JP2001061256A - 全閉形アウタロータ回転電機 - Google Patents

全閉形アウタロータ回転電機

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JP2001061256A
JP2001061256A JP11233361A JP23336199A JP2001061256A JP 2001061256 A JP2001061256 A JP 2001061256A JP 11233361 A JP11233361 A JP 11233361A JP 23336199 A JP23336199 A JP 23336199A JP 2001061256 A JP2001061256 A JP 2001061256A
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rotor
electric machine
fully
bearing bracket
rotating
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JP11233361A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Nakahama
敬文 中濱
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸受ブラケットからの放熱を良くして軸
受及び固定子巻線の温度上昇を低くする全閉形アウタロ
ータ回転電機を提供する。 【解決手段】 内部に回転子7を有する回転ケーシング
9と、この回転ケーシング9両端に配設された回転軸受
ブラケット14と、前記回転子7内周の空隙を介して固
定子巻線2を収納して配設の固定子鉄心1に嵌合した固
定子軸3と、この固定子軸3の両端に嵌合した軸受5を
介して前記回転軸受ブラケット14によって回転支承さ
れる全閉形アウタロータ回転電機において、前記回転軸
受ブラケット14内壁の円周方向に配設したハブ6と、
このハブ6側面に回転方向に対してバックワード又はフ
ォアワードのインペラ15を複数個回転方向に植設した
全閉形アウタロータ回転電機

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却構造を改良し
た全閉形アウタロータ回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の全閉形アウタロータ回転電
機で、回転子が回転子鉄心内に回転子導体を収納して形
成の全閉形アウタロータ誘導電動機(以下、電動機)の
要部を示す断面である。
【0003】図において、外周の軸方向に複数個のファ
ンインペラ10を有する回転ケーシング9の両端には、回
転軸受ブラケット4が配設されている。この回転ケーシ
ング9の内部には、回転子鉄心7a内に回転子導体8を
収納して成る回転子7があって、該回転子7内周には空
隙を介して固定子巻線2を収納し固定子軸3が嵌合した
固定子鉄心1が配設されている。前記固定子軸3は両端
に嵌合した軸受5を介して回転軸受ブラケット4によっ
て回転支承され、回転ケーシング9,回転軸受ブラケッ
ト4,回転子7等が回転自在に支承している。尚、3a
は固定子軸取付部、8aは回転子エンドリングである。
【0004】この誘導機形以外の実施例として、図17に
示すように同じく全閉形アウタロータとして回転子に永
久磁石(Permanent Magnet)を使用した電動機(以下、
PM機という)がある。これは、回転子導体8に代って
回転子鉄心51には永久磁石52が配設されて回転子54が形
成される。尚、回転子エンドリング8aの代わりが磁石
押え板53である。更に、他の実施例として図18に示すよ
うに、同じく全閉形アウタロータとして回転子61に磁性
材の塊を使用したスイッチドリラクタンス電動機(Swit
ched Reluctance 以下、SR機という)がある。
【0005】次に、この電動機の通風冷却系について説
明する。(誘導機形もPM機もSR機も同じ通風冷却系
であるから誘導機形で説明する)。図16で示す片側黒羽
根矢印Aは、ファンインペラ10近傍の風の流れを示し、
回転ケーシング9,ファンインペラ10の回転によって機
外の周囲流体はファンインペラ10の前後に流れる(片側
黒羽根矢印Aも含まれる)。尚、ファンインペラ10がな
い場合には、回転ケーシング9,回転軸受ブラケット4
表面に伴流(壁に沿った流れ)が生じる。又、白羽根矢
印Bは内気の風の流れを示す。この内気は、回転軸受ブ
ラケット4の回転により回転軸受ブラケット4の内壁に
沿って外径側に流れる。この流れは、回転子エンドリン
グ8a端面にフィンがない為に、回転子7の回転による
自然対流の微風状態で回転子エンドリング8a端面に沿
った外径側へのものとなる。
【0006】そして電動機においては、固定子鉄心1及
び回転子鉄心7aで鉄損、固定子巻線2及び回転子導体
8で銅損、軸受5で摩擦損、回転ケーシング9や回転軸
受ブラケット4表面で風損が発生する。固定子鉄心1及
び固定子巻線2の大部分の温度(損失)は、空隙Gを介
して回転子7を通り回転ケーシング9からファンインペ
ラ10近傍を流れる機外の周囲流体へ放熱される。尚、フ
ァンインペラ10がない場合は、回転軸受ブラケット4や
回転ケーシング9表面の回転によって伴流する周囲流体
へ放熱される。一方、回転部の温度(損失)の一部は、
内気を介して回転軸受ブラケット4,回転ケーシング9
に伝わり機外の周囲流体へ放熱される。又、固定子側で
発生する損失(温度)の一部は固定子軸3から軸受5に
伝わり、更に内気からも軸受5に伝熱する。このような
冷却系の電動機においては、周囲流体への放熱を良くし
て軸受5への伝熱を阻止するかが重要となる。尚、PM
機,SR機においても、回転子側の損失値が誘導機形に
比べて異なるものの、通風冷却系は誘導機形と同様であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、固定子
鉄心1及び固定子巻線2の大部分の温度(損失)は、空
隙Gを介して回転子7側に放熱するので空隙Gで温度勾
配が大きくなる。又、固定子鉄心1及び固定子巻線2か
らの一部温度(損失)と空隙G温度(損失)の一部が内
気へ放熱し内気温度が高くなるが、内気は自然対流状態
に近い為に、回転軸受ブラケット4,回転ケーシング9
への熱伝達が悪く熱交換されないので、冷却されずに高
温状態の内気温度が軸受5に伝熱する。更に、固定子側
で発生する損失(温度)の一部は固定子軸3から軸受5
に伝熱するので、軸受5は内気温度の伝熱と固定子側か
らの伝熱で温度は非常に高くなる。この軸受5温度を下
げる為に、鉄心体積,導体体積を大きくして発熱密度を
下げて放熱面積を拡大して行くと、電動機重量の増加,
マシンサイズの大形化などの問題につながる。尚、PM
機,SR機においても、固定子巻線,軸受の温度上昇課
題は誘導機形と同様である。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、回転軸受ブラケットからの放熱を良くして軸受及び
固定子巻線の温度上昇を低くする全閉形アウタロータ回
転電機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における全閉形ア
ウタロータ回転電機は、請求項1では内部に回転子を有
する回転ケーシングと、この回転ケーシング両端に配設
された回転軸受ブラケットと、前記回転子内周の空隙を
介して固定子巻線を収納して配設の固定子鉄心に嵌合し
た固定子軸と、この固定子軸の両端に嵌合した軸受を介
して前記回転軸受ブラケットによって回転支承される全
閉形アウタロータ回転電機において、前記回転軸受ブラ
ケット内壁の円周方向に配設したハブと、このハブ側面
に回転方向に対してバックワード又はフォアワードのイ
ンペラを複数個回転方向に植設したものである。
【0010】請求項2乃至4は回転子が、回転子鉄心の
内部に回転子導体を収納したもの(請求項2)、回転子
鉄心の内部に磁石を収納したもの(請求項3)、塊状の
磁性体で形成したもの(請求項4)である。請求項5
は、各インペラ側面とハブ外径面及び回転軸受ブラケッ
ト内壁とで隙間を形成させ、この隙間にも内気を流すも
のである。
【0011】これら請求項1乃至5により、隙間で速い
隙間流になった隙間内気は、回転軸受ブラケットによっ
て熱が吸収されて温度が低下する。又、インペラ間を流
れるインペラ内気もインペラによって熱が吸収され温度
が低下している。そして、この隙間内気とインペラ内気
が機内上部で合流し低温状態となった内気として機内を
循環するので、固定子巻線の温度上昇が低くなる。一
方、蓄熱された回転軸受ブラケットは、回転により周囲
流体によって冷却され低温状態を維持している。
【0012】次に請求項6は、前記ハブの外径側をイン
ペラ側から回転軸受ブラケットに向って径を大きくした
テーパ状のテーパーハブにするものである。このテーパ
ーハブにすることで直角状態より通風抵抗が小さくなっ
て、回転軸受ブラケットとインペラ間の隙間に隙間内気
が滑らかに流れ込み、請求項1より隙間への内気循環流
量が増加して、回転軸受ブラケットへの熱伝達率が大き
くなって内気温度が低下し、電動機全体の温度上昇が下
がる。
【0013】また請求項7は、各インペラ側面の機内側
にL字形状のシュラウドを、固定子巻線端部の外周側ま
で延長して配設したものである。内気が該外周側部分で
回転子エンドリング側と分けられるので、回転子エンド
リング近傍を経由した内気のシュラウドと固定子巻線間
の流速が増加する効果があり、固定子巻線端部,内気,
回転子エンドリングから回転軸受ブラケット若しくは回
転ケーシングまでの放熱経路の熱通過率が大きくなる。
【0014】更に請求項8は、回転軸受ブラケット内壁
に回転方向に対してバックワード又はフォアワードの機
内リブを複数個円周方向に配設したものである。回転軸
受ブラケットの回転により、機内リブに沿って発生する
内気の剥離領域が内径側ほど小さくなって、機内リブ間
の実質的な内気の流れる空間が広くなり循環流が増加す
る。この増加した内気は、機内リブで熱交換を行って冷
却され、巻線のストレート部空間を通って循環する。蓄
熱された回転軸受ブラケットの熱放散による冷却は請求
項1と同じである。
【0015】請求項9乃至11は夫々請求項8に対し回転
子が、回転子鉄心の内部に回転子導体を収納したもの
(請求項9)、回転子鉄心の内部に磁石を収納したもの
(請求項10)、塊状の磁性体で形成したもの(請求項1
1)で、夫々請求項8と同様の冷却効果がある。
【0016】そして請求項12は、回転軸受ブラケット外
壁に回転方向に対してバックワード又はフォアワードの
機内リブを複数個円周方向に配設したものである。回転
軸受ブラケットが回転して発生する周囲流体に、更に該
機内リブ間に流れる冷却風も加わるので、蓄熱された回
転軸受ブラケットの熱放散が更に良くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下本発明の第1
実施例について図1及び図2を参照し、従来と同一部品
には同じ符号を使用して説明する。図1は、本発明の全
閉形アウタロータ誘導電動機で回転ケーシング外周にフ
ァンインペラを有する要部を示す縦断面図、図2は機内
リブを機内側から見た図(バックワードのインペラの例
を示す)である。
【0018】図1に示す全閉形アウタロータ回転電機
は、回転子が回転子鉄心内に回転子導体を収納して形成
の全閉形アウタロータ誘導電動機(以下、電動機)で、
外周の軸方向に延びるファンインペラ10を円周方向に複
数個有する回転ケーシング9の両端には回転軸受ブラケ
ット14が配設されている。この回転ケーシング9の内部
には、回転子鉄心7a内に回転子導体8を収納して成る
回転子7があり、該回転子7内周には空隙を介して固定
子巻線2を収納し固定子軸3が嵌合した固定子鉄心1が
配設されている。前記固定子軸3は両端に嵌合した軸受
5を介して回転軸受ブラケット14によって回転支承さ
れ、回転ケーシング9,回転軸受ブラケット14,回転子
7等が回転自在に支承している。
【0019】そして、軸受5外径から距離を隔てた回転
軸受ブラケット14内壁にはドーナツ状のハブ6が固定さ
れ、このハブ6側面に複数個のインペラ15を回転方向に
植設し(図1の回転軸受ブラケット14を機内側から見た
図2参照)、該インペラ15側面とハブ6外径面及び回転
軸受ブラケット14内壁とで隙間6aを形成させる。ま
た、回転軸受ブラケット14中心近傍の機内側に軸受カバ
ー14aを取付け軸受5を保護している。尚、3aは固定
子軸取付部、8aは回転子エンドリングで、回転子エン
ドリング8a外径と回転ケーシング9内面との距離は電
動機を小形化する為に小さい。
【0020】次に、この構造の通風冷却系を説明する。
電動機が運転されると内気は白羽根矢印D0 となって、
固定子鉄心1端面より突出する巻線のストレート部空間
2aを通り、固定子軸3からインペラ15下部に入り上部
へ抜ける矢印D1 のインペラ内気と、途中図1及び図3
で示すようにインペラ15と回転軸受ブラケット14内壁と
の隙間6aへ速い流れとなる矢印D2 の隙間内気に分流
し、矢印D2 は回転軸受ブラケット14内壁に沿って回転
ケーシング9側へ流れる。そして、インペラ内気と隙間
内気は合流して機内循環する内気となる。尚、バックワ
ードのインペラの場合はラジアルインペラより澱みが少
なく流体抵抗が小さい為に内気流量は増加する。一方、
フォアワードの場合はラジアルインペラに比べ発生圧力
が大きくなり流量が増加する。
【0021】この矢印D0 の内気は、巻線のストレート
部空間2aを通ると固定子巻線2の熱を奪って高温にな
り、インペラ15下部に入る矢印D1 のインペラ内気とな
る。ここでインペラ15は、インペラ内気から熱の一部を
吸収して回転軸受ブラケット14へ伝達するので、インペ
ラ内気の温度は若干低下する。続いて、隙間6aで速い
隙間流になった矢印D2 の隙間内気は、回転軸受ブラケ
ット14によって熱が吸収されて温度が低下する。そし
て、矢印D1 (インペラ内気)と矢印D2 (隙間内気)
は合流し、低温状態の矢印D0 となり機内を循環するの
で、固定子巻線2の温度上昇が低くなる。一方、蓄熱さ
れた回転軸受ブラケット14は、回転によって機外のイン
ペラ10や回転軸受ブラケット14の前後に流れる(片側黒
羽根矢印Aも含まれる)周囲流体によって冷却され低温
状態を維持している。
【0022】これを数式で示すと、回転軸受ブラケット
14とインペラ15間に隙間6aがない構造では、シュラウ
ド,インペラ,回転軸受ブラケットで囲まれた空間の流
体の相対速度は、メジリアン成分Vrのみである。これ
に対して隙間6aを設けた場合は、この隙間6aに流れ
の周方向成分Vθが生じる為、回転軸受ブラケット14機
内側表面と流体の相対速度Vは V=(Vr2 +Vθ20.5 となり、 V>Vr と、相対速度Vは隙間6aを設けた場合の方が大きい。
又、回転軸受ブラケット14機内側表面の熱伝達率αは、
例えばインペラ15間の流れを管内流れとすると α=λ*0.023*Re0.8 *Pr1/3 /De ここで λは流体の熱伝達率 Re=u・De/ν uは相対速度 Deはインペラ,シュラウド,ハブ又は回転軸受ブラケ
ットで形成される流路の等価直径 νは流体の動粘性係数 Prはプラントル数 で表され、熱伝達率αは相対速度が大きくなるほど大き
くなる。よって、回転軸受ブラケット14とインペラ15間
に隙間6aを設けると、大きな熱伝達率が得られて機内
温度が低下する。
【0023】この第1実施例のファンインペ10を有する
回転ケーシング9とは異なる実施例として、図13に示す
ような回転ケーシング外被回転方向に一体となった胴部
で成る砥石70を有する回転ケーシング79を形成する。こ
の回転ケーシング79の砥石70表面には、原料木が押当て
られこれを粉砕する砕木バルブ機械用モータがある。こ
の砕木バルブ機械用モータでも回転ケーシング外被以外
の構造は第1実施例と同じであることから、第1実施例
と同様の効果がある。その他、回転ケーシング外周にカ
ッタブレードを有するクラッシャー,ミキサ等の機械を
駆動するモータとしても、同様の作用効果がある。
【0024】この第1実施例の誘導機形以外の実施例と
して、図14に示すように同じく全閉形アウタロータとし
て回転子に永久磁石を使用したPM機がある。これは、
回転子導体8に代って回転子鉄心51には永久磁石52が配
設されて回転子54が形成される。尚、回転子エンドリン
グ8aの代わりが磁石押え板53である。更に、他の実施
例として図15に示すように、同じく全閉形アウタロータ
として回転子61に磁性材の塊を使用したSR機がある。
これらのPM機及びSR機も上述の誘導機形と同様の作
用効果がある。
【0025】(第2実施例)第2実施例を誘導機形で図
4を参照して説明する。第1実施例の誘導機形と異なる
のは、ハブ6の外径側をインペラ15側から回転軸受ブラ
ケット14に向って径を大きくしたテーパ状にしたテーパ
ーハブ6bにする。このテーパーハブ6bにすることで
直角状態より通風抵抗が小さくなり、回転軸受ブラケッ
ト14とインペラ15間の隙間6cに隙間内気が滑らかに流
れ込み、第1実施例より隙間6cへの内気循環流量が増
加して回転軸受ブラケット14への熱伝達率が大きくなっ
て内気温度が低下し、電動機全体の温度上昇が下がる。
【0026】(第3実施例)第3実施例を誘導機形で図
5を参照して説明する。第1実施例の誘導機形と異なる
のは、各インペラ15側面の機内側にL字形状のシュラウ
ド16を、固定子巻線2端部の外周側まで延長して配設
し、矢印D0 の内気を該外周側部分で矢印Eに分流させ
る。この矢印Eの内気は該外周側表面で通過流速が上昇
し、回転子エンドリング8a近傍を経由した内気のシュ
ラウド16流入速度が増加する効果があり、固定子巻線2
端部,内気,回転子エンドリング8aから回転軸受ブラ
ケット14若しくはケーシング9までの放熱経路の熱通過
率が大きくなる。
【0027】(第4実施例)第4実施例を図6を参照し
て説明する。第3実施例に対し、回転軸受ブラケット24
外壁に、軸受5外径から距離を隔てて回転方向に対して
バックワードの複数本の機外リブ24aが植設されてい
る。回転軸受ブラケット24が回転して発生する周囲流体
に、更に該機外リブ24a間に流れる冷却風Eも加わるの
で、蓄熱された回転軸受ブラケット24の熱放散が更に良
くなる。このように低温状態維持の回転軸受ブラケット
24と内気によって、インペラ15及び隙間6aのない構造
に比較し、例えば軸受5の温度は約100℃から約50
℃に低下し、固定子巻線2温度も同じく約200℃から
約100℃に低下して夫々所定温度内に押えることがで
きる。又、機外リブ24aをバックワードにすることによ
り、リブをラジアル方向に配設した場合よりリブ間を冷
却風が滑らかに流れて軸動力,騒音が低減できる。フォ
アワードの場合には、多くの流量が得られて温度上昇を
低減することができる。
【0028】(第5実施例)第5実施例を図7乃至図11
を参照して説明する。第1実施例の誘導機形と異なるの
は、図7に示すように回転軸受ブラケット14内壁に配設
のハブ6やインペラ15がなく、代って軸受5外径から距
離を隔てた回転軸受ブラケット34内壁には、回転方向に
対してバックワード又はフォアワードの複数本の機内リ
ブ34aが植設されている。電動機が回転されると矢印D
0 の内気は、巻線ストレート部空間2aを通って固定子
巻線2の熱を奪い高温になり、機内リブ34a間を回転ケ
ーシング9方向に抜ける。これは図8(例として、バッ
クワードのリブで表す)に示すように、回転軸受ブラケ
ット34の回転により機内リブ34aに沿って発生する内気
の剥離領域が内径側ほど小さくなって、機内リブ34a間
の実質的なリブ内気の流れる空間が広くなり循環流が増
加する。
【0029】そして、機内リブ34aをバックワード又は
フォアワードにすることにより、ラジアルリブよりリブ
間の澱みが更に少なくなって風量が増加する。この増加
したリブ内気は、機内リブ34aで熱交換を行って冷却さ
れ、矢印D0 方向に巻線ストレート部空間2aを通って
循環する。蓄熱された回転軸受ブラケット34の熱放散に
よる冷却効果は第1実施例と同じである。この第5実施
例は固定子鉄心1及び固定子巻線2の温度上昇が第1実
施例より低い時に採用される。
【0030】これに対し、静止状態の回転軸受ブラケッ
ト34bに機内リブ34cが第5実施例と同様に植設されて
いても、回転軸受ブラケット34bが静止状態であるから
機内は自然対流となって図9に示すように、横方向の機
内リブ34cには大きな剥離領域が発生して内気の循環を
阻止し、横方向の機内リブ34cのみに内気が流れる状態
となり熱交換が低下する。この為、電動機の温度上昇は
余り低下しない。
【0031】一方、回転軸受ブラケット44に機外リブ44
aを回転方向に対してバックワードの複数本植設し、こ
の回転軸受ブラケット44を回転させると図10(例とし
て、バックワードのリブで表す)に示すように、機外リ
ブ44aに沿って発生する外気の剥離領域が内径側ほど小
さくなって、機外リブ44a間の実質的な外気の流れる空
間が広くなり増加する(リブをフォアワードにしても同
様である)。これにより機外リブ44aで熱交換を行って
回転軸受ブラケット44は冷却され、機内温度は低下す
る。これに対し、回転軸受ブラケット44bが静止状態
(図11参照)では、横方向の機外リブ44cには大きな剥
離領域が発生して外気の流れを阻止し、縦方向の機外リ
ブ44cのみに外気が流れる状態となり熱交換が低下す
る。この為、電動機の温度上昇は余り低下しない。
【0032】以上の第1実施例乃至第5実施例における
固定子巻線から回転軸受ブラケットを経て外気へ熱放散
される状態を整理し図12に示した。 (第6実施例)第6実施例として機内温度が特に高い時
は、軸受5と固定子軸3との間を熱伝導率の小さい材料
で成るカラー5aを挿入(図6でシュラウド16がない状
態)して固定子軸3からの伝熱を小さくすると共に、軸
受カバー14aの側面機内側に断熱材で成る熱保護具14b
を張付けて内気からの伝熱を遮断して、軸受5の温度上
昇を保護する。
【0033】以上の第2乃至第6実施例の誘導機形以外
の実施例として、PM機及びSR機も上述の誘導機形と
同様の作用効果がある。又、ファンインペラに代って、
磁石を外周に有する回転ケーシングとした砕木パルプ機
械やカッタブレードなどを外周に有するクラッシャー,
ミキサーなど、機械全般に類するものでも同様の作用効
果がある。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転軸受
ブラケットからの放熱が良くなって機内を循環する内気
温度が低くなり、その結果軸受及び固定子巻線の温度上
昇が低い全閉形アウタロータ回転電機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すアウターロータ誘導
電動機の上部縦断面図、
【図2】図1の軸受ブラケットを機内側から見た図、
【図3】ラジアルインペラと回転軸受ブラケット間の隙
間での内気流状態図、
【図4】本発明の第2実施例の要部を示す図1相当図、
【図5】本発明の第3実施例の要部を示す図1相当図、
【図6】本発明の第4実施例の要部を示す図1相当図、
【図7】本発明の第5実施例の要部を示す図1相当図、
【図8】機内リブありで回転状態の回転軸受ブラケット
の内気流状態図、
【図9】機内リブありで静止状態の回転軸受ブラケット
の内気流状態図、
【図10】機内リブありで回転状態の回転軸受ブラケッ
トの外気流状態図、
【図11】機内リブありで静止状態の回転軸受ブラケッ
トの外気流状態図、
【図12】固定子巻線から回転軸受ブラケットを経て外
気へ熱放散される状態図、
【図13】本発明の第1実施例の他の実施例を示す図1
相当図、
【図14】本発明の第1実施例の他の実施例を示す図1
相当図、
【図15】本発明の第1実施例の他の実施例を示す図1
相当図、
【図16】従来例を示す図1相当図、
【図17】従来例を示す図1相当図、
【図18】従来例を示す図1相当図。
【符号の説明】
1…固定子鉄心、 2…固定子巻線、
4,14,24,34,44…回転軸受ブラケット、5…軸受、
6…ハブ、6a,6c…隙間、
6b…テーパーハブ、7,51…回転子、
7a…回転子鉄心、8…回転子導体、
9,79…回転ケーシング、10…ファン
インペラ、 15…インペラ、16…シュラウ
ド、 34a…機内リブ、44a…機外リ
ブ、 52…永久磁石、53…磁石押え板、
61…塊状回転子、70…シープ、
71…シープ溝。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H605 AA01 BB05 BB09 BB10 BB17 BB19 CC01 DD12 5H609 BB02 BB03 BB19 BB24 PP02 PP06 QQ02 QQ10 QQ17 QQ23 RR03 RR06 RR07 RR10 RR43 RR63 RR67 RR69 5H619 AA11 BB01 BB24 PP02 PP25 PP28 5H621 BB07 GA01 HH01 JK11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に回転子を有する回転ケーシング
    と、この回転ケーシング両端に配設された回転軸受ブラ
    ケットと、前記回転子内周の空隙を介して固定子巻線を
    収納して配設の固定子鉄心に嵌合した固定子軸と、この
    固定子軸の両端に嵌合した軸受を介して前記回転軸受ブ
    ラケットによって回転支承される全閉形アウタロータ回
    転電機において、前記回転軸受ブラケット内壁の円周方
    向に配設したハブと、このハブ側面に回転方向に対して
    バックワード又はフォアワードのインペラを複数個回転
    方向に植設したことを特徴とする全閉形アウタロータ回
    転電機。
  2. 【請求項2】 前記回転子が、固定子鉄心の内部に回転
    子導体を収納して形成した請求項1記載の全閉形アウタ
    ロータ回転電機。
  3. 【請求項3】 前記回転子が、固定子鉄心の内部に磁石
    を収納して形成した請求項1記載の全閉形アウタロータ
    回転電機。
  4. 【請求項4】 前記回転子が、塊状の磁性体で形成した
    請求項1記載の全閉形アウタロータ回転電機。
  5. 【請求項5】 前記各インペラ側面とハブ外径面及び回
    転軸受ブラケット内壁とで隙間を形成させ、この隙間に
    も内気を流す請求項1乃至4記載の全閉形アウタロータ
    回転電機。
  6. 【請求項6】 前記ハブの外径側を、インペラ側から回
    転軸受ブラケットに向って径を大きくしたテーパ状のテ
    ーパーハブにする請求項1乃至4記載の全閉形アウタロ
    ータ回転電機。
  7. 【請求項7】 前記各インペラ側面の機内側にL字形状
    のシュラウドを、固定子巻線端部の外周側まで延長して
    配設した請求項1乃至請求項4記載の全閉形アウタロー
    タ回転電機。
  8. 【請求項8】 内部に回転子を有する回転ケーシング
    と、この回転ケーシング両端に配設された回転軸受ブラ
    ケットと、前記回転子内周の空隙を介して固定子巻線を
    収納して配設の固定子鉄心に嵌合した固定子軸と、この
    固定子軸の両端に嵌合した軸受を介して前記回転軸受ブ
    ラケットによって回転支承される全閉形アウタロータ回
    転電機において、前記回転軸受ブラケット内壁に回転方
    向に対してバックワード又はフォアワードの機内リブを
    複数個円周方向に植設したことを特徴とする全閉形アウ
    タロータ回転電機。
  9. 【請求項9】 前記回転子が、固定子鉄心の内部に回転
    子導体を収納して形成した請求項8記載の全閉形アウタ
    ロータ回転電機。
  10. 【請求項10】 前記回転子が、固定子鉄心の内部に磁
    石を収納して形成した請求項8記載の全閉形アウタロー
    タ回転電機。
  11. 【請求項11】 前記回転子が、塊状の磁性体で形成し
    た請求項8記載の全閉形アウタロータ回転電機。
  12. 【請求項12】 前記回転軸受ブラケット外壁に回転方
    向に対してバックワード又はフォアワードの機内リブを
    複数個円周方向に植設した請求項1乃至請求項11記載
    の全閉形アウタロータ回転電機。
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