JP2001064086A - 化粧無機質板 - Google Patents
化粧無機質板Info
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- JP2001064086A JP2001064086A JP23759099A JP23759099A JP2001064086A JP 2001064086 A JP2001064086 A JP 2001064086A JP 23759099 A JP23759099 A JP 23759099A JP 23759099 A JP23759099 A JP 23759099A JP 2001064086 A JP2001064086 A JP 2001064086A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アクリルシリコーン樹脂による化粧塗装の長
所を生かしつつ、無機質板との密着性を向上させて耐水
性、耐候性をさらに一層良好なものとし、しかもアクリ
ルシリコーン樹脂塗料の安定性も向上させる。 【解決手段】 無機質板にアクリルシリコーン樹脂塗料
による化粧塗装が施されている化粧無機質板であって、
前記化粧塗装に先立って無機質板の表面には、Tgが4
5℃〜55℃のシーラーが塗装されているものとする。
所を生かしつつ、無機質板との密着性を向上させて耐水
性、耐候性をさらに一層良好なものとし、しかもアクリ
ルシリコーン樹脂塗料の安定性も向上させる。 【解決手段】 無機質板にアクリルシリコーン樹脂塗料
による化粧塗装が施されている化粧無機質板であって、
前記化粧塗装に先立って無機質板の表面には、Tgが4
5℃〜55℃のシーラーが塗装されているものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、化粧無機
質板に関するものである。さらに詳しくは、この出願の
発明は、無機質板との塗膜密着性に優れ、耐水、耐候性
の良好な、化粧無機質板に関するものである。
質板に関するものである。さらに詳しくは、この出願の
発明は、無機質板との塗膜密着性に優れ、耐水、耐候性
の良好な、化粧無機質板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スレート平板瓦や外壁材等の
建材として、セメント系、あるいは石膏系等の無機質板
の表面に塗装を施した化粧無機質板が知られており、こ
れら化粧無機質板の化粧塗装には、耐候性の良好なアク
リルシリコーン樹脂塗料が用いられてきてもいる。
建材として、セメント系、あるいは石膏系等の無機質板
の表面に塗装を施した化粧無機質板が知られており、こ
れら化粧無機質板の化粧塗装には、耐候性の良好なアク
リルシリコーン樹脂塗料が用いられてきてもいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗膜耐
候性等の点で比較的良好な化粧塗料としてのアクリルシ
リコーン樹脂塗料ではあっても、耐候性は必ずしも充分
ではなかった。従来、アクリルシリコーン樹脂塗料の樹
脂中のシリコーン分は10重量%未満のものとされてい
るが、シリコーン分をより増大すると耐候性は向上す
る。だが、他方でシリコーン分の増大にともなって無機
質板との密着性が低下するという問題があった。このよ
うなことから、従来では耐候性向上に制約があったので
ある。
候性等の点で比較的良好な化粧塗料としてのアクリルシ
リコーン樹脂塗料ではあっても、耐候性は必ずしも充分
ではなかった。従来、アクリルシリコーン樹脂塗料の樹
脂中のシリコーン分は10重量%未満のものとされてい
るが、シリコーン分をより増大すると耐候性は向上す
る。だが、他方でシリコーン分の増大にともなって無機
質板との密着性が低下するという問題があった。このよ
うなことから、従来では耐候性向上に制約があったので
ある。
【0004】そこで、従来、シリコーン分を増大させて
耐候性を向上させ、しかも塗膜の密着性を良好なものと
するための方策として、化粧塗装に先立ってシーラーを
塗布することが試みられてきている。だが、シーラーと
しての塗装性が良好なだけでなく、アクリルシリコーン
樹脂からなる化粧塗料と無機質板の双方との密着性が充
分なものとなるシーラーは依然として見出されておら
ず、シーラーは、界面での剥離を防止して耐水性、耐候
性を向上させるための解決すべき課題となっていた。
耐候性を向上させ、しかも塗膜の密着性を良好なものと
するための方策として、化粧塗装に先立ってシーラーを
塗布することが試みられてきている。だが、シーラーと
しての塗装性が良好なだけでなく、アクリルシリコーン
樹脂からなる化粧塗料と無機質板の双方との密着性が充
分なものとなるシーラーは依然として見出されておら
ず、シーラーは、界面での剥離を防止して耐水性、耐候
性を向上させるための解決すべき課題となっていた。
【0005】また、従来のアクリルシリコーン樹脂によ
り化粧塗装された無機質板については、場合によってア
クリルシリコーン樹脂塗料のゲル化が進みやすく、塗膜
安定性や、塗料の貯蔵安定性、造膜性の点において問題
が生じてもいた。そこで、この出願の発明は、以上のと
おりの従来の問題点を解消し、アクリルシリコーン樹脂
による化粧塗装の長所を生かしつつ、無機質板との密着
性を向上させて耐水性、耐候性をさらに一層良好なもの
とすることができ、しかもアクリルシリコーン樹脂塗料
のゲル化も抑えることのできる、改善された新しい化粧
無機質板を提供することを課題としている。
り化粧塗装された無機質板については、場合によってア
クリルシリコーン樹脂塗料のゲル化が進みやすく、塗膜
安定性や、塗料の貯蔵安定性、造膜性の点において問題
が生じてもいた。そこで、この出願の発明は、以上のと
おりの従来の問題点を解消し、アクリルシリコーン樹脂
による化粧塗装の長所を生かしつつ、無機質板との密着
性を向上させて耐水性、耐候性をさらに一層良好なもの
とすることができ、しかもアクリルシリコーン樹脂塗料
のゲル化も抑えることのできる、改善された新しい化粧
無機質板を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、第1には、無機質板にア
クリルシリコーン樹脂塗料による化粧塗装が施されてい
る化粧無機質板であって、前記化粧塗装に先立って無機
質板の表面には、Tgが45℃〜55℃のシーラーが塗
装されていることを特徴とする化粧無機質板を提供す
る。
の課題を解決するものとして、第1には、無機質板にア
クリルシリコーン樹脂塗料による化粧塗装が施されてい
る化粧無機質板であって、前記化粧塗装に先立って無機
質板の表面には、Tgが45℃〜55℃のシーラーが塗
装されていることを特徴とする化粧無機質板を提供す
る。
【0007】また、この出願の発明は、第2には、前記
シーラーは、水系アクリル樹脂または水系アクリルシリ
コーン樹脂である化粧無機質板をはじめ、第3には、前
記シーラーは、フィルム物性20℃での値が、破断強度
80〜100kg/cm、伸び200〜300%のもの
である化粧無機質板を、第4には、化粧塗装のためのア
クリルシコーン樹脂塗料は、樹脂中のシリコーン分が2
0〜60重量%である化粧無機質板を、第5には、化粧
塗装のためのアクリルシリコーン樹脂塗料には、中性も
しくは弱酸性の顔料ペーストが配合されている化粧無機
質板を提供する。
シーラーは、水系アクリル樹脂または水系アクリルシリ
コーン樹脂である化粧無機質板をはじめ、第3には、前
記シーラーは、フィルム物性20℃での値が、破断強度
80〜100kg/cm、伸び200〜300%のもの
である化粧無機質板を、第4には、化粧塗装のためのア
クリルシコーン樹脂塗料は、樹脂中のシリコーン分が2
0〜60重量%である化粧無機質板を、第5には、化粧
塗装のためのアクリルシリコーン樹脂塗料には、中性も
しくは弱酸性の顔料ペーストが配合されている化粧無機
質板を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】この出願の発明は上記のとおりの
特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態につい
て説明する。この出願の発明の化粧無機質板は、基本的
には基材としての無機質板と、シーラー塗装と、アクリ
ルシリコーン樹脂化粧塗料の塗装とにより構成される。
基板としての無機質板については、従来より瓦、外壁材
等の建材において用いられている、抄造法や注型法等に
より製造されたセメント系、あるいは石膏系等の組成の
各種のものであってよい。そして、その形状も、平板を
はじめ、これに限定されることなく、表面凹凸形状の板
状体や、曲面板、さらには肉厚の異形状役物等の各種で
あってよい。
特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態につい
て説明する。この出願の発明の化粧無機質板は、基本的
には基材としての無機質板と、シーラー塗装と、アクリ
ルシリコーン樹脂化粧塗料の塗装とにより構成される。
基板としての無機質板については、従来より瓦、外壁材
等の建材において用いられている、抄造法や注型法等に
より製造されたセメント系、あるいは石膏系等の組成の
各種のものであってよい。そして、その形状も、平板を
はじめ、これに限定されることなく、表面凹凸形状の板
状体や、曲面板、さらには肉厚の異形状役物等の各種で
あってよい。
【0009】無機質板の表面には、この発明において
は、シーラー塗装が施されている。シーラーは、前記の
とおり、Tg(ガラス転移温度)が45℃〜55℃の範
囲のものが用いられる。ここで、Tgが45℃未満の場
合、そしてTgが55℃を超えるものの場合には、アク
リルシリコーン樹脂による化粧塗膜の充分な密着性が得
られない。45℃未満の場合には、耐熱性の点で充分で
なく、無機質板、並びにアクリルシリコーン樹脂化粧塗
膜との親和性を失いやすく、塗膜密着性を損うことにな
る。55℃を超える場合には、塗装性が良好でなく、不
均一塗装となりやすいことから、塗膜密着性に難点があ
る。
は、シーラー塗装が施されている。シーラーは、前記の
とおり、Tg(ガラス転移温度)が45℃〜55℃の範
囲のものが用いられる。ここで、Tgが45℃未満の場
合、そしてTgが55℃を超えるものの場合には、アク
リルシリコーン樹脂による化粧塗膜の充分な密着性が得
られない。45℃未満の場合には、耐熱性の点で充分で
なく、無機質板、並びにアクリルシリコーン樹脂化粧塗
膜との親和性を失いやすく、塗膜密着性を損うことにな
る。55℃を超える場合には、塗装性が良好でなく、不
均一塗装となりやすいことから、塗膜密着性に難点があ
る。
【0010】シーラーのTgは、さらに好ましくは48
℃〜52℃である。その組成において、シーラーは、各
種のアクリル系、アクリルシリコーン系、アクリルウレ
タン系、ウレタン系、その他の各種の樹脂塗料であって
よいが、無機質板、並びにアクリルシリコーン樹脂化粧
塗膜との親和性をさらに高めて塗膜密着性を向上させる
には、シーラーは、水系のアクリル樹脂ディスパーショ
ン、あるいは水系のアクリルシリコーン樹脂ディスパー
ションであることが好適でもある。また、後者の水系の
アクリルシリコーン樹脂ディスパーションの場合には、
樹脂中のシリコーン分は、10重量%以下であることが
望ましい。
℃〜52℃である。その組成において、シーラーは、各
種のアクリル系、アクリルシリコーン系、アクリルウレ
タン系、ウレタン系、その他の各種の樹脂塗料であって
よいが、無機質板、並びにアクリルシリコーン樹脂化粧
塗膜との親和性をさらに高めて塗膜密着性を向上させる
には、シーラーは、水系のアクリル樹脂ディスパーショ
ン、あるいは水系のアクリルシリコーン樹脂ディスパー
ションであることが好適でもある。また、後者の水系の
アクリルシリコーン樹脂ディスパーションの場合には、
樹脂中のシリコーン分は、10重量%以下であることが
望ましい。
【0011】そして、シーラーは、この発明において
は、前記のように、フィルム物性20℃での値が、破断
強度80〜100kg/cm、伸びで200〜300%
のものであることが前記のとおりの塗膜密着性の向上の
ために好ましい。また、この発明の化粧無機質板のため
のアクリルシリコーン樹脂塗料は、樹脂中のシリコーン
分が20〜60重量%、さらには40〜60重量%であ
ることが好ましい。シリコーン分の増大とともに耐候性
が良好となるが、60重量%を超える場合には、シーラ
ーを介しての無機質板との密着性が低下する傾向にあ
る。また20重量%未満では、前記シーラーを用いた場
合でも塗膜密着性が満足できるものになりにくい。
は、前記のように、フィルム物性20℃での値が、破断
強度80〜100kg/cm、伸びで200〜300%
のものであることが前記のとおりの塗膜密着性の向上の
ために好ましい。また、この発明の化粧無機質板のため
のアクリルシリコーン樹脂塗料は、樹脂中のシリコーン
分が20〜60重量%、さらには40〜60重量%であ
ることが好ましい。シリコーン分の増大とともに耐候性
が良好となるが、60重量%を超える場合には、シーラ
ーを介しての無機質板との密着性が低下する傾向にあ
る。また20重量%未満では、前記シーラーを用いた場
合でも塗膜密着性が満足できるものになりにくい。
【0012】ただ、シリコーン分を20〜60重量%、
さらには40〜60重量%とより多く含有させる場合、
塗料の安定性が失われやすくなることがある。このた
め、この発明のアクリルシリコーン樹脂化粧塗料につい
ては、これに配合する顔料は、中性もしくは弱酸性のも
のとすることが好ましい。この顔料は、化粧塗膜の色
調、質感の向上のためのものであるが、ゲル化を防止し
て塗膜の安定性、塗料の貯蔵安定性、造膜性を良好とす
るためには、塗料のpHを中性ないし弱酸性とすること
が好ましい。このため、塗料に配合する顔料ペーストも
中性ないし弱酸性とすることが好ましい。顔料の種類と
しては有機あるいは無機のいずれの物質でもよい。
さらには40〜60重量%とより多く含有させる場合、
塗料の安定性が失われやすくなることがある。このた
め、この発明のアクリルシリコーン樹脂化粧塗料につい
ては、これに配合する顔料は、中性もしくは弱酸性のも
のとすることが好ましい。この顔料は、化粧塗膜の色
調、質感の向上のためのものであるが、ゲル化を防止し
て塗膜の安定性、塗料の貯蔵安定性、造膜性を良好とす
るためには、塗料のpHを中性ないし弱酸性とすること
が好ましい。このため、塗料に配合する顔料ペーストも
中性ないし弱酸性とすることが好ましい。顔料の種類と
しては有機あるいは無機のいずれの物質でもよい。
【0013】なお、特に限定されることはないが、前記
シーラーの塗布量については通常は40〜100g/m
2 、より好ましくは50〜80g/m2 が目安となり、
化粧用アクリルシリコーン樹脂塗料の塗布量は、通常
は、20〜60g/m2 、より好ましくは30〜50g
/m2 が目安となる。そこで以下に実施例を示し、さら
に詳しくこの出願の発明について説明する。
シーラーの塗布量については通常は40〜100g/m
2 、より好ましくは50〜80g/m2 が目安となり、
化粧用アクリルシリコーン樹脂塗料の塗布量は、通常
は、20〜60g/m2 、より好ましくは30〜50g
/m2 が目安となる。そこで以下に実施例を示し、さら
に詳しくこの出願の発明について説明する。
【0014】
【実施例】(実施例1〜5)(比較例1〜6) 以下の実施例においては、シーラーとして次のものを使
用した。 <A>アクリルシーラー 水系アクリル樹脂(オールアクリル型ディスパーショ
ン) BASF社製 Tg 50℃ 分子量 125万(Mw) ゲル分率 85 フィルム物性20℃の値 破断強度 90kg/cm 伸び 250% <B>アクリルシリコーンシーラー 水系アクリルシリコーン樹脂ディスパーション 鐘淵化学製 Tg 49℃ 分子量、物性ともに前記<A>とほぼ同等。
用した。 <A>アクリルシーラー 水系アクリル樹脂(オールアクリル型ディスパーショ
ン) BASF社製 Tg 50℃ 分子量 125万(Mw) ゲル分率 85 フィルム物性20℃の値 破断強度 90kg/cm 伸び 250% <B>アクリルシリコーンシーラー 水系アクリルシリコーン樹脂ディスパーション 鐘淵化学製 Tg 49℃ 分子量、物性ともに前記<A>とほぼ同等。
【0015】以上のシーラーの各々をスレート瓦に塗装
し、80℃の温度において10分間乾燥した。次いで、
樹脂中のシリコーン量が20〜60重量%のアクリルシ
リコーン樹脂(信越化学工業製)87重量部に中性ない
し弱酸性の顔料ペースト8重量部と水を5部添加して塗
料化し、これを塗装して120℃の温度において10分
間焼付けて試験板とした。
し、80℃の温度において10分間乾燥した。次いで、
樹脂中のシリコーン量が20〜60重量%のアクリルシ
リコーン樹脂(信越化学工業製)87重量部に中性ない
し弱酸性の顔料ペースト8重量部と水を5部添加して塗
料化し、これを塗装して120℃の温度において10分
間焼付けて試験板とした。
【0016】塗布量は、シーラーの場合70g/m2 、
上塗り化粧塗料の場合42g/m2とした。作製した試
験板について次の温水試験を行い性能を評価した。 <温水試験方法>試験板を60℃の温水に2時間放置
し、その後温水から試験板を取出し室内に2時間放置す
る。これを1サイクルとして20サイクル行う。
上塗り化粧塗料の場合42g/m2とした。作製した試
験板について次の温水試験を行い性能を評価した。 <温水試験方法>試験板を60℃の温水に2時間放置
し、その後温水から試験板を取出し室内に2時間放置す
る。これを1サイクルとして20サイクル行う。
【0017】塗膜の剥離の有無について評価する。その
結果を比較例とともに表1に示した。比較例では、市販
の各種Tgのシーラーを上記と同様に用いた。
結果を比較例とともに表1に示した。比較例では、市販
の各種Tgのシーラーを上記と同様に用いた。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から明らかなように、この発明
のシーラーを塗装した化粧無機質においては剥離が生じ
ることなく、良好な塗膜性能が得られた。 (実施例6〜8)(比較例7〜8) 前記実施例1〜5において用いた上塗り化粧塗料につい
て、顔料ペーストを変えて、塗料としての安定性の比較
試験を行った。その結果を表2に示した。
のシーラーを塗装した化粧無機質においては剥離が生じ
ることなく、良好な塗膜性能が得られた。 (実施例6〜8)(比較例7〜8) 前記実施例1〜5において用いた上塗り化粧塗料につい
て、顔料ペーストを変えて、塗料としての安定性の比較
試験を行った。その結果を表2に示した。
【0020】
【表2】
【0021】表2より、中性ないし弱酸性の顔料ペース
トの使用によって安定した塗料となることがわかる。
トの使用によって安定した塗料となることがわかる。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、アクリルシリコーン樹脂による化粧塗料
の長所を生かしつつ、無機質板との密着性を向上させて
耐水性、耐候性をさらに一層良好なものとすることがで
き、しかもアクリルシリコーン樹脂塗料の安定性も向上
させることのできる、改善された新しい化粧無機質板を
提供する。
発明によって、アクリルシリコーン樹脂による化粧塗料
の長所を生かしつつ、無機質板との密着性を向上させて
耐水性、耐候性をさらに一層良好なものとすることがで
き、しかもアクリルシリコーン樹脂塗料の安定性も向上
させることのできる、改善された新しい化粧無機質板を
提供する。
フロントページの続き (72)発明者 永安 孝弘 兵庫県西宮市西宮浜4丁目1番20号 松下 電工化研株式会社内 (72)発明者 瀬戸 和夫 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 4G028 FA01
Claims (5)
- 【請求項1】 無機質板にアクリルシリコーン樹脂塗料
による化粧塗装が施されている化粧無機質板であって、
前記化粧塗装に先立って無機質板の表面には、Tgが4
5℃〜55℃のシーラーが塗装されていることを特徴と
する化粧無機質板。 - 【請求項2】 シーラーは、水系アクリル樹脂または水
系アクリルシリコーン樹脂である請求項1の化粧無機質
板。 - 【請求項3】 シーラーは、フィルム物性20℃での値
が、破断強度80〜100kg/cm、伸び200〜3
00%のものである請求項1または2の化粧無機質板。 - 【請求項4】 化粧塗装のためのアクリルシコーン樹脂
塗料は、樹脂中のシリコーン分が20〜60重量%であ
る請求項1ないし3のいずれかの化粧無機質板。 - 【請求項5】 化粧塗装のためのアクリルシリコーン樹
脂塗料には、中性もしくは弱酸性の顔料ペーストが配合
されている請求項1ないし4のいずれかの化粧無機質
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23759099A JP2001064086A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 化粧無機質板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23759099A JP2001064086A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 化粧無機質板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001064086A true JP2001064086A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17017585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23759099A Pending JP2001064086A (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 化粧無機質板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001064086A (ja) |
-
1999
- 1999-08-24 JP JP23759099A patent/JP2001064086A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040115 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040329 |
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A711 | Notification of change in applicant |
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|
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