JP2001067947A - 通信ケーブル及びそれを用いた多対通信ケーブル - Google Patents

通信ケーブル及びそれを用いた多対通信ケーブル

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JP2001067947A
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Yasushi Horie
靖 堀江
Kazuo Chiba
一夫 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Cat.6の近端漏話特性規格に十分なマージ
ンを持って、かつ端末加工性としてシ-スが被覆された
状態でモジュラ−プラグの絶縁線ガイド部分の手前まで
挿入できるように偏平し易い構造を提供する。 【解決手段】 中心介在の外周に、4本の対撚線と2本
の対間介在とが互いに撚り合わされて配置された通信ケ
ーブルにおいて、中心介在の断面積S1が S1≧〔 { 4.1d/(1+√2)}・0.35〕^2×π を満足し、対撚線と共に撚り合わされる2本の対間介在
は、前記任意の対撚線の2本を分離するように配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LAN用の高速伝
送用平衡型の通信ケ−ブルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、100Mbpsまでの高速LAN用ケ−ブ
ルとしてカテゴリ−5ケ−ブルと呼ばれる4対ケ−ブル
が使用されている。このケ−ブルは、ISO/IECおよびEIA
/TIAで特性インピ−ダンス、近端漏話、減衰量に規格値
が設定されており、これに準拠することで性能を保証し
ている。これに規格に対応させるために図7に示すよう
に、4本の対撚線(T、T、T、T)の撚ピッチを異な
らせ、相互の撚ピッチ差をなるべく大きくなるように構
成している。ここで、各対撚線(T、T、T、T)は、
軟銅線などの導電線条体の周囲にポリオレフィン系熱可
塑性樹脂で被覆された絶縁線1の対を撚合わせることに
より構成される。
【0003】また、図8に示すように、対撚線(T、
T、T、T)を撚合せたときに撚合せる中心に介在2を
入れたり、対撚線(T、T、T、T)全体の上に図示し
ない押え巻きを施すことで撚崩れを防ぎ、個々の対撚線
(T、T、T、T)の配列が幾何学的に安定するように
している。なお、同図において、3は熱可塑性樹脂で構
成されたシースである。また、最近では、図9に示すよ
うに十字型の介在2で各対撚線(T、T、T、T)を離
隔する技術も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現行の
カテゴリ−5程度の規格であれば、前記の従来技術で十
分対応できるが、最近はGbitイ−サネットに対応するケ
−ブル性能の向上した特性が提案されており、それには
更に近端漏話が小さく規定されている。また、4本の対
撚線の信号伝播遅延時間差についても出来るだけ小さく
する要求が出てきている。従来技術から近端漏話を改善
するには、対撚ピッチに差を設ける手法をとるが、遅延
時間の差が大きくなり、目的とする2つの特性を満足す
るにはこの手法のみでは達成できない。
【0005】即ち、Gbitイ−サネットに対応するケ−
ブル性能は、TIA TR41で規格値が議論されている。現段
階ではドラフトであるがUTP(非シールド対撚線)とし
て250MHzまでの伝送性能をカテゴリ−6(Cat.6)として
規定されており、カテゴリ−5に比べ更に12dB低減する
要求が出されている。上述の性能を満足するには、ケ−
ブルを構成する対撚線4本の遅延時間の最大値と最小値
との差が25(nS/100m)以下である必要がある。従来技術
の手法で、安定してCat.6の近端漏話を満足するように
各対撚線のピッチに差を持たせると、遅延時間差が25(n
S/100m)以上になる。
【0006】また、図9に示したように十字型の介在2
で対撚線を離隔することで、4本の対撚線(T、T、
T、T)の遅延時間差を25(nS/100m)以下とする程度の
ピッチの範囲(経験上;絶縁外径0.92〜0.96mmの絶縁線
で対撚ピッチ10mm〜18mm)でも漏話を低減できると考え
られる。ところが、近端漏話の目標値であるCat.6ドラ
フト案を十分なマージンを持って満足するには、十字介
在の厚さを大きくして対撚線間の隔壁の厚さを大きくす
る必要があり、ケーブルとしては4本の対撚線(T、
T、T、T)の配置が崩れにくい頑強な構造になる。し
かし、図10に示すようにモジュラープラグ4とケーブ
ルの把持力を持たせるため、モジュラープラグ4内にシ
ース3が被さったままケーブルを偏平させて挿入するに
は、十字型の介在入りのケーブルでは偏平しにくく、モ
ジュラープラグ4への装着が困難である。
【0007】本発明の目的は、かかる点に鑑み、Cat.6
の近端漏話特性規格に十分なマージンを持って、かつ端
末加工性としてシ-スが被覆された状態でモジュラ−プ
ラグの絶縁線ガイド部分の手前まで挿入できるように偏
平し易い構造にすることにある。加えて、4本の対撚線
(T、T、T、T)の信号伝播遅延時間について、その
差が出来るだけ小さくする要求が出てきており、対撚ピ
ッチの差を大きくしない方が好ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系熱可塑性樹脂で構成された断面積S1の中心介材
と、軟銅線などの導電線条体の周囲にポリオレフィン系
熱可塑性樹脂で被覆された絶縁線の4対がそれぞれの対
で異なるピッチで撚り合わされて構成された4本の対撚
線T1、T2、T3、T4(ピッチ:P1<P2<P3
<P4)と、2本の熱可塑性樹脂で構成され且つ対撚線
間に配置される対間介在とからなり、前記中心介在の外
周に前記4本の対撚線と、前記対間介在とが互いに撚り
合わされて配置された通信ケーブルにおいて、中心の介
在物の断面積S1が数式 S1≧〔 { 4.1d/(1+√2)}・0.35〕^2×π を満足し、対撚線と共に撚り合わされる互いの対間介在
は、前記任意の対撚線の2本を分離するように配置され
てなることを特徴とし、これにより、遅延時間差の課題
等を解決することができる。
【0009】また、4本の対撚線T1、T2、T3、T4(ピッチ:
P1<P2<P3<P4)について、2本ずつ分割される対撚線
の組がT1、T3、とT2、T4となるように配列するとより好
ましい。
【0010】更に4本の対撚線を分割した場合に、配列
する3本の介在の配置と種類を以下のような設定とする
と良い。中心介在およびT1とT2の間に配置するのは、ポ
リオレフィン系熱可塑性樹脂製としT3とT4の間に配置す
るのは、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂に金属水和物を
含有した樹脂製であるかポリ塩化ビニル製とする。
【0011】
【発明の実施形態】上記、断面積の介在の周囲に4本の
対撚線を配列すると4本の対撚線は隙間無く配列するこ
とはできない。よってこの隙間を充填するのにポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂の介在物を対撚線とともに撚合わ
せる。
【0012】以下、上記のように中心介在の大きさを数
値限定した理由について説明する。通常、充填介在は対
撚線の配列崩れを防止するために行うもので対撚線を撚
合せた場合に生じる中心の空洞部分にほぼこれと同一の
断面積を充填するように挿入する。
【0013】本発明のような4対ケ−ブルの場合、介在
の量は以下のように計算する。図11に示すように、4
本の対撚線(T、T、T、T)を撚合せてケ−ブル化し
た場合の対間撚合外径Dは、経験から絶縁線Tの外径を
dとするとD=4.1dとなる。ここで4本の対撚線(T、
T、T、T)を4本の単芯線に置き換えて考え、単芯線
の外径D'を算出すると D'=4.1d/(1+√2)となる。
【0014】よって、最低充填すべき空洞部分の断面積
Sminは直径4.1d−2D'の円の部分となる。この円の断面
積Sminの充填介在を挿入することで4本の対撚線が互い
に重なりあうことなくまた、隙間が空きすぎないように
配列される。
【0015】ここで、さらにSminより大きい断面積とな
るように介在を挿入すれば各対撚線(T、T、T、T)
間に隙間が生じるため、漏話改善の効果が望めると考え
られる。そこで、介在の断面積を徐々に増やしていく検
討を行った結果、等価外径D'の円が5個以上配列する
ような断面積の介在を中心に挿入すれば漏話量がCat.6
規格を安定して改善されることが確かめられた。
【0016】よって、このときの介在の断面積を算出す
る。等価的に置き換えた外径D'の線芯5本を円周状に隙
間なく配列した場合の外径は、{1+(1/sin36°)}・D'=
2.7D'となる。
【0017】この時、中心に占める介在の外径は、(2.7
−2) D'=0.7D'となり、半径は0.7D'/2=0.35D'とな
る。よって、断面積は(0.35D')^2・πとなる。以上のこ
とから本発明で特定した数式を導いた。
【0018】また、4本の対撚線(T1、T2、T3、T4;対撚ピ
ッチP1<P2<P3<P4)と熱可塑性樹脂製棒状物を撚合わせる
際に2本ずつ分割される対撚線の組がT1、T3、とT2、T4
となるように配列するのは、対撚ピッチの差が小さい(T
1,T2) (T2,T3) (T3,T4)が接触しないようにすることで
漏話をより低減できる。
【0019】さらに介在の材質と配置方法を中心介在お
よびT1とT2の間に配置するのは、ポリオレフィン系熱可
塑性樹脂製とし、T3とT4の間に配置するのは、ポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂に金属水和物を含有した樹脂製で
あるかポリ塩化ビニル製とする。
【0020】ピッチが小さいP1、P2の対撚線T1、T2の伝
播遅延時間は、ピッチが大きいP3、P4の対撚線T3、T4の遅
延時間に比べて大きくなる。前記したように介在を隣接
することでT1とT2の伝播遅延時間は小さくなる。一方、
ポリオレフィン系熱可塑性樹脂に金属水和物を含有した
樹脂製あるいはポリ塩化ビニル製の介在はポリオレフィ
ン単体の介在に比較して比誘電率が大きいためT3とT4の
遅延時間は大きくなる。(この時中心介在はポリオレフ
ィン単体の樹脂製である。)
【0021】よって、T1の遅延時間が小さくなりT4の遅
延時間が大きくなるため4対ケーブルとしての伝播遅延
時間差が小さくなり、遅延時間差が小さくできることに
なる。
【0022】また、介在の挿入の仕方として中心層とそ
の外層が一体としたものを用いず、分離して1本ずつ挿
入するのはモジュラ−プラグへの挿入の際に、図介在が
ケ−ブル断面内で動きやすく、または変形しやすくし、
図7に示したように偏平してプラグ内への挿入を容易に
するためである。
【0023】上記で限定した断面積の介在を挿入するこ
とにより4本の対撚線の間隔が大きくなり各対撚線間の
遅延時間差を小さくする為にピッチ差を小さくしても漏
話を小さくできる。
【0024】また、さらに4本の対撚線と共に撚合せる
2本の介在と中心介在とで4本の対撚線を2本ずつ分割
するように配置することで1本の対撚線に対する他の3
本からの漏話を軽減できる。さらに4本の対撚線T1、T2、
T3、T4(ピッチ:P1<P2<P3<P4)としたとき2本ずつ分
割される対撚線の組を(T1、T3)と(T2、T4)とすることで
ピッチの差が小さい(T1、T2)(T2、T3)(T3、T4)の間に必
ず介在が配置されることとなり漏話をより低減すること
ができる。
【0025】充填する介在物をポリオレフィン系熱可塑
性樹脂製の他にこれに金属性水和物を付与し難燃化した
ものあるいはポリ塩化ビニルを使用し挿入する際に最も
小さいピッチP1で撚合わせた対撚線T1にはポリオレフィ
ン系熱可塑性樹脂を隣接するようにし、最も大きいピッ
チP4で撚合わせた対撚線T4にはポリオレフィン系熱可塑
性樹脂に金属性水和物を付与した樹脂で製造した介在も
しくはポリ塩化ビニル製の介在を隣接するようにすると
T1の伝播遅延時間が低減しT4の伝播遅延時間が増加する
ことからT1−T4で決まる4本の対撚線の伝播遅延時間差
も低減する。
【0026】挿入した3本の介在は一体になっていない
ので一体化している十字型の介在で各対撚線を離隔した
ケーブルよりも偏平しやすくモジュラープラグへの端末
加工性が容易になる。
【0027】
【実施例】導電性棒状物(直径0.53mm)にポリオレフィン
系可塑材で被覆した絶縁線(直径0.96mm)2本を撚合わせ
てなる対撚線をそれぞれ異なる撚ピッチで撚合せて4対
ケ−ブル化した。この時に中心に挿入する介在の断面積
SがS≧〔 { 4.1d/(1+√2)}・0.35〕^2×πを満足する
ようにした。具体的には、0.96mm絶縁線を撚合わせた対
撚線の場合、上式より挿入する介在物の断面積の直径は
{4.1*0.96/(1+√2)}*0.35=0.57であり、断面積は
(0.57)^2*π=1.02(mm2)であるので、これ以上の断面
積の介在を挿入する。
【0028】[実施例1]本実施例1は、図1に示すよ
うに、直径1.5mmのポリオレフィンを丸棒状に加工した
中心介在2の周囲に4本の対撚線T1、T2、T3、T4と1.4mmの
PE紐2本の対間介在6・6を撚合わせて通信ケーブル5
を構成した場合である。4本の対撚線のピッチは表1に
示すように9.9mm (T1)、11.4mm (T2)、14.4mm (T3)、21.4m
m (T4)としている。このとき、対間介在6・6は対撚線
T1と対撚線T2の間および対撚線T3と対撚線T4の間に隣接
するように撚合せた。よって、対撚線が隣接するのはT
1、T3とT2、T4の組合せだけである。
【0029】
【表1】
【0030】本実施例1の近端漏話の測定値を図2に示
した。対撚線2本を選択する全ての組合せ(6通り)の近
端漏話測定値をそれぞれ重ねてプロットした。図2に示
した右下がりの直線はTIAで検討されているカテゴリ−
6の規格案である。規格線より上側にプロットされてい
れば目標を達したことになる。これより、実施例1の場
合は規格線に対するマ−ジンを確保できていることが分
かる。
【0031】[実施例2]本実施例2は、図3に示すよ
うに、対撚線T1、T3とT2、T4を離隔する介在として、直径
1.6mmφのポリオレフィン製棒状物、1.4mmφのポリオレ
フィン製棒状物、1.4mmφのポリ塩化ビニル(PVC)製棒状
物を使用した場合である。直径1.6mmφのポリオレフィ
ン製棒状物を中心介在2とし対撚線T1とT2の間に1.4mm
φのポリオレフィン製棒状物の対間介在6、対撚線T3と
T4の間に1.4mmφのポリ塩化ビニル製棒状物MP対間介
在7を配置した。この場合、実施例1に比べ対撚線T3と
T4の伝播遅延時間が・・・の理由で大きくなるので、対
撚線T1の遅延時間と対撚線T4の遅延時間の差が小さくな
る(実施例1 25nS/100m、実施例2 20nS/100m)。また、
実施例2のPVC介在に替えてポリオレフィンに水酸化ア
ルミニウムを混合した樹脂製の棒状物(1.4mmφ)を使用
した場合でも対撚線T1の遅延時間と対撚線T4の遅延時間
の差が小さくなる効果を確認した。
【0032】上記実施例1、2はいずれも対撚線4本と熱
可塑性棒状物もしくは、充填物の配列が崩れないように
テ−プ巻き層7を施した。各実施例ともシ−ス3の材料
としてPVCを使用した。4本の対撚線を撚合せた上に直
接PVCでジャケットを施す場合とポリエチレンで施した
場合とを比較すると、前者の方が減衰量は大きくなる。
よって本実施例のようにPVCをジャケットとして用いる
場合には、ジャケット層の下にポリエチレンテ−プある
いは不織布等の繊維に空気を巻き込んだテ−プを押え巻
きするか1度ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂で押出し
た後に熱可塑性樹脂でジャケットを施した方が良い。
【0033】また、難燃性を考慮しつつ直接ジャケット
を施す場合、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂に水酸化
マグネシウム、あるいは水酸化アルミニウムなどの難撚
剤を含有した樹脂を使用している。
【0034】[実施例3]図4は、上記4対通信ケ−ブ
ルを4本束ねて16対通信ケ−ブルとした場合を示す。こ
の場合、複数本束ねられた4対ケ−ブルの内、任意の1
本の4対ケ−ブルを構成する4本の対撚線(T1、T2、T3、T
4)A の撚ピッチ(P1<P2<P3<P4)としたとき、この4
対ケ−ブルに隣接する4対ケ−ブルの対撚線(T1'、T2'、T
3'、T4')B の撚ピッチ(P1'<P2'<P3'<P4')は、P1≠P2
≠P3≠P4≠P1'≠P2'≠P3'≠P4'となるように選択する。 [実施例4]図5は、本上記4対通信ケ−ブルを6本束
ねて24対通信ケ−ブルとした場合を示す。この場合、上
記実施例4と同様に、複数本束ねられた4対ケ−ブルの
内、任意の1本の4対ケ−ブルを構成する4本の対撚線
(T1、T2、T3、T4)A の撚ピッチ(P1<P2<P3<P4)としたと
き、この4対ケ−ブルに隣接する4対ケ−ブルの対撚線
(T1'、T2'、T3'、T4')B の撚ピッチ(P1'<P2'<P3'<P4')
は、P1≠P2≠P3≠P4≠P1'≠P2'≠P3'≠P4'となるように
選択する。
【0035】
【発明の効果】本発明の通信ケーブルは、 ポリオレフ
ィン系熱可塑性樹脂で構成された断面積S1の中心介材
と、軟銅線などの導電線条体の周囲にポリオレフィン系
熱可塑性樹脂で被覆された絶縁線の4対がそれぞれの対
で異なるピッチで撚り合わされて構成された4本の対撚
線T1、T2、T3、T4(ピッチ:P1<P2<P3
<P4)と、2本の熱可塑性樹脂で構成され且つ対撚線
間に配置される対間介在とからなり、前記中心介在の外
周に前記4本の対撚線と、前記対間介在とが互いに撚り
合わされて配置された通信ケーブルにおいて、中心の介
在物の断面積S1が数式 S1≧〔 { 4.1d/(1+√2)}・0.35〕^2×π を満足し、対撚線と共に撚り合わされる互いの対間介在
は、前記任意の対撚線の2本を分離するように配置され
てなることを特徴とするものである。これにより、撚線
間の遅延時間の差がいずれの対間の組み合わせにおいて
も、25(nS/100m)以下の近端漏話を満足し、端末加工性
の良いものとなる優れた効果がある。また、このような
通信ケーブルを複数集合してより多対な多対通信ケーブ
ルを構成した場合であっても、近端特性の優れてものを
提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す断面図。
【図2】 本発明の第1の実施例による近端漏話特性
図。
【図3】 本発明の第2の実施例を示す断面図。
【図4】 本発明の第3の実施例を示す断面図。
【図5】 本発明の第4の実施例を示す断面図。
【図6】 本発明の第1の実施例を潰したときの端部断
面図。
【図7】 従来の一例を示す断面図。
【図8】 従来のその他の例を示す断面図。
【図9】 従来のさらに他の例を示す断面図。
【図10】 対通信ケーブルをモジューラプラブに装着
させる場合の説明図。
【図11】 本発明の中心介在の断面積を特定するため
の説明図。
【符号の説明】
1 ・・ 絶縁線 2 ・・ 中心介在 3 ・・ シース 4 ・・ モジュラープラグ 5 ・・ 通信ケーブル 6 ・・ 対間介在 7 ・・ 押え巻き層 8 ・・ 対間介在 T1 ・・ 対撚線 T2 ・・ 対撚線 T3 ・・ 対撚線 T4 ・・ 対撚線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系熱可塑性樹脂で構成され
    た断面積S1の中心介材と、軟銅線などの導電線条体の
    周囲にポリオレフィン系熱可塑性樹脂で被覆された絶縁
    線の4対がそれぞれの対で異なるピッチで撚り合わされ
    て構成された4本の対撚線T1、T2、T3、T4(ピ
    ッチ:P1<P2<P3<P4)と、2本の熱可塑性樹
    脂で構成され且つ対撚線間に配置される対間介在とから
    なり、前記中心介在の外周に前記4本の対撚線と、前記
    対間介在とが互いに撚り合わされて配置された通信ケー
    ブルにおいて、中心の介在物の断面積S1が数式 S1≧〔 { 4.1d/(1+√2)}・0.35〕^2×π を満足し、対撚線と共に撚り合わされる互いの対間介在
    は、前記任意の対撚線の2本を分離するように配置され
    てなることを特徴とする通信ケーブル。
  2. 【請求項2】4本の対撚線T1、T2、T3、T4のピッチをそれぞ
    れP1<P2<P3<P4としたとき、対間介在で2本ずつ分割
    される対撚線の組がT1、T3、とT2、T4であることを特徴
    とする請求項1記載の通信ケーブル。
  3. 【請求項3】中心介在および対撚線T1とT2の間に配置さ
    れる対間介在は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂製のも
    のであり、対撚線T3とT4の間に配置される対間介在は、
    ポリオレフィン系熱可塑性樹脂製、金属水和物を含有し
    た樹脂製又はポリ塩化ビニル製であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の通信ケーブル。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの通信
    ケーブルが複数束ねられて構成されたことを特徴とする
    多対通信ケーブル。
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