JP2001063613A - 移動車両 - Google Patents

移動車両

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JP2001063613A
JP2001063613A JP2000209866A JP2000209866A JP2001063613A JP 2001063613 A JP2001063613 A JP 2001063613A JP 2000209866 A JP2000209866 A JP 2000209866A JP 2000209866 A JP2000209866 A JP 2000209866A JP 2001063613 A JP2001063613 A JP 2001063613A
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直進走行から旋回走行に移行する際の伝動経
路上の繋ぎを円滑に行わせることを目的とする。 【解決手段】走行用の油圧式無段変速装置16と旋回用
の油圧式無段変速装置61と左右一対のサイドクラッチ
33、33’と差動機構50を有し、直進時には左右の
サイドクラッチ33、33’が接続された状態となって
左右同一の回転速度が左右のサイドクラッチギヤ32、
32’に伝達され、旋回時には一方のサイドクラッチ3
3は接続された状態に維持され、他方のサイドクラッチ
33’は非接続状態にしてこの非接続側のサイドクラッ
チギヤ32’に旋回用の油圧式無段変速装置61によっ
て制御される差動機構50からの回転動力が伝達される
よう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動車両にける走行
装置の伝動機構に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来、コンバイン等の移動車両において
は、旋回装置として、サイドクラッチやサイドブレ−キ
を使って、一方側の走クロ−ラを停止して他方側の走行
クロ−ラのみを回転駆動しながら旋回する通常旋回(ブ
レ−キタ−ン)と、クラッチ装置や減速伝動装置を用い
て旋回内側の走行クロ−ラを外側の走行クロ−ラより低
速で駆動しながらゆっくりと大きく旋回する緩旋回装置
と、逆転伝動装置を用いて左右の走行クロ−ラを互いに
逆回転させてその場で超信地旋回する急旋回装置(スピ
ンタ−ン)とを有する構成が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来装置の場合は、直進走行から旋回走行に移行する
過程で伝動経路上の繋ぎに円滑性を欠き、オペレ−タに
不快なショックを与えるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来装置の欠点を解消するために提案するものであっ
て、次のような技術的手段を講じた。即ち、走行用の油
圧式無段変速装置16と旋回用の油圧式無段変速装置6
1と左右一対のサイドクラッチ33、33’と差動機構
50を有し、直進時には前記左右のサイドクラッチ3
3、33’が接続された状態となって左右同一の回転速
度が左右のサイドクラッチギヤ32、32’に伝達さ
れ、旋回時には、一方のサイドクラッチ33は接続され
た状態に維持され、他方のサイドクラッチ33’は非接
続状態にしてこの非接続側のサイドクラッチギヤ32’
に前記旋回用の油圧式無段変速装置61によって制御さ
れる差動機構50からの回転動力が伝達されるよう構成
したことを特徴とする移動車両としたものである。
【0005】
【実施例】この発明の実施例を図面により説明すると、
1はコンバイン等の作業機の走行装置のミッションケー
スで、上部位置に入力軸2を横設し、入力軸2にはエン
ジンからの回転が伝達される入力プーリー3を設け、ミ
ッションケース1内の入力軸2には大歯車4と小歯車5
とを遊嵌し、大歯車4および小歯車5と入力軸2との間
に増速クラッチ6を設ける。増速クラッチ6は入力軸2
に回転ドラム8を固定し、回転ドラム8内の中央部には
該回転ドラム8と一体回転する仕切部材9を設け、仕切
部材9の左右両側にシリンダ室10、11をそれぞれ形
成し、前記シリンダ室10、11内にはピストン12、
13を設け、回転ドラム8の内周に設けたクラッチディ
スクと大歯車4および小歯車5側に設けたクラッチディ
スクを接離させるようにして構成する。14はピストン
12とピストン13を連結する連結ロッドである。しか
して、ミッションケース1の側部には主変速装置を構成
する走行用の油圧式無段変速装置(ハイドロスタチック
トランスミッション)16を設ける。油圧式無段変速装
置16はHSTポンプ17の入力軸となる伝達軸15を
ミッションケース1に軸装し、伝達軸15には前記大歯
車4と常時噛合う入力歯車18を固定する。19は前記
油圧式無段変速装置16のHSTモータであり、前記H
STポンプ17と油路20により接続する。油圧式無段
変速装置16は、伝達軸15の回転によりHSTポンプ
17を作動させ、HSTポンプ17が無段階に送油量を
増減させながらHSTモータ19に送油して回転を伝達
する。23は前記HSTモータ19と出力伝達軸22の
間に設けた主変速入切クラッチ、24は出力伝達軸22
に設けた前記小歯車5に常時噛合う伝達歯車、25は伝
達駆動歯車である。
【0006】26は副変速軸であり、副変速軸26には
一体的に形成した小歯車27と大歯車28を摺動のみ可
能に取付け、小歯車27と伝達駆動歯車25または大歯
車28と伝達歯車24との一方の噛合いを選択する。2
9は副変速軸26に固定の駆動歯車、30はサイドクラ
ッチ軸31に固定の受動歯車であり、前記駆動歯車29
と常時噛合っている。受動歯車30の左右両側には左右
内歯(図示省略)を形成し、サイドクラッチ軸31には
左右内歯に対して継脱自在の爪部(図示省略)を形成し
たサイドクラッチ歯車32、32’を摺動自在に取付
け、前記受動歯車30の左右内歯とサイドクラッチ歯車
32、32’の爪部により左右サイドクラッチ33、3
3’を形成する。34、34’はシフター、35、3
5’はシリンダー、36、36’はシリンダー35、3
5’のソレノイド、37、37’は車軸、38、38’
はサイドクラッチ歯車32、32’と常時噛合いの歯車
である。しかして、サイドクラッチ軸31の近傍には、
左右に分割された左右出力軸45、45’をそれぞれ軸
装し、左出力軸45には左歯車46を固定し、右出力軸
45’には右歯車46’を固定し、左歯車46は前記サ
イドクラッチ歯車32と一体回転する歯車48に常時噛
合わせ、右歯車46’は前記サイドクラッチ歯車32’
と一体回転する歯車48’に常時噛合わせる。前記左歯
車46と右歯車46’の間の出力軸45、45’には該
出力軸45、45’相互の回転数を変更させる差動機構
50を設ける。差動機構50は、ミッションケース1内
に回転自在にケース51を設け、ケース51内には前記
出力軸45、45’の先端を臨ませ、出力軸45、4
5’の先端には左右傘歯車52、52’を相対峙するよ
うに設け、左右傘歯車52、52’にはそれぞれケース
51に固定の軸53、53’に回転自在に取付けた中間
傘歯車54、54’を噛合わせ、前記ケース51の外周
には受動歯車55を設け、受動歯車55には制御軸56
に固定の駆動伝達歯車57を常時噛合わせて構成してい
る。
【0007】前記差動機構50は、左出力軸45をXと
し、右出力軸45’をYとし、前記ケース51をZとす
ると、2Z=X+Yとなるように構成する。即ち、ケー
ス51が左出力軸45および右出力軸45’に対して停
止すると、Zは0となり、0=X+Yとなり、ゆえに、
X=−Yとなり、XとYは互いに逆転し、また、Yの回
転はY=2Z−Xとなり、例えば、Xを100とし、Z
を150とすると、Yは200となり、Xに対してYを
倍速く回転させる(XとYの関係は逆も可)。そこで、
ミッションケース1の側部にパワステレバー60の傾倒
操作により作動する旋回(パワステ)用油圧式無段変速
装置61を設け、旋回用油圧式無段変速装置61により
前記制御軸56を回転および停止させるように構成す
る。旋回用の油圧式無段変速装置61はHSTポンプ6
2とHSTモータ63とにより構成され、前記出力伝達
軸22がHSTポンプ62の入力軸となり、制御軸56
がHSTモータ63からの出力軸となり、この前記出力
伝達軸22とHSTポンプ62との間および制御軸56
とHSTモータ63の間にそれぞれパワステ用クラッチ
64、65を設ける。したがって、差動機構50は、旋
回用の油圧式無段変速装置61によりケース51の回転
を停止させると、所謂左右の車軸37、37’を互いに
逆転させるスピンターンを行なえ、ケース51を旋回用
の油圧式無段変速装置61により所定回転させると、旋
回外側となる車軸を旋回内側の車軸よりも速く駆動回転
させて行なう倍速ターンを行なえる。
【0008】図5は油圧回路を示し、前記油圧式無段変
速装置16の操作する主変速レバー66に前記差動機構
50を作動させる差動スイッチ68を設け、差動スイッ
チ68はリレー69により前記ソレノイド36、36’
の作動を反対にする(図6)。即ち、通常右旋回のとき
はソレノイド36’により右サイドクラッチ33’を切
にするが、倍速ターンでは、ソレノイド36により左サ
イドクラッチ33を切にし、旋回内側の右車軸37’を
定速回転させ、旋回外側となる左車軸37を旋回内側の
右車軸37’よりも速く駆動回転させるので、前記ソレ
ノイド36、36’の作動を反対にさせる。また、70
はロックアップスイッチであり、ロックアップスイッチ
70を操作すると、主変速入切クラッチ23を切にし、
入力軸2の回転を増速クラッチ6→小歯車5→伝達歯車
24→出力伝達軸22→伝達駆動歯車25→小歯車27
→副変速軸26→駆動歯車29と、油圧式無段変速装置
16を介さずに直接回転を伝達する。図7は前記パワス
テレバー60の操作機構に係る実施例であり、パワステ
レバー60と前記旋回用の油圧式無段変速装置61とを
接続し、図8のように、パワステレバー60を溝71内
を左右に傾倒させると前記左右サイドクラッチ33、3
3’を切にして旋回し、この状態から前側に倒すと倍速
旋回し、後側に倒すとスピンターンを行なう(なお、傾
倒方向と旋回方向の組合せは任意である)。72は走行
装置の左右のクローラーを示す。また、旋回用の油圧式
無段変速装置61は倍速ターンを行うように操作したと
き作動するように、前記差動スイッチ68の操作および
サイドクラッチ33、33’の入り切りに起因させて行
うように構成すると、旋回用の油圧式無段変速装置61
を作動させるための馬力損失を回避できる図10は、前
記差動機構50のケース51を停止させるブレーキ機構
73とケース51を左右出力軸45、45’に対して回
転させる回転機構77を設けた構成であり、制御軸56
の一端側にはブレーキケース74を設け、該ブレーキケ
ース74と制御軸56とにそれぞれ接離するディスクを
設けて前記ブレーキ機構73を構成し、また、前記駆動
伝達歯車57には前記副変速軸26に設けた倍速ターン
用クラッチ75を介して設けた伝達歯車76に常時噛合
わせ、副変速軸26の駆動歯車29と受動歯車30とに
より伝達されたサイドクラッチ軸31の回転数に対し
て、伝達歯車76と駆動伝達歯車57と受動歯車55の
噛合いにより差動機構50は速く回転するようにして前
記回転機構77を形成する。したがって、差動機構50
は、ブレーキ機構73によりケース51の回転を停止さ
せると、所謂左右の車軸37、37’を互いに逆転させ
るスピンターンを行なえ、ケース51を回転機構77に
より所定回転させると、旋回外側となる車軸37’を旋
回内側の車軸37より速く駆動回転させて行なう倍速タ
ーンを行なえる。図11は第2実施例の油圧回路図を示
し、78は主変速レバー66に設けた緊急停止スイッチ
であり、左右サイドクラッチ33、33’を切にしてブ
レーキケース74を作動させる。また、前記ロックアッ
プスイッチ70は、これを操作すると、ロックアップさ
せるだけでなく、走行速度を設定し、設定した走行速度
より速度が低下したときは、スロットルを自動的に開い
て設定走行速度で走行する速度自動制御するようにした
ものにおいて、エンジンの最大出力状態または設定走行
速度が設定時間続くと、そのときの車速で自動的にロッ
クアップするように構成することもある。79はスロッ
トルセンサー、80はエンジン回転数検知センサー、8
1はスピードセンサーである(図12)。また、図11
で、82は油圧調整バルブであり、油圧回路の作動初期
の油圧を設定するが、この油圧調整バルブ82により初
期の油圧の設定を高くすると、各シリンダ等の作動を速
くすることができる。そして、図示は省略するが、走行
装置には期待を圃場の傾斜に対して水平にするローリン
グ機構を設けており、該機構を作動させるローリング用
シリンダの油圧を検出する左右水平センサー83を設
け、重量が重いと前記油圧調整バルブ82により圧力を
上げ、軽いと下げる。また、84は穀稈センサーであ
り、刈取部の作業の有無を感知し、作業中は前記油圧調
整バルブ82により油圧を零にしてスピンターンをさせ
ない。また、85は傾斜センサーであり、所定角度以上
機体が傾斜しているときはスピンターンさせない。86
は機体沈下センサーであり、機体が沈下すると旋回トル
クがアップするので前記油圧調整バルブ82により圧力
アップさせる。87は前後バランスセンサーであり、前
側が重いと旋回が容易でないので圧力アップさせ、後が
重いときは圧力をダウンさせる。また、88は左右バラ
ンスセンサーであり、機体の左右のいずれか重い側が旋
回時の旋回外側となるときは、油圧調整バルブ82の圧
力アップさせる。
【0009】
【作用】次に作用を述べる。エンジンからの回転が入力
プーリー3に伝達され、入力プーリー3により回転する
入力軸2の回転が増速クラッチ6を介して大歯車4に伝
達され、大歯車4は常時噛合いしている入力歯車18を
回転させ、入力歯車18は伝達軸15を回転させ、伝達
軸15は油圧式無段変速装置16のHSTポンプ17を
作動させてHSTモータ19に送油して回転を伝達し、
HSTモータ19の回転が、主変速入切クラッチ23→
出力伝達軸22→伝達駆動歯車25→小歯車27→副変
速軸26→駆動歯車29→受動歯車30を介してサイド
クラッチ軸31に伝達される。通常の走行では、左右サ
イドクラッチ33、33’を入にし、サイドクラッチ軸
31の回転が、サイドクラッチ歯車32、32’に伝達
され、サイドクラッチ歯車32、32’は常時噛合いの
歯車38、38’を回転させ、歯車38、38’は車軸
37、37’に回転を伝達して走行装置を駆動させて、
走行させる。そして、左右サイドクラッチ33、33’
の一方を切にすると、切にした方を旋回内側として旋回
する。
【0010】しかして、左右サイドクラッチ33、3
3’の一方の例えば、右サイドクラッチ33’を切にす
ると、サイドクラッチ歯車32’はフリー状態となり、
歯車48’と噛合う右歯車46’を設けた右出力軸4
5’も差動機構50のケース51に対してフリーとな
る。そして、旋回用の油圧式無段変速装置61を倍速旋
回用に操作すると、これに対応してパワステ用クラッチ
64とパワステ用クラッチ65が入となり、制御軸56
の回転が駆動伝達歯車57と受動歯車55を介して差動
機構50のケース51に伝達させて回転させる。前記差
動機構50は、左出力軸45をXとし、右出力軸45’
をYとし、前記ケース51をZとすると、2Z=X+Y
となるように構成しているから、例えば、Xを100と
し、Zを150とすると、Yは200となり、Xに対し
てYを倍速く回転させる。このように、パワステレバー
60の傾倒操作により旋回用油圧式無段変速装置61を
介してケース51の回転を無段階に変更することで、旋
回外側となる車軸を旋回内側の車軸より速く駆動回転さ
せて行なう倍速ターンを行なえる。即ち、左旋回のとき
は、右クローラが旋回外側になるので、これに対応する
右サイドクラッチ33’を切にし、サイドクラッチ歯車
32’と歯車48’と右歯車46’と右出力軸45’と
をケース51に対してフリー状態にすると、ケース51
の回転により右出力軸45’(Y側)は左出力軸45
(X側)よりも速く回転して倍速ターンを行なえる。
【0011】また、旋回用の油圧式無段変速装置61に
よりケース51を左出力軸45および右出力軸45’に
対して停止させると、Zは0となり、0=X+Yとな
り、ゆえに、X=−Yとなり、XとYは互いに逆転する
ので、左右サイドクラッチ33、33’の一方である例
えば右サイドクラッチ33’を切にすると、これに対応
する右出力軸45’はケース51に対してフリーとなっ
て、左出力軸45の回転が差動機構50により逆回転と
なって右出力軸45’に伝達され、右出力軸45’の回
転が右歯車46’と歯車48’とサイドクラッチ歯車3
2’と歯車38’を介して伝達され、左車軸37と右車
軸37’とが互いに逆回転となってその場で旋回する所
謂スピンターンを行なえる。しかして、前記旋回用の油
圧式無段変速装置61はパワステレバー60により前記
制御軸56の回転停止および変速を操作できるので、前
記したように、左右の旋回、倍速ターン、スピンターン
を一本のパワステレバー60により行なえる。なお、通
常走行で左右サイドクラッチ33、33’の一方の左ク
ラッチ33を切にすると、他方のY側の駆動力により旋
回するが、このとき、X側はクローラの回転が反対に戻
ってきて回転させられ、定速駆動のYと接触抵抗により
回転するXとにより、2Z=X+Yは、Z≠0となり差
動機構50のケース51を回転させようと作用するが、
このとき、HSTモータ63を切にしておけば、ケース
51は自由回転する。この場合、Z=Y/2とすると、
X=0となるので、このように左クラッチ33を切にし
旋回用の油圧式無段変速装置61によりケース51をY
に対して回転させると、X側を完全に停止させた状態で
旋回する。また、前記旋回用の油圧式無段変速装置61
は、左右サイドクラッチ33、33’の一方の入切操作
のとき作動するようにすると、エンジンの出力ロスを防
止し、耐久性も向上させる。
【0012】しかして、第2実施例では、旋回用の油圧
式無段変速装置61の代わりに、副変速軸26に設けた
伝達歯車76と該伝達歯車76に噛合う駆動伝達歯車5
7と、該駆動伝達歯車57に噛合う受動歯車55の増速
比率によりケース51は、XとYとに相当する左右出力
軸45、45’よりも速く回転し、倍速ターンを行なえ
る。また、ブレーキ機構73により制御軸56の回転を
停止させることで、ケース51の回転を停止させ、左出
力軸45と右出力軸45’とを逆に回転させてスピンタ
ーンを行なう。
【0013】
【発明の効果】この発明は、走行用の油圧式無段変速装
置16と旋回用の油圧式無段変速装置61と左右一対の
サイドクラッチ33、33’と差動機構50を有し、直
進時には前記左右のサイドクラッチ33、33’が接続
された状態となって左右同一の回転速度が左右のサイド
クラッチギヤ32、32’に伝達され、旋回時には、一
方のサイドクラッチ33は接続された状態に維持され、
他方のサイドクラッチ33’は非接続状態にしてこの非
接続側のサイドクラッチギヤ32’に前記旋回用の油圧
式無段変速装置61によって制御される差動機構50か
らの回転動力が伝達されるよう構成したことを特徴とす
る移動車両としたものであるから、従来の課題を解消し
て直進走行から旋回走行に移行する過程で伝動経路上の
繋ぎをきわめて円滑に行うことができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミッションケースの展開状態の縦断面略
図。
【図2】 同側面図。
【図3】 増速クラッチ断面図。
【図4】 作動機構の略図。
【図5】 油圧回路図。
【図6】 回路図。
【図7】 斜視図。
【図8】 パワステレバー構成図。
【図9】 作用状態図。
【図10】 第2実施例図。
【図11】 第2実施例図の油圧回路図。
【図12】 第2実施例図のブロック図。
【符号の説明】
1…ミッションケース、2…入力軸、3…入力プーリ
ー、4…大歯車、5…小歯車、6…増速クラッチ、8…
回転ドラム、9…仕切部材、10、11…シリンダ室、
12、13…ピストン、14…連結ロッド、15…伝達
軸、16…油圧式無段変速装置、17…HSTポンプ、
18…入力歯車、19…HSTモータ、20…油路、2
2…出力伝達軸、23…主変速入切クラッチ、24…伝
達歯車、25…伝達駆動歯車、26…副変速軸、27…
小歯車、28…大歯車、29…駆動歯車、30…受動歯
車、31…サイドクラッチ軸、32、32’…サイドク
ラッチ歯車、33、33’…左右サイドクラッチ、3
4、34’…シフター、35、35’…シリンダー、3
6、36’…ソレノイド、37、37’…車軸、38、
38’…歯車、45、45’…出力軸、46、46’…
歯車、48、48’…歯車、50…差動機構、51…ケ
ース、52、52’…左右傘歯車、53、53’…軸、
54、54’…中間傘歯車、55…受動歯車、56…制
御軸、57…駆動伝達歯車、58…倍速ターン用クラッ
チ、60…パワステレバー、61…旋回用油圧式無段変
速装置、62…HSTポンプ、63…HSTモータ、6
4…パワステ用クラッチ、65…パワステ用クラッチ、
68…差動スイッチ、69…リレー、70…ロックアッ
プスイッチ、71…溝、72…クローラー、73…ブレ
ーキ機構、74…ブレーキケース、76…伝達歯車、7
7…回転機構、78…緊急停止スイッチ、79…スロッ
トルセンサー、80…エンジン回転数検知センサー、8
1…スピードセンサー、82…油圧調整バルブ、83…
左右水平センサー、84…穀稈センサー、85…傾斜セ
ンサー、86…機体沈下センサー、87…前後バランス
センサー、88…左右バランスセンサー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行用の油圧式無段変速装置16と旋回用
    の油圧式無段変速装置61と左右一対のサイドクラッチ
    33、33’と差動機構50を有し、直進時には前記左
    右のサイドクラッチ33、33’が接続された状態とな
    って左右同一の回転速度が左右のサイドクラッチギヤ3
    2、32’に伝達され、旋回時には、一方のサイドクラ
    ッチ33は接続された状態に維持され、他方のサイドク
    ラッチ33’は非接続状態にしてこの非接続側のサイド
    クラッチギヤ32’に前記旋回用の油圧式無段変速装置
    61によって制御される差動機構50からの回転動力が
    伝達されるよう構成したことを特徴とする移動車両。
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