JP2001062712A - ポリッシング装置 - Google Patents

ポリッシング装置

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JP2001062712A
JP2001062712A JP23676599A JP23676599A JP2001062712A JP 2001062712 A JP2001062712 A JP 2001062712A JP 23676599 A JP23676599 A JP 23676599A JP 23676599 A JP23676599 A JP 23676599A JP 2001062712 A JP2001062712 A JP 2001062712A
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polishing
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polishing apparatus
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    • B24B37/04Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces
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    • B24B37/10Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces characterised by the movement of the work or lapping tool for single side lapping
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨テーブルのスクロール運動を阻害するこ
となく、装置としてより小型コンパクト化を図ることが
できるようにしたポリッシング装置を提供する。 【解決手段】 研磨面34aを有する研磨テーブル22
と、回転する駆動軸58にその軸心Oから偏心した位
置に形成された係合端部58aとを備え、前記研磨テー
ブル22に形成された連結部31を前記係合端部58a
と係合させて前記研磨テーブル22をスクロール運動さ
せるようにしたポリッシング装置において、前記研磨テ
ーブル22によって前記駆動軸58に負荷される遠心力
を打ち消す方向に作用するバランスウェイト76と、該
バランスウェイト76を前記駆動軸58と同軸に回転可
能に支持する支持機構80,82とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
ポリッシング対象物を平坦かつ鏡面状に研磨するポリッ
シング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に線幅が0.5μm以下の光リソグラ
フィの場合、焦点深度が浅くなるためステッパーの結像
面の高い平坦度を必要とする。そこで、半導体ウエハの
表面を平坦化することが必要となるが、この平坦化法の
1手段として化学機械研磨(CMP)が採用されてい
る。
【0003】図9は、従来のCMPを行なうポリッシン
グ装置の一例の主要部を示す図である。これは、上面に
研磨布120を貼った回転するターンテーブル(研磨テ
ーブル)122と、回転および押圧可能にポリッシング
対象物である半導体ウエハ等の基板Wを保持するトップ
リング124と、研磨布120に砥液Qを供給する砥液
供給ノズル126を備えている。トップリング124は
駆動軸128に連結され、この駆動軸128は図示しな
いトップリングヘッドにエアシリンダを介して上下動可
能に支持されている。
【0004】このような構成の研磨装置において、基板
Wをトップリング124の下面に弾性マット130を介
して保持し、ターンテーブル122上の研磨布120に
基板Wを押圧するとともに、ターンテーブル122およ
びトップリング124を回転させて研磨布120と基板
Wを相対運動させる。砥液供給ノズル126からは、研
磨布120上に例えばアルカリ溶液に微粒子からなる砥
粒を懸濁した砥液Qを供給し、アルカリによる化学的研
磨作用と、砥粒による機械的研磨作用との複合作用によ
って基板Wを研磨する。
【0005】上記のようなポリッシング装置は、自転す
る研磨テーブル122により研磨を行うものであり、回
転中心では変位がなく、研磨が行われない。従って、中
心を外れたところで研磨を行うために、研磨テーブル1
22の大きさは、基板の直径の少なくとも2倍以上の直
径を有するように設定されている。このため、研磨テー
ブルが大きな面積を占有して、ポリッシング装置自体が
大型化してしまうとともに、設備コストも大きくなる。
この欠点は、基板の大型化の傾向に伴って一層顕著にな
る。
【0006】そこで、上記のようなポリッシング装置に
替わって、或いはこれと併用して、研磨テーブルが円軌
道に沿って公転運動する循環並進運動(スクロール運
動)を行うポリッシング装置の採用が考えられる。この
場合は、研磨面がどの点をとっても全て同じ運動を行う
ので、この大きさは、ポリッシング対象物である基板に
公転半径の2倍を足した径以上であれば足り、基板とほ
ぼ同じ大きさでよいことになる。
【0007】また、上記のような従来の方法では、研磨
布が弾性を有するためにポリッシングの際に容易に変形
し、基板W上の凹凸のうちの凹部まで研磨布が入り込み
凹部までも研磨してしまい、加工後に基板表面上のうね
りが生じる、あるいは、基板面上にある段差の解消に時
間を要するという問題が有る。このため、例えば、シリ
カ等の砥粒をバインダを用いて結合させて平板状に加工
した砥石を研磨テーブル上に貼設し、トップリング12
4に保持された基板Wを押圧、摺動することにより研磨
を行う方法が提案されている。これにより、砥石とウエ
ハの摺動に伴い、バインダが崩壊あるいは溶解して砥粒
を生成しつつ研磨が行われる。
【0008】このような研磨方法によれば、砥石は研磨
布と比較して硬質であるため、加工後に基板表面上のう
ねりが生じるという問題点が解消される。また、摺動に
よる砥粒の自生のみで砥粒を多量に含むスラリー状の砥
液を用いないため、その処理量の低下が望め、稼動コス
トを低下させるとともに、環境の維持も容易であるとい
う利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研磨テーブ
ルに上記のようなスクロール運動を行わせるために、研
磨テーブルの中心(重心)と駆動軸の軸心とを偏心さ
せ、この研磨テーブルの中心位置で研磨テーブルを駆動
軸の上端に連結することが考えられる。この場合、研磨
テーブルのスクロール運動に伴って、研磨テーブルに駆
動軸の軸心と研磨テーブルの中心との偏心した距離に比
例する遠心力が発生し、駆動軸が振動する。これを防止
するため、駆動軸の軸心と距離を隔てた位置に重心を有
するバランスウエイトを駆動軸の所定位置に取り付け
て、駆動軸に作用する力をバランスさせるようにしてい
る。
【0010】軸方向、即ち高さ方向でのテーブル重心位
置とバランスウェイト位置が異なる場合、駆動軸の軸心
まわりの遠心力の他に、駆動軸を支持する点に関する曲
げモーメントをもバランスさせる必要があり、バランス
ウエイトを駆動軸の軸方向に異なる位置(高さ)に少な
くとも2箇所に設けている。しかしながら、このよう
に、駆動軸の回転を支持する基準点を挟んだ両側にウエ
イトを取り付けると、バランスをとるためだけに2つ以
上の部品(ウエイト)が必要となるばかりでなく、ウエ
イトの取付しろを確保するために駆動軸が長くなって、
装置の大型化に繋がってしまうという問題があった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、研磨テーブルのスクロール運動を阻害することな
く、装置としてより小型コンパクト化を図ることができ
るようにしたポリッシング装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、研磨面を有する研磨テーブルと、回転する駆動軸に
その軸心から偏心した位置に形成された係合端部とを備
え、前記研磨テーブルに形成された連結部を前記係合端
部と係合させて前記研磨テーブルをスクロール運動させ
るようにしたポリッシング装置において、前記研磨テー
ブルによって前記駆動軸に負荷される遠心力を打ち消す
方向に作用するバランスウェイトと、該バランスウェイ
トを前記駆動軸と同軸に回転可能に支持する支持機構と
を有することを特徴とするポリッシング装置である。
【0013】これにより、駆動軸に作用する遠心力をバ
ランスさせて、遠心力の偏りに起因して駆動軸に負荷さ
れる振動の発生を防止することができる。バランスウェ
イトを支持する支持機構を設けているので、バランスウ
ェイトが安定的に支持されるとともに、ウエイトを直接
に駆動軸に取り付ける必要がないので、テーブルとバラ
ンスウェイトを軸方向に近い位置(高さ)に取付けら
れ、駆動軸の長さを短くして装置を小型化することがで
きる。
【0014】バランスウェイトは、駆動軸に形成した偏
心係合部と係合することにより、駆動軸と連動して回転
する。この偏心係合部として、前記係合端部を直接又は
間接にバランスウェイトと係合させるように用いること
ができる。これにより、研磨テーブルとバランスウェイ
トの駆動軸の軸方向の作用点がほぼ同じになり、軸の支
持部に係る曲げモーメントが小さくなり、バランスウェ
イトを1つで済ませて構成を簡略化することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記バランスウ
ェイトは、前記連結部を収容する偏心穴が形成された略
平板であることを特徴とする請求項1に記載のポリッシ
ング装置である。これにより、バランスウェイトは、研
磨テーブルの連結部を介して駆動軸の係合部と間接的に
係合する。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記係合端部
は、前記偏心穴に対してさらに偏心しており、これによ
り、前記バランスウェイトと前記研磨テーブルの連れ回
りを防止するようになっていることを特徴とする請求項
2に記載のポリッシング装置である。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記駆動軸とし
て中空軸が使用され、この中空軸の内部に前記研磨テー
ブルに接続された配管が挿通されていることを特徴とす
る請求項1に記載のポリッシング装置である。これによ
り、配管を通じて、研磨テーブルの研磨面への研磨用純
水、砥液、薬液等の供給や、研磨テーブルの内部への温
調水の供給を行なうことができる。また、真空吸着によ
り研磨テーブルを固定できる。
【0018】請求項5に記載の発明は、前記バランスウ
ェイトには、この重量を調節するカウンタピースを着脱
可能に装着するカウンタピース装着部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のポリッシング装置で
ある。これにより、カウンタピースの数を増減させるこ
とで、バランスウェイトの重量を等比率で容易に調節す
ることができる。従って、砥石の摩耗による研磨テーブ
ルの重量の減少を容易に補正することができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、前記研磨テーブ
ルのスクロール運動と前記バランスウェイトの回転運動
のずれから生じる振動を検知する振動計が設けられてい
ることを特徴とする請求項1に記載のポリッシング装置
である。これにより、振動が一定の大きさを超えた場合
に、アラーム信号を出力して、駆動軸の回転を停止させ
る等の対策を施すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1乃至図6は、本発明の第1の
実施の形態のポリッシング装置を示すもので、このポリ
ッシング装置は、図1に示すように、全体が長方形をな
す床上のスペースに配置されており、このスペースの一
端側に配置された研磨装置10と、他端側に配置された
基板収納用カセット12a,12bを載置するロード・
アンロードユニット14を有している。研磨装置10と
ロード・アンロードユニット14との間には、共に2台
の搬送ロボット16a,16bと洗浄装置18a,18
bが互いに対向して配置され、洗浄装置18a,18b
の間に反転機20が配置されている。
【0021】研磨装置10には、研磨テーブル22と、
この研磨テーブル22を挟んだ位置にトップリング装置
24及びドレッシング装置26とが設けられ、研磨テー
ブル22の側方には、搬送ロボット16bとの間の基板
の授受を仲介するプッシャ28が設置されている。
【0022】研磨テーブル22は、図2及び図3に示す
ように、略円板状の基台30の上面に略円板状の第1定
盤32が積層され、更にこの第1定盤32の上面に第2
定盤36が積層され、この第2定盤36の上面に研磨部
材としての砥石34が同心に貼り付けられて構成されて
いる。第1定盤32と第2定盤36の接合面には、両者
を接合した時にその間に密閉された空間38が形成され
るような加工がなされている。第1定盤32の周縁部に
は、砥液が支持機構に浸入するのを防止する案内板40
が取り付けられている。なお、研磨部材として、砥石の
代わりに研磨布を使用しても良いことは勿論である。
【0023】第1定盤32の下面には渦巻状の溝が形成
されており、これにより、基台30と第1定盤32との
間に温調水や加温水流路42が設けられている。第1定
盤32の内部には、径方向外方に延び、第1定盤32の
周縁部の第2定盤36との当接面で開口する真空経路4
4が設けられ、これを真空装置に連結することにより第
2定盤36を第1定盤32上に吸着保持するようになっ
ている。また、第1定盤32の中央部には、上方に延び
て空間38内に開口する砥液流路46が設けられ、第2
定盤36と砥石34には、これらを上下に貫通して空間
38と砥石34の上面を連通する砥液吐出孔48が設け
られている。
【0024】研磨テーブル22は、架台50に固定され
た円筒状のハウジング80を含む支持機構によって支持
され、ハウジング80の内側下方に設けられた駆動機構
によって循環並進運動するようになっている。
【0025】まず、支持機構について説明する。ハウジ
ング80の上端部には、その上面を覆うように、円板状
のバランスウェイトリング76がスラスト及びラジアル
兼用の軸受82を介して回転可能に取り付けられてい
る。このバランスウェイトリング76には、バランスウ
ェイトリング76の中心Aに対し、中心Bが"e"ずれ
た偏心穴76aが形成されている。一方、研磨テーブル
22の基台30の裏面中央には、同心の円筒状のボス部
(連結部)31が下方に突出して設けられ、このボス部
31の下面には、該ボス部31の中心Bに対して中心C
が"e"だけずれた偏心穴31aが形成されている。ボ
ス部31は、スラスト・ラジアル兼用軸受78を介し
て、バランスウェイトリング76の偏心穴76aに相対
回転可能に装着され、これにより、基台30は、軸受7
8、バランスウェイトリング76及び軸受82を順次介
してハウジング80に支持されている。
【0026】駆動機構は、固定スリーブ52に軸受54
を介して回転可能に支持された駆動軸58を備えてい
る。この駆動軸58は、図示しない駆動モータの駆動に
伴いプーリ56及びベルト(図示せず)を介して回転す
るようになっている。駆動軸58の上端には、図5及び
図6に示すように、駆動軸58の軸心Oと偏心量"e
"だけ偏心した位置に軸心Oを有する駆動ピン(連
結部)58aが突出して設けられている。駆動ピン58
aは、基台30のボス部31の凹部31aに軸受74を
介して相対回転可能に収容されており、従って、軸心O
と中心Cとは同じ位置にある。
【0027】このような構成により、駆動軸58が回転
すると、基台30が公転半径eの円軌道を描いてスク
ロール運動(循環並進運動)し、この基台30のスクロ
ール運動によってさらにバランスウェイトリング76が
回転(自転)運動するようになっている。ここにおい
て、この実施の形態では、基台30がバランスウェイト
リング76に対して偏心し、駆動ピン58aが基台30
のボス部31に対して偏心しているので、基台30とバ
ランスウェイトリング76とが摩擦によって連れ回りす
ることなく、基台30すなわち、研磨テーブルが一定の
姿勢を維持しつつ運動する。
【0028】駆動軸58には中空な貫通孔58bが形成
されており、内部に温調水流路42の入口と出口にそれ
ぞれ接続された温調水入口配管60と温調水出口配管6
2、真空経路44に接続された真空配管64及び研磨液
流路46に接続された研磨液供給配管66が挿通されて
いる。これらの配管60,62,64,66は、柔軟な
素材で屈曲可能に構成され、図2及び図4に示すよう
に、架台50に固定したブラケット68にコイルばね7
0を介して移動可能に取り付けられた結束板72に支持
されて下方に延出している。基台30等を含む研磨テー
ブル22は自転しないので、これらの配管に回転継手を
用いる必要はない。
【0029】バランスウェイトリング76は、第1定盤
32,第2定盤36、砥石34を含む研磨テーブル22
とほぼ同じ遠心力を有するように設計されている。これ
には、上述したように偏心穴76aが形成されており、
また、軸心に対してこれと反対側の縁部に切欠76bが
形成されている。偏心穴76aの方が面積が大きいの
で、重心Gはその軸心O(駆動軸58と同じ)に対し
て偏心穴76aと反対の側にずれている。
【0030】バランスウェイトリング76の重心Gの位
置は、Gに作用するバランスウェイトリング76の重量
による軸心Oまわりの遠心力が、軸心O(研磨テー
ブル22の重心)に作用する研磨テーブル22の重量に
よる軸心Oまわりの遠心力とつり合うような位置に設
定されている。また、切欠き76bには、平板状のカウ
ンタピース84を着脱可能に取り付けることができるカ
ウンタピース装着部86が設けられ、カウンタピース8
4の数を増減させて重量を調整し、上記のようなつり合
いを維持することができるようになっている。
【0031】このような構成において、駆動軸58を回
転すると、駆動ピン58aが偏心量"e"を半径とした
円軌道を描き、研磨テーブル22は、偏心量"e"を半
径とした公転運動である循環並進運動(スクロール運
動)を行う。この時、バランスウェイトリング76が研
磨テーブル22に連動して回転し、研磨テーブル22の
回転によって発生する遠心力をうち消すので、遠心力に
起因する駆動軸の振れによる振動の発生が防止される。
また、バランスウェイトリング76の遠心力の作用点と
研磨テーブル22の遠心力の作用点が軸線方向において
ほぼ同じ位置なので、従来の場合のように軸方向に異な
る位置に作用するバランスウェイトを用いる場合に比較
して、駆動軸の撓みを起こすような曲げモーメントの生
成も抑制することができる。さらに、駆動軸58に軸方
向に複数のウエイトを取り付ける必要がないので、駆動
軸58の長さが短くなり、装置の小型化が可能となる。
【0032】なお、研磨テーブル22の重心とバランス
ウェイトリング76の重心が軸方向の同一位置にあるこ
とが最も望ましいが、通常の研磨テーブル22の構成で
はこの条件を満たすことは困難である。発明等の実験で
は、軸方向に30mmの範囲内にあれば、振動を充分に
防止しうることが分かった。
【0033】架台50には、図3に示すように、研磨テ
ーブル22のスクロール運動とバランスウェイトリング
76の回転運動のずれから生じる振動を検知する振動計
88が設けられている。この振動計88の出力端子はポ
リッシング装置の制御部に接続されており、制御部は、
検出された振動が一定の大きさを超えた場合にアラーム
信号を出力し、駆動軸58の回転を停止させるように構
成されている。振動計88としては、変位計があるが、
固定スリーブ52や動作のない筐体部に加速度計を取り
付けてもよい。
【0034】トップリング装置24は、図1及び図2に
示すように、支柱90の先端に取り付けられた揺動可能
なトップリングヘッド92と、このトップリングヘッド
92の自由端側に回転及び上下動可能に支持されたトッ
プリングシャフト94を有している。このトップリング
シャフト94の下端には、下面に基板を保持する略円盤
状のトップリング96が取り付けられている。トップリ
ングヘッド92の内部には、トップリング96を駆動す
る図示しないモータ及び上下動シリンダが配置されてい
る。トップリング96は、図示しない揺動モータによっ
てトップリングヘッド92を揺動することにより、研磨
テーブル22の上方のポリッシング位置とこれを外れた
退避位置、更にはプッシャ28上の基板授受位置との間
を移動可能になっている。
【0035】ドレッシング装置26は、支柱98の先端
に揺動可能に取り付けられたドレッサヘッド100と、
このドレッサヘッド100の自由端側に回転及び上下動
可能に支持されたドレッサシャフト94を有している。
このドレッサシャフト94の下端には、下面にドレッシ
ングツールを有するドレッサ102が取り付けられてい
る。
【0036】次に、このような構成のポリッシング装置
の動作を説明する。先ず、第1の搬送ロボット16aに
よって基板をカセット12a,12bから取り出し、反
転機20で反転させた後、第2の搬送ロボット16bで
プッシャ28上に搬送して載置する。この状態で、トッ
プリング装置24のトップリングヘッド92を揺動させ
てトップリング96をプッシャ28の上方に移動させ、
プッシャ28を上昇させて基板をトップリング96で吸
着保持する。次に、トップリング装置24のトップリン
グヘッド92を揺動させてトップリング96を研磨面3
4aの上方に移動させる。
【0037】そして、トップリング96を回転させなが
ら下降させて、駆動軸58の回転に伴ってスクロール運
動をしている研磨テーブル22の研磨面34aに向けて
押圧し、同時に研磨液供給配管66から研磨液流路46
及び砥液吐出孔48を通じて研磨液を研磨面34aに供
給して基板を研磨する。また、温調水流路42に温調水
を流して、研磨テーブル22や空間38に一度留まる研
磨液の温度を調整する。
【0038】ポリッシング終了後、トップリング96を
上昇させて基板を研磨面34aから離脱させ、トップリ
ング装置24のトップリングヘッド92を揺動させてト
ップリング96をプッシャ28の上方に移動させる。こ
の基板の研磨面34aからの離脱の際に、砥液流路46
または別の経路から砥液吐出孔48を通じて、例えば2
kgf/cm以下の圧力の流体を基板に向けて噴出さ
せるようにしてもよい。この流体の噴出する力で基板を
持ち上げ、基板と研磨面との間の流体の表面張力を破壊
することにより、研磨面34aからの基板の離脱を確実
にする。また、ポリッシングを行っていない時に、砥液
流路46または別の経路から砥液吐出孔48を通じて研
磨面34aに純水や砥液、薬液等を間欠的に供給して、
研磨面34aの乾燥を防止するようにしてもよい。
【0039】次に、退避位置にあったドレッシング装置
26のドレッサヘッド100を揺動させて、ドレッサ1
02を研磨面34aの上方に移動させる。そして、ドレ
ッサ102を比較的低速で回転させつつ下降させて、駆
動軸58の回転に伴ってスクロール運動をしている研磨
テーブル22の研磨面34aに向けて押圧して、研磨面
34aをドレッサ102でドレッシングして、研磨面3
4aを再生する。研磨面34aのドレッシング終了後、
ドレッサ102を上昇させ、ドレッシング装置26のド
レッサヘッド100をその退避位置まで揺動させる。な
お、この退避位置には、ドレッサ102の洗浄を行なう
ためのドレッサ洗浄機能が具備されている。
【0040】このドレッシングと並行して、トップリン
グ96とプッシャ28との間で研磨後の基板の受渡しを
行い、純水または洗浄液により、基板及びトップリング
96に洗浄を施した後、トップリング装置24のトップ
リングヘッド92を退避位置に戻す。そして、プッシャ
28上の研磨後の基板を第2の搬送ロボット16bによ
って、例えばロールスポンジによる両面洗浄機能を有す
る第1の洗浄装置18aに搬送し、この洗浄装置18a
で基板の両面を洗浄した後、第2の搬送ロボット16b
によって反転機20に搬送して反転させる。
【0041】その後、第1の搬送ロボット16aで反転
機20上に基板を取り出し、これを、例えば上面洗浄用
のペンスポンジとスピンドライ機能を具備する第2の洗
浄装置18bに搬送して洗浄・乾燥させ、これを第1の
搬送ロボット16aでカセット12a,12bに戻す。
【0042】研磨の進行に伴って砥石34が摩耗した場
合には、必要に応じて、バランスウェイトリング76の
カウンタピース装着部86に装着されているカウンタピ
ース84の数を減少させて、バランスウェイトリング7
6の重量を調整する。砥石34の摩耗が進んだ場合に
は、真空経路44の負圧を解き、第2定盤36を第1定
盤32の上面から分離し、新たな砥石を貼り付けた台座
を第1定盤32上に載置した後、真空経路44を真空引
きして、これを第1定盤32上に吸着保持する。
【0043】図7は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、これは、2基の研磨装置10,10と、この各
研磨装置10,10毎に各2台、合計4台の洗浄装置1
8a,18a、18b,18bと各1台の反転機20,
20を備え、この研磨装置の間に2台の搬送ロボット1
6a,16bを配置して、基板のポリッシング及び研磨
面のドレッシングをパラレルに行えるようにしたもので
ある。
【0044】この実施の形態によれば、搬送ロボット1
6a,16bを共有させて、その数及び設置スペースを
減少させることで、例えば第1の実施の形態のポリッシ
ング装置を2台並列に配置するのに比べて、ポリッシン
グ装置のより小型化を図ることができる。
【0045】図8は、本発明の第3の実施の形態を示す
もので、これは、研磨テーブル22の側方に主軸104
の回動に伴って揺動するベルクランク状の揺動ヘッド1
06を配置し、この揺動ヘッド106の各自由端にトッ
プリング96とドレッサ102とをそれぞれ回転及び上
下動可能に支持するようにしたものである。これによ
り、揺動ヘッド106を揺動させることで、トップリン
グ96とドレッサ102を研磨テーブル22の上方の作
動位置と退避位置との間で一体に移動するようにしたも
のである。なお、本実施例では研磨面として砥石を用い
たものを例に示したが、砥石に限らず、弾性を有する研
磨布を用い、研磨面上には研磨液として砥液を供給して
もよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動軸の偏心する係合端部によってスクロール運動させ
られる研磨テーブルからの反作用として駆動軸に作用す
る遠心力を、支持機構によって安定に回転可能に支持し
たバランスウェイトでバランスさせることにより、駆動
軸にウエイトを取り付ける必要をなくすことができ、駆
動軸の長さを短くして装置の小型化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のポリッシング装置
の全体平面図である。
【図2】図1の研磨装置の正面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】図2のA−A線矢視図である。
【図5】研磨テーブルを構成する基台と駆動軸を取り出
して示す断面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のポリッシング装置
の全体平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のポリッシング装置
の全体平面図である。
【図9】従来のポリッシング装置の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 研磨装置 22 研磨テーブル 24 トップリング装置 26 ドレッシング装置 30 基台 31 ボス部(連結部) 34 砥石 34a 研磨面 36 台座 42 温調水流路 44 真空経路 46 研磨液流路 48 研磨液吐出孔 56 プーリ 58 駆動軸 58a 駆動ピン 60 温調水入口配管 62 温調水出口配管 64 真空配管 66 研磨液供給配管 76 バランスウェイト 84 カウンタピース 86 カウンタピース装着部 88 振動計 92,100,106 揺動ヘッド 96 トップリング 102 ドレッサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨面を有する研磨テーブルと、 回転する駆動軸にその軸心から偏心した位置に形成され
    た係合端部とを備え、 前記研磨テーブルに形成された連結部を前記係合端部と
    係合させて前記研磨テーブルをスクロール運動させるよ
    うにしたポリッシング装置において、 前記研磨テーブルによって前記駆動軸に負荷される遠心
    力を打ち消す方向に作用するバランスウェイトと、該バ
    ランスウェイトを回転可能に支持する支持機構とを有す
    ることを特徴とするポリッシング装置。
  2. 【請求項2】 前記バランスウェイトは、前記連結部を
    収容する偏心穴が形成された略平板であることを特徴と
    する請求項1に記載のポリッシング装置。
  3. 【請求項3】 前記係合端部は、前記偏心穴に対してさ
    らに偏心しており、これにより、前記バランスウェイト
    と前記研磨テーブルの連れ回りを防止するようになって
    いることを特徴とする請求項2に記載のポリッシング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸として中空軸が使用され、こ
    の中空軸の内部に前記研磨テーブルに接続された配管が
    挿通されていることを特徴とする請求項1に記載のポリ
    ッシング装置。
  5. 【請求項5】 前記バランスウェイトには、この重量を
    調節するカウンタピースを着脱可能に装着するカウンタ
    ピース装着部が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載のポリッシング装置。
  6. 【請求項6】 前記研磨テーブルのスクロール運動と前
    記バランスウェイトの回転運動のずれから生じる振動を
    検知する振動計が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載のポリッシング装置。
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