JP2001065321A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JP2001065321A
JP2001065321A JP24134099A JP24134099A JP2001065321A JP 2001065321 A JP2001065321 A JP 2001065321A JP 24134099 A JP24134099 A JP 24134099A JP 24134099 A JP24134099 A JP 24134099A JP 2001065321 A JP2001065321 A JP 2001065321A
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信 中村
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直樹 岡本
Shinichi Takemura
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の可変機構の故障ロック時に、故障して
いない他方の可変機構を可及的に制御して、各機関弁な
どの干渉を防止しつつ機関性能の低下を防止する。 【解決手段】 セクションS31で各センサからの情報
信号を読み込み、S32で、第1位置検出センサ58か
ら制御軸32の実際の回転位置(リフト量と対応)を読
み込み、次にS33では前記実回転位置と目標回転位置
とを比較して第1可変機構1が故障しているか否かを判
別する。ここで故障と判別すると、S34において第2
可変機構2の制御位置を吸気弁12とピストン及び吸気
弁12と排気弁がそれぞれ干渉しない制御範囲(進角
量)を演算し、さらにS35で第2可変機構を前記所定
の制御範囲内で連続制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の可変動
弁装置、とりわけ、吸気弁や排気弁である機関弁のリフ
ト特性を制御する第1可変機構とバルブタイミングを制
御する第2可変機構とを備えた可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば吸気弁のバルブリ
フト特性を可変にする可変リフト機構とバルブタイミン
グ特性を可変にする可変バルブタイミング機構とを併用
してバルブリフト特性の自由度を向上させて機関運転性
能を大幅に高める可変動弁装置が従来から種々提供され
ている(特開平8−177434号公報等参照)。
【0003】すなわち、この可変動弁装置は、カムシャ
フトに設けられた低速用カムと高速用カムを、機関運転
状態に応じて選択的に切り換えて、機関弁である吸気弁
あるいは排気弁のカムリフトを可変制御するバルブリフ
ト制御機構と、カムシャフトとクランクシャフトの相対
回動位相を機関運転状態に応じて変換して機関弁の開閉
時期を可変制御するバルブタイミング制御機構とを備え
ている。
【0004】また、この装置は、例えば前記バルブタイ
ミング制御機構が故障した場合に、バルブリフト制御機
構によって低速用カム側に強制的に切り換えるか、ある
いはバルブリフト制御機構が故障した場合には、バルブ
タイミング制御機構によって機関弁の開閉時期を制御し
てバルブリフト作動中心が上死点から離れるように方向
にそれぞれ制御することにより、吸気弁と排気弁との干
渉を回避する制御機構を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の可変動弁装置にあっては、前述のように各制御機構
が故障した際には、吸気弁と排気弁との干渉などを回避
するなどのメカニカルな不都合は回避できるものの、か
かる故障時における機関性能についての配慮が不十分で
あった。
【0006】つまり、一方の制御機構が故障した際に
は、バルブリフト制御機構によって一律に低速用カムに
選択的に切り換えるか、あるいはバルブリフト制御機構
によってバルブリフト作動中心を一律に上死点から離れ
る方向に制御するため、必ず吸気弁と排気弁のいわゆる
バルブオーバラップが小さくなってしまう。したがっ
て、機関高回転の運転領域では機関の出力が大幅に低下
してしまい、機関性能を十分に発揮することが困難にな
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の可
変動弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1
記載の発明は、機関弁の少なくともリフト特性を機関運
転状態に応じて可変制御する第1可変機構と、機関弁の
少なくとも開閉タイミング特性を機関運転状態に応じて
可変制御する第2可変機構と、前記第1可変機構あるい
は第2可変機構の現在の作動位置を検出する位置検出手
段と、前記第1可変機構あるいは第2可変機構のいずれ
か一方が故障した際に、前記位置検出手段によって検出
された一方の可変機構の故障時の位置に応じて、他方の
可変機構の作動を所定範囲内に制御する制御手段とを備
えたことを特徴としている。
【0008】この発明によれば、機関の所定の運転領域
で、例えば第1可変機構が故障した場合は、位置検出手
段がその故障時の位置を検出してその情報信号を制御手
段に出力する。これにより、制御手段は、従来のように
第1可変機構により単に固定的な低速用カムを選択制御
させるのではなく、第1可変機構の故障時の位置に応じ
てメカニカルな各機関弁間の干渉等を回避できる所定範
囲内において第2可変機構を可及的に制御する。したが
って、機関性能を機関運転状態に応じて可能な限り発揮
させることができる。請求項2記載の発明は、機関弁の
少なくともリフト特性を機関運転状態に応じて可変制御
する第1可変機構と、機関弁の少なくとも開閉タイミン
グ特性を機関運転状態に応じて可変制御する第2可変機
構と、前記第2可変機構の現在の作動位置を検出する位
置検出手段と、前記第2可変機構が故障した際に、前記
位置検出手段によって検出された第2可変機構の故障時
の位置に応じて、前記第1可変機構の作動を所定範囲内
に制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、機関弁の少なくと
もリフト特性を機関運転状態に応じて可変制御する第1
可変機構と、機関弁の少なくとも開閉タイミング特性を
機関運転状態に応じて可変制御する第2可変機構と、前
記第1可変機構の現在の作動位置を検出する位置検出手
段と、前記第1可変機構が故障した際に、前記位置検出
手段によって検出された第1可変機構の故障時の位置に
応じて、前記第2可変機構の作動を所定範囲内に制御す
る制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、前記第1可変機構
が、外周に駆動カムを有する駆動軸と、支軸に揺動自在
に支持されて、揺動することによって機関弁を開閉作動
する揺動カムと、一端部が前記駆動カムに回動自在に連
係すると共に、他端部が前記揺動カムに回転自在に連係
し、揺動中心が制御カムによって可変制御されるロッカ
アームとを備えたことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、前記第1可変機構
が、外周に駆動カムを有する駆動軸と、一端部が前記駆
動カムの外周に回転自在に連係するリンクアームと、一
端部がリンクアームの他端部に回転自在に連係しかつ揺
動中心が制御カムによって可変制御されるロッカアーム
と、機関弁を開閉作動する揺動カムと、該揺動カムとロ
ッカアームの他端部とを機械的に回転自在に連係し、前
記揺動カムの最大揺動範囲をロッカアームの揺動範囲内
に規制する連係部材と、前記制御カムを機関運転状態に
応じて制御軸を介して回転制御するアクチュエータとを
備えていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る可変動弁装置
を吸気側に適用した実施形態を示し、シリンダヘッド1
1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた
1気筒あたり2つの吸気弁12,12を備え、かつ該各
吸気弁12,12のバルブリフトを機関運転状態に応じ
て可変にする第1可変機構1と、各吸気弁12,12の
バルブタイミングを機関運転状態に応じて可変にする第
2可変機構2とを備えている。
【0013】前記第1可変機構1は、図1〜図3に示す
ように、シリンダヘッド11上部の軸受14に回転自在
に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に圧
入などによって固設された偏心回転カムである2つの駆
動カム15,15と、駆動軸13に揺動自在に支持され
て、各吸気弁12,12の上端部に配設されたバルブリ
フター16,16の平坦な上面16a,16aに摺接し
て各吸気弁12,12を開作動させる揺動カム17,1
7と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係
されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の
揺動力として伝達する伝達機構18と、該伝達機構18
の作動位置を可変制御にする制御機構19とを備えてい
る。
【0014】前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って
配置されていると共に、一端部に設けられた後述する可
変機構2のタイミングスプロケット40に巻装された図
外のタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸か
ら回転力が伝達されている。
【0015】前記軸受14は、図1に示すようにシリン
ダヘッド11の上端部に設けられて、駆動軸13の上部
を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケ
ット14aの上端部に設けられて、後述する制御軸32
を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、
両ブラケット14a,14bが一対のボルト14c,1
4cによって上方から共締め固定されている。
【0016】前記両駆動カム15は、図1〜図3に示す
ようにほぼリング状を呈し、カム本体15aと、該カム
本体15aの外端面に一体に設けられた筒状部15bと
からなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔15cが貫通形成
されていると共に、カム本体15aの軸心Xが駆動軸1
3の軸心Yから径方向へ所定量だけオフセットしてい
る。また、この各駆動カム15は、駆動軸13に対し前
記両バルブリフター16,16に干渉しない両外側に駆
動軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共に、
両方のカム本体15a,15aの外周面15d,15d
が同一のカムプロフィールに形成されている。
【0017】前記揺動カム17は、図2に示すようにほ
ぼ横U字形状を呈し、一端部側の円環状の基端部20に
は駆動軸13が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔
20aが貫通形成されていると共に、他端部のカムノー
ズ部21にピン孔21aが貫通形成されている。また、
揺動カム17の下面には、カム面22が形成され、基端
部20側の基円面22aと該基円面22aからカムノー
ズ部21側に円弧状に延びるランプ面22bと該ランプ
面22bの先端側に有するリフト面22cとが形成され
ており、該基円面22aとランプ面22b及びリフト面
22cとが、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブ
リフター16の上面16a所定位置に当接するようにな
っている。
【0018】前記伝達機構18は、図2に示すように駆
動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロ
ッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係
するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部2
3bと揺動カム17とを連係する連係部材であるリンク
ロッド25とを備えている。
【0019】前記各ロッカアーム23は、図3に示すよ
うに、平面からみてほぼクランク状に折曲形成され、中
央に有する筒状基部23cが後述する制御カム33に回
転自在に支持されている。また、各基部23cの各外端
部に突設された前記一端部23aには、図2及び図3に
も示すように、リンクアーム24と相対回転自在に連結
するピン26が挿通されるピン孔23dが貫通形成され
ている一方、各基部23cの各内端部に夫々突設された
前記他端部23bには、各リンクロッド25の一端部2
5aと相対回転自在に連結するピン27が挿通されるピ
ン孔23eが形成されている。
【0020】また、前記リンクアーム24は、比較的大
径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定
位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの
中央位置には、前記駆動カム15のカム本体15aの外
周面に回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されてい
る一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に
挿通するピン孔24dが貫通形成されている。
【0021】さらに、前記リンクロッド25は、図2に
も示すように所定長さのほぼく字形状に折曲形成され、
両端部25a,25bには、図3にも示すようにピン挿
通孔25c,25dが形成されており、この各ピン挿通
孔25c,25dに、前記ロッカアーム23の他端部2
3bに有するピン孔23eと揺動カム17のカムノーズ
部21に有するピン孔21aにそれぞれ挿通した各ピン
27,28の端部が回転自在に挿通している。
【0022】そして、このリンクロッド25は、前記揺
動カム17の最大揺動範囲を前記ロッカアーム23の揺
動範囲内に規制するようになっている。
【0023】尚、各ピン26,27,28の一端部に
は、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移
動を規制するスナップリング29,30,31が設けら
れている。
【0024】前記制御機構19は、機関前後方向に配設
された前記制御軸32と、該制御軸32の外周に固定さ
れてロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33
と、制御軸32の回転位置を制御する電動アクチュエー
タである電動モータ34とから構成されている。
【0025】前記制御軸32は、駆動軸13と並行に設
けられて、前述のように軸受14のメインブラケット1
4a上端部の軸受溝とサブブラケット14bとの間に回
転自在に支持されている。一方、前記各制御カム33
は、夫々円筒状を呈し、図2に示すように軸心P1位置
が制御軸32の軸心P2からα分だけ偏倚している。
【0026】前記電動モータ34は、駆動シャフト34
aの先端部に設けられた第1平歯車35と制御軸32の
後端部に設けられた第2平歯車36との噛合いを介し
て、制御軸32に回転力を伝達するようになっていると
共に、機関の運転状態を検出するコントローラ37から
の制御信号によって駆動するようになっている。
【0027】一方、前記第2可変機構2は、図1に示す
ように前記駆動軸13の先端部側に設けられ、図外のタ
イミングチェーンによって機関のクランク軸から回転力
が伝達されるタイミングスプロケット40と、駆動軸1
3の先端部にボルト41によって軸方向から固定された
スリーブ42と、タイミングスプロケット40とスリー
ブ42との間に介装された筒状歯車43と、該筒状歯車
43を駆動軸13の前後軸方向へ駆動させる駆動機構で
ある油圧回路44とから構成されている。
【0028】前記タイミングスプロケット40は、筒状
本体40aの後端部にチェーンが巻装されるスプロケッ
ト部40bがボルト45により固定されていると共に、
筒状本体40aの前端開口がフロントカバー40cによ
って閉塞されている。また、筒状本体40aの内周面に
は、はす歯形のインナ歯46が形成されている。
【0029】前記スリーブ42は、後端側に駆動軸13
の先端部が嵌合する嵌合溝が形成されていると共に、前
端部の保持溝内にはフロントカバー40cを介してタイ
ミングスプロケット40を前方に付勢するコイルスプリ
ング47が装着されている。また、スリーブ42の外周
面には、はす歯形のアウタ歯48が形成されている。
【0030】前記筒状歯車43は、軸直角方向から2分
割されて前後の歯車構成部がピンとスプリングによって
互いに接近する方向に付勢されていると共に、内外周面
には前記各インナ歯46とアウタ歯48に噛合いするは
す歯形の内外歯が形成されており、前後に形成された第
1,第2油圧室49,50へ相対的に供給される油圧に
よって各歯間を摺接しながら前後軸方向へ移動するよう
になっている。また、この筒状歯車43は、フロントカ
バー40cに突当った最大前方移動位置で吸気弁12を
最遅角位置に制御する一方、最大後方移動位置で最進角
位置に制御するようになっている。さらに、第2油圧室
50内に弾装されたリターンスプリング51によって第
1油圧室49の油圧が供給されない場合に最大前方移動
位置に付勢されるようになっている。
【0031】前記油圧回路44は、図外のオイルパンと
連通するオイルポンプ52の下流側に接続されたメイン
ギャラリ53と、該メインギャラリ53の下流側で分岐
して前記第1,第2油圧室49,50に接続された第
1,第2油圧通路54,55と、前記分岐位置に設けら
れたソレノイド型の流路切換弁56と、該流路切換弁5
6に接続されたドレン通路57とから構成されている。
【0032】前記流路切換弁56は、前記第1可変機構
1の電動モータ34を駆動制御する同じコントローラ3
7からの制御信号によって切換駆動されるようになって
いる。
【0033】前記コントローラ37は、クランク角セン
サからの機関回転数信号、エアフローメータからの吸気
流量信号(負荷)及び機関油温センサなどの各種のセン
サからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演算
等により検出すると共に、制御軸32の現在の回転位置
を検出する第1位置検出センサ58や駆動軸13とタイ
ミングスプロケット40との相対回動位置を検出する第
2位置検出センサ59からの検出信号に基づいて、前記
電動モータ34及び流路切換弁56に制御信号を出力し
ていると共に、いずれか一方の可変機構1、2が故障し
てロックしてしまった場合に、該一方の可変機構のロッ
ク位置に応じて他方の可変機構を所定範囲内で連続的に
可変制御する制御手段である制御回路を備えている。
【0034】すなわち、コントローラ37が、機関回転
数、負荷、油温、機関始動後の経過時間などの情報信号
から吸気弁12の目標リフト特性、つまり制御軸32の
目標回転位置を決定して、この指令信号に基づき電動モ
ータ34を回転させることにより制御軸32を介して制
御カム33を所定回転角度位置まで回転制御する。ま
た、第1位置検出センサ58により、制御軸32の実際
の回転位置をモニターし、フィードバック制御により制
御軸32を目標位相に回転させるようになっている。
【0035】具体的には、機関始動初期のクランキング
時及びアイドリング時には、コントローラ37からの制
御信号によって電動モータ34を介して制御軸32が一
方向へ回転制御されて、図4に示すように制御カム33
の軸心P1が制御軸32の軸心P2から図示のように左
上方の回動位置に保持され、厚肉部33aが駆動軸13
から上方向へ離間回動する。これにより、ロッカアーム
23は、全体が駆動軸13に対して上方向へ移動し、こ
のため各揺動カム17はリンクロッド25を介して強制
的に引き上げられて反時計方向へ回動する。したがっ
て、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介して
ロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、その
リフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及び
バルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L
は、図4及び図7に示すように小さくなる。このため、
ガス流動が強化されて燃焼が改善されて、燃費の向上と
機関回転の安定化が図れる。
【0036】特に、クランキング時には、バルブリフト
量を図7に示すように零または零に近い極小リフト(L
min)になるように設定されているため、後述するよ
うに機関回転の立ち上がりが良好になる。
【0037】一方、高回転高負荷域では、コントローラ
37からの制御信号によって電動モータ34により制御
軸32が今度は他方向に回転して制御カム33を図2,
図6に示す位置に回転させて厚肉部33aを下方向へ回
動させる。このため、ロッカアーム23は、全体が駆動
軸13方向(下方向)へ移動して他端部23bが揺動カ
ム17をリンクアーム25を介して下方向へ押圧して揺
動カム17全体を所定量だけ図示の位置(時計方向)に
回動させる。したがって、駆動カム15が回転してリン
クアーム24を介してロッカアーム23の一端部23a
を押し上げると、そのリフト量がリンクロッド25を介
して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達される
が、そのリフト量Lは図6に示すように最も大きくなる
(Lmax)。そして、その最小リフト(Lmin)か
ら最大(Lmax)までのリフト量変化は、制御カム3
3の回動位置により図7に示すような特性(L1〜L
6)となる。なお、図7におけるLminは零に近い極
小リフトとなっているが、制御軸を前記一方にさらに回
転させれば零とすることも可能である。
【0038】一方流路切換弁56側は、前述と同じく各
センサからの情報信号から吸気弁12の目標進角量を決
定して、この指令信号に基づき流路切換弁56により、
第1油圧通路54とメインギャラリ53とを所定時間連
通させると共に、第2油圧通路55とドレン通路57と
を所定時間連通させる。これによって、筒状歯車43を
介してタイミングスプロケット40と駆動軸13との相
対回動位置を変換して進角側に制御する。また、この場
合も第2位置検出センサ59により予め駆動軸13の実
際の相対回動位置をモニターして、フィードバック制御
により駆動軸を目標相対回動位置すなわち目標進角量に
回転させるようになっている。
【0039】具体的には、機関始動時から所定時間つま
り油温が所定温度Toに達するまでは、流路切換弁56
により第2油圧室50のみに油圧が供給されて第1油圧
室49には油圧が供給されない。したがって、図1に示
すように筒状歯車43は、リターンスプリング51のば
ね力で、最大前方位置に保持されて、駆動軸13が最大
遅角の回転位置に保持されている。その後、油温が所定
温度Toを越えると、運転条件に応じて、コントローラ
37からの制御信号により流路切換弁56を駆動させて
第1油圧通路54とメインギャラリ53を連通させて、
第2油圧通路55とドレン通路57を連通させる時間が
連続的に変化する。これにより、筒状歯車43は、最前
方位置から最後方位置までを移動し、したがって、吸気
弁12の開閉タイミングは、図7に示すように実線の最
遅角状態から、破線の最進角まで連続的に可変制御され
る。
【0040】尚、前記吸気弁12は、第1可変機構1に
より最大リフトに制御されかつ第2可変機構2により最
大遅角位置に制御された状態において、シリンダ内のピ
ストンや対向する排気弁と干渉しないような配置構成に
設定されている。
【0041】以下、コントローラ37による第1可変機
構1と第2可変機構2との具体的な駆動制御を図8及び
図9に示すフローチャートにもとづいて説明する。
【0042】すなわち、まず、始動後の油温との関係で
は、図8示すように、セクションS1では、タイマーに
より機関始動後から所定時間toを越えたか否かを判断
して、越えた場合はセクションS2で油温センサによる
情報に基づき現在の油温が所定温度Toを越えたか否か
を判別し、越えた場合はセクションS3で第1,第2の
両方の可変機構1,2を駆動させるが、セクションS1
及びセクションS2で所定時間toを越えず、または油
温が所定油温To以下であればセクションS4で第1可
変機構1のみを駆動させて第2可変機構2を駆動させな
い制御を行う。
【0043】したがって、低温始動時は第1可変機構1
によるバルブリフト制御のみが行われ、第2可変機構2
によるバルブタイミング制御が行われず、吸気弁12は
前述した最遅角側に保持される。よって、この運転域で
の油圧駆動源に起因する可変作動不良といった問題が生
じないと共に、バルブリフト制御による始動性の向上な
ど機関性能の向上が図れる。また、油温上昇後は第2可
変機構2も駆動するので、機関性能の大幅な向上が図れ
る。
【0044】次に、前述した第1可変機構1の制御を図
9に基づいて説明すれば、まず、セクションS11で、
イグニッションスイッチをONすると、その直後にセク
ションS12において第1可変機構1を最小リフト(零
に近い極小リフト)に制御する。続いて、セクションS
13でスタータースイッチをONしクランキングが開始
した後にセクションS14にて第1可変機構1により、
機関回転数(クランキング回転数)の上昇に伴い、リフ
トを図7に示す実線L3まで増加する制御を行う。
【0045】続いて、セクションS15では、油温セン
サにより現在の油温が所定温度(T1)よりも高いか否
かを判別し、高い場合はセクションS16において、機
関運転状態に応じた第1可変機構1によるリフト可変制
御を行う。しかし、油温がT1以下の場合は、セクショ
ンS17において、第1可変機構1によるリフト制御を
前記L3に固定状態とする。
【0046】このように、クランキングを開始した始動
初期の時点では、セクションS12で最小リフトに制御
されているため、動弁系のフリクションが小さくなって
いるので、機関回転を速やかに立ち上げることができ
る。
【0047】また、セクションS14でのリフト増加制
御により、混合気のガス交換効率が向上して、機関トル
クが速やかに立ち上がって、前記機関回転の速やかな立
ち上がりと相俟って始動性を大幅に改善できる。
【0048】さらに、油温がT1以下である場合は、セ
クションS17においてリフトをL3の低いリフトに固
定するため、吸気弁12からの混合気流の速度を増加さ
せて気筒内の強いガス流動を発生させることにより、冷
機始動時の燃焼の改善が図れ、燃費性能と排気エミッシ
ョン性能を向上できる。
【0049】また、この実施形態における第1可変機構
1は、前述したような図7に示すバルブリフト可変特性
を示すが、最大バルブリフトとなる駆動軸13の位相
(バルブリフト位相)について考察すると、Lmaxか
らリフトを低下させていくと少しづつ進角し、さらにL
minに向かってリフトを低下させていくと、今度は途
中から逆に遅角していくといった特異な変化特性を示
す。これは、最大バルブリフト時においては、図6に示
すように、駆動カム15の駆動偏心円の動径R1と、駆
動カム15の軸心Xとリンクアーム24の突起部24b
の枢支点Zとを結ぶ線R2が一直線になった瞬間であ
り、このとき、R1の方向はシリンダヘッド11の鉛直
方向線Qに対して角度θだけ手前側、つまり進角側にあ
る。
【0050】次に、制御軸32が図中時計方向に回動し
ていった場合において、駆動カム15の動径R1とリン
クアーム24が一直線になった場合を考察する。すなわ
ち、このとき角度θは、制御軸32の時計方向の回動と
ともに、次第に増加してロッカアーム23の動径R3と
制御カム33の動径eが一直線になったとき(図5参
照)に最大となり、制御軸32がさらに図4に示すよう
に時計方向に回動すると、逆に減少していく(図7参
照)。このため、バルブリフト位相は、前述したように
特異な変化特性を示すようになるのである。
【0051】次に、前記コントローラ37は、第1,第
2可変機構1,2の両方を可変制御させる運転域におい
て、第1可変機構1あるいは第2可変機構2が故障した
場合に、前記制御回路によって図10及び図11に示す
ような制御を行う。
【0052】まず、図10に示す制御では、セクション
S31で各センサからの情報信号を読み込み、セクショ
ンS32で、第1位置検出センサ58から制御軸32の
実際の回転位置(リフト量と対応)を読み込み、次にセ
クションS33では前記実回転位置と目標回転位置とを
比較して第1可変機構1が故障しているか否かを判別す
る。ここで故障している、と判別すると、セクションS
34において第2可変機構2の制御位置を吸気弁12と
ピストン及び吸気弁12と排気弁がそれぞれ干渉しない
制御範囲(進角量)を演算し、さらにセクションS35
で第2可変機構2を前記所定の制御範囲内で連続制御を
行う。
【0053】つまり、第1可変機構1が最大リフト(L
max)制御中に故障した場合は、両機関弁などの干渉
を回避するために、第2可変機構2を最遅角付近で連続
制御する。また小リフト(Lmin〜L1)域で故障し
た場合は、第2可変機構2を、最遅角から最進角まで広
範囲に連続制御する。これにより性能悪化を抑制でき
る。さらに、中リフトL3域で故障した場合は、最遅角
から中間位相の範囲で連続制御する。
【0054】したがって、各機関弁やピストンの干渉を
回避できる範囲で、第2可変機構2を連続制御したた
め、機関性能の低下を防止できる。
【0055】次に図11に示す制御では、セクションS
21で各センサからの情報信号を読み込んだ後、セクシ
ョンS22で第2位置検出センサ59から駆動軸13の
実際の相対回動位置(進角量と対応)を読み込み、次に
セクションS23で実相対回動位置と、目標相対回動位
置とを比較して、第2可変機構2が故障しているか否か
を判断する。
【0056】ここで、故障と判断した場合は、セクショ
ンS24において、第1可変機構1の制御位置を吸気弁
12とピストン及び排気弁がそれぞれ干渉しない制御範
囲(リフト量)を演算し、さらにセクションS25で第
1可変機構1を所定の制御範囲内で連続制御を行う。
【0057】つまり、第2可変機構2が最進角制御中に
故障した場合は、干渉を回避するため、第1可変機構1
を図7に示す小リフト域(Lmin〜L1)で連続的に制御
する。最遅角側で故障した場合は、干渉の問題がないか
ら最小から最大リフトの全領域で連続制御する。さら
に、中間位相で故障した場合は、最小リフトから中リフ
トL3の範囲で連続制御する。
【0058】このように、第2可変機構2が故障した場
合も吸気弁12とピストンなどの干渉を回避し得る範囲
内で第1可変機構1を連続制御できるため、機関性能の
低下を可及的に抑制できる。また、多段階に連続的に制
御することによっても、同様の効果が得られる。この場
合、制御が簡素化される。
【0059】また、本実施形態では、揺動カム17がロ
ッカアーム23に対してリンクロッド25によって連係
されているため、揺動カム17の最大揺動範囲を、リン
クロッド25によりロッカアーム23の揺動範囲内に規
制できる。したがって、たとえ高回転域でも、揺動カム
17の過度な揺動やジャンプなどのいわゆる踊り現象が
確実に防止できる。このため、揺動カム17とロッカア
ーム23との離接による衝突が回避されて、打音の発生
が防止されると共に、バルブリフトの制御精度の低下が
防止され、特に高回転域における機関性能の安定化が図
れる。
【0060】また、本実施形態では、前述したようにバ
ルブリフト位相がリフト変化とともに特異な変化をする
が、第1可変機構1と、駆動軸13の回転位相を変化さ
せる第2の可変機構2とを組み合わせることによってこ
の特異な変化を矯正することが可能になる。すなわち、
例えば、機関運転状態が高回転あるいは高負荷域で第1
可変機構1により大バルブリフトに制御し、第2可変機
構2によってバルブリフト位相が上死点に近付くように
制御すれば、バルブオーバーラップが大きくなり、排気
脈動の負圧波を大きなバルブオーバーラップ期間と同期
させることで、気筒内の残留ガスを掃気することができ
るので、新気の吸入効率を高め、出力を大きく向上させ
ることが可能になるのである。
【0061】本発明は、前記実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば排気側に適用することも可能であり、
始動初期に第1可変機構1を零または極小リフト制御す
ることにより、吸気弁12側の場合と同様に動弁フリク
ションを小さくでき、機関回転数のスムーズな立ち上が
り特性が得られ、さらに機関回転数の増加に伴いリフト
量を増加させるように可変制御することによってガス交
換効率が向上し、もって良好な始動性が得られるなど、
吸気側と同様の作用効果が得られる。
【0062】また、排気側に適用した場合も前記吸気側
と同じく、いずれか一方の可変機構が故障した場合に他
方の可変機構を可及的に制御できるため、メカニカルな
不都合を回避しつつ機関性能の低下を防止できることは
勿論である。
【0063】また、本発明は、各可変機構の駆動源が油
圧、電動に拘わらずいかなる駆動源であってもよく、ま
た、両方の可変機構を同じ電動あるいは油圧によって駆
動するものに適用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】請求項1〜3記載の発明によれば、第1
可変機構と第2可変機構とによって機関運転状態に応じ
て該機関性能を大幅に向上させることができることは勿
論のこと、第1可変機構あるいは第2可変機構のいずれ
か一方が故障した場合は、制御手段によって一方の可変
機構の故障時の位置に応じて、他方の可変機構を、機関
弁とピストンとの干渉及び吸気,排気弁との間の干渉を
回避し得る所定範囲内において可及的かつ連続あるいは
段階的に制御することができるため、メカニカルな不具
合を回避しつつ機関性能の低下を防止できる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、制御カムを
回動することによってバルブリフト量を連続的に可変制
御できると共に、該バルブリフト量の変化幅を大きくす
ることができるため、各可変機構の故障が発生していな
い場合は勿論のこと故障したとしても機関性能十分に発
揮することが可能になる。
【0066】しかも、制御カムを用いることに起因し
て、バルブリフト位相がリフト変化とともに特異な変化
を示すが、駆動軸の位相を変化させる第2可変機構を組
み合わせることによって、前記特異な変化を矯正するこ
とが可能になり、この結果、各可変機構が故障していな
い場合における機関性能を十分に発揮させることができ
る。
【0067】請求項5記載の発明によれば、連係部材に
よって、揺動カムの最大揺動範囲をロッカアームの揺動
範囲内に規制することができるため、たとえ高回転域で
も、揺動カムの過度な揺動やジャンプなどの踊り現象を
確実に防止できる。このため、揺動カムとロッカアーム
との離接による衝突が回避されて打音の発生が防止でき
ると共に、バルブリフトの制御精度の低下が防止され、
特に高回転域における機関性能の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】第1可変機構の平面図
【図4】第1可変機構の最小リフト制御の作用説明図
【図5】第1可変機構の最大から最小リフトへ制御する
過程を示す作用説明図
【図6】第1可変機構の最大リフト制御の作用説明図
【図7】本実施形態のバルブリフト及びバルブタイミン
グの特性図
【図8】本実施形態のコントローラーによる制御フロー
チャート図
【図9】本実施形態のコントローラーによる制御フロー
チャート図
【図10】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【図11】本実施形態のコントローラーによる制御フロ
ーチャート図
【符号の説明】
1…第1可変機構 2…第2可変機構 12…吸気弁 13…駆動軸 17…揺動カム 19…制御機構 23…ロッカアーム 24…リンクアーム 25…リンクロッド(連係部材) 34…電動モータ 37…コントローラ 58…第1位置検出センサ 59…第2位置検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 1/46 F01L 1/46 B F02D 13/02 F02D 13/02 G (72)発明者 岡本 直樹 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 竹村 信一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BA03 BA23 BA36 BB04 CA01 CA13 CA15 CA21 CA22 CA24 CA25 CA29 CA32 CA33 CA36 CA48 CA57 DA08 DA23 DA27 GA00 GA04 3G092 AA11 DA01 DA02 DA05 DA09 DA12 DF04 DF09 DG02 DG03 DG05 DG07 EA11 EA17 EA22 EA28 EA29 EC01 FB03 FB05 HA01Z HA13X HA13Z HE01Z HE03Z HE08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関弁の少なくともリフト特性を機関運
    転状態に応じて可変制御する第1可変機構と、機関弁の
    少なくとも開閉タイミング特性を機関運転状態に応じて
    可変制御する第2可変機構と、前記第1可変機構あるい
    は第2可変機構の現在の作動位置を検出する位置検出手
    段と、前記第1可変機構あるいは第2可変機構のいずれ
    か一方が故障した際に、前記位置検出手段によって検出
    された一方の可変機構の故障時の位置に応じて、他方の
    可変機構の作動を所定範囲内に制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 機関弁の少なくともリフト特性を機関運
    転状態に応じて可変制御する第1可変機構と、機関弁の
    少なくとも開閉タイミング特性を機関運転状態に応じて
    可変制御する第2可変機構と、前記第2可変機構の現在
    の作動位置を検出する位置検出手段と、前記第2可変機
    構が故障した際に、前記位置検出手段によって検出され
    た第2可変機構の故障時の位置に応じて、前記第1可変
    機構の作動を所定範囲内に制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 【請求項3】 機関弁の少なくともリフト特性を機関運
    転状態に応じて可変制御する第1可変機構と、機関弁の
    少なくとも開閉タイミング特性を機関運転状態に応じて
    可変制御する第2可変機構と、前記第1可変機構の現在
    の作動位置を検出する位置検出手段と、前記第1可変機
    構が故障した際に、前記位置検出手段によって検出され
    た第1可変機構の故障時の位置に応じて、前記第2可変
    機構の作動を所定範囲内に制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記第1可変機構は、外周に駆動カムを
    有する駆動軸と、支軸に揺動自在に支持されて、揺動す
    ることによって機関弁を開閉作動する揺動カムと、一端
    部が前記駆動カムに回動自在に連係すると共に、他端部
    が前記揺動カムに回転自在に連係し、揺動中心が制御カ
    ムによって可変制御されるロッカアームとを備えたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関
    の可変動弁装置。
  5. 【請求項5】 前記第1可変機構は、外周に駆動カムを
    有する駆動軸と、一端部が前記駆動カムの外周に回転自
    在に連係するリンクアームと、一端部がリンクアームの
    他端部に回転自在に連係しかつ揺動中心が制御カムによ
    って可変制御されるロッカアームと、機関弁を開閉作動
    する揺動カムと、該揺動カムとロッカアームの他端部と
    を機械的に回転自在に連係し前記揺動カムの最大揺動範
    囲をロッカアームの揺動範囲内に規制する連係部材と、
    前記制御カムを機関運転状態に応じて制御軸を介して回
    転制御するアクチュエータとを備えたことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装
    置。
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