JP2001063748A - プラスチック材料又はガラスで作られたキャップ等の部品 - Google Patents

プラスチック材料又はガラスで作られたキャップ等の部品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にスキンケア用品のためのメーキャップ用
付属品又は入れ物のクロージャ部材を提供する。 【解決手段】 クロージャ部材は、頂壁（14）及び前記
頂壁の周囲から下方に延びる側部スカート（15）を有
し、頂壁は、円形の輪郭をした前面（20）を備え、側部
スカートは、頂壁の残部と協働して外面（22）を構成
し、頂壁及び側部スカートは、後面（21）を構成し、頂
壁及び側部スカートは、半透明の材料を成形することに
より一体ものとして作られており、前記前面及び前記外
面は、艶消し用ワニスの層（33）で覆われ、前記後面
（21）は、側部スカート（15）の縁部（27）の広がりの
少なくとも実質的に全体、側部スカート（15）の内面、
及び側部スカートに隣接した頂壁（14）の内面（25）の
少なくとも一部が、暗色の不透明な塗料の層（34）で途
切れなく覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック材料
又はガラスで作られた部品に関し、特に、メーキャップ
用付属品又は入れ物のクロージャ部材に関するが、これ
には限定されない。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧品
の包装分野では、透明なプラスチック材料を全体的に着
色し、不透明にし、場合によってはこれに充填剤を入れ
てカバー又はキャップを作ることが知られている。
【０００３】本発明は、前面、後面及び外面を備えた部
品の新規な外観上の効果を得ることを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、部品が不透明
ではない材料で作られており、後面は少なくとも外面の
近くのところが、不透明ではない材料と密に接触した暗
色の不透明な被膜の層によって不透明に作られており、
被膜を設ける場所及びその色は、外面を通って入る光
が、部品の中に生じてその前面から見える光学効果を生
じさせることができるように選択されていることを特徴
とする部品により上記目的を達成する。
【０００５】本発明により、特に前面が円形の輪郭をし
ている部品について後光効果（ハロー効果）を得ること
が可能であり、この後光効果は、特に人目を引きつける
ことができる。
【０００６】部品の形状は、後光効果が外面の高さ以下
の幅をもつ前面の周囲領域で見えるように選択されてい
る。
【０００７】特定の実施形態では、被膜は、外面又は後
面の縁を通って入った光だけが部品を通過できるように
部品上の選択された場所に設けられる。
【０００８】特定の実施形態では、被膜は、塗料であ
る。
【０００９】変形実施形態では、被膜は、不透明ではな
い材料との物理的且つ化学的共存性がある材料の同時射
出により被着された層である。
【００１０】これにより、被膜と不透明ではない材料と
の密な接触が保証され、それにより所望の効果が得られ
ないようにすることがある空気が存在しないようにな
る。
【００１１】被膜の色は、所望の光学効果が見られるよ
うにするために不透明ではない材料の色の関数として選
定される。
【００１２】被膜は例えば、黒色であり、それにより部
品中における妨害作用のある反射を回避し、被膜から成
る薄い層だけを用いながら所要の不透明度を得ることが
できる。
【００１３】好ましくは、使用されるプラスチック材料
は、半透明である。
【００１４】かくして、外面を通って部品中に侵入した
光は、部品の通過中に拡散し、かくして有利には、部品
中における光学効果が得られる。
【００１５】特定の実施形態では、後面は、被膜により
完全に覆われ、例えば、塗料が吹きつけ法により塗布さ
れる。
【００１６】更に特定の実施形態では、部品は、後面内
へ広げられた内側収容部を有する。
【００１７】部品がカバー又は蓋である場合、かかる収
容部は、鏡を受け入れる役目をもつことができる。
【００１８】内側収容部は、側面及び主要表面で構成さ
れ、側面は好ましくは、側面に隣接した主要表面の縁部
と同様に、不透明な被膜で途切れなく完全に覆われてい
る。
【００１９】これにより、たとえ例えば鏡のような不透
明な要素が主要表面に当てられた状態で嵌め込まれてい
ても、鏡と内側収容部の側面との間に存在する隙間が光
のビームを通さないようになり、それにより部品の外観
が損なわれないようになる。
【００２０】内側収容部の側面は、例えば円筒形又は実
質的に円筒形であるのがよい。
【００２１】好ましくは、内側収容部の側面と外面との
間に延びる部品の縁部は、その実質的に全体にわたっ
て、用いられる不透明な被膜で途切れなく覆われ、これ
は部品の縁の幅が広い場合、特に好ましい。
【００２２】さらに、特定の実施形態では、前面は、外
方に僅かに凹状である。
【００２３】有利には、前面及び外面は、光を拡散して
柔らかい感じの効果を生じさせる艶消し用ワニスの層で
覆われている。
【００２４】外面は、少なくとも一部が円筒形又は円錐
形であり、或いは実際には実質的に円筒形であり、次に
円錐形となり、そして前方へ広がっている。
【００２５】外面が前方へ広がって又はフレア状になっ
ていると、材料の厚さの減少又は前縁に一層近接するこ
とにより後光効果が増強する。
【００２６】部品は、包装用品の全体又は一部をなすこ
とができ、部品がクロージャ部材である場合、部品は、
後面から突出していて、部品の残部と一体成形されたヒ
ンジ用突片を有するのがよい。
【００２７】本発明は又、特にスキンケア用品のための
メーキャップ用付属品又は入れ物のクロージャ部材であ
って、頂壁及び頂壁の周囲から下方に延びる側部スカー
トを有し、頂壁は、円形の輪郭をした前面を備え、側部
スカートは、頂壁の残部と協働して外面を構成し、頂壁
及び側部スカートは、後面を構成し、頂壁及び側部スカ
ートは、半透明の材料を成形することにより一体ものと
して作られており、前面及び外面は、艶消し用ワニスの
層で覆われ、後面は、側部スカートの縁部の広がりの少
なくとも実質的に全体、側部スカートの内面、及び側部
スカートに隣接した頂壁の内面の少なくとも一部が、暗
色の不透明な塗料の層で途切れなく覆われていることを
特徴とするクロージャ部材を提供する。
【００２８】本発明の内容は、添付の図面を参照して非
限定的な実施形態の以下の詳細な説明を読むと一層よく
理解されよう。
【００２９】
【発明の実施の形態】図１に概略的に示されているパッ
ク１０は、本体１１及びこの本体１１にヒンジ止めされ
たカバー又は蓋１２を有している。
【００３０】本体１１は、例えばファンデーションメー
キャップ（基礎化粧品）を受け入れるようになってい
る。
【００３１】図２及び図３に単独で示されたカバーは、
本実施形態では、無色半透明で、しかも充填剤の入って
いないプラスチック材料、例えばＡＢＳで作られてい
る。
【００３２】当然のことながら、本発明は、この特定の
材料を用いることに限定されず、例えばＰＥＴ、ポリカ
ーボネート、ＰＣＴＧ又はＰＭＭＡを用いることが可能
である。なお、このリストは、排他的ではない。
【００３３】カバー１２は頂壁１４を有し、この頂壁の
周囲から下方にその延長部として側部スカート１５が延
びており、この側部スカートは、頂壁１４と同一のプラ
スチック材料から一体成形されている。
【００３４】頂壁１４の頂面は、図４で分かるように外
方へ僅かに凹状であり、これはカバー１２の前面を構成
している。
【００３５】側部スカート１５は、軸線Ｘを中心として
円筒形の側面２６及び軸線Ｘに垂直な平面であって、頂
壁１４の底面に相当する主要表面２５によって構成され
る内側収容部１６を形成している。
【００３６】カバー１２の後面２１は、カバー１２の主
要表面２５、側面２６及び縁部２７の組合せによって形
成されている。
【００３７】図示の実施形態では、収容部１６は、鏡を
受け入れるようになっている。
【００３８】カバー１２の外面２２は前面２０と後面２
１を相互に連結している。
【００３９】前面２０は、円形の縁２３を有し、外面２
２は、その後方領域２２ａが軸線Ｘを中心として実質的
に円筒形であり、その後、円錐形となり、カバーの前方
領域２２ｂでは前面２０の縁に向かって広がっている。
【００４０】カバー１２の縁部２７は、側面２６と外面
２２との間で軸線Ｘに垂直に延びている。
【００４１】図示の実施形態では、縁部２７の幅は比較
的広く、約５mmである。
【００４２】カバーは、縁部２７に設けられたヒンジ用
突片３０及びタブ２９を有し、タブは、パックが使用さ
れていないときにはパックを閉鎖状態に保つよう本体１
１の収容部内にステップ動作で取り付けられる。
【００４３】前面２０及び外面２２は、無色の艶消し用
ワニスの層３３で覆われている。
【００４４】本実施形態の後面２１は、不透明な黒色塗
料の層３４で全体が覆われている。
【００４５】驚くべきことには、この層３４を設けたこ
とにより、魅力ある外観効果を得ることができる。
【００４６】図４に示すように外面２２を通って入った
光は、前面２０の下で不透明ではない材料を通って拡散
し、塗料の層３４があるためにコントラストが十分な後
光効果（ハロー効果）を生じさせる。
【００４７】かくして、前面２９は、その中心よりも周
囲のほうが実質的に明るいように見える。
【００４８】この光の効果又は光学的効果は、前面の縁
２３の近くになればなるほど一層顕著であり、その結
果、特に見た目に感じの良いぼかし効果が得られる。
【００４９】当然のことながら、本発明は上述の実施形
態には限定されない。
【００５０】本発明は、透明ではない材料で作られた部
品、例えばリップスティックケース又はマスカラアプリ
ケータのキャップに特に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のカバーを含むパック又は容器の略図で
ある。
【図２】カバーの下面を示す図である。
【図３】図２のIII-III 線矢視軸方向断面図である。
【図４】外面を通って部品に入った後に光がどのように
進むかを示す図２のIV−IV線矢視断面図である。
【符号の説明】
１０ パック １１ 本体 １２ カバー又はクロージャ部材 １５ 側部スカート １６ 内側収容部 ２０ 前面 ２１ 後面 ２２ 外面 ２６ 側面 ３０ ヒンジ用突片

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 前面（20）、後面（21）及び外面（22）
    を有するプラスチック材料又はガラスで作られた部品、
    特にキャップ又はカバーにおいて、前記部品は、不透明
    ではない材料で作られており、後面は少なくとも前記外
    面の近くのところが、前記不透明ではない材料と密に接
    触した暗色の不透明な被膜の層（34）によって不透明に
    作られており、被膜を設ける場所及びその色は、前記外
    面を通って入る光が、前記部品の中に生じてその前面
    （20）から見える光学効果を生じさせることができるよ
    うに選択されていることを特徴とする部品。
  2. 【請求項２】 被膜は、前記外面又は前記後面の縁を通
    って入った光だけが前記部品を通過できるように部品上
    の選択された場所に設けられていることを特徴とする請
    求項１記載の部品。
  3. 【請求項３】 被膜の色は黒であることを特徴とする請
    求項１又は２記載の部品。
  4. 【請求項４】 被膜は、塗料であることを特徴とする請
    求項１、２又は３記載の部品。
  5. 【請求項５】 被膜は、前記不透明ではない材料との物
    理的且つ化学的共存性がある材料の同時射出により被着
    された層であることを特徴とする請求項１、２又は３記
    載の部品。
  6. 【請求項６】 不透明ではない材料は、半透明のプラス
    チック材料であることを特徴とする請求項１〜５のうち
    何れか一に記載の部品。
  7. 【請求項７】 前記後面（21）は、前記被膜で完全に覆
    われていることを特徴とする請求項１〜６のうち何れか
    一に記載の部品。
  8. 【請求項８】 前記後面（21）内へ広げられた内側収容
    部（16）を有していることを特徴とする請求項１〜７の
    うち何れか一に記載の部品。
  9. 【請求項９】 内側収容部（16）は、側面（26）及び主
    要表面（25）で構成され、前記側面（26）は、前記側面
    （26）に隣接した前記主要表面（25）の縁部と同様に、
    前記不透明な被膜で途切れなく完全に覆われていること
    を特徴とする請求項８記載の部品。
  10. 【請求項１０】 前記側面（26）は、円筒形又は実質的
    に円筒形であることを特徴とする請求項９記載の部品。
  11. 【請求項１１】 内側収容部（16）の側面（26）と前記
    外面（22）との間に延びる部品の縁部（27）が、その実
    質的に全体にわたって前記不透明な被膜（34）で途切れ
    なく覆われていることを特徴とする請求項９又は１０記
    載の部品。
  12. 【請求項１２】 前記前面（20）は、円形の輪郭を有
    し、得られる光学効果は、後光効果であることを特徴と
    する請求項１〜１１のうち何れか一に記載の部品。
  13. 【請求項１３】 部品の形状は、後光効果が前記外面の
    高さ以下の幅をもつ前記前面の周囲領域で見えるように
    選択されていることを特徴とする請求項１２記載の部
    品。
  14. 【請求項１４】 前記前面（20）は、外方に僅かに凹状
    であることを特徴とする請求項１〜１３のうち何れか一
    に記載の部品。
  15. 【請求項１５】 前記前面（20）及び前記外面（22）
    は、艶消し用ワニスの層（33）で覆われていることを特
    徴とする請求項１〜１４のうち何れか一に記載の部品。
  16. 【請求項１６】 前記外面（22）は、少なくとも一部が
    円筒形又は円錐形であることを特徴とする請求項１〜１
    ５のうち何れか一に記載の部品。
  17. 【請求項１７】 前記外面（22）は、前記後面から始ま
    って前記前面にむかって実質的に円筒形であり、次に円
    錐形となり、そして前方へ広がっていることを特徴とす
    る請求項１６記載の部品。
  18. 【請求項１８】 包装用品の全体又は一部、好ましくは
    特にスキンケア用品のためのメーキャップ用付属品又は
    入れ物のクロージャであることを特徴とする請求項１〜
    １７のうち何れか一に記載の部品。
  19. 【請求項１９】 前記後面から突出していて、前記部品
    の残部と一体成形されたヒンジ用突片（30）を有してい
    ることを特徴とする請求項１８記載の部品。
  20. 【請求項２０】 特にスキンケア用品のためのメーキャ
    ップ用付属品又は入れ物のクロージャ部材であって、頂
    壁（14）及び前記頂壁の周囲から下方に延びる側部スカ
    ート（15）を有し、頂壁は、円形の輪郭をした前面（2
    0）を備え、側部スカートは、頂壁の残部と協働して外
    面（22）を構成し、頂壁及び側部スカートは、後面（2
    1）を構成し、頂壁及び側部スカートは、半透明の材料
    を成形することにより一体ものとして作られており、前
    記前面及び前記外面は、艶消し用ワニスの層（33）で覆
    われ、前記後面（21）は、側部スカート（15）の縁部
    （27）の広がりの少なくとも実質的に全体、側部スカー
    ト（15）の内面、及び側部スカートに隣接した頂壁（1
    4）の内面（25）の少なくとも一部が、暗色の不透明な
    塗料の層（34）で途切れなく覆われていることを特徴と
    するクロージャ部材。
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