JP2001062661A - 工具交換装置および工具交換方法 - Google Patents

工具交換装置および工具交換方法

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JP2001062661A
JP2001062661A JP24456499A JP24456499A JP2001062661A JP 2001062661 A JP2001062661 A JP 2001062661A JP 24456499 A JP24456499 A JP 24456499A JP 24456499 A JP24456499 A JP 24456499A JP 2001062661 A JP2001062661 A JP 2001062661A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具交換装置において故障の発生などを防止
し、もって信頼性の向上を図る。 【解決手段】 複数の保持溝15a,15a…が形成さ
れた工具マガジン15を有するとともに、工具マガジン
15における保持溝15a,15a…に保持された工具
Tを取り出し、工具交換位置P2まで移動して工具交換
アーム12に対して受け渡しを行う工具ローダ16が設
けられている。回動軸方向に移動せず、回動軸のまわり
に回動可能な工具交換アーム12における一端側および
他端側には、工具交換位置P2で工具ローダ16との間
で工具Tの受け渡しを行い、工具取付位置P1で主軸4
との間で工具Tの受け渡しを行う工具把持部13,14
がそれぞれ形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械などにお
ける主軸に取り付けられた工具を交換する工具交換装置
および工具交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械などにおいては加工作業に複数
の工具を用いるが、一般に、これらの複数の工具は工具
マガジンに収納されている。そして、必要に応じて工具
マガジンから工具を取り出し、工具交換装置によって主
軸に取り付けられた工具と交換して加工作業が行われ
る。
【0003】従来、このような工具交換装置に関連し
て、特開平11−58612号公報においては、工具交
換装置を備える工具マガジンが開示されている。この工
具マガジンは、フレーム上に立設される固定式であり、
複数のラックユニットを有するラックを備えている。ま
た、ラック装置の各収納位置に対して、工具を把持して
搬送するロボット装置と、ラック装置と工具自動交換位
置との間で工具を搬送する旋回アームを有するシフタを
備えている。さらには、ラックユニットは、工具のフラ
ンジ部が工具の軸線に直交する方向に着脱されるグリッ
パを備えるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報に開
示されている工具マガジンにおける工具自動交換装置の
ように、従来における工具自動交換装置は、一般に複合
カム装置などの複雑な機構を有するものである。そし
て、工具自動交換装置自身がシフトや旋回などの動作を
行っている。したがって、工具自動交換装置自体の構造
が複雑とならざるを得ず、そのため故障も発生しやす
い。
【0005】また、工具交換装置における旋回アームに
工具を取り付ける際、把持部材によって工具を把持して
いるが、この把持部材を駆動するためのアクチュエータ
を別途必要とする。そのため、アクチュエータを駆動す
るための動作時間が必要になるなどの問題があった。
【0006】そこで、本発明の主な課題は、複合カム装
置などの複雑な機構の装置を用いる必要のない工具交換
装置とすることにより、故障の発生などを防止し、もっ
て信頼性の向上を図ることにある。また、工具を把持す
る把持装置を用いる際に、把持装置を駆動するためのア
クチュエータなどを別途を設ける必要がないようにする
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した請求
項1に係る発明は、主軸に装着された工具を、他の工具
と交換する工具交換アームを備える工具交換装置におい
て、複数の工具保持部が形成された工具マガジンを有す
るとともに、この工具マガジンにおける工具保持部に保
持された工具を取り出し、工具交換位置まで移動して前
記工具交換アームに対して受け渡しを行う工具ローダが
設けられ、前記工具交換アームにおける一端側および他
端側には、前記工具交換位置で前記工具ローダとの間で
工具の受け渡しを行い、工具取付位置で前記主軸との間
で工具の受け渡しを行う工具把持部がそれぞれ形成され
ており、前記工具交換アームは、その中心部を軸として
回動可能であり、前記工具交換アームにおける前記一端
側および他端側がそれぞれ前記工具交換位置および前記
工具取付位置間を相互に移動可能となるように構成され
ていることを特徴とするものである。
【0008】請求項1に係る本発明の工具交換装置にお
いては、工具ローダで搬送されてきた工具と主軸に取付
けられている工具とを工具交換アームを用いて交換す
る。この交換作業を行う際、工具交換アームは単に回転
運動をするのみであるので、複雑な機構を必要とするこ
とはない。したがって、故障の発生などが効果的に防止
され、その結果装置としての信頼性が向上する。
【0009】請求項2に係る発明は、前記工具交換アー
ムにおける一端側および他端側における工具把持部が、
それぞれ前記工具交換アームの長手方向外側に向けて開
口するように形成され、前記工具ローダおよび前記主軸
が、それぞれ前記工具交換アームの長手方向に沿って移
動可能とされている請求項1に記載の工具交換装置であ
る。
【0010】請求項2に係る発明によれば、工具ローダ
によって搬送された工具および主軸に取り付けられてい
る工具を工具交換アームに把持させる際、工具交換アー
ムを挟んで一端側および他端側からそれぞれ嵌め込むの
で、工具を確実に取付けることができる。そして、工具
交換アームをその回転軸に沿った方向に移動させる必要
はない。
【0011】請求項3に係る発明は、前記工具交換アー
ムは、前記工具交換アームにおける一端側および他端側
にそれぞれ形成された工具把持部に把持された工具をロ
ックするロック機構を備えており、このロック装置は、
前記主軸を工具交換アームの長手方向に沿って前記工具
交換アームに近づける方向に移動させて、前記工具把持
部が工具を把持する際に、前記主軸の移動に伴って、前
記工具把持部をロックするカム機構を備える請求項2に
記載の工具交換装置である。
【0012】請求項3に係る発明によれば、工具交換ア
ームで工具を交換する際に工具を把持するにあたり、主
軸を移動させるのみでそのまま工具を工具交換アームに
把持させることができる。したがって、工具を把持させ
るために工具交換アームを駆動するためのアクチュエー
タなどを別途設ける必要がない。
【0013】請求項4に係る発明は、前記工具ローダ
は、前記各保持部が一方向に開口した状態で直線上に配
列されてなる工具マガジンに沿って直進して移動する請
求項1から請求項3までのいずれかに記載の工具交換装
置である。
【0014】請求項4に係る発明のように、工具ローダ
として直進移動するいわゆるリニアマガジンを用いるこ
とにより、主軸に対してあらたに取り付ける工具を容易
に搬送することができる。
【0015】請求項5に係る発明は、前記工具マガジン
における工具保持部は、複数の工具を水平に並べて保持
するように形成されているとともに、各工具に形成され
ているシャンクの形状と噛み合う形状となるように形成
されている請求項1から請求項4までのいずれかに記載
の工具交換装置である。
【0016】請求項5に係る発明では、工具マガジンに
おける工具保持部を工具に形成されたシャンクと噛み合
う形状としているので、工具マガジンに工具を収容して
いるときにも、工具の落下などを効果的に防止すること
ができる。
【0017】請求項6に係る発明は、主軸に装着された
工具を、工具交換アームによって他の工具と交換する工
具交換方法において、工具マガジンに保持された工具を
工具ローダで取り出して、前記工具交換アームの一端側
が位置する工具交換位置よりも前記工具交換アームの長
手方向外側位置まで搬送し、前記工具交換アームの他端
側が位置する工具取付位置よりも前記工具交換アームの
長手方向外側に位置する主軸、および前記工具交換位置
よりも前記工具交換アームの長手方向外側に位置する工
具ローダをそれぞれ前記工具取付位置および工具交換位
置まで移動させ、前記工具ローダに取り付けられた工具
および前記主軸に取り付けられた工具を、前記交換アー
ムの一端側および他端側に形成された工具把持部によっ
てそれぞれ把持した後、前記工具ローダおよび前記主軸
を退避させ、前記工具交換アームを回転させて、前記工
具交換位置における工具把持部を前記工具取付位置に移
動させるとともに、前記工具取付位置における工具把持
部を工具交換位置に移動させ、前記工具ローダおよび前
記主軸をそれぞれ工具交換位置および工具取付位置に復
帰させて、前記工具ローダおよび前記主軸にそれぞれ工
具を取り付けることを特徴とする工具交換方法である。
【0018】請求項6に係る発明によれば、工具ローダ
で搬送されてきた工具と主軸に取付けられている工具と
を工具交換アームを用いて交換する。この交換作業を行
う際、工具交換アームは単に回動運動をするのみである
ので、故障の発生などが効果的に防止され、その結果、
信頼性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、本発明
に係る工具マガジンを備えるマシニングセンタの正面
図、図2はその平面図、図3はその右側面図、図4はそ
の左側面図である。図1および図2に示すように、加工
機械、たとえばマシニングセンタのベース1上にはコラ
ム2が前後方向および左右方向に移動自在に配設され、
このコラム2には主軸ヘッド3が上下動可能に支持され
ている。また、主軸ヘッド3には主軸4が回動自在に支
持されており、その先端にはドリルなどの工具Tが着脱
可能に装着されている。そして、主軸ヘッド3が図1に
鎖線で示す下方の加工位置に配置された状態で主軸4が
回転し、図示しないテーブル上のワークに対してコラム
2が移動して、工具Tによってワークに所定の加工が施
される。主軸ヘッド3の上方には、本発明に係る工具交
換装置5が配設されている。
【0020】また、ベース1の上には、鉛直部11Aと
水平部11Bとからなるフレーム11が立設されてお
り、フレーム11における水平部11Bの端部は主軸ヘ
ッド3の上方位置まで延在している。このフレーム11
の水平部11Bの端部における主軸ヘッド3の上方位置
には、図3にも示すように、工具交換装置5の主要部を
構成する工具交換アーム12が、その長手方向中央部を
通り、主軸4の軸線と平行な軸回りに回動可能となるよ
うに支持されている。さらに、工具交換アーム12の両
端には、それぞれ工具把持部13,14が形成されてい
る。そして、主軸ヘッド3が図1に実線で示す上方位置
に配置された状態で、後述する工具交換アーム12の回
動動作等によって、主軸4側の工具取付位置P1におけ
る工具T1と、いわゆるリニアマガジンタイプの工具ロ
ーダ16によって工具マガジン15から工具交換位置P
2に移送された工具T2とが工具把持部14,13によ
って把持されて同時に脱着交換される。
【0021】フレーム11における水平部11B上に
は、横長平板形状の工具マガジン15が設けられ、主軸
4の軸線方向に延在している。さらに、工具マガジン1
5の上側縁に沿って、工具保持部である複数の保持溝1
5a,15a…が形成されており、水平な直線上に所定
ピッチで配列され、それぞれ同一方向の上方に向かって
開口している。また、工具マガジン15における保持溝
15a,15a…には、それぞれ工具ポット17,17
が配備されており、これらの工具ポット17,17…に
よって工具が保持されている。
【0022】さらに、フレーム11における鉛直部11
Aの後方には、昇降装置18が設けられているととも
に、補助マガジン19が設けられている。そして、図示
しない昇降用モータを駆動させることにより、チェーン
18Aを介して補助工具マガジン19に備えられた工具
ポット17に保持された工具Tを上方に移動させ、工具
ローダ16に取り付けることができるように構成されて
いる。
【0023】また、図1,図2および図4,図5に示す
工具ローダ16の一部を構成する移動体21は、工具受
渡し位置P3と工具交換アーム12に対応する工具交換
位置P2との間において、ボールねじ22およびガイド
レール23,23を介してフレーム11の水平部11B
上に前後方向に直線移動可能に支持されている。さら
に、ボールねじ22が移動用モータ24によって回転さ
れて、移動体21が前後方向に移動される。そして、移
動体21の移動を補助するケーブルベア25が設けられ
ている。
【0024】工具ローダ16を構成する回動体26は移
動体21上に回動可能に支持され、その一部には係合ピ
ン26Aが移動体21を貫通して突設されている。カム
溝27はボールねじ22に沿って延びるようにフレーム
11の水平部11Bに形成されているとともに、工具交
換アーム12と対応する側に埋設されたカム板28上に
形成されている。このカム板28上に形成されたカム溝
27は、湾曲部27Aとなっている。そして、このカム
溝27には回動体26の係合ピン26Aが係合され、移
動体21が工具交換アーム12と対応する一端側に移動
されたとき、カム板28における湾曲部27Aの作用に
より、係合ピン26Aを介して回動体26に図2に矢印
Aで示すように、反時計方向の回動力が生起される。
【0025】また、回動体26上には、図4および図5
に示すように、一対の把持アーム31,31が移動体2
1の移動方向に離間して垂設されるとともに、フック部
材32が取り付けられている。さらに、回動体26の上
には、工具マガジン15に備えられた工具Tを工具交換
アーム12に受け渡すための受け渡し用シリンダ33が
水平状態で支持されている。
【0026】シリンダ33のピストンロッド34には、
揺動アーム35が回動自在に連結されており、この揺動
アーム35は、支持アーム36の基部に支持されてい
る。この揺動アーム36にフック部材32が回動自在に
連結されることにより、フック部材32の上下動機構が
構成されている。なお、回動体26には取付アーム37
を介して一対の支持アーム31が固定され、この支持ア
ーム31に沿ってフック部材32が上下動する。
【0027】そして、シリンダ33によりフック部材3
2が下方位置に配置された状態で、移動体21が工具マ
ガジン15の各保持溝15aなどと対応する位置に移動
されたとき、工具ポット17上のピン17Aがフック部
材32に係合される。そして、受け渡し用シリンダ33
によってフック部材32を上昇することにより、工具ポ
ット17が、把持アーム31,31間に挿入把持され
る。
【0028】その後、工具ローダ16の把持アーム3
1,31で工具ポット17を把持した状態で、移動体2
1の移動によって工具交換位置P2と対応する前進位置
に移動される。すると、係合ピン26Aとカム溝27の
湾曲部27Aとの係合により、工具ローダ16の回動体
21が図2に示す反時計方向に回動される。これによ
り、工具Tはその軸線が主軸4の軸線方向と合致した工
具交換位置P2に位置される。次いで、工具ローダ16
および主軸4が工具交換アーム12の長手方向に沿って
それぞれ近づくように移動することにより、主軸4と工
具ローダ16の工具ポット17との間で、工具T1,T
2が同時に着脱交換される。その後、工具ローダ16が
移動体21の移動によって後方位置に復帰すると、カム
溝27の作用により、工具ローダ16上の工具Tはその
軸線が横向きになるように回動体26とともに回動され
る。そして、工具マガジン15における所定の保持溝1
5aに収納される。
【0029】ここで、工具ローダの他の形態について説
明する。なお、上記の工具ローダ16と同一の作用を有
する部材については、同一の番号を付してその詳細な説
明を省略する。図6に示すように、他の形態に係る工具
ローダ16′は、ボールネジ機構40によって工具ポッ
ト17を上下動させるものである。ボールネジ機構40
は、ボールネジ41を備えており、ボールネジ41には
移動ブロック42がねじ込まれており、ボールネジ41
の作用によって上下動する構成になっている。
【0030】また、ボールネジ41の側方には、ガイド
レール43が立設されており、移動ブロック42には、
ガイドレール43に沿って移動するガイド44が嵌め込
まれている。さらに、移動ブロック42には、工具ポッ
ト17を把持するフック部材45が固定されている。そ
して、水平フレーム46に固設されたボールネジ駆動モ
ータ47を起動させると、ボールネジ41が回動し、ガ
イドレール43に沿ってガイド44および移動ブロック
42が上下動する。この移動ブロック42の上下動によ
り、フック部材45が工具ポット17を上下に移動す
る。さらに、工具交換位置P2では、ボールネジ機構4
0によって、工具ポット17に取り付けられた工具Tを
下降させて、図1等に示す工具交換アーム12における
工具把持部13に挿入するようになっている。
【0031】次に、本発明における工具交換装置5の作
用について図2および図3を用いて説明すると、工具ロ
ーダ16によって搬送され、カム溝27によってその向
きを変えられた工具T2は、工具交換アーム12の一端
側(図3における上側)に位置する。一方、このとき主
軸4に取り付けられた工具T1は、工具交換アーム12
の他端側(図3における下側)に位置する。そして、工
具ローダ16を工具交換アーム12に向けて下降させる
と同時に主軸4を工具交換アーム12に向けて上昇させ
る。すると、工具ローダ16に把持された工具T2が工
具交換アーム12における工具把持部13に把持され
る。その一方、主軸4に取付けられた工具T1は、工具
交換アーム12における工具把持部14に把持される。
そして、工具T1,T2がそれぞれ工具把持部13,1
4に把持されたら、工具ローダ16および主軸4を同時
に退避させる。
【0032】続いて、工具交換アーム12を天地が逆に
なるように、180°回転させる。この回転により、工
具T2が下方に位置し、工具T1が上方に位置すること
になる。その後、工具ローダ16および主軸4を前進さ
せ、それぞれ工具交換位置P2および工具取付位置P1
に復帰させることにより、主軸4に工具T2が取り付け
られるとともに、工具ローダ16には工具T1が取り付
けられる。そして、工具ローダ16を上昇させるととも
に、主軸4を下降させ、工具交換アーム12を90°回
転させることにより、工具Tの交換が完了する。
【0033】次に、本発明の好適な実施形態として、工
具交換アーム12における工具把持部13,14の構造
について説明する。なお、両者はほぼ同一の構造を有す
るので、工具把持部13を用いてその構造を説明する。
図7(a)および図8(a)に示すように、工具把持部
13は、クランプアーム51,52を備えている。これ
らクランプアーム51,52の下端部には、工具把持部
材51A,52Aが形成されており、これらの部分で工
具Tを把持する。また、クランプアーム51,52は、
その長手方向ほぼ中央部位において、連結リンク53を
介してそれぞれ回動自在に枢着されている。
【0034】さらに、連結リンク53には、ロックレバ
ー54が設けられており、ロックレバー54には嵌合突
起54A,54Bが設けられている。また、クランプア
ーム51,52には、それぞれロック孔51a,52a
が形成されている。そして、嵌合突起54A,54Bが
それぞれロック孔51a,52aに向き合うときに嵌入
して、クランプアーム51,52が開閉可能となるよう
に構成されている。また、主軸ヘッド3にはカム55が
設けられており、このカム55の上下動によりロックレ
バー54が作動する構成になっている。また、ロックレ
バー54の上部は、スプリング56によってカム55方
向に付勢されている。これらロックレバー54、嵌合突
起54A,54Bおよびロック孔51a,52aなどに
よって、本発明のロック装置が構成される。また、ロッ
クレバー54およびカム55などによってカム機構が構
成される。
【0035】この工具把持部13の作用を示せば、以下
のようになる。まず、図7(a)および図8(a)に示
すように、工具Tを把持する前のクランプアーム51に
おける工具把持部材51A,52Aは閉じた状態にあ
る。また、ロックレバー54の嵌合突起54A,54B
は、ロック孔51a,52aと向き合ってはおらず、工
具把持部材51A,52Aはロックされている。
【0036】続いて、図7(b)および図8(b)に示
すように、クランプアーム51,52が工具Tを把持し
ようとする状態では、主軸ヘッド3に設けられたカム5
5がロックレバー54に対して相対的に上昇し、嵌合突
起54A,54Bとロック孔51a,52aが向き合
う。すると、クランプアーム51,52が開放可能とな
り、工具Tを把持することができる状態となる。
【0037】この状態のまま、図7(c)および図8
(c)に示すように、主軸ヘッド3を上昇させて、主軸
4に取り付けられた工具Tを工具把持部13によって把
持する。その後、図7(d)および図8(d)に示すよ
うに、主軸ヘッド3を退避させると、ロックレバー54
がカム55から離れて、ロックレバー54が下降する。
その結果、嵌合突起54A,54Bがそれぞれロック孔
51a,52aから外れて、クランプアーム51,52
が開放不能となり、把持状態でロックされる。
【0038】一方、同様の作用により、工具ローダ16
側でも工具を把持する。そして、図示はしないが、この
まま工具把持アーム12を回転させて、工具の交換を行
う。さらに、工具を主軸4に取り付ける際には、逆の工
程を経ることにより、工具を主軸4に取り付けることが
できる。
【0039】続いて、本発明において、工具ポットを用
いる必要のない工具マガジンの例について説明する。図
9に示すように、工具マガジン60に形成された溝61
には、工具Tにおけるツールシャンクのグリップ部TG
と嵌合する形状に形成されている。さらには、工具が回
転するのを防止するための回り止め62が形成されてい
る。
【0040】この工具マガジン60では、図9に示すよ
うに、工具マガジン60に形成された溝61にツールシ
ャンクのグリップ部TGを嵌入する。ツールシャンクの
グリップ部TGが溝61に嵌合することにより、工具マ
ガジン60から工具Tが落下することはない。かくし
て、工具ポットを用いることなく、工具を保持すること
ができる。
【0041】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は、この実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、工具交換アームにおける工具把持部
を3つあるいはそれ以上とすることができる。また、工
具ローダとして、いわゆるリニアマガジンタイプのもの
を用いたが、他の態様のものを用いることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上のとおり、本発明における請求項1
に係る発明によれば、簡素な構成による工具交換装置と
することにより、信頼性の向上を実現することが可能と
なる。
【0043】また、請求項2に係る発明によれば、工具
ローダによって搬送された工具および主軸に取り付けら
れている工具を工具交換アームに把持させる際、工具交
換アームを挟んで一端側および他端側からそれぞれ嵌め
込むので、工具を確実に取付けることができる。そし
て、工具交換アームをその回動軸に沿った方向に移動さ
せる必要はなくなる。
【0044】請求項3に係る発明によれば、工具交換ア
ームで工具を交換する際に工具を把持するにあたり、主
軸を移動させるのみでそのまま工具を工具交換アームに
把持させることができる。したがって、工具を把持させ
るために工具交換アームを駆動するためのアクチュエー
タなどを別途設ける必要がなくなる。
【0045】請求項4に係る発明によれば、工具ローダ
として直進移動するいわゆるリニアマガジンを用いるこ
とにより、主軸に対してあらたに取り付ける工具を容易
に搬送することができる。
【0046】請求項5に係る発明によれば、工具マガジ
ンにおける工具保持部を工具に形成されたシャンクと噛
み合う形状としているので、工具マガジンに工具を収容
しているときにも、工具の落下などを効果的に防止する
ことができる。
【0047】請求項6に係る発明によれば、工具の交換
作業を行う際、工具交換アームは単に回動運動をするの
みであるので、複雑な機構を必要とすることはない。し
たがって、故障の発生などが効果的に防止され、その結
果、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具交換装置を備えるマシニング
センタの正面図である。
【図2】本発明に係る工具交換装置を備えるマシニング
センタの平面図である。
【図3】本発明に係る工具交換装置を備えるマシニング
センタの右側面図である。
【図4】本発明に係る工具交換装置を備えるマシニング
センタの左側面図である。
【図5】工具ローダの平面図である。
【図6】工具ローダの他の例の側断面図である。
【図7】工具交換アームの工具把持部の把持作用を示す
正断面図である。
【図8】工具交換アームの工具把持部の把持作用を示す
側面図である。
【図9】工具マガジンの拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 コラム 3 主軸ヘッド 4 主軸 5 工具交換装置 11 フレーム 12 工具交換アーム 13,14 工具把持部 15 工具マガジン 15a 保持溝(工具保持部) 16 工具ローダ 17 工具ポット 51,52 クランプアーム 51A,52A 工具把持部材 53 連結リンク 54 ロックレバー 55 カム T(T1,T2) 工具 P1 工具取付位置 P2 工具交換位置 P3 工具受渡し位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸に装着された工具を、他の工具と交
    換する工具交換アームを備える工具交換装置において、 複数の工具保持部が形成された工具マガジンを有すると
    ともに、この工具マガジンにおける工具保持部に保持さ
    れた工具を取り出し、工具交換位置まで移動して前記工
    具交換アームに対して受け渡しを行う工具ローダが設け
    られ、 前記工具交換アームにおける一端側および他端側には、
    前記工具交換位置で前記工具ローダとの間で工具の受け
    渡しを行い、工具取付位置で前記主軸との間で工具の受
    け渡しを行う工具把持部がそれぞれ形成されており、 前記工具交換アームは、その中心部を軸として回動可能
    であり、前記工具交換アームにおける前記一端側および
    他端側がそれぞれ前記工具交換位置および前記工具取付
    位置間を相互に移動可能となるように構成されているこ
    とを特徴とする工具交換装置。
  2. 【請求項2】 前記工具交換アームにおける一端側およ
    び他端側における工具把持部が、それぞれ前記工具交換
    アームの長手方向外側に向けて開口するように形成さ
    れ、前記工具ローダおよび前記主軸が、それぞれ前記工
    具交換アームの長手方向に沿って移動可能とされている
    請求項1に記載の工具交換装置。
  3. 【請求項3】 前記工具交換アームは、前記工具交換ア
    ームにおける一端側および他端側にそれぞれ形成された
    工具把持部に把持された工具をロックするロック装置を
    備えており、 このロック装置は、前記主軸を工具交換アームの長手方
    向に沿って前記工具交換アームに近づける方向に移動さ
    せて、前記工具把持部が工具を把持する際に、前記主軸
    の移動に伴って、前記工具把持部をロックするカム機構
    を備える請求項2に記載の工具交換装置。
  4. 【請求項4】 前記工具ローダは、前記各保持部が一方
    向に開口した状態で直線上に配列されてなる工具マガジ
    ンに沿って直進して移動する請求項1から請求項3まで
    のいずれかに記載の工具交換装置。
  5. 【請求項5】 前記工具マガジンにおける工具保持部
    は、複数の工具を水平に並べて保持するように形成され
    ているとともに、 各工具に形成されているシャンクの形状と噛み合う形状
    となるように形成されている請求項1から請求項4まで
    のいずれかに記載の工具交換装置。
  6. 【請求項6】 主軸に装着された工具を、工具交換アー
    ムによって他の工具と交換する工具交換方法において、 工具マガジンに保持された工具を工具ローダで取り出し
    て、前記工具交換アームの一端側が位置する工具交換位
    置よりも前記工具交換アームの長手方向外側位置まで搬
    送し、 前記工具交換アームの他端側が位置する工具取付位置よ
    りも前記工具交換アームの長手方向外側に位置する主
    軸、および前記工具交換位置よりも前記工具交換アーム
    の長手方向外側に位置する工具ローダをそれぞれ前記工
    具取付位置および工具交換位置まで移動させ、 前記工具ローダに取り付けられた工具および前記主軸に
    取り付けられた工具を、前記交換アームの一端側および
    他端側に形成された工具把持部によってそれぞれ把持し
    た後、前記工具ローダおよび前記主軸を退避させ、 前記工具交換アームを回転させて、前記工具交換位置に
    おける工具把持部を前記工具取付位置に移動させるとと
    もに、前記工具取付位置における工具把持部を工具交換
    位置に移動させ、 前記工具ローダおよび前記主軸をそれぞれ工具交換位置
    および工具取付位置に復帰させて、前記工具ローダおよ
    び前記主軸にそれぞれ工具を取り付けることを特徴とす
    る工具交換方法。
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