JP2001063259A - 不可視情報所持体 - Google Patents

不可視情報所持体

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JP2001063259A
JP2001063259A JP24487599A JP24487599A JP2001063259A JP 2001063259 A JP2001063259 A JP 2001063259A JP 24487599 A JP24487599 A JP 24487599A JP 24487599 A JP24487599 A JP 24487599A JP 2001063259 A JP2001063259 A JP 2001063259A
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JP24487599A
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Akira Hirasawa
朗 平澤
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不可視情報を爪先やコインなどで擦るなどし
て摩擦力を加えることにより、該不可視情報が発色して
発現する機能を備え、従来の染料内包マイクロカプセル
と顕色剤を使用した方式における利点を活かしつつ、こ
の方式の欠点である地汚れを防止し、さらに、尖ったも
のや固いものなどとの接触による不用意な発色防止を強
化する不可視情報所持体の提供。 【課題の解決手段】 インキ化した染料内包マイクロカ
プセルと顕色剤とを隣接するように配置させ、さらに、
これらを溶剤内包マイクロカプセルインキにて被覆し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不可視情報を爪先
やコインなどで擦るなどして摩擦力を加えることによ
り、該不可視情報が発色して視認可能となるような機能
を備えた不可視情報所持体に関する。
【0002】従来、スピードくじなどに利用されている
スクラッチシートは、購入後、直ぐに景品や賞金の当た
り、外れなどの情報が判明するように、当落を表す文
字、数字、図柄などの隠蔽情報をスクラッチインキをも
って被覆し、該情報を通常では見ることができないよう
に構成している。しかしながら、このようなスクラッチ
シートではスクラッチインキを削り取る際にカスが発生
するため、例えば、食品を取り扱う店舗による顧客サー
ビスなどでは衛生上の問題から利用し難いものとなって
いた。また、スクラッチインキの塗布部は肉厚が厚く硬
度が小さいことから、尖ったものや固いものなどに不用
意に接触し易く、スクラッチインキが簡単に剥ぎ取られ
てしまうという欠点もあった。さらに、スクラッチイン
キは暗色であるため、スクラッチシート全体がデザイン
上、重く暗い感じとなるという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記のような
問題を抱えるスクラッチインキを用いることなく、スピ
ードくじなどに利用できるスクラッチシートとして、当
落を表す文字、数字、図柄などの隠蔽情報をスクラッチ
インキをもって被覆するのではなく情報自体を不可視情
報として施し、これを従来のスクラッチシートと同様に
爪先やコインで擦るなどして摩擦力を加えることによ
り、該情報が発色して発現するようにした技術が想到さ
れた。この方法では自己発色部を文字、数字、図柄など
で構成し、これを不可視情報としており、自己発色部に
所要の摩擦力を加えることでマイクロカプセルが破壊さ
れ、流出した染料が顕色剤と反応し、自己発色部が発色
して不可視情報が発現する仕組みになっている。
【0004】したがって、この方法によれば、スクラッ
チインキの削りカスの発生はなく、また、自己発色部の
厚さは従来のスクラッチインキの塗布厚よりも格段に薄
く、尖ったものや固いものなどに接触して不用意に発色
するというような問題も低減できる。さらに、暗色のス
クラッチインキを使用せず、透明な染料内包マイクロカ
プセルインキや顕色剤インキを用いているため、従来の
スクラッチインキを使用した場合のように、スクラッチ
シート全体が重く暗い感じとはならず、デザインの自由
度が向上されるなどの効果を奏するものである。
【0005】しかしながら、この方法においても、自己
発色部を形成する際に「地汚れ」が発生するといった欠
点がある。この地汚れとは、不可視情報の形成時、マイ
クロカプセルに内包した染料がごく少量であるが漏洩
し、これが顕色剤と反応して自己発色部が薄く発色する
現象である。また、前述した如く、尖ったものや固いも
のなどに接触して不用意に発色するという問題について
は低減できるものの、これをさらに強化する必要があっ
た。
【0006】そこで、本発明は、不可視情報を爪先やコ
インなどで擦るなどして摩擦力を加えることにより、該
不可視情報が発色して発現する機能を備え、従来の染料
内包マイクロカプセルと顕色剤を使用した方式における
利点を活かしつつ、この方式の欠点である地汚れを防止
し、さらに、尖ったものや固いものなどとの接触による
不用意な発色防止を強化する不可視情報所持体の提供を
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はインキ化した
染料内包マイクロカプセルと顕色剤とを隣接するように
配置させ、さらに、これらを溶剤内包マイクロカプセル
インキにて被覆することでかかる課題を解決できること
を見出し、本発明を想到した。すなわち、本発明の不可
視情報所持体は、基体面に文字、数字、図柄などの不可
視情報を有してなり、前記不可視情報が顕色剤インキに
て不可視状態で施されてなると共に、前記不可視情報に
隣接した領域に染料内包マイクロカプセルインキが不可
視状態で塗布されてなり、さらに、これらが溶剤内包マ
イクロカプセルインキにて被覆されてなることを特徴と
する。
【0008】このような本発明の不可視情報所持体によ
れば、インキ化した染料内包マイクロカプセルインキと
顕色剤インキとを隣接するように配置させているため、
爪先やコインなどで擦ることにより、その摩擦力と往復
運動により、先ず、溶剤内包マイクロカプセルが破壊さ
れ、次に、染料内包マイクロカプセルから流出した染料
が溶剤と共に隣接した顕色剤へ速やかに転移して反応
し、不可視情報が発色して発現する。そして、従来のよ
うに、染料内包マイクロカプセルと顕色剤とが混合され
たり、あるいはそれぞれが積層された状態ではないた
め、両者の接触部分が大幅に減少され、従来発生してい
た地汚れを防止できる。さらに、顕色剤インキと染料内
包マイクロカプセルインキを被覆する溶剤内包マイクロ
カプセルインキが保護層の役目を果たすことで、尖った
ものや固いものなどとの接触による不用意な発色防止を
さらに強化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の不可視情報所持体
について、これをスピードくじとして構成した好適な実
施例を挙げ、さらに本発明を詳述する。なお、ここにお
いて、図1は本発明に係わる不可視情報所持体の一例を
示す平面説明図、図2は図1のX−X線断面説明図、図
3は図1の一例において不可視情報を発現させる際の状
態を示す断面説明図である。
【0010】図1および図2に示す不可視情報所持体1
では、上質紙、合成紙あるいは合成フィルムなどの印刷
用シートを基体2として用い、その基体2面に固定情報
3が通常のインキをもって施されていると共に、この固
定情報3が設けられた面と同一面側に不可視情報4が施
されている。この不可視情報4は文字、数字、図柄など
であって、透明性を有する顕色剤インキaをもって設け
られている。さらに、その隣接する領域で不可視情報4
を囲む枠5内に透明性を有する染料内包マイクロカプセ
ルインキbが不可視状態にて塗布されていると共に、こ
の不可視情報4を囲む枠5内には、不可視情報4と染料
内包マイクロカプセルインキbの塗布層を被覆するよう
に溶剤内包マイクロカプセルcが塗布されている。
【0011】この構成により、不可視情報4を発現させ
る際には、例えば、図3に示すように、不可視情報4の
部分をコインを用いて擦ることにより、その摩擦力と往
復運動により溶剤内包マイクロカプセルcおよび染料内
包マイクロカプセルインキbのマイクロカプセルが破壊
され、両カプセルから流出した溶剤と共に染料が隣接し
た顕色剤インキaの顕色剤へ速やかに転移して反応し、
不可視情報4が発色して発現する。そして、染料内包マ
イクロカプセルと顕色剤とが、従来のように混合あるい
は積層された状態になく互いに隣接した状態にあるた
め、地汚れの発生を防止でき、さらに、溶剤内包マイク
ロカプセルインキcが保護層の役目を果たすことで、尖
ったものや固いものなどとの接触による不用意な発色防
止をさらに強化できる。
【0012】なお、本発明の顕色剤インキは、従来の電
子受容性のレジンやクレーからなる顕色剤を酸化重合
型、紫外線硬化型などのインキビヒクルや溶剤と混合し
てインキ化したものでよく、例えば、油溶性のフェノー
ルホルマリン樹脂や酸性白土、あるいは芳香族カルボン
酸誘導体などの顕色剤を芳香族炭化水素、アルコール、
エステルなどの低沸点有機溶剤にアルキルベンゼンスル
ホン酸などの界面活性剤と共に溶解させて得たものなど
であってもよい。
【0013】また、本発明における染料内包マイクロカ
プセルの粒径は、一次粒子または数個が凝縮した二次粒
子の状態において、その平均粒子径を5μm以下に調製
したものが不可視情報の良好な発色が得られるためので
好ましく、その染料内包マイクロカプセルをインキ化し
たものは、例えば、特開平7−216273号公報や特
開平8−39928号公報で公開されたマイクロカプセ
ル含有油性塗料およびその製造方法に基づき調製された
ものを用いるのがよい。すなわち、溶剤に溶解した状態
のロイコ系染料を芯物質とし、酸触媒および乳化機能を
有するスチレン−無水マレイン酸の部分加水分解物とメ
ラミンまたは尿素とホルマリンを用い、インサイチュ法
によって尿素−ホルマリン樹脂を形成し、これをカプセ
ル壁材として生成したマイクロカプセルについて、その
カプセル壁材を覆うような状態でカプセル壁材およびイ
ンキビヒクルの双方に親和性のある界面活性剤層を設
け、さらに真空蒸留法をもって水分を選択的に分離し除
去することで、この界面活性剤層を介してインキビヒク
ル中に染料内包マイクロカプセルを分散せしめて得たも
のである。
【0014】このように調製された染料内包マイクロカ
プセルインキであれば、個々の染料内包マイクロカプセ
ルが互いに固着する、すなわち二次凝集を生じて粒径が
肥大する可能性は極めて低く、マイクロカプセル生成時
と同様に平均粒径5μm以下を容易に達成できる。ま
た、インキビヒクルを一般的に使用されている紫外線硬
化型とすることにより、オフセット印刷機などにより、
上質紙、合成紙あるいは合成フィルムなどの印刷用シー
トの任意の箇所にスポット的にインキ層を塗布すること
ができる。
【0015】そして、本発明における溶剤内包マイクロ
カプセルは、従来より染料を溶解させるのに使用してい
る油類などが好ましく、さらに好ましくは、染料内包マ
イクロカプセルの芯物質において、染料を溶解させてい
る溶剤と同一種類のものを利用するのがよく、そのイン
キ化は前述した如くの染料内包マイクロカプセルインキ
の製法を採用するのが最も好ましい。
【0016】
【発明の効果】以上、説明した如く、本発明の不可視情
報所持体によれば、爪先やコインなどで擦ることによ
り、その摩擦力と往復運動によりマイクロカプセルが破
壊され、流出した染料が隣接した顕色剤へ速やかに転移
して反応し、不可視情報が発色して発現する。そして、
従来の染料内包マイクロカプセルと顕色剤を使用した方
式における利点を活かしつつ、両者の接触部分が大幅に
減少したことにより、従来発生していた地汚れを防止で
き、さらに、尖ったものや固いものなどとの接触による
不用意な発色防止をさらに強化できるといった効果を泰
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる不可視情報所持体の一例を示す
平面説明図。
【図2】図1のX−X線断面説明図。
【図3】図1の一例において不可視情報を発現させる際
の状態を示す断面説明図。
【符号の説明】
1 不可視情報所持体 2 基体 3 固定情報 4 不可視情報 5 不可視情報の囲い枠 a 顕色剤インキ b 染料内包マイクロカプセルインキ c 溶剤内包マイクロカプセルインキ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体面に文字、数字、図柄などの不可視
    情報を有してなり、前記不可視情報が顕色剤インキにて
    不可視状態で施されてなると共に、前記不可視情報に隣
    接した領域に染料内包マイクロカプセルインキが不可視
    状態で塗布されてなり、さらに、これらが溶剤内包マイ
    クロカプセルインキにて被覆されてなることを特徴とす
    る不可視情報所持体。
JP24487599A 1999-08-31 1999-08-31 不可視情報所持体 Pending JP2001063259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024838A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Mitsubishi Paper Mills Ltd スクラッチ発色用インキおよび不可視情報印刷シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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