JP2001066854A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001066854A
JP2001066854A JP24351299A JP24351299A JP2001066854A JP 2001066854 A JP2001066854 A JP 2001066854A JP 24351299 A JP24351299 A JP 24351299A JP 24351299 A JP24351299 A JP 24351299A JP 2001066854 A JP2001066854 A JP 2001066854A
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toner
charging
image
image forming
forming apparatus
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JP24351299A
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English (en)
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Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体表面を帯電させる際に、像担持体上
に付着した正負両極性の転写残りトナーを剥ぎ取ること
ができ、且つ像担持体表面を均一に帯電させることが可
能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、帯電手段として複数の
接触帯電手段31、32を有し、像担持体1に対する最
終の接触帯電手段32が帯電する前の像担持体1の表面
電位が、少なくとも画像形成時には、最終の接触帯電手
段32に印加される電圧よりも、像担持体1の所望の帯
電極性について高くされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式、或は静電記録方式を用いて像担持体上に形成した潜
像を現像剤によって可視化して画像を得る、例えば複写
機、プリンタ、ファクシミリなどとされる画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式や静電記録方式を用
いた画像形成装置が数多く考案されている。図7は、電
子写真方式の従来の画像形成装置の一例の概略構成を示
す。
【0003】図7に示す画像形成装置は、電子写真方式
の複写機とされ、原稿読み取りを行うリーダ部Rと、画
像形成を行うプリンタ部Wに大別される。
【0004】リーダ部Rにおいて、原稿台8上に載置さ
れた原稿Gを、原稿照射用ランプ、短焦点レンズアレ
イ、CCDセンサが一体的にユニット化された原稿読み
取りユニット9が照射しながら走査することによって、
この照明走査光の原稿面反射光が、焦点レンズアレイに
よって結像され、CCDセンサに入射される。
【0005】CCDセンサは、受光部、転送部、出力部
を含み構成されており、CCD受光部において光信号が
電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期し
て順次出力部に転送され、出力部において電荷信号を電
圧信号に変換し、増幅及び低インピーダンス化して出力
する。
【0006】こうして得られたアナログ信号は、周知の
画像処理を行ってデジタル信号に変換してプリンタ部W
に送られる。
【0007】プリンタ部Wでは、画像形成開始信号が入
力されると、像担持体としてのドラム状の電子写真感光
体(以下、「感光ドラム」と呼ぶ。)1の表面が、帯電
手段3によって所定の電位になるように帯電される。そ
の間に上記のようにしてリーダ部Rにて原稿の読み取り
が行われ、デジタル信号に変換された画像情報がプリン
タ部Wに送られ、この画像情報に従って露光手段である
LED露光手段2が感光ドラム1の表面上を露光し、原
稿画像に対応した静電潜像を形成する。
【0008】続いて、この静電潜像を、現像剤としてト
ナー粒子とキャリア粒子を有する、所謂、2成分現像剤
を収容した現像装置4にて現像して、感光ドラム3上
に、所謂、トナー像が形成する。このようにして感光ド
ラム1上に形成されたトナー像は、転写装置7と感光ド
ラム1とが対向する転写部に搬送される。
【0009】又、感光ドラム1上へのトナー像の形成と
同期するようにして、記録材カセット20に収容された
記録材Pが転写部まで搬送され、転写装置7の作用によ
って感光ドラム1上のトナー像は記録材P上に静電転写
される。
【0010】その後、未定着トナー像を担持した記録材
Pは感光ドラム1の表面から静電分離され、定着器6へ
搬送される。定着器6において、記録材P上の未定着ト
ナー像は、記録材Pに熱定着され、その後、記録材Pは
画像形成装置外に排出される。
【0011】一方、トナー像の転写が終了した後の感光
ドラム1の表面は、クリーニング手段としてのクリーナ
ー5によって転写残りトナーなどの付着汚染物が除去を
受け、感光ドラム1は繰り返し画像形成に使用される。
【0012】従来、クリーナー5としては、ゴムブレー
ドを感光ドラム1の表面に対してカウンター方向に当接
させて転写残りトナーなどを掻き取る方法や、ファーブ
ラシを高速で感光ドラム1の表面に対して当接回転させ
て掻き取る方法が一般的である。
【0013】ところで、近年、低オゾン、低電力などの
利点を有することから、感光ドラム1の表面を帯電させ
る帯電手段3として、接触帯手段を用いる画像形成装置
が実用化されている。即ち、この種の画像形成装置で
は、被帯電体としての感光ドラム1に、電圧を印加した
帯電手段を当接させて帯電を行う、接触帯電方式を採用
する。
【0014】このような接触帯電方式の帯電手段として
は、磁気ブラシ方式が帯電接触の安定性という点から好
適に用いられている。
【0015】磁気ブラシ方式の接触帯電手段は、導電性
の磁性粒子を直接マグネット上に磁気的に拘束させる
か、或はマグネットを内包するスリーブ上に磁気的に拘
束させて、マグネット或はスリーブを停止、或は回転さ
せて磁性粒子を感光ドラム1に接触させ、これに電圧を
印加することによって帯電が行われる。
【0016】又、導電性の繊維をブラシ状に形成したも
の(以下、「ファーブラシ」と呼ぶ。)、或は導電性の
スポンジをロール状にした導電スポンジローラも接触帯
電手段として好ましく用いられる。
【0017】特に、このような接触帯電手段を用いる場
合、被帯電体である感光ドラム1として、通常の有機感
光体上に導電性微粒子を分散させた表層を有するもの、
或はアモルファスシリコン感光体などを用いると、接触
帯電手段に印加したバイアスの直流成分とほぼ同等の帯
電電位を感光ドラム1の表面に得ることが可能である。
このような帯電方法のことを「注入帯電」と呼ぶ。
【0018】注入帯電を用いれば、感光ドラム1の帯電
において、コロナ帯電器を用いる場合に行われるような
放電現象を利用しないので、完全なオゾンレス、且つ低
電力消費型帯電が可能となり、注目されてきている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年のトナー
の小粒径化、重合トナーなどの球形トナーの使用などに
伴い、前述したようなゴムブレードやファーブラシを用
いるクリーナー5では、クリーニング時のクリーナー5
からのトナーのすり抜けが発生し易くなってきており、
このようなクリーナー5と接触帯電手段の組合せでは、
すり抜けトナーによる接触帯電手段の汚染などが発生す
る。このため、感光ドラム1のクリーナー5以外に、接
触帯電手段のクリーニング手段が必要となる場合が多
い。
【0020】尚、上記のような機械的なクリーニング方
法ではなく、電気的な方法でクリーニングする手法も考
案されている。しかし、一般に、転写残りトナーとして
は、転写時の剥離放電などで帯電極性がネガ・ポジ(負
・正)両極性が混在しているため、これを回収するため
には少なくとも2つのクリーニング手段が必要となる。
【0021】一方、転写残りトナーの回収を接触帯電手
段が兼ね、帯電同時クリーニングを行う構成とすること
によって、構成を簡略化し、且つ、小径トナーや球形ト
ナーなどのように機械的なクリーニングが困難であった
トナーを電界によって回収できるようにすることが考え
られる。
【0022】又、接触帯電手段を用いる画像形成装置に
おいて、現像装置4が転写残りトナーを回収する、即ち
現像同時クリーニングを行う画像形成装置も出現してい
る。この現像同時クリーニングでは、転写後に感光ドラ
ム1上に若干残留したトナーを、次の工程以降の現像時
に、現像装置4と感光ドラム1との間に存在するかぶり
取り電位差(Vback)によって回収する方法である。
【0023】現像同時クリーニング方式によれば、転写
残りトナーは回収されて次工程以後用いられるため、廃
トナーをなくすことができ、環境保護などの面から好ま
しく、又、スペースの面においても、大幅な小型化が実
現できるなどの利点がある。
【0024】このように、接触帯電帯手段を用いる画像
形成装置において、帯電同時クリーニング、或は現像同
時クリーニングを行い、画像形成装置を、所謂、クリー
ナレスの構成とすることが考えられる。
【0025】しかしながら、単一の接触帯電手段を有す
る従来の画像形成装置では、上記の帯電同時クリーニン
グ、或は現像同時クリーニングを行うには、以下に説明
するような問題がある。
【0026】即ち、一般に、転写残りトナーとしては、
転写時の放電(剥離放電などを含む)などで極性が反転
したトナーと、反転していないトナーとの、正負両極性
のトナーが混在して感光ドラム1上に存在する。
【0027】ここで、図18は、単一の接触帯電手段を
用いて感光ドラム1を帯電する場合の接触帯電手段への
印加電圧と感光ドラム1の表面電位の関係の一例を示
す。例えば図18に示すように、一般に、注入帯電方式
を用いて帯電を行う場合、転写後の感光ドラム1の表面
電位が+200〜−200V程度、又、感光ドラム1の
表面の所望の帯電電位が−600Vであるとすると、接
触帯電手段に対して−620V程度の電圧を印加して帯
電を行う。
【0028】先ず、単一の接触帯電手段を用いて帯電同
時クリーニングを行う場合について考える。感光ドラム
1の表面電位と印加電圧が上記関係にある時、図18に
示すように、接触帯電手段と感光ドラム1との間では、
ポジトナーを接触帯電手段側に回収する方向に電界が生
じ、ポジトナーは接触帯電手段側に充分回収でき、同時
にポジトナーの下の感光ドラム1表面も帯電することが
できる。
【0029】しかしながら、接触帯電手段と感光ドラム
1との間の電界によって、ネガトナーは感光ドラム1方
向に押し付けられるため、接触帯電手段側には回収でき
ないという問題がある。更に、トナーの下が帯電できな
いため、先の画像が次の画像に薄く残る、所謂、「ポジ
ゴースト」を引き起こす原因になる。
【0030】次に、接触帯電手段を用いた画像形成装置
において現像同時クリーニングを行う場合について考え
る。現像同時クリーニングを行う画像形成装置では、繰
り返し画像形成を行うと、転写残りトナーを現像装置4
が回収できないため、そのトナーの下を帯電できないこ
とによって「ポジゴースト」が発生する。この現象は接
触帯電手段が汚染するとより顕著になる。
【0031】そこで、感光ドラム1上の転写残りトナー
の下を帯電するために、帯電時に転写残りトナーを感光
ドラム1上から一旦剥ぎ取り、帯電後に再び感光ドラム
1に戻して現像装置4でこれを回収することが重要とな
る。
【0032】しかしながら、帯電同時クリーニングの場
合と同様、例えば図18に示すように、単一の接触帯電
手段では、転写時の剥離放電などで極性が反転したトナ
ー(図18の例ではポジトナー)は充分に剥ぎ取ること
ができ、その下を帯電することができるが、極性が反転
していないトナー(図18の例ではネガトナー)は接触
帯電手段では剥ぎ取ることができず、その下を帯電する
ことができない。このように帯電時に接触帯電手段が転
写残りトナーの下を帯電できないと、前記の「ポジゴー
スト」が発生する。
【0033】従って、本発明の目的は、一般には、像担
持体表面を帯電させる際に、像担持体上に付着した正負
両極性の転写残りトナーを剥ぎ取ることができ、且つ像
担持体表面を均一に帯電させることが可能な画像形成装
置を提供することである。
【0034】本発明の目的は、特に、接触帯電手段が像
担持体の転写残りトナーの回収を兼ねることによって、
電界によって正負両極性の転写残トナーを像担持体から
回収し、小径トナーや球形トナーなどの機械的なクリー
ニングが困難なトナーを充分に回収でき、且つ、構成を
簡略化できる画像形成装置を提供することである。
【0035】又、本発明の他の目的は、接触帯電手段に
よって像担持体表面を帯電させる際に正負両極性の転写
残りトナーを像担持体上から剥ぎ取り、その下の像担持
体表面を均一に帯電することができ、且つ、転写残りト
ナーを接触帯電手段に蓄積させずに現像装置が転写残り
トナーの回収を兼ねることによって、廃トナーを出さ
ず、同時に構成を簡略化できる画像形成装置を提供する
ことである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体を帯電手段を用いて帯電した後露光して、前記
像担持体上に潜像を形成し、前記像担持体上の潜像を現
像装置が現像剤によって可視化してトナー像とし、前記
像担持体上のトナー像を記録材上に転写する画像形成装
置において、前記帯電手段として複数の接触帯電手段を
有し、前記像担持体に対する最終の接触帯電手段が帯電
する前の前記像担持体の表面電位が、少なくとも画像形
成時には、前記最終の接触帯電手段に印加される電圧よ
りも前記像担持体の所望の帯電極性について高くされる
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0037】本発明の一実施態様によると、少なくとも
前記最終の接触帯電手段に対するトナー捕集手段を更に
有し、前記最終の接触帯電手段上のトナーを捕集する電
界が前記最終の接触帯電手段と前記トナー捕集手段との
間に形成される。又、好ましくは、前記トナー捕集手段
からトナーを剥ぎ取る手段を更に有し、記録材上にトナ
ー像を転写した後の前記像担持体上に残留するトナーの
回収を、前記接触帯電部材が兼ねる。
【0038】本発明の他の実施態様によると、前記最終
の接触帯電手段が帯電する前の前記像担持体の表面電位
が、画像形成時には、前記最終の接触帯電手段に印加さ
れる電圧よりも前記像担持体の所望の帯電極性について
高くされ、非画像形成時の一定時間には、前記最終帯電
手段に印加される電圧よりも前記像担持体の所望の帯電
極性について低くされる。又、好ましい実施態様による
と、前記最終の接触帯電手段に対するトナー捕集手段を
更に有し、画像形成時には、前記最終の接触帯電手段上
のトナーを捕集する電界が前記最終の接触帯電手段と前
記トナー捕集手段との間に形成され、前記非画像形成時
の一定時間には、前記最終の接触帯電手段が帯電する前
の前記像担持体の表面電位が前記最終帯電手段に印加さ
れる電圧よりも前記像担持体の所望の帯電極性について
低くなるのと同時に、前記トナー捕集手段上のトナーを
前記最終の接触帯電手段に転移させる電界が形成され、
記録材上にトナー像を転写した後の前記像担持体上に残
留するトナーの回収を、前記現像装置が兼ねる。
【0039】本発明の好ましい実施態様によると、前記
像担持体は、抵抗率が109〜101 4Ωcmの材料から
成る層を表面に有する。又、好ましくは、前記像担持体
は、感光層、及び表面層を有し、前記表面層は樹脂及び
導電性微粒子を有し、前記導電性微粒子はSnO2であ
る。
【0040】本発明の他の好ましい実施態様によると、
前記像担持体は、非晶質のシリコンを有する表面層を含
んで成る。
【0041】又、本発明の好ましい実施態様によると、
前記最終の接触帯電手段は、磁性粒子を用いる磁気ブラ
シ帯電器であり、他の実施態様によると、前記最終の接
触帯電手段は、スポンジローラを含んで成り、前記スポ
ンジローラは、帯電促進粒子で被覆される。又、好まし
くは、前記帯電促進粒子は、平均粒径が10nm以上、
50μm以下でり、又、前記帯電促進粒子は、体積抵抗
率が1012Ωcm以下である。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0043】実施例1 図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成
を示す。本実施例によると、本発明は、電子写真方式の
複写機にて具現化されるが、本発明はこれに限定される
ものではないことを理解されたい。
【0044】本実施例の画像形成装置のリーダ部Rの構
成は、図7を参照して説明した従来の画像形成装置と同
様であるので説明は省略する。又、プリンタ部Wにおい
て、帯電手段及びクリーニング手段の構成が図7に示す
従来の画像形成装置の構成とは異なるが、その他の構成
は同様とされるので必要のない限り重複する説明は省略
する。
【0045】図8は、本実施例の帯電手段の近傍の概略
構成を示す。図8に示すように、本実施例の画像形成装
置は、図7に示した従来の画像形成装置とは異なり、ト
ナー像の転写後に感光ドラム1上に付着した転写残りト
ナーをクリーニングするためのクリーニング手段として
個別のクリーナー5を備えておらず、帯電手段である接
触帯電手段がクリーニング手段を兼ね、帯電同時クリー
ニングを行う構成とされる。
【0046】本実施例の画像形成装置は、複数の接触帯
電手段として、第1の帯電手段、及び第1の帯電手段か
ら感光ドラム1の回転方向下流側に位置する第2の帯電
手段を有しており、これらはともに帯電用磁性粒子を用
いる第1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32とされ
る。本実施例では、複数の接触帯電手段のうち、第2の
帯電手段である第2の磁気ブラシ帯電器32が、感光ド
ラム1に対する最終の接触帯電手段である。
【0047】第1、第2の帯電手段として用いられる第
1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32は、それぞれ回
転自在の外径16mmの非磁性スリーブ31b、32b
の内部に固定マグネット31a、32aが設けて構成さ
れる。そして、帯電用磁性粒子が磁界によってそれぞれ
非磁性スリーブ31b、32b上にブラシ状に形成さ
れ、非磁性スリーブ31b、32bの回転に伴って帯電
用磁性粒子が搬送される。又、この非磁性スリーブ31
b、32bは、感光ドラム1の回転に対してカウンター
方向に回転し、本実施例では、感光ドラム1の回転速度
(周速度)100mm/secに対して、磁気ブラシ帯
電器31、32は150mm/secで回転する。
【0048】非磁性スリーブ31b、32bに帯電電圧
を印加することにより、電荷が帯電用磁性粒子から感光
ドラム1上に与えられ、帯電電圧に対応した電位に感光
ドラム1の表面を帯電する。尚、磁気ブラシ帯電器3
1、32の回転速度は、速いほど帯電均一性が良好にな
る傾向にある。
【0049】又、本実施例では、第1、第2の磁気ブラ
シ帯電器31、32に対して、それぞれトナー捕集手段
36、37が設けられる。トナー捕集手段36、37と
しては、外径が8mmのアルミニウムにて形成された円
柱を使用する。それぞれのトナー捕集手段36、37
は、第1、第2の帯電手段31、32上に穂立ちした帯
電用磁性粒子と接触でき、且つ帯電用磁性粒子が通過で
きるように、磁気ブラシ帯電器31、32の非磁性スリ
ーブ31b、32bの表面との間隔を300μmに設定
し設けられる。又、トナー捕集手段36、37と非磁性
スリーブ31b、32bとは、互いに順方向に回転可能
とした。更に、それぞれのトナー補給手段36、37に
は各々について任意のバイアスが印加できるように直流
バイアス電源と直結している。
【0050】帯電用磁性粒子としては、粒径が平均粒径
にて10〜100μm、飽和磁化が20〜250emu
/cm3、抵抗が1×102〜1×1010Ωcmのものが
好ましく、又、感光ドラム1上にピンホールのような絶
縁欠陥が存在することを考慮すると、体積抵抗率が1×
106Ωcm以上のものを用いることが好ましい。
【0051】帯電性能を良くするには、帯電用磁性粒子
として、できるだけ抵抗の小さいものを用いることが好
ましく、本実施例では、平均粒径25μm、飽和磁化2
00emu/cm3、抵抗が5×106Ωcmの磁性粒子
を用いた。本実施例では、帯電用磁性粒子として、フェ
ライト表面を酸化還元処理して抵抗調整を行ったものを
用いた。尚、帯電用磁性粒子の抵抗値は、底面積が22
8mm2の金属セルに磁性粒子を2g入れた後、6.6
Kg/cm2で加重し、100Vの電圧を印加して測定
した。
【0052】本実施例では、第1、第2の磁気ブラシ帯
電器31、32の非磁性スリーブ31b、32bの表面
と感光ドラム1の表面との間隔は500μmとし、感光
ドラム1に対して形成される帯電用磁性粒子の接触ニッ
プ幅を、約6mmになるように調整した。
【0053】後述して詳しく説明するが、本実施例で
は、第1の磁気ブラシ帯電器31には−820Vの直流
バイアス、第2の磁気ブラシ帯電器32には−580V
の直流バイアスを、それぞれ非磁性スリーブ31b、3
2bに印加して帯電同時クリーニングを実現した。
【0054】次に、本実施例において像担持体として用
いられる感光ドラム1について説明する。
【0055】本発明では、感光ドラム1として、通常用
いられている有機感光体などを用いることができるが、
好ましくは、有機感光体(感光層)上に抵抗率が109
〜1014Ωcmの材質にて形成される表面層を有するも
のや、アモルファスシリコン感光体などを用いること
で、電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生の防止、並び
に消費電力の低減に効果がある。又、詳しくは後述する
が、帯電性についても、帯電手段に印加する帯電バイア
スと感光ドラム1の表面の帯電電位がほぼ同等となるた
め、本発明の実現に有利である。
【0056】そこで、本実施例では、負帯電の有機感光
体で、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体上
に、下記の第1〜第5の5つの層を下から順に設けた感
光ドラム1を用いた。
【0057】即ち、第1層は、下引き層であり、アルミ
ニウム製のドラム基体(以下、「アルミ基体」と呼
ぶ。)の欠陥をならすために設けられている厚さ20μ
mの導電層である。
【0058】第2層は、正電荷注入防止層であり、アル
ミ基体から注入された正電荷が感光ドラム1の表面に帯
電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、
アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって1×
106Ωcm程度に抵抗調整された厚さ1μの中抵抗層
である。
【0059】第3層は、感光層を構成する電荷発生層で
あり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3
μmの層であり、露光を受けることによって正負の電荷
対を発生する。
【0060】第4層は、感光層を構成する電荷輸送層で
あり、ポリカーボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したも
のであり、P型半導体である。従って、感光ドラム1の
表面に帯電された負電荷はこの層を移動することができ
ず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光ドラム1の
表面に輸送することができる。
【0061】第5層は、表面層としての電荷注入層であ
り、絶縁性樹脂のバインダーにSnO2の超微粒子を分
散した材料の塗工層である。具体的には絶縁性樹脂に光
透過性の絶縁フィラーであるアンチモンをドーピングし
て低抵抗化(導電化)した粒径約0.03μmのSnO
2粒子を樹脂に対して70重量パーセント分散した材料
の塗工層である。このように、調合した塗工液をディッ
ピング塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム
塗工法などの適当な塗工法にて厚さ約3μmに塗工して
電荷注入層とした。
【0062】次に、本実施例の画像形成装置にて用いら
れる現像装置4について説明する。
【0063】一般的に現像方法は、現像剤として1成分
現像剤を用い、非磁性トナーをブレードなどで現像剤担
持体としての現像スリーブ上にコーティングして搬送す
るか、或は磁性トナーを磁気力によって現像スリーブ上
にコーティングして搬送し、感光ドラムに対して非接触
状態にて現像を行う方法(1成分非接触現像)、上記の
ようにして現像スリーブ上にトナーをコーティングして
搬送し、感光ドラムに対して接触状態で現像する方法
(1成分接触現像)、或は、現像剤としてトナー粒子に
対して磁性キャリアを混合した2成分現像剤を用い、磁
気力によって2成分現像剤を搬送し、感光ドラムに対し
て接触状態で現像する方法(2成分接触現像)、上記の
ようにして搬送した2成分現像剤を感光ドラムに対して
非接触状態状態にして現像する方法(2成分非接触現
像)の4種類に大別される。
【0064】一般に、画像の高画質化や高安定性の面か
ら、2成分接触現像法が多く用いられている。本実施例
の画像形成装置においてもこの現像方法用いた。
【0065】図14は、本実施例の画像形成装置が備え
る2成分磁気ブラシ現像用の現像装置4の概略構成を示
す。
【0066】現像容器16の、感光ドラム1と対向する
開口部に、現像剤担持体である現像スリーブ11が延在
している。現像スリーブ11は、内部に固定配置された
マグネットローラ12を備える。現像容器16内には、
攪拌スクリュー13及び14が設けられ、又、現像容器
16の開口部に位置して、現像スリーブ11表面に現像
剤を薄層形成するための規制ブレード15が配置され
る。
【0067】現像スリーブ11は、少なくとも現像時に
は感光ドラム1に対して最近接領域の間隙が500μm
になるように配置され、現像剤としての磁性キャリアと
トナーとが感光ドラム1に対して接触する状態で現像で
きるように設定されている。
【0068】次に、現像装置4を用いて2成分磁気ブラ
シ法により感光ドラム1上の静電潜像を顕像化する現像
工程について説明する。
【0069】先ず、現像スリーブ11の回転に伴い、マ
グネットローラ12のN2極の位置で現像スリーブ11
上に汲み上げられた現像剤(磁性キャリア及びトナー)
は、S2極、更にN1極へと搬送される過程で、現像ス
リーブ11に対して垂直に配置された規制ブレード15
によって層厚を規制され、現像スリーブ11上に薄層形
成される。
【0070】こうして現像スリーブ11上に薄層形成さ
れた現像剤が現像主極S1極に搬送されてくると、磁気
力によって現像剤の穂立ちが形成される。この穂状に形
成された現像剤によって感光ドラム1上の静電潜像を現
像し、その後、N3極及びN2極による反発磁界によっ
て現像スリーブ11上の現像剤は現像容器16内に戻さ
れる。
【0071】現像スリーブ11には電源(図示せず)か
ら直流電圧及び交流電圧が印加される。本実施例では、
直流電圧として−450V、交流電圧としてVpp=1
500V、Vf=3000Hzを印加した。
【0072】一般に、2成分現像法においては交流電圧
を印加すると現像効率が増して画像は高品位になるが、
逆にカブリが発生し易くなるという危険も生じる。この
ため、通常、現像装置4に印加する直流電圧と感光ドラ
ム1の表面電位との間に電差を設けることによって、カ
ブリを防止する。このカブリ防止、即ち現像時に非画像
領域にトナーが付着するのを防止する電位差を、カブリ
取り電位(Vback)と呼ぶ。
【0073】本実施例で用いた2成分現像剤は、トナー
粒子として、平均粒径6μmのネガ帯電トナーに対して
平均粒径20nmの酸化チタンを重量比で1%外添した
ものを含み、現像用磁性キャリアとして、飽和磁化が2
05emu/cm3であり、平均粒径が35μmの磁性
キャリアを含む。本実施例では、このトナーと現像用磁
性キャリアとを、重量比6:94で混合したものを現像
剤として用いた。又、この時の現像剤中のトナーは、摩
擦帯電量が約25×10-3c/kgであった。
【0074】又、本実施例によると、前述の帯電用磁性
粒子とトナー粒子との摩擦帯電特性は、トナー粒子が約
−5.0×10-3c/kgの摩擦帯電量となる特性であ
る。
【0075】ここで、図19を参照して、トナーの摩擦
帯電量の測定方法について説明する。図19は、トナー
のトリボ電荷量を測定する装置の概略構成を示す。
【0076】先ず、底に800メッシュのスクリーン4
3のある金属製の測定容器42に、摩擦帯電量を測定し
ようとするトナー粒子と磁性キャリア(磁性粒子)とを
重量比で5:95で混合し、50〜100ml容量のポ
リエチレン製のビンに入れて約10〜40秒間手で振と
うした2成分剤を、約0.5〜1.5g入れて金属製の
蓋44をする。この時の測定容器42の重量を量り、W
1(kg)とする。次に、吸引機41(測定容器42と
接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口47
から吸引し、風量調節弁46を調節して真空計45の圧
力を250mmAqとする。この状態で充分、好ましく
は2分間吸引を行い。樹脂を吸引除去する。この時の電
位計49の電圧をV(ボルト)とし、コンデンサー48
の容量をC(F)とする。又、吸引後の測定容器42全
体の重量を量り、W2(kg)とする。このトナーの摩
擦帯電量は下式、 樹脂の摩擦帯電量(c/kg)=(C×V×10−3)
/(W1−W2) によって計算される。
【0077】次に、本実施例の転写装置7の動作を説明
する。上記した現像装置4の動作によって感光ドラム1
上に形成したトナー像は、次いで転写装置7の作用によ
って記録材P上に転写される。本実施例によると転写装
置7は、記録材担持体である無端状の転写ベルト71を
駆動ローラ72及び従動ローラ73に巻架して構成さ
れ、駆動ローラ72の回転により転写ベルト71は回動
する。
【0078】転写装置7は、更に転写手段としての転写
帯電ブレード74を有しており、この転写帯電ブレード
74は転写ベルト71の内側から感光ドラム1方向に加
圧力を発生し、且つ転写帯電ブレード74は高圧電源
(図示せず)から給電され、転写ベルト71上に担持さ
れた記録材Pを裏面からトナーの逆極性に帯電して、感
光ドラム1上のトナー像を順次記録材Pの上面に転写す
る。本実施例では、転写帯電ブレード74に+15μA
のバイアスを定電流制御により印加して転写を行った。
【0079】転写終了後の記録材Pは定着器6へと搬送
され、未定着トナー像が熱定着されて画像が形成され、
その後画像形成装置外に排出される。そして、転写終了
後に感光ドラム1上に付着した転写残りトナーは、第
1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32によって回収さ
れる。
【0080】次に、本実施例における、第1、第2の磁
気ブラシ帯電器31、32による帯電同時クリーニング
の動作を詳しく説明する。
【0081】トナー像を記録材P上に転写した後の感光
ドラム1の表面には転写残りトナーが残留している。こ
の転写残りトナーは、転写時の剥離放電などによって帯
電極性が反転してしまうものと反転しないものが存在
し、即ち、感光ドラム1上には正負両極性のトナーが付
着している。
【0082】図18を参照して前述したように、感光ド
ラム1を注入帯電にてネガ帯電し、反転現像を行う従来
の画像形成装置にて、単一の接触帯電手段として磁気ブ
ラシ帯電器で帯電同時クリーニングを行おうとする場
合、通常、感光ドラム1の表面の帯電電位は、この磁気
ブラシ帯電器への印加バイアスよりも低くなるため、転
写時の剥離放電などで極性が反転したポジトナーは、こ
の磁気ブラシ帯電器にて回収されるが、極性が反転して
いないネガトナーは、磁気ブラシ帯電器にて回収するこ
とは困難である。
【0083】これに対して、本実施例の画像形成装置
は、図8に示すように複数の接触帯電手段として、第
1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32を有しており、
第2の磁気ブラシ帯電器32が帯電する前の感光ドラム
1の表面電位を、この第2の磁気ブラシ帯電器32に印
加する電圧よりも、感光ドラム1の所望の帯電極性につ
いて、即ち、本実施例では負極性について高くすること
によって、正負両極性の転写残りトナーを第1、第2の
磁気ブラシ帯電器31、32によって回収し、同時に感
光ドラム1の表面を帯電することが可能となる。
【0084】図15、図16を参照してより具体的に説
明する。図15は、第1の磁気ブラシ帯電器31への印
加電圧と感光ドラム1の表面の帯電電位との関係を示
し、図16は、第2の磁気ブラシ帯電器32への印加電
圧と感光ドラム1の表面の帯電電位との関係を示す。
【0085】本実施例の画像形成装置は、感光ドラム1
をネガ帯電し、反転現像を行う。図15に示すように、
本実施例によると、トナー像の転写終了後の感光ドラム
1の表面電位は+200〜−200V程度であり、画像
形成のための感光ドラム1の所望の帯電電位は−600
Vである。
【0086】帯電同時クリーニング工程において、先
ず、第1の磁気ブラシ帯電器31に対して−820V程
度の電圧を印加して、感光ドラム1の表面を−800V
まで帯電する。これにより、図15に示すように、感光
ドラム1の表面の帯電電位と第1の磁気ブラシ帯電器3
1への印加電圧との関係によって、電界がポジトナーを
第1の磁気ブラシ帯電器31側に回収する方向に生じ
る。従って、ポジトナーが充分に第1の磁気ブラシ帯電
器31によって回収でき、同時に感光ドラム1の表面を
帯電する。
【0087】続いて、図16に示すように、第2の磁気
ブラシ帯電器32に対して−580V程度の電圧を印加
して、感光ドラム1の表面の帯電電位を−600Vに下
げると、第2の磁気ブラシ帯電器32への印加電圧と感
光ドラム1の表面の帯電電位との関係から、今度は、電
界がネガトナーを第2の磁気ブラシ帯電器32側へ回収
する方向に生じ、ネガトナーが充分に第2の磁気ブラシ
帯電器32によって回収でき、同時に感光ドラム1の表
面を所望の電位(−600V)に帯電することができ
る。
【0088】以上のようにして正負両極性のトナーを第
1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32によって回収
し、且つ均一に感光ドラム1の表面を帯電することがで
きる。
【0089】上記のようにして第1、第2の磁気ブラシ
帯電器31、32によって回収されたトナーは、それぞ
れトナー捕集手段36、37によって捕集される。
【0090】本実施例によると、第1の磁気ブラシ帯電
器31に接触配置されたトナー捕集手段36には、例え
ば−1200Vの電圧が印加され、感光ドラム1の帯電
時に回収されたポジトナーを捕集する。
【0091】第2の磁気ブラシ帯電器32に接触配置さ
れたトナー捕集手段37には例えば0V(アース)が接
続されており、帯電時に回収されたネガトナーを捕集す
る。
【0092】又、帯電用磁性粒子との摩擦帯電によって
ネガ極性に反転したトナーは、感光ドラム1上に転移し
(吐き出し)、第2の磁気ブラシ帯電器32によって回
収される。
【0093】それぞれのトナー捕集手段36、37にて
捕集されたトナーは、それぞれトナー剥ぎ取り手段とし
てのSUSブレード38、38によって剥ぎ取られて、
廃トナー容器39内に収容される。
【0094】本実施例によれば、廃トナー容器39から
の多少のトナーのすり抜けが生じても、このトナーは電
界によりトナー捕集手段36、37方向に引きつけら
れ、第1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32のトナー
による汚染が蓄積することはない。
【0095】尚、第1の磁気ブラシ帯電器31について
は、帯電用磁性粒子とトナーとの摩擦帯電によって一部
のトナーの極性が反転してネガトナーとなるため、第1
の磁気ブラシ帯電器31に戻る場合がある。しかし、上
記したように、このネガトナーは感光ドラム1上に吐き
出された後、第2の磁気ブラシ帯電器32を介して回収
されるため、第1の磁気ブラシ帯電器31に蓄積するこ
とはない。
【0096】尚、上述のように、本実施例によると、感
光ドラム1に電荷注入層を設け、又第1、第2の帯電手
段として第1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32を用
いて「注入帯電」を行うことにより、第1、第2の磁気
ブラシ帯電器31、32に印加する帯電バイアスと、感
光ドラム1表面の帯電電位がほぼ同等になり、本発明の
実現に有利である。この点についてより詳細に説明す
る。
【0097】即ち、従来の放電を用いた接触帯電方式を
用いる場合、放電しきい値が600V程度であるため、
感光ドラム1の表面の所望の帯電電位が−600Vであ
る時、第2の帯電手段への印加バイアスは−1200V
程度となる。そして、第1の帯電手段にてこの電位より
も負極性について高く感光ドラム1の表面を帯電するた
めには、少なくとも−1200V以上に帯電しなければ
ならない。
【0098】通常の感光ドラム1は、−1000V以上
帯電すると、リーク跡などが発生し、画像欠陥が発生し
易くなる。従って、このような方法では、本発明の実現
は困難となる。
【0099】これに対して、上記本実施例では、第2の
帯電手段への印加バイアスと感光ドラム1の表面の帯電
電位を−1000V以下に抑えた状態で、帯電同時クリ
ーニングが実現できる。
【0100】以上、本発明の画像形成装置によると、感
光ドラム1の表面を帯電させる際に、正負両極性の転写
残りトナーを剥ぎ取り、回収し、且つ感光ドラム1の表
面を均一に帯電させることができる。又、電界によって
転写残りトナーを回収するので、小径トナーや、球形ト
ナーなども良好に回収することができる。
【0101】尚、上記本実施例では、第1、第2の磁気
ブラシ帯電器31、32に印加するバイアスを直流電圧
のみとしたが、転写残りトナーの回収性、感光ドラム1
の帯電均一性をより高めるためには、直流電圧に交番電
圧を重畳することも効果がある。具体的には、周波数2
00〜8000Hz程度、振幅200〜1500V程度
の交番電圧を重畳することによってこの効果が得られ
る。
【0102】又、本実施例では、第1、第2の磁気ブラ
シ帯電器31、32は、マグネットローラ31a、32
aが固定され、非磁性スリーブ31b、32bが回転す
る構成としたが、本発明はこの構成に限定するものでは
なく、例えば、マグネットローラ31a、32aが回転
する構成とすることもでき、更にマグネットローラ31
a、32aのみにて構成し、このマグネットローラ31
a、32a自体が回転する構成とすることも、ローラ表
面を導電性処理をすることによって実現可能である。
【0103】更に、本実施例では、第1、第2の帯電手
段として、共に磁気ブラシ帯電方式の、第1、第2の磁
気ブラシ帯電器31、32を使用したが、本発明者の検
討によると、第2の帯電手段としては、感光ドラム1の
均一な帯電が行えるものが必要であるが、第1の帯電手
段としては、必ずしも均一な帯電でなくても良いため、
導電性ファーブラシローラや、スポンジローラ、或はロ
ーラ形状ではなく固定系のものであってもかまわない。
【0104】様々な構成で検討したところ、第1の帯電
手段に求められる機能は、第2の帯電手段への印加バイ
アスよりも所望の帯電極性について(本実施例では負極
性)高く感光ドラム1の表面を帯電する点であり、この
点が実現できれば、本発明の効果は充分に得られる。
【0105】実施例2 図2は、本発明に係る画像形成装置の第2の実施例の概
略構成を示す。本実施例の画像形成装置は、実施例1の
画像形成装置と基本的には同様の構成とされ、帯電手段
のみが異なる。
【0106】実施例1にて用いた帯電用磁性粒子とトナ
ー粒子の摩擦帯電特性は、トナー粒子が−5.0×10
-3c/kgの摩擦帯電量となるものであった。このよう
に、トナーをネガに帯電させる摩擦帯電特性の帯電用磁
性粒子を用いる場合、第1の磁気ブラシ帯電器31によ
って回収されたポジ極性の転写残りトナーは、帯電用磁
性粒子との摩擦帯電によってネガ極性になる。この時、
例えば実施例1における第1の磁気ブラシ帯電器31の
ように、印加バイアスと比較して、帯電後の感光ドラム
1の帯電電位が所望の極性について(実施例1では負極
性)同等か低い場合、摩擦帯電によってネガ極性となっ
たトナーは、除々に感光ドラム1上に吐き出される。こ
のため、本発明者の更なる検討によると、第1の磁気ブ
ラシ帯電器31に対しては、必ずしもトナー捕集手段3
6を必要としない。
【0107】そこで、図9に示すように、本実施例で
は、第1の磁気ブラシ帯電器31にはトナー捕集手段3
6を設けず、第2の磁気ブラシ帯電器32のみにトナー
捕集手段37を設ける構成とした。尚、その他の構成
は、実施例1と同様とした。図9は、本実施例の第1、
第2の磁気ブラシ帯電器31、32の近傍の概略構成を
示す。
【0108】より具体的に説明すると、実施例1と同様
に、本実施例の画像形成装置は、感光ドラム1をネガ帯
電し、反転現像を行う。図15に示すように、トナー像
の転写終了後の感光ドラム1の表面電位は+200〜−
200V程度であり、画像形成のための感光ドラム1の
所望の帯電電位は−600Vである。
【0109】帯電同時クリーニング工程において、先
ず、第1の磁気ブラシ帯電器31に対して−820V程
度の電圧を印加して、感光ドラム1の表面を−800V
まで帯電する。これにより、図15に示すように、感光
ドラム1の表面の帯電電位と第1の磁気ブラシ帯電器3
1への印加電圧との関係によって、電界がポジトナーを
第1の磁気ブラシ帯電器31側に回収する方向に生じ
る。従って、ポジトナーが充分に第1の磁気ブラシ帯電
器31によって回収でき、同時に感光ドラム1の表面を
帯電する。
【0110】続いて、図16に示すように、第2の磁気
ブラシ帯電器32に対して−580V程度の電圧を印加
して、感光ドラム1の表面の帯電電位を−600Vに下
げると、第2の磁気ブラシ帯電器32への印加電圧と感
光ドラム1の表面の帯電電位との関係から、今度は、電
界がネガトナーを第2の磁気ブラシ帯電器32側へ回収
する方向に生じ、ネガトナーが充分に第2の磁気ブラシ
帯電器32によって回収でき、同時に感光ドラム1の表
面を所望の電位(−600V)に帯電することができ
る。
【0111】以上のようにして正負両極性のトナーを第
1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32によって回収
し、且つ均一に感光ドラム1の表面を帯電することがで
きる。
【0112】又、このとき第1の磁気ブラシ帯電器31
によって回収されたポジ極性に帯電したトナーは、帯電
用粒子との摩擦帯電によってネガ極性に帯電され、第1
の磁気ブラシ帯電器31と感光ドラム1との間の電界に
よって、感光ドラム1上に吐き出される。感光ドラム1
上に吐き出されたネガ極性のトナーは、前述のようにし
て、第2の磁気ブラシ帯電器32によって回収される。
【0113】このようにして第2の磁気ブラシ帯電器3
2によって回収されたトナーは、トナー捕集手段37に
よって捕集される。
【0114】本実施例によると、第2の磁気ブラシ帯電
器32に接触配置されたトナー捕集手段37には例えば
0V(アース)が接続されており、帯電時に回収された
ネガトナーを捕集する。又、トナー捕集手段37にて捕
集されたトナーは、SUSブレード38によって剥ぎ取
られて、廃トナー容器39内に収容される。
【0115】このとき、廃トナー容器39からの多少の
トナーのすり抜けが生じても、このトナーは、電界によ
りトナー捕集手段37方向に引きつけられ、第2の磁気
ブラシ帯電器32のトナーによる汚染が蓄積することは
ない。
【0116】以上、本実施例にて明らかなように、本発
明によれば、少なくとも最終の帯電手段に対してトナー
捕集手段を設ければ、帯電手段のトナーによる汚染の蓄
積を防止することができ、実施例1と同様の効果を得ら
れる。
【0117】実施例3 図3は、本発明に係る画像形成装置の第3の実施例の概
略構成を示す。本実施例の画像形成装置は、実施例1、
2の画像形成装置と基本的には同様の構成とされ、帯電
手段のみが異なる。
【0118】実施例1、2において、第1及び第2の帯
電手段は、第1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32と
された。本実施例では図10に示すように、第1、第2
の帯電手段として、導電性スポンジローラ33、34
(以下、それぞれ「第1、第2の帯電ローラ33、3
4」と呼ぶ。)を用いる。
【0119】又、本実施例では、実施例2と同様に、第
2の帯電手段としての第2の帯電ローラ34に対しての
みトナー捕集手段37を設けた。尚、本実施例では、ト
ナー捕集手段37は、第2の帯電ローラ34に接触する
状態で配置し、第2の帯電ローラ34の回転に対して順
方向に回転可能とした。
【0120】本実施例によると、第1、第2の帯電ロー
ラ33、34は、外径16mm、体積抵抗約105Ω・
cm、硬度20度、セル径20μmの導電性スポンジ層
33b、34bをそれぞれのローラ支軸33a、34a
上に形成したものを使用し、ローラ支軸33a、34a
に直流電圧を印加した。
【0121】通常、第2の帯電ローラ34は、第1の帯
電ローラ33より均一な帯電性が求められる。本実施例
では、図10に示すように、第2の帯電ローラ34に対
して帯電促進粒子を供給する帯電促進粒子供給手段35
を設けた。
【0122】例えば、第2の帯電ローラ34を用いて、
帯電促進粒子を用いない構成とすると、画像比率が高
く、転写残りトナーが多い場合に、トナー粒子によって
第2の帯電ローラ34が汚染されることによって、帯電
不良による画像欠陥が発生してしまう場合がある。従っ
て、このような構成を用いるよりは、実施例1、2のよ
うに、第2の帯電手段として、磁気ブラシ帯電器などの
トナー汚染に対して強い接触帯電手段を使用することが
好ましい。
【0123】しかし、本実施例のように、第2の帯電ロ
ーラ34に対して帯電促進粒子供給手段35から帯電促
進粒子を供給することによって、第2の帯電ローラ34
の抵抗が上昇するのを防止し、トナー粒子による汚染の
影響を緩和することが可能であり、磁気ブラシ帯電器並
の均一帯電が実現できる。
【0124】本実施例によると、帯電促進粒子供給方法
は、帯電促進粒子を水に溶かして固形化したものを、図
10に示すように、帯電促進粒子供給手段35を構成す
るローラから少しずつ供給する方法とした。
【0125】又、本実施例では、図10に示すように、
第2の帯電ローラ34だけではなく、第1の帯電ローラ
33に対しても、帯電促進粒子供給手段35から帯電促
進粒子を供給する構成とした。
【0126】こうすることで、実施例2で説明したよう
な、第1の帯電ローラ33に回収されたポジ極性トナー
をネガ極性にして感光ドラム1上に吐き出す工程につい
ても、導電性スポンジローラのみで構成するよりも効果
を高められる。即ち、第2の帯電ローラ33にも帯電促
進粒子を供給することで、トナーは、帯電促進粒子との
摩擦帯電、第1の帯電ローラ33との摩擦帯電、及び印
加バイアスの影響によって、ネガ極性に帯電され易くな
り、感光ドラム1上に吐き出され易くなる。
【0127】このようにして感光ドラム1上に吐き出さ
れたネガ極性のトナーは、第2の帯電ローラ34によっ
て回収されて、その後トナー捕集手段37によって捕集
され、最終的にSUSブレード38によって廃トナー容
器39内に収容される。
【0128】本実施例では、第1、第2の帯電ローラに
対する帯電促進粒子の供給量は、画像形成装置の出力枚
数100枚当たり0.05gの割合に設定した。
【0129】又、本実施例では、帯電促進粒子として、
比抵抗が106Ωcm、平均粒径が3μmの導電性酸化
亜鉛粒子を用いた。本発明はこれに限定されるものでは
なく、帯電促進粒子の材料としては、他の金属酸化物な
どの導電性無機粒子や、有機物との混合物などの各種粒
子が使用可能である。
【0130】ここで、帯電促進粒子を介した電荷の授受
を行うため、帯電促進粒子の抵抗は、比抵抗にて1012
Ωcm以下であることが好ましく、より好ましくは10
10Ωcm以下とされる。尚、抵抗測定は、錠剤法により
測定し、正規化して求めた。即ち、底面積2.26cm
2の円筒内に、約0.5gの粉体試料を入れ、上下電極
に15kgの加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加
して抵抗値を計測し、その後正規化して比抵抗を算出し
た。
【0131】又、帯電促進粒子の粒径は、帯電の均一性
を得るために50μm以下であることが望ましい。粒径
の下限値は、粒子が安定して得られるものとして、10
nmが限界である。本発明において、粒子が凝集体とし
て構成されている場合の粒径は、その凝集体としての平
均粒径として定義した。粒径の測定には、光学或は電子
顕微鏡による観察から、100個以上抽出し、水平方向
最大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%平
均粒径をもって決定した。
【0132】更に、本実施例で用いた導電性粒子は、特
に感光体の帯電に用いる場合に潜像露光時に妨げになら
ないよう、無色或は白色に近い粒子が適切である。又、
カラー画像形成を行う場合、導電性粒子が感光体上から
記録材P上に転写した場合を考えると、無色、或は白色
に近いものであることが望ましい。更に、画像露光時に
粒子による光散乱を防止するためにもその粒径は構成画
素サイズ以下であることが望ましい。
【0133】上記構成の本実施例の画像形成装置の帯電
同時クリーニング工程について、より具体的に説明す
る。
【0134】本実施例の画像形成装置は、実施例1及び
2と同様に、感光ドラム1をネガ帯電し、反転現像を行
う。図15に示すように、トナー像の転写終了後の感光
ドラム1の表面電位は+200〜−200V程度であ
り、画像形成のための感光ドラム1の所望の帯電電位は
−600Vである。
【0135】帯電同時クリーニング工程において、先
ず、第1の帯電ローラ33に対して−820V程度の電
圧を印加して、感光ドラム1の表面を−800Vまで帯
電する。これにより、図15に示すように、感光ドラム
1の表面の帯電電位と第1の帯電ローラ33への印加電
圧との関係によって、電界がポジトナーを第1の帯電ロ
ーラ33側に回収する方向に生じる。従って、ポジトナ
ーが充分に第1の帯電ローラ33によって回収でき、同
時に感光ドラム1の表面を帯電する。
【0136】続いて、図16に示すように、第2の帯電
ローラ34に対して−580V程度の電圧を印加して、
感光ドラム1の表面の帯電電位を−600Vに下げる
と、第2の帯電ローラ34への印加電圧と感光ドラム1
の表面の帯電電位との関係から、今度は、電界がネガト
ナーを第2の帯電ローラ34側へ回収する方向に生じ、
ネガトナーが充分に第2の帯電ローラ34によって回収
でき、同時に感光ドラム1の表面を所望の電位(−60
0V)に帯電することができる。
【0137】以上のようにして正負両極性のトナーを第
1、第2の帯電ローラ33、34によって回収し、且つ
均一に感光ドラム1の表面を帯電することができる。
【0138】又、このとき第1の帯電ローラ33によっ
て回収されたポジ極性に帯電したトナーは、帯電用粒子
との摩擦帯電によってネガ極性に帯電され、感光ドラム
1上に吐き出される。感光ドラム1上に吐き出されたネ
ガ極性のトナーは、前述のようにして、第2の帯電ロー
ラ34によって回収される。
【0139】このようにして第2の帯電ローラ34によ
って回収されたトナーは、トナー捕集手段37によって
捕集される。
【0140】本実施例によると、第2の帯電ローラ34
に接触配置されたトナー捕集手段37には、例えば0V
(アース)が接続されており、帯電時に回収されたネガ
トナーを捕集する。又、トナー捕集手段37にて捕集さ
れたトナーは、SUSブレード38によって剥ぎ取られ
て、廃トナー容器39内に収容される。
【0141】このとき、廃トナー容器39からの多少の
トナーのすり抜けが生じても、このトナーは、電界によ
りトナー捕集手段37方向に引きつけられ、第2の帯電
ローラ34のトナーによる汚染が蓄積することはない。
【0142】以上、本実施例にて明らかなように、本発
明によれば、第1、第2の帯電手段、特に、第2の帯電
手段として導電性スポンジローラ(帯電ローラ)34を
用いても、帯電促進粒子を同時に用いることによって、
好適に本発明を実施することができ、実施例1、2と同
様の効果を得ることができる。
【0143】尚、本実施例では、第1、第2の帯電ロー
ラ33、34の双方に帯電促進粒子を供給する構成とし
たが、本発明者の検討によると、第2の帯電手段として
は、感光ドラム1の均一な帯電が行えるものが必要とな
るため帯電促進粒子を供給することが好ましいが、第1
の帯電手段としては、必ずしも均一な帯電でなくても良
いため、第1の帯電ローラ33に帯電促進粒子を供給し
なかったり、導電性ファーブラシローラであったり、或
はローラ形状ではなく固定系のものであってもかまわな
い。
【0144】様々な構成で検討したところ、第1の帯電
手段に求められる機能は、第2の帯電手段への印加バイ
アスよりも所望の帯電極性について(本実施例では負極
性)高く感光ドラム1の表面を帯電する点であり、この
点が実現できれば、本発明の効果は充分に得られる。
【0145】実施例4 以下の実施例では、本発明を、現像同時クリーニングを
行う画像形成装置に適用する場合について説明する。
【0146】前述したように、単一の接触帯電手段を用
いる画像形成装置において現像同時クリーニングを行お
うとすると、転写時の剥離放電などで極性が反転した転
写残りトナーは接触帯電手段で回収でき、その下を帯電
することができるが、極性の反転していない転写残りト
ナーは回収できず、その下を帯電できないために「ポジ
ゴースト」が発生するという問題があった。
【0147】そこで、上記実施例1〜3にて説明した本
発明を現像同時クリーニングを行う画像形成装置に適用
する。即ち、上記実施例1〜3においては、最終的に第
2の帯電手段にて回収された転写残りトナーは、トナー
捕集手段37によって捕集され、更にSUSブレード3
8によって廃トナー容器39に収容する構成とした。こ
の時、トナー捕集手段37は0V(アース)に接続され
るため、廃トナー容器39からネガトナーがすり抜ける
ことがなく、更に、感光ドラム1の表面の帯電電位が第
2の帯電手段への印加電圧よりも、所望の帯電極性につ
いて(実施例1〜3では負極性)高くなるように構成さ
れているため、ネガトナーは第2の帯電手段から感光ド
ラム1へ吐き出されなかった。
【0148】これに対して本実施例では、総じて言え
ば、正負両極性の転写残りトナーを第1、第2の帯電手
段によって一旦感光ドラム1上から回収してその下を充
分帯電し、その後、第2の帯電手段からトナーを感光ド
ラム1上に再び吐き出させて、現像装置4で回収する構
成とする。以下、詳細に説明する。
【0149】尚、本実施例の画像形成装置は、実施例1
〜3の画像形成装置と基本的には同様であり、現像同時
クリーニングを行うことのみがことが異なる。従って、
必要のない限り重複する説明は省略する。
【0150】図4は本発明に係る画像形成装置の第4の
実施例の概略構成を示す。図4に示すように、本実施例
の画像形成装置は、複数の接触帯電手段として、第1の
帯電手段、及び第1の帯電手段から感光ドラム1の回転
方向下流側に位置する第2の帯電手段を有しており、こ
の第1、第2の帯電手段はともに、帯電用磁性粒子を用
いる磁気ブラシ帯電器31、32とされる。本実施例に
おいて、複数の接触帯電手段のうち、第2の帯電手段で
ある第2の磁気ブラシ帯電器32が感光ドラム1に対す
る最終の接触帯電手段である。
【0151】図11は、本実施例における第1、第2の
磁気ブラシ帯電器31、32の近傍の概略構成を示す。
本実施例にて用いられる第1、第2の磁気ブラシ帯電器
31、32は、実施例1にて用いられるものと同様とさ
れ、感光ドラム1との回転速度関係、近接状態も同様と
される。又、本実施例の帯電用磁性粒子も実施例1と同
様とされる。
【0152】本実施例によれば、第1、第2の磁気ブラ
シ帯電器31、32に対して、実施例1にて用いたトナ
ー捕集手段36、37、SUSブレード38、及び廃ト
ナー容器39は設けない。
【0153】像担持体としての感光ドラム1も実施例1
と同様とされ、注入帯電によってネガ帯電し、反転現像
するものとされる。
【0154】次に、本実施例にて用いられる現像装置4
について説明する。本実施例にて用いられる現像装置4
は、現像剤として現像用磁性キャリアとトナーを含む2
成分現像剤を用いるものであり、図14に概略構成を示
す実施例1の現像装置4と概略同様とされる。
【0155】上述のように、本実施例の画像形成装置
は、現像装置4が転写残りトナーの回収も行い、即ち、
現像同時クリーニングを行う。現像スリーブ11には電
源(図示せず)から直流電圧及び交流電圧が印加され、
本実施例では、実施例1と同様に、直流電圧として−4
50V、交流電圧としてVpp=1500V、Vf=3
000Hzを印加した。そして、本実施例では、実施例
1にて説明したカブリ取り電位差(Vback)によって、
現像時に非画像領域にトナーが付着するのを防止すると
ともに、転写後の感光ドラム1上に付着する転写残りト
ナーの回収も行う。
【0156】本実施例にて用いられる現像用磁性キャリ
ア及びトナーは、実施例1にて用いたものと同様とさ
れ、混合比も同様とした。
【0157】又、帯電用磁性粒子とトナー粒子の摩擦帯
電特性も実施例1と同様であり、実施例1にて説明した
測定方法にて、トナー粒子が約−5.0×10-3c/k
gの摩擦帯電量となる。
【0158】次に、本実施例における第1、第2の磁気
ブラシ帯電器31、32の動作の詳細について説明す
る。
【0159】前述したように、従来、単一の接触帯電手
段によって感光ドラム1の表面を帯電させる画像形成装
置において現像同時クリーニングを行う場合、接触帯電
手段に印加されるバイアスよりも感光ドラム1の表面の
帯電電位が所望の帯電極性について低くなるため、転写
時に極性が反転しなかったトナーを剥ぎ取ることができ
ず、その下を帯電することができないことによってポジ
ゴーストが発生する。
【0160】これに対して、本実施例では、図11に示
すように複数の接触帯電手段として第1、第2の磁気ブ
ラシ帯電器31、32を有しており、第2の磁気ブラシ
帯電器32が帯電する前の感光ドラム1の表面電位を、
少なくとも画像形成時において、第2の帯電手段32に
印加する電圧よりも所望の帯電極性について、即ち、本
実施例では負極性について高くすることによって、正負
両極性の転写残りトナーを第1、第2の磁気ブラシ帯電
器31、32によって回収し、転写残りトナーの下を帯
電することが可能であるため、ポジゴーストを防止する
ことができる。
【0161】図15、16、を参照してより具体的に説
明する。図15は、第1の磁気ブラシ帯電器31への印
加電圧と感光ドラム1の表面の帯電電位との関係を示
し、図16は、第2の磁気ブラシ帯電器32への印加電
圧と感光ドラム1の表面の帯電電位との関係を示す。
【0162】本実施例の画像形成装置は、感光ドラム1
をネガ帯電し、反転現像を行う。図15に示すように、
トナー像の転写終了後の感光ドラム1の表面電位は+2
00〜−200V程度であり、画像形成のための感光ド
ラム1の所望の帯電電位は−600Vである。
【0163】先ず、第1の磁気ブラシ帯電器31に対し
て−820V程度の電圧を印加して、感光ドラム1の表
面を−800Vまで帯電する。これにより、図15に示
すように、感光ドラム1の表面の帯電電位と第1の磁気
ブラシ帯電器31への印加電圧との関係によって、電界
がポジトナーを第1の磁気ブラシ帯電器31側に回収す
る方向に生じる。従って、ポジトナーが充分に第1の磁
気ブラシ帯電器31によって回収でき、ポジトナーの下
も帯電することができる。しかし、このときネガトナー
の下は充分に帯電することができない。
【0164】続いて、図16に示すように、第2の磁気
ブラシ帯電器32に対して−580V程度の電圧を印加
して、感光ドラム1の表面の帯電電位を−600Vに下
げると、第2の磁気ブラシ帯電器32への印加電圧と感
光ドラム1の表面の帯電電位との関係から、今度は、電
界がネガトナーを第2の磁気ブラシ帯電器32側へ回収
する方向に生じ、ネガトナーが充分に第2の磁気ブラシ
帯電器32によって回収でき、ネガトナーの下も帯電す
ることができる。
【0165】このようにして正負両極性のトナーを第
1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32によって回収
し、同時に感光ドラム1の表面を所望の電位(−600
V)に帯電することができる。
【0166】ここで、本実施例では、上述のように、ト
ナーをネガに帯電させる摩擦帯電特性を有する帯電用磁
性粒子を用いる。従って、第1の磁気ブラシ帯電器31
のように、印加される電圧と比較して帯電後の感光ドラ
ム1の表面電位が所望の帯電極性について(本実施例で
は負極性)同等か低い場合、第1の磁気ブラシ帯電器3
1にて回収されたポジ極性の転写残りトナーが帯電用磁
性粒子との摩擦帯電によってネガ極性になると、このト
ナーは感光ドラム1上に吐き出される。
【0167】しかし、逆に、第2の磁気ブラシ帯電器3
2のように、印加される電圧と比較して帯電後の感光ド
ラム1の表面電位が所望の極性(本実施例では負極性)
について高い場合、第2の磁気ブラシ帯電器32によっ
て回収されたネガ極性のトナーは該帯電器中に蓄積す
る。
【0168】そこで本実施例では、非画像形成時の一定
時間として、画像形成装置の立ち上げ時、及び出力と出
力との間(所謂、紙間)の一定時間、第1の磁気ブラシ
帯電器31への印加電圧を0Vとして、第2の磁気ブラ
シ帯電器32が帯電する前の感光ドラム1の表面の帯電
電位を、第2の磁気ブラシ帯電器32に印加する電圧よ
りも所望の帯電極性(本実施例では負極性)について低
くし、第2の磁気ブラシ帯電器32中のネガトナーの吐
き出しを行う。
【0169】こうすることによって、第2の磁気ブラシ
帯電器32にトナーが蓄積するのを防止することが可能
であり、現像装置4によって転写残りトナーを回収し、
再び現像に供することができる。
【0170】尚、本実施例では、非画像形成時の一定時
間に第1の磁気ブラシ帯電器31に印加する電圧を0V
としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第
2の磁気ブラシ帯電器32からトナーを吐き出すため
に、第2の磁気ブラシ帯電器32が帯電する前に、感光
ドラム1の表面電位が、第2の磁気ブラシ帯電器32に
印加する電圧よりも低い帯電電位になる条件を作ればよ
い。
【0171】以上、本発明によれば、感光ドラム1の表
面を帯電させる際に、正負両極性の転写残りトナーを剥
ぎ取り、転写残りトナーの下を均一に帯電させることが
でき、且つ、転写残りトナーを第1、第2の帯電手段に
は蓄積させず、現像装置4によって転写残りトナーを回
収することができる。
【0172】尚、上記実施例1〜3と同様に、上記本実
施例では、第1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32に
印加するバイアスを直流電圧のみとしたが、転写残りト
ナーの回収性、感光ドラム1の帯電均一性をより高める
ためには、直流電圧に交番電圧を重畳することも効果が
ある。具体的には、周波数200〜8000Hz程度、
振幅200〜1500V程度の交番電圧を重畳すること
によってこの効果が得られる。
【0173】又、本実施例では、第1、第2の磁気ブラ
シ帯電器31、32は、マグネットローラ31a、32
aが固定され、非磁性スリーブ31b、32bが回転す
る構成としたが、本発明はこの構成に限定するものでは
なく、例えば、マグネットローラ31a、32aが回転
する構成とすることもでき、更にマグネットローラ31
a、32aのみにて構成し、このマグネットローラ31
a、32a自体が回転する構成とすることも、ローラ表
面を導電性処理をすることによって実現可能である。
【0174】更に、本実施例では、第1、第2の帯電手
段として、共に磁気ブラシ帯電方式の、第1、第2の磁
気ブラシ帯電器31、32を使用したが、本発明者の検
討によると、第2の帯電手段としては、感光ドラム1の
均一な帯電が行えるものが必要であるが、第1の帯電手
段としては、必ずしも均一な帯電でなくても良いため、
導電性ファーブラシローラや、スポンジローラ、或はロ
ーラ形状ではなく固定系のものであってもかまわない。
【0175】様々な構成で検討したところ、第1の帯電
手段に求められる機能は、第2の帯電手段への印加バイ
アスよりも所望の帯電極性について(本実施例では負極
性)高く感光ドラム1の表面を帯電する点であり、この
点が実現できれば、本発明の効果は充分に得られる。
【0176】実施例5 図5は、本発明に係る画像形成装置の第5の実施例の概
略構成を示す。本実施例の画像形成装置は、実施例4の
画像形成装置と基本的には同様とされ、現像同時クリー
ニングを行う画像形成装置に本発明を適用した実施例で
あり、帯電手段のみが異なる。
【0177】実施例1において、第1及び第2の帯電手
段は、第1、第2の磁気ブラシ帯電器31、32とされ
た。本実施例では図12に示すように、第1、第2の帯
電手段として導電性スポンジローラ(第1、第2の帯電
ローラ)33、34を用いる。
【0178】第1、第2の帯電ローラ33、34として
は、実施例3にて用いたものと同様のものを用いた。
又、本実施例においても、第1、第2の帯電ローラ3
3、34に対して帯電促進粒子を供給する、実施例3と
同様の帯電促進粒子供給手段35を設けた。尚、帯電促
進粒子、及びその供給方法も実施例3と同様である。
【0179】第1、第2の帯電ローラ33、34に対し
て帯電促進粒子供給手段35から帯電促進粒子を供給す
ることによって、特に、第2の帯電ローラ34の抵抗が
上昇するの防止し、トナー粒子による汚染の影響を緩和
することが可能であり、磁気ブラシ帯電器並の均一帯電
が実現できる。又、第1の帯電ローラ34に回収された
ポジ極性のトナーをネガ極性にして感光ドラム1上に吐
き出す工程についても、導電性スポンジローラのみでは
充分な効果が得られ難いが、帯電促進粒子を供給するこ
とによって、トナーは、帯電促進粒子及び導電性スポン
ジローラとの摩擦帯電、及び印加バイアスの影響によっ
てネガ極性に帯電され易くなり、感光ドラム1上に吐き
出されるようになった。このようにして感光ドラム1上
に吐き出されたトナーは、最終的に現像装置4によって
現像同時回収され再利用される。
【0180】上記構成の本実施例の第1、第2の帯電ロ
ーラ33、34の動作について具体的に説明する。
【0181】本実施例の画像形成装置は、感光ドラム1
をネガ帯電し、反転現像を行う。図15に示すように、
トナー像の転写終了後の感光ドラム1の表面電位は+2
00〜−200V程度であり、画像形成のための感光ド
ラム1の所望の帯電電位は−600Vである。
【0182】先ず、第1の帯電ローラ33に対して−8
20V程度の電圧を印加して、感光ドラム1の表面を−
800Vまで帯電する。これにより、図15に示すよう
に、感光ドラム1の表面の帯電電位と第1の帯電ローラ
33への印加電圧との関係によって、電界がポジトナー
を第1の帯電ローラ33側に回収する方向に生じる。従
って、ポジトナーが充分に第1の帯電ローラ33によっ
て回収でき、ポジトナーの下も帯電することができる。
しかし、このときネガトナーの下は充分に帯電すること
ができない。
【0183】続いて、図16に示すように、第2の帯電
ローラ34に対して−580V程度の電圧を印加して、
感光ドラム1の表面の帯電電位を−600Vに下げる
と、第2の帯電ローラ34への印加電圧と感光ドラム1
の表面の帯電電位との関係から、今度は、電界がネガト
ナーを第2の帯電ローラ側へ回収する方向に生じ、ネガ
トナーが充分に第2の帯電ローラ34によって回収で
き、ネガトナーの下も帯電することができる。
【0184】このようにして正負両極性のトナーを第
1、第2の帯電ローラ33、34によって回収し、同時
に感光ドラム1の表面を所望の電位(−600V)に帯
電することができる。
【0185】第1、第2の帯電ローラ33、34によっ
て回収された転写残りトナーは、そのまま蓄積するとト
ナー抵抗によって該帯電器33、34自体の抵抗上昇が
生じ、帯電性が悪化する。又、現像装置4によるトナー
の回収も行われない。
【0186】ここで、第1の帯電ローラ33のように、
印加される電圧と比較して帯電後の感光ドラム1の表面
電位が所望の帯電極性について(本実施例では負極性)
同等か低い場合、第1の帯電ローラ33にて回収された
ポジ極性の転写残りトナーが帯電促進粒子や第1の帯電
ローラ33との摩擦帯電によってネガ極性になると、こ
のトナーは感光ドラム1上に吐き出される。
【0187】しかし、逆に、第2の帯電ローラ34のよ
うに、印加される電圧と比較して帯電後の感光ドラム1
の表面電位が所望の極性(本実施例では負極性)につい
て高い場合、第2の帯電ローラ34によって回収された
ネガ極性のトナーは該帯電器中に蓄積する。
【0188】そこで本実施例では、非画像形成時の一定
時間として、画像形成装置の立ち上げ時、及び出力と出
力との間(所謂、紙間)の一定時間、第1の帯電ローラ
33への印加電圧を0Vとして、第2の帯電ローラ34
が帯電する前の感光ドラム1の表面の帯電電位を、第2
の帯電ローラ34に印加する電圧よりも所望の帯電極性
(本実施例では負極性)について低くし、第2の帯電ロ
ーラ34中のネガトナーの吐き出しを行う。
【0189】こうすることによって、第2の帯電ローラ
34にトナーが蓄積するのを防止することが可能であ
り、現像装置4によって転写残りトナーを回収し、再び
現像に供することができる。
【0190】尚、本実施例では、非画像形成時の一定時
間に第1の帯電ローラ33に印加する電圧を0Vとした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、第2の帯
電ローラ34からトナーを吐き出すために、第2の帯電
ローラ34が帯電する前の感光ドラム1の表面電位が、
第2の帯電ローラ34に印加する電圧よりも低い帯電電
位になる条件を作ればよい。
【0191】以上、本実施例にて明らかなように、本発
明によれば、第1、第2の帯電手段、特に、第2の帯電
手段として導電性スポンジローラ(帯電ローラ)34を
用いても、帯電促進粒子を同時に用いることによって、
好適に本発明を実施することができ、実施例4と同様の
効果を得ることができる。
【0192】尚、本実施例では、第1、第2の帯電ロー
ラ33、34の双方に帯電促進粒子を供給する構成とし
たが、本発明者の検討によると、第2の帯電手段として
は、感光ドラム1の均一な帯電が行えるものが必要とな
るため帯電促進粒子を供給することが好ましいが、第1
の帯電手段としては、必ずしも均一な帯電でなくても良
いため、第1の帯電ローラ33に帯電促進粒子を供給し
なかったり、導電性ファーブラシローラであったり、或
はローラ形状ではなく固定系のものであってもかまわな
い。
【0193】様々な構成で検討したところ、実施例1と
同様に、第1の帯電手段に求められる機能は、第2の帯
電手段への印加バイアスよりも所望の帯電極性について
(本実施例では負極性)高く感光ドラム1の表面を帯電
する点であり、この点が実現できれば、本発明の効果は
充分に得られる。
【0194】実施例6 図6は、本発明に係る画像形成装置の第6の実施例の概
略構成を示す。本実施例の画像形成装置は、実施例4、
5の画像形成装置と基本的には同様の構成とされ、現像
同時クリーニングを行う画像形成装置に本発明を適用し
た実施例であり、帯電手段のみが異なる。
【0195】実施例4、5においては、第2の帯電手段
に回収された転写残りトナー粒子は、画像形成時には該
帯電手段内に回収し、非画像形成時の一定時間として例
えば紙間や画像形成装置の立ち上げ時に感光ドラム1上
に吐き出す構成とした。
【0196】本実施例では、第2の帯電手段のより均一
な帯電性を実現するために、画像形成時に第2の帯電手
段から一次的にトナーを捕集するトナー捕集手段37を
設ける。
【0197】第2の帯電手段にトナー捕集手段に対して
トナー捕集手段37を設けることによって、画像比率が
高い画像を連続して多数枚出力した場合にも、第2の帯
電手段内のトナー量が低減され、画像不良などを引き起
こすことがない。
【0198】本実施例では、実施例4で用いた磁気ブラ
シ帯電器よりもトナー汚染の影響が大きい、実施例5に
て用いた導電性スポンジローラ(帯電ローラ)に帯電促
進粒子を供給する構成で評価を行った。
【0199】図13は、本実施例の画像形成装置の第
1、第2帯電手段の近傍の概略構成を示す。本実施例の
画像形成装置は、第2の帯電手段としての第2の帯電ロ
ーラ34に対してトナー捕集手段37を設けた以外、実
施例5と同様の構成とされる。又、本実施例にて用いら
れる帯電促進粒子も実施例5と同様とされる。
【0200】本実施例によると、トナー捕集手段37
は、外径が8mmのアルミニウム製の円柱とされ、第2
の帯電ローラ34に接触させ、又第2の帯電ローラ34
の回転に従動して回転可能であるよう構成した。更に、
トナー捕集手段37には直流バイアス電源(図示せず)
が直結される。
【0201】次に、本実施例の第1、第2の帯電ローラ
33、34の動作について具体的に説明する。
【0202】本実施例の画像形成装置は、感光ドラム1
をネガ帯電し、反転現像を行う。図15に示すように、
トナー像の転写終了後の感光ドラム1の表面電位は+2
00〜−200V程度であり、画像形成のための感光ド
ラム1の所望の帯電電位は−600Vである。
【0203】先ず、第1の帯電ローラ33に対して−8
20V程度の電圧を印加して、感光ドラム1の表面を−
800Vまで帯電する。これにより、図15に示すよう
に、感光ドラム1の表面の帯電電位と第1の帯電ローラ
33への印加電圧との関係によって、電界がポジトナー
を第1の帯電ローラ33側に回収する方向に生じる。従
って、ポジトナーが充分に第1の帯電ローラ33によっ
て回収でき、ポジトナーの下も帯電することができる。
しかし、このときネガトナーの下は充分に帯電すること
ができない。
【0204】続いて、図16に示すように、第2の帯電
ローラ34に対して−580V程度の電圧を印加して、
感光ドラム1の表面の帯電電位を−600Vに下げる
と、第2の帯電ローラ34への印加電圧と感光ドラム1
の表面の帯電電位との関係から、今度は、電界がネガト
ナーを第2の帯電ローラ側へ回収する方向に生じ、ネガ
トナーが充分に第2の帯電ローラ34によって回収で
き、ネガトナーの下も帯電することができる。
【0205】このようにして正負両極性のトナーを第
1、第2の帯電ローラ33、34によって回収し、同時
に感光ドラム1の表面を所望の電位(−600V)に帯
電することができる。
【0206】ここで、第1の帯電ローラ33のように、
印加される電圧と比較して帯電後の感光ドラム1の表面
電位が所望の帯電極性について(本実施例では負極性)
同等か低い場合、第1の帯電ローラ33にて回収された
ポジ極性の転写残りトナーが帯電促進粒子や第1の帯電
ローラ33との摩擦帯電によってネガ極性になると、こ
のトナーは感光ドラム1上に吐き出される。
【0207】しかし、逆に、第2の帯電ローラ34のよ
うに、印加される電圧と比較して帯電後の感光ドラム1
の表面電位が所望の極性(本実施例では負極性)につい
て高い場合、第2の帯電ローラ34によって回収された
ネガ極性のトナーは該帯電器中に蓄積する。
【0208】本実施例では、第2の帯電ローラ34に対
してトナー捕集手段37が設けられており、画像形成時
には、これに0V(アース)を接続する。こうすること
によって、ネガトナーを第2の帯電ローラ34からトナ
ー捕集手段37へ転移する方向に電界が働き、第2の帯
電ローラ34の表面のトナーは、トナー捕集手段37上
に転移し捕集される。
【0209】画像形成時には上記のようにしてトナー捕
集手段37上にトナーを捕集し、次に、非画像形成時の
一定時間として、実施例4、5と同様に、画像形成装置
の立ち上げ時、及び出力と出力の間(所謂、紙間)の一
定時間、第2の帯電ローラ34の印加バイアスは−58
0Vのままとし、第1の帯電ローラ33の印加バイアス
を0Vとし、且つトナー捕集手段37への印加電圧を例
えば−1000Vに設定する。
【0210】図17は、非画像形成時の一定時間におけ
る、第2の帯電ローラ34及びトナー捕集手段37への
印加電圧と、感光ドラム1の表面の帯電電位との関係を
示す。図17に示すように、非画像形成時の一定時間
に、上記のようにトナー捕集手段37に−1000Vの
電圧を印加することによって、トナー捕集手段37上の
ネガトナーは、第2の帯電ローラ34の表面を介して感
光ドラム1上に吐き出され、その後現像装置4によって
回収される。
【0211】尚、本実施例では、トナー捕集手段に印加
する電圧は、画像形成時に0V、又非画像形成時の一定
時間に−1000Vとしたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、画像形成時にトナー捕集手段にネガト
ナー(極性の反転していないトナー)を捕集し、非画像
形成時の一定時間に第2の帯電手段(本実施例では第2
の帯電ローラ)上に吐き出せる条件を作ればよい。
【0212】以上、本実施例にて明らかなように、本発
明によれば、実施例4、5と同様に、感光ドラム1の表
面を帯電させる際に、正負両極性の転写残りトナーを剥
ぎ取り、転写残りトナーの下を均一に帯電させることが
でき、且つ、転写残りトナーを第1、第2の帯電手段に
は蓄積させずに、現像装置4によって転写残りトナーを
回収することがでる。特に、本実施例の構成とすること
によって、第2の帯電ローラ34に対してトナー捕集手
段37を設けることによって、画像比率が高い画像を連
続して多数枚出力する場合にも、第2の帯電ローラ34
内のトナー量が低減され、画像不良を引き起こすことが
なく、良好な画質を維持することができる。
【0213】尚、以上実施例1〜6に具体的に実施例を
示し本発明を説明したが、本発明の構成は、上記実施例
1〜6の構成に限られるものではなく、クリーニング手
段を帯電手段が兼ねる画像形成装置、及びクリーニング
手段を現像装置が兼ねる画像形成装置において、複数の
接触帯電手段を有し、被帯電体である像担持体の表面に
対する最終の帯電手段が帯電する前の像担持体の表面電
位を、少なくとも画像形成時において、最終帯電手段に
印加される電圧よりも所望の帯電極性について高くす
る、という条件が満たされる全ての構成を含む。
【0214】例えば、像担持体としての電子写真感光体
は、上述したように、表面抵抗が109〜1014Ωcm
の低抵抗層を持つことが、電荷注入(注入帯電)を実現
でき、オゾンの発生防止などの面から好ましいが、これ
以外の有機感光体などでも、、光電委に帯電可能であれ
ば本発明を実現可能であり、転写残りトナーの回収につ
いては充分な効果が得られる。
【0215】又、上記実施例1〜6の画像形成装置にお
いては、現像方法は、2成分現像法であるとして説明し
たが、他の現像方法でも本発明は好適に作用し、上記と
同様の効果が得られる。現像同時クリーニング効果をよ
り高めるためには、現像剤が像担持体としての感光体に
接触した状態で現像する1成分接触現像、或は2成分接
触現像が好ましい。
【0216】又、現像剤中のトナー粒子としては、粉砕
トナーを用いることも可能であり、より好ましくは、重
合トナーを用いると、上記の1成分接触現像や2成分接
触現像はもちろん、1成分非接触現像や2成分非接触現
像など他の現像方法においても転写残りトナーの充分な
回収効果が得られる。
【0217】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、像担持体を帯電手段を用いて帯電した後露光し
て、像担持体上に潜像を形成し、像担持体上の潜像を現
像装置が現像剤によって可視化してトナー像とし、像担
持体上のトナー像を記録材上に転写する画像形成装置に
おいて、帯電手段として複数の接触帯電手段を有し、像
担持体に対する最終の接触帯電手段が帯電する前の像担
持体の表面電位が、少なくとも画像形成時には、最終の
接触帯電手段に印加される電圧よりも、像担持体の所望
の帯電極性について高くされる構成を有するので、像担
持体表面を帯電させる際に、像担持体上に付着した正負
両極性の転写残りトナーを剥ぎ取ることができ、且つ像
担持体表面を均一に帯電させることが可能である。
【0218】従って、接触帯電手段が像担持体の転写残
りトナーの回収を兼ね、電界によって正負両極性の転写
残トナーを像担持体から回収することで、小径トナーや
球形トナーなどの機械的なクリーニングが困難なトナー
を充分に回収でき、且つ、構成を簡略化することができ
る。
【0219】又、接触帯電手段によって像担持体表面を
帯電させる際に、正負両極性の転写残りトナーを像担持
体上から剥ぎ取り、その下の像担持体表面を均一に帯電
することができ、同時に、転写残りトナーを接触帯電手
段に蓄積させずに現像装置が転写残りトナーの回収を兼
ねることで、廃トナーを出さず、且つ構成を簡略化する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施例を示
す概略構成図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の第2の実施例を示
す概略構成図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の第3の実施例を示
す概略構成図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の第4の実施例を示
す概略構成図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の第5の実施例を示
す概略構成図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の第6の実施例を示
す概略構成図である。
【図7】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【図8】第1の実施例における第1、第2の帯電手段近
傍を示す概略構成図である。
【図9】第2の実施例における第1、第2の帯電手段近
傍を示す概略構成図である。
【図10】第3の実施例における第1、第2の帯電手段
近傍を示す概略構成図である。
【図11】第4の実施例における第1、第2の帯電手段
近傍を示す概略構成図である。
【図12】第5の実施例における第1、第2の帯電手段
近傍を示す概略構成図である。
【図13】第6の実施例における第1、第2の帯電手段
近傍を示す概略構成図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置が使用し得る現像
装置の一例を示す概略構成図である。
【図15】本発明に従った、第1の帯電手段によるトナ
ーの回収過程を示すモデル図である。
【図16】本発明に従った、第2の帯電手段によるトナ
ーの回収過程を示すモデル図である。
【図17】本発明に従った、トナー捕集手段からトナー
の吐き出し過程を示すモデル図である。
【図18】単一の接触帯電手段による従来のトナー回収
過程を示すもでる図である。
【図19】トナーの帯電量測定用の測定器具を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 LED露光手段(露光手段) 4 現像装置 6 定着器 7 転写装置 31 第1の磁気ブラシ帯電器(第1の帯電手段) 32 第2の磁気ブラシ帯電器(第2の帯電手段) 33 第1の帯電ローラ(第1の導電性スポンジロー
ラ、第1の帯電手段) 34 第2の帯電ローラ(第2の導電性スポンジロー
ラ、第2の帯電手段) 35 帯電促進粒子供給手段 36 トナー捕集手段 37 トナー捕集手段 38 SUSブレード(トナー剥ぎ取り手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/10 G03G 15/08 507B 21/00 370 21/00 312

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を帯電手段を用いて帯電した後
    露光して、前記像担持体上に潜像を形成し、前記像担持
    体上の潜像を現像装置が現像剤によって可視化してトナ
    ー像とし、前記像担持体上のトナー像を記録材上に転写
    する画像形成装置において、 前記帯電手段として複数の接触帯電手段を有し、前記像
    担持体に対する最終の接触帯電手段が帯電する前の前記
    像担持体の表面電位が、少なくとも画像形成時には、前
    記最終の接触帯電手段に印加される電圧よりも前記像担
    持体の所望の帯電極性について高くされることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記最終の接触帯電手段に対
    するトナー捕集手段を更に有し、前記最終の接触帯電手
    段上のトナーを捕集する電界が前記最終の接触帯電手段
    と前記トナー捕集手段との間に形成されることを特徴と
    する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー捕集手段からトナーを剥ぎ取
    る手段を更に有すること特徴とする請求項2の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 記録材上にトナー像を転写した後の前記
    像担持体上に残留するトナーの回収を、前記接触帯電部
    材が兼ねることを特徴とする請求項1、2又は3の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記最終の接触帯電手段が帯電する前の
    前記像担持体の表面電位が、 画像形成時には、前記最終の接触帯電手段に印加される
    電圧よりも前記像担持体の所望の帯電極性について高く
    され、 非画像形成時の一定時間には、前記最終帯電手段に印加
    される電圧よりも前記像担持体の所望の帯電極性につい
    て低くされることを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記最終の接触帯電手段に対するトナー
    捕集手段を更に有し、 画像形成時には、前記最終の接触帯電手段上のトナーを
    捕集する電界が前記最終の接触帯電手段と前記トナー捕
    集手段との間に形成され、 前記非画像形成時の一定時間には、前記最終の接触帯電
    手段が帯電する前の前記像担持体の表面電位が前記最終
    帯電手段に印加される電圧よりも前記像担持体の所望の
    帯電極性について低くなるのと同時に、前記トナー捕集
    手段上のトナーを前記最終の接触帯電手段に転移させる
    電界が形成されることを特徴とする請求項5の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 記録材上にトナー像を転写した後の前記
    像担持体上に残留するトナーの回収を、前記現像装置が
    兼ねることを特徴とする請求項5又は6の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体は、抵抗率が109〜10
    14Ωcmの材料から成る層を表面に有することを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記像担持体は、感光層、及び表面層を
    有し、前記表面層は樹脂及び導電性微粒子を有すること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記導電性微粒子はSnO2であるこ
    とを特徴とする請求項9の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記像担持体は、非晶質のシリコンを
    有する表面層を含んで成ることを特徴とする請求項1〜
    7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記最終の接触帯電手段は、磁性粒子
    を用いる磁気ブラシ帯電器であることを特徴とする請求
    項1〜11のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記最終の接触帯電手段は、スポンジ
    ローラを含んで成ることを特徴とする請求項1〜11の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記スポンジローラは、帯電促進粒子
    で被覆されることを特徴とする請求項13の画像形成装
    置。
  15. 【請求項15】 前記帯電促進粒子は、平均粒径が10
    nm以上、50μm以下であることを特徴とする請求項
    14の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記帯電促進粒子は、体積抵抗率が1
    12Ωcm以下であることを特徴とする請求項14又は
    15の画像形成装置。
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