JP2001065137A - コーナー用手摺棒 - Google Patents

コーナー用手摺棒

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JP2001065137A
JP2001065137A JP23900199A JP23900199A JP2001065137A JP 2001065137 A JP2001065137 A JP 2001065137A JP 23900199 A JP23900199 A JP 23900199A JP 23900199 A JP23900199 A JP 23900199A JP 2001065137 A JP2001065137 A JP 2001065137A
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coil
handrail
handrail bar
corner
fastening
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JP23900199A
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English (en)
Inventor
Kazuo Koo
一男 小尾
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Enomoto Co Ltd
Original Assignee
Enomoto Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル状部材とその両端に配置される芯部材
との接合構造を改良することによって、両者の接合強度
を向上し、さらに相対遊動を確実に阻止できるコーナー
用手摺棒を得る。 【解決手段】 コイル状部材2と、これの両端内面に連
結される芯部材4と、芯部材4・4どうしを接続する線
状体5とを有する。各芯部材4の接合部4bの外周に螺
旋溝9を設け、この螺旋溝9にコイル状部材2の端部を
ねじ係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段や傾斜路等の
コーナー部に適用されるコーナー用手摺棒であって、と
くに手摺棒自体が全方位に弾性変形できる形態のコーナ
ー用手摺棒に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば廊下、傾斜路、階段、浴室、トイ
レ等には、身体を支えるための手摺棒が設けられる。こ
れらの手摺棒は、壁面や階段等のコーナー部においてコ
ーナー金具を間にはさんで連結される。しかし、コーナ
ー部分の屈曲角度は必ずしも一様ではないので、全ての
状況に対応するには多種類の金具を用意する必要があ
り、多大なコストが掛かる。こうしたコスト負担を避
け、さらに施工の容易化を図るために、全方位に弾性変
形可能な手摺棒が提案されている。例えば実開平5−5
2062号公報では、フレキシブルパイプを手摺材とす
ることによって、手摺棒を任意角度に自由に屈曲できる
ようにしている。この種の弾性変形可能な手摺材は、実
公平3−16340号公報や、実用新案登録第3023
802号公報などにも見ることができる。また、熱を加
えて必要な角度に屈曲させる手摺棒もある(特開平9−
137573号公報)。
【0003】本発明者は、コイル状部材を弾性要素とす
るコーナー用手摺棒を検討し、その試作と評価を行っ
た。そのコーナー用手摺棒101では、図12に示すよ
うに、コイルスプリング102と、コイルスプリング1
02の両端内面に密接接合した一対の芯部材104・1
04と、左右の芯部材104・104どうしを接続する
ワイヤ105と、コイルスプリング102の外面を覆う
被覆部材107とで構成した。被覆部材107は、軟質
のプラスチック管材を用いることを検討した。
【0004】これらコーナー用手摺棒101と、隣接す
る手摺棒108・108との間の連結構造としては、実
開平4−127334号公報、実開平7−19457号
公報、特開平7−292917号公報等に見られるよう
に、ねじを連結要素とするものが一般的となっている。
また、本発明に係る第2の連結具は、壁面に固定される
ブラケットを含んでいるが、この種の連結具は実開平7
−25125号公報に公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】弾性変形可能な素材を
用いたコーナー用手摺棒においては、形成素材が外力を
受けて弾性変形したとき、強度が不足し勝ちな点に問題
がある。コイルスプリングを弾性要素とする先のコーナ
ー用手摺棒においては、両端の芯部材104をコイルス
プリング102の内面に単に圧嵌係合しているだけなの
で、両者間の接合強度が小さいうえ、相対遊動しやす
い。また、実際の使用状況をテストしてみると、屈曲し
ているコーナー用手摺棒に体重を掛けた場合に、コイル
スプリング102が芯部材104を中心にして下方旋回
する恐れのあることが判った。施工時には、コイルスプ
リング102をその変形反力に抗しながら屈曲変形した
状態のままで、隣接する手摺棒108と連結する必要が
あるので、連結作業に多くの手間がかかる点でも、改良
の余地がある。
【0006】本発明の目的は、コイル状部材とその両端
に配置される芯部材との接合構造を改良することによっ
て、両者の接合強度を向上し、さらに相対遊動を確実に
阻止して、コーナー用手摺棒の構造強度を向上し、さら
に施工状態におけるコイル状部材の撓み変形や、芯部材
に対する遊動を阻止して、コーナー用手摺棒の信頼性を
向上することにある。本発明の目的は、手摺棒どうしの
連結作業の手間を軽減でき、全体として手摺の構築に要
するコストを削減化できるコーナー用手摺棒を提供する
ことにある。本発明の目的は、連結具が手摺棒を支持す
るブラケットを含んでいて、手摺全体を支持するブラケ
ットの数が、連結具の適用個数分だけ減らすことがで
き、手摺の構築コストを削減化できるコーナー用手摺棒
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコーナー用
手摺棒は、図1に示すごとく弾性を有するコイル状部材
2と、コイル状部材2の両端内面に密接接合される芯部
材4・4と、コイル状部材2の軸心に沿って配置され、
芯部材4・4どうしを接続する線状体5とで構成する。
各芯部材4のコイル状部材2との接合部4bには螺旋溝
9を設ける。この螺旋溝9を介してコイル状部材2と芯
部材4とを係合接続する点に特徴を有する。
【0008】上記のコイル状部材2の両端に配置した芯
部材4、4のそれぞれには、図3に示すごとく隣接する
手摺棒8・8を連結するための連結具11・11を接合
する。その各連結具11は、図4および図5に示すごと
く芯部材4と手摺棒8とのそれぞれの接続端面に締結固
定される一対の固定リング13・13と、これら固定リ
ング13・13の間に配置したリング継ぎ手14とから
なる。リング継ぎ手14は、支軸19を介して相対回転
自在に連結された一対の締結リング18・18を有す
る。互いに接合される締結リング18と固定リング13
との間に、両者13・18を締結する連結ねじ15を設
ける。
【0009】支軸19を一方の締結リング18と一体に
設け、他方の締結リング18を支軸19で回転自在に軸
支する。
【0010】また、図10および図11に示すごとく、
コイル状部材2の両端に配置した芯部材4・4のそれぞ
れには、隣接する手摺棒8を連結するための連結具11
・11を接合する。連結具11は、芯部材4と手摺棒8
とのそれぞれの接続端面に締結固定される一対の固定リ
ング13・13と、これら固定リング13・13の間に
配置した連結体とからなる。その連結体は、壁面に固定
されるブラケット30と、ブラケット30の両側に配置
されて、支軸19で相対回転自在に軸支される一対の締
結リング18・18とからなる。互いに接合される締結
リング18と固定リング13との間に、両者13・18
を締結する連結ねじ15を設ける。この場合の支軸19
はブラケット30と一体に設けることができる。
【0011】
【作用および発明の効果】請求項1に係る本発明のコー
ナー用手摺棒1によれば、コイル状部材2に力を加えれ
ば容易に屈曲するので、施工現場で任意な角度に折り曲
げて手摺をコーナー部に設定することができる。弾性を
有するコイル状部材2は、屈曲させた力を除去すれば元
の状態に復元する。従って、例えば設計変更や取付作業
の誤り等により、一度壁面に屈曲させて取り付けたコー
ナー用手摺棒1を再度取り付け直す場合には、該当のコ
ーナー用手摺棒1を壁面から取り外せば元の状態に復元
でき、再度所定の角度に屈曲させて他の場所に取り付け
直すことも可能となる。芯部材4の接合部4bに螺旋溝
9を設け、この螺旋溝9にコイル状部材2をねじ係合す
るようにしたので、両者2・4の接合強度の向上を図
り、さらに相対遊動を確実に防止できる。さらに施工状
態におけるコイル状部材2は、撓み変形や、芯部材4に
対する遊動をよく阻止でき、コーナー用手摺棒1の信頼
性の向上を図ることができる。
【0012】請求項2又は3に係る本発明のコーナー用
手摺棒1によれば、リング継ぎ手14は、一対の相対回
転自在な締結リング18・18で構成し、各締結リング
18と、手摺棒1・8の接続端に固定される各固定リン
グ13との間に連結ねじ15を設けてあるので、リング
継ぎ手14を一方の固定リング13に対して独立して連
結できるうえ、その状態のままで他方の固定リング13
を独立して連結できる。
【0013】つまり、連結具11と手摺棒1・8との接
続状態は、手摺棒1・8の各端部ごとに確認でき、必要
があれば修正加工を施しながら手摺棒1・8を順次適正
に組むことができる。相対回転できる一対の締結リング
18・18でリング継ぎ手14が構成されているので、
各締結リング18・18の遊動隙間分だけ、隣接する手
摺棒1・8間の中心軸のズレを吸収できる。つまり、切
断端面が傾き、あるいは固定リング13の締結位置にズ
レがあったとしても、それらのばらつきが一定範囲内に
あれば、手摺棒1・8を支障なく連結できる。
【0014】各締結リング18と、各固定リング13と
の間に連結ねじ15を設けてあるので、一対の締結リン
グ18・18を支軸19で相対回転自在に連結すると、
一対の固定リング13・13と、両締結リング18・1
8のそれぞれを共通部品化して、連結具11を構成する
ための部品種類数を最小化できる。支軸19が一方の締
結リング18に一体に設けられた連結具11では、部品
種類数が1種類増えるが、組み付けの手間は省ける。
【0015】請求項4・5に係る本発明のコーナー用手
摺棒1によれば、ブラケット30を含む連結体と、一対
の固定リング13・13で構成した連結具11を備え、
手摺棒1・8の連結個所をブラケット30で壁面に固定
支持できるので、連結具11を適用した個所数の分だ
け、専用ブラケットの使用個数が減少する。先に説明し
た請求項2、3の連結具と同様に、連結具11と手摺棒
1・8との接続状態は、手摺棒1・8の各端部ごとに確
認し、必要があれば修正加工を施しながら、手摺棒1・
8を順次適正に組むことができる。例えば、手摺棒8、
コーナー用手摺棒1の順に手摺を組む場合には、手摺棒
8に連結体を組んだ後、ブラケット30を壁面に固定す
ることにより、連結体11を新たな組み付け基準にして
次段の手摺棒1を正確に組むことができるので、手摺を
より少ない手間で能率よく組み上げることができる。
【0016】
【実施例】(第1実施例)本発明の第1実施例に係るコ
ーナー用手摺棒について、図面を参照して説明する。図
1ないし図3において、コーナー用手摺棒1は、壁面等
のコーナー部に設置され、コーナー部を挟んで隣り合う
2本の直線状の手摺棒18・18どうしを連結する。こ
のコーナー用手摺棒1は、スプリングコイルからなるコ
イル状部材2と、コイル状部材2の両端の内面に密接接
合される芯部材4・4と、コイル状部材2の内部にコイ
ル状部材2の軸心に沿って配置され、左右両端の芯部材
4・4どうしを接続する伸張防止用のワイヤ5(線状
体)と、各芯部材4・4を手摺棒18・18に連結する
ための連結具11・11とからなる。
【0017】コイル状部材2は、鋼線を一定の間隙(屈
曲代)tを有する状態でコイル状に巻回成形して形成さ
れており、前後左右いずれの方向にも全方位に屈曲で
き、さらに伸縮させながら屈曲させることもできる。こ
のため、施工現場で任意な角度に折り曲げてコーナー用
手摺棒1をコーナー部に設定することができる。例え
ば、設計変更や取付作業の誤り等により、一度壁面に屈
曲させて取り付けたコーナー用手摺棒1は、壁面から取
り外せば元の状態に復元できるので、再度所定の角度に
屈曲させて他の場所に付け変えることができる。
【0018】各芯部材4は、コーナー用手摺棒1を手摺
棒18に連結するための接続要素として設けられてお
り、さらにコイル状部材2の撓み強度を補強するよう機
能し、図2に示すごとく連結具11に対してビス12で
締結される締結部4aと、コイル状部材2の内面に密接
接合される接合部4bとを一体に形成した多段軸状のプ
ラスチック成形品からなる。締結部4aの外径は、コイ
ル状部材2の外径と略同径であり、接合部4bの外径
は、コイル状部材2の内径より僅かに大きく設定してあ
る。
【0019】接合部4bの周面には、ねじ溝(螺旋溝)
9が設けられている。このねじ溝9は、コイル状部材2
の巻きピッチに一致するよう形成し、その深さはコイル
状部材2の鋼線の一部が嵌合されるように、部分円弧状
となっている。このねじ溝9にコイル状部材2をねじ込
むことにより、コイル状部材2と芯部材4とを強固に連
結して、コイル状部材2が屈曲するとき、両者2・4が
相対遊動するのを確実に阻止できる。また屈曲前の無負
荷状態において、両者2・4ががた付いたり、コイル状
部材2から芯部材4が抜け外れることを防止できる。芯
部材4には、図4に示すごとく連結具11との接合端面
部にビス下穴17が設けてある。
【0020】各芯部材4の内部には、図2に示すごとく
ワイヤ5を挿通するための貫通孔4cを設けてあり、左
右の芯部材4・4の貫通孔4c・4cに挿通したワイヤ
5で芯部材4・4どうしが連結される。ワイヤ5は、コ
イル状部材2が軸方向に伸びるのを規制する。ワイヤ5
の一端には掛止片6を、他端には抜け止めピン10aを
係合するための止め金具10bをそれぞれ固定してあ
る。屈曲時におけるワイヤ5の緩みを避けるため、ワイ
ヤ5を装着した状態において、コイル状部材2は圧縮変
形していて、自由長よりも圧縮された状態となってい
る。
【0021】コイル状部材2および芯部材4・4の外周
表面全体は、図1に示すごとく木目模様が施された弾性
を有する塩化ビニル等の合成樹脂材からなる管状の被覆
部材7によって覆われている。被覆部材7の内面は、コ
イル状部材2に対して滑りやすく、その長さ方向に伸縮
可能であり、さらに適度な硬さを有する。被覆部材7
は、コーナー用手摺棒1を屈曲させたとき、コイル状部
材2に対して滑りながら屈曲し、コイル状部材2の屈曲
形状を保持するよう働く。
【0022】コーナー用手摺棒1の組み立て手順として
は、まずコイル状部材2の両端に芯部材4・4をねじ込
んで固着する。次に、予め掛止片6および止め金具10
bが固定されたワイヤ5は、止め金具10b側を一方の
芯部材4の外端から貫通孔4cに挿通し、コイル状部材
2内に差し込む。そのうえで、コイル状部材2を圧縮さ
せて、他方側の芯部材4の貫通孔4cの外側に止め金具
10bを一旦押し出し、この止め金具10bに抜け止め
ピン10aを交差状に差し込む。この状態でコイル状部
材2の圧縮状態を解くと、掛止片6が一方の芯部材4
に、抜け止めピン10aが他方の芯部材4にそれぞれ係
合されることにより、図2に示すごとく1本のワイヤ5
で芯部材4・4どうしが連結される。最後に、被覆部材
7内に芯部材4およびコイル状部材2の全部を押し込
む。これで本発明のコーナー用手摺棒1の組み立てが完
了する。
【0023】図4ないし図7において連結具11は、コ
ーナー用手摺棒1の芯部材4・4と、コーナー用手摺棒
1に隣接する手摺棒8・8との接続端面にぞれぞれビス
12で締結固定される一対の円盤状固定リング13・1
3と、これらの固定リング13・13の間に配置される
リング継ぎ手14とからなる。
【0024】各固定リング13は、ダイキャスト成形あ
るいは型鍛造成形した円形の金属成形品からなり、手摺
棒1・8との接合面側に、手摺棒1・8に外嵌する浅い
凹部13aを有する。固定リング13の円形の盤面中央
には連結ねじ15を構成するねじ穴15aが貫通状に形
成されており、ねじ穴15aまわりの3個所にビス12
用の挿通穴16が形成してある(図6参照)。軽量化の
ために、挿通穴16の間の肉壁には凹部を鋳抜き形成す
ることができる。ねじ穴15aのねじ込み始端側には、
外拡がり状のテーパー穴を形成して、後述するねじ軸1
5bがねじ穴15aへ容易に導入案内できるようにして
ある。なお、ねじ穴15aとねじ軸15bのねじとは、
ねじピッチが小さな細目ねじで形成されており、連結時
のねじの締結強度を補強し、がた付きを防ぐことができ
るようになっている。
【0025】リング継ぎ手14は一対の締結リング18
・18と、両リング18・18を相対回転自在に連結す
る支軸19とで構成する。各締結リング18は固定リン
グ13と同様にダイキャスト成形等で形成した金属成形
品からなり、円筒状の外周筒壁20と、外周筒壁20の
一端を塞ぐ端壁21と、外周筒壁20の内面側において
端壁21の中央から外周筒壁20内に突設したボス22
とを有する。外周筒壁20の内面の直径寸法は、固定リ
ング13の外周面の直径寸法より僅かに大きく設定して
ある。外周筒壁20の周面は端壁21の側を太径端とす
る突弧面で外膨らみ状に形成してある。ボス22の外周
面には、先のねじ穴15aに対応する雄ネジを刻設して
連結ねじ15を構成するねじ軸15bが形成してある。
端壁21の外面中央には、微小突部23を形成する。
【0026】微小突部23の突端面どうしが接合する状
態で、一対の締結リング18・18は端壁21・21ど
うしが背中合わせ状に接合するよう配置し、この状態で
両ボス22・22に挿通した支軸19の一端をかしめ処
理することにより、両締結リング18・18のそれぞれ
を分離不能にしかし相対回転自在に連結する。この連結
状態において、両締結リング18・18は、端壁21・
21間に2個の微小突部23の突出量分だけ隙間が生じ
ているので、一方の締結リング18を回転操作すると
き、他方の締結リング18が同行操作されるのをよく防
止できる。
【0027】図3に示すごとく、コーナー部を挟んで設
置された手摺棒8・8の間にコーナー用手摺棒1を連結
する方法としては、まず一方の手摺棒8をブラケット3
4により固定し、他方の手摺棒8をブラケット34内で
摺動可能状態、すなわち半固定状態とする。次に、各手
摺棒8・8の接続端面、およびコーナー用手摺棒1の両
端の芯部材4・4に固定リング13をビス12で締結固
定する。次に、固定された手摺棒8の固定リング13に
リング継ぎ手14の一方の締結リング18をねじ込ん
で、固定リング13とリング継ぎ手14とを連結した上
で、このリング継ぎ手14の他方の締結リング18にコ
ーナー用手摺棒1の固定リング13をねじ込み、固定側
の手摺棒8にコーナー用手摺棒1を連結する。次に、半
固定側の手摺棒8の固定リング13にリング継ぎ手14
の締結リング18をねじ込んだ上で、コーナー用手摺棒
1を屈曲させながら、コーナー用手摺棒1の固定リング
13を半固定側の手摺棒8の締結リング18にねじ込
み、半固定側の手摺棒8とコーナー用手摺棒1とを連結
する。最後に、半固定状態の手摺棒8をブラケット34
に固定する。これで手摺棒8・8間のコーナー用手摺棒
1による連結が完了する。
【0028】(第2実施例)図8はリング継ぎ手14の
構造を一部変更した本発明の第2実施例を示す。そこで
は、一方の締結リング18の端壁21の外面中央に支軸
19を一体に突設し、この支軸19に他方の締結リング
18を回転自在に軸支して、止め輪27で抜け止め処理
をした。各締結リング18の前記ボス22は先の支軸1
9より大径に形成し、その外周筒壁内面に形成したねじ
穴15aと、各固定リング13に突設したねじ軸15b
とで連結ねじ15を構成した。すなわち、ねじ軸15b
の外周には、ねじ穴15aに螺合する雄ねじを刻設して
ある。ボス22とは別に、支軸19と嵌合する小径のボ
ス28を後者の締結リング18に設けてある。他の部材
の構成は、第1実施例と同じであるので、同一部材に同
じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例にお
いても同じとする。
【0029】(第3実施例)図9は支軸19の構造を変
更した本発明の第3実施例を示す。そこでは、支軸19
の一端に非円形の係合頭部24を設け、この頭部24を
受け入れる係合穴25を一方の締結リング18に設け
る。支軸19の軸部を他方の締結リング18に挿通し、
その軸端を止め輪27で抜け止めして、一対の締結リン
グ18・18を相対回転自在に軸支している。この第3
実施例においても、第2実施例と同様にボス22の内面
にねじ穴15aが形成されている。
【0030】(第4実施例)図10および図11は、本
発明に係る第2グループの連結具に関する第4実施例を
示す。この連結具は、第1実施例で説明した連結具に、
コーナー用手摺棒1を支持するブラケット30を組み合
わせたものである。
【0031】詳しくは、壁面にビス止めされるベース壁
31と、ベース壁31から斜め上方へ突設された支持ア
ーム32と、支持アーム32の突端に設けたフランジ部
33とでブラケット30を構成する。フランジ部33の
左右両側には、一対の締結リング18・18を隣接配置
し、これら三者18・18・33を貫通して、一端がか
しめ処理される支軸19で各締結リング18・18を相
対回転自在にしかし掛け止め状に支持して連結体を構成
している。各固定リング13は第1実施例と同様に構成
してあり、手摺棒8の接続端面とコーナー用手摺棒1の
芯部材4の端部とにそれぞれ締結固定されている。
【0032】上記のようにブラケット30と締結リング
18・18とを組み合わせた連結体によれば、コーナー
用手摺棒1の連結個所をブラケット30で壁面に固定で
きるので、手摺を構築する際のブラケットの使用個数を
減少できる。連結具に大きな外部荷重が作用する場合に
は、その力をブラケット30を介して壁面に負担させる
ことができる。ブラケット30を壁面に固定することに
より、連結体を新たに組み付け基準にして次のコーナー
用手摺棒1を正確に組むことができる。手摺棒1の両端
は、それぞれ連結ねじ15で確りと締結できるので、使
用時に手摺棒1・8どうしはがた付くこともない。
【0033】上記実施例においては、芯部材4の接合部
4bの表面に、ピッチが一定のねじ溝を設けたが、ピッ
チが不均一の螺旋溝であってもよい。コイル状部材2
は、密巻バネであってもよく、その屈曲代は不均一であ
ってもよい。コイル状部材2を構成する鋼線は、その断
面が円形状のものだけでなく、多角形状,例えば、四角
形状、台形形状、六角形状等であってもよい。芯部材4
・4間どうしを接続する線状体5としては、図示例のワ
イヤに代えて、チェーン、紐等の各種索条にしてもよ
い。
【0034】上記のブラケット30を含む連結具におけ
る支軸19は、フランジ部33と一体に形成することが
できる。その場合には、支軸19に外嵌した締結リング
18を止め輪等で抜け止め保持する。締結リング18の
周面形状は円形周面の一部を平坦壁で形成した不完全円
形、ないし多角形状等に形成できる。固定リング13お
よび締結リング18は、プラスチック成形品、より好ま
しくはガラス繊維や金属粉末を含む強化プラスチック成
形品で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のコーナー用手摺棒の分解図であ
る。
【図2】第1実施例のコーナー用手摺棒の縦断面図であ
る。
【図3】第1実施例のコーナー用手摺棒のコーナー部に
おける取り付け状態を示す図である。
【図4】第1実施例のコーナー用手摺棒を構成する連結
具の組み立て途中状態を示す縦断正面図である。
【図5】手摺棒を接続した状態における第1実施例のコ
ーナー用手摺棒を構成する連結具の縦断正面図である。
【図6】図5におけるA−A線断面図である。
【図7】第1実施例のコーナー用手摺棒を構成する連結
具を分解した状態の正面図である。
【図8】第2実施例のコーナー用手摺棒を構成する連結
具の縦断正面図である。
【図9】第3実施例のコーナー用手摺棒を構成する連結
具の縦断正面図である。
【図10】第4実施例のコーナー用手摺棒を構成する連
結具の縦断正面図である。
【図11】図10におけるB−B線断面図である。
【図12】従来のコーナー用手摺棒の縦断面図である。
【符号の説明】
1 コーナー用手摺棒 2 コイル状部材 4 芯部材 5 ワイヤ(線状体) 8 手摺棒 9 ねじ溝(螺旋溝) 11 連結具 12 ビス 13 固定リング 14 リング継ぎ手 15 連結ねじ 18 締結リング 19 支軸 30 ブラケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段や傾斜路等のコーナー部に設置され
    るコーナー用手摺棒であって、 弾性を有するコイル状部材2と、コイル状部材2の両端
    内面に接合される芯部材4・4と、コイル状部材2の軸
    心に沿って配置され、芯部材4・4どうしを接続する線
    状体5とで構成されており、 各芯部材4のコイル状部材2との接合部4bに螺旋溝9
    を設け、この螺旋溝9を介してコイル状部材2と芯部材
    4とが係合接続してあることを特徴とするコーナー用手
    摺棒。
  2. 【請求項2】 コイル状部材2の両端に配置した芯部材
    4・4のそれぞれに、隣接する手摺棒8・8を連結する
    ための連結具11・11が接合されており、 各連結具11は、芯部材4と手摺棒8とのそれぞれの接
    続端面に締結固定される一対の固定リング13・13
    と、これら固定リング13・13の間に配置したリング
    継ぎ手14とからなり、 リング継ぎ手14は、支軸19を介して相対回転自在に
    連結された一対の締結リング18・18を有し、 互いに接合される締結リング18と固定リング13との
    間に、両者13・18を締結する連結ねじ15が設けて
    ある請求項1記載のコーナー用手摺棒。
  3. 【請求項3】 支軸19が一方の締結リング18と一体
    に設けられており、他方の締結リング18が支軸19で
    回転自在に軸支されている請求項2記載のコーナー用手
    摺棒。
  4. 【請求項4】 コイル状部材2の両端に配置した芯部材
    4・4のそれぞれに、隣接する手摺棒8・8を連結する
    ための連結具11・11が接合されており、 連結具11は、芯部材4と手摺棒8とのそれぞれの接続
    端面に締結固定される一対の固定リング13・13と、
    これら固定リング13・13の間に配置した連結体とか
    らなり、 連結体は、壁面に固定されるブラケット30と、ブラケ
    ット30の両側に配置されて、支軸19で相対回転自在
    に軸支される一対の締結リング18・18とからなり、 互いに接合される締結リング18と固定リング13との
    間に、両者13・18を締結する連結ねじ15が設けて
    ある請求項1記載のコーナー用手摺棒。
  5. 【請求項5】 支軸19がブラケット30と一体に設け
    てある請求項4記載のコーナー用手摺棒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2436840A (en) * 2006-04-04 2007-10-10 Cheshire Mouldings And Woodtur Mounting component for handrail assemblies
KR100924235B1 (ko) * 2009-03-13 2009-11-02 이은옥 탈착식 안전봉 어셈블리, 탈착식 안전봉 지지유닛, 그리고 안전봉 설치용 3중 창틀유닛

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