JPH09183288A - 偽造防止用シート - Google Patents
偽造防止用シートInfo
- Publication number
- JPH09183288A JPH09183288A JP7353953A JP35395395A JPH09183288A JP H09183288 A JPH09183288 A JP H09183288A JP 7353953 A JP7353953 A JP 7353953A JP 35395395 A JP35395395 A JP 35395395A JP H09183288 A JPH09183288 A JP H09183288A
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- JP
- Japan
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- sheet
- ink film
- secret
- transparent
- fluorescent ink
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のブラックライトを利用した偽造防止方
法に基づき、可視光線下では秘密印刷を視認することが
できないが、ブラックライトにより該秘密印刷を蛍光さ
せて真贋を判定できると共に、さらに紫外線照射装置を
利用しなくとも、簡便な方法で真贋を判定できる偽造防
止用シートの提供。 【解決手段】 シート基材２表面の所定部に、可視光線
下では透明性を有し、紫外線照射下で蛍光発色する透明
蛍光インキ皮膜Ｍをもって形成された、文字、数字、図
形、記号、模様等の秘密情報を有してなるシートであっ
て、該透明蛍光インキ皮膜中に、マイクロカプセル化さ
れた状態で、ロイコ系染料クリスタルバイオレットラク
トンが、該透明蛍光インキ皮膜１平方メートル当たり
０.０１〜０.３ｇ程度の割合で含有していることを特徴
とする偽造防止用シート。
法に基づき、可視光線下では秘密印刷を視認することが
できないが、ブラックライトにより該秘密印刷を蛍光さ
せて真贋を判定できると共に、さらに紫外線照射装置を
利用しなくとも、簡便な方法で真贋を判定できる偽造防
止用シートの提供。 【解決手段】 シート基材２表面の所定部に、可視光線
下では透明性を有し、紫外線照射下で蛍光発色する透明
蛍光インキ皮膜Ｍをもって形成された、文字、数字、図
形、記号、模様等の秘密情報を有してなるシートであっ
て、該透明蛍光インキ皮膜中に、マイクロカプセル化さ
れた状態で、ロイコ系染料クリスタルバイオレットラク
トンが、該透明蛍光インキ皮膜１平方メートル当たり
０.０１〜０.３ｇ程度の割合で含有していることを特徴
とする偽造防止用シート。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は真贋判定可能な偽造防止
用シートに関し、さらに詳しくは、銀行券、証券、金
券、小切手、チケット等の証書類シートや、ＩＤカー
ド、クレジットカード等のカード類の基材に使用される
シートであって、これらシートをカラー複写機、デジタ
ルカラー印刷機等にて偽造、あるいは変造したとして
も、簡便な方法にて容易にその変造、偽造物を発見でき
る偽造防止用シートに関する。
用シートに関し、さらに詳しくは、銀行券、証券、金
券、小切手、チケット等の証書類シートや、ＩＤカー
ド、クレジットカード等のカード類の基材に使用される
シートであって、これらシートをカラー複写機、デジタ
ルカラー印刷機等にて偽造、あるいは変造したとして
も、簡便な方法にて容易にその変造、偽造物を発見でき
る偽造防止用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、デジタルカラー印刷機、カラー複
写機の急速な性能向上により、カラー再現性、解像度、
濃淡複写濃度等の調製範囲が著しく改良、拡大し、変
造、偽造物を一見して識別することが困難になってい
る。そこで、このような偽造、変造に対する防止策の一
例として、従来からシート表面に蛍光インキにより秘密
印刷を有してなる偽造防止用シートに関する技術が数々
発案されている。この技術によれば、蛍光インキで印刷
された該秘密印刷は、可視光線下では肉眼でこれを視認
することが困難であるが、該シートに紫外線（ブラック
ライト）照射することにより該秘密印刷を蛍光させて視
認可能とし、もってシートの真贋を判定できるものであ
る。
写機の急速な性能向上により、カラー再現性、解像度、
濃淡複写濃度等の調製範囲が著しく改良、拡大し、変
造、偽造物を一見して識別することが困難になってい
る。そこで、このような偽造、変造に対する防止策の一
例として、従来からシート表面に蛍光インキにより秘密
印刷を有してなる偽造防止用シートに関する技術が数々
発案されている。この技術によれば、蛍光インキで印刷
された該秘密印刷は、可視光線下では肉眼でこれを視認
することが困難であるが、該シートに紫外線（ブラック
ライト）照射することにより該秘密印刷を蛍光させて視
認可能とし、もってシートの真贋を判定できるものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の蛍光インキを利用した偽造防止用シートによ
れば、秘密印刷の確認はブラックライトを照射すること
以外に真贋の判定方法はなく、換言すれば、ブラックラ
イト照射装置が設置された場所以外では真贋は判定でき
ないし、装置が故障した場合には真贋を判定できない。
うな従来の蛍光インキを利用した偽造防止用シートによ
れば、秘密印刷の確認はブラックライトを照射すること
以外に真贋の判定方法はなく、換言すれば、ブラックラ
イト照射装置が設置された場所以外では真贋は判定でき
ないし、装置が故障した場合には真贋を判定できない。
【０００４】したがって、本発明は、このような従来の
ブラックライトを利用した偽造防止方法に基づき、可視
光線下では秘密印刷を視認することができないが、ブラ
ックライトにより該秘密印刷を蛍光させて真贋を判定で
きると共に、さらに、紫外線照射装置を利用しなくと
も、簡便な方法で真贋を判定できる偽造防止用シートの
提供を課題とするものである。
ブラックライトを利用した偽造防止方法に基づき、可視
光線下では秘密印刷を視認することができないが、ブラ
ックライトにより該秘密印刷を蛍光させて真贋を判定で
きると共に、さらに、紫外線照射装置を利用しなくと
も、簡便な方法で真贋を判定できる偽造防止用シートの
提供を課題とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に鑑み鋭意研究した結果、感圧複写用紙の分野では
従来公知のロイコ系染料クリスタルバイオレットラクト
ン（以後、ＣＶＬと略称する）のマイクロカプセルを、
本発明者らが既に開発したマイクロカプセル含有油性イ
ンキ製造技術（特開平７−２１６２７３号）、その他の
技術により得られる該マイクロカプセルを分散状態で含
有してなるインキを用いて、シート基材表面にそのイン
キ皮膜を形成すると、可視光線下、肉眼では視認困難で
あるが、ブラックライトによってＣＶＬが蛍光し、カプ
セル壁膜を透してその蛍光が肉眼で確認され、総じてイ
ンキ皮膜全体が一様に蛍光して視認できることを見い出
し本発明を想到した。
課題に鑑み鋭意研究した結果、感圧複写用紙の分野では
従来公知のロイコ系染料クリスタルバイオレットラクト
ン（以後、ＣＶＬと略称する）のマイクロカプセルを、
本発明者らが既に開発したマイクロカプセル含有油性イ
ンキ製造技術（特開平７−２１６２７３号）、その他の
技術により得られる該マイクロカプセルを分散状態で含
有してなるインキを用いて、シート基材表面にそのイン
キ皮膜を形成すると、可視光線下、肉眼では視認困難で
あるが、ブラックライトによってＣＶＬが蛍光し、カプ
セル壁膜を透してその蛍光が肉眼で確認され、総じてイ
ンキ皮膜全体が一様に蛍光して視認できることを見い出
し本発明を想到した。
【０００６】すなわち、本発明の偽造防止用シートは、
シート基材表面の所定部に、可視光線下では透明性を有
し、紫外線照射下で蛍光発色する透明蛍光インキ皮膜を
もって形成された、文字、数字、図形、記号、模様等の
秘密印刷を有してなるシートであって、該透明蛍光イン
キ皮膜中に、マイクロカプセル化された状態で、ロイコ
系染料クリスタルバイオレットラクトンが、該透明蛍光
インキ皮膜１平方メートル当たり０.０１〜０.３ｇ程度
の割合で含有していることを特徴とする。
シート基材表面の所定部に、可視光線下では透明性を有
し、紫外線照射下で蛍光発色する透明蛍光インキ皮膜を
もって形成された、文字、数字、図形、記号、模様等の
秘密印刷を有してなるシートであって、該透明蛍光イン
キ皮膜中に、マイクロカプセル化された状態で、ロイコ
系染料クリスタルバイオレットラクトンが、該透明蛍光
インキ皮膜１平方メートル当たり０.０１〜０.３ｇ程度
の割合で含有していることを特徴とする。
【０００７】本発明の偽造防止用シートは、カプセル化
された状態のＣＶＬのブラックライトに対する蛍光現象
を利用したもので、感圧複写用紙の分野で公知のカプセ
レーション技術により製造されているＣＶＬマイクロカ
プセルをインキビヒクル中に分散状態で含有させてなる
透明インキにて秘密情報を印刷することにより、該秘密
印刷は、可視光線下、肉眼では視認困難であるが、ブラ
ックライトにより一様に蛍光する。さらに、該秘密印刷
を、従来から使用されている感圧複写用紙の発色シート
（顕色剤塗布シート）と対接させて押圧しながら擦り付
けると、従来の感圧複写紙のようにＣＶＬが顕色剤に転
移して該発色シートが発色するため真贋を判定できる。
された状態のＣＶＬのブラックライトに対する蛍光現象
を利用したもので、感圧複写用紙の分野で公知のカプセ
レーション技術により製造されているＣＶＬマイクロカ
プセルをインキビヒクル中に分散状態で含有させてなる
透明インキにて秘密情報を印刷することにより、該秘密
印刷は、可視光線下、肉眼では視認困難であるが、ブラ
ックライトにより一様に蛍光する。さらに、該秘密印刷
を、従来から使用されている感圧複写用紙の発色シート
（顕色剤塗布シート）と対接させて押圧しながら擦り付
けると、従来の感圧複写紙のようにＣＶＬが顕色剤に転
移して該発色シートが発色するため真贋を判定できる。
【０００８】
【発明の実施形態】以下、本発明の偽造防止用シートの
構成について、好適な実施例に基づき詳述する。本発明
におけるＣＶＬのマイクロカプセル化方法は、従来から
公知であるインサイチュ法、界面縮重合法等のカプセル
化方法でよく、また、ＣＶＬを溶解する有機溶媒につい
ても、ジイソプロピルナフタレン、ジフェニルエタンと
いった従来から使用されているものでよい。さらに、カ
プセルの粒子径、カプセル壁材の材質、厚さ等やマイク
ロカプセル芯物質の有機溶媒中のＣＶＬ溶解濃度につい
ても、従来の感圧複写用紙に用いられているものと同程
度でよく、特に制限はない。また、蛍光機能を十分発揮
させるため、カプセル芯物質中のＣＶＬ濃度について
は、有機溶媒に対する飽和濃度（常温）をはるかに超え
るとＣＶＬが析出して蛍光機能を効率的に引き出せず、
反面、低すぎても透明インキ中におけるカプセル含有量
の制限から十分な機能を引き出すことができず、したが
って、ＣＶＬ濃度は、３０重量％を超えたり、反面、２
重量％未満でも好ましくない。
構成について、好適な実施例に基づき詳述する。本発明
におけるＣＶＬのマイクロカプセル化方法は、従来から
公知であるインサイチュ法、界面縮重合法等のカプセル
化方法でよく、また、ＣＶＬを溶解する有機溶媒につい
ても、ジイソプロピルナフタレン、ジフェニルエタンと
いった従来から使用されているものでよい。さらに、カ
プセルの粒子径、カプセル壁材の材質、厚さ等やマイク
ロカプセル芯物質の有機溶媒中のＣＶＬ溶解濃度につい
ても、従来の感圧複写用紙に用いられているものと同程
度でよく、特に制限はない。また、蛍光機能を十分発揮
させるため、カプセル芯物質中のＣＶＬ濃度について
は、有機溶媒に対する飽和濃度（常温）をはるかに超え
るとＣＶＬが析出して蛍光機能を効率的に引き出せず、
反面、低すぎても透明インキ中におけるカプセル含有量
の制限から十分な機能を引き出すことができず、したが
って、ＣＶＬ濃度は、３０重量％を超えたり、反面、２
重量％未満でも好ましくない。
【０００９】次に、透明蛍光インキ皮膜を形成するＣＶ
Ｌマイクロカプセル含有インキについて、その調製方法
を例示して説明する。
Ｌマイクロカプセル含有インキについて、その調製方法
を例示して説明する。
【００１０】［ＣＶＬマイクロカプセル含有インキの調
製方法］スチレン無水マレイン酸共重合体を少量の水酸
化ナトリウムと共に溶解し、この溶液を５重量％含有し
た水溶液２００部中に、アルキルナフタレン１９４部に
ＣＶＬ６部を加熱溶解し、これを分散させて平均粒径
１.８μｍの乳化物を得た。次いで、この乳化物にメラ
ミン−ホルマリンプレポリマー６０部を加え、系の温度
を７５℃にて２時間撹拌し、ＣＶＬマイクロカプセル５
０重量％の水溶液を調製した。さらに、この水溶液８０
部とグリセリン２０部、紫外線硬化型ワニス２０部を加
え、所定の条件で真空脱水法を併せた方法にて水分を除
去しながら、さらに印刷インキ用調製剤３０部を加え、
該マイクロカプセルをビヒクル中に分散せしめてＣＶＬ
マイクロカプセル含有インキを調製した。
製方法］スチレン無水マレイン酸共重合体を少量の水酸
化ナトリウムと共に溶解し、この溶液を５重量％含有し
た水溶液２００部中に、アルキルナフタレン１９４部に
ＣＶＬ６部を加熱溶解し、これを分散させて平均粒径
１.８μｍの乳化物を得た。次いで、この乳化物にメラ
ミン−ホルマリンプレポリマー６０部を加え、系の温度
を７５℃にて２時間撹拌し、ＣＶＬマイクロカプセル５
０重量％の水溶液を調製した。さらに、この水溶液８０
部とグリセリン２０部、紫外線硬化型ワニス２０部を加
え、所定の条件で真空脱水法を併せた方法にて水分を除
去しながら、さらに印刷インキ用調製剤３０部を加え、
該マイクロカプセルをビヒクル中に分散せしめてＣＶＬ
マイクロカプセル含有インキを調製した。
【００１１】ＣＶＬマイクロカプセルのインキ化調製方
法に関する技術について、例示の方法は、本発明者の
「マイクロカプセル含有油性インキ製造技術」（特開平
７−２１６２７３号）によるものであるが、本発明にお
いては、この方法に限定されることなく、従来公知のイ
ンキ化調製技術をもってしたものでも良いが、ブラック
ライト照射時の該秘密印刷を好ましく一様に蛍光させる
ためには、インキのビヒクル中においてカプセル分散性
の良い方が好ましく、この点で例示の方法が最も適して
いる。なお、透明インキ中のＣＶＬマイクロカプセル含
有率は、インキ皮膜のシート基材面への定着性を鑑み、
１０〜４０重量％が適当であり、好ましくは２０〜３０
重量％である。なお、本発明における透明蛍光インキ皮
膜とは、インキ自体が多少着色されている場合であって
も、シート基材表面に形成された状態で、インキ皮膜が
視認困難な程度に透明性を有するものであれば良いもの
である。
法に関する技術について、例示の方法は、本発明者の
「マイクロカプセル含有油性インキ製造技術」（特開平
７−２１６２７３号）によるものであるが、本発明にお
いては、この方法に限定されることなく、従来公知のイ
ンキ化調製技術をもってしたものでも良いが、ブラック
ライト照射時の該秘密印刷を好ましく一様に蛍光させる
ためには、インキのビヒクル中においてカプセル分散性
の良い方が好ましく、この点で例示の方法が最も適して
いる。なお、透明インキ中のＣＶＬマイクロカプセル含
有率は、インキ皮膜のシート基材面への定着性を鑑み、
１０〜４０重量％が適当であり、好ましくは２０〜３０
重量％である。なお、本発明における透明蛍光インキ皮
膜とは、インキ自体が多少着色されている場合であって
も、シート基材表面に形成された状態で、インキ皮膜が
視認困難な程度に透明性を有するものであれば良いもの
である。
【００１２】そして、本発明の偽造防止用シートにおい
て、該透明蛍光インキ皮膜からなる秘密情報の最も好適
な蛍光・複写性能を具現するためには、上記のカプセル
芯物質中のＣＶＬ濃度、透明インキ中のＣＶＬマイクロ
カプセル含有率、さらには、オフセット印刷法等、この
種の印刷に従来から用いられている一般的な印刷法によ
る該秘密印刷形成時のインキ盛り量を勘案すると、ＣＶ
Ｌマイクロカプセル含有インキをシート基材面にて塗布
乾燥させて得られた透明蛍光インキ皮膜１平方メートル
中に、マイクロカプセル化された状態で、ロイコ系染料
クリスタルバイオレットラクトンが０.０１〜０.３ｇ程
度の割合で含有されている必要があり、好ましくは０.
０５〜０.２ｇ、さらに好ましくは０.１〜１.５ｇ程度
である。
て、該透明蛍光インキ皮膜からなる秘密情報の最も好適
な蛍光・複写性能を具現するためには、上記のカプセル
芯物質中のＣＶＬ濃度、透明インキ中のＣＶＬマイクロ
カプセル含有率、さらには、オフセット印刷法等、この
種の印刷に従来から用いられている一般的な印刷法によ
る該秘密印刷形成時のインキ盛り量を勘案すると、ＣＶ
Ｌマイクロカプセル含有インキをシート基材面にて塗布
乾燥させて得られた透明蛍光インキ皮膜１平方メートル
中に、マイクロカプセル化された状態で、ロイコ系染料
クリスタルバイオレットラクトンが０.０１〜０.３ｇ程
度の割合で含有されている必要があり、好ましくは０.
０５〜０.２ｇ、さらに好ましくは０.１〜１.５ｇ程度
である。
【００１３】以下、本発明の偽造防止用シートの実施例
を約束手形とした場合につき詳述するが、ここで、図１
は約束手形の概略的斜視図、図２は図１のＸ−Ｘ線断面
図、図３は図１の約束手形に対してブラックライトを利
用した真贋判定方法の概略的説明図、図４は図１の約束
手形に対して発色シートを利用した真贋判定方法の概略
的説明図、図５は図４の発色シートの顕色剤塗布面に転
写された秘密印刷様態の概略的説明図である。
を約束手形とした場合につき詳述するが、ここで、図１
は約束手形の概略的斜視図、図２は図１のＸ−Ｘ線断面
図、図３は図１の約束手形に対してブラックライトを利
用した真贋判定方法の概略的説明図、図４は図１の約束
手形に対して発色シートを利用した真贋判定方法の概略
的説明図、図５は図４の発色シートの顕色剤塗布面に転
写された秘密印刷様態の概略的説明図である。
【００１４】先ず、図１および図２に示すように、本実
施例の約束手形１は、金額欄、受取人情報欄、支払人情
報欄等の所定の印刷Ａを有したシート基材２の表面３の
所定部に、通常の印刷手段にて、例示したＣＶＬマイク
ロカプセル含有インキにて印刷形成された透明蛍光イン
キ皮膜Ｍにより、数字と記号で構成された「＃１２３
＊」からなる秘密印刷Ｂを施してなるものである。そし
て、この秘密印刷Ｂは透明インキ皮膜Ｍが十分な透明性
を有しているため、可視光線下、肉眼による視認は非常
に困難である。
施例の約束手形１は、金額欄、受取人情報欄、支払人情
報欄等の所定の印刷Ａを有したシート基材２の表面３の
所定部に、通常の印刷手段にて、例示したＣＶＬマイク
ロカプセル含有インキにて印刷形成された透明蛍光イン
キ皮膜Ｍにより、数字と記号で構成された「＃１２３
＊」からなる秘密印刷Ｂを施してなるものである。そし
て、この秘密印刷Ｂは透明インキ皮膜Ｍが十分な透明性
を有しているため、可視光線下、肉眼による視認は非常
に困難である。
【００１５】この約束手形１の真贋判定方法には、２種
類の方法がある。すなわち、図３に示すように、約束手
形１の表面３を紫外線照射装置Ｅにてブラックライト
（波長３７０ｎｍ）を照射すると、秘密印刷Ｂは蛍光し
て「＃１２３＊」が視認できるようになり、また、紫外
線照射装置を利用しない場合は、図４に示すように、市
販の感圧複写用紙の発色シートＳ（顕色剤塗布シート）
を秘密印刷Ｂに対接させながら、筆記用具Ｐの底部等で
押圧しながら擦り付けることにより、図５に示すよう
に、発色シートＳの顕色剤塗布面４には秘密印刷Ｂが転
写され、「＃１２３＊」の鏡像Ｂ′が発色形成される。
類の方法がある。すなわち、図３に示すように、約束手
形１の表面３を紫外線照射装置Ｅにてブラックライト
（波長３７０ｎｍ）を照射すると、秘密印刷Ｂは蛍光し
て「＃１２３＊」が視認できるようになり、また、紫外
線照射装置を利用しない場合は、図４に示すように、市
販の感圧複写用紙の発色シートＳ（顕色剤塗布シート）
を秘密印刷Ｂに対接させながら、筆記用具Ｐの底部等で
押圧しながら擦り付けることにより、図５に示すよう
に、発色シートＳの顕色剤塗布面４には秘密印刷Ｂが転
写され、「＃１２３＊」の鏡像Ｂ′が発色形成される。
【００１６】なお、本実施例以外にあっては、秘密印刷
Ｂを複雑な模様あるいは矩形、円形等の単純な図形とし
てもよく、この場合は、単に発色シートを擦り付けて発
色の有無を確認するだけでも良い。
Ｂを複雑な模様あるいは矩形、円形等の単純な図形とし
てもよく、この場合は、単に発色シートを擦り付けて発
色の有無を確認するだけでも良い。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の偽造防止
用シートは、感圧複写用紙の分野で公知のカプセレーシ
ョン技術により製造されているＣＶＬマイクロカプセル
をインキビヒクル中に分散状態で含有させてなる透明イ
ンキにて秘密情報を印刷するため、該秘密印刷は、可視
光線下、肉眼では視認困難であるが、ブラックライトの
照射により一様に蛍光する。さらに、該秘密印刷を従来
から使用されている感圧複写用紙の発色シートと対接さ
せて押圧しながら擦り付けると発色シートが発色するた
め、ブラックライト照射装置が設置されている場所はも
とより、設置されていない場所であっても、また装置が
故障した場合であっても真贋を容易に判定できる。
用シートは、感圧複写用紙の分野で公知のカプセレーシ
ョン技術により製造されているＣＶＬマイクロカプセル
をインキビヒクル中に分散状態で含有させてなる透明イ
ンキにて秘密情報を印刷するため、該秘密印刷は、可視
光線下、肉眼では視認困難であるが、ブラックライトの
照射により一様に蛍光する。さらに、該秘密印刷を従来
から使用されている感圧複写用紙の発色シートと対接さ
せて押圧しながら擦り付けると発色シートが発色するた
め、ブラックライト照射装置が設置されている場所はも
とより、設置されていない場所であっても、また装置が
故障した場合であっても真贋を容易に判定できる。
【図１】 本発明の偽造防止用シートの一実施例である
約束手形の概略的斜視図。
約束手形の概略的斜視図。
【図２】 図１のＸ−Ｘ線断面図。
【図３】 図１の約束手形に対してブラックライトを利
用した真贋判定方法の概略的説明図。
用した真贋判定方法の概略的説明図。
【図４】 図１の約束手形に対して発色シートを利用し
た真贋判定方法の概略的説明図。
た真贋判定方法の概略的説明図。
【図５】 図４の発色シートの顕色剤塗布面に転写され
た秘密印刷様態の概略的説明図。
た秘密印刷様態の概略的説明図。
１ 偽造防止用シート ２ シート基材 ３ シート基材表面 Ａ 所定の印刷 Ｂ 秘密印刷 Ｍ 透明蛍光インキ皮膜 Ｂ′秘密情報の鏡像 Ｅ 紫外線照射装置 Ｓ 発色シート
Claims (1)
- 【請求項１】 シート基材表面の所定部に、可視光線下
では透明性を有し、紫外線照射下で蛍光発色する透明蛍
光インキ皮膜をもって形成された、文字、数字、図形、
記号、模様等の秘密印刷を有してなるシートであって、
該透明蛍光インキ皮膜中に、マイクロカプセル化された
状態で、ロイコ系染料クリスタルバイオレットラクトン
が、該透明蛍光インキ皮膜１平方メートル当たり０.０
１〜０.３ｇ程度の割合で含有していることを特徴とす
る偽造防止用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7353953A JPH09183288A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 偽造防止用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7353953A JPH09183288A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 偽造防止用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09183288A true JPH09183288A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18434330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7353953A Pending JPH09183288A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 偽造防止用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09183288A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2165289A1 (es) * | 1999-12-15 | 2002-03-01 | Administracion De La Comunidad | Sistema de votacion electronico y correspondiente papeleta evaluable opto-electronicamente. |
| WO2014181746A1 (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-13 | 王子ホールディングス株式会社 | 感熱記録体 |
| JP2014218051A (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-20 | 王子ホールディングス株式会社 | 偽造防止用記録体及びその偽造物識別方法、並びにその製造方法 |
| JP2022006589A (ja) * | 2020-06-24 | 2022-01-13 | トッパン・フォームズ株式会社 | 真贋判別用情報表示媒体 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7353953A patent/JPH09183288A/ja active Pending
Cited By (4)
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