JP2001063329A - 軌陸車の傾倒方法及びその傾倒装置 - Google Patents

軌陸車の傾倒方法及びその傾倒装置

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JP2001063329A
JP2001063329A JP24147399A JP24147399A JP2001063329A JP 2001063329 A JP2001063329 A JP 2001063329A JP 24147399 A JP24147399 A JP 24147399A JP 24147399 A JP24147399 A JP 24147399A JP 2001063329 A JP2001063329 A JP 2001063329A
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land vehicle
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center
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JP24147399A
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Fumio Yabe
矢部文雄
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YABE JIDOSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌陸車が自走不能の際には軌道上に配置され
た軌道上自走式作業車の位置に対応させて、上記軌陸車
の車体を、該車体の重心位置に関わらず直ちに上昇させ
ることができる軌陸車の傾倒方法及びその傾倒装置を提
供することを提供する。 【解決手段】 アウトリガー8を支点として軌陸車本体
2の重心位置側を上昇傾倒させる際は、連結具10を持
ちいてアウトリガー8の反重心位置側の軌陸車本体2端
部と軌道Rとの間が連結されるから、軌陸車1が自走不
能の際には、アウトリガー8の伸長着地を行う際に必要
に応じて軌陸車本体2端部と上記軌道Rとの間を連結具
10により連結することにより、軌陸車本体2の重心位
置に関わらず上昇させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、故障等により軌道内で
自走不能となった軌陸車の車輪を軌道上自走式作業車に
載置して移動させるための軌陸車の傾倒方法及びその傾
倒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄道線路の路床交換作業等で上記
線路(軌道)に沿って砂利等を散布したり、軌道スラブ
の洗浄、線路側溝、トンネル内壁面の清掃等を行う軌道
の保守作業の際に軌陸兼用の作業車(軌陸車)が使用さ
れている。
【0003】このような軌陸車として、例えば特開平6
−72321号公報が開示されている。この軌陸車は、
該着陸車本体のダブルタイヤ型後輪の外側後輪の下面
に、同外方にセットしたキャリヤー型打上げ装置に設け
た後輪仮受け体を差込んで、該後輪仮受け体を油圧シリ
ンダの作動で上昇させ、外側輪部を別途軌道を走行させ
るトロッコ型後輪受けより上方へ一旦移動させ、この状
況下でトロッコ型後輪受け自走台車を後輪の真下に臨ま
せて後輪仮受け体を下降させれば、外側輪部に並設の内
側輪部の下面が一対(前後位置)のトロッコ輪型軌道車
輪上に直接載置し、ここで後輪を回転すれば軌道車輪を
摩擦転動して後輪受け自走台車が自走自在となる。
【0004】その後、この作業車を前進させて、前輪
を、軌道上を移動セットしたトロッコ型前輪走行台車の
中間両側に有する前輪載置部に、手前に配置した傾斜乗
り上げ台を経て乗り上げ搬入する。このように前輪と後
輪が前輪走行台車と後輪受け自走台車上に載置したら、
該前輪走行台車と後輪受け走行台車を連結棒にて連結し
て一体化し、後輪(駆動輪)を駆動させれば、該後輪
(内側輪部)に接触した軌道車輪が摩擦転動して後輪受
け自走台車が走行すると共に、一体化された前輪走行台
車も動き出し軌陸車全体が所定方向に移動するように構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来の軌陸車にあっては、通常の路上を走行する普通の作
業車を鉄道の軌道上をも走行可能に兼用するために、別
途軌道上を走行するトロッコ型の前輪走行台車及び後輪
走行台車上に普通の路上作業車の前、後輪をそれぞれ載
置し、上記作業車の後輪の回転駆動により軌道車輪を摩
擦駆動させて自走するように構成されていることから、
路上作業車の前後の車輪をトロッコ型の前輪走行台車及
び後輪走行台車上にそれぞれ載置するために、後輪仮受
け体を設けたキャリヤー型打上げ装置や傾斜乗り上げ台
が必要となり、載置に際しては路上作業車の後輪駆動力
が利用される。この他に、これら装置を所定位置に設置
して操作する作業が大掛りとなり、軌陸車を軌道上走行
可能に切換える作業時間が長くなる問題を有していた。
【0006】また、このような軌陸車を載置して移動す
るトロッコ型の前輪走行台車または後輪走行台車が、何
らかの障害事故により脱輪したり、故障により自走不能
となった場合には、この軌陸車を直ちに自力で移動させ
ることができなくなる問題を有していた。
【0007】従って、本発明の目的とする所は、軌陸車
が自走不能の際には軌道上に配置された軌道上自走式作
業車の位置に対応させて、上記軌陸車の車体を、該車体
の重心位置に関わらず直ちに上昇させることができる軌
陸車の傾倒方法及びその傾倒装置を提供することを提供
するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、発明の実
施の形態に対応する添付図面中の符号を用いてこれを説
明すると、本発明は、路面及び軌道上を切換えにより兼
用して走行可能に使用することができる軌陸車1の傾倒
方法において、軌陸車1の本体2前後の各車輪間にあっ
て上記軌陸車本体2の空車重心位置Pと積載重心位置O
との略中間位置Cにアウトリガー8が設けられ、上記軌
陸車1が軌道R上に支持された状態において、上記アウ
トリガー8の伸長により着地したアウトリガー8を支点
として上記軌陸車本体2の反重心位置側が上昇傾倒さ
れ、上記軌陸車本体2の重心位置側を上昇傾倒させる際
には、連結具10を用いて上記アウトリガー8の反重心
位置側の軌陸車本体端部と上記軌道との間を連結した状
態で上記アウトリガー8を伸長着地させるようにした軌
陸車1の傾倒方法である。上記によると、軌陸走行が切
換えられて軌道R上を走行する軌陸車1が走行不能にな
った際は、アウトリガー8を伸長着地させることによ
り、上記アウトリガー8を支点として上記軌陸車本体2
の反重心位置側が上昇傾倒されるが、上記軌陸車本体2
の重心位置側を上昇傾倒させる際は、連結具10を持ち
いて上記アウトリガー8の反重心位置側の軌陸車本体2
端部と上記軌道Rとの間を連結した状態で上記アウトリ
ガー8を伸長着地させることにより行われる。従って、
軌陸走行が切換えられて軌道R上を走行する軌陸車1が
自走不能の際には、アウトリガー8の伸長着地を行う際
に必要に応じて軌陸車本体2端部と上記軌道Rとの間を
連結具10により連結することにより、軌道R上に配置
される軌道上自走式作業車の位置に対応する側の軌陸車
本体2を、該軌陸車本体2の重心位置に関わらず上昇さ
せることができる。
【0009】更に本発明は、路面及び軌道上を切換えに
より兼用して走行可能に使用することができる軌陸車1
の傾倒装置において、軌陸車1の本体2前後に離間配置
される車輪間にあって上記軌陸車本体2の空車重心位置
Pと積載重心位置Oとの略中間位置Cにアウトリガー8
を設けて成り、上記アウトリガー8の伸長により着地し
たアウトリガー8を支点として軌陸車本体2の反重心位
置側が上昇傾倒され、上記アウトリガー8を支点として
軌陸車本体2の重心位置側を上昇傾倒させるに際し、上
記アウトリガー8の反重心位置側の軌陸車本体2端部と
上記軌道Rとの間が着脱可能に連結される連結具10に
より構成される軌陸車1の傾倒装置である。上記による
と、軌陸走行が切換えられて軌道R上を走行する軌陸車
1が走行不能になった際は、アウトリガー8を伸長着地
させることにより、上記アウトリガー8を支点として上
記軌陸車本体2の反重心位置側が上昇傾倒される。軌陸
車本体2の重心位置側を上昇傾倒させる際には、上記ア
ウトリガー8の反重心位置側の軌陸車本体2端部と上記
軌道Rとの間に連結具10を連結してアウトリガー8を
伸長着地させると、反重心位置側の上昇が阻止されてい
るので、軌陸車本体2の重心位置側が上昇することとな
る。従って、軌陸車1の軌陸切換え作業は、軌陸走行が
切換えられて軌道R上を走行する軌陸車1が自走不能の
際には、適宜連結具10を用いることにより、アウトリ
ガー8を伸長着地させるだけで軌陸車本体2の重心位置
に関わらず上記軌陸車本体2を、アウトリガー8を支点
として前後何れかの方向に上昇傾倒することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、添付図面、図1〜図4に従
い、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発
明の実施の形態における軌陸車の側面図、図2はアウト
リガーの全体断面図、図3はアウトリガーの外観図であ
り、図4は連結具の斜視図である。
【0011】最初に、本発明の軌陸車の傾倒装置につき
説明する。軌陸車は符号1として示されている。軌陸車
1は、軌陸車本体2の前後に陸上走行用車輪(タイヤ)
3、4が配置されており、後輪タイヤ4はダブルタイヤ
となっており、内側の後輪タイヤ間隔と前輪タイヤ3の
横間隔が軌道の幅に一致している。
【0012】前後に配置された各タイヤ3、4には軌道
走行用車輪5、6が隣接配置されており、この軌道走行
用車輪5、6は、上記各タイヤ3、4に対し所定の駆動
源(例えば油圧シリンダ)を利用した駆動機構により昇
降可能に構成されている。
【0013】後輪タイヤ4に隣接して後方に配置された
軌道走行用後方車輪6は、該軌道走行用後方車輪6の外
周に常時接触する動力伝達車輪7を備えており、上記軌
道走行用後方車輪6が下降した際に上記動力伝達車輪7
が後輪タイヤ4の外周に接触するように構成されてい
る。
【0014】すなわち、上記前後の軌道走行用車輪5、
6を、前後輪タイヤ3、4より下方に下降させることに
より、軌道R上に下降支持された軌道走行用車輪5、6
により軌陸車本体2が持ち上げられ、後方の軌道走行用
後方車輪6には、動力伝達車輪7との摩擦力により後輪
タイヤ4の回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0015】軌陸車本体2には、空車時における空車重
心位置Pと荷物積載時における積載重心位置Oがそれぞ
れ離間して設定されており、これら空車重心位置Pと積
載重心位置Oとの略中間位置Cにはアウトリガー8が軌
陸車本体2に取付けられている。そして、軌陸車本体2
前後の下方には、それぞれ後述する連結具10を選択的
に連結できるフック7a、7bが配置されている。
【0016】次に、アウトリガー8について詳細に説明
する。図2及び図3に示されるように、角型筒状のハウ
ジング12の上部側面には軌陸車本体2に固定するため
のブラケット32が取付けられると共に、同ブラケット
32の内側にはギヤケーシング13が固定されており、
このギヤケーシング13の上下には、それぞれ2本の入
力軸14、15が回転可能に軸支されており、上下の入
力軸14、15は大小の平歯車16a、16bの噛合に
よって互いに回転が伝達されるように構成されている。
【0017】上方に配置される入力軸15は、人為的な
操作で回転可能に構成されているが、下方に配置される
入力軸14も図示しない動力源に連結させて回転させる
ようにすることもできる。
【0018】上方の入力軸15には小傘歯車18aが固
定され、この小傘歯車18aは後述する昇降軸20の上
端に固定された大傘歯車18bに噛合している。昇降軸
20は、ハウジング12の内部上方に設けられた支持梁
19に回転可能に軸支されると共に、支持梁19と昇降
軸20に固定されるリング部材21との間に介在される
スラスト軸受け22により軸方向のスラスト力を支えて
いる。
【0019】昇降軸20の下方部には、全域に亘ってネ
ジ部23が形成されており、下端にはストッパ24が固
定されると共に、ネジ部23はハウジング12内部に摺
動可能に挿嵌されているスライド脚25の上方内部に支
持されたナット26に螺合している。
【0020】上記ナット26は底部が球面状に形成され
ており、この球面底部は、スライド脚25の内部上方に
設けられた支持体27に形成される球面状凹部座面に摺
動可能に嵌合して着座支持されている。
【0021】スライド脚25の下端には、筒体29がス
ライド脚25に直交して固定され、この筒体29内部を
挿通して支持される筒状の支持軸30の両端には2本の
ピン31、31を介してベース28が軸方向移動不能に
固定されており、このベース28は筒体29に挿通支持
される支持軸30により回動可能に支持されている。
【0022】次に連結具10につき説明する。この連結
具10は、図4に示されるように、一端に軌道としての
レールRの頭部を挟む一対の爪35を備えた開閉可能な
挟着具33が鎖34に接続されている。
【0023】挟着具33は、先端に爪35を設けた一対
の把持体36a、36bが枢軸38により枢動可能に枢
着されており、これら把持体36a、36bの他端部に
は斜めに形成された長穴37a、37bが互いに交叉す
るように配置されている。
【0024】これら長穴37a、37bには、鎖34の
一端に連結された金具39が挿通されており、鎖34に
張力を作用させた際、長穴37a、37bに挿通係止さ
れた金具39が牽引されて把持体36a、36bが閉じ
るように構成されている。
【0025】次に、軌陸車の傾倒装置に係る本実施形態
の作用につき説明する。
【0026】先ず、図1に示される軌陸車1が軌道とし
てのレールR上に前後のタイヤ3、4を乗せて所定位置
まで進行したところで、軌陸走行の切換え操作が行われ
る。そして、軌陸車1の動力を起動させた状態で、前後
に配置される軌道走行用車輪5、6を下降させて、該軌
道走行用車輪5、6が上記前後のタイヤ3、4より下降
したところで軌陸車本体2が徐々に上昇し所定位置まで
持ち上げられる。
【0027】この状態では、後方の軌道走行用後方車輪
6の動力伝達車輪7が後輪タイヤ4に接触しているの
で、後輪タイヤ4を回転駆動させると軌道走行用後方車
輪6は動力伝達車輪7を介して回転駆動することができ
る。
【0028】従って、軌陸車1の軌陸切換え作業は、軌
道走行用車輪5、6を上記陸上走行用車輪3、4に対し
昇降させる単純作業で行うことができるから、軌陸車1
の軌陸走行切換え作業を短時間内に行うことができる。
【0029】次に添付図面、図1及び図5〜図8に従
い、本発明の軌陸車の傾倒方法につき説明する。
【0030】図1に示されるように、軌陸車本体2の重
心位置は、前述したように、空車時と荷物積載時とでは
異なり、空車時の重心位置Pは軌陸車本体2の前方に位
置し、荷物積載時の重心位置Oは軌陸車本体2の後方に
位置し、これら両重心位置P、Oの略中間位置Cにはア
ウトリガー8が軌陸車本体2に取付けられている。
【0031】本実施形態では、レールR上に軌道走行用
車輪5、6を介して支持されている軌陸車1が何らかの
故障により自走不能となった際に、この軌陸車1を移動
させるために軌道上自走式作業車40が使用される。
【0032】即ち、この軌道上自走式作業車40は、軌
陸車1を移動させるために、該軌陸車1の前後の何れか
を上昇傾倒させて上昇した側の車輪を軌道上自走式作業
車40に牽引される台車41上に載置固定させることが
できるようになっている。
【0033】従って、軌陸車1の現在位置に対し、軌道
上自走式作業車40が配置される位置により、軌陸車本
体2前後の何れかを上昇傾倒するか決定する必要があ
る。
【0034】先ず、第1実施形態につき説明する。図5
は本発明の第1実施形態として空車時の軌陸車後方(反
重心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説明図であ
る。
【0035】第1実施形態は、軌道上自走式作業車40
が軌陸車1の後方に配置され、軌陸車1が空車状態であ
って軌陸車本体2の空車重心位置Pがアウトリガー8よ
り前方にある態様となっている。
【0036】最初に、図2に示されるアウトリガー8の
入力軸15を人為的に回転させることにより、大小傘歯
車18a、18bを介して昇降軸20とその下方のネジ
部23を回転させる。
【0037】ネジ部23の回転により、該ネジ部23と
螺合しているナット26を介してスライド脚25が下方
に伸長し、ベース28が路床上に着地する。更に、スラ
イド脚25を下方に伸長させると、アウトリガー8を支
点として重心が存在しない軌陸車本体2の反重心位置側
が上昇傾倒する。
【0038】これにより、上昇した軌道走行用後方車輪
6の下方に軌道上自走式作業車40の台車41を侵入さ
せたのち、アウトリガー8のスライド脚25を縮小操作
させて軌道走行用後方車輪6を台車41上に載置固定す
る。
【0039】その後、アウトリガー8のスライド脚25
を再び縮小させると、軌陸車1は軌道走行用前方車輪5
がレールR上に案内支持された状態で軌道上自走式作業
車40により移動可能となる。
【0040】次に、第2実施形態につき説明する。図6
は本発明の第2実施形態として空車時の軌陸車前方(重
心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説明図である。
なお、上記した実施形態の構成部分と同一構成部分につ
いては同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0041】本実施形態は、軌陸車1の前方に軌道上自
走式作業車40が配置され、軌陸車本体2が空車で空車
重心位置側Pがアウトリガー8に対し軌陸車本体2の前
方にある態様となっている。
【0042】この場合は、空車重心位置側Pを上昇傾倒
させるために、連結具10が使用されており、この連結
具10を予め軌陸車本体2の後端側フック9bとレール
Rに連結させる。
【0043】詳しくは、図4に示される連結具10の鎖
34の一端を軌陸車本体2の後端側フック9bとレール
Rに連結具10を連結させると共に、鎖34他端に連結
された挟着具33の把持体36a、36bの各爪35で
レールRの頭部を挟持する。ここで鎖34に張力が付与
されると挟着具33把持体36a、36bには強固な挟
持力が得られる。
【0044】そこで、アウトリガー8を下方に伸長させ
ると、該アウトリガー8を支点として空車時の重心位置
側Pが上昇傾倒する。これにより上昇した軌陸車1の前
輪タイヤ3の下方に軌道上自走式作業車40の台車41
を侵入させたのち、アウトリガー8のスライド脚25を
縮小させて前輪タイヤ3を軌道上自走式作業車40の台
車41上に載置固定する。
【0045】その後、アウトリガー8のスライド脚25
を再び縮小させると共に、連結具10を取外すことで、
軌陸車1は軌道走行用後方車輪6がレールR上に案内支
持された状態で軌道上自走式作業車40により移動可能
となる。
【0046】次に、第3実施形態につき説明する。図7
は本発明の第3実施形態として荷物積載時の軌陸車前方
(反重心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説明図で
ある。なお、上記した実施形態の構成部分と同一構成部
分については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0047】本実施形態は、軌道上自走式作業車40が
軌陸車1の前方に配置され、軌陸車1が積載状態であっ
て、軌陸車本体2の積載重心位置Oがアウトリガー8よ
り後方にある態様となっている。
【0048】アウトリガー8のスライド脚25を伸長さ
せて、ベース28を路床上に着地させると、アウトリガ
ー8を支点として重心が存在しない軌陸車本体2の反重
心位置側(前方側)が上昇傾倒する。
【0049】これにより、上昇した軌道走行用前方車輪
5下方に軌道上自走式作業車40の台車41を侵入させ
たのち、アウトリガー8のスライド脚25を縮小操作さ
せて前輪タイヤ3を台車41上に載置固定する。
【0050】その後、アウトリガー8のスライド脚25
を再び縮小させると、軌陸車1は軌道走行用後方車輪6
がレールR上に案内支持された状態で軌道上自走式作業
車40により移動可能となる。
【0051】次に、第4実施形態につき説明する。図8
は本発明の第4実施形態として荷物積載時の軌陸車後方
(重心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説明図であ
る。なお、上記した実施形態の構成部分と同一構成部分
については同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0052】本実施形態は、軌陸車1の後方に軌道上自
走式作業車40が配置され、軌陸車本体2が積載状態で
積載重心位置側Oがアウトリガー8に対し軌陸車本体2
の後方にある態様となっている。
【0053】この場合は、積載重心位置側Oを上昇傾倒
させるために、連結具10が使用されており、この連結
具10を予め軌陸車本体2の前端側フック9aとレール
Rに連結させる。
【0054】そこで、アウトリガー8を下方に伸長させ
ると、該アウトリガー8を支点として積載時の重心位置
側Oが上昇傾倒する。これにより上昇した軌陸車1の軌
道走行用後方車輪6の下方に軌道上自走式作業車40の
台車41を侵入させたのち、アウトリガー8のスライド
脚25を縮小させて上記軌道走行用後方車輪6を軌道上
自走式作業車40の台車41上に載置固定する。
【0055】その後、アウトリガー8のスライド脚25
を再び縮小させると共に、連結具10を取外すことで、
軌陸車1は軌道走行用前方車輪5がレールR上に案内支
持された状態で軌道上自走式作業車40により移動可能
となる。
【0056】従って、上記の第1〜第4の実施形態によ
れば、軌陸走行が切換えられて軌道上を走行する軌陸車
1が自走不能の際には、アウトリガー8のスライド脚2
5を伸長させてベース28を路床上に着地させる際に、
必要に応じて軌陸車本体2の端部と上記軌道Rとの間を
連結具10により連結することにより、軌道R上に配置
される軌道上自走式作業車40の位置に対応する側の軌
陸車本体2を、該軌陸車本体2の重心位置PまたはOの
位置に関わらず上昇させることができ、走行不能となっ
た軌陸車1を直ちに現場から待避移動させることができ
る。
【0057】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0058】以上詳述した如く本願の請求項1記載の発
明によると、軌陸走行が切換えられて軌道上を走行する
軌陸車が自走不能の際には、アウトリガーの伸長着地を
行う際に、必要に応じて軌陸車本体端部と上記軌道との
間が連結具を使用して連結されるから、軌陸車本体を、
該軌陸車本体の重心位置に関わらず前後所望の方向に上
昇傾倒させて、軌道上に配置される軌道上自走式作業車
の牽引作業に備えることができる。
【0059】本願の請求項2記載の発明によると、軌陸
車の軌陸切換え作業は、軌陸走行が切換えられて軌道上
を走行する軌陸車が自走不能の際には、適宜連結具を用
いることにより、アウトリガーを伸長着地させるだけで
軌陸車本体の重心位置に関わらず上記軌陸車本体を、ア
ウトリガーを支点として前後何れかの方向に上昇傾倒さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における軌陸車の側面図で
ある。
【図2】アウトリガーの全体断面図である。
【図3】アウトリガーの外観図である。
【図4】連結具の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態として空車時の軌陸車後
方(反重心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説明図
である。
【図6】本発明の第2実施形態として空車時の軌陸車前
方(重心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の第3実施形態として荷物積載時の軌陸
車前方(反重心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説
明図である。
【図8】本発明の第4実施形態として荷物積載時の軌陸
車後方(重心位置側)を上昇傾倒させる状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 軌陸車 2 軌陸車本体 3 前輪タイヤ(陸上走行用車輪) 4 後輪タイヤ(陸上走行用車輪) 5 軌道走行用前方車輪 6 軌道走行用後方車輪 7 動力伝達車輪 8 アウトリガー 9a 前端側フック 9b 後端側フック 10 連結具 12 ハウジング 13 ギヤケーシング 14、15 入力軸 16a、16b平歯車 18a 小傘歯車 18b 大傘歯車 19 支持梁 20 昇降軸 21 リング部材 23 ネジ部 24 ストッパ 25 スライド脚 26 ナット 27 支持体 28 ベース 29 筒体 30 支持軸 31 ピン 32 ブラケット 33 挟着具 34 鎖 35 爪 36a、36b把持体 37a、37b長穴 38 枢軸 39 金具 40 軌道上自走式作業車 41 台車 C 中間位置 O 積載重心位置 P 空車重心位置 R レール(軌道)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面及び軌道上を切換えにより兼用して
    走行可能に使用することができる軌陸車1の傾倒方法に
    おいて、 軌陸車1の本体2前後に離間配置された車輪間にあって
    上記軌陸車本体2の空車重心位置Pと積載重心位置Oと
    の略中間位置Cにアウトリガー8が設けられ、 上記軌陸車1が軌道R上に支持された状態において、上
    記アウトリガー8の伸長により着地したアウトリガーを
    支点として上記軌陸車本体の反重心位置側が上昇傾倒さ
    れ、上記軌陸車本体2の重心位置側を上昇傾倒させる際
    には、連結具10を用いて上記アウトリガー8の反重心
    位置側の軌陸車本体2端部と上記軌道Rとの間を連結し
    た状態で上記アウトリガー8を伸長着地させるようにし
    たことを特徴とする軌陸車の傾倒方法。
  2. 【請求項2】 路面及び軌道上を切換えにより兼用して
    走行可能に使用することができる軌陸車1の傾倒装置に
    おいて、 軌陸車1の本体2前後に離間配置される車輪間にあって
    上記軌陸車本体2の空車重心位置Pと積載重心位置Oと
    の略中間位置Cにアウトリガー8を設けて成り、 上記アウトリガー8の伸長により着地したアウトリガー
    8を支点として軌陸車本体2の反重心位置側が上昇傾倒
    され、上記アウトリガー8を支点として軌陸車本体2の
    重心位置側を上昇傾倒させるに際し、上記アウトリガー
    8の反重心位置側の軌陸車本体2端部と上記軌道Rとの
    間が着脱可能に連結される連結具10により構成される
    ことを特徴とする軌陸車の傾倒装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001233030A (ja) * 2000-02-23 2001-08-28 Komatsu Ltd 道路・軌道両用車両の走行制御装置
KR100914760B1 (ko) * 2007-10-30 2009-08-31 주식회사 대신상역엔지니어링 완충수단이 구비된 다용도 견인차

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