JP2001064041A - 陽極接合方法 - Google Patents

陽極接合方法

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JP2001064041A
JP2001064041A JP24044599A JP24044599A JP2001064041A JP 2001064041 A JP2001064041 A JP 2001064041A JP 24044599 A JP24044599 A JP 24044599A JP 24044599 A JP24044599 A JP 24044599A JP 2001064041 A JP2001064041 A JP 2001064041A
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glass
temperature
silicon
anodic bonding
pedestal
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Sumio Akai
澄夫 赤井
Hiroshi Saito
宏 齊藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱膨張係数が異なるシリコンとガラスの陽極接
合の際に、反りを低減することで、接合されたシリコン
とガラスからなる半導体センサ等のオフセット電圧の変
動を小さくしデバイス特性の改善を図るための陽極接合
方法を提供する。 【解決手段】ガラス台座11とシリコン基板1を陽極接
合する際に、ガラス台座11のシリコン基板1と重ね合
わせていない下部から下部ヒーター20により加熱し
て、シリコン基板1側に向かって温度が低くなるように
ガラス台座11の厚み方向に温度勾配を設け、熱膨張係
数の小さいガラス台座11の温度をシリコン基板1の温
度より高くなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度や圧力など
の変位量を検出する半導体センサなどに用いられるシリ
コンとガラスの陽極接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、産業上の様々な分野において、加
速度や圧力などを検出する力学量半導体センサが多岐に
わたって用いられるようになっている。中でも、信頼
性、コスト、小型軽量化の点から車載関係や家電製品な
どにおける力学量半導体センサの使用が急増している。
【0003】力学量半導体センサの従来例を図6に示
す。図6では、力学量半導体センサとして、ダイヤフラ
ム方式の半導体圧力センサを例として提示し、その製法
を説明する。まず、n型のシリコン基板(シリコンウェ
ハ)1の両面にシリコン酸化膜2を形成し、フォトリソ
グラフィ技術及びドライエッチング技術により表面(図
中上面)を所定の形状にパターニングした後、p型不純
物(例えばボロン)3をイオン注入する。(図6
(a)) 次に、シリコン基板1を酸化雰囲気で処理し、続いて窒
素雰囲気で活性化処理を行い、ゲージ抵抗4と配線抵抗
5を形成する。ここでは、配線抵抗5とゲージ抵抗4を
同時に形成しているが、シリコン酸化膜形成とフォトレ
ジストによるパターニング、エッチングの工程を繰り返
して別々に形成してもよい。そして、シリコン基板1の
両面にシリコン窒化膜6を形成し、シリコン基板1の裏
面(図中下面)側にフォトレジスト7によりパターニン
グを行い、シリコン基板1の裏面のシリコン酸化膜2と
シリコン窒化膜6をエッチングする。(図6(b)) その後、80℃程度の水酸化カリウム水溶液にて異方性
エッチングを行い、ダイヤフラム8を形成する。また、
シリコン基板1の表面にスパッタリング法によりアルミ
膜を形成した後、所定の位置にフォトレジストによるパ
ターニングを行いアルミ膜をエッチングして、アルミ層
9を形成する。(図6(c)) 図6(d)はガラス台座を示しており、ガラス台座11
は、ほう珪酸ガラス(例えば旭テクノグラス:SW−
3)や、アルミノ珪酸ガラス(例えばHOYA:SD−
2)、またはガラスセラミックス(例えば石塚硝子:デ
ビトロン)により形成され、圧力導入孔10が設けられ
ているとともに、シリコンと重ね合わされる接合界面は
鏡面処理が施されている。
【0004】このガラス台座11の圧力導入孔10の位
置と、シリコン基板1のダイヤフラム8の位置が合うよ
うに、シリコン基板1とガラス台座11とを重ね合わ
せ、真空中、大気中あるいは窒素中にて加熱して昇温
し、約400℃でガラス台座11が−極、シリコン基板
1が+極とした状態で、例えば600Vの直流電圧を印
加し陽極接合する。その後、室温まで冷却するが、この
時シリコン基板1とガラス台座11との熱膨張係数の違
いにより、シリコン基板1とガラス台座11には、図6
(e)に示すような反りが発生する。
【0005】この接合されたシリコン基板1とガラス台
座11は、ダイシング(切断)工程にて各チップに切断
され、図6(f)に示すように個々の半導体圧力センサ
のチップを得る。
【0006】尚、図6(a)〜(d)は、各チップに切
断される前の状態であるが、個々の部位を図示してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した陽極接合は、
酸化しやすいアルミニウム又はシリコンのような半導体
と、ナトリウムのような可動のアルカリイオンを含むア
ルカリ含有ガラスを重ね合わせて加熱した後に直流電圧
を印加することで、ガラス内部のアルカリイオンの移動
により発生する静電引力を利用した接合方法である。こ
の静電引力が発生する際の電子の授受により、アルミニ
ウム又はシリコンとガラスの接合界面は共有結合により
接合され、その結合力は大変強固なものである。この陽
極接合は、ガラス中でイオンが移動できる高温で直流電
圧が印加されているときに起こる。
【0008】しかしながら、陽極接合は高温で行われる
ため、熱膨張係数が異なる材料間では、陽極接合からそ
の後の冷却工程において熱応力が発生することになる。
この熱応力により、上述したようにシリコンとガラスに
反りやはがれが発生し、半導体圧力センサ等の半導体セ
ンサのオフセット電圧変動によるデバイス特性の劣化が
起こる。また、反りが大きいと上述したダイシング(切
断)工程が困難となる場合も考えられる。
【0009】最近では、ガラス中にAl、Mg
O、CaO等を添加することにより、ガラスの熱膨張係
数をシリコンに合わせて陽極接合時の熱応力を低減する
試みがなされているが、陽極接合条件を最適化しないと
反りの問題は解決されず、また添加する工程とコストが
余計にかかってしまう。
【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は熱膨張係数が異なるシリコンとガラス
の陽極接合の際に、反りを低減することで、接合された
シリコンとガラスからなる半導体センサなどのオフセッ
ト電圧の変動を小さくしデバイス特性の改善を図るため
の陽極接合方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ガラスとガラスより熱膨張係数
の大きいシリコンを重ね合わせ直流電圧を印加して陽極
接合を行うときに、ガラスの温度がシリコンの温度より
も高くなるように加熱することを特徴とする。よって、
シリコンとガラスの熱応力による変形量の差が小さくな
るため、陽極接合後のシリコンとガラスの反りが減少
し、陽極接合されたシリコンとガラスからなる半導体セ
ンサなどのオフセット電圧変動が小さくなり、デバイス
特性が改善される。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
発明において、ガラスの熱膨張係数をαG、シリコンの
熱膨張係数をαSiとし、前記陽極接合を行うときに、
ガラスの温度がT2、シリコンの温度がT2−tとなる
ように温度差tをつけて加熱し、温度差tはt=(1−
αG/αSi)T2で表されることを特徴とする。よっ
て、シリコンとガラスの熱応力による変形量の差が小さ
くなり、請求項1と同様の効果が得られる。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2記載の発明において、前記陽極接合を行うとき
に、ガラスのシリコンと重ね合わせていない片側からの
ヒーターによる伝熱によって、ガラスの厚み方向に温度
差が形成される温度勾配を設け、ガラスの温度をシリコ
ンの温度より高くなるようにすることを特徴とする。よ
って、請求項1と同様の効果が得られる。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項1又は請
求項2記載の発明において、前記陽極接合を行うとき
に、ガラス側とシリコン側のそれぞれにヒーターを設
け、ガラス側のヒーターの温度がシリコン側のヒーター
の温度より高くなるようにして、両側より加熱すること
を特徴とする。この両側からの加熱により、片側からの
加熱に比べて加熱が十分となり、ガラスとシリコンの陽
極接合の接合強度が強くなる。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項1から請
求項4のいずれかの発明において、前記陽極接合を行う
ときに、熱伝導に優れた導電板をシリコンに近接配置す
ることを特徴とする。よって、シリコンの放熱を促進さ
せることで、シリコンの温度をガラスの温度より低くす
ることが可能となる。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、室温にてガラスとシリコ
ンを重ね合わせた後、前記陽極接合を行う温度まで加熱
して昇温する過程と、陽極接合を行う温度にて直流電圧
を印加する過程と、陽極接合を行う温度から降温する過
程の各過程において、常にシリコンの温度よりもガラス
の温度の方を高くすることを特徴とする。よって、シリ
コンとガラスの熱応力による変形量の差をより確実に抑
えることができ、それによりシリコンとガラスの反りを
減少し、陽極接合されたシリコンとガラスからなる半導
体センサなどのオフセット電圧変動が小さくなり、デバ
イス特性が改善される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の陽極接合方法を示すため
に、図1を用いて陽極接合を用いる半導体圧力センサの
製法について説明する。図1において従来例を示す図6
と同じものには同じ符号を付し、重複する部分の説明を
省略する。
【0018】図1で、圧力の変位量を検出するためのダ
イヤフラム8及び拡散型のゲージ抵抗4、それらより得
られる検出信号を外部へ取り出すためのアルミ配線層、
またシリコン酸化膜2やシリコン窒化膜6などの絶縁層
を形成したシリコン基板1の裏面(図中下側)の鏡面加
工面と、圧力導入孔10を有するガラス台座11の鏡面
加工面(図中上側)とを重ねた後、ガラス台座11が下
部ヒーター20の上部に接触して配置され、ガラス台座
11の上部に重ね合わされたシリコン基板1の上方に、
上部ヒーター21が配置される。そして、シリコン基板
1の上部に電極ピン22を接触して配置し、これら全体
をチャンバー30内部で加熱し昇温する。
【0019】このように重ね合わせたシリコン基板1と
ガラス台座11を約400度まで加熱した後に、ガラス
台座11側が−極、シリコン基板1側が+極として、電
極ピン22、電極である下部ヒーター20より直流電圧
を印加することで、ガラス台座11を構成するガラス内
部のアルカリイオンの移動により発生する静電引力を利
用して、シリコン基板1とガラス台座11を接合する。
【0020】尚、本実施形態では、シリコン基板1とガ
ラス台座11の陽極接合方法について説明しているが、
これはシリコン基板1を構成するシリコンとガラス台座
11を構成するガラスの陽極接合方法に相当する。
【0021】ガラス台座11としてアルミノ珪酸ガラス
(例えば、HOYA:SD−2)を利用した場合、温度
に対する線膨張率の変化を示す図2に示されるように、
アルミノ珪酸ガラス(SD−2)の熱膨張率が広い温度
域にわたってシリコン(Si)よりも小さくなる。シリ
コン基板1とガラス台座11とを同じ温度で陽極接合し
た場合、熱膨張係数の大きいシリコン基板1の変形量
が、ガラス台座11の変形量よりも大きくなることか
ら、陽極接合における熱応力により、ガラス台座11が
凹となるような反りが発生することが考えられる。
【0022】そこで、この熱応力を低減させるために、
シリコン基板1やガラス台座11に対する加熱方法とし
て、下部ヒーター20による片側から加熱する方法か、
下部ヒーター20の温度が上部ヒーター21の温度より
も高くなるように両側から加熱する方法により、ガラス
台座11の温度をシリコン基板1の温度よりも高くなる
ようにし、かつ、ガラス台座11の厚さ方向の温度勾配
が大きくなるようにする。
【0023】つまり、ガラス台座11のシリコン基板1
と重ね合わせていない片側、すなわちガラス台座11下
部から下部ヒーター20により加熱し、伝熱によりシリ
コン基板1に向かって温度が低くなるようにガラス台座
11のガラスの厚み方向に温度差が形成される温度勾配
を設け、ガラス台座11の温度がシリコン基板1の温度
より高くなるようにする。
【0024】この片側からの加熱の場合、図3に示すよ
うに、シリコン基板1の上部にダミーのシリコンウェハ
やカーボン板などの熱伝導に優れた導電板である電極板
25を近接配置することで、シリコン基板1の放熱を促
進させて、ガラス台座11の温度勾配を大きくする。ガ
ラスが薄い場合は特に有効である。この電極板25は、
電極ピン22の下部に接触して配置される。
【0025】また、ガラス台座11が厚い場合は、片側
からの加熱で温度勾配を形成することができるが、加熱
が十分でないと台座ガラス11中の可動イオンの移動が
小さくなり、それにより陽極接合時の電流値が小さくな
り、接合部分の強度を低下させかねない。このような場
合には、シリコン基板1上方の上部ヒーター21からも
同時に加熱する必要がある。これにより、ガラス台座1
1とシリコン基板1は下部ヒーター20からの伝熱効果
と上部ヒーター21からの輻射効果により加熱が十分と
なり、接合強度を保つことができる。このとき、上部ヒ
ーター21の設定温度を下部ヒーター20の設定温度よ
りも低くして、シリコン基板1の温度がガラス台座11
の温度より低くなるようにする必要がある。
【0026】この陽極接合の接合条件は、例として、真
空度が1×10−4Torr以下、印加する直流電圧
(バイアス)が600V、直流電圧印加時間が5分と
し、電極ピン22を−極、電極である下部ヒーター20
を+極とする。
【0027】次に、ガラス台座11に設定する温度勾配
について説明する。図4は、温度と熱膨張係数の関係を
示したものであって、400度付近での関係を示したも
のである。図4において、ガラスは上記したSD−2で
ある。
【0028】ガラス台座11を構成するガラス(SD−
2)の熱膨張係数をαG、シリコン基板1を構成するシ
リコンの熱膨張係数をαSiとする。陽極接合を行う温
度、すなわち、ガラス台座11の温度をT2、ガラス台
座11とシリコン基板1の温度差をtとすると、ガラス
台座11の変形量はαG×T2、シリコン基板1の熱応
力による変形量はαSi×(T2−t)の式で概算され
る。
【0029】ここで、ガラス台座11とシリコン基板1
に反りがない(小さい)場合を考えて、ガラス台座11
の変形量とシリコン基板1の変形量を同じとすると、α
G×T2=αSi×(T2−t)となる。よって、t=
(1−αG/αSi)T2となる。
【0030】次に、ガラス台座11の厚み方向に温度差
をつける場合の温度プロファイルについて図5(a)を
用いて説明する。図5(a)は、下部ヒーター20によ
り片側から加熱した場合、又は下部ヒーター20と上部
ヒーター21により両側から加熱した場合のガラス台座
11を構成するガラスとシリコン基板1を構成するシリ
コンの温度プロファイルを示している。
【0031】図5(a)に示すように、ガラス台座11
とシリコン基板1を陽極接合温度まで加熱する昇温過程
と、約400度に加熱された状態で直流電圧を印加し陽
極接合する過程と、陽極接合温度より降温する冷却過程
の各過程において、常にガラスの温度がシリコンの温度
より高くなるようにしている。ここでは、ガラス台座1
1を下部ヒーター20の上部に配置する例で示したが、
図5(a)に示す温度プロファイルを実現するものであ
れば、その配置は特に限定されない。
【0032】図5(b)に示す温度プロファイルでは、
陽極接合温度より降温する過程において、ガラスの温度
よりシリコンの温度が高くなるように逆転しており、熱
応力の影響により、降温後(冷却後)にガラス台座11
とシリコン基板1に反りが残ることになり、ガラス台座
11とシリコン基板1からなる半導体センサのデバイス
特性を劣化させることになる。
【0033】また、ガラスとシリコンの熱伝導率を比較
した場合、シリコンの熱伝導率の方がかなり大きい(ガ
ラスの冷却速度が小さい)ことから、導電性があり熱伝
導率の大きい材料を放熱用に使用して冷却方法の最適化
を図ることも可能である。
【0034】本実施形態によれば、ガラス台座11の温
度をシリコン基板1の温度よりも高く設定することによ
り、シリコン基板1とガラス台座11の熱応力による変
形量の差が小さくなることから、シリコン基板1とガラ
ス台座11の反りが減少し、それらを陽極接合したもの
からなる半導体圧力センサなどの半導体センサのオフセ
ット電圧変動が小さくなり、デバイス特性を改善でき
る。
【0035】また、反りが減少することにより、図6
(e)に示すシリコン基板1とガラス台座11を陽極接
合したものを、図6(f)に示す個々のチップに切断す
るダイシング工程での不良も減るため、歩留りの向上が
期待できる。
【0036】
【発明の効果】上記したように、請求項1の発明は、ガ
ラスとガラスより熱膨張係数の大きいシリコンを重ね合
わせ直流電圧を印加して陽極接合を行うときに、ガラス
の温度がシリコンの温度よりも高くなるように加熱する
ため、シリコンとガラスの熱応力による変形量の差が小
さくなるので、陽極接合後のシリコンとガラスの反りが
減少し、陽極接合されたシリコンとガラスからなる半導
体センサなどのオフセット電圧変動が小さくなり、デバ
イス特性が改善される。
【0037】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
発明において、ガラスの熱膨張係数をαG、シリコンの
熱膨張係数をαSiとし、前記陽極接合を行うときに、
ガラスの温度がT2、シリコンの温度がT2−tとなる
ように温度差tをつけて加熱し、温度差tはt=(1−
αG/αSi)T2で表されるため、シリコンとガラス
の熱応力による変形量の差が小さくなり、請求項1と同
様の効果が得られる。
【0038】また、請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2記載の発明において、前記陽極接合を行うとき
に、ガラスのシリコンと重ね合わせていない片側からの
ヒーターによる伝熱によって、ガラスの厚み方向に温度
差が形成される温度勾配を設け、ガラスの温度をシリコ
ンの温度より高くなるようにするため、請求項1と同様
の効果が得られる。
【0039】また、請求項4の発明は、請求項1又は請
求項2記載の発明において、前記陽極接合を行うとき
に、ガラス側とシリコン側のそれぞれにヒーターを設
け、ガラス側のヒーターの温度がシリコン側のヒーター
の温度より高くなるようにして、両側より加熱するた
め、片側からの加熱に比べて加熱が十分となり、ガラス
とシリコンの陽極接合の接合強度が強くなる。
【0040】また、請求項5の発明は、請求項1から請
求項4のいずれかの発明において、前記陽極接合を行う
ときに、熱伝導に優れた導電板をシリコンに近接配置す
るため、シリコンの放熱を促進させることで、シリコン
の温度をガラスの温度より低くすることが可能となる。
【0041】また、請求項6の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、室温にてガラスとシリコ
ンを重ね合わせた後、前記陽極接合を行う温度まで加熱
して昇温する過程と、陽極接合を行う温度にて直流電圧
を印加する過程と、陽極接合を行う温度から降温する過
程の各過程において、常にシリコンの温度よりもガラス
の温度の方を高くするため、シリコンとガラスの熱応力
による変形量の差をより確実に抑えることができ、それ
によりシリコンとガラスの反りを減少し、陽極接合され
たシリコンとガラスからなる半導体センサなどのオフセ
ット電圧変動が小さくなり、デバイス特性が改善され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に対応するガラスとシリコン
の陽極接合方法を説明する断面図である。
【図2】同上のシリコンとガラスの温度に対する線膨張
率の変化を示す関係図である。
【図3】同上のガラスとシリコンの他の陽極接合方法を
説明する断面図である。
【図4】同上のシリコンとガラスの温度に対する熱膨張
係数の変化を示す関係図である。
【図5】シリコンとガラスの各過程における温度変化を
示す図であって、(a)は本発明の実施形態に対応する
関係図、(b)は本発明の実施形態と比較される例を示
した関係図である。
【図6】従来の半導体圧力センサの製法を示す図であっ
て、(a)から(f)はいずれも断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 シリコン酸化膜 4 ゲージ抵抗 5 配線抵抗 6 シリコン窒化膜 8 ダイヤフラム 9 アルミ層 10 圧力導入孔 11 ガラス台座 20 下部ヒーター 21 上部ヒーター 22 電極ピン 30 チャンバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 DD07 EE13 FF23 FF43 GG01 GG14 4G061 BA02 BA10 CA01 CC01 CD01 DA32 4M112 AA01 BA01 CA15 DA18 FA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスとガラスより熱膨張係数の大きい
    シリコンを重ね合わせ直流電圧を印加して陽極接合を行
    うときに、ガラスの温度がシリコンの温度よりも高くな
    るように加熱することを特徴とする陽極接合方法。
  2. 【請求項2】 ガラスの熱膨張係数をαG、シリコンの
    熱膨張係数をαSiとし、前記陽極接合を行うときに、
    ガラスの温度がT2、シリコンの温度がT2−tとなる
    ように温度差tをつけて加熱し、温度差tはt=(1−
    αG/αSi)T2で表されることを特徴とする請求項
    1記載の陽極接合方法。
  3. 【請求項3】 前記陽極接合を行うときに、ガラスのシ
    リコンと重ね合わせていない片側からのヒーターによる
    伝熱によって、ガラスの厚み方向に温度差が形成される
    温度勾配を設け、ガラスの温度をシリコンの温度より高
    くなるようにすることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の陽極接合方法。
  4. 【請求項4】 前記陽極接合を行うときに、ガラス側と
    シリコン側のそれぞれにヒーターを設け、ガラス側のヒ
    ーターの温度がシリコン側のヒーターの温度より高くな
    るようにして、両側より加熱することを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の陽極接合方法。
  5. 【請求項5】 前記陽極接合を行うときに、熱伝導に優
    れた導電板をシリコンに近接配置することを特徴とする
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の陽極接合方
    法。
  6. 【請求項6】 室温にてガラスとシリコンを重ね合わせ
    た後、前記陽極接合を行う温度まで加熱して昇温する過
    程と、陽極接合を行う温度にて直流電圧を印加する過程
    と、陽極接合を行う温度から降温する過程の各過程にお
    いて、常にシリコンの温度よりもガラスの温度の方を高
    くすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれ
    かに記載の陽極接合方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006073829A2 (en) * 2005-01-07 2006-07-13 Honeywell International Inc. Bonding method for reducing stress in multilayered wafer
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