JP2001061514A - バックル - Google Patents

バックル

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JP2001061514A
JP2001061514A JP24057899A JP24057899A JP2001061514A JP 2001061514 A JP2001061514 A JP 2001061514A JP 24057899 A JP24057899 A JP 24057899A JP 24057899 A JP24057899 A JP 24057899A JP 2001061514 A JP2001061514 A JP 2001061514A
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JP24057899A
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Tomoaki Sato
朋昭 佐藤
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に雄部材と雌部材とが係合ができ、しか
も、その解除が解除部材を有する特定の取扱者のみに限
定できるバックルの提供。 【解決手段】 帯状体Dの取付け部10と弾性係合片2
0を備えた差込み部Aaを有する雄部材Aと、帯状体D
の取付け部50と該差込み部Aaを一方の側から受け入
れる筒状部40を備え、該筒状部40に該筒状部40に
差込まれる該弾性係合片20を撓ませる案内部73と弾
み戻し係合される窓孔74とを有し、且つ該筒状部40
に該差込み部Aaの差込みに伴って撓められ且つ弾み戻
されて該差込み部Aaの係合部32に係合される弾性ロ
ック片75を該筒状部40の内外を連通するスリット7
6で設けてある雌部材Bと、該弾性ロック片75の該係
合部32に対する係合側を該筒状部40側から浮き上げ
可能に該弾性ロック片75に引っ掛けられる引っ掛け部
82を有するロック解除部材Cとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯状体相互を容
易且つ確実に連結すると共に、その連結状態を確実に維
持し得るようにしたバックルの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】帯状体120の連結の手段として用いら
れるバックルは、例えば、当該帯状体120相互を容易
に連結する構成を備えたものとして、図36及び図37
に示される雌部材100及び雄部材110とからなるバ
ックルがあった。かかる従来のバックルにあっては、当
該バックルを構成する雌部材100を、周側部分に係合
用の窓孔102を開設した筒状部101と、この筒状部
101の一端側に延設状態に帯状体120の取付け部1
03を備えた構成とし、また、雄部材110を、帯状体
120の取付け部111と、前記雌部材100の筒状部
101の内壁面101aに沿って撓められながら該筒状
部101内に押し入れられると共に前記窓孔102から
係合凸部113が突き出されるように弾み戻される弾性
係合片112とを備えた構成としてあり、この雄部材1
10と雌部材100とにそれぞれ帯状体120を取付け
て用いるようにしていた。
【0003】かかるバックルにあっては、このバックル
を構成する雄部材110における弾性係合片112を雌
部材100の筒状部101内に沿って撓めた状態で押し
入れると共に、該雌部材100における窓孔102から
該弾性係合片112における係合凸部113が突き出さ
れるように該弾性係合片112を弾み戻すようにして該
係合凸部113を前記窓孔縁102aに係合させること
によって、該雄部材110と雌部材100とを連結状態
として用い、また、この窓孔102から外方に突き出す
ように該窓孔縁102aに係合凸部113の係合されて
いる弾性係合片112の当該係合凸部113を前記筒状
部101の内方に押し入れるようにして該窓孔縁102
aに対する弾性係合片112の係合を解くことによっ
て、雄部材110と雌部材100とを分離状態にして用
いるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかるバックルにあっ
ては、帯状体120に取付けられた雄部材110におけ
る弾性係合片112を、他の帯状体120に取付けられ
た雌部材100の筒状部101に対して、単に差入れ状
態に差入れることのみによって、帯状体120相互の連
結を即座になすことができる利点を有する反面、この雌
部材100の窓孔102から外方に表れている雄部材1
10の弾性係合片112の係合凸部113を該雌部材1
00における筒状部101内に向けて、単に押し込み状
態に押すことのみによって、前記帯状体120相互の連
結を何人でも容易に解除し得ることから、バックルを構
成する雌部材100と雄部材110の係合解除による荷
ほどきなどを特定の取扱者のみに限定したい場合などに
おける当該帯状体120の連結手段として不向きであっ
た。
【0005】この発明は、このような帯状体相互の連結
手段として、容易な取扱操作による雄部材と雌部材との
係合が可能であると共に、当該バックルの雌雄部材相互
の係合状態の解除を解除部材を有する特定の取扱者のみ
に限定し得るようにしたバックルの提供をなすものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の目的を
達成するために、請求項1記載の発明を、帯状体の取付
け部及び弾性係合片を備えた差込み部を有する雄部材
と、帯状体の取付け部及び前記雄部材の差込み部を一方
の側から受け入れる筒状部を備えると共に、該筒状部に
前記差込み部の差込みに伴って前記弾性係合片を撓ませ
る案内部と弾み戻される該弾性係合片の係合される窓孔
とを有し、且つ、該筒状部に前記差込み部の差込みに伴
って撓められ且つ弾み戻されて該差込み部の係合部に係
合される弾性ロック片を該筒状部の内外を連通するスリ
ットによって設けてある雌部材と、前記弾性ロック片に
おける前記係合部に対する係合側を前記筒状部側から浮
き上げ可能に該弾性ロック片に引っ掛けられる引っ掛け
部を備えたロック解除部材とを有し、前記雌部材と前記
雄部材とが、前記筒状部に対する前記差込み部の差込み
に伴う前記弾性係合片の前記窓孔に対する係合によって
係合され、且つ、該差込み部の差込みに伴う前記係合部
の前記弾性ロック片に対する係合によってロックされる
と共に、前記窓孔の孔縁と前記弾性係合片との係合が該
弾性係合片の前記筒状部内に向けた押し入れによって解
かれ、且つ、前記係合部と前記弾性ロック片との係合
が、前記ロック解除部材による前記弾性ロック片の前記
筒状部側からの浮き上がらせによって解かれるようにし
てあることを特徴とするバックルとしてある。
【0007】このように構成されるバックルにあって
は、このバックルを構成する雄部材と雌部材とを夫々に
備えた各帯状体相互を、該雌部材の筒状部に対する前記
雄部材の差込み部の差込みによる弾性係合片の窓孔に対
する係合と該差込み部の係合部に対する弾性ロック片の
係合によって、連結状態とし、しかも、この雄部材と雌
部材との係合による帯状体の連結を、前記弾性係合片の
窓孔縁に対する係合の解除と共に当該係合状態にある雌
部材に備えられている弾性ロック片を雄部材の係合部と
の係合を解く向きにロック解除部材を用いて操作するこ
とによって分離することができる。
【0008】次いで、前記目的を達成するために請求項
2記載に係るバックルを前記請求項1記載に係るバック
ルにおいて、前記雄部材における前記取付け部が、前記
帯状体の挿通される一対の挿通空間を有し且つ該対をな
す挿通空間の間を該帯状体の掛け回し軸部としてあると
共に、前記雌部材が、前記筒状部に前記雄部材の前記弾
性係合片を受け入れて前記窓孔縁に該弾性係合片を係合
させた際に、前記雄部材における前記取付け部の少なく
とも前記掛け回し軸部を該掛け回し軸部の軸線方向で両
側から覆い隠す覆い板部を該筒状部における前記差込み
部の差込み側から突き出し状態に備えていることを特徴
とするバックルとしてある。
【0009】このように構成されるバックルにあって
は、前記特長に併せて、雄部材に取付けられている帯状
体を締め込み方向に締め込み、又は、この帯状体を緩み
出し方向に緩め得ると共に、当該雄部材を雌部材に係合
することによって、該雄部材に掛け回されている帯状体
の緩み出し方向に向けた緩み出し操作が阻止される。
【0010】更に、前記目的を達成するために請求項3
記載のバックルを前記請求項1又は請求項2記載のバッ
クルにおいて、前記ロック解除部材が、一側部側に支点
部を突き出し状態に有すると共に該側部端に引っ掛け部
を有し且つ該支点部から前記引っ掛け部と反対の側を操
作片部としてあり、しかも、前記筒状部に前記支点部を
当接して前記弾性ロック片に引っ掛け部を引っ掛けると
共に前記雄部材の係合部との係合を解くように該弾性ロ
ック片を該筒状部側から浮き上げる操作片部の押動操作
に伴って前記筒状部に係脱可能に係合されて該弾性ロッ
ク片を該浮き上げ状態に維持する係合片を備えているこ
とを特徴とするバックルとしてある。
【0011】このように構成されるバックルにあって
は、前記特長に併せて、雌部材における弾性ロック片
を、該雌部材の筒状部内に差し込まれる雄部材における
差込み部に係合させない状態に維持することができ、か
かる状態において雄部材と雌部材との係脱を、該雄部材
の弾性係合片の雌部材の筒状部に対する差込み係合と、
この雄部材における弾性係合片の該筒状部内に向けた押
し入れによる係合解除とによってなすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の典型的な各実施
に形態に係るバックルについて詳細に説明する。
【0013】図1〜図35は典型的な一実施の形態に係
るバックルを示すものであって、図1で示される状態を
説明の便宜上「平面図」とし、これを便宜上の基準とし
て以下説明する。
【0014】図1〜図8は当該バックルを構成する雄部
材Aと雌部材Bとを組み付けた状態を、図1では、これ
を上方から見て、図2では、これを下方から見て、図3
では、これを前方から見て、図4では、これを右側方か
ら見て、図5では、これを左側方から見て、図6では、
これを縦方向で断面して、図7では、これを水平の向き
で断面して上方から下側を見て、図8では、これを水平
の向きで断面して下方から上側を見て夫々示したもので
あって、これを背面側から見た図は図3と対象に表れ
る。図9は当該バックルを構成する各部品を分離し、こ
れを斜め上方から視て示したものである。図10〜図1
7は当該バックルを構成する雌部材Bを、図10では、
これを上方から見て、図11では、これを下方から見
て、図12では、これを前方から見て、図13では、こ
れを右側方から見て、図14では、これを左側方から見
て、図15では、これを雄部材Aの差込み方向において
縦方向で断面して、図16では、これを水平の向きで断
面して上方から下側を見て、図17では、これを水平の
向きで断面して下方から上側を見て夫々示したものであ
って、これを背面側から見た図は図12と対象に表れ
る。図18〜図23は当該バックルを構成する雄部材A
を、図18では、これを上方から見て、図19では、こ
れを下方から見て、図20では、これを前方から見て、
図21では、これを右側方から見て、図22では、これ
を左側方から見て、図23では、これを縦方向で断面し
て夫々示したものであって、これを背面側から見た図は
図20と対象に表れる。図24〜図29は当該バックル
を構成するロック解除部材Cを、図24では、これを上
方から見て、図25では、これを下方から見て、図26
では、これを前方から見て、図27では、これを右側方
から見て、図28では、これを左側方から見て、図29
では、これを縦方向で断面して夫々示したものであっ
て、これを背面側から見た図は図26と対象に表れる。
【0015】図30〜図34は当該バックルの使用状態
を示すものであって、図30では、雄部材Aの弾性係合
片20を雌部材Bの窓孔74に係合し、しかも、弾性ロ
ック片75を該雄部材Aにおける差込み部Aaに設けら
れている係合部32に係合した状態を縦方向で断面して
示している。また、図31では、当該係合状態にある雄
部材Aと雌部材Bとを該雌部材Bにおける筒状部40を
水平の向きで断面して下方から上側を見て示している。
また、図32〜図34では、かかる係合状態にある雄部
材Aと雌部材Bにおける弾性ロック片75と係合部32
との係合をロック解除部材Cを用いて解除する状態を示
したものであって、図32では、当該ロック解除部材C
の引っ掛け部82を弾性ロック片75にスリット76か
ら差し入れ引っ掛けている状態を、図33では、このよ
うに弾性ロック片75に引っ掛けられたロック解除部材
Cを、このロック解除部材Cにおける支点部81を筒状
部40に当接すると共に前記弾性ロック片75を持ち上
げる向きに該ロック解除部材Cにおける操作片部83を
押動している状態を、図34では、かかる押動されたロ
ック解除部材Cにおける係合片84を雌部材Bの筒状部
40に係合し、前記弾性ロック片75を該ロック解除部
材Cによって、その引き上げ状態に維持している状態を
夫々縦方向で断面して示している。図35は、当該バッ
クルを備えた帯状体Dを用いている具体的な適用例を斜
視図の状態で示したものである。
【0016】この実施の形態に係るバックルは、典型的
には、帯状体Dの取付け部10及び弾性係合片20を備
えた差込み部Aaを有する雄部材Aと、帯状体Dの取付
け部50及び前記雄部材Aの差込み部Aaを一方の側か
ら受け入れる筒状部40を備えると共に、該筒状部40
に前記差込み部Aaの差込みに伴って前記弾性係合片2
0を撓ませる案内部73と弾み戻される該弾性係合片2
0の係合される窓孔74とを有し、且つ、該筒状部40
に前記差込み部Aaの差込みに伴って撓められ且つ弾み
戻されて該差込み部Aaの係合部32に係合される弾性
ロック片75を該筒状部40の内外を連通するスリット
76によって設けてある雌部材Bと、前記弾性ロック片
75における前記係合部32に対する係合側を前記筒状
部40側から浮き上げ可能に該弾性ロック片75に引っ
掛けられる引っ掛け部82を備えたロック解除部材Cと
を有し、前記雌部材Bと前記雄部材Aとが、前記筒状部
40に対する前記差込み部Aaの差込みに伴う前記弾性
係合片20の前記窓孔74に対する係合によって係合さ
れ、且つ、該差込み部Aaの前記差込みに伴う前記係合
部32の前記弾性ロック片75に対する係合によってロ
ックされると共に、前記窓孔74の孔縁74aと前記弾
性係合片20との係合が該弾性係合片20の前記筒状部
40内に向けた押し入れによって解かれ、且つ、前記係
合部32と前記弾性ロック片75との係合が、前記ロッ
ク解除部材Cによる前記弾性ロック片75の前記筒状部
40側からの浮き上がらせによって解かれるように構成
してある。
【0017】このように構成されるバックルにあって
は、このバックルを構成する雄部材Aと雌部材Bとを夫
々に備えた各帯状体D相互を、該雌部材Bの筒状部40
に対する前記雄部材Aの差込み部Aaを差し入れて弾性
係合片20を窓孔74に係合し、且つ該差込み部Aaの
係合部32に弾性ロック片75を係合させることによっ
て、連結ロック状態とし、しかも、この雄部材Aと雌部
材Bとの係合、ロックによる帯状体Dの連結を、前記弾
性係合片20の窓孔縁74aに対する係合の解除と共に
当該係合状態にある雌部材Bに備えられている弾性ロッ
ク片75の係合部32に対する係合の解除によって分離
することができる。
【0018】また、前記の構成に係るバックルにおい
て、前記雄部材Aにおける前記取付け部10が、前記帯
状体Dの挿通される一対の挿通空間を有し且つ該対をな
す挿通空間の間を該帯状体Dの掛け回し軸部14として
あると共に、前記雌部材Bが、前記筒状部40に前記雄
部材Aの前記弾性係合片20を受け入れて前記窓孔縁7
4aに該弾性係合片20を係合させた際に、前記雄部材
Aにおける前記取付け部10の少なくとも前記掛け回し
軸部14を該掛け回し軸部14の軸線方向で両側から覆
い隠す覆い板部61を該筒状部40における前記差込み
部Aaの差込み側から突き出し状態に備えている構成と
してあることもある。
【0019】このように構成されるバックルにあって
は、前記特長に併せて、雄部材Aに取付けられている帯
状体Dを締め込み方向に締め込み、又は、この帯状体D
を緩み出し方向に緩め得ると共に、当該雄部材Aを雌部
材Bに係合することによって、該雄部材Aに掛け回され
ている帯状体Dの緩み出し方向に向けた緩み出し操作を
阻止するようにすることができる。
【0020】また、前記構成に係るバックルにおいて、
前記ロック解除部材Cが、一側部側に支点部81を突き
出し状態に有すると共に該側部端に引っ掛け部82を有
し且つ該支点部81から前記引っ掛け部82と反対の側
を操作片部83としてあり、しかも、前記筒状部40に
前記支点部81を当接して前記弾性ロック片75に引っ
掛け部82を引っ掛けると共に前記雄部材Aの係合部3
2との係合を解くように該弾性ロック片75を該筒状部
40側から浮き上げる操作片部83の押動操作に伴って
前記筒状部40に係脱可能に係合されて該弾性ロック片
75を該浮き上げ状態に維持する係合片84を備えた構
成としてあることもある。
【0021】このように構成されるバックルにあって
は、前記特長に併せて、雌部材Bにおける弾性ロック片
20を、該雌部材Bの筒状部40内に差し込まれる雄部
材Aにおける差込み部Aaに係合させない状態に維持す
ることができ、雄部材Aと雌部材Bとの係脱を、該雄部
材Aの弾性係合片20の雌部材Bの筒状部40に対する
差込み係合と、この雄部材Aにおける弾性係合片20の
該筒状部40内に向けた押し入れによる係合解除とによ
ってなすことができる。
【0022】この図面に示される典型的な実施に形態に
係るバックルは、帯状体Dの一端側に取付け用いられる
雄部材Aと、該帯状体Dの他端側に取付け用いられる雌
部材Bとを、この雌部材Bの筒状部40内に備えられる
窓孔74の孔縁74aに該雄部材Aにおける弾性係合片
20を係合させることによって、当該帯状体D相互を連
結状態にして用い得ると共に、この雄部材Aと雌部材B
との係合状態を、この雌部材Bにおける筒状部40に差
し込まれる雄部材Aにおける差込み部Aaの係合部32
に対する該筒状部40に備えられている弾性ロック片7
5の係合によって、当該係合状態に維持し得るようにし
てあり、また、この帯状体Dを連結状態にした雄部材A
と雌部材Bとの係合の解除を、当該雄部材Aの差込み部
aの係合部32に対する雌部材Bにおける弾性ロック片
75の係合解除と、この係合部32に対する弾性ロック
片75の係合の解除状態でなされる雄部材Aにおける弾
性係合片20の雌部材Bにおける窓孔縁74aからの係
合状態の解除とによってなし得るようにしてある。
【0023】この典型的な実施の形態に係るバックルを
構成する雄部材Aは、より具体的には帯状体Dを長さ調
節可自在に取り付けると共に手指による把持操作などに
用いられる取付け部10と、この取付け部10から一体
に延設されている弾性係合片20及びガイドロッド30
を備えた構成としてあり、これらが略同一の平面内に備
えられる構成としてあり、この図示例にあっては、前記
取付け部10の一部と、この取付け部10から一体に延
設されている前記弾性係合片20及びガイドロッド30
を、雌部材Bの筒状部40に対する差込み部Aaとして
構成してあり、例えば、型成形されるプラスッチク成形
品などとして用意される。
【0024】この雄部材Aを構成する取付け部10は、
一端側でやや拡がるように互いに向き合って備えられる
一対の長方形状をなす側板部11と、この側板部11に
おける互いに近付いた側の該側端間を接続するように備
えられる掛け回し側板部12と、この掛け回し側板部1
2に向き合うように前記側板部11の他方の側端間を接
続するように該側板部11からやや外方に突き出すよう
にして備えられる差込み側基板部13とを略環枠状をな
すように構成してあると共に、この互いに向き合って備
えられている側板部11間に亙るように掛け回し軸部1
4が設けてあり、この掛け回し軸部14と掛け回し側板
部12との間を帯状体Dの挿通される外側挿通空間15
とし、また、この掛け回し軸部14と前記差込み側基板
部13との間を当該帯状体Dの挿通される内側挿通空間
16としてある。
【0025】このように構成される取付け部10は、互
いに向き合って備えられる長方形状をなす一対の側板部
11の板幅内(図23における上下方向の幅内)に収ま
るように前記差込み側基板部13及び掛け回し側板部1
2と掛け回し軸部14とを備えた構成としてあり、追っ
て説明する雌部材Bにおける筒状カバー部60内に当該
取付け部10における少なくとも掛け回し軸部14が、
該掛け回し軸部14に帯状体Dを掛け回した状態で覆い
板部61によって、その軸線の向きで、両側から覆われ
得るように当該取付け部10の差込み側基板部13の側
が都合よく納め入れ得る形態に構成してある。
【0026】この雄部材Aに備えられる取付け部10に
あっては、この取付け部10に対して帯状体Dを締め込
み、並びに緩み出し可能に取付け得る構成としてあり、
この取付け部10を構成する側板部11における幅方向
(図23における上下方向)の一方の幅側に位置するよ
うに前記掛け回し軸部14を設けると共に、前記掛け回
し側板部12における当該掛け回し軸部14の側を、前
記側板部11の幅方向において該掛け回し軸部14の備
付けと反対の側に突き出すように備えられる構成として
あり、この側板部11における板幅方向において互いに
離された位置に備えられている掛け回し軸部14におけ
る掛け回し側板部12側にある側縁と、掛け回し側板部
12における掛け回し軸部14側にある側縁とが、この
取付け部10の備えられる雄部材Aにおけるガイドロッ
ド30の軸線方向(図23における左右方向)において
極力近付くように設けてある。特に、この図示例にあっ
ては、この掛け回し側板部12における掛け回し軸部1
4側にある先端縁12cと、掛け回し軸部14における
掛け回し側板部12側にある摺接面14cとを通る仮想
の面が、雄部材Aの雌部材Bに対する差込み方向(図2
3における左右方向)に直交する面、即ち、当該雄部材
Aを構成するガイドロッド30の軸線に直交する面とな
るように構成してある。
【0027】ここで取付け部10を構成する掛け回し軸
部14は、側板部11における幅側の一方の端面(図2
3における側板部11の下端面)に略面一の状態で、該
側板部11間に亙って備えられる摺接面14aと、この
摺接面14aにおける前記掛け回し側板部12側にある
側縁14bから略直角に屈曲して当該側板部11におけ
る幅方向の他方側に向けて延びるように備えられる摺接
面14cと、前記側縁14bと反対側にある摺接面14
aの側縁14dから前記差込み側基板部13の側を向
き、しかも、前記側板部11の幅方向の他方側に向けて
傾斜する摺接面14eと、この摺接面14eに摺り移動
可能に掛け回される帯状体Dが摺接されることなく、前
記掛け回し側板部12に案内し得るように当該摺接面1
4eから屈曲して連続されている屈曲面14fと、この
屈曲面14f及び前記摺接面14cとの間に備えられる
屈曲面14gとを備えた構成としてある。また、前記摺
接面14aには、該面の幅側に亙るように備えられた溝
とリブとを該摺接面14aの長手側に亙って連続して備
えるようにした凹凸面14hが設けてある。
【0028】また、この掛け回し軸部14に掛け回され
る帯状体Dを当該帯状体Dと協働して、所定の掛け回し
位置に停止状態とし、また、当該停止状態にある係合を
解いて当該掛け回し軸部14に掛け回されている帯状体
Dを緩み側に向けて摺り移動させると共に、当該掛け回
し軸部14に掛け回されている帯状体Dを締め込み側に
向けて引き絞り移動を可能とする掛け回し側板部12
は、前記側板部11間に備えられる屈曲した板状体とし
て構成してあり、この互いに向き合った側板部11にお
ける差込み側基板部13と反対の側にある該側板部11
の幅方向における略中間位置にあって、該側端から一端
側を外方に僅かに突き出すように前記ガイドロッド30
の軸線と同一方向に向けて延びるように備えられる操作
板部12aと、この操作板部12aにおける掛け回し軸
部14側から、差込み側基板部13に向け、しかも、前
記側板部11の幅方向において掛け回し軸部14の備え
られている側と反対の側に向けて斜めに延設された支持
板部12bとを備えた構成としてある。
【0029】この図示例に係る取付け部10を構成する
掛け回し側板部12は、前記掛け回し軸部14と協働し
て、当該掛け回し軸部14に掛け回されるように外側挿
通空間15及び内側挿通空間16に挿通された帯状体D
に対して、当該帯状体Dの締め込み停止、並びに緩み戻
し機能とを確実にもたらし得るように、前記支持板部1
2bの先端縁12cが、当該取付け部10の備えられ構
成される雄部材Aにおけるガイドロッド30の軸線方向
にあって、極力掛け回し軸部14の側に近接した状態と
してあると共に、この支持板部12bの先端部側を、前
記摺接面14aと反対の側にある側板部11における幅
側の側端面に略面一且つ平行に備えられる摺接面12d
と、前記操作板部12aの側から前記屈曲面14gに向
き合い、且つ、該屈曲面14gに略平行とされる傾斜面
12eとを有し、この傾斜面12eと摺接面12dとに
よって、該支持板部12bの先端縁12cが鋭角な突き
出し端となるように構成してある。また、前記摺接面1
2dには、該面の先端縁12c側を残すようにして、該
面12dの幅方向を向いて設けられた溝とリブとを、該
面12dの長手側に亙って連続して備えた凹凸面12f
が設けてある。
【0030】かくして構成される取付け部10にあって
は、例えば、内側挿通空間16に対して、側板部11の
幅方向(図23における上下方向)において掛け回し軸
部14の備えつけ側と反対の側から帯状体Dの先端側D
aを差入れ、且つ、当該帯状体Dを掛け回し軸部14に
掛け回すようにして外側挿通空間15に差入れ、これを
引き出すと共に、この引き出し帯状体Dの先端側Daを
当該帯状体Dにおける前記内側挿通空間16の外方にあ
る帯状体Dに重ね合わせの状態とし、これらを前記掛け
回し側板部12における摺接面12dに沿うように取付
け部10から外方に引き出すことによって、帯状体Dを
当該取付け部10に対して長さ調節可能に取付け用いる
ことができる。(図30参照)
【0031】次いで、この雄部材Aを構成する弾性係合
片20は、前記取付け部10を構成する側板部11間に
備えられる差込み側基板部13の両側部から該側板部1
1と反対の側に向けて、互いに同一の平面内に延びるよ
うに該側板部11と平行な態様に突き出すように設けて
あり、また、この一対の弾性係合片20と平行な態様で
前記差込み側基板部13の略中央部分からガイドロッド
30が一体に突設してあり、この差込み側基板部13と
該差込み側基板部13から突設されている当該弾性係合
片20及びガイドロッド30とを、雌部材Bにおける筒
状部40に対して抜き差し可能に納め入れ得るように略
同一の平面内に位置付けられた当該雄部材Aの差込み部
Aaとして構成してある。
【0032】なお、ここで、弾性係合片20及びガイド
ロッド30の備えられる差込み側基板部13は、前記側
板部11における側端面間を結ぶように該側板部11の
側端から外方に突き出した態様に設けてあり、前記側板
部11の内側に段差面11aを生ずるように該側板部1
1における板幅(図23における上下方向の幅)以内に
収まる形態に設けてある。
【0033】かかる差込み側基板部13に備えられる弾
性係合片20は、この差込み側基板部13の両側部から
側板部11と反対の側に向けて該側板部11の延長方向
に延びるように設けられた弾性ロッド部21と、この弾
性ロッド部21の先端側に備えられている係合凸部22
及び案内板部23とを備えた構成としてある。
【0034】この弾性係合片20に備えられている弾性
ロッド部21は、前記側板部11間を連続するように備
えられている差込み側基板部13の両側部から互いに向
き合って平行に突設される断面四角形状をなす直棒状の
形態としてあり、この側板部11の先端面から、該側板
部11の延長方向に向けて該側板部11の先端に段差面
11bを生ずるように該先端面のやや内側に寄って設け
てあると共に、互いに向き合っている側と反対側の面
が、その基部側から先端側に向けてガイドロッド30の
側に漸次近付く傾斜外側面21aとなるように構成して
ある。
【0035】かかる弾性係合片20に備えられる係合凸
部22は、前記弾性ロッド部21の先端側にあって、前
記傾斜外側面21aから外方、即ち、ガイドロッド30
の備えられている側と反対の側に突き出す構成としてあ
る。
【0036】この弾性係合片20を構成する係合凸部2
2は、夫々の弾性掛合片20、20に略対象の形態に備
えられるものであって、前記弾性ロッド部21における
傾斜外側面21a及びこれと反対の側にある内面21b
との間の面21c(図20における上下の面)に面一の
状態で連続した一対の平行な面22a,22aを備えて
いると共に、前記弾性ロッド部21の側に前記傾斜外側
面21aに対して内折れ状態に鋭角に屈曲して外方に突
き出すように連続されている係合面22bと、この係合
面22bの先端から該係合凸部22の先端側に向けて、
やや外向きに突き出すように鋭角に屈曲して連続される
傾斜外側面22cと、この傾斜外側面22cから弾性係
合片20、20間で互いに平行となるように延設されて
いる外側面22dと、この外側面22dから該係合凸部
22の係合凸部端22jに向けて弾性係合片20、20
間で互いに近付くように延設されている傾斜案内面22
eと、前記内面21bに対して鈍角に屈曲してガイドロ
ッド30側に突き出すように連続される内側傾斜面22
fと、この内側傾斜面22fから先端側に向けて弾性係
合片20、20間で互いに平行となるように延設されて
いる内側平行面22gと、この内側平行面22gから弾
性係合片20、20間で互いに離れる側に傾斜して延設
される内側傾斜面22hと、この内側傾斜面22hから
前記係合凸部端22jに向けて弾性係合片20、20間
で互いに平行となるように延設される内側平行面22i
とを備えた構成としてある。
【0037】かかる係合凸部22は、この係合凸部22
の先端側に案内板部23を一体に備えた構成としてあ
る。この係合凸部22に備えられる案内板部23は、該
係合凸部22における平行な面22a、22aに対して
夫々平行な面23a、23aを備えるように該面22
a、22aの略中間位置にあって、主として該係合凸部
22における前記内側傾斜面22fに連続している内側
平行面22gから前記係合凸部端22jに至る間の内
側、即ち、前記ガイドロッド30の側に向け、しかも、
先端側を該係合凸部端22jから前方に突き出すように
該係合凸部22から一体に突き出すように設けてある。
【0038】この係合凸部22に備えられる案内板部2
3は、前記係合凸部端22jから傾斜案内面22eの延
長面方向に延びる傾斜案内面23bと、前記内側傾斜面
22fの延長面方向に延びる傾斜縁23eと、この傾斜
縁23eから先端側に向け、しこも、弾性係合片20、
20間で、互いに平行となるように延設される内縁23
e’と、この内縁23e’から弾性係合片20、20間
で互いに離れるように延設される段差縁23dと、この
段差縁23dから先端側に向け、しかも、弾性係合片2
0、20間で互いに平行となるように延設される内縁2
3e”と、この内縁23e”と前記傾斜案内縁23bと
を結ぶ前記差込側基板部13に平行とされる先端縁23
cとを備えた構成としてある。
【0039】また、前記傾斜外側面21aと係合面22
bとが連続される屈曲縁22kを通る前記内面21bに
平行な仮想面に対して、該内面21bに平行で、しか
も、前記案内板部23の先端縁23cと傾斜案内縁23
bとの交差する点を通る仮想面が該内面21bの側に位
置するように構成してある。
【0040】ここで弾性係合片20に備えられている係
合凸部22と案内板部23は、この弾性係合片20を雌
部材Bにおける筒状部40に対して、当該案内板部23
における傾斜案内縁23bあるいは係合凸部22におけ
る傾斜案内面22eなどを、当該筒状部40の開口縁に
摺接させ、この弾性係合片20を撓ませながら該筒状部
40内に押し入れ、且つ、該筒状部40に備えられてい
る案内部73における傾斜面73aに沿って、当該弾性
係合片20を撓めながら押し入れるのに都合の良い形態
を備えたものとして構成してある。
【0041】かかる係合凸部22に備えられる案内板部
23は、前記係合凸部22における面22a、22a間
にあって、この各面22a、22aと平行な面23a、
23aを備えると共に、この面22a、23a間に段差
面24を生ずるように当該係合凸部22の前端部側の内
側に、その先端側を前方に突き出すように一体に設けて
ある。
【0042】かかる一対の弾性係合片20間にあって、
前記差込み側基板部13から一体に突設状態に備えられ
るガイドロッド30は、断面が略四角形状をなす棒状体
として構成してあると共に、弾性係合片20に向き合っ
ている側面30a側の先端部に該ガイドロッド30の先
端面30bから該ガイドロッド30の突設基部方に向け
て漸次突き出し、しかも、該基部方端において該ガイド
ロッド30の側面30aに向けて落ち込む段差縁31a
を備えた三角形の翼片状をなすガイド突片31を有する
構成としてある。
【0043】また、この差込み側基板部13に備えられ
るガイドロッド30は、前記側面30a、30a間にあ
る面30c、30c、即ち、該ガイドロッド30を雌部
材Bの筒状部40に差し入れた際に、この筒状部40を
構成するい第1板部41並びに第2板部42の内面に向
き合う面に、このガイドロッド30の長手側に亙って凹
部32aを設けてあると共に、この凹部32aにおける
前記ガイドロッド30の先端部側にある該凹部32aの
面を係合面32bとする係合部32としてある。また、
このガイドロッド30は側面30aの幅寸法(図23に
おける上下方向の幅寸法)が前記側板部11の板幅以内
とされ、しかも、前記弾性係合片20の弾性ロッド部2
1における各両面21c、21c間の寸法よりもやや大
きくなるように構成してあり、前記差込み側基板部13
から立ち上がるようにして備えられて該差込み側基板部
13の幅よりも幅広となる構成としてある。
【0044】かかるガイドロッド30に備えられる係合
部32は、追って説明する雌部材Bにおける弾性ロック
片75に都合良く係合する構成を備えたものであれば、
いかなる構成からなるものであっても良く、この図示例
に係る係合部32は、雌部材Bにおける第1板部41並
びに第2板部42の内面に面30cを向き合わせなが
ら、当該雌部材Bにおける筒状部40内に差し込まれる
ガイドロッド30における当該面30c、特に、第1板
部41の内面に面した面30cに備えられている前記凹
部32aと、該凹部32aにおける凹部内側壁面として
構成される係合面32bと、該ガイドロッド30におけ
る先端面30bと、この先端面30bから該凹部32a
に至る面30cとによって構成してあり、当該ガイドロ
ッド30を筒状部40内に差し入れた際に、該雌部材B
における弾性ロック片75の係合凸部75cに先端面3
0bを接しさせ、次いで、面32cによって当該係合凸
部75cを押し上げるようになすと共に、該係合凸部7
5cを凹部32a内に受け入れて、該ガイドロッド30
の引き戻し側に向けた移動に際して該弾性ロック片75
における係合凸部75cの先端が係合面32bに係合さ
れる構成としてある。
【0045】かかる弾性ロック片75の係合手段として
ガイドロッド30に備えられる係合部32は、雌部材B
の筒状部40内に差し入れられて、該弾性ロック片75
に対応して、これに係合し得るものであれば、該ガイド
ロッド30以外の、他の差込み部Aaの何れに備えられ
ていても良く、また、いかなる構成からなるものであっ
ても良い。
【0046】なお、このガイドロッド30の突き出し寸
法を、前記弾性係合片20における先端縁23cが、こ
のガイドロッド30における先端面30bを含む該差込
み側基板部13に平行な仮想面よりも該差込み側基板部
13の側に位置付けられるように該弾性係合片20の突
き出し寸法よりもやや長めに構成してある。
【0047】また、前記雄部材Aにあっては、雌部材B
の筒状部40内に当該雄部材Aにおける弾性係合片20
を押し入れ、この雌部材Bに備えられている案内部73
によって撓め、又は、当該雌部材B内に差し込まれてい
る弾性係合片20を窓孔74から内方に向けて押し込み
状態に撓めた際に、この弾性係合片20における前記段
差縁23dと内縁23e”とが構成する凹欠状部内に、
前記ガイドロッド30におけるガイド突片31が納まる
ように構成してある。
【0048】かかる雄部材Aに対応して用いられる雌部
材Bは、一端側から前記雄部材Aにおける差込み部Aa
が差し入れられると共に、この差込み部Aaにおける弾
性係合片20の係合される窓孔74と、前記ガイドロッ
ド30の係合部32に係合される弾性ロック片75とを
備えた筒状部40と、この差込み部Aaの差込み側と反
対の側にある筒端側に連続して備えられている帯状体D
の取付け部50と、前記雄部材Aにおける差込み部Aa
の差入れられる筒端から延設状態に備えられている覆い
板部61を有する筒状カバー部60と備えた構成として
あり、例えば、型成形されるプラスチック成形品などと
して用意される。
【0049】先ず、この雌部材Bを構成する筒状部40
は、一対の互いに向き合い、しかも、略平行をなすよう
に備えられた比較的細幅をなす側板部43、43と、こ
の互いに向き合って備えられる側板部43、43におけ
る一方の長手縁に亙って備えられる第1板部41と、こ
の第1板部41と同寸、同形状で、該第1板部41に平
行となるように、前記側板部43における長手側縁の他
方縁に亙って備えられる第2板部42とによって、断面
が扁平な四角形状の筒状体として構成してある。
【0050】また、この筒状部40における一方の筒
端、より具体的には、雄部材Aにおける差込み部Aaの
差し込まれる筒端に前記各側板部43から一旦外方に突
き出すように屈曲して備えられる段差状張出し板部62
aを介して夫々の側板部43と平行になるように該段差
状張出し板部62aから一連に延設された側板部62
と、前記第1板部41と第2板部42の夫々の側端か
ら、この第1板部41及び第2板部42から一旦外方に
突き出すように屈曲して備えられる段差状張出し板部6
1aを介して夫々該第1板部41及び第2板部42と平
行となるように該段差状張出し板部61aから一体に延
設状態に設けられた覆い板部61とを備えた筒状カバー
部60が設けてある。
【0051】なお、ここで筒状部40に一連に備えられ
る筒状カバー部60は、その筒状カバー部60内が、筒
状部40内よりも拡室状態に構成してあり、第1板部4
1及び第2板部42と覆い板部61とが連続される内側
部分に段差面61bを、また、側板部62と側板部43
とが連続される内側部分に段差面62bを備えた構成と
してある。また、この筒状カバー部60を構成する側板
部62には、その先端側から該側板部62の突き出し基
部側に向けて開口側がやや拡開されたU字状をなす凹欠
部63が設けてある。
【0052】この筒状部40における前記雄部材Aの差
込み部Aaの差し込まれる筒端側に備えられる筒状カバ
ー部60は、筒状部40内の窓孔74の孔縁74aに対
して前記雄部材Aにおける弾性係合片20が係合された
際に、この筒状カバー部60内に雄部材Aにおける取付
け部10の少なくとも掛け回し軸部14を、この掛け回
し軸部14に帯状体Dを掛け回した状態で、その軸線方
向で、少なくとも、該筒状カバー部60を構成する覆い
板部61によって両面から覆い隠し得るように受け入れ
得る構成としてある。
【0053】かかる筒状部40に、この筒状部40に差
し込まれた弾性係合片20の先端部側、特に、係合凸部
22の外側部分が、該筒状部40に対する差し入れ撓め
られた弾性係合片20の弾み戻しによって突き出される
窓孔74が設けてある。
【0054】この筒状部40に備えられる窓孔74は、
筒状部40に対して、側板部11の段差面11bを、該
筒状部40の開口側にある段差面61b、62bに当接
可能に近接した状態で、弾性係合片20を差し入れた際
に、この弾性係合片20における係合凸部22が都合よ
く突き出し得る位置に設けるようにしてある。
【0055】かかる筒状部40に備えられる窓孔74
は、この図示例にあっては、前記側板部43における互
いに向き合った板部の一部と、この板部に連続している
第1板部41並びに第2板部42の側縁部分とを取り除
いた状態、即ち、側板部43における取付け部50側に
あって、該側板部43の一部と、これに連続している第
1板部41並びに第2板部42における側縁部の一部と
に亙って開口するように構成してある。
【0056】かかる窓孔74は、側板部43における弾
性係合片20の差込み側にある孔縁74aと、取付け部
50側にあって、これに向き合っている孔縁74bと
が、弾性係合片20の差込み方向に直交する向き、即
ち、側板部43の幅方向(図12における上下方向)を
向いた向きとしてあり、この各孔縁74a、74bとの
間に備えられる孔縁74cが、前記第1板部41に設け
られる凹欠部41d及び第2板部42に設けられる凹欠
部42dの凹部縁をなす構成、即ち、該孔縁74a、7
4bの各側端から、一旦、第1板部41並びに第2板部
42の側に屈曲状に延設された後、該第1板部41並び
に第2板部42の側縁からやや内側にあって、該側縁に
平行となるように備えられた構成としてある。
【0057】また、この筒状カバー部60に連続して備
えられる筒状部40は、この筒状部40における筒端側
の各側板部43、43間の間隔を、前記雄部材Aにおけ
る一対の弾性掛合片20、20における外側面22d,
22d間の間隔よりもやや狭い構成としてあり、この筒
状部40を構成する側板部43の開口側縁に当該弾性係
合片20における傾斜案内縁23bなどが接し撓められ
ながら、この筒状部40内に雄部材Aにおける弾性係合
片20、20が差し込まれ得る構成としてある。
【0058】なお、この筒状部40に備えられる窓孔7
4における孔縁74aと該筒状部40の筒端との間隔
は、前記筒状カバー部60の側から差し込まれる雄部材
Aにおける側板部11の差込み側にある各段差面11b
を前記段差面61b、62bに近接するように該雄部材
Aの弾性係合片20を筒状部40内に差し込んだ際に、
この弾性係合片20における係合凸部22が、この孔縁
74aから前方に送り込まれて、該弾性係合片20にお
ける撓み戻しによって窓孔74から突き出しの状態で該
孔縁74aに係合可能な奥行き幅を備えたものとして構
成してある。
【0059】また、この筒状部40に備えられる窓孔7
4は、弾性係合片20における係合凸部22が、該窓孔
74における孔縁74aに係合可能に、該弾性係合片2
0における弾み戻しによって突き出し係合可能な開口大
きさを備えたものとして構成してある。
【0060】かかる筒状部40には、その筒端から内奥
側に向けて弾性係合片20に弾性的な撓みをもたらす案
内部73が設けてある。この筒状部40に備えられる案
内部73は、該筒状部40を構成する各側板部43、4
3における夫々の筒端から、前記窓孔74における夫々
の孔縁74aに向けて備えられる一対の、互いに向き合
った案内部73としてあり、この筒状部40における筒
端側から、その筒状部40の内奥側に向けて、漸次互い
の面を近付けるように備えられた傾斜面73aとして構
成してあり、この傾斜面73aの頂端から、前記窓孔7
4の孔縁74aが外向きに連続して備えられる構成とし
てある。また、この図示例にあっては、この傾斜面73
aに連続して備えられる孔縁74aが外方に向けて開き
出す形態の面を構成してあり、弾性係合片20における
係合凸部22が、より確実に係合状態を維持されるよう
に構成してある。即ち、この孔縁74aのなす面が、傾
斜面73aの連接側から外向きに、しかも、筒状態40
における弾性係合片20の差込み筒端側にやや傾斜する
ように構成してある。
【0061】また、この雌部材Bを構成する筒状部40
における他方の筒端側、即ち、前記筒状カバー部60の
備えられている側と反対の筒端側には、前記各側板部4
3に連続して該側板部43から該側板部43の延長方向
に突き出すように一対の側板部51が向き合って備えら
れており、この側板部51における前記第1板部41及
び第2板部42との間に挿通スリット53を構成するよ
うに、当該第1板部41及び第2板部42からやや離し
た状態で、当該側板部51、51の幅側の略中間部分に
亙るように掛け回し板部52を設けてある。
【0062】かかる雌部材Bにおける前記筒状部40に
は、この筒状部40の略中央部分において、該筒状部4
0内に差し込まれる雄部材Aにおけるガイドロッド30
を略がたなく収め入れて案内する間隔をおいて一対のガ
イドリブ71を第2板部42に備えた構成としてある。
【0063】かかる第2板部42に備えられるガイドリ
ブ71間に構成される溝状案内部72は、前記雄部材A
におけるガイドロッド30が、このガイドリブ71の上
端に沿って該ガイドロッド30におけるガイド突片31
を外方、即ち、側板部43の側に突き出させるようにし
て略がたなく収め得る溝幅に構成してあり、他の筒内壁
面よりもやや溝状に凹む溝状凹部42cを備えた構成と
してある。また、この第2板部42に向き合った第1板
部41にも、この溝状凹部42cと同様の溝状凹部41
cを、この溝状凹部42cに向き合って設けた構成とし
てある。また、この溝状凹部41c,42cにおけるガ
イドロッド30の差込み側が、該筒状部40における筒
端側に向けて先拡がりの案内凹部41c’,42c’と
してあると共に、この案内凹部42c’の内奥側位置か
ら該筒状部40における他方の筒端に向けて前記ガイド
リブ71を隆起状に突設した構成としてある。
【0064】なお、前記の筒状部40の各側板部43に
備えられる案内部73は、この側板部43の内側に、該
側板部43の全幅(図15における上下方向の幅)に亙
って、前記側板部62との段差面62bから該筒状部4
0内に向けて備えられる傾斜面73aとして構成してあ
り、この案内部73を構成する傾斜面73aの筒端側縁
に該弾性係合片20の先端部に備えられている傾斜案内
縁23b、傾斜案内面22eなどの先窄まり状部分を接
した状態とし、これを撓み入れの状態に収め入れるよう
に、該弾性係合片20を、該筒状部40の側板部43に
おける当該傾斜面73aに沿って撓ませながら差込み、
しかも、前記ガイドリブ71の上方にガイドロッド30
におけるガイド突片31を沿わせるように溝状案内部7
2内にガイドロッド30を案内させて、該弾性係合片2
0を筒状部40内に差し入れた際に、この弾性係合片2
0における傾斜案内縁23b、傾斜案内面22e、外側
面22d、傾斜外側縁22cが、順次に前記傾斜面73
aに案内され、この弾性係合片20が撓められると共
に、この傾斜外側縁22cが案内部73を構成する傾斜
面73aの頂端から孔縁74aに沿って窓孔74の側に
向けて、該弾性係合片20の弾み戻しによって突き出さ
れ、その係合面22bが、窓孔74における孔縁74a
に係合される構成としてある。
【0065】尚、この雌部材Bを構成する筒状部40
は、前記溝状案内部72から、側板部43の側に向けて
第1板部41と第2板部42の内面が漸次近寄るように
傾斜する傾斜面41b、42bとしてあると共に、傾斜
面73aの途中から、該筒状部40の他方の筒端側に向
けて僅かに隆起する台状案内部41a、42aを備えた
構成としてあり、雄部材Aにおける弾性係合片20、ガ
イドロッド30などを都合良く受け入れ案内し得る構成
としてある。
【0066】なお、ここで、弾性係合片20及びガイド
ロッド30を受け入れる筒状部40は、このガイドロッ
ド30における面30cを溝状案内部72の溝底面に沿
って略がたなく案内できると共に、弾性係合片20にお
ける面22aを前記ガイドリブ71と側板部43との間
にある第2板部42の夫々の内側面及びこれに向き合っ
た第1板部の内面に沿って案内できる構成としてある。
また、前記第1板部41と第2板部42に備えられる凹
欠部41d,凹欠部42dは、前記窓孔74から突き出
すように該窓孔74における孔縁74aに係合されてい
る前記弾性係合片20を、該孔縁74aに対する係合凸
部22の係合を解く位置まで雌部材Bの筒状部40内に
押し入れ得る凹欠状態、即ち、該弾性係合片20を該弾
性係合片20における係合凸部22が窓孔縁74aから
外れ出す位置まで該窓孔74からはみ出されている係合
凸部22を指先によって押し入れ得る大きさの凹みを備
えたものとして構成してある。
【0067】また、この筒状部40に差し込まれる弾性
係合片20は、当該弾性係合片20を筒状部40内に差
込み、図30及び図31に示されるように筒状カバー部
60内に雄部材Aにおける取付け部10、特に、この取
付け部10を構成する掛け回し軸部14を、その軸線方
向で、両側から覆い板部61が覆い隠すように差込み、
この弾性係合片20を構成する案内板部23及び係合凸
部22を案内部73の傾斜面73aに案内させると共
に、この傾斜面73aの頂端から窓孔74における孔縁
74aの側に該弾性係合片20の先端側を突き出させる
ように弾み戻して、係合凸部22における係合面22b
を孔縁74aに係合させた状態で、前記取付け部10に
おける側板部11の段差面11bが、前記筒状カバー部
60と筒状部40との間に備えられている段差面61
b、段差面62bに対して当接可能に近接される構成と
してあり、当該雄部材Aの弾性係合片20が雌部材Bの
窓孔74に対して係合維持される構成としてある。
【0068】このように雌部材Bの筒状部40内に差込
み係合される雄部材Aの弾性係合片20は、この雌部材
Bにおける窓孔74から外方に現れている該弾性係合片
20における先端側を該雌部材Bにおける筒状部40内
に押し入れる向きに押すことによって、互いに傾斜面と
して構成されている係合面22bと孔縁74aに沿っ
て、該雄部材Aが一旦雌部材Bの内方に引き入れるよう
に移動されて、雌部材Bの孔縁74aに対する係合が解
かれ、この状態で、雌部材Bから雄部材Aの差込み部A
aを引き抜くことによって、当該雄部材Aと雌部材Bの
分離をなし得るようにしてある。
【0069】かかる構成からなる雌部材Bにおける筒状
部40は、前記雄部材Aにおける係合部32の係合され
る弾性ロック片75を備えた構成としてある。かかる筒
状部40に備えられる弾性ロック片75は、筒状部40
内に差し入れられる前記雄部材における差込み部Aaの
差込みによって弾性変形されると共に、この差込み部A
aの係合部32として構成されている凹部32aに向け
た弾み戻しを可能とするように、筒状部40における筒
体の一部を、該筒状部40の内外を連通するように備え
られるスリット76によって区分し、該雄部材Aにおけ
る差込み部Aaの差込み方向に向けて備えられる構成と
してある。
【0070】この図示例は、かかる弾性ロック片75の
典型例を示すものであって、筒状部40を構成する第1
板部41に対して、この筒状部40内に差し入れられる
雄部材Aにおける差込み部Aaのガイドロッド30に対
応する位置、より具体的には、取り付け部50の備えら
れる側に寄った該第1板部41における中程に、該取り
付け部50の側に先端を向けるようにスリット76によ
って、当該弾性ロック片75を設けるようにしてある。
【0071】即ち、第1板部41における雄部材Aの差
込み側、より具体的には、筒状カバー部60の備えられ
ている側から他方側に向けて、該第1板部41に該筒状
部40の内外を連通する態様に備えられる一対の平行な
第1スリット76a,76aと、この第1スリット76
aの先端側から該第1板部における夫々の凹欠部41d
縁に向けて略直角に屈曲するように連続して備えられる
第2スリット76b,76bと、この第2スリット76
bの先端側から夫々取り付け部50の側に向けて略直角
に屈曲して前記凹欠部41d縁に平行となるように連続
して備えられる互いに平行な第3スリット76c,76
cと、この第3スリット76c,76cの各先端間を連
続し且つ雄部材Aの差込み方向に直交する向きに備えら
れる第4スリット76dとによって構成される当該筒状
部40の内外を連通するスリット76で、当該筒状部4
0の第1板部における他の板部と区分された態様に弾性
ロック片75を設けるようにしてある。
【0072】かくして、第1板部41から区分されて構
成される弾性ロック片75は、前記第1スリット76
a,76a間に構成される当該弾性ロック片75の頸部
となる細幅板部75aと、前記第2スリット76b、第
3スリット76c、第4スリット76d間に構成される
当該弾性ロック片75の頭部となる拡幅板部75bと
を、当該弾性ロック片75の構成される第1板部41に
おける他の板面と同面となるように構成してある。
【0073】かかるスリット76によって第1板部41
から区分されて構成される拡幅板部75bにおける内側
面、即ち、筒状部40の筒内側における先端側に、係合
凸部75cが設けてあり、この係合凸部75cを、筒状
部40内に差し入れられる雄部材Aにおける差込み部A
aを構成するガイドロッド30の係合部32として構成
される凹部32aに係合し得るように構成してある。
【0074】この弾性ロック片75に備えられる係合凸
部75cは、前記ガイドロッド30における凹部32a
に都合よく納まる幅を備え、しかも、該弾性ロック片7
5における突設基部側から先端側に向けて漸次筒軸方向
に向けて突き出すように傾斜して備えられて、該ガイド
ロッド30における先端面30bに接し、該弾性ロック
片75を該筒状部40の第1板部41の側から浮き上が
らせるように機能する傾斜面75c’を備えた構成とし
てあり、この係合凸部75cの先端側が、該弾性ロック
片75における軸方向に直交する係合面75c”として
構成してある。
【0075】かかる筒状部40に備えられる弾性ロック
片75は、該筒状部40に対して、前記の態様で雄部材
Aにおける差込み部Aaを差し入れ、この雄部材Aにお
ける弾性係合片20を前記態様で雌部材Bにおける窓孔
74の孔縁74aに係合させるように該窓孔74から弾
み出させる際に、該弾性ロック片75における係合凸部
75cが、筒状部40に差し入れられる差込み部Aaを
構成するガイドロッド30の先端面30b及び面30c
に接して撓められ、且つ該ガイドロッド30における凹
部32a内に弾み戻し状態で納め入れられて、その係合
面75c”を該凹部32aにおける先端側凹部壁面とし
て構成される係合面32bに係合される構成としてあ
る。
【0076】また、かかる構成からなる筒状部40の
面、この図示例にあっては、前記第1板部41の面、よ
り具体的には、前記弾性ロック片75の前方にある当該
第1板部41の面に、受け台部77を隆起状に備えた構
成としてある。
【0077】この筒状部40に備えられる受け台部77
は、前記弾性ロック片75を筒状部40からロック解除
部材Cを用いて浮き上げ状態にする際に用いられるもの
であって、前記第4スリット76dに沿って隆起して備
えられる細長状とされており、その上部に細長状凹部7
7aを窪設状態に備えた構成としてある。
【0078】このように構成される雄部材Aと雌部材B
は、この雌部材Bにおける筒状部40に雄部材Aにおけ
る差込み部Aaを差し入れた際に、この差込み部Aaを
構成する弾性係合片20の先端側が雌部材Bにおける窓
孔74から弾み出され、同時に、該差込み部Aaを構成
するガイドロッド30における係合部32の凹部32a
に雌部材Bにおける弾性ロック片75の係合凸部75c
が納め入れられて、該弾性係合片20における係合凸部
22の係合面22bが窓孔74の孔縁74aに係合状態
とされ、且つ、弾性ロック片75の係合凸部75cがガ
イドロッド30の凹部32aにおける係合面32bに係
合状態とされるものであって、これらの何れか一方のみ
の係合状態の解除によって、当該雄部材Aと雌部材Bと
の分離をなし得ないように構成してある。
【0079】また、かかる構成からなる雌部材Bに備え
られる弾性ロック片75は、この雌部材Bにおける筒状
部40に備えられるスリット76によって、第1板部4
1に備えられており、この弾性ロック片75を構成する
細幅板部75aと拡幅板部75bの表側の面が、何れ
も、他の第1板部41の面と面一の状態とされており、
これを指先で摘みながら持ち上げ得ない構成としてあ
る。また、同様に、この弾性ロック片75を構成する細
幅板部75aと拡幅板部75bは、係合凸部75c以外
の内側面が該第1板部41の他の内面と面一の状態とさ
れており、雄部材Aの差込み部Aaの際入れに都合の良
い構成としてある。
【0080】従って、前記の雄部材Aと雌部材Bとの係
合は、雄部材Aにおける弾性係合片20を手指を用いて
雌部材Bにおける筒状部40内に押し入れ操作をする以
外に、ロック解除部材Cを用いた前記弾性ロック片75
の係合部32に対する係合の解除を要し、当該ロック解
除部材Cを有する取扱者のみによる係合の解除操作をな
し得るようにしてある。
【0081】かかる雄部材Aにおける差込み部Aaの係
合部32と雌部材Bの弾性ロック片75の係合の解除に
際して、雌部材Bの弾性ロック片75における係合凸部
75c側を、筒状部40の側から引き上げの状態に維持
する手段として用いられるロック解除部材Cは、各種の
形態からなり、且つ各種の素材からなるものを用いるこ
とができる。
【0082】この図示に係るロック解除部材Cは、かか
るロック解除部材Cにおける一具体例を示すものであっ
て、板状本体部80における一側部側に支点部81を突
き出し状態に有し、しかも、この支点部81の備えられ
ている側の側部端に引っ掛け部82を備えると共に、こ
の支点部81から前記引っ掛け部82と反対の側にある
部分を操作片部83とした構成としてあり、例えば、プ
ラスチック成形によって提供される成形品などを用いる
ことができる。
【0083】かかるロック解除部材Cは、より具体的に
は、板状本体部80における一側部端に引っ掛け部82
を有する構成、即ち、一端側における幅側の両端に該端
から突き出すように、一旦下方に向けて曲げられた後上
方に反り返された湾曲状の引っ掛け片82a、82aを
引っ掛け部82として備えた構成としてある。
【0084】また、この板状本体部80における引っ掛
け部82の備えられている側における該板状本体部80
の下面側から、該引っ掛け部82からやや離れて、しか
も、該板状本体部80の幅側に向いた板状をなす支点部
81が一体に突き出し状態に設けてある。この板状本体
部80に備えられる支点部81は、該板状本体部80か
ら前記引っ掛け片82aの突き出し側と反対の側に突き
出す突き出し板状部81aと、この突き出し板状部81
aから前記引っ掛け片82aにおける下方に向けた屈曲
部の向きと同様の向きに突き出す支持板状部81bとを
備えた構成としてある。
【0085】かかる板状本体部80は、前記支点部81
から、前記引っ掛け部82の備えられている側と反対側
にある部分が板状の操作片部83としてあり、この操作
片部83を摘んで操作可能に構成してある。
【0086】かかる操作片部83には、該操作片部83
の下面側に、前記支点部81における支持板状部81b
の向きに突き出す板状をなす係合片84が設けてある。
この係合片84は、板状本体部80から前記引っ掛け部
82の側に向けて斜め下方に傾斜状に延びる板状部84
aと、この板状部84aの先端部に備えられる係合突部
84bと、この板状部84aから前記板状本体部80の
側に向けて延び且つ該板状本体部80に開設されている
操作孔85から、その先端側に備えられる頭部84c’
を臨かせるように突設されている解除片84cとを備え
た構成としてある。また、この解除片84cには、前記
係合片84からの突き出し部分の前記支点部81の側に
リブ84c”を備えた構成としてある。
【0087】かかる係合片84は、前記引っ掛け部82
を前記スリット76から前記弾性ロック片75の先端部
分に引っ掛け、且つ、前記支点部81を前記受け台部7
7の凹部77aに支持させた状態で、当該ロック解除部
材Cを用いて、該弾性ロック片75を、その先端側、特
に、係合凸部75cが筒状部40の内面に突き出してい
ない状態に引き上げる前記操作片部83の押動操作に際
して、該筒状部40における一方の筒端に係合可能な構
成としてあり、板状部84aにおける前記引っ掛け部8
2の側に向けて前記係合突部84bが突き出すように構
成してある。
【0088】また、かかる筒状部40における一方の筒
端に対する係合片84の係合の解除に用いられる解除片
84cは、前記係合片84における板状部84aの幅側
を板幅とした板状の形状としてあり、その先端に備えら
れる頭部84c’が断面半円状をなす蒲鉾状に構成して
あり、その頂端が、操作孔85から、やや上方に突き出
すように当該操作孔85内に移動可能に納め入れられて
いる構成としてあり、この頭部84c’を操作孔85内
に押し入れるように押すことによって前記係合突部84
bの筒端に対する係合を解除し得る構成としてある。
【0089】また、前記板状本体部80には、前記係合
片84に平行な板状をなす補助片86が、前記支点部8
1の備えられている側と反対の側にあって該係合片84
と並ぶように該板状本体部80から一体に突き出し状態
に設けてある。
【0090】かかる構成からなるロック解除部材Cは、
前記係合状態にある雄部材Aにおけるガイドロッド30
の係合部32を構成する凹部32aに対する雌部材Bの
弾性ロック片75に対して、この弾性ロック片75にお
ける拡幅板部75bの先端側に、このロック解除部材C
における引っ掛け部82を、該筒状部40に備えられて
いるスリット76から差し入れ係合し、しかも、このロ
ック解除部材Cにおける支点部81を該筒状部40にお
ける受け台部77の凹部77aに支持させるようにし
て、当該ロック解除部材Cにおける操作片部83を、該
筒状部40の側に押すことによって、この弾性ロック片
75の先端側を、当該弾性ロック片75における弾性力
に抗して、これを当該筒状部40側からテコ状に浮き上
げるように操作し、前記雄部材Aの係合部32と、当該
雌部材Bにおける弾性ロック片75との係合を解除し、
同時になされる雄部材Aの弾性係合片20の雌部材Bの
窓孔74に対する係合の解除処理とによって、雄部材A
と雌部材Bとの係合の解除をなし、これによって、雄部
材Aと雌部材Bとの分離をなすようにしてある。
【0091】また、前記構成に係るロック解除部材C
を、雌部材Bに対して、このロック解除部材Cにおける
前記引っ掛け部82を該雌部材Bにおける弾性ロック片
75に引っ掛け、且つ、このロック解除部材Cにおける
支点部81を該筒状部40における受け台部77の凹部
77aに支持させると共に、この弾性ロック片75にお
ける係合凸部75cの突端がガイドロッド30における
係合部32に係合されない位置まで引き上げるように、
該ロック解除部材Cにおける操作片部83を該筒状部4
0の側に押し込み、且つ、この係合凸部75cがガイド
ロッド30における係合部32に係合されない状態に維
持するように、該ロック解除部材Cにおける係合片84
を筒状部40における一方の筒端側に係合することによ
って、この雌部材Bに対して、雄部材Aを、その弾性係
合片20の当該雌部材Bの窓孔74に対する係脱操作の
みによって係合状態として用い、あるいは分離状態にし
て用いることができる。
【0092】また、このように雌部材Bにおける筒状部
40の筒端に係合されているロック解除部材Cにおける
係合片84の係合は、この係合片84における解除片8
4cの頭部84c”を操作片部83における操作孔85
の内側に押し入れることによって解除され、これによっ
て該ロック解除部材Cによる弾性ロック片75の係合凸
部75c側の持ち上げ維持を解消し、この弾性ロック片
75を筒状部40面に面一の状態に弾み戻すことによっ
て、この筒状部40内に差し入れられる雄部材Aにおけ
る差込み部Aaの係合部32に対する当該弾性ロック片
75の係合をなし得るようにして用いることができる。
【0093】このように構成されるバックルにあって
は、雌部材Bの取付け部50における掛け回し板部52
に対してベルトなどの帯状体Dの一端側を掛け回して当
該帯状体Dを重ね合わせの状態に逢着して取り付けると
共に、この帯状体Dの他端側を、雄部材Aを構成する取
付け部10の掛け回し側板部12における摺接面12d
の側方から内側挿通空間16を通して掛け回し軸部14
に掛け回すと共に該帯状体Dの先端側Daを摺接面14
cから外側挿通空間15を通して、先に摺接面12dの
外方に案内した帯状体Dと当該摺接面12dとの間から
側方に引き出すようにして当該帯状体Dを雄部材Aに対
して長さ調節可能に取り付けるようにして用いられる。
【0094】このように一端側に雄部材Aを、他端側に
雌部材Bを夫々取り付け用意した帯状体Dを、各種の物
品、例えば、この図示例にあっては、閉蓋状態とされた
複数個の食品収納容器Eに掛け回すと共に、雌部材Bの
筒状部40に対して雄部材Aの弾性係合片20を差入れ
て、この弾性係合片20における係合凸部22を筒状部
40に備えられている窓孔74の孔縁74aに係合して
帯状体Dの取り付けをなす。また、同時に、雌部材Bに
おける弾性ロック片75に対してガイドロッド30にお
ける係合部32を係合状態として、雄部材Aと雌部材B
との係合状態が、当該係合部32と弾性ロック片75と
の係合によってロック状態とする。
【0095】かかる雄部材Aと雌部材Bとの係合は、前
記するように該雌部材Bにおける筒状カバー部60側か
らの雄部材Aにおける差込み部Aaの差し入れによって
なされる。
【0096】この筒状部60に対する雄部材Aの差込み
部Aaの差し入れは、より具体的には、筒状部60に備
えられているガイドリブ71間に雄部材Aにおけるガイ
ドロッド30を、このガイドロッド30におけるガイド
突片31を前記ガイドリブ71上に沿わせるようにして
差し入れ、且つ、弾性掛合片20の傾斜案内縁23b及
びこれに連続される傾斜案内面22eを筒状部40の側
板部43の段差面62bから傾斜面73aに弾性的に接
するように差し入れることによってなされる。この筒状
部40に差し入れられる弾性係合片20は、傾斜面73
aとの協働によって、当該弾性掛合片20相互を互いに
近付く向きに弾性的に撓められながら当該筒状部40内
に押し入れられ、次いで、この傾斜面73aに接してい
る係合凸部22を、その傾斜外側面22cが該傾斜面7
3aから外れ出すことに伴う該弾性係合片20の弾み戻
しによって窓孔74から突き出して、該窓孔74の孔縁
74aに係合するようにしてある。また、筒状部40内
に差し入れられるガイドロッド30は、このガイドロッ
ド30の先端面30bを弾性ロック片75における係合
凸部75cの傾斜面75c’に接した差し入れ状態で、
この弾性ロック片75を当該筒状部40から浮き上がら
せ、次いで、該係合凸部75cを該ガイドロッド30の
面30cが通り過ぎる当該ガイドロッド30の差し入れ
に伴う弾み戻しによって、係合部32を構成する凹部3
2a内に受け入れて、この凹部32aにおける係合面3
2bを該弾性ロック片75の先端側にある係合面75b
に係合させるようにしてある。
【0097】また、かかる雌部材Bと雄部材Aとの係合
状態において、当該雄部材Aにおける側板部11の段差
面11bが雌部材Bの筒状部40における段差面61
b、62bに当接可能に近接され、しかも、該雄部材A
における帯状体Dを掛け回された掛け回し軸部14が、
この掛け回し軸部14における軸線の向きで、覆い板部
61によって覆われた態様とされ、雄部材Aにおける掛
け回し軸部14に掛け回されている帯状体Dが、前記覆
い板部61によって、その緩み側に向けて操作できない
ように構成してある。
【0098】かかる係合状態にある雄部材Aと雌部材B
とは、雄部材Aにおける弾性係合片20の雌部材Bにお
ける窓孔74からの係合の解除と同時にロック解除部材
Cを用いた前記弾性ロック片75の前記ガイドロッド3
0の係合部32からの係合の解除によって分離状態にす
ることができる。
【0099】かかる係合状態にある雄部材Aと雌部材B
との係合の解除は、雌部材Bにおける弾性ロック片75
の先端側に前記ロック解除部材Cにおける引っ掛け部8
2を引っ掛けると共に、この弾性ロック片75における
係合凸部75cを前記ガイドロッド30における係合部
32を構成する凹部32aから引き上げるように該ロッ
ク解除部材Cの操作片部83を前記支点部81で支持さ
れた状態で筒状部40の側に押動し、同時に、前記雌部
材Bにおける筒状部40の窓孔75から外方に突き出し
ている弾性係合片20を、この弾性係合片20における
弾性に抗して筒状部40内に押し入れて該窓孔75の孔
縁75aに対する弾性係合片20の係合面22bの係合
を解くことによってなされる。
【0100】かかる弾性ロック片75は、この弾性ロッ
ク片75の先端側に前記ロック解除部材Cにおける引っ
掛け部82を引っ掛け、この弾性ロック片75における
係合凸部75cを前記ガイドロッド30における係合部
32を構成する凹部32aから引き上げるように該ロッ
ク解除部材Cの操作片部83を前記支点部81で支持さ
れた状態で筒状部40の側に押動すると共に、当該状態
において該ロック解除部材Cにおける係合片84を筒状
部40の筒端に係合させることによって、ガイドロッド
30の係合部32に係合されない態様に維持させること
ができる。かかる状態において、当該雄部材Aと雌部材
Bとを、前記弾性ロック片75の係合部32に対する係
合機能を生じない態様で用いることができ、また、当該
雄部材Aと雌部材Bとを、該ロック解除部材Cによっ
て、該弾性ロック片75と係合部32との係合を解いた
状態に維持しながら前記弾性係合片20の窓孔74に対
する係合を解くように用いることができる。
【0101】かかる雄部材Aと雌部材Bとは、帯状体D
の一端側に取り付けられた雌部材Bに、当該帯状体Dの
他端側を長さ調節可能に取り付けた雄部材Aを差込み係
合状態とすることによって、例えば、複数個の食品収納
容器Eなどを相互に一体に連結した緊締状態とするよう
に用いることができる。また、かかる雄部材Aと雌部材
Bとの係合状態において、雄部材Aにおける掛け回し軸
部14に掛け回されている帯状体Dの緩み戻し側に向け
た操作が阻止される。また、かかる雄部材Aと雌部材B
とが、当該筒状部40の窓孔74に対する弾性係合片2
0の係合解除と共に前記ロック解除部材Cによる弾性ロ
ック片75の浮き上げ操作による係合部32との係合解
除によって分離可能としてあることから、当該雄部材A
と雌部材Bとの係合の解除による荷ほどきを当該ロック
解除部材Cを有する取扱者のみに限定することができ
る。
【0102】
【発明の効果】この発明に係るバックルは、帯状体の取
付け部及び弾性係合片を備えた差込み部を有する雄部材
と、帯状体の取付け部及び前記雄部材の差込み部を一方
の側から受け入れる筒状部を備えると共に、該筒状部に
前記差込み部の差込みに伴って前記弾性係合片を撓ませ
る案内部と弾み戻される該弾性係合片の係合される窓孔
とを有し、且つ、該筒状部に前記差込み部の差込みに伴
って撓められ且つ弾み戻されて該差込み部の係合部に係
合される弾性ロック片を該筒状部の内外を連通するスリ
ットによって設けてある雌部材と、前記弾性ロック片に
おける前記係合部に対する係合側を前記筒状部側から浮
き上げ可能に該弾性ロック片に引っ掛けられる引っ掛け
部を備えたロック解除部材とを有し、前記雌部材と前記
雄部材とが、前記筒状部に対する前記差込み部の差込し
に伴う前記弾性係合片の前記窓孔に対する係合によって
係合され、且つ、該差込み部の前記差込みに伴う前記係
合部の前記弾性ロック片に対する係合によってロックさ
れると共に、前記窓孔の孔縁と前記弾性係合片との係合
が該弾性係合片の前記筒状部内に向けた押し入れによっ
て解かれ、且つ、前記係合部と前記弾性ロック片との係
合が、前記ロック解除部材による前記弾性ロック片の前
記筒状部側からの浮き上がらせによって解かれるように
してあることから、このバックルを構成する雄部材と雌
部材とを夫々に備えた各帯状体相互を、該雌部材の筒状
部に対する前記雄部材の差込み部の差込みによる弾性係
合片の窓孔に対する係合と、該差込み部の係合部に対す
る弾性ロック片の係合とによって連結状態とされる特長
を有し、しかも、この雄部材と雌部材との係合による帯
状体の連結を、前記弾性係合片の窓孔縁に対する係合の
解除と、該係合状態にある弾性ロック片をロック解除部
材を用いて雄部材の係合部から解除する解除操作を要す
るものとして、係合の解除操作による荷ほどきなどを特
定のロック解除部材を所持する取扱者以外の者がなし得
ないようにした特長を有している。
【0103】また、請求項2記載に係るバックルは、前
記構成に係るバックルにおいて、前記雄部材における前
記取付け部が、前記帯状体の挿通される一対の挿通空間
を有し且つ該対をなす挿通空間の間を該帯状体の掛け回
し軸部としてあると共に、前記雌部材が、前記筒状部に
前記雄部材の前記弾性係合片を受け入れて前記窓孔縁に
該弾性係合片を係合させた際に、前記雄部材における前
記取付け部の少なくとも前記掛け回し軸部を該掛け回し
軸部の軸線方向で両側から覆い隠す覆い板部を該筒状部
における前記差込み部の差込み側から突き出し状態に備
えた構成としたことから、雄部材に取付けられている帯
状体を締め込み方向に締め込み、又は、この帯状体を緩
み出し方向に緩め得ると共に、当該雄部材を雌部材に係
合することによって、該雄部材に掛け回されている帯状
体の緩み出し方向に向けた緩み出し操作を阻止できる特
長を有している。
【0104】また、請求項3記載のバックルは、前記構
成に係るバックルにおいて、前記ロック解除部材が、一
側部側に支点部を突き出し状態に有すると共に該側部端
に引っ掛け部を有し且つ該支点部から前記引っ掛け部と
反対の側を操作片部としてあり、しかも、前記筒状部に
前記支点部を当接して前記弾性ロック片に引っ掛け部を
引っ掛けると共に前記雄部材の係合部との係合を解くよ
うに該弾性ロック片を該筒状部側から浮き上げる操作片
部の押動操作に伴って前記筒状部に係脱可能に係合され
て該弾性ロック片を該浮き上げ状態に維持する係合片を
備えている構成としたことから、雌部材における弾性ロ
ック片を、該雌部材の筒状部内に差し込まれる雄部材に
おける差込み部に係合させない状態に維持することがで
き、かかる状態において、雄部材と雌部材との係脱を、
該雄部材の弾性係合片の雌部材の筒状部に対する差込み
係合と、この雄部材における弾性係合片の該筒状部内に
向けた押し入れによる係合解除とによってなすことがで
きる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な一実施の形態に係るバックルにおける
雄部材Aと雌部材Bとを組み付けた状態の平面図
【図2】同底面図
【図3】同正面図
【図4】同右側面図
【図5】同左側面図
【図6】図1におけるF−F矢視断面図
【図7】図3におけるG−G矢視断面図
【図8】図3におけるH−H矢視断面図
【図9】同バックルを構成する部品の分離した状態の斜
視図
【図10】同バックルを構成する雌部材Bの平面図
【図11】同底面図
【図12】同正面図
【図13】同右側面図
【図14】同左側面図
【図15】図10におけるI−I矢視断面図
【図16】図12におけるJ−J矢視断面図
【図17】図12におけるK−K矢視断面図
【図18】同バックルを構成する雄部材Aの平面図
【図19】同底面図
【図20】同正面図
【図21】同右側面図
【図22】同左側面図
【図23】図18におけるL−L矢視断面図
【図24】同バックルを構成するロック解除部材Cの平
面図
【図25】同底面図
【図26】同正面図
【図27】同右側面図
【図28】同左側面図
【図29】図24におけるM−M矢視断面図
【図30】同バックルを構成する雄部材Aの弾性係合片
20を雌部材Bにおける窓孔74に係合し、且つ、ガイ
ドロッド30の係合部32に弾性ロック片75を係合し
ている状態の縦断面図
【図31】同バックルを構成する雄部材Aの弾性係合片
20を雌部材Bにおける窓孔74に係合し、且つ、ガイ
ドロッド30の係合部32に弾性ロック片75を係合し
ている状態の筒状部40を水平の向きで断面して下方か
ら上側を見て示した要部断面図
【図32】同バックルを構成する雄部材Aの弾性係合片
20を雌部材Bにおける窓孔74に係合し、且つ、ガイ
ドロッド30の係合部32に弾性ロック片75を係合し
ている状態で、ロック解除部材Cにおける引っ掛け部8
2の先端を弾性ロック片75に引っ掛けた状態を示す縦
断面図
【図33】同バックルを構成する雄部材Aの弾性係合片
20を雌部材Bにおける窓孔74に係合し、且つ、ガイ
ドロッド30の係合部32に弾性ロック片75を係合し
ている状態で、ロック解除部材Cにおける引っ掛け部8
2の先端を弾性ロック片75に引っ掛けて該弾性ロック
片75を筒状部40から浮き上がらせている状態を示す
縦断面図
【図34】同バックルを構成する雄部材Aの弾性係合片
20を雌部材Bにおける窓孔74に係合している状態
で、ロック解除部材Cにおける引っ掛け部82の先端を
弾性ロック片75に引っ掛けて該弾性ロック片75を筒
状部40から浮き上がらせると共に係合片84を筒状部
40の筒端に係合している状態を示す縦断面図
【図35】同バックルに帯状体Dを備えて用いている状
態を示す斜視図
【図36】従来のバックルを構成する雄部材と雌部材と
を分離して示した平面図
【図37】同従来のバックルを構成する雄部材と雌部材
とを係合した状態で示した平面図
【符号の説明】
A 雄部材 B 雌部材 C ロック解除部材 D 帯状体 10 取付け部 20 弾性係合片 40 筒状部 73 案内部 74 窓孔 75 弾性ロック片 76 スリット 81 支点部 82 引っ掛け部 83 操作片部 84 係合片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状体の取付け部及び弾性係合片を備え
    た差込み部を有する雄部材と、 帯状体の取付け部及び前記雄部材の差込み部を一方の側
    から受け入れる筒状部を備えると共に、該筒状部に前記
    差込み部の差込みに伴って前記弾性係合片を撓ませる案
    内部と弾み戻される該弾性係合片の係合される窓孔とを
    有し、且つ、該筒状部に前記差込み部の差込みに伴って
    撓められ且つ弾み戻されて該差込み部の係合部に係合さ
    れる弾性ロック片を該筒状部の内外を連通するスリット
    によって設けてある雌部材と、 前記弾性ロック片における前記係合部に対する係合側を
    前記筒状部側から浮き上げ可能に該弾性ロック片に引っ
    掛けられる引っ掛け部を備えたロック解除部材とを有
    し、 前記雌部材と前記雄部材とが、前記筒状部に対する前記
    差込み部の差込みに伴う前記弾性係合片の前記窓孔に対
    する係合によって係合され、且つ、該差込み部の前記差
    込みに伴う前記係合部の前記弾性ロック片に対する係合
    によってロックされると共に、前記窓孔の孔縁と前記弾
    性係合片との係合が該弾性係合片の前記筒状部内に向け
    た押し入れによって解かれ、且つ、前記係合部と前記弾
    性ロック片との係合が、前記ロック解除部材による前記
    弾性ロック片の前記筒状部側からの浮き上がらせによっ
    て解かれるようにしてあることを特徴とするバックル。
  2. 【請求項2】 前記雄部材における前記取付け部が、前
    記帯状体の挿通される一対の挿通空間を有し且つ該対を
    なす挿通空間の間を該帯状体の掛け回し軸部としてある
    と共に、 前記雌部材が、前記筒状部に前記雄部材の前記弾性係合
    片を受け入れて前記窓孔縁に該弾性係合片を係合させた
    際に、前記雄部材における前記取付け部の少なくとも前
    記掛け回し軸部を該掛け回し軸部の軸線方向で両側から
    覆い隠す覆い板部を該筒状部における前記差込み部の差
    込み側から突き出し状態に備えていることを特徴とする
    請求項1記載のバックル。
  3. 【請求項3】 前記ロック解除部材が、一側部側に支点
    部を突き出し状態に有すると共に該側部端に引っ掛け部
    を有し且つ該支点部から前記引っ掛け部と反対の側を操
    作片部としてあり、しかも、前記筒状部に前記支点部を
    当接して前記弾性ロック片に引っ掛け部を引っ掛けると
    共に前記雄部材の係合部との係合を解くように該弾性ロ
    ック片を該筒状部側から浮き上げる操作片部の押動操作
    に伴って前記筒状部に係脱可能に係合されて該弾性ロッ
    ク片を該浮き上げ状態に維持する係合片を備えているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックル。
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