、押圧部材23を押圧する。こ
の際、スイッチ部材22の接点部222が金属板25よ
り離脱し、収納ケース20とキャップ部材21の間の導
通がなくなる。ここでは、スイッチ部材22のアーム部
分221のバネ応力を、内圧感知弁24の作動圧力より
も弱く設定しておくことが必要である。また、接点部2
22を金属板25と接着または溶接した場合には、その
剥離するための応力を調整することが必要であり、図5
に示すようなスイッチ部材22に機械的脆弱部223を
形成した場合には、機械的脆弱部223の破断応力を調
整することが必要となる。このように、内圧感知装置1
0は内圧感知弁24が外側に変位することによって、収
納ケース20とキャップ部材21との間を不導通とする
ことができる。
【0038】そのために、収納ケース20およびキャッ
プ部材21とそれぞれ電気的に導通した第1の端子31
と第2の端子32と間の不導通を感知することにより、
電解コンデンサの安全弁の動作の時期が近いことを知る
ことができるようになる。
【0039】以上のように構成した電解コンデンサで
は、さらに内圧が上昇すると、電解コンデンサが爆発す
るおそれがあるために、従来より知られる安全弁を、内
圧感知装置とは別に形成しておくことが望ましい。この
場合には、安全弁が作動する圧力よりも内圧感知装置が
作動する圧力を低く設定しておくことが必要となる。
【0040】(電解コンデンサ装置について)次にこの
発明の電解コンデンサを用いた電解コンデンサ装置につ
いて図3とともに説明する。電解コンデンサ装置は、前
述した電解コンデンサ42と、収納ケースとキャップ部
材の間の導通と不導通を判定する判定手段40と、アラ
ーム信号発生手段41より構成される。電解コンデンサ
40より引き出された第1の端子31と第2の端子32
は判定手段40に電気的に接続されている。この判定装
置40は、第1の端子と第2の端子の間の導通と不導通
を判定する回路を備え、この間を不導通を不導通と判定
したときに、アラーム信号発生装置41にアラーム信号
を発生するように命令を出すように構成している。
【0041】図3の中で符号41はアラーム信号発生装
置である。ここでは、第1の端子31と第2の端子32
の不導通を判定手段40が判定した時に、判定手段40
より命令がアラーム信号発生装置41に送られる。アラ
ーム信号発生装置41では、この信号を受けてアラーム
信号を発生することにより、使用者に電解コンデンサの
開弁の時期が迫っていることを知らせることができる。
アラーム信号としては、様々なものが使用できる。例え
ば、警告ランプが点灯する構成としてもよいし、ブザー
等の音声発生手段であってもよい。またアラーム信号に
よって、電解コンデンサへの通電を停止するような回路
構成とすることもできる。
【0042】以上この発明について説明を行ったが、こ
の発明は上記の実施例に限られるものではない。電解コ
ンデンサの形状が円柱状でない場合など、電解コンデン
サの形状に限定されるものではない。
【0043】また、以上の実施例の中では、内圧感知装
置のスイッチ部材を収納ケース側を固定し、キャップ部
材側に接点を持つように構成したが、これらを反対に構
成し、キャップ部材側を固定し、収納ケース側に接点を
持つように形成してもよい。
【0044】また、この発明の電解コンデンサ装置にお
ける判定手段およびアラーム信号発生手段については、
従来より知られる種々の方法によって実現することが可
能であり、特別な構成に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電解コンデン
サの内圧がある設定圧力以上に上昇した場合には、第1
の端子と第2の端子の導通を無くすことにより、外部に
電解コンデンサの安全弁動作が近いことを知らせること
ができ、電解コンデンサの使用限界が近いことを知るこ
とができる。また、そのような機構を電解コンデンサの
構成を大幅に変更することなく実現することができる。
さらに、内圧感知装置は小型化できるので、比較的小型
の電解コンデンサにおいても、この発明に用いる内圧感
知装置を搭載することができる。
【0046】請求項2の発明によれば、内圧感知装置を
貫通孔に収納するのに、簡易な構成で気密性を損なうこ
となく貫通孔に収納することができ、内圧感知装置の動
作の信頼性を向上させることができる。
【0047】請求項3の発明によれば、使用している電
解コンデンサの使用限界が近いことを、使用者が知るこ
とができるようになり、電解コンデンサの交換時期を容
易に判定することができるとともに、電解コンデンサの
開弁に伴う不都合を回避できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電解コンデンサを示す断面図であ
る。
【図2】この発明の電解コンデンサにおいて、特に内圧
感知装置の内部構造を示す断面図であり、(a)は初期
状態を示す断面図、(b)は内圧感知弁が変位した状態
を示す断面図である。
【図3】この発明の電解コンデンサ装置の概略を示す図
面である。
【図4】この発明に用いられている内圧感知装置の金属
板と接点部の接続構造を示す断面図である。
【図5】この発明の別の実施例で用いられている内圧感
知装置の金属板と接点部の接続構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 電極タブ 3 電極タブ 4 封口板 5 外部端子 6 外部端子 7 弾性リング 8 貫通孔 9 巻き止めテープ 10 内圧感知装置 11 ガスケット 12 固定部材 13 外装ケース 20 収納ケース 201 透孔 21 キャップ部材 22 スイッチ部材 220 リング状部 221 アーム部分 222 接点部 223 機械的脆弱部 23 押圧部材 24 内圧感知弁 25 金属板 251 突起部 26 絶縁シート 27 絶縁リング 28 ガスケット 31 第1の端子 32 第2の端子 40 判定手段 41 アラーム信号発生手段 42 電解コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲秋 健太郎 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内 (72)発明者 亀石 敏造 奈良県御所市玉手380番地 ワコー電子株 式会社御所事業所内 (72)発明者 井元 章 奈良県御所市玉手380番地 ワコー電子株 式会社御所事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極箔と陰極箔をセパレータを介して対
    向させて形成したコンデンサ素子を有底筒状の外装ケー
    スに収納し、外装ケースの開口端部に封口板を挿入し
    て、外装ケースの開口端部を封口した電解コンデンサに
    おいて、 導電性部材からなり底面に透孔を有する収納ケースと、 導電性部材からなり収納ケースとは絶縁して固定された
    キャップ部材と、 一端が前記キャップ部材または前記収納ケースのいずれ
    か一方と電気的に導通するように固定されるとともに、
    他端の接点部が、前記一端が固定された部材とは別の一
    方の部材に接触することにより電気的な導通を得るよう
    にしたスイッチ部材と、 前記収納ケースの透孔を密閉するように覆うとともに、
    該透孔を通じて上昇する圧力によって外側方向に変位す
    る内圧感知弁を備え、 内圧感知弁の外側方向への変位によって、前記スイッチ
    部材の接点部が接触した部材から離脱し、前記収納ケー
    スと前記キャップ部材の間が不導通となるようにした内
    圧感知装置を、 前記封口板に設けた表裏を貫通する貫通孔に収納したこ
    とを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】内圧感知装置は、ガスケットを介して貫通
    孔に収納されていることを特徴とする請求項1記載の電
    解コンデンサ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の電解コンデ
    ンサと、前記収納ケースと前記端子キャップ間の導通お
    よび不導通を判定する判定手段と、アラーム信号発生手
    段よりなる電解コンデンサ装置であって、前記収納ケー
    スと前記キャップ部材間の不導通を判定した際に、アラ
    ーム信号発生手段によりアラーム信号を発生するように
    したことを特徴とする電解コンデンサ装置。
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