JP2001065891A - 電気床暖房具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床暖房具を室内の全面に敷設した場合でも、
その制御器を壁際の側端部に邪魔にならない状態で上方
から接続部に対し引き抜き可能に配設し、しかも夏期等
の電気床暖房具の非使用時には、制御部等を引き抜き壁
面に壁掛け可能にし、かつ制御器の差し込み部のプラグ
受刃を保護可能とした電気床暖房具を提供する。 【解決手段】 接続部１を、敷設する部屋の壁面２際の
側端部に設け、制御器４を上記接続部１の上方から差し
込み可能に設け、制御器４の引き抜き時には接続部１の
上面には上面キャップ６を取付け可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、使用する部屋の床
全面に電気床暖房具を敷設する際に、その制御器及び操
作部を壁際に場所をとらずに薄型の縦形に配設し、夏期
など電気床暖房具の不使用時には上記制御器及び操作部
を邪魔にならないようにその接続部から上方に引き抜
き、壁掛け式等に収納する電気床暖房具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電気床暖房具はパネル式で、パネ
ル接合部の下部で配線接続し、パネルで床全面を覆い、
制御器は床面の内部や壁面の中へ埋め込み、操作部も壁
に埋めこむことが多かった。

【０００３】この場合、配線の引き回しや、接続部が表
面に出なくて外観上は大変好ましいが、接続部での断線
等の故障が生じた時や、制御器が故障した時には修理を
するために床面をはがしたり、壁面をはがしたりしなく
てはならず、電気知識を持っていない人では、その修理
やメインテナンスの施工ができないという問題があっ
た。

【０００４】また、床暖房具において、その制御器が床
暖房具本体の接続部に対し着脱式の場合、制御器の接続
部への差し込み方が悪い場合、使用中の人間の接触等に
よりその差し込み部が接続部から抜け落ち、差し込み部
のプラグ受刃の回りにひびが入ったり、また、床面にこ
ぼれた水に接触して故障を発生する恐れもある。

【０００５】さらに出来合いの電気床暖房具を敷設使用
する場合、図８に示すごとくその床暖房具の接続部５に
設けられた電源コード１２が室内の壁面２のコンセント
１３の位置と反対側に引き出されている場合も多く、こ
の場合、電源コード１２が接続部５の前面を通して引き
回されることになり、室内に出っ張ることになり、使用
上の邪魔になり、電源コード１２に足を引っかける等安
全性の上からも好ましくなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、床暖房具を
室内の全面に敷設した場合でも、その操作部及び制御器
を壁際の側端部に邪魔にならない状態で上方から接続部
に対し引き抜き可能に配設し、しかも夏期等の電気床暖
房具の不使用時には、制御器等を引き抜き、壁面に壁掛
け可能とし、かつ制御器の差し込み部のプラグ受刃を周
囲で保護し、水との接触による故障の発生を防止でき、
さらに電源コードをコンセントに取り付け時にコードが
室内で邪魔になることのない電気床暖房具の接続器を提
供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、電気床暖房具
の制御器との接続部を、敷設する部屋の壁面際の側端部
に設け、制御器を、上記接続部の上方より差し込みおよ
び引抜き可能に設け、制御器の接続部への差し込み部を
その外表面より内側にへこませた電気床暖房具からな
り、またその場合、接続部から制御器を引抜いたあと
で、接続部の上面に上面キャップを取付け可能とした
り、制御器に接続する電源コードを制御器の右側または
左側のどちら側にも引き出し可能なコード取出し口を設
けた電気床暖房具からなる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の電気
床暖房具の実施の形態につき説明するが、まず図１及び
図２はその一実施形態における電気床暖房具のそれぞれ
夏期等の不使用時及び冬期等の使用時の状態を示してお
り、この電気床暖房具の接続部１を、その敷設する部屋
の壁面２の壁際の側端部に設けており、また、操作部３
と制御器４とは連結しさえすればよいが、一例として両
者を一体に接続したところを図２に示す。制御器４は上
方から接続部１に差し込み可能としており、さらに図３
及び図４に示すように、この制御器４の下方に内設され
たプラグ受刃を囲ったプラグケースからなる差込み部７
を、制御器４の下部の外表面より内部にへこませて設け
ている。

【０００９】すなわち、上記制御器４を接続部１に上方
から差し込む際は、上記差し込み部７が、接続部１のプ
ラグカバー８の外周面をガイドとして差し込まれるの
で、斜めになることなく円滑に所定位置まで差し込むこ
とができる。

【００１０】また、制御器４を接続部１から引き抜いた
際に制御器４が他と衝突しても差し込み部７は内側にへ
こませてあるので外力が直接加わりにくく、さらに床面
が水等でぬれていても差し込み部７は水等と接触するこ
とがない。

【００１１】なお、図１の９で示すのは接続部１の端子
カバーケースであり、床板材１０に対しねじ１１で取り
付けられている。

【００１２】さらに、図１に示すごとく、上記操作部３
と制御部４とを縦型に一体に接続し、その制御器４を接
続部１から上方に引き抜いた時には、この制御器４の電
源コード１２を壁面２のコンセント１３から引き抜いた
状態で、壁面２の壁掛け金具１４等で壁掛け収納可能と
し、また、接続部１のプラグカバー８の上面には上面キ
ャップ６を嵌着させて、不使用時にプラグカバー８内に
ゴミ等が浸入するのを防止する。

【００１３】また、上記制御器４の左右の両側面には、
電源コード１２のコード取出口が設けてあり、制御器４
の右側または左側のどちら側にも電源コード１２を引き
出し可能にしており、図１及び図２において、電源コー
ド１２を引き出していないコード取出口にはめくら蓋１
５を取り付けてある。

【００１４】さらに、この実施形態の電気床暖房具にお
いては、その使用中に、接続部１と制御器４とが外れる
ことのないように、図５に示すごとくねじ１７を締め付
けるようにしている。

【００１５】即ち、冬期等の使用時は、図７に示すよう
に制御器４の両側面の２個所でねじ１７をプラグカバー
８側に設けた四角ナット１８にねじ込むことにより、接
続部１に制御器４をドライバーで締付けて固定するが、
夏期等の不使用時には、図６に示すごとく、ねじ１７を
ゆるめて、制御器４側を接続部１から引き上げた後、ゆ
るめたねじ１７の頭部側にストッパー１９を図７の矢印
位置に取り付けた状態で接続器５を壁面２の壁掛け金
具、または湿気の少ない場所に収納保管する。

【００１６】

【発明の効果】以上に説明した本発明の電気床暖房具の
制御器の接続部を、敷設する部屋の壁面際の側端部に設
けたので、その制御器に接続する接続部が邪魔になら
ず、しかも夏期等の床暖房具の不使用時には制御器等を
上方から引抜き、壁面に壁掛け収納可能であり邪魔にな
ることがない。

【００１７】また、制御器の差し込み部のプラグ受刃が
周囲より引っこんでいて周囲で保護されているので水と
接触したり、衝撃を受けても故障をしない。

【００１８】さらに、制御器に接続する電源コードは左
右のどちら側にも取り付け可能であるので、コードが室
内で邪魔になることを防止でき、外観のよい電気暖房具
の接続具を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態における電気床暖房具の制
御器を接続部から引き抜いた状態の要部斜視図である。

【図２】図１の制御器を接続部に差し込んだ状態の要部
斜視図である。

【図３】図１の制御器の差し込み部と、接続部のプラグ
カバーとの接続前の要部斜視図である。

【図４】図３をその裏面から見た要部斜視図である。

【図５】図１の制御器と接続部をねじで固定した状態の
要部斜視図である。

【図６】図５のねじをゆるめて制御器を接続部から引き
上げる状態の要部斜視図である。

【図７】図６のストッパー付のねじの要部拡大の斜視図
である。

【図８】従来の接続器の電源コードをコンセントに接続
する際の状態を説明する要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 接続部 ２ 壁面 ３ 操作部 ４ 制御器 ６ 上面キャップ ７ 差込み部 １２ 電源コード

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気床暖房具の制御器との接続部を、敷
   設する部屋の壁面際の側端部に設け、制御器を、上記接
   続部の上方より差し込みおよび引抜き可能に設け、制御
   器の接続部への差し込み部をその外表面より内側にへこ
   ませた電気床暖房具。
2. 【請求項２】 接続部から制御器を引抜いたあとで、接
   続部の上面に上面キャップを取付け可能とした請求項１
   記載の電気床暖房具。
3. 【請求項３】 制御器に接続する電源コードを制御器の
   右側または左側のどちら側にも引き出し可能なコード取
   出し口を設けた請求項１又は２記載の電気床暖房具。