JP2001062491A - 汚泥用スケール物質除去装置 - Google Patents

汚泥用スケール物質除去装置

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JP2001062491A
JP2001062491A JP24549099A JP24549099A JP2001062491A JP 2001062491 A JP2001062491 A JP 2001062491A JP 24549099 A JP24549099 A JP 24549099A JP 24549099 A JP24549099 A JP 24549099A JP 2001062491 A JP2001062491 A JP 2001062491A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度汚泥中からでもスケール物質を効率よ
く除去するスケール物質除去装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 第1の汚泥貯留槽2で貯留されていた汚
泥は汚泥供給ポンプ7により汚泥流入経路6を経て攪拌
槽3に送られる。汚泥は攪拌槽3内で攪拌されてpH調
整等の調質を受ける。次に、調質された汚泥は汚泥反応
槽4に送られ可動隔壁8と接触し、汚泥中に含まれるス
ケール物質は付着担体である可動隔壁8に付着し分離さ
れる。可動隔壁8を汚泥から引き上げてスケール物質を
剥離する。最終的に、スケール物質が分離された汚泥
は、汚泥排出経路10を介して第2の汚泥貯留槽5に送
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水処理、し尿
処理等における各種汚泥等に発生し得るスケール物質を
系外に分離除去する汚泥用スケール物質除去装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に廃水処理装置では、汚泥中の種々
の物質により配管等や機械装置の内面にスケールが発生
することがあり、そのスケールをそのまま放置しておく
と、配管等の閉塞や機械装置の破損を招くおそれがあっ
た。このため、従来のスケール対策としては、スケール
発生前に薬品を添加して発生自体を抑制するか、あるい
はスケール発生後にスケールによって閉塞した配管等を
交換する方法が採られていた。
【0003】しかし、上述の薬品添加等による対策で
は、汚泥中からスケール原因物質を除去できないため、
根本的な解決には至っていなかった。また、上述の配管
交換による対策では、廃水処理の操業を一時的に停止し
て実施する必要があるため手間がかかり、コスト高とな
るという不都合が生じていた。
【0004】このようなスケールの代表的なものとして
はリン酸マグネシウムアンモニウム(以下、MAPとい
う)がある。このMAPは特に汚泥処理施設の機器や配
管内面等に付着してトラブルを発生させる原因物質であ
る。一般に、廃水や汚泥の分離液に含まれるリンを除去
するためにMAP除去法が存在する。これは、被処理水
を結晶核と共に流動させ、MAP生成で不足するマグネ
シウムを補充しながら被処理水中に含まれるリンからな
るMAPを生成させ、当該結晶核の表面に生成したMA
Pを析出させ、成長した結晶核を分離除去することによ
り、被処理水からリンを除去する、いわゆる晶析法であ
る。この晶析法は、被処理水からリンを効率的に除去す
る有効な脱リン方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、配管
閉塞の原因となるスケールの発生を防止するためには、
予め汚泥に薬品を添加してスケール発生自体を抑制させ
なければならず、薬品添加のための設備が必要となり、
薬品代もかかるという課題があった。
【0006】汚泥中に含まれるスケール物質により配管
が閉塞した場合には配管を交換しなければならず、関連
機器の運転を停止させるために処理に支障をきたし、煩
雑な作業を必要とし、費用もかかるという課題があっ
た。
【0007】スケール物質、特にMAPを除去するに
は、特開昭63−84696号公報に示されているよう
な晶析法があるが、晶析法は結晶核を流動させることが
できる比較的汚泥濃度の低い被処理水が対象であるた
め、高濃度汚泥に含まれるスケール物質を除去するには
不向きであり、汚泥中のスケール物質を除去する有効な
手段がないという課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、高濃度汚泥中からでもスケール物
質を効率よく除去する汚泥用スケール物質除去装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る汚泥用ス
ケール物質除去装置は、汚泥の導入手段および排出手段
を備えた汚泥反応槽と、該汚泥反応槽内に着脱可能に配
設され、且つ汚泥に含まれるスケール物質を付着させる
スケール物質付着担体と、汚泥を調質する汚泥調質手段
とからなることを特徴とするものである。
【0010】上記汚泥調質手段は、汚泥を曝気攪拌する
曝気攪拌設備、汚泥を攪拌混合する攪拌混合設備、およ
び汚泥のpHを調整するpH調整設備の中から選ばれた
一つまたは二つ以上の設備であることを特徴とするもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1(a)において、1はスケール物質
除去装置である。このスケール物質除去装置は汚泥中に
含まれるスケール物質を当該汚泥から分離除去するもの
であり、既に配管等の内面に付着したスケールを剥離し
て除去するものではない。ここで、スケールとは廃水処
理施設や汚泥処理施設において配管の閉塞や機械装置類
の破損を引き起こす原因となる配管や機械装置類の内面
に付着した固形物を指し、スケール物質とは汚泥中や被
処理水中に含まれ、配管や機械装置類の内面に付着して
成長することでスケールになる固形物を指す。
【0012】スケール物質としては、主にカルシウムや
マグネシウムなどの化合物であり、代表的なものとして
炭酸カルシウムや硫酸カルシウムが知られていて、とく
に汚泥処理施設の配管で問題となるのがリン酸マグネシ
ウムアンモニウム(MAP)である。
【0013】この実施の形態1におけるスケール物質除
去装置1は第1の汚泥貯留槽2と攪拌槽(汚泥調質手
段)3と汚泥反応槽(反応槽)4と第2の汚泥貯留槽5
とから概略構成されている。
【0014】第1の汚泥貯留槽2は汚泥処理施設から送
られてきた消化汚泥を一時的に貯留する施設であり、攪
拌槽3とは汚泥流入経路6により接続されている。汚泥
流入経路6の途中には消化汚泥を攪拌槽3に供給するた
めの汚泥供給ポンプ7が設けられている。
【0015】攪拌槽3は汚泥濃度の均質化、汚泥のpH
調整、MAP等のスケール物質の生成などを目的とする
汚泥調質手段としての攪拌混合設備である。特に、MA
Pは中性下からアルカリ性下でアンモニア、リン酸、マ
グネシウムが存在すると生成され、酸性下では上記各物
質が存在していてもスケール化しない。このため、攪拌
槽3の攪拌混合により、空気との接触機会が増し、脱炭
酸作用により汚泥のpHを上昇させ、MAPが生成し易
い条件を作り出すわけである。さらに、上記攪拌混合設
備に加え、曝気手段を併設することにより、汚泥と空気
との接触機会をさらに増大させ、汚泥のpHを上昇さ
せ、MAP等のスケール物質の生成を促進させることが
できる。また、攪拌槽3にはpH調整設備を設け、pH
調整薬品としてのアルカリ剤等を直接添加することでp
H調整を行い、MAP等のスケール物質の生成を促進さ
せてもよい。
【0016】また、この実施の形態1では、調質を上述
のように汚泥反応槽4の前段に設けた攪拌槽3で行って
いるが、第1の汚泥貯留槽2、汚泥反応槽4または汚泥
流入経路6に汚泥調質手段を設けて原汚泥、消化汚泥等
に対して調質を行うこともできる。汚泥調質手段は汚泥
を曝気攪拌する曝気攪拌設備(図示せず)、汚泥を攪拌
混合する攪拌混合設備としての攪拌槽3、および汚泥の
pHを調整するpH調整設備(図示せず)の中から適宜
選ばれた一つまたは二つ以上の設備である。従って、汚
泥調質手段としての攪拌槽3を特に設けなくてもよい場
合がある。
【0017】汚泥反応槽4は、上記汚泥調質手段により
調質された汚泥を導入する導入手段(図示せず)と、調
質された汚泥からスケール物質を直接分離して系外に排
出除去する排出手段とを備えており、この汚泥反応槽4
内には、表面にスケール物質を付着させることで流動状
態の汚泥からスケール物質を直接分離する可動隔壁(ス
ケール物質付着担体)8が設けられている。スケール物
質の付着担体への付着は、スケール物質生成反応の進行
と並行してスケール物質を含む汚泥と付着担体との接触
させて接触機会を増やすことが重要で、汚泥のpHの上
昇時か上昇中での付着担体との接触でスケール物質が付
着し易く、かつ付着したスケール物質を回収し易いもの
が望ましい。
【0018】この実施の形態1では、可動隔壁8は枠部
材に布などの繊維状部材が展張されていて、流入した汚
泥は可動隔壁8に接触することで、汚泥中に含まれるス
ケール物質が繊維状部材に付着するわけである。また、
可動隔壁8は流入した汚泥に抗するように汚泥中に吊り
下げる状態で浸漬させてある。これは、繊維状部材が汚
泥の流動に同調してしまうと、繊維状部材と汚泥との接
触機会が減少し、効率よく汚泥からスケール物質を分離
することができなくなるからである。そして、可動隔壁
8は駆動手段(図示せず)により汚泥反応槽4から引き
上げることが可能であり、定期的に可動隔壁8を引き上
げ、繊維状部材に付着したスケール物質を適宜剥離除去
し、スケール物質を剥離除去した可動隔壁8は再度駆動
手段により汚泥反応槽4に戻される。
【0019】汚泥反応槽4では、汚泥を流動させるため
に、槽の内底部に固定し上部の高さを徐々に下げた複数
の不動隔壁9を設け、これら不動隔壁9の間にスケール
物質付着担体としての可動隔壁8を設けている。これに
より、汚泥は流下して可動隔壁8の下部を潜り込む伏流
となり、また汚泥は上昇し、高い方の不動隔壁9の上部
から順にオーバーフローして溢流となる。汚泥はこれら
伏流と溢流とを繰り返して空気を巻き込みながら流動す
る。
【0020】上記反応槽4からオーバーフローした汚泥
は、汚泥排出経路10を介して第2の汚泥貯留槽5に送
られる。この第2の汚泥貯留槽5はスケール物質を除去
した汚泥を一時的に貯留する施設である。更なるスケー
ル物質の除去を行うためには、この貯留汚泥を汚泥反応
槽4に返流してもよく、また別の汚泥反応槽に供給する
ようにしてもよい。
【0021】次に動作について説明する。まず、第1の
汚泥貯留槽2で貯留されていた汚泥は汚泥供給ポンプ7
により汚泥流入経路6を経て攪拌槽3に送られる。汚泥
はスケール物質の生成を促進するために攪拌槽3内で攪
拌されてpH調整等の調質を受ける。次に、調質された
汚泥は汚泥反応槽4に送られ、伏流や溢流を繰り返し得
ることで汚泥を流動させる。流動状態の汚泥は可動隔壁
8の表面と接触を繰り返し、スケール物質の可動隔壁8
への付着量が増す。また、流動状態の汚泥は、その表面
から空気を取り込み、徐々に脱炭酸が行われ、pHが上
がることから、スケール物質の付着と並行して、スケー
ル物質の生成も促進される。可動隔壁8を汚泥から引き
上げてスケール物質を剥離することで、汚泥からスケー
ル物質を確実に分離する。最終的に、スケール物質が分
離された汚泥は、汚泥排出経路10を介して第2の汚泥
貯留槽5に送られる。
【0022】このように実施の形態1に係るスケール物
質除去装置を運転する際には、図2に示す流入工程11
と調質工程12と付着工程13と排出工程14とを実施
することになる。流入工程11は汚泥貯留槽2内の汚泥
を攪拌槽3に送る工程であり、調質工程12は攪拌槽3
等に設けられた攪拌混合設備等を利用して汚泥を攪拌
し、空気を巻き込むことで汚泥中に含まれる炭酸を放出
させてスケール物質の生成に適したpHに調整する工程
であり、付着工程13は汚泥中におけるスケール物質の
生成反応と並行して可動隔壁8の表面にスケール物質を
効率的に付着させる工程であり、排出工程14はスケー
ル物質を分離除去した汚泥を汚泥反応槽4の外に排出す
る工程である。ここで、付着工程13では、汚泥と付着
担体とを効率的に接触させるために十分な滞留時間およ
び付着担体側に汚泥付着面積を確保する必要がある。
【0023】以上のように、この実施の形態1では、ス
ケール物質付着担体として枠部材に布などの繊維状部材
が展張された可動隔壁8を用いたが、汚泥との接触機会
を効率よく増やし、MAP等のスケール物質が付着でき
る素材、形状、設置態様であれば、上記構成例に限定さ
れない。例えば、形状としては、上述の板状の他、棒
状、紐状、繊維状、スポンジ状、布状などを挙げること
ができる。素材としては、ナイロンやポリエステル等の
合成繊維や綿等の天然繊維、天然石やセラミック等の無
機物、鉄等の金属などを挙げることができる。設置態様
としては、上述のように汚泥反応槽4の上部から吊下げ
る他、汚泥反応槽4の内底部に内壁や隔壁として固定さ
せる態様を挙げることができる。この場合、スケール物
質付着担体の表面に付着したスケール物質を汚泥から分
離するには、一旦、汚泥反応槽内から汚泥を全て排出し
た後、付着担体からスケール物質を剥離してもよいが、
前述と同様に着脱可能な機構を採用して付着担体を引き
上げてスケール物質を分離してもよい。また、汚泥反応
槽4内の汚泥の流動を阻害するような態様でない限り、
汚泥反応槽4内でスケール物質付着担体を点在させた
り、配列させることも勿論可能である。
【0024】なお、スケール物質の付着効率を上げるた
めに、可動隔壁8の表面は細かい凹凸状でザラザラした
構造であることが望ましい。また、スケール物質付着前
に汚泥が付着して付着担体へのスケール物質の付着を阻
害しないような材質、形状、工夫が必要である。付着担
体の材質、形状は、棒状の金属、板状のものが望まし
い。
【0025】実施の形態2.この実施の形態2は、縦置
型の汚泥反応槽を利用したものの、基本的な概念を先の
実施の形態1と同一としており、図2に示した4つの工
程を同一の順序で実施することが可能である。
【0026】図3において、20はスケール物質除去装
置である。このスケール物質除去装置20は、第1の汚
泥反応槽(反応槽)21と、この第1の汚泥反応槽21
の下部に位置し、第1の汚泥反応槽21からの溢流を受
ける第2の汚泥反応槽(反応槽)22と、上記第1およ
び第2の汚泥反応槽21および22の中央部を貫通し第
1の汚泥反応槽21にのみ汚泥を流入させる汚泥流入パ
イプ23と、この汚泥流入パイプ23の上部に配され流
入汚泥を攪拌するための攪拌機24と、上記第2の汚泥
反応槽22の底部から汚泥を排出するための汚泥排出パ
イプ25とから概略構成されている。上記両汚泥反応槽
21および22の上部には、両者に共通する蓋体26が
着脱可能に取り付けられている。蓋体26の下部には、
第1の汚泥反応槽21内の汚泥に垂下する第1のスケー
ル物質付着担体27と、第2の汚泥反応槽22内の汚泥
に垂下する第2のスケール物質付着担体28とが一体に
設けられており、蓋体26を取外すことにより両付着担
体27および28を各汚泥から引き上げることが可能と
なる。これら付着担体27および28は、共に、金属棒
の外周に金属線や繊維(糸)状部材が螺旋状に巻かれて
なる付着担体であり、いずれも直下の汚泥反応槽の底部
近傍まで延在している。
【0027】また、汚泥流入パイプ23と攪拌機24と
曝気装置(図示せず)とは汚泥中のスケール物質の生成
反応の初期条件を設定するための汚泥調質手段を構成し
ている。
【0028】次に動作について説明する。まず、流入汚
泥は汚泥流入パイプ23を介して第1の汚泥反応槽21
内に送られる(流入工程)。このとき、汚泥流入パイプ
23の垂直部分の下部に達した汚泥は、曝気装置(図示
せず)により急激に浮上せしめられると共に、上部の攪
拌機24により攪拌されて生じる脱炭酸作用によりスケ
ール物質の生成反応に適した条件に調質される(調質工
程)。次に、調質された汚泥は汚泥流入パイプ23の上
部開口からオーバーフローして第1の汚泥反応槽21内
に供給され、この汚泥により第1の付着担体27は浸漬
される。さらに、汚泥の流入量が増し、第1の汚泥反応
槽21からオーバーフローした汚泥は第2の汚泥反応槽
22内に供給され、この汚泥により第2の付着担体28
は浸漬される。また、第1の汚泥反応槽21からオーバ
ーフローした汚泥は第2の汚泥反応槽22内に落下する
際に空気を巻き込むことができるので、脱炭酸作用によ
りpH上昇等の調質を行うことができる。この調質によ
り汚泥中にスケール物質の生成反応が促進され、第1お
よび第2の付着担体27および28の表面にスケール物
質が大量に付着される(付着工程)。このスケール物質
は、蓋体26を取外すことで両付着担体27および28
の引上げに伴って両汚泥反応槽21および22内の汚泥
から分離される。両付着担体27および28の表面に付
着したスケール物質は剥離され、両付着担体27および
28は再度両汚泥反応槽21および22に装着され、剥
離したスケール物質は成分により肥料等への利用が図れ
る。次に、所定の滞留時間を経た後、汚泥は第2の汚泥
反応槽22の底部から汚泥排出パイプ25を介して排出
される(排出工程)。
【0029】以上のように、この実施の形態2では、上
記両付着担体27および28と一体化した蓋体26を上
記両汚泥反応槽21および22に対して着脱自在に設け
たことにより、上記両付着担体27および28の表面に
付着したスケール物質を汚泥から容易に分離、除去する
ことができる。
【0030】実施の形態3.この実施の形態3の特徴
は、図2で示した調質工程と付着工程とを1つの槽で行
う点にある。
【0031】図4(a)〜図4(c)において、30は
スケール物質除去装置である。このスケール物質除去装
置30は、垂直方向に長い角筒状の汚泥反応槽(反応
槽)31と、この汚泥反応槽31の上部開口を閉じる蓋
体32と、この蓋体32の下部に一体に設けられた複数
本(図4(b)では4本)のスリット付金属棒(スケー
ル物質付着担体)33とから概略構成されている。汚泥
反応槽31の底部にはブロワー34が複数のパイプ35
を介して接続され、上記底部近傍の側部には汚泥供給ポ
ンプ36が汚泥流入パイプ37を介して接続されてい
る。また、汚泥反応槽31の上方側部にはオーバーフロ
ーした汚泥を排出するための汚泥排出パイプ38が接続
されている。このように汚泥反応槽31は、汚泥を下部
の汚泥流入パイプ37から流入させ、上部の汚泥排出パ
イプ38から流入させる上向流型の反応槽である。な
お、スリット付金属棒33と一体化した蓋体32の上部
には、図4(c)に示すように引上げ用の取手部39が
取り付けられている。
【0032】次に動作について説明する。まず、汚泥は
汚泥貯留槽(図示せず)から汚泥供給ポンプ36により
汚泥反応槽31の底部に供給される(流入工程)。次
に、供給された汚泥は、ブロワー34からの曝気空気に
より調質を受け(調質工程)、脱炭酸作用によりpHが
上昇し、スケール物質の生成反応の初期条件が満たされ
スケール物質の生成が促進され、、同時に、曝気による
混合作用により蓋体32から垂下するスリット付金属棒
33の表面に接触する。このため、調質を受けながら、
スケール物質の生成が促進された汚泥は、スリット付金
属棒33に接触し、スケール物質がその表面に大量に付
着する(付着工程)。次に、スリット付金属棒33は汚
泥から引き上げられ、スリット付金属棒33の表面に付
着したスケール物質は剥離され、剥離したスリット付金
属棒33は再度汚泥反応槽31に装着され、スケール物
質は成分により肥料等への利用が図れる。次に、所定の
滞留時間を経た後、汚泥は汚泥反応槽31の上部から汚
泥排出パイプ38を介して流出される(排出工程)。
【0033】以上のように、この実施の形態3では、1
つの汚泥反応槽31内で調質工程と付着工程を行える構
成としたことにより、除去装置全体を非常にコンパクト
化することができる。また、この実施の形態3では、先
の実施の形態2と同様にスリット付金属棒33と一体化
した蓋体32を汚泥反応槽31に対して着脱自在に設け
たことにより、スリット付金属棒33の表面に付着した
スケール物質を汚泥から容易に分離、除去することがで
きる。
【0034】なお、上記各実施の形態における除去装置
の形状、材質は汚泥接触部にできるだけ抵抗のないも
の、研磨された金属材料や塩化ビニル製品等の表面の滑
らかなものであることが望ましい。これに対し、付着担
体側は汚泥が付着しない程度の抵抗があるものが望まし
く、この例としては、実施の形態3におけるスリット付
金属棒の他、表面がザラザラした金属棒、金属板を挙げ
ることができる。また、pH上昇等の調質方法には、空
気曝気以外にアルカリ剤等の薬品を添加する方法を併用
してもよい。さらに、上記空気曝気を行う場合では、空
気注入位置を付着担体の近傍とすることが望ましい。
【0035】実施例1 図1(a)に示したスケール物質除去装置を用いてMA
Pスケールの分離除去を行った。即ち、第1の汚泥貯留
槽2内に消化汚泥を貯留しておき、この汚泥を汚泥供給
ポンプ7により500L/hの流量で攪拌槽3へ移送し
た。この攪拌槽3内で短期間、毎分300回転で攪拌し
て調質した後、内容量が500Lの汚泥反応槽4へ移送
し、その後、オーバーフローさせて汚泥を排出させる実
験を約1ケ月間行った。スケール物質付着担体としての
可動隔壁8の表面に貼着した布の面積を約0.3m2
した。図2に示した流入工程11における原汚泥、調質
工程12における汚泥および排出工程14における汚泥
中の代表的なスケール原因物質の量的変化を表1に示し
た。
【0036】
【表1】
【0037】この実施例1では、約1ケ月の実験期間の
終了時点で、付着担体としての可動隔壁8の表面に白色
のMAPスケールが付着した。表1から明らかなよう
に、汚泥中に残留するMAPスケールもあるが、MAP
スケールに係るマグネシウムイオン(Mg2+)は流入工
程11における濃度と排出工程14における濃度との差
に相当し、約10mg/Lであり、流入工程11におけ
る原汚泥の約50%のマグネシウムイオンがMAPスケ
ールの生成に関与していることが分かった。また、アン
モニア態窒素(NH4 −N)およびリン酸(PO4
P)の各濃度も流入工程11から排出工程14にかけて
減少した。さらに、排出工程14における汚泥の分析結
果を検討すると、アンモニア態窒素やリン酸の濃度がま
だ高くMAP構成物質が残存し、MAPスケールも微量
残留しているが、マグネシウムイオンが微量であるた
め、MAPスケールの発生は抑制されていることも明ら
かとなった。
【0038】実施例2 図4(a)に示したスケール物質除去装置を用いてMA
Pスケールの分離除去を行った。スケール物質除去装置
における塩化ビニル製の汚泥反応槽31の内容量を32
Lとし、その上部の一辺の長さを200mmとし、汚泥
反応槽31の底部から汚泥排出パイプ38までの高さを
800mmとした。蓋体32の一辺の長さを80mmと
し、SUS製のスリット付金属棒33の長さを900m
mとし、その外径を5mmとした。また、汚泥としては
消化汚泥を使用し、汚泥貯留槽(図示せず)から300
L/hで汚泥を引抜き、スケール物質除去装置30に投
入した。ブロワー34からの曝気空気量を2m3 /hと
した。汚泥投入開始後の汚泥中のpH,スケール原因物
質の各濃度を表2に示し、スリット付金属棒33の表面
へのスケール物質の付着状況を図4(d)に示した。な
お、表2中の「流入」は汚泥反応槽31の底部への流入
時における汚泥を示し、「流出」は汚泥反応槽31の上
部から溢流して流出する汚泥を示す。
【0039】
【表2】
【0040】汚泥の投入開始直後からスリット付金属棒
33の表面へのMAPスケール40の付着が観察され
た。2日目では、外径5mmのスリット付金属棒33に
付着した白色のMAPスケール40の外径が15mmで
あったが、5日目に35mm、7日目には50mmまで
増大した。最終的に7日目には、各スリット付金属棒3
3に約1.3kgずつのMAPスケールが付着してお
り、4本で合計5kg強のMAPスケールが回収され
た。
【0041】汚泥の状態は、曝気によりpHが常に7.
8〜7.9と高く維持され、マグネシウムイオンは80
%以上除去されていた。MAPスケール量とMg除去量
との関係では、MAPスケールをNH4 MgPO4 ・6
2 Oとすると、Mgの割合は重量比で約10%であ
り、回収量としては、約0.5kgであった。一方、M
g除去量に関しては、1日のMgの流入−流出差を少な
くとも10mg/Lとし、汚泥引抜き量300L/h、
7日間(168時間=24時間×7日)では約0.5k
gとなり、ほぼ一致する。MAPスケールは、スリット
付金属棒33を引き抜いた後、ハンマー等で叩くことに
より容易に回収できた。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、反応槽内で流動状態となっている前記汚泥の流動に
抗して浸漬可能に配されたスケール物質付着担体を備え
たことにより、汚泥が高濃度汚泥であっても当該汚泥中
から直接、スケール物質をスケール物質付着担体に確実
に付着させることができる。
【0043】この発明によれば、スケール物質付着担体
を汚泥から引上げ可能に配したことにより、付着担体を
引上げ、その付着担体からスケールを剥離することで汚
泥からスケール物質を容易に除去することができ、装置
の維持管理が容易である。また、スケールを剥離したス
ケール物質付着担体は再び汚泥に浸漬することができる
ので、繰り返しの使用が可能であり、経済的である。ス
ケール物質付着担体から剥離したスケール、特にMAP
は直接肥料として再利用が可能である。また、従来の除
去方法と異なり、晶析反応を促進するための結晶核やM
AP生成に不足したマグネシウムの添加を不要とするこ
とができるので、薬品や結晶核の供給、成長したMAP
粒子の排出、反応槽内の流動状況の把握、結晶核量など
の判断等を含む煩雑な運転管理自体を不要とすることが
できる。
【0044】この発明によれば、スケール物質付着担体
のうちスケール物質が付着する部位の流抵抗を反応槽の
内面の流抵抗よりも大きくしたことにより、スケール物
質付着担体に反応槽内の内面よりも多くのスケール物質
を効率よく付着させることができることから、結果とし
て反応槽の配管等の閉塞などのトラブルを未然に防止す
ることができる。従って、処理を休止させ、コスト高で
ある配管交換の必要がなくなる。
【0045】この発明によれば、汚泥を曝気攪拌する曝
気攪拌設備、汚泥を攪拌混合する攪拌混合設備、および
汚泥のpHを調整するpH調整設備の中から選ばれた一
つまたは二つ以上の設備である汚泥調質手段を備えたこ
とにより、汚泥中におけるスケール生成反応の初期条件
を設定することができるので、とくに汚泥反応槽ではス
ケール物質の生成と並行して汚泥中に含まれるスケール
物質をスケール物質付着担体に効率よく付着させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るスケール物質除
去装置の構成を模式的に示す図であり、(a)は断面
図、(b)は(a)に示した汚泥反応槽内のスケール付
着担体を拡大して示す正面図である。
【図2】図1に示したスケール物質除去装置において実
施される工程を示すフローシートである。
【図3】この発明の実施の形態2に係るスケール物質除
去装置の構成を模式的に示す断面図である。
【図4】(a)〜(d)は、この発明の実施の形態3に
係るスケール物質除去装置の構成を模式的に示す図であ
り、(a)は反応槽を示す側断面図、(b)は(a)に
示した反応槽を示す平面図、(c)は(a)に示した反
応槽に着脱可能に配設されるスケール物質付着担体の構
成を示す斜視図であり、(d)はスケール物質付着担体
表面へのスケール物質の付着状況を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スケール物質除去装置 2 第1の汚泥貯留槽 3 攪拌槽(汚泥調質手段) 4 汚泥反応槽 5 第2の汚泥貯留槽 6 汚泥流入経路 7 汚泥供給ポンプ 8 可動隔壁(スケール物質付着担体) 9 不動隔壁 10 汚泥排出経路 11 流入工程 12 調質工程 13 付着工程 14 排出工程 20 スケール物質除去装置 21 第1の汚泥反応槽 22 第2の汚泥反応槽 23 汚泥流入パイプ 24 攪拌機(汚泥調質手段) 25 汚泥排出パイプ 26 蓋体 27 第1の付着担体(スケール物質付着担体) 28 第2の付着担体(スケール物質付着担体) 30 スケール物質除去装置 31 汚泥反応槽 32 蓋体 33 スリット付金属棒(スケール物質付着担体) 34 ブロワー(汚泥調質手段) 35 パイプ 36 汚泥供給ポンプ 37 汚泥流入パイプ 38 汚泥排出パイプ 39 取手部 40 MAPスケール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新間 洋 東京都港区芝浦三丁目6番18号 株式会社 西原環境衛生研究所内 Fターム(参考) 4D059 AA23 BF11 BJ00 BK15 BK16 BK30 CB30 CC01 DA01 DA51 DA63 DB11 DB21 EB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥の導入手段および排出手段を備えた
    汚泥反応槽と、該汚泥反応槽内に着脱可能に配設され、
    且つ汚泥に含まれるスケール物質を付着させるスケール
    物質付着担体と、汚泥を調質する汚泥調質手段とからな
    ることを特徴とする汚泥用スケール物質除去装置。
  2. 【請求項2】 汚泥調質手段は、汚泥を曝気攪拌する曝
    気攪拌設備、汚泥を攪拌混合する攪拌混合設備、および
    汚泥のpHを調整するpH調整設備の中から選ばれた一
    つまたは二つ以上の設備であることを特徴とする請求項
    1に記載の汚泥用スケール物質除去装置。
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