JP2004298749A - 汚泥濃縮装置および濃縮汚泥の製造方法 - Google Patents

汚泥濃縮装置および濃縮汚泥の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】沈殿槽から排出される被処理液中の汚泥の更なる濃縮を、沈殿槽を大型化せず低コストで実現できる汚泥濃縮装置及び濃縮汚泥の製法を提供すること。
【解決手段】本発明は、沈殿槽1から排出される生物汚泥を含む被処理液が供給される貯留槽3、被処理液を貯留槽3に供給する管路L2、貯留槽3の槽内液7の液面7aを変動させる変動手段4、変動手段4による液面7aの変動によって貯留槽3の槽内液7が接触可能な位置に設けられる接触部材8を備える汚泥濃縮装置2である。この装置2では、貯留槽3で、変動手段4により貯留槽3の槽内液7の液面7aが変動されると、槽内液7が接触部材8に接触する。接触部材8にはやがて付着物9が堆積するが、この付着物9は貯留槽3に供給される時の被処理液中の汚泥に比べ十分濃縮された汚泥である。従って、沈殿槽1を大型化せず且つ低コストで被処理液中の汚泥の更なる濃縮が実現可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚泥濃縮装置および濃縮汚泥の製造方法に係り、より詳細には、沈殿槽から排出される被処理液中の汚泥を濃縮する汚泥濃縮装置および濃縮汚泥の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水、産業廃水等の有機性排水(排水、汚水)の処理には、活性汚泥法が代表的な方法として用いられている。このような方法を用いて生物処理された生物処理水は通常、微生物のフロックを含んでいるため、沈殿槽に送られて固液分離されるのが一般的である。沈殿槽で沈降して得られる汚泥は、後段の脱水機における負荷を軽減するため、脱水前に濃縮されるのが通常である。
【0003】
このような方法として、従来、生物処理により得られる生物処理水を沈殿池に送り、沈殿池で沈降して得られる汚泥を汚泥濃縮槽で濃縮するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−47098号公報(図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の汚泥濃縮方法は、沈殿池で得られる汚泥を汚泥濃縮槽に貯留するだけであるため、濃縮後の汚泥濃度は、せいぜい2%程度であり、これ以上の濃度まで汚泥を濃縮することが困難であった。一方、汚泥濃度は、沈殿槽において水の上昇流を小さく抑えること等により高めることができるが、水の上昇流を小さく抑えるためには、沈殿槽を大型化する必要がある。また、薬品等を使用すれば汚泥の更なる濃縮が可能であるが、この場合、莫大なランニングコストが発生する。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、沈殿槽から排出される被処理液中の汚泥の更なる濃縮を、沈殿槽を大型化することなく且つ低コストで実現できる汚泥濃縮装置及び濃縮汚泥の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液を供給した汚泥貯留槽内で、槽内液の液面を変動させた後に汚泥貯留槽の内壁面に形成される帯状の付着物に着目し、それを調べたところ、その付着物が十分に濃縮された汚泥からなることを見出した。さらに、この付着物を剥離して汚泥貯留槽に落とすと、汚泥貯留槽の底部に十分に濃縮された汚泥が生成されることを見出した。本発明者らは、以上の知見により、本発明を完成するに至ったものである。
【0008】
即ち本発明に係る汚泥濃縮装置は、沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液が供給される汚泥貯留槽と、被処理液を汚泥貯留槽に供給する被処理液供給手段と、汚泥貯留槽の槽内液の液面を変動させる液面変動手段と、液面変動手段による液面の変動によって汚泥貯留槽の槽内液が接触可能な位置に設けられる接触部材とを備えることを特徴とする。
【0009】
この汚泥濃縮装置によれば、沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液が、被処理液供給手段により汚泥貯留槽に供給される。そして、汚泥貯留槽において、液面変動手段により汚泥貯留槽の槽内液の液面が変動されると、槽内液が接触部材に接触すると共に、槽内液中の汚泥がミスト化し、飛散して接触部材に付着する。そして、槽内液が接触部材に繰り返し接触したり、ミスト化した汚泥が飛散して接触部材に付着することにより、接触部材にはやがて付着物が堆積するが、この付着物は、汚泥貯留槽に供給される時の被処理液中の汚泥に比べて十分に濃縮された汚泥からなるものである。従って、沈殿槽を大型化することなく且つ低コストで被処理液中の汚泥の更なる濃縮が実現されることになる。
【0010】
上記汚泥濃縮装置は、上記接触部材に付着した付着物を接触部材から剥離して汚泥貯留槽内に落とす剥離手段と、汚泥貯留槽の槽内液を撹拌する撹拌手段とを更に備えてもよい。
【0011】
この場合、接触部材に付着した付着物が剥離手段により剥離されて汚泥貯留槽内に落とされる。そして、撹拌手段により汚泥貯留槽の槽内液が撹拌される。このとき、槽内液中には、汚泥貯留槽に供給される時の汚泥より十分に濃縮された汚泥が生成される。従って、沈殿槽を大型化することなく且つ低コストで被処理液中の汚泥の更なる濃縮が実現可能となる。
【0012】
また本発明による濃縮汚泥の製造方法は、沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液を汚泥貯留槽に供給する被処理液供給工程と、汚泥貯留槽の液面を変動させて、汚泥貯留槽の槽内液を接触部材における液面上に位置する部分に接触させる液面変動工程とを含むことを特徴とする。
【0013】
この濃縮汚泥の製造方法によれば、沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液が汚泥貯留槽に供給される。そして、汚泥貯留槽において、汚泥貯留槽の槽内液の液面が変動されると、槽内液が接触部材に接触すると共に、ミスト化した汚泥が飛散して接触部材に付着するそして、槽内液が繰り返し接触部材に接触したり、ミスト化した汚泥が飛散して接触部材に付着することにより、接触部材にはやがて付着物が堆積するようになるが、この付着物は、汚泥貯留槽内に供給される時の汚泥に比べて十分に濃縮された汚泥からなっている。従って、沈殿槽を大型化することなく且つ低コストで被処理液中の汚泥の更なる濃縮が実現可能となる。
【0014】
また本発明による濃縮汚泥の製造方法は、沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液を汚泥貯留槽に供給する被処理液供給工程と、汚泥貯留槽の液面を変動させて、汚泥貯留槽の槽内液を接触部材の液面上に位置する部分に接触させる液面変動工程と、接触部材に付着した付着物を接触部材から剥離して汚泥貯留槽内に落とす剥離工程と、汚泥貯留槽の槽内液を撹拌する撹拌工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
この場合、接触部材に付着した付着物が接触部材から剥離されて汚泥貯留槽内に落とされる。そして、汚泥貯留槽の槽内液が撹拌される。このとき、槽内液中には、汚泥貯留槽に供給される時の汚泥より十分に濃縮された汚泥が生成される。従って、沈殿槽を大型化することなく且つ低コストで被処理液中の汚泥の更なる濃縮が実現可能となる。
【0016】
上記接触部材は、疎水性を有するか、その表面に正の電荷を有することが好ましい。この場合、汚泥が接触部材に付着しやすくなるため、接触部材への汚泥の付着量が増加し、濃縮汚泥の回収効率が向上する。なお、本発明において、接触部材が疎水性を有するとは、接触部材の平坦な表面上に水滴を滴下した場合に、接触部材の表面上における水滴の接触角が50°以上であることを言うものとする。
【0017】
上記接触部材を複数有し、接触部材が板状であり、複数の接触部材が平行に配置されていることが好ましい。この場合、複数の板状の接触部材が使用されることにより、接触部材全体で、汚泥の接触面積が増加するため、濃縮汚泥を効率よく回収できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限られるものではない。
【0019】
図1は、本発明による汚泥濃縮装置の一実施形態を示すフロー図であり、汚泥濃縮装置を適用した汚泥処理設備を示している。図1に示す汚泥処理設備100は、有機性排水を活性汚泥処理した生物処理液を固液分離する沈殿槽1と、沈殿槽1から排出される被処理液中の汚泥を濃縮する汚泥濃縮装置2を備えている。沈殿槽1の底部には、沈殿槽1で得られる生物汚泥を含む被処理液を、汚泥濃縮装置2に供給するための管路L1が接続されており、管路L1にはポンプP1が設置されている。従って、ポンプP1の作動により、沈殿槽1から排出される被処理液が管路L1を経て汚泥濃縮装置2に供給されるようになっている。本実施形態では、管路L1およびポンプP1により被処理液供給手段が構成されている。
【0020】
なお、沈殿槽1は、固形物の重力沈降を利用した固液分離槽であり、生物処理液中の汚泥を重力により沈降させて生物処理液から分離するものであり、沈殿槽1の底部に溜まった汚泥は、重力により濃縮されるようになっている。
【0021】
汚泥濃縮装置2は、被処理液が供給されて被処理液中の生物汚泥が貯留される汚泥貯留槽3を備えている。汚泥貯留槽3は上部に開口3aを有し、汚泥貯留槽3の底部には散気管4が配設され、散気管4の長手方向に沿って散気ノズル5が設置されている。また、散気管4にはブロワ6が接続され、散気管4に空気を供給することが可能となっている。ブロワ6の作動により、散気管4に空気が供給され、散気ノズル5を経て槽内液7中に散気空気が供給され、これにより槽内液7が曝気されると共に、槽内液7の液面7aが変動される。即ち、本実施形態では、散気管4、散気ノズル5、ブロワ6が曝気手段及び液面変動手段を兼ねるものである。
【0022】
また汚泥貯留槽3には、散気管4の上方に、槽内液を接触させるための複数の接触部材8が取り外し可能に配設されている。詳細に述べると、図2に示すように、接触部材8は、細長い板状をなしており、その下縁部8aが槽内液7中に浸漬され、上縁部8bは槽内液7の液面7aより上側に露出されている。また、接触部材8は、水平面に直交するように配置されている。
【0023】
接触部材8の材質は特に制限されず、接触部材8は、例えば塩化ビニルなどの樹脂、鉄などの金属などで構成される。但し、接触部材8が例えばポリテトラフルオロエチレン等の分子構造上疎水性を示す樹脂等の疎水性材料から構成されることが好ましい。この場合、接触部材8に汚泥が付着しやすくなる。また接触部材8は、二種以上の疎水性を示す素材からなる複合素材で構成されていてもよい。あるいは、接触部材8がその表面に疎水性材料からなる膜を有していてもよい。この場合でも、接触部材8に汚泥を付着させやすくすることができる。
【0024】
次に、前述した汚泥濃縮装置2を用いた濃縮汚泥の製造方法の一例について説明する。
【0025】
まずポンプP1の作動により、沈殿槽1の底部に溜められた生物汚泥を含む被処理液を吸引し、管路L1を経て汚泥貯留槽3の上部開口3aから供給する(被処理液供給工程)。汚泥貯留槽3において、槽内液7の液面7aが一定位置以上にある場合には、被処理液を供給する必要はない。
【0026】
一方、汚泥貯留槽3においては、ブロワ6を作動して散気管4に空気を供給し、散気ノズル5より槽内液7に散気空気を導入する。この散気空気により、槽内液7がバブリングされ、液面7aが変動するようになる(液面変動工程)。このとき、液面7aが上下動して、接触部材8の表面をなぞるように槽内液7が接触部材8に接触すると共に、ミスト化した汚泥が飛散して接触部材8に付着する。そして、槽内液7が接触部材8に繰り返し接触したり、ミスト化した汚泥が飛散して接触部材8に付着することにより、接触部材8の表面には、図2に示すように、帯状の付着物9が堆積するようになる。なお、図2において、直線状の二点鎖線は、変動させない時の液面7aを、波形状の二点鎖線は、液面7aを変動させた時の液面7aの上限を示している。
【0027】
ここで、この帯状の付着物9は、汚泥貯留槽3に被処理液を供給する時の汚泥に比べて十分に濃縮された汚泥からなっている。従って、汚泥貯留槽3に供給する時の被処理液中の汚泥について更なる濃縮が実現され、高濃度に濃縮された汚泥を得ることができる。
【0028】
このように、汚泥濃縮装置2により、凝集剤等の薬品を使用しなくても、汚泥の更なる濃縮が実現可能となるため、薬品にかかるランニングコストがかからない。あるいは薬品を使用するとしても、薬品の量を十分に低減することができるため、薬品にかかるランニングコストを十分に低減することができる。さらに、汚泥濃縮装置2により、汚泥の更なる濃縮が実現可能となるため、汚泥濃度を高めるべく沈殿槽1を大型化する必要がなくなる。
【0029】
なお、濃縮汚泥を回収する場合には、接触部材8を汚泥貯留槽3から取り外し、接触部材8の表面に堆積した付着物9を剥離すればよい。付着物9の剥離には、スクレイパー、エアーなどを用いればよい。
【0030】
次に、本発明の汚泥濃縮装置の第2実施形態について図3を参照して説明する。なお、図3において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0031】
図3は、本発明の汚泥濃縮装置の第2実施形態を示すフロー図であり、汚泥濃縮装置を適用した汚泥処理設備200を示している。図3に示すように、本実施形態の汚泥濃縮装置22は、接触部材8に付着した付着物を接触部材8から剥離して汚泥貯留槽3内に落とす剥離手段23を備える点で第1実施形態の汚泥濃縮装置2と相違する。
【0032】
ここで、剥離手段23は、例えば水を貯留する水源24と、接触部材8の上方に配設される複数の散水部材25と、水源24及び複数の散水部材25を接続する管路L2とを備えており、管路L2には、バルブ26及びポンプP2が設置されている。従って、バルブ26を開き、ポンプP2を作動すると、水源24に貯留された水が管路L2を経て散水部材25に供給され、散水部材25により接触部材8に散水が行われるようになっている。
【0033】
また汚泥濃縮装置22は、汚泥貯留槽3の底部がテーパ形状をなしている点でも第1実施形態の汚泥濃縮装置2と相違する。汚泥貯留槽3の底部をこのような形状としたのは、汚泥貯留槽3の底部に集められる濃縮汚泥を効率的に回収するためである。
【0034】
更に、本実施形態では、散気管4、散気ノズル5及びブロワ6が、液面変動手段及び曝気手段のみならず、槽内液を撹拌する撹拌手段をも兼ねるものである。
【0035】
更にまた、汚泥濃縮装置22は、汚泥貯留槽3の底部が管路L3を介して脱水装置10に接続されている点でも、第1実施形態の汚泥濃縮装置2と相違する。なお、管路L3には、バルブ11およびポンプP2が設置されている。従って、ポンプP2を作動し、バルブ11を開くことにより、濃縮汚泥を、汚泥貯留槽3の底部から管路L1を経て脱水装置10に移送でき、脱水装置10で濃縮汚泥を脱水することが可能となっている。
【0036】
次に、前述した汚泥濃縮装置22を用いた濃縮汚泥の製造方法の一例について説明する。
【0037】
まずポンプP1の作動により、沈殿槽1の底部に溜められた生物汚泥を含む被処理液を吸引し、管路L1を経て汚泥貯留槽3の上部開口3aから供給する(被処理液供給工程)。汚泥貯留槽3において、槽内液7の液面7aが一定位置にある場合には、被処理液を供給する必要はない。
【0038】
一方、汚泥貯留槽3においては、ブロワ6を作動して散気管4に空気を供給し、散気ノズル5より槽内液7に散気空気を導入する。この散気空気により槽内液7がバブリングされ、液面7aが変動するようになる(液面変動工程)。このとき、液面7aが上下動して、接触部材8の表面において、槽内液7の接触領域が大きくなる。そして、槽内液7が接触部材8に繰り返し接触したり、ミスト化した汚泥が飛散して接触部材8に付着することにより、接触部材8の表面には、図2に示すように、帯状の付着物9が堆積するようになる。
【0039】
他方、バルブ26を開き、ポンプP2を作動する。すると、水源24に貯留された水が管路L2を経て散水部材25に供給され、散水部材25により接触部材8に散水が行われる。これにより、接触部材8に対する付着物9の付着力が低下し、付着物9が接触部材8から剥離されて、汚泥貯留槽3の槽内液7中に落とされる(剥離工程)。
【0040】
このとき、槽内液7は、散気空気によりバブリングされているため、槽内液7中に落とされた付着物9は、槽内液7中の汚泥とともに撹拌される(撹拌工程)。
【0041】
剥離工程で剥離された濃縮汚泥は、形状、大きさとも不均一で配管の目詰まり等を起こす可能性があるが、撹拌により、濃縮汚泥は適度な大きさ(例えば0.5〜5mm)とされ、配管の目詰まり等が十分に防止される。また濃縮汚泥が、浮遊状態の汚泥と接触し、更に濃縮の促進が可能となる。
【0042】
このように、汚泥濃縮装置2により、凝集剤等の薬品を使用しなくても、汚泥の更なる濃縮が実現可能となるため、薬品にかかるランニングコストがかからない。あるいは薬品を使用するとしても、薬品の量を十分に低減することができるため、薬品にかかるランニングコストを十分に低減することができる。さらに、汚泥濃縮装置2により、汚泥の更なる濃縮が実現可能となるため、汚泥濃度を高めるべく沈殿槽1を大型化する必要がなくなる。
【0043】
なお、得られた濃縮汚泥は通常、ポンプP2を作動し、バルブ11を開くことによって汚泥貯留槽3の底部から管路L1を経て脱水装置10に移送し、脱水装置10で脱水する。
【0044】
本発明の汚泥濃縮装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態において、板状の接触部材8は、水平面に対して直交するように配置されているが、接触部材8の表面に付着する付着物9の回収量が十分でない場合には、図4に示すように、接触部材8を水平面27に対して傾斜するように配置するのがよい。このように配置することで、付着物9が自重で落下し難くなり、接触部材8の表面に残り易くなるため、濃縮汚泥からなる付着物9の回収量を増加させることができる。
【0045】
また接触部材8の形状は板状に限られるものではない。例えば濃縮汚泥の回収量を増加させるためには、接触部材8の上部を水平に広げて平坦部28とし断面をT字状にしたり(図5(a)参照)、接触部材8の上部を2つに分岐させて断面をY字状にしたり(図5(b)参照)、図5(a)の接触部材8の平坦部28の両縁部をそれぞれ上方に屈曲させることが好ましい。また接触部材8の形状は、図6に示すように円筒状にすることが好ましい。この場合、接触部材8の表面積が大きくなるため、濃縮汚泥の回収量を増加させることができる。なお、接触部材8の形状が角筒状等であってもよいのはもちろんである。
【0046】
さらに接触部材8は、粒状のゼオライトなどでもよい。この場合、表面積をより大きくすることができることに加えて、ゼオライトの持つ吸着力により濃縮汚泥を十分に付着させることができる。なお、このような粒状の接触部材8を散気管4の上方に保持するためには、槽内液7の接触部材8への接触も考慮して、例えば図7に示すように、網状部材29の上に接触部材8を載せるのがよい。
【0047】
また上記実施形態では、接触部材8は疎水性を有しているが、表面に正の電荷を有するものであってもよい。この場合、汚泥は負の電荷を有する傾向にあるため、接触部材8に汚泥が付着しやすくなる。接触部材8が表面に正の電荷を有するようにするためには、例えば、接触部材8を金属等の導電性部材で構成し、接触部材8に電圧を印加して接触部材8を正に帯電させるようにすればよい。
【0048】
さらに上記実施形態では、接触部材8の一部が槽内液7に浸漬しているが、接触部材8の一部が槽内液7に接触していることは必ずしも必要ではない。要するに、接触部材8は、液面7aを変動させた時に、槽内液7が接触部材8に接触可能な位置に設けられていればよい。従って、接触部材8が、曝気停止時において液面7aの上方に設けられていてもよい。
【0049】
また液面7aの上下動は、被処理液の供給量と汚泥貯留槽3からの処理水の排水量をコントロールして行ってもよい。さらに水源24は沈殿槽1や汚泥貯留槽3であってもよい。
【0050】
【実施例】
以下、本発明の内容を、実施例を用いてより具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0051】
(実施例1)
図1に示す汚泥濃縮装置2を用意した。ここで、汚泥貯留槽3の容積は140Lとし、汚泥貯留槽3には、沈殿槽1から排出される被処理液を槽内液として貯留した。この被処理液中のMLSSは0.94重量%であった。なお、MLSSは汚泥濃度を表すパラメータであり、沈殿槽1は、合成下水を活性汚泥処理した後に、処理水を固液分離するものである。また汚泥貯留槽3には、幅15cmの板状の接触部材8を20枚設け、5cm間隔で配列させた。接触部材8の下部5cmは、槽内液中に浸漬した。また接触部材8は、塩化ビニル樹脂で構成した。
【0052】
上記汚泥濃縮装置2において、空気による曝気量を、槽内液7の液面7aが±5cm上下動する量として、液面7aを変動させた。
【0053】
12〜24時間後、接触部材の表面に、濃縮汚泥からなる付着物9が堆積しており、その付着物9のMLSSを、下水試験法に規定する測定法に従って測定した。その結果、MLSSは4.9重量%であった。
【0054】
このことから、沈殿槽1を大型化せず、薬品を用いることもなく、汚泥の更なる濃縮が実現できることが分かった。
【0055】
(実施例2)
実施例1と同様にして接触部材8の表面に付着物を堆積させた後、この付着物を水で剥離して汚泥貯留槽3内に落とした。そして、12〜24時間経過した後に、汚泥貯留槽3の底部に溜まった汚泥を採取し、実施例1と同様にしてMLSSを測定したところ、MLSSは4.7重量%であった。
【0056】
このことから、接触部材8に堆積した付着物9を汚泥貯留槽3で撹拌しても、沈殿槽1を大型化せず、薬品を用いることもなく、汚泥の更なる濃縮が実現できることが分かった。
【0057】
(実施例3)
沈殿槽1から排出される被処理液中のMLSSを0.68重量%とし、沈殿槽1の汚泥として食品工場から得られる汚泥を用いた以外は実施例1と同様にして汚泥貯留槽3における槽内液の液面7aを変動させた。その結果、12〜24時間後、接触部材8の表面に、濃縮汚泥からなる付着物9が堆積していた。その付着物9のMLSSを、実施例1と同様にして測定した。その結果、MLSSは4.5重量%であった。
【0058】
このことから、沈殿槽1を大型化せず、薬品を用いることもなく、汚泥の更なる濃縮が実現できることが分かった。
【0059】
(実施例4)
実施例2と同様にして接触部材8の表面に付着物を堆積させた後、この付着物を水で剥離して汚泥貯留槽3内に落とした。そして、12〜24時間経過した後に、汚泥貯留槽3の底部に溜まった汚泥を採取し、実施例1と同様にしてMLSSを測定したところ、MLSSは4.3重量%であった。
【0060】
このことから、接触部材8に堆積した付着物9を汚泥貯留槽3で撹拌しても、沈殿槽1を大型化せず、薬品を用いることもなく、汚泥の更なる濃縮が実現できることが分かった。
【0061】
(実施例5)
沈殿槽1から排出される被処理液中のMLSSを0.4重量%とし、沈殿槽の汚泥としてバルキング汚泥を用いた以外は実施例1と同様にして汚泥貯留槽3における槽内液の液面7aを変動させた。その結果、12〜24時間後、接触部材8の表面に、濃縮汚泥からなる付着物9が堆積していた。その付着物9のMLSSを、実施例1と同様にして測定した。その結果、MLSSは4.1重量%であった。
【0062】
このことから、沈殿槽1を大型化せず、薬品を用いることもなく、汚泥の更なる濃縮が実現できることが分かった。
【0063】
(実施例6)
実施例5と同様にして接触部材8の表面に付着物を堆積させた後、この付着物を水で剥離して汚泥貯留槽3内に落とした。そして、12〜24時間経過した後に、汚泥貯留槽3の底部に溜まった汚泥を採取し、実施例1と同様にしてMLSSを測定したところ、MLSSは3.9重量%であった。
【0064】
このことから、接触部材8に堆積した付着物9を汚泥貯留槽3で撹拌しても、沈殿槽1を大型化せず、薬品を用いることもなく、汚泥の更なる濃縮が実現できることが分かった。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の汚泥濃縮装置及び濃縮汚泥の製造方法によれば、汚泥貯留槽内の槽内液を接触部材に接触させることで、沈殿槽を大型化することなく且つ低コストで被処理液中の汚泥の更なる濃縮が実現可能となる。
【0066】
また、本発明の汚泥濃縮装置及び濃縮汚泥の製造方法によれば、汚泥貯留槽内の槽内液を接触部材に接触させ、接触部材に堆積した付着物を汚泥貯留槽の槽内液中で撹拌することで、沈殿槽を大型化することなく且つ低コストで被処理液中の汚泥の更なる濃縮が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚泥濃縮装置の一実施形態を示すフロー図である。
【図2】付着物が付着した接触部材を示す正面図である。
【図3】本発明の汚泥濃縮装置の他の実施形態を示すフロー図である。
【図4】接触部材の他の配置例を示す側面図である。
【図5】(a)〜(c)は、接触部材の種々の変形例を示す断面図である。
【図6】接触部材の別の変形例を示す斜視図である。
【図7】接触部材の他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…沈殿槽、2…汚泥濃縮装置、3…汚泥貯留槽、4…散気管(液面変動手段、曝気手段、撹拌手段)、5…散気ノズル(液面変動手段、曝気手段、撹拌手段)、L2…管路(被処理液供給手段)、P1…ポンプ(被処理液供給手段)、8…接触部材、9…付着物、23…剥離手段。

Claims (9)

  1. 沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液が供給される汚泥貯留槽と、
    前記被処理液を前記汚泥貯留槽に供給する被処理液供給手段と、
    前記汚泥貯留槽の槽内液の液面を変動させる液面変動手段と、
    前記液面変動手段による液面の変動によって前記汚泥貯留槽の槽内液が接触可能な位置に設けられる接触部材と、
    を備えることを特徴とする汚泥濃縮装置。
  2. 前記接触部材に付着した付着物を前記接触部材から剥離して前記汚泥貯留槽内に落とす剥離手段と、
    前記汚泥貯留槽の槽内液を撹拌する撹拌手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の汚泥濃縮装置。
  3. 前記液面変動手段が、前記汚泥貯留槽内の槽内液を曝気する曝気手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の汚泥濃縮装置。
  4. 前記接触部材が疎水性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の汚泥濃縮装置。
  5. 前記接触部材が表面に正の電荷を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の汚泥濃縮装置。
  6. 前記接触部材を複数有し、前記接触部材が板状であり、複数の前記接触部材が平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の汚泥濃縮装置。
  7. 沈殿槽から排出される生物汚泥を含む被処理液を汚泥貯留槽に供給する被処理液供給工程と、
    前記汚泥貯留槽の液面を変動させて、前記汚泥貯留槽の槽内液を接触部材における前記液面上に位置する部分に接触させる液面変動工程と、
    を含むことを特徴とする濃縮汚泥の製造方法。
  8. 前記接触部材に付着した付着物を前記接触部材から剥離して前記汚泥貯留槽内に落とす剥離工程と、
    前記汚泥貯留槽の槽内液を撹拌する撹拌工程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の濃縮汚泥の製造方法。
  9. 前記液面変動工程において、前記汚泥貯留槽内の槽内液を曝気することにより前記汚泥貯留槽の液面を変動させることを特徴とする請求項7又は8に記載の濃縮汚泥の製造方法。
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