JP2001063278A - 液体塗布具 - Google Patents

液体塗布具

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JP2001063278A
JP2001063278A JP23947299A JP23947299A JP2001063278A JP 2001063278 A JP2001063278 A JP 2001063278A JP 23947299 A JP23947299 A JP 23947299A JP 23947299 A JP23947299 A JP 23947299A JP 2001063278 A JP2001063278 A JP 2001063278A
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賢二 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ内のインキや化粧品等の塗布液
体をコレクタ後端の導通スリットに安定的に導いて、カ
ートリッジとコレクター間のスムーズな塗布液体の出入
りを可能にできる液体塗布具を提供する。 【解決手段】 コレクタ20の後端面20bが当接する
前記先軸11内の隔壁13の当接面を凹面部19に段付
き形成し、凹面部19にて隔壁13の当接面とコレクタ
20の後端面20bとの間の間隙Bとを介して、筒状突
起16内周と中継芯23との間隙Aと、コレクタ20の
保溜板31の軸方向に設けたインクスリット32とを連
通してなるので、カートッジ40内のインクを間隙A,
間隙B,インクスリット32を介してコレクタ20の保
溜板31の間隔D内に一時的に保溜できる。また、前記
間隙A,前記間隙B,スリット幅Cおよび保溜板間隔D
の各寸法をA≦B≦C≦Dの関係に設定するので、カー
トリッジからのインク等の塗布液体の出入れがスムーズ
に行われるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばサインペン
等の筆記用具あるいは眉描き筆等の化粧具などの液体塗
布具に関し、更に詳しくは、ペン芯へのインク(インキ
ともいう)の供給が安定して行えるようにしたカートリ
ッジ交換式の液体塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗布具、例えば筆記具として用い
られるサインペンにおいては、例えば、実開平6−45
776号公報に開示されているように、インクをカート
リッジ交換可能にした構成を有するものがある。
【0003】インク貯蔵部(カートリッジ)の交換式で
はない筆記具では、コレクタのセンタースリットにはイ
ンク貯蔵部からインクを導く通路として、コレクタから
センタースリットを内径側に延ばし、内径内の中継芯ま
で設けるタイプのもの(前者という:例えば特開平2−
81666号参照)と、センタースリットを中継芯に接
するようにせずにコレクタ後端まで延ばしてこの後端で
センタースリットをインクに直接接触させるタイプのも
のがある(後者という)。
【0004】前者では中継芯とセンタースリットを直接
に接触連通させても、センタースリットに比べ毛細管力
の強い中継芯をセンタースリットの隙間(C)を接触さ
せていたため、インク貯蔵部内の温度上昇等による圧力
上昇時にセンタースリットにインクがスムーズに移動し
にくくコレクタのインク一時貯溜機能が十分発揮できな
いときがあるという問題がある。
【0005】これに対して、インク貯蔵部交換式ではな
い筆記具では、後者のタイプのセンタースリットを設け
てコレクターの性能を発揮させることができたが、イン
ク貯蔵部交換式(カートリッジ交換式)の筆記具では、
カートリッジを嵌着する軸部分の径に制約がある(筆記
具のカートリッジは筆記具の径が太くなりすぎないよう
するためおのずから口元径に制約が生じる)ことなどか
ら、コレクター後端のインクスリット開口に直接にカー
トリッジを結合することが困難であった。
【0006】ここで、この種のカートリッジ交換式筆記
具では、実開平6−45776号に開示されたものがあ
る。この筆記具においては、コレクタの後端面は、先軸
内の隔壁に当接させてなるとともに、コレクタ中央の連
通孔に挿入された中継芯の先端部をペン芯に接合させ
て、かつ、中継芯の後端部を先軸後端筒部側に形成した
筒状突起内の連通孔側に跨って間隙Aを持たせて遊嵌状
態で挿入している。この筒状突起の連通孔を介してコレ
クタの連通孔側に導入されるカートリッジ内のインクW
を中継芯を介してペン芯側に浸透供給している。
【0007】また、コレクタ外周胴部のインク保溜部は
軸方向に所望の間隔を存して櫛歯状に配置された複数枚
の翼状保溜板からなり、これら各々の翼状保溜板間に跨
って外気と連通可能なセンタースリットを軸方向に設け
ている。そして、このインクスリットのコレクタ後端面
側の開口端を筒状突起の連通孔に連通させている。
【0008】ところで、筆記具において、コレクタのイ
ンクスリットがインク貯蔵部(カートリッジ)から流出
してくるインクに直接接しているタイプの筆記具におい
ては、インクスリットの寸法が空気とインクの置換のバ
ランスを取る上で重要な要素となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一方、前述の筆記具の
ように先軸の筒状突起がカートリッジに嵌合し、インク
に直接接する隙間が中継芯と筒状突起内周面とで形成さ
れる間隙Aの筆記具の場合には、その間隙Aとコレクタ
後端の間隙Aへの流路寸法、インクスリットの寸法、さ
らには、保溜板同士の間隔の関係を適切に設定しなけれ
ば、温度変化等によりカートリッジ内圧が変化してイン
クが押し出されるたときに前記間隙Aとコレクタ後端へ
の流路、インクスリット、あるいは、保溜板同士の間隔
のいずれかでインク間に空気の層ができて、その部分の
インク保持力が大きくなってしまい、この空気層がカー
トリッジとコレクタ間のインクのスムーズな出入りを妨
げて、インク流量の安定が得られず、筆記時のインクの
カスレやインクのペン芯からの漏れが生じやすくなり筆
記具として使用しがたいという問題点がある。また、こ
のような問題点は、各種の液体塗布具でも同様に生じる
恐れがある。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、カートリッジ内のインキや化粧品等の塗布液体
をコレクタ後端の導通スリットに安定的に導いて、カー
トリッジとコレクター間のスムーズな塗布液体の出入り
を可能にできる液体塗布具を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、次の構成を有する。本発明は、軸筒
本体を先軸と、該先軸に分離可能に装着される後軸とで
形成し、前記軸筒本体の先軸内を隔壁を介して先端筒部
と後端筒部とに区画し、前記先軸内の隔壁の先端筒部側
の面を周縁部より中央部の凹んだ段付き凹面部に形成
し、外周胴部に軸方向にそれぞれ間隔(D)を置いて配
置された複数枚の保溜板に軸方向に前記各々の保溜板間
にわたってスリット幅(C)の液体導通スリットを形成
し、当該間隔内に該液体導通スリットを通って塗布液体
を一時的に保溜可能にするコレクタを形成し、前記先端
筒部内に前記コレクタをその外周部が外気と連通可能に
挿入し、挿入された前記コレクタの後端面を凹面部に当
接させて該後端面と凹面部中央との間に第1間隙(B)
を形成し、並びに、この第1間隙と液体導通スリットと
を連通させ、コレクタ中央部に、中継芯を挿通させると
共に、前記液体導通スリットに直接の導通をしない連通
孔を形成し、該コレクタの先端に連続する塗布体ホルダ
ーに、中継芯の先端部に接合する塗布体を保持させ、前
記後端筒部内に、前記中継芯の後端部が前記コレクタの
連通孔から跨りかつ第2間隙(A)を持たせて挿入され
る連通孔を有する筒状突起を設け、該筒状突起に塗布液
体が収容された交換可能なカートリッジの先端部を着脱
自在に装填して、該カートリッジ内の塗布液体を前記中
継芯を介して前記塗布体側に供給可能にする一方、前記
筒状突起の内壁と中継芯との間の第2間隙と前記第1間
隙と液体導通スリットを連通してコレクタ保溜板同士の
間隔内に塗布液体を一時的に保溜可能にした塗布具であ
って、第2間隙(A),第1間隙(B),スリット幅
(C)および保溜板の間隔(D)をA≦B≦C≦Dの関
係に設定したことを特徴とする液体塗布具である。この
液体塗布具により、カートリッジ内のインキや化粧品等
の塗布液体をコレクタ後端の導通スリットに安定的に導
いて、カートリッジとコレクター間のスムーズな塗布液
体の出入りを可能にできる。なお、保溜板の間隔Dは、
すべて一定の隙間でなくてもよく、好ましくは、ペン芯
22に近い側が広くても良い。その場合に間隔Dの一番
小さな隙間がA≦B≦C≦Dの関係を満たせば良い。こ
れにより、コレクタの保溜板の間隔内の塗布液体を確実
に液体導通スリットに出入りさせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図7に示す図面を参照しながら詳細に説明する。図
1は、本発明に係るカートリッジ交換式のマーカーペン
あるいはサインペン等の筆記具の全体構成の一実施形態
を示す。
【0013】図1に示す筆記具において、符号1は軸筒
本体で、この軸筒本体1は、キャップ50が取外し可能
に被着される先軸(ペン先軸)11と、この先軸11に
螺合状態で分離可能に装着される後軸(ペン後軸)12
とで形成されている。
【0014】先軸11内は、図2に示すように、隔壁1
3を介して先端筒部14と後端筒部15とに区画され、
前記先軸11内の隔壁13の先端筒部14側の面を周縁
部より中央部の凹んだ段付き凹面部19に形成したもの
である。また、前記後端筒部15内の中心軸には、筒状
突起16が設けられているとともに、この筒状突起16
には、顔料含有などのインクW(生インクとも称され
る)を収容した交換可能なカートリッジ40の先端部が
着脱自在に装填され、カートリッジ40の先端開口部側
に設けたシールボール受部41を介して密栓するシール
ボール42の密栓解除により、カートリッジ40内のイ
ンクWを筒状突起16の連通孔17に導入させるように
なっている。
【0015】また、先軸11の先端筒部14の先端に
は、シール筒18が設けられ、このシール筒18を介し
てコレクタ20が先端筒部14内に挿入されている。こ
のコレクタ20は、先端筒部14の内周面14aとの間
に外気と連通可能に遊嵌状態で保持されていて、その中
心軸には、筒状突起16の連通孔17に対接して連通す
る連通孔21が設けられ、コレクタ20の先端側を形成
する口プラ20aには、ペン芯22が連通孔21の先端
側部位に差込み保持されているとともに、このペン芯2
2には、連通孔21に挿入された中継芯23の先端部2
3aが接合されている。
【0016】さらに、そのコレクタ20の後端面20b
は、先軸11内の隔壁13の凹面部19に当接させて、
後端面20bと凹面部19との間に間隙B(第1の間隙
に相当)を形成し、並びに、この間隙Bと幅(スリット
幅)Cのインクスリット(液体導通スリット)32とを
連通させる。それと共に、連通孔21に密接に挿入され
た中継芯23の後端部23bは、先軸11の後端筒部1
5側に形成した筒状突起16の連通孔17側に跨って間
隙(第2の間隙に相当)Aを持たせて遊嵌状態で挿入さ
れるものとする。これにより、中継芯23を介して筒状
突起16の連通孔17からコレクタ20の連通孔21側
に導出された、カートリッジ40内のインクWは、ペン
芯22側に浸透供給するようになっている。
【0017】さらにまた、コレクタ20の外周胴部に
は、インク保溜部30が設けられていて、このインク保
溜部30は、軸方向に保溜板間隔Dを存して櫛歯状に配
置された複数枚の翼状保溜板31からなり、これら各々
の翼状保溜板31間に跨って外気と連通可能なスリット
幅Cのインクスリット32が軸方向に設けられていると
ともに、このインクスリット32のコレクタ後端面20
b側の開口端32aを間隙Bを介して筒状突起16内周
面と中継芯23との間隙Aに連通させるようになってい
る。
【0018】そして、前記の第2間隙(A),第1間隙
(B),スリット幅(C)および間隔(D)をA≦B≦
C≦Dの関係に設定したものである。
【0019】なお、コレクタ20の後端面20bが当接
する先軸11内の隔壁13の当接面13aには、図3か
ら図5に示すように、凹面部19が段付き形成されてい
て、この凹面部19にて隔壁13の当接面13aとコレ
クタ20の後端面20bとの間に間隙Bをインクスリッ
ト32の開口端32aに対応させて形成することによ
り、間隙Bを介して、インクスリット32と筒状突起1
6内周と中継芯23との間隙Aが連通するようになって
いる。また、先軸11内の隔壁13の当接面13aに段
付き形成された凹面部19には、軸外径方向に放射状に
延びる複数条の凹溝33が設けられている。また、中継
芯23の後端部23bが挿入される先軸11の後端筒部
15側に設けた筒状突起16の連通孔17の内周面17
aには、図6及び図7に示すように、複数のリブ34が
軸周方向に形成されていて、これら各々のリブ34にて
中継芯23の後端部23bを筒状突起16の連通孔17
の内周面17aとの間に間隙Aを持たせて保持されるよ
うになっている。
【0020】実施形態の筆記具によれば、コレクタ20
の後端面20bが当接する前記先軸11内の隔壁13の
当接面を凹面部19に段付き形成し、凹面部19にて隔
壁13の当接面とコレクタ20の後端面20bとの間の
間隙Bとを介して、筒状突起16内周と中継芯23との
間隙Aと、コレクタ20の保溜板31の軸方向に設けた
インクスリット32とを連通してなるので、カートッジ
40内のインクを間隙A,間隙B,インクスリット32
を介してコレクタ20の保溜板31の間隔D内に一時的
に保溜できる。
【0021】また、前記間隙A,前記間隙B,スリット
幅Cおよび保溜板間隔Dの各寸法をA≦B≦C≦Dの関
係に設定するので、カートリッジからのインク等の塗布
液体の出入れがスムーズに行われるようになる。つま
り、間隙A,第1間隙B,スリット幅C,保溜板間隔D
は、その順に間隔が広くなることから、必然的に毛細管
力が順に小さくなる。したがって、温度上昇や外気圧が
低くなったときには、カートリッジ40内のインクが押
し出されるが、そのインクWは第2間隙A,第1間隙
B,スリット幅C,保溜板間隔D内に順に満たされ、ペ
ン芯22先端からインクWが漏れにくくなる。一方、逆
に、温度下降や外気圧が高くなった場合や筆記した場合
には、これらの間隙等からインクWがカートリッジ40
内に戻るが、そのとき保溜板間隔D,スリット幅C,第
1間隙B,第2間隙Aの順にインクは戻り、特に、保溜
板31の間隔D内にインクが残ることがない。
【0022】仮に、上記のA≦B≦C≦Dの関係が成立
していないときには、塗布液体の出入りがスムーズに行
われずに、カートリッジ40内の塗布液体が押し出され
るときに、間隙等に順に入らないで空気の層を作るた
め、その部分での塗布液体保持力が大きくなり、インク
Wがペン芯22から漏れやすくなる。また、カートリッ
ジ40に戻るときにも、きちんとインクWが戻らずに空
気がカートリッジ40内に入ってしまうことが起き、再
度インクの保溜を行うことができなくなってしまう。こ
れに対して実施形態の筆記具ではこのような問題が生じ
ることがなく、コレクタの機能を十分に発揮できる。
【0023】なお、上記した実施形態において、保溜板
の間隔Dは、すべて一定の隙間でなくてもよく、好まし
くは、ペン芯22に近い側が広くても良い。その場合に
間隔Dの一番小さな隙間がA≦B≦C≦Dの関係を満た
せば良い。また、実施形態では、サインペンなどの筆記
具を例に説明したが、これに限定されるものではなく、
眉描き等の化粧用の塗布具などにも適用することが可能
である。その他、本発明は、趣旨を逸脱しない範囲で種
々変更実施可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、カートリッジ内のインキや化粧品等の塗布液
体をコレクタ後端の導通スリットに安定的に導いて、カ
ートリッジとコレクター間のスムーズな塗布液体の出入
りを可能にできる。すなわち、本発明に係る液体塗布具
においては、上記の構成を採用することにより、コレク
タの後端面が当接する前記先軸内の隔壁の当接面を凹面
部に段付き形成し、凹面部にて隔壁の当接面とコレクタ
の後端面との間の第1の間隙とを介して、筒状突起内周
と中継芯との第2の間隙と、コレクタの塗布液体の保溜
板の軸方向に設けた導通スリットとを連通してなるの
で、カートッジ内の塗布液体をコレクタの保溜板の間隔
内に一時的に保溜できる。また、第2間隙(A),第1
間隙(B),スリット幅(C)および保溜板間隔(D)
をA≦B≦C≦Dの関係に設定するので、カートリッジ
からのインク等の塗布液体の出入れがスムーズに行われ
るようになる。つまり、第2間隙(A),第1間隙
(B),スリット幅(C),保溜板間隔(D)は間隔の
順に広くなることから、毛細管力が順に小さくなる。し
たがって、温度上昇や外気圧が低くなったときには、カ
ートリッジの中の塗布液体が押し出されるが、その塗布
液体は第2間隙(A),第1間隙(B),スリット幅
(C),保溜板間隔(D)内に順に満たされ、塗布体先
端から液体が漏れにくくなる。一方、逆に、温度下降や
外気圧が高くなった場合や、筆記等塗布した場合には、
これらの間隙等から塗布液体がカートリッジ内に戻る
が、そのとき保溜板間隔(D),スリット幅(C),第
1間隙(B),第2間隙(A)の順に塗布液体は戻り、
特に、保溜板間隔(D)内に塗布液体が残ることがな
い。
【0025】仮に、上記のA≦B≦C≦Dの関係が成立
していないときには、塗布液体の出入りがスムーズに行
われずに、カートリッジ内の塗布液体が押し出されると
きに、間隙等に順に入らないで空気の層を作るため、そ
の部分での塗布液体保持力が大きくなり、塗布液体がペ
ン芯から漏れやすくなる。また、カートリッジに戻ると
きにも、きちんと塗布液体が戻らずに空気がカートリッ
ジ内に入ってしまうことが起き、再度塗布液体の保溜を
行うことができなくなってしまうが、本発明ではこの種
の不具合の生じる事は無い。したがって、本発明によれ
ば、筆記描線が薄くなることによる筆記カスレや液体直
流の生じない筆記性能等の良好な塗布性能を得ることが
でき、安定した塗布液体の供給性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサインペンの全体構成の一実施形
態を示す断面図である。
【図2】同じくキャップ取外し状態の要部拡大断面図で
ある。
【図3】同じく先軸の拡大断面図である。
【図4】図3のI−I線矢視方向から見た先軸の隔壁の
断面図である。
【図5】同じく先軸の隔壁部位の要部拡大断面図であ
る。
【図6】図3のII−II線矢視方向から見た筒状突起の要
部拡大断面図である。
【図7】図6のIII−III線矢視方向から見た筒状突起の
要部断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒本体 11 先軸 12 後軸 13 隔壁 13a 当接面 14 先端筒部 14a 内周面 15 後端筒部 16 筒状突起 17 連通孔 17a 内周面 18 シール筒 19 凹面部 20 コレクタ 20a 口プラ(先端部) 20b 後端面 21 連通孔 22 ペン芯 23 中継芯 23a 先端部 23b 後端部 30 インク保溜部 31 翼状保溜板 32 インクスリット 32a 開口端 33 凹溝 34 リブ 40 カートリッジ 41 シールボール受部 42 シールボール A 筒状突起の連通孔内周面と中継芯後端部外周
との間の間隙 D 翼状保溜板の間隔 B コレクタ後端面と隔壁の当接面との間の間隙 C 液体導通スリットの幅 W インク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 茂樹 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社群馬研究開発センター内 Fターム(参考) 2C350 GA04 GA06 HA14 HA15 HA17 HC03 HC04 HC05 KA01 KA03 KA07 KA09 KC02 KC05 KC14 KF01 NA07 NA10 NA11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒本体を先軸と、該先軸に分離可能に
    装着される後軸とで形成し、 前記軸筒本体の先軸内を隔壁を介して先端筒部と後端筒
    部とに区画し、 前記先軸内の隔壁の先端筒部側の面を周縁部より中央部
    の凹んだ段付き凹面部に形成し、 外周胴部に軸方向にそれぞれ間隔(D)を置いて配置さ
    れた複数枚の保溜板に軸方向に前記各々の保溜板間にわ
    たってスリット幅(C)の液体導通スリットを形成し、
    当該間隔内に該液体導通スリットを通って塗布液体を一
    時的に保溜可能にするコレクタを形成し、 前記先端筒部内に前記コレクタをその外周部が外気と連
    通可能に挿入し、 挿入された前記コレクタの後端面を凹面部に当接させて
    該後端面と凹面部中央との間に第1間隙(B)を形成
    し、並びに、この第1間隙と液体導通スリットとを連通
    させ、 コレクタ中央部に、中継芯を挿通させると共に、前記液
    体導通スリットに直接の導通をしない連通孔を形成し、 該コレクタの先端に連続する塗布体ホルダーに、中継芯
    の先端部に接合する塗布体を保持させ、 前記後端筒部内に、前記中継芯の後端部が前記コレクタ
    の連通孔から跨りかつ第2間隙(A)を持たせて挿入さ
    れる連通孔を有する筒状突起を設け、 該筒状突起に塗布液体が収容された交換可能なカートリ
    ッジの先端部を着脱自在に装填して、該カートリッジ内
    の塗布液体を前記中継芯を介して前記塗布体側に供給可
    能にする一方、 前記筒状突起の内壁と中継芯との間の第2間隙と前記第
    1間隙と液体導通スリットを連通してコレクタ保溜板同
    士の間隔内に塗布液体を一時的に保溜可能にした塗布具
    であって、 前記の第2間隙(A),第1間隙(B),スリット幅
    (C)および間隔(D)をA≦B≦C≦Dの関係に設定
    したことを特徴とする液体塗布具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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