JP2001062657A - チャック - Google Patents
チャックInfo
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- JP2001062657A JP2001062657A JP23788699A JP23788699A JP2001062657A JP 2001062657 A JP2001062657 A JP 2001062657A JP 23788699 A JP23788699 A JP 23788699A JP 23788699 A JP23788699 A JP 23788699A JP 2001062657 A JP2001062657 A JP 2001062657A
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- chuck
- fluid
- flow path
- center
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワーク押圧手段と注水機能や着座確認機能と
を備えたチャックであっても、チャック内に広い空間を
必要としないようにする。 【解決手段】 チャック1Aのパイロットブッシング4
Aの中心孔23に振れ止めセンタ24を摺動可能に嵌合
する。センタ24には流路25が設けられ、一端はワー
クWが当接する流体出口26となっている。パイロット
ブッシング4Aには、ドロースクリュ11Aが螺合され
たドロースリーブ10Aが摺動可能に外嵌されており、
これらの中心にパイプ22が挿通され、流路25の他端
に連通している。ワークWの把握時には、流体出口26
から吹き出す切削液によりセンタ24をワークWに対し
て付勢する。これにより、切削液の流路及びセンタの付
勢手段を夫々設けなくて良く、チャック内に広いスペー
スを必要としない。
を備えたチャックであっても、チャック内に広い空間を
必要としないようにする。 【解決手段】 チャック1Aのパイロットブッシング4
Aの中心孔23に振れ止めセンタ24を摺動可能に嵌合
する。センタ24には流路25が設けられ、一端はワー
クWが当接する流体出口26となっている。パイロット
ブッシング4Aには、ドロースクリュ11Aが螺合され
たドロースリーブ10Aが摺動可能に外嵌されており、
これらの中心にパイプ22が挿通され、流路25の他端
に連通している。ワークWの把握時には、流体出口26
から吹き出す切削液によりセンタ24をワークWに対し
て付勢する。これにより、切削液の流路及びセンタの付
勢手段を夫々設けなくて良く、チャック内に広いスペー
スを必要としない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークを押圧し
て位置決めするワーク押圧手段と、注水機能や圧縮空気
による着座確認機能等のための流体出口とを備えている
チャックに関する。
て位置決めするワーク押圧手段と、注水機能や圧縮空気
による着座確認機能等のための流体出口とを備えている
チャックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチャックでは、ワークを位置決め
するセンタ(調芯部材)やプッシャー等のワーク押圧手
段と、ワークの着座確認のための着座確認機能や注水機
能等を備える場合、着座確認機能や注水機能等のための
作動機構とワーク押圧手段の作動機構とを夫々別々に備
えている。
するセンタ(調芯部材)やプッシャー等のワーク押圧手
段と、ワークの着座確認のための着座確認機能や注水機
能等を備える場合、着座確認機能や注水機能等のための
作動機構とワーク押圧手段の作動機構とを夫々別々に備
えている。
【0003】例えば、図6に示すチャック1では、ワー
クWを調芯するセンタ(ワーク押圧手段)2と着座確認
機能のための各作動機構が夫々個別に設けられている。
センタ2は、チャックボディ3の中心前面部に回転軸線
と同心に設けられたパイロットブッシング4の嵌合孔5
に摺動可能に嵌合されており、パイロットブッシング4
の先端部に設けられた着座部6を貫通し、その先端が着
座部6の前面から突出している。また、センタ2は、セ
ンタ2のバネ挿入孔7に挿入されパイロットブッシング
4とセンタ2間に位置する付勢バネ8によって常時チャ
ック前方(ワークW)に向けて付勢され、センタ2の作
動機構が構成されている。パイロットブッシング4の外
周には、ワークWを把握する爪9を操作するドロースリ
ーブ10の前端部が摺動可能に嵌合され、ドロースリー
ブ10の後端部には図示しない回転シリンダに連結され
たドロースクリュ11が螺合されている。
クWを調芯するセンタ(ワーク押圧手段)2と着座確認
機能のための各作動機構が夫々個別に設けられている。
センタ2は、チャックボディ3の中心前面部に回転軸線
と同心に設けられたパイロットブッシング4の嵌合孔5
に摺動可能に嵌合されており、パイロットブッシング4
の先端部に設けられた着座部6を貫通し、その先端が着
座部6の前面から突出している。また、センタ2は、セ
ンタ2のバネ挿入孔7に挿入されパイロットブッシング
4とセンタ2間に位置する付勢バネ8によって常時チャ
ック前方(ワークW)に向けて付勢され、センタ2の作
動機構が構成されている。パイロットブッシング4の外
周には、ワークWを把握する爪9を操作するドロースリ
ーブ10の前端部が摺動可能に嵌合され、ドロースリー
ブ10の後端部には図示しない回転シリンダに連結され
たドロースクリュ11が螺合されている。
【0004】ドロースクリュ11の中心には流路12が
設けられており、流路12の前側部12aにはパイプ1
3が摺動自在に嵌合されている。パイプ13はパイロッ
トブッシング4の後端部分を貫通し、付勢バネ8内を挿
通されてセンタ2に設けられた流路14に連通してい
る。流路14はパイロットブッシング4の流路15を介
して着座部6の流路16に連通している。これら各流路
12,14,15,16を通って、回転シリンダからの
圧縮空気が着座部6の前面の流体出口である着座確認孔
17から噴射されるようになっており、着座確認機能を
構成している。チャック1は、ワークW把握の際に、付
勢バネ8により付勢されたセンタ2によってワークWを
調芯すると共に着座確認孔17が座面19に着座された
ワークWにより塞がれて圧縮空気の圧力が増加すること
でワークWの着座を確認する。
設けられており、流路12の前側部12aにはパイプ1
3が摺動自在に嵌合されている。パイプ13はパイロッ
トブッシング4の後端部分を貫通し、付勢バネ8内を挿
通されてセンタ2に設けられた流路14に連通してい
る。流路14はパイロットブッシング4の流路15を介
して着座部6の流路16に連通している。これら各流路
12,14,15,16を通って、回転シリンダからの
圧縮空気が着座部6の前面の流体出口である着座確認孔
17から噴射されるようになっており、着座確認機能を
構成している。チャック1は、ワークW把握の際に、付
勢バネ8により付勢されたセンタ2によってワークWを
調芯すると共に着座確認孔17が座面19に着座された
ワークWにより塞がれて圧縮空気の圧力が増加すること
でワークWの着座を確認する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来のチャック
においては、着座確認機能や注水機能等とワーク押圧手
段とを夫々別個に備えているため、夫々を作動する作動
機構のための収納スペースやシールスペースがチャック
内に各々必要であり、そのためチャック内に広い空間を
必要とし、チャックが大型化する問題があった。特に小
物ワークを把握するための小型のチャックでは、パイロ
ットブッシングやワーク押圧手段等が小さくなるため
に、これらに着座確認や注水のための流路やワーク押圧
手段の付勢手段を個別に設けるのが困難であった。ま
た、ワーク押圧手段のための付勢バネやパイプ等が必要
なので、部品点数が多くなる問題があった。本願発明の
課題は、ワーク押圧手段や注水機能や着座確認機能の作
動機構のための広い空間を必要とせず、また、部品点数
を削減できるチャックを提供することである。
においては、着座確認機能や注水機能等とワーク押圧手
段とを夫々別個に備えているため、夫々を作動する作動
機構のための収納スペースやシールスペースがチャック
内に各々必要であり、そのためチャック内に広い空間を
必要とし、チャックが大型化する問題があった。特に小
物ワークを把握するための小型のチャックでは、パイロ
ットブッシングやワーク押圧手段等が小さくなるため
に、これらに着座確認や注水のための流路やワーク押圧
手段の付勢手段を個別に設けるのが困難であった。ま
た、ワーク押圧手段のための付勢バネやパイプ等が必要
なので、部品点数が多くなる問題があった。本願発明の
課題は、ワーク押圧手段や注水機能や着座確認機能の作
動機構のための広い空間を必要とせず、また、部品点数
を削減できるチャックを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本願発明ではチャックボディに、爪により把握され
るワークを押圧して位置決めするワーク押圧手段をチャ
ック回転軸線方向に摺動可能に嵌合し、また、ワークに
向けて圧流体を吹き出す流体出口を備えているチャック
において、流体出口に向って流れる圧流体により上記ワ
ーク押圧手段をワークに向けて付勢するように構成した
(請求項1)。
に、本願発明ではチャックボディに、爪により把握され
るワークを押圧して位置決めするワーク押圧手段をチャ
ック回転軸線方向に摺動可能に嵌合し、また、ワークに
向けて圧流体を吹き出す流体出口を備えているチャック
において、流体出口に向って流れる圧流体により上記ワ
ーク押圧手段をワークに向けて付勢するように構成した
(請求項1)。
【0007】前記ワーク押圧手段は、圧流体の作用によ
りワーク押圧手段をワークへ向けて付勢するための流体
作用面を備えている(請求項2)。
りワーク押圧手段をワークへ向けて付勢するための流体
作用面を備えている(請求項2)。
【0008】これによれば、流体出口から吹き出される
圧流体によりワーク押圧手段を付勢するので、ワーク押
圧手段専用の作動機構である付勢バネ等を必要としなく
なり、部品を削減できる。
圧流体によりワーク押圧手段を付勢するので、ワーク押
圧手段専用の作動機構である付勢バネ等を必要としなく
なり、部品を削減できる。
【0009】また、前記ワーク押圧手段には、圧流体を
流体出口に供給する流路が設けられている(請求項
3)。流路がワーク押圧手段に設けられることで、チャ
ックを大型化しない。
流体出口に供給する流路が設けられている(請求項
3)。流路がワーク押圧手段に設けられることで、チャ
ックを大型化しない。
【0010】また、前記ワーク押圧手段に設けた流路の
出口径を入口径より細く形成した(請求項4)。
出口径を入口径より細く形成した(請求項4)。
【0011】好適には、ワーク押圧手段の流路の途中に
その流路を開閉可能な開閉弁を設け、その開閉弁により
圧流体の流体圧力が適宜な圧力より低圧な場合には流路
を閉鎖し、適宜な圧力以上となると流路を開放するよう
に構成した(請求項5)。これによれば、ワークのチャ
ックへの装着のときに、圧流体を低圧としておけば、圧
流体の吹き出しが停止しているので、ロボット等のワー
ク供給装置や作業者に流体がかかることがない。
その流路を開閉可能な開閉弁を設け、その開閉弁により
圧流体の流体圧力が適宜な圧力より低圧な場合には流路
を閉鎖し、適宜な圧力以上となると流路を開放するよう
に構成した(請求項5)。これによれば、ワークのチャ
ックへの装着のときに、圧流体を低圧としておけば、圧
流体の吹き出しが停止しているので、ロボット等のワー
ク供給装置や作業者に流体がかかることがない。
【0012】圧流体が切削液である(請求項6)。
【0013】流体出口はワークが着座する着座部に設け
た着座確認孔であり、その着座確認孔から吹き出される
圧流体が圧縮空気である(請求項7)。
た着座確認孔であり、その着座確認孔から吹き出される
圧流体が圧縮空気である(請求項7)。
【0014】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態について図
1に基づいて説明する。チャック1は前記従来の技術に
記載のものと略同様に構成されているので、詳細な説明
は省略する。ドロースクリュ11の先端部分は細径のパ
イプ部11aに形成されており、パイロットブッシング
4の後端部分を貫通し、ドロースクリュ11の流路12
の出口がセンタ2の流路14の入口14aに位置してい
る。センタ2後端部分に圧流体が作用する流体作用面1
8(図1において2点鎖線で示す範囲の部分)が形成さ
れており、着座確認孔17が流路12より細く形成され
ているためこの流体作用面18は着座確認孔17から圧
縮空気が吹き出している状態の空気圧でセンタ2をワー
クWに向けて付勢し、ワークWを調芯するのに十分な面
積を有している。
1に基づいて説明する。チャック1は前記従来の技術に
記載のものと略同様に構成されているので、詳細な説明
は省略する。ドロースクリュ11の先端部分は細径のパ
イプ部11aに形成されており、パイロットブッシング
4の後端部分を貫通し、ドロースクリュ11の流路12
の出口がセンタ2の流路14の入口14aに位置してい
る。センタ2後端部分に圧流体が作用する流体作用面1
8(図1において2点鎖線で示す範囲の部分)が形成さ
れており、着座確認孔17が流路12より細く形成され
ているためこの流体作用面18は着座確認孔17から圧
縮空気が吹き出している状態の空気圧でセンタ2をワー
クWに向けて付勢し、ワークWを調芯するのに十分な面
積を有している。
【0015】チャック1には図示しない回転シリンダか
ら圧流体(圧縮空気)が供給され、圧流体は各流路1
2,14,15,16を通って着座確認孔17から吹き
出している。圧流体は流路12から流路14を通過する
ときに、センタ2の流体作用面18に作用し、センタ2
をチャック1前方のワークWに向けて付勢している。ワ
ークW把握の際に、着座部6の座面19にワークWが着
座されると着座確認孔17が塞がれ、流路12,14,
15,16内の圧力が上昇し着座が確認される。また、
ワークWは、センタ2によって調芯された状態で、爪9
により把握される。センタ2は着座確認孔17から吹き
出される圧流体によって付勢されるので、着座確認機能
の作動機構とセンタ2の作動機構が同一となり、従来の
チャックのような付勢バネや着座確認機構のための独立
した流路を構成することを不要とすることができる。こ
れにより、圧縮空気の流路のシール構造が簡単になり、
ドロースリーブ10等を短くでき好適である。
ら圧流体(圧縮空気)が供給され、圧流体は各流路1
2,14,15,16を通って着座確認孔17から吹き
出している。圧流体は流路12から流路14を通過する
ときに、センタ2の流体作用面18に作用し、センタ2
をチャック1前方のワークWに向けて付勢している。ワ
ークW把握の際に、着座部6の座面19にワークWが着
座されると着座確認孔17が塞がれ、流路12,14,
15,16内の圧力が上昇し着座が確認される。また、
ワークWは、センタ2によって調芯された状態で、爪9
により把握される。センタ2は着座確認孔17から吹き
出される圧流体によって付勢されるので、着座確認機能
の作動機構とセンタ2の作動機構が同一となり、従来の
チャックのような付勢バネや着座確認機構のための独立
した流路を構成することを不要とすることができる。こ
れにより、圧縮空気の流路のシール構造が簡単になり、
ドロースリーブ10等を短くでき好適である。
【0016】次に第2の実施の形態について図2により
説明する。チャック1Aは周知の楔型チャックであり、
チャックボディ3Aには、パイロットブッシング4Aが
一体に取付けられている。パイロットブッシング4Aに
はドロースリーブ10Aが外嵌され、ドロースリーブ1
0Aの前端部がリテーナ20と爪9Aを開閉するウェッ
ジプランジャ21との間に挟着されている。ドロースリ
ーブ10Aの後端部には図示しない回転シリンダに連結
されたドロースクリュ11Aが螺合されている。ドロー
スクリュ11Aの中心には切削液(圧流体)の流路22
aを有するパイプ22が挿通されており、パイプ22の
前端部がパイロットブッシング4Aの後端部に摺動可能
に嵌合されている。
説明する。チャック1Aは周知の楔型チャックであり、
チャックボディ3Aには、パイロットブッシング4Aが
一体に取付けられている。パイロットブッシング4Aに
はドロースリーブ10Aが外嵌され、ドロースリーブ1
0Aの前端部がリテーナ20と爪9Aを開閉するウェッ
ジプランジャ21との間に挟着されている。ドロースリ
ーブ10Aの後端部には図示しない回転シリンダに連結
されたドロースクリュ11Aが螺合されている。ドロー
スクリュ11Aの中心には切削液(圧流体)の流路22
aを有するパイプ22が挿通されており、パイプ22の
前端部がパイロットブッシング4Aの後端部に摺動可能
に嵌合されている。
【0017】パイロットブッシング4Aの中心孔23に
は振れ止めセンタ24が摺動可能に嵌合されている。セ
ンタ24は流路22aより細い流路25が設けられてお
り、センタ24の前側部分にはワークWに向けて広がる
流路25と連続するテーパ孔に形成された流体出口26
が設けられ、切削液を吹き出すと共にワーク後端と当接
して芯出してワークWの振れを防止する。図2において
センタ24の左端面は圧流体が作用する流体作用面18
Aとなっている。27はセンタ24の抜け止めであり、
28は、ワークWをチャック1Aで把握する際にワーク
Wの前端と当接してワークWの軸線位置を定める軸線方
向移動可能な位置決めストッパである。
は振れ止めセンタ24が摺動可能に嵌合されている。セ
ンタ24は流路22aより細い流路25が設けられてお
り、センタ24の前側部分にはワークWに向けて広がる
流路25と連続するテーパ孔に形成された流体出口26
が設けられ、切削液を吹き出すと共にワーク後端と当接
して芯出してワークWの振れを防止する。図2において
センタ24の左端面は圧流体が作用する流体作用面18
Aとなっている。27はセンタ24の抜け止めであり、
28は、ワークWをチャック1Aで把握する際にワーク
Wの前端と当接してワークWの軸線位置を定める軸線方
向移動可能な位置決めストッパである。
【0018】爪9Aが開いた状態でワークWが中心孔2
3に挿入されると、位置決めストッパ28が図2におい
て左進してワークWの先端を押して、ワークWを所定の
位置まで押し込む。このとき回転シリンダから注水が開
始され、パイプ22を介して流路25を通り、切削液が
流体出口26から吹き出される。流路25で流れが絞ら
れるため圧力が流体作用面18Aに作用し、センタ24
をワークWに向けて付勢する。これによりワークWが芯
出しされ、軸線位置が定められる。その状態で爪9Aに
よりワークWが把握された後、位置決めストッパ28が
右進し、ワークWから離れてワークWの加工が開始され
る。このようにワークWへの切削液の注水を利用してセ
ンタ24を付勢するので、注水機能のための作動機構と
センタ24の作動機構とが共通となり、チャック1A内
に広い空間を必要としなくなる。
3に挿入されると、位置決めストッパ28が図2におい
て左進してワークWの先端を押して、ワークWを所定の
位置まで押し込む。このとき回転シリンダから注水が開
始され、パイプ22を介して流路25を通り、切削液が
流体出口26から吹き出される。流路25で流れが絞ら
れるため圧力が流体作用面18Aに作用し、センタ24
をワークWに向けて付勢する。これによりワークWが芯
出しされ、軸線位置が定められる。その状態で爪9Aに
よりワークWが把握された後、位置決めストッパ28が
右進し、ワークWから離れてワークWの加工が開始され
る。このようにワークWへの切削液の注水を利用してセ
ンタ24を付勢するので、注水機能のための作動機構と
センタ24の作動機構とが共通となり、チャック1A内
に広い空間を必要としなくなる。
【0019】次に第3の実施の形態を図3から図5によ
り説明する。チャック1Bは周知のロングジョーストロ
ークチャックであり、チャックボディ3Bの中心前面に
は、パイロットブッシング4Bが設けられ、パイロット
ブッシング4Bの後端部分にドロースクリュ11Bが摺
動可能に嵌合され、パイロットブッシング4Bとドロー
スクリュ11Bの中心に夫々設けられた流路29,30
が連通している。ドロースクリュ11Bの外周にはラウ
ンドナット31とによりドロースリーブ10Bが一体に
取付けられている。ドロースリーブ10Bはクランクレ
バー32を介してワークWを把握する爪9Bと連結して
いる。また、パイロットブッシング4Bの前部分には軸
受部材33が取付けられている。
り説明する。チャック1Bは周知のロングジョーストロ
ークチャックであり、チャックボディ3Bの中心前面に
は、パイロットブッシング4Bが設けられ、パイロット
ブッシング4Bの後端部分にドロースクリュ11Bが摺
動可能に嵌合され、パイロットブッシング4Bとドロー
スクリュ11Bの中心に夫々設けられた流路29,30
が連通している。ドロースクリュ11Bの外周にはラウ
ンドナット31とによりドロースリーブ10Bが一体に
取付けられている。ドロースリーブ10Bはクランクレ
バー32を介してワークWを把握する爪9Bと連結して
いる。また、パイロットブッシング4Bの前部分には軸
受部材33が取付けられている。
【0020】軸受部材33の内周面33aには、プッシ
ャー(ワーク押圧部材)34が摺動可能に嵌合され、軸
受部材33前面より前方に押圧面35が突出可能となっ
ている。プッシャー34は、前面がワークWに圧接する
押圧面35となっているプッシャー本体36と、プッシ
ャー本体36に一体に螺合され開閉弁37を収容する収
容室38を構成する弁収容部材39と、開閉弁37とか
ら構成されている。プッシャー本体36の押圧面35に
は切削液を吹き出す流体出口40が設けられている。弁
収容部材39は流路30と収容室38とを連通する流路
41が設けられている。開閉弁37は、図5に示すよう
に略三角形形状であり流路41を開閉可能な弁本体42
と弁本体42の前面から伸びる軸部43とから成り、軸
部43には開閉弁37を常に流路41を塞ぐ方向に付勢
する付勢バネ44が外嵌されており、付勢バネ44はプ
ッシャー本体36の後面と弁本体42の前面間に介装さ
れている。
ャー(ワーク押圧部材)34が摺動可能に嵌合され、軸
受部材33前面より前方に押圧面35が突出可能となっ
ている。プッシャー34は、前面がワークWに圧接する
押圧面35となっているプッシャー本体36と、プッシ
ャー本体36に一体に螺合され開閉弁37を収容する収
容室38を構成する弁収容部材39と、開閉弁37とか
ら構成されている。プッシャー本体36の押圧面35に
は切削液を吹き出す流体出口40が設けられている。弁
収容部材39は流路30と収容室38とを連通する流路
41が設けられている。開閉弁37は、図5に示すよう
に略三角形形状であり流路41を開閉可能な弁本体42
と弁本体42の前面から伸びる軸部43とから成り、軸
部43には開閉弁37を常に流路41を塞ぐ方向に付勢
する付勢バネ44が外嵌されており、付勢バネ44はプ
ッシャー本体36の後面と弁本体42の前面間に介装さ
れている。
【0021】爪9Bが全開された状態でワークWがチャ
ック1Bに供給されると爪9Bに設けられている基準面
45とワークWとが対向する中間位置まで爪9Bが閉じ
られる。次に図4の如く開閉弁37が流路41を閉鎖状
態に保つ適当な低圧で切削液(圧流体)が図示しない回
転シリンダから流路29に注入され、この切削液が流路
29,30,41を通って開閉弁37の後面を流体作用
面18Bとして圧力を作用させプッシャー34を移動す
る。プッシャー34の移動によりワークWは押圧され、
ワークWは爪9Bに設けられた基準面45に押し当てら
れて位置決めされる。この位置決めされた状態で更に爪
9Bが半径方向に閉じられワークWが把握される。
ック1Bに供給されると爪9Bに設けられている基準面
45とワークWとが対向する中間位置まで爪9Bが閉じ
られる。次に図4の如く開閉弁37が流路41を閉鎖状
態に保つ適当な低圧で切削液(圧流体)が図示しない回
転シリンダから流路29に注入され、この切削液が流路
29,30,41を通って開閉弁37の後面を流体作用
面18Bとして圧力を作用させプッシャー34を移動す
る。プッシャー34の移動によりワークWは押圧され、
ワークWは爪9Bに設けられた基準面45に押し当てら
れて位置決めされる。この位置決めされた状態で更に爪
9Bが半径方向に閉じられワークWが把握される。
【0022】次に切削液が前記より高圧な適宜な圧力で
供給され、開閉弁37が付勢バネ44の付勢力に抗して
チャック前方に移動され、流路41が開放される。流路
41が開かれると、円形の収容室38内に略三角形形状
の弁本体42が収容されているので、開閉弁37と収容
室38との間で構成される隙間を切削液は通り、収容室
38に流入した切削液は流体出口40から吹き出され
る。プッシャー34は流路の途中に位置し、切削液によ
りワークWに向けて押し付けられるので、プッシャー3
4をワークWに向けて移動する作動機構を特別に設ける
必要がなく、そして、切削液の流路をプッシャー34を
迂回して設けなくてもよいので、チャック1Bに広い空
間を必要としない。また、開閉弁37によってワークW
のチャック1Bへの取付けのときに切削液が吹き出さな
いので、ワークWをチャック1Bに取付ける作業者やワ
ーク供給装置に切削液がかからず好適である。尚、軸受
部材33の後端面33bと弁収容部材39の面39a間
にバネを設ければ、切削液がチャック1Bに供給されて
いないときプッシャー34を引き込んだ状態とすること
ができる。
供給され、開閉弁37が付勢バネ44の付勢力に抗して
チャック前方に移動され、流路41が開放される。流路
41が開かれると、円形の収容室38内に略三角形形状
の弁本体42が収容されているので、開閉弁37と収容
室38との間で構成される隙間を切削液は通り、収容室
38に流入した切削液は流体出口40から吹き出され
る。プッシャー34は流路の途中に位置し、切削液によ
りワークWに向けて押し付けられるので、プッシャー3
4をワークWに向けて移動する作動機構を特別に設ける
必要がなく、そして、切削液の流路をプッシャー34を
迂回して設けなくてもよいので、チャック1Bに広い空
間を必要としない。また、開閉弁37によってワークW
のチャック1Bへの取付けのときに切削液が吹き出さな
いので、ワークWをチャック1Bに取付ける作業者やワ
ーク供給装置に切削液がかからず好適である。尚、軸受
部材33の後端面33bと弁収容部材39の面39a間
にバネを設ければ、切削液がチャック1Bに供給されて
いないときプッシャー34を引き込んだ状態とすること
ができる。
【0023】尚、前記第1、2の実施の形態において
も、センタ2,24内に適当な圧力で開閉する開閉弁を
設けることもできる。また、ワーク押圧部材の流体作用
面には圧流体が作用するように流路内に位置させ流圧に
よりワーク押圧部材を付勢可能とし、ワーク押圧部材に
は圧流体の流れる流路を設けずにワーク押圧部材を迂曲
して流体出口までの流路を設けるようにしても良い。
も、センタ2,24内に適当な圧力で開閉する開閉弁を
設けることもできる。また、ワーク押圧部材の流体作用
面には圧流体が作用するように流路内に位置させ流圧に
よりワーク押圧部材を付勢可能とし、ワーク押圧部材に
は圧流体の流れる流路を設けずにワーク押圧部材を迂曲
して流体出口までの流路を設けるようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように本願発明では、チャックの
着座確認機能や注水機能等のための作動機構の圧流体を
利用してワーク押圧手段をワークに向けて付勢するの
で、夫々の作動機構を個別にチャック内に設ける必要が
無くなり、チャック内に広い空間を必要とせず、チャッ
クを大型にすることがない。これにより、小型のチャッ
クにおいても着座確認機能や注水機能等とワーク押圧機
能とを設ける場合に大型することなく複雑な流路とせず
に設けることができる。また、ワーク押圧手段の作動機
構を構成する付勢バネ等が不要になって部品点数を削減
できる。更にワーク押圧手段の流路内に適当な圧力とな
ると開放する開閉弁を設けたものでは、ワークをチャッ
クに供給する際には流体出口からの圧流体の吹き出しが
止められているので、ワーク供給装置や作業者に流体が
かかることを防止できて好適である。
着座確認機能や注水機能等のための作動機構の圧流体を
利用してワーク押圧手段をワークに向けて付勢するの
で、夫々の作動機構を個別にチャック内に設ける必要が
無くなり、チャック内に広い空間を必要とせず、チャッ
クを大型にすることがない。これにより、小型のチャッ
クにおいても着座確認機能や注水機能等とワーク押圧機
能とを設ける場合に大型することなく複雑な流路とせず
に設けることができる。また、ワーク押圧手段の作動機
構を構成する付勢バネ等が不要になって部品点数を削減
できる。更にワーク押圧手段の流路内に適当な圧力とな
ると開放する開閉弁を設けたものでは、ワークをチャッ
クに供給する際には流体出口からの圧流体の吹き出しが
止められているので、ワーク供給装置や作業者に流体が
かかることを防止できて好適である。
【図1】チャックの一部を断面にした側面図である。
【図2】第2の実施の形態を示す図である。
【図3】第3の実施の形態を示す図である。
【図4】プッシャーの縦断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】従来のチャックを示す図である。
1,1A,1B チャック 2,24,34 ワーク押圧手段 3,3A,3B チャックボディ 9,9A,9B 爪 14,25,41 流路 17 着座確認孔 18,18A,18B 流体作用面 26,40 流体出口 37 開閉弁 W ワーク
Claims (7)
- 【請求項1】 チャックボディに、爪により把握される
ワークを押圧して位置決めするワーク押圧手段をチャッ
ク回転軸線方向に摺動可能に嵌合し、また、ワークに向
けて圧流体を吹き出す流体出口を備えているチャックに
おいて、流体出口に向って流れる圧流体により上記ワー
ク押圧手段をワークに向けて付勢するように構成したこ
とを特徴とするチャック。 - 【請求項2】 ワーク押圧手段は、圧流体の作用により
ワーク押圧手段をワークへ向けて付勢するための流体作
用面を備えていることを特徴とする請求項1記載のチャ
ック。 - 【請求項3】 ワーク押圧手段には、圧流体を流体出口
に供給する流路が設けられていることを特徴とする請求
項1または2記載のチャック。 - 【請求項4】 ワーク押圧手段に設けた流路の出口径を
入口径より細く形成したことを特徴とする請求項3記載
のチャック。 - 【請求項5】 ワーク押圧手段の流路の途中にその流路
を開閉可能な開閉弁を設け、その開閉弁により圧流体の
流体圧力が適宜な圧力より低圧な場合には流路を閉鎖
し、適宜な圧力以上となると流路を開放するように構成
したことを特徴とする請求項3または4記載のチャッ
ク。 - 【請求項6】 圧流体が切削液である請求項1から5何
れか1項記載のチャック。 - 【請求項7】 流体出口はワークが着座する着座部に設
けた着座確認孔であり、その着座確認孔から吹き出され
る圧流体が圧縮空気である請求項1から5何れか1項記
載のチャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23788699A JP2001062657A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23788699A JP2001062657A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | チャック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001062657A true JP2001062657A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17021888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23788699A Pending JP2001062657A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001062657A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107486737A (zh) * | 2017-09-07 | 2017-12-19 | 安徽涌诚机械有限公司 | 一种机加工薄壁件过定位压紧装置 |
-
1999
- 1999-08-25 JP JP23788699A patent/JP2001062657A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107486737A (zh) * | 2017-09-07 | 2017-12-19 | 安徽涌诚机械有限公司 | 一种机加工薄壁件过定位压紧装置 |
CN107486737B (zh) * | 2017-09-07 | 2019-12-10 | 安徽涌诚机械有限公司 | 一种机加工薄壁件过定位压紧装置 |
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