JP2001063393A - 乗用型芝刈り機 - Google Patents

乗用型芝刈り機

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JP2001063393A
JP2001063393A JP24129899A JP24129899A JP2001063393A JP 2001063393 A JP2001063393 A JP 2001063393A JP 24129899 A JP24129899 A JP 24129899A JP 24129899 A JP24129899 A JP 24129899A JP 2001063393 A JP2001063393 A JP 2001063393A
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Hideya Umemoto
英哉 梅本
Yoshihiro Kawahara
川原  好博
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業走行と非作業走行に応じて走行モードを
自動的に切り換えるようにして、的確な操向を行えるよ
うにする。 【解決手段】 操向車輪である後車輪2への動力伝達系
に走行モード切換えクラッチ29を介在し、このモード
切換えクラッチ29の入り切りによって四輪駆動モード
と二輪駆動モードに切り換え可能に構成し、走行用の副
変速装置25が高速に切り換えられると二輪駆動モード
となり、副変速装置25が低速に切り換えられると四輪
駆動モードとなるように、副変速装置25と走行モード
切換えクラッチ29とを連係し、かつ、左右の後車輪2
への伝動系のそれぞれに、伝達動力の回転速度より車輪
側の高速回転を許容するクラッチ機構30を備えてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪駆動型の機体
の前部や下腹部にモーアを連結する乗用型の芝刈り機に
関する。
【0002】
【従来の技術】乗用型の芝刈り機としては、非操向車輪
としての前輪と操向車輪としての後輪を共に駆動する四
輪駆動モードと前輪のみを駆動する二輪駆動モードに切
り換える走行モード切換え手段を備えたものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、走行モードの切
り換えは運転者が任意に行うようになっており、このた
め、非作業状態での移動走行を二輪駆動モードで行って
いた状態から、ゴルフ場などの傾斜した芝地に入った際
に、走行モードを二輪駆動モードのままにしておくこと
があり、このような場合には、急斜面で登坂が困難にな
ってしまったり、下り斜面での制動距離が長くなる、な
どの不具合がもたらされるおそれがあった。また、四輪
駆動モードでの作業走行を行った後の移動走行中に、二
輪駆動モードへの切り換えを忘れて四輪駆動のままで旋
回を行って、芝を傷付けたりタイヤ車輪の早期摩耗をも
たらすようなことがあった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、作業走行と非作業走行に応じて走行モ
ードを自動的に切り換えるようにして、上記不具合を未
然に回避できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、変速手
段によって変速した動力を左右の非操向車輪と左右の操
向車輪に伝達可能に構成し、操向車輪への動力伝達系に
走行モード切換えクラッチを介在し、前記走行モード切
換えクラッチを入れて非操向車輪および操向車輪を共に
駆動する四輪駆動モードと、前記走行モード切換えクラ
ッチを切って非操向車輪のみを駆動する二輪駆動モード
に切り換え可能に構成した乗用型芝刈り機であって、走
行用の変速装置が高速に切り換えられると二輪駆動モー
ドとなり、前記変速装置が低速に切り換えられると四輪
駆動モードとなるように、前記変速装置と前記走行モー
ド切換えクラッチとを連係し、かつ、左右の操向車輪へ
の伝動系のそれぞれに、伝達動力の回転速度より車輪側
の高速回転を許容するクラッチ機構を備えてあることを
特徴とする。
【0007】(作用) 上記構成によると、走行用変速
装置を低速にして芝地などを走行する作業走行時には自
動的に四輪駆動モードとなり、走行用変速装置を高速に
して走行する移動走行時には自動的に二輪駆動モードと
なる。
【0008】また、上記四輪駆動モードでの作業走行に
おいて、操向車輪を操向して旋回すると、旋回内側の操
向車輪の旋回半径が左右非操向車輪における平均の旋回
半径より小さくなるとともに、旋回外側の操向車輪の旋
回半径が左右の非操向車輪における平均の旋回半径より
大きくなる。従って、旋回内側の操向車輪の回転速度は
左右の非操向車輪の平均回転速度より小さくなるため、
旋回内側の操向車輪はクラッチ機構を介して駆動される
のに対して、旋回外側の操向車輪の回転速度は左右の非
操向車輪の平均回転速度より大きくなるために、旋回外
側の操向車輪はクラッチ機構を介して動力が断たれ自由
回転状態となる。つまり、四輪駆動モードでの走行にお
いて機体旋回を行うと、左右の非操向車輪と旋回内側の
みの操向車輪の三輪による駆動での旋回が行われる。
【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、高速で移動走行を行っている状態から傾斜の多
い芝地に入った際に、走行変速装置を高速から低速に切
り換えるだけで自動的に四輪駆動モードとなるので、急
斜面で登坂が困難になってしまったり、下り斜面での制
動距離が長くなる、などの不具合が発生することを未然
に回避して、確実な作業地走行を行うことができる。
【0010】しかも、四輪駆動モードで芝地を走行して
いる際の機体旋回時には、速く回転する旋回外側の操向
車輪のみ駆動が自動的に断たれて三輪駆動状態が現出さ
れるので、芝を傷めたり、車輪タイヤを早期に摩耗さる
ようなことなく、十分な推進力で走行することができ、
芝地での走行を確実かつ円滑に行うことができる。
【0011】また、逆に、四輪駆動モードでの作業走行
を行った後に移動走行を行う際、走行変速装置を低速か
ら高速に切り換えるだけで自動的に二輪駆動モードとな
るので、高速での操向を円滑に行うことができる。
【0012】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0013】(構成) 請求項2に係る発明は、変速手
段によって変速した動力を左右の非操向車輪と左右の操
向車輪に伝達可能に構成し、操向車輪への動力伝達系に
走行モード切換えクラッチを介在し、前記走行モード切
換えクラッチを入れて非操向車輪および操向車輪を共に
駆動する四輪駆動モードと、前記走行モード切換えクラ
ッチを切って非操向車輪のみを駆動する二輪駆動モード
に切り換え可能に構成した乗用型芝刈り機であって、走
行用の変速装置が高速に切り換えられると二輪駆動モー
ドとなり、前記変速装置が低速に切り換えられると四輪
駆動モードとなるように、前記変速装置と前記走行モー
ド切換えクラッチとを連係し、かつ、前記走行モード切
換えクラッチより伝動下手側の操向車輪伝動系に、伝達
動力の回転速度より車輪側の高速回転を許容するクラッ
チ機構を備えてあることを特徴とする。
【0014】(作用) 上記構成によると、走行用変速
装置を低速にして芝地などを走行する作業走行時には自
動的に四輪駆動モードとなり、走行用変速装置を高速に
して走行する移動走行時には自動的に二輪駆動モードと
なる。
【0015】また、四輪駆動モードでの作業走行におい
て、操向車輪を大きく操向して小回り旋回すると、左右
操向車輪における平均の旋回半径が非操向車輪における
平均の旋回半径より大きくなることによって、左右操向
車輪の平均回転速度が左右非操向車輪の平均回転速度よ
り大きくなる。その結果、クラッチ機構が作動して操向
車輪への動力伝達が自動的に断たれ、操向車輪は自由に
接地追従回転し、前後輪速度差を吸収する。つまり、四
輪駆動モードとなっている低速の作業走行時において
も、機体旋回を行うと左右の非操向車輪のみの駆動での
旋回が行われることになる。
【0016】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、高速で移動走行を行っている状態から傾斜の多
い芝地に入った際に、走行変速装置を高速から低速に切
り換えるだけで自動的に四輪駆動モードとなるので、急
斜面で登坂が困難になってしまったり、下り斜面での制
動距離が長くなる、などの不具合が発生することを未然
に回避して、確実な作業地走行を行うことができる。
【0017】しかも、四輪駆動モードで芝地を走行して
いる際の機体旋回時には、平均速度が速く回転する操向
車輪の駆動が自動的に断たれて二輪駆動状態が現出され
るので、芝を傷めるようなことなく円滑に操向すること
ができる。
【0018】また、逆に、四輪駆動モードでの作業走行
を行った後に移動走行を行う際、走行変速装置を低速か
ら高速に切り換えるだけで自動的に二輪駆動モードとな
るので、高速での操向を円滑に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態のいくつ
かを図面に基づいて説明する。
【0020】〔第1例〕
【0021】図1、図2、および、図3に、本発明に係
る乗用型芝刈り機の全体側面、全体正面図、および、全
体概略平面がそれぞれ示されている。この乗用型芝刈り
機は、非操向車輪である左右の前輪1と操向車輪である
左右の後輪2を備えた乗用走行機体3の前部に、三連の
リール型モーア4を昇降自在に装備して構成されてお
り、各モーア4で刈り取った刈芝をダクト5およびブロ
ワ6を介して後方に風力搬送して、機体後部上方に配備
した集草器7に回収するようになっている。
【0022】前記各モーア4はそれぞれが油圧モータ8
で駆動されるとともに、図示しない油圧シリンダで横軸
心p周りに上下に駆動揺動される中央のリフトアーム9
および左右のリフトアーム10の前端に前後軸心x周り
にローリング可能および縦向き軸心y周りにヨーイング
可能に装着されており、芝刈り作業時にはリフトアーム
9,10を下降させて各モーア4を自重接地させること
で、各モーア4が地面に追従してその姿勢を変えるよう
構成されている。また、非作業走行時には、図4に示す
ように、リフトアーム9,10を上昇させて各モーア4
を非作業高さまで浮上させるとともに、特に左右のモー
ア4においては、ローリング軸心xより機体中央側で機
体側に備えた接当ローラ11にモーア4の一部を接当さ
せることで相対的にモーア4の外端側をを強制的に振り
上げローリングさせ、横幅小さく左右のモーア4を格納
するようになっている。
【0023】また、振り上げ格納された左右のモーア4
が機体の動揺等によって機体内方に倒れ込むことがない
ように、以下の構造が左右のリフトアーム10の前部に
備えられている。つまり、図5,6に示すように、リフ
トアーム10の前端に設けたボス10aにローリング支
軸11が前記前後軸心x周りに回動可能に挿通支持さ
れ、このローリング支軸11の前部に外嵌装着してピン
連結したブラケット12に、モーア4の上部の横架した
フレーム4aが前記縦軸心y周りにヨーイング可能に装
着されている。また、前記ローリング支軸12の後端に
抜止め金具13がボルト連結されて、ローリング支軸1
2の前方への抜け出しが阻止されるとともに、リフトア
ーム10のボス10a近くには牽制金具14が設けられ
ており、振り上げ格納されたモーア4が機体内方に向け
て倒れ込んできた際に、抜止め金具13が牽制金具14
に接当干渉して、モーア4の一定以上の倒れ込みが阻止
されるようになっている。なお、抜止め金具13を外す
ことで、支軸11ごとモーア4をリフトアーム10から
取り外すことができる。また、中央のモーア4はリフト
アーム9に対して一定小範囲内でしかローリングできな
いようそのローリング作動範囲が規制されている。
【0024】図7に、この乗用型芝刈り機の走行用伝動
装置の概略平面図が示されている。前記乗用走行機体3
の後部に搭載されたエンジン21の出力は伝動軸22を
介して機体前部に主変速装置として配備した静油圧式無
段変速装置(HST)23に伝達され、その出力軸23
aから取り出された変速出力が前部ミッションケース2
4内に装備したギヤシフト式の副変速装置(走行用変速
装置)25で高低2段に変速された後、デフ装置26を
介して左右の前車輪(非操向車輪)1に伝達される。ま
た、副変速装置25で変速された出力は分岐され、伝動
軸27を介して機体後方に伝達されて左右の後車輪(操
向車輪)2に伝達される。
【0025】ここで、左右の後車輪2への伝動系には走
行モード切換えクラッチ29が介在され、このクラッチ
29を入れることで左右の前車輪1および後車輪2を共
に駆動する四輪駆動モードが現出されるとともに、この
クラッチ29を切ることで左右の前車輪1のみを駆動す
る二輪駆動モードが現出されるようになっている。ま
た、左右の後車輪伝動系には、伝達動力(正転あるいは
逆転)の回転速度より車輪側の高速回転を許容するクラ
ッチ機構としてデュアル・ワンウェイクラッチ30が介
装されている。
【0026】図8,9に、前記副変速装置25と前記走
行モード切換えクラッチ29の操作構造が示されてい
る。副変速装置25を操作する副変速レバー31が、支
点a周りに前後揺動可能に配備されるとともに、前記走
行モード切換えクラッチ29のシフトフォーク32と一
体揺動するクラッチレバー33と、支点b周りに上下揺
動可能な操作アーム34の一端とがロッド35およびス
トローク吸収用の圧縮コイルバネ36を介して連動連結
され、更に、支点c周りに上下揺動可能な中間アーム3
7の一端と操作アーム34の他端とがピン連係されると
ともに、中間アーム37の他端と前記副変速レバー31
とがリンク38で連係され、副変速レバー31を「低
速」に切り換えると走行モード切換えクラッチ29が
「入り」操作されて四輪駆動モードがもたらされ、副変
速レバー31を「高速」に切り換えると走行モード切換
えクラッチ29が「切り」操作されて二輪駆動モードが
もたらされるようになっている。また。前記操作アーム
34の他端にはトッグルバネ39が張設されていて、操
作アーム34がクラッチ入り位置(四輪駆動モード)と
クラッチ切り位置(二輪駆動モード)のいずれか一方で
切り換え保持されるようになっている。
【0027】本発明の第1例は以上のように構成されて
おり、以下の走行モード自動切り換えの作動について説
明する。
【0028】芝地での芝刈り走行においては、副変速レ
バー31を「低速」に選択して作業走行を行うことにな
り、この時、副変速レバー31の「低速」操作に連動し
て走行モード切換えクラッチ29が「入り」操作され
て、自動的に四輪駆動モードがもたらされる〔図11
(イ)参照〕。
【0029】この場合、上記四輪駆動モードでの作業走
行において、後車輪2を操向して旋回すると、図11
(ロ)に示すように、旋回内側の後車輪2の旋回半径R
1 が左右前車輪1における平均旋回半径(デフ装置2
6の旋回半径)Rfより小さくなるとともに、旋回外側
の後車輪2の旋回半径Rr2 が左右前車輪1における平
均旋回半径(デフ装置26の旋回半径)Rfより大きく
なる。従って、旋回内側の後車輪2の回転速度は左右の
前車輪1の平均回転速度より小さくなるため、旋回内側
の後車輪2はデュアル・ワンウェイクラッチ30を介し
て駆動されるのに対して、旋回外側の後車輪2の回転速
度は左右の前車輪1の平均回転速度より大きくなるため
に、旋回外側の後車輪2はデュアル・ワンウェイクラッ
チ30を介して動力が断たれ自由回転状態となる。つま
り、四輪駆動モードでの走行において機体旋回を行う
と、左右の前車輪1と旋回外側のみの後車輪2の三輪に
よる駆動での旋回が行われる。
【0030】また、モーア4を上昇格納するとともに、
副変速レバー31を「高速」に選択して移動走行を行う
と、副変速レバー31の「高速」操作に連動して走行モ
ード切換えクラッチ29が「切り」操作されて、自動的
に二輪駆動モードがもたらされ、駆動されないで接地追
従して自由に転動する左右後車輪2を操向して円滑な操
向を行うことができる。
【0031】〔第2例〕
【0032】図12に、この乗用型芝刈り機の第2例に
おける走行用伝動装置の概略平面図が示されている。前
記乗用走行機体3の後部に搭載されたエンジン21の出
力は伝動軸22を介して機体前部に主変速装置として配
備した静油圧式無段変速装置(HST)23に伝達さ
れ、取り出された変速出力が前部ミッションケース24
内に装備したギヤシフト式の副変速装置(走行用変速装
置)15で高低2段に変速された後、デフ装置26を介
して左右の前車輪(非操向車輪)1に伝達される。ま
た、副変速装置25で変速された出力は分岐され、伝動
軸27を介して機体後方に伝達され、デフ装置28を介
して左右の後車輪(操向車輪)2に伝達される。また、
後車輪2への伝動系には走行モード切換えクラッチ29
が介在され、このクラッチ29を入れることで左右の前
車輪1および後車輪2を共に駆動する四輪駆動モードが
現出されるとともに、このクラッチ29を切ることで左
右の前車輪1のみを駆動する二輪駆動モードが現出され
るようになっている。
【0033】また、走行モード切換えクラッチ29とデ
フ装置28との間の後車輪伝動系には、伝達動力(正転
あるいは逆転)の回転速度より車輪側の高速回転を許容
するクラッチ機構としてデュアル・ワンウェイクラッチ
40が介装されている。そして、副変速レバー31と走
行モード切換えクラッチ29とが第1例で示した構造と
同様に連動連結されている。
【0034】上記構成によると、芝地での芝刈り走行に
おいては、副変速レバーを「低速」に選択して作業走行
を行うことになり、この時、副変速レバーの「低速」操
作に連動して走行モード切換えクラッチ29が「入り」
操作されて、自動的に四輪駆動モードがもたらされる。
【0035】また、四輪駆動モードでの作業走行におい
て、直進あるいはこれに近い走行を行っている間は、図
13(イ)に示すように、デュアル・ワンウェイクラッ
チ40はクラッチ入り状態にあり、左右の前車輪1およ
び左右の後車輪2が共に駆動される。そして、後車輪2
を操向して大きく旋回すると、図13(ロ)に示すよう
に、左右の後車輪2におけるデフ装置28の旋回半径R
rが前車輪1におけるデフ装置26の旋回半径Rfより
大きくなることによって、後車輪2の平均回転速度が左
右の前車輪1の平均回転速度より大きくなり、デュアル
・ワンウエイクラッチ40がクラッチ切り作動して後車
輪2への動力伝達が断たれ、後車輪2は旋回半径に応じ
た速度で自由に接地追従回転する。つまり、四輪駆動モ
ードでの走行において機体旋回を行うと、左右の前車輪
1のみの駆動での旋回が行われ、後車輪2による芝の損
傷が回避される。
【0036】また、モーア4を上昇格納するとともに、
副変速レバー31を「高速」に選択して移動走行を行う
と、副変速レバー31の「高速」操作に連動して走行モ
ード切換えクラッチ29が「切り」操作されて、自動的
に二輪駆動モードがもたらされ、駆動されない後車輪2
を操向して円滑な操向を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型芝刈り機の側面図
【図2】乗用型芝刈り機の正面図
【図3】乗用型芝刈り機の概略平面図
【図4】モーアを格納した乗用型芝刈り機の正面図
【図5】左右のモーアを支持するリフトアーム先端部の
縦断側面図
【図6】図5におけるA−A矢視図
【図7】第1例の車輪伝動系を示す概略図
【図8】変速レバーとクラッチ機構との連係構造を示す
側面図
【図9】変速レバーとクラッチ機構との連係構造を示す
側面図
【図10】変速レバーとクラッチ機構との連係構造を示
す正面図
【図11】直進時および旋回時の車輪駆動状態を示す平
面図
【図12】第2例の車輪伝動系を示す概略図
【図13】第2例の車輪伝動系における直進時および旋
回時の車輪駆動状態を示す平面図
【符号の説明】
1 非操向車輪 2 操向車輪 25 変速装置 29 走行モード切換えクラッチ 30 クラッチ機構 40 クラッチ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D043 AA01 AA05 AB11 AB17 EA02 EA12 EA33 EA34 EA35 EA38 EA42 EA45 EB02 EB05 EB09 EB12 EE06 EF12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速手段によって変速した動力を左右の
    非操向車輪と左右の操向車輪に伝達可能に構成し、操向
    車輪への動力伝達系に走行モード切換えクラッチを介在
    し、前記走行モード切換えクラッチを入れて非操向車輪
    および操向車輪を共に駆動する四輪駆動モードと、前記
    走行モード切換えクラッチを切って非操向車輪のみを駆
    動する二輪駆動モードに切り換え可能に構成した乗用型
    芝刈り機であって、 走行用の変速装置が高速に切り換えられると二輪駆動モ
    ードとなり、前記変速装置が低速に切り換えられると四
    輪駆動モードとなるように、前記変速装置と前記走行モ
    ード切換えクラッチとを連係し、かつ、左右の操向車輪
    への伝動系のそれぞれに、伝達動力の回転速度より車輪
    側の高速回転を許容するクラッチ機構を備えてあること
    を特徴とする乗用型芝刈り機。
  2. 【請求項2】 変速手段によって変速した動力を左右の
    非操向車輪と左右の操向車輪に伝達可能に構成し、操向
    車輪への動力伝達系に走行モード切換えクラッチを介在
    し、前記走行モード切換えクラッチを入れて非操向車輪
    および操向車輪を共に駆動する四輪駆動モードと、前記
    走行モード切換えクラッチを切って非操向車輪のみを駆
    動する二輪駆動モードに切り換え可能に構成した乗用型
    芝刈り機であって、 走行用の変速装置が高速に切り換えられると二輪駆動モ
    ードとなり、前記変速装置が低速に切り換えられると四
    輪駆動モードとなるように、前記変速装置と前記走行モ
    ード切換えクラッチとを連係し、かつ、前記走行モード
    切換えクラッチより伝動下手側の操向車輪伝動系に、伝
    達動力の回転速度より車輪側の高速回転を許容するクラ
    ッチ機構を備えてあることを特徴とする乗用型芝刈り
    機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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