JP2001065582A - 転がり軸受用密封装置 - Google Patents

転がり軸受用密封装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な成形機等を用いることなく、また、形
状・寸法等の制約を受けることなく、低コストで良好な
密封性および寸法安定性を兼ね備えた転がり軸受用密封
装置を提供する。 【解決手段】 密封装置6の全体を熱可塑性エラストマ
ーからなる一体形成体とし、その表面硬さをショア押込
硬度D20〜70の範囲とすることで、軸受(外輪2)
に対して柔軟に密着して良好な密封性を得ると同時に、
良好な寸法安定性を得る。もしくは、軸受に対して密着
する部分には熱可塑性エラストマーからなる密封部材
を、他の大部分をガラス繊維強化樹脂からなる基体部材
とし、これら両者を超音波溶着によって一体化すること
で、基体部材により寸法安定性を得て、密封部材により
良好な密封性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転がり軸受用の密封
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受用の密封装置は、一般に、軸
受端部に装着され、内外輪の間に形成される環状空間の
軸方向端部の開口部分を密封し、当該空間内に封入され
たグリースの漏れを防止すると同時に、当該空間内に外
部からのダストが侵入することを防止する役割を担う。
このようなことから、この種の密封装置においては、密
封性、すなわち封入グリースの漏れ防止性能と、寸法安
定性、つまり内輪もしくは外輪に対する初期隙間の維持
性能とが要求される。
【0003】従来のこの種の密封装置としては、寸法安
定性を得るための金属材料からなる芯金に、密封性を得
るためのゴム等の軟質弾性材料を一体化したものや、あ
るいはガラス繊維強化樹脂材料を一体成形することによ
って寸法安定性および密封性を得ようとするものが用い
られている。また、外輪および内輪に接触する部分を比
較的軟らかいエラストマーを主体とし、その中間部分に
比較的硬いプラスチックを配し、これらをインサート成
形により相互に一体化したもの(特許第2640320
号)や、芯部を主としてプラスチック材料とし、これを
エラストマー材料を主とする軟質材料で被覆し、これら
両材料を相溶化して硬さを連続的に変化させたもの(特
開平9−112563号)、更には外輪に接する可撓性
樹脂部と、それよもり剛性の高い硬質性樹脂部とを、熱
溶着によって接合したもの(特開平10−318268
号)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の従来
の転がり軸受用密封装置のうち、芯金とゴム等の軟質弾
性材料からなるものは、金属材料および軟質弾性材料の
成形とこれらを接合一体化するための工程が必要であ
り、製造コストが高くなるという欠点がある。また、全
体をガラス繊維強化樹脂材料により一体成形したもので
は、密封性を確保するためにベースレジンを熱可塑性エ
ラストマーとするとともに、寸法安定性を確保するため
にガラス繊維で強化する構成を有するものであり、この
ような相反する性能を満足させるために中間的な材料と
なって、封入されるグリースの量や粘度、あるいは軸受
回転条件によってはグリース漏れが生じるという問題が
ある。
【0005】更に、特許第2640320号に開示され
ている密封装置においては、内外周の軟らかい材料と中
心部の硬い材料とをインサート成形により相互に一体化
するために、両材料間の嵌合形状が制約される結果、密
封装置全体としての形状・寸法における設計の自由度が
低下するという問題がある。また、特開平9−1125
63号に開示されている密封装置では、硬質材料と軟質
材料とを相溶化する必要があり、これら両材料の組み合
わせに制約が生じ、異質な材料を組み合わせる場合には
相溶化剤が必要となるとともに、成形機および金型に特
殊なものを必要とする。特開平10−318268号に
開示されている密封装置においては、可撓性樹脂を金型
内に射出して成形し、遅延時間をもって同じ金型内に硬
質性樹脂を射出して両者を混濁させる必要があり、特殊
な成形機が必要となる。
【0006】本発明の目的は、特殊な成形機等を用いる
ことなく、また、形状・寸法等の制約を受けることな
く、低コストでしかも密封性と寸法安定性を兼ね備えた
転がり軸受用密封装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の転がり軸受用密封装置は、転
がり軸受の内外輪間に形成される環状空間の軸方向端部
に装着される密封装置であって、熱可塑性エラストマー
のみからなる一体成形体であり、かつ、その表面硬さ
が、ショア押込硬度D20〜70であることによって特
徴づけられる。
【0008】この請求項1に係る発明において、ショア
押込硬度D20〜70は、JISK6253(’98改
定版)の規定に準拠するデュロメータDスケールによる
値であり、より好ましくはD30〜60である。このよ
うな表面硬さ範囲のもとに熱可塑性エラストマーを一体
成形した密封装置は、良好な密封性を有して、つまり軌
道輪に対して柔軟に密着して、内外輪間に形成される環
状空間内に封入されたグリースの漏れを確実に防止する
と同時に、良好な寸法安定性を有したものとなる。ま
た、強化繊維を充填していないために、成形時における
寸法精度並びに真円度を比較的容易に高精度化すること
ができる。
【0009】表面硬さがショア押込硬度D20未満の場
合は、密封装置としての寸法安定性に欠け、変形により
軌道輪との間の隙間が減少してグリース漏れを生じる恐
れがあり、逆に表面硬さがショア押込硬度D70を越え
る場合には、軌道輪に対する密着が不十分となって、良
好な密封性を得ることができない。
【0010】また、この請求項1に係る発明の密封装置
は熱可塑性エラストマーのみからなる一体成形体である
が故に、単純な射出成形によって安価に製造することが
できる。
【0011】ここで、請求項1に係る発明において好適
に用いることのできる熱可塑性エラストマーとしては、
エーテルエステル系、エステル系、あるいはポリアミド
系などの熱可塑性エラストマーを挙げることができ、よ
り具体的には、東レ・デュポン製のハイトレル(商品
名)や、東洋紡製のペルプレン(商品名)等を挙げるこ
とができる。
【0012】一方、同じ目的を達成するため、請求項2
に係る発明の転がり軸受用密封装置は、同じく転がり軸
受の内外輪間に形成される環状空間の軸方向端部に装着
される密封装置であって、ガラス繊維強化樹脂からなる
基体部材に、上記内外輪のうちのいずれかに接触して当
該接触部位を密封する密封部材とからなり、この密封部
材は熱可塑性エラストマーによって形成され、上記基体
部材に対して超音波溶着により一体化されていることに
よって特徴づけられる。
【0013】この請求項2に係る発明においては、密封
性を必要とする部分のみを熱可塑性エラストマーとし、
その好ましい表面硬さをショア押込硬度Dスケール60
程度以下とすることで、外輪ないしは内輪に柔軟に密着
させて封入グリースの漏れを防止するとともに、他の大
部分を構成する基体部材はガラス繊維強化樹脂とするこ
とによって、全体としての寸法安定性を確保することが
できる。そして、これら両材料を超音波溶着により一体
化する構造の採用により、特殊な成形機や金型を必要と
せず、また、両者をインサート成形により一体化する場
合に比して、各部材の形状・寸法等に制約がなく、ひい
ては密封装置全体としての設計の自由度が向上する。
【0014】ここで、請求項2に係る発明における密封
部材の材質としては、例えばエステル系、アミド系、あ
るいはウレタン系の熱可塑性エラストマーを好適に採用
することができ、また、基体部材のベース樹脂として
は、ポリアミド(PA)樹脂、ポリアリレート(PA
R)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹
脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリ
アセタール(POM)樹脂等のエンジニアリングプラス
チックを用いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について述べる。図1は請求項1に係る発明
の実施の形態である密封装置6を玉軸受に組み込んだ状
態を示す軸平行断面図であり、図2はその密封装置6の
拡大断面図である。
【0016】内輪1と外輪2の間に形成される環状空間
3内に、複数の転動体(ボール)4と、その各転動体4
を軸受周方向に一定のピッチのもとに保持する保持器5
が配置されている。
【0017】環状空間3は、その軸方向両端部にそれぞ
れ設けられた密封装置6によって封止されており、その
内部にはグリースが充填される。密封装置6は、その外
周部が外輪2の両端部の内周面に形成された溝21内に
嵌まり込むことによって、外輪2に対して固定される。
【0018】すなわち、外輪の両端部内周面に形成され
た溝21は、肩部22から外周側に伸びる平坦な軸直交
面21aと、その軸直交面21aの外周端から端面23
側に鋭角を以て屈曲し、端部ほど内径寸法が小さくなる
向きに傾斜したテーパ面21bによって構成されてい
る。
【0019】一方、密封装置6は、全体が熱可塑性エラ
ストマーのみからなる一体成形体であって、図2に示す
ように、全体として略リング状をなし、その外周面は円
筒面61となっており、その円筒面61の一端側には、
軸受に対する装着状態において内側ほど小径となるテー
パ面62が形成され、そのテーパ面62の先端部は平坦
な軸直交面63に繋がっている。そして、その軸直交面
63の内周側縁部には周方向に一様な逃げ部64が形成
されており、その逃げ部64の内側に周方向に一様な突
出部65が形成され、この突出部65の外周面は円筒面
66によって形成されている。また、密封装置6の内周
面は円筒内面67によって形成されているとともに、外
周の円筒面61の内側には、以下に示す外輪2に対する
装着時において当該円筒面61の変形を助けるべく、周
方向に一様な切り欠き部68が形成されている。
【0020】密封装置6の外輪2に対する装着状態にお
いては、密封装置6の溝21のテーパ面21bに密封装
置6の外周の円筒面61が当接し、この円筒面61がテ
ーパ面21bに沿って部分的に変形した状態となり、こ
れにより、外輪2に対して密封装置6が固定された状態
となるとともに、外輪2の溝21の軸直交面21aに対
して密封装置6の軸直交面63が密着し、かつ、外輪2
の肩部22の近傍の内周面24に対して密封装置6の突
出部65の外周の円筒面66が密着した状態となる。ま
た、密封装置6の内周の円筒内面67は、内輪1の外周
面11に対して微小な隙間Δを介して接近した状態とな
る。
【0021】以上の構造において、密封装置6として例
えば東レ・デュポン製の商品名ハイトレル、もしくは、
東洋紡製の商品面ペルプレンを用い、その表面硬度をシ
ョア押込硬度D20〜70、好ましくは30〜60の範
囲とすると、その軸直交面64と、突出部65の外周の
円筒面66が、それぞれ外輪2の軸直交面21aおよび
肩部22の近傍の内周面24に対して柔軟に密着し、環
状空間3内に封入されたグリースを漏れなく密封できる
ことが確認され、しかも、長期の使用に際しても変形等
を生じることなく、外輪2に対する装着状態や、円筒内
面67と内輪1の外周面11との隙間Δの変化も殆ど生
じないことが確認された。
【0022】また、以上の実施の形態における密封装置
6は、熱可塑性エラストマーのみからなる一体成形体で
あるため、一度の射出成形によってその全体を成形する
ことが可能となり、安価に製造することができるととも
に、強化繊維を用いないが故に、成形時における寸法精
度や真円度を向上させることが容易となる。
【0023】次に、請求項2に係る発明の実施の形態に
ついて述べる。図3はその密封装置6′の断面図であ
る。この例における密封装置6′は、図1に示しものと
同じ軸受の外輪2に装着されるものであり、その形状は
先の例の密封装置6と同等であって、円筒面61′から
なる外周面、その円筒面61′の一端側に続いて形成さ
れ上記と同じ向きのテーパ面62′、テーパ面62′の
先端部に繋がる平坦な軸直交面63′、その軸直交面6
3′の内周側縁部に形成された周方向に一様な逃げ部6
4′、およびその逃げ部64′の内側に形成され、外周
面が円筒面66′にり構成された周方向に一様な突出部
65′を有しているとともに、内周面は内円筒面67′
となっており、外周の円筒面61′の内側には周方向に
一様な切り欠き部68′が形成されている。
【0024】そして、この例における密封装置6′の特
徴は、ガラス繊維強化樹脂からなる基体部材6a′と、
それに超音波溶着により一体化された熱可塑性エラスト
マーのみからなる密封部材6b′によって構成されてい
る点にある。
【0025】すなわち、この密封装置6′においては、
その略全体が例えばPAやPBTをはじめとするエンジ
ニアリングプラスチックをベース樹脂としてガラス繊維
で強化したガラス繊維強化樹脂からなる基体部材6a′
によって構成されているとともに、外輪2に対して密着
する必要のある部位、つまり、図1に示した外輪2の溝
21の一部をなす軸直交面21aと、同じく外輪2の肩
部22の近傍の内周面24に対してそれぞれ密着すべき
軸直交面63′並びに突出部65′の外周の円筒面6
6′を含む一部領域については、エーテルエステル系、
エステル系、あるいはポリアミド系などの熱可塑性エラ
ストマーからなる密封部材6b′が用いられ、この密封
部材6b′は基体部材6a′に対して超音波溶着によっ
て一体化されている。そして、この密封部材6b′の表
面硬度はショア押込硬度D60以下とされている。
【0026】以上の密封装置6′を外輪2に装着した状
態では、ガラス繊維強化樹脂からなる基体部材6a′の
特性によって、全体としての密封装置6′に良好な寸法
安定性が得られ、長期にわたる使用によっても外輪2に
対する装着状態や内周の円筒内面67′の内輪1の外周
面11に対する隙間が変化せず、しかも、軸直交面6
3′並びに突出部65′の外周の円筒面66′が外輪2
に対して柔軟に密着して、環状空間3内に封入されたグ
リースの漏れを確実に防止することができる。
【0027】以上の実施の形態における密封装置6′に
おいて特に注目すべき点は、密封部材6b′を基体部材
6a′を個別に成形して両者を超音波溶着によって一体
化している点であり、これにより、2種類の材料をイン
サート成形する場合のように両部材間の嵌合形状に起因
する設計上の制約や、両部材を相溶化や熱溶着によって
一体化する場合のような材料上の制約がなくなるととも
に、特殊な金型や成形機も不要となる。
【0028】なお、請求項1および2に係る発明の密封
装置の形状、並びにそれが装着される軸受の構造につい
ては、以上の各実施の形態で示したものに限定されるこ
となく、他の公知の形状並びに構造を採用してもよいこ
とは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、全体を熱可塑性エラストマーのみによる一体成形
体として、その表面硬度をショア押込硬度D20〜70
としているから、軸受に対して柔軟に密着して良好な密
封性が得られると同時に、良好な寸法安定性が得られて
軸受に対する装着状態や隙間が変化することがない。し
かも、その全体を一度の射出成形によって成形すること
ができるため、2種の材料をインサート成形や相溶化、
あるいは熱溶着する従来のこの種の密封装置に比して、
製造コストを低減させることができるとともに、ガラス
繊維を用いないが故に形成時における寸法精度や真円度
を向上させることができる。
【0030】また、請求項2に係る発明によれば、軸受
に対して密着して環状空間を密封する必要のある部位を
熱可塑性エラストマーからなる密封部材として、これを
ガラス繊維強化樹脂からなる基体部材に対して超音波溶
着によって一体化しているため、密封部材が軸受に対し
て柔軟に密着して良好な密封性が得られると同時に、基
体部材の寸法安定性によって長期にわたる使用によって
も軸受に対する装着状態や隙間が変化することがなく、
しかも、従来の2種類の材料をインサート成形により一
体化する場合に比して、嵌合形状の制約に起因する設計
の自由度が低下することがなく、また、2種類の材料を
相溶化したり熱溶着する場合のように、材料の選択に制
約が生じたり特殊な金型や成形機を必要としないという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の密封装置6を軸受に装着
した状態で示す軸平行断面図である。
【図2】図1の密封装置6の拡大断面図である。
【図3】請求項2に係る発明の密封装置6′の断面図で
ある。
【符号の説明】 1 内輪 11 外周面 2 外輪 21 溝 21a 軸直交面 21b テーパ面 22 肩部 23 端面 24 内周面 3 環状空間 4 転動体 5 保持器 6,6′ 密封装置 61,61′ 円筒面 62,62′ テーパ面 63,63′ 軸直交面 64,64′ 逃げ部 65,65′ 突出部 66,66′ 円筒面 67,67′ 円筒内面 68,68′ 切り欠き部 6a 基体部材 6b 密封部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり軸受の内外輪間に形成される環状
    空間の軸方向端部に装着される密封装置であって、熱可
    塑性エラストマーのみからなる一体成形体であり、か
    つ、その表面硬さがショア押込硬度Dスケール20〜7
    0であることを特徴とする転がり軸受用密封装置。
  2. 【請求項2】 転がり軸受の内外輪間に形成される環状
    空間の軸方向端部に装着される密封装置であって、ガラ
    ス繊維強化樹脂からなる基体部材に、上記内外輪のうち
    のいずれかに接触して当該接触部位を密封する密封部材
    とからなり、この密封部材は熱可塑性エラストマーによ
    って形成され、上記基体部材に対して超音波溶着により
    一体化されていることを特徴とする転がり軸受用密封装
    置。
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