JP4093499B2 - 表示体設けた蓋体または容器本体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、商標その他の文字体や模様等の表示体を設けてなる各種容器やその蓋体に係わるもので、特に、表示面に垂直な以外の角度からみた場合にも文字体や模様等の表示体が見えるような構造をした表示体付きの合成樹脂製の容器本体や蓋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種の容器の開口部に螺着またはに嵌着して密閉する蓋体は、容器の開口部を単に密閉するだけの機能を有するものではなくて、人目につき易い蓋部には装飾的な美観や意匠的な体裁を持たせたり、あるいは、商品名や商標名またはメーカー名を表示することにより、直接に消費者の目を引きつける機能を有することから色々な工夫を凝らした蓋体を使用することが行われている。
そのような蓋部に色々な模様付け等を施した蓋体として従来から用いられているものには、実開昭56−166251号公報に見るように、射出成形した合成樹脂製の透明な蓋に真空蒸着により金属メッキを施して金属的装飾効果をもたせたものや、特開平5−147074号公報等に見るように、複数の異なる合成樹脂を混合射出成形した蓋に転写その他により平面的な印刷を施して各種の模様を形成したものでものがある。
【0003】
しかし、上記した発明等に見られる蓋体の模様等は、単なる平面的な表示体に過ぎないので、消費者に対して高級感を催させるには不充分な点があることから、もう少し消費者に満足感を抱かせるために、実開昭55−176144号に見るように、クリスタル状に形成して光を屈折させたり、反射させるようにして、商品価値を高めるようにした構造にしたり、また、特開昭51−13856号に見るように、メタリック状の光沢を発して立体模様を感じさせるような構造にして、容器内に収容された商品に対する高級感や豪華さを消費者に惹起させる機能を蓋体に持たせた構造にしたものが知られている。
【0004】
前者のように光を屈折させるようにした蓋体11は、図13に示したように、アクリル樹脂等の透明な熱可塑性合成樹脂を射出成形により成形した筒状体の外表面に滑り止めを兼ねる凹凸模様12aを設けた外側円筒体12を成形して、該外側円筒体の平滑な内側面には金属を蒸着したメタリック層13を形成すると共に、前記外側円筒体の内側には別体に射出成形して容器の口頸部に螺着可能にネジ溝15が形成された内側円筒体14を嵌合、溶着して一体化せしめて多層構造に構成したものである。
【0005】
このような構成をした蓋体11が螺着された容器に外部からの光が当たると、蓋体を斜め方向や側面から見た場合には、外筒部12の凹凸面12aで光は屈折して透明層に進入して、透明層を通過してメタリック層13に到達した光は反射されて、外筒部の凹凸面12aで再び屈折して人の視覚に達することになり、蓋体を見る位置や光線の角度により複雑な屈折と反射作用によりきらきらしたクリスタル効果を生ずるので、消費者に新鮮な感覚と高級感を与えることにはなるが、しかし、蓋体11の天板部12bやその下のメタリック層13b部分に表示した商標その他の文字体や模様等の表示体は、表示面に垂直な上方向から見た場合には読み取ることができるが、斜め方向や側面方向から見た場合には読み取ることができない。
【0006】
また、後者のように立体模様に見えるようにした蓋体は、図14に示すように、透明または半透明の合成樹脂やガラス等を注型その他の成形法により成形して、表面が緩やかな球面状をした円板からなる表部材22を成形すると共に、裏側面に立体模様の凹部22aを形成し、そして、該凹部の底面を艶消しすると共に、凹部以外の部分を不透明部材23で被覆して、更に、前記表部材の裏側にメタリック層を設けた光沢板24を当接せしめて積層した立体模様反射体を形成して、該立体模様反射体を合成樹脂を射出成形して形成した蓋体の本体部25の天面25aに設けた環状突出部25bの内部に接着、固定して、立体的に模様等が浮き出て見えるように蓋体21を多層構造に構成したものである。
このように構成された蓋体21が嵌着された容器に対して外部から光が当たると、該蓋体の球面状をした表部材22を透明層に進入した光は立体模様を形成した凹部22aに達して屈折して、メタリック層24に到達して反射された光が再び屈折して人の視覚に達することになるので模様等が立体的に浮き上がった状態に見えるので、使用者に美観と高級感を感じさせることになる。
【0007】
しかし、使用される各種の容器の開口部を密閉した蓋体に模様や商標等の表示体を設けるには、図12に示すように、蓋体31の天板部33aに印刷等が施されるのが一般的であるから、このように平坦な天板面に表示体が設けられた蓋体31を上方から見る場合には、何ら問題なく表示体を認識することができるが、図11に示すように、斜め上(C点)から見た場合には、表示体が小さくなったり、少し歪んだりして、見にくくなり、また、側面(D点)から見た場合には、表示体が視線と同じ水平面に位置して、筋状になって全く認識することができなくなる。
【0008】
従って、上記した図13に示すような構造に形成した蓋体11にあっても、天板部に水平に形成されているメタリック層部分に印刷された表示体については、表示面に垂直な上方向から見た場合には、各種の模様や商標等をはっきりと認識することができるが、表示面に対して斜め上方向または側面方向から見た場合には、はっきりと判別することは困難であり、また、側壁部に表示されたものは凹凸面での屈折と反射により変形して見えるので、正確に認識することは不可能である。
【0009】
また、上記した図14に示すような構造に形成した蓋体21にあっても、天板部に水平に形成された表示体を、表示面に垂直な上方向から見た場合には各種の模様や商標等をはっきりと認識することができるが、表示面に対して斜め上方向から見た場合には表板の面が緩やかな球面をしているので、ある程度の範囲では認識することができるが、側面方向から見た場合には全く認識することができない。
そこで、容器本体や蓋体面に対してどのような方向から見た場合であっても、容器本体や蓋体に表示された各種の模様や商標等を認識することができるような構造にして、且つ、使用する者にとって美観と高級感を持つことができるようにした容器本体や蓋体を、簡単に、しかも安価に製造することができるような構造にした蓋体等の出現が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、上記したような従来の蓋体に於ける色々な不都合な点を解消して、各種の容器の開口部を密閉するのに適用できる構造の蓋体を形成して、該蓋体が装着された各種の容器を見た消費者が、容器のみならずその内容物についても新鮮さや美しさを感ずると共に、容器に収容された内容物に対する高級感が持てるような構造をした蓋体および容器本体を形成して、該蓋体および容器本体をどのような方向から見た場合にも、蓋体および容器本体に設けられた色々な模様や商標等の各種表示体が、はっきりと認識することができるような構造に形成すると共に、そのような蓋体および容器本体を簡単に、且つ、安価に製造することができるような構造にした蓋体や容器本体を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、各種の容器の口頸部に装着して開口部を密閉するのに適した蓋体を、容器の口頸部に嵌着する内層(内面)部材と、該内層部材に被着して一体化した表面(外層)部材とから形成するのに、前記内層部材を、透明あるいは着色した熱可塑性樹脂を射出成形して容器の口頸部に嵌合可能な蓋状に成形すると共に、該蓋状の天面角部を斜面または曲面状に切除して光が屈折、反射可能な状態に成形して、該切除面にホットスタンプや印刷または蒸着その他の手段により模様や商品等の表示体を設けて形成する。
【0012】
そして、上記のようにして表示体を設けて形成された内層部材に被着する外層部材を、透明な熱可塑性合成樹脂の射出成形により内層部材の外面に合致した形状に成形して、該外層部材を前記内層部材に被着せしめて加熱融着や接着剤等の接着手段により一体化して積層蓋体となすことにより、光が透明な合成樹脂層の境界面で屈折して、視覚的に模様等が浮き上がったように見えて、美観と高級感とを備えてなる容器の口頸部に着脱可能な蓋体に形成する。
また、容器本体についても蓋体と同様にして積層容器を成形して、光が透明な成樹脂層の境界面で屈折して、視覚的に模様等が浮き上がった状態に見えるような構造をした美観と高級感とを備えてなる容器本体を形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
クリーム等の化粧料を収容した容器本体に螺着する蓋体を内外層の部材からなる二層構造に形成して、美観と高級感とを備えた蓋体を成形するのに、着色または薄い乳白色等の半透明色をした熱可塑性樹脂を射出成形して容器の口頸部に螺着可能な蓋状をした内層体を形成すると共に、該蓋状内層体の天板部の角を斜面状に切除して屈折反射が可能なようにした内層部材を成形して、該内層部材の斜面部分にホットスタンプまたは印刷等により形成した模様や文字、商標その他の表示体を設けて一次成形品に形成する。
【0014】
次に、前記一次成形品である内層部材を射出成形によりインサート成形して積層するか、あるいは、前記内層部材の外表面に合致する形状の内表面を有する外層部材を、透明な熱可塑性樹脂の射出成形により成形して、前記内面部材の上から被着せしめて、高周波その他の加熱融着手段により溶着するか、または、接着剤を介して接合するかして、一体化せしめた容器本体の口頸部に着脱可能な積層蓋体を形成する。
このようにして積層構造に形成された蓋体が容器の口頸部に螺着されたものは、蓋体を上方から見た場合は勿論のこと、斜め方向および側面から見た場合にも、蓋体の内面部材の斜面部分に設けられた着色表示体を、透明な表面部材を透過して浮き上がっているように認識することができる。
【0015】
【実施例】
本願発明について、以下に最適な実施例に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本願の発明は、各種の容器の開口部に嵌着して密閉可能な蓋体、中でも、図1及び図2に示すような形状をした、広口の容器の口頸部に装着して開口部を密閉するのに適した形状をした二重構造の蓋体を形成して、該蓋体が装着された容器をどのような方向から見ても、図5に示すように、蓋体に表示された模様や商品名等の表示体を認識することができる構造に形成して、該蓋体を見た消費者に新鮮さや高級感等を惹起させるような蓋体にすると同時に、そのような蓋体を安価で、且つ、簡単に製造することができる構造をした蓋体を形成するものである。
【0016】
図1及び図2に示すように、透明または半透明あるいは着色した熱可塑性合成樹脂材から形成されてなる内層部材(内面層)3に、透明な熱可塑性合成樹脂材から形成されてなる外層部材(外面層)2を嵌合、積層せしめて一体化した積層蓋体1を形成するには、先ず、着色または薄い乳白色等の半透明色をした熱可塑性樹脂を射出成形して、図3および図4に示すように、容器本体の開口部に螺着可能な円盤状をした内層部材3を成形すると共に、該内層部材3の頂壁(天板)部3aの角部をなくした傾斜面3c状に成形して、該内層部材3の頂壁3aの平坦面や傾斜面3cにホットスタンプや印刷その他の手段を用いて化粧料の商品名や模様等の表示体4を設けて、蓋体1の内層部を構成する一次成形品を形成する。
【0017】
次に、蓋体1の外側部分を構成する外層部材2を成形するには、透明な熱可塑性樹脂材を射出成形して、図5に示すように、前記内層部材3の外側面の形状に合致した内面2aの形状を有する外層部材2を成形する。
そして、図2に示すように、前記外層部材2の内表面2aまたは前記内層部材3の外表面に内外層を接合するのに適した接着剤を塗布してから内層部材3上に外層部材2を被着して、圧着、接合するか、あるいは、内層部材3に外層部材2を被着した状態で高周波その他の加熱融着手段により加熱溶着せしめて一体化した積層構造をした容器の口頸部に着脱可能な蓋体1を形成する。
【0018】
そして、上記のように形成された積層構造の蓋体1をクリーム等の化粧料やその他の内容物を収容した容器本体に螺着して開口部を密閉したものを、図6に示したようにして蓋体1を斜め上方向(A点)から見た場合には、内層部材3の傾斜面3cに形成された表示体4に当たって反射した光が、外層部材2の透明層内を透過、屈折して蓋体1の表面部分に到達して表示体4が見ることができ、また、該蓋体1を側面方向(B点)から見た場合には、内側部材の傾斜面3cの表示体4に当たって反射した光が、外側部材2の透明層内を直線的に透過して、上下方向がやや圧縮されたようにはなるが、そのままの状態で表示体4を見ることができる。
【0019】
光の屈折と反射を利用した本願発明の積層構造体は、上記したような蓋体に適用されるのに限られたものではなくて、図7または図8に示すように、容器の本体部にも適用することができる。
図7示したものは、適正な所定の形状をした積層容器本体5Aの内層部分(内側部材)を構成する一次成形品を、透明または半透明あるいは着色した熱可塑性樹脂材の射出成形により成形すると共に、その一次成形品の底壁縁部の角部分を傾斜面6aに形成して容器本体を構成する内層部材6となして、該内側部材の傾斜面部分6aに模様等を表示した後、蓋体を形成したのと同様な方法により該内側部材を透明な熱可塑性樹脂材からなる外側部材7により覆って積層構造に形成した容器本体5Aである。
このようにして形成された容器本体5Aに内容物を収容してから、例えば図に示すような形状をした蓋体10により蓋をしようとすると、係合縁部10cが内層部6に密着して密閉することができる。
【0020】
また、図8に示したものは、透明または半透明あるいは着色の熱可塑性樹脂材を射出成形して所定形状の積層容器本体5Bの内側部材(内層部分)を構成するための一次成形品を成形して、該一次成形品の上端開口縁の角部分に傾斜面8aを形成して内側部材8に形成して、該内側部材の傾斜面の部分に模様等を表示体を設けた後、蓋体を形成したのと同様に前記内側部材8を透明な熱可塑性樹脂材からなる外側部材9により覆って積層構造に形成した容器本体5Bである。
【0021】
上記のように形成した容器本体に於いては、図8に示すように、表示体を容器の開口端部側に設けたものは、蓋体の場合とほぼ同じように表示体が見えるが、しかし、図7に示すように、表示体を容器の底部側に設けたものは、反射光の関係から表示体が文字からなる場合には識別がやや難しい場合もあるが、色彩や模様からなる場合には、光の屈折により変化に富んで見えるようになる。
また、上記のように容器本体に表示体を設ける場合には、容器の底部側と開口端部側との両方に設けることも可能である。
【0022】
尚、上記した本願発明は、内外層を積層して形成した二重構造の容器の蓋体および容器本体のいずれに於いても、内側部材(内層面)に表示体を設ける面が、傾斜した平坦面に形成されて反射可能になったものであったが、本願発明は、必ずしもこのように傾斜面に限定する必要はなくて、図9に示すように、表示体を設ける面を滑らかな曲面3dに形成して、表示体を設けた場合でも、傾斜面3cに設けた場合とほぼ同様に光が反射、屈折するので、どのような方向からも表示体を認識することができ、また、蓋体1および容器本体5の内側部材(内層部分)3,6に形成した平坦な傾斜面や曲面に設ける表示体を、図10に示すように、凹凸を形成して立体的な表示を形成したものにすることも可能である。
また、上記のように曲面や立体的に形成する表示体を、容器本体の底部側と開口端部側との両方に設けることも可能である。
【0023】
そして、このように曲面状に形成した内層部材3を用いて積層構成した蓋体1を、前記実施例の場合と同じように、斜め方向(A点)から見た場合には、表示体4に当たった光は外層部材2の透明層内を透過、屈折して表面 に浮き出て見え、また、側面方向(B点)から見た場合にも、反射した光は該層部材2の透明な樹脂層内を透過して、上下方向が圧縮されたようにはなるが、そのままの状態で表示体4を見ることができる。
【0024】
また、上記した実施例に於いては、内層部材3に外層部材2を被着せしめた状態で接合して一体化した積層構造をした蓋体1を形成するのに、高周波や超音波その他による加熱溶着手段により溶着する方法や内外層部材の間に接着剤を用いて接合する方法を採用したが、本願発明はこのような接合方法に限定されるものではなくて、注型や射出成形を用いてインサート成形する方法により接合された積層構造の蓋体1を成形することも可能である。
【0025】
更に、上記実施例に於いて、積層構造にする前記内層部材の頂壁部や傾斜面等の表面に商品名や模様等の表示体4を形成するのにホットスタンプや印刷等の直接印刷手段により商品名や模様を表示したが、本願発明はこのような表示方法に限定されるものではなくて、射出成形等により成形した前記内層部材の頂壁や傾斜面に対して金属蒸着や各種の塗装、着色、その他の表示手段を用いて商品名や模様、その他の表示体を形成することができるのは言うまでもない。
また、上記実施例に於いては、模様等の表示体を立体的に形成する場合に、内層部材面を立体成形せずに、表示体を塗料等により肉厚にして立体的な表示とした場合にも、より新鮮さや高級感を持ったものにすることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、積層構造に形成した本願の発明のような蓋体や容器本体からなる容器は、容器の上方からのみならず、斜め上からや側方から蓋体や容器本体を見た場合にも、光の屈折や反射現象により蓋体や容器本体を形成する内層部材の表面に設けられた色々な商品名や模様等の表示体を、認識することができると同時に、屈折して浮き上がったりして変化に富んだ状態に見えるので、新鮮さや高級感を感ずることができて、また、その製造工程も簡単であることから、簡単に、且つ、安価に製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の蓋体を示す斜視図である。
【図2】図1に示す蓋体のX−X断面図である。
【図3】本願発明の蓋体の内側部材を示す斜視図である。
【図4】図3に示す内側部材のY−Y断面図である。
【図5】本願発明の蓋体の外側部材を示す斜視図である。
【図6】本願発明の蓋体を外側から見た場合の側面図である。
【図7】本願発明の容器本体を示す部分断面図(a)と斜視図(b)である。
【図8】別の容器本体を示す部分断面図(a)と斜視図(b)である。
【図9】本願発明の別の蓋体を示す斜視図である。
【図10】立体表示体を設けた蓋体を示す斜視図である。
【図11】周知の蓋体を外部から見た際の側面図である。
【図12】周知の蓋体を示す斜視図である。
【図13】従来の多層構造をした蓋体の平面図(a)と断面図(b)である。
【図14】本願発明の先行技術の蓋体を示す斜視図(a)と断面図(b)である。
【符号の説明】
1. 本願発明の蓋体
2. 外層部材
2a.内面
3. 内層部材
3a.頂壁
3c.傾斜面
4. 表示体
5. 容器本体
6. 内層部材
7. 外層部材
8. 内層部材
9. 外層部材
10.蓋
Claims (9)
- 熱可塑性合成樹脂を用いて容器の口頸部に着脱可能な蓋状をした内層部材に成形して、該蓋状の内層部材の天板の角部は切除して光を反射可能な傾斜面に形成すると共に、少なくとも前記傾斜面を含む天板部に文字や模様等の表示体を設けた構造の内層部材を形成して、該内層部材の外面形状に合致する透明な熱可塑性合成樹脂からなる外層部材を前記内層部材に被着、積層して一体化せしめて積層蓋体を構成してなることを特徴とする表示体を設けた蓋体。
- 熱可塑性合成樹脂を用いて容器状に形成された内側層と外側層とを積層して一体化した積層容器体であって、前記内側層を形成する内層部材の開口端部の外縁角部は切除して光を反射可能な傾斜面に形成すると共に、少なくとも該傾斜面を含む容器の胴壁に文字や模様等の表示体を設けた構造の内層部材を形成して、該内層部材の外周面に合致する透明な熱可塑性合成樹脂からなる外層部材を前記内層部材に被着、積層して一体化せしめて積層容器本体を構成してなることを特徴とする表示体を設けた容器体。
- 熱可塑性合成樹脂を用いて容器状に形成された内側層と外側層とを積層して一体化した積層容器体であって、前記内側層を形成する内層部材の底壁部の外縁角部は切除して光を反射可能な傾斜面に形成すると共に、少なくとも該傾斜面を含む容器の胴壁に文字や模様等の表示体を設けた構造の内層部材を形成して、該内層部材の外壁面に合致する透明な熱可塑性合成樹脂からなる外層部材を前記内層部材に被着、積層して一体化せしめて積層容器本体を構成してなることを特徴とする表示体を設けた容器体。
- 熱可塑性合成樹脂を用いて容器状に形成された内側層と外側層とを積層して一体化した積層容器体であって、前記内側層を形成する内層部材の開口端部の外縁角部及び底壁部の外縁角部は切除して光を反射可能な傾斜面に形成すると共に、少なくとも該傾斜面を含む容器の胴壁に文字や模様等の表示体を設けた構造の内層部材を形成して、該内層部材の外壁面に合致する透明な熱可塑性合成樹脂からなる外層部材を前記内層部材に被着、積層して一体化せしめて積層容器本体を構成してなることを特徴とする表示体を設けた容器体。
- 前記内層部材の角部に形成された傾斜面は、直線状に傾斜した平坦面に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4に記載した示体を設けた容器体。
- 前記内層部材の角部に形成された傾斜面は、緩やかな曲面に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4に記載した示体を設けた容器体。
- 前記内層部材の傾斜面に設けられた表示体は、印刷などにより平面状に形成された着色体からなることを特徴とする請求項1乃至6に記載した示体を設けた容器体。
- 前記内層部材の傾斜面に設けられた表示体は、立体的に形成された着色体からなることを特徴とする請求項1乃至6に記載した示体を設けた容器体。
- 前記内層部材は、透明または半透明あるいは着色した合成樹脂から形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4に記載した示体を設けた蓋体または容器本体。
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